JPH10193261A - 研磨装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents
研磨装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法Info
- Publication number
- JPH10193261A JPH10193261A JP143697A JP143697A JPH10193261A JP H10193261 A JPH10193261 A JP H10193261A JP 143697 A JP143697 A JP 143697A JP 143697 A JP143697 A JP 143697A JP H10193261 A JPH10193261 A JP H10193261A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- polishing
- coil spring
- guide ring
- polished
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】被研磨基板を均一に研磨でき、かつ構造が簡単
なCMP装置を実現すること。 【解決手段】表面に研磨パッド16が設けられ、回転可
能な研磨定盤17と、被処理基板15をその被研磨面が
研磨パッド16に対向するように保持し、回転可能なト
ップリング11とを備えたCMP装置において、トップ
リング11を回転可能なキャリア12と、このキャリア
12に固定されたコイルバネ13を介してキャリア12
に固定され、被処理基板15を保持するためのガイドリ
ング14とにより構成する。
なCMP装置を実現すること。 【解決手段】表面に研磨パッド16が設けられ、回転可
能な研磨定盤17と、被処理基板15をその被研磨面が
研磨パッド16に対向するように保持し、回転可能なト
ップリング11とを備えたCMP装置において、トップ
リング11を回転可能なキャリア12と、このキャリア
12に固定されたコイルバネ13を介してキャリア12
に固定され、被処理基板15を保持するためのガイドリ
ング14とにより構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨装置およびそ
れを用いた半導体装置の製造方法に関する。
れを用いた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュ−タ−や通信機器の重要
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。LSI単体の性能向上は、集積度を高め
ること、つまり、素子の微細化により実現できる。
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。LSI単体の性能向上は、集積度を高め
ること、つまり、素子の微細化により実現できる。
【0003】このため、近年、様々な微細加工技術が研
究、開発されている。化学的機械研磨(ケミカルメカニ
カルポリッシング、以下CMPと略記)方法は、そのよ
うな厳しい微細化の要求を満たすために研究されている
技術の一つであり、これからの半導体製造プロセス、特
に多層配線形成における層間絶縁膜の平坦化、金属プラ
グ形成、埋め込み配線形成において必須の技術である。
究、開発されている。化学的機械研磨(ケミカルメカニ
カルポリッシング、以下CMPと略記)方法は、そのよ
うな厳しい微細化の要求を満たすために研究されている
技術の一つであり、これからの半導体製造プロセス、特
に多層配線形成における層間絶縁膜の平坦化、金属プラ
グ形成、埋め込み配線形成において必須の技術である。
【0004】図4に、従来のCMP装置の模式図を示
す。図中、81は回転可能なトップリングを示してお
り、このトップリング81は、大きく分けて、被処理基
板を保持するSUS製のキャリヤ82と被処理基板84
の飛び出しを防止するガイドリング83とから構成され
ている。
す。図中、81は回転可能なトップリングを示してお
り、このトップリング81は、大きく分けて、被処理基
板を保持するSUS製のキャリヤ82と被処理基板84
の飛び出しを防止するガイドリング83とから構成され
ている。
【0005】より詳細には、被処理基板84を保持する
真空チャック機構(不図示)、被処理基板84を回転さ
せる回転機構(不図示)および被処理基板84を研磨パ
ッドに押圧する機構(不図示)をさらに備えている。
真空チャック機構(不図示)、被処理基板84を回転さ
せる回転機構(不図示)および被処理基板84を研磨パ
ッドに押圧する機構(不図示)をさらに備えている。
【0006】ガイドリング83は粘着テープなどにより
キャリア82に固定されている。ガイドリング83の構
成材料としては、硬く、摩耗しにくい塩化ビニルなどの
樹脂が用いられている。
キャリア82に固定されている。ガイドリング83の構
成材料としては、硬く、摩耗しにくい塩化ビニルなどの
樹脂が用いられている。
【0007】トップリング81の下方には、表面に研磨
パッド85が貼付され、回転機構(不図示)により回転
可能な研磨定盤86が設置されている。研磨パッド85
の構成材料としては、樹脂含浸処理された不織布や発泡
ポリウレタンなどの弾性体が一般的に用いている。
パッド85が貼付され、回転機構(不図示)により回転
可能な研磨定盤86が設置されている。研磨パッド85
の構成材料としては、樹脂含浸処理された不織布や発泡
ポリウレタンなどの弾性体が一般的に用いている。
【0008】また、研磨パッド85の中心部直上には、
研磨剤タンク(不図示)より研磨パッド85の中心部に
研磨剤87を供給するための研磨剤供給配管88が設置
されている。
研磨剤タンク(不図示)より研磨パッド85の中心部に
研磨剤87を供給するための研磨剤供給配管88が設置
されている。
【0009】次にこのように構成されたCMP装置を用
いた被処理基板84の研磨方法について説明する。ま
ず、トップリング81に設けられている真空チャック機
構(不図示)により被処理基板84をその被研磨面が下
になるように保持する。次に被処理基板84に研磨剤8
7を供給し、さらに研磨パッド85を被処理基板84に
押圧するとともに、研磨パッド85と被処理基板84と
を互いに回転させることにより、被処理基板84を研磨
する。所定時間研磨した後、被処理基板84を研磨パッ
ド85から引き離して研磨が終了する。
いた被処理基板84の研磨方法について説明する。ま
ず、トップリング81に設けられている真空チャック機
構(不図示)により被処理基板84をその被研磨面が下
になるように保持する。次に被処理基板84に研磨剤8
7を供給し、さらに研磨パッド85を被処理基板84に
押圧するとともに、研磨パッド85と被処理基板84と
を互いに回転させることにより、被処理基板84を研磨
する。所定時間研磨した後、被処理基板84を研磨パッ
ド85から引き離して研磨が終了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図5に、このようにし
て被処理基板84を研磨した場合の研磨速度の面内分布
を示す。ここで、被処理基板84には、表面に厚さ1.
0μmのシリコン酸化膜が形成された8インチのシリコ
ン基板を用いた。研磨剤には、平均粒子径50μmのシ
リカ粒子を水に10wt%分散させ、KOHを添加して
pHを10になるように調整したものを用いた。被処理
基板84に掛かる荷重は、300g/cm2 とした。被
処理基板24および研磨パッド85の回転数は50rp
mとした。
て被処理基板84を研磨した場合の研磨速度の面内分布
を示す。ここで、被処理基板84には、表面に厚さ1.
0μmのシリコン酸化膜が形成された8インチのシリコ
ン基板を用いた。研磨剤には、平均粒子径50μmのシ
リカ粒子を水に10wt%分散させ、KOHを添加して
pHを10になるように調整したものを用いた。被処理
基板84に掛かる荷重は、300g/cm2 とした。被
処理基板24および研磨パッド85の回転数は50rp
mとした。
【0011】図より明らかなように、被処理基板84の
外周数mmの所の研磨速度は非常に不均一である。ま
た、被処理基板84の外周部の研磨速度の経時変化は、
非常に大きかった。
外周数mmの所の研磨速度は非常に不均一である。ま
た、被処理基板84の外周部の研磨速度の経時変化は、
非常に大きかった。
【0012】このような被処理基板84の外周部で生じ
る研磨速度の不均一性は、一般に縁だれと言われ、硬い
研磨パッド85の下に柔らかい樹脂を敷いた二層研磨パ
ッドを用いた場合や、ガイドリング83が消耗した場合
に顕著に表れる。
る研磨速度の不均一性は、一般に縁だれと言われ、硬い
研磨パッド85の下に柔らかい樹脂を敷いた二層研磨パ
ッドを用いた場合や、ガイドリング83が消耗した場合
に顕著に表れる。
【0013】このような縁だれは、被処理基板84がウ
ェハの場合に、外周チップの歩留まり低下の大きな原因
になる。すなわち、縁だれにより、外周チップの層間絶
縁膜や金属プラグや埋め込み配線等に不良が発生し、歩
留まりが低下する。
ェハの場合に、外周チップの歩留まり低下の大きな原因
になる。すなわち、縁だれにより、外周チップの層間絶
縁膜や金属プラグや埋め込み配線等に不良が発生し、歩
留まりが低下する。
【0014】上述した縁だれの原因は、研磨パッド85
の弾性変形により、被処理基板84の外周部に荷重の集
中領域と空白領域ができることにある、また、研磨速度
の経時変化は、ガイドリング83の摩耗により上記荷重
の集中領域と空白領域の大きさや幅が変化することに原
因があると考えられる。
の弾性変形により、被処理基板84の外周部に荷重の集
中領域と空白領域ができることにある、また、研磨速度
の経時変化は、ガイドリング83の摩耗により上記荷重
の集中領域と空白領域の大きさや幅が変化することに原
因があると考えられる。
【0015】そこで、このような被処理基板の外周部で
の荷重分布の不均一性を改善するために、ガイドリング
により被処理基板の外周部で生じる荷重の集中領域と空
白領域の改善する方法(小林他、1995年度砥粒加工
学会学術講演会講演文集、p307他)が提案されてい
る。
の荷重分布の不均一性を改善するために、ガイドリング
により被処理基板の外周部で生じる荷重の集中領域と空
白領域の改善する方法(小林他、1995年度砥粒加工
学会学術講演会講演文集、p307他)が提案されてい
る。
【0016】このようなCMP装置を用いれば、被処理
基板の外周部で生じる縁だれ、研磨速度の経時変化を大
幅に改善することができる。しかし、このCMP装置に
は以下のような問題があった。
基板の外周部で生じる縁だれ、研磨速度の経時変化を大
幅に改善することができる。しかし、このCMP装置に
は以下のような問題があった。
【0017】すなわち、構造が複雑であり、さらにガイ
ドリングが研磨パッドと密着するため、研磨剤の供給が
不均一になり、被処理基板の中心部の研磨速度が遅くな
るという問題があった。
ドリングが研磨パッドと密着するため、研磨剤の供給が
不均一になり、被処理基板の中心部の研磨速度が遅くな
るという問題があった。
【0018】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、被研磨基板を均一に研
磨でき、かつ構造が簡単な研磨装置およびそれを用いた
半導体装置の製造方法を提供することにある。
ので、その目的とするところは、被研磨基板を均一に研
磨でき、かつ構造が簡単な研磨装置およびそれを用いた
半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0019】
[構成]上記目的を達成するために、本発明に係る研磨
装置(請求項1)は、表面に研磨パッドが設けられ、回
転可能な研磨定盤と、被研磨基板をその被研磨面が前記
研磨パッドに対向するように保持し、回転可能な基板保
持手段とを具備し、前記基板保持手段は、回転可能な基
体と、この基体に固定されたコイルバネを介して前記基
体に固定され、前記被研磨基板を保持するためのガイド
リングとから構成されていることを特徴とする。
装置(請求項1)は、表面に研磨パッドが設けられ、回
転可能な研磨定盤と、被研磨基板をその被研磨面が前記
研磨パッドに対向するように保持し、回転可能な基板保
持手段とを具備し、前記基板保持手段は、回転可能な基
体と、この基体に固定されたコイルバネを介して前記基
体に固定され、前記被研磨基板を保持するためのガイド
リングとから構成されていることを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る他の研磨装置(請求項
2)は、上記研磨装置(請求項1)において、前記ガイ
ドリングが、両面粘着テープまたはボルトにより前記コ
イルバネに固定されていることを特徴とする。
2)は、上記研磨装置(請求項1)において、前記ガイ
ドリングが、両面粘着テープまたはボルトにより前記コ
イルバネに固定されていることを特徴とする。
【0021】また、本発明に係る他の研磨装置(請求項
3)は、上記研磨装置(請求項1)において、前記コイ
ルバネと前記基体との取り付け面、および前記コイルバ
ネと前記ガイドリングとの取り付け面が略平らであるこ
とを特徴とする。
3)は、上記研磨装置(請求項1)において、前記コイ
ルバネと前記基体との取り付け面、および前記コイルバ
ネと前記ガイドリングとの取り付け面が略平らであるこ
とを特徴とする。
【0022】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
(請求項4)は、表面に段差部が形成された半導体基板
上に、前記段差部の高さよりも厚い堆積膜を形成する工
程と、上記研磨装置(請求項1〜請求項3)により、前
記堆積膜の表面を研磨して平坦化する工程とを有するこ
とを特徴とするまた、本発明に係る半導体装置の製造方
法(請求項5)は、上記半導体装置の製造方法(請求項
4)において、前記堆積膜が、層間絶縁膜、または金属
プラグもしくは埋め込み配線としての導電膜であること
を特徴とする。
(請求項4)は、表面に段差部が形成された半導体基板
上に、前記段差部の高さよりも厚い堆積膜を形成する工
程と、上記研磨装置(請求項1〜請求項3)により、前
記堆積膜の表面を研磨して平坦化する工程とを有するこ
とを特徴とするまた、本発明に係る半導体装置の製造方
法(請求項5)は、上記半導体装置の製造方法(請求項
4)において、前記堆積膜が、層間絶縁膜、または金属
プラグもしくは埋め込み配線としての導電膜であること
を特徴とする。
【0023】[作用]本発明(請求項1〜請求項3)で
は、被研磨基板を保持するためのガイドリングをコイル
バネを介して基体に固定している。
は、被研磨基板を保持するためのガイドリングをコイル
バネを介して基体に固定している。
【0024】したがって、コイルバネの強い復元力およ
び高い剛性により、ガイドリングを均一に研磨パッドに
押圧でき、研磨パッドの弾性変形により生じる荷重分布
の不均一性を抑制できるようになる。
び高い剛性により、ガイドリングを均一に研磨パッドに
押圧でき、研磨パッドの弾性変形により生じる荷重分布
の不均一性を抑制できるようになる。
【0025】また、コイルバネの弾性範囲は広いので、
ガイドリングの消耗により生じる荷重分布の不均一性も
抑制できるようになる。さらに、コイルバネを用いるこ
とにより、ガイドリングと基体との間に隙間ができ、研
磨剤を均一に供給できるようになる。
ガイドリングの消耗により生じる荷重分布の不均一性も
抑制できるようになる。さらに、コイルバネを用いるこ
とにより、ガイドリングと基体との間に隙間ができ、研
磨剤を均一に供給できるようになる。
【0026】これらの作用により、被研磨面の面内の研
磨速度が効果的に改善され、被研磨基板を均一に研磨で
きるようになる。また、コイルバネは簡単な構造なの
で、装置も簡単な構造となる。このように装置が簡単に
なることも研磨速度の均一化に貢献しているとが考えら
れる。
磨速度が効果的に改善され、被研磨基板を均一に研磨で
きるようになる。また、コイルバネは簡単な構造なの
で、装置も簡単な構造となる。このように装置が簡単に
なることも研磨速度の均一化に貢献しているとが考えら
れる。
【0027】したがって、本発明によれば、被研磨基板
を均一に研磨でき、かつ構造が簡単な研磨装置を実現で
きるようになる。また、このような研磨装置を用いるこ
とにより、大口径のウェハに、表面が平坦な層間絶縁膜
や金属プラグや埋め込み配線などを容易に形成できるよ
うになる(請求項4、請求項5)。
を均一に研磨でき、かつ構造が簡単な研磨装置を実現で
きるようになる。また、このような研磨装置を用いるこ
とにより、大口径のウェハに、表面が平坦な層間絶縁膜
や金属プラグや埋め込み配線などを容易に形成できるよ
うになる(請求項4、請求項5)。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の一実施形態に係る
CMP装置の概略構成を示す模式図である。
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の一実施形態に係る
CMP装置の概略構成を示す模式図である。
【0029】図中、11は回転可能なトップリングを示
しており、このトップリング11は、大きく分けて、被
処理基板14を保持するSUS製のキャリヤ12と、被
処理基板14の飛び出しを防止するガイドリング13と
から構成されている。
しており、このトップリング11は、大きく分けて、被
処理基板14を保持するSUS製のキャリヤ12と、被
処理基板14の飛び出しを防止するガイドリング13と
から構成されている。
【0030】このガイドリング13は、図2に示すコイ
ルバネ15を介してキャリヤ12に固定されている。図
2の上は平面図、下は拡大図である。コイルバネ15に
は、直径1mmの鋼を内径14mm、ガイドリング13
およびキャリア12に対する取り付け面を略平(10m
m)らに加工したリング状のものを用いた。また、ガイ
ドリング13の構成材料としては、硬く、摩耗しにくい
塩化ビニルなどの樹脂が用いた。
ルバネ15を介してキャリヤ12に固定されている。図
2の上は平面図、下は拡大図である。コイルバネ15に
は、直径1mmの鋼を内径14mm、ガイドリング13
およびキャリア12に対する取り付け面を略平(10m
m)らに加工したリング状のものを用いた。また、ガイ
ドリング13の構成材料としては、硬く、摩耗しにくい
塩化ビニルなどの樹脂が用いた。
【0031】トップリング11は、さらに被処理基板1
4を保持する真空チャック機構(不図示)、被処理基板
14を回転させる回転機構(不図示)および被処理基板
14を研磨パッドに押圧する機構(不図示)を備えてい
る。
4を保持する真空チャック機構(不図示)、被処理基板
14を回転させる回転機構(不図示)および被処理基板
14を研磨パッドに押圧する機構(不図示)を備えてい
る。
【0032】トップリング11の下方には、表面に研磨
パッド16が貼付され、回転機構(不図示)により回転
可能な研磨定盤17が設置されている。研磨パッド16
の構成材料として、樹脂含浸処理された不織布や発泡ポ
リウレタンなどの弾性体が一般的に用いている。
パッド16が貼付され、回転機構(不図示)により回転
可能な研磨定盤17が設置されている。研磨パッド16
の構成材料として、樹脂含浸処理された不織布や発泡ポ
リウレタンなどの弾性体が一般的に用いている。
【0033】また、研磨パッド16の中心部直上には、
研磨剤タンク(不図示)より研磨パッド16の中心部に
研磨剤18を供給するための研磨剤供給配管19が設置
されている。
研磨剤タンク(不図示)より研磨パッド16の中心部に
研磨剤18を供給するための研磨剤供給配管19が設置
されている。
【0034】次にこのように構成されたCMP装置を用
いた被処理基板14の研磨方法について説明する。ま
ず、トップリング11に設けられている真空チャック機
構(不図示)により被処理基板14をその被研磨面が下
になるように保持する。次に被処理基板14に研磨剤1
8を供給し、さらに研磨パッド16を被処理基板14に
押圧するとともに、研磨パッド16と被処理基板14と
を互いに回転させることにより、被処理基板14を研磨
する。所定時間研磨した後、被処理基板14を研磨パッ
ド16から引き離して研磨が終了する。
いた被処理基板14の研磨方法について説明する。ま
ず、トップリング11に設けられている真空チャック機
構(不図示)により被処理基板14をその被研磨面が下
になるように保持する。次に被処理基板14に研磨剤1
8を供給し、さらに研磨パッド16を被処理基板14に
押圧するとともに、研磨パッド16と被処理基板14と
を互いに回転させることにより、被処理基板14を研磨
する。所定時間研磨した後、被処理基板14を研磨パッ
ド16から引き離して研磨が終了する。
【0035】図3に、このようにして被処理基板14を
研磨した場合の研磨速度の面内分布を示す。ここで、被
処理基板14には、表面に厚さ1.0μmのシリコン酸
化膜が形成された8インチのシリコン基板を用いた。研
磨剤には、平均粒子径50μmのシリカ粒子を水に10
wt%分散させ、KOHを添加してpHを10になるよ
うに調整したものを用いた。被処理基板14に掛かる荷
重は、300g/cm2 とした。被処理基板14および
研磨パッド16の回転数は50rpmとした。
研磨した場合の研磨速度の面内分布を示す。ここで、被
処理基板14には、表面に厚さ1.0μmのシリコン酸
化膜が形成された8インチのシリコン基板を用いた。研
磨剤には、平均粒子径50μmのシリカ粒子を水に10
wt%分散させ、KOHを添加してpHを10になるよ
うに調整したものを用いた。被処理基板14に掛かる荷
重は、300g/cm2 とした。被処理基板14および
研磨パッド16の回転数は50rpmとした。
【0036】図3から、本実施形態のCMP装置によれ
ば、外周部と中心部の不均一性を改善できることが分か
る。すなわち、従来のCMP装置を用いた場合の均一性
が15%(最外周3mmまでを除いてx,y方向にそれ
ぞれ49ポイント測定、1シグマ)であるのに対し、本
実施形態のCMP装置を用いた場合の均一性は7%(評
価方法は同上)である。また、ガイドリング13が消耗
したときにおいても均一性に変化はなかった。
ば、外周部と中心部の不均一性を改善できることが分か
る。すなわち、従来のCMP装置を用いた場合の均一性
が15%(最外周3mmまでを除いてx,y方向にそれ
ぞれ49ポイント測定、1シグマ)であるのに対し、本
実施形態のCMP装置を用いた場合の均一性は7%(評
価方法は同上)である。また、ガイドリング13が消耗
したときにおいても均一性に変化はなかった。
【0037】このように本実施形態のガイドリング構造
を用いることにより、優れた均一性が得られた理由は以
下のように考えれる。まず、コイルバネ15の強い復元
力および高い剛性により、ガイドリング13を均一に研
磨パッド16に押圧でき、研磨パッド16の弾性変形に
より生じる荷重分布の不均一性を抑制できるからであ
る。
を用いることにより、優れた均一性が得られた理由は以
下のように考えれる。まず、コイルバネ15の強い復元
力および高い剛性により、ガイドリング13を均一に研
磨パッド16に押圧でき、研磨パッド16の弾性変形に
より生じる荷重分布の不均一性を抑制できるからであ
る。
【0038】特にコイルバネ15の高い剛性は、板バ
ネ、スプリングバネでは無理な被処理基板14の横方向
のずれの防止に貢献している。ここで、本実施形態で
は、コイルバネ15とキャリア12との取り付け面、コ
イルバネ15とガイドリング13との取り付け面は略平
らになっているので、コイルバネ15の剛性を大幅に高
めることができる。
ネ、スプリングバネでは無理な被処理基板14の横方向
のずれの防止に貢献している。ここで、本実施形態で
は、コイルバネ15とキャリア12との取り付け面、コ
イルバネ15とガイドリング13との取り付け面は略平
らになっているので、コイルバネ15の剛性を大幅に高
めることができる。
【0039】また、コイルバネ15の弾性範囲が広いの
で、ガイドリング13の消耗により生じる荷重分布の不
均一性も抑制できるからである。さらに、コイルバネ1
5を用いることにより、ガイドリング13とキャリヤ1
2との間に隙間でき、研磨剤を均一に供給できるからで
ある。
で、ガイドリング13の消耗により生じる荷重分布の不
均一性も抑制できるからである。さらに、コイルバネ1
5を用いることにより、ガイドリング13とキャリヤ1
2との間に隙間でき、研磨剤を均一に供給できるからで
ある。
【0040】これらの相乗効果により、被研磨面の面内
の研磨速度の均一性が効果的に改善され、被処理基板1
4を均一に研磨できるようになる。また、コイルバネ1
5は簡単な構造なので、装置も簡単な構造となる。この
ように装置が簡単になることも研磨速度の均一化に貢献
しているとが考えられる。
の研磨速度の均一性が効果的に改善され、被処理基板1
4を均一に研磨できるようになる。また、コイルバネ1
5は簡単な構造なので、装置も簡単な構造となる。この
ように装置が簡単になることも研磨速度の均一化に貢献
しているとが考えられる。
【0041】このようなCMP装置は、大口径のウェハ
に、表面の平坦化が要求される層間絶縁膜や金属プラグ
や埋め込み配線やデュアルダマシンを形成する場合に特
に有効である。すなわち、外周チップの歩留まりの低下
を防止できるようになる。
に、表面の平坦化が要求される層間絶縁膜や金属プラグ
や埋め込み配線やデュアルダマシンを形成する場合に特
に有効である。すなわち、外周チップの歩留まりの低下
を防止できるようになる。
【0042】層間絶縁膜の場合には、表面に配線や電極
が形成され、段差部を有するシリコン基板上にBPSG
等の絶縁膜を配線等の厚さよりも(段差部の高さより
も)厚く堆積した後、この絶縁膜の表面を本実施形態の
CMP装置により平坦化する。
が形成され、段差部を有するシリコン基板上にBPSG
等の絶縁膜を配線等の厚さよりも(段差部の高さより
も)厚く堆積した後、この絶縁膜の表面を本実施形態の
CMP装置により平坦化する。
【0043】また、金属プラグまたは埋め込み配線の場
合には、表面にスルーホールまたは配線溝が形成され、
段差部を有するシリコンウェハ上に金属膜等の導電膜を
スルーホールまたは配線溝の深さよりも(段差部の高さ
よりも)厚く堆積した後、この導電膜の表面を本実施形
態のCMP装置により平坦化する。
合には、表面にスルーホールまたは配線溝が形成され、
段差部を有するシリコンウェハ上に金属膜等の導電膜を
スルーホールまたは配線溝の深さよりも(段差部の高さ
よりも)厚く堆積した後、この導電膜の表面を本実施形
態のCMP装置により平坦化する。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、被
研磨基板を保持するためのガイドリングをコイルバネを
介して基体に固定することにより、被研磨基板を均一に
研磨でき、かつ構造が簡単な研磨装置を実現できるよう
になる。また、このような研磨装置を用いることによ
り、大面積のウェハに、表面が平坦な層間絶縁膜や金属
プラグや埋め込み配線などを容易に形成できるようにな
る
研磨基板を保持するためのガイドリングをコイルバネを
介して基体に固定することにより、被研磨基板を均一に
研磨でき、かつ構造が簡単な研磨装置を実現できるよう
になる。また、このような研磨装置を用いることによ
り、大面積のウェハに、表面が平坦な層間絶縁膜や金属
プラグや埋め込み配線などを容易に形成できるようにな
る
【図1】本発明の一実施形態に係るCMP装置の概略構
成を示す模式図
成を示す模式図
【図2】コイルバネを示す図
【図3】図1の本発明のCMP装置を用いた場合の研磨
速度の面内分布を示す図
速度の面内分布を示す図
【図4】従来のCMP装置の概略構成を示す模式図
【図5】図4の従来のCMP装置を用いた場合の研磨速
度の面内分布を示す図
度の面内分布を示す図
【符号の説明】 11…トップリング 12…キャリヤ(基体) 14…ガイドリング 15…被処理基板(被研磨基板) 13…コイルバネ 16…研磨パッド 17…研磨定盤 18…研磨剤 19…研磨剤供給配管
Claims (5)
- 【請求項1】表面に研磨パッドが設けられ、回転可能な
研磨定盤と、 被研磨基板をその被研磨面が前記研磨パッドに対向する
ように保持し、回転可能な基板保持手段とを具備してな
り、 前記基板保持手段は、回転可能な基体と、この基体に固
定されたコイルバネを介して前記基体に固定され、前記
被研磨基板を保持するためのガイドリングとから構成さ
れていることを特徴とする研磨装置。 - 【請求項2】前記ガイドリングは、両面粘着テープまた
はボルトにより前記コイルバネに固定されていることを
特徴とする請求項1に記載の研磨装置。 - 【請求項3】前記コイルバネと前記基体との取り付け
面、および前記コイルバネと前記ガイドリングとの取り
付け面は略平らであることを特徴とする請求項1に記載
の研磨装置。 - 【請求項4】表面に段差部が形成された半導体基板上
に、前記段差部の高さよりも厚い堆積膜を形成する工程
と、 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の研磨装置に
より、前記堆積膜の表面を研磨して平坦化する工程とを
有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】前記堆積膜は、層間絶縁膜、または金属プ
ラグもしくは埋め込み配線としての導電膜であることを
特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP143697A JPH10193261A (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 研磨装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP143697A JPH10193261A (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 研磨装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10193261A true JPH10193261A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11501400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP143697A Pending JPH10193261A (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | 研磨装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10193261A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004028743A1 (ja) * | 2002-09-27 | 2006-01-26 | コマツ電子金属株式会社 | 研磨装置、研磨ヘッドおよび研磨方法 |
-
1997
- 1997-01-08 JP JP143697A patent/JPH10193261A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2004028743A1 (ja) * | 2002-09-27 | 2006-01-26 | コマツ電子金属株式会社 | 研磨装置、研磨ヘッドおよび研磨方法 |
US7654883B2 (en) | 2002-09-27 | 2010-02-02 | Sumco Techxiv Corporation | Polishing apparatus, polishing head and polishing method |
JP4490822B2 (ja) * | 2002-09-27 | 2010-06-30 | Sumco Techxiv株式会社 | 研磨装置およびウェーハ研磨方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3295888B2 (ja) | ケミカルマシンポリッシャの研磨盤用研磨ドレッサ | |
US6544373B2 (en) | Polishing pad for a chemical mechanical polishing process | |
US6010395A (en) | Chemical-mechanical polishing apparatus | |
US5957757A (en) | Conditioning CMP polishing pad using a high pressure fluid | |
JP2865061B2 (ja) | 研磨パッドおよび研磨装置ならびに半導体装置の製造方法 | |
JP2738392B1 (ja) | 半導体装置の研磨装置及び研磨方法 | |
JP2842865B1 (ja) | 研磨装置 | |
JPH10249710A (ja) | Cmp用偏心溝付き研磨パッド | |
US20060079159A1 (en) | Chemical mechanical polish with multi-zone abrasive-containing matrix | |
JPH08243913A (ja) | 基板の研磨方法および装置 | |
US5876273A (en) | Apparatus for polishing a wafer | |
JPH10180618A (ja) | Cmp装置の研磨パッドの調整方法 | |
JP2870537B1 (ja) | 研磨装置及び該装置を用いる半導体装置の製造方法 | |
JPH11156701A (ja) | 研磨パッド | |
US6218306B1 (en) | Method of chemical mechanical polishing a metal layer | |
JP3829878B2 (ja) | 半導体ウエハの加工方法 | |
JPH10193261A (ja) | 研磨装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法 | |
JP2002246343A (ja) | 研磨装置、この研磨装置を用いた半導体デバイス製造方法及びこの半導体デバイス製造方法により製造された半導体デバイス | |
JPH09260318A (ja) | ウェハ研磨方法 | |
JP3575944B2 (ja) | 研磨方法、研磨装置および半導体集積回路装置の製造方法 | |
US6887131B2 (en) | Polishing pad design | |
US20070077866A1 (en) | Method and apparatus for chemical mechanical polishing | |
JP2001009710A (ja) | ウエーハ研磨装置 | |
JP2000237950A (ja) | 半導体ウェハーの研磨パッド及び半導体装置の製造方法 | |
JPH10256201A (ja) | 半導体の製造方法 |