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JPH10259711A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

Info

Publication number
JPH10259711A
JPH10259711A JP9066469A JP6646997A JPH10259711A JP H10259711 A JPH10259711 A JP H10259711A JP 9066469 A JP9066469 A JP 9066469A JP 6646997 A JP6646997 A JP 6646997A JP H10259711 A JPH10259711 A JP H10259711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
trap
atmospheric pressure
temperature
regeneration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9066469A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Ikeda
達也 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP9066469A priority Critical patent/JPH10259711A/ja
Publication of JPH10259711A publication Critical patent/JPH10259711A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気圧や排気ガス温度の違いにより検出され
るフィルタの圧力損失が実際の状態と異なってフィルタ
再生時期が不安定となり、動力性能や燃費の悪化、再生
回数の増加によるバッテリの耐久性の低下が懸念され
る。 【解決手段】 本発明の排気浄化装置は、エンジン1か
らの排気ガスG中の微粒子をトラップ装置2,3で捕集
し、この捕集された微粒子を再生手段4,5で除去して
トラップ装置を再生すると共に、制御手段17で排気ガ
ス温度検出手段6,8からの排気ガス温度情報Gtと大
気圧検出手段16からの大気圧情報Pとに基づき補正係
数Kを設定し、差圧検出手段によって検出されるトラッ
プ装置2,3の前後の差圧ΔPを補正係数Kで補正して
再生時期を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス中の微粒子を
捕集するトラップ装置の再生時期を大気圧と排気ガス温
度の状態に応じて補正するエンジンの排気浄化装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】バスやトラック等の車両に用いられる内
燃機関の1つであるディーゼルエンジンの排気ガス流路
には、同エンジンから排出される排気ガス中に含まれる
カーボン微粒子等を核とするパティキュレートを捕集す
る排気浄化装置が装着されている。排気浄化装置は、パ
ティキュレートを捕集するフィルタを備えるトラップ装
置と、同フィルタに捕集されたパティキュレートを燃焼
させてトラップ(フィルタ)の再生を図る再生装置と、
フィルタの前後の差圧を検出する差圧検出手段となる圧
力センサと差圧算出回路及び排気ガス流量検出手段とを
備えている。排気浄化装置では、圧力センサからの圧力
情報でフィルタの前後の差圧を求めて算出されるフィル
タの圧力損失と排気ガス流量との関係で、再生時期と捕
集時期とを制御手段で判断し、再生時期と判断すると再
生装置を駆動してフィルタの燃焼を行い捕集したパティ
キュレートを除去してトラップ再生を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バスやトラック等の車
両は、標高変化のあるところを走行したり、乗客や荷物
の積載状態により走行負荷に変化があるので、吸入空気
の比重(密度)が変化したり走行条件で排気ガス温度に
バラツキがある。標高が変化すると大気圧が変化し、走
行負荷が異なると排気ガス温度が変化するので、これら
の変化を考慮しないと同一量のパティキュレートがフィ
ルタに捕集された場合であっても、大気圧や排気ガス温
度の違いにより検出されるフィルタの圧力損失が変化し
てしまう。このような大気圧や排気ガス温度の違いによ
る圧力損失の変化は、フィルタ再生時期の早遅を招き、
動力性能や燃費の悪化、あるいは再生回数の増加による
バッテリの耐久性(寿命)の低下の要因となるおそれが
ある。本発明は、最適な時期にトラップ再生を行えて、
動力性能や燃費の悪化、あるいは再生回数の増加による
バッテリの耐久性(寿命)の低下の極めて少ない排気浄
化装置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、制御手段でトラップ装置の前後の差圧が大気圧
と排気ガス温度を考慮した補正係数によって補正される
と共に、この補正係数と差圧とから求められる補正差圧
により再生領域と捕集領域とを分ける再生時期が判断さ
れるので、大気圧や走行負荷が変化しても常に一定の微
粒子捕集量の時に再生判断が行なわれ、安定したトラッ
プ再生動作を得られて動力性能や燃費の悪化を抑えられ
るとともに、トラップ再生回数の増加を抑えてバッテリ
ーの耐久性を向上させることができる。
【0005】制御手段でトラップ装置の前後の差圧が大
気圧と排気ガス温度を考慮した補正係数によって補正さ
れると共に、この補正係数によって設定される閾値によ
り再生領域と捕集領域とを分けるトラップ装置の再生時
期が判断されるので、大気圧や走行負荷が変化しても常
に一定の微粒子捕集量のときに再生判断が行なわれ、安
定したトラップ再生動作を得られて動力性能や燃費の悪
化を抑えられるとともに、トラップ再生回数の増加を抑
えてバッテリーの耐久性を向上させることができる。
【0006】請求項2記載の発明においては、大気圧が
低くなる時と排気ガスの温度が高くなるときに、差圧検
出手段で検出された差圧検出値を大きく補正し、または
設定された閾値を補正係数で小さく補正するので、標高
の高い場所や排気ガス温度が高くなる走行状態の多い車
両に対するフィルタ再生時期の遅れを低減できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に示す本発明の第1の形態で
ある排気浄化装置は、バスやトラック等の車両のディー
ゼルエンジン1(以下「エンジン1」と記す)に適用さ
れる。排気浄化装置は、エンジン1から排出される排気
ガスG中の微粒子を捕集するトラップ装置2,3と、ト
ラップ装置2,3を再生する再生手段4,5と、排気ガ
スGの温度を検出する排気ガス温度検出手段としての排
気ガス温度センサ6,8と、フィルタ温度センサ7,9
と、大気圧検出手段としての大気圧センサ16、トラッ
プ装置2,3の前後圧力を検出する圧力センサ10,1
1,12,13と各圧力センサからの圧力情報により前
後の差圧を算出する差圧検出回路14とからなる差圧検
出手段と、排気ガス流量検出手段、制御手段となるエン
ジンコントロールユニット(以下「ECU」と記す)1
7とから主に構成されている。
【0008】排気ガス流量検出手段は、吸気マニホール
ド18を介してエンジン1と接続する吸気管18Aに設
けられ吸気管18Aを流れる吸気Aの流量と温度及び圧
力を検出する機能を有するエアフローセンサ15と、E
CU17に内蔵される排気ガス流量算出手段19とから
構成されている。排気ガス流量算出手段19は、吸入吸
気量、吸入圧力、吸気温度と、排気ガス温度と排気圧力
から排気ガス流量Grを算出するものでECU17に記
憶されている。排気ガス流量算出手段19には、実験結
果を基に作成した特性マップか計算式を用いれば良い。
本形態では、排気ガス流量Grを周知の排気ガス流量算
出用のマップから検索する。
【0009】トラップ装置2,3は、エンジン1の排気
系に装備されている。この排気系は、排気マニホールド
20に連通されて排気ガスGが流れる主排気管21の下
流側を2又に分けて分岐流路21A,21Bとしてい
る。分岐流路21Aにはトラップ装置2が、分岐流路2
1Bにはトラップ装置3がそれぞれ配備されている。ト
ラップ装置2,3は、パティキュレートを捕集するフィ
ルタ28,29と、このフィルタ28,29を図示しな
いワイヤーメッシュを介して収納するキャニスタ容器3
0,31とから主に構成されている。フィルタ28,2
9は、多数の細路を同一方向に向けて積層させた周知の
ハニカム構造を採るセラミック製であり、細路の側壁を
透過する排気ガスからパティキュレートを濾過するよう
に構成されている。キャニスタ容器30,31の排気下
流側には、図示しないマフラへの排気管21C,21D
がそれぞれ接続されている。
【0010】トラップ装置2,3よりも排気上流側に位
置する分岐流路21A,21Bには、ECU17に接続
するアクチュエータ22,23で開閉駆動される開閉弁
24,25がそれぞれ配置されている。開閉弁24,2
5は、ECU17からの駆動信号に応じて分岐流路21
A,21Bを開閉するようになっている。この形態で
は、トラップ装置2が再生される時に分岐流路21Aを
閉鎖し、トラップ装置3が再生される時に分岐流路21
Bを閉鎖する共に、一方のトラップ装置でパティキュレ
ートを捕集しているときには、他方のトラップ装置を使
用しないように、対応する分岐流路を閉鎖するように制
御される。
【0011】トラップ装置2,3と開閉弁24,25の
間に位置する分岐流路21A,21Bには、両者を連通
するように導入流路26が配管されている。導入流路2
6には、同流路を開閉する電磁弁27が設けられてい
る。電磁弁27はECU17と接続していて、通常、導
入流路26を閉じる状態に置かれており、トラップ再生
時にECU17からの信号に基づいて動作されて導入流
路26を開き、開閉弁の閉じていない分岐流路内から再
生中のトラップ装置2又はトラップ装置3へ燃焼用の排
気ガスGを導入するようになっている。本形態のエンジ
ン1はディーゼルエンジンであるので排気ガスG中には
酸素が多く含まれており、フィルタ28またはフィルタ
29を燃焼させるために、この排気ガスGを用いてい
る。しかし、排気ガスGではなくフィルタ燃焼用の2次
空気をトラップ再生時に再生対象となるフィルタ側に導
入するような構成であっても良い。本形態では、フィル
タ28,29を十分に燃焼再生させるために、排気ガス
中に酸素が多く含まれるエンジン回転領域で再生動作を
行うようになっている。
【0012】再生装置4,5は、キャニスタ容器30,
31内のフィルタ28,29よりも排気上流側に配置さ
れている。再生装置4,5は、フィルタ28,29を加
熱して捕集したパティキュレートを燃焼させる電気ヒー
タ32,33と、電気ヒータ32,33のさらに前方に
配置された通気孔を多数形成された熱反射板34,35
とからそれぞれ構成されている。電気ヒータ32,33
は電磁スイッチ36,37を介してバッテリー38に接
続しており、トラップ装置2,3の再生時に一定時間発
熱されるようになっている。電磁スイッチ36,37の
切換え入力端は、ECU17にそれぞれ接続されてお
り、ECU17から通電されるとスイッチを閉じてバッ
テリ38と電気ヒータ32,33とをそれぞれ接続する
ようになっている。電気ヒータ32,33は、排気ガス
流路断面方向に略均等に分布するように形成されてい
て、発熱した熱エネルギーを熱反射板34,35でそれ
ぞれ反射してフィルタ28,29に捕集されるパティキ
ュレートを速やかに燃焼する。熱反射板34,35は、
フィルタ28、29と反対側に放射される熱を反射し、
あるいは一旦吸収した上で流動する排気ガスGに戻しパ
ティキュレートの燃焼を促進する。バッテリー38に
は、オルタネータ39が接続されている。
【0013】圧力センサ10,12はフィルタ28,2
9の上流側のキャニスタ容器30,31に、圧力センサ
11,13はフィルタ28,29の下流側のキャニスタ
容器30,31にそれぞれ設けられており、フィルタ2
8,29の前方圧力と後方圧力をそれぞれ検出してEC
U17に圧力情報として送っている。
【0014】排気ガス温度センサ6,8はフィルタ2
8,29の上流側のキャニスタ容器30,31に設けら
れている。フィルタ温度センサ7,9は、フィルタ2
8,29の温度を検出するもので、フィルタ28,29
よりも下流側のキャニスタ容器30,31に設けられて
いる。フィルタ温度センサ7,9からの温度情報は、E
CU17に入力されるようになっている。
【0015】ECU17は、マイクロコンピュータをメ
インに構成されたエンジン制御機器であり、エンジン回
転情報検知手段となる回転センサ40からの回転情報N
eや、大気圧センサ16からの大気圧情報P、排気ガス
温度センサ6,8からの排気ガス温度情報Gt、エアフ
ローセンサ15からの吸入空気量、吸気温度や吸入圧力
等の各種情報が取り込まれる。ECU17には、各種マ
ップやプログラムが記憶されていて、アクチュエータ2
2,23、電磁弁27及び電磁スイッチ36,37を制
御する機能を備えている。
【0016】このプログラムやマップの中には、排気ガ
ス温度センサ6,8からの排気ガス温度情報Gtと大気
圧センサ16からの大気圧情報Pとに基づき選択される
補正係数Kと、この補正係数Kに応じて再生手段4,5
によるトラップ装置2,3の再生時期を判断するプログ
ラム等が含まれている。
【0017】補正係数Kは、図3に示す補正係数設定手
段となるマップ41から選択されるようになっている。
マップ41は、図3に示すように排気ガス温度Gtが上
昇し、大気圧が下がるほど補正係数Kが大きくなる特性
となっている。図4に示すフィルタ28,29の再生基
準となる再生領域と捕集領域とを分ける閾値P1は、フ
ィルタ28,29の耐久温度を超えないパティキュレー
ト量を捕集した時の差圧とされている。閾値P1は実験
的に予め求めて図4のマップ42上に記憶されている。
マップ42は、排気ガス流量Grと補正差圧KΔPから
フィルタ28,29の再生時期を判断するものである。
【0018】ECU17では、トラップ装置2あるいは
トラップ装置3の再生時期と判断されると、電磁スイッ
チ36,37及びアクチュエータ22,23の内、再生
時期と判断されたトラップ装置に対応する側を駆動する
ようになっている。ECU17は、フィルタ28,29
の燃焼温度が予め設定されていて、フィルタ温度センサ
7,9からの温度情報が設定温度を越えた場合に、各フ
ィルタがパティキュレートの燃焼温度以上になったもの
として電磁弁27を駆動して導入流路26を開放するよ
うになっている。
【0019】図7を用いて大気温度とその比重の関係に
ついて説明する。一般に大気の比重は、大気温度が上昇
するほど低下し、気圧が低い方が低く成る関係にある。
なお、この関係は一般にベルヌーイの定理により、 ΔP=A(γ/g)q2 A:抵抗係数 g:動加速度 q:流速 γ:比重量 であり、γが温度と圧力の関数なのでΔPも同様とな
る。この関係を予めマップ化しておくことによって得ら
れる。このため、本形態では、図3に示すように、排気
ガス温度が上昇し、大気圧が低くなるほど補正係数Kを
大きくするように設定している。
【0020】本形態では、吸気流量の温度ではなく排気
ガス温度Gtと大気圧とから補正係数Kを求めるように
している。その理由は、フィルタ28,29の前後の差
圧ΔPからフィルタ28,29のパティキュレート捕集
量を推定していると共に、バスやトラック等の車両は、
負荷や大気の比重によって排気ガス温度が高くなるため
である。このようなフィルタ28,29の前後の差圧を
求めてパティキュレートの捕集による各フィルタの圧力
損失を求める場合には、吸気側だけの情報を基に圧力損
失を求める場合よりも最適な温度や流量及び差圧を精度
良く検出することができるようになる。
【0021】第1の形態の動作を図2に示すトラップ再
生制御のフローチャートに沿って説明する。図示しない
スタータスイッチがオンすると、エンジン1やECU1
7及び各種センサが作動してトラップ再生制御ルーチン
に入ると共に、エンジン1に吸気されたエアAが図示し
ない噴射装置から噴射される燃料と一緒に燃焼して排気
ガスGがエンジン1から排出される。この排気ガスG
は、主排気通路21から分岐流路21Aまたは分岐流路
21Bを経てフィルタ28,29で主にパティキュレー
ト(PM)が捕集され、排気管21C,21Dから図示
しないマフラを介して大気中に排出される。本形態で
は、トラップ装置2から使用され、かつトラップ装置3
よりも先にこのトラップ装置2が再生されるものとして
以下説明を続ける。
【0022】図2に示すトラップ再生制御ルーチンで
は、ステップB1で回転センサ40からの回転信号Ne
の有無が判断され、回転信号Neが入力されるとステッ
プB2に進み、回転情報Neがなければエンジン停止中
としてリターンする。ステップB2ではエアフローセン
サ15からの吸気流量信号及び温度圧力情報と、圧力セ
ンサ10からの圧力情報を取り込み周知の排気ガス流量
算出マップで排気ガス流量Grを算出する。ステップB
3では、圧力センサ10,11からのフィルタ前後の圧
力情報を取り込み差圧ΔPを算出する。ステップB4で
は、大気圧センサ16からの大気圧情報Pと排気ガス温
度センサ6からの排気ガス温度情報Gtを取り込み、図
3に示すマップ41で現在の大気圧と排気ガス温度情報
Gtに応じた最適な補正係数Kを検索する。
【0023】ステップB5では、ステップB3で算出し
た差圧ΔPに補正係数Kを掛けて補正し、補正差圧KΔ
Pを算出する。ステップB6では、この補正差圧KΔP
が、閾値P1を超えたか否か、即ちパティキュレートの
捕集量が規定量での圧力になりフィルタ28の再生時期
に入ったかどうかを判断する。そして、補正差圧KΔP
が図4に示すマップの閾値P1を超えて再生領域側であ
ると、トラップ再生と見做してステップB7に進んでト
ラップ再生を行い、閾値P1を超えていなければ、フィ
ルタ28によるパティキュレートの捕集が可能としてリ
ターンする。
【0024】ステップB7においてトラップ再生となる
と、ECU17から駆動信号が発っせられアクチュエー
タ22,23が駆動し、図1に示すように開閉弁24で
分岐流路21Aが閉鎖すると共に、開閉弁25で分岐流
路21Bが開通されて分岐流路及びフィルタの切換えが
行われ、フィルタ29によるパティキュレートの捕集が
開始される。ECU17は、電磁スイッチ36を閉じて
電気ヒータ32を通電して発熱させフィルタ28を加熱
する。フィルタ温度センサ7からの温度信号が、パティ
キュレートの燃焼可能な温度以上に達したと見做せる設
定温度を上回ると電磁弁27を駆動する。電磁弁27が
駆動されると、導入流路26が開かれ分岐流路21B内
を流れる排気ガスGの一部が図1に破線で示すように導
入流路26を介してトラップ装置2内に導入され、フィ
ルタ28の燃焼が行われてパティキュレート除去がなさ
れトラップ装置2の再生が行われる。
【0025】トラップ装置3を再生する場合には、ステ
ップB2において、エアフローセンサ15からの吸気流
量信号及び温度圧力情報と、圧力センサ8からの圧力情
報を取り込み周知の排気ガス流量算出マップで排気ガス
流量Grを算出し、ステップB3において、圧力センサ
12,13からのフィルタ前後の圧力情報を取り込み差
圧ΔPを算出する。ステップB4では、大気圧センサ1
6からの大気圧情報Pと排気ガス温度センサ8からの排
気ガス温度情報Gtを取り込み、図3の示すマップ41
で現在の大気圧と排気ガス温度情報Gtに応じて最適な
補正係数Kを検索する。
【0026】ステップB5では、ステップB3で算出し
た差圧ΔPに補正係数Kを掛けて補正し、補正差圧KΔ
Pを算出する。ステップB6では、この補正差圧KΔP
が、閾値P1を超えたか否か、即ちパティキュレートの
捕集量が規定量での圧力になりフィルタ29の再生時期
に入ったかどうかを判断する。そして、補正差圧KΔP
が図4に示すマップの閾値P1を超えて再生領域側であ
ると、トラップ再生と見做してステップB7に進んでト
ラップ再生を行い、閾値P1を超えていなければ、フィ
ルタ29によるパティキュレートの捕集が可能としてリ
ターンする。
【0027】ステップB7においてトラップ再生となる
と、ECU17から駆動信号が発してアクチュエータ2
2,23を駆動し、開閉弁25で分岐流路21Bが閉鎖
されると共に、開閉弁24で分岐流路21Aが開通され
て分岐流路及びフィルタの切換えが行われ、フィルタ2
8によるパティキュレートの捕集が開始される。次に、
ECU17は、電磁スイッチ37を閉じて電気ヒータ3
3を通電して発熱させフィルタ29を加熱する。フィル
タ温度センサ9からの温度信号が、パティキュレートの
燃焼可能な温度以上に達したと見做せる設定温度を上回
ると電磁弁27を駆動する。電磁弁27が駆動されると
導入流路26が開かれ、分岐流路21A内を流れる排気
ガスGの一部が導入流路26を介してフィルタ29内に
導入され、フィルタ29の燃焼が行われてパティキュレ
ート除去がなされトラップ装置3の再生が行われる。
【0028】このように、トラップ装置2,3の前後の
差圧ΔPが、大気の比重を考慮して大気圧Pと排気ガス
温度Gtから求められる補正係数Kによって補正され、
この補正係数Kに応じてトラップ装置2,3の再生時期
が判断されるので、大気圧や走行条件が変化しても常に
同一のパティキュレート捕集量の時に再生判断が行なわ
れるようになり、安定したトラップ装置2,3の再生動
作を実行できる。補正係数Kは、車両が走行負荷の多い
登坂路や高度の高い道路を走行してパティキュレートが
平地に比べて多く捕集されかつ平地に比べて差圧ΔPが
小さくなる走行状態や排気ガス温度の時に差圧ΔPを大
きい値に補正するので、フィルタ28,29による圧力
損失が高過ぎたり低過ぎたりしなくなる。このことは、
動力性能や燃費の悪化を抑えられると共に、トラップ再
生回数の増加を抑えてバッテリーの耐久性を向上させる
こととなる。
【0029】本発明の第2の形態となる排気浄化装置に
ついて説明する。第2の形態は、大気圧と排気ガス温度
Gtを考慮して選択された補正係数Kによって設定され
る閾値P2と差圧ΔPとの比較により再生手段4,5に
よるトラップ装置2,3の再生時期を判断する制御手段
を備えている。第2の形態となる排気浄化装置は、第1
の形態に対して制御手段以外の構成は同一構成を採用し
ている。
【0030】第2の形態にかかる制御手段(ECU)
は、マイクロコンピュータをメインに構成されたエンジ
ン制御機器であり、エンジン回転情報検知手段となる回
転センサ40からの回転情報Neや、大気圧センサ16
からの大気圧情報P、排気ガス温度センサ6,8からの
排気ガス温度情報Gt、エアフローセンサ15からの吸
入給気量、吸気温度や吸入圧力等の各種情報が取り込ま
れると共に、各種マップやプログラムが記憶されてい
て、アクチュエータ22,23、電磁弁27及び電磁ス
イッチ36,37を制御する機能を備えている。
【0031】プログラムやマップの中には、排気ガス温
度センサ6,8からの排気ガス温度情報Gtと大気圧セ
ンサ16からの大気圧情報Pとに基づき選択される補正
係数Kと、この補正係数Kに応じて再生手段4,5によ
るトラップ装置2,3の再生時期を判断するプログラム
等が含まれている。
【0032】補正係数Kは、図3に示す補正係数設定手
段となるマップ41から選択されるようになっている。
マップ41は、図3に示すように、排気ガス温度Gtが
上昇し大気圧が下がるほど補正係数Kが大きくなる特性
となっている。図6に示すフィルタ28,29の再生基
準となる再生領域と捕集領域とを分ける閾値P2は、フ
ィルタ28,29の耐久温度を超えないパティキュレー
ト量を捕集した時の差圧とされており、実験的に予め求
めて図6のマップ43上に記憶されている。つまり、第
2の形態にかかる制御手段は、第1の形態の制御手段と
なるECU17に対してマップ43と図5に示すプログ
ラムを除いて基本的に同一構成を採用している。
【0033】マップ43は、排気ガス流量Grと差圧Δ
Pからフィルタ28,29の再生時期を判断するもので
あり、補正係数Kに応じて2点鎖線で示す範囲内で閾値
P2を変化させるようになっている。具体的には、2点
鎖線で示す範囲内に補正係数Kに応じた補正閾値は比重
(空気密度)によって変化する値を複数設定し、補正係
数Kが設定されるとその補正係数に応じた補正閾値が選
択されて補正係数Kに応じたマップが設定されるように
なっている。つまり、大気圧が低くなるほど、または排
気ガス温度Gtが高くなるほど閾値を小さくするように
補正するようになっている。
【0034】第2の形態にかかる制御手段には、フィル
タ28,29燃焼用の設定温度があらかじめ設定されて
いて、フィルタ温度センサ8,9からの温度情報がこの
設定温度を越えた場合に、各フィルタがパティキュレー
トの燃焼温度以上になったものとして電磁弁27を駆動
して導入流路26を開放するようになっている。制御手
段は、トラップ装置2またはトラップ装置3の再生時期
と判断されると、電磁スイッチ37及びアクチュエータ
22,23の内の、再生時期と判断されたトラップ装置
に対応する側を駆動するようになっている。
【0035】このような構成の排気浄化装置の動作を図
5に示すトラップ再生制御のフローチャートに沿って説
明する。図示しないスタータスイッチがオンすると、エ
ンジン1や制御手段及び各種センサが作動してトラップ
再生制御ルーチンに入ると共に、エンジン1に吸気され
たエアAが図示しない噴射装置から噴射される燃料と一
緒に燃焼して排気ガスGが排出される。この排気ガスG
は、主排気通路21から分岐流路21Aまたは分岐流路
21Bを経てフィルタ28,29で主にパティキュレー
ト(PM)が捕集され、排気管21C,21Dを介して
図示しないマフラから大気中に排出される。本形態で
は、トラップ装置2から使用され、かつトラップ装置3
よりも先にトラップ装置2が再生されるものとして以下
説明を続ける。
【0036】図5に示すトラップ再生制御ルーチンで
は、ステップC1で回転センサ40からの回転情報Ne
の有無が判断され、回転情報Neが入力されるとステッ
プC2に進み、回転情報Neがなければエンジン停止中
としてリターンする。ステップC2ではエアフローセン
サ15からの吸気流量信号及び温度圧力情報と、圧力セ
ンサ10からの圧力情報を取り込み周知の排気ガス流量
算出マップで排気ガス流量Grを算出する。ステップC
3では圧力センサ10,11からのフィルタ前後の圧力
情報を取り込み差圧ΔPを算出する。
【0037】ステップC4では、大気圧センサ16から
の大気圧情報Pと排気ガス温度センサ6からの排気ガス
温度情報Gtを取り込み、図3に示すマップ41で現在
の大気圧と排気ガス温度情報Gtに応じた最適な補正係
数Kを検索して決定する。ステップC5では、閾値P2
を補正すべく、決定された補正係数Kに対応する補正閾
値を図6に示すマップ43の範囲から選択し、補正閾値
を現在の閾値P2とする。ステップC6では、この補正
された閾値P2と排気ガス流量Gr相当の差圧ΔPとを
比較して、差圧ΔPが閾値P2を超えたか否か、即ちパ
ティキュレートの捕集量が規定量での圧力になりフィル
タ28の再生時期に入ったかどうかを判断する。そし
て、差圧ΔPが図6に示すマップの閾値P2を超えて再
生領域側にあると、再生と見做しステップC7に進みト
ラップ再生を行い、閾値P2を超えていなければ、フィ
ルタ28によるパティキュレートの捕集が可能としてリ
ターンする。
【0038】ステップC7においてトラップ再生となる
と、制御手段から駆動信号が発っせられアクチュエータ
22,23を駆動し、図1に示すように開閉弁24で分
岐通路21Aが閉鎖すると共に、開閉弁25で分岐通路
21Bが開通されて分岐流路及びフィルタの切換えが行
われ、フィルタ29によるパティキュレートの捕集が開
始される。制御手段は、電磁スイッチ36を閉じて電気
ヒータ32を通電して発熱させフィルタ28を加熱す
る。フィルタ温度センサ7からの温度信号が、パティキ
ュレートの燃焼可能な温度以上に達したと見做せる設定
温度を上回ると電磁弁27を駆動する。
【0039】電磁弁27が駆動されると導入流路26が
開かれ、分岐通路21B内を流れる排気ガスGの一部が
図1に破線で示すように導入流路26を介してトラップ
装置2内に導入され、フィルタ28の燃焼が行われてパ
ティキュレートが除去されトラップ装置2の再生が行わ
れる。
【0040】トラップ装置3を再生する場合には、ステ
ップC2において、エアフローセンサ15からの吸気流
量信号及び温度圧力情報と、圧力センサ8からの圧力情
報を取り込み周知の排気ガス流量算出マップで排気ガス
流量Grを算出し、ステップC3において、圧力センサ
12,13からのフィルタ前後の圧力情報を取り込み差
圧ΔPを算出する。ステップC4では、大気圧センサ1
6からの大気圧情報Pと排気ガス温度センサ8からの排
気ガス温度情報Gtを取り込み、図3の示すマップ41
で現在の大気圧と排気ガス温度情報Gtに応じて最適な
補正係数Kを検索して決定する。ステップC5では、閾
値P2を補正すべく、決定された補正係数Kに対応する
補正閾値を図6に示すマップ43の範囲から選択し、補
正閾値を現在の閾値P2とする。ステップC6では、こ
の補正された閾値P2と排気ガス流量Gr相当の差圧Δ
Pとを比較して、差圧ΔPが閾値P2を超えたか否か、
即ちパティキュレートの捕集量が規定量となるフィルタ
29の再生時期に入ったかどうかを判断する。そして、
差圧ΔPが図6に示すマップの閾値P2を超えて再生領
域側にあると、再生時期と見做しステップC7に進んで
トラップ再生を行い、閾値P2を超えていなければ、フ
ィルタ29によるパティキュレートの捕集が可能として
リターンする。
【0041】ステップC7においてトラップ再生となる
と、制御手段から駆動信号が発っせられアクチュエータ
22,23が駆動され、図1とは反対に開閉弁25で分
岐通路21Bを閉鎖すると共に、開閉弁24で分岐通路
21Aが開通されて分岐流路及びフィルタの切換えが行
われ、フィルタ28によるパティキュレートの捕集が開
始される。制御手段は、電磁スイッチ37を閉じて電気
ヒータ33を通電して発熱させてフィルタ29を加熱す
る。そして、フィルタ温度センサ9からの温度信号が、
パティキュレートの燃焼可能な温度以上に達したと見做
せる設定温度を上回ると電磁弁27を駆動する。
【0042】電磁弁27が駆動されると導入流路26が
開かれ、分岐通路21A内を流れる排気ガスGの一部が
導入流路26を介してトラップ装置3内に導入され、フ
ィルタ29の燃焼が行われてパティキュレートが除去さ
れトラップ再生が行われる。
【0043】このように、大気の比重を考慮して大気圧
Pと排気ガス温度Gtから求められる補正係数Kによっ
て再生領域と捕集領域を分ける閾値P2を補正係数Kに
応じて変更することで、トラップ装置2,3の再生時期
が大気圧Pと排気ガス温度Gtに応じて適時変更される
ので、大気圧や走行条件が変化しても常に同一のパティ
キュレート捕集量の時に再生判断が行なわれるようにな
り、安定してトラップ装置2,3の再生動作を行うこと
ができる。つまり、補正係数Kは、車両が走行負荷の多
い登坂路や高度の高い道路を走行してパティキュレート
が平地に比べて多く捕集され、かつ平地に比べて差圧Δ
Pが小さくなる走行状態や排気ガス温度の時に差圧ΔP
を大きい値に補正するので、フィルタ28,29による
圧力損失が高過ぎたり低過ぎたりしなくなる。このこと
は、動力性能や燃費の悪化を抑えられると共に、トラッ
プ装置2,3の再生回数の増加を抑えてバッテリーの耐
久性を向上させることとなる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、制御手段
により、トラップ装置の前後の差圧が大気圧と排気ガス
温度を考慮した補正係数によって補正されると共に、こ
の補正係数と差圧とから求められた補正差圧により再生
領域と捕集領域とを分ける再生時期が判断されるので、
大気圧や走行負荷が変化しても常に同一の微粒子捕集量
の時に再生判断が行なわれ、安定したトラップ再生動作
を得られて動力性能や燃費の悪化を抑えられると共に、
トラップ再生回数の増加を抑えてバッテリーの耐久性を
向上する。また、制御手段により、トラップ装置の前後
の差圧が大気圧と排気ガス温度を考慮した補正係数によ
って補正されると共に、補正係数によって設定される閾
値により再生領域と捕集領域とを分けるトラップ装置の
再生時期が判断されるので、大気圧や走行負荷が変化し
ても常に同一の微粒子捕集量の時に再生判断が行なわ
れ、安定したトラップ再生動作を得られて動力性能や燃
費の悪化を抑えられると共に、トラップ再生回数の増加
を抑えてバッテリーの耐久性が向上する。
【0045】請求項2記載の発明によれば、大気圧が低
くなる時と排気ガスの温度が高くなるときにそれぞれ差
圧検出手段で検出された差圧検出値を大きく補正し又は
閾値を補正係数で小さく補正するので、標高の高い場所
や排気ガス温度が高くなる走行状態の多い車両に対する
フィルタ再生時期の遅れを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態を示すエンジンの排気浄化
装置の構成図である。
【図2】第1の形態におけるトラップ再生の制御手順を
示すフローチャートである。
【図3】補正係数の特性図である。
【図4】第1の形態におけるトラップ再生の切替え特性
図である。
【図5】第2の形態におけるトラップ再生の制御手順を
示すフローチャートである。
【図6】第2の形態におけるトラップ再生の切替え特性
図である。
【図7】大気の比重の特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2,3 トラップ装置 4,5 再生手段 6,8 排気ガス温度検出手段 10,11,12,13 圧力センサ 14 差圧検出手段 16 大気圧検出手段 17 制御手段 G 排気ガス Gt 排気ガス温度情報 P 大気圧情報 K 補正係数 ΔP 差圧 KΔP 補正差圧 P2 閾値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 45/00 312 F02D 45/00 312Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンからの排気ガス中の微粒子を捕集
    するトラップ装置と、 上記トラップ装置で捕集された微粒子を除去して同トラ
    ップ装置を再生する再生手段と、 上記排気ガスの温度を検出する排気ガス温度検出手段
    と、 大気圧を検出する大気圧検出手段と、 上記トラップ装置の前後の差圧を検出する差圧検出手段
    と、 上記排気ガス温度検出手段からの排気ガス温度情報と上
    記大気圧検出手段からの大気圧情報とに基づき補正係数
    を設定し、この補正係数で上記差圧を補正して得られる
    補正差圧、あるいは上記補正係数によって設定される閾
    値により再生領域と捕集領域とを分ける上記トラップ装
    置の再生時期を判断する制御手段とを具備するエンジン
    の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエンジンの排気浄化装置に
    おいて、 上記補正係数は、大気圧が低くなる時と、排気ガスの温
    度が高くなるときにそれぞれ上記差圧検出手段により検
    出された差圧検出値を大きく補正し又は上記閾値を小さ
    く補正することを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
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