JPH1031160A - 顕微鏡用対物レンズ - Google Patents
顕微鏡用対物レンズInfo
- Publication number
- JPH1031160A JPH1031160A JP8189228A JP18922896A JPH1031160A JP H1031160 A JPH1031160 A JP H1031160A JP 8189228 A JP8189228 A JP 8189228A JP 18922896 A JP18922896 A JP 18922896A JP H1031160 A JPH1031160 A JP H1031160A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- objective lens
- optical axis
- frame
- parallel
- outer cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Lenses (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Microscoopes, Condenser (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 平行平面プリズムを傾けて光調整を行う。
【解決手段】 対物レンズの外筒21の側面部に円周上
3箇所以上に光軸に対し垂直方向に移動可能なビス28
を設け、前記各ビス28により光軸に平行方向に移動す
るピン29を平行平面プリズム23を保持する枠24に
対して当接可能に設ける。ビス28を操作してピン29
を移動することで、外筒21のおねじ部21aと枠24
のめねじ部24cの公差の範囲内で枠24を移動し、平
行平面プリズム23を光軸に対して傾ける。
3箇所以上に光軸に対し垂直方向に移動可能なビス28
を設け、前記各ビス28により光軸に平行方向に移動す
るピン29を平行平面プリズム23を保持する枠24に
対して当接可能に設ける。ビス28を操作してピン29
を移動することで、外筒21のおねじ部21aと枠24
のめねじ部24cの公差の範囲内で枠24を移動し、平
行平面プリズム23を光軸に対して傾ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光軸心の調整を可
能にした顕微鏡用対物レンズに関する。
能にした顕微鏡用対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】培養標本などを観察する場合、標本の種
類によって、それに使用されるカバーガラスの厚さが異
なることがあり、カバーガラスの厚さが異なる標本を同
じ対物レンズで観察すると性能が劣化してしまう。その
不具合を解消するため、従来、図10に示すように、レ
ンズ31〜35をそれぞれ枠36〜40を介して押え環
42で締め付けることにより保持した外筒41の先端に
枠44で保持した平行平面プリズム43を枠44と共に
交換可能に取り付け、観察する標本46のカバーガラス
45の厚さの違いに応じて、平行平面プリズム43を選
択して使用する方法が採られている。
類によって、それに使用されるカバーガラスの厚さが異
なることがあり、カバーガラスの厚さが異なる標本を同
じ対物レンズで観察すると性能が劣化してしまう。その
不具合を解消するため、従来、図10に示すように、レ
ンズ31〜35をそれぞれ枠36〜40を介して押え環
42で締め付けることにより保持した外筒41の先端に
枠44で保持した平行平面プリズム43を枠44と共に
交換可能に取り付け、観察する標本46のカバーガラス
45の厚さの違いに応じて、平行平面プリズム43を選
択して使用する方法が採られている。
【0003】さらに、従来、図11に示すように、レン
ズ52、53、54を保持した外筒51の先端に平行平
面プリズム55を設けて構成し、この平行平面プリズム
55を光軸に対しθ方向に傾けて心調整を行う発明が特
願平7―78870号明細書において提案されている。
ズ52、53、54を保持した外筒51の先端に平行平
面プリズム55を設けて構成し、この平行平面プリズム
55を光軸に対しθ方向に傾けて心調整を行う発明が特
願平7―78870号明細書において提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示す
平行平面プリズム43を交換する方法では、対物レンズ
の基準面となる胴付面47に対し、レンズ31〜35を
それぞれ保持している枠36〜40と、そのレンズ31
〜35を保持している外筒41と、平行平面プリズム4
3を保持している枠44のメカ精度、それに加えて各レ
ンズ31〜35の心精度及び平行平面プリズム43の傾
き、平行面の平行度のバラツキにより、平行平面プリズ
ム43を着脱した際の対物レンズ全体の心精度が劣化し
性能が悪くなる問題があった。
平行平面プリズム43を交換する方法では、対物レンズ
の基準面となる胴付面47に対し、レンズ31〜35を
それぞれ保持している枠36〜40と、そのレンズ31
〜35を保持している外筒41と、平行平面プリズム4
3を保持している枠44のメカ精度、それに加えて各レ
ンズ31〜35の心精度及び平行平面プリズム43の傾
き、平行面の平行度のバラツキにより、平行平面プリズ
ム43を着脱した際の対物レンズ全体の心精度が劣化し
性能が悪くなる問題があった。
【0005】かかる問題を解決するために、図11に示
すように、平行平面プリズム55を傾けて心調整を行う
発明が提案されたが、平行平面プリズム55を傾ける具
体定期な手段が示されていない。
すように、平行平面プリズム55を傾けて心調整を行う
発明が提案されたが、平行平面プリズム55を傾ける具
体定期な手段が示されていない。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、培養標本を観察する場合、標本のカバ
ーガラス厚が異なることにより、対物レンズ先端部の平
行平面プリズムを交換した如何なる場合でも、その平行
平面プリズムによる心調整を機械的操作により行うこと
を可能にし、心精度を確保して性能を劣化させない顕微
鏡用対物レンズを提供することを目的とする。
なされたもので、培養標本を観察する場合、標本のカバ
ーガラス厚が異なることにより、対物レンズ先端部の平
行平面プリズムを交換した如何なる場合でも、その平行
平面プリズムによる心調整を機械的操作により行うこと
を可能にし、心精度を確保して性能を劣化させない顕微
鏡用対物レンズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成した。請求項1記載の発
明は、レンズ群を配設した外筒と前記外筒に枠を介して
着脱可能に取り付けられた平行平面プリズムとを備えた
顕微鏡用対物レンズにおいて、前記対物レンズの光軸に
対する前記平行平面プリズムの傾き角度を調節すること
によって対物レンズの心調整を行う心調整機構を設けた
ものである。
に、本発明は以下のように構成した。請求項1記載の発
明は、レンズ群を配設した外筒と前記外筒に枠を介して
着脱可能に取り付けられた平行平面プリズムとを備えた
顕微鏡用対物レンズにおいて、前記対物レンズの光軸に
対する前記平行平面プリズムの傾き角度を調節すること
によって対物レンズの心調整を行う心調整機構を設けた
ものである。
【0008】請求項2記載の発明では、前記心調整機構
は、平行平面プリズムを保持する枠の外筒と接する面
を、その円周上3箇所以上で前記面に垂直に移動させる
心調整部材を設けたものである。
は、平行平面プリズムを保持する枠の外筒と接する面
を、その円周上3箇所以上で前記面に垂直に移動させる
心調整部材を設けたものである。
【0009】請求項3記載の発明では、前記心調整機構
は、外筒の側面部に円周上3箇所以上に光軸に対し垂直
方向に移動可能なねじ部材を設けるとともに、前記各ね
じ部材により光軸に平行方向に移動するピンを平行平面
プリズムを保持する枠に対して当接可能に設け、前記ね
じ部材を操作し前記ピンを移動させて平行平面プリズム
を保持する枠を介して平行平面プリズムを移動すると同
時に微調整することとした。
は、外筒の側面部に円周上3箇所以上に光軸に対し垂直
方向に移動可能なねじ部材を設けるとともに、前記各ね
じ部材により光軸に平行方向に移動するピンを平行平面
プリズムを保持する枠に対して当接可能に設け、前記ね
じ部材を操作し前記ピンを移動させて平行平面プリズム
を保持する枠を介して平行平面プリズムを移動すると同
時に微調整することとした。
【0010】次に、本発明の作用を説明する。請求項1
記載の発明では、培養標本を観察する場合、標本に使用
するカバーガラスの厚さの違いにより、平行平面プリズ
ムを交換しても、外筒と接触する平行平面プリズム保持
枠の面の位置と量を適当に心調整機構により調整するこ
とにより、平行平面プリズムを任意に傾けて光軸をずら
すことが可能となる。これにより、心精度が劣化するこ
となく良好な性能を確保しながら観察することが可能に
なる。
記載の発明では、培養標本を観察する場合、標本に使用
するカバーガラスの厚さの違いにより、平行平面プリズ
ムを交換しても、外筒と接触する平行平面プリズム保持
枠の面の位置と量を適当に心調整機構により調整するこ
とにより、平行平面プリズムを任意に傾けて光軸をずら
すことが可能となる。これにより、心精度が劣化するこ
となく良好な性能を確保しながら観察することが可能に
なる。
【0011】以下、前記心調整可能範囲を図1〜図6に
基づいて定量的に説明する。図1、図2はJISにおい
て、ねじのはめあいが「精」の場合を示しおり、おねじ
がM20×0.5―4hで、めねじがM20×0.5―
5Hである。なお、「―4h、―5H」の記号はねじの
はめあい等級を示し、その公差範囲は有効径において、
おねじ4hが、max19.675,min19.62
7,めねじ5Hが、max19.755,min19.
675である。図1おいて、実線1はおねじ・めねじ共
に称呼値の場合で、細い二点鎖線2はおねじの最悪公差
の位置、細い破線3はその中心位置を示し、細い二点鎖
線4はめねじの最悪公差の位置、細い破線5はその中心
位置を示す。図2は、前記おねじ・めねじの公差による
前記心調整可能範囲を示したものであるが、ここでは実
現性を持たすため、おねじ・めねじ共に公差の中心位置
で説明する。図中、太い破線6は、おねじを片側に接触
させ、めねじに対して傾けた位置を示し、この時の角度
が心調整可能範囲となり、この場合、図3に示すよう
に、その角度は8分51秒となる。
基づいて定量的に説明する。図1、図2はJISにおい
て、ねじのはめあいが「精」の場合を示しおり、おねじ
がM20×0.5―4hで、めねじがM20×0.5―
5Hである。なお、「―4h、―5H」の記号はねじの
はめあい等級を示し、その公差範囲は有効径において、
おねじ4hが、max19.675,min19.62
7,めねじ5Hが、max19.755,min19.
675である。図1おいて、実線1はおねじ・めねじ共
に称呼値の場合で、細い二点鎖線2はおねじの最悪公差
の位置、細い破線3はその中心位置を示し、細い二点鎖
線4はめねじの最悪公差の位置、細い破線5はその中心
位置を示す。図2は、前記おねじ・めねじの公差による
前記心調整可能範囲を示したものであるが、ここでは実
現性を持たすため、おねじ・めねじ共に公差の中心位置
で説明する。図中、太い破線6は、おねじを片側に接触
させ、めねじに対して傾けた位置を示し、この時の角度
が心調整可能範囲となり、この場合、図3に示すよう
に、その角度は8分51秒となる。
【0012】図4、図5はJISにおいて、ねじのはめ
あいが「中」の場合を示しており、おねじがM20×
0.75―6gで、めねじがM20×0.75―6Hで
ある。なお、「―6g、―6H」の記号はねじのはめあ
い等級を示し、その公差範囲は有効径において、おねじ
6gが、max19.655,min19.580,め
ねじ6Hが、max19.755,min19.675
である。図4において、実線1はおねじ・めねじ共に称
呼値の場合で、その最悪公差及びその中心位置を示す符
号・線種は図2と同じである。図5は図2と同様に傾け
た状態を示しており、その傾き調整の範囲は、図6に示
すように17分34秒となる。
あいが「中」の場合を示しており、おねじがM20×
0.75―6gで、めねじがM20×0.75―6Hで
ある。なお、「―6g、―6H」の記号はねじのはめあ
い等級を示し、その公差範囲は有効径において、おねじ
6gが、max19.655,min19.580,め
ねじ6Hが、max19.755,min19.675
である。図4において、実線1はおねじ・めねじ共に称
呼値の場合で、その最悪公差及びその中心位置を示す符
号・線種は図2と同じである。図5は図2と同様に傾け
た状態を示しており、その傾き調整の範囲は、図6に示
すように17分34秒となる。
【0013】本発明では、心調整機構により平行平面プ
リズムを保持する枠を光軸に平行方向に移動することに
より、前記枠のめねじを外筒のおねじに対して移動し、
光軸に対して平行平面プリズムを傾ける。通常の顕微鏡
用対物レンズの平行平面プリズムを除くメカ心精度は、
対物レンズの性能を確保し、メカ加工性を考慮して2〜
4分程度とすれば、前記した傾き角度の範囲内での調整
で、心調整は可能となる。また、心調整可能範囲を大き
くするには、おねじとめねじとの隙間を大きくすれば良
い。
リズムを保持する枠を光軸に平行方向に移動することに
より、前記枠のめねじを外筒のおねじに対して移動し、
光軸に対して平行平面プリズムを傾ける。通常の顕微鏡
用対物レンズの平行平面プリズムを除くメカ心精度は、
対物レンズの性能を確保し、メカ加工性を考慮して2〜
4分程度とすれば、前記した傾き角度の範囲内での調整
で、心調整は可能となる。また、心調整可能範囲を大き
くするには、おねじとめねじとの隙間を大きくすれば良
い。
【0014】請求項2記載の発明では、心調整部材によ
り、平行平面プリズムを保持する枠の外筒と接する面
を、その円周上3箇所以上で前記面に垂直、すなわち光
軸と平行に移動させて平行平面プリズムを光軸に対して
傾かせる。
り、平行平面プリズムを保持する枠の外筒と接する面
を、その円周上3箇所以上で前記面に垂直、すなわち光
軸と平行に移動させて平行平面プリズムを光軸に対して
傾かせる。
【0015】請求項3記載の発明では、円周上3箇所以
上で各ねじ部材によりそれぞれピンを光軸に平行に移動
し、平行平面プリズムを保持する枠を介して平行平面プ
リズムを光軸に対して傾かせる。
上で各ねじ部材によりそれぞれピンを光軸に平行に移動
し、平行平面プリズムを保持する枠を介して平行平面プ
リズムを光軸に対して傾かせる。
【0016】
[発明の実施の形態1]本発明の実施の形態1を図7、
図8に基づいて説明する。図7は本発明の実施の形態1
の構成を簡単に示した断面図、図8は図7のA部拡大断
面図である。
図8に基づいて説明する。図7は本発明の実施の形態1
の構成を簡単に示した断面図、図8は図7のA部拡大断
面図である。
【0017】図7において、11、12、13、14及
び15はレンズ、16はレンズ11を保持する枠、17
はレンズ12を保持する枠、18はレンズ13を保持す
る枠、19はレンズ14を保持する枠、20はレンズ1
5を保持する枠である。21はレンズ11〜15を配設
するための外筒で、枠16、17、18、19、20に
より保持したレンズ11、12、13、14、15を外
筒21内に順次挿入し、枠20を外筒21の後端側から
先端側へ押え環22で締め付けることにより、レンズ1
1〜15を外筒21中心の光軸に沿って固定してある。
23は平行平面プリズム、24は平行平面プリズム23
を保持する枠、25は標本26のカバーガラス、27は
対物レンズの基準面となる胴付面である。
び15はレンズ、16はレンズ11を保持する枠、17
はレンズ12を保持する枠、18はレンズ13を保持す
る枠、19はレンズ14を保持する枠、20はレンズ1
5を保持する枠である。21はレンズ11〜15を配設
するための外筒で、枠16、17、18、19、20に
より保持したレンズ11、12、13、14、15を外
筒21内に順次挿入し、枠20を外筒21の後端側から
先端側へ押え環22で締め付けることにより、レンズ1
1〜15を外筒21中心の光軸に沿って固定してある。
23は平行平面プリズム、24は平行平面プリズム23
を保持する枠、25は標本26のカバーガラス、27は
対物レンズの基準面となる胴付面である。
【0018】前記外筒21の先端部(レンズ11側)は
段付き形状に形成するとともに、その先端側小径部の外
周面におねじ部21aを形成してある。平行平面プリズ
ム23を保持する枠24の内周面にはめねじ部24aを
形成し、このめねじ部24aと前記おねじ部21aを螺
合することにより外筒21の段部21bと枠24の端面
である当接面24bとを当て付けるようにして外筒21
に枠24を着脱可能に取り付け、外筒21に固定したレ
ンズ11の前方に枠24で保持した平面平行プリズム2
3を配置している。さらに、外筒21の先端側側面には
外筒21の中心(光軸)に向かってねじ穴21cを3箇
所以上形成し、このねじ穴21cにビス28を螺着して
ある。また、各ねじ穴21cと前記段部21bとの間に
は穴を光軸と平行に形成し、この穴内に前記ビス28の
先端部と前記枠24の当接面24bに両端部が接触する
ピン29を光軸に対し平行に摺動(上下動)可能に配置
してある。ビス28側のピン29の端部は傾斜面に形成
するとともに、ビス28の先端部を前記傾斜面の角度と
同じ角度を有する円錐状に形成し、ビス28先端部の円
錐面とピン29端部の傾斜面とが接触するようになって
いる。
段付き形状に形成するとともに、その先端側小径部の外
周面におねじ部21aを形成してある。平行平面プリズ
ム23を保持する枠24の内周面にはめねじ部24aを
形成し、このめねじ部24aと前記おねじ部21aを螺
合することにより外筒21の段部21bと枠24の端面
である当接面24bとを当て付けるようにして外筒21
に枠24を着脱可能に取り付け、外筒21に固定したレ
ンズ11の前方に枠24で保持した平面平行プリズム2
3を配置している。さらに、外筒21の先端側側面には
外筒21の中心(光軸)に向かってねじ穴21cを3箇
所以上形成し、このねじ穴21cにビス28を螺着して
ある。また、各ねじ穴21cと前記段部21bとの間に
は穴を光軸と平行に形成し、この穴内に前記ビス28の
先端部と前記枠24の当接面24bに両端部が接触する
ピン29を光軸に対し平行に摺動(上下動)可能に配置
してある。ビス28側のピン29の端部は傾斜面に形成
するとともに、ビス28の先端部を前記傾斜面の角度と
同じ角度を有する円錐状に形成し、ビス28先端部の円
錐面とピン29端部の傾斜面とが接触するようになって
いる。
【0019】本発明の実施の形態1の作用を図8を用い
て説明する。枠24に保持した平行平面プリズム23
(図7参照)を光軸に対して傾ける際、外筒21の側面
部より、光軸に対してビス28を垂直方向(X方向)に
ねじ込むことにより、ビス28先端部の円錐面がピン2
9の傾斜面を押し、ピン29を光軸に平行方向(Y方
向)に移動する。このとき、ビス28により押されたピ
ン29は下方向に移動する。これにより、外筒21の段
部21bと接する枠24の当接面24bにピン29の先
端部が接触し、枠24を同時に外筒21のおねじ部21
aと枠24のめねじ部24aの公差の範囲内で枠24を
上下方向に移動させ、平行平面プリズム23を光軸に対
して傾ける。この動作を外筒21及び枠24の円周上3
箇所以上で行う。これにより、平行平面プリズム23が
枠24を介して移動して光軸に対して傾き、心調整が可
能となる。
て説明する。枠24に保持した平行平面プリズム23
(図7参照)を光軸に対して傾ける際、外筒21の側面
部より、光軸に対してビス28を垂直方向(X方向)に
ねじ込むことにより、ビス28先端部の円錐面がピン2
9の傾斜面を押し、ピン29を光軸に平行方向(Y方
向)に移動する。このとき、ビス28により押されたピ
ン29は下方向に移動する。これにより、外筒21の段
部21bと接する枠24の当接面24bにピン29の先
端部が接触し、枠24を同時に外筒21のおねじ部21
aと枠24のめねじ部24aの公差の範囲内で枠24を
上下方向に移動させ、平行平面プリズム23を光軸に対
して傾ける。この動作を外筒21及び枠24の円周上3
箇所以上で行う。これにより、平行平面プリズム23が
枠24を介して移動して光軸に対して傾き、心調整が可
能となる。
【0020】本発明の実施の形態1によれば、標本26
のカバーガラス25の厚さが変わり平行平面プリズムを
交換しても、ビス28及びピン29により平行平面プリ
ズム23を光軸に対して所定量傾けることができるの
で、心調整が可能となり、常に良好な性能を確保するこ
とができる。
のカバーガラス25の厚さが変わり平行平面プリズムを
交換しても、ビス28及びピン29により平行平面プリ
ズム23を光軸に対して所定量傾けることができるの
で、心調整が可能となり、常に良好な性能を確保するこ
とができる。
【0021】[発明の実施の形態2]本発明の実施の形
態2を図9に基づいて説明する。図9は本発明の実施の
形態2の構成を簡単に示した断面図であり、実施の形態
1と実質上同一の部材及び部分には同一の符号を付して
ある。
態2を図9に基づいて説明する。図9は本発明の実施の
形態2の構成を簡単に示した断面図であり、実施の形態
1と実質上同一の部材及び部分には同一の符号を付して
ある。
【0022】外筒21の先端部に螺合した枠24には、
外筒21の段部21bに対応する部位に光軸と平行にね
じ穴24cを形成してある。ねじ穴24cは枠24の円
周上3箇所以上に形成してあり、各ねじ穴24cにはそ
れぞれビス28を光軸と平行に先端側(標本26側)か
ら挿入し、ビス28の先部が外筒21の段部21bに当
接可能となるように配置してある。その他の構成は実施
の形態1と同じであるので、その説明は省略する。
外筒21の段部21bに対応する部位に光軸と平行にね
じ穴24cを形成してある。ねじ穴24cは枠24の円
周上3箇所以上に形成してあり、各ねじ穴24cにはそ
れぞれビス28を光軸と平行に先端側(標本26側)か
ら挿入し、ビス28の先部が外筒21の段部21bに当
接可能となるように配置してある。その他の構成は実施
の形態1と同じであるので、その説明は省略する。
【0023】本発明の実施の形態2にあっては、ビス2
8を枠24に標本26側からねじ込むことにより、ビス
28の先端が外筒21の段部21bに接触し、同時に枠
24を光軸に平行に移動させて平行平面プリズム23を
光軸に対して傾けさせる。その他の作用は実施の形態1
と同様であるので、その説明は省略する。
8を枠24に標本26側からねじ込むことにより、ビス
28の先端が外筒21の段部21bに接触し、同時に枠
24を光軸に平行に移動させて平行平面プリズム23を
光軸に対して傾けさせる。その他の作用は実施の形態1
と同様であるので、その説明は省略する。
【0024】本発明の実施の形態2によれば、実施の形
態1と同様の効果を得ることができる。さらに、実施の
形態1に設けたピン29を省略することができ、構成の
簡単化を図るができる。
態1と同様の効果を得ることができる。さらに、実施の
形態1に設けたピン29を省略することができ、構成の
簡単化を図るができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
培養標本を観察する場合、培養標本のカバーガラスの厚
さが異なることにより劣化する性能を防ぐために、平行
平面プリズムを交換した際でも、簡単な操作で対物レン
ズの心調整が可能となり、カバーガラスの厚さの変化に
関わらず、常に良い性能で観察することができる。
培養標本を観察する場合、培養標本のカバーガラスの厚
さが異なることにより劣化する性能を防ぐために、平行
平面プリズムを交換した際でも、簡単な操作で対物レン
ズの心調整が可能となり、カバーガラスの厚さの変化に
関わらず、常に良い性能で観察することができる。
【図1】本発明を説明するための図である。
【図2】本発明を説明するための図である。
【図3】本発明を説明するための図である。
【図4】本発明を説明するための図である。
【図5】本発明を説明するための図である。
【図6】本発明を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態1を示す断面図である。
【図8】図7のA部拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の形態2を示す断面図である。
【図10】従来の顕微鏡用対物レンズを示す断面図であ
る。
る。
【図11】従来の他の顕微鏡用対物レンズを示す図であ
る。
る。
1 おねじ・めねじの称呼値 2 おねじの最悪公差の位置 3 おねじの公差の中心位置 4 めねじの最悪公差の位置 5 めねじの公差の中心位置 6 公差の中心位置で接触するおねじとめねじの位置 11、12、13、14、15 レンズ 16、17、18、19、20 レンズを保持する枠 21 外筒 21a おねじ部 23 平行平面プリズム 24 平行平面プリズムを保持する枠 24a めねじ部 24b 当接面 28 ビス 29 ピン
Claims (3)
- 【請求項1】 レンズ群を配設した外筒と前記外筒に枠
を介して着脱可能に取り付けられた平行平面プリズムと
を備えた顕微鏡用対物レンズにおいて、 前記対物レンズの光軸に対する前記平行平面プリズムの
傾き角度を調節することによって対物レンズの心調整を
行う心調整機構を設けたことを特徴とする顕微鏡用対物
レンズ。 - 【請求項2】 前記心調整機構は、平行平面プリズムを
保持する枠の外筒と接する面を、その円周上3箇所以上
で前記面に垂直に移動させる心調整部材を設けたことを
特徴とする請求項1記載の顕微鏡用対物レンズ。 - 【請求項3】 前記心調整機構は、外筒の側面部に円周
上3箇所以上に光軸に対し垂直方向に移動可能なねじ部
材を設けるとともに、前記各ねじ部材により光軸に平行
方向に移動するピンを平行平面プリズムを保持する枠に
対して当接可能に設け、前記ねじ部材を操作し前記ピン
を移動させて平行平面プリズムを保持する枠を介して平
行平面プリズムを移動すると同時に微調整することを特
徴とする請求項1記載の顕微鏡用対物レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8189228A JPH1031160A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 顕微鏡用対物レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8189228A JPH1031160A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 顕微鏡用対物レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1031160A true JPH1031160A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16237739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8189228A Withdrawn JPH1031160A (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 顕微鏡用対物レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1031160A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006184485A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Olympus Corp | 枠固定構造を有する光学装置 |
JP2009210762A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Yutaka Suenaga | 対物レンズ光学系 |
JP2019086733A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-06 | 株式会社ミツトヨ | 傾き調整機構 |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP8189228A patent/JPH1031160A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006184485A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Olympus Corp | 枠固定構造を有する光学装置 |
JP2009210762A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Yutaka Suenaga | 対物レンズ光学系 |
JP2019086733A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-06 | 株式会社ミツトヨ | 傾き調整機構 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3915700B2 (ja) | 反射鏡ユニット | |
JP2004004169A (ja) | 顕微鏡照明装置及び顕微鏡装置 | |
US3565512A (en) | Microscope nosepiece assembly having adjustable optical components | |
JPH1031160A (ja) | 顕微鏡用対物レンズ | |
JP2003156668A (ja) | 光学ユニット、露光装置および光学機器 | |
JPH08122605A (ja) | レンズ鏡筒支持器 | |
US4386833A (en) | Epi-illumination type projection device | |
JP4086107B2 (ja) | 対物レンズ切換装置及び立体顕微鏡 | |
US7430075B2 (en) | Condenser arrangement for brightfield illumination and/or darkfield illumination for optical microscopes | |
JPH1184260A (ja) | 位相差顕微鏡 | |
JPH0961684A (ja) | 光学部材の保持機構 | |
JPH08257782A (ja) | レーザ加工機 | |
JP2003131141A (ja) | 回転式輪帯全反射照明機構 | |
JP3535969B2 (ja) | レボルバの調心機構 | |
JP3869536B2 (ja) | 顕微鏡用対物レンズ及びその組み立て調整方法 | |
JP3869087B2 (ja) | 顕微鏡用照明光学系 | |
JP2001091227A (ja) | レンズの測定装置およびレンズの測定方法 | |
JPH10282434A (ja) | らせんくさび形光学補正器 | |
JPH10227979A (ja) | 対物レンズの明るさ一定化装置 | |
JP3563840B2 (ja) | 顕微鏡用照明装置 | |
JP2004046107A (ja) | 顕微鏡用ミラーユニット | |
JPH02290536A (ja) | 顕微分光測定装置 | |
JPH1039233A (ja) | カセグレイン、ニュートン兼用望遠鏡 | |
JP3846608B2 (ja) | 反射暗視野照明装置 | |
JP2584526B2 (ja) | 顕微鏡用対物レンズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |