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JPH1024403A - 異常検出機能を有する加工機および加工機の異常検出方法 - Google Patents

異常検出機能を有する加工機および加工機の異常検出方法

Info

Publication number
JPH1024403A
JPH1024403A JP8183786A JP18378696A JPH1024403A JP H1024403 A JPH1024403 A JP H1024403A JP 8183786 A JP8183786 A JP 8183786A JP 18378696 A JP18378696 A JP 18378696A JP H1024403 A JPH1024403 A JP H1024403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving
abnormality
switch
moving body
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8183786A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Okada
泰治 岡田
Toshihiro Noda
敏裕 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP8183786A priority Critical patent/JPH1024403A/ja
Publication of JPH1024403A publication Critical patent/JPH1024403A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工機に設けられた検出器に故障等の異常が
発生した場合や、検出動作に異常が発生した場合に、的
確に異常を認識することによって、適正な切削作業を行
なうこと。 【解決手段】 昇降体2は矢印90方向に下降し、カッ
ター60によって木材W1を切削する。またカバー体7
は昇降体2に対して昇降自在に保持されている。昇降体
2が矢印90方向に下降する際、スイッチSW1によっ
て木材W1が検出される前にスイッチSW4が昇降体2
の鉄片24を検出した場合スイッチSW1の故障と判断
する。また、昇降体2が矢印91方向に上昇する際、ス
イッチSW3が鉄片24を検出する前にスイッチSW2
が鉄片24を検出した場合、スイッチSW3の故障と判
断する。さらに、スイッチSW3による検出後、所定時
関内にスイッチSW2による検出が行なわれない場合、
スイッチSW2の故障と判断する。また、所定時関内に
移動モータのエンコーダから出力信号がない場合、エン
コーダの故障と判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異常検出機能を有す
る加工機および加工機の異常検出方法に関し、特に加工
機に設けられた検出器に故障等の異常が発生した場合
や、検出動作に異常が発生した場合に、的確に異常を認
識する異常検出機能を有する加工機および加工機の異常
検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】木材を切削加工するための従来の切削加
工機として、特開平6−226707号公報記載の仕口
加工機がある。この加工機は、木材同士を組み合わせて
結合させるための接合部を切削加工するものであり、一
方の木材に接合用の凸部(ほぞ)を形成し、他方の木材
に接合用の凹部(ほぞ穴)を形成する。
【0003】図36A、Bはカマ形状のほぞ、ほぞ穴を
示しており、一方の木材W1に形成されたほぞ55(図
36A)を他方の木材W1に形成されたほぞ穴56(図
36B)に嵌合させる。また、図36C、Dはアリ形状
のほぞ、ほぞ穴であり、一方の木材W1に形成されたほ
ぞ55(図36C)を他方の木材W2に形成されたほぞ
穴56(図36D)に嵌合させる。
【0004】従来の仕口加工機の側面図を図37に示
す。テーブル80上には加工対象となる木材W1が載置
されて固定される。木材W1の上方にはカッター83が
位置している。このカッター83はカッター用モータ8
4によって回転し、木材W1を切削する。これらカッタ
ー83、カッター用モータ84は取り付けベース72に
取り付けられており、取り付けベース72はさらに昇降
体87に保持されている。そして、この昇降体87は縦
ガイドレール86に矢印90、91方向に昇降自在に取
り付けられている。なお、矢印90方向が本実施形態に
おける作動方向、矢印91方向が本実施形態における復
帰方向である。
【0005】昇降体87には昇降ガイド100が樹立さ
せて設けられており、この昇降ガイド100にカバー体
70が取り付けられている。このカバー体70は昇降ガ
イド100に沿って昇降自在である。カバー体70は通
常時にはその自重によって昇降ガイド100の最下端に
位置しており、カッター83を覆っている。
【0006】昇降体87には取り付けステイ101を介
して基準リミットスイッチ102が設けられている。他
方、昇降体87に対して昇降自在なカバー体70には接
触子103が固定されている。すなわち、昇降体87と
カバー体70とが所定の位置関係になった時点で、基準
リミットスイッチ102が接触子103によってONさ
れるようになっている。
【0007】昇降体87の受動ナット71には、送りね
じ軸85が螺入、貫通しており、送りねじ軸85は縦移
動用モータ81に連結されている。すなわち、縦移動用
モータ81の駆動にしたがい、送りねじ軸85、受動ナ
ット71を介して昇降体87を矢印90、91方向に昇
降制御される。
【0008】また、昇降体87には横ガイドレール88
が設けられており、カッター83、カッター用モータ8
4、カバー体70等を保持している取り付けベース72
はこの横ガイドレール88に沿って横方向に移動する。
横方向の移動は昇降体87に設けられている横移動用モ
ータ82によって制御される。
【0009】この従来の仕口加工機によって、ほぞ55
またはほぞ穴56を形成する場合、縦移動用モータ81
の駆動によって昇降体87は矢印90方向に下降し、木
材W1に向って接近する。切削作業に先立ってほぞ、ほ
ぞ穴のいずれかに応じたカッター83が選択され、取り
付けベース72に取り付けられる。
【0010】昇降体87が下降する過程で、カバー体7
0の下端は木材W1の上面に当接し、木材W1に支持さ
れた状態でカバー体70の下降は停止する。図38は昇
降体87とカバー体70との位置関係、基準リミットス
イッチ102と接触子103との位置関係を示す図であ
り、図38Aはカバー体70の下端が木材W1の上面に
当接した状態を示している。
【0011】この状態からさらに昇降体87が矢印90
方向に下降し、昇降体87側に取り付けられた基準リミ
ットスイッチ102が、カバー体70側の接触子103
によってONされ、検出信号が出力される(図38
B)。そして、この検出信号が出力された時点における
カッター83の位置を切削基準位置とし、所定の長さ昇
降体87がさらに下降することによって(図38C)、
ほぞ、ほぞ穴の切削深さが制御される。なお、基準リミ
ットスイッチ102から検出信号が出力された時点か
ら、切削のために昇降体87は低速で矢印90方向に下
降する。
【0012】ほぞ穴(図36B、D)の切削加工は、縦
移動用モータ81の駆動によってカッター83が矢印9
0方向に移動することにより行なわれる。また、ほぞ
(図36A、C)の切削加工は、縦移動用モータ81、
横移動用モータ82の駆動による縦横方向の組み合わせ
にしたがってカッター83が移動することによって行な
われる。カッター83の移動量は、縦移動用モータ8
1、横移動用モータ82に設けられたエンコーダによっ
て検出される。
【0013】切削加工が終了した後、昇降体87は矢印
91方向に高速で復帰移動し初期位置に向う。そして、
初期位置の近傍で減速位置リミットスイッチによって昇
降体87は検出され、この時点で低速移動に切り換わ
る。この後、昇降体87は低速で矢印91方向に移動
し、初期位置リミットスイッチによって検出され、初期
位置で停止する。昇降体87は減速位置から低速移動し
ているので、初期位置で確実に停止することができる。
【0014】なお、昇降体87の下限位置にも下限位置
リミットスイッチが設けられている。そして、昇降体8
7が矢印90方向へ下降し、たとえば木材が載置されて
いない状態で下方の限界位置に達した場合、昇降体87
は下限位置リミットスイッチによって検出され強制停止
されるようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の加工機には次の
ような問題があった。上述のように、基準リミットスイ
ッチ102がONした時点から昇降体87は低速で下降
し、この時点におけるカッター83の位置を切削基準位
置として、ほぞ、ほぞ穴の切削深さが制御される。この
ため、たとえば基準リミットスイッチ102が故障し検
出信号が出力されない状態で作業を続行してしまうと、
適正な切削を行なうことができないという問題がある。
【0016】また、初期位置リミットスイッチが故障し
た場合、昇降体87を初期位置で停止させることができ
ない。さらに、減速位置リミットスイッチが故障した場
合、昇降体87を減速させることができず、高速移動の
勢いで初期位置で正確に停止させることができない。ま
た、下限位置リミットスイッチに故障が発生した場合、
昇降体87を下限位置で強制停止させることができな
い。
【0017】さらに、上述のように、カッター83の移
動量は、縦移動用モータ81、横移動用モータ82に設
けられたエンコーダによって検出される。このため、こ
れらのエンコーダが故障した状態で作業を続行してしま
うと、カッター83の移動量を正確に検知することがで
きず、適正な切削を行なうことができない。
【0018】そこで本発明は、加工機に設けられた検出
器に故障等の異常が発生した場合や、検出動作に異常が
発生した場合に、的確に異常を認識することによって、
適正な切削作業を行なうことができる異常検出機能を有
する加工機および加工機の異常検出方法の提供を目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る異常検出
機能を有する加工機は、対象部材を切削する切削刃が設
けられた移動体であって、当該切削刃と対象部材との位
置関係を変化させるために移動する移動体、移動体が初
期位置に達したことを検出して初期位置検出信号を出力
する初期位置検出器、前記初期位置に向う復帰方向に移
動する移動体が、直前位置に達したことを検出して直前
位置検出信号を出力する直前位置検出器、移動体が復帰
方向に移動していることを検出する移動方向検出器、を
備えており、前記移動方向検出器が、移動体の復帰方向
への移動を検出している場合において、直前位置検出信
号が出力されず、かつ初期位置検出信号が出力されたと
き、異常の発生を認識する、ことを特徴としている。
【0020】請求項2に係る異常検出機能を有する加工
機は、対象部材を切削する切削刃が設けられた移動体で
あって、当該切削刃と対象部材との位置関係を変化させ
るために移動する移動体、移動体が初期位置に達したこ
とを検出して初期位置検出信号を出力する初期位置検出
器、前記初期位置に向う復帰方向に移動する移動体が、
直前位置に達したことを検出して直前位置検出信号を出
力する直前位置検出器、移動体が復帰方向に移動してい
ることを検出する移動方向検出器、を備えており、前記
移動方向検出器が、移動体の復帰方向への移動を検出し
ている場合において、直前位置検出信号が出力された
後、初期位置検出信号が出力されない状態で移動体の移
動距離が基準距離に達したとき、異常の発生を認識す
る、請求項3に係る異常検出機能を有する加工機は、対
象部材を切削する切削刃が設けられた移動体であって、
当該切削刃と対象部材との位置関係を変化させるために
移動する移動体、移動体の移動量を検出し、移動量検出
信号を出力する移動量検出器、を備えており、移動体が
移動している状態において、移動量基準時間内に移動量
検出信号が出力されないとき、異常の発生を認識する、
ことを特徴としている。
【0021】請求項4に係る異常検出機能を有する加工
機は、請求項1、2または3に係る異常検出機能を有す
る加工機において、前記移動体は、対象部材に対し離接
方向に移動することによって切削刃と対象部材との位置
関係を変化させる昇降体として構成されている、ことを
特徴としている。
【0022】請求項5に係る異常検出機能を有する加工
機は、請求項1、2または3に係る異常検出機能を有す
る加工機において、前記移動体は、回転移動することに
よって切削刃と対象部材との位置関係を変化させる回転
体として構成されている、ことを特徴としている。
【0023】請求項6に係る異常検出機能を有する加工
機は、対象部材を切削する切削刃が設けられており、対
象部材に対し離接方向に移動可能な昇降体であって、対
象部材に接近する作動方向に移動する過程で、切削刃を
当該対象部材に当接させ、対象部材を切削する昇降体、
対象部材に対し切削刃が切削基準位置に達したことを検
出して切削基準位置検出信号を出力する切削基準位置検
出器、昇降体の前記作動方向への移動限界を検出して限
界位置検出信号を出力する限界検出器、移動体が作動方
向に移動していることを検出する移動方向検出器、を備
えており、前記移動方向検出器が、移動体の作動方向へ
の移動を検出している場合において、切削基準位置検出
信号が出力されず、かつ限界位置検出信号が出力された
とき、異常の発生を認識する、ことを特徴としている。
【0024】請求項7に係る加工機の異常検出方法は、
対象部材を切削する切削刃が設けられており、当該切削
刃と対象部材との位置関係を変化させるために移動する
移動体であって、初期位置に向う復帰方向に移動してい
る場合、直前位置を通過する移動体、を備えた加工機に
おける異常検出方法であって、移動体が復帰方向へ移動
している場合において、直前位置が検出されず、かつ初
期位置が検出されたとき、異常の発生を認識する、こと
を特徴としている。
【0025】請求項8に係る加工機の異常検出方法は、
対象部材を切削する切削刃が設けられており、当該切削
刃と対象部材との位置関係を変化させるために移動する
移動体であって、初期位置に向う復帰方向に移動してい
る場合、直前位置を通過する移動体、を備えた加工機に
おける異常検出方法であって、移動体が復帰方向へ移動
している場合において、直前位置が検出された後、初期
位置が検出されない状態で移動体の移動距離が基準距離
に達したとき、異常の発生を認識する、ことを特徴とし
ている。
【0026】請求項9に係る加工機の異常検出方法は、
対象部材を切削する切削刃が設けられており、当該切削
刃と対象部材との位置関係を変化させるために移動する
移動体、を備えた加工機における異常検出方法であっ
て、移動体が移動している状態において、移動量基準時
間内に移動体の移動量が検出されないとき、異常の発生
を認識する、ことを特徴としている。
【0027】請求項10に係る加工機の異常検出方法
は、対象部材を切削する切削刃が設けられており、対象
部材に対し離接方向に移動可能な昇降体であって、対象
部材に接近する作動方向に移動する過程で、切削刃を当
該対象部材に当接させ、対象部材を切削する昇降体、を
備えた加工機における異常検出方法であって、移動体が
作動方向へ移動している場合において、切削刃を対象部
材との当接が検出されず、かつ移動体の作動方向への限
界位置が検出されたとき、異常の発生を認識する、こと
を特徴としている。
【0028】
【発明の効果】請求項1に係る異常検出機能を有する加
工機においては、移動方向検出器が、移動体の復帰方向
への移動を検出している場合において、直前位置検出信
号が出力されず、かつ初期位置検出信号が出力されたと
き、異常の発生を認識する。
【0029】すなわち、移動体が復帰方向へ移動してい
る場合、正常時においては、直前位置検出信号が出力さ
れた後に初期位置検出信号が出力される。このため、直
前位置検出信号が出力されない状態で初期位置検出信号
が出力された場合は、直前位置検出器に故障等の異常が
発生したと判断することができ、異常表示などの処置を
行なうことができ、適正な切削作業が可能になる。
【0030】請求項2に係る異常検出機能を有する加工
機においては、移動方向検出器が、移動体の復帰方向へ
の移動を検出している場合において、直前位置検出信号
が出力された後、初期位置検出信号が出力されない状態
で移動体の移動距離が基準距離に達したとき、異常の発
生を認識する。
【0031】すなわち、移動体が復帰方向へ移動してい
る場合、正常時においては、直前位置検出信号が出力さ
れた後、移動体の移動距離が基準距離に達するまでの間
に初期位置検出信号が出力される。このため、直前位置
検出信号が出力された後、初期位置検出信号が出力され
ない状態で移動体の移動距離が基準距離に達した場合
は、初期位置検出器に故障等の異常が発生したと判断す
ることができ、異常表示などの処置を行なうことがで
き、適正な切削作業が可能になる。
【0032】請求項3に係る異常検出機能を有する加工
機においては、移動体が移動している状態において、移
動量基準時間内に移動量検出信号が出力されないとき、
異常の発生を認識する。
【0033】すなわち、移動体が移動している状態で
は、正常時においては、移動量検出器から移動量検出信
号が出力されている。このため、移動体が移動している
状態において、移動量基準時間内に移動量検出信号が出
力されない場合は、移動量検出器に故障等の異常が発生
したと判断することができ、異常表示などの処置を行な
うことができ、適正な切削作業が可能になる。
【0034】また、移動体が移動限界に達し、移動不能
の状態になった場合にも、移動量基準時間内に移動量検
出信号が出力されない。このため、たとえば移動体を強
制停止するための移動限界検出用の検出器に故障等の異
常が発生した場合にも、異常表示などの処置を行なうこ
とができ、適正な切削作業が可能になる。
【0035】請求項4に係る異常検出機能を有する加工
機においては、移動体は、対象部材に対し離接方向に移
動することによって切削刃と対象部材との位置関係を変
化させる昇降体として構成されている。
【0036】このため、昇降体に対する直前位置検出
器、初期位置検出器または移動量検出器に故障等の異常
が発生した場合、異常表示などの処置を行なうことがで
き、適正な切削作業が可能になる。
【0037】請求項5に係る異常検出機能を有する加工
機においては、移動体は、回転移動することによって切
削刃と対象部材との位置関係を変化させる回転体として
構成されている。
【0038】このため、回転体に対する直前位置検出
器、初期位置検出器または移動量検出器に故障等の異常
が発生した場合、異常表示などの処置を行なうことがで
き、適正な切削作業が可能になる。
【0039】請求項6に係る異常検出機能を有する加工
機においては、移動方向検出器が、移動体の作動方向へ
の移動を検出している場合において、切削基準位置検出
信号が出力されず、かつ限界位置検出信号が出力された
とき、異常の発生を認識する。
【0040】すなわち、移動体が作動方向へ移動してい
る場合、正常時においては、切削基準位置検出信号が出
力された後に限界位置検出信号が出力される。このた
め、切削基準位置検出信号が出力されない状態で限界位
置検出信号が出力された場合は、切削基準位置検出器に
故障等の異常が発生したと判断することができ、異常表
示などの処置を行なうことができ、適正な切削作業が可
能になる。
【0041】請求項7に係る加工機の異常検出方法にお
いては、移動体が復帰方向へ移動している場合におい
て、直前位置が検出されず、かつ初期位置が検出された
とき、異常の発生を認識する。
【0042】すなわち、移動体が復帰方向へ移動してい
る場合、正常時においては、直前位置が検出された後に
初期位置が検出される。このため、直前位置が検出され
ない状態で初期位置が検出された場合は、直前位置の検
出動作に異常が発生したと判断することができ、異常表
示などの処置を行なうことができ、適正な切削作業が可
能になる。
【0043】請求項8に係る加工機の異常検出方法にお
いては、移動体が復帰方向へ移動している場合におい
て、直前位置が検出された後、初期位置が検出されない
状態で移動体の移動距離が基準距離に達したとき、異常
の発生を認識する。
【0044】すなわち、移動体が復帰方向へ移動してい
る場合、正常時においては、直前位置が検出された後、
移動体の移動距離が基準距離に達するまでの間に初期位
置が検出される。このため、直前位置が検出された後、
初期位置が検出されない状態で移動体の移動距離が基準
距離に達した場合は、初期位置の検出動作に異常が発生
したと判断することができ、異常表示などの処置を行な
うことができ、適正な切削作業が可能になる。
【0045】請求項9に係る加工機の異常検出方法にお
いては、移動体が移動している状態において、移動量基
準時間内に移動体の移動量が検出されないとき、異常の
発生を認識する。
【0046】すなわち、移動体が移動している状態で
は、正常時においては、移動体の移動量が検出されてい
る。このため、移動体が移動している状態において、移
動量基準時間内に移動体の移動量が検出されない場合
は、移動量の検出動作に異常が発生したと判断すること
ができ、異常表示などの処置を行なうことができ、適正
な切削作業が可能になる。
【0047】また、移動体が移動限界に達し、移動不能
の状態になった場合にも、移動量基準時間内に移動体の
移動量が検出されない。このため、たとえば移動体を強
制停止するための移動限界の検出動作に異常が発生した
場合にも、異常表示などの処置を行なうことができ、適
正な切削作業が可能になる。
【0048】請求項10に係る加工機の異常検出方法に
おいては、移動体が作動方向へ移動している場合におい
て、切削刃を対象部材との当接が検出されず、かつ移動
体の作動方向への限界位置が検出されたとき、異常の発
生を認識する。
【0049】すなわち、移動体が作動方向へ移動してい
る場合、正常時においては、切削刃を対象部材との当接
が検出された後に限界位置が検出される。このため、切
削刃を対象部材との当接が検出されない状態で限界位置
が検出された場合は、切削刃を対象部材との当接の検出
動作に異常が発生したと判断することができ、異常表示
などの処置を行なうことができ、適正な切削作業が可能
になる。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明に係る異常検出機能を有す
る加工機および加工機の異常検出方法の一実施形態を図
面に基づいて説明する。加工機としては、たとえば木材
に接合用の凸部(ほぞ)、凹部(ほぞ穴)を切削形成す
る仕口加工機がある。一方の木材に形成したほぞを、他
方の木材に形成したほぞ穴に嵌合することによって、木
材同士等を組み合わせて結合させる。
【0051】図36にほぞおよびほぞ穴を示す。図36
A、Bはカマ形状のほぞ、ほぞ穴であり、一方の木材W
1に形成されたほぞ55(図36A)を他方の木材W1
に形成されたほぞ穴56(図36B)に嵌合させる。
【0052】また、図36C、Dはアリ形状のほぞ、ほ
ぞ穴であり、一方の木材W1に形成されたほぞ55(図
36C)を他方の木材W2に形成されたほぞ穴56(図
36D)に嵌合させる。なお、図36A、B、Cは木材
W1の先端にほぞ、ほぞ穴を形成する木口加工であり、
図36Dは木材W2の側面にほぞ穴を形成する仕口加工
である。
【0053】[全体構成]図1は本発明の一実施形態で
ある仕口加工機の正面図、図2は主要部の背面図、図3
は平面図、図4は断面平面図である。図1に示すよう
に、設置面に固定されたロータリーベース45上には、
ベット20が回転可能に載置されている。ロータリーベ
ース45には90度おきに4方向にそれぞれ位置決めガ
イド30が設けられている。他方、ベット20には回転
ストッパーメタル29が設けられており、この回転スト
ッパーメタル29と位置決めガイド30を結合させて、
本体部の向きを固定する。なお、回転ストッパーレバー
28は回転ストッパーメタル29を操作するためのレバ
ーである。本体の向きを変えることによって、作業状況
に応じて本体の向きを変化させることができる。
【0054】ベット20上には横バイス25、26およ
び縦バイス27が設けられている。横バイス25、26
は仕口加工(図36D)する際、木材W2(対象部材)
を位置決めして固定するための機構である。また、縦バ
イス27は木口加工(図36A、B、C)する際、木材
W1(対象部材)を位置決めして固定するための機構で
ある。
【0055】図3に示すように、横バイス25、26は
それぞれ対のクランプ片25c、26cを備えている。
このクランプ片25c、26cは、各々締め付けハンド
ル25a、26aを回転操作することによって求心方向
に閉じ、木材W2を締めつけて固定する。また、前後移
動ハンドル25b、26bを操作することによって、ク
ランプ片25c、26cを矢印94、95方向に移動さ
せ、木材W2の前後方向の位置調整ができるようになっ
ている。なお、前後位置固定ノブ25d、26dによっ
て前後移動ハンドル25b、26bをロックし、木材W
2の前後位置を固定する。
【0056】縦バイス27も一対のクランプ片27cを
備えており、締め付けハンドル27aを回転操作するこ
とによって木材W1を求心位置で固定できる。また、左
右移動ハンドル27bを操作することによって、クラン
プ片27cで固定した木材W1を矢印92、93方向に
微調整することができる。なお、左右位置固定ノブ27
dによって左右移動ハンドル27bをロックする。
【0057】図1に示すように、ベット20の上部には
2本のコラム10が設けられており、このコラム10に
それぞれ縦ガイドレール6が固定されている。そして、
この縦ガイドレール6には昇降体(移動体)2が取り付
けられており、縦ガイドレール6に沿って昇降体2は矢
印90、91方向、すなわち木材W1に対して離接方向
に昇降可能になっている。
【0058】図1において、左側のコラム10の上部に
は昇降用モータ9が設けられている。そして、この昇降
用モータ9の回転軸にはプーリー11が固定されてお
り、昇降用モータ9の回転駆動は駆動ベルト13を介し
て送りネジ軸15先端のプーリー12に伝達され、送り
ネジ軸15が回転する。
【0059】他方、上述の昇降体2の上面には受動ナッ
ト18が固定されており、この受動ナット18に送りネ
ジ軸15が螺入、貫通している。すなわち、昇降用モー
タ9の回転駆動を受けて送りネジ軸15が回転し、これ
によって昇降体2は矢印90、91方向へ昇降する。な
お、図1における右側のコラム10の内部には、昇降用
のウエイトが設けられており(図示せず)、チェーン1
7により昇降体2に連結され、昇降用モータ9の負荷を
軽減している。
【0060】送りネジ軸15の先端には昇降用エンコー
ダ(移動方向検出器、移動量検出器)14が設けられて
おり、送りネジ軸15の回転、すなわち昇降体2の矢印
90、91方向への移動量を検知して、信号(移動量検
出信号)を出力する。昇降体2の側面には鉄片24が固
定されており、コラム10には初期位置スイッチ(初期
位置検出器)SW2が設けられている。この初期位置ス
イッチSW2が昇降体2の鉄片24を検出して信号(初
期位置検出信号)を出力する。そして、この信号が出力
された時点で昇降モータ9は停止するようになってい
る。
【0061】なお、初期位置スイッチSW2の下方には
減速位置スイッチ(直前位置検出器)SW3が設けられ
ており、この減速位置スイッチSW3が鉄片24を検出
して信号(直前位置検出信号)を出力する。そして、こ
の信号が出力された時点で昇降モータ9の回転は減速
し、初期位置スイッチSW2の検出位置で確実に停止で
きるようになっている。また、コラム10の下方には下
限位置スイッチ(限界検出器)が設けられており、鉄片
24を検出した時点で昇降モータ9の駆動は強制的に停
止される。
【0062】図6は昇降体2と各スイッチとの位置関係
を示している。たとえば図6Aに示す状態から昇降体2
が矢印91方向に高速で上昇復帰し、昇降体2に設けら
れた鉄片24が減速位置スイッチSW3によって検出さ
れると昇降モータ9の回転速度が減速され、昇降体2は
低速で上昇する。そして、鉄片24が初期位置スイッチ
SW2によって検出された時点で昇降モータ9の回転が
停止し、昇降体2はこの初期位置で停止する。
【0063】また、昇降体2が図6Dに示す位置からさ
らに矢印90方向に下降し、下限位置に達した場合、鉄
片24は下限位置スイッチ(限界位置検出器)SW4に
よって検出され、信号(限界位置検出信号)が出力され
る。そして、この信号の出力時点で昇降モータ9の回転
が停止し、昇降体2はこの下限位置で停止する。
【0064】図1に示すように、昇降体2には両端に2
本の昇降ガイド5が設けられており、この昇降ガイド5
に沿ってカバー体7が矢印90、91方向に昇降自在に
取り付けられている。このカバー体7はチャック4に取
り付けられるカッター(切削刃)60を覆って位置す
る。通常時は、カバー体7は自重によって矢印90方向
に下がっており、昇降ガイド5の下端に設けられている
ガイドストッパー48に当接して停止している。
【0065】図6に示すように、昇降体2にはカバー体
検出スイッチSW7が設けられており、他方カバー体7
の背面には鉄片40が固定されている。通常時は、カバ
ー体検出スイッチSW7と鉄片40とが対向して位置し
ており(図6A)、カバー体7がカッター60を覆って
いることが検知されている。
【0066】カッター60を交換する場合などに、オペ
レータがカバー体7を矢印91方向に引き上げ、カッタ
ー60を露出させた場合、カバー体検出スイッチSW7
はONからOFFに切り換わる。そして、カバー体検出
スイッチSW7がOFF状態の場合はカッター60が回
転駆動しないようになっている。これによって、カッタ
ー60が露出した状態で不意にカッター60が回転する
ことはなく、作業の安全性を高めることができる。
【0067】昇降用モータ9の駆動によって昇降体2が
矢印90方向に下降する過程で、カバー体7が木材に当
接した場合、木材に支えられた状態でカバー体7は停止
する。図6Bはカバー体7が木材に当接した状態を示し
ている。カバー体検出スイッチSW7の上部には木材検
出スイッチ(切削基準位置検出器)SW1が設けられて
いる。
【0068】昇降体2が矢印90方向に下降し、図6C
から図6Dに示す状態に至るときに木材検出スイッチS
W1は鉄片24を検出し信号(切削基準位置検出信号)
を出力する。これによって、カバー体2の下端が木材W
1に達したことを検知することができ、このときのカッ
ター60の位置を基準として切削深さを制御する。
【0069】図1に示すように、昇降体2には回転体
(移動体)3が回転可能に保持されている。この回転体
3には偏心位置にチャック4が設けられており、このチ
ャック4にカッターが取り付けられる。すなわち、回転
体3の回転中心点から離れた位置にカッターが取り付け
られる。取り付けられたカッターは、上述のカバー体7
に覆われた状態でカバー体7内部に位置する。
【0070】図1に示すように、カバー体7の前面は透
明板8が設けられており、オペレータがカッターによる
切削状況を目視できるようになっている。なお、カバー
体7の上部には集塵口16が形成されており、この集塵
口16を通じて切削屑が排出される。
【0071】図2に示すように、昇降体2の背面には回
転用モータ32が設けられており、回転用モータ32の
駆動にしたがってウォームギヤ33が回転する。他方、
回転体3の周辺にはウォームホイール34が形成されて
おり、ウォームギヤ33と噛合している。すなわち、回
転用モータ32の回転駆動に応じて回転体3が矢印9
8、99方向(図1)に回転制御されるようになってい
る。図2に示すようにウォームギヤ33の先端部には回
転用エンコーダ(移動方向検出器、移動量検出器)35
が設けられており、回転用モータ32の回転、すなわち
回転体3の回転移動量を検知する。
【0072】また、回転体3には鉄片53が固定されて
おり、昇降体2のフレームには初期位置スイッチ(初期
位置検出器)SW6が設けられている。そして、初期位
置スイッチSW6が鉄片53を検出した時点で回転用モ
ータ32の回転駆動は停止し、回転体3は回転初期位置
で停止する。なお、減速位置スイッチ(直前位置検出
器)SW5が鉄片53を検出した時点で回転用モータ3
2の回転は減速し、回転体3が回転初期位置で確実に停
止できるようになっている。
【0073】回転体3の背面には切削刃駆動部である主
モータ31が設けられている。図4に示すように、主モ
ータ31の回転駆動はスピンドル42を介して、チャッ
ク4およびカッター60に伝達され、カッター60が回
転駆動して木材を切削する。これら主モータ31、スピ
ンドル42、チャック4およびカッター60は、スピン
ドルケース43に設けられており、回転体3に対して一
体的に矢印92、93方向に摺動可能に保持されてい
る。
【0074】スピンドルケース43にはネジ溝41が形
成されており、このネジ溝41にネジ軸39が螺入して
いる。そして、このネジ軸39の先端にはかさ歯車38
が設けられており、旋回半径設定ハンドル36先端のか
さ歯車37に噛合している。すなわち旋回半径設定ハン
ドル36を回転操作することによって、ネジ軸39を回
転させることができ、このネジ軸39の回転にともなっ
てスピンドルケース43を矢印92、93方向に移動さ
せることができる。
【0075】上記のようにスピンドルケース43ととも
にカッター60も移動するため、旋回半径設定ハンドル
36を操作することによって、回転体3上のカッター6
0の位置を調整することが可能になる。
【0076】なお、各部の制御は操作ボックス19に設
けられた操作パネル19K上の釦を操作することによっ
て制御される。図7は操作パネル19Kの外観を示して
いる。操作ボックス19には主モータ31、昇降用モー
タ9および回転用モータ32を制御するための制御回路
が内蔵されている。
【0077】制御回路の詳細を図8、図9、図10に示
す。CPU63には上述の初期位置スイッチSW2、減
速位置スイッチSW3、下限位置スイッチSW4が接続
され、さらに昇降用エンコーダ14が接続されて昇降体
2の移動量が検知される。また、上述のカバー体検出ス
イッチSW7も接続されており、CPU63はカバー体
7がカッター60を覆って位置しているか否かを検知す
ることができる。さらに、上述の木材検出スイッチSW
1も接続され、CPU63はカバー体7の下端が木材に
当接したことを検知する。
【0078】また、CPU63には上述の減速位置スイ
ッチSW5、初期位置スイッチSW6が接続され、さら
に回転用エンコーダ35が接続されて回転体3の回転移
動量が検知される。CPU63は主モータ用インバータ
66に信号を与え、受けた信号にしたがって主モータ用
インバータ66は主モータ31を駆動させる。またCP
U63はインバータ65にも信号を与え、インバータ6
5は昇降用モータ9または回転用モータ32を駆動させ
る。
【0079】図10は昇降用エンコーダ14および回転
用エンコーダ35の詳細を示す回路図であり、図11は
昇降用エンコーダ14および回転用エンコーダ35の出
力波形である。図10に示すように、昇降用エンコーダ
14は、それぞれ一対の発光素子14a、受光素子14
b、および発光素子14c、受光素子14dを備えてい
る。そして、受光素子14b、14dからの出力信号は
CPU63の入力端子P1、P2に与えられる。
【0080】受光素子14b、14dからは、昇降用モ
ータ9の回転に応じて図11A、Bに示すような波形の
信号が出力される。すなわち、受光素子14bからの出
力波形と、受光素子14dからの出力波形との位相差φ
は波形周期の1/4である。
【0081】回転用エンコーダ35についても同様であ
り、それぞれ一対の発光素子35a、受光素子35b、
および発光素子35c、受光素子35dを備えており、
受光素子35b、35dからの出力信号はCPU63の
入力端子P3、P4に与えられる。そして、受光素子3
5b、35dからは、回転用モータ32の回転に応じて
図11C、Dに示すように、位相差φが波形周期の1/
4である波形信号が出力される。
【0082】図8に示すインバータ65からの出力電圧
は、リレー64の接点の切り換えによって選択的に昇降
用モータ9または回転用モータ32に与えられるように
なっている。このリレー64はCPU63からの指令に
したがって切り換え信号を出力している。なお、リレー
64は、インバータ65からの出力がない状態で切り換
えられる。このため、リレー64は接点容量の小さなリ
レーを用いることができる。
【0083】CPU63には操作釦68、LED69が
接続されている。操作釦68、LED69の詳細な回路
図が図9である。各操作釦、各LEDは上述のように操
作パネル19K上に配置されている(図7参照)。CP
U63には、電源スイッチSW10、アリ・カマセレク
トスイッチSW18、ほぞ・ほぞ穴セレクトスイッチS
W19、自動運転スイッチSW20が接続される。
【0084】オペレータがアリ・カマ、ほぞ・ほぞ穴を
選択し、自動スイッチSW20をONにすると予め記憶
されているプログラムにしたがってCPU63は各部を
制御し切削動作を行なう。予め記憶されているプログラ
ム以外の動作を行なう場合、オペレータは上昇スイッチ
SW14、下降スイッチSW15、右回転スイッチSW
16、左回転スイッチSW17を操作し、昇降体2の昇
降動作、回転体3の回転動作を任意に制御する。
【0085】初期位置復帰スイッチSW12をONすれ
ばカッター60は所定の初期位置に復帰する。また、初
期位置設定スイッチSW13を操作することによって、
カッター60の初期位置を任意に変更することができ
る。なお、主モータスイッチSW21を操作することに
よって、主モータ31を駆動させカッター60を回転さ
せることができる。
【0086】CPU63には、電源LED501、主モ
ータLED502、初期位置設定LED503、アリL
ED504、カマLED505、ほぞLED506、ほ
ぞ穴LED507、自動運転LED508も接続されて
いる。そして、それぞれのLEDは上記各操作釦の操作
に応じて点灯する。
【0087】[加工動作の概略]本実施形態における仕
口加工機の加工動作の概略を説明する。まず、ほぞ加工
をする場合、上述の縦バイス27に木材W1をセットし
て固定する。そして、昇降用モータ9の駆動によって昇
降体2を下降させ、図5Aに示すようにカッター中心点
60Jをa点からb点、c点に移動させ、ほぞ55の左
側直線部分を切削形成する。その後、回転用モータ32
の駆動によって回転体3を180度回転させ、カッター
中心点60Jをc点からd点に移動させ、ほぞ55の円
弧部分を切削形成する。そして、カッター中心点60J
をd点からe点に移動させ、ほぞ55の右側直線部分を
切削形成する。加工後、昇降用モータ9の駆動によって
昇降体2を上昇復帰させる。
【0088】次に、ほぞ穴加工をする場合、仕口加工、
木口加工に応じて、上述の横バイス25、26または縦
バイス27に木材をセットして固定する。そして、カッ
ター60をほぞ穴用のものに交換した後、図5Bに示す
ように回転体3を90度回転させ、カッター中心点60
Jをa点からf点に移動させ、中心ライン50上に位置
させる。そして、昇降体2を下降させ、カッター中心点
60Jをg点、h点に移動させてほぞ穴56を切削形成
する。加工後、昇降用モータ9の駆動によって昇降体2
を上昇復帰させる。
【0089】ほぞ、ほぞ穴加工の際の切削深さは、上述
のように木材検出スイッチSW1から検出信号が出力さ
れた時点を基準として制御される。すなわち、昇降体2
の下降によってカバー体7の調整板201が木材W1に
接し、カバー体7と昇降体2の位置が相対的にずれた時
点を基準とする。この時点で昇降体2の下降速度が切削
用の低速に切り換わり、ここからの下降長さ(切削深
さ)はコンピュータ制御のためのプログラムに予めイン
プットされている。
【0090】[加工動作の詳細なフローチャート]本実
施形態における仕口加工機の加工動作の詳細を図12な
いし図35のフロチャートを用いて説明する。図12な
いし図35のフロチャートは図8に示すCPU63が実
行するプログラムのフローチャートである。
【0091】図12に示すように、CPU63はまず回
転初期位置フラグ、開始基準位置フラグをそれぞれリセ
ットした後(ステップST1)、操作パネル19K上の
釦操作を認識し、これに応じた処理を実行する。
【0092】すなわち、CPU63は電源スイッチSW
10が操作された場合、以後のステップに進み、上昇ス
イッチSW14が操作された場合、昇降体2を上昇させ
(ステップST4、ST24)、下降スイッチSW15
が操作された場合、昇降体2を下降させる。(ステップ
ST6、ST26)。
【0093】また、左回転スイッチSW17が操作され
た場合、回転体3を左回転、すなわち回転初期位置に向
う復帰方向に回転させ(ステップST8、ST28)、
右回転スイッチSW16が操作された場合、回転体3を
右回転、すなわち回転初期位置から離れて木材に接近す
る作動方向へ回転させる(ステップST10、ST3
0)。主モータスイッチSW21が操作された場合、主
モータ31を駆動させてカッター60を回転させる(ス
テップST12、ST32)。
【0094】さらに、ほぞ・ほぞ穴セレクトスイッチS
W19が操作された場合、フラグを立てほぞ・ほぞ穴の
セレクト動作を行ない(ステップST14、ST3
4)、アリ・カマセレクトスイッチSW18が操作され
た場合、フラグを立てアリ・カマのセレクト動作を行な
う(ステップST16、ST36)。
【0095】また、初期位置復帰スイッチSW12が操
作された場合、復帰動作を行ない(ステップST17、
ST37)、自動スイッチSW20が操作された場合、
自動運転動作を実行する(ステップST18、ST3
8)。さらに、CPU63は開始基準位置の確認を行な
った後、ステップST2に戻る。以下に、ステップST
19、ST24、ST26、ST28、ST30、ST
37、ST38の詳細な処理内容を、図13ないし図3
5に基づいて説明する。
【0096】(1)開始基準位置確認処理(ステップS
T19)の詳細 図25に基づいて開始基準位置の確認処理を詳述する。
まず、CPU63は回転体3が回転初期位置に位置して
いるか否かを判別する(ステップST150)。回転体
3に固定されている鉄片53が、初期位置スイッチSW
6によって検出されている場合(図2参照)、CPU6
3は回転体3が回転初期位置に位置してると判断する。
なお、回転体3が回転初期位置に位置してる場合、カッ
ター60のカッター中心点60Jは図5Aに示すa点に
位置している。
【0097】回転体3が回転初期位置に位置している場
合、CPU63は回転初期位置フラグをセットするとと
もに、回転位置メモリをクリアする(ステップST15
2)。そして、ステップST153に進み昇降体2が昇
降初期位置に位置しているか否かを判別する。昇降体2
に固定されている鉄片24が、初期位置スイッチSW2
によって検出されている場合(図1参照)、昇降体2が
昇降初期位置に位置していると判断する。
【0098】昇降体2が昇降初期位置に位置している場
合、CPU63は開始基準位置フラグをセットして図1
2に示すフローチャートに戻る(ステップST15
5)。すなわち、回転体3および昇降体2の双方がそれ
ぞれ初期位置に位置している場合、開始基準位置フラグ
がセットされる。
【0099】なお、図5Bに示したように、回転体3は
初期位置から90度回転した状態(f点)からほぞ穴加
工を行う。このため、回転体3が回転初期位置に位置し
ない場合であっも、回転位置メモリが回転体3の90度
位置を示しているときは、ステップST151からST
153に進む。そして、ステップST153で昇降体2
が昇降初期位置に位置していると判別された場合、CP
U63は開始基準位置フラグをセットする。
【0100】ステップST151で回転位置メモリが回
転体3の90度位置を示していないと判別された場合
は、開始基準位置フラグはリセットされる(ステップS
T154)。回転位置メモリは、図22の処理によっ
て、回転用モータ32の回転、すなわち回転体3の回転
量に応じて書き換えられ、この回転位置メモリの値に基
づいて回転体3の角度が認識される。なお、図22に示
す回転位置メモリのカウント処理については後に詳述す
る。
【0101】(2)昇降体上昇処理(ステップST2
4)の詳細 次に、図13、図14に基づいて、図12の昇降体上昇
の処理(ステップST24)を詳述する。図12に示す
ステップST4において、上昇スイッチSW14が操作
された場合、CPU63は昇降体2が昇降初期位置に位
置しているか否かを判別する(ステップST40)。す
なわち、昇降体2に固定されている鉄片24が、初期位
置スイッチSW2によって検出されている場合は、昇降
体2が昇降初期位置に位置していると判断する(図1参
照)。
【0102】昇降体2が昇降初期位置に位置している場
合は、これ以上昇降体を上昇させることができないの
で、上昇動作を行なわず図12のフローチャートに戻
る。昇降体2が昇降初期位置に位置していない場合、C
PU63は昇降体2が昇降減速位置に位置しているか否
かを判別する(ステップST41)。昇降体2に固定さ
れている鉄片24が減速位置スイッチSW3によって検
出されている場合は、昇降体2が昇降減速位置に位置し
ていると判断する(図1参照)。
【0103】昇降体2が昇降減速位置に位置している場
合は、昇降体2を低速で上昇させる必要があるため、ス
テップST41からステップST49に進む。昇降体2
が昇降減速位置に位置していない場合は、ステップST
42に進み、昇降用モータ9を高速回転させて昇降体2
を高速で上昇させる。
【0104】次にCPU63は、エンコーダエラー検出
開始フラグをリセットするとともに、タイマカウンター
TMをT1にセットする(ステップST43)。この
後、電源スイッチSW10がオフになっていないかを判
別し、オフになっている場合は、全ての出力をオフにし
て図12のスタートに戻る(ステップST44)。ま
た、上昇スイッチSW14がオフになっている場合は、
昇降体2の上昇を停止させる(ステップST45、ST
52)。
【0105】続いて、CPU63は昇降体2が昇降初期
位置に位置したか否かを判別する(ステップST4
6)。ここで、上記のようにステップST41において
昇降体2は昇降減速位置には達しておらず、図1に示す
減速位置スイッチSW3よりも下方向に昇降体2が位置
していることが確認されている。
【0106】正常時においては昇降体2が矢印91方向
(図1)に上昇した場合、まず減速位置スイッチSW3
から検出信号が出力され、その後に初期位置スイッチS
W2から検出信号が出力される。昇降減速位置が検出さ
れない状態で、ステップST46において昇降初期位置
が検出されたとすると、減速位置スイッチSW3に故障
等の異常が発生したと判断することができる。このた
め、ステップST46からステップST53に進み、異
常処理を実行する。
【0107】このステップST53の異常処理の詳細を
示すフローチャートが図15である。図15に示すよう
に、センサーの異常を検出した場合、CPU63はまず
全出力をオフにし仕口加工機の動作を停止させ(ステッ
プST62)、その後タイマをT0にセットする(ステ
ップST63)。
【0108】そして、操作パネル19K上の電源LED
501をT0単位で点滅表示させる(ステップST6
4、ST65、ST66、ST67)。このように、減
速位置スイッチSW3に故障等の異常が発生した場合、
異常処理として仕口加工機の動作を停止させた上、LE
Dの点滅表示を行ない、オペレータに異常発生を知らせ
る。
【0109】減速位置スイッチが正常に動作している場
合は、図13のステップST46からステップST47
に進み、昇降用エンコーダ14の異常検出を行なう。こ
の昇降用エンコーダの異常検出の詳細が図16である。
図16に示すように、CPU63はまずタイマカウンタ
TMが0になっているか否かを判別する(ステップST
68)。
【0110】上述のように、図13のステップST43
においてタイマカウンターTMは、T1にセットされて
いる。したがって、タイマT1経過前はステップST6
8から図13の処理に戻り、ステップST48を介して
ステップST44からの処理を繰り返す。
【0111】仕口加工機の上昇スイッチSW14を入力
した直後は、昇降用モータ9の起動のための時間的ずれ
によって昇降用エンコーダ14から信号は出力されな
い。したがって、この起動時間内で昇降用エンコーダの
異常検出を行わないようにするため、タイマT1の経過
を待って異常検出を行うようになっている。
【0112】タイマT1が経過した場合、図16のステ
ップST68からST69に進み、CPU63はエンコ
ーダエラー開始フラグがリセットされているか否かを判
別する。図13のステップST43で、エンコーダエラ
ー検出開始フラグはリセットされているため、ステップ
ST69からST72に進む。そして、CPU63はエ
ンコーダエラー開始フラグをセットする。
【0113】この後、異常検出メモリへ昇降位置メモリ
の値を代入し、タイマカウンタTMをT2にセットする
(ステップST73、ST74)。タイマT2は本実施
形態における移動量基準時間である。ここで、昇降位置
メモリのカウント処理のフローチャートを図17に示
す。図17の処理は上述の図11A、Bに示す1周期ご
とに2度実行されている。なお、本実施形態では1周期
ごとに2度実行しているが、1度または3度以上実行し
てもよい。
【0114】図17のステップST75に示すように、
まずCPU63は入力端子P1(図10、図11)がH
レベルか否かを判別し、続いて入力端子P2がHレベル
か否かを判別している(ステップST76、ST7
7)。そして、これらの判別結果に対応して昇降位置メ
モリの内容を+1または−1と書き換える。
【0115】このようにして、記憶した昇降位置メモリ
の値を、上述のようにステップST73において異常検
出メモリへ代入する。この後、タイマカウンタTMをT
2にセットし、図13のフローチャートに戻る。そして
図13のステップST48を介して、ステップST44
に戻り、再びステップST47において昇降用エンコー
ダ14の異常検出処理を行なう。
【0116】タイマT2が経過してタイマカウンタが0
になった場合、図16に示すステップST68を介して
ST69に進む。この場合、上述のようにステップST
72でエンコダエラー検出開始フラグがセットされてい
るため、ステップST69からST70に進む。
【0117】そして、ここでステップST73の処理で
代入した異常検出メモリの値と、この時点における昇降
位置メモリの値とが等しいか否かを判別する(ステップ
ST70)。仮に、ここで異常検出メモリの値と昇降位
置メモリとの値が等しいとすると、タイマT2経過した
にもかかわらず、昇降位置メモリの値が変化していない
ということになり、昇降用エンコーダ14に故障等の異
常が発生していると判断することができる。
【0118】昇降位置メモリの値が変化していない場合
は、ステップST71に進み図15に示す異常処理を行
なう。異常処理の内容はすでに詳述したので説明は省略
する。なお、昇降用モータ9に故障が発生し、昇降位置
メモリの値が変化していない場合にも、ステップST7
0において異常検出メモリと昇降位置メモリとの値が等
しくなり、異常であると判別され異常処理が行なわれ
る。
【0119】ステップST70において、異常検出メモ
リの値と昇降位置メモリとの値が等しくない場合は、昇
降用エンコーダ14は正常に動作していると判断し、ス
テップST73に進む。そして、再度その時点における
昇降位置メモリの値を異常検出メモリへ代入し、再びタ
イマカウンタをT2にセットして図13のステップに戻
り、以上の処理を繰り返す。このようにして、昇降用エ
ンコーダ14の異常検出が行なわれる。
【0120】昇降用エンコーダ14の異常検出を行った
後、図13に示すステップST48において、CPU6
3は昇降体2が昇降減速位置に位置したか否かを判別す
る。昇降体2が図1に示す矢印91方向に上昇し昇降体
2の鉄片24が減速位置スイッチSW3によって検出さ
れた場合、昇降体2が昇降減速位置に位置したと判断す
る。
【0121】そして、この場合はステップST48から
ST49に進み、昇降体2を正確に初期位置で停止させ
るため、昇降用モータ9の回転速度を減速させ、昇降体
2の上昇を低速に切り換える。その後、CPU63はエ
ンコーダエラー検出開始フラグをリセットしタイマカウ
ンタTMをT1にセットし(ステップST50)、昇降
位置メモリをクリアする(ステップST51)。
【0122】この後、図14に示すように、電源スイッ
チSW10、また上昇スイッチSW14がオフになって
いるか否かを判別する(ステップST54、ST55、
ST56)。そして、CPU63はステップST57に
おいて図16に示す昇降用エンコーダの異常検出を行な
う。この昇降用エンコーダの異常検出処理の内容はすで
に詳述したので説明は省略する。
【0123】その後、CPU63は昇降位置メモリの値
が−UDNよりも小さいか否かを判別し(ステップST
58)、小さい場合は異常発生と判断してステップST
59において図15に示す異常処理を行なう。異常処理
の内容はすでに詳述したので説明は省略する。ここで、
昇降位置メモリは図13のステップST51でクリアさ
れており、昇降体2の上昇にしたがって−1の書き換え
が行われている。
【0124】ステップST58におけるUDNの値は基
準距離を示す値として予め設定されており、このUDN
の値は昇降体2が昇降減速位置から昇降初期位置に至る
までに要する値よりも大きい値が設定されている。すな
わち、初期位置スイッチSW2が正常に動作している場
合は、ステップST58で昇降位置メモリの値が−UD
Nよりも小さいと判別される前に、ステップST60に
おいて昇降初期位置が検出される。
【0125】このため、ステップST58で昇降位置メ
モリの値が−UDNよりも小さいと判別された場合(初
期位置スイッチSW2の信号出力がない状態で昇降体2
の移動距離が基準距離に達した場合)は、初期位置スイ
ッチSW2に故障等の異常が発生したと判断することが
できる。
【0126】なお、本実施形態においては、昇降位置メ
モリの値に基づいて基準距離を測定しているが、昇降体
2の移動距離を測定できるものである限り、他の手段を
採用してもよい。たとえば、本実施形態では図1に示す
ように鉄片24は初期位置スイッチSW2、減速位置ス
イッチSW3の双方に渡る長さに形成されている。この
ため、初期位置スイッチSW2が正常に動作している場
合は、減速位置スイッチSW3が鉄片24を検出しON
になったままの状態で、初期位置スイッチSW2も鉄片
24を検出してONになる。
【0127】したがって、減速位置スイッチSW3が鉄
片24を検出しONになった後、鉄片24が減速位置ス
イッチSW3の位置を通過して減速位置スイッチSW3
がOFFに切り換わった時点で、初期位置スイッチSW
2に故障等の異常が発生したと判断してもよい。すなわ
ち、鉄片24の長さを基準距離として用いることもでき
る。
【0128】また、基準距離の代わりに所定の時間を設
定し、減速位置スイッチSW3からの信号出力の後、初
期位置スイッチSW2の信号出力がない状態で所定時間
経過した場合、初期位置スイッチSW2に故障等の異常
が発生したと判断してもよい。
【0129】初期位置スイッチSW2が正常に動作して
いる場合は、昇降位置メモリの値が−UDNに達する前
にステップST60において昇降体2が昇降初期位置に
達したことを認識して昇降体2の上昇を停止する(ステ
ップST60、ST61)。
【0130】なお、初期位置スイッチSW2および減速
位置スイッチSW3の双方に、故障等による異常が発生
している場合は、昇降体2は昇降初期位置を高速上昇で
通過し、スットパーに当接する限界にまで達する。この
場合は、昇降用モータ9の回転駆動が制限され、昇降用
エンコーダ14からの出力信号が停止する。したがっ
て、図13に示すステップST47において異常発生が
認識され、図15に示す異常処理が実行される。
【0131】(3)昇降体下降処理(ステップST2
6)の詳細 次に昇降体2の下降処理の詳細を図18に基づいて説明
する。図12に示すステップST6において、下降スイ
ッチSW15が操作された場合、CPU63は昇降体2
が下限位置に位置しているか否かを判別する(ステップ
ST80)。すなわち、昇降体2に固定されている鉄片
24が、下限位置スイッチSW4によって検出されてい
る場合は、昇降体2が下限位置に位置していると判断す
る。
【0132】昇降体2が下限位置に位置している場合
は、これ以上昇降体2を下降させることができないの
で、下降動作を行なわず図12のフローチャートに戻
る。昇降体2が下限位置に位置していない場合、CPU
63は昇降用モータ9を高速回転させて昇降体2を高速
で下降させる(ステップST81)。
【0133】次にCPU63は、エンコーダエラー検出
開始フラグをリセットするとともに、タイマカウンター
TMをT1にセットする(ステップST82)。この
後、電源スイッチSW10がオフになっていないかを判
別し、オフになっている場合は、全ての出力をオフにし
て図12のスタートに戻る(ステップST83)。ま
た、下降スイッチSW15がオフになっている場合は、
昇降体2の下降を停止させる(ステップST84、ST
85)。
【0134】続いて、CPU63はステップST86に
おいて図16に示す昇降用エンコーダ14の異常検出を
行なう。この異常検出処理の内容はすでに詳述したので
説明は省略する。昇降用エンコーダ14の異常検出を行
った後、下限位置スイッチSW4によって昇降体2の下
限位置が検出されているか否かを判別し、検出された場
合は昇降体2の下降を停止する(ステップST87、S
T88)。
【0135】(4)回転体左回転処理(ステップST2
8)の詳細 次に、図19、図20に基づいて、図12の回転体3の
左回転処理を詳述する。なお、左回転とは図2に示す回
転体3の鉄片53が初期位置スイッチSW6に検出され
る復帰方向への回転である。
【0136】図12に示すステップST8において、左
回転スイッチSW17が操作された場合、CPU63は
回転体3が回転初期位置に位置しているか否かを判別す
る(ステップST89)。すなわち、回転体3に固定さ
れている鉄片53が、初期位置スイッチSW6によって
検出されている場合は、回転体3が回転初期位置に位置
していると判断する(図2参照)。
【0137】回転体3が回転初期位置に位置している場
合は、これ以上回転体を左回転させることができないの
で、回転動作を行なわず図12のフローチャートに戻
る。回転体2が回転初期位置に位置していない場合、C
PU63は回転体3が回転減速位置に位置しているか否
かを判別する(ステップST90)。回転体3に固定さ
れている鉄片53が減速位置スイッチSW5によって検
出されている場合は、回転体3が回転減速位置に位置し
ていると判断する(図2参照)。
【0138】回転体3が回転減速位置に位置している場
合は、回転体3を低速で左回転させる必要があるため、
ステップST90からステップST98に進む。回転体
3が回転減速位置に位置していない場合は、ステップS
T91に進み、回転用モータ32を高速回転させて回転
体3を高速で左回転させる。
【0139】次にCPU63は、エンコーダエラー検出
開始フラグをリセットするとともに、タイマカウンター
TMをT1にセットする(ステップST92)。この
後、電源スイッチSW10がオフになっていないかを判
別し、オフになっている場合は、全ての出力をオフにし
て図12のスタートに戻る(ステップST93)。ま
た、左回転スイッチSW17がオフになっている場合
は、回転体3の回転を停止させる(ステップST94、
ST101)。
【0140】続いて、CPU63は回転体3が回転初期
位置に位置したか否かを判別する(ステップST9
5)。ここで、上記のようにステップST90において
回転体3は回転減速位置には達しておらず、図2に示す
減速位置スイッチSW5よりも右方向に回転体3が位置
していることが確認されている。
【0141】正常時においては回転体3が左方向に回転
した場合、まず減速位置スイッチSW5から検出信号が
出力され、その後に初期位置スイッチSW6から検出信
号が出力される。減速位置が検出されない状態で、ステ
ップST95において回転初期位置が検出されたとする
と、減速位置スイッチSW5に故障等の異常が発生した
と判断することができる。このため、ステップST95
からST102に進み、図15に示す異常処理を実行す
る。この異常処理の内容はすでに詳述したので説明は省
略する。
【0142】減速位置スイッチSW5が正常に動作して
いる場合は、図19のステップST95からST96に
進み、回転用エンコーダ35の異常検出を行なう。この
回転用エンコーダの異常検出の詳細が図21である。図
21に示すように、CPU63はまずタイマカウンタT
Mが0になっているか否かを判別する(ステップST1
11)。
【0143】上述のように、図19のステップST92
においてタイマカウンターTMは、T1にセットされて
いる。したがって、タイマT1経過前はステップST1
11から図19の処理に戻り、ステップST97を介し
て再びステップST93に戻り、これらの処理を繰り返
す。
【0144】仕口加工機の左回転スイッチSW17を入
力した直後は、回転用モータ32の起動のための時間的
ずれによって回転用エンコーダ35から信号は出力され
ない。したがって、この起動時間内で回転用エンコーダ
35の異常検出を行わないようにするため、タイマT1
の経過を待って異常検出を行うようになっている。
【0145】タイマT1が経過した場合、図21のステ
ップST111からST112に進み、CPU63はエ
ンコーダエラー開始フラグがリセットされているか否か
を判別する。図19のステップST92で、エンコーダ
エラー検出開始フラグはリセットされているため、ステ
ップST112からST115に進む。そして、CPU
63はエンコーダエラー開始フラグをセットする。
【0146】この後、異常検出メモリへ回転位置メモリ
の値を代入し、タイマカウンタTMをT2にセットする
(ステップST116、ST117)。タイマT2は本
実施形態における移動量基準時間である。ここで、回転
位置メモリのカウント処理のフローチャートを図22に
示す。図22の処理は上述の図11C、Dに示す1周期
ごとに2度実行されている。なお、本実施形態では1周
期ごとに2度実行しているが、1度または3度以上実行
してもよい。
【0147】図22のステップST118に示すよう
に、まずCPU63は入力端子P3(図10、図11)
がHレベルか否かを判別し、続いて入力端子P4(図1
0、図11)がHレベルか否かを判別している(ステッ
プST119、ST120)。そして、これらの判別結
果に対応して回転位置メモリの内容を+1または−1と
書き換える。
【0148】このようにして、記憶した回転位置メモリ
の値を、上述のようにステップST116において異常
検出メモリへ代入する。この後、タイマカウンタTMを
T2にセットし、図19のフローチャートに戻る。そし
て図19のステップST97を介して、ステップST9
3に戻り、再びステップST96において回転用エンコ
ーダ35の異常検出処理を行なう。
【0149】タイマT2が経過してタイマカウンタが0
になった場合、図21に示すステップST111を介し
てST112に進む。この場合、上述のようにステップ
ST115でエンコダエラー検出開始フラグがセットさ
れているため、ステップST112からST113に進
む。
【0150】そして、ここでステップST116の処理
で代入した異常検出メモリの値と、この時点における回
転位置メモリの値とが等しいか否かを判別する(ステッ
プST113)。仮に、ここで異常検出メモリの値と回
転位置メモリとの値が等しいとすると、タイマT2経過
したにもかかわらず、回転位置メモリの値が変化してい
ないということになり、回転用エンコーダ35に故障等
の異常が発生していると判断することができる。なお、
本実施形態においては、タイマを用いて移動量基準時間
を測定しているが、他の方法で移動量基準時間を測定し
てもよい。
【0151】回転位置メモリの値が変化していない場合
は、ステップST114に進み図15に示す異常処理を
行なう。異常処理の内容はすでに詳述したので説明は省
略する。なお、回転用モータ32に故障が発生し、回転
位置メモリの値が変化していない場合にも、ステップS
T113において異常検出メモリと回転位置メモリとの
値が等しくなり、異常であると判別され異常処理が行な
われる。
【0152】ステップST113において、異常検出メ
モリの値と回転位置メモリとの値が等しくない場合は、
回転用エンコーダ35は正常に動作していると判断し、
ステップST116に進む。そして、再度その時点にお
ける回転位置メモリの値を異常検出メモリへ代入し、再
びタイマカウンタをT2にセットして図19のステップ
に戻り、以上の処理を繰り返す。このようにして、回転
用エンコーダ35の異常検出が行なわれる。
【0153】回転用エンコーダ35の異常検出を行った
後、図19に示すステップST97において、CPU6
3は回転体3が回転減速位置に位置したか否かを判別す
る。回転体3が左方向に回転し回転体3の鉄片53が減
速位置スイッチSW5によって検出された場合、回転体
3が回転減速位置に位置したと判断する。
【0154】そして、この場合はステップST97から
ST98に進み、回転体3を正確に初期位置で停止させ
るため、回転用モータ32の回転速度を減速させ、回転
体3の左回転を低速に切り換える。その後、CPU63
はエンコーダエラー検出開始フラグをリセットしタイマ
カウンタTMをT1にセットし(ステップST99)、
回転位置メモリをクリアする(ステップST100)。
【0155】この後、図20に示すように、電源スイッ
チSW10、また左回転スイッチSW17がオフになっ
ているか否かを判別する(ステップST103、ST1
04、ST105)。そして、CPU63はステップS
T106において図21に示す回転用エンコーダの異常
検出を行なう。この回転用エンコーダの異常検出処理の
内容はすでに詳述したので説明は省略する。
【0156】その後、CPU63は回転位置メモリの値
が−UDNよりも小さいか否かを判別し(ステップST
107)、小さい場合は異常発生と判断してステップS
T108において図15に示す異常処理を行なう。異常
処理の内容はすでに詳述したので説明は省略する。ここ
で、回転位置メモリは図19のステップST100でク
リアされており、回転体3の左回転にしたがって−1の
書き換えが行われている。
【0157】ステップST107におけるUDNの値は
基準距離を示す値として予め設定されており、このUD
Nの値は回転体3が回転減速位置から回転初期位置に至
るまでに要する値よりも大きい値が設定されている。す
なわち、初期位置スイッチSW6が正常に動作している
場合は、ステップST107で回転位置メモリの値が−
UDNよりも小さいと判別される前に、ステップST1
09において回転初期位置が検出される。
【0158】このため、ステップST107で回転位置
メモリの値が−UDNよりも小さいと判別された場合
(初期位置スイッチSW6の信号出力がない状態で回転
体3の回転移動距離が基準距離に達した場合)は、初期
位置スイッチSW6に故障等の異常が発生したと判断す
ることができる。
【0159】なお、本実施形態においては、回転位置メ
モリの値に基づいて基準距離を測定しているが、回転体
3の回転移動距離を測定できるものである限り、他の手
段を採用してもよい。たとえば、本実施形態では図2に
示すように鉄片53は初期位置スイッチSW6、減速位
置スイッチSW5の双方に渡る長さに形成されている。
このため、初期位置スイッチSW6が正常に動作してい
る場合は、減速位置スイッチSW5が鉄片53を検出し
ONになったままの状態で、初期位置スイッチSW6も
鉄片24を検出してONになる。
【0160】したがって、減速位置スイッチSW5が鉄
片53を検出しONになった後、鉄片53が減速位置ス
イッチSW5の位置を通過して減速位置スイッチSW5
がOFFに切り換わった時点で、初期位置スイッチSW
6に故障等の異常が発生したと判断してもよい。すなわ
ち、鉄片53の長さを基準距離として用いることもでき
る。
【0161】また、基準距離の代わりに所定の時間を設
定し、減速位置スイッチSW5からの信号出力の後、初
期位置スイッチSW6の信号出力がない状態で所定時間
経過した場合、初期位置スイッチSW6に故障等の異常
が発生したと判断してもよい。
【0162】初期位置スイッチSW6および減速位置ス
イッチSW5の双方に、故障等による異常が発生してい
る場合は、回転体3は回転初期位置を高速回転で通過
し、スットパーに当接する限界にまで達する。この場合
は、回転用モータ32の回転駆動が制限され、回転用エ
ンコーダ35からの出力信号が停止する。したがって、
図19に示すステップST96において異常発生が認識
され、図15に示す異常処理が実行される。
【0163】(5)回転体右回転処理(ステップST3
0)の詳細 次に、図23、図24に基づいて、図12の昇降体右回
転の処理(ステップST30)を詳述する。なお、右回
転とは図2に示す回転体3の鉄片53が初期位置スイッ
チSW6から離れる作動方向への回転である。図12に
示すステップST10において、右回転スイッチSW1
6が操作された場合、CPU63は回転体3が作動限界
位置に位置しているか否かを判別する(ステップST1
30)。
【0164】CPU63は回転位置メモリの値が予め設
定されている限界値に達している場合は、回転体3が作
動限界位置に位置していると判断する。この回転位置メ
モリは、上述の図22の処理によって、回転用モータ3
2の回転、すなわち回転体3の回転量に応じて書き換え
られ、この回転位置メモリの値に基づいて回転体3の位
置が認識される。
【0165】回転体3が作動限界位置に位置している場
合は、これ以上回転体を右回転させることができないの
で、回転動作を行なわず図12のフローチャートに戻
る。回転体2が作動限界位置に位置していない場合、C
PU63は回転初期位置フラグはセットされているか否
かを判別する(ステップST131)。回転初期位置フ
ラグは、上述の図12のステップST1、または上述の
開始基準位置の確認処理(図12のステップST19、
図25参照)によってリセットまたはセットされてい
る。
【0166】回転初期位置フラグがセットされていない
場合は、回転体3の位置を把握できていない状態である
ので、右回転を行わず図12のフローチャートに戻る。
そして、回転体3を一旦、初期位置に復帰させ、回転初
期位置フラグをセットさせた後、再度右回転スイッチS
W16を操作する。回転初期位置フラグがセットされて
いる場合は、ステップST131からST132に進
み、回転用モータ32を高速回転させて回転体3を高速
で右回転させる。
【0167】次にCPU63は、エンコーダエラー検出
開始フラグをリセットするとともに、タイマカウンター
TMをT1にセットする(ステップST133)。この
後、電源スイッチSW10がオフになっていないかを判
別し、オフになっている場合は、全ての出力をオフにし
て図12のスタートに戻る(ステップST134)。ま
た、右回転スイッチSW16がオフになっている場合
は、回転体3の回転を停止させる(ステップST13
5、ST140)。
【0168】続いて、CPU63はステップST136
において、図21の回転用エンコーダ35の異常検出を
行なう。この回転用エンコーダの異常検出の内容はすで
に詳述したので説明は省略する。
【0169】次にCPU63は、ステップST137に
おいて回転体3が右回転方向における回転減速位置に位
置したか否かを判別する。この回転減速位置も回転位置
メモリの値に基づいて認識する。回転体3が右回転方向
における回転減速位置に位置したと判別された場合は、
ステップST137からST138に進み、回転体3を
正確に作動限界位置で停止させるため、回転用モータ3
2の回転速度を減速させ、回転体3の右回転を低速に切
り換える。
【0170】その後、CPU63はエンコーダエラー検
出開始フラグをリセットし、タイマカウンタTMをT1
にセットする(ステップST139)。そして、図24
のステップST141、ST142、ST143におい
て電源スイッチSW10、また左回転スイッチSW17
がオフになっているか否かを判別する。この後、CPU
63はステップST144において図21に示す回転用
エンコーダの異常検出を行なう。この回転用エンコーダ
の異常検出処理の内容はすでに詳述したので説明は省略
する。そして、回転体3が作動限界位置に達したことを
認識して回転体3の回転を停止する(ステップST14
5、ST146)。
【0171】(6)自動運転処理(ステップST38)
の詳細 次に、図26ないし図34に基づいて自動運転処理の内
容を詳述する。図12のステップST18において自動
運転スイッチSW20が操作された場合、CPU63は
回転初期位置フラグ、開始基準位置フラグの双方がセッ
トされているか否かを判別する(ステップST16
0)。すなわち、回転体3が0度もしくは90度に位置
し、かつ昇降体2が昇降初期位置に位置する場合にのみ
(図25参照)、以下の自動運転処理を実行する。
【0172】そして、CPU63はカバー体検出スイッ
リSW7がカバー体7を検出しているか否かを判別する
(ステップST162)。カバー体検出スイッリSW7
がカバー体7を検出していない場合は、カバー体7がカ
ッター交換等のため矢印91方向(図6)に引き上げら
れ、カッター60が露出していると判断することができ
る。したがって、安全性確保のため、この場合は自動運
転を行わず図12のフロチャートに戻る。
【0173】ステップST163ではほぞ加工が選択さ
れているか否かが判別される。今、かりに図12のステ
ップST14においてほぞ加工が選択されているとす
る。このため、ステップST163からST166に進
み、カッター60を回転させ、図7に示す主モータLE
D502、自動運転LED508を点灯させる。
【0174】この時点においては、カッター60のカッ
ター中心点60Jは、図5Aのa点に位置している。そ
して、CPU63は昇降体2の自動下降処理を実行し
(ステップST167)、昇降体2、回転体3は下降
し、カッター中心点60Jは図5Aに示すa点から矢印
90方向に移動してc点に達する。この移動によってほ
ぞ55の左側の直線部分が形成される。
【0175】この後、ステップST168を介してST
169に進み、回転体3を180度回転させる。これに
よって、カッター60のカッター中心点60Jは、図5
Aのc点からd点まで回転中心点3Jを中心として円弧
上に旋回し、木材W1を切削してほぞ55の円弧部分が
形成される。
【0176】そして、CPU63はステップST170
において昇降体2の自動上昇処理を実行し、昇降体2を
上昇させる。これによって、カッター中心点60Jは図
5Aに示すd点から矢印90方向に移動してe点に達す
る。この移動によってほぞ55の右側の直線部分が形成
される。
【0177】こうしてほぞ55を切削形成し、ステップ
ST171を介して回転体3の自動左回転処理を実行す
る(ステップST172)。これによって、カッター6
0のカッター中心点60Jは、図5Aのe点からa点ま
で回転中心点3Jを中心として旋回し初期位置に復帰す
る。
【0178】なお、図12のステップST14において
ほぞ穴加工が選択されている場合は、上記のステップS
T163からステップST164に進み、回転体3を9
0度回転させる。これによって、カッター中心点60J
は、図5Bのa点からf点に旋回する。そして、図5B
のf点からg点を経てh点に移動し(ステップST16
7)、ほぞ穴56を切削加工した後、上昇してf点に復
帰する(ステップST170)。
【0179】次に、図27ないし図34に基づいて、上
記ステップST164、ST167、ST169、ST
170、ST172の処理内容を詳述する。まず、図2
7に基づいて回転体3の90度右回転処理(ステップS
T164)を詳述する。CPU63はステップST18
0において、回転用モータ32を高速回転させて回転体
3を高速で右回転させる。
【0180】そして、CPU63はエンコーダエラー検
出開始フラグをリセットするとともに、タイマカウンタ
ーTMをT1にセットする(ステップST181)。こ
の後、電源スイッチSW10がオフになっていないかを
判別し、オフになっている場合は、全ての出力をオフに
して図12のスタートに戻る(ステップST182)。
【0181】続いて、CPU63はステップST183
において、図21の回転用エンコーダ35の異常検出を
行なう。この回転用エンコーダの異常検出の内容はすで
に詳述したので説明は省略する。
【0182】次にCPU63は、ステップST184に
おいて回転体3が90度直前の所定の減速位置に位置し
たか否かを判別する。この90度直前の減速位置は回転
位置メモリの値に基づいて認識する。回転体3が減速位
置に位置したと判別された場合は、ステップST184
からST185に進み、回転体3を正確に90度位置で
停止させるため、回転用モータ32の回転速度を減速さ
せ、回転体3の右回転を低速に切り換える。
【0183】その後、CPU63はエンコーダエラー検
出開始フラグをリセットし、タイマカウンタTMをT1
にセットする(ステップST186)。そして、電源ス
イッチSW10がオフになっているか否かを判別した後
(ステップST187)、CPU63はステップST1
88において図21に示す回転用エンコーダの異常検出
を行なう。この回転用エンコーダの異常検出処理の内容
はすでに詳述したので説明は省略する。そして、回転体
3が90度位置に達したことを認識して回転体3の回転
を停止する(ステップST189、ST190)。
【0184】次に、図28、図29に基づいて昇降体2
の自動下降処理(ステップST167)を詳述する。C
PU63は昇降用モータ9を高速回転させて昇降体2を
高速で下降させ(ステップST200)、エンコーダエ
ラー検出開始フラグをリセットするとともに、タイマカ
ウンターTMをT1にセットする(ステップST20
1)。この後、電源スイッチSW10がオフになってい
ないかを判別し、オフになっている場合は、全ての出力
をオフにして図12のスタートに戻る(ステップST2
02)。
【0185】続いてCPU63は昇降体2が下限位置に
位置したか否かを判別する(ステップST203)。下
限位置スイッチSW4が昇降体2の鉄片24を検出した
場合、昇降体2が下限位置に位置したと判別する(図6
参照)。
【0186】ここで、図6に示すように木材検出スイッ
チSW1が正常に動作している場合は、昇降体2の矢印
90方向への下降によって、まず木材検出スイッチSW
1が木材を検出し、その後に下限位置スイッチSW4か
ら検出信号が出力される。
【0187】すなわち、木材が検出されない状態で、ス
テップST203において下限位置が検出されたとする
と、木材検出スイッチSW1に故障等の異常が発生した
と判断することができる。このため、ステップST20
3からステップST204に進み、図15の異常処理を
実行する。この異常処理の内容はすでに詳述したので説
明は省略する。
【0188】続いて、CPU63はステップST205
において図16に示す昇降用エンコーダ14の異常検出
を行なう。この異常検出処理の内容はすでに詳述したの
で説明は省略する。昇降用エンコーダ14の異常検出を
行った後、木材検出スイッチSW1が木材を検出したか
否かを判別し(ステップST206)、木材が検出され
た時点で下降深さを算出する(ステップST207)。
【0189】そして、昇降体2を加工速度用の高速移動
に切り換え木材の切削加工を行なう(ステップST20
8)。この後、エンコーダエラー検出開始フラグをリセ
ットするとともに、タイマカウンターTMをT1にセッ
トする(ステップST209)。そして、電源スイッチ
SW10がオフになっていないかを判別し、オフになっ
ている場合は、全ての出力をオフにして図12のスター
トに戻る(ステップST210)。
【0190】続いて、CPU63はステップST211
において再度、図16に示す昇降用エンコーダ14の異
常検出を行なう。この異常検出処理の内容はすでに詳述
したので説明は省略する。次に、CPU63は下降深さ
が減速位置に達したか否かを判別する(ステップST2
12)。この下降深さは、昇降位置メモリの値に基づい
て認識する。
【0191】昇降体2が減速位置に達したと判別された
場合は、ステップST212からST213に進み、昇
降体2を正確に下降深さで停止させるため、昇降用モー
タ9の回転速度を減速させ、昇降体2の下降を低速に切
り換える。
【0192】その後、CPU63はエンコーダエラー検
出開始フラグをリセットし、タイマカウンタTMをT1
にセットする(ステップST214)。そして、電源ス
イッチSW10がオフになっているか否かを判別した後
(ステップST215)、CPU63はステップST2
16において図16に示す昇降用エンコーダ14の異常
検出を行なう。この異常検出処理の内容はすでに詳述し
たので説明は省略する。そして、昇降体2が下降深さに
達したことを認識して昇降体2の下降を停止する(ステ
ップST217、ST218)。
【0193】次に、図30に基づいて回転体3の180
度右回転処理(ステップST169)を詳述する。CP
U63はステップST220において、回転用モータ3
2を高速回転させて回転体3を高速で右回転させる。
【0194】そして、CPU63はエンコーダエラー検
出開始フラグをリセットするとともに、タイマカウンタ
ーTMをT1にセットする(ステップST221)。こ
の後、電源スイッチSW10がオフになっていないかを
判別し、オフになっている場合は、全ての出力をオフに
して図12のスタートに戻る(ステップST222)。
【0195】続いて、CPU63はステップST223
において、図21の回転用エンコーダ35の異常検出を
行なう。この回転用エンコーダの異常検出の内容はすで
に詳述したので説明は省略する。
【0196】次にCPU63は、ステップST224に
おいて回転体3が180度直前の所定の減速位置に位置
したか否かを判別する。この180度直前の減速位置は
回転位置メモリの値に基づいて認識する。回転体3が減
速位置に位置したと判別された場合は、ステップST2
24からST225に進み、回転体3を正確に180度
位置で停止させるため、回転用モータ32の回転速度を
減速させ、回転体3の右回転を低速に切り換える。
【0197】その後、CPU63はエンコーダエラー検
出開始フラグをリセットし、タイマカウンタTMをT1
にセットする(ステップST226)。そして、電源ス
イッチSW10がオフになっているか否かを判別した後
(ステップST227)、CPU63はステップST2
28において図21に示す回転用エンコーダの異常検出
を行なう。この回転用エンコーダの異常検出処理の内容
はすでに詳述したので説明は省略する。そして、回転体
3が180度位置に達したことを認識して回転体3の回
転を停止する(ステップST229、ST230)。
【0198】次に、図31、図32に昇降体2の自動上
昇処理(ステップST170)の詳細を示す。この昇降
体2の自動上昇処理の内容は、上述の昇降体2の上昇処
理(図13、図14)の内容と同様である。
【0199】ただし、図13に示すステップST45、
ST52および図14に示すステップST55、ST5
6に対応する処理は、図31、図32の昇降体2の自動
上昇処理では行なわれない。なお、その他のステップに
ついては図13、図14に示す昇降体2の上昇処理と同
じであるので詳細は省略する。
【0200】また、図33、図34に回転体3の自動左
回転処理(ステップST172)の詳細を示す。回転体
3の自動左回転処理の内容は、上述の回転体3の左回転
処理(図19、図20)の内容と同様である。
【0201】ただし、図19に示すステップST94、
ST95および図20に示すステップST104、ST
105に対応する処理は、図33、図34の回転体3の
自動左回転処理では行なわれない。なお、その他のステ
ップについては図19、図20に示す回転体3の左回転
処理と同じであるので詳細は省略する。
【0202】(7)復帰動作処理(ステップST37)
の詳細 図35に復帰動作処理(ステップST37)の内容を示
す。図12に示すステップST17において、初期位置
復帰スイッチSW12が操作された場合、CPU63は
ステップST230で上述の回転体3の自動左回転処理
(図33、図34)を実行し、続いてステップST23
1で上述の昇降体2の自動上昇処理(図31、図32)
を実行する。なお、回転体3の自動左回転処理、昇降体
2の自動上昇処理の内容についてはすでに詳述したので
説明は省略する。
【0203】[その他の実施形態]上記実施形態では、
移動体として昇降体2、回転体3を例示しているが、切
削刃と対象部材との位置関係を変化させるために移動す
るものであれば他の構成、構造を採用してもよい。
【0204】また、木材検出スイッチSW1、初期位置
スイッチSW2、減速位置スイッチSW3、下限位置ス
イッチSW4、減速位置スイッチSW5または初期位置
スイッチSW6は、それぞれ非接触型の検出器としての
磁気センサを採用している。しかし、初期位置検出器、
直前位置検出器、限界位置検出器、切削基準位置検出器
として、たとえば接触式リミットスイッチ等の接触型検
出器を用いることもできる。
【0205】また、上記実施形態においては、異常処理
として図15の処理を例示したが、異常発生を認識した
場合の対処としては、これに限定されるもでのはなく、
たとえばブザー音や異常ランプの点灯など他の報知手段
を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異常検出機能を有する加工機およ
び加工機の異常検出方法の一実施形態である仕口加工機
の正面図である。
【図2】図1に示す仕口加工機の主要部の背面図であ
る。
【図3】図1に示す仕口加工機の平面図である。
【図4】図1に示す仕口加工機の断面平面図である。
【図5】図1に示す仕口加工機の加工動作の概略を示す
図である。
【図6】図1に示す昇降体2と各スイッチとの位置関係
を示す側面図である。
【図7】図1に示す操作パネル19Kの外観を示す図で
ある。
【図8】図1に示す仕口加工機の主要部の回路図であ
る。
【図9】図8に示す操作釦部分、LED部分の詳細回路
図である。
【図10】図8に示す昇降用エンコーダ14および回転
用エンコーダ35の詳細を示す回路図である。
【図11】図8に示す昇降用エンコーダ14および回転
用エンコーダ35の出力波形を示す図である。
【図12】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図13】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図14】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図15】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図16】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図17】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図18】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図19】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図20】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図21】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図22】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図23】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図24】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図25】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図26】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図27】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図28】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図29】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図30】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図31】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図32】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図33】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図34】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図35】図8に示すCPUが実行する処理のフローチ
ャートである。
【図36】ほぞおよびほぞ穴の形状を示す斜視図であ
る。
【図37】従来の仕口加工機の側面を示す図である。
【図38】図37に示す昇降体87とカバー体70との
位置関係、スイッチ102と接触子103との位置関係
を示す図である。
【符号の説明】
2・・・・・昇降体 3・・・・・回転体 9・・・・・昇降用モータ 14・・・・・昇降用エンコーダ 32・・・・・回転用モータ 35・・・・・回転用エンコーダ 60・・・・・カッター SW1・・・・・木材検出スイッチ SW2・・・・・初期位置スイッチ SW3・・・・・減速位置スイッチ SW4・・・・・下限位置スイッチ SW5・・・・・減速位置スイッチ SW6・・・・・初期位置スイッチ W1、W2・・・・・木材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象部材を切削する切削刃が設けられた移
    動体であって、当該切削刃と対象部材との位置関係を変
    化させるために移動する移動体、 移動体が初期位置に達したことを検出して初期位置検出
    信号を出力する初期位置検出器、 前記初期位置に向う復帰方向に移動する移動体が、直前
    位置に達したことを検出して直前位置検出信号を出力す
    る直前位置検出器、 移動体が復帰方向に移動していることを検出する移動方
    向検出器、 を備えており、 前記移動方向検出器が、移動体の復帰方向への移動を検
    出している場合において、直前位置検出信号が出力され
    ず、かつ初期位置検出信号が出力されたとき、異常の発
    生を認識する、 ことを特徴とする異常検出機能を有する加工機。
  2. 【請求項2】対象部材を切削する切削刃が設けられた移
    動体であって、当該切削刃と対象部材との位置関係を変
    化させるために移動する移動体、 移動体が初期位置に達したことを検出して初期位置検出
    信号を出力する初期位置検出器、 前記初期位置に向う復帰方向に移動する移動体が、直前
    位置に達したことを検出して直前位置検出信号を出力す
    る直前位置検出器、 移動体が復帰方向に移動していることを検出する移動方
    向検出器、 を備えており、 前記移動方向検出器が、移動体の復帰方向への移動を検
    出している場合において、直前位置検出信号が出力され
    た後、初期位置検出信号が出力されない状態で移動体の
    移動距離が基準距離に達したとき、異常の発生を認識す
    る、 ことを特徴とする異常検出機能を有する加工機。
  3. 【請求項3】対象部材を切削する切削刃が設けられた移
    動体であって、当該切削刃と対象部材との位置関係を変
    化させるために移動する移動体、 移動体の移動量を検出し、移動量検出信号を出力する移
    動量検出器、 を備えており、 移動体が移動している状態において、移動量基準時間内
    に移動量検出信号が出力されないとき、異常の発生を認
    識する、 ことを特徴とする異常検出機能を有する加工機。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3に係る異常検出機能
    を有する加工機において、 前記移動体は、対象部材に対し離接方向に移動すること
    によって切削刃と対象部材との位置関係を変化させる昇
    降体として構成されている、 ことを特徴とする異常検出機能を有する加工機。
  5. 【請求項5】請求項1、2または3に係る異常検出機能
    を有する加工機において、 前記移動体は、回転移動することによって切削刃と対象
    部材との位置関係を変化させる回転体として構成されて
    いる、 ことを特徴とする異常検出機能を有する加工機。
  6. 【請求項6】対象部材を切削する切削刃が設けられてお
    り、対象部材に対し離接方向に移動可能な昇降体であっ
    て、対象部材に接近する作動方向に移動する過程で、切
    削刃を当該対象部材に当接させ、対象部材を切削する昇
    降体、 対象部材に対し切削刃が切削基準位置に達したことを検
    出して切削基準位置検出信号を出力する切削基準位置検
    出器、 昇降体の前記作動方向への移動限界を検出して限界位置
    検出信号を出力する限界検出器、 移動体が作動方向に移動していることを検出する移動方
    向検出器、 を備えており、 前記移動方向検出器が、移動体の作動方向への移動を検
    出している場合において、切削基準位置検出信号が出力
    されず、かつ限界位置検出信号が出力されたとき、異常
    の発生を認識する、 ことを特徴とする異常検出機能を有する加工機。
  7. 【請求項7】対象部材を切削する切削刃が設けられてお
    り、当該切削刃と対象部材との位置関係を変化させるた
    めに移動する移動体であって、初期位置に向う復帰方向
    に移動している場合、直前位置を通過する移動体、 を備えた加工機における異常検出方法であって、 移動体が復帰方向へ移動している場合において、直前位
    置が検出されず、かつ初期位置が検出されたとき、異常
    の発生を認識する、 ことを特徴とする加工機の異常検出方法。
  8. 【請求項8】対象部材を切削する切削刃が設けられてお
    り、当該切削刃と対象部材との位置関係を変化させるた
    めに移動する移動体であって、初期位置に向う復帰方向
    に移動している場合、直前位置を通過する移動体、 を備えた加工機における異常検出方法であって、 移動体が復帰方向へ移動している場合において、直前位
    置が検出された後、初期位置が検出されない状態で移動
    体の移動距離が基準距離に達したとき、異常の発生を認
    識する、 ことを特徴とする加工機の異常検出方法。
  9. 【請求項9】対象部材を切削する切削刃が設けられてお
    り、当該切削刃と対象部材との位置関係を変化させるた
    めに移動する移動体、 を備えた加工機における異常検出方法であって、 移動体が移動している状態において、移動量基準時間内
    に移動体の移動量が検出されないとき、異常の発生を認
    識する、 ことを特徴とする加工機の異常検出方法。
  10. 【請求項10】対象部材を切削する切削刃が設けられて
    おり、対象部材に対し離接方向に移動可能な昇降体であ
    って、対象部材に接近する作動方向に移動する過程で、
    切削刃を当該対象部材に当接させ、対象部材を切削する
    昇降体、 を備えた加工機における異常検出方法であって、 移動体が作動方向へ移動している場合において、切削刃
    を対象部材との当接が検出されず、かつ移動体の作動方
    向への限界位置が検出されたとき、異常の発生を認識す
    る、 ことを特徴とする加工機の異常検出方法。
JP8183786A 1996-07-12 1996-07-12 異常検出機能を有する加工機および加工機の異常検出方法 Pending JPH1024403A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9484845B2 (en) 2012-01-31 2016-11-01 Ricoh Company, Ltd. Motor control device, motor control method, and computer-readable storage medium
JP2018048013A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 株式会社日向製錬所 天井クレーン設備

Cited By (4)

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