JPH10285419A - カラー画像形成装置 - Google Patents
カラー画像形成装置Info
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- JPH10285419A JPH10285419A JP9102565A JP10256597A JPH10285419A JP H10285419 A JPH10285419 A JP H10285419A JP 9102565 A JP9102565 A JP 9102565A JP 10256597 A JP10256597 A JP 10256597A JP H10285419 A JPH10285419 A JP H10285419A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 蛍光色の色相の再現性を維持し、かつ地肌汚
れのない複写物を得ることができるカラー画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 カラー画像形成装置に、読み取る原稿内
に蛍光色が含まれるか否かを判定する蛍光色判定部10
3と、無彩色の地肌を除去する地肌濃度識別部104お
よび地肌除去部105とを配設する。蛍光色が含まれる
原稿、含まれない原稿の読み取りを正確に行うことがで
きる。また、蛍光色の色相の情報を失わさずに再現する
ことができ、かつ地肌汚れのない複写物を得ることがで
きる。
れのない複写物を得ることができるカラー画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 カラー画像形成装置に、読み取る原稿内
に蛍光色が含まれるか否かを判定する蛍光色判定部10
3と、無彩色の地肌を除去する地肌濃度識別部104お
よび地肌除去部105とを配設する。蛍光色が含まれる
原稿、含まれない原稿の読み取りを正確に行うことがで
きる。また、蛍光色の色相の情報を失わさずに再現する
ことができ、かつ地肌汚れのない複写物を得ることがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像形成装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像形成装置の画像読み取
り部では、一般に原稿の地肌より明るい部分は原稿上に
存在せず、読み取る必要がないため、例えば、原稿濃度
が0.05以下の明るい部分がスキャナの最大出力、例
えば8bitの場合では255となり、地肌部は再生さ
れないように設定されている。
り部では、一般に原稿の地肌より明るい部分は原稿上に
存在せず、読み取る必要がないため、例えば、原稿濃度
が0.05以下の明るい部分がスキャナの最大出力、例
えば8bitの場合では255となり、地肌部は再生さ
れないように設定されている。
【0003】ところが、原稿の上に蛍光ペン等で蛍光色
が塗られていると、蛍光色の部分は地肌より大きい(明
るい)値が読み取られる。これは、一般の原稿の色が照
射された光の反射光のみで色が定まるのに対し、蛍光色
は反射された光の反射光と自ら発する蛍光とを加えた光
によって色が定まるためである。
が塗られていると、蛍光色の部分は地肌より大きい(明
るい)値が読み取られる。これは、一般の原稿の色が照
射された光の反射光のみで色が定まるのに対し、蛍光色
は反射された光の反射光と自ら発する蛍光とを加えた光
によって色が定まるためである。
【0004】このようにな蛍光色を従来の画像読み取り
装置で読み取ったり、カラー複写装置で複写したりする
と、原稿とは異なる色になって読み取られ、また再生さ
れるという問題が生じていた。さらに、色が異なるだけ
でなく、人間の目には異なった色として認識される複数
の色が同一色として再生され、蛍光ペンの識別性という
重要な情報が失われるという大きな問題が生じていた。
装置で読み取ったり、カラー複写装置で複写したりする
と、原稿とは異なる色になって読み取られ、また再生さ
れるという問題が生じていた。さらに、色が異なるだけ
でなく、人間の目には異なった色として認識される複数
の色が同一色として再生され、蛍光ペンの識別性という
重要な情報が失われるという大きな問題が生じていた。
【0005】このような原稿上の蛍光色の読み取り、あ
るいは再生する方法としては、蛍光色を含む原稿か否か
を判定させ、判定結果に基づいて蛍光色用パラメータと
一般色用パラメータのいずれかを選択する装置(特開平
7−177368号)、地肌レベル調整キーにより、シ
ェーディング補正の基準電圧を切り換えることにより蛍
光色を再現させる装置(特開平6−334860号)が
提案されていた。
るいは再生する方法としては、蛍光色を含む原稿か否か
を判定させ、判定結果に基づいて蛍光色用パラメータと
一般色用パラメータのいずれかを選択する装置(特開平
7−177368号)、地肌レベル調整キーにより、シ
ェーディング補正の基準電圧を切り換えることにより蛍
光色を再現させる装置(特開平6−334860号)が
提案されていた。
【0006】また、シェーディング補正時に、白基準値
より過大な映像信号を検出することにより蛍光領域を判
別させる装置(特開平7−23210)、あるいはR、
Gの入力値と所定の閾値を比較することにより蛍光色か
否かを識別させる装置が提案されていた。
より過大な映像信号を検出することにより蛍光領域を判
別させる装置(特開平7−23210)、あるいはR、
Gの入力値と所定の閾値を比較することにより蛍光色か
否かを識別させる装置が提案されていた。
【0007】しかし、例えば、特開平6−334860
号の装置では、原稿の地肌レベルの指示を行い、そのレ
ベルに応じてA/Dコンバータの基準電圧を制御して蛍
光色の飽和を防止させているが、基準電圧を上げてしま
うと地肌が黒く再現されてしまうという問題が発生して
いた。
号の装置では、原稿の地肌レベルの指示を行い、そのレ
ベルに応じてA/Dコンバータの基準電圧を制御して蛍
光色の飽和を防止させているが、基準電圧を上げてしま
うと地肌が黒く再現されてしまうという問題が発生して
いた。
【0008】また、この問題を解決するために所定の閾
値以下の値を0にすることで地肌を除去させる方法が提
案されているが、この方法では、地肌より大きい値を示
す蛍光色の情報の一部が失われ、色相が変化するという
問題が発生していた。
値以下の値を0にすることで地肌を除去させる方法が提
案されているが、この方法では、地肌より大きい値を示
す蛍光色の情報の一部が失われ、色相が変化するという
問題が発生していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の欠点
を解消し、蛍光色の色相の再現性を維持し、かつ地肌汚
れがない複写物を得ることができるカラー画像形成装置
を提供することを目的とする。
を解消し、蛍光色の色相の再現性を維持し、かつ地肌汚
れがない複写物を得ることができるカラー画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像形成
装置は、原稿の画像を読み取り、ディジタルカラー画像
信号として出力する画像読み取り手段と、画像読み取り
手段から出力されたディジタルカラー画像信号から所定
の信号値の有無を検出する検出手段と、検出手段による
検出結果により画像読み取り手段における原稿画像読み
取り時の基準電圧を制御する制御手段と、ディジタルカ
ラー画像信号の階調変換後のデータから各画素の濃度を
算出して無彩色部を検出し、無彩色部を所定の濃度値に
変換する濃度変換手段とを有する。
装置は、原稿の画像を読み取り、ディジタルカラー画像
信号として出力する画像読み取り手段と、画像読み取り
手段から出力されたディジタルカラー画像信号から所定
の信号値の有無を検出する検出手段と、検出手段による
検出結果により画像読み取り手段における原稿画像読み
取り時の基準電圧を制御する制御手段と、ディジタルカ
ラー画像信号の階調変換後のデータから各画素の濃度を
算出して無彩色部を検出し、無彩色部を所定の濃度値に
変換する濃度変換手段とを有する。
【0011】本発明のカラー画像形成装置はまた、検出
手段における所定の信号値がディジタルカラー画像信号
の紙白部のデータ値であり、紙白部のデータ値の有無の
検出はディジタルカラー画像信号と紙白部のデータ値と
を比較することにより判断される。
手段における所定の信号値がディジタルカラー画像信号
の紙白部のデータ値であり、紙白部のデータ値の有無の
検出はディジタルカラー画像信号と紙白部のデータ値と
を比較することにより判断される。
【0012】本発明のカラー画像形成装置はさらに、濃
度変換手段に地肌濃度を検出する地肌濃度検出手段と、
地肌濃度検出手段の検出結果に基づき無彩色の地肌を除
去する地肌除去手段とを有しており、地肌濃度検出手段
はディジタルカラー画像信号の階調変換後のデータから
RGBの最大濃度値を算出し、地肌除去手段はRGBの
最大濃度値が所定の値以下の場合にRGBの各データを
それぞれ「0」に変換する。
度変換手段に地肌濃度を検出する地肌濃度検出手段と、
地肌濃度検出手段の検出結果に基づき無彩色の地肌を除
去する地肌除去手段とを有しており、地肌濃度検出手段
はディジタルカラー画像信号の階調変換後のデータから
RGBの最大濃度値を算出し、地肌除去手段はRGBの
最大濃度値が所定の値以下の場合にRGBの各データを
それぞれ「0」に変換する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には、本発明によるカラー画
像形成装置の一実施形態が示されている。本実施例のカ
ラー画像形成装置は、主に画像読み取り手段としての画
像入力部101、階調変換部102、検出手段としての
蛍光色判定部103、地肌濃度検出手段としての地肌濃
度識別部104、地肌除去手段としての地肌除去部10
5、色補正部106、および画像出力部107から構成
されている。
像形成装置の一実施形態が示されている。本実施例のカ
ラー画像形成装置は、主に画像読み取り手段としての画
像入力部101、階調変換部102、検出手段としての
蛍光色判定部103、地肌濃度検出手段としての地肌濃
度識別部104、地肌除去手段としての地肌除去部10
5、色補正部106、および画像出力部107から構成
されている。
【0014】画像入力部101は、図示しないCCDを
有し、CCDに結合されたカラー原稿の画像信号R、
G、Bの色信号をそれぞれ例えば0から255の多値で
読み取る。
有し、CCDに結合されたカラー原稿の画像信号R、
G、Bの色信号をそれぞれ例えば0から255の多値で
読み取る。
【0015】階調変換部102は、画像入力部101か
ら入力された画像信号R、G、Bの色信号に対応する入
力CCDセンサの感度の違いの補正、および反射率リニ
アなRGB信号から濃度リニアな信号への変換を行う。
ら入力された画像信号R、G、Bの色信号に対応する入
力CCDセンサの感度の違いの補正、および反射率リニ
アなRGB信号から濃度リニアな信号への変換を行う。
【0016】蛍光色判定部103は、画像入力部101
から入力されたRGB信号を基に蛍光色を判定し、判定
結果を色補正部106に送出する。
から入力されたRGB信号を基に蛍光色を判定し、判定
結果を色補正部106に送出する。
【0017】地肌濃度識別部104は、階調変換部10
2から入力されるRGB濃度信号を基に原稿の地肌レベ
ルを設定し、地肌レベル信号を地肌除去部105に出力
する。
2から入力されるRGB濃度信号を基に原稿の地肌レベ
ルを設定し、地肌レベル信号を地肌除去部105に出力
する。
【0018】地肌除去部105は、階調変換部102か
ら入力されるRGB濃度信号を、地肌濃度識別部104
から入力される地肌濃度レベル信号を基に地肌の除去
(R=G=B=0)し、色補正部106に出力する。
ら入力されるRGB濃度信号を、地肌濃度識別部104
から入力される地肌濃度レベル信号を基に地肌の除去
(R=G=B=0)し、色補正部106に出力する。
【0019】色補正部106は、地肌除去部105で地
肌除去されたRGB濃度信号をCMYK信号に変換し、
画像出力部107に出力する。
肌除去されたRGB濃度信号をCMYK信号に変換し、
画像出力部107に出力する。
【0020】画像出力部107は、例えばレーザプリン
タから構成され、色補正部106から入力されたCMY
K信号を出力する。
タから構成され、色補正部106から入力されたCMY
K信号を出力する。
【0021】なお、本実施例では、色補正の前に地肌除
去を行っているが、地肌除去は色補正後に行ってもよ
い。
去を行っているが、地肌除去は色補正後に行ってもよ
い。
【0022】図2には、画像入力部101の詳細構成の
一例を示すブロック図が示されている。この例の画像入
力部101は、主に、撮像センサであるCCD201、
A/Dコンバータ202、シェーディング補正回路20
3、制御手段としてのCPU204、およびD/Aコン
バータ205から構成されている。
一例を示すブロック図が示されている。この例の画像入
力部101は、主に、撮像センサであるCCD201、
A/Dコンバータ202、シェーディング補正回路20
3、制御手段としてのCPU204、およびD/Aコン
バータ205から構成されている。
【0023】図示しない光源から原稿に光が照射され、
その反射光は光学系を構成しているカラーCCD201
に結像される。CCD201は、結像された光学像を光
電変換し、変換後のアナログ電気信号を出力する。
その反射光は光学系を構成しているカラーCCD201
に結像される。CCD201は、結像された光学像を光
電変換し、変換後のアナログ電気信号を出力する。
【0024】CCD201で光電変換されたアナログ電
気信号は、A/Dコンバータ202に入力され、ディジ
タル多値信号に変換される。その際、基準電圧Vref
+とVref−とから入力されるレベルに基づいて変換
される。基準電圧Vref+には、CPU204から出
力される可変ディジタル値がD/Aコンバータでアナロ
グ値に変換され、印加される。なお、Vref−は接地
されている。
気信号は、A/Dコンバータ202に入力され、ディジ
タル多値信号に変換される。その際、基準電圧Vref
+とVref−とから入力されるレベルに基づいて変換
される。基準電圧Vref+には、CPU204から出
力される可変ディジタル値がD/Aコンバータでアナロ
グ値に変換され、印加される。なお、Vref−は接地
されている。
【0025】基準電圧Vref+を上げることによって
読み取り可能な範囲が広がり、紙白部よりも高い出力と
なる蛍光色の読み取りを行うことができる。
読み取り可能な範囲が広がり、紙白部よりも高い出力と
なる蛍光色の読み取りを行うことができる。
【0026】シェーディング補正回路203は、図示し
ない光源の光量分布およびCCDの各画素の感度のばら
つきを補正し、シェーディング補正されたデータを階調
変換部102に出力させる。
ない光源の光量分布およびCCDの各画素の感度のばら
つきを補正し、シェーディング補正されたデータを階調
変換部102に出力させる。
【0027】画像入力部101から入力されるR、G、
Bの値は、反射率リニアな値になっており、255が最
も明るい色、0が最も暗い色になる。階調変換部102
では、図3に階調変換が示されているように、通常ルッ
クアップテーブルを用いて反射率リニアなRGB信号を
濃度リニアなRGB信号に変換する。
Bの値は、反射率リニアな値になっており、255が最
も明るい色、0が最も暗い色になる。階調変換部102
では、図3に階調変換が示されているように、通常ルッ
クアップテーブルを用いて反射率リニアなRGB信号を
濃度リニアなRGB信号に変換する。
【0028】図4には、蛍光色判定部103の回路構成
例が示されている。R、G、B信号それぞれに比較器が
配設され、シェーディング補正後の画像信号から原稿内
に蛍光色が含まれるか否かを判定する。蛍光色の場合、
CCD201の出力は、原稿の紙白部よりも大きいた
め、紙白部のCCD出力を閾値Lとして、その値よりも
大きい出力が存在する原稿は蛍光色を含む原稿と判定さ
せる。
例が示されている。R、G、B信号それぞれに比較器が
配設され、シェーディング補正後の画像信号から原稿内
に蛍光色が含まれるか否かを判定する。蛍光色の場合、
CCD201の出力は、原稿の紙白部よりも大きいた
め、紙白部のCCD出力を閾値Lとして、その値よりも
大きい出力が存在する原稿は蛍光色を含む原稿と判定さ
せる。
【0029】図5には、地肌濃度識別部104の判定動
作のフローが示されている。地肌濃度検出には、階調変
換後のデータが使用される。図示しない原稿圧板の裏を
黒にした場合、蛍光色を含まない原稿の地肌部は濃度が
最小で、階調変換後のデータの最小値になる。
作のフローが示されている。地肌濃度検出には、階調変
換後のデータが使用される。図示しない原稿圧板の裏を
黒にした場合、蛍光色を含まない原稿の地肌部は濃度が
最小で、階調変換後のデータの最小値になる。
【0030】蛍光色を含む場合、最小値は地肌の値より
も小さくなる。しかし、蛍光色の場合RGBの最大濃度
は地肌よりも高くなり、したがってRGBの最大濃度が
ある閾値th以下である部分においての最小値を地肌濃
度として設定する。
も小さくなる。しかし、蛍光色の場合RGBの最大濃度
は地肌よりも高くなり、したがってRGBの最大濃度が
ある閾値th以下である部分においての最小値を地肌濃
度として設定する。
【0031】判定動作フロー図を具体的に説明すると、
まずRGBの最大濃度が閾値th以下であるか否かを判
断し(ステップ501)、閾値th以下と判断した場合
はつぎに濃度xがRGBの最小濃度より大きいか否かを
判断する(ステップ502)。
まずRGBの最大濃度が閾値th以下であるか否かを判
断し(ステップ501)、閾値th以下と判断した場合
はつぎに濃度xがRGBの最小濃度より大きいか否かを
判断する(ステップ502)。
【0032】ステップ502において、濃度xがRGB
の最小濃度より大きいと判断した場合、つまりRGBの
最大濃度が閾値th以下で、かつ濃度xがRGBの最小
濃度より大きい場合は、濃度xをRGBの最小濃度とし
(ステップ503)、スキャンを終了する(ステップ5
04)。
の最小濃度より大きいと判断した場合、つまりRGBの
最大濃度が閾値th以下で、かつ濃度xがRGBの最小
濃度より大きい場合は、濃度xをRGBの最小濃度とし
(ステップ503)、スキャンを終了する(ステップ5
04)。
【0033】ステップ501においてRGBの最大濃度
が閾値th以上と判断した場合、あるいはステップ50
2において濃度xがRGBの最小濃度より小さいと判断
した場合には、ステップ504に移りスキャンを終了す
る。
が閾値th以上と判断した場合、あるいはステップ50
2において濃度xがRGBの最小濃度より小さいと判断
した場合には、ステップ504に移りスキャンを終了す
る。
【0034】図6〜図9には、地肌除去部105の動作
例が示されている。地肌除去はRGB空間で行われる
が、これらの例では、RG空間で説明する。RGBそれ
ぞれを閾値thと比較して、閾値th以下の値を0にす
ると、閾値thより大きいRまたはGまたはBと、閾値
thより小さいRまたはGまたはBとの両方を含む画素
は、処理によって色相が変わってしまう。
例が示されている。地肌除去はRGB空間で行われる
が、これらの例では、RG空間で説明する。RGBそれ
ぞれを閾値thと比較して、閾値th以下の値を0にす
ると、閾値thより大きいRまたはGまたはBと、閾値
thより小さいRまたはGまたはBとの両方を含む画素
は、処理によって色相が変わってしまう。
【0035】これを防止させるために、各画素毎にRG
Bの最大濃度を求め、その値が所定の閾値以下であるか
否かによって判定される。閾値以下の場合、その画素は
紙白部として、(R,G,B)=(0,0,0)に変換
される。閾値以下ではない場合は、入力データをそのま
ま出力される。蛍光色の場合は、紙白部よりも最大濃度
が高いため、RGBの値はそのまま出力される。
Bの最大濃度を求め、その値が所定の閾値以下であるか
否かによって判定される。閾値以下の場合、その画素は
紙白部として、(R,G,B)=(0,0,0)に変換
される。閾値以下ではない場合は、入力データをそのま
ま出力される。蛍光色の場合は、紙白部よりも最大濃度
が高いため、RGBの値はそのまま出力される。
【0036】図10には、本発明によるカラー画像形成
装置の動作を示すフローが示されている。まず、原稿に
蛍光色が含まれているか否か、また地肌濃度を調べるた
めにプレスキャンが行われる(ステップ1001)。
装置の動作を示すフローが示されている。まず、原稿に
蛍光色が含まれているか否か、また地肌濃度を調べるた
めにプレスキャンが行われる(ステップ1001)。
【0037】プレスキャン時には作像は行われず、原稿
を読み取って蛍光色が含まれるか否かの判定(ステップ
1002)と、地肌濃度レベルの設定だけ行う。また、
地肌濃度レベル設定のため、プレスキャン時の基準電圧
は蛍光色の読み取り値が飽和しない高い基準電圧を使用
する。
を読み取って蛍光色が含まれるか否かの判定(ステップ
1002)と、地肌濃度レベルの設定だけ行う。また、
地肌濃度レベル設定のため、プレスキャン時の基準電圧
は蛍光色の読み取り値が飽和しない高い基準電圧を使用
する。
【0038】プレスキャンによる蛍光判定結果により、
A/Dコンバータ202の基準電圧を変更するか否かを
判断し(ステップ1002)、原稿に蛍光色が含まれて
いないと判断した場合は、通常の原稿読み取り時の基準
電圧に下げ、また地肌濃度レベルも通常原稿のデフォル
ト用の値に設定を戻す(ステップ1003)。
A/Dコンバータ202の基準電圧を変更するか否かを
判断し(ステップ1002)、原稿に蛍光色が含まれて
いないと判断した場合は、通常の原稿読み取り時の基準
電圧に下げ、また地肌濃度レベルも通常原稿のデフォル
ト用の値に設定を戻す(ステップ1003)。
【0039】ステップ1002において、原稿に蛍光色
が含まれていると判断した場合は、プレスキャン時の高
い基準電圧の状態でステップ1004の本スキャンを実
行する。
が含まれていると判断した場合は、プレスキャン時の高
い基準電圧の状態でステップ1004の本スキャンを実
行する。
【0040】基準電圧お8び地肌濃度レベルの設定が終
了すると、本スキャンが実行される(ステップ100
4)。本スキャンでは、設定された地肌濃度レベルを基
に無彩色地肌の除去を行いながら画像の形成を行う。こ
の際、色補正部106において、RGB信号からCMY
K信号への変換が行われる。
了すると、本スキャンが実行される(ステップ100
4)。本スキャンでは、設定された地肌濃度レベルを基
に無彩色地肌の除去を行いながら画像の形成を行う。こ
の際、色補正部106において、RGB信号からCMY
K信号への変換が行われる。
【0041】この色補正は、例えば次式の計算により行
うことができる。 C=Arc*R+Agc*G+Abc*B+Ac (1) M=Arm*R+Agm*G+Abm*B+Am (2) Y=Ary*R+Agy*G+Aby*B+Ay (3) K=Ark*R+Agk*G+Abk*B+Ak (4) なお、A**、A*は所定の定数である。
うことができる。 C=Arc*R+Agc*G+Abc*B+Ac (1) M=Arm*R+Agm*G+Abm*B+Am (2) Y=Ary*R+Agy*G+Aby*B+Ay (3) K=Ark*R+Agk*G+Abk*B+Ak (4) なお、A**、A*は所定の定数である。
【0042】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
カラー画像形成装置によれば、読み取る原稿内に蛍光色
が含まれるか否かを判定する蛍光色判定部と、無彩色の
地肌を除去する地肌濃度識別部および地肌除去部とが配
設されているため、蛍光色が含まれる原稿、含まれない
原稿の読み取りを正確に実行させることができる。ま
た、蛍光色の色相の情報を失わずに再現させることがで
き、かつ地肌汚れのない複写物を提供することができ
る。
カラー画像形成装置によれば、読み取る原稿内に蛍光色
が含まれるか否かを判定する蛍光色判定部と、無彩色の
地肌を除去する地肌濃度識別部および地肌除去部とが配
設されているため、蛍光色が含まれる原稿、含まれない
原稿の読み取りを正確に実行させることができる。ま
た、蛍光色の色相の情報を失わずに再現させることがで
き、かつ地肌汚れのない複写物を提供することができ
る。
【0043】また、蛍光色判定部では、原稿内の蛍光色
の有無がディジタルカラー画像信号の紙白部のデータ値
とディジタルカラー画像信号との比較により判断される
ため、蛍光色が含まれる原稿と含まれない原稿との識別
を正確に行わせることができる。
の有無がディジタルカラー画像信号の紙白部のデータ値
とディジタルカラー画像信号との比較により判断される
ため、蛍光色が含まれる原稿と含まれない原稿との識別
を正確に行わせることができる。
【0044】さらに、地肌濃度識別部では、ディジタル
カラー画像信号の階調変換後のデータからRGBの最大
濃度値を算出し、地肌除去部はRGBの最大濃度値が所
定の値以下の場合にRGBの各データをそれぞれ「0」
に変換させるため、蛍光色の色相の情報を失わずに再現
させることができ、かつ地肌汚れのない複写物を提供す
ることができる。
カラー画像信号の階調変換後のデータからRGBの最大
濃度値を算出し、地肌除去部はRGBの最大濃度値が所
定の値以下の場合にRGBの各データをそれぞれ「0」
に変換させるため、蛍光色の色相の情報を失わずに再現
させることができ、かつ地肌汚れのない複写物を提供す
ることができる。
【図1】本発明のカラー画像形成装置の構成例を示す図
である。
である。
【図2】画像入力部101の詳細構成の一例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】階調変換の一例を示す図である。
【図4】蛍光色判定部103の回路構成例を示す図であ
る。
る。
【図5】地肌濃度識別部104の判定動作のフロー図で
ある。
ある。
【図6】地肌除去部105の動作例を示す説明図であ
る。
る。
【図7】地肌除去部105の動作例を示す説明図であ
る。
る。
【図8】地肌除去部105の動作例を示す説明図であ
る。
る。
【図9】地肌除去部105の動作例を示す説明図であ
る。
る。
【図10】カラー画像形成装置の動作を示すフロー図で
ある。
ある。
101 画像入力部 102 階調変換部 103 蛍光色判定部 104 地肌濃度識別部 105 地肌除去部 106 色補正部 107 画像出力部 201 CCD 202 A/Dコンバータ 203 シェーディング補正回路 204 CPU 205 D/Aコンバータ
Claims (3)
- 【請求項1】 原稿の画像を読み取り、ディジタルカラ
ー画像信号として出力する画像読み取り手段と、 該画像読み取り手段から出力された前記ディジタルカラ
ー画像信号から所定の信号値の有無を検出する検出手段
と、 該検出手段による検出結果により前記画像読み取り手段
における原稿画像読み取り時の基準電圧を制御する制御
手段と、 前記ディジタルカラー画像信号の階調変換後のデータか
ら各画素の濃度を算出して無彩色部を検出し、該無彩色
部を所定の濃度値に変換する濃度変換手段とを有するこ
とを特徴とするカラー画像形成装置。 - 【請求項2】 前記検出手段における所定の信号値は前
記ディジタルカラー画像信号の紙白部のデータ値であ
り、該紙白部のデータ値の有無の検出は、前記ディジタ
ルカラー画像信号と紙白部のデータ値とを比較すること
により判断されることを特徴とする請求項1記載のカラ
ー画像形成装置。 - 【請求項3】 前記濃度変換手段は、地肌濃度を検出す
る地肌濃度検出手段と、該地肌濃度検出手段の検出結果
に基づき無彩色の地肌を除去する地肌除去手段とを有
し、前記地肌濃度検出手段は前記ディジタルカラー画像
信号の階調変換後のデータからRGBの最大濃度値を算
出し、前記地肌除去手段は該RGBの最大濃度値が所定
の値以下の場合にRGBの各データをそれぞれ「0」に
変換するることを特徴とする請求項1または2に記載の
カラー画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9102565A JPH10285419A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | カラー画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9102565A JPH10285419A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | カラー画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10285419A true JPH10285419A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14330753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9102565A Pending JPH10285419A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | カラー画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10285419A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008113392A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Kyocera Mita Corp | 画像処理装置 |
US7376268B2 (en) | 2002-09-17 | 2008-05-20 | Ricoh Company, Limited | Image processing apparatus for transmitting image data to an external device |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP9102565A patent/JPH10285419A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7376268B2 (en) | 2002-09-17 | 2008-05-20 | Ricoh Company, Limited | Image processing apparatus for transmitting image data to an external device |
JP2008113392A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Kyocera Mita Corp | 画像処理装置 |
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