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JPH1023096A - ディジタル変調器および復調器 - Google Patents

ディジタル変調器および復調器

Info

Publication number
JPH1023096A
JPH1023096A JP8172220A JP17222096A JPH1023096A JP H1023096 A JPH1023096 A JP H1023096A JP 8172220 A JP8172220 A JP 8172220A JP 17222096 A JP17222096 A JP 17222096A JP H1023096 A JPH1023096 A JP H1023096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
roll
frequency
filter
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8172220A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Iwamatsu
隆則 岩松
Mitsuo Tsunoishi
光夫 角石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP8172220A priority Critical patent/JPH1023096A/ja
Priority to DE19651720A priority patent/DE19651720A1/de
Priority to US08/764,969 priority patent/US5781076A/en
Publication of JPH1023096A publication Critical patent/JPH1023096A/ja
Priority to US09/057,698 priority patent/US5987071A/en
Priority to US09/418,453 priority patent/US6507625B2/en
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/38Demodulator circuits; Receiver circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/36Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/362Modulation using more than one carrier, e.g. with quadrature carriers, separately amplitude modulated

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値直交振幅変調(QAM)方式のディジタ
ル変調器およびディジタル復調器に関し、ロールオフフ
ィルタの回路規模の縮小とロールオフフィルタでの電力
消費の減少を課題とする。 【解決手段】 RZ符号のベースバンド信号を扱うよう
にするとともに、選択出力手段7やD/A変換手段8
が、所定の周波数の4倍の周波数のクロックで動作する
のに対して、第1乃至第4のロールオフフィルタ1〜4
や第1乃至第2の反転手段5,6が、上記所定の周波数
のクロックで動作する。選択出力手段7は、第1のロー
ルオフフィルタ1、第3のロールオフフィルタ3、第1
の反転手段5、第2の反転手段6の順に選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値直交振幅変調
(QAM)方式のディジタル変調器およびディジタル復
調器に関し、特に、多重無線装置やCATV等に使用さ
れるディジタル変調器およびディジタル復調器に関す
る。
【0002】多値直交振幅変調方式の変調器および復調
器において、精度向上やLSI化を狙って構成回路のデ
ィジタル化が進行しつつある。しかし、直交振幅変調の
多値数が増えると、ディジタル処理のビット数が増え、
ディジタル回路の規模が増大し、経済性や消費電力が問
題となる。この問題を解決するために、回路の工夫によ
り、ディジタル回路を小さくすることが望まれる。本発
明は、こうした要請に沿って回路構成の工夫を行ったも
のである。
【0003】
【従来の技術】
(i) 図18は、従来のディジタル変調器の構成を示
すブロック図である。図中、IchおよびQchの各ベ
ースバンド信号が、ロールオフフィルタ101,102
へそれぞれ入力される。ロールオフフィルタ101,1
02は、符号間干渉量が最小になるように帯域外の信号
を除去するものである。ロールオフフィルタ101,1
02の内部構成は同一であり、例えば、図19に示す構
成となっている。
【0004】すなわち、図19において、フリップフロ
ップ103a,103b,103c...が縦列接続さ
れ、搬送波周期Tの1/4の周期毎に作動して、入力し
たベースバンド信号を時間T/4ずつ順次遅延させて、
乗算器104a,104b,104c...のうちの対
応の乗算器へそれぞれ出力する。乗算器104a,10
4b,104c...は、送られた信号にタップ係数α
n ,αn-1 ,αn-2 ...を、搬送波周期Tの1/4の
周期毎にそれぞれ乗算して、その結果を加算器105へ
それぞれ出力する。加算器105は、搬送波周期Tの1
/4の周期毎に加算結果を出力する。タップ係数は、イ
ンパルスレスポンスにより算出されるものであり、それ
らの値は、図19に示すように、タップ係数α0 を中心
に左右対称となる。
【0005】図18に戻って、ロールオフフィルタ10
1,102の各出力は、乗算器106,107へそれぞ
れ送られる。乗算器106,107には、搬送波 cosω
t ,sinωt がそれぞれ供給されており、乗算器106
は、ロールオフフィルタ101の出力に搬送波 cosωt
を、搬送波周期Tの1/4の周期毎に乗算し、乗算器1
07は、ロールオフフィルタ102の出力に搬送波 sin
ωt を、搬送波周期Tの1/4の周期毎に乗算する。こ
うした乗算結果が加算器108で、搬送波周期Tの1/
4の周期毎に加算される。これにより変調波が得られ
る。得られた変調波は、D/Aコンバータ109によ
り、搬送波周期Tの1/4の周期毎にアナログ化され
る。ローパスフィルタ110は、D/Aコンバータ10
9で発生する高調波の折り返し成分を除去するものであ
る。
【0006】ここで、搬送波 cosωt , sinωt の周波
数をシンボルレートとすると、前述のように、乗算器1
06,107が搬送波周期Tの1/4の周期毎に作動す
るので、乗算器106,107は、搬送波 cosωt , s
inωt としてそれぞれ下記の値を乗算していることにな
る。
【0007】
【数1】 cosωt =1,0,−1, 0... (1a) sinωt =0,1, 0,−1... (1b) ここで、ロールオフフィルタ101からの出力される信
号系列をI1 ,I2 ,I3 ,I4 ...とし、ロールオ
フフィルタ102からの出力される信号系列をQ1 ,Q
2 ,Q3 ,Q4 ...とすると、上記数式(1a),
(1b)に基づき、D/Aコンバータ109へ入力され
る変調信号は、I1 ,Q2 ,−I3 ,−Q 4 ...とな
る。
【0008】したがって、図18に示す回路の乗算器1
06,107および加算器108を、図20に示すよう
に、反転部115,116およびパラレル/シリアル変
換器117に置き換えることできる。すなわち図20に
おいて、Ichベースバンド信号をロールオフフィルタ
111,112へ入力し、Qchベースバンド信号をロ
ールオフフィルタ113,114へ入力する。ロールオ
フフィルタ111〜114の内部構成は、図19に示し
た構成と同じであり、ロールオフフィルタ111〜11
4はそれぞれ、前述のように、搬送波周波数(この場
合、シンボルレートと同じ)の4倍の速度で動作する。
パラレル/シリアル変換器117には入力端子A,B,
C,Dがあり、入力端子Aはロールオフフィルタ111
に、入力端子Bはロールオフフィルタ113に、入力端
子Cは反転部115を介してロールオフフィルタ112
に、入力端子Dは反転部116を介してロールオフフィ
ルタ114に接続される。パラレル/シリアル変換器1
17は、搬送波周波数の4倍の速度で、入力端子A,
B,C,Dのうちの1つをこの順に選択して、選択した
入力端子に入力されている信号を、D/Aコンバータ1
09へ出力する。
【0009】なお、こうした置き換えが行われた図20
の回路が、特開平3−265332号公報、特開平6−
104943号公報等に開示されている。 (ii) つぎに、ディジタル変調では、搬送波周波数と
して、一般にはシンボルレートのn倍の周波数が使用さ
れる。ディジタル変調により得られた変調波を、図18
で示したように、D/Aコンバータ109により、搬送
波周期の1/4の周期毎にアナログ化する。このD/A
コンバータ109による変換により、変換周期に対応す
る周波数を中心として折り返し成分が発生する。この折
り返し成分は、ローパスフィルタ110により除去され
るが、ローパスフィルタ110に求められる通過域は、
搬送波周波数が低い程、低下する。通過域の低いローパ
スフィルタは、一般に高価であるので、安価な装置にす
るためには搬送波周波数はできるだけ高い方がよい。す
なわち、搬送波周波数がシンボルレートのn倍であるの
で、倍率nが大きいほうがよいことになる。
【0010】(iii) つぎに、図21は、従来のディジ
タル変調器およびディジタル復調器の構成を示すブロッ
ク図である。図中のディジタル変調器は、図18で示し
た構成と同じであるが、図21はさらに細かく図示して
いる。図21において、図18で示した構成と同一部分
には図18と同一符号を付して説明を省略する。
【0011】図中、搬送波発振器120が、シンボルレ
ートで決まる周波数fCLK をもった搬送波を発振し、分
岐部121がその搬送波を分岐して、一方を乗算器10
6へ、他方を90°移相した上で乗算器107へ送って
いる。また、発振器122が、無線周波数fLOと搬送波
周波数fCLK との差の周波数をもった信号を発振し、周
波数変換器123へ送っている。周波数変換器123
は、ローパスフィルタ110から送られ、搬送波周波数
CLK を中心周波数とする変調波を、差の周波数をもっ
た信号を使用してアップコンバートし、無線周波数fLO
を中心周波数とする変調波を作成し、伝送路へ出力す
る。なお、詳しい説明は省略するが、ディジタル復調器
では、伝送路から送られた変調波に対して、ディジタル
変調器と正反対の処理が施される。
【0012】(iv) つぎに、図22(A)は、従来の
ディジタル復調器の構成を示すブロック図であり、図2
2(B)は、図22(A)に示したレベル検出部132
の内部構成を示す図である。
【0013】図22(A)において、受信信号がAGC
回路130へ送られ、AGC回路130は、後述のレベ
ル検出部132から送られる制御信号に基づき、受信信
号レベルを一定に保持する。つぎのA/Dコンバータ1
31は、アナログ値からディジタル値への変換を行い、
復調器133へ出力する。レベル検出部132は、A/
Dコンバータ131から出力されたディジタルの受信信
号を基に信号レベルを検出し、この信号レベルが所定の
設定値と異なっている場合にAGC回路130へ制御信
号を送る。この制御信号を利用して、AGC回路130
は受信信号レベルを一定に保持する。
【0014】すなわち、図22(B)に示すように、レ
ベル検出部132では、絶対値検出部135が、A/D
コンバータ131から出力されたディジタルの受信信号
を基に信号レベルの絶対値を検出し、比較部136で、
その絶対値を所定の設定値と比較し、その差を、加算器
137およびフリップフロップ138から成る積分器へ
送り、そこで時間積分する。その結果をD/Aコンバー
タ139を介してAGC回路130へ出力する。
【0015】(v) さらに、図18に示すように従来
のディジタル変調器では、D/Aコンバータ109が変
調波に対してディジタル/アナログ変換を行っている
が、このディジタル/アナログ変換により、変換後出力
の周波数特性が歪む。すなわち、一般に、S倍サンプル
時のD/Aコンバータの出力周波数特性は次のように表
される。
【0016】
【数2】 〔sin (ω/2S)〕/(ω/2S) ・・(2) この数式(2)から分かるように、すなわち、D/Aコ
ンバータの出力周波数特性において、高域が低下する一
次傾斜が発生する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
(i) 図20に示す従来のディジタル変調器では、ロ
ールオフフィルタの回路規模が大きく、多値化が困難で
ある。特に、ロールオフフィルタの内部の乗算器の数や
乗算器のビット数が、ロールオフフィルタの回路規模に
大きな影響を与えるので、乗算器の数を減少させること
が求められている。また、図20に示す従来のディジタ
ル変調器では、ロールオフフィルタが、搬送波周波数の
4倍の速さで動作するため、搬送波周波数が高速になる
と、ロールオフフィルタでの消費電力が増大する。
【0018】以上のように、図20に示す従来のディジ
タル変調器では、ロールオフフィルタの回路規模の縮小
とロールオフフィルタでの電力消費の減少が要請されて
いる。
【0019】(ii) 前述のように、安価なローパスフ
ィルタにするために、搬送波周波数がシンボルレートに
対して高倍率であることが求められるが、高倍率となる
と、搬送波周波数の4倍の速さで作動するディジタル変
調器も、高速な動作が必要となり、回路規模の増大とな
る。
【0020】(iii) 図21に示す従来のディジタル変
調器では、無線周波数fLOと搬送波周波数fCLK との差
の周波数をもった信号を発振するために、発振器122
が必要である。ディジタル復調器でも同様である。しか
し、これらの発振器は、搬送波周波数fCLK が変更にな
った場合に、発振周波数を変更しなければならないとい
う問題がある。特に、搬送波周波数fCLK がシンボルレ
ートのn倍に設定されるので、この倍率nが変更になる
だけで、この発振器122等の変更が必要となる。
【0021】(iv) 図22に示す従来のディジタル復
調器では、A/Dコンバータ131およびレベル検出部
132が搬送波周波数に応じた速度で動作するため、搬
送波周波数がシンボルレートに対して高倍率に設定され
ていると、A/Dコンバータ131およびレベル検出部
132が高速に作動する必要がある。この場合にはA/
Dコンバータ131およびレベル検出部132が高コス
トなものとなってしまう。
【0022】(v) さらに、従来のディジタル変調器
において、変調波に対してD/Aコンバータによりディ
ジタル/アナログ変換が行われると、変換後の変調波に
おいて、周波数特性の高域が低下するが、変調波の周波
数特性はフラットな形で送信されることが望ましい。こ
れは、電波法による規制やノイズ耐力の観点から要請さ
せるものである。
【0023】本発明はこのような各問題点に鑑みてなさ
れたものであり、ロールオフフィルタの回路規模の縮小
とロールオフフィルタでの電力消費の減少を図ったディ
ジタル変調器を提供することを第1の目的とする。
【0024】また、搬送波周波数がシンボルレートに対
して高倍率であっても、回路規模が増大しないようにし
たディジタル変調器を提供することを第2の目的とす
る。また、搬送波周波数が変更になっても、周波数変換
に使用される発振器の周波数を変更しないで済むディジ
タル変調器およびディジタル復調器を提供することを第
3の目的とする。
【0025】また、搬送波周波数がシンボルレートに対
して高倍率であっても、AGC回路が高コストすること
を防止するようにしたディジタル復調器を提供すること
を第4の目的とする。
【0026】さらに、D/Aコンバータによるディジタ
ル/アナログ変換後の変調波の周波数特性をフラットな
形に補正するようにしたディジタル変調器を提供するこ
とを第5の目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明では上記第1の目
的を達成するために、図1に示すように、RZ符号のI
chのベースバンド信号が入力され、所定の周波数のク
ロックで動作する第1および第2のロールオフフィルタ
1,2と、RZ符号のQchのベースバンド信号が入力
され、上記所定の周波数のクロックで動作する第3およ
び第4のロールオフフィルタ3,4と、第2のロールオ
フフィルタ2の出力を、上記所定の周波数のクロックで
反転させる第1の反転手段5と、第4のロールオフフィ
ルタ4の出力を、上記所定の周波数のクロックで反転さ
せる第2の反転手段6と、上記所定の周波数の4倍の周
波数のクロックで、第1のロールオフフィルタ1の出
力、第3のロールオフフィルタの出力3、第1の反転手
段5の出力、および第2の反転手段6の出力のうちの1
つを、この並び順に選択して出力する選択出力手段7
と、ディジタルの選択出力手段7の出力を、上記所定の
周波数の4倍の周波数のクロックでアナログ信号に変換
するD/A変換手段8とを有することを特徴とするディ
ジタル変調器が提供される。
【0028】以上のような構成において、本発明では、
RZ符号のベースバンド信号を扱うようにするととも
に、選択出力手段7やD/A変換手段8が、所定の周波
数の4倍の周波数のクロックで動作するのに対して、第
1乃至第4のロールオフフィルタ1〜4や第1乃至第2
の反転手段5,6が、上記所定の周波数のクロックで動
作する点に特徴がある。
【0029】すなわち、一般的に変調側の入力信号とし
て、NRZ(Non Return-to-Zero)符号の信号を用いる場
合と、RZ符号の信号を用いる場合とがある。NRZ符
号とRZ符号との違いを、図2に示す。図2はQPSK
のように信号レベルが2値の場合を例にして示してい
る。
【0030】図2(A)は入力データの例を示し、図2
(B)はシンボルクロックを示し、図2(C)は入力デ
ータに対応するNRZ符号を示し、図2(D)は入力デ
ータに対応するRZ符号を示し、図2(E)はシンボル
クロックの周波数の4倍の周波数を持つサンプリングク
ロックを示す。ここで、図2(C),(D)から分かる
ように、NRZ符号では、値「1」または「−1」の状
態が、サンプリングクロックが4つ発生する間、継続す
る。一方、RZ符号では、値「1」または「−1」の状
態が、サンプリングクロックが4つ発生する間に、最初
の1つだけで発生し、残りの3つでは値「0」となる。
本発明では、RZ符号のこうした性質に着目して、従来
のように、ロールオフフィルタをサンプリングクロック
で動作させることをせず、シンボルクロックで動作させ
るようにする。これにより、第1乃至第4のロールオフ
フィルタ1〜4を構成する乗算器の数を減少させること
ができ、ロールオフフィルタの回路規模を縮小できる。
また、第1乃至第4のロールオフフィルタ1〜4の動作
速度が、従来に比べ低下し、ロールオフフィルタでの電
力消費が減少する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、第1の実施の形態の原理構
成を、図1を参照して説明する。第1の実施の形態はデ
ィジタル変調器であり、RZ符号のIchのベースバン
ド信号が入力され、所定の周波数のクロックで動作する
第1および第2のロールオフフィルタ1,2と、RZ符
号のQchのベースバンド信号が入力され、上記所定の
周波数のクロックで動作する第3および第4のロールオ
フフィルタ3,4と、第2のロールオフフィルタ2の出
力を、上記所定の周波数のクロックで反転させる第1の
反転手段5と、第4のロールオフフィルタ4の出力を、
上記所定の周波数のクロックで反転させる第2の反転手
段6と、上記所定の周波数の4倍の周波数のクロック
で、第1のロールオフフィルタ1の出力、第3のロール
オフフィルタの出力3、第1の反転手段5の出力、およ
び第2の反転手段6の出力のうちの1つを、この並び順
に選択して出力する選択出力手段7と、ディジタルの選
択出力手段7の出力を、上記所定の周波数の4倍の周波
数のクロックでアナログ信号に変換するD/A変換手段
8とから構成される。
【0032】図3は、第1の実施の形態の半分の構成を
示すブロック図であり、図4は、第1の実施の形態の残
りの半分の構成を示すブロック図である。なお、図1に
示す構成と、図3および図4に示す構成との対応関係に
ついては、図3および図4に基づく第1の実施の形態の
詳しい構成の説明を終了した後で記述する。
【0033】図3において、ロールオフフィルタ11
は、RZ符号のIchのベースバンド信号が入力される
ものであり、本来2つの構成のロールオフフィルタが、
フリップフロップから成る遅延部を共用した形となって
いる。また、ロールオフフィルタ12は、RZ符号のQ
chのベースバンド信号が入力されるものであり、同様
に、本来2つの構成のロールオフフィルタが、フリップ
フロップから成る遅延部を共用した形となっている。
【0034】ロールオフフィルタ11では、フリップフ
ロップ13a,13b,13c...が縦列接続され、
搬送波周期(この場合、シンボル周期と同じ)T毎に作
動して、入力したベースバンド信号を時間Tずつ順次遅
延させて、乗算器14a,14b,14c...のうち
の対応の乗算器へそれぞれ出力するとともに、乗算器1
5a,15b,15c...のうちの対応の乗算器へそ
れぞれ出力する。乗算器14a,14b,14c...
は、送られた信号にタップ係数α4(m+1),α4m,α
4(m-1)...を、搬送波周期T毎にそれぞれ乗算して、
その結果を加算器16へそれぞれ出力する。加算器16
は、搬送波周期T毎に加算結果を出力する。また、乗算
器15a,15b,15c...は、送られた信号にタ
ップ係数α4m +2,α4m-2,α4m-6...を、搬送波周期
T毎にそれぞれ乗算して、その結果を加算器17へそれ
ぞれ出力する。加算器17は、搬送波周期T毎に加算結
果を出力する。なお、タップ係数の値は、乗算器14
a,14b,14c...では、図3に示すように、タ
ップ係数α0 を中心に左右対称となり(実際にはタップ
係数α4(m+1)だけが例外となる)、乗算器15a,15
b,15c...では、タップ係数α2 ,α2 を中心に
左右対称となる。
【0035】ロールオフフィルタ12では、フリップフ
ロップ18a,18b,18c...が縦列接続され、
搬送波周期T毎に作動して、入力したベースバンド信号
を時間Tずつ順次遅延させて、乗算器19a,19b,
19c...のうちの対応の乗算器へそれぞれ出力する
とともに、乗算器20a,20b,20c...のうち
の対応の乗算器へそれぞれ出力する。乗算器19a,1
9b,19c...は、送られた信号にタップ係数α
4m+3,α4m-1,α4m-5...を、搬送波周期T毎にそれ
ぞれ乗算して、その結果を加算器21へそれぞれ出力す
る。加算器21は、搬送波周期T毎に加算結果を出力す
る。また、乗算器20a,20b,20c...は、送
られた信号にタップ係数α4m+1,α4m-3,α4m-7...
を、搬送波周期T毎にそれぞれ乗算して、その結果を加
算器22へそれぞれ出力する。加算器22は、搬送波周
期T毎に加算結果を出力する。なお、タップ係数の値
は、図3に示すように、乗算器19a,19b,19
c...と乗算器20a,20b,20c...との並
び順を反対方向にした場合に一致する配置となってい
る。これらのロールオフフィルタ11,12について
は、詳しく後述する。
【0036】つぎに図4において、反転器23,24
が、図3の加算器17,22の出力を搬送波周期T毎に
それぞれ反転する。パラレル/シリアル変換器25には
入力端子A,B,C,Dが設けられる。入力端子Aには
図3の加算器16の出力が送られ、入力端子Bには図3
の加算器21の出力が送られ、入力端子Cには図3の加
算器17の出力が反転器23を介して送られ、入力端子
Dには図3の加算器22の出力が反転器24を介して送
られる。パラレル/シリアル変換器25は、搬送波周期
Tの1/4の周期毎に(すなわち搬送波周波数の4倍の
速度で)、入力端子A,B,C,Dのうちの1つをこの
順に選択して、選択した入力端子に入力されている信号
を、D/Aコンバータ26へ出力する。このD/Aコン
バータ26へ入力される信号は変調波となっている。得
られた変調波は、D/Aコンバータ26により、搬送波
周期Tの1/4の周期毎にアナログ化される。ローパス
フィルタ27は、D/Aコンバータ26で発生する高調
波の折り返し成分を除去するものである。図4に示す構
成の動作は、図20に示す構成の動作と同じであるので
説明を省略する。
【0037】なお、図3のロールオフフィルタ11が、
図1に示す第1および第2のロールオフフィルタ1,2
に対応し、図3のロールオフフィルタ12が、図1に示
す第3および第4のロールオフフィルタ3,4に対応
し、図4の反転器23が、図1に示す第1の反転手段5
に対応し、図4の反転器24が、図1に示す第2の反転
手段6に対応し、図4のパラレル/シリアル変換器25
が、図1に示す選択出力手段7に対応し、図4のD/A
コンバータ26が、図1に示すD/A変換手段8に対応
する。
【0038】つぎに、ロールオフフィルタ11,12に
ついて以下に説明する。サンプリングクロック毎にロー
ルオフフィルタ11に入力されるRZ符号のIchのベ
ースバンド信号を、I1 ,I2 ,I3 ...In ..と
し、ロールオフフィルタ12に入力されるQchのベー
スバンド信号を、Q1 ,Q2 ,Q3 ...Qn ..とす
る。このときに、ロールオフフィルタ11において、ベ
ースバンド信号In がタップ係数α0 と乗算される時点
の付近におけるロールオフフィルタ11の出力は図5の
ようになる。また、ロールオフフィルタ12において、
ベースバンド信号Qn がタップ係数α0 と乗算される時
点の付近におけるロールオフフィルタ12の出力は図6
のようになる。これは、図2を参照して前述したよう
に、RZ符号では、値「1」または「−1」の状態が、
サンプリングクロックが4つ発生する間に、最初の1つ
だけで発生し、残りの3つでは値「0」となるという性
質に従って得られた結果である。
【0039】図5および図6において、右端に示すサン
プル出力A,B,C,Dは、サンプリングクロック毎の
ロールオフフィルタ出力を示し、同一の符号によって、
ロールオフフィルタ出力の周期性を示している。ここ
で、パラレル/シリアル変換器25が、搬送波周波数の
4倍の速度で、入力端子A,B,C,Dの順に選択を行
うので、ロールオフフィルタ11からサンプル出力A
(図5)がパラレル/シリアル変換器25の入力端子A
へ入力されるとともに、サンプル出力C(図5)が反転
されて入力端子Cへ入力される。また、ロールオフフィ
ルタ12からサンプル出力B(図6)がパラレル/シリ
アル変換器25の入力端子Bへ入力されるとともに、サ
ンプル出力D(図6)が反転されて入力端子Dへ入力さ
れる。
【0040】したがって、図5に示されるサンプル出力
B,Dおよび図6に示されるサンプル出力A,Cは、出
力されても、パラレル/シリアル変換器25によって選
択されることはないので、出力そのものが不要となる。
しかも、ロールオフフィルタ11,12の各加算器1
6,17,21,22からの信号出力は、搬送波周期と
同じ周期でそれぞれ行われる。こうした点を考慮するこ
とによって、図3に示す回路構成のロールオフフィルタ
11,12が実現する。ここでは、乗算器の数が、図1
8に示す従来装置に比べ1/4に、図19に示す従来装
置に比べ1/2になっている。また、ロールオフフィル
タ11,12を構成する乗算器、フリップフロップ、加
算器がいずれも、搬送波周期と同じ周期で動作する。
【0041】かくして、第1の実施の形態では、ロール
オフフィルタの回路規模が縮小される。また、動作速度
を低下させることができることにより、ロールオフフィ
ルタでの電力消費を減少させることが可能となるととも
に、特に乗算器のディジタル化が可能となり、これによ
ってLSI化が促進される。
【0042】つぎに、第2の実施の形態を説明する。第
2の実施の形態もディジタル変調器であり、第1の実施
の形態のロールオフフィルタの回路規模の更なる縮小を
図ったものである。したがって、第2の実施の形態の構
成は、第1の実施の形態の構成と基本的に同じであり、
以下では、異なる構成だけを説明する。
【0043】図7は、第2の実施の形態のロールオフフ
ィルタの構成を示す図である。第2の実施の形態では、
第1の実施の形態のロールオフフィルタ11に代わっ
て、ロールオフフィルタ31を使用する。
【0044】図中、ロールオフフィルタ31は、RZ符
号のIchのベースバンド信号が入力されるものであ
り、本来2つの構成のロールオフフィルタが、フリップ
フロップから成る遅延部を共用した形となっている。
【0045】ここで、図3に示される第1の実施の形態
のロールオフフィルタ11において、タップ係数の値
が、乗算器14a,14b,14c...では、タップ
係数α 0 を中心に左右対称となり(実際にはタップ係数
α4(m+1)だけが例外となる)、乗算器15a,15b,
15c...では、タップ係数α2 ,α2 を中心に左右
対称となっている。したがって、回路規模縮小に大きな
効果のある乗算器の数を半減することを狙って、第2の
実施の形態では、同一のタップ係数を乗算する2つの乗
算器を共用するようにしている。
【0046】すなわち、ロールオフフィルタ31では、
フリップフロップ33a,33b,...33zが縦列
接続され、搬送波周期(この場合、シンボル周期と同
じ)T毎に作動して、入力したベースバンド信号を時間
Tずつ順次遅延させる。まず、Ichのベースバンド信
号は乗算器36aおよび加算器35zへ送られる。つぎ
にフリップフロップ33aの出力は加算器34zおよび
加算器35yへ送られる。フリップフロップ33bの出
力は加算器34yおよび加算器35xへ送られる。こう
して順次組み合わされ、最後に、フリップフロップ33
zの出力は加算器34zおよび加算器35zへ送られ
る。また、加算器34zの出力は乗算器36zへ送ら
れ、加算器35zの出力は乗算器37zへ送られる。同
様に、加算器34yの出力は乗算器36yへ送られ、加
算器35yの出力は乗算器37yへ送られる。加算器3
4z,34y...および加算器35z,35y...
は、搬送波周期T毎に加算を行う。乗算器36aは、送
られた信号にタップ係数α4(m+1)を、搬送波周期T毎に
乗算して、その結果を加算器38へ出力する。乗算器3
6z,36y...は、送られた信号にタップ係数
α4m,α4(m-1)...を、搬送波周期T毎にそれぞれ乗
算して、その結果を加算器38へそれぞれ出力する。加
算器38は、搬送波周期T毎に加算結果を出力する。ま
た、乗算器37z,37y...は、送られた信号にタ
ップ係数α4m+2,α4m-2...を、搬送波周期T毎にそ
れぞれ乗算して、その結果を加算器39へそれぞれ出力
する。加算器39は、搬送波周期T毎に加算結果を出力
する。
【0047】このように構成することにより、ロールオ
フフィルタ31は、第1の実施の形態のロールオフフィ
ルタ11と全く同じ動作をする。しかも、ロールオフフ
ィルタ31を構成する乗算器の数が、第1の実施の形態
のロールオフフィルタ11に比べ半減する。なお、第2
の実施の形態では、加算器34z,34y...および
加算器35z,35y...が新たに必要になっている
が、ロールオフフィルタの回路規模の縮小の観点から
は、加算器の数が譬え増加しても、乗算器の数が減少す
ることの効果は大きい。
【0048】つぎに、第3の実施の形態を説明する。第
3の実施の形態もディジタル変調器であり、第1の実施
の形態のロールオフフィルタの回路規模の更なる縮小を
図ったものである。したがって、第3の実施の形態の構
成は、第1の実施の形態の構成と基本的に同じであり、
以下では、異なる構成だけを説明する。図8は、第3の
実施の形態のロールオフフィルタの構成を示す図であ
る。第3の実施の形態では、第1の実施の形態のロール
オフフィルタ12に代わって、ロールオフフィルタ32
を使用する。
【0049】図中、ロールオフフィルタ32は、RZ符
号のQchのベースバンド信号が入力される。ロールオ
フフィルタ32は、本来2つの構成の転置換ロールオフ
フィルタが一体となった構成であり、そこでは、2つの
遅延ラインが互いに逆方向に並べられている。
【0050】ここで、図3に示される第1の実施の形態
のロールオフフィルタ12では、タップ係数の値が、乗
算器19a,19b,19c...と乗算器20a,2
0b,20c...との並び順を反対方向にした場合に
一致する配置となっている。したがって、回路規模縮小
に大きな効果のある乗算器の数を半減することを狙っ
て、第3の実施の形態では、同一のタップ係数を乗算す
る2つの乗算器を共用するようにしている。
【0051】すなわち、ロールオフフィルタ32では、
まず、Qchのベースバンド信号を乗算器40a,40
b,40c...へ送る。乗算器40a,40b,40
c...は、送られた信号にタップ係数α4m+1, α
4m-3, α4m-7...を、搬送波周期(この場合、シンボ
ル周期と同じ)T毎にそれぞれ乗算する。乗算器40a
はその乗算結果をフリップフロップ41aへ送り、乗算
器40b,40c...はそれらの乗算結果を加算器4
2a,42b...および加算器44z,44y...
へそれぞれ送る。フリップフロップ41aは出力を加算
器42aへ送る。加算器42aは加算結果をフリップフ
ロップ41bへ送り、フリップフロップ41bは出力を
加算器42bへ送る。加算器42bは加算結果をフリッ
プフロップ41cへ送り・・・このようにして最後に、
加算器42zは加算結果をパラレル/シリアル変換器2
5の入力端子Bへ出力する。フリップフロップ41a,
41b,41c...は、搬送波周期T毎に作動して、
入力したベースバンド信号を時間Tずつ順次遅延させ
る。加算器42a,42b,42c...も搬送波周期
T毎に作動する。
【0052】乗算器40zはその乗算結果をフリップフ
ロップ43aへも送る。フリップフロップ43aは出力
を加算器44aへ送る。加算器44aは加算結果をフリ
ップフロップ43bへ送り、フリップフロップ43bは
出力を加算器44bへ送る。このようにして最後に、フ
リップフロップ43zは出力を、反転器24を介してパ
ラレル/シリアル変換器25の入力端子Dへ出力する。
フリップフロップ43a,43b,43c...は、搬
送波周期T毎に作動して、入力したベースバンド信号を
時間Tずつ順次遅延させる。加算器44a,44b,4
4c...も搬送波周期T毎に作動する。
【0053】このように構成することにより、ロールオ
フフィルタ32は、第1の実施の形態のロールオフフィ
ルタ12と全く同じ動作をする。しかも、ロールオフフ
ィルタ32を構成する乗算器の数が、第1の実施の形態
のロールオフフィルタ12に比べ半減する。なお、第3
の実施の形態でも、加算器42a,42b...および
加算器44a,44b...が新たに必要になっている
が、ロールオフフィルタの回路規模の縮小の観点から
は、加算器の数が譬え増加しても、乗算器の数が減少す
ることの効果は大きい。
【0054】なお、第2の実施の形態と第3の実施の形
態とを組み合わせるようにしてもよい。これにより、ロ
ールオフフィルタの回路規模の縮小がさらに促進され
る。つぎに、第4の実施の形態を説明する。
【0055】図9は、第4の実施の形態のディジタル変
調器の構成を示すブロック図である。図中、RZ符号の
Ichのベースバンド信号がロールオフフィルタ46お
よびロールオフフィルタ49へ入力され、RZ符号のQ
chのベースバンド信号がロールオフフィルタ47およ
びロールオフフィルタ48へ入力される。ロールオフフ
ィルタ46,48は、図3に示す第1の実施の形態のロ
ールオフフィルタ11または図7に示す第2の実施の形
態のロールオフフィルタ31と同じ構成をそれぞれ備え
る。また、ロールオフフィルタ47,49は、図3に示
す第1の実施の形態のロールオフフィルタ12または図
8に示す第3の実施の形態のロールオフフィルタ32と
同じ構成をそれぞれ備える。したがって、ロールオフフ
ィルタ46〜49は、搬送波周期(この場合、シンボル
周期と同じ)T毎にそれぞれ動作する。ここで、ロール
オフフィルタ46から出力信号AI ,CI が出力され、
ロールオフフィルタ47から出力信号BQ ,DQ が出力
され、ロールオフフィルタ48から出力信号AQ ,CQ
が出力され、ロールオフフィルタ49から出力信号
I ,DI が出力されたとする。
【0056】反転器50は、ロールオフフィルタ49か
らの出力信号BI を、搬送波周期T毎に反転する。同様
に、反転器51は、ロールオフフィルタ47からの出力
信号BQ を、反転器52は、ロールオフフィルタ49か
らの出力信号DI を、反転器53は、ロールオフフィル
タ47からの出力信号DQ を、搬送波周期T毎にそれぞ
れ反転する。パラレル/シリアル変換器54には入力端
子AI ,AQ ,BI ,BQ ,CI ,CQ ,DI ,DQ
設けられ、入力端子AI にはロールオフフィルタ46か
らの出力信号AI が送られる。入力端子AQ にはロール
オフフィルタ48からの出力信号AQ が送られる。入力
端子BI にはロールオフフィルタ49からの出力信号B
I が反転器50を介して送られる。入力端子BQ にはロ
ールオフフィルタ47からの出力信号BQ が反転器51
を介して送られる。入力端子CIにはロールオフフィル
タ46からの出力信号CI が送られる。入力端子CQ
はロールオフフィルタ48からの出力信号CQ が送られ
る。入力端子DI にはロールオフフィルタ49からの出
力信号DI が反転器52を介して送られる。入力端子D
Q にはロールオフフィルタ47からの出力信号DQ が反
転器53を介して送られる。
【0057】パラレル/シリアル変換器54は、搬送波
周期Tの1/8の周期毎に(すなわち搬送波周波数の8
倍の速度で)、入力端子AI ,AQ ,BI ,BQ
I ,C Q ,DI ,DQ のうちの1つをこの順に選択し
て、選択した入力端子に入力されている信号を、D/A
コンバータ55へ出力する。このD/Aコンバータ55
へ入力される信号は変調波となっている。得られた変調
波は、D/Aコンバータ55により、搬送波周期Tの1
/8の周期毎にアナログ化される。ローパスフィルタ5
6は、D/Aコンバータ55で発生する高調波の折り返
し成分を除去するものである。
【0058】こうした構成の第4の実施の形態の動作
を、図10を参照して説明する。図10は、搬送波周波
数がシンボルレートの2倍である第4の実施の形態の動
作を説明する図である。第1欄には、第1乃至第3の実
施の形態のような、搬送波周波数がシンボルレートと同
じ場合の変調出力を、比較のために示す。
【0059】搬送波周波数がシンボルレートの2倍であ
る場合には、第2欄に示すように、シンボル周期の間に
サンプリングクロック毎に、搬送波 cosωt が値「1,
0,−1,0,1,0,−1,0」のうちの1つを順に
呈し、搬送波 sinωt が値「0,1,0,−1,0,
1,0,−1」のうちの1つを順に呈す。このことか
ら、変調出力は、「AI ,AQ ,−BI ,−BQ
I ,CQ ,−DI ,−DQ 」となる。この変調出力が
パラレル/シリアル変換器54から出力されるように回
路構成を行うと、図9に示すようになる。
【0060】第4の実施の形態では、第1乃至第3の実
施の形態で使用したロールオフフィルタを使用して、そ
れらの接続を工夫するだけで、シンボルレートの2倍の
周波数の搬送波で変調ができる。すなわち、搬送波周期
T毎に作動するロールオフフィルタを使用して、搬送波
周期Tの1/8の周期の信号処理が行うことが可能とな
る。これにより、搬送波周波数がシンボルレートに対し
て高倍率であっても、ロールオフフィルタの回路規模を
増大させないで済む。
【0061】つぎに、第5の実施の形態を説明する。第
5の実施の形態は、搬送波周波数がシンボルレートの4
倍である場合のデイジタル変調器を示すものである。図
11は、第5の実施の形態のディジタル変調器の構成を
示すブロック図である。第5の実施の形態の構成は、第
4の実施の形態の構成と基本的に同じであるので、第4
の実施の形態と同一部分には同一符号を付してその説明
を省略し、相違点だけを説明する。
【0062】第5の実施の形態では、反転器58が、ロ
ールオフフィルタ46からの出力信号AI を、搬送波周
期T毎に反転する。同様に、反転器59が、ロールオフ
フィルタ48からの出力信号AQ を、反転器60が、ロ
ールオフフィルタ46からの出力信号CI を、反転器6
1が、ロールオフフィルタ48からの出力信号CQ を、
搬送波周期T毎にそれぞれ反転する。パラレル/シリア
ル変換器62には入力端子AI ,AQ ,AI*,AQ*,B
I*,BQ*,BI ,BQ ,CI ,CQ ,CI*,C Q*
I*,DQ*,DI ,DQ が設けられる。入力端子AI
はロールオフフィルタ46からの出力信号AI が送られ
る。入力端子AQ にはロールオフフィルタ48からの出
力信号AQ が送られる。入力端子AI*にはロールオフフ
ィルタ46からの出力信号AI が反転器58を介して送
られる。入力端子AQ*にはロールオフフィルタ48から
の出力信号AQ が反転器59を介して送られる。入力端
子BI*にはロールオフフィルタ49からの出力信号BI
が送られる。入力端子BQ*にはロールオフフィルタ47
からの出力信号BQ が送られる。入力端子BI にはロー
ルオフフィルタ49からの出力信号BI が反転器50を
介して送られる。入力端子BQ にはロールオフフィルタ
47からの出力信号BQ が反転器51を介して送られ
る。入力端子CI にはロールオフフィルタ46からの出
力信号CI が送られる。入力端子CQ にはロールオフフ
ィルタ48からの出力信号CQ が送られる。入力端子C
I*にはロールオフフィルタ46からの出力信号CI が反
転器60を介して送られる。入力端子CQ*にはロールオ
フフィルタ48からの出力信号CQ が反転器61を介し
て送られる。入力端子DI*にはロールオフフィルタ49
からの出力信号DI が送られる。入力端子DQ*にはロー
ルオフフィルタ47からの出力信号DQ が送られる。入
力端子DI にはロールオフフィルタ49からの出力信号
I が反転器52を介して送られる。入力端子DQ には
ロールオフフィルタ47からの出力信号DQ が反転器5
3を介して送られる。
【0063】パラレル/シリアル変換器62は、搬送波
周期Tの1/16の周期毎に(すなわち搬送波周波数の
16倍の速度で)、入力端子AI ,AQ ,AI*,AQ*
I*,BQ*,BI ,BQ ,CI ,CQ ,CI*,CQ*,D
I*,DQ*,DI ,DQ のうちの1つをこの順に選択し
て、選択した入力端子に入力されている信号を、D/A
コンバータ63へ出力する。このD/Aコンバータ63
へ入力される信号は変調波となっている。得られた変調
波は、D/Aコンバータ63により、搬送波周期Tの1
/16の周期毎にアナログ化される。ローパスフィルタ
64は、D/Aコンバータ63で発生する高調波の折り
返し成分を除去するものである。
【0064】第5の実施の形態では、第1乃至第3の実
施の形態で使用したロールオフフィルタを使用して、そ
れらの接続を工夫するだけで、シンボルレートの4倍の
周波数の搬送波で変調ができる。すなわち、搬送波周期
T毎に作動するロールオフフィルタを使用して、搬送波
周期Tの1/16の周期の信号処理が行うことが可能と
なる。
【0065】さらに、パラレル/シリアル変換器62お
よびD/Aコンバータ63の動作速度を、搬送波周波数
のn倍(nは2の巾乗)にすることにより、さらに搬送
波周期T毎に作動するロールオフフィルタを使用して、
搬送波周波数のn倍の信号処理が行うことが可能とな
る。
【0066】つぎに、第6の実施の形態を説明する。第
6の実施の形態は、搬送波周波数がシンボルレートのn
倍である場合のデイジタル変調器を示すものである。図
12は第6の実施の形態のディジタル変調器の構成を示
すブロック図である。第6の実施の形態では、ロールオ
フフィルタ11a,12a、反転器23a,24a、パ
ラレル/シリアル変換器25a、およびD/A変換器2
6aが、第1の実施の形態のロールオフフィルタ11,
12、反転器23,24、パラレル/シリアル変換器2
5、およびD/A変換器26と、基本的にそれぞれ同じ
構成となっている。ただし、第6の実施の形態では、そ
れらがシンボルレートのn倍の搬送波周波数に基づきそ
れぞれ作動する。したがって、ロールオフフィルタ11
a,12aの各タップ係数を4倍サンプルの値からn倍
サンプルの値に書き換える必要がある。ローパスフィル
タ27は、第1の実施の形態のローパスフィルタ27と
全く同一である。
【0067】第6の実施の形態では、搬送波周波数をシ
ンボルレートのn倍にすることによって、回路規模の増
大はないが、ロールオフフィルタ等の動作速度の高速化
やロールオフフィルタにおいて等価的なタップ数の減少
が発生する。
【0068】つぎに、第7の実施の形態を説明する。第
7の実施の形態は、デイジタル変調器およびディジタル
復調器に関するものである。図13は第7の実施の形態
のディジタル変調器およびディジタル復調器の構成を示
すブロック図である。
【0069】図中、ロールオフフィルタ66,67、乗
算器68,69、加算器70、D/Aコンバータ71、
およびローパスフィルタ72から構成されるディジタル
変調器のおいて、搬送波発振器73が、シンボルレート
で決まる周波数fCLK をもった搬送波を発振し、分岐部
74がその搬送波を分岐して、一方を乗算器68へ、他
方を90°移相した上で乗算器69へ送っている。ま
た、発振器75が、無線周波数fLOの信号を発振し、ミ
キサ76へ送る。ミキサ76には搬送波発振器73から
周波数fCLK の搬送波も送られ、無線周波数fLOと搬送
波周波数fCLK との和および差の周波数をもった信号が
バンドパスフィルタ77へ送られる。バンドパスフィル
タ77は、差の周波数の信号だけを取り出して周波数変
換器78へ送る。周波数変換器78は、ローパスフィル
タ73から送られ、搬送波周波数f CLK を中心周波数と
する変調波を、差の周波数をもった信号を使用してアッ
プコンバートし、無線周波数fLOを中心周波数とする変
調波を作成し、伝送路へ出力する。
【0070】なお、詳しい説明は省略するが、ディジタ
ル復調器では、伝送路から送られた変調波に対して、デ
ィジタル変調器と正反対の処理が施される。かくして、
発振器75は搬送波周波数fCLK とは無関係に、単に無
線周波数f LOの信号を発振する発振器であるので、搬送
波周波数fCLK が変更になった場合に、発振器75が従
来のように発振周波数を変更しなければならないという
問題がなくなる。ディジタル復調器でも同様である。
【0071】つぎに、第8の実施の形態を説明する。第
8の実施の形態は、ディジタル復調器に関するものであ
る。図14(A)は、第8の実施の形態に係るディジタ
ル復調器の構成を示すブロック図であり、図14(B)
は、図14(A)に示したレベル検出部82の内部構成
を示す図である。
【0072】図14(A)において、受信信号がAGC
回路80へ送られ、AGC回路80は後述のレベル検出
部82から送られる制御信号に基づき受信信号レベルを
一定に保持する。つぎのA/Dコンバータ81は、アナ
ログ値からディジタル値への変換を行い、復調器83へ
出力する。レベル検出部82は、A/Dコンバータ81
から出力されたディジタルの受信信号を基に信号レベル
を検出し、この信号レベルが所定の設定値と異なってい
る場合にAGC回路80へ制御信号を送る。この制御信
号を利用して、AGC回路80は受信信号レベルを一定
に保持する。
【0073】ここで、変調信号はシンボルレートの(n
×4)倍のディジタル信号になっているが、A/Dコン
バータ81およびレベル検出部82の動作周波数を、こ
のシンボルレートの(n×4)倍の速度を値iで除算し
て得られた値に設定する。この値iは、値(n×4)と
素の関係にある値とする。例えば、値(n×4)が
「4」であるときに、値iを「5」に設定する。このよ
うに、1/iの速度で動作させることにより、A/Dコ
ンバータ81およびレベル検出部82を低速動作させる
ことが可能となって、低コスト化が実現する。また、値
iを、値(n×4)と素の関係にすることによって、変
調信号の特定タイミングだけのレベル検出となることを
回避できる。
【0074】レベル検出部82では、図14(B)に示
すように、分周器84が入力信号に対して1/iの分周
を行い、絶対値検出部85が、信号レベルの絶対値を検
出し、比較部86で、その絶対値を所定の設定値と比較
し、その差を、加算器87およびフリップフロップ88
から成る積分器へ送り、そこで時間積分する。その結果
をD/Aコンバータ89を介してAGC回路80へ出力
する。
【0075】図15は、各種の値iにおけるレベル検出
タイミングを示す図である。ここでは、値(n×4)が
「4」である場合を例にしている。図から分かるよう
に、i=2,4では、いくら多数回のレベル検出を行っ
ても、本来レベル検出が行われるべき全タイミング(直
線や破線で示される)のうちの特定タイミングだけでし
か、レベル検出が行われないが、i=3,5では、多数
回のレベル検出を行ううちに、全タイミングでレベル検
出が行われる結果となる。
【0076】つぎに、第9の実施の形態を説明する。第
9の実施の形態は、ディジタル変調器に関するものであ
る。図16は、第9の実施の形態に係るディジタル変調
器の構成を示すブロック図である。
【0077】図中、ロールオフフィルタ90,91、乗
算器92,93、加算器94、D/Aコンバータ95、
およびローパスフィルタ96から構成されるディジタル
変調器のおいて、傾斜補正回路97をD/Aコンバータ
95の後に設ける。傾斜補正回路97は、D/Aコンバ
ータ95で発生した一次傾斜をアナログ値において補正
する補正回路である。すなわち、傾斜補正回路97を、
例えば増幅器97aとコンデンサCとから構成して、コ
ンデンサCによって増幅器97aに正帰還をかけるよう
にして、周波数特性の高域を持ち上げるようにする。な
お、傾斜補正回路97を、コイルによって増幅器に負帰
還をかけるようにして、周波数特性の高域を持ち上げる
ようにしてもよい。
【0078】このようにして、D/Aコンバータ95の
変換後出力の周波数特性を補正し、周波数特性がフラッ
トな形の変調波を送信するようにする。なお、図17に
示すように、傾斜補正回路98をD/Aコンバータ95
の前に設けるようにしてもよい。この場合には、傾斜補
正回路98は、D/Aコンバータ95で発生した一次傾
斜をディジタル値において補正する補正回路となり、F
IR(Finite Impulse Response) フィルタ等により構成
される。図のように、傾斜補正回路98は、フリップフ
ロップ98a、乗算器98b、および加算器98cから
なる1タップのFIRフィルタでも十分に所望の特性を
得ることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、RZ符
号のベースバンド信号を扱うようにするとともに、ディ
ジタル変調器の選択出力手段やD/A変換手段が、所定
の周波数の4倍の周波数のクロックで動作するのに対し
て、4つのロールオフフィルタや2つの反転手段が、上
記所定の周波数のクロックで動作するように構成した。
これにより、ディジタル変調器のロールオフフィルタの
回路規模の縮小とロールオフフィルタでの電力消費の減
少が図られる。
【0080】また、ディジタル変調器において、所定の
周波数のクロックで動作する4つのロールオフフィルタ
を使用して、それらの接続を工夫するだけで、この所定
の周波数のn倍の周波数の搬送波で変調処理ができる。
すなわち、搬送波周波数がシンボルレートに対して高倍
率であっても、ロールオフフィルタの回路規模を増大さ
せないで済む。
【0081】また、ディジタル変調器およびディジタル
復調器において、搬送波発振器から搬送波を貰い、その
搬送波の周波数と無線周波信号の周波数との差の周波数
を有する差周波数信号を出力する差周波出力手段を設け
る構成にした。これにより、搬送波周波数が変更になっ
ても、差周波出力手段はそのまま発振を続けることがで
きる。
【0082】また、ディジタル復調器のAGC回路にお
いて、信号サンプル周波数がシンボルレートの(n×
4)倍の変調波を、当該倍率(n×4)と素の関係にあ
る値iで信号サンプル周波数を除算して得られた周波数
でサンプリングしてレベル検出を行う信号レベル検出手
段を設けた。これにより、搬送波周波数がシンボルレー
トに対して高倍率であっても、AGC回路の動作速度が
上昇せず、AGC回路の高コスト化が防止される。
【0083】さらに、ディジタル変調器において、ディ
ジタル/アナログ変換部の前段または後段に、変調波の
周波数特性の高域を上昇させる高域上昇手段を設けた。
これにより、D/Aコンバータによるディジタル/アナ
ログ変換後の変調波の周波数特性をフラットな形に補正
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】図2(A)は入力データの例を示す図であり、
図2(B)はシンボルクロックを示す図であり、図2
(C)は入力データに対応するNRZ符号を示す図であ
り、図2(D)は入力データに対応するRZ符号を示す
図であり、図2(E)はシンボルクロックの周波数の4
倍の周波数を持つサンプリングクロックを示す図であ
る。
【図3】第1の実施の形態の詳しい構成の半分を示すブ
ロック図である。
【図4】第1の実施の形態の詳しい構成の残りの半分を
示すブロック図である。
【図5】Ich用のロールオフフィルタの出力を示す図
である。
【図6】Qch用のロールオフフィルタの出力を示す図
である。
【図7】第2の実施の形態のロールオフフィルタの構成
を示す図である。
【図8】第3の実施の形態のロールオフフィルタの構成
を示す図である。
【図9】第4の実施の形態のディジタル変調器の構成を
示すブロック図である。
【図10】搬送波周波数がシンボルレートの2倍である
第4の実施の形態の動作を説明する図である。
【図11】第5の実施の形態のディジタル変調器の構成
を示すブロック図である。
【図12】第6の実施の形態のディジタル変調器の構成
を示すブロック図である。
【図13】第7の実施の形態のディジタル変調器および
ディジタル復調器の構成を示すブロック図である。
【図14】図14(A)は、第8の実施の形態に係るデ
ィジタル復調器の構成を示すブロック図であり、図14
(B)は、図14(A)に示したレベル検出部の内部構
成を示す図である。
【図15】各種の値iにおけるレベル検出タイミングを
示す図である。
【図16】第9の実施の形態のディジタル変調器の構成
を示すブロック図である。
【図17】図16に示すディジタル変調器とは別の構成
を示すブロック図である。
【図18】従来のディジタル変調器の構成を示すブロッ
ク図である。
【図19】従来のロールオフフィルタの内部構成を示す
図である。
【図20】従来のディジタル変調器において、反転部お
よびパラレル/シリアル変換器で置き換えを行った構成
を示す図である。
【図21】従来のディジタル変調器およびディジタル復
調器の構成を示すブロック図である。
【図22】図22(A)は、従来のディジタル復調器の
構成を示すブロック図であり、図22(B)は、図22
(A)に示したレベル検出部の内部構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のロールオフフィルタ 2 第2のロールオフフィルタ 3 第3のロールオフフィルタ 4 第4のロールオフフィルタ 5 第1の反転手段 6 第2の反転手段 7 選択出力手段 8 D/A変換手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値直交振幅変調方式のディジタル変調
    器において、 RZ(Return-to-Zero)符号のIchのベースバンド信号
    が入力され、所定の周波数のクロックで動作する第1お
    よび第2のロールオフフィルタと、 RZ符号のQchのベースバンド信号が入力され、前記
    所定の周波数のクロックで動作する第3および第4のロ
    ールオフフィルタと、 前記第2のロールオフフィルタの出力を、前記所定の周
    波数のクロックで反転させる第1の反転手段と、 前記第4のロールオフフィルタの出力を、前記所定の周
    波数のクロックで反転させる第2の反転手段と、 前記所定の周波数の4倍の周波数のクロックで、前記第
    1のロールオフフィルタの出力、前記第3のロールオフ
    フィルタの出力、前記第1の反転手段の出力、および前
    記第2の反転手段の出力のうちの1つを、この並び順に
    選択して出力する選択出力手段と、 ディジタルの前記選択出力手段の出力を、前記所定の周
    波数の4倍の周波数のクロックでアナログ信号に変換す
    るD/A変換手段と、 を有することを特徴とするディジタル変調器。
  2. 【請求項2】 前記所定の周波数がシンボルレートに設
    定されることを特徴とする請求項1記載のディジタル変
    調器。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のロールオフフィル
    タはそれぞれ、同一タップ係数が乗算されるべき各2つ
    の信号を予め加算し、当該加算値に対して前記タップ係
    数を乗算することを特徴とする請求項1記載のディジタ
    ル変調器。
  4. 【請求項4】 前記第3および第4のロールオフフィル
    タは、互いに逆方向に並べられた2つの遅延ラインを備
    え、一体となった2つの転置換ロールオフフィルタで構
    成され、各タップ係数を乗算した後、当該乗算値を2つ
    に分岐し、各々を前記2つの遅延ラインにそれぞれ送り
    出すことを特徴とする請求項1記載のディジタル変調
    器。
  5. 【請求項5】 前記所定の周波数が、シンボルレートの
    整数倍に設定されることを特徴とする請求項1記載のデ
    ィジタル変調器。
  6. 【請求項6】 多値直交振幅変調方式のディジタル変調
    器において、 RZ(Return-to-Zero)符号のIchのベースバンド信号
    が入力され、所定の周波数のクロックで動作する第1お
    よび第2のロールオフフィルタと、 RZ符号のQchのベースバンド信号が入力され、前記
    所定の周波数のクロックで動作する第3および第4のロ
    ールオフフィルタと、 前記Qchのベースバンド信号が入力され、前記所定の
    周波数のクロックで動作する第5および第6のロールオ
    フフィルタと、 前記Ichのベースバンド信号が入力され、前記所定の
    周波数のクロックで動作する第7および第8のロールオ
    フフィルタと、 前記第3のロールオフフィルタの出力を、前記所定の周
    波数のクロックで反転させる第1の反転手段と、 前記第4のロールオフフィルタの出力を、前記所定の周
    波数のクロックで反転させる第2の反転手段と、 前記第7のロールオフフィルタの出力を、前記所定の周
    波数のクロックで反転させる第3の反転手段と、 前記第8のロールオフフィルタの出力を、前記所定の周
    波数のクロックで反転させる第4の反転手段と、 前記所定の周波数の8倍の周波数のクロックで、前記第
    1のロールオフフィルタの出力、前記第5のロールオフ
    フィルタの出力、前記第3の反転手段の出力、前記第1
    の反転手段の出力、前記第2のロールオフフィルタの出
    力、前記第6のロールオフフィルタの出力、前記第4の
    反転手段の出力、および前記第2の反転手段の出力のう
    ちの1つを、この並び順に選択して出力する選択出力手
    段と、ディジタルの前記選択出力手段の出力を、前記所
    定の周波数の8倍の周波数のクロックでアナログ信号に
    変換するD/A変換手段と、 を有することを特徴とするディジタル変調器。
  7. 【請求項7】 前記第1のロールオフフィルタの出力
    を、前記所定の周波数のクロックで反転させる第5の反
    転手段と、 前記第5のロールオフフィルタの出力を、前記所定の周
    波数のクロックで反転させる第6の反転手段と、 前記第2のロールオフフィルタの出力を、前記所定の周
    波数のクロックで反転させる第7の反転手段と、 前記第6のロールオフフィルタの出力を、前記所定の周
    波数のクロックで反転させる第8の反転手段と、 をさらに有し、 前記選択出力手段は、前記所定の周波数の16倍の周波
    数のクロックで、前記第1のロールオフフィルタの出
    力、前記第5のロールオフフィルタの出力、前記第5の
    反転手段の出力、前記第6の反転手段の出力、前記第7
    のロールオフフィルタの出力、前記第3のロールオフフ
    ィルタの出力、前記第3の反転手段の出力、および前記
    第1の反転手段の出力、前記第2のロールオフフィルタ
    の出力、前記第6のロールオフフィルタの出力、前記第
    7の反転手段の出力、前記第8の反転手段の出力、前記
    第8のロールオフフィルタの出力、前記第4のロールオ
    フフィルタの出力、前記第4の反転手段の出力、および
    前記第2の反転手段の出力のうちの1つを、この並び順
    に選択して出力することを特徴とする請求項6記載のデ
    ィジタル変調器。
  8. 【請求項8】 多値直交振幅変調方式のディジタル変調
    器において、 変調回路に、シンボルレートで決まる周波数の搬送波を
    供給する搬送波供給手段と、 所定の無線周波数の信号を発振する無線周波発振手段
    と、 前記搬送波供給手段が出力する搬送波と、前記無線周波
    発振手段が出力する無線周波信号とを用いて、前記搬送
    波の周波数と前記無線周波信号の周波数との差の周波数
    を有する差周波数信号を出力する差周波出力手段と、 前記差周波出力手段から出力された差周波数信号によ
    り、前記変調回路の出力の周波数を前記所定の無線周波
    数にアップコンバートするアップコンバート手段と、 を有することを特徴とするディジタル変調器。
  9. 【請求項9】 多値直交振幅変調方式のディジタル復調
    器において、 検波回路に、シンボルレートで決まる周波数の搬送波を
    供給する搬送波供給手段と、 所定の無線周波数の信号を発振する無線周波発振手段
    と、 前記搬送波供給手段が出力する搬送波と、前記無線周波
    発振手段が出力する無線周波信号とを用いて、前記搬送
    波の周波数と前記無線周波信号の周波数との差の周波数
    を有する差周波数信号を出力する差周波出力手段と、 前記差周波出力手段から出力された差周波数信号によ
    り、無線周波数の入力信号の周波数を前記搬送波の周波
    数にダウンコンバートするダウンコンバート手段と、 を有することを特徴とするディジタル復調器。
  10. 【請求項10】 多値直交振幅変調方式のディジタル復
    調器において、 信号サンプル周波数がシンボルレートの(n×4)倍の
    変調波を、当該倍率(n×4)と素の関係にある値iで
    前記信号サンプル周波数を除算して得られた周波数でサ
    ンプリングしてレベル検出を行う信号レベル検出手段
    と、 前記信号レベル検出手段が検出した信号レベルに基づき
    検波前の信号レベルが一定になるように制御する制御手
    段と、 を有することを特徴とするディジタル復調器。
  11. 【請求項11】 多値直交振幅変調方式のディジタル変
    調器において、 ディジタル/アナログ変換部の前段または後段に設けら
    れ、変調波の周波数特性の高域を上昇させる高域上昇手
    段を有することを特徴とするディジタル変調器。
JP8172220A 1996-07-02 1996-07-02 ディジタル変調器および復調器 Pending JPH1023096A (ja)

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