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JPH10213155A - クラッチの制御装置 - Google Patents

クラッチの制御装置

Info

Publication number
JPH10213155A
JPH10213155A JP9018104A JP1810497A JPH10213155A JP H10213155 A JPH10213155 A JP H10213155A JP 9018104 A JP9018104 A JP 9018104A JP 1810497 A JP1810497 A JP 1810497A JP H10213155 A JPH10213155 A JP H10213155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation speed
clutch
input shaft
rotating member
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9018104A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyasu Kawada
茂康 河田
Masazumi Ishikawa
正純 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, Unisia Jecs Corp filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP9018104A priority Critical patent/JPH10213155A/ja
Publication of JPH10213155A publication Critical patent/JPH10213155A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ締結時において駆動装置の回転数変
動が被動装置に伝達されることなく、安定した回転を確
保することができ、また、変動により発生する振動音を
効果的に低減する。 【解決手段】 エンジンの回転数を検出する回転数セン
サ340と、被動装置の入力軸の回転数を検出する被動
軸回転数センサ330と、回転数センサ340により検
出された回転数のうち、所定時間内または所定回転量内
における最小回転数を求め、この最小回転数に基づき入
力軸の目標回転数として設定し、この設定された目標回
転数と入力軸の回転数との差を求め、該差が小さくなる
ようにクラッチの伝達トルク値を制御するようにした。
クラッチが静電型クラッチのときは、その伝達トルク値
を印加電圧により制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチの制御装
置に関し、特に、ガソリンエンジンやディーゼルエンジ
ン等の駆動装置とトランスミッションや車両用補機、並
びに発電機等の被動装置とを断接するクラッチの制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、伝達力を制御可能な車両用のクラ
ッチ装置としては、油圧式クラッチ装置や電磁式クラッ
チ装置が知られている。
【0003】かかるクラッチ装置の内、油圧式クラッチ
装置は駆動軸と一体に回転する駆動部材に対し被動部材
のクラッチディスクを油圧でもって機械的に押し付け、
両者間の摩擦力により伝達力を発生させるものである
(特開平2−38724号参照)。そして、この特開平
2−38724号に記載のものは駆動部材と被動部材と
の回転数差を検出しこの回転数差が素早くゼロとなるよ
うに油圧力を制御することにより伝達力を制御してい
る。
【0004】また、電磁式クラッチ装置は駆動軸と一体
に回転する駆動部材にコイルを配設し、駆動部材と被動
部材との間に電磁粉を介在させ、コイルへの通電を制御
することにより両者間の電磁力により伝達力を制御する
ようにしている(特開昭57−60921号参照)。そ
して、この特開昭57−60921号に記載のものは変
速段に対応したエンジン回転数に応じて通電量を制御す
ることにより伝達力を制御している。
【0005】さらに、特開平6−117455号公報に
は、車両用電磁式クラッチにおいて、車速、エンジン回
転数、シフト位置、スロットル開度、ブレーキ状態等を
検知することにより、車両の発進時に、エンジン回転数
に応じてクラッチを接続するまでの遅れ時間を可変とす
ることにより、スムースな発信を行うようにした自動車
用クラッチの発進制御装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の油圧式クラッチ装置は、クラッチディスクを油圧
力により押し付ける摩擦伝達であり、磨耗が避けられず
摩擦部材の定期的な交換を必要としメイテナンスのコス
トが嵩む。また、その制御において、駆動部材と被動部
材との回転数差を検出しこの回転数差が素早くゼロとな
るように油圧力を制御することにより伝達力を制御して
いるので、例えば、回転数差が大きいときにはそれを素
早くゼロとすべくクラッチ伝達力が大きくなるようにフ
ィードバック制御することとなり、車両の前後方向の振
動の発生が避けられない。なお、クラッチ締結時におい
て駆動部材の回転数変動に対する具体的な制御について
は触れられていない。
【0007】また、電磁式クラッチ装置は駆動部材と被
動部材との直接的な接触はないが、滑り制御の際、金属
である磁性粉同士の摩擦接触による発熱があり、長時間
に亘る滑り制御には不向きである。さらに、駆動部材に
配設されたコイルに通電するためのリード線の配線が容
易ではなく、製作が困難である。そして、上述した電磁
式クラッチ装置の公報には、いずれも、クラッチ締結時
において駆動部材の回転数変動に対する具体的な制御に
ついては触れられていない。
【0008】エンジンにおいては、気筒間の燃料のばら
つき、気筒間の吸入空気量のばらつき、外乱(車両用補
機のオン/オフによる負荷変動)等に起因して回転数変
動(脈動)が生ずることが知られている。
【0009】ところで、特開平7−248033号公報
には、電圧印加を制御することにより回転運動や往復運
動等の運動(応力、力、変位等)の伝達特性を制御する
ことができる電気制御運動伝達方法および装置が開示さ
れ、その応用可能性の一つとしてクラッチが示唆されて
いる。
【0010】しかし、特開平7−248033号公報に
開示のものは、単に、クラッチへの応用可能性を示唆す
るのみで、車両用のクラッチ装置に適用するに際しての
具体的な構造に関しては何も開示していない。
【0011】そこで、本発明の目的は、かかる従来の問
題に着目し、クラッチ締結時において駆動装置の回転数
変動が被動装置に伝達されることなく、安定した回転を
確保することができ、また、変動により発生する振動音
を効果的に低減できるクラッチ制御装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第一形態になるクラッチの制御装置
は、駆動装置の駆動軸と被動装置の入力軸との間に設け
られたクラッチの制御装置であって、前記駆動装置の駆
動軸の回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、前記
被動装置の入力軸の回転数を検出する被動軸回転数検出
手段と、前記駆動軸回転数検出手段により検出された回
転数のうち、所定時間内または所定回転量内における最
小回転数を求め、該求められた最小回転数に基づき前記
被動装置の入力軸の目標回転数として設定する目標回転
数設定手段と、該目標回転数設定手段により設定された
目標回転数と前記被動軸回転数検出手段により検出され
た入力軸の回転数との差を求め、該差が小さくなるよう
に前記クラッチの伝達トルク値を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】ここで、前記目標回転数設定手段は、さら
に、前記駆動軸回転数検出手段により検出された回転数
と設定された目標回転数とを比較し、該回転数が該設定
された目標回転数よりも小さいとき、該回転数を新たな
目標回転数として設定する目標回転数更新設定手段を備
えてもよい。
【0014】さらに、前記クラッチは、駆動装置の駆動
軸と一体に回転する第1の回転部材であって、所定位置
に、表面に繊維または繊維集合体が設けられた少なくと
も1つの対向面を有する第1の回転部材と、被動装置の
入力軸と一体に回転する第2の回転部材であって、前記
第1の回転部材の少なくとも1つの対向面に所定の間隙
を有して対向し表面に繊維または繊維集合体が設けられ
た少なくとも1つの対向面を有する第2の回転部材と、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に電圧
を印加する電圧印加手段と、を備えることが好ましい。
また、本発明の第二の形態になるクラッチの制御装置
は、駆動装置の駆動軸と被動装置の入力軸との間に設け
られたクラッチの制御装置であって、前記駆動装置の駆
動軸の回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、前記
駆動軸回転数検出手段により検出された回転数のうち、
所定時間内または所定回転量内における最小回転数を求
め、該求められた最小回転数に基づき前記被動装置の入
力軸の目標回転数として設定する目標回転数設定手段
と、該目標回転数設定手段により設定された目標回転数
に対応する伝達トルク値となるよう前記クラッチを制御
する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0015】ここで、前記クラッチは、駆動装置の駆動
軸と一体に回転する第1の回転部材であって、所定位置
に、表面に繊維または繊維集合体が設けられた少なくと
も1つの対向面を有する第1の回転部材と、被動装置の
入力軸と一体に回転する第2の回転部材であって、前記
第1の回転部材の少なくとも1つの対向面に所定の間隙
を有して対向し表面に繊維または繊維集合体が設けられ
た少なくとも1つの対向面を有する第2の回転部材と、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に電圧
を印加する電圧印加手段と、を備え、かつ、前記制御手
段は、前記目標回転数設定手段により設定された目標回
転数に対応する印加電圧を設定する印加電圧設定手段
と、該設定された印加電圧に前記電圧印加手段を制御す
る制御手段と、を備えることが好ましい。
【0016】さらに、本発明の第三の形態になるクラッ
チの制御装置は、駆動装置の駆動軸と被動装置の入力軸
との間に設けられたクラッチの制御装置であって、前記
被動装置の入力軸の回転数を検出する被動軸回転数検出
手段と、前記被動軸回転数検出手段により検出された回
転数のうち、所定時間内または所定回転量内における最
小回転数を求め、該求められた最小回転数を前記被動装
置の入力軸の目標回転数として設定する目標回転数設定
手段と、該目標回転数設定手段により設定された目標回
転数に対応する伝達トルク値となるよう前記クラッチを
制御する制御手段と、を備え、該制御手段は、さらに、
前記被動軸回転数検出手段により検出された入力軸の回
転数と前記目標回転数設定手段により設定された入力軸
の目標回転数とを比較し、該入力軸の回転数が該目標回
転数より小さくないとき、前記伝達トルク値に所定量加
えた伝達トルク値になるよう前記クラッチを制御するこ
とを特徴とする。
【0017】ここで、前記クラッチは、駆動装置の駆動
軸と一体に回転する第1の回転部材であって、所定位置
に、表面に繊維または繊維集合体が設けられた少なくと
も1つの対向面を有する第1の回転部材と、被動装置の
入力軸と一体に回転する第2の回転部材であって、前記
第1の回転部材の少なくとも1つの対向面に所定の間隙
を有して対向し表面に繊維または繊維集合体が設けられ
た少なくとも1つの対向面を有する第2の回転部材と、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に電圧
を印加する電圧印加手段と、を備え、かつ、前記制御手
段は、前記目標回転数設定手段により設定された目標回
転数に対応する印加電圧を設定する印加電圧設定手段
と、該設定された印加電圧に前記電圧印加手段を制御す
る制御手段と、を備えることが好ましい。
【0018】さらに、前記クラッチの制御装置は、車速
を検出する車速検出手段と、該車速検出手段により検出
された車速に基づき、車速が所定の低速度を越えるとき
は前記クラッチを最大伝達トルク値に制御し、車速が所
定の低速度以下のとき上述の制御手段を作動させるよう
に切り換える切換手段と、を備えるようにしてもよい。
【0019】本発明の第一形態によれば、駆動軸回転数
検出手段により検出された回転数のうち、所定時間内ま
たは所定回転量内における最小回転数に基づき設定され
た目標回転数と被動軸回転数検出手段により検出された
入力軸の回転数との差を求め、該差が小さくなるように
クラッチの伝達トルク値が制御されるので、駆動装置の
回転数変動分が吸収され、被動装置の安定的な回転動作
を得ることができる。従って、被動装置が車両のトラン
スミッションであるときには走行安定性に寄与し、発電
機の場合には発電電圧の安定性に寄与する。また、車両
用補機の場合には出力精度の向上に寄与する。
【0020】また、前記目標回転数設定手段が、さら
に、前記駆動軸回転数検出手段により検出された回転数
と設定された目標回転数とを比較し、該回転数が該設定
された目標回転数よりも小さいとき、該回転数を新たな
目標回転数として設定する目標回転数更新設定手段を備
えるときには、小さくなったとき直ちに目標回転数が更
新されるので、被動装置の入力軸の回転数変動をさらに
小さくすることができる。
【0021】さらに、前記クラッチが、駆動装置の駆動
軸と一体に回転する第1の回転部材であって、所定位置
に、表面に繊維または繊維集合体が設けられた少なくと
も1つの対向面を有する第1の回転部材と、被動装置の
入力軸と一体に回転する第2の回転部材であって、前記
第1の回転部材の少なくとも1つの対向面に所定の間隙
を有して対向し表面に繊維または繊維集合体が設けられ
た少なくとも1つの対向面を有する第2の回転部材と、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に電圧
を印加する電圧印加手段と、を備えるときには、その期
待されている伝達トルク値に見合うよう電圧印加手段か
らの電圧印加量を制御すると、駆動装置の駆動軸と一体
に回転する第1の回転部材であって、所定位置に、表面
に繊維または繊維集合体が設けられた少なくとも1つの
対向面を有する第1の回転部材と、被動装置の入力軸と
一体に回転する第2の回転部材であって、前記第1の回
転部材の少なくとも1つの対向面に所定の間隙を有して
対向し表面に繊維または繊維集合体が設けられた少なく
とも1つの対向面を有する第2の回転部材との間に所定
の電圧が印加される。すると、第1の回転部材と第2の
回転部材との対向面間に強い電場が形成され、繊維また
は繊維集合体間に引力が作用する。この結果、第1の回
転部材と第2の回転部材との間には誘起剪断応力が発生
し、第1の回転部材と第2の回転部材との間に所定の伝
達トルクが作用する。従って、印加電圧を制御するのみ
で伝達トルク値を制御でき、応答性よく、かつ、耐久性
よく制御を行うことができる。
【0022】また、本発明の第二の形態によれば、駆動
装置の駆動軸の回転数を検出する駆動軸回転数検出手段
により検出された回転数のうちの最小回転数に基づき前
記被動装置の入力軸の目標回転数として設定された目標
回転数に対応する伝達トルク値となるよう前記クラッチ
が制御されるので、駆動軸の回転数検出手段のみでよ
く、構成および制御の簡素化が図れる。
【0023】さらに、本発明の第三の形態によれば、被
動装置の入力軸の回転数を検出する被動軸回転数検出手
段により検出された回転数のうち、所定時間内または所
定回転量内における最小回転数を被動装置の入力軸の目
標回転数として設定し、設定された目標回転数に対応す
る伝達トルク値となるよう前記クラッチを制御し、さら
に、被動軸回転数検出手段により検出された入力軸の回
転数と設定された入力軸の目標回転数とを比較し、該入
力軸の回転数が該目標回転数より小さいとき、前記伝達
トルク値に所定量加えた伝達トルク値になるよう前記ク
ラッチが制御されるので、被動装置の入力軸の回転数検
出手段のみでよく、構成および制御の簡素化が図れる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に記載された例
に基づき、本発明の好ましい実施の形態につき詳細に説
明する。
【0025】図1は、本発明が適用される車両用クラッ
チの一例を示す断面図であり、図において、100は静
電型クラッチユニットである。
【0026】静電型クラッチユニット100は、不図示
のエンジンのクランク軸12に固設されたフライホイー
ル90と一体的に回転すべく、ボルト95で固設された
第1の回転部材としてのハウジング120と該ハウジン
グ120に対し相対回転可能に配置された第2の回転部
材としてのロータ110とを主要要素として備えてい
る。ロータ110はトランスミッション10の入力軸1
4に後述するように固設されている。
【0027】本実施の形態におけるロータ110は、基
本的に円盤部111と円筒部112とを備える導電性材
料から形成され、円盤部111の外周部に後述するハウ
ジング120に所定の間隙を有して対向する第1の対向
面111−1を有している。
【0028】そして、ロータ110はその円盤部111
において、トランスミッション10の入力軸14に形成
されたフランジ16に電気的に絶縁されて固設されてい
る。すなわち、18はロータ110の円盤部111とフ
ランジ16との間に介設された非導電性ワッシャ、20
はフランジ16の孔に挿通された非導電性のブッシュで
あり、これらを介して円盤部111とフランジ16とは
リベット22でもって固定されている。なお、24はシ
ール用のオーリングである。
【0029】一方、ハウジング120は、基本的に第1
ハウジング部材121および第2ハウジング部材122
の2枚の導電性材料が、シール部材124が介在されリ
ベット125により重ね合わされて形成され、それぞ
れ、ロータ110の円盤部111に位置される第1円盤
部121−1および第2円盤部122−1と、その中心
部に第1円筒部121−2および第2円筒部122−2
とが形成されている。第2円筒部122−2にはトラン
スミッション10の入力軸14が挿入され、入力軸14
の外周面と第2ハウジング部材122の第2円筒部12
2−2の内周面との間にはベアリング130およびシー
ル部材132が配置されている。そして、第1ハウジン
グ部材121および第2ハウジング部材122の外周縁
部は、前述のように、それぞれ、重ね合わされボルト9
5でもってフライホイール90に固設されている。
【0030】さらに、第1のハウジング部材121の第
1円筒部121−2の内周面とロータ110の円筒部1
12の外周面との間にはベアリング134およびシール
部材136が配置されている。なお、ロータ110およ
びハウジング120を電気的に絶縁するために、ベアリ
ング134の外輪と第1のハウジング部材121の第1
円筒部121−2の内周面との間には、非導電性シート
138が配置されている。
【0031】ロータ110の円盤部111の第1対向面
111−1には繊維または繊維集合体からなる静電部材
113が導電性の接着剤でもって接着固定されている。
そして、このロータ110の第1の対向面111−1に
対向するハウジング120の第1円盤部121−1の第
1対向面121−1−1には、繊維または繊維集合体か
らなる静電部材123が導電性の接着剤で接着固定され
ている。
【0032】しかして、ロータ110の第1対向面11
1−1上の静電部材113とハウジング120の第1対
向面121−1−1上の静電部材123との間には、電
圧の不印加時に極めて僅かな間隙Xが形成されるように
されている。
【0033】そして、繊維または繊維集合体(静電部
材)113、123としては、天然繊維および合成繊維
が用いられ得るが、電圧の印加時にその対向する方向に
変位し、両者が絡みつつ接触する性質のものが好まし
く、このため、添毛組織織物(ベルベット等)を用いる
のが好ましい。特に、添毛組織織物(起毛織物)の表面
のけばを表面の法線に対して傾斜させたものが好まし
い。
【0034】さらに、ハウジング120で囲まれた室
は、上述のシール部材132、136、およびオーリン
グ24で封止され、電気伝導性の小さい気体または液体
が満たされている。液体としては、繊維または繊維集合
体を溶解させないものであればよく、鉱物オイル、動植
物オイル、合成オイル等を用いることができるが、本実
施の形態ではシリコーンオイルが充填されている。
【0035】また、ロータ110の円筒部112は第1
のハウジング部材121の第1円筒部121−2より長
く突出して形成され、それぞれには、給電用のブラシ1
41、142が接触されている。
【0036】次に、上述した静電型クラッチユニット1
00に対し電圧を印加する電圧印加手段200およびそ
の電圧印加量を制御する電圧印加量制御手段300につ
き説明する。
【0037】電圧印加手段200は、バッテリ210
と、このバッテリ210の電圧を数kV以上に昇圧可能
な電圧変換器220とを備えている。そして、電圧変換
器220のプラス側がリード線に接続されたブラシ14
1を介して、ハウジング120に囲繞されたロータ11
0に接続され、ハウジング120はブラシ142を介し
てエンジン10と同電位のゼロ電位にアースされてい
る。
【0038】電圧印加量制御手段300は、マイクロコ
ンピュータ等で構成される電子制御ユニット(ECU)
310を備え、ECU310には、例えば、トランスミ
ッション10の出力軸から車速を検出可能な車速センサ
320からの信号が入力される。また、ユニット100
のロータ110およびハウジング120の回転速度を検
出可能なトランスミッション入力軸回転数センサ330
およびエンジン回転数センサ340からの信号もECU
310に入力される。
【0039】かくて、ECU310は、後で詳述するよ
うに、必要なクラッチ伝達力を得るための電圧値を決定
する。そして、この決定した電圧値となるように電圧変
換器220を制御し、ブラシ141を介して導電性のロ
ータ110とハウジング120との間に所定の電圧を印
加する。
【0040】なお、上述した車速センサ320、トラン
スミッション入力軸回転数センサ330およびエンジン
回転数センサ340からの信号は、後述する実施の形態
において、それぞれ必要な場合にのみ設ければよい。
【0041】電圧印加量制御手段300のECU310
によって制御された所定の電圧が電圧変換器220から
クラッチユニット100の導電性のロータ110および
ハウジング120間に印加されると、ロータ110側の
繊維または繊維集合体からなる静電部材113とハウジ
ング120側の繊維または繊維集合体からなる静電部材
123との間に誘起剪断応力が発生し、両者間に伝達力
(伝達トルク)が及ぼされる。このとき、起毛織物の表
面のけばを表面の法線に対して傾斜させたものは、電圧
が印加されるとそのけばの角度が変化し、対向する相手
側の繊維に接触する割合が大幅に増大するので、大きな
誘起剪断応力が得られる。この結果、大きな伝達力を得
ることができる。
【0042】電圧の印加が停止するとけばは元の傾斜状
態に戻り、ロータ110側の繊維または繊維集合体とハ
ウジング120側の繊維または繊維集合体との間には、
初期の間隙Xが形成され、フライホイール90からハウ
ジング120に入力される回転力はロータ110に伝達
されない。
【0043】このようにけばを傾斜させると、ハウジン
グ120の第1対向面121−1とロータ110の第1
対向面111−1との間の距離を短くできるので、けば
を傾斜させないものと同じ伝達力を得るのに印加電圧を
小さくすることができる。これは消費電力の点で有利で
ある。換言すると、印加電圧が同じであれば、より大き
な剪断応力、すなわち、伝達力を得ることができる。
【0044】かかる静電型クラッチユニット100を含
むクラッチ制御装置の一実施の形態の機能ブロックを図
2に示す。311は目標回転数設定手段であり、エンジ
ン回転数センサ340により検出された回転数のうち、
所定時間内または所定回転量内における最小回転数を求
め、該求められた最小回転数に基づいて被動装置として
のトランスミッションの入力軸の目標回転数として設定
する。312は目標回転数設定手段311により設定さ
れた目標回転数Ninとトランスミッション入力軸回転数
センサ330により検出された入力軸の回転数Nout
の差を求める演算手段、313は該差が小さくなるクラ
ッチの伝達トルク値にすべく印加電圧値を設定する印加
電圧値設定手段である。
【0045】次に、上記構成になる車両用クラッチ制御
装置の制御手順の一例につき、図3のフローチャート、
図4および図5のタイミングチャートを参照しつつ説明
する。
【0046】制御がスタートすると、まず、エンジン回
転数センサ340からの信号が入力され、ステップS1
51において、エンジンが1/4回転したか否かが判断
される。これは、例えば、クランク軸の1度毎に磁気セ
ンサから発生されるパルスをカウント(カウント値= 9
0)することにより判断することができる。(1/4回
転当たりに計測するようにしたのは、1気筒当たりの吸
入、圧縮、爆発および排気の1サイクルがクランク軸1
2の2回転で完了し、4気筒エンジンの場合、1/2回
転毎に爆発の周期が訪れるので、これより短い周期で計
測すれば回転数変動を得るのに充分であるからである。
従って、6気筒エンジンの場合は1/6回転、一般化す
ると、n気筒エンジンの場合は1/n回転毎とすること
ができる。但し、用いるマイクロコンピュータの能力に
よっては、1度毎にエンジン回転数を得ることができ、
そのようにしてもよいことは勿論である。)ステップS
151でエンジンが1/4回転したと判断されると、ス
テップS152に進み、1/4回転に要した時間が計測
される。同時に、この時間を前回の時間(前の1/4回
転時に記憶されていた時間)と比較し、大きい方の時間
(T90)をレジスタに記憶(セット)する。
【0047】そして、次にステップS153で、エンジ
ンが所定の回転量である1回転したか否かが判断され
る。これは、1/4回転毎にカウントアップするエンジ
ン1回転検知用のカウンタのカウント値が4になったか
を検出することにより判断することができる。
【0048】ステップS153でエンジンが1回転した
と判断されると、ステップS156に進み、レジスタに
記録されている1/4回転に要した最大時間(T90)
から、エンジンの所定の回転量である1回転における最
小回転数Nmin (rpm)を求める。これは、Nmin
60/((T90)×4)で求められる。そして、この
求めた最小回転数Nmin を被動軸であるトランスミッシ
ョンの入力軸14の目標回転数Ninとして設定する。さ
らに、ステップS156では、上述のエンジン1回転検
知用のカウンタをリセットする。
【0049】ところで、上述のステップS153の判断
でエンジンが1回転していないときは、ステップS15
4に進み、1/4回転に要した時間からその時点でのエ
ンジンの回転数Neng を求め、これと目標回転数Nin
を比較する。比較の結果、その時点でのエンジン回転数
eng が目標回転数Ninより大きいときには、ステップ
S155に進み、エンジン1回転検知用のカウンタに1
を加え(カウントアップす)る。しかし、その時点での
エンジン回転数Neng が目標回転数Ninより小さいとき
には、ステップS156に進み、この目標回転数Nin
り小さいエンジン回転数Neng を直ちに、次の目標回転
数Ninとして設定する。
【0050】なお、上述したステップS154の制御は
任意であり省略することもできる。省略したときには、
ステップS153でNOのときステップS155に進
む。(ステップS154を省略したときのタイミングチ
ャートを図4に、しないときのタイミングチャートを図
5に示す。) ステップS151で、まだエンジンが1/4回転してい
ないとき、および、ステップS156、ステップS15
5の後は、ステップS157に進み、トランスミッショ
ン入力軸回転数センサ330からの信号が入力され、被
動軸としてのトランスミッション入力軸14が1/4回
転したか否かが判断される。これは、例えば、クランク
軸12の場合と同様にトランスミッション入力軸14の
1度毎に磁気センサから発生されるパルスをカウントす
ることにより判断することができる。
【0051】ステップS157において、トランスミッ
ション入力軸14が1/4回転したと判断されるとステ
ップS158に進み、トランスミッション入力軸14が
1/4回転するのに要した時間により、エンジン回転数
の場合と同様な計算でトランスミッション入力軸14の
回転数Nout を求める。
【0052】そして、ステップS159においてトラン
スミッション入力軸14の目標回転数Ninとトランスミ
ッション入力軸14の回転数Nout との差を求める。
【0053】次に、ステップS160において、トラン
スミッション入力軸14の目標回転数Ninとその回転数
out との差から静電型クラッチユニット100へのフ
ィードバック量を算出し、最終の印加電圧Vを求める。
この最終の印加電圧Vは以下のようにして求めることが
できる。すなわち、
【0054】
【数1】V=Vo +ΔV ここで、Vo は前回設定した印加電圧値(volt)、ΔV
はフィードバック量(volt)である。
【0055】そして、上述のフィードバック量は、以下
に述べるように、テーブル方式または関数演算方式によ
り求めることができる。
【0056】テーブル方式においては、例えば図6に示
すグラフのように、予め目標回転数Ninと回転数Nout
との差に対応するフィードバック電圧値ΔVがテーブル
として、所定のメモリーに記憶されており、被動軸の目
標回転数Ninと回転数Noutの差から所定のフィードバ
ック電圧値ΔVがテーブルルックアップにより求められ
る。
【0057】また、関数演算方式においては、目標回転
数Ninと回転数Nout との差を変数とする実験式からフ
ィードバック電圧値ΔVを演算により求める。
【0058】いずれにしても、目標回転数Ninから被動
軸としてのトランスミッション入力軸14の回転数N
out を引いた値がプラスのときは、前回設定した印加電
圧値V o にフィードバック電圧値ΔVを加えた電圧値を
印加電圧値Vとして設定する。目標回転数Ninから被動
軸としてのトランスミッション入力軸14の回転数N
out を引いた値がマイナスのときは、現在の印加電圧値
o からフィードバック電圧値ΔVを減じた値を印加電
圧値Vとして設定する。
【0059】このようにして、ステップS160にて印
加電圧値Vが設定されると、ステップS161に進み、
電圧印加量制御手段300が印加電圧設定値に基づいて
電圧変換器220を制御して電圧を発生させ、ブラシ1
41を介して導電性のロータ110とハウジング120
との間に印加する。
【0060】次に、上述の制御手順で制御された結果の
駆動装置としてのエンジンと被動装置としてのトランス
ミッションとの動作タイミングを図4および図5を参照
しつつ説明する。
【0061】上述したように、図4に示すタイミングチ
ャートはステップS154を含まない制御の場合であ
り、所定の回転量であるエンジンの1回転に要する時間
Δt内において、本実施の形態では4回の計測が行わ
れ、その間の最小回転数Nmin が求められ、この最小回
転数Nmin の値を次のエンジンの1回転に要する時間Δ
t内における被動軸としてのトランスミッション入力軸
14の目標回転数Nin として設定している。そして、
トランスミッション入力軸14の回転数Nout を検知
し、この回転数が目標回転数Ninとなるように印加電圧
値Vを設定することにより、図4に示す如く、エンジン
回転数の変動に比べ変動の少ないトランスミッション入
力軸14の回転数Nout が得られるのである。
【0062】また、図5に示すタイミングチャートはス
テップS154を含む制御の場合であり、エンジンの1
/4回転毎の計測において、エンジンの回転数Neng
被動軸としてのトランスミッション入力軸14の目標回
転数Ninよりも小さいときには、エンジンの1回転に要
する時間Δtに満たなくても(目標回転数より小さなエ
ンジン回転数Neng が検知された計測時点までの時間を
Δt′とする)、その小さいエンジンの回転数Neng
被動軸としてのトランスミッション入力軸14の目標回
転数Ninに設定し、同時に、エンジンの1回転検知用の
カウンタをリセットする。なお、エンジンの回転数N
eng が被動軸としてのトランスミッション入力軸14の
目標回転数Ninよりも大きいときには、図4に示す場合
と同様に、エンジンの1回転に要する時間Δt内におい
て、その間の最小回転数Nmin が求められ、この最小回
転数Nmin の値を次のエンジンの1回転に要する時間Δ
t内における被動軸の目標回転数Nin として設定して
いる。
【0063】このように、エンジンの回転数Neng が被
動軸としてのトランスミッション入力軸14の目標回転
数Ninよりも小さくなったときには、その小さいエンジ
ンの回転数Neng を被動軸としてのトランスミッション
入力軸14の目標回転数Ninに設定し直すことにより、
図4の場合に比べ、より変動の少ない(図4における目
標回転数を下回る回転数部分が存在しない)被動軸とし
てのトランスミッション入力軸14の回転数Nout が得
られる。
【0064】なお、上記実施の形態では、被動装置とし
てトランスミッションを例に説明したがこれに限ること
なく、被動装置としては、エアコンのコンプレッサを含
む車両用補機類や発電機等であってもよい。
【0065】次に、本発明の他の実施の形態につき、図
7および図8を参照しつつ説明する。
【0066】この他の実施の形態は、前実施の形態が駆
動装置側のエンジン回転数センサと被動装置側のトラン
スミッション入力軸回転数センサとの2つを用いて、ト
ランスミッション入力軸の回転を制御しているのに対
し、駆動装置側のエンジン回転数センサのみを用いて被
動装置をフィードフォワード制御するものである。
【0067】この他の実施の形態の機能ブロックを図7
に示す。前実施の形態と同一機能部位には同一符号を付
す。311は目標回転数設定手段であり、エンジン回転
数センサ340により検出された回転数のうち、所定時
間内または所定回転量内における最小回転数を求め、該
求められた最小回転数に基づいて被動装置としての不図
示の発電機の入力軸の目標回転数として設定する。31
5は目標回転数設定手段311により設定された目標回
転数Ninを得るに必要なクラッチの伝達トルク値にすべ
く印加電圧値を設定する印加電圧値設定手段である。
【0068】次に、上記構成になるクラッチ制御装置の
制御手順の一例につき、図8のフローチャートを参照し
つつ説明する。なお、図3に示したフローチャートと同
一ステップには同一符号を付す。
【0069】制御がスタートすると、まず、エンジン回
転数センサ340からの信号が入力され、ステップS1
51において、エンジンが1/4回転したか否かが判断
される。ステップS151でエンジンが1/4回転した
と判断されると、ステップS152に進み、1/4回転
に要した時間が計測される。同時に、この時間を前回の
時間(前の1/4回転時に記憶されていた時間)と比較
し、大きい方の時間(T90)をレジスタに記憶(セッ
ト)する。そして、次にステップS153で、エンジン
が所定の回転量である1回転したか否かが判断される。
【0070】ステップS153でエンジンが1回転した
と判断されると、ステップS156に進み、レジスタに
記録されている1/4回転に要した最大時間(T90)
から、エンジンの所定の回転量である1回転における最
小回転数Nmin (rpm)を求める。そして、この求め
た最小回転数Nmin を被動軸である発電機の入力軸の目
標回転数Ninとして設定する。さらに、ステップS15
6では、上述のエンジン1回転検知用のカウンタをリセ
ットする。
【0071】ところで、上述のステップS153の判断
でエンジンが1回転していないときは、ステップS15
5に進み、エンジン1回転検知用のカウンタに1を加え
(カウントアップす)る。
【0072】また、ステップS156の次はステップS
170に進み、ステップS156において設定した発電
機の入力軸の目標回転数Ninを得るのに必要な印加電圧
Vを求める。この必要印加電圧Vは以下のようにして求
めることができる。
【0073】すなわち、発電機の入力軸の目標回転数が
inのとき、この回転数で発電機を回転するのに必要な
トルクTは、実験的に以下の式で近似することができ
る。
【0074】
【数2】 T=aNin 2 +bNin+c (1) また、静電型クラッチユニット100の伝達トルクT
は、印加電圧をVとするとき実験的に次の式で近似する
ことができる。
【0075】
【数3】 T=dV2 (2) 上記(1)式および(2)式より、目標回転数Ninを得
るに必要な印加電圧Vを算出する式を求めると、次のよ
うになる。
【0076】
【数4】 V=((aNin 2 +bNin+c)/d)-2 ここで、a、b、cおよびdは定数である。
【0077】従って、ステップS170では、上式を用
いて目標回転数Ninを代入することによる関数演算によ
り必要な印加電圧Vが求められる。
【0078】なお、これは予め目標回転数Ninに対応さ
せて必要な印加電圧値Vをテーブルとして、所定のメモ
リーに記憶しておきテーブルルックアップにより求める
ようにしておいてもよいことは言うまでもない。
【0079】いずれにしても、ステップS170にて目
標回転数Ninに対応する印加電圧値Vとして設定される
と、ステップS161に進み、電圧印加量制御手段30
0が印加電圧設定値に基づいて電圧変換器220を制御
して電圧を発生させ、エンジンと発電機との間に介設さ
れたクラッチの導電性のロータ110とハウジング12
0との間に印加する。
【0080】次に、本発明のさらに他の実施の形態につ
き、図9ないし図13を参照しつつ説明する。
【0081】この実施の形態は、前実施の形態が駆動装
置側のエンジン回転数センサのみを用いて被動装置をフ
ィードフォワード制御しているのに対し、被動装置側の
入力軸の回転数センサのみを用いて被動装置を制御する
ものである。
【0082】このさらに他の実施の形態の機能ブロック
を図9に示す。前実施の形態と同一機能部位には同一符
号を付す。311′は目標回転数設定手段であり、被動
装置として例えば発電機の入力軸回転数センサ330′
により検出された回転数のうち、所定時間内または所定
回転量内における最小回転数Nmin を求め、該求められ
た最小回転数に基づいて被動装置としての発電機の入力
軸の目標回転数Ninとして設定する。315は目標回転
数設定手段311′により設定された目標回転数Nin
得るに必要なクラッチの伝達トルク値にすべく印加電圧
値V を設定する印加電圧値設定手段である。また、31
6は入力軸の回転数と目標回転数設定手段311′によ
り設定された入力軸の目標回転数Ninとを比較し、該入
力軸の回転数が該目標回転数Ninより小さくないとき、
前記伝達トルク値に所定量加えた伝達トルク値になるよ
う前記目標回転数Ninを所定量(ΔN)上昇させる目標
回転数上昇手段である。
【0083】次に、上記構成になるクラッチ制御装置の
制御手順の一例につき、図10のフローチャートを参照
しつつ説明する。
【0084】制御がスタートすると、ステップS250
において、被動軸の仮の目標回転数(例えば、エンジン
のアイドリング回転数を考慮して、それより若干低い回
転数、例えば500rpm)が設定される。次に、発電
機入力軸回転数センサ330′からの信号が入力され、
ステップS251において、被動軸である入力軸が1/
4回転したか否かが判断される。ステップS251で入
力軸が1/4回転したと判断されると、ステップS25
2に進み、1/4回転に要した時間が計測される。同時
に、この時間を前回の時間(前の1/4回転時に記憶さ
れていた時間)と比較し、大きい方の時間(T90)を
レジスタに記憶(セット)する。そして、次にステップ
S253で、入力軸1回転検知用のカウンタによって入
力軸が所定の回転量である1回転したか否かが判断され
る。
【0085】ステップS253で入力軸が1回転したと
判断されると、ステップS257に進み、レジスタに記
録されている1/4回転に要した最大時間(T90)か
ら、入力軸の所定の回転量である1回転における最小回
転数Nmin (rpm)を求める。そして、ステップS2
58に進みフラグがオンか否かを判断する。フラグがオ
ンのとき(後述するように、ステップS254における
判断で入力軸の回転数Nout が被動軸目標回転数Nin
り小さいときにフラグはオンとなる)、ステップS25
9に進み、この求めた最小回転数Nmin を被動軸である
発電機の入力軸の目標回転数Ninとして設定する。同時
に、フラグをオフにセットする。
【0086】ところで、ステップS258における判断
で、フラグがオフのとき(前述のように、ステップS2
54における判断で入力軸の回転数Nout が被動軸目標
回転数Ninより小さいときにフラグはオンとなり、換言
すると、入力軸の回転数Nout が被動軸目標回転数Nin
より小さくないときにはフラグはオフのままである)、
ステップS260に進み、現在設定されている被動軸で
ある発電機の入力軸の目標回転数Ninに所定の回転数量
ΔN(例えば、ΔN=5)を加えて、新たな目標回転数
inとして設定する。同時に、フラグをオフにセットす
る。
【0087】さらに、ステップS259およびステップ
S260からは、ステップS261に進み、入力軸1回
転検知用のカウンタをリセットする。
【0088】ところで、上述のステップS253の判断
で入力軸が1回転していないときは、ステップS254
に進み、上述のようにして設定された入力軸の目標回転
数NinとステップS252で得られた入力軸の回転数N
out とが比較される。入力軸の回転数Nout が被動軸目
標回転数Ninより小さいときにはステップS255に進
み、フラグをオンにセットし、ステップS256に進
む。なお、入力軸の回転数Nout が被動軸目標回転数N
inより小さくないときには、ステップS256に進むの
で、前述のようにフラグはオフのままである。そこで、
ステップS256において、入力軸1回転検知用のカウ
ンタに1を加え(カウントアップす)る。
【0089】次に、上述したステップS261、また
は、ステップS256の次はステップS262に進み、
ステップS259、または、ステップS260において
設定した発電機の入力軸の目標回転数Ninを得るのに必
要な印加電圧Vを求める。この必要印加電圧Vは、前実
施の形態において説明したように、
【0090】
【数5】V=((aNin 2 +bNin+c)/d)-2 の式を用いて、目標回転数Ninを代入することによる関
数演算により求めることができる。勿論、前述のよう
に、テーブルとして、所定のメモリーに記憶しておきテ
ーブルルックアップにより求めてもよい。
【0091】ステップS262にて目標回転数Ninに対
応する印加電圧値Vとして設定されると、ステップS2
63に進み、電圧印加量制御手段300が印加電圧設定
値に基づいて電圧変換器220を制御して電圧を発生さ
せ、エンジンと発電機との間に介設されたクラッチの導
電性のロータ110とハウジング120との間に印加す
る。
【0092】次に、上述の制御手順で制御された結果の
発電機の動作タイミングを図11を参照しつつ説明す
る。
【0093】図11に示すタイミングチャートは、駆動
装置であるエンジンの回転数の変動の様子と被動装置で
ある発電機の入力軸の回転の様子を示し、所定の回転量
である発電機の入力軸の1回転に要する時間Δt内にお
いて、本実施の形態では4回の計測が行われ。そして、
入力軸の回転数Nout を検知し、その間の最小回転数N
min が求められ、この最小回転数Nmin の値を次の入力
軸の1回転に要する時間Δt内における入力軸の目標回
転数Nin として設定している。さらに、入力軸の回転
数Nout と設定された目標回転数Ninとを比較し、入力
軸の回転数Nout が設定された目標回転数Ninより小さ
いとき(クラッチの伝達トルクが大きすぎ変動が被動側
に及ぼされていることを意味する)には、最小回転数N
min の値を次のΔt内の入力軸の目標回転数Nin とし
て設定され、入力軸の回転数Nout が設定された目標回
転数Ninより小さくないとき(クラッチの伝達トルクが
小さく伝達ロスがあることを意味する)には、現在設定
されている目標回転数Ninに所定の回転数量ΔNを加え
て、新たな目標回転数Ninとして設定される。このいず
れかの目標回転数Ninを得るに必要な印加電圧値Vを設
定することにより、図11に示す如く、エンジン回転数
の変動に比べ変動の少ない入力軸の回転数Nout が得ら
れるのである。
【0094】さらに、上記構成になるクラッチ制御装置
の制御手順の他の例につき、図12のフローチャートを
参照しつつ説明する。この制御手順は、上述の手順が被
動軸の所定の回転量である1回転内で被動軸の回転数が
目標回転数より小さいときの被動軸の最小回転数を次の
1回転での目標回転数として設定するのに対し、被動軸
の回転数が目標回転数より小さくなったときには、1回
転の途中でも直ちに被動軸の最小回転数を次の目標回転
数として設定するようにし、被動軸の回転変動をより少
なくしたものである。図10のフローチャートと同一ス
テップには同一符号を付して理解を容易とする。
【0095】制御がスタートすると、まず、ステップS
250において、被動軸の仮の目標回転数(例えば、エ
ンジンのアイドリング回転数を考慮して、それより若干
低い回転数、例えば、500rpm )が設定される。
【0096】次は、図10のフローチャートの手順と同
様に、発電機入力軸回転数センサ330′からの信号が
入力され、ステップS251において、被動軸である入
力軸が1/4回転したか否かが判断される。ステップS
251で入力軸が1/4回転したと判断されると、ステ
ップS252に進み、1/4回転に要した時間が計測さ
れる。同時に、この時間を前回の時間(前の1/4回転
時に記憶されていた時間)と比較し、大きい方の時間
(T90)をレジスタに記憶(セット)する。そして、
次にステップS253で、入力軸1回転検知用のカウン
タによって入力軸が所定の回転量である1回転したか否
かが判断される。
【0097】上述のステップS253の判断で入力軸が
1回転していないときは、ステップS254に進み、上
述のようにして仮に設定された入力軸の目標回転数Nin
とステップS252で得られた入力軸の回転数Nout
が比較され、最初のルーチンでは、入力軸の回転数N
out が被動軸目標回転数Ninより小さくないのでステッ
プS256に進み、入力軸1回転検知用のカウンタに1
を加え(カウントアップす)る。
【0098】ステップS253で入力軸が1回転したと
判断されると、ステップS257に進み、レジスタに記
録されている1/4回転に要した最大時間(T90)か
ら、入力軸の所定の回転量である1回転における最小回
転数Nmin (rpm)を求める。そして、ステップS2
60に進み、現在設定されている被動軸である発電機の
入力軸の目標回転数Ninに所定の回転数量ΔN(例え
ば、ΔN=5)を加えて、新たな目標回転数Ninとして
設定する。さらに、ステップS260からは、ステップ
S261に進み、入力軸1回転検知用のカウンタをリセ
ットする。
【0099】かくて、何回かの制御ルーチンが繰り返さ
れる(マイクロコンピュータのクロック周波数が20MH
z の場合、0.05μsec 毎)結果、目標回転数Nin
次第に増大され、上述のステップS254の判断で、入
力軸の回転数Nout が被動軸目標回転数Ninより小さい
ときに、ステップS259に進み、上述の最小回転数N
min を被動軸である発電機の入力軸の目標回転数Nin
して設定し、ステップS261に進む。これは、被動軸
の回転数が目標回転数より小さくなったときには、1回
転の途中でも直ちに被動軸の最小回転数を次の目標回転
数として設定することを意味する。
【0100】次に、上述したステップS261、また
は、ステップS256の次はステップS262および2
63に進むこと、前制御の手順と同じであるから、重複
説明を避ける。
【0101】次に、上述の制御手順で制御された結果の
発電機の動作タイミングを図13を参照しつつ説明す
る。
【0102】図13に示すタイミングチャートは、駆動
装置であるエンジンの回転数の変動の様子と被動装置で
ある発電機の入力軸の回転の様子を示し、所定の回転量
である発電機の入力軸の1回転に要する時間Δt内にお
いて、本実施の形態では4回の計測が行われ。そして、
入力軸の回転数Nout を検知し、その間の最小回転数N
min が求められ、この最小回転数Nmin の値を次の入力
軸の1回転に要する時間Δt内における入力軸の目標回
転数Nin として設定するが、さらに、入力軸の回転数
out と設定された目標回転数Ninとを比較し、入力軸
の回転数Nout設定された目標回転数Ninより小さいと
き(クラッチの伝達トルクが大きすぎ変動が被動側に及
ぼされていることを意味する)には、最小回転数Nmin
の値を1回転の途中(Δt′)でも直ちに被動軸である
入力軸の目標回転数Nin として設定し、入力軸の回転
数Nout が設定された目標回転数Ninより小さくないと
き(クラッチの伝達トルクが小さく伝達ロスがあること
を意味する)には、現在設定されている目標回転数Nin
に所定の回転数量ΔNを加えて、新たな目標回転数Nin
として設定する。このいずれかの目標回転数Ninを得る
に必要な印加電圧値Vを設定することにより、図13に
示す如く、エンジン回転数の変動に比べ、図11のもの
よりさらに変動の少ない入力軸の回転数Nout が得られ
るのである。
【0103】なお、以上説明したクラッチの制御装置の
うち、車両の走行に関連するクラッチの制御装置では、
さらに、車速を検出する車速検出手段としての車速セン
サ320からの検出に基づき、車速が所定の低速度(例
えば、20Km)を越えるときは、前記クラッチを最大
伝達トルク値になるように印加電圧を制御し、車速が所
定の低速度以下のときに上述した制御を行うようにして
もよい。これは、車速が所定の速度を超えるときは、エ
ンジン回転数変動がそのまま伝達されたトランスミッシ
ョン等における回転数変動によっては振動の問題はそれ
程ではなく、低速度において問題となるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる静電型クラッチ装置の一実
施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態の制御系の機能ブロック
図である。
【図3】本発明の一実施の形態の制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態の一制御の結果の動作タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態の他の制御の結果の動作
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】回転数差と印加電圧との関係を示すグラフであ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態の制御系の機能ブロッ
ク図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の制御手順の一例を示
すフローチャートである。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態の制御系の機能
ブロック図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態の制御手順の
一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態の一制御の結
果の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態の制御手順の
他の例を示すフローチャートである。
【図13】本発明のさらに他の実施の形態の他の制御の
結果の動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
100 静電型クラッチユニット 110 ロータ(第2の回転部材) 113 静電部材(繊維または繊維集合体) 120 ハウジング(第1の回転部材) 123 静電部材(繊維または繊維集合体) 200 電圧印加手段 220 電圧変換器 300 電圧印加量制御手段 310 電子制御ユニット(ECU) 320 車速センサ 330 トランスミッション入力軸センサ 340 エンジン回転数センサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置の駆動軸と被動装置の入力軸と
    の間に設けられたクラッチの制御装置であって、 前記駆動装置の駆動軸の回転数を検出する駆動軸回転数
    検出手段と、 前記被動装置の入力軸の回転数を検出する被動軸回転数
    検出手段と、 前記駆動軸回転数検出手段により検出された回転数のう
    ち、所定時間内または所定回転量内における最小回転数
    を求め、該求められた最小回転数に基づき前記被動装置
    の入力軸の目標回転数として設定する目標回転数設定手
    段と、 該目標回転数設定手段により設定された目標回転数と前
    記被動軸回転数検出手段により検出された入力軸の回転
    数との差を求め、該差が小さくなるように前記クラッチ
    の伝達トルク値を制御する制御手段と、を備えることを
    特徴とするクラッチの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記目標回転数設定手段は、さらに、前
    記駆動軸回転数検出手段により検出された回転数と設定
    された目標回転数とを比較し、該回転数が該設定された
    目標回転数よりも小さいとき、該回転数を新たな目標回
    転数として設定する目標回転数更新設定手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のクラッチの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記クラッチは、駆動装置の駆動軸と一
    体に回転する第1の回転部材であって、所定位置に、表
    面に繊維または繊維集合体が設けられた少なくとも1つ
    の対向面を有する第1の回転部材と、 被動装置の入力軸と一体に回転する第2の回転部材であ
    って、前記第1の回転部材の少なくとも1つの対向面に
    所定の間隙を有して対向し表面に繊維または繊維集合体
    が設けられた少なくとも1つの対向面を有する第2の回
    転部材と、 前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に電圧
    を印加する電圧印加手段と、を備えることを特徴とする
    請求項1または2に記載のクラッチの制御装置。
  4. 【請求項4】 駆動装置の駆動軸と被動装置の入力軸と
    の間に設けられたクラッチの制御装置であって、 前記駆動装置の駆動軸の回転数を検出する駆動軸回転数
    検出手段と、 前記駆動軸回転数検出手段により検出された回転数のう
    ち、所定時間内または所定回転量内における最小回転数
    を求め、該求められた最小回転数に基づき前記被動装置
    の入力軸の目標回転数として設定する目標回転数設定手
    段と、 該目標回転数設定手段により設定された目標回転数に対
    応する伝達トルク値となるよう前記クラッチを制御する
    制御手段とを備えることを特徴とするクラッチの制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記クラッチは、駆動装置の駆動軸と一
    体に回転する第1の回転部材であって、所定位置に、表
    面に繊維または繊維集合体が設けられた少なくとも1つ
    の対向面を有する第1の回転部材と、 被動装置の入力軸と一体に回転する第2の回転部材であ
    って、前記第1の回転部材の少なくとも1つの対向面に
    所定の間隙を有して対向し表面に繊維または繊維集合体
    が設けられた少なくとも1つの対向面を有する第2の回
    転部材と、 前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に電圧
    を印加する電圧印加手段と、を備え、かつ、 前記制御手段は、前記目標回転数設定手段により設定さ
    れた目標回転数に対応する印加電圧を設定する印加電圧
    設定手段と、 該設定された印加電圧に前記電圧印加手段を制御する制
    御手段と、 を備えることを特徴とする請求項4に記載のクラッチの
    制御装置。
  6. 【請求項6】 駆動装置の駆動軸と被動装置の入力軸と
    の間に設けられたクラッチの制御装置であって、 前記被動装置の入力軸の回転数を検出する被動軸回転数
    検出手段と、 前記被動軸回転数検出手段により検出された回転数のう
    ち、所定時間内または所定回転量内における最小回転数
    を求め、該求められた最小回転数を前記被動装置の入力
    軸の目標回転数として設定する目標回転数設定手段と、 該目標回転数設定手段により設定された目標回転数に対
    応する伝達トルク値となるよう前記クラッチを制御する
    制御手段と、を備え、 該制御手段は、さらに、前記被動軸回転数検出手段によ
    り検出された入力軸の回転数と前記目標回転数設定手段
    により設定された入力軸の目標回転数とを比較し、該入
    力軸の回転数が該目標回転数より小さくないとき、前記
    伝達トルク値に所定量加えた伝達トルク値になるよう前
    記クラッチを制御することを特徴とするクラッチの制御
    装置。
  7. 【請求項7】 前記クラッチは、駆動装置の駆動軸と一
    体に回転する第1の回転部材であって、所定位置に、表
    面に繊維または繊維集合体が設けられた少なくとも1つ
    の対向面を有する第1の回転部材と、 被動装置の入力軸と一体に回転する第2の回転部材であ
    って、前記第1の回転部材の少なくとも1つの対向面に
    所定の間隙を有して対向し表面に繊維または繊維集合体
    が設けられた少なくとも1つの対向面を有する第2の回
    転部材と、 前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に電圧
    を印加する電圧印加手段と、を備え、かつ、 前記制御手段は、前記目標回転数設定手段により設定さ
    れた目標回転数に対応する印加電圧を設定する印加電圧
    設定手段と、 該設定された印加電圧に前記電圧印加手段を制御する制
    御手段と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の
    クラッチの制御装置。
  8. 【請求項8】 前記クラッチの制御装置は、さらに、車
    速を検出する車速検出手段と、 該車速検出手段により検出された車速に基づき、車速が
    所定の低速度を越えるときは前記クラッチを最大伝達ト
    ルク値に制御し、車速が所定の低速度以下のとき請求項
    1ないし7のいずれかに記載の制御手段を作動させるよ
    うに切り換える切換手段と、を備えることを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれかに記載のクラッチの制御装
    置。
JP9018104A 1997-01-31 1997-01-31 クラッチの制御装置 Pending JPH10213155A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100345801B1 (ko) * 1999-06-03 2002-07-24 주식회사 서진클러치 자동차의 회전수감지용 클러치
US6728271B1 (en) 1999-08-24 2004-04-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Stream demultiplexing device
JP2005538327A (ja) * 2002-09-12 2005-12-15 ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト グラビング振動を減少させる方法
KR101479680B1 (ko) * 2013-06-28 2015-01-08 대한민국 하이브리드 동력 시스템용 전자 클러치

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