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JPH10203004A - 記録方法 - Google Patents

記録方法

Info

Publication number
JPH10203004A
JPH10203004A JP9009529A JP952997A JPH10203004A JP H10203004 A JPH10203004 A JP H10203004A JP 9009529 A JP9009529 A JP 9009529A JP 952997 A JP952997 A JP 952997A JP H10203004 A JPH10203004 A JP H10203004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
ink
ejection
surface tension
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9009529A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Fukuda
敏生 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9009529A priority Critical patent/JPH10203004A/ja
Priority to EP97114033A priority patent/EP0825029B1/en
Priority to DE69712279T priority patent/DE69712279D1/de
Priority to US08/914,099 priority patent/US6033049A/en
Priority to KR1019970039890A priority patent/KR19980018854A/ko
Publication of JPH10203004A publication Critical patent/JPH10203004A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2液を混合吐出する場合の吐出安定性を高
め、正確な階調表現を可能とする。 【解決手段】 吐出媒体の表面張力をq(dyn/c
m)とし、定量媒体の表面張力をp(dyn/cm)と
した場合に、q−p≧0なる関係が成立する吐出媒体と
定量媒体を用い、これらを所定の混合比で吐出直前に混
合し、この混合液を吐出して記録媒体上に被着させる。
また、定量媒体の粘性をα(cp)とし、吐出媒体の粘
性をβ(cp)とするとき、β−α≧0なる関係が成立
するようにすることが好ましい。さらに、吐出媒体と定
量媒体の混合から混合液が記録媒体上に被着するまでの
時間を1(msec)以下とすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録方法に関し、
特に吐出媒体及び定量媒体の物性値の相互関係を適正化
することにより、吐出安定性が高く、正確な階調表現が
可能となされる記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等の普及
に伴い、該パーソナルコンピュータの表示画像等を銀塩
写真と同じように印画紙に表示することが要求されてい
る。
【0003】このようにパーソナルコンピュータの表示
画像等を印画紙に印刷する手段として、例えばインクジ
ェット記録技術等が用いられている。
【0004】このインクジェット記録技術においては、
電解や熱、圧力等を駆動源としノズルより液状のインク
を印画紙上に吐出させて、該インクにより画像を形成す
ることにより印刷が行われる。
【0005】一方、特にオフィス等において、デスクト
ップパブリッシングと称されるコンピュータによる文書
作成が盛んとなり、最近では文字や図形のみならず写真
のようなカラーの自然画像を文字や図形とともに印刷す
る要求が増加している。
【0006】また、パーソナルユースにおいても、例え
ば年賀状やグリーティングカード等の作製が盛んに行わ
れるようになってきており、上述のような要求が増加し
てきている。
【0007】かかる要求の増加に伴い、高品位な自然画
像をプリントすることが要求され、中間調の表示による
階調表現が重要となる。
【0008】ところで、従来より、記録信号に応じた制
御信号に応じて印刷時に必要なときだけインク液滴をノ
ズルより吐出して紙、フィルム等の記録媒体上に被着さ
せ記録を行う、いわゆるオンデマンドタイプのインクジ
ェット記録方式が知られている。このオンデマンドタイ
プのインクジェット記録方式は、小型化、低コスト化の
可能性を有するため、近年急速に普及しつつある。
【0009】かかるオンデマンドタイプのインクジェッ
ト記録方式において、上記インク液滴をノズルより吐出
させる方法としては、様々な方法が提案されているが、
ピエゾ素子を用いる方法又は発熱素子を用いる方法が一
般的である。前者のピエゾ素子を用いる方法は、ピエゾ
素子の変形によりインクに圧力を加えて吐出させる方法
であり、後者の発熱素子を用いる方法は、発熱素子によ
りノズル内のインクを加熱気化させて発生する泡の圧力
でインクを吐出させる方法である。
【0010】このようなオンデマンドタイプのインクジ
ェット記録方式で中間調の表示による階調表現を擬似的
に行う方法としては、次のような方法が提案されてい
る。
【0011】第1の方法は、ピエゾ素子或いは発熱素子
に印加する電圧やパルス幅を変調させて吐出する液滴サ
イズを制御し、印字ドットの径を可変として階調を表現
する方法である。
【0012】第2の方法は、印字ドットの径は一定のま
ま、1画素を例えば4×4のドットよりなるマトリクス
で構成し、このマトリクス単位でいわゆるディザ法や誤
差拡散法といった画像処理により階調を表現する方法で
ある。この場合、これに加えて、輪郭部の強調処理やス
ムージング処理といった画像処理技術を組み合わせる場
合もある。
【0013】しかしながら、上記第1の方法は、上記ピ
エゾ素子或いは発熱素子に印加する電圧やパルス幅を下
げすぎるとインクが吐出しなくなるために、最小液滴径
に限界があり、特に低濃度の階調表現が非常に困難であ
るという欠点を有している。従って、自然画像のプリン
トアウトには不向きである。
【0014】また、上記第2の方法においては、例えば
1画素を4×4のマトリクスで構成した場合、17階調
の濃度を表現することができるが、例えば上記第1の方
法吐同じドット密度で印刷した場合には解像度が1/4
に劣化してしまい、粗さが目立ちやすく、これも自然画
像のプリントアウトには不満足なものである。
【0015】この不都合を解消すべく、画像処理を厳密
にすると、回路の複雑化や演算処理速度の低下、即ちプ
リントアウト時間の長時間化を招く。
【0016】このような従来のオンデマンドタイプのイ
ンクジェット記録方式の問題点に対する解決策として、
例えば特開平5−201024号公報等に開示されるよ
うに、インクと透明溶媒である希釈液を所定の混合比で
吐出直前に混合して希釈インクとし、この希釈インクを
直ちにノズルから吐出して記録媒体上に被着させて記録
を行う記録方法(尚、以下、このような方式のうち、イ
ンクを定量媒体とし、希釈液を吐出媒体とし、定量媒体
であるインクを吐出媒体である希釈液に混合して希釈イ
ンクとし、吐出媒体を吐出することにより記録を行う方
法をキャリアジェット方式と称するが、上記記録方法に
おいては、希釈液を定量媒体とし、インクを吐出媒体と
してもなんら問題はない。)が本出願人により提案され
ている。
【0017】このキャリアジェット方式によれば、吐出
される希釈インクの液滴毎に濃度を制御し、記録媒体上
に印刷されるドット毎に自在に階調を表現することが可
能である。従って、解像度を劣化させることなく中間階
調が豊富な自然画像をプリントアウトすることが可能で
ある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このようにキャリアジ
ェット方式は、吐出直前にインクと希釈液を任意の混合
比で混合する方式であるため、インクや希釈液に対して
の構成材料、組成比及び物性等の自由度は飛躍的に増加
する。
【0019】また、従来のインクジェット記録方式であ
れば、インクの吐出のみを行うことから、インクの物性
を吐出動作に適したものとすることのみを考慮するだけ
に留まっていたが、上述のように吐出直前にインクと希
釈液を混合吐出するキャリアジェット方式においては、
インクが定量され希釈液に混合されると言う動作が加味
されるので、各液の物性を吐出動作だけでなく混合動作
にも適したものとする必要があり、インク及び希釈液の
物性値の相互の関係も重要となってくる。
【0020】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
て提案されたものであって、インクと希釈液の物性値の
相互関係の適正化することにより、2液を混合吐出する
場合の吐出安定性が高く、正確な階調表現が可能とされ
るインクジェット記録方法を提供する事を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、吐出媒体に定量媒体を所定の混合比で吐
出直前に混合し、この混合液を吐出して記録媒体上に被
着させる記録方法において、定量媒体の表面張力をp
(dyn/cm)とし、吐出媒体の表面張力をq(dy
n/cm)とするとき、q−p≧0なる関係が成立する
ことを特徴とするものである。
【0022】また、上記本発明の記録方法においては、
定量媒体の粘性をα(cp)とし、吐出媒体の粘性をβ
(cp)とするとき、β−α≧0なる関係が成立するこ
とが好ましい。
【0023】そして、本発明の記録方法においては、吐
出媒体と定量媒体の混合から混合液が記録媒体上に被着
するまでの時間が1(msec)以下であることが好ま
しい。
【0024】本発明の記録方法においては、時間的要素
が定量媒体と吐出媒体の混合動作に大きく影響する。こ
こで、上記時間的要素とは、上記定量媒体と吐出媒体を
定量混合してから記録媒体上に被着させるまでの時間を
表すが、単純に時間が長いと混合という現象に対して好
影響を示すのは、容易に推測ができる。
【0025】上記定量媒体と吐出媒体の定量混合後から
記録媒体上に被着するまでの時間を長くする方法として
は、定量混合してから吐出までの時間を長くすること、
また吐出ノズルから記録媒体までの距離を長くするこ
と、吐出液スピードを下げることなどが挙げられる。
【0026】但し、これらの方法には、それぞれ問題点
がある。即ち、上記定量混合してから吐出までの時間を
長くすると、吐出周波数が下がってしまい、高速印字と
いう時代の要求に対応できず、実際問題として採用でき
ない。また、上記吐出ノズルから記録媒体までの距離を
長くすることや吐出液スピードを下げることは、吐出性
に影響を及ぼし、被着位置精度等に著しく影響を与える
ため、限度がある。
【0027】従って、上記吐出周波数や上記吐出ノズル
から記録媒体までの距離等を実用的なレベルとした場
合、定量混合してから記録媒体に被着するまでの時間は
1msが上限で、好ましくは500μs以下とすること
が好ましい。
【0028】これら本発明の記録方法においては、定量
媒体をインク或いは希釈液の一方とされ、吐出媒体を残
りの一方とすれば良い。
【0029】なお、定量媒体がインク、吐出媒体が希釈
液とされている場合においては、定量媒体の表面張力が
25〜60(dyn/cm)、吐出媒体の表面張力が3
0〜70(dyn/cm)とされていることが好まし
く、粘度も規定する場合には、定量媒体の粘度が1〜1
5(cp)、吐出媒体の粘度が1〜15(cp)である
ことが好ましい。
【0030】また、定量媒体が希釈液、吐出媒体がイン
クとされている場合においては、定量媒体の表面張力が
25〜60(dyn/cm)、吐出媒体の表面張力が3
0〜60(dyn/cm)とされていることが好まし
く、粘度も規定する場合には、定量媒体の粘度が1〜1
5(cp)、吐出媒体の粘度が1〜15(cp)である
ことが好ましい。
【0031】そしてこれら何れの場合においても、イン
ク及び希釈液の溶媒が水と水溶性有機溶剤からなること
が好ましく、これらが界面活性剤も含有することが好ま
しい。
【0032】このようなインク或いは希釈液の溶媒とし
て使用される水溶性有機溶剤としては、脂肪族一価アル
コールや多価アルコール及びその誘導体等が挙げられ
る。
【0033】具体的に例示するならば、上記脂肪族一価
アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、s−ブチルアルコール、t
−ブチルアルコール等の低級アルコール等が挙げられ、
特にエチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−
プロピルアルコール等が好適である。
【0034】この一価アルコールをインクの溶媒として
使用した場合には、インクの表面張力を調整し、インク
と希釈液が混合された混合液滴の普通紙、専用紙等の記
録媒体への浸透性、ドット形状性や印刷された画像の乾
燥性を向上させる効果が高く、良好な特性が得られる。
【0035】一方、この一価アルコールを希釈液の溶媒
として使用した場合には、インクと希釈液が混合された
混合液滴の普通紙、専用紙等の被記録材への浸透性、ド
ット形成性、印刷された画像の乾燥性を向上する効果が
高く、好ましい。
【0036】上記多価アルコールとしては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グ
リセロール等のアルキレングリコール類、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキ
レングリコール、チオジグリコール等が挙げられる。
【0037】上記多価アルコールの誘導体としては、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル等の低級アルキル
エーテル類、エチレングリコールジアセテート等の低級
カルボン酸エステル等が挙げられる。
【0038】この多価アルコール及びその誘導体をイン
クの溶媒として使用した場合には、プリンタ装置のノズ
ルの目詰まりを防止する効果を有する他、染料を溶解す
る助剤となる、インクの氷点を下げてインクの保存性を
高める等の効果がある。
【0039】一方、この多価アルコール及びその誘導体
を希釈液の溶媒として使用した場合においても、プリン
タ装置のノズルの目詰まりを防止する効果を有する他、
希釈液の氷点を下げて希釈液の保存性を高める等の効果
がある。
【0040】また、この他に、モノ,ジ,トリエタノー
ルアミン等のアルコールアミン類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン等のエーテ
ル類も適宜使用可能である。
【0041】上記のような界面活性剤としては、従来公
知のものがいずれも任意に使用可能である。この界面活
性剤としては、ノニオン性、アニオン性、カチオン性等
が挙げられるが、好ましくはノニオン性界面活性剤であ
る。
【0042】具体的に例示するならば、ポリオキシエチ
レンエーテル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル類、グリセリンエステル、ショ糖エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキル
アミン等が挙げられる。
【0043】上記インク中には、上述のような溶媒の他
に、染料及び/又は顔料が含有されていることは言うま
でもない。上記染料としては、水溶性染料が挙げられ
る。
【0044】かかる水溶性染料としては、水溶性アニオ
ン染料(水溶性直接染料及び水溶性酸性染料)と水溶性
カチオン染料が挙げられる。
【0045】上記水溶性アニオン染料としては、発色団
としてモノアゾ基、アントラキノン骨格、トリフェニル
メタン骨格などを有し、更に分子中に1〜3個のスルホ
ン酸基又はカルボキシル基などの陰イオン性の水溶性基
を有するものを使用することができる。
【0046】具体的には、イエロー系直接染料として、
C.I.ダイレクトイエロー1、同8、同11、同1
2、同24、同26、同27、同28、同33、同3
9、同44、同50、同58、同85、同86、同8
7、同88、同89、同98、同100、同110、マ
ゼンタ系の直接染料としてC.I.ダイレクトレッド
1、同2、同4、同9、同11、同13、同17、同2
0、同23、同24、同28、同31、同33、同3
7、同39、同44、同46、同62、同63、同7
5、同79、同80、同81、同83、同84、同8
9、同95、同99、同113、同197、同201、
同218、同220、同224、同225、同226、
同227、同228、同229、同230、同321、
シアン系の直接染料として、C.I.ダイレクトブルー
1、同2、同8、同15、同22、同25、同41、同
71、同76、同77、同78、同80、同86、同9
0、同98、同106、同108、同120、同15
8、同160、同163、同165、同168、同19
2、同193、同194、同195、同196、同19
9、同200、同201、同202、同203、同20
7、同225、同226、同236、同237、同24
6、同248、同249、ブラック系の直接染料とし
て、C.I.ダイレクトブラック17、同19、同2
2、同32、同38、同51、同56、同62、同7
1、同74、同75、同77、同94、同105、同1
06、同107、同108、同112、同113、同1
17、同118、同132、同133、同146が好ま
しく例示される。
【0047】また、イエロー系の酸性染料として、C.
I.アシッドイエロー1、同3、同7、同11、同1
7、同19、同23、同25、同29、同36、同3
8、同40、同42、同44、同49、同59、同6
1、同70、同72、同75、同76、同78、同7
9、同98、同99、同110、同111、同112、
同114、同116、同118、同119、同127、
同128、同131、同135、同141、同142、
同161、同162、同163、同164、同165、
マゼンタ系の酸性染料として、C.I.アシッドレッド
1、同6、同8、同9、同13、同14、同18、同2
6、同27、同32、同35、同37、同42、同5
1、同52、同57、同75、同77、同80、同8
2、同83、同85、同87、同88、同89、同9
2、同94、同97、同106、同111、同114、
同115、同117、同118、同119、同129、
同130、同131、同133、同134、同138、
同143、同145、同154、同155、同158、
同168、同180、同183、同184、同186、
同194、同198、同199、同209、同211、
同215、同216、同217、同219、同249、
同252、同254、同256、同257、同262、
同265、同266、同274、同276、同282、
同283、同303、同317、同318、同320、
同321、同322、シアン系の酸性染科として、C.
I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、同22、
同23、同25、同27、同29、同40、同41、同
43、同45、同54、同59、同60、同62、同7
2、同74、同78、同80、同82、同83、同9
0、同92、同93、同100、同102、同103、
同104、同112、同113、同117、同120、
同126、同127、同129、同130、同131、
同138、同140、同142、同143、同151、
同154、同158、同161、同166、同167、
同168、同170、同171、同175、同182、
同183、同184、同187、同192、同199、
同203、同204、同205、同229、同234、
同236、ブラック系の酸性染科として、C.I.アシ
ッドブラック1、同2、同7、同24、同26、同2
9、同31、同44、同48、同50、同51、同5
2、同58、同60、同62、同63、同64、同6
7、同72、同76、同77、同94、同107、同1
08、同109、同110、同112、同115、同1
18、同119、同121、同122、同131、同1
32、同139、同140、同155、同156、同1
57、同158、同159、同191等を好ましく例示
することができる。
【0048】また、上記水溶性カチオン染料としては、
アミン塩または第4級アンモニウム基を有するアゾ染
料、トリフェニルメタン染料、アジン染料、オキサジン
染料、チアジン染料等を使用することができる。
【0049】具体的には、イエロー系として、C.I.
ベーシックイエロー1、同2、同11、同13、同1
4、同19、同21、同25、同28、同32、同3
3、同34、同35、同36、マゼンタ系として、C.
I.ベーシックレッド1、同2、同9、同12、同1
3、同14、同15、同17、同18、同22、同2
3、同24、同27、同29、同32、同38、同3
9、同40、C.I.ベーシックバイオレット7、同1
0、同15、同21、同25、同26、同27、同2
8、シアン系としてC.I.ベーシックブルー1、同
3、同5、同7、同9、同19、同21、同22、同2
4、同25、同26、同28、同29、同40、同4
1、同44、同47、同54、同58、同59、同6
0、同64、同65、同66、同67、同68、同7
5、ブラック系として、C.I.ベーシックブラック
2、同8等を例示することができる。
【0050】この他に、上記インク或いは希釈液の成分
中には、必要に応じて消泡剤、pH調製剤、防かび剤な
どの添加物を任意に添加しても良い。
【0051】本発明の記録方法においては、吐出媒体の
表面張力をq(dyn/cm)とし、定量媒体の表面張
力をp(dyn/cm)とした場合に、q−p≧0なる
関係が成立する吐出媒体と定量媒体を用い、これらを所
定の混合比で吐出直前に混合し、この混合液を吐出して
記録媒体上に被着させており、吐出媒体と定量媒体の表
面張力が上記のような関係を有することから、これらの
混合性が良好で、混合性良好な混合液が吐出される。
【0052】また、上記本発明の記録方法において、定
量媒体の粘性をα(cp)とし、吐出媒体の粘性をβ
(cp)とするとき、β−α≧0なる関係が成立するよ
うにすれば、これらを混合した後の吐出が安定して行わ
れる。
【0053】さらに、本発明の記録方法において、吐出
媒体と定量媒体の混合から混合液が記録媒体上に被着す
るまでの時間を1(msec)以下とすれば、実用的な
印刷速度や吐出位置精度を確保しつつ、定量媒体と吐出
媒体の混合性がさらに向上される。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0055】先ず、本発明の記録方法が適用可能なプリ
ンタ装置の構成について説明する。ここで示すのは、い
わゆるオンデマンド型のプリンタ装置であり、インクを
定量側に、希釈液を吐出側に設け、これらを混合した混
合液を記録紙などの記録媒体上に吐出する、いわゆるキ
ャリアジェット方式のプリンタ装置である。
【0056】なお、このプリンタ装置においては、上記
定量側に希釈液を、上記吐出側にインクを導入してもな
んら差し支えない。
【0057】また、このプリンタ装置においては、吐出
側のノズルと定量側のノズルが独立して備えられてお
り、吐出側のノズルの外部でインクと希釈液を混合する
ように構成されている(以下、このようなプリンタ装置
を外部混合型のプリンタ装置と称する。)ものとする。
そして、上記吐出側のノズルと上記定量側のノズルの吐
出口は同一面上に設けられ、かつ上記吐出側のノズルに
対して上記定量側のノズルを傾斜させた構成を有する。
【0058】かかるプリンタ装置は、図1及び図2に示
すように、吐出側のノズル1と定量側のノズル2を独立
に備えたオリフィスプレート3を有してなる。このオリ
フィスプレート3は、ニッケルやステンレス等の金属プ
レート、またはガラス、シリコン等のセラミックプレー
ト、或いはポリイミドやポリエチレンテレフタレート等
のプラスチックフィルムから形成されている。
【0059】このオリフィスプレート3に形成される吐
出側のノズル1は、当該オリフィスプレート3の厚み方
向に貫通するストレート形状とされた貫通孔として形成
されている。そして、この吐出側のノズル1の一方の開
口が希釈液オリフィスとなる吐出口1aとされ、他方の
開口が供給口1bとされている。この供給口1bには、
例えば希釈液である透明溶媒4が、透明溶媒供給流路5
を介して供給されるようになっている。
【0060】一方、定量側のノズル2は、インクの定量
混合を行い易くする目的で、吐出側のノズル1に向かっ
て傾斜された貫通孔として形成されている。すなわち、
この定量側のノズル2は、インクオリフィスとなる吐出
口2aが吐出側のノズル1の吐出口1aに向かって次第
に近づくように傾斜して形成されている。定量側のノズ
ル2を斜め孔として形成するには、例えばレーザ加工を
使用する。
【0061】本例では、例えば厚み50μmのポリイミ
ドフィルムにエキシマレーザによって、オリフィスプレ
ート3の法線方向に対して、43度の傾きをもって定量
側のノズル2を形成する。かかる定量側のノズル2の傾
斜角度については、特に限定されるものではない。
【0062】そして、この定量側のノズル2の一方の開
口がインクオリフィスとなる吐出口2aとされ、他方の
開口が供給口2bとされている。この供給口2bには、
例えばインク6が、インク供給流路7を介して供給され
るようになっている。
【0063】吐出側のノズル1の吐出口1aは、液滴を
吐出するという機能上、点対象の形状であることが望ま
しい。また、設計や製造の容易さから、円形状や正方形
状が好適である。本実施例では、円形状としている。
【0064】これに対して、定量側のノズル2の吐出口
2aは、自由度が高く、円形状に限らず、例えば図3に
示すように楕円形状、三角形状、三日月形状であっても
よい。本例では、円形状としている。この吐出口2の形
状は、レーザ加工時に使用するマスクの形状を変えるこ
とにより、簡単に形成できる。例えば、円形状とするに
は、マスクの形状を楕円形状とすればよい。
【0065】次に、このプリンタ装置における記録動作
について、図4を参照しながら説明する。
【0066】先ず、インク6と透明溶媒4の吐出待機時
においては、同図(a)に示すように、表面張力によ
り、吐出側のノズル1の吐出口1aに透明溶媒メニスカ
ス8が形成され、定量側のノズル2の吐出口2aにイン
クメニスカス9が形成される。
【0067】この吐出待機時においては、定量側のノズ
ル2と吐出側のノズル1を独立して備えるようにしてい
るので、インクと希釈液が接することなく、自然混合が
確実に回避される。
【0068】次に、インク6を定量し透明溶媒4と混合
させる。すなわち、図示しないピエゾ素子や発熱素子等
の圧力付与手段によって定量側のノズル2内の圧力を高
め、同図(b)に示すようにインク6を定量する。イン
ク6の混合量は、圧力付与手段に印加する電圧パルスの
電圧値或いはパルス幅をコントロールすることで調整で
きる。
【0069】すると、定量側のノズル2が吐出側のノズ
ル1に向かって傾斜しているので、インク6は吐出側の
ノズル1の吐出口1a方向に排出され、表面張力により
透明溶媒4と混じわって混合する。
【0070】次いで、定量側に設けられる圧力付与手段
への印加電圧を切り、吐出側に設けられる圧力付与手段
に駆動パルスを印加すると、定量側のノズル2内の圧力
は負圧となり、吐出側のノズル1内の圧力は高まる。そ
の結果、同図(c)に示すように、インク6と透明溶媒
4が混合してなる混合液10と、定量側のノズル2内に
戻るインク6とに分かれ、インクメニスカス9は定量側
のノズル2内部まで引き込まれる。また、混合液10
は、吐出側のノズル1の吐出口1aより突き出る。
【0071】続いて、吐出側の圧力付与手段への駆動パ
ルスを切る。すると、吐出側のノズル1内の圧力は負圧
となり、同図(d)に示すように透明溶媒4はノズル1
内に引き込まれ、混合液10は引きちぎれて所定のイン
ク濃度の液滴となって吐出される。
【0072】その後、同図(e)に示すように、定量側
のノズル2にインク6が再充填されるとともに、吐出側
のノズル1にも透明溶媒4が再充填されて、最初の待機
状態に復帰する。
【0073】以上が1サイクルの吐出動作であり、この
サイクルを順次繰り返して記録媒体上に画像等が形成さ
れる。なお、カラー画像の場合には、イエロー(以下Y
と示す)、マゼンダ(以下Mと示す)、シアン(以下C
と示す)及びブラック(以下Bと示す)等に対応して例
えば定量側のノズル4個を1組とし、各ノズルに各色の
インクをそれぞれ供給させるようにして、プリンタヘッ
ドアッセンブリをライン上に多数個並列させればカラー
画像を形成することが可能となる。
【0074】ここで本例の記録方法においては、吐出媒
体である希釈液の表面張力をq(dyn/cm)とし、
定量媒体であるインクの表面張力をp(dyn/cm)
とした場合に、q−p≧0なる関係が成立するようにし
ており、これらを所定の混合比で吐出直前に混合した場
合に、これらが混合性良好に混合され、混合性良好な混
合液が吐出され、正確な階調表現が可能とされる。
【0075】また、本例の記録方法においては、上記定
量媒体であるインクの粘性をα(cp)とし、上記吐出
媒体である希釈液の粘性をβ(cp)とするとき、β−
α≧0なる関係が成立するようにしており、これらを混
合した後の吐出が安定して行われ、吐出安定性が高い。
【0076】さらに、本例の記録方法においては、吐出
媒体と定量媒体の混合から混合液が記録媒体上に被着す
るまでの時間を1(msec)以下としており、実用的
な印刷速度や吐出位置精度を確保しつつ、定量媒体と吐
出媒体の混合性がさらに向上され、さらに正確な階調表
現が可能とされる。
【0077】
【実施例】次に、本発明の効果を確認すべく、以下のよ
うな実験を行った。すなわち、吐出媒体及び定量媒体の
物性を変更しながら上述したような構成を有するプリン
タ装置を用いて印刷を行い、その特性を調査した。ま
た、吐出媒体と定量媒体の混合から混合液が記録媒体上
に被着するまでの時間を変更しながら印刷を行い、その
特性を調査した。
【0078】〈実験例1〉本実験例においては、希釈液
を吐出媒体とし、インクを定量媒体として用いることと
し、表面張力の異なる希釈液サンプル及びインクサンプ
ルを用意し、これらサンプルを前述したようなプリンタ
装置の吐出媒体及び定量媒体として使用して2液混合性
の評価を行った。
【0079】〔実験例1−1〕先ず、溶媒として水、イ
ソプロピルアルコール及びグリセリンを使用し、これら
溶媒を適宜添加して下記表1に示す表面張力及び粘性
(いずれも温度20℃における値を示す。)を有するイ
ンクサンプル1−1〜1−4を調製した。なお、インク
サンプル1−1においては染料としてC.I.ダイレク
トイエロー50を使用し、インクサンプル1−2におい
ては染料としてC.I.ダイレクトイエロー87を使用
し、インクサンプル1−3においては染料としてC.
I.ダイレクトレッド83を使用し、インクサンプル1
−4においては染料としてC.I.ダイレクトレッド2
27を使用し、染料濃度を3重量%とした。
【0080】表面張力は、協和界面化学(株)社製の表
面張力計 CBVP−Z(機種名)を使用して測定し、
粘度はBROOK FIELD社製の粘度計 DV−I
I+(機種名)を使用して測定した。
【0081】
【表1】
【0082】次に、溶媒として水、イソプロピルアルコ
ール及びグリセリンを使用し、これら溶媒を適宜添加し
て下記表2に示す粘性及び表面張力(いずれも温度20
℃における値を示す。)を有する希釈液サンプル1−1
〜1−3を調製した。
【0083】
【表2】
【0084】続いて、これらインクサンプル1−1〜1
−4と希釈液サンプル1−1〜1−3を用いて2液の定
量混合吐出を行い、2液混合性の評価を行った。
【0085】即ち、上記インクサンプル1−1〜1−4
と希釈液サンプル1−1〜1−3を組み合わせて両者の
混合比率(インク濃度)を変化させて印画を行い、記録
媒体上に被着したときのドットを顕微鏡で観察し、該ド
ット内の濃度が一様になっているかを調べて下記に示す
3段階で評価した。すなわち、図5(a)に示すよう
に、ドット11内が一様に染まっているものを○とし、
図5(b)に示すようにドット11内に濃度の濃い部分
12が確認できるものの、実用上問題のないものを△と
し、図5(c)に示すように本来ドット11となるべき
部分が染まっておらず、一部のみに濃い部分12が形成
されており、実用不可能なものを×として評価した。
【0086】上記インクと希釈液の混合比率は、プリン
タヘッド駆動部の電圧及びパルス幅、波形で調整するこ
とが可能であり、その率の容易さという点では、1〜8
0%の範囲が挙げられる。
【0087】評価に際し、吐出条件は以下の通りとし
た。吐出側の電圧を20(V)、パルス幅を80(μs
ec)とし、定量側の電圧を最高値として20(V)と
し、その比率に対応して随時変化させ、パルス幅は10
0(μsec)とした。吐出周波数は5(kHz)、定
量混合されてから記録媒体に被着するまでの時間は約1
(msec)とした。また、吐出ノズルの径は35(μ
m)、定量ノズルの径は20(μm)とし、記録媒体上
でのドット径の大きさは120(μm)となるように設
定した。
【0088】この結果をインクサンプル及び希釈液サン
プルの組み合わせと、インク濃度とともに下記表3に示
す。ただし、表3中aはインク:希釈液が50:50の
場合を示し、表3中bはインク:希釈液が10:90の
場合を示し、表3中cはインク:希釈液が1:99の場
合を示す。
【0089】
【表3】
【0090】表3の結果を見てもわかるように、吐出媒
体である希釈液サンプルの表面張力q(dyn/cm)
と定量媒体であるインクサンプルの表面張力p(dyn
/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液サンプルと
インクサンプルの組み合わせにおいては、良好な2液混
合性が得られ、これらを所定の混合比で吐出直前に混合
した場合に、これらが混合性良好に混合され、混合性良
好な混合液が吐出され、正確な階調表現が可能となるこ
とが確認された。
【0091】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0092】〔実験例1−2〕次に、溶媒として水、エ
チレングリコールモノメチルエーテルとジエチレングリ
コールを使用し、これら溶媒を適宜添加するとともに、
更に界面活性剤として非イオン性界面活性剤(花王製、
商品名:エマルゲン985)を添加して下記表4に示す
表面張力及び粘性(いずれも温度20℃における値を示
す。)を有するインクサンプル1−5〜1−7を調製し
た。なお、インクサンプル1−5においては染料として
C.I.ダイレクトブルー6を使用し、インクサンプル
1−6においては染料としてC.I.ダイレクトブルー
86を使用し、インクサンプル1−7においては染料と
してC.I.ダイレクトブラック38を使用し、染料濃
度を5重量%とした。
【0093】
【表4】
【0094】一方、溶媒として水、エチレングリコール
モノメチルエーテルとジエチレングリコールを使用し、
これら溶媒を適宜添加するとともに、更に界面活性剤と
して非イオン性界面活性剤(花王製、商品名:エマルゲ
ン985)を添加して下記表5に示す表面張力及び粘性
(いずれも温度20℃における値を示す。)を有する希
釈液サンプル1−4〜1−6を調製した。
【0095】
【表5】
【0096】そして、これらインクサンプル1−5〜1
−7及び希釈液サンプル1−4〜1−6を用い、上記実
験例1−1と同様にして2液の定量混合吐出を行い、2
液の混合性を前述と同様にして評価した。この結果を下
記表6に示す。表6中においても表3と同様にしてイン
クと希釈液の混合比(インク濃度)を示す。
【0097】
【表6】
【0098】表6の結果を見てもわかるように、吐出媒
体である希釈液サンプルの表面張力q(dyn/cm)
と定量媒体であるインクサンプルの表面張力p(dyn
/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液サンプルと
インクサンプルの組み合わせにおいては、良好な2液混
合性が得られ、これらを所定の混合比で吐出直前に混合
した場合に、これらが混合性良好に混合され、混合性良
好な混合液が吐出され、正確な階調表現が可能となるこ
とが確認された。
【0099】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0100】〔実験例1−3〕次に、溶媒として水、2
−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、トリエタノー
ルアミン及びグリセリンを使用し、これら溶媒を適宜添
加して下記表7に示す表面張力及び粘性(いずれも温度
20℃における値を示す。)を有するインクサンプル1
−8〜1−10を調製した。なお、インクサンプル1−
8においては染料としてC.I.アシッドイエロー23
を使用し、インクサンプル1−9においては染料として
C.I.アシッドレッド27を使用し、インクサンプル
1−10においては染料としてC.I.アシッドブルー
9を使用し、染料濃度を3重量%とした。
【0101】
【表7】
【0102】一方、溶媒として水、2−(2−ブトキシ
エトキシ)エタノール、トリエタノールアミン及びグリ
セリンを使用し、これら溶媒を適宜添加して下記表8に
示す表面張力及び粘性(いずれも温度20℃における値
を示す。)を有する希釈液サンプル1−7〜1−9を調
製した。
【0103】
【表8】
【0104】また、溶媒として水にグリセリンを少量混
ぜたものを使用し、これら溶媒を適宜添加して表面張力
が70(dyn/cm)、粘性が1.5(cp)となる
ように調製し、これを希釈液サンプル1−10とした。
【0105】そして、これらインクサンプル1−8〜1
−10及び希釈液サンプル1−7〜1−10を用い、上
記実験例1−1と同様にして2液の定量混合吐出を行
い、2液混合性を評価した。この結果を下記表9に示
す。表9中においても表3と同様にしてインクと希釈液
の混合比(インク濃度)を示す。
【0106】
【表9】
【0107】表9の結果を見てもわかるように、吐出媒
体である希釈液サンプルの表面張力q(dyn/cm)
と定量媒体であるインクサンプルの表面張力p(dyn
/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液サンプルと
インクサンプルの組み合わせにおいては、良好な2液混
合性が得られ、これらを所定の混合比で吐出直前に混合
した場合に、これらが混合性良好に混合され、混合性良
好な混合液が吐出され、正確な階調表現が可能となるこ
とが確認された。
【0108】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0109】〔実験例1−4〕上記実験例1−1におい
て、定量混合されてから記録媒体に被着するまでの時間
を約1(msec)としたのを、約500(μsec)
に変え、その他は上記実験例1−1と同様にして2液の
定量混合吐出を行い、2液混合性を評価した。この結果
を下記表10乃至12に示す。表10乃至12において
も、表3と同様にしてインクと希釈液の混合比(インク
濃度)を示す。
【0110】
【表10】
【0111】
【表11】
【0112】
【表12】
【0113】表10〜12の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体である希釈液サンプルの表面張力q(dy
n/cm)と定量媒体であるインクサンプルの表面張力
p(dyn/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液
サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良
好な2液混合性が得られた。
【0114】しかしながら、定量媒体と吐出媒体の定量
混合から記録媒体に被着するまでの時間がこれまでの実
験よりも短くなされていることから2液混合性が低下し
てしまっており、上記定量混合から記録媒体に被着する
までの時間が2液混合性に影響を及ぼすことが確認され
た。
【0115】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0116】〔実験例1−5〕さらに、これまで使用し
た各インクサンプル及び希釈液サンプルの組合わせを変
更し、実験例1−4と同様にして2液の定量混合吐出を
おこない、2液混合性の評価を行った。この結果を下記
表13乃至15に示す。表13乃至15においても、表
3と同様にしてインクと希釈液の混合比(インク濃度)
を示す。
【0117】
【表13】
【0118】
【表14】
【0119】
【表15】
【0120】表13〜15の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体である希釈液サンプルの表面張力q(dy
n/cm)と定量媒体であるインクサンプルの表面張力
p(dyn/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液
サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良
好な2液混合性が得られ、これらを所定の混合比で吐出
直前に混合した場合に、これらが混合性良好に混合さ
れ、混合性良好な混合液が吐出され、正確な階調表現が
可能となることが確認された。
【0121】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0122】〔実験例1−6〕上記実験例1−5におい
て、定量混合されてから記録媒体に付着するまでの時間
を約500(msec)としたのを、約100(μse
c)に変え、その他は上記実験例1−5と同様の方法に
より2液の定量混合吐出を行い、2液の混合性の評価を
行った。この結果を下記表16乃至18に示す。表16
乃至18においても、表3と同様にしてインクと希釈液
の混合比(インク濃度)を示す。
【0123】
【表16】
【0124】
【表17】
【0125】
【表18】
【0126】表16〜18の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体である希釈液サンプルの表面張力q(dy
n/cm)と定量媒体であるインクサンプルの表面張力
p(dyn/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液
サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良
好な2液混合性が得られた。
【0127】しかしながら、定量媒体と吐出媒体の定量
混合から記録媒体に被着するまでの時間が実験例1−5
よりも短くなされていることから2液混合性が低下して
しまっており、上記定量混合から記録媒体に被着するま
での時間が2液混合性に影響を及ぼすことが確認され
た。
【0128】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0129】以上の実験例1の結果から、本発明の記録
方法のように、希釈液である吐出媒体にインクである定
量媒体を所定の混合比で吐出直前に混合して混合液であ
る希釈インクとし、前記希釈インクを記録媒体上に被着
させる際に、吐出媒体と定量媒体として、吐出媒体の表
面張力をq(dyn/cm)とし、定量媒体の表面張力
をp(dyn/cm)としたときに、q−p≧0の関係
が成り立つような吐出媒体と定量媒体を使用すれば、定
量媒体及び吐出媒体の表面張力の値及びその関係が混合
動作に適したものとなされており、正確な階調表現が可
能となされることが確認された。
【0130】〈実験例2〉本実験例においては、インク
を吐出媒体とし、希釈液を定量媒体として用いることと
し、表面張力の異なる希釈液サンプル及びインクサンプ
ルを用意し、これらサンプルを前述したようなプリンタ
装置の吐出媒体及び定量媒体として使用して2液混合性
の評価を行った。
【0131】〔実験例2−1〕先ず、溶媒として水、イ
ソプロピルアルコール及びグリセリンを使用し、これら
溶媒を適宜添加して下記表19に示す表面張力及び粘性
(いずれも温度20℃における値を示す。)を有するイ
ンクサンプル2−1〜2−3を調製した。なお、インク
サンプル2−1においては染料としてC.I.ダイレク
トイエロー50を使用し、インクサンプル2−2におい
ては染料としてC.I.ダイレクトイエロー87を使用
し、インクサンプル2−3においては染料としてC.
I.ダイレクトレッド83を使用し、染料濃度を3重量
%とした。
【0132】表面張力は、協和界面化学(株)社製の表
面張力計 CBVP−Z(機種名)を使用して測定し、
粘度はBROOK FIELD社製の粘度計 DV−I
I+(機種名)を使用して測定した。
【0133】
【表19】
【0134】次に、溶媒として水、イソプロピルアルコ
ール及びグリセリンを使用し、これら溶媒を適宜添加し
て下記表20に示す表面張力及び粘性(いずれも温度2
0℃における値を示す。)を有する希釈液サンプル2−
1〜2−4を調製した。
【0135】
【表20】
【0136】続いて、これらインクサンプル2−1〜2
−3と希釈液サンプル2−1〜2−4を用い、定量媒体
として希釈液サンプル2−1〜2−4を使用し、吐出媒
体としてインクサンプル2−1〜2−3を使用した以外
は、前述の実験例1−1と同様にして2液の定量混合吐
出を行い、2液混合性の評価を行った。
【0137】この結果をインクサンプル及び希釈液サン
プルの組み合わせと、インク濃度とともに下記表21に
示す。ただし、表21中aは希釈液:インクが50:5
0の場合を示し、表21中bは希釈液:インクが10:
90の場合を示し、表21中cは希釈液:インクが1:
99の場合を示す。
【0138】
【表21】
【0139】表21の結果を見てもわかるように、吐出
媒体であるインクサンプルの表面張力q(dyn/c
m)と定量媒体である希釈液サンプルの表面張力p(d
yn/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液サンプ
ルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良好な2
液混合性が得られ、これらを所定の混合比で吐出直前に
混合した場合に、これらが混合性良好に混合され、混合
性良好な混合液が吐出され、正確な階調表現が可能とな
ることが確認された。
【0140】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0141】〔実験例2−2〕次に、溶媒として水、エ
チレングリコールモノメチルエーテルとジエチレングリ
コールを使用し、これら溶媒を適宜添加するとともに、
更に界面活性剤として非イオン性界面活性剤(花王製、
商品名:エマルゲン985)を添加して下記表22に示
す表面張力及び粘性(いずれも温度20℃における値を
示す。)を有するインクサンプル2−4〜2−6を調製
した。なお、インクサンプル2−4においては染料とし
てC.I.ダイレクトレッド227を使用し、インクサ
ンプル2−5においては染料としてC.I.ダイレクト
ブルー6を使用し、インクサンプル2−6においては染
料としてC.I.ダイレクトブルー86を使用し、染料
濃度を5重量%とした。
【0142】
【表22】
【0143】一方、溶媒として水、エチレングリコール
モノメチルエーテルとジエチレングリコールを使用し、
これら溶媒を適宜添加するとともに、更に界面活性剤と
して非イオン性界面活性剤(花王製、商品名:エマルゲ
ン985)を添加して下記表23に示す表面張力及び粘
性(いずれも温度20℃における値を示す。)を有する
希釈液サンプル2−5〜2−7を調製した。
【0144】
【表23】
【0145】そして、これら希釈液サンプル2−5〜2
−7及びインクサンプル2−4〜2−6を用い、上記実
験例2−1と同様にして2液の定量混合吐出を行い、2
液の混合性を評価した。この結果を下記表24に示す。
表24中においても表21と同様にしてインクと希釈液
の混合比(インク濃度)を示す。
【0146】
【表24】
【0147】表24の結果を見てもわかるように、吐出
媒体であるインクサンプルの表面張力q(dyn/c
m)と定量媒体である希釈液サンプルの表面張力p(d
yn/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液サンプ
ルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良好な2
液混合性が得られ、混合性良好な混合液が吐出され、正
確な階調表現が可能となることが確認された。
【0148】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0149】〔実験例2−3〕次に、溶媒として水、2
−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、トリエタノー
ルアミン及びグリセリンを使用し、これら溶媒を適宜添
加して下記表25に示す表面張力及び粘性(いずれも温
度20℃における値を示す。)を有するインクサンプル
2−7〜2−9を調製した。なお、インクサンプル2−
7においては染料としてC.I.アシッドイエロー23
を使用し、インクサンプル2−8においては染料として
C.I.アシッドレッド27を使用し、インクサンプル
2−9においては染料としてC.I.アシッドブルー9
を使用し、染料濃度を3重量%とした。
【0150】
【表25】
【0151】一方、溶媒として水、2−(2−ブトキシ
エトキシ)エタノール、トリエタノールアミン及びグリ
セリンを使用し、これら溶媒を適宜添加して下記表26
に示す表面張力及び粘性(いずれも温度20℃における
値を示す。)を有する希釈液サンプル2−8〜2−10
を調製した。
【0152】
【表26】
【0153】そして、これら希釈液サンプル2−8〜2
−10及びインクサンプル2−7〜2−9を用い、上記
実験例2−1と同様にして2液の定量混合吐出を行い、
2液混合性を評価した。この結果を下記表27に示す。
表27中においても表21と同様にしてインクと希釈液
の混合比(インク濃度)を示す。
【0154】
【表27】
【0155】表27の結果を見てもわかるように、吐出
媒体であるインクサンプルの表面張力q(dyn/c
m)と定量媒体である希釈液サンプルの表面張力p(d
yn/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液サンプ
ルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良好な2
液混合性が得られ、混合性良好な混合液が吐出され、正
確な階調表現が可能となることが確認された。
【0156】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0157】〔実験例2−4〕上記実験例2−1〜2−
3において、定量混合されてから記録媒体に付着するま
での時間を約1(msec)としたのを、約500(μ
sec)に変え、その他は上記実験例2−1と同様にし
て2液の定量混合吐出を行い、2液混合性を評価した。
この結果を下記表28乃至30に示す。表28乃至30
中においても表21と同様にしてインクと希釈液の混合
比(インク濃度)を示す。
【0158】
【表28】
【0159】
【表29】
【0160】
【表30】
【0161】表28〜30の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体であるインクサンプルの表面張力q(dy
n/cm)と定量媒体である希釈液サンプルの表面張力
p(dyn/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液
サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良
好な2液混合性が得られた。
【0162】しかしながら、定量媒体と吐出媒体の定量
混合から記録媒体に被着するまでの時間がこれまでの実
験よりも短くなされていることから2液混合性が低下し
てしまっており、上記定量混合から記録媒体に被着する
までの時間が2液混合性に影響を及ぼすことが確認され
た。
【0163】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0164】〔実験例2−5〕さらに、これまで使用し
た各インクサンプル及び希釈液サンプルの組合わせを変
更し、実験例2−4と同様にして2液の定量混合吐出を
おこない、2液混合性の評価を行った。この結果を下記
表31乃至33に示す。表31乃至33においても、表
21と同様にしてインクと希釈液の混合比(インク濃
度)を示す。
【0165】
【表31】
【0166】
【表32】
【0167】
【表33】
【0168】表31〜33の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体であるインクサンプルの表面張力q(dy
n/cm)と定量媒体である希釈液サンプルの表面張力
p(dyn/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液
サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良
好な2液混合性が得られた。
【0169】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0170】〔実験例2−6〕上記実験例2−5におい
て、定量混合されてから記録媒体に付着するまでの時間
を約500(μsec)としたのを、約100(μse
c)に変え、その他は上記実験例2−5と同様の方法に
より2液の定量混合吐出を行い、2液の混合性を評価し
た。この結果を下記表34乃至36に示す。表34乃至
36においても、表21と同様にしてインクと希釈液の
混合比(インク濃度)を示す。
【0171】
【表34】
【0172】
【表35】
【0173】
【表36】
【0174】表34〜36の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体であるインクサンプルの表面張力q(dy
n/cm)と定量媒体である希釈液サンプルの表面張力
p(dyn/cm)がq−p≧0の関係を有する希釈液
サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良
好な2液混合性が得られた。
【0175】しかしながら、定量媒体と吐出媒体の定量
混合から記録媒体に被着するまでの時間が実験例2−5
よりも短くなされていることから2液混合性が低下して
しまっており、上記定量混合から記録媒体に被着するま
での時間が2液混合性に影響を及ぼすことが確認され
た。
【0176】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0177】以上の実験例2の結果から、本発明の記録
方法のように、インクである吐出媒体に希釈液である定
量媒体を所定の混合比で吐出直前に混合して混合液であ
る希釈インクとし、前記希釈インクを記録媒体上に被着
させる際に、吐出媒体と定量媒体として、吐出媒体の表
面張力をq(dyn/cm)とし、定量媒体の表面張力
をp(dyn/cm)としたときに、q−p≧0の関係
が成り立つような吐出媒体と定量媒体を使用すれば、定
量媒体及び吐出媒体の表面張力の値及びその関係が混合
動作に適したものとなされており、正確な階調表現が可
能となされることが確認された。
【0178】〈実験例3〉本実験例においては、希釈液
を吐出媒体とし、インクを定量媒体として用いることと
し、表面張力及び粘性の異なる希釈液サンプル及びイン
クサンプルを用意し、これらサンプルを前述したような
プリンタ装置の吐出媒体及び定量媒体として使用して2
液混合性及び吐出安定性の評価を行った。
【0179】〔実験例3−1〕先ず、溶媒として水、イ
ソプロピルアルコール及びグリセリンを使用し、これら
溶媒を適宜添加して下記表37に示す表面張力及び粘性
(いずれも温度20℃における値を示す。)を有するイ
ンクサンプル3−1〜3−8を調製した。なお、インク
サンプル3−1においては染料としてC.I.ダイレク
トイエロー50を使用し、インクサンプル3−2におい
ては染料としてC.I.ダイレクトイエロー87を使用
し、インクサンプル3−3においては染料としてC.
I.ダイレクトレッド83を使用し、インクサンプル3
−4においては染料としてC.I.ダイレクトレッド2
27を使用し、インクサンプル3−5においては染料と
してC.I.ダイレクトブルー6を使用し、インクサン
プル3−6においては染料としてC.I.ダイレクトブ
ルー86を使用し、インクサンプル3−7においては染
料としてC.I.ダイレクトブラック38を使用し、イ
ンクサンプル3−8においては染料としてC.I.ダイ
レクトブラック154を使用し、染料濃度を3重量%と
した。
【0180】表面張力は、協和界面化学(株)社製の表
面張力計 CBVP−Z(機種名)を使用して測定し、
粘度はBROOK FIELD社製の粘度計 DV−I
I+(機種名)を使用して測定した。
【0181】
【表37】
【0182】次に、水、イソプロピルアルコール及びグ
リセリンを使用し、これら溶媒を適宜添加して下記表3
8に示す表面張力及び粘性(いずれも温度20℃におけ
る値を示す。)を有する希釈液サンプル3−1〜3−6
を調製した。
【0183】
【表38】
【0184】続いて、これらインクサンプル3−1〜3
−8と希釈液サンプル3−1〜3−6を用い、上記実験
例1−1と同様にして2液の定量混合吐出を行い、2液
混合性及び吐出安定性の評価を行った。
【0185】2液混合性の評価は、上記実験例1−1と
同様に行った。一方の吐出安定性の評価は、上記インク
サンプル3−1〜3−8と希釈液サンプル3−1〜3−
6を組み合わせてインク濃度を変化させて印画を行い、
その印画パターンの形成位置が、希釈液サンプルのみを
吐出させた場合の印画パターンの形成位置に対してどの
程度ずれるかを調べて下記に示す3段階で評価した。す
なわち、ずれの大きさが30μmよりも小さいものを
○、ずれの大きさが30μm〜60μmの範囲のものを
△、ずれの大きさが60μmよりも大きいものを×とし
て評価した。
【0186】このときの印画パターンは図6に示すよう
に、図6中Dで示す直径が120μmの2個の円形のパ
ターン41,42が隣合って形成されるものとする。な
お、ここでは上記円形パターン41,42を希釈液のみ
によって形成したパターンとして説明する。すなわち、
上記円形パターンと同様の円形パターンを混合液滴によ
り形成した円形パターン43,44の円形パターン4
1,42の形成位置に対するずれ、すなわち図5中d
1 ,d2 で示すずれの大きさを測定した。
【0187】この結果をインクサンプル及び希釈液サン
プルの組み合わせと、インク濃度とともに下記表39及
び表40に示す。ただし、表39,40中aはインク:
希釈液が50:50の場合を示し、表39,40中bは
インク:希釈液が10:90の場合を示し、表39,4
0中cはインク:希釈液が1:99の場合を示す。そし
て、表39及び表40中、2液混合性の結果を混とし、
吐出安定性の結果を吐として示し、これ以降も同様とす
る。
【0188】
【表39】
【0189】
【表40】
【0190】表39及び表40の結果を見てもわかるよ
うに、吐出媒体である希釈液サンプルの表面張力q(d
yn/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体であるイン
クサンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性が得られ、これらを所定の混合比
で吐出直前に混合した場合に、これらが混合性良好に混
合され、混合性良好な混合液が吐出され、正確な階調表
現が可能となること、吐出安定性が良好となることが確
認された。
【0191】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0192】〔実験例3−2〕次に、溶媒として水、エ
チレングリコールモノメチルエーテルとジエチレングリ
コールを使用し、これら溶媒を適宜添加するとともに、
更に界面活性剤として非イオン性界面活性剤(花王製、
商品名:エマルゲン985)を添加して下記表41に示
す表面張力及び粘性(いずれも温度20℃における値を
示す。)を有するインクサンプル3−9〜3−14を調
製した。なお、インクサンプル3−9においては染料と
してC.I.アシッドイエロー23を使用し、インクサ
ンプル3−10においては染料としてC.I.アシッド
イエロー42を使用し、インクサンプル3−11におい
ては染料としてC.I.アシッドレッド27を使用し、
インクサンプル3−12においては染料としてC.I.
アシッドレッド52を使用し、インクサンプル3−13
においては染料としてC.I.アシッドブルー9を使用
し、インクサンプル3−14においては染料としてC.
I.アシッドブルー15を使用し、染料濃度を3重量%
とした。
【0193】
【表41】
【0194】一方、溶媒として水、エチレングリコール
モノメチルエーテルとジエチレングリコールを使用し、
これら溶媒を適宜添加するとともに、更に界面活性剤と
して非イオン性界面活性剤(花王製、商品名:エマルゲ
ン985)を添加して下記表42に示す表面張力及び粘
性(いずれも温度20℃における値を示す。)を有する
希釈液サンプル3−7〜3−12を調製した。
【0195】
【表42】
【0196】そして、これら希釈液サンプル3−7〜3
−12及びインクサンプル3−9〜3−14を用い、上
記実験例3−1と同様にして2液の定量混合吐出を行
い、2液混合性及び吐出安定性を評価した。この結果を
下記表43及び表44に示す。表43及び表44中にお
いても表39,40と同様にしてインクと希釈液の混合
比(インク濃度)を示す。
【0197】
【表43】
【0198】
【表44】
【0199】表43及び表44の結果を見てもわかるよ
うに、吐出媒体である希釈液サンプルの表面張力q(d
yn/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体であるイン
クサンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性が得られ、これらを所定の混合比
で吐出直前に混合した場合に、これらが混合性良好に混
合され、混合性良好な混合液が吐出され、正確な階調表
現が可能となること、吐出安定性が良好となることが確
認された。
【0200】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0201】〔実験例3−3〕次に、溶媒として水、2
−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、トリエタノー
ルアミン及びグリセリンを使用し、これら溶媒を適宜添
加するとともに、更に界面活性剤として非イオン性界面
活性剤(花王製、商品名:エマルゲン985)を添加し
て下記表45に示す表面張力及び粘性(いずれも温度2
0℃における値を示す。)を有するインクサンプル3−
15〜3−17を調製した。なお、インクサンプル3−
15においては染料としてC.I.アシッドブラック2
4を使用し、インクサンプル3−16においては染料と
してC.I.アシッドブラック72を使用し、インクサ
ンプル3−17においては染料としてC.I.アシッド
ブラック94を使用し、染料濃度を3重量%とした。
【0202】
【表45】
【0203】一方、溶媒として水、2−(2−ブトキシ
エトキシ)エタノール、トリエタノールアミン及びグリ
セリンを使用し、これら溶媒を適宜添加するとともに、
更に界面活性剤として非イオン性界面活性剤(花王製、
商品名:エマルゲン985)を添加して下記表46に示
す表面張力及び粘性(いずれも温度20℃における値を
示す。)を有する希釈液サンプル3−13〜3−15を
調製した。
【0204】
【表46】
【0205】また、溶媒として水にグリセリンを少量混
ぜたものを使用し、これら溶媒を適宜添加して表面張力
が70dyn/cm、粘性が1.5cpとなるように調
製し、これを希釈液サンプル3−16とした。
【0206】そして、これら希釈液サンプル3−13〜
3−16及びインクサンプル3−15〜3−17を用
い、上記実験例3−1と同様にして2液の定量混合吐出
を行い、2液混合性及び吐出安定性を評価した。この結
果を下記表47に示す。表47に中においても表39,
40と同様にしてインクと希釈液の混合比(インク濃
度)を示す。
【0207】
【表47】
【0208】表47の結果を見てもわかるように、吐出
媒体である希釈液サンプルの表面張力q(dyn/c
m)、粘性β(cp)と、定量媒体であるインクサンプ
ルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(cp)が、
q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希釈液サン
プルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良好な
2液混合性が得られ、これらを所定の混合比で吐出直前
に混合した場合に、これらが混合性良好に混合され、混
合性良好な混合液が吐出され、正確な階調表現が可能と
なること、吐出安定性が良好となることが確認された。
【0209】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0210】〔実験例3−4〕上記実験例3−1〜3−
3において、定量混合されてから記録媒体に付着するま
での時間を約1(msec)としたのを、約500(μ
sec)に変え、その他は上記実験例3−1と同様にし
て2液の定量混合吐出を行い、2液混合性及び吐出安定
性を評価した。この結果を下記表48乃至51に示す。
表48乃至51中においても表39,40と同様にして
インクと希釈液の混合比(インク濃度)を示す。
【0211】
【表48】
【0212】
【表49】
【0213】
【表50】
【0214】
【表51】
【0215】表48〜51の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体である希釈液サンプルの表面張力q(dy
n/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体であるインク
サンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性及び吐出安定性が得られた。
【0216】しかしながら、定量媒体と吐出媒体の定量
混合から記録媒体に被着するまでの時間がこれまでの実
験よりも短くなされていることから2液混合性が低下し
てしまっており、上記定量混合から記録媒体に被着する
までの時間が2液混合性に影響を及ぼすことが確認され
た。
【0217】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0218】〔実験例3−5〕さらに、これまで使用し
た各インクサンプル及び希釈液サンプルの組合わせを変
更し、実験例3−4と同様にして2液の定量混合吐出を
おこない、2液混合性の評価を行った。この結果を下記
表52乃至55に示す。表52乃至55においても、表
39,40と同様にしてインクと希釈液の混合比(イン
ク濃度)を示す。
【0219】
【表52】
【0220】
【表53】
【0221】
【表54】
【0222】
【表55】
【0223】表52〜55の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体である希釈液サンプルの表面張力q(dy
n/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体であるインク
サンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性が得られ、これらを所定の混合比
で吐出直前に混合した場合に、これらが混合性良好に混
合され、混合性良好な混合液が吐出され、正確な階調表
現が可能となること、吐出安定性が良好となることが確
認された。
【0224】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0225】〔実験例3−6〕上記実験例3−5におい
て、定量混合されてから記録媒体に付着するまでの時間
を約500(μsec)としたのを、約100(μse
c)に変え、その他は上記実験例3−5と同様の方法に
より2液の定量混合吐出を行い、2液混合性及び吐出安
定性を評価した。この結果を下記表56乃至59に示
す。表56乃至59においても、表39,40と同様に
してインクと希釈液の混合比(インク濃度)を示す。
【0226】
【表56】
【0227】
【表57】
【0228】
【表58】
【0229】
【表59】
【0230】表56〜59の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体である希釈液サンプルの表面張力q(dy
n/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体であるインク
サンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性及び吐出安定性が得られた。
【0231】しかしながら、定量媒体と吐出媒体の定量
混合から記録媒体に被着するまでの時間がこれまでの実
験よりも短くなされていることから2液混合性が低下し
てしまっており、上記定量混合から記録媒体に被着する
までの時間が2液混合性に影響を及ぼすことが確認され
た。
【0232】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体である希釈
液サンプルよりも定量媒体であるインクサンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0233】以上の実験例3の結果から、本発明の記録
方法のように、希釈液である吐出媒体にインクである定
量媒体を所定の混合比で吐出直前に混合して混合液であ
る希釈インクとし、前記希釈インクを記録媒体上に被着
させる際に、吐出媒体と定量媒体として、吐出媒体の表
面張力をq(dyn/cm)、粘性をβ(cp)とし、
定量媒体の表面張力をp(dyn/cm)、粘性をα
(cp)としたときに、q−p≧0、且つβ−α≧0の
関係が成り立つような吐出媒体と定量媒体を使用すれ
ば、定量媒体及び吐出媒体の表面張力の値及びその関係
が混合動作及び吐出動作に適したものとなされており、
材質に関係なくこれらの吐出安定性が確保され、正確な
階調表現が可能となされることが確認された。
【0234】〈実験例4〉本実験例においては、インク
を吐出媒体とし、希釈液を定量媒体として用いることと
し、表面張力及び粘度の異なる希釈液サンプル及びイン
クサンプルを用意し、これらサンプルを前述したような
プリンタ装置の吐出媒体及び定量媒体として使用して2
液混合性及び吐出安定性の評価を行った。
【0235】〔実験例4−1〕先ず、溶媒として水、イ
ソプロピルアルコール及びグリセリンを使用し、これら
溶媒を適宜添加して下記表60に示す表面張力及び粘性
(いずれも温度20℃における値を示す。)を有するイ
ンクサンプル4−1〜4−6を調製した。なお、インク
サンプル4−1においては染料としてC.I.ダイレク
トイエロー50を使用し、インクサンプル4−2におい
ては染料としてC.I.ダイレクトイエロー87を使用
し、インクサンプル4−3においては染料としてC.
I.ダイレクトレッド83を使用し、インクサンプル4
−4においては染料としてC.I.ダイレクトレッド2
27を使用し、インクサンプル4−5においては染料と
してC.I.ダイレクトブルー6を使用し、インクサン
プル4−6においては染料としてC.I.ダイレクトブ
ルー86を使用し、染料濃度を3重量%とした。
【0236】表面張力は、協和界面化学(株)社製の表
面張力計 CBVP−Z(機種名)を使用して測定し、
粘度はBROOK FIELD社製の粘度計 DV−I
I+(機種名)を使用して測定した。
【0237】
【表60】
【0238】次に、溶媒として水、イソプロピルアルコ
ール及びグリセリンを使用し、これら溶媒を適宜添加し
て下記表61に示す表面張力及び粘性(いずれも温度2
0℃における値を示す。)を有する希釈液サンプル4−
1〜4−8を調製した。
【0239】
【表61】
【0240】続いて、これらインクサンプル4−1〜4
−6と希釈液サンプル4−1〜4−8を用い、上記実験
例1−1と同様にして2液の定量混合吐出を行い、2液
混合性及び吐出安定性の評価を行った。2液混合性の評
価は、上記実験例1−1と同様に行い、吐出安定性の評
価は、上記実験例3−1と同様に行った。
【0241】この結果をインクサンプル及び希釈液サン
プルの組み合わせと、インク濃度とともに下記表62及
び表63に示す。ただし、表62,63中aは希釈液:
インクが50:50の場合を示し、表62,63中bは
希釈液:インクが10:90の場合を示し、表62,6
3中cは希釈液:インクが1:99の場合を示す。そし
て、表39及び表40中、2液混合性の結果を混とし、
吐出安定性の結果を吐として示し、これ以降も同様とす
る。
【0242】
【表62】
【0243】
【表63】
【0244】表62及び表63の結果を見てもわかるよ
うに、吐出媒体であるインクサンプルの表面張力q(d
yn/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体である希釈
液サンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性が得られ、これらを所定の混合比
で吐出直前に混合した場合に、これらが混合性良好に混
合され、混合性良好な混合液が吐出され、正確な階調表
現が可能となること、吐出安定性が良好となることが確
認された。
【0245】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0246】〔実験例4−2〕次に、溶媒として水、エ
チレングリコールモノメチルエーテルとジエチレングリ
コールを使用し、これら溶媒を適宜添加するとともに、
更に界面活性剤として非イオン性界面活性剤(花王製、
商品名:エマルゲン985)を添加して下記表64に示
す表面張力及び粘性(いずれも温度20℃における値を
示す。)を有するインクサンプル4−7〜4−12を調
製した。なお、インクサンプル4−7においては染料と
してC.I.アシッドイエロー23を使用し、インクサ
ンプル4−8においては染料としてC.I.アシッドイ
エロー42を使用し、インクサンプル4−9においては
染料としてC.I.アシッドレッド27を使用し、イン
クサンプル4−10においては染料としてC.I.アシ
ッドレッド52を使用し、インクサンプル4−11にお
いては染料としてC.I.アシッドブルー9を使用し、
インクサンプル4−12においては染料としてC.I.
アシッドブルー15を使用し、染料濃度を3重量%とし
た。
【0247】
【表64】
【0248】一方、溶媒として水、エチレングリコール
モノメチルエーテルとジエチレングリコールを使用し、
これら溶媒を適宜添加するとともに、更に界面活性剤と
して非イオン性界面活性剤(花王製、商品名:エマルゲ
ン985)を添加して下記表65に示す表面張力及び粘
性(いずれも温度20℃における値を示す。)を有する
希釈液サンプル4−9〜4−14を調製した。
【0249】
【表65】
【0250】そして、これら希釈液サンプル4−9〜4
−14及びインクサンプル4−7〜4−12を用い、上
記実験例4−1と同様にして2液の定量混合吐出を行
い、2液混合性及び吐出安定性を評価した。この結果を
下記表66及び表67に示す。表66及び表67中にお
いても表62,63と同様にしてインクと希釈液の混合
比(インク濃度)を示す。
【0251】
【表66】
【0252】
【表67】
【0253】表66及び表67の結果を見てもわかるよ
うに、吐出媒体であるインクサンプルの表面張力q(d
yn/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体である希釈
液サンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性が得られ、これらを所定の混合比
で吐出直前に混合した場合に、これらが混合性良好に混
合され、混合性良好な混合液が吐出され、正確な階調表
現が可能となること、吐出安定性が良好となることが確
認された。
【0254】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0255】〔実験例4−3〕次に、溶媒として水、2
−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、トリエタノー
ルアミン及びグリセリンを使用し、これら溶媒を適宜添
加するとともに、更に界面活性剤として非イオン性界面
活性剤(花王製、商品名:エマルゲン985)を添加し
て下記表68に示す表面張力及び粘性(いずれも温度2
0℃における値を示す。)を有するインクサンプル4−
13〜4−15を調製した。なお、インクサンプル4−
13においては染料としてC.I.アシッドブラック2
4を使用し、インクサンプル4−14においては染料と
してC.I.アシッドブラック72を使用し、インクサ
ンプル4−15においては染料としてC.I.アシッド
ブラック94を使用し、染料濃度を3重量%とした。
【0256】
【表68】
【0257】一方、溶媒として水、2−(2−ブトキシ
エトキシ)エタノール、トリエタノールアミン及びグリ
セリンを使用し、これら溶媒を適宜添加するとともに、
更に界面活性剤として非イオン性界面活性剤(花王製、
商品名:エマルゲン985)を添加して下記表69に示
す表面張力及び粘性(いずれも温度20℃における値を
示す。)を有する希釈液サンプル4−15〜4−17を
調製した。
【0258】
【表69】
【0259】そして、これら希釈液サンプル4−15〜
4−17及びインクサンプル4−13〜4−15を用
い、上記実験例4−1と同様にして2液の定量混合吐出
を行い、2液混合性及び吐出安定性を評価した。この結
果を下記表70に示す。表70中においても表62,6
3と同様にしてインクと希釈液の混合比(インク濃度)
を示す。
【0260】
【表70】
【0261】表70の結果を見てもわかるように、吐出
媒体であるインクサンプルの表面張力q(dyn/c
m)、粘性β(cp)と、定量媒体である希釈液サンプ
ルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(cp)が、
q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希釈液サン
プルとインクサンプルの組み合わせにおいては、良好な
2液混合性得られ、これらを所定の混合比で吐出直前に
混合した場合に、これらが混合性良好に混合され、混合
性良好な混合液が吐出され、正確な階調表現が可能とな
ること、吐出安定性が良好となることが確認された。
【0262】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0263】〔実験例4−4〕上記実験例4−1〜4−
2において、定量混合されてから記録媒体に付着するま
での時間を約1(msec)としたのを、約500(μ
sec)に変え、その他は上記実験例4−1と同様にし
て2液の定量混合吐出を行い、2液混合性及び吐出安定
性を評価した。この結果を下記表71乃至74に示す。
表71乃至74中においても表62,63と同様にして
インクと希釈液の混合比(インク濃度)を示す。
【0264】
【表71】
【0265】
【表72】
【0266】
【表73】
【0267】
【表74】
【0268】表71〜74の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体であるインクサンプルの表面張力q(dy
n/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体である希釈液
サンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性及び吐出安定性が得られた。
【0269】しかしながら、定量媒体と吐出媒体の定量
混合から記録媒体に被着するまでの時間がこれまでの実
験よりも短くなされていることから2液混合性が低下し
てしまっており、上記定量混合から記録媒体に被着する
までの時間が2液混合性に影響を及ぼすことが確認され
た。
【0270】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0271】〔実験例4−5〕さらに、これまで使用し
た各インクサンプル及び希釈液サンプルの組合わせを変
更し、実験例4−4と同様にして2液の定量混合吐出を
おこない、2液混合性の評価を行った。この結果を下記
表75乃至78に示す。表75乃至78においても、表
62,63と同様にしてインクと希釈液の混合比(イン
ク濃度)を示す。
【0272】
【表75】
【0273】
【表76】
【0274】
【表77】
【0275】
【表78】
【0276】表75〜78の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体であるインクサンプルの表面張力q(dy
n/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体である希釈液
サンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性が得られ、これらを所定の混合比
で吐出直前に混合した場合に、これらが混合性良好に混
合され、混合性良好な混合液が吐出され、正確な階調表
現が可能となること、吐出安定性が良好となることが確
認された。
【0277】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0278】〔実験例4−6〕上記実験例4−5におい
て、定量混合されてから記録媒体に付着するまでの時間
を約500(μsec)としたのを、約100(μse
c)に変え、その他は上記実験例4−5と同様の方法に
より2液の定量混合吐出を行い、2液混合性及び吐出安
定性を評価した。この結果を下記表79乃至82に示
す。表79乃至82においても、表62,63と同様に
してインクと希釈液の混合比(インク濃度)を示す。
【0279】
【表79】
【0280】
【表80】
【0281】
【表81】
【0282】
【表82】
【0283】表79〜82の結果を見てもわかるよう
に、吐出媒体であるインクサンプルの表面張力q(dy
n/cm)、粘性β(cp)と、定量媒体である希釈液
サンプルの表面張力p(dyn/cm)、粘性α(c
p)が、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係を有する希
釈液サンプルとインクサンプルの組み合わせにおいて
は、良好な2液混合性及び吐出安定性が得られた。
【0284】しかしながら、定量媒体と吐出媒体の定量
混合から記録媒体に被着するまでの時間がこれまでの実
験よりも短くなされていることから2液混合性が低下し
てしまっており、上記定量混合から記録媒体に被着する
までの時間が2液混合性に影響を及ぼすことが確認され
た。
【0285】また、希釈液サンプルとインクサンプルの
組み合わせが同じ場合においては、吐出媒体であるイン
クサンプルよりも定量媒体である希釈液サンプルの比率
が少ない方が良好な結果を示すことが判った。
【0286】以上の実験例4の結果から、本発明の記録
方法のように、インクである吐出媒体に希釈液である定
量媒体を所定の混合比で吐出直前に混合して希釈インク
とし、前記希釈インクを記録媒体上に被着させる際に、
吐出媒体と定量媒体として、吐出媒体の表面張力をq
(dyn/cm)、粘性をβ(cp)とし、定量媒体の
表面張力をp(dyn/cm)、粘性をα(cp)とし
たときに、q−p≧0、且つβ−α≧0の関係が成り立
つような吐出媒体と定量媒体を使用すれば、定量媒体及
び吐出媒体の表面張力の値及びその関係が混合動作及び
吐出動作に適したものとなされており、材質に関係なく
これらの吐出安定性が確保され、正確な階調表現が可能
となされることが確認された。
【0287】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の記録方法においては、吐出媒体の表面張力をq(d
yn/cm)とし、定量媒体の表面張力をp(dyn/
cm)とした場合に、q−p≧0なる関係が成立する吐
出媒体と定量媒体を用い、これらを所定の混合比で吐出
直前に混合し、この混合液を吐出して記録媒体上に被着
させており、吐出媒体と定量媒体の表面張力が上記のよ
うな関係を有することから、これらの混合性が良好で、
混合性良好な混合液が吐出され、正確な階調表現が可能
である。
【0288】また、上記本発明の記録方法において、定
量媒体の粘性をα(cp)とし、吐出媒体の粘性をβ
(cp)とするとき、β−α≧0なる関係が成立するよ
うにすれば、これらを混合した後の吐出が安定して行わ
れ、吐出安定性が良好となる。
【0289】さらに、本発明の記録方法において、吐出
媒体と定量媒体の混合から混合液が記録媒体上に被着す
るまでの時間を1(msec)以下とすれば、実用的な
印刷速度や吐出位置精度を確保しつつ、定量媒体と吐出
媒体の混合性がさらに向上され、さらに正確な階調表現
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタ装置を示す要部概略断面図である。
【図2】プリンタ装置のオリフィスプレートを拡大して
示す要部概略平面図である。
【図3】プリンタ装置のオリフィスプレートのノズルの
変形例を拡大して示す要部概略平面図である。
【図4】プリンタ装置の記録動作を順に示す断面図であ
る。
【図5】ドット内濃度の段階を示す模式図である。
【図6】印字パターンを示す模式図である。
【符号の説明】
1 吐出側のノズル、2 定量側のノズル、3 オリフ
ィスプレート、4 透明溶媒、5 透明溶媒供給流路、
6 インク、7 インク供給流路、8 透明溶媒メニス
カス、9 インクメニスカス、10 混合液
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録方法に関し、
特に吐出媒体及び定量媒体の物性値の相互関係を適正化
することにより、ドット内濃度が均一化されて正確な階
調表現が可能となされ、吐出安定性も良好な記録方法に
関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、従来のインクジェット記録方式であ
れば、インクの吐出のみを行うことから、インクの物性
を吐出動作に適したものとすることのみを考慮するだけ
に留まっていた。しかしながら、上述のように吐出直前
にインクと希釈液を混合吐出するキャリアジェット方式
のような2液を混合する方式においては、インクが定量
され希釈液に混合されると言う動作が加味されるので、
各液の物性を吐出動作だけでなく混合動作にも適したも
のとする必要がある。すなわち、上記2液混合方式にお
いては、吐出媒体と定量媒体の2種類の液体の混合動作
時に、これら2液がいかに早く混ざり合うかが重要とな
る。これら2液の混ざり方が悪いと、ドットが所定の大
きさにならない、ドット内に濃度の濃淡が生じるといっ
た不都合が発生し、正確な階調表現が不可能となる。こ
れらのことを考慮すると、インク及び希釈液の物性値の
相互の関係も重要となってくる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
て提案されたものであって、インクと希釈液の物性値の
相互関係を適正化することにより、ドット内濃度が均一
となり、正確な階調表現が可能とされるとともに吐出安
定性も良好な記録方法を提供する事を目的とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するべ
く本発明者等は以下に示すような検討を行った。本発明
者等は液体の物性のうち、表面張力に着目して2液を混
合動作に適したものとすることを検討した。上記表面張
力とは、ものに対する濡れの尺度であり、表面張力の低
い液体は相手を濡れやすくする。一方、表面張力の高い
液体は相手に対して濡れにくく、それ自身がまとまろう
とする働きが非常に強くなる。そこで、これらの性質を
2液混合方式に利用できるかどうかを検討した。そし
て、吐出媒体の表面張力を高くしてそれ自身のまとまり
を良くし、また同時に定量媒体の表面張力を低くするこ
とにより定量媒体を吐出媒体に定量したとき、定量媒体
が吐出媒体の表面を濡らすような挙動を示すことを見出
した。すなわち、吐出媒体の表面張力を定量媒体の表面
張力以上とすることで、これらの混合動作がスムーズに
行われ、ドット内の濃度が均一化することを見出した。
そこで本発明は、吐出媒体に定量媒体を所定の混合比で
吐出直前に混合し、この混合液を吐出して記録媒体上に
被着させる記録方法において、定量媒体の表面張力をp
(dyn/cm)とし、吐出媒体の表面張力をq(dy
n/cm)とするとき、q−p≧0なる関係が成立する
ことを特徴とするものである。なお、上記定量媒体と吐
出媒体の表面張力の関係が逆転すると、吐出媒体が定量
媒体の表面を伝うため、定量媒体が吐出媒体の中にいき
なり浸透し、ドット内の濃度が不均一となり易い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】本発明の記録方法においては、吐出媒体の
表面張力をq(dyn/cm)とし、定量媒体の表面張
力をp(dyn/cm)とした場合に、q−p≧0なる
関係が成立する吐出媒体と定量媒体を用い、これらを所
定の混合比で吐出直前に混合し、この混合液を吐出して
記録媒体上に被着させており、吐出媒体と定量媒体の表
面張力が上記のような関係を有することから、定量媒体
を吐出媒体に定量した時、定量媒体が吐出媒体の表面を
濡らし、これらの混合動作がスムーズに行われ、混合性
良好な混合液が吐出される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】ここで本例の記録方法においては、吐出媒
体である希釈液の表面張力をq(dyn/cm)とし、
定量媒体であるインクの表面張力をp(dyn/cm)
とした場合に、q−p≧0なる関係が成立するようにし
ており、これらを所定の混合比で吐出直前に混合した場
合に、定量媒体が吐出媒体の表面を濡らし、これらの混
合動作がスムーズに行われ、混合性良好な混合液が吐出
され、正確な階調表現が可能とされる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0287
【補正方法】変更
【補正内容】
【0287】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の記録方法においては、吐出媒体の表面張力をq(d
yn/cm)とし、定量媒体の表面張力をp(dyn/
cm)とした場合に、q−p≧0なる関係が成立する吐
出媒体と定量媒体を用い、これらを所定の混合比で吐出
直前に混合し、この混合液を吐出して記録媒体上に被着
させており、吐出媒体と定量媒体の表面張力が上記のよ
うな関係を有することから、定量媒体を吐出媒体に定量
した時、定量媒体が吐出媒体の表面を濡らし、これらの
混合動作がスムーズに行われ、混合性良好な混合液が吐
出され、正確な階調表現が可能である。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出媒体に定量媒体を所定の混合比で吐
    出直前に混合し、この混合液を吐出して記録媒体上に被
    着させる記録方法において、 定量媒体の表面張力をp(dyn/cm)とし、吐出媒
    体の表面張力をq(dyn/cm)とするとき、q−p
    ≧0なる関係が成立することを特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 吐出媒体と定量媒体の混合から混合液が
    記録媒体上に被着するまでの時間が1(msec)以下
    であることを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  3. 【請求項3】 定量媒体がインクで、吐出媒体が希釈液
    であることを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  4. 【請求項4】 定量媒体の表面張力が25〜60(dy
    n/cm)、吐出媒体の表面張力が30〜70(dyn
    /cm)であることを特徴とする請求項3記載の記録方
    法。
  5. 【請求項5】 定量媒体の溶媒が水と水溶性有機溶剤か
    らなることを特徴とする請求項3記載の記録方法。
  6. 【請求項6】 定量媒体が界面活性剤を含有することを
    特徴とする請求項5記載の記録方法。
  7. 【請求項7】 吐出媒体の溶媒が水と水溶性有機溶剤か
    らなることを特徴とする請求項3記載の記録方法。
  8. 【請求項8】 吐出媒体が界面活性剤を含有することを
    特徴とする請求項7記載の記録方法。
  9. 【請求項9】 定量媒体が希釈液で、吐出媒体がインク
    であることを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  10. 【請求項10】 定量媒体の表面張力が25〜60(d
    yn/cm)、吐出媒体の表面張力が30〜60(dy
    n/cm)であることを特徴とする請求項9記載の記録
    方法。
  11. 【請求項11】 定量媒体の溶媒が水と水溶性有機溶剤
    からなることを特徴とする請求項9記載の記録方法。
  12. 【請求項12】 定量媒体が界面活性剤を含有すること
    を特徴とする請求項11記載の記録方法。
  13. 【請求項13】 吐出媒体の溶媒が水と水溶性有機溶剤
    からなることを特徴とする請求項9記載の記録方法。
  14. 【請求項14】 吐出媒体が界面活性剤を含有すること
    を特徴とする請求項13記載の記録方法。
  15. 【請求項15】 定量媒体の粘性をα(cp)とし、吐
    出媒体の粘性をβ(cp)とするとき、β−α≧0なる
    関係が成立することを特徴とする請求項1記載の記録方
    法。
  16. 【請求項16】 吐出媒体と定量媒体の混合から混合液
    が記録媒体上に被着するまでの時間が1(msec)以
    下であることを特徴とする請求項15記載の記録方法。
  17. 【請求項17】 定量媒体がインクで、吐出媒体が希釈
    液であることを特徴とする請求項15記載の記録方法。
  18. 【請求項18】 定量媒体の表面張力が25〜60(d
    yn/cm)、吐出媒体の表面張力が30〜70(dy
    n/cm)であることを特徴とする請求項17記載の記
    録方法。
  19. 【請求項19】 定量媒体の粘度が1〜15(cp)、
    吐出媒体の粘度が1〜15(cp)であることを特徴と
    する請求項17記載の記録方法。
  20. 【請求項20】 定量媒体の溶媒が水と水溶性有機溶剤
    からなることを特徴とする請求項17記載の記録方法。
  21. 【請求項21】 定量媒体が界面活性剤を含有すること
    を特徴とする請求項20記載の記録方法。
  22. 【請求項22】 吐出媒体の溶媒が水と水溶性有機溶剤
    からなることを特徴とする請求項17記載の記録方法。
  23. 【請求項23】 吐出媒体が界面活性剤を含有すること
    を特徴とする請求項22記載の記録方法。
  24. 【請求項24】 定量媒体が希釈液で、吐出媒体がイン
    クであることを特徴とする請求項15記載の記録方法。
  25. 【請求項25】 定量媒体の表面張力が25〜60(d
    yn/cm)、吐出媒体の表面張力が30〜60(dy
    n/cm)であることを特徴とする請求項24記載の記
    録方法。
  26. 【請求項26】 定量媒体の粘度が1〜15(cp)、
    吐出媒体の粘度が1〜15(cp)であることを特徴と
    する請求項24記載の記録方法。
  27. 【請求項27】 定量媒体の溶媒が水と水溶性有機溶剤
    からなることを特徴とする請求項24記載の記録方法。
  28. 【請求項28】 定量媒体が界面活性剤を含有すること
    を特徴とする請求項27記載の記録方法。
  29. 【請求項29】 吐出媒体の溶媒が水と水溶性有機溶剤
    からなることを特徴とする請求項24記載の記録方法。
  30. 【請求項30】 吐出媒体が界面活性剤を含有すること
    を特徴とする請求項29記載の記録方法。
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Citations (8)

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