JPH10281944A - 車両のタイヤ判定装置 - Google Patents
車両のタイヤ判定装置Info
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- JPH10281944A JPH10281944A JP9092301A JP9230197A JPH10281944A JP H10281944 A JPH10281944 A JP H10281944A JP 9092301 A JP9092301 A JP 9092301A JP 9230197 A JP9230197 A JP 9230197A JP H10281944 A JPH10281944 A JP H10281944A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車輪に装着されたタイヤのグリップ性能を的
確に判定することのできる車両のタイヤ判定装置を提供
する。 【解決手段】 車両の横加速度及びヨーレートと、車速
と、車重やホイルベース等の車両の諸元データとから、
各車輪に装着されたタイヤのスリップ角(横滑り角度)
と横力を算出し、更に、その算出したスリップ角と横力
から、タイヤのコーナリングパワーを算出する(S30
0〜S320)。そして、前輪のスリップ角(フロント
横滑り角度)が所定値S1より小さければ(S330:
YES)、上記算出した前輪のコーナリングパワー(フ
ロントコーナリングパワー)と設定値CP1とを比較し
て、フロントコーナリングパワーの方が小さければ、前
輪のタイヤがグリップ性能の低い低グリップタイヤであ
ると判定する(S340:YES)。また、後輪につい
ても同様の判定を行う(S370,S380)。
確に判定することのできる車両のタイヤ判定装置を提供
する。 【解決手段】 車両の横加速度及びヨーレートと、車速
と、車重やホイルベース等の車両の諸元データとから、
各車輪に装着されたタイヤのスリップ角(横滑り角度)
と横力を算出し、更に、その算出したスリップ角と横力
から、タイヤのコーナリングパワーを算出する(S30
0〜S320)。そして、前輪のスリップ角(フロント
横滑り角度)が所定値S1より小さければ(S330:
YES)、上記算出した前輪のコーナリングパワー(フ
ロントコーナリングパワー)と設定値CP1とを比較し
て、フロントコーナリングパワーの方が小さければ、前
輪のタイヤがグリップ性能の低い低グリップタイヤであ
ると判定する(S340:YES)。また、後輪につい
ても同様の判定を行う(S370,S380)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車輪に装着
されたタイヤのグリップ性能を判定するためのタイヤ判
定装置に関する。
されたタイヤのグリップ性能を判定するためのタイヤ判
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の横加速度やステアリン
グの操作角度などをセンサにより検出し、その検出結果
に基づき、タイヤのグリップ力が限界に達しないように
車輪のトー角などを制御して、車両の走行安定性を向上
させるようにした車両制御装置が考えられている。
グの操作角度などをセンサにより検出し、その検出結果
に基づき、タイヤのグリップ力が限界に達しないように
車輪のトー角などを制御して、車両の走行安定性を向上
させるようにした車両制御装置が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の車
両制御装置において、タイヤのグリップ力が限界である
と判断する判断基準値などを、車輪に実際に装着されて
いるタイヤのグリップ性能に応じて設定することができ
れば、タイヤの性能を適切に生かして車両の走行安定性
を一層向上させることができる。
両制御装置において、タイヤのグリップ力が限界である
と判断する判断基準値などを、車輪に実際に装着されて
いるタイヤのグリップ性能に応じて設定することができ
れば、タイヤの性能を適切に生かして車両の走行安定性
を一層向上させることができる。
【0004】しかしながら、従来の技術では、タイヤの
グリップ性能を推し量る手段が無く、例えば、車輪に装
着されているタイヤが、スポーツ車向きのグリップ性能
が高いもの(高グリップタイヤ)であるか、スタッドレ
スタイヤのようにグリップ性能の低いもの(低グリップ
タイヤ)であるか、といったタイヤ種類の判別を行うこ
とができなかった。
グリップ性能を推し量る手段が無く、例えば、車輪に装
着されているタイヤが、スポーツ車向きのグリップ性能
が高いもの(高グリップタイヤ)であるか、スタッドレ
スタイヤのようにグリップ性能の低いもの(低グリップ
タイヤ)であるか、といったタイヤ種類の判別を行うこ
とができなかった。
【0005】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、車輪に装着されたタイヤのグリップ性能を的
確に判定することのできる車両のタイヤ判定装置を提供
することを目的としている。
のであり、車輪に装着されたタイヤのグリップ性能を的
確に判定することのできる車両のタイヤ判定装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】本発明
のタイヤ判定装置では、第1演算手段が、横加速度検出
手段により検出された車両の横加速度と、ヨーレート検
出手段により検出された車両のヨーレートと、車速検出
手段により検出された車速と、車両の重量やホイルベー
スといった諸元データとから、車輪に装着されたタイヤ
のスリップ角と横力(サイドフォース)を算出する。そ
して、第2演算手段が、第1演算手段により算出された
スリップ角と横力から、タイヤのコーナリングパワーを
算出し、性能判定手段が、第2演算手段により算出され
たコーナリングパワーの値に応じて、その値が大きいほ
ど、車輪に装着されたタイヤがグリップ性能の高いタイ
ヤであると判定する。
のタイヤ判定装置では、第1演算手段が、横加速度検出
手段により検出された車両の横加速度と、ヨーレート検
出手段により検出された車両のヨーレートと、車速検出
手段により検出された車速と、車両の重量やホイルベー
スといった諸元データとから、車輪に装着されたタイヤ
のスリップ角と横力(サイドフォース)を算出する。そ
して、第2演算手段が、第1演算手段により算出された
スリップ角と横力から、タイヤのコーナリングパワーを
算出し、性能判定手段が、第2演算手段により算出され
たコーナリングパワーの値に応じて、その値が大きいほ
ど、車輪に装着されたタイヤがグリップ性能の高いタイ
ヤであると判定する。
【0007】つまり、タイヤのコーナリングパワーは、
路面状態(路面μ)に関係なくタイヤのグリップ性能に
応じた値となる。そこで、本発明のタイヤ判定装置で
は、車両の横加速度,ヨーレート,車速,及び車両重量
などの諸元データからタイヤのコーナリングパワーを算
出し、その算出値に応じてタイヤのグリップ性能を判定
するようにしているのである。
路面状態(路面μ)に関係なくタイヤのグリップ性能に
応じた値となる。そこで、本発明のタイヤ判定装置で
は、車両の横加速度,ヨーレート,車速,及び車両重量
などの諸元データからタイヤのコーナリングパワーを算
出し、その算出値に応じてタイヤのグリップ性能を判定
するようにしているのである。
【0008】このため、本発明のタイヤ判定装置によれ
ば、車輪に実際に装着されているタイヤのグリップ性能
レベルを的確に判定することができる。そして、本発明
のタイヤ判定装置を前述したような車両制御装置に適用
し、タイヤのグリップ力が限界であると判断する判断基
準値などを、性能判定手段の判定結果に応じて変更する
ように構成すれば、タイヤの性能を最大限に生かして車
両の走行安定性を一層向上させることができるようにな
る。
ば、車輪に実際に装着されているタイヤのグリップ性能
レベルを的確に判定することができる。そして、本発明
のタイヤ判定装置を前述したような車両制御装置に適用
し、タイヤのグリップ力が限界であると判断する判断基
準値などを、性能判定手段の判定結果に応じて変更する
ように構成すれば、タイヤの性能を最大限に生かして車
両の走行安定性を一層向上させることができるようにな
る。
【0009】尚、第2演算手段は、第1演算手段により
算出されたタイヤの横力をそのままタイヤのコーナリン
グフォースとして、コーナリングパワー(=コーナリン
グフォース÷スリップ角)を算出するようにしても良い
し、また、横力とスリップ角を用いてコーナリングフォ
ースを算出し、その算出したコーナリングフォースを用
いてコーナリングパワーを算出するようにしても良い。
算出されたタイヤの横力をそのままタイヤのコーナリン
グフォースとして、コーナリングパワー(=コーナリン
グフォース÷スリップ角)を算出するようにしても良い
し、また、横力とスリップ角を用いてコーナリングフォ
ースを算出し、その算出したコーナリングフォースを用
いてコーナリングパワーを算出するようにしても良い。
【0010】ここで、性能判定手段は、第2演算手段に
より算出されたコーナリングパワーの値と予め設定され
た設定値とを比較して、コーナリングパワーの値が前記
設定値よりも大きい場合に、車輪に装着されたタイヤが
予め想定されたタイヤよりもグリップ性能の高いタイヤ
であると判定する、といった具合に構成することができ
る。そして、このように構成すれば、車輪に実際に装着
されているタイヤが、車両設計時に標準タイヤとして想
定されたものよりもグリップ性能が高いタイヤであるこ
とを確実に検出することができる。
より算出されたコーナリングパワーの値と予め設定され
た設定値とを比較して、コーナリングパワーの値が前記
設定値よりも大きい場合に、車輪に装着されたタイヤが
予め想定されたタイヤよりもグリップ性能の高いタイヤ
であると判定する、といった具合に構成することができ
る。そして、このように構成すれば、車輪に実際に装着
されているタイヤが、車両設計時に標準タイヤとして想
定されたものよりもグリップ性能が高いタイヤであるこ
とを確実に検出することができる。
【0011】また逆に、性能判定手段は、第2演算手段
により算出されたコーナリングパワーの値と予め設定さ
れた設定値とを比較して、コーナリングパワーの値が前
記設定値よりも小さい場合に、車輪に装着されたタイヤ
が予め想定されたタイヤよりもグリップ性能の低いタイ
ヤであると判定する、といった具合に構成することもで
きる。そして、このように構成すれば、車輪に実際に装
着されているタイヤが、車両設計時に標準タイヤとして
想定されたものよりもグリップ性能が低いタイヤ(例え
ば、冬季用のスタッドレスタイヤ)であることを確実に
検出することができる。
により算出されたコーナリングパワーの値と予め設定さ
れた設定値とを比較して、コーナリングパワーの値が前
記設定値よりも小さい場合に、車輪に装着されたタイヤ
が予め想定されたタイヤよりもグリップ性能の低いタイ
ヤであると判定する、といった具合に構成することもで
きる。そして、このように構成すれば、車輪に実際に装
着されているタイヤが、車両設計時に標準タイヤとして
想定されたものよりもグリップ性能が低いタイヤ(例え
ば、冬季用のスタッドレスタイヤ)であることを確実に
検出することができる。
【0012】ところで、本発明のタイヤ判定装置におい
て、更に、前記第1演算手段により算出されたスリップ
角が所定値よりも小さいか否かを判定するスリップ角判
定手段を設け、このスリップ角判定手段により肯定判定
されている場合(つまり、第1演算手段により算出され
たスリップ角が所定値よりも小さい場合)にのみ、性能
判定手段が動作するように構成すれば、タイヤのグリッ
プ性能をより正確に判定することができる。
て、更に、前記第1演算手段により算出されたスリップ
角が所定値よりも小さいか否かを判定するスリップ角判
定手段を設け、このスリップ角判定手段により肯定判定
されている場合(つまり、第1演算手段により算出され
たスリップ角が所定値よりも小さい場合)にのみ、性能
判定手段が動作するように構成すれば、タイヤのグリッ
プ性能をより正確に判定することができる。
【0013】つまり、タイヤのコーナリングパワーは、
スリップ角が比較的小さくコーナリングフォースとスリ
ップ角とがほぼ比例する領域での、単位スリップ角当り
のコーナリングフォースであり、上記領域外では正確な
値を得ることができない可能性がある。そこで、第1演
算手段により算出されたタイヤのスリップ角が所定値よ
りも小さい場合にのみ、性能判定手段が動作するように
構成すれば、スリップ角が所定値よりも小さい場合に算
出される正確なコーナリングパワーに基づき、タイヤの
グリップ性能を正確に判定することができるからであ
る。
スリップ角が比較的小さくコーナリングフォースとスリ
ップ角とがほぼ比例する領域での、単位スリップ角当り
のコーナリングフォースであり、上記領域外では正確な
値を得ることができない可能性がある。そこで、第1演
算手段により算出されたタイヤのスリップ角が所定値よ
りも小さい場合にのみ、性能判定手段が動作するように
構成すれば、スリップ角が所定値よりも小さい場合に算
出される正確なコーナリングパワーに基づき、タイヤの
グリップ性能を正確に判定することができるからであ
る。
【0014】また、第2演算手段が、第1演算手段によ
り算出されたタイヤの横力をそのままタイヤのコーナリ
ングフォースと近似して、コーナリングパワーを算出す
るように構成した場合には、スリップ角が小さい範囲で
は、タイヤの横力がコーナリングフォースに極めて等し
くなるため、第2演算手段により一層正確にコーナリン
グパワーを算出できるようになり、この点においても有
利である。
り算出されたタイヤの横力をそのままタイヤのコーナリ
ングフォースと近似して、コーナリングパワーを算出す
るように構成した場合には、スリップ角が小さい範囲で
は、タイヤの横力がコーナリングフォースに極めて等し
くなるため、第2演算手段により一層正確にコーナリン
グパワーを算出できるようになり、この点においても有
利である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。尚、本発明の実施形態は、下記
のものに何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲
に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでも
ない。
図面を用いて説明する。尚、本発明の実施形態は、下記
のものに何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲
に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでも
ない。
【0016】まず図1は、本発明が適用された実施形態
の車両の制御系全体の構成を表す概略構成図である。図
1に示すように、車両の各車輪(右前輪2FR,左前輪2
FL,右後輪2RR,左後輪2RL)には、車輪の回転速度
(以下、車輪速度という)を検出するための車輪速セン
サ4FR,4FL,4RR,4RLが夫々設けられている。
の車両の制御系全体の構成を表す概略構成図である。図
1に示すように、車両の各車輪(右前輪2FR,左前輪2
FL,右後輪2RR,左後輪2RL)には、車輪の回転速度
(以下、車輪速度という)を検出するための車輪速セン
サ4FR,4FL,4RR,4RLが夫々設けられている。
【0017】尚、本実施形態に関する説明において、
「FR」なるアルファベットは右前輪2FRに対応するも
のであることを示し、「FL」なるアルファベットは左
前輪2FLに対応するものであることを示し、「RR」な
るアルファベットは右後輪2RRに対応するものであるこ
とを示し、「RL」なるアルファベットは左後輪2RLに
対応するものであることを示している。
「FR」なるアルファベットは右前輪2FRに対応するも
のであることを示し、「FL」なるアルファベットは左
前輪2FLに対応するものであることを示し、「RR」な
るアルファベットは右後輪2RRに対応するものであるこ
とを示し、「RL」なるアルファベットは左後輪2RLに
対応するものであることを示している。
【0018】更に、当該車両には、車両の横加速度(以
下、横Gという)を検出するための横Gセンサ6と、車
両のヨーレートを検出するためのヨーレートセンサ8
と、車両の前後加速度(以下、前後Gという)を検出す
るための前後Gセンサ10と、運転者により操作される
ステアリングの操作角度(以下、ステアリング角度とい
う)を検出するためのステアリング角度センサ12とが
設けられている。
下、横Gという)を検出するための横Gセンサ6と、車
両のヨーレートを検出するためのヨーレートセンサ8
と、車両の前後加速度(以下、前後Gという)を検出す
るための前後Gセンサ10と、運転者により操作される
ステアリングの操作角度(以下、ステアリング角度とい
う)を検出するためのステアリング角度センサ12とが
設けられている。
【0019】そして、上記各センサからの信号は、電子
制御装置(以下、ECUという)14に入力されてい
る。一方、各車輪2FR,2FL,2RR,2RLには、車輪の
トー角を調節するためのトーコントロールアクチュエー
タ16FR,16FL,16RR,16RLが夫々設けられてい
る。
制御装置(以下、ECUという)14に入力されてい
る。一方、各車輪2FR,2FL,2RR,2RLには、車輪の
トー角を調節するためのトーコントロールアクチュエー
タ16FR,16FL,16RR,16RLが夫々設けられてい
る。
【0020】このような本実施形態の車両においては、
ECU14が、上記各センサからの信号に基づき、車両
の旋回状態及び各車輪2FR,2FL,2RR,2RLに装着さ
れたタイヤが発生しているグリップ力を推定し、タイヤ
のグリップ力が限界に達しないように、トーコントロー
ルアクチュエータ16FR,16FL,16RR,16RLを制
御して各車輪2FR,2FL,2RR,2RLのトー角を調節し
ている。
ECU14が、上記各センサからの信号に基づき、車両
の旋回状態及び各車輪2FR,2FL,2RR,2RLに装着さ
れたタイヤが発生しているグリップ力を推定し、タイヤ
のグリップ力が限界に達しないように、トーコントロー
ルアクチュエータ16FR,16FL,16RR,16RLを制
御して各車輪2FR,2FL,2RR,2RLのトー角を調節し
ている。
【0021】そして特に、ECU14は、後述する図2
の横力演算処理、図3の4輪横滑り角度演算処理、及び
図4のタイヤ種類判定演算処理を定期的(例えば8ms
毎)に順次実行することにより、車輪2FR,2FL,2R
R,2RLに装着されたタイヤがグリップ性能の低いタイ
ヤ(低グリップタイヤ)であるか、そうでないかを判定
している。そして、その判定結果に応じて、タイヤのグ
リップ力の限界を判断するための判断基準値を変更し
て、タイヤの性能を最大限に生かしたトー角制御を行っ
ている。
の横力演算処理、図3の4輪横滑り角度演算処理、及び
図4のタイヤ種類判定演算処理を定期的(例えば8ms
毎)に順次実行することにより、車輪2FR,2FL,2R
R,2RLに装着されたタイヤがグリップ性能の低いタイ
ヤ(低グリップタイヤ)であるか、そうでないかを判定
している。そして、その判定結果に応じて、タイヤのグ
リップ力の限界を判断するための判断基準値を変更し
て、タイヤの性能を最大限に生かしたトー角制御を行っ
ている。
【0022】そこで以下、ECU14にてタイヤのグリ
ップ性能を判定するために順次実行される図2〜図4の
処理について説明する。尚、以下に説明する処理で用い
られる「車重(車両重量)」,「モーメント定数」,
「重心リアタイヤ間距離」,「重心フロントタイヤ間距
離」,「ホイルベース」,及び「ギア比」は、当該車両
の諸元に基づく定数であり、それらはECU14内の図
示されないROMに予めデータとして記憶されている。
また、ECU14は、図2〜図4以外の図示しない検出
処理を定期的に実行することにより、横Gセンサ6,ヨ
ーレートセンサ8,前後Gセンサ10,及びステアリン
グ角度センサ12からの各信号に基づき、車両の横G,
ヨーレート,前後G,及びステアリング角度を夫々検出
すると共に、各車輪速センサ4FR,4FL,4RR,4RLか
らの信号に基づき検出される車輪速度を平均化するなど
して、車速を検出している。そして、この検出処理で検
出された横Gやヨーレートなどが図2〜図4の処理で用
いられる。
ップ性能を判定するために順次実行される図2〜図4の
処理について説明する。尚、以下に説明する処理で用い
られる「車重(車両重量)」,「モーメント定数」,
「重心リアタイヤ間距離」,「重心フロントタイヤ間距
離」,「ホイルベース」,及び「ギア比」は、当該車両
の諸元に基づく定数であり、それらはECU14内の図
示されないROMに予めデータとして記憶されている。
また、ECU14は、図2〜図4以外の図示しない検出
処理を定期的に実行することにより、横Gセンサ6,ヨ
ーレートセンサ8,前後Gセンサ10,及びステアリン
グ角度センサ12からの各信号に基づき、車両の横G,
ヨーレート,前後G,及びステアリング角度を夫々検出
すると共に、各車輪速センサ4FR,4FL,4RR,4RLか
らの信号に基づき検出される車輪速度を平均化するなど
して、車速を検出している。そして、この検出処理で検
出された横Gやヨーレートなどが図2〜図4の処理で用
いられる。
【0023】まず、ECU14は、図2の横力演算処理
の実行を開始すると、最初のステップ(以下、単に
「S」と記す)100にて、横Gセンサ6からの信号に
基づき検出された車両の横Gを入力し、続くS110に
て、上記入力した横Gに予め記憶された車重を乗じるこ
とにより、車両全体の合計横力である車体横力(=横G
×車重)を算出する。
の実行を開始すると、最初のステップ(以下、単に
「S」と記す)100にて、横Gセンサ6からの信号に
基づき検出された車両の横Gを入力し、続くS110に
て、上記入力した横Gに予め記憶された車重を乗じるこ
とにより、車両全体の合計横力である車体横力(=横G
×車重)を算出する。
【0024】そして、続くS120にて、ヨーレートセ
ンサ8からの信号に基づき検出された車両のヨーレート
を入力し、次のS130にて、上記入力したヨーレート
を微分することにより、車両のヨー角加速度を算出す
る。そして更に、続くS140にて、S130で算出し
たヨー角加速度に予め記憶されたモーメント定数を乗じ
ることにより、車両のヨーモーメント(=ヨー角加速度
×モーメント定数)を算出する。
ンサ8からの信号に基づき検出された車両のヨーレート
を入力し、次のS130にて、上記入力したヨーレート
を微分することにより、車両のヨー角加速度を算出す
る。そして更に、続くS140にて、S130で算出し
たヨー角加速度に予め記憶されたモーメント定数を乗じ
ることにより、車両のヨーモーメント(=ヨー角加速度
×モーメント定数)を算出する。
【0025】このようにして車体横力とヨーモーメント
を算出すると、続くS150にて、下記の式1,式2に
基づき、両前輪2FR,2FLの合計横力であるフロント横
力と、両後輪2RR,2RLの合計横力であるリア横力とを
算出する。尚、以下の式において「/」は除算を示して
いる。また、重心フロントタイヤ間距離は、車両の重心
と前輪2FR,2FLの車軸中心との水平距離であり、重心
リアタイヤ間距離は、車両の重心と後輪2RR,2RLの車
軸中心との水平距離である。
を算出すると、続くS150にて、下記の式1,式2に
基づき、両前輪2FR,2FLの合計横力であるフロント横
力と、両後輪2RR,2RLの合計横力であるリア横力とを
算出する。尚、以下の式において「/」は除算を示して
いる。また、重心フロントタイヤ間距離は、車両の重心
と前輪2FR,2FLの車軸中心との水平距離であり、重心
リアタイヤ間距離は、車両の重心と後輪2RR,2RLの車
軸中心との水平距離である。
【0026】
【数1】 フロント横力=(車体横力×重心リアタイヤ間距離+ヨーモーメント)/ホイ ルベース …式1
【0027】
【数2】 リア横力=(車体横力×重心フロントタイヤ間距離−ヨーモーメント)/ホイ ルベース …式2 そして、ECU14は、S150でフロント横力とリア
横力を算出すると、当該横力演算処理を終了して、次に
図3の4輪横滑り角度演算処理の実行を開始する。
横力を算出すると、当該横力演算処理を終了して、次に
図3の4輪横滑り角度演算処理の実行を開始する。
【0028】図3に示すように、ECU14が4輪横滑
り角度演算処理の実行を開始すると、まずS200,S
210にて、車両のヨーレートと横Gを入力する。そし
て、続くS220にて、車輪速センサ4FR,4FL,4R
R,4RLからの信号に基づき検出された車速を入力し、
更に続くS230にて、ステアリング角度センサ12か
らの信号に基づき検出されたステアリング角度を入力す
る。
り角度演算処理の実行を開始すると、まずS200,S
210にて、車両のヨーレートと横Gを入力する。そし
て、続くS220にて、車輪速センサ4FR,4FL,4R
R,4RLからの信号に基づき検出された車速を入力し、
更に続くS230にて、ステアリング角度センサ12か
らの信号に基づき検出されたステアリング角度を入力す
る。
【0029】そして、続くS240にて、下記の式3に
基づき、車体横滑り角速度を算出する。
基づき、車体横滑り角速度を算出する。
【0030】
【数3】 車体横滑り角速度=−横G/車速+ヨーレート …式3 このようにして車体横滑り角速度を算出すると、次のS
250にて、上記算出した車体横滑り角速度を積分する
ことにより、車体の向きと車体の進行方向とのなす角度
である車体横滑り角度を算出する。
250にて、上記算出した車体横滑り角速度を積分する
ことにより、車体の向きと車体の進行方向とのなす角度
である車体横滑り角度を算出する。
【0031】そして、続くS260にて、下記の式4〜
式7に基づき、右前輪2FRのスリップ角であるFR横滑
り角度と、左前輪2FLのスリップ角であるFL横滑り角
度と、右後輪2RRのスリップ角であるRR横滑り角度
と、左後輪2RLのスリップ角であるRL横滑り角度と
を、夫々算出する。
式7に基づき、右前輪2FRのスリップ角であるFR横滑
り角度と、左前輪2FLのスリップ角であるFL横滑り角
度と、右後輪2RRのスリップ角であるRR横滑り角度
と、左後輪2RLのスリップ角であるRL横滑り角度と
を、夫々算出する。
【0032】尚、式4,式5における「ギア比」は、当
該車両のステアリングボックスのギア比である。よっ
て、式4,式5における「ステアリング角度/ギア比」
は、ステアリングの操作によって生じる前輪2FR,2FL
のトー角を示す。また、式4〜式7におけるFRトー可
変角,FLトー可変角,RRトー可変角,及びRLトー
可変角は、夫々、トーコントロールアクチュエータ16
FR,16FL,16RR,16RLにより調節された各車輪2
FR,2FL,2RR,2RLのトー角である。
該車両のステアリングボックスのギア比である。よっ
て、式4,式5における「ステアリング角度/ギア比」
は、ステアリングの操作によって生じる前輪2FR,2FL
のトー角を示す。また、式4〜式7におけるFRトー可
変角,FLトー可変角,RRトー可変角,及びRLトー
可変角は、夫々、トーコントロールアクチュエータ16
FR,16FL,16RR,16RLにより調節された各車輪2
FR,2FL,2RR,2RLのトー角である。
【0033】
【数4】 FR横滑り角度=車体横滑り角度−ヨーレート×重心フロントタイヤ間距離/ 車速+ステアリング角度/ギア比+FRトー可変角 …式4
【0034】
【数5】 FL横滑り角度=車体横滑り角度−ヨーレート×重心フロントタイヤ間距離/ 車速+ステアリング角度/ギア比+FLトー可変角 …式5
【0035】
【数6】 RR横滑り角度=車体横滑り角度+ヨーレート×重心リアタイヤ間距離/車速 +RRトー可変角 …式6
【0036】
【数7】 RL横滑り角度=車体横滑り角度+ヨーレート×重心リアタイヤ間距離/車速 +RLトー可変角 …式7 そして、ECU14は、上記S260で各車輪2FR,2
FL,2RR,2RLのスリップ角(横滑り角度)を算出する
と、当該4輪横滑り角度演算処理を終了して、次に図4
のタイヤ種類判定演算処理の実行を開始する。
FL,2RR,2RLのスリップ角(横滑り角度)を算出する
と、当該4輪横滑り角度演算処理を終了して、次に図4
のタイヤ種類判定演算処理の実行を開始する。
【0037】図4に示すように、ECU14がタイヤ種
類判定演算処理の実行を開始すると、まずS300に
て、4輪横滑り角度演算処理のS260で算出した各車
輪2FR,2FL,2RR,2RLのスリップ角から、下記の式
8,式9に基づき、前輪2FR,2FLの平均のスリップ角
であるフロント横滑り角度と、後輪2RR,2RLの平均の
スリップ角であるリア横滑り角度とを算出する。
類判定演算処理の実行を開始すると、まずS300に
て、4輪横滑り角度演算処理のS260で算出した各車
輪2FR,2FL,2RR,2RLのスリップ角から、下記の式
8,式9に基づき、前輪2FR,2FLの平均のスリップ角
であるフロント横滑り角度と、後輪2RR,2RLの平均の
スリップ角であるリア横滑り角度とを算出する。
【0038】
【数8】 フロント横滑り角度=(FR横滑り角度+FL横滑り角度)/2 …式8
【0039】
【数9】 リア横滑り角度=(RR横滑り角度+RL横滑り角度)/2 …式9 そして、続くS310にて、横力演算処理のS150で
算出したフロント横力と、上記S300で算出したフロ
ント横滑り角度とから、下記の式10に基づき、各前輪
2FR,2FLのコーナリングパワーであるフロントコーナ
リングパワーを算出する。
算出したフロント横力と、上記S300で算出したフロ
ント横滑り角度とから、下記の式10に基づき、各前輪
2FR,2FLのコーナリングパワーであるフロントコーナ
リングパワーを算出する。
【0040】
【数10】 フロントコーナリングパワー=フロント横力/2/フロント横滑り角度 …式 10 また同様に、S320にて、横力演算処理のS150で
算出したリア横力と、上記S300で算出したリア横滑
り角度とから、下記の式11に基づき、各後輪2RR,2
RLのコーナリングパワーであるリアコーナリングパワー
を算出する。
算出したリア横力と、上記S300で算出したリア横滑
り角度とから、下記の式11に基づき、各後輪2RR,2
RLのコーナリングパワーであるリアコーナリングパワー
を算出する。
【0041】
【数11】 リアコーナリングパワー=リア横力/2/リア横滑り角度 …式11 尚、本実施形態では、式10,式11からも分かるよう
に、フロント横力とリア横力を夫々「2」で割ることに
より、各前輪2FR,2FLの横力(サイドフォース)と各
後輪2RR,2RLの横力を求め、その各横力をコーナリン
グフォースと近似してコーナリングパワーを求めてい
る。
に、フロント横力とリア横力を夫々「2」で割ることに
より、各前輪2FR,2FLの横力(サイドフォース)と各
後輪2RR,2RLの横力を求め、その各横力をコーナリン
グフォースと近似してコーナリングパワーを求めてい
る。
【0042】そして、続くS330にて、上記S300
で算出したフロント横滑り角度が所定値S1よりも小さ
いか否かを判定し、所定値S1よりも小さいと判定した
場合には、S340に進む。そして、このS340に
て、上記S310で算出したフロントコーナリングパワ
ーが予め設定された設定値CP1よりも小さいか否かを
判定し、フロントコーナリングパワーが設定値CP1よ
りも小さいと判定した場合には、S350に進んで、前
輪2FR,2FLに装着されたタイヤが低グリップタイヤで
あるか否かを示すフロント低グリップタイヤフラグに、
低グリップタイヤであることを示す「1」をセットす
る。また逆に、上記S340にて、フロントコーナリン
グパワーが設定値CP1よりも小さくないと判定した場
合には、S360に移行して、フロント低グリップタイ
ヤフラグに、低グリップタイヤではないこと(換言すれ
ば、高グリップタイヤであること)を示す「0」をセッ
トする。
で算出したフロント横滑り角度が所定値S1よりも小さ
いか否かを判定し、所定値S1よりも小さいと判定した
場合には、S340に進む。そして、このS340に
て、上記S310で算出したフロントコーナリングパワ
ーが予め設定された設定値CP1よりも小さいか否かを
判定し、フロントコーナリングパワーが設定値CP1よ
りも小さいと判定した場合には、S350に進んで、前
輪2FR,2FLに装着されたタイヤが低グリップタイヤで
あるか否かを示すフロント低グリップタイヤフラグに、
低グリップタイヤであることを示す「1」をセットす
る。また逆に、上記S340にて、フロントコーナリン
グパワーが設定値CP1よりも小さくないと判定した場
合には、S360に移行して、フロント低グリップタイ
ヤフラグに、低グリップタイヤではないこと(換言すれ
ば、高グリップタイヤであること)を示す「0」をセッ
トする。
【0043】尚、S330の判定で用いる所定値S1
は、当該車両に装着される標準的なタイヤにおいてコー
ナリングフォースとスリップ角とがほぼ比例する領域
(タイヤのグリップ力が限界でない領域)内の、所定の
スリップ角の値に設定されており、このことは、後述す
るS370の判定で用いる所定値S2についても同様で
ある。
は、当該車両に装着される標準的なタイヤにおいてコー
ナリングフォースとスリップ角とがほぼ比例する領域
(タイヤのグリップ力が限界でない領域)内の、所定の
スリップ角の値に設定されており、このことは、後述す
るS370の判定で用いる所定値S2についても同様で
ある。
【0044】そして、上記S350及び360のうちの
何れかを実行して、フロント低グリップタイヤフラグに
値をセットすると、S370に進む。また、上記S33
0にて、フロント横滑り角度が所定値S1よりも小さく
ないと判定した場合には、S340〜S360の処理を
実行することなくS370に移行する。
何れかを実行して、フロント低グリップタイヤフラグに
値をセットすると、S370に進む。また、上記S33
0にて、フロント横滑り角度が所定値S1よりも小さく
ないと判定した場合には、S340〜S360の処理を
実行することなくS370に移行する。
【0045】次にS370では、今度は、上記S300
で算出したリア横滑り角度が所定値S2よりも小さいか
否かを判定し、所定値S2よりも小さいと判定した場合
には、S380に進む。そして、このS380にて、上
記S320で算出したリアコーナリングパワーが予め設
定された設定値CP2よりも小さいか否かを判定し、リ
アコーナリングパワーが設定値CP2よりも小さいと判
定した場合には、S390に進んで、後輪2RR,2RLに
装着されたタイヤが低グリップタイヤであるか否かを示
すリア低グリップタイヤフラグに、低グリップタイヤで
あることを示す「1」をセットする。また逆に、上記S
380にて、リアコーナリングパワーが設定値CP2よ
りも小さくないと判定した場合には、S395に移行し
て、リア低グリップタイヤフラグに、低グリップタイヤ
ではないこと(換言すれば、高グリップタイヤであるこ
と)を示す「0」をセットする。
で算出したリア横滑り角度が所定値S2よりも小さいか
否かを判定し、所定値S2よりも小さいと判定した場合
には、S380に進む。そして、このS380にて、上
記S320で算出したリアコーナリングパワーが予め設
定された設定値CP2よりも小さいか否かを判定し、リ
アコーナリングパワーが設定値CP2よりも小さいと判
定した場合には、S390に進んで、後輪2RR,2RLに
装着されたタイヤが低グリップタイヤであるか否かを示
すリア低グリップタイヤフラグに、低グリップタイヤで
あることを示す「1」をセットする。また逆に、上記S
380にて、リアコーナリングパワーが設定値CP2よ
りも小さくないと判定した場合には、S395に移行し
て、リア低グリップタイヤフラグに、低グリップタイヤ
ではないこと(換言すれば、高グリップタイヤであるこ
と)を示す「0」をセットする。
【0046】そして、上記S390及び395のうちの
何れかを実行して、リア低グリップタイヤフラグに値を
セットすると、当該タイヤ種類判定演算処理を終了す
る。また、上記S370にて、リア横滑り角度が所定値
S2よりも小さくないと判定した場合には、S380〜
S395の処理を実行することなく、そのまま当該タイ
ヤ種類判定演算処理を終了する。
何れかを実行して、リア低グリップタイヤフラグに値を
セットすると、当該タイヤ種類判定演算処理を終了す
る。また、上記S370にて、リア横滑り角度が所定値
S2よりも小さくないと判定した場合には、S380〜
S395の処理を実行することなく、そのまま当該タイ
ヤ種類判定演算処理を終了する。
【0047】尚、上記タイヤ種類判定演算処理で値が設
定されるフロント低グリップタイヤフラグとリア低グリ
ップタイヤフラグは、トーコントロールアクチュエータ
16FR,16FL,16RR,16RLを制御するための他の
制御処理により参照される。そして、その制御処理で
は、例えば、フロント低グリップタイヤフラグが「1」
であれば、前輪2FR,2FLに装着されたタイヤが、車両
設計時に標準タイヤとして想定されたものよりもグリッ
プ性能が低いタイヤ(例えば、冬季用のスタッドレスタ
イヤ)であると判断して、前輪タイヤのグリップ力の限
界を判断するための判断基準値を標準の値よりも低い値
(つまり、グリップ力の限界を低く見積る側の値)に変
更する。
定されるフロント低グリップタイヤフラグとリア低グリ
ップタイヤフラグは、トーコントロールアクチュエータ
16FR,16FL,16RR,16RLを制御するための他の
制御処理により参照される。そして、その制御処理で
は、例えば、フロント低グリップタイヤフラグが「1」
であれば、前輪2FR,2FLに装着されたタイヤが、車両
設計時に標準タイヤとして想定されたものよりもグリッ
プ性能が低いタイヤ(例えば、冬季用のスタッドレスタ
イヤ)であると判断して、前輪タイヤのグリップ力の限
界を判断するための判断基準値を標準の値よりも低い値
(つまり、グリップ力の限界を低く見積る側の値)に変
更する。
【0048】以上のように、本実施形態のECU14で
は、第1演算手段としての、横力演算処理(図2),4
輪横滑り角度演算処理(図3),及びタイヤ種類判定演
算処理(図4)のS300により、車両の横G及びヨー
レートと、車速と、車重やホイルベースなどの車両の諸
元データとから、各車輪に装着されたタイヤのスリップ
角(横滑り角度)と横力を算出し、更に、第2演算手段
としての、タイヤ種類判定演算処理(図4)のS310
及びS320により、上記算出したスリップ角と横力か
ら、各車輪のコーナリングパワーを算出するようにして
いる。
は、第1演算手段としての、横力演算処理(図2),4
輪横滑り角度演算処理(図3),及びタイヤ種類判定演
算処理(図4)のS300により、車両の横G及びヨー
レートと、車速と、車重やホイルベースなどの車両の諸
元データとから、各車輪に装着されたタイヤのスリップ
角(横滑り角度)と横力を算出し、更に、第2演算手段
としての、タイヤ種類判定演算処理(図4)のS310
及びS320により、上記算出したスリップ角と横力か
ら、各車輪のコーナリングパワーを算出するようにして
いる。
【0049】尚、厳密には、横力演算処理のS150で
算出されるフロント横力とリア横力は、夫々、両前輪2
FR,2FLの合計横力と両後輪2RR,2RLの合計横力であ
り、タイヤ種類判定演算処理のS310,S320に
て、それらフロント横力とリア横力を夫々「2」で割る
ことにより、各前輪2FR,2FLの横力と各後輪2RR,2
RLの横力を求めているため、タイヤ種類判定演算処理の
S310,S320も、第1演算手段の一部に含まれて
いる。
算出されるフロント横力とリア横力は、夫々、両前輪2
FR,2FLの合計横力と両後輪2RR,2RLの合計横力であ
り、タイヤ種類判定演算処理のS310,S320に
て、それらフロント横力とリア横力を夫々「2」で割る
ことにより、各前輪2FR,2FLの横力と各後輪2RR,2
RLの横力を求めているため、タイヤ種類判定演算処理の
S310,S320も、第1演算手段の一部に含まれて
いる。
【0050】そして、本実施形態のECU14では、タ
イヤのコーナリングパワーは路面μに関係なくタイヤの
グリップ性能に応じた値になるという点に着目して、性
能判定手段としての、タイヤ種類判定演算処理(図4)
のS340〜S360及びS380〜S395により、
上記S310,320で算出されたフロントコーナリン
グパワー及びリアコーナリングパワーの値に応じて、タ
イヤのグリップ性能レベルを判定するようにしている。
イヤのコーナリングパワーは路面μに関係なくタイヤの
グリップ性能に応じた値になるという点に着目して、性
能判定手段としての、タイヤ種類判定演算処理(図4)
のS340〜S360及びS380〜S395により、
上記S310,320で算出されたフロントコーナリン
グパワー及びリアコーナリングパワーの値に応じて、タ
イヤのグリップ性能レベルを判定するようにしている。
【0051】このため、本実施形態のECU14によれ
ば、各車輪2FR,2FL,2RR,2RLに実際に装着されて
いるタイヤのグリップ性能レベルを的確に判定すること
ができる。そして、本実施形態のECU14では、トー
コントロールアクチュエータ16FR,16FL,16RR,
16RLの制御を行う際に、前輪2FR,2FLのコーナリン
グパワー(フロントコーナリングパワー)が設定値CP
1よりも小さければ(S340:YES)、前輪タイヤ
のグリップ力の限界を判断するための判断基準値を標準
の値よりも低い値に変更し、また同様に、後輪2RR,2
RLのコーナリングパワー(リアコーナリングパワー)が
設定値CP2よりも小さければ(S380:YES)、
後輪タイヤのグリップ力の限界を判断するための判断基
準値を標準の値よりも低い値に変更するようにしている
ため、各車輪のタイヤの性能を最適且つ最大限に生かし
て車両の走行安定性を一層向上させることができる。
ば、各車輪2FR,2FL,2RR,2RLに実際に装着されて
いるタイヤのグリップ性能レベルを的確に判定すること
ができる。そして、本実施形態のECU14では、トー
コントロールアクチュエータ16FR,16FL,16RR,
16RLの制御を行う際に、前輪2FR,2FLのコーナリン
グパワー(フロントコーナリングパワー)が設定値CP
1よりも小さければ(S340:YES)、前輪タイヤ
のグリップ力の限界を判断するための判断基準値を標準
の値よりも低い値に変更し、また同様に、後輪2RR,2
RLのコーナリングパワー(リアコーナリングパワー)が
設定値CP2よりも小さければ(S380:YES)、
後輪タイヤのグリップ力の限界を判断するための判断基
準値を標準の値よりも低い値に変更するようにしている
ため、各車輪のタイヤの性能を最適且つ最大限に生かし
て車両の走行安定性を一層向上させることができる。
【0052】そして更に、本実施形態のECU14で
は、スリップ角判定手段としての、タイヤ種類判定演算
処理(図4)のS330,S370により、各前輪2F
R,2FLのスリップ角であるフロント横滑り角度が所定
値S1より小さい場合にのみ、前輪タイヤについてのS
340の判定を行い、また、各後輪2RR,2RLのスリッ
プ角であるリア横滑り角度が所定値S2より小さい場合
にのみ、後輪タイヤについてのS380の判定を行うよ
うにしている。
は、スリップ角判定手段としての、タイヤ種類判定演算
処理(図4)のS330,S370により、各前輪2F
R,2FLのスリップ角であるフロント横滑り角度が所定
値S1より小さい場合にのみ、前輪タイヤについてのS
340の判定を行い、また、各後輪2RR,2RLのスリッ
プ角であるリア横滑り角度が所定値S2より小さい場合
にのみ、後輪タイヤについてのS380の判定を行うよ
うにしている。
【0053】よって、フロント・リア横滑り角度が所定
値S1,S2よりも小さい場合に算出される正確なコー
ナリングパワーに基づき、タイヤのグリップ性能を正確
に判定することができる。また、本実施形態では、タイ
ヤ種類判定演算処理のS310,S320において、横
力演算処理のS150で算出したフロント横力とリア横
力を夫々「2」で割ることにより、各前輪2FR,2FLの
横力と各後輪2RR,2RLの横力を求め、その各横力をコ
ーナリングフォースとして近似することで、コーナリン
グパワーを求めているが(式10,式11参照)、スリ
ップ角が小さい範囲では、タイヤの横力がコーナリング
フォースに極めて等しくなって近似精度が上がる。この
ため、上記S330,370の判定条件を設けること
で、より正確に算出されたコーナリングパワーに基づき
タイヤのグリップ性能を正確に判定することができるよ
うになり、この点においても有利である。
値S1,S2よりも小さい場合に算出される正確なコー
ナリングパワーに基づき、タイヤのグリップ性能を正確
に判定することができる。また、本実施形態では、タイ
ヤ種類判定演算処理のS310,S320において、横
力演算処理のS150で算出したフロント横力とリア横
力を夫々「2」で割ることにより、各前輪2FR,2FLの
横力と各後輪2RR,2RLの横力を求め、その各横力をコ
ーナリングフォースとして近似することで、コーナリン
グパワーを求めているが(式10,式11参照)、スリ
ップ角が小さい範囲では、タイヤの横力がコーナリング
フォースに極めて等しくなって近似精度が上がる。この
ため、上記S330,370の判定条件を設けること
で、より正確に算出されたコーナリングパワーに基づき
タイヤのグリップ性能を正確に判定することができるよ
うになり、この点においても有利である。
【0054】尚、タイヤ種類判定演算処理のS310,
S320においては、フロント横力とリア横力を夫々
「2」で割ることにより、各前輪2FR,2FLの横力と各
後輪2RR,2RLの横力を求め、その各車輪の横力と4輪
横滑り角度演算処理のS260で求めた各車輪のスリッ
プ角(FR横滑り角度,FL横滑り角度,RR横滑り角
度,RL横滑り角度)とから、ステアリング角度やトー
可変角を加味して、コーナリングフォースを算出し、そ
の算出したコーナリングフォースを用いてコーナリング
パワーを求めるようにしても良い。
S320においては、フロント横力とリア横力を夫々
「2」で割ることにより、各前輪2FR,2FLの横力と各
後輪2RR,2RLの横力を求め、その各車輪の横力と4輪
横滑り角度演算処理のS260で求めた各車輪のスリッ
プ角(FR横滑り角度,FL横滑り角度,RR横滑り角
度,RL横滑り角度)とから、ステアリング角度やトー
可変角を加味して、コーナリングフォースを算出し、そ
の算出したコーナリングフォースを用いてコーナリング
パワーを求めるようにしても良い。
【0055】一方、上記実施形態では、タイヤ種類判定
演算処理のS340,S380にて、タイヤのコーナリ
ングパワーが設定値CP1,CP2よりも小さい場合
に、車輪に装着されたタイヤが標準タイヤよりもグリッ
プ性能が低いタイヤであると判断するようにしたが、設
定値CP1,CP2をより大きな値に設定しておき、タ
イヤのコーナリングパワーが設定値CP1,CP2より
も大きい場合に、車輪に装着されたタイヤが標準タイヤ
よりもグリップ性能が高いタイヤであると判断するよう
にしても良い。そして、このように高グリップタイヤで
あると判断した場合には、トーコントロールアクチュエ
ータ16FR,16FL,16RR,16RLを制御するための
制御処理において、タイヤのグリップ力の限界を判断す
るための判断基準値を標準の値よりも高い値(つまり、
グリップ力の限界を高く見積る側の値)に変更すれば良
い。
演算処理のS340,S380にて、タイヤのコーナリ
ングパワーが設定値CP1,CP2よりも小さい場合
に、車輪に装着されたタイヤが標準タイヤよりもグリッ
プ性能が低いタイヤであると判断するようにしたが、設
定値CP1,CP2をより大きな値に設定しておき、タ
イヤのコーナリングパワーが設定値CP1,CP2より
も大きい場合に、車輪に装着されたタイヤが標準タイヤ
よりもグリップ性能が高いタイヤであると判断するよう
にしても良い。そして、このように高グリップタイヤで
あると判断した場合には、トーコントロールアクチュエ
ータ16FR,16FL,16RR,16RLを制御するための
制御処理において、タイヤのグリップ力の限界を判断す
るための判断基準値を標準の値よりも高い値(つまり、
グリップ力の限界を高く見積る側の値)に変更すれば良
い。
【図1】 実施形態の車両の制御系全体の構成を表わす
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】 図1のECUで実行される横力演算処理を表
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】 図1のECUで実行される4輪横滑り角度演
算処理を表すフローチャートである。
算処理を表すフローチャートである。
【図4】 図1のECUで実行されるタイヤ種類判定演
算処理を表すフローチャートである。
算処理を表すフローチャートである。
2FR,2FL,2RR,2RL…車輪 4FR,4FL,4RR,
4RL…車輪速センサ 6…横Gセンサ 8…ヨーレートセンサ 10…前
後Gセンサ 12…ステアリング角度センサ 14…電子制御装置
(ECU) 16…トーコントロールアクチュエータ
4RL…車輪速センサ 6…横Gセンサ 8…ヨーレートセンサ 10…前
後Gセンサ 12…ステアリング角度センサ 14…電子制御装置
(ECU) 16…トーコントロールアクチュエータ
Claims (3)
- 【請求項1】 車両の車輪に装着されたタイヤのグリッ
プ性能を判定するためのタイヤ判定装置であって、 前記車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、 前記車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段
と、 前記車両の車速を検出する車速検出手段と、 前記横加速度検出手段により検出された横加速度、前記
ヨーレート検出手段により検出されたヨーレート、前記
車速検出手段により検出された車速、及び前記車両の諸
元データから、前記タイヤのスリップ角と横力を算出す
る第1演算手段と、 該第1演算手段により算出されたスリップ角と横力か
ら、前記タイヤのコーナリングパワーを算出する第2演
算手段と、 該第2演算手段により算出されたコーナリングパワーの
値に応じて、その値が大きいほど、前記タイヤがグリッ
プ性能の高いタイヤであると判定する性能判定手段と、 を備えたことを特徴とする車両のタイヤ判定装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車両のタイヤ判定装置
において、 前記性能判定手段は、 前記第2演算手段により算出されたコーナリングパワー
の値と予め設定された設定値とを比較して、前記コーナ
リングパワーの値が前記設定値よりも大きい場合に、前
記車輪に装着されたタイヤが予め想定されたタイヤより
もグリップ性能の高いタイヤであると判定するか、或い
は、前記コーナリングパワーの値が前記設定値よりも小
さい場合に、前記車輪に装着されたタイヤが予め想定さ
れたタイヤよりもグリップ性能の低いタイヤであると判
定するよう構成されていること、 を特徴とする車両のタイヤ判定装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車両のタ
イヤ判定装置において、 前記第1演算手段により算出されたスリップ角が所定値
よりも小さいか否かを判定するスリップ角判定手段を備
え、 前記性能判定手段は、前記スリップ角判定手段により肯
定判定されている場合に動作するよう構成されているこ
と、 を特徴とする車両のタイヤ判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9092301A JPH10281944A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 車両のタイヤ判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9092301A JPH10281944A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 車両のタイヤ判定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10281944A true JPH10281944A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14050597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9092301A Pending JPH10281944A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 車両のタイヤ判定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10281944A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6984003B2 (en) * | 2002-09-04 | 2006-01-10 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Cornering power control device and method |
JP2006315452A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両の操舵制御装置 |
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