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JPH10301339A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

Info

Publication number
JPH10301339A
JPH10301339A JP9110583A JP11058397A JPH10301339A JP H10301339 A JPH10301339 A JP H10301339A JP 9110583 A JP9110583 A JP 9110583A JP 11058397 A JP11058397 A JP 11058397A JP H10301339 A JPH10301339 A JP H10301339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
toner
electrostatic latent
latent image
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9110583A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Yoshida
聡 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP9110583A priority Critical patent/JPH10301339A/ja
Publication of JPH10301339A publication Critical patent/JPH10301339A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平滑性の高い転写体同士の密着性を低下させ
て、転写体同士の剥離を容易にすることができる画像形
成方法を提供する。 【解決手段】 静電潜像保持体に静電潜像を形成する工
程、現像剤担持体上の現像剤層を用いて前記静電潜像保
持体上の静電潜像を顕像化する工程、顕像化されたトナ
ー画像を転写体上に転写する工程、転写されたトナー画
像を定着する工程を有する画像形成方法であって、転写
体の一側端部に画像の最大高さよりも高い凸部を形成す
る。この凸部は、無色または淡黄色の透明トナーを用い
て形成するのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真プロセスを利用した機器
に使用される画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法としては、特公昭42−23
910号公報等に記載されているように多数の方法が知
られている。一般には、光導電性物質を利用した感光体
上に、種々の手段により電気的潜像を形成し、次いでそ
の潜像を電子写真用トナーを用いて現像し、形成された
トナー像を中間転写体を介して、または、介さずに、紙
等の転写体に転写した後、加熱、加圧、加熱加圧等によ
り定着し、定着画像を得るものである。更に、感光体上
に残ったトナーは必要により種々の方法でクリーニング
された後、上述の工程が繰り返される。トナーとして
は、結着樹脂として熱可塑性樹脂と共に、顔料等の着色
剤や離型剤等を混練し粉砕することによって製造された
ものが使用される。
【0003】トナーを定着するために用いられる転写体
としては種々のものがあるが、一般的には紙が用いられ
る。トナーがカラートナーの場合には、高発色性を得る
ために、コート紙のような平滑紙が用いられる。また、
オーバーヘッドプロジェクター(OHP)のような透過
光を利用する場合には、透明平滑転写体が用いられる。
これらのような転写体を重ね合せると、転写体同士が密
着するという問題が発生する場合がある。特に転写体が
OHP用記録材のように平滑性が高い場合には、より顕
著に発生する。さらに、トナーの定着が加熱圧着方式で
行われたものである場合には、オフセット発生防止の目
的で定着部材にシリコーンオイル等の離型剤オイルを塗
布するため、定着時に離型剤オイルが転写体に付着し、
転写体を重ねた時に、離型剤オイルの架橋現象により、
転写体同士が極めて強く密着し、剥離させるために労力
を要するという問題がある。
【0004】転写体上に付着した離型剤オイルによる上
記の問題を防止する方法として、(a)転写体表面にシ
リコーンオイル吸収性に優れた樹脂を塗布する方法(例
えば、特開平5−173351号公報)、(b)微粒子
を含有する受像層を転写体の表面に形成する方法(例え
ば、米国特許5208093号明細書)、(c)シリコ
ーンオイル吸収性に優れた微粒子を添加した画像受像層
をフィルム表面に形成する方法(例えば、特開平8−3
0010号公報)等が提案されている。
【0005】しかしながら、これらいずれの方法も、あ
らかじめ処理が施された特殊な転写体を用いなければな
らない上に、方法(a)では、転写体同士の密着を防止
することができない。方法(b)及び(c)では、転写
体表面に凹凸を形成するため密着防止の効果は期待でき
るが、受像層に微粒子がもぐり込み、密着防止に必要な
凸部の高さが得られないという問題があるとともに、カ
ラー画像を電子写真法によって形成する場合には、転写
体に凹凸が存在するため、感光体上の未定着像を転写体
に転写する際に転写ムラや転写不良が発生するという問
題がある。また、方法(b)及び(c)においては、凹
凸を有しない転写体を用いて転写までのプロセスを行っ
た後に、非画像部に微粒子を含有する受像層を形成する
こともできるが、この場合には、受像層の形成に際して
有機溶剤を使用しなければならず、環境及び人体に悪影
響を与えるという問題がある。
【0006】一方、透明トナーを画像形成に用いること
も知られている。例えば、着色画像の表面、裏面または
表裏両面の全面に透明トナーを現像して着色画像発色性
を向上させる方法(例えば、特開昭62−135851
号公報)或いはカラー画像表面の全面または一部分に透
明トナーを用いて現像して、画像光沢性を変化させる方
法(例えば、特開平5−232840号公報)等が知ら
れている。しかしながら、これらの方法は画像の平滑性
を高めて高画質化を達成するためのものであり、転写体
の密着性を低下させることを目的とするものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記の問題を解決するためになされたものであ
って、その目的は、特殊処理されていない転写体を用い
た場合であっても、転写体、特に平滑性の高い転写体同
士の密着性を低下させ、転写体同士の剥離を容易にする
ことができる画像形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意検討の結果、透明トナーを用いて
転写体の少なくとも一側端部に凸部を形成し、剥離時に
転写体の間に空気を流入させ易くすることにより、転写
体同士の剥離性を向上できることを見い出し、本発明を
完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の画像形成方法は、静電
潜像保持体に静電潜像を形成する工程、現像剤担持体上
の現像剤層を用いて前記静電潜像保持体上の静電潜像を
顕像化する工程、顕像化されたトナー画像を転写体上に
転写する工程、転写されたトナー画像を定着する工程を
有するものであって、転写体の少なくとも一側端部に画
像の最大高さよりも高い凸部を形成することを特徴とす
る。その場合、凸部を無色または淡黄色の透明トナーを
用いて形成することが好ましい。また、本発明におい
て、130℃、0.1rad/secにおける透明トナ
ーの粘度Vtは、使用する着色トナーの粘度Vpに対し
て、Vt>Vpであることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】静電潜像保持体に静電潜像を形成
する工程は、例えば、電子写真感光体、静電記録体等の
静電潜像保持体の上に、公知の方法によって静電潜像を
形成することによって行われる。次いで、静電潜像保持
体上の静電潜像を顕像化する。この工程は、静電潜像を
保持した静電潜像保持体と現像剤層を担持した現像剤担
持体とを対向させて行うことができる。顕像化されたト
ナー画像は、次いで公知の方法によって転写体上に転写
され、定着される。この場合、本発明の画像形成方法
は、転写体上に電子写真法によって通常の着色画像を形
成することに加え、転写体上の少なくとも一側端部に画
像の最大高さよりも高い凸部を形成することを特徴とし
ている。
【0011】本発明において、転写体の一側端部に画像
の最大高さよりも高い凸部を形成する方法としては、例
えば、転写体上に固体状物質を接着剤等によって接着さ
せる方法、転写体上に物理的処理を加えて、転写体自体
を物理的に変化させる方法、転写体上に硬化性樹脂を塗
布して硬化させる方法等、種々の方法を採用することが
できる。しかしながら、電子写真法によりトナーを用い
て凸部を形成する方法、特に、無色または淡黄色の透明
トナー(以下、単に「透明トナー」という。)を用いて
凸部を形成する方法が好ましい。なぜならば、着色トナ
ーを用いて画像を形成するプロセスと同一プロセスによ
り凸部が形成できること、高速性、信頼性に優れている
こと、凸部が透明トナーより形成されるため、凸部を目
視で発見しにくいこと等の利点があるからである。
【0012】本発明において、凸部は転写体上の少なく
とも一側端部に一か所以上形成することが必要である。
好ましくは二側端部以上に凸部を形成し、さらに好まし
くは全側端部、すなわち端縁全周に凸部を形成する。本
明細書において、転写体上の側端部とは、図1に示すよ
うに、転写体の端縁より内側50mmの部分(図中の斜
線部)を意味し、図中、1は転写体、2が側端部であ
る。また、側端部における凸部の形成は、転写体の端縁
に近いほど密着防止の効果が高いので好ましい。
【0013】形成される凸部は、転写体面から垂直方向
に向かって、凸部の高さをHt、画像の高さをHpとす
る時、凸部の高さHtが画像の高さHpよりも高いこと
が必要である。凸部の高さHtが画像の高さHpよりも
低い場合には、転写体の密着性を低下させる効果が小さ
く、特に転写体に離型剤オイルが付着している場合に
は、効果が殆ど得られない。一般に、画像の高さHp
は、4色フルカラー画像の場合には10μmから20μ
mの範囲にあるから、凸部の高さHtは30μm以上で
あることが好ましく、特に40μm以上であると顕著な
効果が得られる。なお、凸部および画像の高さは、表面
粗さ計(例えば、東京精密社製:サーフコム)等によっ
て測定することができる。
【0014】形成される凸部の全体形状については、特
に制約はなく、例えば、直方形状、円錐形状、不規則形
状等があげられるが、いずれの形状にしても上述の高さ
の条件を満たしていることが必要である。また、凸部の
最上部の形状についても特に制約はなく、平坦面を有す
る形状、球面、鋭角を有する形状等いずれのものでもよ
い。
【0015】また、形成される凸部の大きさ(面積)に
ついても特に制約はなく、5μm2程度の面積の小さな
凸部であっても、300mm2 程度の面積の大きな凸部
であってもよい。しかしながら、転写体を剥離する際の
剥離方向に対して、空気が流入できる形状であることが
好ましい。例えば、形成された凸部が、側端部全周にわ
たって形成されたソリッド画像の場合には、転写体剥離
時に空気の流入口がなくなり、効果が得られにくくな
る。したがって、大面積の凸部を形成するよりも小面積
の凸部を複数個形成する方が効果が高くなるので好まし
い。また、凸部は転写体上の画像形成面、裏面および両
面いずれに形成してもよいが、画像の形成と同一プロセ
スで形成することができることから、画像形成面に形成
することが好ましい。
【0016】本発明において、凸部は、前述のような高
さを必要とするため、使用する透明トナーは、それが融
解した際の粘度が、画像を形成する着色トナーの融解し
た際の粘度よりも高いことが好ましい。具体的には、1
30℃、0.1rad/secにおける透明トナーの粘
度Vtが、同一条件における画像を形成する着色トナー
の粘度Vpよりも高いことが好ましい。130℃、0.
1rad/secにおける透明トナーの粘度Vtが、同
一条件における画像を形成する着色トナーの粘度Vpよ
りも低い場合には、トナー定着時に、透明トナーが変形
しすぎて凸部に必要な高さが得られなくなる。ここで、
130℃、0.1rad/secにおけるトナーの粘度
とは、130℃、0.1rad/secにおけるトナー
中の結着樹脂のみの粘度を意味している。トナーの動的
粘弾性は、例えば、回転平板型レオメータ(例えば、レ
オメトリックス社製:RDA2、RHIOSシステムv
er.4.3)を用いて測定することができる。130
℃、0.1rad/secにおけるトナーの粘度を増加
させる方法としては、結着樹脂の分子量を高める方法、
結着樹脂のガラス転移温度(Tg)を上昇させる方法、
結着樹脂中にゲル分を含有させる方法等があげられる
が、結着樹脂の分子量を高める方法が最も簡便である。
【0017】透明トナーに用いられる結着樹脂は、透明
な凸部を形成できるものならば特に制約はないが、非晶
性樹脂が好ましく、中でもトナー特性の観点からトナー
として一般的に用いられている樹脂、例えば、スチレン
系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹
脂、エポキシ樹脂およびポリエステル樹脂等が好まし
い。また、結着樹脂中にはテトラヒドロフラン[(以下
「THF」と略す)不溶分が含有されていてもよい。こ
こで、非晶性樹脂とは、示差走査熱量計(以下「DS
C」と略す。)、例えば、マックサイエンス社製:DS
C3110、熱分析システム001]で測定したチャー
トにおいて、Tgに対応する吸熱点および結晶融点に対
応する吸熱ピークを示さない樹脂を意味している。樹脂
が結晶性を有すると、定着後にトナーの樹脂が白濁し、
画像欠陥を生じる場合があるからである。
【0018】本発明において用いる透明トナーは、公知
の方法で製造することができる。例えば、混練粉砕法、
混練冷凍粉砕法、液中乾燥法、溶融トナーを不溶解性液
体中で剪断撹拌して微粒子化する方法、および結着樹脂
を溶剤に分散させジェット噴霧により微粒子化する方法
等、いずれの方法も使用可能であるが、経済性の観点か
ら混練粉砕法が好ましい。
【0019】なお、透明トナーには、無色または淡黄色
透明性を損なわない範囲で従来公知の種々の添加剤を外
添および/または内添することができる。例えば、シリ
カ微粒子、特に疎水化処理された微粒子を外添すること
ができる。
【0020】本発明において使用する透明トナーは、特
殊な添加剤を必要としないため、従来公知のトナー現像
方法をそのまま用いて、凸部を形成することができる。
例えば、二成分系現像剤として用いる場合には、透明ト
ナーを、鉄粉、フェライト粉、ニッケル粉等の磁性を有
する粉体、及びこれらの表面をフッ素樹脂、ビニル系樹
脂またはシリコーン系樹脂等で処理したキャリアと混合
して用いればよい。
【0021】本発明において、現像によって形成された
透明トナーよりなる凸部を定着するには、例えば、加熱
ロール定着器または加熱ベルト定着器を用いた加熱加圧
定着方法および非接触型加熱定着方法等、従来公知の種
々の方法を用いることができるが、高速性、信頼性の観
点から加熱加圧定着方法を用いることが好ましい。
【0022】本発明において透明トナーについては、上
記いずれのトナー現像方法、定着方法を用いてもよい
が、装置を小型化、簡略化するために、画像を形成する
着色トナーの場合と同一の方法を用いるのが好ましい。
例えば、従来の着色トナーの現像装置に透明トナー用の
現像器を追加して用いるのが最も簡便な方法である。
【0023】一方、画像を形成する着色トナーとして
は、従来公知のものを用いることができる。例えば、着
色トナーは前述の結着樹脂に加えて、着色剤としてカー
ボンブラック、ランプブラック、アニリンブルー、ウル
トラマリンブルー、カルコイルブルー、メチレンブルー
クロライド、銅フタロシアニン、キノリンイエロー、ク
ロムイエロー、デュポンオイルレッド、オリエントオイ
ルレッド、ローズベンガル、マラカイトグリーンオキサ
レート、ニグロシン染料、C.I.ピグメントレッド4
8:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.
ピグメントレッド81:1、C.I.ピグメントレッド
122、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピ
グメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー1
7、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグ
メントブルー15:3、等を用いることができる。その
含有量は、結着樹脂100重量部に対して1ないし30
重量部の範囲が望ましい。そして、少なくともイエロー
トナー、マゼンタトナー、シアントナー、必要に応じて
ブラックトナーを用いてフルカラートナーを作製する。
そして、従来公知の現像方法、定着方法によって画像を
形成する。また、磁性トナーとして用いる場合には、ト
ナー中に、鉄、フェライト、マグネタイトを始めとする
鉄類、ニッケル、コバルト等の強磁性を示す金属または
合金、またはこれらの金属を含む化合物等、磁性を持つ
か、または磁化可能な材料を添加混合してもよい。
【0024】また、さらなる特性の向上のために、従来
公知の種々の添加剤を外添および/または内添すること
ができる。例えば、主に流動性の向上を目的として、無
機微粒子を添加混合してもよい。無機微粒子を構成する
材料としては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタ
ン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン
酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、ケ
イ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、塩化セリ
ウム、ベンガラ、酸化クロム、酸化セリウム、三酸化ア
ンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭化
ケイ素、窒化ケイ素等をあげることができる。特に好ま
しいのはシリカ微粒子であり、また特に疎水化処理され
た微粒子が好ましい。これらの微粒子の1次粒子径は1
nmないし1000nmの範囲が好ましく、その添加量
は、トナー100重量部に対して0.01重量部ないし
20重量部の範囲が好ましい。また、主にクリーニング
性または転写性の向上を目的として、ポリスチレン、ポ
リメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニリデン等の合
成樹脂微粒子を添加混合してもよい。また、主に帯電性
の向上のために、サリチル酸金属塩、含金属アゾ化合
物、ニグロシン、4級アンモニウム塩等の荷電制御剤を
添加混合してもよい。また、主に離型性の向上のため
に、低分子量ポリプロピレンまたは低分子量ポリエチレ
ン等のパラフィンワックス、シリコーン樹脂、ロジン
類、ライスワックス、エステルワックス等の離型剤を添
加混合してもよい。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本願発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 (結着樹脂の合成例A)ビスフェノールAプロピレンオ
キサイド付加物(三洋化成社製:BP−2P)207重
量部、エチレングリコール37.2重量部、テレフタル
酸ジメチルエステル175重量部、トリメリット酸21
重量部およびジブチルスズオキサイド1重量部を、温度
計、ステンレススチール製撹拌機、窒素導入管およびコ
ンデンサーを備えた4つ口フラスコに入れ、そのフラス
コに窒素ガスを導入して反応器内を不活性雰囲気に保
ち、昇温して180℃で約5時間、さらに230℃で約
5時間共縮重合反応を行い、重量平均分子量7500
0、数平均分子量4600、Tg67.4℃の淡黄色透
明な非晶性ポリエステル樹脂Aを得た。非晶性ポリエス
テル樹脂A中にはTHF不溶分が約5重量%含まれてい
た。非晶性ポリエステル樹脂Aの130℃、0.1ra
d/secにおける粘度は約6000Pa.sであっ
た。なお、結着樹脂の分子量および分子量分布は、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィ(TOYO SOD
A社製:HLC−802A)を用い、オーブン温度40
℃、カラム流量毎分1ml、サンプル注入量0.1ml
で行った。サンプルの濃度は0.5%で、和光純薬社
製:GPC用THFを用いて測定した。検量線の作成に
は、標準ポリスチレン試料(TOYO SODA社製:
標準ポリスチレン)を用いて行った。
【0026】(結着樹脂の合成例B)ビスフェノールA
プロピレンオキサイド付加物207重量部、エチレング
リコール37.2重量部、テレフタル酸ジメチルエステ
ル194重量部およびジブチルスズオキサイド1重量部
を、実施例1と同様の方法により、180℃で約5時
間、さらに230℃で約2時間共縮重合反応を行い、重
量平均分子量9500、数平均分子量3200、Tg6
4.3℃の無色透明な非晶性ポリエステル樹脂Bを得
た。非晶性ポリエステル樹脂Bの130℃、0.1ra
d/secにおける粘度は200Pa.sであった。
【0027】(透明トナーの製造)ポリエステル樹脂A
をバンバリーミキサーで溶融混練し、ジェット式粉砕機
で微粉砕を順次行い、透明トナーを得た。透明トナーの
重量平均粒子径は約15μmであった。なお、トナーの
重量平均粒子径はコールターカウンター(日科機社製)
で測定した。
【0028】(着色トナーの製造)ポリエステル樹脂B
1440重量部とシアン顔料(大日精化社製:シアニン
ブルー4933M)60重量部とを、透明トナーの場合
と同様の方法で処理して、シアントナーを得た。同様
に、マゼンタ顔料(大日精化社製:セイカファーストカ
ーミン1476T−7)およびイエロー顔料(大日精化
社製:セイカファーストイエロー2400)を用いて、
それぞれ、マゼンタトナーおよびイエロートナーを得
た。これらの着色トナーの重量平均粒子径は約7μmで
あった。
【0029】(現像剤の調製)得られた透明トナーに疎
水性シリカ粉末(日本アエロジル社製:R972)を透
明トナーに対して3重量%外添し、混合した後、透明ト
ナー7重量部に対して、キャリア100重量部を混合し
て透明現像剤を得た。各着色トナーについても同様に処
理してカラー現像剤を得た。なお、キャリアとしては、
樹脂被覆キャリアであって、アミノ基含有ビニルポリマ
ーとフッ化アルキル基含有ビニルポリマーの混合体をフ
ェライトコアに被覆したものを使用した。
【0030】(画像および凸部の形成)得られたカラー
現像剤を、A−color複写機(富士ゼロックス社
製)の各色に対応した現像器に投入し、透明現像剤を黒
用の現像器に投入して画像形成を行った。透明トナーよ
りなる凸部の高さは、現像バイアスを変化させることに
よって調整した。定着はA−color複写機の定着器
に離型剤としてジメチルシリコーンオイルを塗布して行
った。定着器の搬送速度は150mm/sec、定着器
の温度は160℃とした。転写体として、A4相当のO
HP用紙(富士ゼロックス社製)を用いた。搬送方向は
OHP用紙の縦方向とした。画像は図2の形式で形成し
た。その場合の画像の最大高さは約14μmであった。
図2中、1は転写体であって、矢印方法に搬送される。
3は文字画像部(黒)であり、4はシアントナー、マゼ
ンタトナーおよびイエロートナーで形成されたソリッド
画像部であり、5、6および7は、それぞれシアンソリ
ッド画像部、マゼンタソリッド画像部およびイエローソ
リッド画像部である。
【0031】実施例1 転写体の上端の一側端部に、高さが約43μmとなるよ
うに透明トナーよりなる凸部の形成を行った。すなわ
ち、凸部の大きさおよび形状は、縦3mm×横3mmの
正方形とし、転写体の上端の端縁から5mmであって、
転写体の左右の端縁から20mmおよび中央部の合計3
か所の位置に凸部を形成した。
【0032】実施例2 凸部の高さを約32μmとなるようにした以外は、実施
例1と同様にして凸部形成を行った。 実施例3 転写体の上端と左端の二側端部の合計6か所の位置に、
高さ約32μmの凸部を形成した以外は、実施例1と同
様にして凸部を形成した。 実施例4 実施例1と同じ凸部を形成し、さらに、転写体の中央部
に大きさ縦3mm×横3mmの正方形、高さ43μmの
凸部を形成した。
【0033】比較例1 透明トナーを含有する透明現像剤を使用せずに、カラー
現像剤のみを使用した以外は、実施例1と同様にして画
像を形成した。 比較例2 凸部の高さを約13μmとなるようにした以外は、実施
例1と同様にして凸部形成を行った。 比較例3 転写体の中央部に、大きさ縦3mm×横3mmの正方
形、高さ43μmの凸部を形成した以外は、実施例1と
同様にして画像形成を行った。 比較例4 比較例3と同様にして、凸部を形成し、さらにその凸部
の周囲6方向に25mmの間隔をあけて同様の凸部を合
計7か所に形成した。
【0034】上記実施例1ないし実施例4および比較例
1ないし4のそれぞれについて、画像をそれぞれ10枚
連続して作製し、排紙トレー上で重ねて1分間放置した
後、人的力によって転写体の剥離性を評価した。評価結
果を表1に示す。
【0035】
【表1】 表1の結果から、凸部の高さが高いほど剥離性が向上し
ていることが分かる。また、凸部が転写体の側端部に存
在しない場合には、それ以外の場所に凸部が形成されて
いても剥離性は向上しないことが分かる。したがって、
凸部は少なくとも一側端部に形成されることが必要であ
り、かつ、高さが高いほど効果が大きいことが分かる。
【0036】
【発明の効果】転写体の少なくとも一側端部に凸部を形
成する本発明の画像形成方法は、特殊処理した転写体を
用いなくても転写体同士の密着性を低下させることがで
きるため、転写体同士を容易に剥離することができる。
また、定着に際して離型剤オイルが転写体に付着した場
合であっても、転写体同士を容易に剥離することができ
る。さらに、凸部形成を透明トナーを用いて行う場合に
は、凸部形成を画像の形成と同一のプロセスで行うこと
ができ、したがって、装置の簡略化、高速化が容易に達
成できると共に、形成される画像を損ねることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 転写体の側端部の説明図である。
【図2】 着色トナーによる画像形成位置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…転写体、2…側端部、3…文字画像部(黒)、4…
ソリッド画像部、5…シアンソリッド画像部、6…マゼ
ンタソリッド画像部、7…イエローソリッド画像部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像保持体に静電潜像を形成する工
    程、現像剤担持体上の現像剤層を用いて前記静電潜像保
    持体上の静電潜像を顕像化する工程、顕像化されたトナ
    ー画像を転写体上に転写する工程、転写されたトナー画
    像を定着する工程を有する画像形成方法において、転写
    体の一側端部に画像の最大高さよりも高い凸部を形成す
    ることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 凸部を無色または淡黄色の透明トナーを
    用いて形成することを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130106254A (ko) 2012-03-19 2013-09-27 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 투명 토너, 화상 형성 방법, 및 토너 세트
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JP2014186055A (ja) * 2013-03-21 2014-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法及び圧着はがきの製造方法

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