JPH1022555A - 光ファイバ増幅器 - Google Patents
光ファイバ増幅器Info
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- JPH1022555A JPH1022555A JP16982096A JP16982096A JPH1022555A JP H1022555 A JPH1022555 A JP H1022555A JP 16982096 A JP16982096 A JP 16982096A JP 16982096 A JP16982096 A JP 16982096A JP H1022555 A JPH1022555 A JP H1022555A
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- coupler
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 広い波長域にわたって利得の波長特性が平坦
な光ファイバ増幅器を提供する。 【解決手段】 希土類添加光ファイバ10,14を増幅
媒体とする複数の増幅手段の波長利得特性が波長の増加
と共に減衰し、損失媒体としての希土類添加光ファイバ
17の波長利得特性が波長の増加とともに増加するの
で、各増幅手段の波長利得と損失媒体の波長利得とをカ
スケードに接続することにより、光ファイバ増幅器全体
の波長利得が平坦化する。
な光ファイバ増幅器を提供する。 【解決手段】 希土類添加光ファイバ10,14を増幅
媒体とする複数の増幅手段の波長利得特性が波長の増加
と共に減衰し、損失媒体としての希土類添加光ファイバ
17の波長利得特性が波長の増加とともに増加するの
で、各増幅手段の波長利得と損失媒体の波長利得とをカ
スケードに接続することにより、光ファイバ増幅器全体
の波長利得が平坦化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類添加光ファ
イバに、信号光を伝搬させると共に励起光源から励起光
を入力することにより信号光を増幅する広帯域な光ファ
イバ増幅器に関する。
イバに、信号光を伝搬させると共に励起光源から励起光
を入力することにより信号光を増幅する広帯域な光ファ
イバ増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバのコア内にEr(エル
ビウム)、Pr(プラセオジム)、Nd(ネオジム)等
の希土類元素を添加した光ファイバ増幅器が実用レベル
に達するようになってきた。特に、Erを添加した光フ
ァイバ増幅器は、1.55μm帯において高利得、高飽
和出力を有することから種々のシステムへの適用が考え
られている。その中でも1.53μmから1.56μm
の波長帯の信号光を数波以上用いた波長多重伝送による
高速、大容量、長距離伝送や光CATVシステムへの利
用が注目されている。この種のシステムへのEr添加光
ファイバ増幅器への利用に対しては、光S/N特性やク
ロストーク特性の劣化を抑えるために、上記波長帯での
Er添加光ファイバ増幅器の利得特性が平坦であること
が重要である。
ビウム)、Pr(プラセオジム)、Nd(ネオジム)等
の希土類元素を添加した光ファイバ増幅器が実用レベル
に達するようになってきた。特に、Erを添加した光フ
ァイバ増幅器は、1.55μm帯において高利得、高飽
和出力を有することから種々のシステムへの適用が考え
られている。その中でも1.53μmから1.56μm
の波長帯の信号光を数波以上用いた波長多重伝送による
高速、大容量、長距離伝送や光CATVシステムへの利
用が注目されている。この種のシステムへのEr添加光
ファイバ増幅器への利用に対しては、光S/N特性やク
ロストーク特性の劣化を抑えるために、上記波長帯での
Er添加光ファイバ増幅器の利得特性が平坦であること
が重要である。
【0003】このような高利得、平坦化(広帯域化)を
達成するために本発明者らはEr添加マルチコアファイ
バ及びそれを用いた光増幅器を提案した。図7は本発明
者らが提案したEr添加マルチコア光ファイバの断面図
である。
達成するために本発明者らはEr添加マルチコアファイ
バ及びそれを用いた光増幅器を提案した。図7は本発明
者らが提案したEr添加マルチコア光ファイバの断面図
である。
【0004】同図に示すEr添加マルチコア光ファイバ
100は、プライマリークラッド101の中に希土類元
素、例えばErとAlとを共添加したコア102を備え
たガラスロッドを複数本(図では7本であるが限定され
ない)集合させ、さらにこれらのガラスロッドの周囲を
クラッド103で覆った構造としたものであり、このよ
うな光ファイバを用いることにより、高利得、かつ利得
波長特性の平坦化を達成することができる。
100は、プライマリークラッド101の中に希土類元
素、例えばErとAlとを共添加したコア102を備え
たガラスロッドを複数本(図では7本であるが限定され
ない)集合させ、さらにこれらのガラスロッドの周囲を
クラッド103で覆った構造としたものであり、このよ
うな光ファイバを用いることにより、高利得、かつ利得
波長特性の平坦化を達成することができる。
【0005】第1の理由としては、Er添加マルチコア
光ファイバ100はAlの添加濃度が従来のようなコア
が一つのEr添加光ファイバに対し、充分多くすること
ができるためである。
光ファイバ100はAlの添加濃度が従来のようなコア
が一つのEr添加光ファイバに対し、充分多くすること
ができるためである。
【0006】第2の理由としては、従来のものは、コア
内の励起光のパワーを低くしていくと、波長1.535
μm付近の利得のピークが減少し、徐々に平坦な利得−
波長特性となり、さらにパワーを低くするにしたがって
1.53μm側の短波長域の利得が低下し、1.56μ
m側の長波長域の利得が増加する。短波長側から長波長
側に向けて右上がりの利得−波長特性になるため、励起
光を低くしていくと利得が非常に低くなり、光増幅器と
して使用できないことが分かっていたが、このEr添加
マルチコア光ファイバ100は逆にこの原理を積極的に
利用するようにしたものである。
内の励起光のパワーを低くしていくと、波長1.535
μm付近の利得のピークが減少し、徐々に平坦な利得−
波長特性となり、さらにパワーを低くするにしたがって
1.53μm側の短波長域の利得が低下し、1.56μ
m側の長波長域の利得が増加する。短波長側から長波長
側に向けて右上がりの利得−波長特性になるため、励起
光を低くしていくと利得が非常に低くなり、光増幅器と
して使用できないことが分かっていたが、このEr添加
マルチコア光ファイバ100は逆にこの原理を積極的に
利用するようにしたものである。
【0007】すなわち、図示するように、Erが添加さ
れた各々のコア102内に励起光と信号光とが略均等に
伝搬するように各々のコア径Dとコア間隔Sとを最適化
することにより、各々のコア102内を伝搬する信号光
の増幅利得が低くなるものの、その波長特性は略平坦と
なり、所望の長さを伝搬した後では各々のコア102内
で増幅された信号が重畳されることになり、かつ、その
利得の波長特性が略平坦となるからである。
れた各々のコア102内に励起光と信号光とが略均等に
伝搬するように各々のコア径Dとコア間隔Sとを最適化
することにより、各々のコア102内を伝搬する信号光
の増幅利得が低くなるものの、その波長特性は略平坦と
なり、所望の長さを伝搬した後では各々のコア102内
で増幅された信号が重畳されることになり、かつ、その
利得の波長特性が略平坦となるからである。
【0008】上述した原理を実証するために、図8に示
した光ファイバ増幅器を用いて利得の波長特性を評価し
た結果について示す。尚、図8は本発明の前提となった
光ファイバ増幅器のブロック図である。
した光ファイバ増幅器を用いて利得の波長特性を評価し
た結果について示す。尚、図8は本発明の前提となった
光ファイバ増幅器のブロック図である。
【0009】Er添加マルチコア光ファイバ100に
は、コア間隔Sが1.3μm、各々のコア径Dが約2μ
m、クラッド径が125μm、コア102とプライマリ
ークラッド101との比屈折率差Δが1.45%、モー
ドフィールド径が約8.8μm(波長1.55μmでの
値)、各々のコア102内のErの添加量が400pp
m、Alの添加量が8,500ppm、ファイバ長が約
45mのものと、比屈折率差Δが2.19%、モードフ
ィールド径が約5.2μm(波長1.55μmでの
値)、各々のコア102内のErの添加量が400pp
m、Alの添加量が17,000ppm、ファイバ長が
約20mのものの2種類のマルチコア光ファイバを用い
た。
は、コア間隔Sが1.3μm、各々のコア径Dが約2μ
m、クラッド径が125μm、コア102とプライマリ
ークラッド101との比屈折率差Δが1.45%、モー
ドフィールド径が約8.8μm(波長1.55μmでの
値)、各々のコア102内のErの添加量が400pp
m、Alの添加量が8,500ppm、ファイバ長が約
45mのものと、比屈折率差Δが2.19%、モードフ
ィールド径が約5.2μm(波長1.55μmでの
値)、各々のコア102内のErの添加量が400pp
m、Alの添加量が17,000ppm、ファイバ長が
約20mのものの2種類のマルチコア光ファイバを用い
た。
【0010】このようなEr添加マルチコア光ファイバ
100の両端にWDMカプラ104,105を設け、励
起用の半導体レーザ106,107から出射した励起光
106−1,107−1がWDMカプラ104,105
を通過した後の励起光106−2,107−2を、Er
添加マルチコア光ファイバ100内に結合させて伝搬さ
せるようになっている。
100の両端にWDMカプラ104,105を設け、励
起用の半導体レーザ106,107から出射した励起光
106−1,107−1がWDMカプラ104,105
を通過した後の励起光106−2,107−2を、Er
添加マルチコア光ファイバ100内に結合させて伝搬さ
せるようになっている。
【0011】尚、励起用の半導体レーザ106,107
から出射される励起光106−1,107−1の波長を
0.98μmとし、励起光106−1のパワーは半導体
レーザ106から70mW、励起光107−1のパワー
は半導体レーザ107から80mWを励振させるのが利
得の波長特性をより平坦化させるのに適した値であった
ので、上述した値を採用した。光アイソレータ108,
109は、信号光1−1,1−2,1−3,1−4が逆
方向に伝搬するのを抑えるために挿入されている。
から出射される励起光106−1,107−1の波長を
0.98μmとし、励起光106−1のパワーは半導体
レーザ106から70mW、励起光107−1のパワー
は半導体レーザ107から80mWを励振させるのが利
得の波長特性をより平坦化させるのに適した値であった
ので、上述した値を採用した。光アイソレータ108,
109は、信号光1−1,1−2,1−3,1−4が逆
方向に伝搬するのを抑えるために挿入されている。
【0012】以上のような構成で利得の波長特性を測定
した結果を図9(a)及び図9(b)に示す。前述した
2種類のマルチコア光ファイバの内、Alの添加量を
8,500ppmにした場合の測定結果が図9(a)で
あり、Alの添加量を17,000ppmにした場合の
測定結果が図9(b)である。図9(a)及び図9
(b)は、信号光パワーSpをパラメータにとって利得
の波長特性を測定した結果を示す図であり、横軸が波
長、縦軸が利得を示している。
した結果を図9(a)及び図9(b)に示す。前述した
2種類のマルチコア光ファイバの内、Alの添加量を
8,500ppmにした場合の測定結果が図9(a)で
あり、Alの添加量を17,000ppmにした場合の
測定結果が図9(b)である。図9(a)及び図9
(b)は、信号光パワーSpをパラメータにとって利得
の波長特性を測定した結果を示す図であり、横軸が波
長、縦軸が利得を示している。
【0013】図9(a)及び図9(b)より波長154
0nmから1560nmまでの範囲でしか利得特性が平
坦にならない問題があることが分かった。
0nmから1560nmまでの範囲でしか利得特性が平
坦にならない問題があることが分かった。
【0014】この問題の一対策案として、特開平6−7
7561号公報に図10に示す構成が開示されている。
尚、図10は従来の光ファイバ増幅器のブロック図であ
る。
7561号公報に図10に示す構成が開示されている。
尚、図10は従来の光ファイバ増幅器のブロック図であ
る。
【0015】同図に示す光増幅器は、希土類イオンドー
プ光ファイバ(Er+3イオンドープ光ファイバ)110
と、WDMカプラ104と、半導体レーザ106とから
なる光増幅手段と、Er+3イオンドープ光ファイバ11
1とを、光アイソレータ109及びバンドパスフィルタ
112を介して接続したものである。すなわち、Er+3
イオンドープ光ファイバ110を用いた光増幅部出力端
に、非励起で同一の希土類イオンを含むEr+3イオンド
ープ光ファイバ111からなる光回路を接続し、この光
回路の過飽和吸収特性を利用して光増幅部で生じた波形
歪を平坦化するようにしたものである。
プ光ファイバ(Er+3イオンドープ光ファイバ)110
と、WDMカプラ104と、半導体レーザ106とから
なる光増幅手段と、Er+3イオンドープ光ファイバ11
1とを、光アイソレータ109及びバンドパスフィルタ
112を介して接続したものである。すなわち、Er+3
イオンドープ光ファイバ110を用いた光増幅部出力端
に、非励起で同一の希土類イオンを含むEr+3イオンド
ープ光ファイバ111からなる光回路を接続し、この光
回路の過飽和吸収特性を利用して光増幅部で生じた波形
歪を平坦化するようにしたものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
した光ファイバ増幅器では非励起のEr+3イオンドープ
光ファイバ111を光増幅部の出力端に接続することに
よって光増幅部で生じた波形歪を平坦化するようにした
ものであるが、利得の波長特性を波長1530nmから
1560nmまでの範囲にわたって平坦化することは困
難である。
した光ファイバ増幅器では非励起のEr+3イオンドープ
光ファイバ111を光増幅部の出力端に接続することに
よって光増幅部で生じた波形歪を平坦化するようにした
ものであるが、利得の波長特性を波長1530nmから
1560nmまでの範囲にわたって平坦化することは困
難である。
【0017】なぜならば、所望の高利得(35〜40d
B)の特性をもつEr+3イオンドープ光ファイバを用い
た光ファイバ増幅器の利得の波長特性曲線と非励起のE
r+3イオンドープ光ファイバの損失の特性曲線(例えば
図11に示す特性曲線)をカスケードに接続して上述し
た波長範囲内で利得を平坦にすることは数学的に困難で
あり、これを実現させるためにはEr添加ファイバ増幅
器の利得を大幅に犠牲にするか或いは非励起のEr添加
ファイバに何らかの添加物を添加してその損失の波長特
性をEr添加ファイバ増幅器の利得の波長特性が平坦に
なるように操作しなければならないが現状ではまだ困難
である。尚、図11は、図7に示したEr添加マルチコ
アファイバにおいて、非励起とした場合の損失波長特性
を示す図であり、横軸は波長を示し、縦軸は損失を示し
ている。同図より波長の増加と共に損失が減少するのが
分かる。
B)の特性をもつEr+3イオンドープ光ファイバを用い
た光ファイバ増幅器の利得の波長特性曲線と非励起のE
r+3イオンドープ光ファイバの損失の特性曲線(例えば
図11に示す特性曲線)をカスケードに接続して上述し
た波長範囲内で利得を平坦にすることは数学的に困難で
あり、これを実現させるためにはEr添加ファイバ増幅
器の利得を大幅に犠牲にするか或いは非励起のEr添加
ファイバに何らかの添加物を添加してその損失の波長特
性をEr添加ファイバ増幅器の利得の波長特性が平坦に
なるように操作しなければならないが現状ではまだ困難
である。尚、図11は、図7に示したEr添加マルチコ
アファイバにおいて、非励起とした場合の損失波長特性
を示す図であり、横軸は波長を示し、縦軸は損失を示し
ている。同図より波長の増加と共に損失が減少するのが
分かる。
【0018】いずれにしても波長特性曲線及び損失波長
特性の2つの特性曲線だけで平坦な利得特性曲線を実現
することは困難である。
特性の2つの特性曲線だけで平坦な利得特性曲線を実現
することは困難である。
【0019】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、広い波長域にわたって利得の波長特性が平坦な光フ
ァイバ増幅器を提供することにある。
し、広い波長域にわたって利得の波長特性が平坦な光フ
ァイバ増幅器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、希土類添加光ファイバに、信号光を伝搬さ
せると共に励起光源から励起光を入力することにより上
記信号光を増幅する光ファイバ増幅器において、利得の
波長特性が異なり励起光源からの励起光が入力される希
土類添加光ファイバを増幅媒体とする複数の増幅手段
と、信号光のみ通過する非励起の希土類添加光ファイバ
を損失媒体とする損失手段とを有し、これら媒体をカス
ケード接続したものである。
に本発明は、希土類添加光ファイバに、信号光を伝搬さ
せると共に励起光源から励起光を入力することにより上
記信号光を増幅する光ファイバ増幅器において、利得の
波長特性が異なり励起光源からの励起光が入力される希
土類添加光ファイバを増幅媒体とする複数の増幅手段
と、信号光のみ通過する非励起の希土類添加光ファイバ
を損失媒体とする損失手段とを有し、これら媒体をカス
ケード接続したものである。
【0021】上記構成に加え本発明は、前段の増幅手段
が、第1の希土類添加光ファイバと、一方の入力端が第
1の光ファイバに接続された第1のWDMカプラと、一
方の入力端が第1のWDMカプラの一方の出力端に接続
された第2のWDMカプラと、第2のWDMカプラの一
方の出力端に接続された第1の励起光源とを有し、後段
の増幅手段が、第2の希土類添加光ファイバと、一方の
出力端が第2の希土類添加光ファイバの入力端に接続さ
れた第3のWDMカプラと、他方の出力端が第3のWD
Mカプラの一方の入力端に接続された第2のWDMカプ
ラと、第2のWDMカプラの他方の入力端に接続された
第2の励起光源とを有し、損失媒体が、第1のWDMカ
プラの他方の出力端と第3のWDMカプラの他方の入力
端との間に接続された第3の希土類添加光ファイバを有
してもよい。
が、第1の希土類添加光ファイバと、一方の入力端が第
1の光ファイバに接続された第1のWDMカプラと、一
方の入力端が第1のWDMカプラの一方の出力端に接続
された第2のWDMカプラと、第2のWDMカプラの一
方の出力端に接続された第1の励起光源とを有し、後段
の増幅手段が、第2の希土類添加光ファイバと、一方の
出力端が第2の希土類添加光ファイバの入力端に接続さ
れた第3のWDMカプラと、他方の出力端が第3のWD
Mカプラの一方の入力端に接続された第2のWDMカプ
ラと、第2のWDMカプラの他方の入力端に接続された
第2の励起光源とを有し、損失媒体が、第1のWDMカ
プラの他方の出力端と第3のWDMカプラの他方の入力
端との間に接続された第3の希土類添加光ファイバを有
してもよい。
【0022】上記構成に加え本発明は、前段の増幅手段
が、第1の希土類添加光ファイバと、一方の入力端が第
1の光ファイバの出力端に接続された第1のWDMカプ
ラと、一方の入力端が第1のWDMカプラの一方の出力
端に接続された第2のWDMカプラと、第2のWDMカ
プラの一方の出力端に接続された第1の励起光源とを有
し、後段の増幅手段が、第2の希土類添加光ファイバ
と、他方の出力端が第2の希土類添加光ファイバの入力
端に接続された第2のWDMカプラと、一方の出力端が
第2のWDMカプラの一方の入力端に接続された第1の
WDMカプラと、第1のWDMカプラの他方の入力端に
接続された第2の励起光源とを有し、損失媒体が、第1
のWDMカプラの他方の出力端と第2のWDMカプラの
他方の入力端との間の接続された第3の希土類添加光フ
ァイバを有してもよい。
が、第1の希土類添加光ファイバと、一方の入力端が第
1の光ファイバの出力端に接続された第1のWDMカプ
ラと、一方の入力端が第1のWDMカプラの一方の出力
端に接続された第2のWDMカプラと、第2のWDMカ
プラの一方の出力端に接続された第1の励起光源とを有
し、後段の増幅手段が、第2の希土類添加光ファイバ
と、他方の出力端が第2の希土類添加光ファイバの入力
端に接続された第2のWDMカプラと、一方の出力端が
第2のWDMカプラの一方の入力端に接続された第1の
WDMカプラと、第1のWDMカプラの他方の入力端に
接続された第2の励起光源とを有し、損失媒体が、第1
のWDMカプラの他方の出力端と第2のWDMカプラの
他方の入力端との間の接続された第3の希土類添加光フ
ァイバを有してもよい。
【0023】上記構成に加え本発明は、前段の増幅手段
が、第1の励起光源と、一方の入力端が第1の励起光源
に接続された第1のWDMカプラと、入力端が第1のW
DMカプラの一方の出力端に接続された第1の希土類添
加光ファイバとを有し、後段の増幅手段が、第2の励起
光源と、一方の入力端が第2の励起光源に接続された第
2のWDMカプラと、一方の入力端が第2のWDMカプ
ラの一方の出力端に接続された第3のWDMカプラと、
入力端が第3のWDMカプラの一方の出力端に接続され
た第2の希土類添加光ファイバとを有し、損失媒体が、
第2のWDMカプラの他方の出力端と第3のWDMカプ
ラの他方の入力端との間に接続された第3の希土類添加
光ファイバを有してもよい。
が、第1の励起光源と、一方の入力端が第1の励起光源
に接続された第1のWDMカプラと、入力端が第1のW
DMカプラの一方の出力端に接続された第1の希土類添
加光ファイバとを有し、後段の増幅手段が、第2の励起
光源と、一方の入力端が第2の励起光源に接続された第
2のWDMカプラと、一方の入力端が第2のWDMカプ
ラの一方の出力端に接続された第3のWDMカプラと、
入力端が第3のWDMカプラの一方の出力端に接続され
た第2の希土類添加光ファイバとを有し、損失媒体が、
第2のWDMカプラの他方の出力端と第3のWDMカプ
ラの他方の入力端との間に接続された第3の希土類添加
光ファイバを有してもよい。
【0024】上記構成に加え本発明は、前段の増幅媒体
が、第1の励起光源と、一方の入力端が第1の励起光源
に接続された第1のWDMカプラと、入力端が第1のW
DMカプラの一方の出力端に接続された第1の希土類添
加光ファイバと、一方の入力端が第1の希土類添加光フ
ァイバの出力端に接続された第2のWDMカプラとを有
し、後段の増幅媒体が、第2の励起光源と、一方の出力
端が第2の励起光源に接続された第3のWDMカプラ
と、出力端が第3のWDMカプラの一方の入力端に接続
された第2の希土類添加光ファイバと、一方の出力端が
第2の希土類添加光ファイバの入力端に接続され一方の
入力端が第2のWDMカプラの一方の出力端に接続され
た第4のWDMカプラとを有し、損失媒体が第2のWD
Mカプラの他方の出力端と第4のWDMカプラの他方の
入力端との間に接続された第3の希土類添加光ファイバ
を有してもよい。
が、第1の励起光源と、一方の入力端が第1の励起光源
に接続された第1のWDMカプラと、入力端が第1のW
DMカプラの一方の出力端に接続された第1の希土類添
加光ファイバと、一方の入力端が第1の希土類添加光フ
ァイバの出力端に接続された第2のWDMカプラとを有
し、後段の増幅媒体が、第2の励起光源と、一方の出力
端が第2の励起光源に接続された第3のWDMカプラ
と、出力端が第3のWDMカプラの一方の入力端に接続
された第2の希土類添加光ファイバと、一方の出力端が
第2の希土類添加光ファイバの入力端に接続され一方の
入力端が第2のWDMカプラの一方の出力端に接続され
た第4のWDMカプラとを有し、損失媒体が第2のWD
Mカプラの他方の出力端と第4のWDMカプラの他方の
入力端との間に接続された第3の希土類添加光ファイバ
を有してもよい。
【0025】上記構成に加え本発明は、前段の増幅媒体
が、第1の励起光源と、一方の入力端が第1の励起光源
に接続された第1のWDMカプラと、入力端が第1のW
DMカプラの一方の出力端に接続された第1の希土類添
加光ファイバと、一方の入力端が第1の希土類添加光フ
ァイバの出力端に接続された第2のWDMカプラと、一
方の入力端が第2のWDMカプラの一方の出力端に接続
された第3のWDMカプラと、第3のWDMカプラの一
方の出力端に接続された第2の励起光源とを有し、後段
の増幅媒体が、第3の励起光源と、他方の入力端が第3
の励起光源に接続された第2のWDMカプラと、一方の
入力端が第2のWDMカプラの一方の出力端に接続され
た第3のWDMカプラと、入力端が第3のWDMカプラ
の他方の出力端に接続された第2の希土類添加光ファイ
バと、一方の入力端が第2の希土類添加光ファイバの出
力端に接続された第4のWDMカプラと、第4のWDM
カプラの一方の出力端に接続された第4の励起光源とを
有し、損失媒体が第2のWDMカプラの他方の出力端と
第3のWDMカプラの他方の入力端との間に接続された
第3の希土類添加光ファイバを有してもよい。
が、第1の励起光源と、一方の入力端が第1の励起光源
に接続された第1のWDMカプラと、入力端が第1のW
DMカプラの一方の出力端に接続された第1の希土類添
加光ファイバと、一方の入力端が第1の希土類添加光フ
ァイバの出力端に接続された第2のWDMカプラと、一
方の入力端が第2のWDMカプラの一方の出力端に接続
された第3のWDMカプラと、第3のWDMカプラの一
方の出力端に接続された第2の励起光源とを有し、後段
の増幅媒体が、第3の励起光源と、他方の入力端が第3
の励起光源に接続された第2のWDMカプラと、一方の
入力端が第2のWDMカプラの一方の出力端に接続され
た第3のWDMカプラと、入力端が第3のWDMカプラ
の他方の出力端に接続された第2の希土類添加光ファイ
バと、一方の入力端が第2の希土類添加光ファイバの出
力端に接続された第4のWDMカプラと、第4のWDM
カプラの一方の出力端に接続された第4の励起光源とを
有し、損失媒体が第2のWDMカプラの他方の出力端と
第3のWDMカプラの他方の入力端との間に接続された
第3の希土類添加光ファイバを有してもよい。
【0026】上記構成に加え本発明は、各WDMカプラ
で分波される光の波長λP1には980nm帯或いは14
80nm帯を用い、各WDMカプラを通過する光の波長
λP2には1480nm帯或いは980nm帯を用いても
よい。
で分波される光の波長λP1には980nm帯或いは14
80nm帯を用い、各WDMカプラを通過する光の波長
λP2には1480nm帯或いは980nm帯を用いても
よい。
【0027】上記構成に加え本発明は、前段の増幅手段
の入力側及び後段の増幅手段の出力側にそれぞれ光アイ
ソレータを接続してもよい。
の入力側及び後段の増幅手段の出力側にそれぞれ光アイ
ソレータを接続してもよい。
【0028】利得の波長特性の異なる前後段2つの増幅
媒体と、1530nm付近に減衰ピークをもち、かつそ
の減衰の波長特性をもった1つの損失媒体がカスケード
接続されており、かつ各増幅媒体の利得の波長特性は希
土類添加ファイバの長さと励起光パワーとそのEr添加
ファイバ内に添加されている添加材料(Er、Al等)
によって制御できる。また1つの損失媒体もその希土類
添加ファイバの長さとそのファイバ内に添加されている
添加材料(Er、Al等)によって制御できるので、従
来の希土類添加光ファイバを用いた光増幅器よりはその
波長特性をより多くのパラメータによって、より平坦に
する自由度が増え、結果的に広い波長帯域にわたって平
坦な利得の波長特性を実現することができる。
媒体と、1530nm付近に減衰ピークをもち、かつそ
の減衰の波長特性をもった1つの損失媒体がカスケード
接続されており、かつ各増幅媒体の利得の波長特性は希
土類添加ファイバの長さと励起光パワーとそのEr添加
ファイバ内に添加されている添加材料(Er、Al等)
によって制御できる。また1つの損失媒体もその希土類
添加ファイバの長さとそのファイバ内に添加されている
添加材料(Er、Al等)によって制御できるので、従
来の希土類添加光ファイバを用いた光増幅器よりはその
波長特性をより多くのパラメータによって、より平坦に
する自由度が増え、結果的に広い波長帯域にわたって平
坦な利得の波長特性を実現することができる。
【0029】すなわち本発明によれば、希土類添加光フ
ァイバを増幅媒体とする複数の増幅手段の波長利得特性
が波長の増加と共に減衰し、損失媒体としての希土類添
加光ファイバの波長利得特性が波長の増加とともに増加
するので、各増幅手段の波長利得と損失媒体の波長損失
とをカスケードに接続することにより、光ファイバ増幅
器全体の波長利得が平坦化する。
ァイバを増幅媒体とする複数の増幅手段の波長利得特性
が波長の増加と共に減衰し、損失媒体としての希土類添
加光ファイバの波長利得特性が波長の増加とともに増加
するので、各増幅手段の波長利得と損失媒体の波長損失
とをカスケードに接続することにより、光ファイバ増幅
器全体の波長利得が平坦化する。
【0030】また、3つの同一構造のWDMカプラと、
2つの励起光源とを用いた簡単な構成で、2つの増幅媒
体としての希土類添加光ファイバに励起光を供給するこ
とができる。
2つの励起光源とを用いた簡単な構成で、2つの増幅媒
体としての希土類添加光ファイバに励起光を供給するこ
とができる。
【0031】一方の増幅媒体を後方励起し、他方の増幅
媒体を前方励起する場合には3つのWDMカプラと2つ
の励起光源とが一か所に集中するので、実装、保守及び
管理が容易となる。また共通の放熱板に2つの励起光源
を実装することにより低コスト、小型化することができ
る。
媒体を前方励起する場合には3つのWDMカプラと2つ
の励起光源とが一か所に集中するので、実装、保守及び
管理が容易となる。また共通の放熱板に2つの励起光源
を実装することにより低コスト、小型化することができ
る。
【0032】2つのWDMカプラと2つの励起光源とで
構成する場合には、低コスト、簡素化され、これらの光
部品を一か所に集中させることができる。前述と同様に
実装、保守及び管理が容易となる。
構成する場合には、低コスト、簡素化され、これらの光
部品を一か所に集中させることができる。前述と同様に
実装、保守及び管理が容易となる。
【0033】2つの増幅媒体の励起光の波長が異なって
いるので、励起光源同志の干渉による励起光のパワーや
波長の変動、劣化の心配がない。
いるので、励起光源同志の干渉による励起光のパワーや
波長の変動、劣化の心配がない。
【0034】2つの増幅媒体をそれぞれ前方励起によっ
て励起する場合には、低雑音指数特性を実現することが
できる。励起光の波長が異なっているので、励起光光源
同志の干渉による励起光のパワーや波長の変動、劣化の
心配がない。
て励起する場合には、低雑音指数特性を実現することが
できる。励起光の波長が異なっているので、励起光光源
同志の干渉による励起光のパワーや波長の変動、劣化の
心配がない。
【0035】4つの同一構造のWDMカプラと2つの同
一波長の励起光源とを用いることにより、励起光源のそ
れぞれのパワーを2つの増幅媒体にそれぞれ供給して有
効活用することができるので、高利得、広帯域特性を実
現することができる。
一波長の励起光源とを用いることにより、励起光源のそ
れぞれのパワーを2つの増幅媒体にそれぞれ供給して有
効活用することができるので、高利得、広帯域特性を実
現することができる。
【0036】4つの同一構造のWDMカプラと4つの励
起光源とを用いることにより、より高利得で、より飽和
出力が高い広帯域な光ファイバ増幅器を実現することが
できる。また、励起光源の光パワーの大きいものを用い
ずに4つの励起光源の合計で大きな光パワーを得るよう
にしているので、低コストで安定した励起光源を用いる
ことができる。
起光源とを用いることにより、より高利得で、より飽和
出力が高い広帯域な光ファイバ増幅器を実現することが
できる。また、励起光源の光パワーの大きいものを用い
ずに4つの励起光源の合計で大きな光パワーを得るよう
にしているので、低コストで安定した励起光源を用いる
ことができる。
【0037】低雑音指数特性を得ることができる980
nm帯の波長の光と、光パワー及び波長の安定した14
80nm帯の波長の光とを併用することによって、より
高性能で信頼性の高い光増幅器を実現することができ
る。
nm帯の波長の光と、光パワー及び波長の安定した14
80nm帯の波長の光とを併用することによって、より
高性能で信頼性の高い光増幅器を実現することができ
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。尚、従来例と同様の部材には
共通の符号を用いた。
図面に基づいて詳述する。尚、従来例と同様の部材には
共通の符号を用いた。
【0039】図1は本発明の光ファイバ増幅器の一実施
の形態を示すブロック図である。
の形態を示すブロック図である。
【0040】同図に示す光ファイバ増幅器は、増幅媒体
を有する前段の増幅手段と、損失媒体を有する損失手段
と、増幅媒体を有する後段の増幅手段とを有し、2つの
増幅媒体のそれぞれの利得の波長特性と損失媒体の損失
特性とを組み合わせて、より広い波長域にわたって利得
の波長特性を平坦化するように構成したものである。
を有する前段の増幅手段と、損失媒体を有する損失手段
と、増幅媒体を有する後段の増幅手段とを有し、2つの
増幅媒体のそれぞれの利得の波長特性と損失媒体の損失
特性とを組み合わせて、より広い波長域にわたって利得
の波長特性を平坦化するように構成したものである。
【0041】前段(図の左側)の増幅手段は、第1の希
土類添加光ファイバ(増幅媒体)としてのEr添加光フ
ァイバ10と、一方の入力端11aがEr添加光ファイ
バ10の出力端に接続された第1のWDMカプラ11
と、一方の入力端12aが第1のWDMカプラ11の一
方の出力端11cに接続された第2のWDMカプラ12
と、第2のWDMカプラ12の一方の出力端12dに接
続された第1の励起光源(半導体レーザ)13とを有し
ており、半導体レーザ13からの励起光13−1,13
−2,13−3によってEr添加光ファイバ10を後方
励起するようになっている。
土類添加光ファイバ(増幅媒体)としてのEr添加光フ
ァイバ10と、一方の入力端11aがEr添加光ファイ
バ10の出力端に接続された第1のWDMカプラ11
と、一方の入力端12aが第1のWDMカプラ11の一
方の出力端11cに接続された第2のWDMカプラ12
と、第2のWDMカプラ12の一方の出力端12dに接
続された第1の励起光源(半導体レーザ)13とを有し
ており、半導体レーザ13からの励起光13−1,13
−2,13−3によってEr添加光ファイバ10を後方
励起するようになっている。
【0042】後段の増幅手段は、第2の希土類添加光フ
ァイバ(増幅媒体)としてのEr添加光ファイバ14
と、一方の出力端15aがEr添加光ファイバ14の入
力端に接続された第3のWDMカプラ15と、他方の出
力端12bが第3のWDMカプラ15の一方の入力端1
5cに接続された第2のWDMカプラ12と、第2のW
DMカプラ12の他方の入力端12cに接続された第2
の励起光源としての半導体レーザ16とを有しており、
半導体レーザ16からの励起光16−1,16−2,1
6−3によってEr添加光ファイバ14を前方励起する
ようになっている。
ァイバ(増幅媒体)としてのEr添加光ファイバ14
と、一方の出力端15aがEr添加光ファイバ14の入
力端に接続された第3のWDMカプラ15と、他方の出
力端12bが第3のWDMカプラ15の一方の入力端1
5cに接続された第2のWDMカプラ12と、第2のW
DMカプラ12の他方の入力端12cに接続された第2
の励起光源としての半導体レーザ16とを有しており、
半導体レーザ16からの励起光16−1,16−2,1
6−3によってEr添加光ファイバ14を前方励起する
ようになっている。
【0043】損失媒体は、第1のWDMカプラ11の他
方の出力端11bと第3のWDMカプラ15の他方の入
力端15aとの間に接続された第3の希土類添加光ファ
イバとしてのEr添加光ファイバ17を有しており、信
号光1−2、1−3のみ通過し、励起光13−3,16
−3は通過しない非励起となっている。
方の出力端11bと第3のWDMカプラ15の他方の入
力端15aとの間に接続された第3の希土類添加光ファ
イバとしてのEr添加光ファイバ17を有しており、信
号光1−2、1−3のみ通過し、励起光13−3,16
−3は通過しない非励起となっている。
【0044】前段のEr添加光ファイバ10の入力端と
後段のEr添加光ファイバ14の出力端には、反射戻り
光防止のためそれぞれアイソレータ108,109が接
続されている。
後段のEr添加光ファイバ14の出力端には、反射戻り
光防止のためそれぞれアイソレータ108,109が接
続されている。
【0045】このような光ファイバ増幅器において、信
号光1−1は、通常波長多重された信号光であり、15
30nmから1560nmまでの波長帯で数波〜数十波
の波長の信号光が波長多重されている。信号光1−1は
光アイソレータ108を通ってEr添加光ファイバ10
に入力する。このEr添加光ファイバ10は、長さがL
1 であり、例えば図7に示したEr添加マルチコアファ
イバを流用した場合には、その長さL1 が10m、Er
添加量が400ppm、Al添加量が17,000pp
m、各々のコア間隔が1.3μm、各々のコア径が1.
9μm、クラッド径が125μm、コアとクラッドとの
比屈折率差Δが約2.1%のものが用いられる。
号光1−1は、通常波長多重された信号光であり、15
30nmから1560nmまでの波長帯で数波〜数十波
の波長の信号光が波長多重されている。信号光1−1は
光アイソレータ108を通ってEr添加光ファイバ10
に入力する。このEr添加光ファイバ10は、長さがL
1 であり、例えば図7に示したEr添加マルチコアファ
イバを流用した場合には、その長さL1 が10m、Er
添加量が400ppm、Al添加量が17,000pp
m、各々のコア間隔が1.3μm、各々のコア径が1.
9μm、クラッド径が125μm、コアとクラッドとの
比屈折率差Δが約2.1%のものが用いられる。
【0046】波長980nmの半導体レーザ13の出射
光(励起光)13−1は、Er添加光ファイバ10の出
力端側からWDMカプラ12、WDMカプラ11を介し
て矢印13−2,13−3のようにEr添加光ファイバ
10内に伝搬する(信号光1−1の伝搬方向とは逆方向
に伝搬する)。これにより信号光1−1は増幅され、矢
印1−2のように伝搬し、長さL2 のEr添加光ファイ
バ17内に入射する。
光(励起光)13−1は、Er添加光ファイバ10の出
力端側からWDMカプラ12、WDMカプラ11を介し
て矢印13−2,13−3のようにEr添加光ファイバ
10内に伝搬する(信号光1−1の伝搬方向とは逆方向
に伝搬する)。これにより信号光1−1は増幅され、矢
印1−2のように伝搬し、長さL2 のEr添加光ファイ
バ17内に入射する。
【0047】ここで、励起光13−3のパワーが100
mWの場合の矢印1−2のように増幅された信号光の利
得の波長特性は図2に示すような特性曲線Laで示さ
れ、1530nm付近に利得のピークをもち、それより
長波長側に向けて右下がりに利得が低下する特性があ
る。尚、図2は図1に示した光ファイバ増幅器の波長利
得特性を示す図であり、横軸が波長を示し、縦軸が利得
或いは損失を示す。
mWの場合の矢印1−2のように増幅された信号光の利
得の波長特性は図2に示すような特性曲線Laで示さ
れ、1530nm付近に利得のピークをもち、それより
長波長側に向けて右下がりに利得が低下する特性があ
る。尚、図2は図1に示した光ファイバ増幅器の波長利
得特性を示す図であり、横軸が波長を示し、縦軸が利得
或いは損失を示す。
【0048】Er添加光ファイバ17には図11に示す
ような特性を有するEr添加マルチコアファイバを用
い、その長さL2 を2mとした。このEr添加光ファイ
バ17内には半導体レーザ13,16のいずれの励起光
13−1,16−1も伝搬しないので、このEr添加光
ファイバ17は損失媒体として機能し、図2の破線Lb
に示すような特性となる。
ような特性を有するEr添加マルチコアファイバを用
い、その長さL2 を2mとした。このEr添加光ファイ
バ17内には半導体レーザ13,16のいずれの励起光
13−1,16−1も伝搬しないので、このEr添加光
ファイバ17は損失媒体として機能し、図2の破線Lb
に示すような特性となる。
【0049】従って、増幅された信号光1−2がこのE
r添加光ファイバ17内を伝搬し、矢印1−3のように
通過し終えた場合の特性は、図2に示すような実線Lc
で示されるような特性となった。すなわち、1530n
m側の短波長側の利得が低下する特性となった。この特
性も波長1530nmから1560nmにわたって平坦
な利得特性となっていない。増幅・減衰された信号光1
−3は矢印1−4のようにWDMカプラ15を通過して
長さL3 のEr添加光ファイバ14に入射する。また、
Er添加光ファイバ14には半導体レーザ16からの励
起光16−1がWDMカプラ12,15を通して結合さ
れ、矢印16−2,16−3のように伝搬する。尚、W
DMカプラ11,12,15は、同一構造のものであ
り、波長980nm帯の励起光を分波し、波長1530
nm帯から1560nm帯の信号光をそのまま通過させ
る特性をもった光ファイバ構造の光分波回路である。E
r添加光ファイバ14内を信号光1−4と励起光16−
3が伝搬することによって信号光1−4はさらに増幅さ
れ、光アイソレータ109を通って矢印1−5のように
取り出される。
r添加光ファイバ17内を伝搬し、矢印1−3のように
通過し終えた場合の特性は、図2に示すような実線Lc
で示されるような特性となった。すなわち、1530n
m側の短波長側の利得が低下する特性となった。この特
性も波長1530nmから1560nmにわたって平坦
な利得特性となっていない。増幅・減衰された信号光1
−3は矢印1−4のようにWDMカプラ15を通過して
長さL3 のEr添加光ファイバ14に入射する。また、
Er添加光ファイバ14には半導体レーザ16からの励
起光16−1がWDMカプラ12,15を通して結合さ
れ、矢印16−2,16−3のように伝搬する。尚、W
DMカプラ11,12,15は、同一構造のものであ
り、波長980nm帯の励起光を分波し、波長1530
nm帯から1560nm帯の信号光をそのまま通過させ
る特性をもった光ファイバ構造の光分波回路である。E
r添加光ファイバ14内を信号光1−4と励起光16−
3が伝搬することによって信号光1−4はさらに増幅さ
れ、光アイソレータ109を通って矢印1−5のように
取り出される。
【0050】ここで、Er添加光ファイバ14の長さL
3 を8mとし、励起光16−3の励起パワーを80mW
とすることにより、後段の増幅手段自体の利得の波長特
性は図2の特性曲線Ldで示される利得の波長特性とな
る。
3 を8mとし、励起光16−3の励起パワーを80mW
とすることにより、後段の増幅手段自体の利得の波長特
性は図2の特性曲線Ldで示される利得の波長特性とな
る。
【0051】そして増幅された信号光1−5の利得の波
長特性は、図2の特性曲線Leで示されるような平坦な
特性を実現することができる。すなわち、1つの増幅媒
体と損失媒体とを組み合わせただけでは利得の波長特性
を平坦化できなかったが、複数の増幅媒体と損失媒体と
をカスケードに組合わせることによってそれぞれの3つ
の波長特性の組合わせで利得の波長特性を平坦化するこ
とができる。尚、図1において、光ファイバ長L1 ,L
3 は、最大飽和出力特性が得られる長さ(約30m、E
rやAlの添加量、光ファイバ構造によって異なる)よ
りも短いのが好ましい。
長特性は、図2の特性曲線Leで示されるような平坦な
特性を実現することができる。すなわち、1つの増幅媒
体と損失媒体とを組み合わせただけでは利得の波長特性
を平坦化できなかったが、複数の増幅媒体と損失媒体と
をカスケードに組合わせることによってそれぞれの3つ
の波長特性の組合わせで利得の波長特性を平坦化するこ
とができる。尚、図1において、光ファイバ長L1 ,L
3 は、最大飽和出力特性が得られる長さ(約30m、E
rやAlの添加量、光ファイバ構造によって異なる)よ
りも短いのが好ましい。
【0052】以上において、複数の増幅媒体の雑音指数
が小さく抑えられ広帯域な光ファイバ増幅器が実現され
る。WDMカプラ11,12,15は、光ファイバ型以
外に、干渉膜フィルタとレンズと光ファイバとを用いた
個別部品型の光分波器を用いてもよい。
が小さく抑えられ広帯域な光ファイバ増幅器が実現され
る。WDMカプラ11,12,15は、光ファイバ型以
外に、干渉膜フィルタとレンズと光ファイバとを用いた
個別部品型の光分波器を用いてもよい。
【0053】図3は本発明の光ファイバ増幅器の他の実
施の形態を示すブロック図である。
施の形態を示すブロック図である。
【0054】図1に示した実施の形態との相違点は、2
つのWDMカプラを用いて前段の希土類添加光ファイバ
を後方励起し、後段の希土類添加光ファイバを前方励起
する点である。すなわち、図1の構成よりもWDMカプ
ラが1個少ない構成である。
つのWDMカプラを用いて前段の希土類添加光ファイバ
を後方励起し、後段の希土類添加光ファイバを前方励起
する点である。すなわち、図1の構成よりもWDMカプ
ラが1個少ない構成である。
【0055】前段の増幅手段は、Er添加光ファイバ1
0と、一方の入力端20aがEr添加光ファイバ10の
出力端に接続された第1のWDMカプラ20と、一方の
入力端21cが第1のWDMカプラ20の一方の出力端
20dに光ファイバを介して接続された第2のWDMカ
プラ21と、第2のWDMカプラ21の一方の出力端2
1dに接続された第1の励起光源としての半導体レーザ
(波長980nm帯)13とを有している。
0と、一方の入力端20aがEr添加光ファイバ10の
出力端に接続された第1のWDMカプラ20と、一方の
入力端21cが第1のWDMカプラ20の一方の出力端
20dに光ファイバを介して接続された第2のWDMカ
プラ21と、第2のWDMカプラ21の一方の出力端2
1dに接続された第1の励起光源としての半導体レーザ
(波長980nm帯)13とを有している。
【0056】第1のWDMカプラ20には980nm帯
の励起光を分波し、1480nm帯の励起光と1530
nm〜1560nm帯の信号光を通過させる特性をもっ
た光分波器が用いられる。また第2のWDMカプラ21
には1480nm帯の励起光を分波し、980nm帯の
励起光と1530nm〜1560nm帯の信号光を通過
させる特性をもった光分波器が用いられる。
の励起光を分波し、1480nm帯の励起光と1530
nm〜1560nm帯の信号光を通過させる特性をもっ
た光分波器が用いられる。また第2のWDMカプラ21
には1480nm帯の励起光を分波し、980nm帯の
励起光と1530nm〜1560nm帯の信号光を通過
させる特性をもった光分波器が用いられる。
【0057】後段の増幅手段は、Er添加光ファイバ1
4と、他方の出力端21bがEr添加光ファイバ14の
入力端に接続された第2のWDMカプラ21と、一方の
出力端20dが第2のWDMカプラ21の一方の入力端
21cに光ファイバを介して接続された第1のWDMカ
プラ20と、第1のWDMカプラ20の他方の入力端2
0cに接続された第2の励起光源としての半導体レーザ
(波長1480nm帯)16とを有している。
4と、他方の出力端21bがEr添加光ファイバ14の
入力端に接続された第2のWDMカプラ21と、一方の
出力端20dが第2のWDMカプラ21の一方の入力端
21cに光ファイバを介して接続された第1のWDMカ
プラ20と、第1のWDMカプラ20の他方の入力端2
0cに接続された第2の励起光源としての半導体レーザ
(波長1480nm帯)16とを有している。
【0058】損失媒体は、第1のWDMカプラ20の他
方の出力端20bと第2のWDMカプラ21の他方の入
力端21aとの間の接続されたEr添加光ファイバ17
を有し、信号光1−2、1−3のみ通過し、励起光13
−3,16−3は通過しない非励起となっている。
方の出力端20bと第2のWDMカプラ21の他方の入
力端21aとの間の接続されたEr添加光ファイバ17
を有し、信号光1−2、1−3のみ通過し、励起光13
−3,16−3は通過しない非励起となっている。
【0059】以上のような構成により、Er添加光ファ
イバ10内には半導体レーザ13からの波長980nm
帯の励起光13−1をWDMカプラ21を通して矢印1
3−2のように伝搬させ、WDMカプラ20を通して励
起光を13−3のようにEr添加光ファイバ10内に結
合させて伝搬させる。
イバ10内には半導体レーザ13からの波長980nm
帯の励起光13−1をWDMカプラ21を通して矢印1
3−2のように伝搬させ、WDMカプラ20を通して励
起光を13−3のようにEr添加光ファイバ10内に結
合させて伝搬させる。
【0060】Er添加光ファイバ14内には、第2の励
起光源としての半導体レーザ16からの波長1480n
m帯の励起光16−1をWDMカプラ20を通して矢印
16−2のように伝搬させ、WDMカプラ21を通して
励起光16−3のようにEr添加光ファイバ14内に結
合させて伝搬させる。
起光源としての半導体レーザ16からの波長1480n
m帯の励起光16−1をWDMカプラ20を通して矢印
16−2のように伝搬させ、WDMカプラ21を通して
励起光16−3のようにEr添加光ファイバ14内に結
合させて伝搬させる。
【0061】尚、上述の構成とは逆の構成、すなわち、
半導体レーザ16に980nm帯の半導体レーザを用
い、半導体レーザ13に1480nm帯の半導体レーザ
を用い、WDMカプラ20に1480nm帯の励起光を
分波する光分波器を用い、WDMカプラ21に980n
m帯の励起光を分波する光分波器を用いた構成にしても
よい。
半導体レーザ16に980nm帯の半導体レーザを用
い、半導体レーザ13に1480nm帯の半導体レーザ
を用い、WDMカプラ20に1480nm帯の励起光を
分波する光分波器を用い、WDMカプラ21に980n
m帯の励起光を分波する光分波器を用いた構成にしても
よい。
【0062】図3に示した光ファイバ増幅器の特徴は、
図1に示した光ファイバ増幅器よりもWDMカプラの数
が1台少ないため、構成が簡素化され低コスト、低損失
となり、より高利得、より低雑音指数を実現することが
できる。また、励起光源16の波長と励起光源13の波
長とが異なっているので、互いの干渉による発振波長及
び発振出力の変動が生じない。すなわち、安定な光増幅
器である。
図1に示した光ファイバ増幅器よりもWDMカプラの数
が1台少ないため、構成が簡素化され低コスト、低損失
となり、より高利得、より低雑音指数を実現することが
できる。また、励起光源16の波長と励起光源13の波
長とが異なっているので、互いの干渉による発振波長及
び発振出力の変動が生じない。すなわち、安定な光増幅
器である。
【0063】図4は本発明の光ファイバ増幅器の他の実
施の形態を示すブロック図である。
施の形態を示すブロック図である。
【0064】図1に示す実施の形態との相違点は、前後
段の希土類添加光ファイバを共に前方励起する点であ
る。
段の希土類添加光ファイバを共に前方励起する点であ
る。
【0065】前段の増幅手段は、第1の励起光源として
の半導体レーザ13と、一方の入力端30cが半導体レ
ーザ13に接続された第1のWDMカプラ30と、入力
端が第1のWDMカプラ30の一方の出力端30bに接
続されたEr添加光ファイバ10とを有している。
の半導体レーザ13と、一方の入力端30cが半導体レ
ーザ13に接続された第1のWDMカプラ30と、入力
端が第1のWDMカプラ30の一方の出力端30bに接
続されたEr添加光ファイバ10とを有している。
【0066】後段の増幅手段は、第2の励起光源として
の半導体レーザ16と、一方の入力端31cが半導体レ
ーザ16に接続された第2のWDMカプラ31と、一方
の入力端32cが第2のWDMカプラ31の一方の出力
端31dに光ファイバを介して接続された第3のWDM
カプラ32と、入力端が第3のWDMカプラ32の一方
の出力端32bに接続されたEr添加光ファイバ14と
を有している。
の半導体レーザ16と、一方の入力端31cが半導体レ
ーザ16に接続された第2のWDMカプラ31と、一方
の入力端32cが第2のWDMカプラ31の一方の出力
端31dに光ファイバを介して接続された第3のWDM
カプラ32と、入力端が第3のWDMカプラ32の一方
の出力端32bに接続されたEr添加光ファイバ14と
を有している。
【0067】損失媒体は、第2のWDMカプラ31の他
方の出力端31bと第3のWDMカプラ32の他方の入
力端32aとの間に接続されたEr添加光ファイバ17
を有しており、信号光1−3、1−4のみ通過し、励起
光13−2,16−3は通過しない非励起となってい
る。
方の出力端31bと第3のWDMカプラ32の他方の入
力端32aとの間に接続されたEr添加光ファイバ17
を有しており、信号光1−3、1−4のみ通過し、励起
光13−2,16−3は通過しない非励起となってい
る。
【0068】Er添加光ファイバ10は980nm帯
(或いは1480nm帯)の半導体レーザ13からの励
起光13−1で励起する。励起光13−1は、980n
m帯(或いは1480nm帯)の励起光を分波するWD
Mカプラ30を矢印13−2のように通過した後Er添
加光ファイバ10内で吸収される。もし、Er添加光フ
ァイバ10内で吸収しきれなかった場合、残った励起光
は、980nm帯(或いは1480nm帯)の励起光を
分波するWDMカプラ31で分波されて矢印13−3の
ように伝搬するようになっている。
(或いは1480nm帯)の半導体レーザ13からの励
起光13−1で励起する。励起光13−1は、980n
m帯(或いは1480nm帯)の励起光を分波するWD
Mカプラ30を矢印13−2のように通過した後Er添
加光ファイバ10内で吸収される。もし、Er添加光フ
ァイバ10内で吸収しきれなかった場合、残った励起光
は、980nm帯(或いは1480nm帯)の励起光を
分波するWDMカプラ31で分波されて矢印13−3の
ように伝搬するようになっている。
【0069】他方、Er添加光ファイバ14は、148
0nm帯(或いは980nm帯)の半導体レーザ16の
励起光によって励起される。励起光16−1はWDMカ
プラ31を通過して矢印16−2のように伝搬し、14
80nm帯(或いは980nm帯)の励起光を分波させ
るWDMカプラ32を通過した後Er添加光ファイバ1
4内を矢印16−3のように伝搬するようになってい
る。
0nm帯(或いは980nm帯)の半導体レーザ16の
励起光によって励起される。励起光16−1はWDMカ
プラ31を通過して矢印16−2のように伝搬し、14
80nm帯(或いは980nm帯)の励起光を分波させ
るWDMカプラ32を通過した後Er添加光ファイバ1
4内を矢印16−3のように伝搬するようになってい
る。
【0070】同図に示す光ファイバ増幅器は、Er添加
光ファイバ10,14を共に前方励起で励起するため、
広帯域に増幅できるだけでなく低雑音指数特性を実現す
ることができる。
光ファイバ10,14を共に前方励起で励起するため、
広帯域に増幅できるだけでなく低雑音指数特性を実現す
ることができる。
【0071】図5は本発明の光ファイバ増幅器の他の実
施の形態を示すブロック図である。図1に示した実施の
形態との相違点は、前段の希土類添加光ファイバを前方
励起で励起し、後段の希土類添加光ファイバを後方励起
で励起すると共に、前方励起の際に残った場合の励起光
を後段の希土類添加光ファイバに伝搬させ、後方励起の
際に残った場合の励起光を前段の希土類添加光ファイバ
に伝搬させる点である。
施の形態を示すブロック図である。図1に示した実施の
形態との相違点は、前段の希土類添加光ファイバを前方
励起で励起し、後段の希土類添加光ファイバを後方励起
で励起すると共に、前方励起の際に残った場合の励起光
を後段の希土類添加光ファイバに伝搬させ、後方励起の
際に残った場合の励起光を前段の希土類添加光ファイバ
に伝搬させる点である。
【0072】前段の増幅媒体は、半導体レーザ13と、
一方の入力端40cが半導体レーザ13に接続された第
1のWDMカプラ40と、入力端が第1のWDMカプラ
40の一方の出力端40bに接続されたEr添加光ファ
イバ10と、一方の入力端41aがEr添加光ファイバ
10の出力端に接続された第2のWDMカプラ41とを
有している。
一方の入力端40cが半導体レーザ13に接続された第
1のWDMカプラ40と、入力端が第1のWDMカプラ
40の一方の出力端40bに接続されたEr添加光ファ
イバ10と、一方の入力端41aがEr添加光ファイバ
10の出力端に接続された第2のWDMカプラ41とを
有している。
【0073】後段の増幅媒体は、半導体レーザ16と、
一方の出力端43cが半導体レーザ16に接続された第
3のWDMカプラ43と、出力端が第3のWDMカプラ
43の一方の入力端43aに接続されたEr添加光ファ
イバ14と、一方の出力端42bがEr添加光ファイバ
14の入力端に接続され一方の入力端42cが第2のW
DMカプラ41の一方の出力端41cに光ファイバを介
して接続された第4のWDMカプラ42とを有してい
る。
一方の出力端43cが半導体レーザ16に接続された第
3のWDMカプラ43と、出力端が第3のWDMカプラ
43の一方の入力端43aに接続されたEr添加光ファ
イバ14と、一方の出力端42bがEr添加光ファイバ
14の入力端に接続され一方の入力端42cが第2のW
DMカプラ41の一方の出力端41cに光ファイバを介
して接続された第4のWDMカプラ42とを有してい
る。
【0074】損失媒体は、第2のWDMカプラ41の他
方の出力端41bと第4のWDMカプラ42の他方の入
力端42aとの間に接続されたEr添加光ファイバ17
を有しており、信号光1−3,1−4のみ通過し、励起
光13−3,16−3は通過しない非励起となってい
る。
方の出力端41bと第4のWDMカプラ42の他方の入
力端42aとの間に接続されたEr添加光ファイバ17
を有しており、信号光1−3,1−4のみ通過し、励起
光13−3,16−3は通過しない非励起となってい
る。
【0075】半導体レーザ13,16に波長980nm
帯(或いは1480nm帯)の半導体レーザを用い、半
導体レーザ13からの励起光13−1は、WDMカプラ
40によって分波された後Er添加光ファイバ10内を
矢印13−2のように伝搬して吸収される。Er添加光
ファイバ10で吸収しきれずに励起光が残った場合、W
DMカプラ41によって矢印13−3のように分波さ
れ、さらにWDMカプラ42によってEr添加光ファイ
バ14内を矢印13−4のように伝搬する。
帯(或いは1480nm帯)の半導体レーザを用い、半
導体レーザ13からの励起光13−1は、WDMカプラ
40によって分波された後Er添加光ファイバ10内を
矢印13−2のように伝搬して吸収される。Er添加光
ファイバ10で吸収しきれずに励起光が残った場合、W
DMカプラ41によって矢印13−3のように分波さ
れ、さらにWDMカプラ42によってEr添加光ファイ
バ14内を矢印13−4のように伝搬する。
【0076】半導体レーザ16からの励起光16−1は
WDMカプラ43を介してEr添加光ファイバ14内を
矢印16−2のように伝搬して吸収される。Er添加光
ファイバ14で吸収しきれずに励起光が残った場合、W
DMカプラ42によって分波されて矢印16−3のよう
に伝搬し、さらにWDMカプラ41によって分波されて
矢印16−4のように伝搬する。
WDMカプラ43を介してEr添加光ファイバ14内を
矢印16−2のように伝搬して吸収される。Er添加光
ファイバ14で吸収しきれずに励起光が残った場合、W
DMカプラ42によって分波されて矢印16−3のよう
に伝搬し、さらにWDMカプラ41によって分波されて
矢印16−4のように伝搬する。
【0077】ここで、WDMカプラ40,41,42,
44は、波長980nm帯(或いは1480nm帯)の
励起光を分波し、波長1530nm〜1560nm帯の
信号光を通過させる特性を有する光分波器である。Er
添加光ファイバ17内にはいずれの半導体レーザ13,
16からの励起光も伝搬しない構成になっている。
44は、波長980nm帯(或いは1480nm帯)の
励起光を分波し、波長1530nm〜1560nm帯の
信号光を通過させる特性を有する光分波器である。Er
添加光ファイバ17内にはいずれの半導体レーザ13,
16からの励起光も伝搬しない構成になっている。
【0078】図6は本発明の光ファイバ増幅器の他の実
施の形態を示すブロック図である。
施の形態を示すブロック図である。
【0079】図1に示した実施の形態との相違点は、前
段の希土類添加光ファイバを双方向で励起すると共に、
後段の希土類添加光ファイバを双方向で励起する点であ
る。
段の希土類添加光ファイバを双方向で励起すると共に、
後段の希土類添加光ファイバを双方向で励起する点であ
る。
【0080】前段の増幅媒体は、第1の励起光源として
の半導体レーザ50、一方の入力端55cが半導体レー
ザ50に接続された第1のWDMカプラ55と、入力端
が第1のWDMカプラ55の一方の出力端55bに接続
されたEr添加光ファイバ10と、一方の入力端56a
がEr添加光ファイバ10の出力端に接続された第2の
WDMカプラ56と、一方の入力端57cが第2のWD
Mカプラ56の一方の出力端56dに光ファイバを介し
て接続された第3のWDMカプラ57と、第3のWDM
カプラ57の一方の出力端57dに接続された第2の励
起光源としての半導体レーザ52とを有する。
の半導体レーザ50、一方の入力端55cが半導体レー
ザ50に接続された第1のWDMカプラ55と、入力端
が第1のWDMカプラ55の一方の出力端55bに接続
されたEr添加光ファイバ10と、一方の入力端56a
がEr添加光ファイバ10の出力端に接続された第2の
WDMカプラ56と、一方の入力端57cが第2のWD
Mカプラ56の一方の出力端56dに光ファイバを介し
て接続された第3のWDMカプラ57と、第3のWDM
カプラ57の一方の出力端57dに接続された第2の励
起光源としての半導体レーザ52とを有する。
【0081】半導体レーザ50,52には波長980n
m帯(或いは1480nm帯)の半導体レーザが用いら
れている。
m帯(或いは1480nm帯)の半導体レーザが用いら
れている。
【0082】後段の増幅媒体は、第3の励起光源として
の半導体レーザ51と、他方の入力端56cが半導体レ
ーザ51に接続された第2のWDMカプラ56と、一方
の入力端57cが第2のWDMカプラ56の一方の出力
端56dに光ファイバを介して接続された第3のWDM
カプラ57と、入力端が第3のWDMカプラ57の他方
の出力端57bに接続されたEr添加光ファイバ14
と、一方の入力端がEr添加光ファイバ14の出力端に
接続された第4のWDMカプラ58と、第4のWDMカ
プラ58の一方の出力端58cに接続された第4の励起
光源としての半導体レーザ53とを有する。
の半導体レーザ51と、他方の入力端56cが半導体レ
ーザ51に接続された第2のWDMカプラ56と、一方
の入力端57cが第2のWDMカプラ56の一方の出力
端56dに光ファイバを介して接続された第3のWDM
カプラ57と、入力端が第3のWDMカプラ57の他方
の出力端57bに接続されたEr添加光ファイバ14
と、一方の入力端がEr添加光ファイバ14の出力端に
接続された第4のWDMカプラ58と、第4のWDMカ
プラ58の一方の出力端58cに接続された第4の励起
光源としての半導体レーザ53とを有する。
【0083】半導体レーザ51,53には波長1480
nm帯(或いは980nm帯)の半導体レーザが用いら
れている。
nm帯(或いは980nm帯)の半導体レーザが用いら
れている。
【0084】WDMカプラ55,56には波長980n
m帯(或いは1480nm帯)の励起光を分波し、信号
光を通過させる光分波器が用いられ、WDMカプラ5
7,58には波長1480nm帯(或いは980nm
帯)の励起光を分波し、信号光を通過させる光分波器が
用いられている。
m帯(或いは1480nm帯)の励起光を分波し、信号
光を通過させる光分波器が用いられ、WDMカプラ5
7,58には波長1480nm帯(或いは980nm
帯)の励起光を分波し、信号光を通過させる光分波器が
用いられている。
【0085】損失媒体は、第2のWDMカプラ56の他
方の出力端56bと第3のWDMカプラ57の他方の入
力端57aとの間に接続されたEr添加光ファイバ17
を有ており、信号光1−3、1−4のみ通過し、励起光
50−3,51−2,52−2,53−3は通過しない
非励起となっている。
方の出力端56bと第3のWDMカプラ57の他方の入
力端57aとの間に接続されたEr添加光ファイバ17
を有ており、信号光1−3、1−4のみ通過し、励起光
50−3,51−2,52−2,53−3は通過しない
非励起となっている。
【0086】Er添加光ファイバ10内を伝搬する励起
光は、半導体レーザ50からの励起光50−2と、半導
体レーザ52からの励起光52−3である。またEr添
加光ファイバ14内を伝搬する励起光は、半導体レーザ
51からの励起光51−3と、半導体レーザ53からの
励起光53−2である。
光は、半導体レーザ50からの励起光50−2と、半導
体レーザ52からの励起光52−3である。またEr添
加光ファイバ14内を伝搬する励起光は、半導体レーザ
51からの励起光51−3と、半導体レーザ53からの
励起光53−2である。
【0087】各半導体レーザ50〜53からの励起光の
伝搬経路は以下のようになる。
伝搬経路は以下のようになる。
【0088】まず、半導体レーザ50からの励起光50
−1は、WDMカプラ55によってEr添加光ファイバ
10内に結合されて、矢印50−2のように伝搬し、E
r添加光ファイバ10内のErイオンに吸収され、反転
分布状態を形成し、信号光1−1の増幅に寄与する。も
し、励起光50−1のパワーが大きすぎた場合やEr添
加光ファイバ10のファイバ長L1 が短すぎた場合、さ
らにはEr添加量が少なすぎた場合には、励起光50−
2の一部はEr添加光ファイバ10を通過してWDMカ
プラ56によって分波されて矢印50−3のように伝搬
する。
−1は、WDMカプラ55によってEr添加光ファイバ
10内に結合されて、矢印50−2のように伝搬し、E
r添加光ファイバ10内のErイオンに吸収され、反転
分布状態を形成し、信号光1−1の増幅に寄与する。も
し、励起光50−1のパワーが大きすぎた場合やEr添
加光ファイバ10のファイバ長L1 が短すぎた場合、さ
らにはEr添加量が少なすぎた場合には、励起光50−
2の一部はEr添加光ファイバ10を通過してWDMカ
プラ56によって分波されて矢印50−3のように伝搬
する。
【0089】半導体レーザ52からの励起光52−1
は、WDMカプラ57を通過して矢印52−2のように
伝搬した後WDMカプラ56によって分波されてEr添
加光ファイバ10内に結合され、矢印52−3のように
伝搬し、Erイオンに吸収され、反転分布状態を形成
し、信号光1−1の増幅に寄与する。
は、WDMカプラ57を通過して矢印52−2のように
伝搬した後WDMカプラ56によって分波されてEr添
加光ファイバ10内に結合され、矢印52−3のように
伝搬し、Erイオンに吸収され、反転分布状態を形成
し、信号光1−1の増幅に寄与する。
【0090】半導体レーザ51からの励起光51−1
は、WDMカプラ56を通過して矢印51−2のように
伝搬後、WDMカプラ57によって分波されてEr添加
光ファイバ14内に結合され、矢印51−3のように伝
搬し、Er添加光ファイバ14内のErイオンに吸収さ
れ、反転分布状態を形成し、信号光1−5の増幅に寄与
する。
は、WDMカプラ56を通過して矢印51−2のように
伝搬後、WDMカプラ57によって分波されてEr添加
光ファイバ14内に結合され、矢印51−3のように伝
搬し、Er添加光ファイバ14内のErイオンに吸収さ
れ、反転分布状態を形成し、信号光1−5の増幅に寄与
する。
【0091】半導体レーザ53からの励起光53−1
は、WDMカプラ58によってEr添加光ファイバ14
内に矢印53−2のように伝搬した後、Er添加光ファ
イバ14内を矢印53−2のように伝搬し、Er添加光
ファイバ14内のErイオンに吸収され、反転分布状態
を形成し、信号光1−5の増幅に寄与する。もし励起光
53−2がEr添加光ファイバ14内のErイオンに完
全に吸収されずに残っていた場合には、その残存励起光
はWDMカプラ57によって分波されて矢印53−3の
ように伝搬する。
は、WDMカプラ58によってEr添加光ファイバ14
内に矢印53−2のように伝搬した後、Er添加光ファ
イバ14内を矢印53−2のように伝搬し、Er添加光
ファイバ14内のErイオンに吸収され、反転分布状態
を形成し、信号光1−5の増幅に寄与する。もし励起光
53−2がEr添加光ファイバ14内のErイオンに完
全に吸収されずに残っていた場合には、その残存励起光
はWDMカプラ57によって分波されて矢印53−3の
ように伝搬する。
【0092】このように、それぞれのEr添加光ファイ
バ10,14内には、それぞれ2組の半導体レーザ(5
0,52と51,53)からの励起光が伝搬するように
構成されており、図1、図3、図4及び図5に示した光
ファイバ増幅器と比べて2倍の半導体レーザが設けられ
ることにより、高利得、高飽和出力特性をもたらす。
バ10,14内には、それぞれ2組の半導体レーザ(5
0,52と51,53)からの励起光が伝搬するように
構成されており、図1、図3、図4及び図5に示した光
ファイバ増幅器と比べて2倍の半導体レーザが設けられ
ることにより、高利得、高飽和出力特性をもたらす。
【0093】広帯域化に対しては、高利得化に伴い、E
r添加光ファイバ17のファイバ長L2 を図1、図3、
図4及び図5に示した光ファイバ増幅器の場合と比べて
長くすることによって達成することができる。
r添加光ファイバ17のファイバ長L2 を図1、図3、
図4及び図5に示した光ファイバ増幅器の場合と比べて
長くすることによって達成することができる。
【0094】本発明は上記実施の形態に限定されない。
まずEr添加光ファイバ17の代わりに1530nm帯
の波長の信号光を強く減衰させる干渉膜フィルタを挿入
するか、或いは1530nm帯の波長の信号光を反射さ
せるグレーティングを挿入してもよい。また、光アイソ
レータ108,109を用いる代わりに光サーキュレー
タを用いてもよい。Er添加光ファイバ10,14,1
7には、Er添加マルチコアファイバ以外に通常のEr
添加コアが1個からなるEr添加ファイバを用いてもよ
い。さらにEr添加光ファイバ10,14,17はE
r,Al以外にYb(イッテルビウム)やCe(セリウ
ム)等の希土類元素が少なくとももう1種類含まれてい
てもよく、Ge(ゲルマニウム)、P(リン)、F(フ
ッ素)等の屈折率制御用添加物が含まれていてもよい。
まずEr添加光ファイバ17の代わりに1530nm帯
の波長の信号光を強く減衰させる干渉膜フィルタを挿入
するか、或いは1530nm帯の波長の信号光を反射さ
せるグレーティングを挿入してもよい。また、光アイソ
レータ108,109を用いる代わりに光サーキュレー
タを用いてもよい。Er添加光ファイバ10,14,1
7には、Er添加マルチコアファイバ以外に通常のEr
添加コアが1個からなるEr添加ファイバを用いてもよ
い。さらにEr添加光ファイバ10,14,17はE
r,Al以外にYb(イッテルビウム)やCe(セリウ
ム)等の希土類元素が少なくとももう1種類含まれてい
てもよく、Ge(ゲルマニウム)、P(リン)、F(フ
ッ素)等の屈折率制御用添加物が含まれていてもよい。
【0095】以上において本発明によれば、 (1) 利得及びその波長特性の異なる2つの増幅媒体と、
1530nm付近に減衰ピークをもち、かつその減衰の
波長特性をもった1つの損失媒体がカスケードに接続さ
れており、かつ、それぞれの増幅媒体の利得及び波長特
性はEr添加光ファイバの長さと励起光パワーとそのE
r添加光ファイバ内に添加されている添加材料(Er,
Al等)の添加量によって制御することができ、損失媒
体もそのEr添加光ファイバの長さとその光ファイバ内
に添加されている添加材料(Er、Al等)によって制
御できるので、従来のEr添加光ファイバ増幅器より利
得の波長特性を、多くのパラメータによって平坦にする
自由度が増え、結果的に広帯域にわたって平坦な利得の
波長特性を実現することができる。
1530nm付近に減衰ピークをもち、かつその減衰の
波長特性をもった1つの損失媒体がカスケードに接続さ
れており、かつ、それぞれの増幅媒体の利得及び波長特
性はEr添加光ファイバの長さと励起光パワーとそのE
r添加光ファイバ内に添加されている添加材料(Er,
Al等)の添加量によって制御することができ、損失媒
体もそのEr添加光ファイバの長さとその光ファイバ内
に添加されている添加材料(Er、Al等)によって制
御できるので、従来のEr添加光ファイバ増幅器より利
得の波長特性を、多くのパラメータによって平坦にする
自由度が増え、結果的に広帯域にわたって平坦な利得の
波長特性を実現することができる。
【0096】(2) 3つの同一構造のWDMカプラと、2
つの励起光源とを用いた簡単な構成、かつ低コストで増
幅媒体に励起光を供給することができる。増幅媒体は後
方励起で、増幅媒体は前方励起で励起するする場合にお
いて、3つのWDMカプラと、2つの励起光源とが一か
所に集中しているので、実装及び保守が容易である。
つの励起光源とを用いた簡単な構成、かつ低コストで増
幅媒体に励起光を供給することができる。増幅媒体は後
方励起で、増幅媒体は前方励起で励起するする場合にお
いて、3つのWDMカプラと、2つの励起光源とが一か
所に集中しているので、実装及び保守が容易である。
【0097】(3) 2つのWDMカプラと、2つの励起光
源とを用いた簡単な構成、かつ低コストな構成で、さら
にこれらの光部品を一か所に集中して配置できるので、
実装、保守及び操作が容易である。また増幅媒体の励起
光の波長が異なっているので、励起光源同志の干渉によ
る励起光のパワーや波長の変動や劣化が少ない。
源とを用いた簡単な構成、かつ低コストな構成で、さら
にこれらの光部品を一か所に集中して配置できるので、
実装、保守及び操作が容易である。また増幅媒体の励起
光の波長が異なっているので、励起光源同志の干渉によ
る励起光のパワーや波長の変動や劣化が少ない。
【0098】(4) 増幅媒体をそれぞれ前方励起によって
励起しているので、低雑音指数特性を実現することがで
きる。また、励起光の波長が異なっているので、励起光
源同志の干渉による励起光のパワーや波長の変動、劣化
の心配がない。
励起しているので、低雑音指数特性を実現することがで
きる。また、励起光の波長が異なっているので、励起光
源同志の干渉による励起光のパワーや波長の変動、劣化
の心配がない。
【0099】(5) 4つの同一構造のWDMカプラと2つ
の同一波長の励起光源を用いることにより、各励起光源
のパワーを増幅媒体にそれぞれ供給して有効活用できる
ので、高利得、広帯域特性をより効率的に実現すること
ができる。
の同一波長の励起光源を用いることにより、各励起光源
のパワーを増幅媒体にそれぞれ供給して有効活用できる
ので、高利得、広帯域特性をより効率的に実現すること
ができる。
【0100】(6) 4つのWDMカプラと4つの励起光源
とを用いることにより、高利得でより飽和出力が高く
て、広帯域な光ファイバ増幅器を実現することができ
る。
とを用いることにより、高利得でより飽和出力が高く
て、広帯域な光ファイバ増幅器を実現することができ
る。
【0101】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0102】利得の波長特性が異なり励起光源からの励
起光が入力される希土類添加光ファイバを増幅媒体とす
る複数の増幅手段と、励起光源からの励起光がバイパス
されて入力されない希土類添加光ファイバを損失媒体と
を有し、これら媒体をカスケード接続したことにより、
広い波長域にわたって利得の波長特性の平坦な光ファイ
バ増幅器の提供を実現することができる。
起光が入力される希土類添加光ファイバを増幅媒体とす
る複数の増幅手段と、励起光源からの励起光がバイパス
されて入力されない希土類添加光ファイバを損失媒体と
を有し、これら媒体をカスケード接続したことにより、
広い波長域にわたって利得の波長特性の平坦な光ファイ
バ増幅器の提供を実現することができる。
【図1】本発明の光ファイバ増幅器の一実施の形態を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】図1に示した光ファイバ増幅器の波長利得特性
を示す図である。
を示す図である。
【図3】本発明の光ファイバ増幅器の他の実施の形態を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図4】本発明の光ファイバ増幅器の他の実施の形態を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図5】本発明の光ファイバ増幅器の他の実施の形態を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図6】本発明の光ファイバ増幅器の他の実施の形態を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図7】本発明者らが提案したEr添加マルチコア光フ
ァイバの断面図である。
ァイバの断面図である。
【図8】本発明の前提となった光ファイバ増幅器のブロ
ック図である。
ック図である。
【図9】(a)及び(b)は、信号光パワーSpをパラ
メータにとって利得の波長特性を測定した結果を示す図
である。
メータにとって利得の波長特性を測定した結果を示す図
である。
【図10】従来の光ファイバ増幅器のブロック図であ
る。
る。
【図11】図7に示したEr添加マルチコア光ファイバ
の損失波長特性を示す図である。
の損失波長特性を示す図である。
10,14,17 希土類添加光ファイバ(Er添加光
ファイバ) 13,16 励起光源(半導体レーザ) 11,12,15 WDMカプラ 108,109 光アイソレータ
ファイバ) 13,16 励起光源(半導体レーザ) 11,12,15 WDMカプラ 108,109 光アイソレータ
Claims (8)
- 【請求項1】 希土類添加光ファイバに、信号光を伝搬
させると共に励起光源から励起光を入力することにより
上記信号光を増幅する光ファイバ増幅器において、利得
の波長特性が異なり励起光源からの励起光が入力される
希土類添加光ファイバを増幅媒体とする複数の増幅手段
と、信号光のみ通過する非励起の希土類添加光ファイバ
を損失媒体とする損失手段とを有し、これら媒体をカス
ケード接続したことを特徴とする光ファイバ増幅器。 - 【請求項2】 前段の増幅手段が、第1の希土類添加光
ファイバと、一方の入力端が第1の光ファイバに接続さ
れた第1のWDMカプラと、一方の入力端が第1のWD
Mカプラの一方の出力端に接続された第2のWDMカプ
ラと、第2のWDMカプラの一方の出力端に接続された
第1の励起光源とを有し、後段の増幅手段が、第2の希
土類添加光ファイバと、一方の出力端が第2の希土類添
加光ファイバの入力端に接続された第3のWDMカプラ
と、他方の出力端が第3のWDMカプラの一方の入力端
に接続された第2のWDMカプラと、第2のWDMカプ
ラの他方の入力端に接続された第2の励起光源とを有
し、損失媒体が、第1のWDMカプラの他方の出力端と
第3のWDMカプラの他方の入力端との間に接続された
第3の希土類添加光ファイバを有する請求項1記載の光
ファイバ増幅器。 - 【請求項3】 前段の増幅手段が、第1の希土類添加光
ファイバと、一方の入力端が第1の光ファイバの出力端
に接続された第1のWDMカプラと、一方の入力端が第
1のWDMカプラの一方の出力端に接続された第2のW
DMカプラと、第2のWDMカプラの一方の出力端に接
続された第1の励起光源とを有し、後段の増幅手段が、
第2の希土類添加光ファイバと、他方の出力端が第2の
希土類添加光ファイバの入力端に接続された第2のWD
Mカプラと、一方の出力端が第2のWDMカプラの一方
の入力端に接続された第1のWDMカプラと、第1のW
DMカプラの他方の入力端に接続された第2の励起光源
とを有し、損失媒体が、第1のWDMカプラの他方の出
力端と第2のWDMカプラの他方の入力端との間の接続
された第3の希土類添加光ファイバを有する請求項1記
載の光ファイバ増幅器。 - 【請求項4】 前段の増幅手段が、第1の励起光源と、
一方の入力端が第1の励起光源に接続された第1のWD
Mカプラと、入力端が第1のWDMカプラの一方の出力
端に接続された第1の希土類添加光ファイバとを有し、
後段の増幅手段が、第2の励起光源と、一方の入力端が
第2の励起光源に接続された第2のWDMカプラと、一
方の入力端が第2のWDMカプラの一方の出力端に接続
された第3のWDMカプラと、入力端が第3のWDMカ
プラの一方の出力端に接続された第2の希土類添加光フ
ァイバとを有し、損失媒体が、上記第2のWDMカプラ
の他方の出力端と上記第3のWDMカプラの他方の入力
端との間に接続された第3の希土類添加光ファイバを有
する請求項1記載の光ファイバ増幅器。 - 【請求項5】 前段の増幅媒体が、第1の励起光源と、
一方の入力端が第1の励起光源に接続された第1のWD
Mカプラと、入力端が第1のWDMカプラの一方の出力
端に接続された第1の希土類添加光ファイバと、一方の
入力端が第1の希土類添加光ファイバの出力端に接続さ
れた第2のWDMカプラとを有し、後段の増幅媒体が、
第2の励起光源と、一方の出力端が第2の励起光源に接
続された第3のWDMカプラと、出力端が第3のWDM
カプラの一方の入力端に接続された第2の希土類添加光
ファイバと、一方の出力端が第2の希土類添加光ファイ
バの入力端に接続され一方の入力端が第2のWDMカプ
ラの一方の出力端に接続された第4のWDMカプラとを
有し、損失媒体が第2のWDMカプラの他方の出力端と
第4のWDMカプラの他方の入力端との間に接続された
第3の希土類添加光ファイバを有する請求項1記載の光
ファイバ増幅器。 - 【請求項6】 前段の増幅媒体が、第1の励起光源と、
一方の入力端が第1の励起光源に接続された第1のWD
Mカプラと、入力端が第1のWDMカプラの一方の出力
端に接続された第1の希土類添加光ファイバと、一方の
入力端が第1の希土類添加光ファイバの出力端に接続さ
れた第2のWDMカプラと、一方の入力端が第2のWD
Mカプラの一方の出力端に接続された第3のWDMカプ
ラと、第3のWDMカプラの一方の出力端に接続された
第2の励起光源とを有し、後段の増幅媒体が、第3の励
起光源と、他方の入力端が第3の励起光源に接続された
第2のWDMカプラと、一方の入力端が第2のWDMカ
プラの一方の出力端に接続された第3のWDMカプラ
と、入力端が第3のWDMカプラの他方の出力端に接続
された第2の希土類添加光ファイバと、一方の入力端が
第2の希土類添加光ファイバの出力端に接続された第4
のWDMカプラと、第4のWDMカプラの一方の出力端
に接続された第4の励起光源とを有し、損失媒体が第2
のWDMカプラの他方の出力端と第3のWDMカプラの
他方の入力端との間に接続された第3の希土類添加光フ
ァイバを有する請求項1に記載の光ファイバ増幅器。 - 【請求項7】 各WDMカプラで分波される光の波長λ
P1には980nm帯或いは1480nm帯を用い、各W
DMカプラを通過する光の波長λP2には1480nm帯
或いは980nm帯を用いる請求項2から6のいずれか
に記載の光ファイバ増幅器。 - 【請求項8】 前段の増幅手段の入力側及び後段の増幅
手段の出力側にそれぞれ光アイソレータを接続した請求
項2から7のいずれかに記載の光ファイバ増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16982096A JPH1022555A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 光ファイバ増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16982096A JPH1022555A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 光ファイバ増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1022555A true JPH1022555A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=15893511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16982096A Pending JPH1022555A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 光ファイバ増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1022555A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5995277A (en) * | 1997-06-30 | 1999-11-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical fiber amplifier with absorber |
US6657774B1 (en) * | 2000-08-18 | 2003-12-02 | Corning Incorporated | Amplifier system with distributed and discrete Raman fiber amplifiers |
US8165440B2 (en) * | 2005-10-17 | 2012-04-24 | Imra America, Inc. | Laser based frequency standards and their applications |
US8199398B2 (en) | 2008-02-07 | 2012-06-12 | Imra America, Inc. | High power parallel fiber arrays |
US8208196B2 (en) | 2003-07-25 | 2012-06-26 | Imra America, Inc. | Pulsed laser sources |
JP2015215424A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 日本電信電話株式会社 | 光信号増幅装置 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP16982096A patent/JPH1022555A/ja active Pending
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5995277A (en) * | 1997-06-30 | 1999-11-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical fiber amplifier with absorber |
US6657774B1 (en) * | 2000-08-18 | 2003-12-02 | Corning Incorporated | Amplifier system with distributed and discrete Raman fiber amplifiers |
US9401579B2 (en) | 2003-07-25 | 2016-07-26 | Imra America, Inc. | Pulsed laser sources |
US8208196B2 (en) | 2003-07-25 | 2012-06-26 | Imra America, Inc. | Pulsed laser sources |
US9653868B2 (en) | 2003-07-25 | 2017-05-16 | Imra America, Inc. | Pulsed laser sources |
US8165440B2 (en) * | 2005-10-17 | 2012-04-24 | Imra America, Inc. | Laser based frequency standards and their applications |
US8170387B2 (en) * | 2005-10-17 | 2012-05-01 | Imra America, Inc. | Laser based frequency standards and their applications |
US8442373B2 (en) | 2005-10-17 | 2013-05-14 | Imra America, Inc. | Laser based frequency standards and their applications |
US10014653B2 (en) | 2005-10-17 | 2018-07-03 | Imra America, Inc. | Laser based frequency standards and their applications |
US8818154B2 (en) | 2005-10-17 | 2014-08-26 | Imra America, Inc. | Laser based frequency standards and their applications |
US9036971B2 (en) | 2005-10-17 | 2015-05-19 | Imra America, Inc. | Laser based frequency standards and their applications |
US9166361B2 (en) | 2005-10-17 | 2015-10-20 | Imra America, Inc. | Laser based frequency standards and their applications |
US8199398B2 (en) | 2008-02-07 | 2012-06-12 | Imra America, Inc. | High power parallel fiber arrays |
US9293884B2 (en) | 2008-02-07 | 2016-03-22 | Imra America, Inc. | High power parallel fiber arrays |
US9559483B2 (en) | 2008-02-07 | 2017-01-31 | Imra America, Inc. | High power parallel fiber arrays |
US9013786B2 (en) | 2008-02-07 | 2015-04-21 | Imra America, Inc. | High power parallel fiber arrays |
US8736954B2 (en) | 2008-02-07 | 2014-05-27 | Imra America, Inc. | High power parallel fiber arrays |
JP2015215424A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 日本電信電話株式会社 | 光信号増幅装置 |
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