JPH10264540A - 熱転写シート - Google Patents
熱転写シートInfo
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- JPH10264540A JPH10264540A JP9075521A JP7552197A JPH10264540A JP H10264540 A JPH10264540 A JP H10264540A JP 9075521 A JP9075521 A JP 9075521A JP 7552197 A JP7552197 A JP 7552197A JP H10264540 A JPH10264540 A JP H10264540A
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- heat transfer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基材シートの表面に熱転写染料層が形成さ
れ、裏面に耐熱滑性層が形成されてなる熱転写シートに
おいて、熱転写染料層にインドアニリン系染料を含有さ
せた場合でもあっても、インドアニリン系染料の劣化を
防止して熱転写シートの保存性を低下させず、しかも熱
転写シートがサーマルヘッドに融着することを防止し且
つ熱転写シートのスムーズな走行性を確保して印画時の
スティッキングを防止する。 【解決手段】 基材シート１の表面に熱転写染料層２が
形成され、裏面に耐熱滑性層３が形成されてなる熱転写
シートにおいて、熱転写染料層２にインドアニリン系染
料を含有させ、且つ耐熱滑性層３にポリオキシエチレン
ソルビット脂肪酸エステルとリン酸エステルとを１０：
１〜１：２の重量比で含有させる。
れ、裏面に耐熱滑性層が形成されてなる熱転写シートに
おいて、熱転写染料層にインドアニリン系染料を含有さ
せた場合でもあっても、インドアニリン系染料の劣化を
防止して熱転写シートの保存性を低下させず、しかも熱
転写シートがサーマルヘッドに融着することを防止し且
つ熱転写シートのスムーズな走行性を確保して印画時の
スティッキングを防止する。 【解決手段】 基材シート１の表面に熱転写染料層２が
形成され、裏面に耐熱滑性層３が形成されてなる熱転写
シートにおいて、熱転写染料層２にインドアニリン系染
料を含有させ、且つ耐熱滑性層３にポリオキシエチレン
ソルビット脂肪酸エステルとリン酸エステルとを１０：
１〜１：２の重量比で含有させる。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、保存安定性に優れ
た熱転写シートに関する。
た熱転写シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、昇華染料を含有する熱転写染料層
が基材シート上に形成されてなる熱転写シートを使用す
る昇華熱転写記録方式が広く利用されるようになってい
る。この方式においては、印画時に、熱転写染料層を極
めて短時間加熱し、それにより昇華染料からなる多数の
色ドットを被転写材に転写させ、この多色の色ドッドに
より原稿のフルカラー画像を再現している。このとき、
良好な色再現範囲を得るためには、アゾ系、アントラキ
ノン系、メチン系等の染料ではなく、インドアニリン系
染料が広く使用されるようになっている。
が基材シート上に形成されてなる熱転写シートを使用す
る昇華熱転写記録方式が広く利用されるようになってい
る。この方式においては、印画時に、熱転写染料層を極
めて短時間加熱し、それにより昇華染料からなる多数の
色ドットを被転写材に転写させ、この多色の色ドッドに
より原稿のフルカラー画像を再現している。このとき、
良好な色再現範囲を得るためには、アゾ系、アントラキ
ノン系、メチン系等の染料ではなく、インドアニリン系
染料が広く使用されるようになっている。
【０００３】また、印画時の加熱は、熱転写シートの基
材シート側からサーマルヘッドを用いて行っているが、
熱転写シートがサーマルヘッドに融着することを防止し
且つ熱転写シートのスムーズな走行性を確保するため
に、基材シートの裏面（即ち、熱転写染料層が設けられ
ていない基材シート面）に耐熱滑性層が設けられてい
る。
材シート側からサーマルヘッドを用いて行っているが、
熱転写シートがサーマルヘッドに融着することを防止し
且つ熱転写シートのスムーズな走行性を確保するため
に、基材シートの裏面（即ち、熱転写染料層が設けられ
ていない基材シート面）に耐熱滑性層が設けられてい
る。
【０００４】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、熱転写染料
層中の染料を印画紙に転写するときの発色濃度は、サー
マルヘッドから印加される熱量に比例するので、発色濃
度に良好な階調性を付与するためにはサーマルヘッドの
表面温度を数百度単位の範囲で変化させる必要がある。
このため、熱転写シートとサーマルヘッドとが接触しな
がら相対運動する際に、サーマルヘッドの表面温度の変
化に応じて、サーマルヘッドと熱転写シートの耐熱滑性
層との間の摩擦係数が変化すると以下に説明するような
問題が生ずる。
層中の染料を印画紙に転写するときの発色濃度は、サー
マルヘッドから印加される熱量に比例するので、発色濃
度に良好な階調性を付与するためにはサーマルヘッドの
表面温度を数百度単位の範囲で変化させる必要がある。
このため、熱転写シートとサーマルヘッドとが接触しな
がら相対運動する際に、サーマルヘッドの表面温度の変
化に応じて、サーマルヘッドと熱転写シートの耐熱滑性
層との間の摩擦係数が変化すると以下に説明するような
問題が生ずる。
【０００５】即ち、サーマルヘッドと耐熱滑性層との間
の摩擦係数が変化すると、一定の速度で熱転写シートを
移動させにくくなり、結果的に鮮明な画像が得られな
い。例えば、摩擦係数が大きい場合は熱転写シートの移
動が一時的に遅くなり、その部分の画像濃度が高くなる
“スティッキング“と呼ばれる線状の印画ムラが発生す
る。
の摩擦係数が変化すると、一定の速度で熱転写シートを
移動させにくくなり、結果的に鮮明な画像が得られな
い。例えば、摩擦係数が大きい場合は熱転写シートの移
動が一時的に遅くなり、その部分の画像濃度が高くなる
“スティッキング“と呼ばれる線状の印画ムラが発生す
る。
【０００６】このような“スティッキング“を防止する
ためには、特に高温での摩擦係数を低減させる必要があ
るが、この高温下の摩擦係数を低減させる滑剤としてリ
ン酸エステルを使用することが試みられている。
ためには、特に高温での摩擦係数を低減させる必要があ
るが、この高温下の摩擦係数を低減させる滑剤としてリ
ン酸エステルを使用することが試みられている。
【０００７】しかしながら、シアン色の熱転写染料層の
昇華染料として、インドアニリン系染料を使用した場
合、耐熱滑性層に酸性度の強いリン酸エステル系滑剤を
含有させてロール状に熱転写シートを巻き回したときに
は耐熱滑性層と熱転写染料層ととが直に接することとな
るために、酸性条件下で分解しやすいインドアニリン系
染料が劣化し、そのために熱転写シートの保存性が低下
し、更に印画時の発色濃度も低下するという問題があっ
た。
昇華染料として、インドアニリン系染料を使用した場
合、耐熱滑性層に酸性度の強いリン酸エステル系滑剤を
含有させてロール状に熱転写シートを巻き回したときに
は耐熱滑性層と熱転写染料層ととが直に接することとな
るために、酸性条件下で分解しやすいインドアニリン系
染料が劣化し、そのために熱転写シートの保存性が低下
し、更に印画時の発色濃度も低下するという問題があっ
た。
【０００８】本発明は、以上の従来の技術の課題を解決
しようとするものであり、基材シートの表面に熱転写染
料層が形成され、裏面に耐熱滑性層が形成されてなる熱
転写シートにおいて、熱転写染料層にインドアニリン系
染料を含有させた場合でもあっても、インドアニリン系
染料の劣化を防止して熱転写シートの保存性を低下させ
ず、しかも熱転写シートがサーマルヘッドに融着するこ
とを防止し且つ熱転写シートのスムーズな走行性を確保
して印画時のスティッキングを防止できるようにするこ
とを目的とする。
しようとするものであり、基材シートの表面に熱転写染
料層が形成され、裏面に耐熱滑性層が形成されてなる熱
転写シートにおいて、熱転写染料層にインドアニリン系
染料を含有させた場合でもあっても、インドアニリン系
染料の劣化を防止して熱転写シートの保存性を低下させ
ず、しかも熱転写シートがサーマルヘッドに融着するこ
とを防止し且つ熱転写シートのスムーズな走行性を確保
して印画時のスティッキングを防止できるようにするこ
とを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明者は、耐熱滑性層
に特定の相対比率のポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステルとリン酸エステルとを使用することにより上
述の目的を達成出きることを見出し、本発明を完成させ
るに至った。
に特定の相対比率のポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステルとリン酸エステルとを使用することにより上
述の目的を達成出きることを見出し、本発明を完成させ
るに至った。
【００１０】即ち、本発明は、基材シートの表面に熱転
写染料層が形成され、裏面に耐熱滑性層が形成されてな
る熱転写シートにおいて、熱転写染料層がインドアニリ
ン系染料を含有し、且つ耐熱滑性層がポリオキシエチレ
ンソルビット脂肪酸エステルとリン酸エステルとを１
０：１〜１：２の重量比で含有すること特徴とする熱転
写シートを提供する。
写染料層が形成され、裏面に耐熱滑性層が形成されてな
る熱転写シートにおいて、熱転写染料層がインドアニリ
ン系染料を含有し、且つ耐熱滑性層がポリオキシエチレ
ンソルビット脂肪酸エステルとリン酸エステルとを１
０：１〜１：２の重量比で含有すること特徴とする熱転
写シートを提供する。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱転写シートを図
面を参照しながら詳細に説明する。
面を参照しながら詳細に説明する。
【００１２】本発明の熱転写シートは、図１に示すよう
に、基材シート１の表面に熱転写染料層２が設けられ、
裏面に耐熱滑性層３が設けられている構造を有する。
に、基材シート１の表面に熱転写染料層２が設けられ、
裏面に耐熱滑性層３が設けられている構造を有する。
【００１３】ここで、熱転写染料層２は、バインダーに
インドアニリン系染料が分散した構造を有する。インド
アニリン系染料としては、単一あるいは複数のインドア
ニリン系染料を用いてもよい。また、インドアニリン系
染料に加えて従来公知の染料、例えばアントラキノン
系、ナフトキノン系、複素環系アゾ染料等を併用しても
よい。ここで、インドアニリン系染料は、シアン色の染
料として一般に用いられる。
インドアニリン系染料が分散した構造を有する。インド
アニリン系染料としては、単一あるいは複数のインドア
ニリン系染料を用いてもよい。また、インドアニリン系
染料に加えて従来公知の染料、例えばアントラキノン
系、ナフトキノン系、複素環系アゾ染料等を併用しても
よい。ここで、インドアニリン系染料は、シアン色の染
料として一般に用いられる。
【００１４】このようなインドアニリン系染料として
は、式（１）
は、式（１）
【００１５】
【化３】
【００１６】（式中、Ｒはアルキル基又はアルコキシ基
であり、Ｒ1、Ｒ2、Ｒ3、Ｒ4、Ｒ5及びＲ6はそれぞれ独
立的に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ホルムア
ミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボ
ニルアミノ基又はハロゲン原子である。）で表される化
合物を使用することが好ましい。
であり、Ｒ1、Ｒ2、Ｒ3、Ｒ4、Ｒ5及びＲ6はそれぞれ独
立的に水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ホルムア
ミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボ
ニルアミノ基又はハロゲン原子である。）で表される化
合物を使用することが好ましい。
【００１７】熱転写染料層２を構成するバインダーとし
ては、特に限定されるものではなく、セルロース系樹
脂、アクリル酸系樹脂、デンプン系樹脂などの水溶性樹
脂、ポリアクリルエステル、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、エチルセル
ロース、アセチルセルロースなどの有機溶剤あるいは水
に可溶性の樹脂などを挙げることができるが、記録感度
及び転写体の保存安定性の点で熱変形温度が７０〜１５
０℃であるポリスチレン、ポリビニルブチラール、ポリ
カーボネート、メタクリル樹脂、アクリロニトリル、ス
チレン共重合体、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンなどを好まし
く使用することができる。
ては、特に限定されるものではなく、セルロース系樹
脂、アクリル酸系樹脂、デンプン系樹脂などの水溶性樹
脂、ポリアクリルエステル、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、エチルセル
ロース、アセチルセルロースなどの有機溶剤あるいは水
に可溶性の樹脂などを挙げることができるが、記録感度
及び転写体の保存安定性の点で熱変形温度が７０〜１５
０℃であるポリスチレン、ポリビニルブチラール、ポリ
カーボネート、メタクリル樹脂、アクリロニトリル、ス
チレン共重合体、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンなどを好まし
く使用することができる。
【００１８】熱転写染料層２は、バインダーに、インド
アニリン系染料と必要に応じて他の染料とを溶媒ととも
に均一混合させて、熱転写染料層用塗料を調製し、それ
を基材シート１上に常法により塗布し乾燥することによ
り形成することができる。
アニリン系染料と必要に応じて他の染料とを溶媒ととも
に均一混合させて、熱転写染料層用塗料を調製し、それ
を基材シート１上に常法により塗布し乾燥することによ
り形成することができる。
【００１９】耐熱滑性層３は、潤滑剤としてポリオキシ
エチレンソルビット脂肪酸エステルとリン酸エステルと
を１０：１〜１：２の比率でバインダー樹脂中に分散し
た構造を有する。このように、ポリオキシエチレンソル
ビット脂肪酸エステルとリン酸エステルとを特定の比率
で使用することにより、熱転写シートがサーマルヘッド
上を一定速度で移動させることが可能となり、鮮明な画
像を得ることができる。しかも、熱転写シートをリール
に巻き回した状態で保存したときに、インドアニリン系
染料の劣化に基づく濃度低下を防止することができる。
エチレンソルビット脂肪酸エステルとリン酸エステルと
を１０：１〜１：２の比率でバインダー樹脂中に分散し
た構造を有する。このように、ポリオキシエチレンソル
ビット脂肪酸エステルとリン酸エステルとを特定の比率
で使用することにより、熱転写シートがサーマルヘッド
上を一定速度で移動させることが可能となり、鮮明な画
像を得ることができる。しかも、熱転写シートをリール
に巻き回した状態で保存したときに、インドアニリン系
染料の劣化に基づく濃度低下を防止することができる。
【００２０】なお、ポオキシエチレンソルビット脂肪酸
エステルとリン酸エステルとの比率に関し、前者が後者
に比べ１０／１の比率よりも多い場合には、スティッキ
ングを防止できず、逆に１／２の比率よりも少ないと熱
転写シートの保存時のインドアニリン系染料が劣化して
画像濃度が低下するので好ましくない。
エステルとリン酸エステルとの比率に関し、前者が後者
に比べ１０／１の比率よりも多い場合には、スティッキ
ングを防止できず、逆に１／２の比率よりも少ないと熱
転写シートの保存時のインドアニリン系染料が劣化して
画像濃度が低下するので好ましくない。
【００２１】また、本発明で使用するポリオキシエチレ
ンソルビット脂肪酸エステルとしては、式（２）
ンソルビット脂肪酸エステルとしては、式（２）
【００２２】
【化４】
【００２３】（式中、Ｒ7、Ｒ8及びＲ9はそれぞれ独立
的に水素原子、又はＣ１２〜Ｃ１８の直鎖状のアシル基
であり、ｌ、ｍ及びｎは、それぞれ０より大きい数であ
る。但しＲ7、Ｒ8及びＲ9は同時に水素原子ではな
い。）で表される化合物を好ましく使用することができ
る。ここで、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エス
テルの具体例としては、ヘキサステアリン酸ポリオキシ
エチレン（６）ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキ
シエチレン（３０）ソルビット等を挙げることができ
る。
的に水素原子、又はＣ１２〜Ｃ１８の直鎖状のアシル基
であり、ｌ、ｍ及びｎは、それぞれ０より大きい数であ
る。但しＲ7、Ｒ8及びＲ9は同時に水素原子ではな
い。）で表される化合物を好ましく使用することができ
る。ここで、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エス
テルの具体例としては、ヘキサステアリン酸ポリオキシ
エチレン（６）ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキ
シエチレン（３０）ソルビット等を挙げることができ
る。
【００２４】また、リン酸エステルの具体例としては、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル等
を挙げることができる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル等
を挙げることができる。
【００２５】耐熱滑性層３中のポリオキシエチレンソル
ビット脂肪酸エステルとリン酸エステルとの含有量は、
少なくすぎると摩擦係数の低減効果が不十分となり、多
すぎると成膜時に乾燥不良を起こしたり巻き層状態にお
いてブロッキングを起こしやすいので、好ましくは１０
〜５０重量％である。
ビット脂肪酸エステルとリン酸エステルとの含有量は、
少なくすぎると摩擦係数の低減効果が不十分となり、多
すぎると成膜時に乾燥不良を起こしたり巻き層状態にお
いてブロッキングを起こしやすいので、好ましくは１０
〜５０重量％である。
【００２６】耐熱滑性層３で使用するバインダー樹脂と
しては、従来公知の酢酸セルロース、ポリビニルアセタ
ール、アクリル樹脂等を使用できるが、必要に応じて各
種潤滑剤や充填剤、ポリイソシアネート化合物を添加す
ることができる。
しては、従来公知の酢酸セルロース、ポリビニルアセタ
ール、アクリル樹脂等を使用できるが、必要に応じて各
種潤滑剤や充填剤、ポリイソシアネート化合物を添加す
ることができる。
【００２７】ここで、充填剤としては、シリカ、タル
ク、クレー、ゼオライト、酸化チタン、酸化亜鉛、カー
ボン等の無機充填剤や、シリコン樹脂、テフロン樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂等からなる有機充填剤を使用する
ことができる。
ク、クレー、ゼオライト、酸化チタン、酸化亜鉛、カー
ボン等の無機充填剤や、シリコン樹脂、テフロン樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂等からなる有機充填剤を使用する
ことができる。
【００２８】また、ポリイソシアネート化合物としては
分子中に少なくとも２っ以上のイソシアネート基を有す
るイソシアネート化合物であれば特に限定されず、例え
ばトリレンジイソシアネート、４，４−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート、４，４−キシレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、４，４−メチレ
ンビス（シクロヘキシルイソシアネート）、メチルシク
ロヘキサン−２，４（または２，６）−ジイソシアネー
ト、１，３−ジ（イソシアネートメチル）シクロヘキサ
ン、イソホロンジイソシアネート、トリメチル・ヘキサ
メチレンジイソシアネート等や、ジイソシアネートとポ
リオールとを部分的に付加反応させたポリイソシアネー
トのアダクト体（ポリイソシアネートプレポリマー）、
トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンと
を反応させたアダクト体等を使用することができる。
分子中に少なくとも２っ以上のイソシアネート基を有す
るイソシアネート化合物であれば特に限定されず、例え
ばトリレンジイソシアネート、４，４−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート、４，４−キシレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、４，４−メチレ
ンビス（シクロヘキシルイソシアネート）、メチルシク
ロヘキサン−２，４（または２，６）−ジイソシアネー
ト、１，３−ジ（イソシアネートメチル）シクロヘキサ
ン、イソホロンジイソシアネート、トリメチル・ヘキサ
メチレンジイソシアネート等や、ジイソシアネートとポ
リオールとを部分的に付加反応させたポリイソシアネー
トのアダクト体（ポリイソシアネートプレポリマー）、
トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンと
を反応させたアダクト体等を使用することができる。
【００２９】耐熱滑性層３は、バインダー樹脂に、ポリ
オキシエチレンソルビット脂肪酸エステルとリン酸エス
テルと、必要に応じて他の潤滑剤や添加物（充填剤、ポ
リイソシアネート化合物等）とを溶媒とともに均一混合
させて、耐熱滑性層用塗料を調製し、それを基材シート
１の裏面に常法により塗布し乾燥することにより形成す
ることができる。
オキシエチレンソルビット脂肪酸エステルとリン酸エス
テルと、必要に応じて他の潤滑剤や添加物（充填剤、ポ
リイソシアネート化合物等）とを溶媒とともに均一混合
させて、耐熱滑性層用塗料を調製し、それを基材シート
１の裏面に常法により塗布し乾燥することにより形成す
ることができる。
【００３０】基材シート１は、従来公知の各種シート状
の基材を用いることができる。例えば、ポリエステルフ
ィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリスルホンフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリイミドフィルム、アラミドフィルムなどであ
る。基材シート１の厚みとしては、一般に１〜３０μ
ｍ、好ましくは２〜１０μｍである。
の基材を用いることができる。例えば、ポリエステルフ
ィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリスルホンフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリイミドフィルム、アラミドフィルムなどであ
る。基材シート１の厚みとしては、一般に１〜３０μ
ｍ、好ましくは２〜１０μｍである。
【００３１】次に、本発明の熱転写シートのより具体的
な構造について、図面を参照しながら更に詳細に説明す
る。
な構造について、図面を参照しながら更に詳細に説明す
る。
【００３２】図２は、本発明の熱転写シートの一例の概
略断面図であり、図３〜図７は、それぞれ本発明の熱転
写シートの他の例の概略平面図である。
略断面図であり、図３〜図７は、それぞれ本発明の熱転
写シートの他の例の概略平面図である。
【００３３】図２の熱転写シートの場合、熱転写染料層
２Ｙ（イエロー）、２Ｍ（マゼンタ）、２Ｃ（シアン）
のうち少なくとも一つ（通常は、熱転写染料層２Ｃ）
が、インドアニリン系染料を含有する。この場合、前述
したように、インドアニリン系染料に加えて従来公知の
染料、例えばアントラキノン系、ナフトキノン系、複素
環系アゾ染料等を使用してもよい。また、熱転写染料層
の配列順序については特に限定されず、必要に応じて適
宜決定することができる。更に、図３に示すようにシー
ト位置を検知するためのセンサーマーク４を基材シート
１上に設けてもよい。
２Ｙ（イエロー）、２Ｍ（マゼンタ）、２Ｃ（シアン）
のうち少なくとも一つ（通常は、熱転写染料層２Ｃ）
が、インドアニリン系染料を含有する。この場合、前述
したように、インドアニリン系染料に加えて従来公知の
染料、例えばアントラキノン系、ナフトキノン系、複素
環系アゾ染料等を使用してもよい。また、熱転写染料層
の配列順序については特に限定されず、必要に応じて適
宜決定することができる。更に、図３に示すようにシー
ト位置を検知するためのセンサーマーク４を基材シート
１上に設けてもよい。
【００３４】なお、シアン色以外のイエロー色又はマゼ
ンタ色の熱転写染料層２Ｙ又は２Ｍにおいて使用する染
料としては、従来公知の各種染料、例えば、イエロー染
料としてアゾ系、ジスアゾ系、メチン系、スチリル系、
ピリドン・アゾ系等の染料及びそれら混合染料、マゼン
タ染料としてアゾ系、アントラキノン系、スチリル系、
複素環系アゾ染料等及びそれらの混合染料を使用するこ
とができる。
ンタ色の熱転写染料層２Ｙ又は２Ｍにおいて使用する染
料としては、従来公知の各種染料、例えば、イエロー染
料としてアゾ系、ジスアゾ系、メチン系、スチリル系、
ピリドン・アゾ系等の染料及びそれら混合染料、マゼン
タ染料としてアゾ系、アントラキノン系、スチリル系、
複素環系アゾ染料等及びそれらの混合染料を使用するこ
とができる。
【００３５】なお、インドアニリン系染料を、図２ある
いは図３におけるシアン色の熱転写染料層２Ｃにのみ含
有させてもよいが、インドアニリン系染料を使用する限
り、図４に示すように、他の色調、例えばブラックの熱
転写染料層２Ｂを基材シート１上に設けることができ
る。また、図５に示すように、イエロー色の熱転写染料
層２Ｙ、マゼンタ色の熱転写染料層２Ｍ、シアン色の熱
転写染料層２Ｃ、ブラックの熱転写染料層２Ｂを基材シ
ート１上に形成することもできる。また、熱転写染料層
２Ｙ，２Ｍ，２Ｃの他に、図６に示すように、印画後に
印画面に転写して印画面を保護するための透明な転写保
護層５を基材シート１上に設けることもできる。また、
図７に示すように、普通紙に転写するための転写型受容
層６を設けることもできる。
いは図３におけるシアン色の熱転写染料層２Ｃにのみ含
有させてもよいが、インドアニリン系染料を使用する限
り、図４に示すように、他の色調、例えばブラックの熱
転写染料層２Ｂを基材シート１上に設けることができ
る。また、図５に示すように、イエロー色の熱転写染料
層２Ｙ、マゼンタ色の熱転写染料層２Ｍ、シアン色の熱
転写染料層２Ｃ、ブラックの熱転写染料層２Ｂを基材シ
ート１上に形成することもできる。また、熱転写染料層
２Ｙ，２Ｍ，２Ｃの他に、図６に示すように、印画後に
印画面に転写して印画面を保護するための透明な転写保
護層５を基材シート１上に設けることもできる。また、
図７に示すように、普通紙に転写するための転写型受容
層６を設けることもできる。
【００３６】本発明の熱転写シートは、耐熱滑性層に潤
滑剤として、特定の比率のポリオキシエチレンソルビッ
ト脂肪酸エステルとリン酸エステルと併用するので、熱
転写染料層の染料としてインドアニリン系染料を使用し
た場合であっても、インドアニリン系染料の劣化を防止
して熱転写シートの保存性を低下させず、しかも熱転写
シートがサーマルヘッドに融着することを防止し且つ熱
転写シートのスムーズな走行性を確保して印画時のステ
ィッキングを防止できる。
滑剤として、特定の比率のポリオキシエチレンソルビッ
ト脂肪酸エステルとリン酸エステルと併用するので、熱
転写染料層の染料としてインドアニリン系染料を使用し
た場合であっても、インドアニリン系染料の劣化を防止
して熱転写シートの保存性を低下させず、しかも熱転写
シートがサーマルヘッドに融着することを防止し且つ熱
転写シートのスムーズな走行性を確保して印画時のステ
ィッキングを防止できる。
【００３７】
実施例１〜６及び比較例１〜６ まず、熱転写シートの作製方法について説明する。
【００３８】６μｍ厚のポリエステルフィルム基材シー
ト（ルミラー、東レ（株）製）上に、表２の染料を含有
する表１のインク組成物を乾燥厚１μｍとなるように塗
布して熱転写染料層を形成した。
ト（ルミラー、東レ（株）製）上に、表２の染料を含有
する表１のインク組成物を乾燥厚１μｍとなるように塗
布して熱転写染料層を形成した。
【００３９】次に熱転写染料層が塗布された基材シート
の裏面に、表４のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸
エステルとリン酸エステルとを含有する表３の耐熱滑性
層用組成物を乾燥厚が１μｍとなるように塗布し乾燥し
て耐熱滑性層を形成し、それにより熱転写シートを作製
した。
の裏面に、表４のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸
エステルとリン酸エステルとを含有する表３の耐熱滑性
層用組成物を乾燥厚が１μｍとなるように塗布し乾燥し
て耐熱滑性層を形成し、それにより熱転写シートを作製
した。
【００４０】
【表１】
【００４１】
【表２】
【００４２】
【表３】
【００４３】
【表４】 ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛ット脂肪酸エステル Ｘ リン酸エステル Ｙ 重量部 重量部 実施例 １ ヘキサステアリン酸ホ゜リオキシエチレン(6)ソルヒ゛ット*1 20 PHOSPANOL RL-210 2 ２ テトラオレイン酸ホ゜リオキシエチレン(6)ソルヒ゛ット*2 10 PHOSPANOL RS-410 20 ３ テトラステアリン酸ホ゜リオキシエチレン(60)ソルヒ゛ット*3 5 PHOSPANOL RD-720 5 ４ モノラウリン酸ホ゜リオキシエチレン(6)ソルヒ゛ット*4 30 PHOSPANOL RD-720 20 ５ テトラオレイン酸ホ゜リオキシエチレン(40)ソルヒ゛ット*5 10 PHOSPANOL RL-210 10 ６ ヘキサステアリン酸ホ゜リオキシエチレン(6)ソルヒ゛ット*1 20 PHOSPANOL RS-410 10 比較例 １ テトラオレイン酸ホ゜リオキシエチレン(6)ソルヒ゛ット*2 30 PHOSPANOL RL-210 2 ２ テトラステアリン酸ホ゜リオキシエチレン(60)ソルヒ゛ット*3 4 PHOSPANOL RS-410 4 ３ ステアリン酸ブチル*6 10 PHOSPANOL RL-210 10 ４ ミリスチン酸*7 20 PHOSPANOL RS-410 20 ５ モノラウリン酸ホ゜リオキシエチレン(6)ソルヒ゛ット*8 10 PHOSPANOL RD-720 25 ６ テトラオレイン酸ホ゜リオキシエチレン（４０）ソルヒ゛ット＊５ ３
０ ＰＨＯＳＰＡＮＯＬ ＲＬ−２１０ ３０
０ ＰＨＯＳＰＡＮＯＬ ＲＬ−２１０ ３０
【００４４】表４注 ＊１： NIKKOL GS-6、*2： NIKKOL GO-4、*3： NIKKOL
GS-460、*4： NIKKOL GL-1、*5： NIKKOL GO-440、*6：
NIKKOL BS、*8： NIKKOL GL-1S（以上、日光ケミカル
ズ社製）、*7： ルナック MY-98（花王社製）、リン酸エス
テルはいずれも東邦化学工業社製
GS-460、*4： NIKKOL GL-1、*5： NIKKOL GO-440、*6：
NIKKOL BS、*8： NIKKOL GL-1S（以上、日光ケミカル
ズ社製）、*7： ルナック MY-98（花王社製）、リン酸エス
テルはいずれも東邦化学工業社製
【００４５】以上の実施例１〜６及び比較例１〜６の熱
転写シートを、それぞれフルカラープリンター（ＵＰ−
Ｄ７０００、ソニー社製）に装着し、印画紙（ＵＰＣ７
０１０、ソニー社製）に階調印画（１６ＳＴＥＰ)を行
い、目視にてスティッキングを調べた。スティッキング
が発生しない場合を「○」と評価し、発生した場合を
「×」と評価し、その結果を表５に示す。
転写シートを、それぞれフルカラープリンター（ＵＰ−
Ｄ７０００、ソニー社製）に装着し、印画紙（ＵＰＣ７
０１０、ソニー社製）に階調印画（１６ＳＴＥＰ)を行
い、目視にてスティッキングを調べた。スティッキング
が発生しない場合を「○」と評価し、発生した場合を
「×」と評価し、その結果を表５に示す。
【００４６】また、熱転写シートの染料保存性につい
て、２枚の熱転写シートを２０ｃｍ四方の大きさに切り
出し、一方の熱転写染料層と他方の耐熱滑性層とを重ね
合わせそれを２枚のガラス板に挟んで平坦な台に載置
し、上から５ｋＧの重りを載せ、その状態で５０℃のオ
ープン（ＰＨＨ−２００、タバイ（株）製）に入れ、４
８時間保存した。
て、２枚の熱転写シートを２０ｃｍ四方の大きさに切り
出し、一方の熱転写染料層と他方の耐熱滑性層とを重ね
合わせそれを２枚のガラス板に挟んで平坦な台に載置
し、上から５ｋＧの重りを載せ、その状態で５０℃のオ
ープン（ＰＨＨ−２００、タバイ（株）製）に入れ、４
８時間保存した。
【００４７】耐熱滑性層に接触していた熱転写染料層を
有する保存後の熱転写シートを用いて、スティッキング
を調べた時と同様に階調印画を行い、保存前と保存後の
シアン色の最高濃度をマクベス濃度計（ＴＲ−９２４）
で測定し、保存前の最高濃度に対する保存後の最高濃度
の比率（％）を求め、染料の保存性を評価した。この比
率が９０％以上である場合を「○」と評価し、９０％未
満である場合を「×」と評価し、その結果を表５に示
す。
有する保存後の熱転写シートを用いて、スティッキング
を調べた時と同様に階調印画を行い、保存前と保存後の
シアン色の最高濃度をマクベス濃度計（ＴＲ−９２４）
で測定し、保存前の最高濃度に対する保存後の最高濃度
の比率（％）を求め、染料の保存性を評価した。この比
率が９０％以上である場合を「○」と評価し、９０％未
満である場合を「×」と評価し、その結果を表５に示
す。
【００４８】
【表５】
【００４９】表５から、本発明の実施例１〜６の熱転写
シートは、いずれも摩擦増加に伴うスティッキングが生
じず、鮮明な画像が得られた。また、保存後の発色濃度
の低下も観察されず、すべて９０％以上の画像濃度を維
持しており、染料の保存性に優れていた。
シートは、いずれも摩擦増加に伴うスティッキングが生
じず、鮮明な画像が得られた。また、保存後の発色濃度
の低下も観察されず、すべて９０％以上の画像濃度を維
持しており、染料の保存性に優れていた。
【００５０】一方、ポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステルに対してリン酸エステルの量が少なすぎる比
較例１及び２の熱転写シートや、潤滑剤として、ポリオ
キシエチレンソルビット脂肪酸エステルに代えてステア
リン酸ブチル、ミリスチン酸を用いた比較例３又は４の
熱転写シートは、いずれもスティッキングが発生してし
まった。また、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エ
ステルに対してリン酸エステルの量が過度に多い比較例
５の熱転写シートは、保存後の濃度低下が大きいもので
あった。
酸エステルに対してリン酸エステルの量が少なすぎる比
較例１及び２の熱転写シートや、潤滑剤として、ポリオ
キシエチレンソルビット脂肪酸エステルに代えてステア
リン酸ブチル、ミリスチン酸を用いた比較例３又は４の
熱転写シートは、いずれもスティッキングが発生してし
まった。また、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エ
ステルに対してリン酸エステルの量が過度に多い比較例
５の熱転写シートは、保存後の濃度低下が大きいもので
あった。
【００５１】また、ポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステルとリン酸エステルとの総含有量が、耐熱滑性
層中の５０重量％を超える比較例６の熱転写シートは、
実施例１〜６の熱転写シートを作製した場合と同様の乾
燥条件では、乾燥しきれず、プリンターで印画すること
ができないものであった。
酸エステルとリン酸エステルとの総含有量が、耐熱滑性
層中の５０重量％を超える比較例６の熱転写シートは、
実施例１〜６の熱転写シートを作製した場合と同様の乾
燥条件では、乾燥しきれず、プリンターで印画すること
ができないものであった。
【００５２】
【発明の効果】本発明によれば、基材シートの表面に熱
転写染料層が形成され、裏面に耐熱滑性層が形成されて
なる熱転写シートにおいて、熱転写染料層にインドアニ
リン系染料を含有させた場合であっても、インドアニリ
ン系染料の劣化を防止して熱転写シートの保存性を低下
させず、しかも熱転写シートがサーマルヘッドに融着す
ることを防止し且つ熱転写シートのスムーズな走行性を
確保して印画時のスティッキングを防止できる。
転写染料層が形成され、裏面に耐熱滑性層が形成されて
なる熱転写シートにおいて、熱転写染料層にインドアニ
リン系染料を含有させた場合であっても、インドアニリ
ン系染料の劣化を防止して熱転写シートの保存性を低下
させず、しかも熱転写シートがサーマルヘッドに融着す
ることを防止し且つ熱転写シートのスムーズな走行性を
確保して印画時のスティッキングを防止できる。
【図１】本発明の熱転写シートの概略断面図である。
【図２】本発明の別の態様の熱転写シートの断面図であ
る。
る。
【図３】本発明の別の態様の熱転写シートの平面図であ
る。
る。
【図４】本発明の別の態様の熱転写シートの平面図であ
る。
る。
【図５】本発明の別の態様の熱転写シートの平面図であ
る。
る。
【図６】本発明の別の態様の熱転写シートの平面図であ
る。
る。
【図７】本発明の別の態様の熱転写シートの平面図であ
る。
る。
１ 基材シート、 ２，２Ｙ，２Ｍ，２Ｃ 熱転写染料
層、 ３ 耐熱滑性層、 ４ センサーマーク
層、 ３ 耐熱滑性層、 ４ センサーマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂金 正芳 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】 基材シートの表面に熱転写染料層が形成
され、裏面に耐熱滑性層が形成されてなる熱転写シート
において、熱転写染料層がインドアニリン系染料を含有
し、且つ耐熱滑性層がポリオキシエチレンソルビット脂
肪酸エステルとリン酸エステルとを１０：１〜１：２の
重量比で含有すること特徴とする熱転写シート。 - 【請求項２】 インドアニリン系染料が、式（１） 【化１】 （式中、Ｒはアルキル基又はアルコキシ基であり、
Ｒ1、Ｒ2、Ｒ3、Ｒ4、Ｒ5及びＲ6はそれぞれ独立的に水
素原子、アルキル基、アルコキシ基、ホルムアミノ基、
アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミ
ノ基又はハロゲン原子である。）で表される化合物であ
る請求項１記載の熱転写シート。 - 【請求項３】 ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エ
ステルが、式（２） 【化２】 （式中、Ｒ7、Ｒ8及びＲ9はそれぞれ独立的に水素原
子、又はＣ１２〜Ｃ１８の直鎖状のアシル基であり、
ｌ、ｍ及びｎは、それぞれ０より大きい数である。但
し、Ｒ7、Ｒ8及びＲ9は同時に水素原子ではない。）で
表される化合物である請求項１又は２記載の熱転写シー
ト。 - 【請求項４】 ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エ
ステルが、ヘキサステアリン酸ポリオキシエチレン
（６）ソルビット又はテトラオレイン酸ポリオキシエチ
レン（３０）ソルビットである請求項３記載の熱転写シ
ート。 - 【請求項５】 リン酸エステルが、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルリン酸エステルである請求項１〜４の
いずれかに記載の熱転写シート。 - 【請求項６】 耐熱滑性層中のポリオキシエチレンソル
ビット脂肪酸エステルとリン酸エステルとの含有量が、
１０〜５０重量％である請求項１〜５のいずれかに記載
の熱転写シ−ト。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9075521A JPH10264540A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 熱転写シート |
| DE19813144A DE19813144B4 (de) | 1997-03-27 | 1998-03-25 | Thermotransferdruckmedium |
| US09/048,020 US6066593A (en) | 1997-03-27 | 1998-03-26 | Thermal transfer sheet |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9075521A JPH10264540A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 熱転写シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10264540A true JPH10264540A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13578629
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9075521A Pending JPH10264540A (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 熱転写シート |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6066593A (ja) |
| JP (1) | JPH10264540A (ja) |
| DE (1) | DE19813144B4 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002011967A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-15 | Sony Corp | 熱転写シート |
| JP2012153093A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| PT1125015E (pt) * | 1998-08-26 | 2003-08-29 | Dansk Hk Ltd | Suporte de padrao para uso na impressao de padroes por transparencia |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4720480A (en) * | 1985-02-28 | 1988-01-19 | Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha | Sheet for heat transference |
| JP2504507B2 (ja) * | 1988-02-17 | 1996-06-05 | 三菱化学株式会社 | 熱転写記録用シ―ト |
| JP3181402B2 (ja) * | 1991-12-06 | 2001-07-03 | 王子製紙株式会社 | 染料熱転写受像シート |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP9075521A patent/JPH10264540A/ja active Pending
-
1998
- 1998-03-25 DE DE19813144A patent/DE19813144B4/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-03-26 US US09/048,020 patent/US6066593A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002011967A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-15 | Sony Corp | 熱転写シート |
| JP2012153093A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE19813144A1 (de) | 1998-10-01 |
| US6066593A (en) | 2000-05-23 |
| DE19813144B4 (de) | 2009-06-10 |
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