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JPH10250263A - 圧着記録用紙および記録方法 - Google Patents

圧着記録用紙および記録方法

Info

Publication number
JPH10250263A
JPH10250263A JP5437197A JP5437197A JPH10250263A JP H10250263 A JPH10250263 A JP H10250263A JP 5437197 A JP5437197 A JP 5437197A JP 5437197 A JP5437197 A JP 5437197A JP H10250263 A JPH10250263 A JP H10250263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
recording paper
adhesive layer
sensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5437197A
Other languages
English (en)
Inventor
Sukeji Wakaura
資治 若浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP5437197A priority Critical patent/JPH10250263A/ja
Publication of JPH10250263A publication Critical patent/JPH10250263A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷性やノンインパクト方式の印字に優れた圧
着記録用紙を提供する。 【解決手段】通常状態では粘着性を示さず加圧時に剥離
可能な接着性を示す感圧接着層を有する圧着記録用紙に
おいて、該感圧接着層が(変成)天然ゴムを主成分とす
るエマルジョン中に平均粒径1〜30μmの熱可塑性が
ある粒子が分散されている接着剤により設けられている
ことを特徴とする圧着記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノンインパクトプ
リンタによる記録が可能な圧着記録用紙に関するもので
ある。ここで圧着記録用紙とは、通常状態では粘着性、
接着性ともに示さず加圧時に接着性を示し、加圧接着後
に剥離可能な感圧接着層を有する記録用紙のことであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年圧着記録用紙を用いた2つ折りはが
きや3つ折りはがきの用途が拡大している。これらの圧
着記録用紙は支持体に通常状態では粘着性、接着性とも
に示さず加圧時に接着性を示す感圧接着塗液を塗布して
感圧接着層を形成させ、用紙を折り畳むことにより感圧
接着層同士を対面させた状態で圧力により接着させるも
のであり、加圧時の接着は接着後に剥離可能にもできる
し、剥離不能なまでに接着することも可能である。はが
きの親展通信内容(暗証番号、会員番号、請求金額、預
金残高など)は剥離可能な感圧接着面に印字し、圧力に
より貼合せた後、受取人が剥離することにより内容を確
認できる。
【0003】このような圧着記録用紙は、貼り合わせた
面及び印字内容が、破壊或いは汚れることなく剥離する
ことができなくてはならず、接着力を制御することを目
的として、感圧接着層中に顔料や澱粉などの粒子を分散
させた構成であるのが一般的である。しかし、該顔料や
澱粉が原因となって、感圧接着層の強度が低下し、支持
体からの塗工層の脱落、印刷時の耐刷性が悪いなどの問
題が生じていた。
【0004】さらに、このような圧着記録用紙は、感圧
接着層の上に印字して別の感圧接着層と加圧により貼合
せ、かつ再度それぞれを剥離して内容を確認するため、
印字した内容が対面の感圧接着層に転写するという、い
わゆる裏写り、インク写りの問題があった。このような
裏写りの現象を避けるために、ノンインパクトプリンタ
による印字方式がとられていた。ここで、ノンインパク
トプリンタとは、印字した後にインク(またはトナー)
を熱で定着する印字方式(電子写真、レーザープリンタ
など)がとられているプリンタの総称である。
【0005】しかしながら、裏写りを防止する目的でノ
ンインパクト方式を採用したのにも関わらず、このよう
な熱定着の方式は印字面(感圧接着面)および紙自体に
過度の熱を与え、その水分を奪い、感圧接着面が乾燥し
て圧着性が低下してしまうために、適度に接着させるた
めには強力な圧力をかける必要があること、接着成分の
熱分解により、感圧接着層の強度が低下してしまうこと
などが原因となって印字した内容が裏写りすること、プ
リンタの定着ロールを汚してしまうことなどの問題があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、圧着記録用紙の感圧接着層の強度
を向上させることにより、塗工層の脱落をなくし、耐刷
性を向上させた圧着記録用紙を提供することにあり、ま
た、ノンインパクトプリンタによる印字工程あるいはそ
の定着工程において感圧接着面の劣化を避け、印字した
内容の裏写りの発生を防止できる圧着記録用紙を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上の様
な問題点を解決するため鋭意研究の結果、以下の発明に
至った。
【0008】すなわち、支持体の少なくとも片面に、通
常状態では粘着性、接着性ともに示さず加圧時に接着性
を示す感圧接着層を有し、加圧時の接着が接着後に剥離
可能である圧着記録用紙において、該感圧接着層が天然
ゴムまたはその変成物を主成分とするエマルジョン中に
熱可塑性がある平均粒径1〜30μmの粒子を含有する
接着剤により設けられていることを特徴とする圧着記録
用紙の発明である。
【0009】また、該感圧接着層が天然ゴムまたはその
変成物を主成分とするエマルジョン中に熱可塑性がある
平均粒径1〜30μmの粒子を含有する接着剤により設
けられており、且つ、該熱可塑性がある粒子の軟化点以
上融点以下の温度で該感圧接着層が熱処理されてなるこ
とを特徴とする圧着記録用紙の発明である。
【0010】また、該感圧接着層が天然ゴムまたはその
変成物を主成分とするエマルジョン中に熱可塑性がある
平均粒径1〜30μmの粒子を含有する接着剤により設
けられている圧着記録用紙、あるいは該熱可塑性がある
粒子の軟化点以上融点以下の温度で該感圧接着層が熱処
理されてなる圧着記録用紙の該感圧接着層の表面がカレ
ンダー処理されていることを特徴とする圧着記録用紙の
発明である。
【0011】また、該感圧接着層へノンインパクト方式
により記録し、該ノンインパクト記録した感圧接着層を
内側にして折り畳み圧着したことを特徴とする貼合せ記
録用紙の発明である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の支持体には原紙、合成樹
脂フィルムなどを用いることが可能であるが、原紙が経
済的にも特性的にも適して用いられる。本発明に用いら
れる原紙は、木材パルプと顔料を主成分として構成され
る。木材パルプとしては、LBKP、NBKPなどの化
学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、
CMP、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古紙パ
ルプなどのパルプを含み、必要に応じて従来公知の顔料
やバインダーおよびサイズ剤や定着剤、歩留まり向上
剤、カチオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤を1種
以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワ
イヤ抄紙機などの各種装置で支持体の製造が可能であ
り、酸性、中性、アルカリ性で抄造できる。
【0013】また、該原紙は、金属ロールと合成樹脂ロ
ールからなるカレンダー装置を用いてオンマシン処理し
ても良い。その際、オフマシン処理しても良く、処理後
に、さらにマシンカレンダー、スーパーカレンダーなど
でカレンダー処理を施して平坦性をコントロールしても
良い。
【0014】本発明に用いられる感圧接着層を構成する
感圧性接着剤は、通常状態では粘着性も接着性も示さな
いが、強い圧力により接着可能となるものであり、ラベ
ルや粘着テープに用いている通常粘着性のある感圧接着
剤とは異なるものである。本発明でいう感圧接着剤、感
圧接着層とは、前者の通常状態では粘着性も接着性も示
さないが、強い圧力により接着可能となるものに限定す
る。
【0015】本発明の圧着記録用紙は、感圧接着層同士
を重ね合わせて圧力を加えることで接着することが可能
で、感圧接着層の接着性の制御、あるいは加える圧力の
加減により、接着後に剥離可能に接着させることも、接
着後に剥離不能なまでに強接着させることも可能であ
る。一般の3つ折り葉書において、印字内容を確認する
ために剥離可能に接着する面と、印字内容を設けず剥離
不能に強接着する面は、このような感圧接着性の違いを
利用したものである。
【0016】上記の感圧性接着剤は、高分子、特に天然
ゴム成分またはその変成物成分の自己接着性により発現
するものであるが、本発明の圧着記録用紙は、自己接着
性を有し、且つ表面に粘着性を示さない特性が必要とさ
れる。表面が粘着性を示すと、ブロッキングが発生する
など、取り扱い上の作業性が著しく低下するため使用で
きない。これらの特性を満たす感圧性接着剤のベースポ
リマーとしては、天然ゴムまたはその変性物(以下、両
者を併せて(変成)天然ゴムと記す)が溶液或いはエマ
ルジョンの形で、或いは、(変成)天然ゴム成分の比率
が5割以上の割合で(メタ)アクリル酸エステルなどと
共重合された共重合体が適当である。合成ゴムを主成分
としたベースポリマーは、塗工乾燥後でも表面に粘着性
が発現するために、本発明で使用することは好ましくな
い。
【0017】本発明の必須成分として、感圧接着層の接
着性を制御する目的で、熱可塑性がある粒子を併用して
用いる。一般に、熱可塑性のある物質は、温度上昇とと
もに塑性を現し、成形が可能になり、温度が下がると元
の状態に戻る可逆的な変化を行うが、その間、分子構造
など化学的変化を生じない特徴がある。さらに、当初予
期しなかったことであるが、熱可塑性がある粒子を感圧
接着層に併用することにより、圧着記録用紙とした場合
の接着性が制御できるばかりでなく、巻き取り形態やス
トックフォームとして本圧着記録用紙を取り扱う際に、
ブロッキング(圧着記録用紙同士が互いに接着して紙送
りを悪化させる現象)が発生しにくいなど、取り扱い性
が格段に向上した。
【0018】また、本発明の圧着記録用紙においては、
支持体上に感圧接着層を設ける際、該感圧接着層の塗工
直後に不要な水分を取り除くため乾燥機などを用いて加
温乾燥することにより熱可塑性がある粒子の塑性が発現
するためか、塗工層と支持体の結合が強固となり、該感
圧接着層の皮膜強度が向上することにより印刷性が格段
に良くなり、印刷機に感圧接着層或いはその一部が取ら
れてしまうような事故がなくなることが見出された。さ
らに、熱可塑性がある粒子を併用しない場合と比べて、
塗工層表面の平滑性が向上して印刷上がりが良くなるな
どの効果が見出された。一方、熱硬化性を示す物質は、
加温により架橋反応が進行するために、加温前後での物
性が異なり、本来の目的である接着力の制御が困難にな
るばかりか、塗工層自体の強度を低下させるなどの弊害
が生じるために、本発明で使用することは好ましくな
い。
【0019】また、本発明の圧着記録用紙を熱可塑性が
ある粒子の軟化点以上融点以下の範囲内で熱処理を施す
ことにより、感圧接着層と支持体の結合が強固になり、
且つ表面の平滑性を向上し、印刷性の向上や取り扱い性
の向上が達成できることが明らかとなった。
【0020】本発明に用いられる熱可塑性がある粒子と
して、例えば、スチレン系、オレフィン系、エステル
系、ウレタン系、イソプレン系、1,2−ブタジエン
系、塩化ビニル系、アミド系、アイオノマー系などの熱
可塑性エラストマー、また、ポリエチレン樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、スチレン樹脂、ABS
樹脂、PVA樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル−
スチレン系樹脂、塩化ビニリデン樹脂、AAS樹脂、A
BS樹脂、繊維素誘導体、熱可塑性ポリウレタン、ポリ
ビニルブチラール樹脂、ポリ−4−メチルペンテン−1
樹脂、ポリブテン−1樹脂などの熱可塑性樹脂からなる
粒子が挙げられるが、熱可塑性を有していれば、この限
りではない。
【0021】また、本発明で用いられる該熱可塑性があ
る粒子は、平均粒径1〜30μmの大きさの範囲である
ことが好ましい。平均粒径が1μmに満たないと、接着
剤の接着力を制御することが困難となり、ブロッキン
グ、再剥離不能などのトラブルが生じ易くなるために好
ましくない。一方、平均粒径が30μmを越えて大きい
と、接着剤の接着力を抑制する効果が大きくなり過ぎて
接着不良などのトラブルを発生させる原因になる。
【0022】本発明の感圧接着層に用いる該熱可塑性が
ある粒子の添加量に限定はないが、接着力を制御する目
的で、用いる感圧性接着剤のベースポリマーと熱可塑性
がある粒子の相性によって決定される。
【0023】本発明の原紙、及び感圧接着層には、公知
の白色顔料を1種以上用いることができる。例えば、軽
質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タ
ルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、
酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸
アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグ
ネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロ
イダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、
アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、
炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白色無機
顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系
プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプ
セル、尿素樹脂、メラミン樹脂などの有機顔料などが挙
げられる。
【0024】本発明の感圧接着層には、さらに、その他
の添加剤として、分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡
剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色
顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増
強剤、帯電防止剤、老化防止剤、などを適宜配合するこ
ともできる。
【0025】本発明の支持体に感圧接着層を塗工する方
法は、例えば、各種グラビアコーター、各種ブレードコ
ーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、バー
コーター、ロッドブレードコーター、Uコンマコータ
ー、AKKUコーター、スムージングコーター、ショー
トドウェルコーター、ディップコーター、落下カーテン
コーター、スライドコーター、ダイコーター、溶融押し
出しダイサイズプレスなどの各種装置をオンマシンある
いはオフマシンで用いることができる。
【0026】感圧接着層の塗工量はその接着方法により
異なるが、良好な接着性を確保する目的から、2〜40
g/m2の範囲内であることが好ましい。接着層の塗工量が
この範囲より小さいと、接着性が不足するために貼合せ
が弱い。この範囲より大きくとも、紙の走行に支障を来
すばかりか経済的にコストアップの要因となる。
【0027】本発明の圧着記録用紙は、感圧接着層の強
度を向上させることを目的として、支持体に感圧接着層
を塗工または含浸後、感圧接着層の表面にカレンダー処
理を施すことにより、塗工層の脱落がなくなり、印刷性
が格段に向上することが明らかとなった。さらには、表
面の平滑性や光沢性が向上することで、印刷物としての
見栄えが極めて良くなるなどの効果が得られることを見
出した。カレンダー処理の手段としては、マシンカレン
ダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカ
レンダーなどのカレンダー加工機が使用できる。カレン
ダーロールとしては、金属ロール、樹脂ロールなどが使
用できる。カレンダー処理を行う圧力及びカレンダーの
通紙回数は限定されないが、支持体の種類や厚み或いは
感圧接着層の厚みにより決定される。
【0028】本発明の圧着記録用紙は、折り目にあたる
部分に切れ込み部分や圧縮線を入れ、折り畳みやすくす
ることは何等差し支えない。また、得られた圧着記録用
紙は、1枚の圧着記録用紙を折り畳んで一体化すること
も、2枚の圧着記録用紙を重ね合わせて一体化すること
も可能である。裏面にも感圧接着層(表面の感圧接着層
と区別する場合には、表面の感圧接着剤により得られる
接着性よりも強いということで感圧強接着層と呼ぶ)を
設けた両面圧着記録用紙においては、同様に1枚の圧着
記録用紙を2つに、あるいは3つに折り畳んで一体化す
ることも、2枚以上の圧着記録用紙を重ね合わせて一体
化することも可能である。圧着記録用紙を圧着するには
重ね合った感圧接着層を加圧処理することにより行うこ
とができる。
【0029】本発明の剥離性の貼合せ記録用紙は、本発
明の圧着記録用紙を感圧接着層同士が重なるように2層
に重ね合わせ圧着して得られるものである。上述の両面
圧着記録用紙を用いれば3つ折り葉書のように、圧着記
録用紙を3重に重ね合わせて一体化することも可能であ
る。圧着記録用紙を用いた剥離性葉書を作製する場合
も、2枚の圧着記録用紙を重ね合わせて圧着するか、1
枚の再剥離可能な圧着記録用紙を”く”の字状に折り曲
げてから圧着させる印字部分全面を隠ぺいする方法(2
つ折りはがき)、あるいは”L”字状に折り曲げて印字
情報の一部のみを隠ぺいする方法、1枚の両面圧着記録
用紙を”Z”字状に折り曲げて圧着する方法(3つ折り
はがき)などいずれの方法を用いても差し支えない。
【0030】本発明の貼合せ記録用紙を用いた圧着記録
用紙は、情報の非公開性が完全であり、感圧接着剤の剥
離可能な接着性を利用して2面の圧着記録用紙を剥離し
て内部の記録を読む事が出来、且つ一旦剥離した圧着記
録用紙は再接着しないため、情報の秘守性が高いもので
ある。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
【0032】 実施例1 天然ゴムエマルジョン 乾燥重量60部 合成非晶質シリカ(徳山曹達製、ファインシールX37B) 乾燥重量50部 高密度ポリエチレン粒子 乾燥重量50部 (製鉄化学工業製熱可塑性粒子フローヒ゛ース゛HE-5023、平均粒径30μm) 水 200部 上記配合により感圧接着剤を調整後、支持体として坪量
89g/m2の上質紙の片面に乾燥塗工量8g/m2をエア
ナイフコーターにより塗工し、乾燥して目的とする圧着
記録用紙を得た。
【0033】実施例2 実施例1の圧着記録用紙に、金属−樹脂ロールの組み合
わせで、線圧60kgf/cmにて、感圧接着剤が塗工された面
に金属ロールが接触するようにカレンダー処理を行い、
実施例2の圧着記録用紙を得た。
【0034】実施例3 実施例1で得た圧着記録用紙において、感圧接着剤配合
中に含まれる高密度ポリエチレン粒子の軟化点は126
℃、融点は132℃であったため、128℃にて約30
秒間熱処理を行い、目的とする圧着記録用紙を得た。
【0035】実施例4 実施例3の圧着記録用紙に、金属−樹脂ロールの組み合
わせで、線圧30kgf/cmにて、感圧接着層の表面に金属ロ
ールが接触するようにカレンダー処理を行い、実施例4
の圧着記録用紙を得た。
【0036】実施例5 平均粒径が1μmの高密度ポリエチレン粒子を使用した
以外は、実施例1と全く同様にして、目的とする圧着記
録用紙を得た。
【0037】実施例6 実施例5の圧着記録用紙に、金属−樹脂ロールの組み合
わせで、線圧40kgf/cmにて、感圧接着層の表面に金属ロ
ールが接触するようにカレンダー処理を行い、実施例6
の圧着記録用紙を得た。
【0038】実施例7 実施例5で得た圧着記録用紙において、128℃にて約
30秒間熱処理を行い、目的とする圧着記録用紙を得
た。
【0039】実施例8 実施例7の圧着記録用紙に、金属−樹脂ロールの組み合
わせで、線圧25kgf/cmにて、感圧接着剤が塗工された面
に金属ロールが接触するようにカレンダー処理を行い、
実施例8の圧着記録用紙を得た。
【0040】 実施例9 天然コ゛ムラテックス/スチレン/メチルメタクリレート=100/3/10の共重合エマルシ゛ョン 乾燥重量100部 水酸化アルミニウム(昭和電工製、ハイシ゛ライトH42) 乾燥重量 80部エチレン -アクリル酸共重合体粒子 乾燥重量100部 (製鉄化学工業製熱可塑性粒子フローヒ゛ース゛EA-209、平均粒径20μm) 水 200部 上記配合により感圧接着剤を調整後、支持体として坪量
128g/m2の上質紙の片面に乾燥塗工量8g/m2、残
りの片面に10g/m2をエアナイフコーターにより塗工
し、乾燥して目的とする圧着記録用紙を得た。
【0041】実施例10 実施例9の圧着記録用紙に、金属−金属ロールの組み合
わせで、線圧100kgf/cmにて、両面に設けられた感圧接
着層の表面にカレンダー処理を行い、実施例10の圧着
記録用紙を得た。
【0042】実施例11 実施例10で得た圧着記録用紙において、感圧接着剤配
合中に含まれるエチレン−アクリル酸共重合体粒子の軟
化点は84℃、融点は97℃であったため、90℃にて
約1分間熱処理を行い、目的とする圧着記録用紙を得
た。
【0043】 実施例12 天然コ゛ムラテックス/メチルメタクリレート=100/50の共重合エマルシ゛ョン 乾燥重量60部 炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、タマハ゜ールTP-123) 乾燥重量40部エチレン -アクリル酸共重合体粒子 乾燥重量40部 (製鉄化学工業製熱可塑性粒子フローヒ゛ース゛EA-209、平均粒径10μm) 水 200部 上記配合により感圧接着剤を調整後、支持体として坪量
89g/m2の上質紙の片面に乾燥塗工量5g/m2をエア
ナイフコーターにより塗工し、乾燥して目的とする圧着
記録用紙を得た。
【0044】実施例13 実施例12で得た圧着記録用紙において、感圧接着剤配
合中に含まれるエチレン−アクリル酸共重合体粒子の軟
化点は84℃、融点は97℃であったため、90℃にて
約1分間熱処理を行い、目的とする圧着記録用紙を得
た。
【0045】実施例14 実施例12の圧着記録用紙に、金属−金属ロールの組み
合わせで、線圧40kgf/cmにて感圧接着層の表面にカレン
ダー処理を行い、実施例14の圧着記録用紙を得た。
【0046】実施例15 実施例13の圧着記録用紙に、金属−金属ロールの組み
合わせで、線圧30kgf/cmにて感圧接着層の表面にカレン
ダー処理を行い、実施例15の圧着記録用紙を得た。
【0047】 比較例1 天然コ゛ムエマルシ゛ョン 乾燥重量60部 合成非晶質シリカ(徳山曹達製、ファインシールX37B) 乾燥重量50部 水 200部 上記配合により感圧接着剤を調整後、支持体として坪量
89g/m2の上質紙の片面に乾燥塗工量5g/m2でエア
ナイフコーターにより塗工し、乾燥して目的とする圧着
記録用紙を得た。
【0048】 比較例2アクリル 酸エステル系エマルシ゛ョン(日本合成ゴム株式会社製、AE-923) 乾燥重量60部 合成非晶質シリカ(徳山曹達製、ファインシールX37B) 乾燥重量50部エチレン -アクリル酸共重合体粒子 乾燥重量60部 (製鉄化学工業製熱可塑性粒子フローヒ゛ース゛EA-209、平均粒径20μm) 水 200部 上記配合により感圧接着剤を調整後、支持体として坪量
128g/m2の上質紙の片面に乾燥塗工量8g/m2をエ
アナイフコーターにより塗工し、乾燥して目的とする圧
着記録用紙を得た。
【0049】比較例3 比較例2の圧着記録用紙に、金属−樹脂ロールの組み合
わせで、線圧100kgf/cmにて感圧接着層の表面に金属ロ
ールが接触するようにカレンダー処理を行ったが、粘着
性が発現し金属ロールに圧着記録用紙が付着し通紙が不
可能になったため、線圧30kgf/cmに変更したが、やはり
通紙は不可能であった。
【0050】比較例4 比較例2で得た圧着記録用紙において、感圧接着剤配合
中に含まれるエチレン−アクリル酸共重合体粒子の軟化
点は84℃、融点は97℃であったため、90℃にて約
1分間熱処理を行い、目的とする圧着記録用紙を得た。
【0051】比較例5 比較例4の圧着記録用紙に、金属−樹脂ロールの組み合
わせで、線圧100kgf/cmにて、感圧接着層の表面に金属
ロールが接触するようにカレンダー処理を行ったが、粘
着性が発現し金属ロールに圧着記録用紙が付着し通紙が
不可能になったため、線圧30kgf/cmに変更したが、やは
り通紙は不可能であった。
【0052】 比較例6 天然コ゛ムラテックス/スチレン/メチルメタクリレート=100/3/10の共重合エマルシ゛ョン 乾燥重量100部 水酸化アルミニウム(昭和電工製、ハイシ゛ライトH42) 乾燥重量 80部 でんぷん粒子(平均粒径15μm) 乾燥重量 80部 水 200部 上記配合により感圧接着剤を調整後、支持体として坪量
128g/m2の上質紙の片面に乾燥塗工量10g/m2
エアナイフコーターにより塗工し、乾燥して目的とする
圧着記録用紙を得た。
【0053】 比較例7 天然コ゛ムエマルシ゛ョン 乾燥重量60部 炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、タマハ゜ールTP-123) 乾燥重量40部 架橋ポリスチレン粒子 乾燥重量40部 (住友化学社製熱硬化性粒子ファインハ゜ール PB-3011W、平均粒径10μm) 水 200部 上記配合により感圧接着剤を調整後、支持体として坪量
89g/m2の上質紙の片面に乾燥塗工量7g/m2、残り
の片面に乾燥塗工量10g/m2でエアナイフコーターに
より塗工し、乾燥して目的とする圧着記録用紙を得た。
【0054】比較例8 比較例7の圧着記録用紙に、金属−金属ロールの組み合
わせで、線圧50kgf/cmにて、両面に設けられた感圧接着
層の表面にカレンダー処理を行ったが、圧着記録用紙の
塗工層の粉落ちがひどく、カレンダーロールを汚したた
め、目的とする圧着記録用紙を得ることができなかっ
た。
【0055】 比較例9 天然コ゛ムエマルシ゛ョン 乾燥重量100部 合成非晶質シリカ(徳山曹達製、ファインシールX37B)乾燥重量 80部ヘ゛ンソ゛ク゛アナミン −メラミン共重合体粒子 乾燥重量 80部 (日本触媒製熱硬化性粒子エホ゜スター M30、平均粒径3μm) 水 200部 上記配合により感圧接着剤を調整後、支持体として坪量
89g/m2の上質紙の片面に乾燥塗工量8g/m2、残り
の片面に乾燥塗工量10g/m2でエアナイフコーターに
より塗工し、乾燥して目的とする圧着記録用紙を得た。
【0056】比較例10 比較例9の圧着記録用紙に、金属−金属ロールの組み合
わせで、線圧40kgf/cmにて、両面にカレンダー処理を行
ったが、圧着記録用紙の塗工層の粉落ちがひどく、カレ
ンダーロールを汚したため、目的とする圧着記録用紙を
得ることができなかった。
【0057】比較例11 平均粒径が32μmの高密度ポリエチレン粒子を使用し
た以外は、実施例1と全く同様にして、目的とする圧着
記録用紙を得た。
【0058】比較例12 比較例11の圧着記録用紙に、金属−金属ロールの組み
合わせで、線圧60kgf/cmにて、両面に設けられた感圧接
着層の表面にカレンダー処理を行い、比較例10の圧着
記録用紙を得た。
【0059】比較例13 比較例11で得た圧着記録用紙において、128℃にて
約30秒間熱処理を行い、目的とする圧着記録用紙を得
た。
【0060】比較例14 比較例13の圧着記録用紙に、金属−金属ロールの組み
合わせで、線圧40kgf/cmにて、両面に設けられた感圧接
着層の表面にカレンダー処理を行い、比較例16の圧着
記録用紙を得た。
【0061】比較例15 平均粒径が0.5μmの高密度ポリエチレン粒子を使用
した以外は、実施例1と全く同様にして、目的とする圧
着記録用紙を得た。
【0062】比較例16 比較例15の圧着記録用紙に、金属−樹脂ロールの組み
合わせで、線圧40kgf/cmにて感圧接着層の表面に金属ロ
ールが接触するようにカレンダー処理を行い、比較例1
6の圧着記録用紙を得た。
【0063】比較例17 比較例15で得た圧着記録用紙において、128℃にて
約30秒間熱処理を行い、目的とする圧着記録用紙を得
た。
【0064】比較例18 比較例17の圧着記録用紙に、金属−樹脂ロールの組み
合わせで、線圧25kgf/cmにて、感圧接着層の表面に金属
ロールが接触するようにカレンダー処理を行い比較例1
6の圧着記録用紙を得た。
【0065】実施例及び比較例で得られた圧着記録用紙
は、感圧接着層が設けられた面を表面とし、両面に設け
た場合には、感圧接着剤の乾燥塗工量が少ない面を表面
として扱うこととし、以下の方法で試験を行った。
【0066】[平滑性]圧着記録用紙の耐刷性は感圧接
着層の平滑性が高いほど向上すると考えられ、JIS
P8119に則り、圧着記録用紙の感圧接着層が設けら
れた面のベック平滑度を測定した。
【0067】[印刷性]オフセット輪転フォーム印刷機
により印刷を行うことで評価を行った。印刷は、圧着記
録用紙の両面に2色づつの4色刷りを行った。詳細は以
下に示す通りである。 印刷機:太陽機械製 TAIYO TOF400 4色機 ダールグレン方式、H液はダイナファント アルファ1
00倍液 印刷図柄:全面に130線30%の網点印刷 インキ:東華色素製 T&Kベストキュア 藍色、赤色
(UV硬化タイプ) UV灯:6kW 4本 印刷速度:120m/分
【0068】評価方法 実施例及び比較例の圧着記録用紙をそれぞれ5万m連続
で印刷を行い、使用した4本のブランケット胴の内のい
ずれかが汚れ始めた印刷mを記録した。なお、5万m印
刷終了後でも全くブランケット胴が汚れていなかった場
合は「5万<」と表記した。
【0069】評価方法 5万m印刷終了後の使用した4本のブランケット胴の汚
れ具合と圧着記録用紙の印刷面を見て評価を行った。汚
れがひどく、印刷面にも影響を及ぼした場合を×、汚れ
ているが印刷面に影響が無い場合を△、ブランケット胴
にも印刷面にも汚れが全くない場合を○とした。
【0070】[ノンインパクトプリンタ印字性]印刷さ
れた実施例及び比較例の圧着記録用紙の感圧接着層が設
けられた面(両面ともに感圧接着層が設けられていた場
合は、表面のみ)にノンインパクトプリンタ(IBM製
3800:ヒートロール方式)にて印字を行った。な
お、印字は3千m相当分を連続して行った。
【0071】評価方法 印字中に、圧着記録用紙が重送するなどして停機した回
数を記録した。なお、実作業においては、連続3千mの
通紙で一度も停機しないことが要求されている。
【0072】評価方法 印字終了後、プリンタのヒートロールが汚れていて且つ
印字終了後の圧着記録用紙がトナー粉により汚れていた
場合を×、ヒートロールが汚れているが圧着記録用紙に
は汚れが見られなかった場合を△、ヒートロール及び圧
着記録用紙に汚れの付着が全く無かった場合を○とし
た。
【0073】評価方法 印字された圧着記録用紙のトナー定着性を評価した。印
字部分にセロハンテープを貼付し、感圧接着層が剥がれ
ないように直ちに剥離し、トナーがセロハンテープに転
写していないかを見た。トナーがセロハンテープに完全
に転写され圧着記録用紙に残されたトナーの文字が判読
困難な場合を×、トナーがセロハンテープに転写するも
のの圧着記録用紙に残されたトナーの文字が判読できた
場合を△、トナーがセロハンテープに全く転写されなか
った場合を○とした。
【0074】[圧着性]印刷及びノンインパクトプリン
タにより印字を行った実施例および比較例の圧着記録用
紙において、片面のみに感圧接着層を設けた場合にはV
字型に葉書大(10cm×15cm)に2つ折りにし、
両面に感圧接着層を設けた場合にはZ字型に葉書大に3
つ折りにし、クリアランス可変の圧着ローラー(日本エ
ー・ディ・エム社製、SP401)を通すことにより圧
着を行った。加圧はクリアランス目盛りで調整し、2つ
折りでレベル3、3つ折りでレベル6を用いた。
【0075】評価方法 圧着後、25mmの幅で短冊状に切り取り、テンシロン
万能引っ張り試験機で180゜剥離強度を測定した。郵
送中などに不用意に剥がれることなく、且つ剥離したい
場合には、良好な剥離ができる剥離強度としては10〜
200gf/25mmであり、それより低いと郵送中な
どに剥離してしまうトラブルが発生しやすく、それより
高いと剥離する場合に紙が破れるなどのトラブルが発生
しやすい。両面に感圧接着層を設けた場合、印字を行わ
なかった裏面同士が接して圧着された面の接着強度は、
感圧接着層間の剥離強度より十分高いことが必要で、接
着強度の範囲としては高すぎるということはなく、剥離
時に紙が破壊するほど強接着しても差し支えない。な
お、測定中に紙が破壊した場合には「紙破」と記載し、
片面のみに感圧接着層を設けた場合には、感圧接着層が
設けられていない裏面の測定値は「なし」として記載し
た。
【0076】[裏写り] 評価方法 圧着性試験においてノンインパクトプリンタによる印字
部分が接する対面へのインクの移行程度(裏写り)を目
視で判定した。裏写りが全く無く、対面がきれいなまま
の場合を○で、裏写りするが対面の記録の判読に差し支
えない場合を△で、かなりな量のトナーが裏写りし対面
の記録の判読が困難なものを×として判定した。
【0077】上記の方法により試験を行い、その評価結
果を表1及び表2に示した。なお、目的とする圧着記録
用紙を得ることができなかった比較例3、8、及び10
については記載を省略した。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】評価結果:実施例において得られた圧着記
録用紙は、オフセット輪転フォーム印刷機適性に優れ、
印刷機を汚すことなく連続して大量に印刷を行うことが
可能である。また、ノンインパクト方式による印字記録
に適しており、プリンタを汚すことなく、トナー定着に
優れた印字を行うことができる。さらに、圧着性につい
ても接着力を適性に制御することができ、また、再剥離
後の内部の印字記録が対面に裏写りすることがなかっ
た。以上より親展性のある記録用紙としての使用に適し
ていた。
【0081】これに対して、比較例の圧着記録用紙で
は、接着力の制御と印刷性或いはノンインパクト方式の
印字記録適性を両立させることができない。特に、熱可
塑性がない粒子を配合した場合には、感圧接着層からの
粉落ちが見られ、印刷性やノンインパクト印字の際に汚
れが多く発生する。また、熱可塑性がある粒子を配合し
た場合でも、粒子の平均粒径が1〜30μmの範囲から
外れると、印刷性の低下や接着力の制御が困難となり、
親展性のある記録用紙としては使用することが困難であ
った。
【0082】
【発明の効果】本発明の圧着記録用紙は、圧着記録用紙
の感圧接着層の強度があるため、耐刷性に優れ、印刷機
を汚すことなく大量に連続に印刷できるため、作業性に
優れる。ノンインパクト方式の印字記録においても、プ
リンタを汚すことなく印字ができ、トナーの定着性に優
れるため、圧着後の再剥離の際にもトナーの対面への転
写、いわゆる裏写りが抑制され、圧着面全面にわたって
読みやすい記録とすることができる。本発明の圧着記録
用紙においては、接着力の制御が容易であり、安価に確
実に親展型の剥離性葉書を製造できる。又、本発明は、
剥離性葉書のほかに、連続伝票用、貼り付け伝票、ラベ
ル、記録用、無塵記録紙など多くの用途に用いることが
でき、工業的意義の大きいものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面に、通常状態で
    は粘着性、接着性ともに示さず加圧時に接着性を示す感
    圧接着層を有し、加圧時の接着が接着後に剥離可能であ
    る圧着記録用紙において、該感圧接着層が天然ゴムまた
    はその変成物を主成分とするエマルジョン中に熱可塑性
    がある平均粒径1〜30μmの粒子を含有する接着剤に
    より設けられていることを特徴とする圧着記録用紙。
  2. 【請求項2】 支持体の少なくとも片面に、通常状態で
    は粘着性、接着性ともに示さず加圧時に接着性を示す感
    圧接着層を有し、加圧時の接着が接着後に剥離可能であ
    る圧着記録用紙において、該感圧接着層が天然ゴムまた
    はその変成物を主成分とするエマルジョン中に熱可塑性
    がある平均粒径1〜30μmの粒子を含有する接着剤に
    より設けられており、且つ、該熱可塑性がある粒子の軟
    化点以上融点以下の温度で該感圧接着層が熱処理されて
    なることを特徴とする圧着記録用紙。
  3. 【請求項3】 前記請求項1あるいは2記載の感圧接着
    層の表面がカレンダー処理されていることを特徴とする
    圧着記録用紙。
  4. 【請求項4】 前記請求項1〜3記載の圧着記録用紙の
    感圧接着層へノンインパクト方式により記録し、該ノン
    インパクト記録した感圧接着層を内側にして折り畳み圧
    着したことを特徴とする貼合せ記録用紙。
JP5437197A 1997-03-10 1997-03-10 圧着記録用紙および記録方法 Pending JPH10250263A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105287A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Daio Paper Corp 疑似接着用紙
JP2005139397A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Hokuetsu Paper Mills Ltd 再剥離性圧着記録用紙
JP2005187991A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Daio Paper Corp 擬似接着用紙
KR100708967B1 (ko) * 2005-01-20 2007-04-18 한국델파이주식회사 마스터 실린더

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JP2005187991A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Daio Paper Corp 擬似接着用紙
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