JPH10302124A - コインを計数してプリペードカードを発行する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 コインを計数してプリペイドカードを発行す
る装置を提供する。 【解決手段】 コインの金額を計数するコイン選別機１
と、計数された金額を表示する表示器２１と、前記金額
を新たなプリペードカードに、または既存のプリペード
カードに加算するかの選択を行うキー２３ａ，２３ｂ
と、前記新たなプリペードカードに前記金額を記憶し、
あるいは既存のプリペードカードに前記金額を加算して
記憶し、また、挿入されたプリペードカードの残高を読
み取るプリペードカードリーダ／ライタ３と、前記コイ
ン選別機で計数した金額を前記表示器で表示する指令、
前記キーの操作に応じて新規のプリペードカードに金額
を記憶させ発行し、または、既存のプリペードカードの
残高に前記金額を加算して記憶させ発行する指令および
挿入されたプリペードカードの残高を読み取る指令を送
出する中央演算処理部４とを具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はコンビニエンスやス
ーパー等の店舗において、小銭の釣銭分をプリペードカ
ードに記録し、また、商品の購入時に該プリペードカー
ドを使用して小銭分の支払いを行えるようにしたコイン
を計数してプリペードカードを発行する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、消費税の施行以来、買い物の都度
小額の釣銭が発生し、この釣銭の多くは家庭において空
き缶や空き瓶等の容器に蓄積され、有効利用が行われず
眠った資金となりやすいものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そのため、大蔵省にお
いて小銭、特に、１円玉を多く発行しなければならない
といった問題が発生し、また、店舗においても１円玉を
多く用意しなければならず、レジスターが１円玉で一杯
になってしまうといった問題もあった。

【０００４】さらに、レジにおいて顧客が１円玉を整理
する等で、一人にかかる清算時間が長くなって、進行が
スムースに行われず行列ができてしまうといった問題も
あった。

【０００５】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、小銭分をプリペード
カードに記憶し、また、該プリペードカードによって小
銭分の支払いが行えるようにしたことにより、小銭を利
用することが少なくなり小銭の保管等が必要なくなると
共に、レジでの清算が短時間に行われるコインを計数し
てプリペードカードを発行する装置を提供せんとするに
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のコインを計数し
てプリペードカードを発行する装置は前記した目的を達
成せんとするもので、その手段は、投入されたコインの
金額を計数するコイン選別機と、該コイン選別機によっ
て計数された金額を表示する表示器と、前記金額を新た
なプリペードカードに記憶するか、既存のプリペードカ
ードに加算するかの選択を行うキーと、前記新たなプリ
ペードカードに前記金額を記憶し、あるいは既存のプリ
ペードカードに前記金額を加算して記憶し、また、挿入
されたプリペードカードの残高を読み取るプリペードカ
ードリーダ／ライタと、前記コイン選別機で計数した金
額を前記表示器で表示する指令、前記キーの操作に応じ
て新規のプリペードカードに金額を記憶させ発行し、ま
たは、既存のプリペードカードの残高に前記金額を加算
して記憶させ発行する指令および挿入されたプリペード
カードの残高を読み取る指令を送出する中央演算処理部
ととを具備したものである。

【０００７】また、前記コイン選別機は金種別にコイン
を排出すると共に、該金種別に貯留する金種別金庫を内
蔵することが望ましく、さらに、前記コイン選別機にお
いて金種別に計数された金額を、該金種別に前記表示器
において表示できるようにすることが望ましい。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコインを計数
してプリペードカードを発行する装置の一実施の形態を
図面と共に説明する。１は店舗等の図示しないレジスタ
ーの近傍あるいはレジスターに取付けられたコイン選別
機にして、コイン投入皿１１、該コイン投入皿１１内に
投入されたコイン（５００，１００，５０，１０，５，
１円）Ｃを機械的に選別する機械的選別機１２、および
電子的に選別する電子的選別機１３、前記２重の選別機
１１２，１３で選別されたコインＣの枚数および金額を
計数するカウンター１４、前記２重の選別機１１２，１
３で選別されたコインＣを金種別に貯留する金種別金庫
１５、および前記２種の選別機１２，１３でコインＣで
あると判別されなかった物が排出される異物返却口１６
とから構成されている。

【０００９】２は前記コイン選別機と一体的にあるいは
レジスターに内蔵された操作パネルにして、コイン選別
機１で計数したコインＣの金額やレジスターで打ち込ん
だ金額および後述するプリペードカードＰに記録されて
いる金額を表示する表示器２１と、コイン選別機１で集
計した各コインＣの種別毎の金額あるいは全金額を前記
表示器２１で表示させるための選別集計キー２２と、前
記全金額をプリペードカードＰに記憶させるためのカー
ドキー２３と、該カードキー２３を操作した後に、新規
発行の場合に操作する新規発行キー２３ａおよび既に顧
客が所有しているプリペードカードＰに加算する場合に
操作する加算キー２３ｂとから構成されている。

【００１０】３はプリペードカードＰが挿入されると、
前記コイン選別機１によって計数された金額を記録し、
かつ、プリペードカードＰに記録されている金額を読み
込み、また、新規のプリペードカードＰに金額を記録し
て発行するプリペードカードリーダ／ライタである。

【００１１】４は図２および図３の処理を行う中央演算
処理部（以下、ＣＰＵという）、５はコネクター、６は
前記コイン選別機１、操作パネル２、プリペードカード
リーダ／ライタ３（以下、プリペードカード発行器とい
う）およびＣＰＵ４に電源を供給する電源部である。

【００１２】以下、前記した構成に基づいて図２のフロ
ーチャートと共に説明する。ＣＰＵ４はコインＣがコイ
ン選別機１の貨幣投入皿１１に投入され、計数開始用の
スイッチ（図示せず）が操作されたか否かを監視し（ス
テップＳ１）、該スイッチが操作されると機械的選別１
２、電子的選別１３とによって種別毎にコインＣの金額
を計数する（ステップＳ２）と共に、該コインＣは金種
別金庫１５内に金種別に貯留される。

【００１３】次に、ＣＰＵ４は選別集計キー２２が操作
されたか否かを監視し（ステップＳ３）、操作された場
合には金種別の金額表示を表示器２１で表示し（ステッ
プＳ４）、操作されない場合には全金額を表示器２１で
表示する（ステップＳ５）。

【００１４】次いで、カードキー２３が操作されてプリ
ペードカードＰを新規に発行する新規発行キー２３ａが
操作されたか否かを監視し（ステップＳ５）、該新規発
行キー２３ａが操作された場合には、プリペードカード
発行器３内に貯蔵されている新しいプリペードカードＰ
に、前記計数した金額を記録する（ステップＳ７）。

【００１５】また、加算キー２３ｂが操作された場合に
は、顧客が持参したプリペードカードＰがプリペードカ
ード発行器３に挿入されたか否かを監視し（ステップＳ
８）、プリペードカードＰが挿入されたと判断すると、
該プリペードカードＰに記録されている金額に今回計数
した金額を加算した合計を記録して（ステップＳ９）終
了する。

【００１６】なお、前記した動作はコイン選別機１に投
入したコインＣの金額をプリペードカードＰに記録する
場合についての説明であるが、以下に顧客が買い物を行
い、小銭分をプリペードカードＰによって支払う場合に
ついて説明する。

【００１７】顧客が買い物をしてレジスターにおいて清
算した結果、小銭が発生しこの小銭分をプリペードカー
ドＰで支払う場合には、ＣＰＵ４はプリペードカードＰ
が挿入されたか否かを監視する（ステップＳ１１）。そ
して、プリペードカードＰが挿入されたと判断すると、
該プリペードカードＰに記録されている金額を読み込み
残高を表示器２１で表示する（ステップＳ１２）。

【００１８】次いで、顧客がプリペードカードＰの残高
からの支払分をレジを操作している者に告げ、該金額を
レジスターに入力すると、プリペードカード発行器３に
該入力した金額分を差し引かれ（ステップＳ１３）、そ
して、該金額を差し引いた残高分がプリペードカードＰ
に記録され（ステップＳ１４）、その後、プリペードカ
ードＰは排出され動作は終了する。

【００１９】このように、小銭であるコインＣをコイン
選別機１に投入すると、該投入した金額分がプリペード
カードＰに記録されて新たに発行され、あるいは既存の
プリペードカードＰの残高に加算され発行されるので、
従来のような小銭によって財布が膨らんだり、小銭、特
に１円玉が不足するような事態を防止できる。

【００２０】また、前記プリペードカードＰを使用し
て、小銭の清算がおこなえるので、釣銭のミスやトラブ
ルを防止できると共に、釣銭の支払い（顧客が小銭を支
払う）にかかる時間が短縮できて、レジにおける行列を
解消できるものである。

【００２１】なお、本発明の装置をフランチャイズ店に
よるポイントサービス機能と組み合わせ、あるいは、プ
リペードカードＰの表面に各種の宣伝や名所旧跡の風
景、アイドルやミュージシャン、各界の有名人、各種キ
ャラクター等をプロマイド的に印刷することにより他店
との差別化が図れ、また、前記した広告にスポンサーが
付けば、発行による広告料の収益ももたらすことができ
る。

【００２２】

【発明の効果】本発明は前記したように、コイン選別機
によって計数した金額をプリペードカードに新規に記憶
し、あるいは既存のプリペードカードの残高に加算して
記憶するようにしたので、小銭によって財布が膨らんだ
りすることがないので、小銭入れのカード化によって携
帯性の向上が図れ、また、小銭、特に１円玉が不足する
ような事態を防止できるものである。

【００２３】また、前記金額が記録されたプリペードカ
ードを使用して、レジにおける小銭の清算が行えるの
で、釣銭のミスやトラブルを防止できると共に、釣銭の
支払い（顧客が小銭を支払う）にかかる時間が短縮でき
て、レジにおける行列を解消できるものである。

【００２４】さらに、金種別に計数が行えるようにする
ことにより、小銭の分類が自動化できると共に、金種別
金庫を内蔵することにより、小銭の分類集計が簡単に行
え閉店後の清算が容易に行える等の効果を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るコインを計数してプリペードカー
ドを発行する装置の概略を示す説明図である。

【図２】プリペードカードに金額を記録する場合のフロ
ーチャート図である。

【図３】プリペードカードを使用して清算する場合のフ
ローチャート図である。

【符号の説明】

１ コイン選別機 １１ 貨幣投入皿 １２ 機械的選別 １３ 電子的選別 １４ カウンター １５ 金種別金庫 ２ 操作パネル ２１ 表示器 ２２ 選別集計キー ２３ カードキー ２３ａ 新規発行キー ２３ｂ 加算キー ３ プリペードカードリーダ／ライト ４ 中央演算処理部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 投入されたコインの金額を計数するコイ
   ン選別機と、 該コイン選別機によって計数された金額を表示する表示
   器と、 前記金額を新たなプリペードカードに記憶するか、既存
   のプリペードカードに加算するかの選択を行うキーと、 前記新たなプリペードカードに前記金額を記憶し、ある
   いは既存のプリペードカードに前記金額を加算して記憶
   し、また、挿入されたプリペードカードの残高を読み取
   るプリペードカードリーダ／ライタと、 前記コイン選別機で計数した金額を前記表示器で表示す
   る指令、前記キーの操作に応じて新規のプリペードカー
   ドに金額を記憶させ発行し、または、既存のプリペード
   カードの残高に前記金額を加算して記憶させ発行する指
   令および挿入されたプリペードカードの残高を読み取る
   指令を送出する中央演算処理部と、 とを具備したことを特徴とするコインを計数してプリペ
   ードカードを発行する装置。
2. 【請求項２】 前記コイン選別機は金種別にコインを排
   出すると共に、該金種別に貯留する金種別金庫を内蔵し
   ていることを特徴とする請求項１記載のコインを計数し
   てプリペードカードを発行する装置。
3. 【請求項３】 前記コイン選別機において金種別に計数
   された金額を、該金種別に前記表示器において表示でき
   るようにしたことを特徴とする請求項１記載のコインを
   計数してプリペードカードを発行する装置。