JPH1029924A - 抗老化剤 - Google Patents
抗老化剤Info
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- JPH1029924A JPH1029924A JP8203120A JP20312096A JPH1029924A JP H1029924 A JPH1029924 A JP H1029924A JP 8203120 A JP8203120 A JP 8203120A JP 20312096 A JP20312096 A JP 20312096A JP H1029924 A JPH1029924 A JP H1029924A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 皮膚の老化を防止し、若々しい肌の状態を維
持することのできる抗老化剤を提供する。 【解決手段】 カユ・レギ(Kayu legi、学
名:Glycyrrhiza glabra)、ケラベ(Kelabet、
学名:Trigonella foenum-graecum)、ルムプヤン(L
empuyang、学名:Zingiber aromaticum Mal.)
またはレムジャン(Remujung、学名:Orthosip
hon aristatus)を配合する。
持することのできる抗老化剤を提供する。 【解決手段】 カユ・レギ(Kayu legi、学
名:Glycyrrhiza glabra)、ケラベ(Kelabet、
学名:Trigonella foenum-graecum)、ルムプヤン(L
empuyang、学名:Zingiber aromaticum Mal.)
またはレムジャン(Remujung、学名:Orthosip
hon aristatus)を配合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗老化剤に関し、
さらに詳しくは、ヒアルロン酸産生促進作用等を有し、
皮膚のハリや弾力を保持し、若々しい肌の状態を維持す
ることのできる抗老化剤に関する。本発明の抗老化剤
は、基礎化粧品をはじめ、メイクアップ化粧品、頭髪用
化粧品、浴剤などに好適に使用しうるものである。
さらに詳しくは、ヒアルロン酸産生促進作用等を有し、
皮膚のハリや弾力を保持し、若々しい肌の状態を維持す
ることのできる抗老化剤に関する。本発明の抗老化剤
は、基礎化粧品をはじめ、メイクアップ化粧品、頭髪用
化粧品、浴剤などに好適に使用しうるものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、抗老化剤の必要性に考慮されてきていたが、老化に
関するメカニズム、定義などが明らかではなかったた
め、一般的には、肌の潤いとして保湿状態の計測や肌の
弾力の計測を行ったり、肌の色を視覚的に観察して判定
してきた。ところが近年、老化に関する研究が進めら
れ、皮膚老化の原因としてはマクロ的にみれば加齢が重
要な因子であり、さらに乾燥、酸化、太陽光(紫外線)
による影響等も皮膚老化に関わる直接的な因子として挙
げられてきている。皮膚老化の具体的な現象としては、
皮膚真皮におけるコラーゲンやエラスチンの減少、ヒア
ルロン酸をはじめとするムコ多糖類の減少、紫外線によ
る細胞の損傷などが知られている。
来、抗老化剤の必要性に考慮されてきていたが、老化に
関するメカニズム、定義などが明らかではなかったた
め、一般的には、肌の潤いとして保湿状態の計測や肌の
弾力の計測を行ったり、肌の色を視覚的に観察して判定
してきた。ところが近年、老化に関する研究が進めら
れ、皮膚老化の原因としてはマクロ的にみれば加齢が重
要な因子であり、さらに乾燥、酸化、太陽光(紫外線)
による影響等も皮膚老化に関わる直接的な因子として挙
げられてきている。皮膚老化の具体的な現象としては、
皮膚真皮におけるコラーゲンやエラスチンの減少、ヒア
ルロン酸をはじめとするムコ多糖類の減少、紫外線によ
る細胞の損傷などが知られている。
【0003】このうち、ヒアルロン酸は、細胞間隙への
水分の保持、組織内にジェリー状のマトリックスを形成
することに基づく細胞の保持、組織の潤滑性と柔軟性の
保持、機械的障害などの外力への抵抗、および、細菌感
染の防止などの多くの機能を有している(BIO IN
DUSTRY、8巻、346頁、1991年)。たとえ
ば、皮膚のヒアルロン酸は、齢をとるにつれて減少し、
その結果、小ジワやかさつきなどの老化をもたらすとい
われている。このような老化した皮膚の改善剤として、
コラーゲンやヒアルロン酸を配合した化粧料が数多く提
案されているが、表面の保湿効果が改善されるだけであ
り、本質的に老化肌を改善するものではない。その他、
皮膚細胞賦活剤としてビタミン類や生薬類が使用されて
いるが、やはり、老化肌の治療にまでは至っていないの
が現状である。
水分の保持、組織内にジェリー状のマトリックスを形成
することに基づく細胞の保持、組織の潤滑性と柔軟性の
保持、機械的障害などの外力への抵抗、および、細菌感
染の防止などの多くの機能を有している(BIO IN
DUSTRY、8巻、346頁、1991年)。たとえ
ば、皮膚のヒアルロン酸は、齢をとるにつれて減少し、
その結果、小ジワやかさつきなどの老化をもたらすとい
われている。このような老化した皮膚の改善剤として、
コラーゲンやヒアルロン酸を配合した化粧料が数多く提
案されているが、表面の保湿効果が改善されるだけであ
り、本質的に老化肌を改善するものではない。その他、
皮膚細胞賦活剤としてビタミン類や生薬類が使用されて
いるが、やはり、老化肌の治療にまでは至っていないの
が現状である。
【0004】また、関節液中のヒアルロン酸は、関節軟
骨の表面を覆い、関節機能の円滑な作動に役立ってい
る。正常人関節液中のヒアルロン酸は約2.3mg/m
lであるが、慢性関節リウマチの場合、関節液中のヒア
ルロン酸濃度は約1.2mg/mlへと低下し、同時に
関節液の粘度も著しく低下する(ArthritisR
heumatism、10巻、357頁、1967
年)。また、化膿性関節炎や痛風性関節炎などでも慢性
関節リウマチの場合と同様、ヒアルロン酸含量の低下が
起こることが知られている[結合組織(金原出版)、4
81頁、1984年]。上記疾患において、潤滑機能の
改善、関節軟骨の被覆・保護、疼痛抑制および病的関節
液の性状改善をするために、関節液中のヒアルロン酸量
を増加させることが考えられる。たとえば、慢性関節リ
ウマチ患者にヒアルロン酸ナトリウムの関節注入療法を
行うと、上記の改善が認められている(炎症、11巻、
16頁、1991年)。同様に、外傷性関節症、骨関節
炎や変形性関節症においても、ヒアルロン酸の関節注入
療法により上記の改善効果が報告されている[結合組織
と疾患(講談社)、246頁、1980年]。しかし、
上記疾患の治療は長期にわたり、しかも医師の処方を必
要とする。従って、日常の生活の中で手軽に治療できる
ヒアルロン酸産生促進剤を含有させた軟膏あるいはゲル
が望まれていた。また、熱傷受傷後の治癒過程で、壊死
組織の下方から増生してくる肉芽組織の初期から組織全
体が肉芽組織に置き換えられるまでの期間では、肉芽中
にヒアルロン酸が著しく増加することが知られており
[結合組織と疾患(講談社)、153頁、1980
年]、熱傷の初期の治療薬としても、ヒアルロン酸産生
促進剤が期待されている。
骨の表面を覆い、関節機能の円滑な作動に役立ってい
る。正常人関節液中のヒアルロン酸は約2.3mg/m
lであるが、慢性関節リウマチの場合、関節液中のヒア
ルロン酸濃度は約1.2mg/mlへと低下し、同時に
関節液の粘度も著しく低下する(ArthritisR
heumatism、10巻、357頁、1967
年)。また、化膿性関節炎や痛風性関節炎などでも慢性
関節リウマチの場合と同様、ヒアルロン酸含量の低下が
起こることが知られている[結合組織(金原出版)、4
81頁、1984年]。上記疾患において、潤滑機能の
改善、関節軟骨の被覆・保護、疼痛抑制および病的関節
液の性状改善をするために、関節液中のヒアルロン酸量
を増加させることが考えられる。たとえば、慢性関節リ
ウマチ患者にヒアルロン酸ナトリウムの関節注入療法を
行うと、上記の改善が認められている(炎症、11巻、
16頁、1991年)。同様に、外傷性関節症、骨関節
炎や変形性関節症においても、ヒアルロン酸の関節注入
療法により上記の改善効果が報告されている[結合組織
と疾患(講談社)、246頁、1980年]。しかし、
上記疾患の治療は長期にわたり、しかも医師の処方を必
要とする。従って、日常の生活の中で手軽に治療できる
ヒアルロン酸産生促進剤を含有させた軟膏あるいはゲル
が望まれていた。また、熱傷受傷後の治癒過程で、壊死
組織の下方から増生してくる肉芽組織の初期から組織全
体が肉芽組織に置き換えられるまでの期間では、肉芽中
にヒアルロン酸が著しく増加することが知られており
[結合組織と疾患(講談社)、153頁、1980
年]、熱傷の初期の治療薬としても、ヒアルロン酸産生
促進剤が期待されている。
【0005】ヒト細胞のヒアルロン酸を産生促進する薬
剤としてはインシュリン様成長因子−1や上皮成長因子
(Biochimica Biophysica Ac
ta、1014、305頁、1989年)およびインタ
ーロイキン−1(日本産科婦人科学会雑誌、41巻、1
943頁、1989年)などのサイトカイン、あるいは
フォルボールエステル(Experimental C
ell Research、148巻、377頁、19
83年)などが知られているが、いずれも化粧品、入浴
剤や医薬品として安心して使用できるものではない。
剤としてはインシュリン様成長因子−1や上皮成長因子
(Biochimica Biophysica Ac
ta、1014、305頁、1989年)およびインタ
ーロイキン−1(日本産科婦人科学会雑誌、41巻、1
943頁、1989年)などのサイトカイン、あるいは
フォルボールエステル(Experimental C
ell Research、148巻、377頁、19
83年)などが知られているが、いずれも化粧品、入浴
剤や医薬品として安心して使用できるものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らはこれ
らの問題を解決するものとして広く種々の物質について
ヒアルロン酸産生促進能を調べた結果、特定の植物抽出
物が優れたヒアルロン酸産生促進作用を有していること
を見い出し、本発明を完成するに至った。本発明の植物
抽出物は、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤等としては知ら
れているが(特願平7−200467号、特願平7−3
48441号、特願平7−191232号等)、抗老化
剤やヒアルロン酸産生促進剤への応用は全く知られてい
ない。本発明者らは上記知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
らの問題を解決するものとして広く種々の物質について
ヒアルロン酸産生促進能を調べた結果、特定の植物抽出
物が優れたヒアルロン酸産生促進作用を有していること
を見い出し、本発明を完成するに至った。本発明の植物
抽出物は、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤等としては知ら
れているが(特願平7−200467号、特願平7−3
48441号、特願平7−191232号等)、抗老化
剤やヒアルロン酸産生促進剤への応用は全く知られてい
ない。本発明者らは上記知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
【0007】即ち、本発明は、下記植物の抽出物から選
ばれた一種または二種以上を配合することを特徴とする
抗老化剤である。 (1) カユ・レギ(Kayu legi、学名:Glycyrrhi
za glabra) (2) ケラベ(Kelabet、学名:Trigonella foenu
m-graecum) (3) ルムプヤン(Lempuyang、学名:Zingiber
aromaticum Mal.) (4) レムジャン(Remujung、学名:Orthosipho
n aristatus) 本発明の抗老化剤は、ヒアルロン酸産生促進剤であるこ
とを好適とする。
ばれた一種または二種以上を配合することを特徴とする
抗老化剤である。 (1) カユ・レギ(Kayu legi、学名:Glycyrrhi
za glabra) (2) ケラベ(Kelabet、学名:Trigonella foenu
m-graecum) (3) ルムプヤン(Lempuyang、学名:Zingiber
aromaticum Mal.) (4) レムジャン(Remujung、学名:Orthosipho
n aristatus) 本発明の抗老化剤は、ヒアルロン酸産生促進剤であるこ
とを好適とする。
【0008】以下、本発明の構成について詳細に説明す
る。本発明に用いられる植物抽出物は、いずれもインド
ネシアの乾性草原、牧草などに生える植物である。本発
明に用いられる植物抽出物は、その葉、茎、花、樹皮、
木部、種子または果実、植物全草等を抽出溶媒と共に浸
漬または加熱還流した後、濾過し、濃縮して得られる。
本発明に用いられる抽出溶媒は、通常抽出に用いられる
溶媒であれば何でもよく、特にメタノール、エタノール
等のアルコール類、含水アルコール類、アセトン、酢酸
エチルエステル等の有機溶媒を単独あるいは組み合わせ
て用いることができる。
る。本発明に用いられる植物抽出物は、いずれもインド
ネシアの乾性草原、牧草などに生える植物である。本発
明に用いられる植物抽出物は、その葉、茎、花、樹皮、
木部、種子または果実、植物全草等を抽出溶媒と共に浸
漬または加熱還流した後、濾過し、濃縮して得られる。
本発明に用いられる抽出溶媒は、通常抽出に用いられる
溶媒であれば何でもよく、特にメタノール、エタノール
等のアルコール類、含水アルコール類、アセトン、酢酸
エチルエステル等の有機溶媒を単独あるいは組み合わせ
て用いることができる。
【0009】本発明における植物の抽出物の配合量は、
外用剤全量中、乾燥物として0.0005〜20.0重
量%、好ましくは0.001〜10.0重量%である。
0.0005重量%未満であると、本発明でいう効果が
十分に発揮されず、20.0重量%を超えると製剤化が
難しいので好ましくない。また、10.0重量%以上配
合してもさほど大きな効果の向上はみられない。
外用剤全量中、乾燥物として0.0005〜20.0重
量%、好ましくは0.001〜10.0重量%である。
0.0005重量%未満であると、本発明でいう効果が
十分に発揮されず、20.0重量%を超えると製剤化が
難しいので好ましくない。また、10.0重量%以上配
合してもさほど大きな効果の向上はみられない。
【0010】本発明に用いられる植物抽出物は、いずれ
もヒトの肌に対してすぐれたヒアルロン酸産生促進作用
を奏するものであるので、該植物抽出物が配合された抗
老化剤は、肌の老化を防ぎ、若々しく健康な肌の状態を
維持しうるものである。また、カユ・レギについてはエ
ラスターゼ阻害剤としての応用も可能であり、ケラベに
ついてはコラーゲン産生促進剤としての応用も可能であ
る。エラスターゼ阻害剤はエラスチン破壊酵素であるエ
ラスターゼの働きを抑えて、皮膚に弾力やハリを与える
ものであり、コラーゲン産生促進剤は皮膚内の線維芽細
胞に働きかけ、真皮の重要な成分の一つであるコラーゲ
ンの生合成を促進させることにより皮膚の老化を防止す
るもので、いずれもヒアルロン酸産生促進剤と同様に抗
老化剤として用い得るものである。
もヒトの肌に対してすぐれたヒアルロン酸産生促進作用
を奏するものであるので、該植物抽出物が配合された抗
老化剤は、肌の老化を防ぎ、若々しく健康な肌の状態を
維持しうるものである。また、カユ・レギについてはエ
ラスターゼ阻害剤としての応用も可能であり、ケラベに
ついてはコラーゲン産生促進剤としての応用も可能であ
る。エラスターゼ阻害剤はエラスチン破壊酵素であるエ
ラスターゼの働きを抑えて、皮膚に弾力やハリを与える
ものであり、コラーゲン産生促進剤は皮膚内の線維芽細
胞に働きかけ、真皮の重要な成分の一つであるコラーゲ
ンの生合成を促進させることにより皮膚の老化を防止す
るもので、いずれもヒアルロン酸産生促進剤と同様に抗
老化剤として用い得るものである。
【0011】本発明の抗老化剤には、上記必須成分以外
に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成
分、例えば、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、
紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉
末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要
に応じて適宜配合することができる。
に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成
分、例えば、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、
紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉
末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要
に応じて適宜配合することができる。
【0012】その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム
酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリ
ンの果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロー
ル、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等
の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウ
ム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸
等の他の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノー
ス、ショ糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合する
ことができる。
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム
酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリ
ンの果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロー
ル、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等
の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウ
ム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸
等の他の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノー
ス、ショ糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合する
ことができる。
【0013】本発明は、外皮に適用される化粧料、医薬
部外品等、特に好適には化粧料に広く適用することが可
能であり、その剤型も水溶液系、可溶化系、乳化系、粉
末系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水−油
2層系、水−油−粉末3層系等、幅広い剤型を採り得
る。すなわち、基礎化粧品であれば、洗顔料,化粧水,
乳液,クリーム,ジェル,エッセンス(美容液),パッ
ク,マスク等の形態に、上記の多様な剤型において広く
適用可能である。また、メーキャップ化粧品であれば、
ファンデーション等、トイレタリー製品としてはボディ
ソープ,石けん等の形態に広く適用可能である。さら
に、医薬部外品であれば、各種の軟膏剤等の形態に広く
適用が可能である。そして、これらの剤型及び形態に、
本発明の抗老化剤の採り得る形態が限定されるものでは
ない。
部外品等、特に好適には化粧料に広く適用することが可
能であり、その剤型も水溶液系、可溶化系、乳化系、粉
末系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水−油
2層系、水−油−粉末3層系等、幅広い剤型を採り得
る。すなわち、基礎化粧品であれば、洗顔料,化粧水,
乳液,クリーム,ジェル,エッセンス(美容液),パッ
ク,マスク等の形態に、上記の多様な剤型において広く
適用可能である。また、メーキャップ化粧品であれば、
ファンデーション等、トイレタリー製品としてはボディ
ソープ,石けん等の形態に広く適用可能である。さら
に、医薬部外品であれば、各種の軟膏剤等の形態に広く
適用が可能である。そして、これらの剤型及び形態に、
本発明の抗老化剤の採り得る形態が限定されるものでは
ない。
【0014】
【実施例】次に、本発明の抗老化剤を実施例に基づいて
さらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。配合量は重量%である。実施
例に先立ち、本発明の植物抽出物のヒアルロン酸産生
促進作用、エラスターゼ阻害作用、およびコラーゲ
ン産生促進作用に関する試験方法とその結果について説
明する。
さらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。配合量は重量%である。実施
例に先立ち、本発明の植物抽出物のヒアルロン酸産生
促進作用、エラスターゼ阻害作用、およびコラーゲ
ン産生促進作用に関する試験方法とその結果について説
明する。
【0015】1.試料の調製 (1) カユ・レギ(Kayu legi)抽出液 カユ・レギ(Kayu legi)の木部50gを、室
温で1週間エタノールに浸漬し、抽出液を濃縮し、エタ
ノール抽出物4.5gを得た。この抽出物をDMSOに
1%溶かし、この溶液を希釈して濃度を調整し、これを
用いて以下の実験を行った。
温で1週間エタノールに浸漬し、抽出液を濃縮し、エタ
ノール抽出物4.5gを得た。この抽出物をDMSOに
1%溶かし、この溶液を希釈して濃度を調整し、これを
用いて以下の実験を行った。
【0016】(2) ケラベ(Kelabet)抽出液 ケラベ(Kelabet)の種子部分50gを、室温で
1週間エタノールに浸漬し、抽出液を濃縮し、エタノー
ル抽出物0.05gを得た。この抽出物をDMSOに1
%溶かし、この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用
いて以下の実験を行った。
1週間エタノールに浸漬し、抽出液を濃縮し、エタノー
ル抽出物0.05gを得た。この抽出物をDMSOに1
%溶かし、この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用
いて以下の実験を行った。
【0017】(3) ルムプヤン(Lempuyang)抽
出液 ルムプヤン(Lempuyang)の地下茎部分50g
を、室温で1週間エタノールに浸漬し、抽出液を濃縮
し、エタノール抽出物2.5gを得た。この抽出物をD
MSOに1%溶かし、この溶液を希釈して濃度を調整
し、これを用いて以下の実験を行った。
出液 ルムプヤン(Lempuyang)の地下茎部分50g
を、室温で1週間エタノールに浸漬し、抽出液を濃縮
し、エタノール抽出物2.5gを得た。この抽出物をD
MSOに1%溶かし、この溶液を希釈して濃度を調整
し、これを用いて以下の実験を行った。
【0018】(4) レムジャン(Remujung)抽出
液 レムジャン(Remujung)の植物全草50gを、
室温で1週間エタノールに浸漬し、抽出液を濃縮し、エ
タノール抽出物5.5gを得た。この抽出物をDMSO
に1%溶かし、この溶液を希釈して濃度を調整し、これ
を用いて以下の実験を行った。
液 レムジャン(Remujung)の植物全草50gを、
室温で1週間エタノールに浸漬し、抽出液を濃縮し、エ
タノール抽出物5.5gを得た。この抽出物をDMSO
に1%溶かし、この溶液を希釈して濃度を調整し、これ
を用いて以下の実験を行った。
【0019】2.試験方法およびその結果 ヒアルロン酸産生促進作用 96穴シャーレにヒト皮膚線維芽細胞を2万まき、48
時間10%FBSを含むRITC80−7で培養した
後、FBSを0.5%含んだ培地に交換し、DMSOに
溶解した植物抽出物を加え、さらに48時間培養した。
DMSOは1/200になるように(培地1mlに5μ
l)加えた。抽出液濃度は10-5〜10-2重量%とし
た。培養後培地を採取し、ヒアルロン酸の測定に用い
た。またシャーレ中のDNA量を測定し、細胞数の指標
とした。DNA量の測定はH33258を用いた蛍光測
定法で行った。カユ・レギ抽出物、ケラベ抽出物および
レムジャン抽出物については、10-2重量%では細胞毒
性が認められたが、10-3重量%では毒性は認められな
かった。また、ルムプヤン抽出物については10-3重量
%では細胞毒性が認められたが、10-4重量%では毒性
は認められなかった。そこで、植物抽出物を添加してい
ない試料(コントロール)のDNAあたりのヒアルロン
酸量を100とした時の、各植物抽出物について毒性が
認められない最大濃度での植物抽出物添加試料のDNA
あたりのヒアルロン酸量をヒアルロン酸測定キット(中
外製薬)で測定し、ヒアルロン酸産生促進率(%)とし
た。その結果を表1に示す。また、参考例として、すで
にヒアルロン酸産生促進作用のあることが知られている
高麗人参の溶媒抽出物についても上記と同様の試験を行
った。その結果を併せて表1に示す。
時間10%FBSを含むRITC80−7で培養した
後、FBSを0.5%含んだ培地に交換し、DMSOに
溶解した植物抽出物を加え、さらに48時間培養した。
DMSOは1/200になるように(培地1mlに5μ
l)加えた。抽出液濃度は10-5〜10-2重量%とし
た。培養後培地を採取し、ヒアルロン酸の測定に用い
た。またシャーレ中のDNA量を測定し、細胞数の指標
とした。DNA量の測定はH33258を用いた蛍光測
定法で行った。カユ・レギ抽出物、ケラベ抽出物および
レムジャン抽出物については、10-2重量%では細胞毒
性が認められたが、10-3重量%では毒性は認められな
かった。また、ルムプヤン抽出物については10-3重量
%では細胞毒性が認められたが、10-4重量%では毒性
は認められなかった。そこで、植物抽出物を添加してい
ない試料(コントロール)のDNAあたりのヒアルロン
酸量を100とした時の、各植物抽出物について毒性が
認められない最大濃度での植物抽出物添加試料のDNA
あたりのヒアルロン酸量をヒアルロン酸測定キット(中
外製薬)で測定し、ヒアルロン酸産生促進率(%)とし
た。その結果を表1に示す。また、参考例として、すで
にヒアルロン酸産生促進作用のあることが知られている
高麗人参の溶媒抽出物についても上記と同様の試験を行
った。その結果を併せて表1に示す。
【0020】
【表1】 ───────────────────────── ヒアルロン酸産生促進効果(%) 試験 ─────────────── 10-3 10-4 ───────────────────────── カユ・レギ抽出物 145 − ケラベ抽出物 194 − ルムプヤン抽出物 毒性 162 レムジャン抽出物 130 − 高麗人参抽出物 130 − ──────────────────────────
【0021】エラスターゼ阻害作用 エラスターゼ活性測定はFujieらの方法に従って、以下
の通り行った。また、反応用緩衝液として、0.1M
HEPES、0.5M NaCl(pH7.4)を用い
て行った。エラスターゼ基質として、Methoxy-succinyl
-alanyl-alanyl-prolyl-valine-p-nitroanilide(BA
CHEMFEINCHEMIKALIENAG)を、8
0mMになるようにDMSOに溶解し、20μlづつ分
注して冷凍保存(−80℃)した。使用時には、反応緩
衝液で、8mMになるように希釈して使用した。エラス
ターゼはヒト白血球由来のエラスターゼ(ELASTI
N PRODUCT CO.,INC.)を使用し、200
μg/mlになるように反応緩衝液に溶解し、10μl
づつ分注して冷凍保存(−80℃)した。使用時には、
反応緩衝液で5μg/mlになるように希釈して使用し
た。96穴プレート(CORNING 25860)に、それ
ぞれ、8mMのエラスターゼ基質を25μlづつ分注
し、さらに50μlの阻害剤(上記の1%の試料溶液を
反応緩衝液で希釈して濃度を100ppmに調整したも
の)を添加した。次に、氷上で5μg/mlのエラスタ
ーゼを25μl加えて、直ちに37℃で20分間インキ
ュベーションした。その後、415nmで吸光度を測定
した。ただし、阻害率は以下の関数による。
の通り行った。また、反応用緩衝液として、0.1M
HEPES、0.5M NaCl(pH7.4)を用い
て行った。エラスターゼ基質として、Methoxy-succinyl
-alanyl-alanyl-prolyl-valine-p-nitroanilide(BA
CHEMFEINCHEMIKALIENAG)を、8
0mMになるようにDMSOに溶解し、20μlづつ分
注して冷凍保存(−80℃)した。使用時には、反応緩
衝液で、8mMになるように希釈して使用した。エラス
ターゼはヒト白血球由来のエラスターゼ(ELASTI
N PRODUCT CO.,INC.)を使用し、200
μg/mlになるように反応緩衝液に溶解し、10μl
づつ分注して冷凍保存(−80℃)した。使用時には、
反応緩衝液で5μg/mlになるように希釈して使用し
た。96穴プレート(CORNING 25860)に、それ
ぞれ、8mMのエラスターゼ基質を25μlづつ分注
し、さらに50μlの阻害剤(上記の1%の試料溶液を
反応緩衝液で希釈して濃度を100ppmに調整したも
の)を添加した。次に、氷上で5μg/mlのエラスタ
ーゼを25μl加えて、直ちに37℃で20分間インキ
ュベーションした。その後、415nmで吸光度を測定
した。ただし、阻害率は以下の関数による。
【0022】
【数1】阻害率(%)=100−(阻害物質存在下/阻害
物なし)×100
物なし)×100
【0023】その結果を表2に表示した。また、参考例
として、すでにエラスターゼ阻害活性のあることが知ら
れているダイズ抽出物(商品名エルヒビン;ペンタファ
ーム社製)についても上記と同様の試験を行った。その
結果を併せて表2に示す。
として、すでにエラスターゼ阻害活性のあることが知ら
れているダイズ抽出物(商品名エルヒビン;ペンタファ
ーム社製)についても上記と同様の試験を行った。その
結果を併せて表2に示す。
【0024】
【表2】 ────────────────────────── エラスターゼ阻害率(%) ────────────────────────── カユ・レギ抽出物 90.6 ダイズ抽出物 84.2 ──────────────────────────
【0025】コラーゲン産生促進作用 96穴シャーレにヒト皮膚線維芽細胞を2万まき、48
時間10%FBSを含むRITC80−7で培養した
後、FBSを0.5%含んだ培地に交換し、DMSOに
溶解した植物抽出物を加え、さらに48時間培養した。
DMSOは1/200になるように(培地1mlに5μ
l)加えた。抽出液濃度は10-5〜10-2重量%とし
た。培養後培地を採取し、コラーゲンの測定に用いた。
またシャーレ中のDNA量を測定し、細胞数の指標とし
た。DNA量の測定はH33258を用いた蛍光測定法
で行った。ケラベ抽出物については、10-2重量%では
細胞毒性が認められたが、10-3重量%では毒性は認め
られなかった。そこで、培養ヒト皮膚線維芽細胞が産生
するI型プロコラーゲンC末端ペプタイド(Procollage
n type I carboxyterminal propeptide:PIP)をELI
SA法で測定した、植物抽出物を添加していない試料
(コントロール)のDNAあたりのPIP量を100と
した時の、10-3重量%濃度の植物抽出物添加試料のP
IP量を測定し、コラーゲン産生促進率(%)とした。
その結果を表3に示す。また、参考例として、すでにコ
ラーゲン産生促進作用のあることが知られている菱実の
溶媒抽出物についても上記と同様の試験を行った。その
結果を併せて表3に示す。
時間10%FBSを含むRITC80−7で培養した
後、FBSを0.5%含んだ培地に交換し、DMSOに
溶解した植物抽出物を加え、さらに48時間培養した。
DMSOは1/200になるように(培地1mlに5μ
l)加えた。抽出液濃度は10-5〜10-2重量%とし
た。培養後培地を採取し、コラーゲンの測定に用いた。
またシャーレ中のDNA量を測定し、細胞数の指標とし
た。DNA量の測定はH33258を用いた蛍光測定法
で行った。ケラベ抽出物については、10-2重量%では
細胞毒性が認められたが、10-3重量%では毒性は認め
られなかった。そこで、培養ヒト皮膚線維芽細胞が産生
するI型プロコラーゲンC末端ペプタイド(Procollage
n type I carboxyterminal propeptide:PIP)をELI
SA法で測定した、植物抽出物を添加していない試料
(コントロール)のDNAあたりのPIP量を100と
した時の、10-3重量%濃度の植物抽出物添加試料のP
IP量を測定し、コラーゲン産生促進率(%)とした。
その結果を表3に示す。また、参考例として、すでにコ
ラーゲン産生促進作用のあることが知られている菱実の
溶媒抽出物についても上記と同様の試験を行った。その
結果を併せて表3に示す。
【0026】
【表3】 ───────────────────────────── 試験 コラーゲン産生促進効果(%) ───────────────────────────── ケラベ抽出物 197.6 菱実抽出物 124.1 ─────────────────────────────
【0027】以下に、種々の剤型の本発明による抗老化
剤の配合例を実施例として説明する。
剤の配合例を実施例として説明する。
【0028】実施例1 クリーム (処方) ステアリン酸 5.0 重量% ステアリルアルコール 4.0 イソプロピルミリステート 18.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0 プロピレングリコール 10.0 カユ・レギメタノール抽出物 0.01 苛性カリ 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールとカユ・
レギメタノール抽出物と苛性カリを加え溶解し、加熱し
て70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解し
て70℃に保つ(油相)。水相に油相を徐々に加え、全
部加え終わってからしばらくその温度に保ち反応を起こ
させる。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくか
きまぜながら30℃まで冷却する。
レギメタノール抽出物と苛性カリを加え溶解し、加熱し
て70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解し
て70℃に保つ(油相)。水相に油相を徐々に加え、全
部加え終わってからしばらくその温度に保ち反応を起こ
させる。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくか
きまぜながら30℃まで冷却する。
【0029】 実施例2 クリーム (処方) ステアリン酸 2.0 重量% ステアリルアルコール 7.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル)セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 プロピレングリコール 5.0 ケラベエタノール抽出物 0.05 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備
乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくか
きまぜながら30℃まで冷却する。
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備
乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくか
きまぜながら30℃まで冷却する。
【0030】 実施例3 クリーム (処方) 固形パラフィン 5.0 重量% ミツロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0 石けん粉末 0.1 硼砂 0.2 ルムプヤンアセトン抽出物 0.05 レムジャンエタノール抽出物 0.05 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水に石けん粉末と硼砂を加え、加熱
溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜ
ながら徐々に加え反応を行う。反応終了後、ホモミキサ
ーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃ま
で冷却する。
溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜ
ながら徐々に加え反応を行う。反応終了後、ホモミキサ
ーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃ま
で冷却する。
【0031】 実施例4 乳液 (処方) ステアリン酸 2.5 重量% セチルアルコール 1.5 ワセリン 5.0 流動パラフィン 10.0 ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 2.0 ポリエチレングリコール1500 3.0 トリエタノールアミン 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 (商品名:カーボポール941,B.F.Goodrich Chemical company) カユ・レギ酢酸エチルエステル抽出物 0.01 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマ
ーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチ
レングリコール1500とトリエタノールアミンを加
え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を
加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一乳
化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
ーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチ
レングリコール1500とトリエタノールアミンを加
え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を
加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一乳
化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0032】 実施例5 乳液 (処方) マイクロクリスタリンワックス 1.0 重量% 密ロウ 2.0 ラノリン 20.0 流動パラフィン 10.0 スクワラン 5.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 プロピレングリコール 7.0 ケラベアセトン抽出物 10.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加
熱融解して70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜなが
らこれに水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化
する。乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加
熱融解して70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜなが
らこれに水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化
する。乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0033】 実施例6 ゼリー (処方) 95%エチルアルコール 10.0 重量% ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテル 2.0 カルボキシビニルポリマー 1.0 (商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company) 苛性ソーダ 0.15 L−アルギニン 0.1 ルムプヤン50%エタノール水溶液抽出物 7.0 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム 0.05 エチレンジアミンテトラアセテート・3ナトリウム・2水 0.05 メチルパラベン 0.2 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカーボポール940を均一に溶
解し、一方、95%エタノールにルムプヤン50%エタ
ノール水溶液抽出物、ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテルを溶解し、水相に添加す
る。次いで、その他の成分を加えたのち苛性ソーダ、L
−アルギニンで中和させ増粘する。
解し、一方、95%エタノールにルムプヤン50%エタ
ノール水溶液抽出物、ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテルを溶解し、水相に添加す
る。次いで、その他の成分を加えたのち苛性ソーダ、L
−アルギニンで中和させ増粘する。
【0034】 実施例7 美容液 (処方) (A相) エチルアルコール(95%) 10.0 重量% ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール 1.0 パントテニールエチルエーテル 0.1 レムジャンメタノール抽出物 1.5 メチルパラベン 0.15 (B相) 水酸化カリウム 0.1 (C相) グリセリン 5.0 ジプロピレングリコール 10.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 カルボキシビニルポリマー 0.2 (商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company) 精製水 残余 (製法)A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA
相を加えて可溶化する。次いでB相を加えたのち充填を
行う。
相を加えて可溶化する。次いでB相を加えたのち充填を
行う。
【0035】実施例8 パック (処方) (A相) ジプロピレングリコール 5.0 重量% ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0 (B相) カユ・レギメタノール抽出物 0.01 オリーブ油 5.0 酢酸トコフェロール 0.2 エチルパラベン 0.2 香料 0.2 (C相) 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ポリビニルアルコール 13.0 (ケン化度90、重合度2,000) エタノール 7.0 精製水 残余 (製法)A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A
相にB相を加えて可溶化する。次いでこれをC相に加え
たのち充填を行う。
相にB相を加えて可溶化する。次いでこれをC相に加え
たのち充填を行う。
【0036】実施例9 固形ファンデーション (処方) タルク 43.1 重量% カオリン 15.0 セリサイト 10.0 亜鉛華 7.0 二酸化チタン 3.8 黄色酸化鉄 2.9 黒色酸化鉄 0.2 スクワラン 8.0 イソステアリン酸 4.0 モノオレイン酸POEソルビタン 3.0 オクタン酸イソセチル 2.0 ケラベエタノール抽出物 1.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)タルク〜黒色酸化鉄の粉末成分をブレンダーで
十分混合し、これにスクワラン〜オクタン酸イソセチル
の油性成分、ケラベエタノール抽出物、防腐剤、香料を
加え良く混練した後、容器に充填、成型する。
十分混合し、これにスクワラン〜オクタン酸イソセチル
の油性成分、ケラベエタノール抽出物、防腐剤、香料を
加え良く混練した後、容器に充填、成型する。
【0037】 実施例10 乳化型ファンデーション(クリームタイプ) (処方) (粉体部) 二酸化チタン 10.3 重量% セリサイト 5.4 カオリン 3.0 黄色酸化鉄 0.8 ベンガラ 0.3 黒色酸化鉄 0.2 (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5 流動パラフィン 4.5 ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0 (水相) 精製水 50.0 1,3−ブチレングルコール 4.5 ルムプヤンエタノール抽出物 1.5 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)水相を加熱攪拌後、十分に混合粉砕した粉体部
を添加してホモミキサー処理する。更に加熱混合した油
相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら香料
を添加して室温まで冷却する。
を添加してホモミキサー処理する。更に加熱混合した油
相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら香料
を添加して室温まで冷却する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒアルロン酸産生促進効果を奏することで、弾力線維で
あるエラスチンの変性を抑制して、弾力があり、シワや
たるみのない皮膚を維持することができ、皮膚の老化を
防止し、若々しい肌の状態を維持するといったすぐれた
化粧効果を奏する抗老化剤が提供される。また、本発明
の抗老化剤の一部は、エラスターゼの活性を抑えたり、
コラーゲンの産生を促進する作用も有しており、より強
力に皮膚の老化を防止し、若々しい肌の状態を維持する
ことのできるものである。
ヒアルロン酸産生促進効果を奏することで、弾力線維で
あるエラスチンの変性を抑制して、弾力があり、シワや
たるみのない皮膚を維持することができ、皮膚の老化を
防止し、若々しい肌の状態を維持するといったすぐれた
化粧効果を奏する抗老化剤が提供される。また、本発明
の抗老化剤の一部は、エラスターゼの活性を抑えたり、
コラーゲンの産生を促進する作用も有しており、より強
力に皮膚の老化を防止し、若々しい肌の状態を維持する
ことのできるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 AGZ A61K 35/78 AGZC (72)発明者 大田 正弘 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内
Claims (3)
- 【請求項1】 下記植物の抽出物から選ばれた一種また
は二種以上を配合することを特徴とする抗老化剤。 (1) カユ・レギ(Kayu legi、学名:Glycyrrhi
za glabra) (2) ケラベ(Kelabet、学名:Trigonella foenu
m-graecum) (3) ルムプヤン(Lempuyang、学名:Zingiber
aromaticum Mal.) (4) レムジャン(Remujung、学名:Orthosipho
n aristatus) - 【請求項2】 ヒアルロン酸産生促進剤である請求項1
記載の抗老化剤。 - 【請求項3】 老化防止用化粧料である請求項1記載の
抗老化剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8203120A JPH1029924A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 抗老化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8203120A JPH1029924A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 抗老化剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1029924A true JPH1029924A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16468741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8203120A Pending JPH1029924A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 抗老化剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1029924A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000191498A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-11 | Maruzen Pharmaceut Co Ltd | コラ―ゲン産生促進剤および皮膚外用剤 |
WO2003015724A1 (fr) * | 2001-08-21 | 2003-02-27 | Shiseido Company, Ltd. | Substances capables de potentialiser la productivite de la laminine 5 dans des cellules epidermiques et utilisation desdites substances |
JP2003137767A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-05-14 | Shiseido Co Ltd | 表皮細胞におけるラミニン5産生促進剤 |
JP2004083416A (ja) * | 2002-08-22 | 2004-03-18 | Takeda Food Products Ltd | 皮膚外用剤並びに飲食品 |
US7084052B2 (en) | 1995-07-03 | 2006-08-01 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Semiconductor device, display device and method of fabricating the same |
US7354956B2 (en) | 2002-04-12 | 2008-04-08 | L'oreal | Composition containing a sapogenin and use thereof |
JP2010143862A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Sunstar Inc | 植物抽出物含有組成物 |
KR101070070B1 (ko) | 2004-12-16 | 2011-10-04 | 주식회사 엘지생활건강 | 피부노화 방지용 화장료 조성물 |
JP2013203667A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Nof Corp | マトリックスメタロプロテアーゼ−2阻害剤およびそれを含有する皮膚外用剤 |
KR20220076003A (ko) * | 2020-11-30 | 2022-06-08 | 한국과학기술연구원 | 호로파 새싹 추출물을 포함하는 피부노화억제용 조성물 |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP8203120A patent/JPH1029924A/ja active Pending
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KR20220076003A (ko) * | 2020-11-30 | 2022-06-08 | 한국과학기술연구원 | 호로파 새싹 추출물을 포함하는 피부노화억제용 조성물 |
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