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JPH10297039A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JPH10297039A
JPH10297039A JP11271397A JP11271397A JPH10297039A JP H10297039 A JPH10297039 A JP H10297039A JP 11271397 A JP11271397 A JP 11271397A JP 11271397 A JP11271397 A JP 11271397A JP H10297039 A JPH10297039 A JP H10297039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spur
group
recording
recording apparatus
spurs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11271397A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Sonoda
園田  信哉
Haruyuki Yanagi
治幸 柳
Masahiro Taniguro
昌宏 谷黒
Noboru Shimoyama
昇 下山
Hideaki Kawakami
英明 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11271397A priority Critical patent/JPH10297039A/ja
Publication of JPH10297039A publication Critical patent/JPH10297039A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排紙ローラ軸を増設することなく拍車の配設
密度を高くすることが可能な排紙手段を備えた記録装置
を提供することにある。 【解決手段】 排紙ローラに対向して被記録材を挟む方
向に位置する拍車が平行な2つの異なる軸位置に交互に
配設されることで第1の拍車群36と第2の拍車群37
とが形成されている。そして隣り合う第1の拍車群36
の拍車と第2の拍車群37の拍車との間隔L2が拍車の
弾性軸の長さL1よりも小さくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に画像を
形成する記録ヘッドを有する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピユータやワードプ
ロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーション
の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基
づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記録媒
体)に画像を記録していくように構成されている。前記
記録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分ける
ことができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交差
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリ
アルタイプの記録装置においては、被記録材に沿って移
動するキャリッジ上に搭載した記録手段によって画像を
記録(主走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量
の紙送り(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した
被記録材に対して、次の行の画像を記録(主走査)する
という動作を繰り返すことにより、被記録材全体の記録
が行われる。一方、被記録材の搬送方向の副走査のみで
記録するラインタイプの記録装置においては、被記録材
を所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を
行った後、所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、さら
に、次の行の記録を一括して行うという動作を繰り返す
ことにより、被記録材全体の記録が行われる。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安くノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録
するのが容易であるなどの利点を有している。中でも、
紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイプの記録
手段を使用したライン型の装置は、記録の一層の高速化
が可能である。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に成膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板等を形成することにより、高密度の液路配
置(吐出口配置)を有するものを容易に製造することが
でき、一層のコンパクト化を図ることができる。また、
IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用することによ
り、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易であ
り、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も容易
である。
【0006】従来のインクジェット記録装置の斜視図
を、図7に示す。該インクジェット記録装置において
は、給紙装置101によって給紙された被記録材は、印
字領域において搬送面が平面で構成されるプラテン12
2によって保持され、記録ヘッド124によって画像形
成された後、搬送方向下流側に設けられた排紙手段13
3によって排紙される。
【0007】上記排紙手段133は、排紙ローラ134
と、それに対向して位置し点接触によって被記録材を押
さえ搬送する特別な紙押さえ部材136(拍車)とで構
成され、それらを回転させることによって、印字直後で
未定着のインクが付着した被記録材を搬送する。
【0008】排紙ローラ134は、摩擦係数の高いゴム
やスポンジ状の材料を巻き付け、被記録材を搬送する際
に滑りにくくしてある。
【0009】図8に示すような円周部を刃状にした拍車
は、被記録材に圧痕やインク跡を残しにくいため、広く
用いられている。拍車は弾性軸を中心に回転するように
取り付けられ、被記録材に対する押付力は、その弾性軸
によって発生する。
【0010】また、拍車には、記録密度(デューテイ)
の高い記録を行った際に、搬送方向に向かって直交する
方向ヘの被記録材の波打ち(コックリング)を抑制して
印字品位を保ち、かつ記録ヘッドと被記録材との接触を
避けて記録ヘッドを保護する作用がある。
【0011】従来のインクジェット記録装置における排
紙手段133の、複数個の拍車136で構成された拍車
群は、図9に示した拍車群の配列図、また図10に示し
たその取付状態図のように配設されている。この両図の
ように、従来のインクジェット記録装置においては、拍
車群を構成する拍車136は同一軸上に一列に配設され
るため、拍車間隔L2は弾性軸長Llよりも大きくする
必要があった。
【0012】コックリングを抑え込むためには、拍車ど
うしの間隔L2を狭めて、可能な限り多くの拍車で被記
録材を排紙ローラに押付けることが理想である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
記録装置においては、拍車の回転軸に弾性軸を用いてい
るため、それらを同一軸上に一列に配設しようとする
と、弾性軸長以上の拍車間隔が必要となり、拍車の配置
間隔を狭めることが困難であった。近年、カラープリン
タの普及に伴いインクの打ち込み量が増えてきた。高密
度、高精細なカラー印字を行う際に、被記録材にインク
が染み込み、被記録材が膨潤すること等により、記録面
上にコックリングを起こすことがある。この場合、記録
ヘッドから吐出されたインク滴が被記録材上で着弾位置
ずれを起こして印字ムラが発生し、画質の劣化を招くこ
とがあった。また、プラテンから離れる方向に膨潤した
被記録材が記録ヘッドに接触してしまい、記録面を汚し
てしまう、または被記録材が記録ヘッドを損傷してしま
うことがあった。
【0014】また、拍車間隔を狭めるために弾性軸長を
短くするのは、拍車に適正な圧を設定することが困難と
なる。従って、この形態を実現するためには、前記排紙
ローラとは異なる軸上にある第2の排紙ローラとそれに
対向して配設された第2の拍車群を増設するしかなく、
装置の小型化の妨げとなる。
【0015】本発明は、上記の従来技術の実情に鑑み、
拍車による押し付け力を適正な圧に保ちつつ、排紙ロー
ラ軸を増設することなく拍車の配設密度を高くすること
が可能な排紙手段を備えた記録装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、被記録材を搬送する搬送ローラと、前
記搬送ローラより搬送方向下流側に位置し前記被記録材
を記録装置外部ヘ排出する排紙ローラと、該排紙ローラ
に対向して前記被記録材を挟む方向に位置する複数個の
拍車と、を備えた記録装置において、1本の排紙ローラ
上に、前記複数個の拍車を2つの異なる平行な軸位置に
交互に配設することにより第1の拍車群と第2の拍車群
を形成したことを特徴とする。
【0017】また、上記の記録装置において、前記拍車
は弾性軸を中心に回転すると共に、それぞれ独立して前
記被記録材に対して対向移動可能であって、該弾性軸に
よって前記排紙ローラに圧接するよう付勢され、隣り合
う前記第1の拍車群の拍車と前記第2の拍車群の拍車と
の間隔が前記弾性軸の長さよりも小さいことが好まし
い。
【0018】この構成により、排紙ローラ軸を増設する
ことなく拍車の配設密度を高くすることが可能となり、
コックリングを可能な限り押え込み、同時に、プラテン
から離れる方向に膨潤した被記録材が記録ヘッドに接触
するのを防ぐことが可能になる。
【0019】また第2の発明は、上記の第1の発明に係
る記録装置において、前記排紙ローラの回転中心と前記
第1の拍車群の回転中心および前記第2の拍車群の回転
中心とを結ぶ線の少なくとも1つが、前記被記録材の搬
送面に直交する方向に対して所定の角度を有することを
特徴とする。
【0020】この構成により、被記録材の後端が搬送ロ
ーラを抜けた後でも、被記録材をプラテンに押し付ける
力が発生するため、被記録材と記録ヘッドとの間隔を一
定に保つことが可能となり、印宇品位の劣化を防止でき
る。また、押し付け力の作用により後端の浮き上がりが
防げるため、記録ヘッドと被記録材が接触して吐出口を
損傷することがなくなる。
【0021】さらに第3の発明は、上記の第1の発明に
係る記録装置において、前記第1の拍車群の回転中心お
よび前記第2の拍車群の回転中心のうちの少なくとも1
つが、前記排紙ローラの回転中心軸より前記も被記録材
の搬送方向上流側に設けられていることを特徴とする。
【0022】この構成により、第2の発明による効果を
さらに高める効果を得ることができる。
【0023】上記のような発明において、前記第1の拍
車群に対応する前記排紙ローラの径と前記第2の拍車群
に対応する前記排紙ローラの径は同一であることが好ま
しい。また、前記第1の拍車群を形成する拍車と前記第
2の拍車群を形成する拍車とは同一形状であることが好
ましい。
【0024】また、上記の何れかに記載の記録装置は、
前記拍車群を形成する拍車の各々に接して回転する複数
個の拍車クリーナを有し、前記拍車クリーナが2つの異
なる軸位置に交互に配設されることで第1の拍車クリー
ナ群と第2の拍車クリーナ群とが形成されているもので
あってもよい。この場合、前記第1の拍車クリーナ群を
形成する拍車クリーナと前記第2の拍車クリーナ群を形
成する拍車クリーナとは同一形状であることが好まし
い。
【0025】また、上記の何れかに記載の記録装置にお
いて、記録ヘッドに対向して被記録材を支持する面と、
搬送方向下流側に向かって前記記録ヘッドから離れる方
向ヘと延在する面で構成されているプラテンを有するも
のであることが排紙整列性を向上させる上で好ましい。
【0026】以上のような記録装置において、前記記録
ヘッドは電気熱変換体を備え、該電気熱変換体の発生す
る熱エネルギーによりインク吐出口からインクを吐出す
ることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。また以下では、記録装置とし
てインクジェット記録装置を例に採って説明する。
【0028】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態であるインクジェット記録装置の構成を説明す
るための斜視図である。図2は図1に示すインクジェッ
ト記録装置の排紙手段の構成を示す断面図である。図3
は図1及び図2に示す排紙手段の拍車群の配列図、図4
はその拍車群の取付状態図である。図5は図2に示した
排紙ローラに対する拍車の配置構成を説明するための拡
大図である。
【0029】本実施形態のインクジェット記録装置は、
図1から図5に示すように、被記録材(以後、シートと
する)の給送装置1が一体になった記録装置であり、こ
のシート給送装置1以外に、送紙部13、排紙部33、
記録部25、クリーニング部40等を装備している。以
下、これらの構成について説明する。
【0030】先ず、シート給送装置1の構成について説
明すると、シート給送装置1は図1に示すように30゜
〜60゜の角度を持って装置本体に取り付けられてお
り、セットされたシートPは記録後に水平に排出される
ように構成されている。
【0031】記録ヘッド24は、搬送ローラ14及びピ
ンチローラ15により搬送されたシートPにインクによ
る文字画像を記録するものである。この装置における記
録手段としては、記録ヘッド24からインクを吐出して
記録するインクジェット記録方式を用いている。即ち、
この記録ヘッドは微細な液体吐出口(オリフィス)、液
路及びこの液路の一部に設けられるエネルギー作用部
と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成エネルギ
ーを発生するエネルギー発生手段を備えている。
【0032】記録部25は、図1に示すように記録ヘッ
ド24を取り付けるキャリッジ26と、該キャリッジ2
6をシート搬送方向と直角方向に往復走査させるための
ガイド軸27と、上記キャリッジ26の後端を保持し記
録ヘッド24とシートPとの間の距離を維持するガイド
28と、キャリッジモータ29の駆動をキャリッジ26
に伝達するタイミングベルト30と、該タイミングベル
ト30を張設するアイドルプーリ31と、記録ヘッド2
4ヘ電気基板からのヘッド駆動信号を伝達するためのフ
レキシブル基板32等を装備している。前記記録ヘッド
24は、インクタンクと一体に構成されて交換可能な記
録ヘッドであり、キャリッジ26と一体となって走査さ
れることにより、プラテン22上を搬送されるシートP
にインクによる文字画像を記録する。
【0033】クリーニング部40は、図1に示すよう
に、記録ヘッド24のクリーニングを行うポンプ41
と、記録ヘッド24の乾燥を抑えるためのキャップ42
と、搬送ローラ14からの駆動をシート給送装置1及び
ポンプ41に切り換える駆動切り換えアーム44等を装
備している。上記駆動切り換えアーム44は、給送時及
びクリーニング時以外は図1に示す位置にあり、搬送ロ
ーラ14の軸芯を中心に回転する図示しない遊星ギヤを
所定位置で固定しているので、搬送ローラ14の駆動は
ポンプ41及びシート給送装置1ヘは伝達されない。ま
たキャリッジ26を移動させることで、駆動切り換えア
ーム44を図1の矢印A方向に移動させると、搬送ロー
ラ14の正転逆転に応じて遊星ギヤが移動し、搬送ロー
ラ14の正転時にシート給送装置1に駆動が伝達され、
逆転時にボンプ41に駆動が伝達されるように構成され
ている。
【0034】排紙部33は図2に示すように、排紙ロー
ラ34と、該排紙ローラ34に搬送ローラ14の駆動を
伝達する伝達ローラ35と、シートPの排出を補助する
第1の拍車群36、第2の拍車群37等を装備してい
る。上記排紙ローラ34及び第1及び第2の拍車群3
6,37により記録後のシート記録面を汚すことなく排
紙する。また、第1の拍車群36に対応する排紙ローラ
34の径と第2の拍車群37に対応する排紙ローラ34
の径とは同一である。
【0035】排紙部33において、排紙ローラ34は一
本の軸で構成されており、その排紙ローラ34の駆動は
送紙部13の送紙ローラ14から伝達ローラ35を介し
て得ている。
【0036】第1及び第2の拍車群36,37の拍車は
図8に示したような円周部を刃状にした拍車で形成され
ている。本実施形態において、第1の拍車群36の拍車
と第2の拍車群37の拍車とは同一形状のものを用いて
いる。各拍車は弾性軸を中心に回転し、かつ、それぞれ
独立してシートPに対して対向移動するよう取り付けら
れている。
【0037】拍車の刃は、厚み0.1mm程度のSUS
の板を、プレス又はエッチングにて形成される。拍車の
外径は約10mmで、40〜50個の突起状の刃が設け
られている。この刃はホルダーに圧入したり又はアウト
サート成形したりする事で一体化されている。弾性軸は
SUS等の線材をコイル状に巻くことで形成される。シ
ートPを排紙ローラ34と拍車群36、37で挟み込む
場合、拍車1個当たり約5〜20g程度の押圧を与える
ように構成されている。
【0038】本実施形態においては、図3に示すとお
り、第1の拍車群36の回転中心軸と、第2の拍車群3
7の回転中心軸は、シートPの搬送方向に対して距離y
=1〜3mmだけ離れて平行に配設され、かつ、弾性軸
長L1は約17〜22mm、拍車間隔L2は約10〜1
5mmに設定されている。この構成により、拍車間隔L
2は弾性軸長L1よりも小さく設定することが実現でき
る。すなわち、上述した形状の拍車が平行な2つの異な
る軸位置に交互に配設されることにより、第1の拍車群
36と第2の拍車群37は形成されていて、隣り合う第
1の拍車群36の拍車と第2の拍車群37の拍車との間
隔が拍車の弾性軸長より小さくなっている。この事によ
り、排紙ローラ軸を増設することなく拍車の配設密度を
高くすることができる。その結果、コックリングを可能
な限り押え込んで、記録ヘッドへの汚損を低減できる。
【0039】図4に示すように、本実施形態において
は、拍車群36、37は弾性軸と共に拍車押さえ部材3
9によって取り付けられ、それぞれの拍車には拍車クリ
ーナ38が取り付けられている。すなわち拍車クリーナ
38は、拍車の円周刃部に接して回転するように配設さ
れ、拍車に付着したインクや挨塵を取り除き、シートP
ヘの拍車の接触跡の付着を防止する。拍車クリーナ38
は、連泡の多孔質体から構成され、インク等を吸収しや
すい構成となっている。また、拍車クリーナ38は平行
な2つの異なる軸上に配列された第1の拍車群36及び
第2の拍車群37の各拍車に接するように配設されてい
ることで、平行な2つの異なる軸上に配列された第1の
拍車クリーナ群および第2の拍車クリーナ群が形成され
ている。また、第1の拍車クリーナ群を形成する拍車ク
リーナと第2の拍車クリーナ群を形成する拍車クリーナ
とは同一形状である。
【0040】拍車押さえ部材39は第1及び第2の拍車
群36,37を押えるように取り付けられており、第1
の拍車群36の拍車の弾性軸およびこの拍車に対応する
拍車クリーナと、第1の拍車群36と異なる軸上に第2
の拍車群37の拍車の弾性軸およびこの拍車に対応する
拍車クリーナとを押さえる機能を兼ね備えている。
【0041】また、図5に示すように、第1の拍車群3
6の回転中心と第2の拍車群37の回転中心ともに、排
紙ローラ34の回転中心軸よりもシートPの搬送方向上
流側に位置するよう、第1の拍車群36、第2の拍車群
37が配設されている。本実施形態においては、排紙ロ
ーラ34の回転軸の回転中心と第1の拍車群36の回転
中心を結ぶ線が、シートの搬送面に直交する方向に対し
て、シート搬送方向の上流側に10.5゜の角度をなし
ており、排紙ローラの回転軸の回転中心と第2の拍車群
37の回転中心を結ぶ線が、シートの搬送面に直交する
方向に対して、シート搬送方向の上流側に1.8゜の角
度をなしている。
【0042】これにより、シートPの後端が搬送ローラ
14を抜けた後でも、第1の拍車群36がシートPをプ
ラテン22に押し付ける力を発生するため、シートPと
記録ヘッド24との間隔を一定に保つことが可能とな
り、印字品位の劣化を防止できる。また、押し付け力の
作用により後端の浮き上がりが防げるため、記録ヘッド
24とシートPが接触して不図示の記録ヘッド24の吐
出口を損傷することがなくなる。
【0043】さらに、プラテン22は、図5に示すよう
に、記録ヘッドに対向してシートPを支持する面と、搬
送方向下流側に向かって前記記録ヘッド24から離れる
方向ヘと延在する面とで構成されているため、前記シー
トPの後端の浮き上がり防止効果をさらに期待すること
ができる。
【0044】(第2の実施形態)図6は、本発明の第2
の実施形態であるインクジェット記録装置の排紙手段の
排紙ローラに対する拍車の配置構成を説明するための拡
大図である。この図では第1の実施形態と同一の構成部
材には同一符号が付してあり、以下では第1の実施形態
と異なる部分についてのみ説明する。
【0045】本実施形態においては、図6に示すよう
に、排紙ローラ34の回転軸の回転中心と第1の拍車群
36の回転中心を結ぶ線が、シートPの搬送面に直交す
る方向に対して、シート搬送方向の上流側に10.5゜
の角度をなしており、排紙ローラ34の回転軸の回転中
心と第2の拍車群37の回転中心を結ぶ線が、シートP
の搬送面に直交する方向に対して、シート搬送方向の下
流側に同じく10.5゜の角度をなしている。この構成
により、第1の拍車群36は、第1の実施形態と同様、
シートPの後端の浮き上がりを防止する。そして、第2
の拍車群37は印字が終了し排紙されたシートPを不図
示の排紙トレイ等ヘ向けてシートPの先端を押し下げる
力を発生する。したがって、このような記録装置では排
紙整列性を向上させることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、排紙ロ
ーラに対向して前記被記録材を挟む方向に位置する拍車
が平行な2つの異なる軸位置に交互に配設されることで
第1の拍車群と第2の拍車群が形成され、そして隣り合
う前記第1の拍車群の拍車と前記第2の拍車群の拍車と
の間隔が前記弾性軸の長さよりも小さくなっている記録
装置である。この構成により、排紙ローラ軸を増設する
ことなく拍車の配設密度を高くすることが可能となり、
コックリングを可能な限り押え込み、同時に、プラテン
から離れる方向に膨潤したシートが記録ヘッドに接触す
るのを防ぐことが、簡単かつ低コストの構成で実現可能
になる。
【0047】また、前記排紙ローラの回転中心と前記第
1の拍車群の回転中心および前記第2の拍車群の回転中
心とを結ぶ線の少なくとも1つが、前記被記録材の搬送
面に直交する方向に対して所定の角度を有している。こ
の構成により、シートの後端が搬送ローラを抜けた後で
も、シートをプラテンに押し付ける力が発生するため、
シートと記録ヘッドとの間隔を一定に保つことが可能と
なり、印宇品位の劣化を防止できる。また、押し付け力
の作用により後端の浮き上がりが防げるため、記録ヘッ
ドとシートが接触して吐出口を損傷することがなくな
る。このような効果は、前記第1の拍車群の回転中心お
よび前記第2の拍車群の回転中心のうちの少なくとも1
つが、前記排紙ローラの回転中心軸より前記も被記録材
の搬送方向上流側に設けられている場合にさらに高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるインクジェット
記録装置の構成を説明するための斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置の排紙手段
の構成を示す断面図である。
【図3】図1及び図2に示す排紙手段の拍車群の配列図
である。
【図4】図1及び図2に示す排紙手段の拍車群の取付状
態図である。
【図5】図2に示した排紙ローラに対する拍車の配置構
成を説明するための拡大図である。
【図6】本発明の第2の実施形態であるインクジェット
記録装置の排紙手段の排紙ローラに対する拍車の配置構
成を説明するための拡大図である。
【図7】従来の記録装置の構成を説明するための斜視図
である。
【図8】図7に示した拍車の斜視図である。
【図9】図7に示す排紙手段の拍車群の配列図である。
【図10】図7に示す排紙手段の拍車群の取付状態図で
ある。
【符号の説明】
1 シート給送装置 13 送紙部 14 搬送ローラ 15 ピンチローラ 22 プラテン 24 記録ヘッド 25 記録部 26 キャリッジ 27 ガイド軸 28 ガイド 29 キャリッジモータ 30 タイミングベルト 31 アイドルプーリ 32 フレキシブル基板 33 排紙部 34 排紙ローラ 35 伝達ローラ 36 第1の拍車群 37 第2の拍車群 38 拍車クリーナ 39 拍車押さえ部材 40 クリーニング部 41 ポンプ 42 キャップ 44 駆動切り換えアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下山 昇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川上 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材を搬送する搬送ローラと、前記
    搬送ローラより搬送方向下流側に位置し前記被記録材を
    記録装置外部ヘ排出する排紙ローラと、該排紙ローラに
    対向して前記被記録材を挟む方向に位置する複数個の拍
    車と、を備えた記録装置において、 1本の排紙ローラ上に、前記複数個の拍車を2つの異な
    る平行な軸位置に交互に配設することにより第1の拍車
    群と第2の拍車群を形成したことを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録装置において、前
    記拍車は弾性軸を中心に回転すると共に、それぞれ独立
    して前記被記録材に対して対向移動可能であって、該弾
    性軸によって前記排紙ローラに圧接するよう付勢され、
    隣り合う前記第1の拍車群の拍車と前記第2の拍車群の
    拍車との間隔が前記弾性軸の長さよりも小さいことを特
    徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の記録装置において、前
    記排紙ローラの回転中心と前記第1の拍車群の回転中心
    および前記第2の拍車群の回転中心とを結ぶ線の少なく
    とも1つが、前記被記録材の搬送面に直交する方向に対
    して所定の角度を有することを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の記録装置において、前
    記第1の拍車群の回転中心および前記第2の拍車群の回
    転中心のうちの少なくとも1つが、前記排紙ローラの回
    転中心軸より前記も被記録材の搬送方向上流側に設けら
    れていることを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の記録装置において、前
    記第1の拍車群に対応する前記排紙ローラの径と前記第
    2の拍車群に対応する前記排紙ローラの径は同一である
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の記録装置において、前
    記第1の拍車群を形成する拍車と前記第2の拍車群を形
    成する拍車とは同一形状であることを特徴とする記録装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6の何れか1項に記載の記
    録装置において、前記拍車群を形成する拍車の各々に接
    して回転する複数個の拍車クリーナを有し、前記拍車ク
    リーナが2つの異なる軸位置に交互に配設されることで
    第1の拍車クリーナ群と第2の拍車クリーナ群とが形成
    されていることを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の記録装置において、前
    記第1の拍車クリーナ群を形成する拍車クリーナと前記
    第2の拍車クリーナ群を形成する拍車クリーナとは同一
    形状であることを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8の何れか1項に記載の記
    録装置において、記録ヘッドに対向して被記録材を支持
    する面と、搬送方向下流側に向かって前記記録ヘッドか
    ら離れる方向ヘと延在する面で構成されているプラテン
    を有することを特徴とする記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    の記録装置において、前記記録ヘッドは電気熱変換体を
    備え、該電気熱変換体の発生する熱エネルギーによりイ
    ンク吐出口からインクを吐出することを特徴とする記録
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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