JPH1033684A - インターベンショナルカテーテル - Google Patents
インターベンショナルカテーテルInfo
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- JPH1033684A JPH1033684A JP9098771A JP9877197A JPH1033684A JP H1033684 A JPH1033684 A JP H1033684A JP 9098771 A JP9098771 A JP 9098771A JP 9877197 A JP9877197 A JP 9877197A JP H1033684 A JPH1033684 A JP H1033684A
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- interventional catheter
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- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
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- A61M2025/0183—Rapid exchange or monorail catheters
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- A61M25/10—Balloon catheters
- A61M25/1027—Making of balloon catheters
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- A61M29/02—Dilators made of swellable material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸にかかる過度の応力によりカテーテル
チューブの2つの層が分離せず、ガイドワイヤー上で安
全に操作でき、かつ曲がりくねった血管及び他の極端な
条件で移動し得るインターベンショナルバルーンカテー
テルを提供する。 【解決手段】 カテーテルは相互に異なった2つの材料
からなる重なり合った管状の層2及び3で形成されたカ
テーテルチューブ1を備えている。管状の中間層4はこ
れらの層2及び3を接着して固定する。
チューブの2つの層が分離せず、ガイドワイヤー上で安
全に操作でき、かつ曲がりくねった血管及び他の極端な
条件で移動し得るインターベンショナルバルーンカテー
テルを提供する。 【解決手段】 カテーテルは相互に異なった2つの材料
からなる重なり合った管状の層2及び3で形成されたカ
テーテルチューブ1を備えている。管状の中間層4はこ
れらの層2及び3を接着して固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介在型カテーテル
(interventional catheter、
以下インターベンショナルカテーテルと呼ぶ)に関し、
特定すれば、共に固定され重ね合わされていて、相互に
異なった機械的性質を有する2つの材料の層を備えたカ
テーテルチューブと、カテーテルチューブ内でガイドワ
イヤと摺動可能に嵌合するガイドワイヤ管腔と、カテー
テルチューブを密封し囲繞する先端部とを備え、カテー
テルチューブがガイドワイヤ管腔を形成する内層とカテ
ーテルチューブの外面を形成する外層とを備えるような
インターベンショナルカテーテルに関する。
(interventional catheter、
以下インターベンショナルカテーテルと呼ぶ)に関し、
特定すれば、共に固定され重ね合わされていて、相互に
異なった機械的性質を有する2つの材料の層を備えたカ
テーテルチューブと、カテーテルチューブ内でガイドワ
イヤと摺動可能に嵌合するガイドワイヤ管腔と、カテー
テルチューブを密封し囲繞する先端部とを備え、カテー
テルチューブがガイドワイヤ管腔を形成する内層とカテ
ーテルチューブの外面を形成する外層とを備えるような
インターベンショナルカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーカテーテルは、経皮的管腔内移
送による血管形成外科のような介入型の治療に広く使用
されている。このカテーテルにおける問題点は、ガイド
ワイヤーがカテーテルのガイドワイヤー管腔内で詰まる
ことであり、バルーンの膨張処理の後それを引き戻すと
き、ガイドワイヤーがバルーンに同伴することがあり、
それにより、バルーンの第2回の膨張が必要な場合に、
ガイドワイヤーを血管の治療領域に再度挿入しなおして
バルーンを再度位置決めすることが必要となる。別の問
題は、カテーテルが、良好な押圧性を確保するべく幾分
かの剛性の要請とキンクに対する抵抗性を確保するべく
幾分かの可撓性の要請との間で可能な限りの妥協をしな
ければならないことである。加えて、カテーテルはバル
ーンをカテーテルチューブに安全に取付けることが可能
でなければならないことである。
送による血管形成外科のような介入型の治療に広く使用
されている。このカテーテルにおける問題点は、ガイド
ワイヤーがカテーテルのガイドワイヤー管腔内で詰まる
ことであり、バルーンの膨張処理の後それを引き戻すと
き、ガイドワイヤーがバルーンに同伴することがあり、
それにより、バルーンの第2回の膨張が必要な場合に、
ガイドワイヤーを血管の治療領域に再度挿入しなおして
バルーンを再度位置決めすることが必要となる。別の問
題は、カテーテルが、良好な押圧性を確保するべく幾分
かの剛性の要請とキンクに対する抵抗性を確保するべく
幾分かの可撓性の要請との間で可能な限りの妥協をしな
ければならないことである。加えて、カテーテルはバル
ーンをカテーテルチューブに安全に取付けることが可能
でなければならないことである。
【0003】モノレール(商標)技術はバルーンのガイ
ドワイヤー先端部の進入部とカテーテルチューブの基端
部にあるガイドワイヤー先端部の排出部を与えるもので
あり、ガイドワイヤー管腔内でガイドワイヤーが詰まる
危険性を相当に軽減する。これはガイドワイヤー管腔と
ガイドワイヤーの間の摩擦係合の長さをかなり低減す
る。このことはまた、バルーンの交換に際してバルーン
カテーテルを取り扱う大きな助けとなる。しかしなが
ら、摩擦と詰まりの問題は限定されるものの、未だ存在
している。
ドワイヤー先端部の進入部とカテーテルチューブの基端
部にあるガイドワイヤー先端部の排出部を与えるもので
あり、ガイドワイヤー管腔内でガイドワイヤーが詰まる
危険性を相当に軽減する。これはガイドワイヤー管腔と
ガイドワイヤーの間の摩擦係合の長さをかなり低減す
る。このことはまた、バルーンの交換に際してバルーン
カテーテルを取り扱う大きな助けとなる。しかしなが
ら、摩擦と詰まりの問題は限定されるものの、未だ存在
している。
【0004】2層式のカテーテル軸が開発されている。
例えば、国際公開番号第92/11893号には、中空
カテーテルを備えた大動脈内バルーン装置が記載されて
いる。ここにおいて、中空カテーテルの中にはその先端
部でカテーテルから伸長する中央管腔を形成する長い部
材が配置されている。大動脈ポンピングバルーンが長い
部材の上に位置決めされており、バルーンの先端部は長
い部材の先端部に固定されたチップに接着され、かつそ
の基端部はカテーテルの先端部に接着されている。可撓
性と残存性との均衡を取ってキンクを回避するため、長
い部材は、管に可撓性を与える柔軟な弾性材料からなる
内層と、長い部材に構造的な支持を与える硬質プラスチ
ック材料からなる外層とで形成されている。このバルー
ン装置では、長い部材が湾曲した形状になったとき、ガ
イドワイヤと長い部材の間の摩擦が明確に増大するた
め、ガイドワイヤを備えることは不可能であり、従っ
て、長い部材の内側にガイドワイヤーを装備して曲がり
くねった血管内を移動することも不可能である。従っ
て、螺旋状に巻かれたガイドワイヤーが長い部材の内層
の柔軟な弾性プラスチック材料に捕捉される危険性があ
る。内層の上に共に押し出し成形された長い部材の外層
はナイロンでつくられており、この材料は広範囲の種類
の材料に対して直接溶接可能であると考えられている
が、このバルーン装置は狭い血管もしくは狭い狭窄部内
に導入することが不可能であり、かつ狭い穿刺部を貫通
して血管に進入することも不可能である。これは、バル
ーンを先端で長い部材に固定するために折畳まれたバル
ーンの寸法が比較的大きいことによる。バルーンは中間
チップ要素に接着され、次に長い部材に順に接着されて
いる。
例えば、国際公開番号第92/11893号には、中空
カテーテルを備えた大動脈内バルーン装置が記載されて
いる。ここにおいて、中空カテーテルの中にはその先端
部でカテーテルから伸長する中央管腔を形成する長い部
材が配置されている。大動脈ポンピングバルーンが長い
部材の上に位置決めされており、バルーンの先端部は長
い部材の先端部に固定されたチップに接着され、かつそ
の基端部はカテーテルの先端部に接着されている。可撓
性と残存性との均衡を取ってキンクを回避するため、長
い部材は、管に可撓性を与える柔軟な弾性材料からなる
内層と、長い部材に構造的な支持を与える硬質プラスチ
ック材料からなる外層とで形成されている。このバルー
ン装置では、長い部材が湾曲した形状になったとき、ガ
イドワイヤと長い部材の間の摩擦が明確に増大するた
め、ガイドワイヤを備えることは不可能であり、従っ
て、長い部材の内側にガイドワイヤーを装備して曲がり
くねった血管内を移動することも不可能である。従っ
て、螺旋状に巻かれたガイドワイヤーが長い部材の内層
の柔軟な弾性プラスチック材料に捕捉される危険性があ
る。内層の上に共に押し出し成形された長い部材の外層
はナイロンでつくられており、この材料は広範囲の種類
の材料に対して直接溶接可能であると考えられている
が、このバルーン装置は狭い血管もしくは狭い狭窄部内
に導入することが不可能であり、かつ狭い穿刺部を貫通
して血管に進入することも不可能である。これは、バル
ーンを先端で長い部材に固定するために折畳まれたバル
ーンの寸法が比較的大きいことによる。バルーンは中間
チップ要素に接着され、次に長い部材に順に接着されて
いる。
【0005】欧州特許公開第0650740号は、相互
に対して固定されかつ相互に異なった機械的性質を有す
る2つの折畳まれた材料の層を有するカテーテルチュー
ブと、ガイドワイヤーと摺動可能に嵌合するカテーテル
チューブ内の管腔と、基端と先端を有するバルーンとを
備え、先端部はカテーテルチューブを密封し囲繞するカ
テーテルを開示しており、このカテーテルチューブは長
手方向管腔を形成する内層と、カテーテルチューブの外
面を形成する外層とを有する。このカテーテルでは、内
層は外層を形成する材料ではなく低摩擦係数を有する材
料で造られており、それにより、カテーテルチューブの
ガイドワイヤー管腔内でガイドワイヤーの詰まりを生じ
る危険性がない。
に対して固定されかつ相互に異なった機械的性質を有す
る2つの折畳まれた材料の層を有するカテーテルチュー
ブと、ガイドワイヤーと摺動可能に嵌合するカテーテル
チューブ内の管腔と、基端と先端を有するバルーンとを
備え、先端部はカテーテルチューブを密封し囲繞するカ
テーテルを開示しており、このカテーテルチューブは長
手方向管腔を形成する内層と、カテーテルチューブの外
面を形成する外層とを有する。このカテーテルでは、内
層は外層を形成する材料ではなく低摩擦係数を有する材
料で造られており、それにより、カテーテルチューブの
ガイドワイヤー管腔内でガイドワイヤーの詰まりを生じ
る危険性がない。
【0006】2層のカテーテル軸という観点からみる
と、実用的には、2層の材料の接着が十分でないことが
伺われる。かかるカテーテル軸を造るのに現在使用され
ている同時押し出し技術(coextrusion)は
軸の重ね合わされた層を形成する材料の分子間の緊密な
相互浸透を伴うと考えられるが、例えば、軸のガイドワ
イヤーの挿入位置において、2つの層の分離が観られ
る。その上、かかる構造について行われる破断試験で
は、軸にかかる過度の応力により2つの層が分離するこ
とが生じている。
と、実用的には、2層の材料の接着が十分でないことが
伺われる。かかるカテーテル軸を造るのに現在使用され
ている同時押し出し技術(coextrusion)は
軸の重ね合わされた層を形成する材料の分子間の緊密な
相互浸透を伴うと考えられるが、例えば、軸のガイドワ
イヤーの挿入位置において、2つの層の分離が観られ
る。その上、かかる構造について行われる破断試験で
は、軸にかかる過度の応力により2つの層が分離するこ
とが生じている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点を回避し得るインターベンショナルバルーンカテーテ
ルを提供することを目的とする。本発明の別の目的は、
用途が広く、完全な操作が可能でかつ組立作業が容易な
インターベンショナルバルーンカテーテルを提供するこ
とである。本発明の更に別の目的は、ガイドワイヤー上
で安全に操作でき、かつ曲がりくねった血管及び他の極
端な条件で移動し得るインターベンショナルバルーンカ
テーテルを提供することである。
点を回避し得るインターベンショナルバルーンカテーテ
ルを提供することを目的とする。本発明の別の目的は、
用途が広く、完全な操作が可能でかつ組立作業が容易な
インターベンショナルバルーンカテーテルを提供するこ
とである。本発明の更に別の目的は、ガイドワイヤー上
で安全に操作でき、かつ曲がりくねった血管及び他の極
端な条件で移動し得るインターベンショナルバルーンカ
テーテルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明によるインターベンショナルカテーテルは、
内層及び外層の間に配置されそれら層を堅固に固定する
中間層を備えている。内層及び外層は、それら層固有の
接着性とは無関係に強固に固定される。2つの層の不十
分な接着もしくは接着不良の危険性は解消される。内層
及び外層は相互にそれらの接着能力に対して選択される
のではなく、最も適切な機械的特性に対して選択され
る。中間層による内層及び外層の堅固な接着により、ガ
イドワイヤー上にカテーテルチューブを進入させると
き、2つの層の分離の危険性が最小限になる。内層及び
外層の組立は制御の下で行われ、組立体の可撓性を変動
させる可能性は改善される。中間層による堅固な接着に
より、組立体の剛性は同じ塩基性の内層及び外層により
向上する一方、組立体の可撓性は内層及び外層の厚さに
安全に作用することにより抑制され、その結果、カテー
テルの外形が小さくなる。中間層による内層及び外層の
堅固な接着により、組立体は1つのユニットの如く作動
し、従って、組立体は外層で安全に把持されかつ破断試
験が容易になる。
め、本発明によるインターベンショナルカテーテルは、
内層及び外層の間に配置されそれら層を堅固に固定する
中間層を備えている。内層及び外層は、それら層固有の
接着性とは無関係に強固に固定される。2つの層の不十
分な接着もしくは接着不良の危険性は解消される。内層
及び外層は相互にそれらの接着能力に対して選択される
のではなく、最も適切な機械的特性に対して選択され
る。中間層による内層及び外層の堅固な接着により、ガ
イドワイヤー上にカテーテルチューブを進入させると
き、2つの層の分離の危険性が最小限になる。内層及び
外層の組立は制御の下で行われ、組立体の可撓性を変動
させる可能性は改善される。中間層による堅固な接着に
より、組立体の剛性は同じ塩基性の内層及び外層により
向上する一方、組立体の可撓性は内層及び外層の厚さに
安全に作用することにより抑制され、その結果、カテー
テルの外形が小さくなる。中間層による内層及び外層の
堅固な接着により、組立体は1つのユニットの如く作動
し、従って、組立体は外層で安全に把持されかつ破断試
験が容易になる。
【0009】内層、外層及び中間層は長さが一致してお
り、従って、カテーテル軸は長いチューブ状に製造され
て適当な長さに任意に切断することができる。内層、中
間層及び外層が共に押し出し成形される場合、カテーテ
ルチューブは内層にコアを使用する必要がない連続工程
で形成される。
り、従って、カテーテル軸は長いチューブ状に製造され
て適当な長さに任意に切断することができる。内層、中
間層及び外層が共に押し出し成形される場合、カテーテ
ルチューブは内層にコアを使用する必要がない連続工程
で形成される。
【0010】内層及び外層は略透明であり、中間層は略
透明な内層及び外層とは対照的である場合、組立体の視
覚制御が簡単になされて、製造が更に改善される。
透明な内層及び外層とは対照的である場合、組立体の視
覚制御が簡単になされて、製造が更に改善される。
【0011】中間層が内層及び外層の機械的性質とは異
なった機械的性質を有する場合、更に別の工程がなされ
て、カテーテルの長手方向の可撓性を変化させることが
できる。
なった機械的性質を有する場合、更に別の工程がなされ
て、カテーテルの長手方向の可撓性を変化させることが
できる。
【0012】内層が外層を形成する材料より低い摩擦係
数を有する材料である場合、カテーテルチューブのガイ
ドワイヤー用管腔内でガイドワイヤーが詰まったり、拘
束される危険性がなくなる。血管の治療部位で適所に留
まっているガイドワイヤー上のバルーンカテーテルの引
き戻し及び再位置決めは迅速、安全かつ正確になされ
る。更に、最適の摩擦係数及びキンク抵抗係数を有する
内層及び外層の材料を選択することが可能となる一方、
バルーンの外層への安全な取付けが任意になされ、外層
は内層の摩擦特性により影響を受けることなく選択され
る。
数を有する材料である場合、カテーテルチューブのガイ
ドワイヤー用管腔内でガイドワイヤーが詰まったり、拘
束される危険性がなくなる。血管の治療部位で適所に留
まっているガイドワイヤー上のバルーンカテーテルの引
き戻し及び再位置決めは迅速、安全かつ正確になされ
る。更に、最適の摩擦係数及びキンク抵抗係数を有する
内層及び外層の材料を選択することが可能となる一方、
バルーンの外層への安全な取付けが任意になされ、外層
は内層の摩擦特性により影響を受けることなく選択され
る。
【0013】中間層は低密度ポリエチレンを基本にして
形成されていて、内層及び外層の広範な種類の形態で優
れた接着性能を与え、従来の製造設備により容易に製造
される。
形成されていて、内層及び外層の広範な種類の形態で優
れた接着性能を与え、従来の製造設備により容易に製造
される。
【0014】本発明の好適な形態では、内層はポリエチ
レン又は高密度ポリエチレンで形成される。それら材料
は双方とも、極めて低い摩擦係数と、適切なキンク抵抗
係数を確保する。本発明の別の好ましい形態では、外層
はポリアミドで形成されていて、バルーンの溶接の容易
性と良好な剛性とを確保する。
レン又は高密度ポリエチレンで形成される。それら材料
は双方とも、極めて低い摩擦係数と、適切なキンク抵抗
係数を確保する。本発明の別の好ましい形態では、外層
はポリアミドで形成されていて、バルーンの溶接の容易
性と良好な剛性とを確保する。
【0015】本発明の別の目的、特徴及び利点は、単に
例示として本発明の好ましい実施例を図解的に示した添
付図面に関する以下の詳細説明から容易に明確となるで
あろう。
例示として本発明の好ましい実施例を図解的に示した添
付図面に関する以下の詳細説明から容易に明確となるで
あろう。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に示すインターベンショナル
カテーテルは2つの材料を重ね合わせた管状の層2、3
とそれらの間に配設されていて上記2つの層2、3を接
着し固定する中間層4とで形成されたカテーテルチュー
ブ1を備えている。
カテーテルは2つの材料を重ね合わせた管状の層2、3
とそれらの間に配設されていて上記2つの層2、3を接
着し固定する中間層4とで形成されたカテーテルチュー
ブ1を備えている。
【0017】これら管状の層2、3及び4はカテーテル
チューブ1の全長に亙り伸長しているため、これらの層
の長さは一致しており、また、カテーテルチューブ1を
形成する組合せ層は公知の同時押し出し成形(co−e
xtrusion)技術、即ち、内層2と中間層4とを
合わせかつ中間層4に外層3を合わせて同時に押し出す
技術により製造される。双方の層2及び3は相互に異な
った機械的特性を有し、かつ中間層4もまた内層2及び
外層3の機械的特性とは異なった特性を有することが好
ましい。
チューブ1の全長に亙り伸長しているため、これらの層
の長さは一致しており、また、カテーテルチューブ1を
形成する組合せ層は公知の同時押し出し成形(co−e
xtrusion)技術、即ち、内層2と中間層4とを
合わせかつ中間層4に外層3を合わせて同時に押し出す
技術により製造される。双方の層2及び3は相互に異な
った機械的特性を有し、かつ中間層4もまた内層2及び
外層3の機械的特性とは異なった特性を有することが好
ましい。
【0018】内層2は外層3を形成する材料より低い摩
擦係数を有する材料で形成される。例えば、内層2はポ
リエチレン、好ましくは高密度ポリエチレンで形成する
ことができる一方、外層3はポリアミドで形成すること
ができる。中間層4は低密度ポリエチレンを基礎にして
形成されてもよい。
擦係数を有する材料で形成される。例えば、内層2はポ
リエチレン、好ましくは高密度ポリエチレンで形成する
ことができる一方、外層3はポリアミドで形成すること
ができる。中間層4は低密度ポリエチレンを基礎にして
形成されてもよい。
【0019】内層2及び外層3はほぼ透明であり、一方
中間層4は上記透明な内層2及び外層3とは対照をな
す。
中間層4は上記透明な内層2及び外層3とは対照をな
す。
【0020】カテーテルチューブ1は一点鎖線6で表さ
れたガイドワイヤーが摺動可能に嵌合する長手方向の管
腔5を有する。この管腔5は外層3の摩擦係数より低
い、極めて低度の摩擦係数と非キンク性を有し、一方、
外層3はカテーテルチューブ1の外面を形成しかつ血管
形成用バルーン等を製造するために通常使用される材料
に容易に溶接可能である。それらの間の中間層4は内層
2と外層3を中間層に固定するための最良の接着を確保
する。従って、カテーテルチューブ1は内側と外側の層
が別々の特性を有する単一の要素として作用する。
れたガイドワイヤーが摺動可能に嵌合する長手方向の管
腔5を有する。この管腔5は外層3の摩擦係数より低
い、極めて低度の摩擦係数と非キンク性を有し、一方、
外層3はカテーテルチューブ1の外面を形成しかつ血管
形成用バルーン等を製造するために通常使用される材料
に容易に溶接可能である。それらの間の中間層4は内層
2と外層3を中間層に固定するための最良の接着を確保
する。従って、カテーテルチューブ1は内側と外側の層
が別々の特性を有する単一の要素として作用する。
【0021】カテーテルチューブ1の先端部分を覆って
バルーン7が位置しており、そのバルーン7の先端8
は、例えば溶接により、カテーテルチューブ1の外層3
を密封するように取囲んでいる。
バルーン7が位置しており、そのバルーン7の先端8
は、例えば溶接により、カテーテルチューブ1の外層3
を密封するように取囲んでいる。
【0022】管状部材9はカテーテルチューブ1の上に
半径方向に距離を置いて配置されており、従って、該部
材9はバルーン7の膨張用管腔10を画成する。バルー
ン7の基端11は管状部材9の先端部に溶接されてい
る。
半径方向に距離を置いて配置されており、従って、該部
材9はバルーン7の膨張用管腔10を画成する。バルー
ン7の基端11は管状部材9の先端部に溶接されてい
る。
【0023】図2に示すインターベンショナルカテーテ
ルもまた、2つの材料を重ね合わせた管状の層13、1
4とそれらの間に配設されていて上記2つの層13、1
4を接着し固定する中間層15とで形成されたカテーテ
ルチューブ12を備えている。
ルもまた、2つの材料を重ね合わせた管状の層13、1
4とそれらの間に配設されていて上記2つの層13、1
4を接着し固定する中間層15とで形成されたカテーテ
ルチューブ12を備えている。
【0024】これらの管状の層13、14および15は
カテーテルチューブ12の全長に亙り伸長し、カテーテ
ルチューブ12を形成する層の組合せは同様に公知の同
時押し出し成形技術で形成され、従って、内側管状層1
3は中間層15とその上側の外層14と共に同時に押し
出し成形される。これらの層13及び14は相互に異な
った機械的特性を有し、中間層15も内層13及び外層
14の機械的性質とは異なった機械的性質を有すること
が好ましい。
カテーテルチューブ12の全長に亙り伸長し、カテーテ
ルチューブ12を形成する層の組合せは同様に公知の同
時押し出し成形技術で形成され、従って、内側管状層1
3は中間層15とその上側の外層14と共に同時に押し
出し成形される。これらの層13及び14は相互に異な
った機械的特性を有し、中間層15も内層13及び外層
14の機械的性質とは異なった機械的性質を有すること
が好ましい。
【0025】内層13は外層14を形成する材料よりも
低い摩擦係数の材料で製造されることが好ましい。例え
ば、内層13はポリエチレン、好ましくは高密度ポリエ
チレンで形成する一方、外層14はポリアミドで形成す
ることができる。中間層15は低密度ポリエチレンを基
礎にして形成されてもよい。内層13及び外層14はほ
ぼ透明であり、中間層15は上記ほぼ透明な内層13及
び外層14とは対照的である。カテーテルチューブ12
は一点鎖線17で表されているガイドワイヤーを摺動可
能に嵌合させる長手方向の管腔16を有する。この管腔
16は外層14の摩擦係数より低い、極めて小さい摩擦
係数とキンクに対する抵抗性能を有する一方、外層14
はカテーテルチューブ12の外面を形成し、かつ血管形
成手術用のバルーンの製造に現在使用されている材料に
容易に溶接することができる。内層と外層の間の中間層
15はまた、内層13と外層14とを固定するための優
れた接着性を確保する。従って、カテーテルチューブ1
2は内側と外側の層が別々の特性を有する単一の要素と
して作用する。
低い摩擦係数の材料で製造されることが好ましい。例え
ば、内層13はポリエチレン、好ましくは高密度ポリエ
チレンで形成する一方、外層14はポリアミドで形成す
ることができる。中間層15は低密度ポリエチレンを基
礎にして形成されてもよい。内層13及び外層14はほ
ぼ透明であり、中間層15は上記ほぼ透明な内層13及
び外層14とは対照的である。カテーテルチューブ12
は一点鎖線17で表されているガイドワイヤーを摺動可
能に嵌合させる長手方向の管腔16を有する。この管腔
16は外層14の摩擦係数より低い、極めて小さい摩擦
係数とキンクに対する抵抗性能を有する一方、外層14
はカテーテルチューブ12の外面を形成し、かつ血管形
成手術用のバルーンの製造に現在使用されている材料に
容易に溶接することができる。内層と外層の間の中間層
15はまた、内層13と外層14とを固定するための優
れた接着性を確保する。従って、カテーテルチューブ1
2は内側と外側の層が別々の特性を有する単一の要素と
して作用する。
【0026】管状部材18は、例えば溶接によって、カ
テーテルチューブ12の基端部分に平行に固着されてお
り、この部材18はカテーテルチューブ12の基端側に
伸長している。管状部材18はバルーン20の膨張用管
腔19を画成し、その先端21はカテーテルチューブ1
2の外層14を、例えば溶接により密封するべく囲繞す
る。バルーン20の基端22はカテーテルチューブ12
の基端部分と管状部材18の先端部分とを密封するよう
に囲繞する。それにより、カテーテルチューブ12の基
端部分はバルーン20から基端側に伸長し、管状部材1
8の先端部分はバルーン20内に伸長する。
テーテルチューブ12の基端部分に平行に固着されてお
り、この部材18はカテーテルチューブ12の基端側に
伸長している。管状部材18はバルーン20の膨張用管
腔19を画成し、その先端21はカテーテルチューブ1
2の外層14を、例えば溶接により密封するべく囲繞す
る。バルーン20の基端22はカテーテルチューブ12
の基端部分と管状部材18の先端部分とを密封するよう
に囲繞する。それにより、カテーテルチューブ12の基
端部分はバルーン20から基端側に伸長し、管状部材1
8の先端部分はバルーン20内に伸長する。
【0027】各種の変形が容易になされ得る。例えば、
中間層は相互に異なった材料からなる2つの重なり合っ
た管状の層で造られていて、内層及び外層をそれぞれ固
定するための優れた接着性を与える一方、それらの層の
間の全体的な接着固定性を確保することもできる。この
構成によれば、例えば、カテーテルチューブに対する特
定の可撓性の要請にも適合し、又は別の方法では困難で
あろう内層及び外層における接着による固定状態を確保
できる、という利点がある。
中間層は相互に異なった材料からなる2つの重なり合っ
た管状の層で造られていて、内層及び外層をそれぞれ固
定するための優れた接着性を与える一方、それらの層の
間の全体的な接着固定性を確保することもできる。この
構成によれば、例えば、カテーテルチューブに対する特
定の可撓性の要請にも適合し、又は別の方法では困難で
あろう内層及び外層における接着による固定状態を確保
できる、という利点がある。
【0028】図3は、カテーテルチューブ23が2つの
材料の重なり合った管状の層24、25で形成され、管
状の中間層26がそれらの間に配置されており、この中
間層は2つの接着により固定された管状の層27及び2
8からなる構成を示している。層27は内層24を接着
により固定し、層28は外層25を接着により固定す
る。内層24内には、一点鎖線30で表されているガイ
ドワイヤーを摺動可能に嵌合させるガイドワイヤー用管
腔29が形成されている。
材料の重なり合った管状の層24、25で形成され、管
状の中間層26がそれらの間に配置されており、この中
間層は2つの接着により固定された管状の層27及び2
8からなる構成を示している。層27は内層24を接着
により固定し、層28は外層25を接着により固定す
る。内層24内には、一点鎖線30で表されているガイ
ドワイヤーを摺動可能に嵌合させるガイドワイヤー用管
腔29が形成されている。
【図1】本発明によるワイヤーバルーンカテーテルを長
手方向に切断した断面図である。
手方向に切断した断面図である。
【図2】本発明によるモノレール(登録商標名)バルー
ンカテーテルを長手方向に切断した断面図である。
ンカテーテルを長手方向に切断した断面図である。
【図3】本発明によるカテーテルの別の実施例を示す図
である。
である。
1、12、23:カテーテルチューブ 2、13、24:内層 3、14、25:外層 4、15、26:中間層 5、16、29:ガイドワイヤー用の管腔 6、17、30:ガイドワイヤー
Claims (10)
- 【請求項1】 一緒に固定されかつ相互に異なった機
械的特性を有する2つの材料の重なり合った層(2、
3;13、14;24、25)を有するカテーテルチュ
ーブ(1、12、23)と、前記カテーテルチューブ内
に形成されていてガイドワイヤー(6、17、30)を
摺動可能に嵌合させるガイドワイヤー用の管腔(5、1
6、29)と、前記カテーテルチューブを密封するよう
に囲繞する先端(8、21)のあるバルーン(7、2
0)とを備え、前記カテーテルチューブがガイドワイヤ
ー管腔(5、16、29)を形成する内層(2、13、
24)と、カテーテルチューブ(1、12、23)の外
面を形成する外層(3、14、25)とを有するインタ
ーベンショナルカテーテルにおいて、 前記内層(2、13、24)と外層(3、14、25)
の間に配置され、前記内層と外層とを接着して固定する
中間層(4、15、26)を備えていることを特徴とす
るインターベンショナルカテーテル。 - 【請求項2】 請求項1記載のインターベンショナル
カテーテルにおいて、前記内層(2、13、24)、外
層(3、14、25)及び中間層(4、15、26)は
長さが一致していることを特徴とするインターベンショ
ナルカテーテル。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のインターベン
ショナルカテーテルにおいて、前記内層(2、13、2
4)、外層(3、14、25)及び中間層(4、15、
26)は一緒に押し出し成形されることを特徴とするイ
ンターベンショナルカテーテル。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の
インターベンショナルカテーテルにおいて、前記内層
(2、13、24)及び外層(3、14、25)がほぼ
透明であり、前記中間層(4、15、26)が前記ほぼ
透明の内層及び外層とは対照をなしていることを特徴と
するインターベンショナルカテーテル。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の
インターベンショナルカテーテルにおいて、前記中間層
(4、15、26)が前記内層及び外層(2、3;1
3、14;24、25)の機械的特性とは異なった機械
的特性を有することを特徴とするインターベンショナル
カテーテル。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の
インターベンショナルカテーテルにおいて、前記内層
(2、13、24)が外層(3、14、25)を形成す
る材料より低い摩擦係数を有する材料であることを特徴
とするインターベンショナルカテーテル。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の
インターベンショナルカテーテルにおいて、前記中間層
(4、15、26)が低密度ポリエチレンを基礎にして
形成されていることを特徴とするインターベンショナル
カテーテル。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の
インターベンショナルカテーテルにおいて、前記内層
(2、13、24)がポリエチレンで造られていること
を特徴とするインターベンショナルカテーテル。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の
インターベンショナルカテーテルにおいて、前記内層
(2、13、24)が高密度ポリエチレンで造られてい
ることを特徴とするインターベンショナルカテーテル。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
インターベンショナルカテーテルにおいて、前記外層
(3、14、25)がポリアミドで造られていることを
特徴とするインターベンショナルカテーテル。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH96106578.6 | 1996-04-26 | ||
EP96106578A EP0803264B2 (en) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | Interventional catheter |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1033684A true JPH1033684A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=8222714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9098771A Pending JPH1033684A (ja) | 1996-04-26 | 1997-04-16 | インターベンショナルカテーテル |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6319228B1 (ja) |
EP (2) | EP1287845B1 (ja) |
JP (1) | JPH1033684A (ja) |
AT (2) | ATE327797T1 (ja) |
AU (1) | AU705840B2 (ja) |
CA (1) | CA2199333C (ja) |
DE (1) | DE69625329T3 (ja) |
ES (1) | ES2188687T5 (ja) |
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