JPH1030909A - 回転角検出装置 - Google Patents
回転角検出装置Info
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- JPH1030909A JPH1030909A JP20306096A JP20306096A JPH1030909A JP H1030909 A JPH1030909 A JP H1030909A JP 20306096 A JP20306096 A JP 20306096A JP 20306096 A JP20306096 A JP 20306096A JP H1030909 A JPH1030909 A JP H1030909A
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- arm
- rotation
- rotation angle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 円盤2に形成された渦巻き溝3に係合する直
線型の検出装置6の操作子9と連動する摺動子受け8に
保持された摺動子は、回転軸1の左回転と右回転とで、
揺動し、この揺動が抵抗値のヒステリシスを生じてい
る。よって回転軸1の左右回転に連動する直線型の検出
装置6からは、ヒステリシスのない抵抗値を得ることが
出来ないという問題があった。 【解決手段】 回転軸と、該回転軸を取り囲み、この回
転軸によって回動自在に設けられた渦巻き部材が形成さ
れた基盤と、一端部に操作子を設け、且つ支軸により回
動自在に取り付けたアームと、作動部材を備えた検出装
置とからなり、前記アームに前記作動部材を結合し、前
記基盤の渦巻き部と前記アームの操作子とを係合させ、
回転軸の回転に伴い、前記操作子が駆動され、前記アー
ムを介して前記作動部材を回動するようにしたことであ
る。
線型の検出装置6の操作子9と連動する摺動子受け8に
保持された摺動子は、回転軸1の左回転と右回転とで、
揺動し、この揺動が抵抗値のヒステリシスを生じてい
る。よって回転軸1の左右回転に連動する直線型の検出
装置6からは、ヒステリシスのない抵抗値を得ることが
出来ないという問題があった。 【解決手段】 回転軸と、該回転軸を取り囲み、この回
転軸によって回動自在に設けられた渦巻き部材が形成さ
れた基盤と、一端部に操作子を設け、且つ支軸により回
動自在に取り付けたアームと、作動部材を備えた検出装
置とからなり、前記アームに前記作動部材を結合し、前
記基盤の渦巻き部と前記アームの操作子とを係合させ、
回転軸の回転に伴い、前記操作子が駆動され、前記アー
ムを介して前記作動部材を回動するようにしたことであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の操
舵角の検出を行うために用いられる回転角検出装置に関
する。
舵角の検出を行うために用いられる回転角検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転角検出装置には、例
えば実開昭60−56213号公報に示されているもの
がある。この構成は、自動車の操舵角検出装置であっ
て、以下図面によって説明する。
えば実開昭60−56213号公報に示されているもの
がある。この構成は、自動車の操舵角検出装置であっ
て、以下図面によって説明する。
【0003】図4は、従来の回転角検出装置の一形態の
操舵角検出装置を示す一部縦断面図、図5は、同説明の
ための平面図である。図において、ステアリングシャフ
トなどの回転軸1は、図示していないハンドルに直結さ
れており、ハンドルの回動に対応して左右に約2回転
(全4回転)されるように構成されている。前記回転軸
1には、同軸上に基盤として円盤2が保持され、該円盤
2には、渦巻き部として、例えば渦巻き溝3が形成され
ている。なお、図示していない自動車の車体固定側に
は、回転軸1が軸心回りに回動自在に支承される。ま
た、この車体固定側にはブラケット4に保持された、例
えば直線型の可変抵抗器などから成る検出装置6が配置
されている。該検出装置6は、ケース7内に抵抗体がそ
の一面に印刷などによって形成された抵抗基板(図示せ
ず)と、該抵抗基板上をその長手方向に沿って摺動する
摺動子(図示せず)を備えた摺動子受け8と、前記ケー
ス7外に突出させた摺動子受け8と一体の操作子9とを
具備している。そして、該摺動子受け8の摺動位置に対
応して、抵抗基板に形成された抵抗体の一端(端子)と
摺動子受け8に収納されている摺動子との間の抵抗値の
変化がアナログ的に出力される。
操舵角検出装置を示す一部縦断面図、図5は、同説明の
ための平面図である。図において、ステアリングシャフ
トなどの回転軸1は、図示していないハンドルに直結さ
れており、ハンドルの回動に対応して左右に約2回転
(全4回転)されるように構成されている。前記回転軸
1には、同軸上に基盤として円盤2が保持され、該円盤
2には、渦巻き部として、例えば渦巻き溝3が形成され
ている。なお、図示していない自動車の車体固定側に
は、回転軸1が軸心回りに回動自在に支承される。ま
た、この車体固定側にはブラケット4に保持された、例
えば直線型の可変抵抗器などから成る検出装置6が配置
されている。該検出装置6は、ケース7内に抵抗体がそ
の一面に印刷などによって形成された抵抗基板(図示せ
ず)と、該抵抗基板上をその長手方向に沿って摺動する
摺動子(図示せず)を備えた摺動子受け8と、前記ケー
ス7外に突出させた摺動子受け8と一体の操作子9とを
具備している。そして、該摺動子受け8の摺動位置に対
応して、抵抗基板に形成された抵抗体の一端(端子)と
摺動子受け8に収納されている摺動子との間の抵抗値の
変化がアナログ的に出力される。
【0004】また、該検出装置6は、前記ブラケット4
により、前記円盤2の回転軸1中心を通る直径方向の位
置であって、且つ前記操作子9の先端が円盤2の渦巻き
溝3内に挿入するように配設されている。従って、ステ
アリングシャフトなどの回転軸1の回転により、前記円
盤2を回動させ、操作子9が渦巻き溝3に案内されて、
該渦巻き溝3を横切る方向に摺動する。そして、摺動子
受け8の摺動子が抵抗基板の上を摺動することにより、
左回転又は右回転の方向とともに、回転軸1の回転角を
抵抗値の変化として検出し、これらが表示部10に出力
されて、表示される。
により、前記円盤2の回転軸1中心を通る直径方向の位
置であって、且つ前記操作子9の先端が円盤2の渦巻き
溝3内に挿入するように配設されている。従って、ステ
アリングシャフトなどの回転軸1の回転により、前記円
盤2を回動させ、操作子9が渦巻き溝3に案内されて、
該渦巻き溝3を横切る方向に摺動する。そして、摺動子
受け8の摺動子が抵抗基板の上を摺動することにより、
左回転又は右回転の方向とともに、回転軸1の回転角を
抵抗値の変化として検出し、これらが表示部10に出力
されて、表示される。
【0005】なお、図5に示すように、回転軸1の回転
角がゼロ度の場合、円盤2の渦巻き溝3の溝に沿った全
長のほぼ中間部に、前記検出装置6の操作子9を位置さ
せ、且つその際、検出装置6の抵抗値は全抵抗値変化の
ほぼ中間値になるように予め設定しておく。この状態か
ら、回転軸1の操作によって例えば右回転させると(矢
印A)、摺動子受け8が円盤2の渦巻き溝3に案内され
て、抵抗体上を摺動し(矢印a)、このときの抵抗値は
前記中間部抵抗値から順次増加(もしくは減少)し、こ
の抵抗値が回転方向を右方としたときの回転角を検出す
る。また、回転角がゼロ度の前述の状態から回転軸1の
操作によって左回転させると(矢印B)、摺動子8が渦
巻き溝3に案内されて前記とは逆の方向に向かって抵抗
体上を摺動し(矢印b)、このときの抵抗値は前記中間
部抵抗値から順次減少(もしくは増加)し、この抵抗値
が回転方向を左方としたときの回転角を検出する。
角がゼロ度の場合、円盤2の渦巻き溝3の溝に沿った全
長のほぼ中間部に、前記検出装置6の操作子9を位置さ
せ、且つその際、検出装置6の抵抗値は全抵抗値変化の
ほぼ中間値になるように予め設定しておく。この状態か
ら、回転軸1の操作によって例えば右回転させると(矢
印A)、摺動子受け8が円盤2の渦巻き溝3に案内され
て、抵抗体上を摺動し(矢印a)、このときの抵抗値は
前記中間部抵抗値から順次増加(もしくは減少)し、こ
の抵抗値が回転方向を右方としたときの回転角を検出す
る。また、回転角がゼロ度の前述の状態から回転軸1の
操作によって左回転させると(矢印B)、摺動子8が渦
巻き溝3に案内されて前記とは逆の方向に向かって抵抗
体上を摺動し(矢印b)、このときの抵抗値は前記中間
部抵抗値から順次減少(もしくは増加)し、この抵抗値
が回転方向を左方としたときの回転角を検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例では、円盤2に形成された渦巻き溝3に係合する
直線型の検出装置6の操作子9と連動する摺動子受け8
に保持された摺動子は、回転軸1の左回転と右回転と
で、ケース7と摺動子受け8との寸法差(クリアラン
ス)のためにケース7内で摺動子受け8が左右に傾き、
揺動を起こす。この揺動によって左回転と右回転との抵
抗値にヒステリシスが生じている。よって回転軸1の左
右回転に連動する直線型の検出装置6からは、ヒステリ
シスのない抵抗値を得ることが出来ないという問題があ
った。
従来例では、円盤2に形成された渦巻き溝3に係合する
直線型の検出装置6の操作子9と連動する摺動子受け8
に保持された摺動子は、回転軸1の左回転と右回転と
で、ケース7と摺動子受け8との寸法差(クリアラン
ス)のためにケース7内で摺動子受け8が左右に傾き、
揺動を起こす。この揺動によって左回転と右回転との抵
抗値にヒステリシスが生じている。よって回転軸1の左
右回転に連動する直線型の検出装置6からは、ヒステリ
シスのない抵抗値を得ることが出来ないという問題があ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の回転角検出装置
は、回転軸と、該回転軸を取り囲み、この回転軸によっ
て回動自在に設けられた渦巻き部材が形成された基盤
と、一端部に操作子を設け、且つ支軸により回動自在に
取り付けたアームと、作動部材を備えた検出装置とから
なり、前記アームに前記作動部材を結合し、前記基盤の
渦巻き部と前記アームの操作子とを係合させ、回転軸の
回転に伴い、前記操作子が駆動され、前記アームを介し
て前記作動部材を回動するようにしたことである。
は、回転軸と、該回転軸を取り囲み、この回転軸によっ
て回動自在に設けられた渦巻き部材が形成された基盤
と、一端部に操作子を設け、且つ支軸により回動自在に
取り付けたアームと、作動部材を備えた検出装置とから
なり、前記アームに前記作動部材を結合し、前記基盤の
渦巻き部と前記アームの操作子とを係合させ、回転軸の
回転に伴い、前記操作子が駆動され、前記アームを介し
て前記作動部材を回動するようにしたことである。
【0008】また、本発明の回転角検出装置は、前記支
軸が作動部材である。また、本発明の回転角検出装置
は、前記作動部材が摺動子である。さらにまた、本発明
の回転角検出装置は、前記アームの一端部に設けられた
操作子を渦巻き部に対して付勢したことである。さら
に、本発明の回転角検出装置は、前記検出装置が、可変
抵抗器である。
軸が作動部材である。また、本発明の回転角検出装置
は、前記作動部材が摺動子である。さらにまた、本発明
の回転角検出装置は、前記アームの一端部に設けられた
操作子を渦巻き部に対して付勢したことである。さら
に、本発明の回転角検出装置は、前記検出装置が、可変
抵抗器である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。図1は、本発明の回転角検出装置を示す一
部縦断面図、図2は、同説明のための平面図である。図
において、ステアリングシャフトなどの回転軸1の中間
部には、同軸上に基盤として円盤2が保持され、該円盤
2には、渦巻き部として、例えば溝形状の渦巻き溝2a
が形成され、該渦巻き溝2aは、回転軸1が約5回転半
できる長さの溝が形成されている。この溝の長さは、回
転軸1の回転範囲(約4回転)よりも余裕をもって形成
されている。また、円盤2は、直接回転軸1に固着され
回転させられることもあるが、直接回転軸1に接触せ
ず、回転軸1の上端付近に配置されるハンドルのハブ部
によって回転させられることが多い。なお、図示してい
ない自動車の車体などの固定側からは、本発明の検出装
置11を保持するためのベース部板16が延設されてい
る。該ベース部板16には、いわゆるマザーボードとな
るプリント配線板15が保持され、該プリント配線板1
5には、例えば回転型の可変抵抗器等から成る検出装置
11が、円盤2の回転の範囲外である位置に配置されて
いる。
て説明する。図1は、本発明の回転角検出装置を示す一
部縦断面図、図2は、同説明のための平面図である。図
において、ステアリングシャフトなどの回転軸1の中間
部には、同軸上に基盤として円盤2が保持され、該円盤
2には、渦巻き部として、例えば溝形状の渦巻き溝2a
が形成され、該渦巻き溝2aは、回転軸1が約5回転半
できる長さの溝が形成されている。この溝の長さは、回
転軸1の回転範囲(約4回転)よりも余裕をもって形成
されている。また、円盤2は、直接回転軸1に固着され
回転させられることもあるが、直接回転軸1に接触せ
ず、回転軸1の上端付近に配置されるハンドルのハブ部
によって回転させられることが多い。なお、図示してい
ない自動車の車体などの固定側からは、本発明の検出装
置11を保持するためのベース部板16が延設されてい
る。該ベース部板16には、いわゆるマザーボードとな
るプリント配線板15が保持され、該プリント配線板1
5には、例えば回転型の可変抵抗器等から成る検出装置
11が、円盤2の回転の範囲外である位置に配置されて
いる。
【0010】該検出装置11は、ケース11b内に、被
作動部材として、例えば抵抗体(図示せず)がその一面
に印刷などによって形成された抵抗基板11cと、作動
部材として、該抵抗基板11c上をその円周方向に沿っ
て摺動する摺動子(図示せず)を備えた摺動子受け11
dと、前記ケース11b外に突出させた該摺動子受け1
1dと一体の検出軸11aとを具備している。そして、
前記作動部材である前記検出軸11aが回動されると前
記摺動子受け11dに保持されている摺動子が抵抗基板
11c上を摺動する。端子11eは、抵抗基板11c上
の抵抗体と電気的に接続され、該検出装置11の摺動子
受け11dの摺動位置に対応して、抵抗基板11cの一
端と摺動子受け11dに収納されている摺動子との間の
抵抗値の変化が、アナログ的に端子11eから出力され
る。上述の如き、検出装置11は、いわゆる一般的な回
転型の可変抵抗器と同等の構成である。
作動部材として、例えば抵抗体(図示せず)がその一面
に印刷などによって形成された抵抗基板11cと、作動
部材として、該抵抗基板11c上をその円周方向に沿っ
て摺動する摺動子(図示せず)を備えた摺動子受け11
dと、前記ケース11b外に突出させた該摺動子受け1
1dと一体の検出軸11aとを具備している。そして、
前記作動部材である前記検出軸11aが回動されると前
記摺動子受け11dに保持されている摺動子が抵抗基板
11c上を摺動する。端子11eは、抵抗基板11c上
の抵抗体と電気的に接続され、該検出装置11の摺動子
受け11dの摺動位置に対応して、抵抗基板11cの一
端と摺動子受け11dに収納されている摺動子との間の
抵抗値の変化が、アナログ的に端子11eから出力され
る。上述の如き、検出装置11は、いわゆる一般的な回
転型の可変抵抗器と同等の構成である。
【0011】アーム12は、その一端部が、略三角形に
形成されており、三角形の先端部に前記円盤2の渦巻き
溝2aの内に挿入する軸状の操作子12aが配置されて
いる。そして、アーム12の略中心部には、前記検出装
置11の検出軸11aと係合・固着する係合孔12bが
形成され、該検出軸11aが前記アーム12の支軸を兼
ねている。さらに、アーム12の他端部には、略扇状に
形成された略扇状部12dが配置され、この略扇状部1
2dの一端に、コイルバネ13を係止するための係止孔
12cが形成されている。上述の如く検出装置11とア
ーム12とは、検出軸11aが係合孔12bに係合され
て、一体化されている。よって、アーム12の操作子1
2aが渦巻き溝2a内を摺動すると、アーム12が回動
し、アーム12の支軸である前記検出軸11aを介して
摺動子受け11dに固着された摺動子が駆動される。コ
イルバネ13は、前記ベース部材16から突設された係
止部材14と、アーム12の係止孔12cとにそれぞれ
係止されている。そして、前記係止部材14は、前記プ
リント配線板15の一端部に形成された切り欠き部15
aに係止されて、プリント配線板15の位置決め部材を
も構成している。
形成されており、三角形の先端部に前記円盤2の渦巻き
溝2aの内に挿入する軸状の操作子12aが配置されて
いる。そして、アーム12の略中心部には、前記検出装
置11の検出軸11aと係合・固着する係合孔12bが
形成され、該検出軸11aが前記アーム12の支軸を兼
ねている。さらに、アーム12の他端部には、略扇状に
形成された略扇状部12dが配置され、この略扇状部1
2dの一端に、コイルバネ13を係止するための係止孔
12cが形成されている。上述の如く検出装置11とア
ーム12とは、検出軸11aが係合孔12bに係合され
て、一体化されている。よって、アーム12の操作子1
2aが渦巻き溝2a内を摺動すると、アーム12が回動
し、アーム12の支軸である前記検出軸11aを介して
摺動子受け11dに固着された摺動子が駆動される。コ
イルバネ13は、前記ベース部材16から突設された係
止部材14と、アーム12の係止孔12cとにそれぞれ
係止されている。そして、前記係止部材14は、前記プ
リント配線板15の一端部に形成された切り欠き部15
aに係止されて、プリント配線板15の位置決め部材を
も構成している。
【0012】そして、前記コイルバネ13のバネ力によ
って、操作子12aは、円盤2の中心側(回転軸1の方
向)に付勢されている。従って、渦巻き溝2aに挿入さ
れた操作子12aは、バネ力による付勢によって、溝形
状の渦巻き溝2aの一方の壁に常に押し付けて、前記円
盤2の右回転時と左回転時との同回転角度での径方向の
位置を同じにすることができる。
って、操作子12aは、円盤2の中心側(回転軸1の方
向)に付勢されている。従って、渦巻き溝2aに挿入さ
れた操作子12aは、バネ力による付勢によって、溝形
状の渦巻き溝2aの一方の壁に常に押し付けて、前記円
盤2の右回転時と左回転時との同回転角度での径方向の
位置を同じにすることができる。
【0013】ここで次に、その動作について説明する。
図2に示すように、回転軸1の回転角がゼロ度の場合、
前記円盤2の渦巻き溝2aの溝に沿った全長のほぼ中間
部にアーム12の操作子12aを位置させ、且つ検出装
置11からの抵抗値は、全抵抗値変化のほぼ中間値にな
るように予め設定しておく。この状態から、回転軸1の
操作によって例えば右回転させると(矢印A)、前記操
作子12aが、円盤2の渦巻き溝2aに案内されて、ア
ーム12が検出軸11aを中心として略円弧状に回動し
(矢印a)、それに伴い検出軸11aが回転し、検出装
置11の抵抗値は前記中間部抵抗値から順次増加(もし
くは減少)し、この抵抗値の変化により回転方向を右方
向としたときの回転角を検出する。また、回転角がゼロ
度の前述の状態から回転軸1の操作によって左回転させ
ると(矢印B)、操作子12aが、渦巻き溝2aに案内
されて前記とは逆の方向に向かってアーム12が検出軸
11aを中心として略円弧状に回動し(矢印b)、この
とき検出装置11の抵抗値は前記中間部抵抗値から順次
減少(もしくは増加)し、この抵抗値の変化により回転
方向を左方向としたときの回転角を検出する。
図2に示すように、回転軸1の回転角がゼロ度の場合、
前記円盤2の渦巻き溝2aの溝に沿った全長のほぼ中間
部にアーム12の操作子12aを位置させ、且つ検出装
置11からの抵抗値は、全抵抗値変化のほぼ中間値にな
るように予め設定しておく。この状態から、回転軸1の
操作によって例えば右回転させると(矢印A)、前記操
作子12aが、円盤2の渦巻き溝2aに案内されて、ア
ーム12が検出軸11aを中心として略円弧状に回動し
(矢印a)、それに伴い検出軸11aが回転し、検出装
置11の抵抗値は前記中間部抵抗値から順次増加(もし
くは減少)し、この抵抗値の変化により回転方向を右方
向としたときの回転角を検出する。また、回転角がゼロ
度の前述の状態から回転軸1の操作によって左回転させ
ると(矢印B)、操作子12aが、渦巻き溝2aに案内
されて前記とは逆の方向に向かってアーム12が検出軸
11aを中心として略円弧状に回動し(矢印b)、この
とき検出装置11の抵抗値は前記中間部抵抗値から順次
減少(もしくは増加)し、この抵抗値の変化により回転
方向を左方向としたときの回転角を検出する。
【0014】そして、上述の如く、ステアリングシャフ
トなどの回転軸1の回転で、前記アーム12の操作子1
2aが渦巻き溝2aに案内されて、検出軸11aを中心
とした円弧をもって渦巻き溝2aを横切る方向に摺動
し、前記検出軸11aの回転により、前記摺動子受け1
1dの摺動子を抵抗基板11cの上を摺動させ、右回転
又は左回転の方向とともに、回転軸1の回転角を抵抗値
の変化として検出し、これらは例えば表示部17に出力
されて、表示される。
トなどの回転軸1の回転で、前記アーム12の操作子1
2aが渦巻き溝2aに案内されて、検出軸11aを中心
とした円弧をもって渦巻き溝2aを横切る方向に摺動
し、前記検出軸11aの回転により、前記摺動子受け1
1dの摺動子を抵抗基板11cの上を摺動させ、右回転
又は左回転の方向とともに、回転軸1の回転角を抵抗値
の変化として検出し、これらは例えば表示部17に出力
されて、表示される。
【0015】次に、第二の実施の形態について、図3の
平面図に基づいて説明する。この第二の実施の形態は、
前記の実施の形態と同一形態については、同符号を付与
して詳細な説明は、省略する。図3において、支柱18
が、ベース部材16から立設され、該支柱18に対し、
アーム12は、そのほぼ中央部に係合・配置した軸受け
20によって回動自在に保持されている。検出装置11
の被作動部材である抵抗基板19は、その一面に、それ
ぞれ略円弧状に抵抗体19aと導電体19bとが印刷な
どによって形成されている。そして、略円弧状の抵抗体
19aの両端部と、導電体19bの中間部とからそれぞ
れ端子19c、19c、19cが連接されている。アー
ム12の略扇状部12dの前記抵抗基板19と対向する
面には、検出装置11’の作動部材となる摺動子(図示
せず)が直接配置されている。該摺動子は、前記抵抗基
板19上に形成された抵抗体19aと導電体19bとを
摺動し、抵抗体19aからの抵抗値を端子19cから出
力する。
平面図に基づいて説明する。この第二の実施の形態は、
前記の実施の形態と同一形態については、同符号を付与
して詳細な説明は、省略する。図3において、支柱18
が、ベース部材16から立設され、該支柱18に対し、
アーム12は、そのほぼ中央部に係合・配置した軸受け
20によって回動自在に保持されている。検出装置11
の被作動部材である抵抗基板19は、その一面に、それ
ぞれ略円弧状に抵抗体19aと導電体19bとが印刷な
どによって形成されている。そして、略円弧状の抵抗体
19aの両端部と、導電体19bの中間部とからそれぞ
れ端子19c、19c、19cが連接されている。アー
ム12の略扇状部12dの前記抵抗基板19と対向する
面には、検出装置11’の作動部材となる摺動子(図示
せず)が直接配置されている。該摺動子は、前記抵抗基
板19上に形成された抵抗体19aと導電体19bとを
摺動し、抵抗体19aからの抵抗値を端子19cから出
力する。
【0016】前記第一の実施の形態と同様にコイルバネ
13は、アーム12の係止孔12cと、ベース部材16
から立設された係止部材14との間に掛け渡されてい
る。前記コイルバネ13の付勢力によって軸状の操作子
12aは、円盤2の中心側(回転軸1方向)に付勢され
ている。従って、渦巻き溝2aに挿入された操作子12
aの先端は、バネ力による付勢によって、操作子12a
を渦巻き溝2aの一方の壁に押し付けて、前記円盤2の
右回転時と左回転時との同じ角度での操作子12aの径
方向における位置を同じにすることができる。本実施の
形態では、回転型の可変抵抗器を配置する第一の実施の
形態との比較で、回転角検出装置全体の厚さを薄くする
ことができる。これは、検出装置11’の厚さを薄く構
成できることによる。前記第一の実施の形態の場合で
も、本実施の形態の場合でも、アーム12は、耐振動特
性を良くするために、アームの回動軸が、アーム12の
重心を通ることが望ましい。重心を通ると、外部からの
振動を受けてもアーム自体の振動が小さくなる。
13は、アーム12の係止孔12cと、ベース部材16
から立設された係止部材14との間に掛け渡されてい
る。前記コイルバネ13の付勢力によって軸状の操作子
12aは、円盤2の中心側(回転軸1方向)に付勢され
ている。従って、渦巻き溝2aに挿入された操作子12
aの先端は、バネ力による付勢によって、操作子12a
を渦巻き溝2aの一方の壁に押し付けて、前記円盤2の
右回転時と左回転時との同じ角度での操作子12aの径
方向における位置を同じにすることができる。本実施の
形態では、回転型の可変抵抗器を配置する第一の実施の
形態との比較で、回転角検出装置全体の厚さを薄くする
ことができる。これは、検出装置11’の厚さを薄く構
成できることによる。前記第一の実施の形態の場合で
も、本実施の形態の場合でも、アーム12は、耐振動特
性を良くするために、アームの回動軸が、アーム12の
重心を通ることが望ましい。重心を通ると、外部からの
振動を受けてもアーム自体の振動が小さくなる。
【0017】なお、検出装置11は、本発明の実施の形
態での可変抵抗器に限定されることなく、回転型(ロー
タリ型)の光学式エンコーダや回転型(ロータリ型)の
磁気式エンコーダであっても良い。光学式エンコーダで
は、可変抵抗器の摺動子と抵抗基板に替えて光学スケー
ル(スリット板)と受発光素子を、磁気式エンコーダで
は、磁気スケールと磁気検出素子を用いることにより、
上記検出が可能となる。また、本発明の実施の形態で
は、渦巻き部材を渦巻き溝2aとした説明を行ったが、
溝形状に限定されることなく、例えば渦巻き部材が凸部
形状であっても良い。この凸部形状としたときは、操作
子12aの先端を凹部形状として、該凹部と前記凸部と
を係合すれば良い。更に本発明の実施の形態では、渦巻
き部を設ける基盤を円盤として説明したが、これに限定
されることなく、基盤は多角形状でも良く、楕円形状で
も良く渦巻き溝を設けられるものであれば良い。更にま
た、本発明の実施の形態では、操作子は、軸状のもので
説明されているがこれに限定されず、レコード針のよう
に先端の尖っているものでも、先端に平面部を有し、且
つ先端にいくほど、細く又は太くなるテーパのついたも
のでも良い。
態での可変抵抗器に限定されることなく、回転型(ロー
タリ型)の光学式エンコーダや回転型(ロータリ型)の
磁気式エンコーダであっても良い。光学式エンコーダで
は、可変抵抗器の摺動子と抵抗基板に替えて光学スケー
ル(スリット板)と受発光素子を、磁気式エンコーダで
は、磁気スケールと磁気検出素子を用いることにより、
上記検出が可能となる。また、本発明の実施の形態で
は、渦巻き部材を渦巻き溝2aとした説明を行ったが、
溝形状に限定されることなく、例えば渦巻き部材が凸部
形状であっても良い。この凸部形状としたときは、操作
子12aの先端を凹部形状として、該凹部と前記凸部と
を係合すれば良い。更に本発明の実施の形態では、渦巻
き部を設ける基盤を円盤として説明したが、これに限定
されることなく、基盤は多角形状でも良く、楕円形状で
も良く渦巻き溝を設けられるものであれば良い。更にま
た、本発明の実施の形態では、操作子は、軸状のもので
説明されているがこれに限定されず、レコード針のよう
に先端の尖っているものでも、先端に平面部を有し、且
つ先端にいくほど、細く又は太くなるテーパのついたも
のでも良い。
【0018】
【発明の効果】本発明は、一端部に操作子を設けたアー
ムが軸支され、該アームに作動部材を結合し、該アーム
を介して前記作動部材を回動するようにした構成である
ことから、軸支された該アームの回動によるガタつき
は、発生しない。従って、アームに結合された作動部材
自体の回転方向による傾き、ガタ又はズレが無くなり、
前記従来例に比較して回転角検出装置の角度検出のヒス
テリシスを低減することが出来る。さらに、支軸が作動
部材であることによって、部品点数が削減され、安価な
回転角検出装置を提供できる。アーム12に摺動子9を
直接結合し、抵抗基板19と組み合わせて検出装置1
1’の部品点数が少なくなり、よって、検出装置11’
の寸法が、特にアーム12の軸方向の寸法を小さくでき
る。さらまたに、付勢手段によって、操作子12aは、
常に渦巻き部材に対して付勢されていることから左右の
何れの回転時においても操作子12aの位置が一定とな
る。よって、回転角検出装置の角度検出のヒステリシス
は、さらに軽減出来る。
ムが軸支され、該アームに作動部材を結合し、該アーム
を介して前記作動部材を回動するようにした構成である
ことから、軸支された該アームの回動によるガタつき
は、発生しない。従って、アームに結合された作動部材
自体の回転方向による傾き、ガタ又はズレが無くなり、
前記従来例に比較して回転角検出装置の角度検出のヒス
テリシスを低減することが出来る。さらに、支軸が作動
部材であることによって、部品点数が削減され、安価な
回転角検出装置を提供できる。アーム12に摺動子9を
直接結合し、抵抗基板19と組み合わせて検出装置1
1’の部品点数が少なくなり、よって、検出装置11’
の寸法が、特にアーム12の軸方向の寸法を小さくでき
る。さらまたに、付勢手段によって、操作子12aは、
常に渦巻き部材に対して付勢されていることから左右の
何れの回転時においても操作子12aの位置が一定とな
る。よって、回転角検出装置の角度検出のヒステリシス
は、さらに軽減出来る。
【0019】検出装置が、可変抵抗器であることから、
抵抗体の抵抗値変化特性カーブを所望のものに容易に設
定できる。よって、操作子12aが円弧を描いて駆動さ
れても、抵抗体の抵抗値変化特性カーブの設定によっ
て、円弧の駆動の補正ができ、補正のための他の部材な
どを必要としないため安価に構成出来る。
抵抗体の抵抗値変化特性カーブを所望のものに容易に設
定できる。よって、操作子12aが円弧を描いて駆動さ
れても、抵抗体の抵抗値変化特性カーブの設定によっ
て、円弧の駆動の補正ができ、補正のための他の部材な
どを必要としないため安価に構成出来る。
【0020】
【図1】本発明の回転角検出装置を示す一部縦断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の回転角検出装置を説明するための平面
図である。
図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態の回転角検出装置を
示す一部縦断面図である。
示す一部縦断面図である。
【図4】従来の回転角検出装置の一形態の操舵角検出装
置を示す一部縦断面図である。
置を示す一部縦断面図である。
【図5】従来の回転角検出装置の一形態の操舵角検出装
置を説明するための平面図である。
置を説明するための平面図である。
1 回転軸 2 円盤 2a、3 渦巻き溝 6、11 検出装置 11a 検出軸 11b ケース 11c、19 抵抗基板 11d 摺動子受け 11e 端子 12 アーム 12a 操作子 12b 係合孔 13 コイルバネ 15 プリント配線板 16 ベース部材
フロントページの続き (72)発明者 佐野 ゆかり 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 戸塚 亮 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 黒田 長雄 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 回転軸と、該回転軸を取り囲み、この回
転軸によって回動自在に設けられた渦巻き部材が形成さ
れた基盤と、一端部に操作子を設け、且つ支軸により回
動自在に取り付けたアームと、作動部材を備えた検出装
置とからなり、前記アームに前記作動部材を結合し、前
記基盤の渦巻き部と前記アームの操作子とを係合させ、
回転軸の回転に伴い、前記操作子が駆動され、前記アー
ムを介して前記作動部材を回動するようにしたことを特
徴とする回転角検出装置。 - 【請求項2】 前記支軸が作動部材であることを特徴と
する請求項1記載の回転角検出装置。 - 【請求項3】 前記作動部材が摺動子であることを特徴
とする請求項1記載の回転角検出装置。 - 【請求項4】 前記アームの一端部に設けられた操作子
を渦巻き部材に対して付勢したことを特徴とする請求項
1記載の回転角検出装置。 - 【請求項5】 前記検出装置が、可変抵抗器であること
を特徴とする請求項1記載の回転角検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20306096A JPH1030909A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 回転角検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20306096A JPH1030909A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 回転角検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1030909A true JPH1030909A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16467680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20306096A Pending JPH1030909A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 回転角検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1030909A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010511163A (ja) * | 2006-12-20 | 2010-04-08 | タカタ・ペトリ アーゲー | ステアリング角の絶対値を測定するための光学式ステアリング角センサ |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP20306096A patent/JPH1030909A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010511163A (ja) * | 2006-12-20 | 2010-04-08 | タカタ・ペトリ アーゲー | ステアリング角の絶対値を測定するための光学式ステアリング角センサ |
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