JPH10266678A - 間口広開型丁番 - Google Patents
間口広開型丁番Info
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- JPH10266678A JPH10266678A JP9085617A JP8561797A JPH10266678A JP H10266678 A JPH10266678 A JP H10266678A JP 9085617 A JP9085617 A JP 9085617A JP 8561797 A JP8561797 A JP 8561797A JP H10266678 A JPH10266678 A JP H10266678A
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- Japan
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- door
- blade
- hinge
- frame
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 間口への扉の厚み寸法の出っ張りを最小にす
る。 【解決手段】 A丁番1及びB丁番2は、それぞれ、枠
100に取り付けられる第1及び第2固定羽根11及び
21、扉200に取り付けられる第1及び第2回転羽根
12及び22、これらの間の第1及び第2中間羽根13
及び23、固定羽根中間羽根とを回転自在に結合する第
1及び第2枠側軸14及び24、中間羽根と回転羽根と
を回転自在に結合する第1及び第2扉側軸15及び25
等を有する。 【効果】 扉を開くと、回転羽根を介して第1、第2枠
側軸の中心O1 、O2を中心として第1、第2扉側軸1
5、25が定まった軌道上を旋回し、扉は90°回転し
て壁面300に沿った状態で全開され、その厚み寸法の
間口への出が最小になる。
る。 【解決手段】 A丁番1及びB丁番2は、それぞれ、枠
100に取り付けられる第1及び第2固定羽根11及び
21、扉200に取り付けられる第1及び第2回転羽根
12及び22、これらの間の第1及び第2中間羽根13
及び23、固定羽根中間羽根とを回転自在に結合する第
1及び第2枠側軸14及び24、中間羽根と回転羽根と
を回転自在に結合する第1及び第2扉側軸15及び25
等を有する。 【効果】 扉を開くと、回転羽根を介して第1、第2枠
側軸の中心O1 、O2を中心として第1、第2扉側軸1
5、25が定まった軌道上を旋回し、扉は90°回転し
て壁面300に沿った状態で全開され、その厚み寸法の
間口への出が最小になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は丁番に関し、特に、
扉を開いたときに、枠の開口幅で形成される間口部分へ
の扉の厚み寸法の出っ張りを減少できる丁番に関する。
扉を開いたときに、枠の開口幅で形成される間口部分へ
の扉の厚み寸法の出っ張りを減少できる丁番に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図7に示す如く、従来の通常の丁
番3によって枠100に扉200を取り付けると、扉を
開いたときに、図において二点鎖線で示す如くその厚み
T部分が間口幅Bの一部分を占めることになる。その結
果、それだけ間口の有効寸法が小さくなる。特に、通常
の家屋に装着されている扉の間口寸法では、この厚み分
Tが間口Bへ出っ張ることにより、車椅子が間口を通過
できなくなるという問題があった。
番3によって枠100に扉200を取り付けると、扉を
開いたときに、図において二点鎖線で示す如くその厚み
T部分が間口幅Bの一部分を占めることになる。その結
果、それだけ間口の有効寸法が小さくなる。特に、通常
の家屋に装着されている扉の間口寸法では、この厚み分
Tが間口Bへ出っ張ることにより、車椅子が間口を通過
できなくなるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、扉を開けたときに扉の厚み寸法
による間口幅の減少を少なくすることができる丁番を提
供することを課題とする。
ける上記問題を解決し、扉を開けたときに扉の厚み寸法
による間口幅の減少を少なくすることができる丁番を提
供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、丁番が、第1丁番であって、枠に取り付け
られる第1固定羽根と、扉に取り付けられる第1回転羽
根と、これらの間の第1中間羽根と、前記第1固定羽根
と前記第1中間羽根とを回転自在に結合する第1枠側軸
と、前記第1中間羽根と前記第1回転羽根とを回転自在
に結合する第1扉側軸、とを備えた第1丁番と、第2丁
番であって、前記枠において前記第1固定羽根の取り付
けられる位置とは異なった位置に取り付けられる第2固
定羽根と、前記扉において前記第1回転羽根の取り付け
られる位置とは異なった位置に取り付けられる第2回転
羽根と、これらの間の第2中間羽根と、前記第2固定羽
根と前記第2中間羽根とを回転自在に結合する第2枠側
軸と、前記第2中間羽根と前記第2回転羽根とを前記第
1扉側軸とは扉の厚み方向において異なった位置で回転
自在に結合する第2扉側軸と、を備えた第2丁番と、を
有し、前記第1枠側軸と前記第2枠側軸とは前記扉の一
面から前記厚み方向に離れた位置であって前記第1回転
羽根と前記第2回転羽根とによって前記扉を一定の軌道
で回転可能にする位置関係に設けられていることを特徴
とする。
するために、丁番が、第1丁番であって、枠に取り付け
られる第1固定羽根と、扉に取り付けられる第1回転羽
根と、これらの間の第1中間羽根と、前記第1固定羽根
と前記第1中間羽根とを回転自在に結合する第1枠側軸
と、前記第1中間羽根と前記第1回転羽根とを回転自在
に結合する第1扉側軸、とを備えた第1丁番と、第2丁
番であって、前記枠において前記第1固定羽根の取り付
けられる位置とは異なった位置に取り付けられる第2固
定羽根と、前記扉において前記第1回転羽根の取り付け
られる位置とは異なった位置に取り付けられる第2回転
羽根と、これらの間の第2中間羽根と、前記第2固定羽
根と前記第2中間羽根とを回転自在に結合する第2枠側
軸と、前記第2中間羽根と前記第2回転羽根とを前記第
1扉側軸とは扉の厚み方向において異なった位置で回転
自在に結合する第2扉側軸と、を備えた第2丁番と、を
有し、前記第1枠側軸と前記第2枠側軸とは前記扉の一
面から前記厚み方向に離れた位置であって前記第1回転
羽根と前記第2回転羽根とによって前記扉を一定の軌道
で回転可能にする位置関係に設けられていることを特徴
とする。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した丁番を枠
と扉とに取り付けた状態を示し、図2及び図3は、この
状態を第1丁番であるA丁番及び第2丁番であるB丁番
毎に且つ扉の閉及び開状態ごとに示している。又、図4
及び図5は上記丁番の構造例を示す。これらの図に基づ
いて本発明の丁番の構造を説明する。
と扉とに取り付けた状態を示し、図2及び図3は、この
状態を第1丁番であるA丁番及び第2丁番であるB丁番
毎に且つ扉の閉及び開状態ごとに示している。又、図4
及び図5は上記丁番の構造例を示す。これらの図に基づ
いて本発明の丁番の構造を説明する。
【0006】A丁番1は、枠100に取り付けられる第
1固定羽根11、扉200に取り付けられる第1回転羽
根12、これらの間の第1中間羽根13、第1固定羽根
11と第1中間羽根13とを回転自在に結合する第1枠
側軸14、第1中間羽根13と第1回転羽根12とを回
転自在に結合する第1扉側軸15等を備えている。
1固定羽根11、扉200に取り付けられる第1回転羽
根12、これらの間の第1中間羽根13、第1固定羽根
11と第1中間羽根13とを回転自在に結合する第1枠
側軸14、第1中間羽根13と第1回転羽根12とを回
転自在に結合する第1扉側軸15等を備えている。
【0007】B丁番2は、同図(b)に示す如くA丁番
1の取り付けられる位置とは異なった位置として例えば
A丁番1の上下の離れた位置に取り付けられ、枠100
に取り付けられる第2固定羽根21、扉200に取り付
けられる第2回転羽根22、これらの間の第2中間羽根
23、第2固定羽根21と第2中間羽根23とを回転自
在に結合する第2枠側軸24、第2中間羽根23と第2
回転羽根22とを扉200の厚み方向である矢印X方向
において第1扉側軸15とは異なった位置で回転自在に
結合する第2扉側軸25等を備えている。なお、図1
(a)では、それぞれの羽根21、22がA丁番の羽根
の上下に位置しているため、符号を括弧付きで示してい
る。
1の取り付けられる位置とは異なった位置として例えば
A丁番1の上下の離れた位置に取り付けられ、枠100
に取り付けられる第2固定羽根21、扉200に取り付
けられる第2回転羽根22、これらの間の第2中間羽根
23、第2固定羽根21と第2中間羽根23とを回転自
在に結合する第2枠側軸24、第2中間羽根23と第2
回転羽根22とを扉200の厚み方向である矢印X方向
において第1扉側軸15とは異なった位置で回転自在に
結合する第2扉側軸25等を備えている。なお、図1
(a)では、それぞれの羽根21、22がA丁番の羽根
の上下に位置しているため、符号を括弧付きで示してい
る。
【0008】A丁番1並びにB丁番2は、それぞれ、枠
100及び扉200に取り付けられるためのネジ穴16
及び17並びに26及び27を備えている(図4、
5)。なお、図1(b)ではA丁番1を中央に1個取り
付け、B丁番2をその上下に2個取り付けた例を示した
が、それぞれの丁番をこの反対の状態に取り付けてもよ
い。又、本例ではA丁番1とB丁番2とを別々のものと
して構成しているが、例えばそれぞれの固定羽根11及
び21を一体化し、両方の丁番をAB丁番として1個の
ものにすることもできる。その場合には、AB丁番が通
常の丁番のように例えば枠及び扉の上下2か所に取り付
けられる。
100及び扉200に取り付けられるためのネジ穴16
及び17並びに26及び27を備えている(図4、
5)。なお、図1(b)ではA丁番1を中央に1個取り
付け、B丁番2をその上下に2個取り付けた例を示した
が、それぞれの丁番をこの反対の状態に取り付けてもよ
い。又、本例ではA丁番1とB丁番2とを別々のものと
して構成しているが、例えばそれぞれの固定羽根11及
び21を一体化し、両方の丁番をAB丁番として1個の
ものにすることもできる。その場合には、AB丁番が通
常の丁番のように例えば枠及び扉の上下2か所に取り付
けられる。
【0009】第1及び第2枠側軸14及び24は、扉2
00の一面201からX方向に離れた位置、即ちそれぞ
れの中心が例えば図1に示すO1 及びO2 の位置になる
ように設けられている。この位置は、後述するように、
第1及び第2回転羽根12及び22により、扉200を
一定の軌道で回転可能にする位置である。図1では、こ
のようにして90°回転された扉200の位置を二点鎖
線で示している。
00の一面201からX方向に離れた位置、即ちそれぞ
れの中心が例えば図1に示すO1 及びO2 の位置になる
ように設けられている。この位置は、後述するように、
第1及び第2回転羽根12及び22により、扉200を
一定の軌道で回転可能にする位置である。図1では、こ
のようにして90°回転された扉200の位置を二点鎖
線で示している。
【0010】図6は、扉200の開閉時の位置を図1の
ようにした場合の第1枠側軸14及び第2枠側軸24の
位置の決定方法、及びこの方法で決定した同軸14、2
4によって回転される第1扉側軸15及び第2扉側軸2
5の中心の軌道を示す。そして、軸15、25の初期位
置をそれぞれ中心P0 、Q0 として表し、以下の中間位
置をPi、Qiとして適当な間隔を開けて部分的に示し
ている。これらによって軸15、25の中心の軌道が表
され、又、これらから少し離れた扉端面の移動状態が表
される。
ようにした場合の第1枠側軸14及び第2枠側軸24の
位置の決定方法、及びこの方法で決定した同軸14、2
4によって回転される第1扉側軸15及び第2扉側軸2
5の中心の軌道を示す。そして、軸15、25の初期位
置をそれぞれ中心P0 、Q0 として表し、以下の中間位
置をPi、Qiとして適当な間隔を開けて部分的に示し
ている。これらによって軸15、25の中心の軌道が表
され、又、これらから少し離れた扉端面の移動状態が表
される。
【0011】P0 とQ0 とは、互いに離れた位置であれ
ばよいが、図1にも示す如く、本例では、第1、第2回
転羽根12、22の円筒部が扉200の厚みの範囲内に
収まるような位置になっている。但し、これよりも多少
内側に近づいた位置又は扉の厚みから外れた位置であっ
てもよい。扉200は、本例では、90°回転したとき
に枠100の取り付けられている壁300の面に沿って
これに接触した状態になっている。この状態では、扉の
壁面からの出っ張りは扉の厚み寸法Tと同じで最小にな
り、扉を開いたときの間口幅Bを最大にすることができ
る。但し、本発明を採用した一定寸法の丁番を既成の種
々の枠及び扉に適用する場合などには、扉が壁面から多
少離れた状態で設定されることもある。
ばよいが、図1にも示す如く、本例では、第1、第2回
転羽根12、22の円筒部が扉200の厚みの範囲内に
収まるような位置になっている。但し、これよりも多少
内側に近づいた位置又は扉の厚みから外れた位置であっ
てもよい。扉200は、本例では、90°回転したとき
に枠100の取り付けられている壁300の面に沿って
これに接触した状態になっている。この状態では、扉の
壁面からの出っ張りは扉の厚み寸法Tと同じで最小にな
り、扉を開いたときの間口幅Bを最大にすることができ
る。但し、本発明を採用した一定寸法の丁番を既成の種
々の枠及び扉に適用する場合などには、扉が壁面から多
少離れた状態で設定されることもある。
【0012】図示の如く扉200が90°回転すると、
初期位置を示すP0 、Q0 が最終位置を示すP1 0 、Q
1 0 になる。これらの位置関係が決まると、中心O1 、
O2は、先ず、それぞれ線分P0 −P1 0 の二等分線P
及びQ0 −Q1 0 の二等分線Q上から選定される。これ
により、O1 、O2 を中心としてP0 、Q0 を回転させ
ると、その最終位置は必然的にP1 0 、Q1 0 に到達す
ることになる。
初期位置を示すP0 、Q0 が最終位置を示すP1 0 、Q
1 0 になる。これらの位置関係が決まると、中心O1 、
O2は、先ず、それぞれ線分P0 −P1 0 の二等分線P
及びQ0 −Q1 0 の二等分線Q上から選定される。これ
により、O1 、O2 を中心としてP0 、Q0 を回転させ
ると、その最終位置は必然的にP1 0 、Q1 0 に到達す
ることになる。
【0013】次に、それぞれ中心O1 及びO2 を中心と
してP0 、Q0 を回転させたときに、これらの間隔が適
当な距離に保たれるようにO1 、O2 の位置を選定す
る。即ち、例えば中心O1 を二等分線P上から図示のよ
うな適当な位置に定め、これを中心として点P0 の円弧
軌跡Rを描いた後、二等分線Q上の適当な点O2 を選
び、これを中心として点Q0 の円弧軌跡Sを描き、軌跡
Sと軌跡Rとが、P0 −Q0 間の距離以上に離れないと
共に交差しないようにO2 を決定する。
してP0 、Q0 を回転させたときに、これらの間隔が適
当な距離に保たれるようにO1 、O2 の位置を選定す
る。即ち、例えば中心O1 を二等分線P上から図示のよ
うな適当な位置に定め、これを中心として点P0 の円弧
軌跡Rを描いた後、二等分線Q上の適当な点O2 を選
び、これを中心として点Q0 の円弧軌跡Sを描き、軌跡
Sと軌跡Rとが、P0 −Q0 間の距離以上に離れないと
共に交差しないようにO2 を決定する。
【0014】このようにしてそれぞれの軸位置の定めら
れたA丁番及びB丁番によれば、その回転羽根及び扉
は、図2及び図3の(a)に示す初期位置とそれぞれの
図の(b)に示す最終位置との間で、定められる軌道上
を確実に旋回にする。この場合、上記のように回転羽根
の軌道を定められる中心点O1 、O2 の位置は無数に存
在するので、その選定は容易である。
れたA丁番及びB丁番によれば、その回転羽根及び扉
は、図2及び図3の(a)に示す初期位置とそれぞれの
図の(b)に示す最終位置との間で、定められる軌道上
を確実に旋回にする。この場合、上記のように回転羽根
の軌道を定められる中心点O1 、O2 の位置は無数に存
在するので、その選定は容易である。
【0015】なお、本例では、中心O2 の位置を二等分
線Q上で壁300に近い位置にしているが、このように
すれば、P0 、Q0 を初期位置から早く回転させ、扉2
00の自由端側とこれに対向する枠との接触を確実に回
避することができる。但し、この位置は扉の寸法や扉と
枠との間隙の大きさ等により、実状に合うように決定さ
れる。
線Q上で壁300に近い位置にしているが、このように
すれば、P0 、Q0 を初期位置から早く回転させ、扉2
00の自由端側とこれに対向する枠との接触を確実に回
避することができる。但し、この位置は扉の寸法や扉と
枠との間隙の大きさ等により、実状に合うように決定さ
れる。
【0016】以上のような丁番によれば、次のように扉
が開閉される。例えば図2(a)に示す如く、A丁番1
のみでは、扉200が2本の軸14、15を介して固定
羽根11で支持されているため、扉の回転の自由度が多
くなりその軌道が一定にならない。しかし、A丁番1及
びB丁番2の組合せによれば、図6に示す如く、O1 を
中心としたO1 −P0 を結ぶ第1リンク及びO2 を中心
としたO2 −Q0 を結ぶ第2リンクにより、扉200の
端面に固定された回転羽根を介して相互の間隔が一定に
なっているP0 、Q0 を回転させるので、P0 −Q
0 は、順次、P1 −Q1 、P2 −Q2 、−−−P5 、Q
5 −−−−P1 0 、Q1 0 というように定まった姿勢を
とりつつ回転していく。従って、回転羽根11、21を
介してP0 及びQ0 点で拘束された扉200の端面も定
まった軌道を回転する。その結果、扉200を定まった
一定の軌道で確実に旋回させて開閉することができる。
そして、全開位置では、扉面201を壁300に沿わせ
て、扉の厚み寸法Tの間口への出っ張りを最小にするこ
とができる。
が開閉される。例えば図2(a)に示す如く、A丁番1
のみでは、扉200が2本の軸14、15を介して固定
羽根11で支持されているため、扉の回転の自由度が多
くなりその軌道が一定にならない。しかし、A丁番1及
びB丁番2の組合せによれば、図6に示す如く、O1 を
中心としたO1 −P0 を結ぶ第1リンク及びO2 を中心
としたO2 −Q0 を結ぶ第2リンクにより、扉200の
端面に固定された回転羽根を介して相互の間隔が一定に
なっているP0 、Q0 を回転させるので、P0 −Q
0 は、順次、P1 −Q1 、P2 −Q2 、−−−P5 、Q
5 −−−−P1 0 、Q1 0 というように定まった姿勢を
とりつつ回転していく。従って、回転羽根11、21を
介してP0 及びQ0 点で拘束された扉200の端面も定
まった軌道を回転する。その結果、扉200を定まった
一定の軌道で確実に旋回させて開閉することができる。
そして、全開位置では、扉面201を壁300に沿わせ
て、扉の厚み寸法Tの間口への出っ張りを最小にするこ
とができる。
【0017】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、丁番を第1
丁番と第2丁番との2種類の丁番の組合せによって構成
し、それぞれの丁番を、順次、枠に取り付けられる固定
羽根−枠側軸−中間羽根−扉側軸−扉に取り付けられる
回転羽根で構成し、それぞれの丁番を扉の異なった位置
に装着できるようにすると共に、それぞれの扉側軸を扉
の厚み方向において異なった位置に設けるので、これら
2種類の丁番を介して扉を枠に取り付け、その姿勢を定
まった状態に規制することができる。
丁番と第2丁番との2種類の丁番の組合せによって構成
し、それぞれの丁番を、順次、枠に取り付けられる固定
羽根−枠側軸−中間羽根−扉側軸−扉に取り付けられる
回転羽根で構成し、それぞれの丁番を扉の異なった位置
に装着できるようにすると共に、それぞれの扉側軸を扉
の厚み方向において異なった位置に設けるので、これら
2種類の丁番を介して扉を枠に取り付け、その姿勢を定
まった状態に規制することができる。
【0018】又、それぞれの扉側軸が回転するときの中
心となるそれぞれの枠側軸を、扉の一面から厚み方向に
離れた位置であってそれぞれの回転羽根で扉を一定の軌
道で回転可能にする位置関係に設けるので、扉を一定の
軌道で確実に開閉できると共に、扉全開時に、壁から出
っ張った枠から扉を位置ずれさせ、壁面方向に寄せるこ
とができる。
心となるそれぞれの枠側軸を、扉の一面から厚み方向に
離れた位置であってそれぞれの回転羽根で扉を一定の軌
道で回転可能にする位置関係に設けるので、扉を一定の
軌道で確実に開閉できると共に、扉全開時に、壁から出
っ張った枠から扉を位置ずれさせ、壁面方向に寄せるこ
とができる。
【0019】このような枠側軸の中心位置は、例えば、
まず目的とする扉の開放時の位置を設定し、これによ
り、第1扉側軸及び第2扉側軸のそれぞれについて扉の
開及び閉状態における中心位置、即ち、第1扉側軸につ
いての第1閉状態中心及び第1開状態中心と、同様な第
2扉側軸についての第2閉状態中心及び第2開状態中心
とを決定し、第1閉状態中心と第1開状態中心間距離の
二等分線及び第2閉状態中心と第2開状態中心間距離の
二等分線を出すことにより、それぞれの二等分線上で選
定される。この選定は、それぞれの枠側軸の中心を中心
としてそれぞれの扉側軸の中心を回転させてその円弧軌
跡を描いたときに、それぞれの軌跡の間隔が適当に保た
れ、扉側軸中心間を結ぶ線が閉状態から開状態まで円滑
な軌道を描いて旋回できる位置にする。このような位置
は無数に存在し、その選定は容易である。
まず目的とする扉の開放時の位置を設定し、これによ
り、第1扉側軸及び第2扉側軸のそれぞれについて扉の
開及び閉状態における中心位置、即ち、第1扉側軸につ
いての第1閉状態中心及び第1開状態中心と、同様な第
2扉側軸についての第2閉状態中心及び第2開状態中心
とを決定し、第1閉状態中心と第1開状態中心間距離の
二等分線及び第2閉状態中心と第2開状態中心間距離の
二等分線を出すことにより、それぞれの二等分線上で選
定される。この選定は、それぞれの枠側軸の中心を中心
としてそれぞれの扉側軸の中心を回転させてその円弧軌
跡を描いたときに、それぞれの軌跡の間隔が適当に保た
れ、扉側軸中心間を結ぶ線が閉状態から開状態まで円滑
な軌道を描いて旋回できる位置にする。このような位置
は無数に存在し、その選定は容易である。
【0020】その結果、このような丁番により、扉を完
全に壁に沿わせることが可能になり、例えば通常の家屋
でも、扉の開いたときに車椅子が間口を通過できるよう
になる。
全に壁に沿わせることが可能になり、例えば通常の家屋
でも、扉の開いたときに車椅子が間口を通過できるよう
になる。
【図1】本発明を適用した丁番の取り付け部分の説明図
で、(a)は平面状態を示し(b)は扉の正面状態を示
す。
で、(a)は平面状態を示し(b)は扉の正面状態を示
す。
【図2】上記丁番のうちのA丁番の取り付け状態の平面
図で、(a)は扉閉鎖状態を示し(b)は扉全開状態を
示す。
図で、(a)は扉閉鎖状態を示し(b)は扉全開状態を
示す。
【図3】上記丁番のうちのB丁番の取り付け状態の平面
図で、(a)は扉閉鎖状態を示し(b)は扉全開状態を
示す。
図で、(a)は扉閉鎖状態を示し(b)は扉全開状態を
示す。
【図4】(a)及び(b)は上記A丁番の平面図及び正
面図である。
面図である。
【図5】(a)及び(b)は上記B丁番の平面図及び正
面図である。
面図である。
【図6】上記丁番の枠側軸の位置決め方法と扉側軸の移
動状態を示す説明図である。
動状態を示す説明図である。
【図7】従来の丁番による扉の開閉状態を示す平面状態
の説明図である。
の説明図である。
1 A丁番(第1丁番) 2 B丁番(第2丁番) 11 第1固定羽根 12 第1回転羽根 13 第1中間羽根 14 第1枠側軸 15 第1扉側軸 21 第2固定羽根 22 第2回転羽根 23 第2中間羽根 24 第2枠側軸 25 第2扉側軸
Claims (1)
- 【請求項1】 第1丁番であって、枠に取り付けられる
第1固定羽根と、扉に取り付けられる第1回転羽根と、
これらの間の第1中間羽根と、前記第1固定羽根と前記
第1中間羽根とを回転自在に結合する第1枠側軸と、前
記第1中間羽根と前記第1回転羽根とを回転自在に結合
する第1扉側軸、とを備えた第1丁番と、 第2丁番であって、前記枠において前記第1固定羽根の
取り付けられる位置とは異なった位置に取り付けられる
第2固定羽根と、前記扉において前記第1回転羽根の取
り付けられる位置とは異なった位置に取り付けられる第
2回転羽根と、これらの間の第2中間羽根と、前記第2
固定羽根と前記第2中間羽根とを回転自在に結合する第
2枠側軸と、前記第2中間羽根と前記第2回転羽根とを
前記第1扉側軸とは扉の厚み方向において異なった位置
で回転自在に結合する第2扉側軸と、を備えた第2丁番
と、を有し、 前記第1枠側軸と前記第2枠側軸とは前記扉の一面から
前記厚み方向に離れた位置であって前記第1回転羽根と
前記第2回転羽根とによって前記扉を一定の軌道で回転
可能にする位置関係に設けられていることを特徴とする
丁番。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9085617A JPH10266678A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 間口広開型丁番 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9085617A JPH10266678A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 間口広開型丁番 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266678A true JPH10266678A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13863816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9085617A Pending JPH10266678A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 間口広開型丁番 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10266678A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006022536A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Glory Ltd | 扉ユニット |
KR100778609B1 (ko) | 2007-01-08 | 2007-11-22 | 김송일 | 양축 지지형 숨은 경첩 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP9085617A patent/JPH10266678A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006022536A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Glory Ltd | 扉ユニット |
JP4488812B2 (ja) * | 2004-07-07 | 2010-06-23 | グローリー株式会社 | 扉ユニット |
KR100778609B1 (ko) | 2007-01-08 | 2007-11-22 | 김송일 | 양축 지지형 숨은 경첩 |
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