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JPH10228737A - ハード・ディスク・ドライブの電力増幅器の飽和時を判断するシステム及び方法 - Google Patents

ハード・ディスク・ドライブの電力増幅器の飽和時を判断するシステム及び方法

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Publication number
JPH10228737A
JPH10228737A JP10021903A JP2190398A JPH10228737A JP H10228737 A JPH10228737 A JP H10228737A JP 10021903 A JP10021903 A JP 10021903A JP 2190398 A JP2190398 A JP 2190398A JP H10228737 A JPH10228737 A JP H10228737A
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JP
Japan
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power amplifier
current
head
saturation
hard disk
Prior art date
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Application number
JP10021903A
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Joseph Selano Lois
ローイス・ジョセフ・セラノ
Man-Hon Yu Mantle
マントル・マン−ホン・ユ
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International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
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Publication date
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Publication of JPH10228737A publication Critical patent/JPH10228737A/ja
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ・ハード・ディスク・ドライブ
内の電力増幅器が飽和するときを判断するシステムを提
供する。 【解決手段】 ハード・ディスク・ドライブにおいて、
ヘッド26/アクチュエータ28にエネルギー供給する
電力増幅器が飽和するように、ヘッド/アクチュエータ
が周期的に校正シークを実行する。校正シークの間にヘ
ッドが移動させられる予測距離が、実際の移動距離と比
較され、2つの距離の比が電力増幅器の飽和電流を決定
するために使用される。続くシークにおいて、飽和電流
がその続くシークに対して要求される電流よりも小さい
場合、飽和電流がヘッド位置予測モデルに入力される。
それ以外では、要求電流が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般にコンピュータ
・ハード・ディスク・ドライブに関し、特に、ヘッド位
置モデルにおいて、2つのコイル電流値(予測値及び飽
和値)のいずれを使用するかを決定するためのシステム
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ・ハード・ディスク・ドラ
イブは、データが同心データ・トラックに記憶される回
転式ディスクを含む。データはディスクと、ハード・デ
ィスク・ドライブの外部にあるコンピュータとの間を、
ハード・ディスク・ドライブ内の読取り書込みヘッドを
介して転送される。ヘッドはディスクから接近して離さ
れ、アクチュエータ・アームに取り付けられ、アクチュ
エータ・アームがボイス・コイル・モータ(VCM)に
より移動されることにより、ヘッドがディスクに対して
半径方向に移動する。この構造では、ディスクがヘッド
を通過して回転するので、ヘッドは適切なデータ・トラ
ック上に位置決めされ得る。
【0003】電流が電力増幅器によりVCMに供給され
る。供給される電流の量は、ヘッドが移動されなければ
ならない距離に依存する。この距離は、ハード・ディス
ク・ドライブ内のマイクロプロセッサに知られており、
結果的に、電力増幅器から要求される電流は、マイクロ
プロセッサにより決定される。
【0004】マイクロプロセッサは、迅速且つ正確なヘ
ッド配置を容易にすることにより、データがハード・デ
ィスク・ドライブとの間で転送される速度を最適化する
ために、ヘッドの位置決めを正確に制御しなければなら
ないことが理解されよう。従って、マイクロプロセッサ
がヘッド位置の正確な予測を導出することを可能にする
ために、ヘッドの移動がモデル化されなければならな
い。上述の論議から、モデル化プロセスが、VCMに供
給される電流を決定することが理解されよう。なぜな
ら、VCMの動作、従ってヘッドの位置はVCMに供給
される電流の量に依存するからである。
【0005】モデル化プロセスでは、要求電流を電力増
幅器により実際にVCMに供給される電流として扱うこ
とができないことがたまたま生じる。これは電力増幅器
が飽和領域で駆動され得るからで、その場合、電力増幅
器は要求電流よりも低い飽和電流だけを出力する。この
ことを認識した上で、既存のハード・ディスク・ドライ
ブ・システムは、ヘッド配置を予測するために2つのモ
デル、すなわち、電力増幅器が飽和していないときに使
用されるリニア・モデルと、それ以外のときに使用され
る飽和モデルを使用する。実質的に、飽和モデルは、電
力増幅器電圧の公称値、コイル抵抗、及びヘッド速度か
ら飽和電流を計算し、リニア・モデルへ入力される要求
電流を予測飽和電流により置換する。
【0006】従って、適切なモデルを使用するために、
電力増幅器が飽和するタイミングを知ることが重要であ
る。しかしながら、電力増幅器の飽和点は、必ずしも一
定ではない。代わりに、それは温度などの要因により変
化し得る。従って、ヘッド移動の正しいモデルが使用さ
れ得るように、電力増幅器の正確な飽和点は、理想的に
は周期的に決定される。
【0007】電力増幅器が飽和するタイミングを正確に
決定する1つの方法は、その出力電流を直接測定し、そ
れをデジタル化し、次にそれを要求電流値と比較するこ
とである。実際の電流が要求電流よりも低い場合、電力
増幅器は飽和している。しかしながら、これは相当に高
価な専用のアナログ−デジタル変換器(ADC)を、ハ
ード・ディスク・ドライブ内に組み込むことを要求す
る。
【0008】上述の問題を認識し、本出願人が所有する
米国特許番号第4914644号は、専用のADCを要
求すること無しに、要求ヘッド速度と予測ヘッド速度と
の差にもとづき、電力増幅器が飽和するタイミングを判
断する方法を開示する。この特許のモデルはその意図す
る目的に対しては有効であるが、特にヘッド減速の間に
電力増幅器の予期しない飽和を検出できないことが生じ
る。しかしながら、この明細書で開示する本発明は、電
力増幅器が飽和するタイミングを正確に判断し、ヘッド
位置モデルに予測能力を改善する情報を提供することが
できる。この情報は、実際にボイス・コイルに供給され
る電流の予測の形式を取るか、或いは単に要求電流が使
用可能な電流よりも大きいという知識として扱われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、コンピュータ・ハード・ディスク・ドライブ内の電
力増幅器が飽和するタイミングを判断するシステムを提
供することである。
【0010】本発明の別の目的は、ハード・ディスク・
ドライブ内のヘッド位置モデルの予測能力を改善するシ
ステムを提供することである。
【0011】本発明の更に別の目的は、ハード・ディス
ク・ドライブ内の電力増幅器が飽和するタイミングを判
断するための、低廉で容易に使用可能なシステムを提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】ハード・ディスク・ドラ
イブ内のヘッド位置モデルを改善するマイクロプロセッ
サが、ディスク・ドライブ内の電力増幅器が飽和するタ
イミングを判断し、その判断ステップにもとづき、モデ
ルの予測の精度を改善するための情報をヘッド位置モデ
ルに提供するコンピュータ・コードを含む。より詳細に
は、マイクロプロセッサが電力増幅器が飽和するように
周期的にシークを請け負い、ディスク・ドライブのヘッ
ドが実際に移動する距離が、モデルにより予測される距
離と比較され、それにより電力増幅器の公称抵抗の値と
の組み合わせにより、電力増幅器の飽和抵抗が生成され
る。続くシークでは、各サーボ信号のサンプリングの間
に飽和電流が飽和抵抗にもとづき決定される。シークを
請け負うために要求される電流が、次に飽和電流と比較
され、要求電流が飽和電流よりも低い場合、要求電流が
ヘッド移動を予測するためにモデルにおいて使用され
る。それ以外では、飽和電流がモデルに入力される。
【0013】本発明の別の面によれば、少なくとも1つ
のデータ記憶ディスクと、ディスクに並置される少なく
とも1つのヘッドとを含むハード・ディスク・ドライブ
内のヘッド移動予測モデルに、情報を入力するマイクロ
プロセッサが開示される。また、ハード・ディスク・ド
ライブは、ヘッドに接続されるアクチュエータと、アク
チュエータに結合され、アクチュエータにエネルギー供
給することにより、ヘッドをディスクに対して移動する
電力増幅器とを含む。
【0014】以下で詳細に開示されるように、マイクロ
プロセッサはデータ記憶装置を含み、これは電力増幅器
が飽和したか否かを判断するコンピュータ使用可能コー
ド手段を有するコンピュータ使用可能媒体を含む。本発
明によれば、コンピュータ使用可能コード手段が、校正
シークにおいて電力増幅器が飽和するように、電力増幅
器にアクチュエータを移動させるコンピュータ読出し可
能コード手段を含む。また、コンピュータ読出し可能コ
ード手段が、校正済みシークにおけるヘッド移動の予測
距離を決定する。
【0015】更に、校正済みシークにおけるヘッド移動
の実際の距離を決定するコンピュータ読出し可能コード
手段が提供される。更に、コンピュータ読出し可能コー
ド手段は、予測距離及び実際の距離にもとづき飽和電流
を決定する。そして、コンピュータ読出し可能コード手
段は、要求電流を受信し、モデルに飽和電流及び要求電
流の小さい方を使用するように指示する。
【0016】好適な実施例では、マイクロプロセッサが
実際の距離と予測距離との比を用いて、飽和電流を決定
する。より好適には、ディスクがグレイ・コード・デー
タを含み、マイクロプロセッサがグレイ・コード・デー
タを用いて、ヘッド移動の実際の距離を決定する。次
に、マイクロプロセッサは、公称飽和電圧及び公称電力
増幅器抵抗を用いて、飽和電流を決定する。この独創的
な組み合わせにより、飽和電流がヘッドの少なくとも特
定の減速の間に使用される。マイクロプロセッサがハー
ド・ディスク・ドライブとの組み合わせにおいて、更に
ハード・ディスク・ドライブに電気的に接続されるコン
ピュータとの組み合わせにおいて、開示される。
【0017】別の面では、少なくとも1つのヘッドと、
ヘッドを移動させる電力増幅器とを含むハード・ディス
ク・ドライブにおいて、ヘッド移動予測モデルを選択す
るコンピュータにより実現される方法が開示される。こ
こで開示される原理によれば、この方法は、電力増幅器
を飽和させて、ヘッドを実際の距離移動させるステップ
と、予測距離を決定するステップとを含む。次に、予測
距離及び実際の距離にもとづき、電流値が決定され、こ
れがヘッド移動を予測するために使用される。
【0018】更に別の面では、プログラム装置が、デジ
タル処理装置により読出し可能なコンピュータ・プログ
ラム記憶装置と、プログラム記憶装置上のプログラム手
段とを含む。プログラム手段は、デジタル処理装置によ
り実行され、ヘッド移動予測モデルを含むハード・ディ
スク・ドライブ内の電力増幅器の飽和を判断する方法ス
テップを実行する命令を含む。これらの方法ステップ
は、校正シークにおいてディスク・ドライブの電力増幅
器が飽和するように、電力増幅器にディスク・ドライブ
のアクチュエータを移動させるステップを含む。また、
この方法は、校正済みシークにおけるヘッド移動の予測
距離を決定するステップと、校正済みシークにおけるヘ
ッド移動の実際の距離を決定するステップとを含む。次
に、予測距離及び実際の距離にもとづき飽和電流が決定
され、飽和電流の決定に応答して、ヘッド移動が予測さ
れる。
【0019】別の実施例では、ハード・ディスク・ドラ
イブが、要求コイル電流と実際のコイル電流との差を表
す信号を生成する回路を含む。比較器がこの信号を受信
し、それをしきい値と比較する。各サーボ・サンプルに
対して、マイクロプロセッサが比較器の出力を読出し、
しきい値を越えるときに、ヘッド位置モデルにより使用
される要求電流を減少させる。信号はコイルにかかる電
圧を表す。
【0020】別の実施例の別の面では、ハード・ディス
ク・ドライブが、少なくとも1つのデータ記憶ディスク
と、ディスクに並置される少なくとも1つのヘッドとを
含む。また、ハード・ディスク・ドライブは、ヘッドに
接続されるアクチュエータと、アクチュエータに結合さ
れ、アクチュエータにエネルギー供給することにより、
ヘッドをディスクに対して移動する電力増幅器とを含
む。ハード・ディスク・ドライブ内のマイクロプロセッ
サが、電力増幅器の要求電流を決定する。ディスク・ド
ライブは、電力増幅器入力信号(例えば要求電流)、及
び電力増幅器出力信号(例えば電力増幅器により出力さ
れる実際の電流)を表すフィードバック信号を生成する
回路を含む。比較器がフィードバック信号を受信し、そ
れをしきい値と比較する。フィードバック信号がしきい
値を越えるとき、マイクロプロセッサに関連付けられる
コンピュータ読出し可能コード手段が、要求電流を低減
する。1つの実施例では、入力及び出力信号が、電力増
幅器のそれぞれ要求電流及び実際の出力電流を表す。別
の実施例では、入力及び出力信号が、電力増幅器にかか
る電圧を表す。
【0021】別の実施例の別の面では、ハード・ディス
ク・ドライブ内の電力増幅器の出力電流を確立する方法
が開示される。この方法は、電力増幅器にかかる差信号
にもとづき、フィードバック信号を生成するステップ
と、フィードバック信号をしきい値と比較するステップ
とを含む。フィードバック信号がしきい値を越えると
き、要求される電力増幅器電流が減少される。
【0022】本発明の構造及び動作の両面に関する詳細
が、付随する図面を参照することにより、最もよく理解
されよう。図中、同一要素は同一参照番号で示される。
【0023】
【発明の実施の形態】図1を最初に参照すると、ハード
・ディスク・ドライブが一般に参照番号10で示され、
これはデータ・バス12を含み、これを介して関連コン
ピュータ14が、既知の原理に従い通信し、コンピュー
タ14とハード・ディスク・ドライブ10との間で、デ
ータを転送する。コンピュータ14には、例えばIBM
製のパーソナル・コンピュータなどが相当する。図示の
ように、ハード・ディスク・ドライブ10は、マイクロ
プロセッサ16と、プログラマブル読出し専用メモリ
(PROM)18及びランダム・アクセス・メモリ(R
AM)20などの1つ以上のプログラム記憶装置を含
み、これらの全ての装置はデータ・バス12を介して通
信する。
【0024】図1はまた、ハード・ディスク・ドライブ
10が、回転スピンドル24に接続される複数のデータ
記憶ディスク22を含むことを示す。読取り/書込みヘ
ッド26が、それぞれのディスク22に接近して並置さ
れ、ディスク22との間でデータを転送するように示さ
れる。各ヘッド26はそれぞれのアーム28に取り付け
られ、アーム28はボイス・コイル・モータ(VCM)
30に取り付けられ、VCM30がアーム28をディス
クを横断して半径方向に移動する。VCM30及びアー
ム28は一緒に、ヘッド26を移動するためのそれぞれ
のアクチュエータを確立する。
【0025】電力増幅器32はVCM30に電気的に接
続される。電力増幅器32はVCM30に電流を供給し
て、VCM30を活動化し、それにより周知の原理に従
い、ヘッド26をディスク22に対して移動する。電力
増幅器32がVCM30に出力する電流の量を確立する
ために、マイクロプロセッサ16は最初に、ヘッド26
をディスク22上の所望のデータ・トラックに移動する
ために適切な電流の量(ここでは"要求電流"として参照
される)を決定する。次に、マイクロプロセッサは要求
電流を表す信号を出力し、この信号がデジタル−アナロ
グ変換器(DAC)34により、デジタル形式からアナ
ログ形式に変換され、電力増幅器32に送信される。本
発明により要求される訳ではないが、ハード・ディスク
・ドライブ10は、図示のように、ヘッド26に電気的
に接続される増幅器/復調器36、及び増幅器/復調器
36からの信号をデジタル化し、デジタル化信号をデー
タ・バス12に送信する1つ以上のアナログ−デジタル
変換器(ADC)38も含み得る。
【0026】本発明によれば、ハード・ディスク・ドラ
イブ10は飽和モジュール40を含み、これはマイクロ
プロセッサ16などのプロセッサにより、一連のコンピ
ュータ実行可能命令として実行され得る。これらの命令
は、例えば図示のようにPROM18内に、若しくはR
AM20内に、またはハード・ディスク・ドライブ10
のフラッシュ・メモリ内に存在し得る。
【0027】或いは、命令が、コンピュータ・ディスケ
ットなどのコンピュータ読出し可能媒体を有するデータ
記憶装置上に含まれてもよい。或いは、命令がDASD
アレイ、磁気テープ、従来のハード・ディスク・ドライ
ブ、電子読出し専用メモリ、光記憶装置、または他の適
切なデータ記憶装置上に記憶されてもよい。本発明の図
示の実施例では、コンピュータ実行可能命令は、コンパ
イル済みC++言語コードの行である。
【0028】図2の(a)及び(b)は、コンピュータ
・プログラム内で具体化されるこうした命令の論理構造
を示す。当業者には、図が本発明に従い機能するコンピ
ュータ・プログラム・コード要素の構造を示すことが理
解されよう。明らかなように、本発明はマシン要素によ
り、その本質的な実施例において実行され、このマシン
要素は、コンピュータ・プログラム・コード要素を、デ
ジタル処理装置(すなわち、コンピュータまたはマイク
ロプロセッサ)に、図示の機能ステップのシーケンスを
実行するように命令する形式に表現する。マシン要素が
図1にプログラム・コード要素A乃至Dの組み合わせと
して、コンピュータ読出し可能形式で示され、これらは
PROM18上のコンピュータ使用可能データ媒体41
内で具体化される。しかしながら、上述のように、こう
した媒体は、半導体素子内、磁気テープ上、及び磁気ま
たは光ディスク上でも見い出すことができる。
【0029】図2の(a)を参照すると、飽和モジュー
ル40内で具体化される本発明の論理が示される。判断
ブロック42で開始し、校正シークを実行するときか否
かが判断される。例えば、論理が校正シークが周期的
に、例えば10秒毎に実行されるように指示する。
【0030】校正シークを実行するべきときに、論理は
ブロック44に移行し、シークを実行する。校正シーク
を実行する際、ヘッド26が校正距離だけ、ディスク上
の所定の開始トラックから所定の終了トラックへ移動さ
れ、トラックがグレイ・コードまたは他のトラック識別
データにより識別される。この校正距離は、電力増幅器
32の飽和を保証するのに十分なものである。
【0031】次にブロック46で、校正シークの間の、
ヘッド26の移動の予測距離Xpが決定され、同様にシ
ークの間の、ヘッド26の実際の移動距離Xmも決定さ
れる。予測距離Xpを決定するために、マイクロプロセ
ッサ16は周知の原理に従い、ヘッド移動モデルを使用
する。一方、ヘッドの実際の移動距離Xmを決定するた
めに、マイクロプロセッサ16は、ヘッド26が実際に
移動させられた距離を、シーク以前のそれぞれのディス
ク22に対するヘッド26の1つの開始ポイントと、シ
ークの終了時におけるディスク22に対する当該ヘッド
26の終了ポイントとの間の距離を計算することによ
り、決定する。これらのポイントを確認するために、マ
イクロプロセッサ16は、関連ディスク22のサーボ部
分上に含まれて、ヘッド26によりセンスされる、いわ
ゆるグレイ・コード、またはトラック識別データを使用
する。
【0032】ブロック46から、論理はブロック48に
移行し、ブロック46で計算された距離の比を用いて、
電力増幅器32の実際の抵抗Rcを次のように決定す
る。
【数1】Rc=R0(Xp/Xm
【0033】ここでR0は、電力増幅器32の公称飽和
抵抗である。
【0034】ブロック52で、実際の抵抗Rcの値が返
却される。プロセスは次に判断ブロック42にループし
て戻り、次の校正シークを待機する。
【0035】図2の(b)は、校正シークに続く動作シ
ークにおいて実施されるプロセスを示す。これらの動作
シークは毎サーボ・サンプル時に、すなわちヘッドがデ
ータ・トラック上のサーボ情報上を通過する度に発生す
る。周知の原理によれば、コンピュータ14がハード・
ディスク・ドライブ10との間でデータ転送を要求する
とき、マイクロプロセッサ16がヘッド26をどのよう
に移動するかを決定し、そのために適切な電力増幅器3
2からの要求電流を計算する。従って、ブロック53
で、電力増幅器32の飽和電流Isatが次のように決定
される。
【数2】Isat=(V0±Kv)/Rc
【0036】ここでV0は電力増幅器32の公称飽和電
圧であり、Kvは電力増幅器32の公称逆起電力(em
f)である。
【0037】次に、図2の(b)の判断ブロック54に
おいて、論理は飽和電流Isatが要求電流Ireqよりも大
きいか否かを判断する。大きい場合、論理はブロック5
6に移行し、マイクロプロセッサ16に電力増幅器電流
のリニア・モデルを用いて、ヘッド26の移動を予測す
るように、すなわち、ヘッド位置リニア・モデルにおい
て要求電流Ireqを使用するように指示する。それ以外
では、論理はブロック58に移行し、マイクロプロセッ
サ16に電力増幅器電流の飽和モデルを用いて、ヘッド
26の移動を予測するように、すなわちリニア・モデル
において飽和電流Isatを使用するように指示する。上
述の独創的なステップにより、本発明はヘッド減速期間
を含むシークの間に、電流の適切な値(IsatまたはI
req)を使用する。
【0038】図3乃至図6は、電力増幅器の飽和電流が
直接決定されず、代わりに、論理が電力増幅器入力信号
及び電力増幅器出力信号にもとづき、電力増幅器の飽和
を判断するとき、電力増幅器の要求電流が増分式に減少
される別の実施例を示す。図3に示される実施例では、
一般に参照番号60で示されるハード・ディスク・ドラ
イブは、以下で述べる例外を除き、図1に示されるハー
ド・ディスク・ドライブ10と本質的に同一である。
【0039】電力増幅器62からの入力及び出力信号
は、一般に参照番号64で示される回路によりセンスさ
れる。より詳細には、DACから電力増幅器62への入
力信号は、要求電流Ireqを表し、これは既知の電流セ
ンシング原理に従い、入力電流センサ66によりにより
センスされる。また、電力増幅器62の出力電流Imeas
が出力電流センサ68によりセンスされ、2つの電流I
req及びImeasが減算器70に送信される。減算器70
は2つの電流Ireq及びImeasの間の差を表す信号を出
力する。
【0040】この差信号は次に比較器に送られ、比較器
がこれをしきい値と比較する。差信号がしきい値を越え
るとき、比較器はマイクロプロセッサ74に、電力増幅
器62が飽和したことを示す指示または信号を出力す
る。それ以外では、比較器はマイクロプロセッサ74
に、電力増幅器62が飽和していないことを示す指示ま
たは信号を出力する。
【0041】図4は、図3に示されるハード・ディスク
・ドライブ60の論理を示す。上述のように、ブロック
76で、減算器70が2つの電流Ireq及びImeasの間
の差を決定し、判断ブロック78で、差がしきい値より
も大きいか否かを、比較器72が判断する。2つの電流
req及びImeasの間の差がしきい値よりも大きい場
合、論理はブロック80に移行し、要求電流を所定増分
ΔIだけ減少させる。次に、プロセスはブロック82に
移行し、毎サーボ・サンプル時に、シークの間のヘッド
移動を予測するためのモデルへの入力として、新たな要
求電流Ireqを使用する。ブロック82から、プロセス
はブロック83に移行し、次のシーク要求を待機する。
一方、判断ブロック78において、2つの電流Ireq
びImeasの間の差がしきい値よりも小さいと判断される
と、論理はブロック82に移行する。
【0042】図5及び図6は、図4に関連して上述した
推論論理を実行するために、電流を使用する代わりに、
電力増幅器にかかる電圧が使用され得る。特に、一般に
参照番号84で示されるハード・ディスク・ドライブが
示され、これは次に述べる例外を除き、図1に示される
ハード・ディスク・ドライブ10と、本質的に全ての面
で同一である。電力増幅器86からの入力及び出力信号
が、一般に参照番号88で示される回路によりセンスさ
れる。より詳細には、電力増幅器86にかかる電圧が、
回路88内の電圧センサ90によりセンスされる。電圧
センサ90は、電力増幅器86にかかる電圧を表す信号
を出力する。
【0043】この電圧信号は次に比較器92に送られ、
比較器がそれをしきい値と比較する。電圧信号がしきい
値を越えるとき、比較器92はマイクロプロセッサ94
に、電力増幅器86が飽和したことを示す指示または信
号を出力する。それ以外では、比較器92はマイクロプ
ロセッサ94に、電力増幅器86が飽和していないこと
を示す指示または信号を出力する。
【0044】図6は、図5に示されるハード・ディスク
・ドライブ84の論理を示す。上述のように、ブロック
96で、電圧センサ90が電力増幅器86にかかる電圧
を決定し、判断ブロック98で、比較器92が、その電
圧がしきい値よりも大きいか否かを判断する。電力増幅
器86にかかる電圧がしきい値よりも大きい場合、論理
はブロック100に移行し、要求電流を所定増分ΔIだ
け減少させる。次に、プロセスはブロック101に移行
し、毎サーボ・サンプル時に、新たな要求電流Ireq
ヘッド移動を予測するための、モデルへの入力として使
用する。次にプロセスはブロック102に移行し、次の
シーク要求を待機する。一方、判断ブロック98におい
て、電力増幅器86にかかる電圧がしきい値よりも小さ
いと判断されると、論理はブロック102に移行する。
【0045】以上、ここで示され詳述されたハード・デ
ィスク・ドライブの電力増幅器が飽和するタイミングを
判断する特定のシステム及び方法は、本発明の上述の目
的を完全に達成できるが、これは本発明の好適な実施例
であり、従って本発明により広く考慮される主題を代表
するものであり、本発明の範囲は、当業者により明らか
となろう他の実施例を完全に包含するものである。
【0046】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0047】(1)少なくとも1つのデータ記憶ディス
クと、前記ディスクに並置される少なくとも1つのヘッ
ドと、前記ヘッドに接続されるアクチュエータと、前記
アクチュエータに結合され該アクチュエータにエネルギ
ー供給することにより前記ヘッドを前記ディスクに対し
て移動する電力増幅器とを含むハード・ディスク・ドラ
イブ内のヘッド移動予測モデルに、データを入力するマ
イクロプロセッサであって、前記電力増幅器が飽和した
か否かを判断するコンピュータ使用可能コード手段を有
するコンピュータ使用可能媒体を含むデータ記憶装置を
含み、前記コンピュータ使用可能コード手段が、校正シ
ークにおいて前記電力増幅器が飽和するように、前記電
力増幅器に前記アクチュエータを移動させるコンピュー
タ読出し可能コード手段と、校正済みシークにおけるヘ
ッド移動の予測距離を決定するコンピュータ読出し可能
コード手段と、前記校正済みシークにおけるヘッド移動
の実際の距離を決定するコンピュータ読出し可能コード
手段と、前記予測距離及び前記実際の距離にもとづき、
飽和電流を決定するコンピュータ読出し可能コード手段
と、要求電流を受信し、前記飽和電流及び前記要求電流
の小さい方を使用するコンピュータ読出し可能コード手
段と、を含む、マイクロプロセッサ。 (2)前記マイクロプロセッサが前記予測距離と前記実
際の距離との比を用いて、前記飽和電流を決定する、前
記(1)記載のマイクロプロセッサ。 (3)前記ディスクがトラックを識別するデータを含
み、前記マイクロプロセッサが前記データを用いて、ヘ
ッド移動の前記実際の距離を決定する、前記(2)記載
のマイクロプロセッサ。 (4)前記マイクロプロセッサが、公称飽和電圧及び公
称電力増幅器抵抗を用いて、前記飽和電流を決定する、
前記(3)記載のマイクロプロセッサ。 (5)前記飽和電流が前記ヘッドの少なくとも特定の減
速の間に使用される、前記(1)記載のマイクロプロセ
ッサ。 (6)前記ハード・ディスク・ドライブと組み合わされ
る、前記(5)記載のマイクロプロセッサ。 (7)前記ハード・ディスク・ドライブに電気的に接続
されるコンピュータと組み合わされる、前記(6)記載
のハード・ディスク・ドライブ。 (8)少なくとも1つのヘッドと、前記ヘッドを移動さ
せる電力増幅器とを含むハード・ディスク・ドライブに
おいて、ヘッド移動予測モデルの電流値を決定するコン
ピュータにより実現される方法であって、前記電力増幅
器を飽和させて、前記ヘッドを実際の距離を移動させる
ステップと、予測距離を決定するステップと、前記予測
距離及び前記実際の距離にもとづき、前記電流値を決定
し、前記電流値を用いて、前記ヘッド移動予測モデルを
使用し、ヘッド移動を予測するステップと、を含む、方
法。 (9)前記予測距離及び前記実際の距離にもとづき、飽
和電流を決定することにより前記電流値が決定される、
前記(8)記載の方法。 (10)前記飽和電流が、前記予測距離と前記実際の距
離との比、公称飽和電圧、及び公称電力増幅器抵抗を用
いて決定される、前記(9)記載の方法。 (11)前記飽和電流が要求電流よりも大きいか否かを
判断するステップと、前記飽和電流が前記要求電流より
も大きいとき、ヘッド移動を予測するためにリニア・モ
デルを選択し、それ以外では、飽和モデルを選択するス
テップと、を含む、前記(10)記載の方法。 (12)プログラム装置が、デジタル処理装置により読
出し可能なコンピュータ・プログラム記憶装置と、前記
プログラム記憶装置上のプログラム手段であって、前記
デジタル処理装置により実行され、ヘッド移動予測モデ
ル、少なくとも1つのヘッド、前記ヘッドを通過して回
転する少なくとも1つのディスク、及び前記ヘッドに接
続されるアクチュエータを含むハード・ディスク・ドラ
イブ内の電力増幅器の飽和を判断する方法を実行する命
令を含む、プログラム手段とを含み、前記方法が、校正
シークにおいて、前記電力増幅器が飽和するように、該
電力増幅器に前記アクチュエータを移動させるステップ
と、校正済みシークにおけるヘッド移動の予測距離を決
定するステップと、校正済みシークにおけるヘッド移動
の実際の距離を決定するステップと、前記予測距離及び
前記実際の距離にもとづき、飽和電流を決定するステッ
プと、前記飽和電流の決定に応答して、ヘッド移動を予
測するステップと、を含む、プログラム装置。 (13)前記飽和電流が前記予測距離と前記実際の距離
との比を用いて決定される、前記(12)記載のプログ
ラム装置。 (14)前記ディスクがトラックを識別するデータを含
み、ヘッド移動の前記実際の距離が前記データを用いて
決定される、前記(13)記載のプログラム装置。 (15)前記飽和電流が公称飽和電圧及び公称電力増幅
器抵抗を用いて決定される、前記(14)記載のプログ
ラム装置。 (16)前記方法が、前記飽和電流が要求電流よりも大
きいか否かを判断するステップと、前記飽和電流が前記
要求電流よりも大きいとき、前記要求電流を前記ヘッド
移動予測モデルに入力し、それ以外では、前記飽和電流
を使用するステップと、を含む、前記(12)記載のプ
ログラム装置。 (17)前記ハード・ディスク・ドライブと組み合わさ
れる、前記(16)記載のプログラム装置。 (18)前記ハード・ディスク・ドライブに電気的に接
続されるコンピュータと組み合わされる、前記(17)
記載のプログラム装置。 (19)少なくとも1つのデータ記憶ディスクと、前記
ディスクに並置される少なくとも1つのヘッドと、前記
ヘッドに接続されるアクチュエータと、前記アクチュエ
ータに結合され該アクチュエータにエネルギー供給する
ことにより前記ヘッドを前記ディスクに対して移動させ
る電力増幅器と前記電力増幅器の要求電流を決定するマ
イクロプロセッサを含むハード・ディスク・ドライブで
あって、電力増幅器入力信号及び電力増幅器出力信号を
表すフィードバック信号を生成する回路と、前記フィー
ドバック信号を受信し、それをしきい値と比較する比較
器と、前記フィードバック信号が前記しきい値を越える
とき、前記要求電流を低減する、前記マイクロプロセッ
サに関連付けられるコンピュータ読出し可能コード手段
と、を含む、ハード・ディスク・ドライブ。 (20)前記回路が、前記電力増幅器に接続され、前記
電力増幅器にかかる電圧をセンスし、該センス電圧に応
答して、前記フィードバック信号を生成する電圧センサ
を含む、前記(19)記載のハード・ディスク・ドライ
ブ。 (21)前記回路が前記電力増幅器の前記要求電流及び
前記出力電流をセンスし、前記要求電流と前記出力電流
との差を用いて、前記フィードバック信号を生成する、
前記(19)記載のハード・ディスク・ドライブ。 (22)ハード・ディスク・ドライブ内の電力増幅器の
出力電流を確立する方法であって、前記電力増幅器にか
かる差信号にもとづき、フィードバック信号を生成する
ステップと、前記フィードバック信号をしきい値と比較
するステップと、前記フィードバック信号がしきい値を
越えるとき、要求される電力増幅器電流を減少するステ
ップと、を含む、方法。 (23)前記差信号が前記電力増幅器にかかる電圧であ
る、前記(22)記載の方法。 (24)前記差信号が、前記電力増幅器の前記要求電流
と前記出力電流との差である、前記(22)記載の方
法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハード・ディスク・ドライブのブロッ
ク図である。
【図2】図2の(a)は、図1に示されるハード・ディ
スク・ドライブの電力増幅器の飽和抵抗を決定する好適
な方法のフローチャートを示す図であり、図2の(b)
は、図2の(a)に示されるプロセスの結果にもとづ
き、予測モデルにおいて使用する適切な電流値を選択す
る方法のフローチャートを示す図である。
【図3】要求電流と電力増幅器により出力される実際の
電流との差にもとづき、要求電流を増分式に減少する別
のハード・ディスク・ドライブのブロック図である。
【図4】図3に示されるハード・ディスク・ドライブの
論理のフローチャートを示す図である。
【図5】電力増幅器のコイルにかかる電圧にもとづき、
要求電流を増分式に減少する別のハード・ディスク・ド
ライブのブロック図である。
【図6】図5に示されるハード・ディスク・ドライブの
論理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
10、60、84 ハード・ディスク・ドライブ 12 データ・バス 14 コンピュータ 16、74、94 マイクロプロセッサ 18 プログラマブル読出し専用メモリ 20 ランダム・アクセス・メモリ(RAM) 22 データ記憶ディスク 24 スピンドル 26 読取り/書込みヘッド 28 アクチュエータ・アーム 30 ボイス・コイル・モータ(VCM) 32、62、86 電力増幅器 34 デジタル−アナログ変換器(DAC) 36 増幅器/復調器 38 アナログ−デジタル変換器(ADC) 40 飽和モジュール 64、88 回路 66 入力電流センサ 68 出力電流センサ 70 減算器 72、92 比較器 90 電圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マントル・マン−ホン・ユ アメリカ合衆国95120、カリフォルニア州 サン・ホセ、キャピタンシロス・ドライブ 1596

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つのデータ記憶ディスクと、
    前記ディスクに並置される少なくとも1つのヘッドと、
    前記ヘッドに接続されるアクチュエータと、前記アクチ
    ュエータに結合され該アクチュエータにエネルギー供給
    することにより前記ヘッドを前記ディスクに対して移動
    する電力増幅器とを含むハード・ディスク・ドライブ内
    のヘッド移動予測モデルに、データを入力するマイクロ
    プロセッサであって、 前記電力増幅器が飽和したか否かを判断するコンピュー
    タ使用可能コード手段を有するコンピュータ使用可能媒
    体を含むデータ記憶装置を含み、前記コンピュータ使用
    可能コード手段が、 校正シークにおいて前記電力増幅器が飽和するように、
    前記電力増幅器に前記アクチュエータを移動させるコン
    ピュータ読出し可能コード手段と、 校正済みシークにおけるヘッド移動の予測距離を決定す
    るコンピュータ読出し可能コード手段と、 前記校正済みシークにおけるヘッド移動の実際の距離を
    決定するコンピュータ読出し可能コード手段と、 前記予測距離及び前記実際の距離にもとづき、飽和電流
    を決定するコンピュータ読出し可能コード手段と、 要求電流を受信し、前記飽和電流及び前記要求電流の小
    さい方を使用するコンピュータ読出し可能コード手段
    と、 を含む、マイクロプロセッサ。
  2. 【請求項2】前記マイクロプロセッサが前記予測距離と
    前記実際の距離との比を用いて、前記飽和電流を決定す
    る、請求項1記載のマイクロプロセッサ。
  3. 【請求項3】前記ディスクがトラックを識別するデータ
    を含み、前記マイクロプロセッサが前記データを用い
    て、ヘッド移動の前記実際の距離を決定する、請求項2
    記載のマイクロプロセッサ。
  4. 【請求項4】前記マイクロプロセッサが、公称飽和電圧
    及び公称電力増幅器抵抗を用いて、前記飽和電流を決定
    する、請求項3記載のマイクロプロセッサ。
  5. 【請求項5】前記飽和電流が前記ヘッドの少なくとも特
    定の減速の間に使用される、請求項1記載のマイクロプ
    ロセッサ。
  6. 【請求項6】前記ハード・ディスク・ドライブと組み合
    わされる、請求項5記載のマイクロプロセッサ。
  7. 【請求項7】前記ハード・ディスク・ドライブに電気的
    に接続されるコンピュータと組み合わされる、請求項6
    記載のハード・ディスク・ドライブ。
  8. 【請求項8】少なくとも1つのヘッドと、前記ヘッドを
    移動させる電力増幅器とを含むハード・ディスク・ドラ
    イブにおいて、ヘッド移動予測モデルの電流値を決定す
    るコンピュータにより実現される方法であって、 前記電力増幅器を飽和させて、前記ヘッドを実際の距離
    を移動させるステップと、 予測距離を決定するステップと、 前記予測距離及び前記実際の距離にもとづき、前記電流
    値を決定し、前記電流値を用いて、前記ヘッド移動予測
    モデルを使用し、ヘッド移動を予測するステップと、 を含む、方法。
  9. 【請求項9】前記予測距離及び前記実際の距離にもとづ
    き、飽和電流を決定することにより前記電流値が決定さ
    れる、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】前記飽和電流が、前記予測距離と前記実
    際の距離との比、公称飽和電圧、及び公称電力増幅器抵
    抗を用いて決定される、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】前記飽和電流が要求電流よりも大きいか
    否かを判断するステップと、 前記飽和電流が前記要求電流よりも大きいとき、ヘッド
    移動を予測するためにリニア・モデルを選択し、それ以
    外では、飽和モデルを選択するステップと、 を含む、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】プログラム装置が、 デジタル処理装置により読出し可能なコンピュータ・プ
    ログラム記憶装置と、 前記プログラム記憶装置上のプログラム手段であって、
    前記デジタル処理装置により実行され、ヘッド移動予測
    モデル、少なくとも1つのヘッド、前記ヘッドを通過し
    て回転する少なくとも1つのディスク、及び前記ヘッド
    に接続されるアクチュエータを含むハード・ディスク・
    ドライブ内の電力増幅器の飽和を判断する方法を実行す
    る命令を含む、プログラム手段とを含み、前記方法が、 校正シークにおいて、前記電力増幅器が飽和するよう
    に、該電力増幅器に前記アクチュエータを移動させるス
    テップと、 校正済みシークにおけるヘッド移動の予測距離を決定す
    るステップと、 校正済みシークにおけるヘッド移動の実際の距離を決定
    するステップと、 前記予測距離及び前記実際の距離にもとづき、飽和電流
    を決定するステップと、 前記飽和電流の決定に応答して、ヘッド移動を予測する
    ステップと、 を含む、プログラム装置。
  13. 【請求項13】前記飽和電流が前記予測距離と前記実際
    の距離との比を用いて決定される、請求項12記載のプ
    ログラム装置。
  14. 【請求項14】前記ディスクがトラックを識別するデー
    タを含み、ヘッド移動の前記実際の距離が前記データを
    用いて決定される、請求項13記載のプログラム装置。
  15. 【請求項15】前記飽和電流が公称飽和電圧及び公称電
    力増幅器抵抗を用いて決定される、請求項14記載のプ
    ログラム装置。
  16. 【請求項16】前記方法が、前記飽和電流が要求電流よ
    りも大きいか否かを判断するステップと、 前記飽和電流が前記要求電流よりも大きいとき、前記要
    求電流を前記ヘッド移動予測モデルに入力し、それ以外
    では、前記飽和電流を使用するステップと、 を含む、請求項12記載のプログラム装置。
  17. 【請求項17】前記ハード・ディスク・ドライブと組み
    合わされる、請求項16記載のプログラム装置。
  18. 【請求項18】前記ハード・ディスク・ドライブに電気
    的に接続されるコンピュータと組み合わされる、請求項
    17記載のプログラム装置。
  19. 【請求項19】少なくとも1つのデータ記憶ディスク
    と、前記ディスクに並置される少なくとも1つのヘッド
    と、前記ヘッドに接続されるアクチュエータと、前記ア
    クチュエータに結合され該アクチュエータにエネルギー
    供給することにより前記ヘッドを前記ディスクに対して
    移動させる電力増幅器と前記電力増幅器の要求電流を決
    定するマイクロプロセッサを含むハード・ディスク・ド
    ライブであって、 電力増幅器入力信号及び電力増幅器出力信号を表すフィ
    ードバック信号を生成する回路と、 前記フィードバック信号を受信し、それをしきい値と比
    較する比較器と、 前記フィードバック信号が前記しきい値を越えるとき、
    前記要求電流を低減する、前記マイクロプロセッサに関
    連付けられるコンピュータ読出し可能コード手段と、 を含む、ハード・ディスク・ドライブ。
  20. 【請求項20】前記回路が、前記電力増幅器に接続さ
    れ、前記電力増幅器にかかる電圧をセンスし、該センス
    電圧に応答して、前記フィードバック信号を生成する電
    圧センサを含む、請求項19記載のハード・ディスク・
    ドライブ。
  21. 【請求項21】前記回路が前記電力増幅器の前記要求電
    流及び前記出力電流をセンスし、前記要求電流と前記出
    力電流との差を用いて、前記フィードバック信号を生成
    する、請求項19記載のハード・ディスク・ドライブ。
  22. 【請求項22】ハード・ディスク・ドライブ内の電力増
    幅器の出力電流を確立する方法であって、 前記電力増幅器にかかる差信号にもとづき、フィードバ
    ック信号を生成するステップと、 前記フィードバック信号をしきい値と比較するステップ
    と、 前記フィードバック信号がしきい値を越えるとき、要求
    される電力増幅器電流を減少するステップと、 を含む、方法。
  23. 【請求項23】前記差信号が前記電力増幅器にかかる電
    圧である、請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】前記差信号が、前記電力増幅器の前記要
    求電流と前記出力電流との差である、請求項22記載の
    方法。
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