JPH10211160A - 大腸内視鏡挿入練習装置 - Google Patents
大腸内視鏡挿入練習装置Info
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- JPH10211160A JPH10211160A JP9015310A JP1531097A JPH10211160A JP H10211160 A JPH10211160 A JP H10211160A JP 9015310 A JP9015310 A JP 9015310A JP 1531097 A JP1531097 A JP 1531097A JP H10211160 A JPH10211160 A JP H10211160A
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Abstract
様々な患者の大腸の形態で内視鏡の挿入練習を経験さ
せ、大腸内視鏡の挿入技術の上達を図るうえで有効な大
腸内視鏡挿入練習装置を提供することを最も主要な特徴
とする。 【解決手段】大腸モデル3の形態を変更して複数種類の
患者の大腸の状態を再現する手段20を設けたものであ
る。
Description
内視鏡の挿入技術を習得するための大腸内視鏡挿入練習
装置に関する。
行なうことのできる他の臓器に比べて形状が複雑である
ため、この大腸に内視鏡を挿入するには高度な技術が要
求される。そこで、従来から大腸内視鏡の挿入技術をマ
スターする為に、内視鏡を挿入することのできる人体内
の大腸モデル(コロンモデル)を備えた大腸内視鏡挿入
練習装置が開発されている。
えば実公昭60−32695号公報には内視鏡を挿入す
ることのできる大腸モデルを取付板に着脱可能に取付け
ることにより、大腸モデルの洗浄を容易に行えるように
した構成が示されている。
視鏡挿入練習装置では取付板には標準的な形態の常に同
じ大腸モデルが取付けられている。そのため、従来の大
腸内視鏡挿入練習装置では標準的な形態の大腸モデルに
よる大腸内視鏡の挿入練習しか経験できない問題があ
る。
態、例えば大腸の形状、大きさ、硬さ、癒着状態、大腸
の内壁面の襞の状態等は患者毎に個人差があるので、医
療現場で実際に大腸内視鏡を挿入する際の人体内の大腸
の形態は大腸内視鏡挿入練習装置で練習した大腸モデル
とは異なることが多い。そのため、従来の大腸内視鏡挿
入練習装置では患者の個体差に対応できないので、様々
な患者の大腸の形態に対応できる程度に大腸内視鏡の挿
入練習を経験することは困難なものとなる問題がある。
かに様々な患者の大腸の形態に対応できるかということ
と密接に結びつくので、様々な患者の大腸の形態を再現
できる大腸内視鏡挿入練習装置の実用化が要望されてい
るのが実情である。
で、その目的は、様々な患者の大腸の形態を再現でき、
患者の個体差に対応して様々な患者の大腸の形態で大腸
内視鏡の挿入練習を経験することができ、大腸内視鏡の
挿入技術の上達を図るうえで有効な大腸内視鏡挿入練習
装置を提供することにある。
ることのできる大腸モデルを取付板に設け、上記大腸モ
デルの内腔に上記内視鏡を挿入して上記内視鏡の挿入練
習を行う大腸内視鏡挿入練習装置において、上記大腸モ
デルの形態を変更して複数種類の患者の大腸の状態を再
現する手段を設けたことを特徴とする大腸内視鏡挿入練
習装置である。そして、大腸モデルの形態変更手段によ
って大腸モデルの形態を変更して複数種類の患者の大腸
の状態を再現するようにしたものである。
を図1および図2(A)〜(C)を参照して説明する。
図1は本実施の形態の大腸内視鏡挿入練習装置1全体の
概略構成を示すものである。
には図1に示すように取付板2と、この取付板2上に取
着された大腸モデル3とが設けられている。この大腸モ
デル3は例えばゴムや樹脂材料などの伸縮自在で気密な
弾性膜によって実物と同じように形成されている。
4、S字結腸部5、下行結腸部6、脾湾曲部7、横行結
腸部8、肝湾曲部9、上行結腸部10、盲腸部11が順
次形成されている。また、盲腸部11には虫垂部12お
よび回腸末端部13がそれぞれ突設されている。さら
に、直腸部4の下端部には肛門部14が形成されてい
る。
固定板15上に固定されている。この直腸固定板15は
取付板2の一端部、図1中で取付板2の下端部中央部位
に固定されている。
び脾湾曲部7は平板状の第1の位置調整板16上に固定
されている。この第1の位置調整板16の上下の両端部
にはねじ挿入穴がそれぞれ形成され、このねじ挿入穴に
固定ねじ17がそれぞれ挿入されている。
腸部10、盲腸部11は平板状の第2の位置調整板18
上に固定されている。この第2の位置調整板18の上下
の両端部には第1の位置調整板16と同様にねじ挿入穴
がそれぞれ形成され、このねじ挿入穴に固定ねじ17が
それぞれ挿入されている。
1の位置調整板16の取付け位置を図1中で上下方向に
調整する複数のねじ穴19aが上下方向に並設されてい
る。これらのねじ穴19aには第1の位置調整板16の
上下の固定ねじ17が適宜選択的に螺着され、取付板2
に対する第1の位置調整板16の取付け位置を図1中で
上下方向に調整可能になっている。
位置調整板16の取付け位置を図1中で左右方向に調整
する複数のねじ穴19bがそれぞれ左右方向に並設され
ている。ここで、上下2か所のねじ穴19bの列間の間
隔は第1の位置調整板16の上下の固定ねじ17のねじ
挿入穴間の間隔と等間隔に設定されている。そして、こ
れらのねじ穴19bには第1の位置調整板16の上下の
固定ねじ17が適宜選択的に螺着され、取付板2に対す
る第1の位置調整板16の取付け位置を図1中で左右方
向に調整可能になっている。
1の位置調整板16と同様に第2の位置調整板18の取
付け位置を図1中で上下方向に調整する複数のねじ穴1
9cが上下方向に並設されているとともに、この第2の
位置調整板18の取付け位置を図1中で左右方向に調整
する複数のねじ穴19dが上下2か所でそれぞれ左右方
向に並設されている。そして、第2の位置調整板18の
上下の固定ねじ17がいずれかの位置のねじ穴19cに
適宜選択的に螺着されることにより、取付板2に対する
第2の位置調整板18の取付け位置を図1中で上下方向
に調整可能になっている。ここで、第2の位置調整板1
8の上下の固定ねじ17がいずれかの位置のねじ穴19
dに適宜選択的に螺着されることにより、取付板2に対
する第2の位置調整板18の取付け位置を図1中で左右
方向に調整可能になっている。
入練習装置1では第1の位置調整板16の取付け位置を
図1中で上下方向、或いは左右方向に調整するととも
に、同様に第2の位置調整板18の取付け位置を図1中
で上下方向、或いは左右方向に調整することにより、大
腸モデル3の形状を任意の形状に変更することができ、
これにより複数種類の患者の大腸の状態を再現する大腸
モデル形態変更手段20が形成されている。
るクッションとなる小腸ダミー21と、S字結腸部5の
動きを規制する腸間膜に相当するS字結腸規制体22
と、横行結腸部8の動きを規制する腸間膜に相当する横
行結腸規制体23とが設けられている。ここで、小腸ダ
ミー21は例えばゴムや樹脂材料などの伸縮自在な弾性
体によって形成されている。さらに、S字結腸規制体2
2には取付板2上に固定された押え部材24と、一端部
がこの押え部材24に固定され、他端部がS字結腸部5
に固定された膜体25とが設けられている。同様に、横
行結腸規制体23には取付板2上に固定された押え部材
26と、一端部がこの押え部材26に固定され、他端部
が横行結腸部8に固定された膜体27とが設けられてい
る。
腸内視鏡挿入練習装置1の挿入練習で使用される大腸用
の内視鏡を示すものである。この内視鏡28には体内に
挿入される細長い挿入部29と、この挿入部29の基端
部に連結された手元側の操作部30とが設けられてい
る。さらに、内視鏡28の挿入部29には細長い可撓管
部29aと、この挿入部29の最先端に配設された先端
硬性部29bと、この先端硬性部29bと可撓管部29
aとの間に配設された湾曲部29cとが設けられてい
る。ここで、挿入部29の湾曲部29cは操作部30に
よって例えば上下左右の4方向に湾曲操作され、先端硬
性部29bの向きが変えられるようになっている。そし
て、この内視鏡28の挿入部29の挿入操作と、湾曲部
29cの湾曲操作との組み合わによって、内視鏡28の
挿入部29が後述するごとく挿入練習装置1の大腸モデ
ル3の内腔に挿入されるようになっている。
31の一端部が連結されている。このユニバーサルコー
ド31の他端部には光源装置32に接続されるコネクタ
33が設けられている。さらに、コネクタ33には接続
コード34の一端部が連結されている。この接続コード
34の他端部は第2のコネクタ35を介してビデオプロ
セッサ36に接続されている。このビデオプロセッサ3
6にはTVモニタ37が接続されている。
32から出射される照明光が図示しないライトガイドフ
ァイバを通して内視鏡28の挿入部29の先端部側に導
かれ、挿入部29の先端硬性部29bの照明窓から外部
に照射されるようになっている。さらに、挿入部29の
先端硬性部29bの観察窓から入射された内視鏡28の
観察像は先端硬性部29bに組み込まれたCCD等の固
体撮像素子によって電気信号に変換され、ビデオプロセ
ッサ36に供給された後、このビデオプロセッサ36か
らの出力信号がTVモニタ37に入力され、TVモニタ
37に表示されるようになっている。
本実施の形態の大腸内視鏡挿入練習装置1の使用時には
予め大腸モデル形態変更手段20によって大腸モデル3
を所望の形態に変更して望みの患者の大腸の状態を再現
する作業が行われる。この作業時には取付板2上の第1
の位置調整板16の取付け位置と、第2の位置調整板1
8の取付け位置とがそれぞれ所望の位置に調整される。
置と、第2の位置調整板18の取付け位置とがそれぞれ
図1に示す基準位置に設定された場合には取付板2上の
大腸モデル3に図2(A)に示すように標準的な人体の
大腸の形態が再現される。
調整板16の取付け位置と、第2の位置調整板18の取
付け位置との間の間隔が図1の基準位置よりも小さくな
るように設定された場合には取付板2上の大腸モデル3
に標準的な体形の人体よりも痩せた体形の人体の大腸の
形態が再現される。
置調整板16の取付け位置に比べて第2の位置調整板1
8の取付け位置が高くなるように設定された場合には取
付板2上の大腸モデル3に肝湾曲部9が脾湾曲部7より
も高くなる状態で配置された大腸の形態が再現される。
デル3を所望の形態に変更して望みの患者の大腸の状態
を再現したのち、大腸モデル3の肛門部14から内視鏡
28の挿入部29を大腸モデル3の内腔に挿入して挿入
練習が行なわれる。このとき、内視鏡28の挿入部29
の挿入操作と、湾曲部29cの湾曲操作との組み合わに
よって、内視鏡28の挿入部29を大腸モデル3の内腔
に挿入する操作が行われる。
は次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では取付
板2に第1の位置調整板16の取付け位置を図1中で上
下方向に調整する複数のねじ穴19aと、第1の位置調
整板16の取付け位置を図1中で左右方向に調整する上
下2か所の複数のねじ穴19bとを設けるとともに、第
2の位置調整板18の取付け位置を図1中で上下方向に
調整する複数のねじ穴19cと、この第2の位置調整板
18の取付け位置を図1中で左右方向に調整する上下2
か所の複数のねじ穴19dとを設け、第1の位置調整板
16の上下の固定ねじ17と、第2の位置調整板18の
上下の固定ねじ17とによって取付板2上の第1の位置
調整板16の取付け位置と、第2の位置調整板18の取
付け位置とをそれぞれ所望の位置に調整できるようにし
たので、所望の患者の大腸の状態を再現するように大腸
モデル3の形態を任意に変更することができる。そのた
め、単一の大腸内視鏡挿入練習装置1の取付板2上の大
腸モデル3に様々な患者の大腸の形態を再現することが
できるので、患者の個体差に対応して様々な患者の大腸
の形態で大腸内視鏡の挿入練習を経験することができ、
大腸内視鏡の挿入技術の上達を図るうえで有効である。
の実施の形態を示すものである。図3(A)は本実施の
形態の大腸内視鏡挿入練習装置41全体の概略構成を示
すものである。
1には図3(A)に示すように取付板42と、この取付
板42上に取着された大腸モデル43とが設けられてい
る。この大腸モデル43には第1の実施の形態(図1お
よび図2(A)〜(C)参照)の大腸モデル3と同様に
直腸部44、S字結腸部45、下行結腸部46、脾湾曲
部47、横行結腸部48、肝湾曲部49、上行結腸部5
0、盲腸部51が順次形成されている。また、盲腸部5
1には虫垂部52および回腸末端部53がそれぞれ突設
されている。さらに、直腸部44の下端部には肛門部5
4が形成されている。
下行結腸部46、脾湾曲部47、肝湾曲部49、上行結
腸部50、盲腸部51は取付板42上にそれぞれ直接固
定されている。さらに、この大腸モデル43の外周面に
は複数のフック取付け部55が突設されている。各フッ
ク取付け部55には取付け穴56が形成されている。
態の押え部材24と対応する位置に第1の押え部材57
が固定されている。この第1の押え部材57には大腸モ
デル43のフック取付け部55と同様の3つのフック取
付け部58が設けられている。ここで、第1の押え部材
57におけるS字結腸部45との対向面側には左右両端
部に上記フック取付け部58がそれぞれ突設され、横行
結腸部48との対向面側には1つのフック取付け部58
が突設されている。そして、各フック取付け部58には
取付け穴59がそれぞれ形成されている。
形態の押え部材26と対応する位置に第2の押え部材6
0が固定されている。この第2の押え部材60には2つ
のフック取付け部61が設けられている。これらのフッ
ク取付け部61は第2の押え部材60における横行結腸
部48との対向面側の両端部にそれぞれ突設されてい
る。そして、これらのフック取付け部61には取付け穴
62がそれぞれ形成されている。
形態では4つのフック取付け具63が固定されている。
ここで、各フック取付け具63は直腸部44の両側部
位、横行結腸部48と上行結腸部50との間の角部近傍
部位、および横行結腸部48と下行結腸部46との間の
角部近傍部位にそれぞれ配置されている。そして、各フ
ック取付け具63には取付け穴64がそれぞれ形成され
ている。
装置41には複数種類、本実施の形態では図3(B)〜
(E)に示す4種類の連結具66A〜66Dが予め設け
られている。ここで、図3(B)に示す第1の連結具6
6Aには例えばコイルバネ、或いはゴム等の弾性体67
と、この弾性体67の両端部に固定されたフック68と
が設けられている。さらに、図3(C)に示す第2の連
結具66Bには第1の連結具66Aよりも長さが短い弾
性体69と、この弾性体69の両端部に固定されたフッ
ク70とが設けられている。また、図3(D)に示す第
3の連結具66Cは一対のフック71が連結されて形成
されている。
6Dは第1の連結具66Aと同様に弾性体67と、この
弾性体67の両端部に固定されたフック68とが設けら
れている。また、弾性体67の外周面には例えば歪ゲー
ジなどの歪み検知器72が取付けられている。この歪み
検知器72は信号線73を介して歪み量検出装置74に
接続されている。この歪み量検出装置74には歪み検知
器72から出力される検出信号に基いて患者の苦痛の程
度を判断する制御手段と、例えば患者の苦痛の程度があ
る値を越えると警告音を出す警報装置とが組み込まれて
いる。
施の形態の大腸内視鏡挿入練習装置41に一体的に組み
込まれている必要はなく、大腸内視鏡挿入練習装置41
とは別体の歪み量検出装置74を必要に応じて大腸内視
鏡挿入練習装置41に接続する構成にしてもよい。
習装置41では図3(B)〜(E)に示す複数種類の連
結具66A〜66Dのうち実際に使用する連結具の種類
と、その取付け位置とを任意に選択することにより、大
腸モデル3の形状を任意の形状に変更することができ、
これにより複数種類の患者の大腸の状態を再現する大腸
モデル形態変更手段75が形成されている。
本実施の形態の大腸内視鏡挿入練習装置41の大腸モデ
ル43を所望の形態に変更する作業時には大腸モデル形
態変更手段75が次の通り使用される。
え部材57のフック取付け部58とS字結腸部45のフ
ック取付け部55との間に2つの第2の連結具66Bが
架設されるとともに、第2の押え部材60のフック取付
け部61と横行結腸部48のフック取付け部55との間
に2つの第1の連結具66Aが架設された場合には取付
板42上の大腸モデル43に標準的な人体の大腸の形態
が再現される。
デル43の横行結腸部48のフック取付け部55と上行
結腸部50のフック取付け部55との間の角部に第3の
連結具66Cを取付けることにより、図3(F)に示す
ように横行結腸部48と上行結腸部50との間が癒着し
た状態の大腸の形態が再現される。
モデル43の第1の押え部材57のフック取付け部58
とS字結腸部45のフック取付け部55との間の2つの
第2の連結具66Bを取り外した状態で、図3(G)に
示すように直腸部44の左側のフック取付け具63とS
字結腸部45のフック取付け部55との間に第2の連結
具66Bが架設された場合にはS字結腸部45がα状に
変形された状態の大腸の形態が再現される。
は次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では図3
(B)〜(E)に示す複数種類の連結具66A〜66D
のうち実際に使用する連結具の種類と、その取付け位置
とを任意に選択することにより、大腸モデル3の形状を
任意の形状に変更することができ、これにより複数種類
の患者の大腸の状態を再現する大腸モデル形態変更手段
75を形成したので、所望の患者の大腸の状態を再現す
るように大腸モデル43の形態を任意に変更することが
できる。そのため、単一の大腸内視鏡挿入練習装置41
の取付板42上の大腸モデル43に様々な患者の大腸の
形態を再現することができるので、患者の個体差に対応
して様々な患者の大腸の形態で大腸内視鏡の挿入練習を
経験することができ、大腸内視鏡の挿入技術の上達を図
るうえで有効である。
す第4の連結具66Dの弾性体67の外周面に歪み検知
器72を取付けたので、第4の連結具66DをS状結腸
部45や、横行結腸部48の腸間膜に相当するような伸
縮性のバンドとして使用することにより、大腸内視鏡の
挿入練習中に大腸モデル43の伸縮量を検出し、それが
ある値を越えると歪み量検出装置74の警報装置から警
告音を出すことができる。そのため、患者の苦痛を無視
して大腸内視鏡を無理矢理押し込むことを防止して患者
の苦痛を考慮した大腸内視鏡の挿入練習ができるので、
大腸内視鏡の挿入技術の上達を図るうえで一層有効であ
る。
大腸内視鏡挿入練習装置81全体の概略構成を示すもの
である。本実施の形態の大腸内視鏡挿入練習装置81は
第1の実施の形態(図1および図2(A)〜(C)参
照)の大腸内視鏡挿入練習装置1の取付板2を上面が開
口された略箱型のケース82によって形成するととも
に、このケース82の上面開口部を閉塞するカバー83
に人体の腹部に相当するクッションとなる腹部ダミー8
4を着脱可能に取付けたものである。
る例えばビニールや、ゴムなどの弾性体によって形成さ
れている。そして、このカバー83の一端部がケース8
2の上面開口部の一端部にヒンジ結合部を介して開閉可
能に連結されている。
は左右一対の係合突起85が突設されている。さらに、
ケース82の上面開口部の周縁部位にはカバー83のヒ
ンジ結合部とは反対側の端部にカバー83の係合突起8
5と係脱可能に係合する係合穴86が形成されている。
また、図4中で、87はケース82の取手である。
や、横行結腸規制体23や、腹部ダミー84は予め複数
種類設けられており、必要に応じて所望の形態の小腸ダ
ミー21や、横行結腸規制体23や、腹部ダミー84が
着脱交換可能に取付けられるようになっている。なお、
それ以外の部分の構成は第1の実施の形態と同様であ
り、図4中で、第1の実施の形態と同一部分には同一の
符号を付し、ここではその説明を省略する。
視鏡挿入練習装置81にあっても第1の実施の形態と同
様の操作で大腸モデル3を所望の形態に変更することが
できるので、第1の実施の形態と同様に患者の個体差に
対応して様々な患者の大腸の形態で大腸内視鏡の挿入練
習を経験することができ、大腸内視鏡の挿入技術の上達
を図るうえで有効である。
3によってケース82の上面開口部が閉塞され、カバー
83の係合突起84がケース82の係合穴85に係合さ
れた状態ではカバー83の腹部ダミー84が大腸モデル
3を圧迫するようになっているので、腹部ダミー84の
大きさに応じて大腸モデル3に太った人体や、痩せた人
体の大腸の状態を再現することができる。そのため、大
腸モデル3の形態変更の種類をさらに増加させることが
できる効果がある。
示すものである。本実施の形態は例えば第1の実施の形
態(図1および図2(A)〜(C)参照)の大腸内視鏡
挿入練習装置1における大腸モデル3のS字結腸部5
や、横行結腸部8のように比較的動きやすく自由度の高
い部分に加温板91を取付け、この加温板91に電気コ
ード92を介して温度制御用のコントローラ93を接続
したものである。
は、コントローラ93によって加温板91の温度制御を
行うことにより、S字結腸部5や、横行結腸部8の硬さ
を調整することができる。ここで、例えば加温板91の
非加熱時にはS字結腸部5や、横行結腸部8の弾性体の
材料の硬さを比較的硬い緊張状態で保持させることがで
きる。そして、加温板91を加熱することにより、S字
結腸部5や、横行結腸部8の弾性体の材料を柔らかい弛
緩状態に変化させることができる。そのため、本実施の
形態でも大腸モデル3の形態変更の種類をさらに増加さ
せることができる効果がある。
発明の第5の実施の形態を示すものである。本実施の形
態は第1の実施の形態(図1および図2(A)〜(C)
参照)の大腸内視鏡挿入練習装置1における大腸モデル
3の直腸固定板15を固定ねじ101によって取付板2
に着脱可能に取付けるとともに、予め複数種類、本実施
の形態では図7(A)〜(E)に示す5種類の大腸モデ
ルユニット102A〜102Eを設け、必要に応じてい
ずれかの大腸モデルユニットを適宜選択的に取付板2に
着脱可能に取付ける構成にしたものである。
腸モデル3を示す第1の大腸モデルユニット102Aで
ある。さらに、図7(B)は大腸モデル3全体が弛緩さ
れた状態の第2の大腸モデルユニット102B、図7
(C)は標準的な大腸モデル3よりもS字結腸部5およ
び横行結腸部8が長い状態の第3の大腸モデルユニット
102C、図7(D)はS字結腸部5および肝湾曲部9
の部分にそれぞれ癒着が発生した状態の第4の大腸モデ
ルユニット102D、図7(E)は大腸モデル3全体が
異形状に変形された第5の大腸モデルユニット102E
をそれぞれ示すものである。
は、必要に応じて図7(A)〜(E)の5種類の大腸モ
デルユニット102A〜102Eのいずれかを適宜選択
的に取付板2に着脱可能に取付けることにより、取付板
2上の大腸モデル3の形態を任意に変更することができ
る。そのため、単一の大腸内視鏡挿入練習装置1の取付
板2上に様々な患者の大腸の形態を再現することができ
るので、患者の個体差に対応して様々な患者の大腸の形
態で大腸内視鏡の挿入練習を経験することができ、大腸
内視鏡の挿入技術の上達を図るうえで有効である。
の形態を示すものである。図8は本実施の形態の内視鏡
挿入練習装置111全体の概略構成を示すものである。
本実施の形態では第1の実施の形態(図1および図2
(A)〜(C)参照)の大腸内視鏡挿入練習装置1にお
ける大腸モデル3が直腸部112と、S字結腸ユニット
113と、下行結腸部114と、脾湾曲部115と横行
結腸部116と肝湾曲部117とを一体化した横行結腸
ユニット118と、上行結腸部119と盲腸部120と
を一体化した上行結腸ユニット121とに5分割されて
いる。そして、第1の実施の形態の取付板2上には直腸
部112と、下行結腸部114と、上行結腸ユニット1
21とが固定されている。
種類、本実施の形態では図9(A)〜(E)に示す5種
類の横行結腸ユニット118A〜118Eが設けられて
いる。さらに、S字結腸ユニット113は予め複数種
類、本実施の形態では図10(A)〜(F)に示す6種
類のS字結腸ユニット113A〜113Fが設けられて
いる。
示す第1の横行結腸ユニット118Aである。さらに、
図9(B)は弛緩された状態の第2の横行結腸ユニット
118B、図9(C)は標準的な大腸モデル3よりも横
行結腸部8が長い状態の第3の横行結腸ユニット118
C、図9(D)は横行結腸部8と肝湾曲部9との間の部
分に癒着が発生した状態の第4の横行結腸ユニット11
8D、図9(E)は全体が異形状に変形された第5の横
行結腸ユニット118Eをそれぞれ示すものである。
結腸ユニット113A、図10(B)は弛緩された状態
の第2のS字結腸ユニット113B、図10(C)はS
字結腸部5がα状に変形された状態の第3のS字結腸ユ
ニット113C、図10(D)は標準的な大腸モデル3
よりもS字結腸部5が長い状態の第4のS字結腸ユニッ
ト113D、図10(E)はS字結腸部5と直腸部4と
の連結部の部分に癒着が発生した状態の第5のS字結腸
ユニット113E、図10(F)はS字結腸部5と下行
結腸部6との連結部の部分に癒着が発生した状態の第6
のS字結腸ユニット113Fをそれぞれ示すものであ
る。
定された直腸部112と、下行結腸部114との間に図
10(A)〜(F)に示す6種類のS字結腸ユニット1
13A〜113Fのいずれかが適宜選択的に取付けられ
るとともに、取付板2上に固定された下行結腸部114
と、上行結腸ユニット121との間に図9(A)〜
(E)に示す5種類の横行結腸ユニット118A〜11
8Eのいずれかが適宜選択的に取付けられるようになっ
ている。ここで、直腸部112および下行結腸部114
とS字結腸ユニット113との連結部や、下行結腸部1
14および上行結腸ユニット121と横行結腸ユニット
118との連結部は例えばマジックテープ等の嵌合固定
具122を介して係脱可能に連結されている。
(F)に示す各S字結腸ユニット113A〜113Fの
S字結腸本体123の内壁面に突設された襞124の長
さや、硬さなどの条件を変化させた複数種類のS字結腸
ユニットをさらに設け、必要に応じてこのS字結腸ユニ
ットを適宜選択的に取付板2に着脱可能に取付ける構成
にしてもよい。
は、必要に応じて図9(A)〜(E)に示す5種類の横
行結腸ユニット118A〜118Eや、図11のS字結
腸ユニットおよび図10(A)〜(F)に示す6種類の
S字結腸ユニット113A〜113Fのいずれかを適宜
選択的に取付板2に着脱可能に取付けることにより、取
付板2上の大腸モデル3の形態を任意に変更することが
できる。そのため、単一の大腸内視鏡挿入練習装置1の
取付板2上に様々な患者の大腸の形態を再現することが
できるので、患者の個体差に対応して様々な患者の大腸
の形態で大腸内視鏡の挿入練習を経験することができ、
大腸内視鏡の挿入技術の上達を図るうえで有効である。
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
ルを取付板に設けるようにした大腸内視鏡挿入練習装置
において、上記大腸モデルの形態を(重力によらずに)
変更する手段を設けたことを特徴とする大腸内視鏡挿入
練習装置。
態変更手段は同一の大腸モデルを複数種類の形態に付勢
する付勢手段によることを特徴とする大腸内視鏡挿入練
習装置。
勢手段は、複数種類が大腸モデルまたは取付板の同じ部
分に着脱自在であることを特徴とする大腸内視鏡挿入練
習装置。
勢手段は、大腸モデルと取付板との固定位置を変更可能
にしたことを特徴とする大腸内視鏡挿入練習装置。 (付記項5) 上記付記項1において、形態変更手段は
同一の取付板に異なる大腸モデルを着脱自在にしたこと
を特徴とする大腸内視鏡挿入練習装置。
腸モデルの一部を分割して着脱自在としたことを特徴と
する大腸内視鏡挿入練習装置。 (付記項1〜6の従来技術) CF挿入法をマスターす
る為に、コロンモデルが開発されている。従来のもの
は、常に同じ形態の大腸であった。
挿入法の上達は、いかに様々な患者の腸に対応できる
かということと密接に結びつく。従来のモデルでは患者
の個体差に対応できなかった。
腸を再現できるコロンモデル (付記項7) コロンモデルの少なくとも一部に、モデ
ルの伸展度を検出する手段と、それで検出した量を出力
する手段をコロンモデルに設けたことを特徴とする大腸
内視鏡挿入練習装置。
ロンモデルによる挿入トレーニングは有効である。しか
し、従来のモデルでは、患者の苦痛は再現できなかった
ので、無理矢理スコープを押し込んでも挿入できること
があった。
者の苦痛を考慮した挿入トレーニングができるようにす
る。 (付記項8) 上記付記項1において、形態変更手段は
同一の取付板に取付けた大腸モデルの硬さを調整する手
段であることを特徴とする大腸内視鏡挿入練習装置。
して複数種類の患者の大腸の状態を再現する手段を設け
たので、様々な患者の大腸の形態を再現でき、患者の個
体差に対応して様々な患者の大腸の形態で大腸内視鏡の
挿入練習を経験することができ、大腸内視鏡の挿入技術
の上達を図るうえで有効である。
挿入練習装置全体の概略構成図。
示すもので、(A)は標準体形の人体の大腸モデルを示
す概略構成図、(B)は痩せた体形の人体の大腸モデル
を示す概略構成図、(C)は肝湾曲部が脾湾曲部よりも
高くなる状態で配置された大腸の形態が再現された大腸
モデルを示す概略構成図。
(A)は大腸内視鏡挿入練習装置全体の概略構成図、
(B)は第1の連結具の平面図、(C)は第2の連結具
の平面図、(D)は第3の連結具の平面図、(E)は第
4の連結具の平面図、(F)は第3の連結具の取付け状
態を示す要部の斜視図、(G)は第2の連結具の取付け
状態を示す要部の斜視図。
挿入練習装置全体の概略構成図。
練習装置の要部構成を示す概略構成図。
挿入練習装置全体の概略構成図。
トを示すもので、(A)は第1の大腸モデルユニットの
概略構成図、(B)は第2の大腸モデルユニットの概略
構成図、(C)は第3の大腸モデルユニットの概略構成
図、(D)は第4の大腸モデルユニットの概略構成図、
(E)は第5の大腸モデルユニットの概略構成図。
挿入練習装置全体の概略構成図。
結腸ユニットを示すもので、(A)は第1の横行結腸ユ
ニットの概略構成図、(B)は第2の横行結腸ユニット
の概略構成図、(C)は第3の横行結腸ユニットの概略
構成図、(D)は第4の横行結腸ユニットの概略構成
図、(E)は第5の横行結腸ユニットの概略構成図。
ユニットを示すもので、(A)は第1のS字結腸ユニッ
トの概略構成図、(B)は第2のS字結腸ユニットの概
略構成図、(C)は第3のS字結腸ユニットの概略構成
図、(D)は第4のS字結腸ユニットの概略構成図、
(E)は第5のS字結腸ユニットの概略構成図、(F)
は第6のS字結腸ユニットの概略構成図。
ける内壁部の襞の状態を示す要部の縦断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 内視鏡を挿入することのできる大腸モデ
ルを取付板に設け、上記大腸モデルの内腔に上記内視鏡
を挿入して上記内視鏡の挿入練習を行う大腸内視鏡挿入
練習装置において、 上記大腸モデルの形態を変更して複数種類の患者の大腸
の状態を再現する手段を設けたことを特徴とする大腸内
視鏡挿入練習装置。
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