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JPH10244218A - 自動車上塗塗装法 - Google Patents

自動車上塗塗装法

Info

Publication number
JPH10244218A
JPH10244218A JP4814597A JP4814597A JPH10244218A JP H10244218 A JPH10244218 A JP H10244218A JP 4814597 A JP4814597 A JP 4814597A JP 4814597 A JP4814597 A JP 4814597A JP H10244218 A JPH10244218 A JP H10244218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clear
coating material
coating
paint
clear coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4814597A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Watanabe
晃宏 渡辺
Susumu Umemura
晋 梅村
Masataka Muramatsu
正隆 村松
Shigeru Nakamura
茂 中村
Terukazu Shibata
輝一 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP4814597A priority Critical patent/JPH10244218A/ja
Publication of JPH10244218A publication Critical patent/JPH10244218A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】3コート方式において、第2クリア塗料を厚膜
に塗装でき、第1クリヤー塗膜と第2クリヤー塗膜との
層間付着性に優れ、しかも省エネである新規な自動車上
塗塗装法を提供すること。 【解決手段】自動車車体外板部に、着色ベース塗料
(A)を塗装し、硬化させることなく第1クリヤー塗料
(B)を塗装し、70〜100℃でプレヒートした後、
第2クリヤー塗料(C)を塗装してから加熱して該3層
塗膜を同時に硬化させることを特徴とする自動車上塗塗
装法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車車体外板部
に着色ベース塗料、第1クリヤー塗料及び第2クリヤー
塗料を塗装してなる3層塗膜を形成する、新規な自動車
上塗塗装法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体外板部に上塗塗膜を形成する
方法として、塗膜の平滑性、鮮映性等の向上の観点から
クリヤー塗料を2度塗りする3コート方式が行われてい
る。例えば、着色ベース塗料、第1クリヤー塗料及び第
2クリヤー塗料をウエットオンウエットで塗装してから
加熱して該3層塗膜を同時に硬化せしめる3コート1ベ
イク(3C1B)方式、着色ベース塗料及び第1クリヤ
ー塗料を塗装後、加熱して両塗膜を硬化してから第2ク
リヤー塗料を塗装し、再び加熱硬化して3層塗膜を形成
する3コート2ベイク(3C2B)方式が既知である。
しかしながら、3C1B方式には、塗膜の加熱は1工程
であるために省エネであるが、第2クリヤー塗料を厚膜
(例えば、30μm以上)に塗装して、塗膜の平滑性、
鮮映性等を向上せしめることが困難で、しかもタレ易い
等の欠陥があり、一方3B2C方式は2回の加熱工程が
必要になり、しかも第1クリヤー塗膜と第2クリヤー塗
膜との層間付着性等が低下する等の欠陥を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠陥が解消され、3コート方式において、第
2クリア塗料を厚膜に塗装でき、第1クリヤー塗膜と第
2クリヤー塗膜との層間付着性に優れ、しかも省エネで
ある新規な自動車上塗塗装法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく、鋭意研究の結果、3C1B方式の工程にお
いて第1クリヤー塗料塗膜を70〜100℃でプレヒー
トしてから第2クリヤー塗料を塗装することにより、目
的が達成できることを見出し本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は、自動車車体外板部に、着色
ベース塗料(A)を塗装し、硬化させることなく第1ク
リヤー塗料(B)を塗装し、70〜100℃でプレヒー
トした後、第2クリヤー塗料(C)を塗装してから加熱
して該3層塗膜を同時に硬化させることを特徴とする自
動車上塗塗装法に係る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明塗装法の被塗物である自動
車車体の外板部は、ドアを閉めた状態で車体の外側に位
置している部分であり、例えば乗用車、軽自動車、バ
ス、トラック等のボンネットフード、ルーフ、トランク
リッド、フェンダー、バンパー、ドア外側等が挙げられ
る。
【0007】上記車体外板部の材質は、通常、鋼板、プ
ラスチック(ポリオレフィン、ポリウレタン等)等であ
るが、これらのいずれであっても良い。
【0008】また、本発明法の実施に先立ち、被塗物の
車体外板部は、予めカチオン電着塗料等の下塗塗料及び
中塗塗料等を塗装し、その塗膜を硬化しておくことが好
ましい。
【0009】着色ベース塗料(A)は、第1クリヤー塗
料(B)に先立ち、外板部に塗装する塗料であって、基
体樹脂、架橋剤、着色顔料及び有機溶剤を必須成分とし
て含有する有機溶剤系液状塗料であって、ソリッドカラ
ー塗料、メタリック塗料及びパール調塗料等が包含され
る。
【0010】基体樹脂としては、例えば、水酸基、カル
ボキシル基、エポキシ基等の官能基を有するアクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂等を挙げることが
できる。また、架橋剤としては、例えば、基体樹脂中の
官能基と反応しうるメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソ
シアネート化合物、ブロックポリイソシアネート化合
物、カルボキシル基含有化合物等を挙げることができ
る。基体樹脂と架橋剤との比率は、該両成分の合計重量
を基準に、基体樹脂は50〜90重量%、特に60〜8
0重量%、架橋剤は50〜10重量%、特に40〜20
重量%が適している。
【0011】着色顔料としては、例えば、ソリッドカラ
ー顔料、メタリック顔料及びパール調顔料等が使用でき
る。ソリッドカラー顔料として、例えば、酸化チタン、
亜鉛華、カーボンブラック、カドミウムレッド、モリブ
デンレッド、クロムエロー、酸化クロム、プルシアンブ
ルー、コバルトブルー等の無機顔料;アゾ顔料、フタロ
シアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリン顔
料、スレン系顔料、ペリレン顔料等の有機顔料が挙げら
れる。メタリック顔料としては、例えば、りん片状アル
ミニウム、雲母状酸化鉄等が挙げられる。また、パール
調顔料としては、例えば、雲母、金属酸化物で表面被覆
した雲母等が挙げられる。
【0012】これらの着色顔料は、単独で又は2種以上
併用することが可能である。これらの着色顔料の配合量
は、目的とする色調、メタリック感、パール調に応じ
て、任意に選択でき、制限は特にない。
【0013】有機溶剤は上記基体樹脂、架橋剤及び着色
顔料を混合して溶解乃至分散できるものであれば良く、
例えば、炭化水素系、エステル系、エーテル系、アルコ
ール系、ケトン系等の通常の塗料用溶剤が使用できる。
【0014】着色ベース塗料(A)は上記基体樹脂、架
橋剤及び着色顔料を有機溶剤に常法により混合して溶解
乃至分散せしめることによって調製できる。
【0015】クリヤー塗料(B)及び(C)は、基体樹
脂、架橋剤及び有機溶剤を必須成分として含有し透明塗
膜を形成する。これらの基体樹脂、架橋剤及び有機溶剤
としては、着色ベース塗料(A)で例示したものが適し
ている。クリヤー塗料(B)及び(C)は、着色ベース
塗料(A)の場合と同様にして調製することができる。
クリヤー塗料(B)及び(C)の基体樹脂、架橋剤や有
機溶剤は同一塗装ラインにおいて同じかまたは異なって
いてもいずれでもよい。
【0016】本発明塗装法は、自動車車体外板部に着色
ベース塗料(A)及び第1クリヤー塗料(B)を塗装
し、該両塗膜を70〜100℃で加熱してプレヒート
し、ついで第2クリヤー塗料(C)を塗装したのち、加
熱して該3層塗膜を同時に硬化させるものである。
【0017】着色ベース塗料(A)は、静電塗装方式、
スプレー塗装方式等で外板部に塗装することができる。
例えば、該ベース塗料(A)の塗装時固形分含有率を1
0〜50重量%、粘度を10〜30秒(フォードカップ
#4/20℃)に調整し、塗装膜厚は硬化塗膜で10〜
40μmになるように塗装し、室温で1〜20分放置し
てから、第1クリヤー塗料(B)を塗装することが好ま
しい。
【0018】第1クリヤー塗料(B)は、塗装時固形分
濃度を10〜60重量%、粘度を10〜40秒(フォー
ドカップ#4/20℃)に調整しておき、これをベース
塗料(A)の未硬化塗面に静電塗装方式、スプレー塗装
方式等で、硬化塗膜で20〜50μmになるように塗装
することが好ましい。
【0019】本発明塗装法では、第1クリヤー塗料
(B)を塗装後であって第2クリヤー塗料(C)の塗装
前に、着色ベース塗料(A)及び第1クリヤー塗料
(B)からなる未硬化の2層塗膜を70〜100℃、好
ましくは80〜95℃の温度でプレヒートすることが必
要である。このプレヒートによって、該両塗膜は架橋硬
化することがなくゲル分率が5重量%以下であり、しか
も第1クリヤー塗料(B)の固形分含有率は80重量%
以上、特に90重量%以上であることが好ましい。プレ
ヒートの時間は、通常、2〜30分程度とするのが適当
である。
【0020】かかるプレヒートを行うことにより、従来
の3C1B方式に比べて第2クリヤー塗料(C)の厚膜
(例えば、硬化塗膜で30μm以上)塗装が可能にな
り、しかも塗膜のタレが防止でき、又3B2C方式に比
べて加熱工程が少なくなったので省エネが実現でき、し
かも層間付着性が向上した等の効果が得られる。
【0021】次に、着色ベース塗料(A)及び第1クリ
ヤー塗料(B)からなる未硬化2層塗膜をプレヒートし
てから、該塗面に第2クリヤー塗料(C)を塗装する。
【0022】第2クリヤー塗料(C)は、塗装時固形分
濃度を20〜60重量%、粘度を10〜60秒(フォー
ドカップ#4/20℃)に調整しておき、これをプレヒ
ートした第1クリヤー塗料(B)塗面に、硬化塗膜を基
準に10〜50μmになるように静電方式、スプレー方
式等で塗装する。ついで、室温で1〜10分程度放置し
てから、100〜160℃で10〜40分加熱して3層
塗膜を同時に硬化させることにより、本発明塗装法が達
成される。
【0023】
【実施例】以下、製造例、実施例及び比較例を挙げて、
本発明を更に具体的に説明する。
【0024】製造例1 被塗物の調製 自動車用鋼板(大きさ100×150×0.8mm)
に、カチオン電着塗料(「エレクロン9800」、関西
ペイント(株)製、商品名、ポリアミン変性エポキシ樹
脂−ブロックポリイソシアネート系水性型塗料)及び中
塗塗料(「ルーガベークTP−37」、関西ペイント
(株)製、商品名、ポリエステル樹脂−メラミン樹脂系
有機溶剤型塗料)を塗装し、それぞれ加熱硬化して、被
塗物とした。
【0025】製造例2 着色ベース塗料(A−1)の調
製 水酸基含有アクリル樹脂(数平均分子量15,000、
水酸基価50mgKOH/g、酸価4mgKOH/g)75重量部、
「ユーバン20SE」(メチル・ブチル混合エーテル化
メラミン樹脂、三井東圧社製、商品名)25重量部(固
形分)、アルミペースト(東洋アルミニウム製、「アル
ミペースト4919」、商品名)4重量部及びカーボン
ブラック3重量部を、酢酸エチル/トルエン/ソルベッ
ソ150(炭化水素系溶剤、コスモ石油(株)製、商品
名)=50/30/20(重量比)からなる混合溶剤に
混合分散し、塗装時の固形分含有率を40重量%、粘度
を30秒(フォードカップ#4/20℃)に調整して、
着色ベース塗料(A−1)を得た。
【0026】製造例3 第1クリヤー塗料(B−1)の
調製 水酸基含有アクリル樹脂(数平均分子量10,000、
水酸基価100mgKOH/g、酸価5mgKOH/g)80部(固形
分)及び「ユーバン20SE」20部(固形分)をソル
ベッソ100(炭化水素系溶剤、コスモ石油(株)製、
商品名)/ソルベッソ150=50/50(重量比)か
らなる混合溶剤に混合溶解し、塗装時固形分含有率40
重量%、粘度20秒(フォードカップ#4/20℃)に
調整して、第1クリヤー塗料(B−1)を得た。
【0027】製造例4 第2クリヤー塗料(C−1)の
調製 水酸基含有アクリル樹脂(数平均分子量12,000、
水酸基価110mgKOH/g、酸価5mgKOH/g)80部(固形
分)及び「ユーバン20SE」20部(固形分)をソル
ベッソ100/ソルベッソ150=50/50(重量
比)からなる混合溶剤に混合溶解し、塗装時固形分含有
率40重量%、粘度20秒(フォードカップ#4/20
℃)に調整して、第2クリヤー塗料(C−1)を得た。
【0028】実施例1及び比較例1〜2 製造例1で得た被塗物に、着色ベース塗料(A−1)を
硬化塗膜で15μmの膜厚になるように、第1クリヤー
塗料(B−1)を硬化塗膜で30μmの膜厚になるよう
に、又第2クリヤー塗料(C−1)を硬化塗膜で30μ
mの膜厚になるように、下記表1に示した工程に従い、
塗装、乾燥、加熱して硬化せしめた。
【0029】
【表1】
【0030】次に、上記で得られた塗膜の性能を、下記
試験方法により調べた。
【0031】厚膜塗装性:第1クリヤー塗料の塗面に、
第2クリヤー塗料を硬化塗膜で30μmの膜厚になるよ
うに塗装し、140℃で30分加熱硬化してなる塗膜面
を観察し、タレ等の発生が認められないものを良好と、
タレ等の発生が認められるものを不良とした。
【0032】層間付着性:素地に達するように、カッタ
ーナイフで、試験片のほぼ中央に、直行する縦横11本
ずつの平行線を1mm間隔で引いて、1cm2中に10
0個のマス目ができるようにゴバン目状に切りキズを付
け、その塗面に粘着セロハンテープを貼着し、それを急
激に剥がした後のゴバン目塗面を観察した。塗膜の剥離
が全く認められないものを良好と、第1クリヤー塗面と
第2クリヤー塗面との間に1個以上の剥離が認められる
ものを不良とした。
【0033】鮮映性:写像性測定器(IMAGE CLARITY ME
TER:スガ試験機(株)製)により、ICM値(0〜1
00%の範囲の値をとり、数値の大きいほど鮮映性(写
像性)が良い)を測定し、ICM値が80以上のものを
良好と、ICM値が80未満のものを不良とした。
【0034】光沢:JIS K−5400 7.6(1
990)の20度鏡面光沢度に従い、塗膜の光沢の程度
として、入射角と受光角とがそれぞれ60度のときの反
射率を測定した。鏡面光沢度の基準面の光沢度を100
としたときの百分率で表したときに、反射率90%以上
のものを良好と、反射率90%未満のものを不良とし
た。
【0035】塗膜性能の試験結果を、表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明塗装法は、特に、3C1B方式に
おいて、第2クリヤー塗料(C)の塗装前に着色ベース
塗料(A)と第1クリヤー塗料(B)とからなる2層塗
膜を70〜100℃でプレヒートすることによって、従
来の3C1B方式に比べて第2クリヤー塗料(C)の厚
膜(例えば、硬化塗膜で30μm以上)塗装が可能にな
り、しかも塗料のタレが防止でき、又3B2C方式に比
べて加熱工程が少ないので省エネが実現でき、しかも第
1クリヤー塗膜と第2クリヤー塗膜との層間付着性が向
上した、等の効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 茂 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 柴田 輝一 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車車体外板部に、着色ベース塗料
    (A)を塗装し、硬化させることなく第1クリヤー塗料
    (B)を塗装し、70〜100℃でプレヒートした後、
    第2クリヤー塗料(C)を塗装してから加熱して該3層
    塗膜を同時に硬化させることを特徴とする自動車上塗塗
    装法。
JP4814597A 1997-03-03 1997-03-03 自動車上塗塗装法 Pending JPH10244218A (ja)

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JP4814597A JPH10244218A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 自動車上塗塗装法

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Cited By (3)

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