JPH10191063A - カラー画像の輪郭強調方法及び装置 - Google Patents
カラー画像の輪郭強調方法及び装置Info
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- JPH10191063A JPH10191063A JP8341397A JP34139796A JPH10191063A JP H10191063 A JPH10191063 A JP H10191063A JP 8341397 A JP8341397 A JP 8341397A JP 34139796 A JP34139796 A JP 34139796A JP H10191063 A JPH10191063 A JP H10191063A
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Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 各色成分ごとに僅かなずれが生じていても、
細かい文字などの輪郭強調が弱ることのないカラー画像
の輪郭強調装置等を提供すること。 【解決手段】 スキャナ等の画像入力部から得られる画
素ごとのR,G,B信号を入力する。そしてRとGの信
号に基づいて主信号Sを生成する。このとき生成される
主信号Sは、R信号とG信号の小さい方の値(最小値)
とされるため、各色成分ごとに僅かなずれが生じていて
も、太い線幅と強いエッジ強調が得られる。そして得ら
れた主信号Sを平滑化処理してアンシャープ信号Uを生
成し、アンシャープマスク信号(S−U)を得る。この
アンシャープマスク信号(S−U)に対してメイン補正
部13より得られる強調係数Pを掛け、さらにエッジ補
正部15を通して補正済輪郭強調信号Qを得る。そし
て、この信号を色変換部16から得られた信号のそれぞ
れに合成して輪郭強調が施される。
細かい文字などの輪郭強調が弱ることのないカラー画像
の輪郭強調装置等を提供すること。 【解決手段】 スキャナ等の画像入力部から得られる画
素ごとのR,G,B信号を入力する。そしてRとGの信
号に基づいて主信号Sを生成する。このとき生成される
主信号Sは、R信号とG信号の小さい方の値(最小値)
とされるため、各色成分ごとに僅かなずれが生じていて
も、太い線幅と強いエッジ強調が得られる。そして得ら
れた主信号Sを平滑化処理してアンシャープ信号Uを生
成し、アンシャープマスク信号(S−U)を得る。この
アンシャープマスク信号(S−U)に対してメイン補正
部13より得られる強調係数Pを掛け、さらにエッジ補
正部15を通して補正済輪郭強調信号Qを得る。そし
て、この信号を色変換部16から得られた信号のそれぞ
れに合成して輪郭強調が施される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スキャナ,ディ
ジタルカメラ,又はその他の装置から得られるカラー画
像の輪郭強調方法及び装置に関する。
ジタルカメラ,又はその他の装置から得られるカラー画
像の輪郭強調方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー原稿をスキャナなどで読み取った
際に得られる画像信号は、画素ごとにR(レッド),G
(グリーン),B(ブルー)の各色についての色成分信
号を有する。そして得られた画像の輪郭強調を行う際に
は、処理対象である注目画素についてのR,G,B信号
に基づいて主信号Sを生成し、この主信号Sに対して輪
郭強調信号が生成される。
際に得られる画像信号は、画素ごとにR(レッド),G
(グリーン),B(ブルー)の各色についての色成分信
号を有する。そして得られた画像の輪郭強調を行う際に
は、処理対象である注目画素についてのR,G,B信号
に基づいて主信号Sを生成し、この主信号Sに対して輪
郭強調信号が生成される。
【0003】この主信号Sは、各色成分信号が混合され
たグレー信号となる。なお、「グレー信号」とは、複数
の色成分が混合された信号である。従来において主信号
Sは、R,G,Bの混合比をAr:Ag:Abとする
と、
たグレー信号となる。なお、「グレー信号」とは、複数
の色成分が混合された信号である。従来において主信号
Sは、R,G,Bの混合比をAr:Ag:Abとする
と、
【0004】
【数1】
【0005】のようにして求めていた。
【0006】そして、主信号Sに対して平滑化処理を行
うことによってボケ信号であるアンシャープ信号Uを生
成する。ここで行われる平滑化処理には、処理対処であ
る注目画素についての主信号Sとその周辺画素との重み
付け係数に基づく加重平均などが利用されている。そし
て、主信号Sとアンシャープ信号Uとの差分(S−U)
をとることによってアンシャープマスク信号や輪郭強調
信号を得る。そして最終的に、輪郭強調信号と各色成分
信号R,G,Bとを加算することによって注目画素の輪
郭強調済信号が各色成分ごとに生成される。
うことによってボケ信号であるアンシャープ信号Uを生
成する。ここで行われる平滑化処理には、処理対処であ
る注目画素についての主信号Sとその周辺画素との重み
付け係数に基づく加重平均などが利用されている。そし
て、主信号Sとアンシャープ信号Uとの差分(S−U)
をとることによってアンシャープマスク信号や輪郭強調
信号を得る。そして最終的に、輪郭強調信号と各色成分
信号R,G,Bとを加算することによって注目画素の輪
郭強調済信号が各色成分ごとに生成される。
【0007】このような処理を画像信号を構成する全て
の画素について行うことによって画像全体について輪郭
強調処理が施される。
の画素について行うことによって画像全体について輪郭
強調処理が施される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
な輪郭強調処理では、R,G,Bの各色の位置が画像平
面上で僅かにずれると、細かい文字などの輪郭強調が弱
まってしまうという問題がある。
な輪郭強調処理では、R,G,Bの各色の位置が画像平
面上で僅かにずれると、細かい文字などの輪郭強調が弱
まってしまうという問題がある。
【0009】例えば、印刷などの工程において、前記ず
れたR,G,Bを基に作成されたC(シアン),M(マ
ゼンタ),Y(イエロー),K(墨)版で印刷物を作成
しても、同様に輪郭強調が弱まり、細い文字はさらに細
くなる傾向がある。
れたR,G,Bを基に作成されたC(シアン),M(マ
ゼンタ),Y(イエロー),K(墨)版で印刷物を作成
しても、同様に輪郭強調が弱まり、細い文字はさらに細
くなる傾向がある。
【0010】また、スキャナなどにおいて3ラインカラ
ーセンサ方式によってカラー原稿の読み取りを行うよう
な装置では、カラー原稿の送り速度が一定でない場合に
は、その送り方向にR,G,Bの各色成分信号がずれる
ことになる。また、その他にスキャナなどにおいてはカ
ラー原稿を読み取るための光学レンズの色収差により各
色成分で位置ずれが必ず発生している。そしてこれらの
色成分ごとの位置ずれは細い文字を細くしたり、画像が
暈けたりする。
ーセンサ方式によってカラー原稿の読み取りを行うよう
な装置では、カラー原稿の送り速度が一定でない場合に
は、その送り方向にR,G,Bの各色成分信号がずれる
ことになる。また、その他にスキャナなどにおいてはカ
ラー原稿を読み取るための光学レンズの色収差により各
色成分で位置ずれが必ず発生している。そしてこれらの
色成分ごとの位置ずれは細い文字を細くしたり、画像が
暈けたりする。
【0011】この現象は、主信号Sが、注目画素につい
て数1に示すようなR,G,B信号の加重平均によって
求められることに起因している。すなわち、R,G,B
の各色の位置がずれることによってR信号は画像のエッ
ジなどを示す部分でるにもかかわらずB信号は画像のエ
ッジでない部分となることがあり、主信号Sの生成の際
に、エッジ部分とエッジでない部分との加重平均をとっ
てしまうことにより、本来の画像の有するエッジ強度が
損なわれてしまう。
て数1に示すようなR,G,B信号の加重平均によって
求められることに起因している。すなわち、R,G,B
の各色の位置がずれることによってR信号は画像のエッ
ジなどを示す部分でるにもかかわらずB信号は画像のエ
ッジでない部分となることがあり、主信号Sの生成の際
に、エッジ部分とエッジでない部分との加重平均をとっ
てしまうことにより、本来の画像の有するエッジ強度が
損なわれてしまう。
【0012】例えば、R,G,Bの混合比がAr:A
g:Ab=1:1:0の場合について説明する。図8
は、従来の輪郭強調を示す説明図である。図8(a),
(b)に示すようにカラー原稿を読み取った際に、R信
号とG信号とが1画素分ずれていたとする。このR,G
信号と上記混合比とに基づいて数1より主信号Sを生成
すると図8(c)のようになる。この主信号Sに対して
平滑化処理を施すと図8(d)のようなアンシャープ信
号Uが生成される。なお、ここでの平滑化処理は注目画
素とその隣接画素の3画素についての平均である。そし
て主信号Sからアンシャープ信号Uを減算することによ
ってアンシャープマスク信号(S−U)が得られる(図
8(e))。このアンシャープマスク信号(S−U)を
R信号に加算することによってRについての輪郭強調済
信号{R+(S−U)}が得られ、G信号に加算するこ
とによってGについての輪郭強調済信号{G+(S−
U)}が得られる(図8(f),(g))。
g:Ab=1:1:0の場合について説明する。図8
は、従来の輪郭強調を示す説明図である。図8(a),
(b)に示すようにカラー原稿を読み取った際に、R信
号とG信号とが1画素分ずれていたとする。このR,G
信号と上記混合比とに基づいて数1より主信号Sを生成
すると図8(c)のようになる。この主信号Sに対して
平滑化処理を施すと図8(d)のようなアンシャープ信
号Uが生成される。なお、ここでの平滑化処理は注目画
素とその隣接画素の3画素についての平均である。そし
て主信号Sからアンシャープ信号Uを減算することによ
ってアンシャープマスク信号(S−U)が得られる(図
8(e))。このアンシャープマスク信号(S−U)を
R信号に加算することによってRについての輪郭強調済
信号{R+(S−U)}が得られ、G信号に加算するこ
とによってGについての輪郭強調済信号{G+(S−
U)}が得られる(図8(f),(g))。
【0013】この図8(f),(g)に示すRについて
の輪郭強調済信号{R+(S−U)}とGについての輪
郭強調済信号{G+(S−U)}とを比較すると、Rに
ついての線幅WrとGについての線幅Wgは同じである
がその位置は1画素分だけずれている。そして、この1
画素分ずれたRとGについての輪郭強調済信号に基づい
て画像の表示(又は記録)を行うと、RとGの双方の信
号値の低い部分のみが黒く表示される。そしてRの信号
値は低いがGの信号値は高い部分、また逆にRの信号値
は高いがGの信号値は低い部分については、画像が暈け
たような表示になる。そして、図8(a),(b)に示
すような元の線の幅(黒く表示される幅)は3画素分で
あったにもかかわらず、従来の輪郭強調処理を行うと線
の幅(黒く表示される幅)は2画素分になる。さらに、
図8(a),(b)に示すような元画像のエッジの傾斜
は急峻であったにもかかわらず、図8(c)に示すよう
にSのエッジの傾斜は緩やかになっている。このため、
図8(e)に示す(S−U)信号のレベルhは本来より
もかなり小さい値となり、十分なエッジ強調が行われな
い。
の輪郭強調済信号{R+(S−U)}とGについての輪
郭強調済信号{G+(S−U)}とを比較すると、Rに
ついての線幅WrとGについての線幅Wgは同じである
がその位置は1画素分だけずれている。そして、この1
画素分ずれたRとGについての輪郭強調済信号に基づい
て画像の表示(又は記録)を行うと、RとGの双方の信
号値の低い部分のみが黒く表示される。そしてRの信号
値は低いがGの信号値は高い部分、また逆にRの信号値
は高いがGの信号値は低い部分については、画像が暈け
たような表示になる。そして、図8(a),(b)に示
すような元の線の幅(黒く表示される幅)は3画素分で
あったにもかかわらず、従来の輪郭強調処理を行うと線
の幅(黒く表示される幅)は2画素分になる。さらに、
図8(a),(b)に示すような元画像のエッジの傾斜
は急峻であったにもかかわらず、図8(c)に示すよう
にSのエッジの傾斜は緩やかになっている。このため、
図8(e)に示す(S−U)信号のレベルhは本来より
もかなり小さい値となり、十分なエッジ強調が行われな
い。
【0014】従って、画像平面上でR,G,Bの各色の
位置が1画素でもずれると、本来の輪郭強調に反する影
響が生じる。そしてこの現象は、特に白地に黒の文字な
どを表示(又は記録)させる場合に顕著に現れる。
位置が1画素でもずれると、本来の輪郭強調に反する影
響が生じる。そしてこの現象は、特に白地に黒の文字な
どを表示(又は記録)させる場合に顕著に現れる。
【0015】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであって、各色成分ごとに僅かなずれが生じていて
も、細かい文字などの輪郭強調が弱ることのないカラー
画像の輪郭強調方法及びその装置を提供することを目的
とする。
のであって、各色成分ごとに僅かなずれが生じていて
も、細かい文字などの輪郭強調が弱ることのないカラー
画像の輪郭強調方法及びその装置を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、異なる色ごとの複数の信
号値のうち少なくとも2つの信号値に基づいて輪郭強調
を行う方法であって、少なくとも2つの信号値から主信
号を生成する主信号生成工程と、主信号に対して平滑化
処理を施してボケ信号を生成するボケ信号生成工程と、
主信号とボケ信号とに基づいて輪郭強調信号を生成する
輪郭強調信号生成工程と、複数の信号値のそれぞれに対
応する各信号値に輪郭強調信号を合成する信号合成工程
とを備え、主信号生成工程は、画素ごとに、少なくとも
2つの信号値のうちの最小値または最大値を選択して主
信号とする。
に、請求項1に記載の発明は、異なる色ごとの複数の信
号値のうち少なくとも2つの信号値に基づいて輪郭強調
を行う方法であって、少なくとも2つの信号値から主信
号を生成する主信号生成工程と、主信号に対して平滑化
処理を施してボケ信号を生成するボケ信号生成工程と、
主信号とボケ信号とに基づいて輪郭強調信号を生成する
輪郭強調信号生成工程と、複数の信号値のそれぞれに対
応する各信号値に輪郭強調信号を合成する信号合成工程
とを備え、主信号生成工程は、画素ごとに、少なくとも
2つの信号値のうちの最小値または最大値を選択して主
信号とする。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の方法において、主信号生成工程は、周辺よりも信号レ
ベルの低い画像要素の輪郭強調について、画素ごとに少
なくとも2つの信号値のうち最小値を選択して主信号と
する。
の方法において、主信号生成工程は、周辺よりも信号レ
ベルの低い画像要素の輪郭強調について、画素ごとに少
なくとも2つの信号値のうち最小値を選択して主信号と
する。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の方法において、異なる色ごとの複数の信号値
は、レッド,グリーン,及びブルーについての3成分の
信号値であり、主信号生成工程は、3成分の信号値のう
ち少なくともレッドとグリーンについての信号値に基づ
いて主信号を生成する。
に記載の方法において、異なる色ごとの複数の信号値
は、レッド,グリーン,及びブルーについての3成分の
信号値であり、主信号生成工程は、3成分の信号値のう
ち少なくともレッドとグリーンについての信号値に基づ
いて主信号を生成する。
【0019】請求項4に記載の発明は、異なる色ごとの
複数の信号値のうち少なくとも2つの信号値に基づいて
輪郭強調を行う装置であって、少なくとも2つの信号値
から主信号を生成する主信号生成手段と、主信号に対し
て平滑化処理を施してボケ信号を生成するボケ信号生成
手段と、主信号とボケ信号とに基づいて輪郭強調信号を
生成する輪郭強調信号生成手段と、複数の信号値のそれ
ぞれに対応する各信号値に輪郭強調信号を合成する信号
合成手段とを備え、主信号生成手段は、画素ごとに、少
なくとも2つの信号値のうちの最小値または最大値を選
択して主信号とする。
複数の信号値のうち少なくとも2つの信号値に基づいて
輪郭強調を行う装置であって、少なくとも2つの信号値
から主信号を生成する主信号生成手段と、主信号に対し
て平滑化処理を施してボケ信号を生成するボケ信号生成
手段と、主信号とボケ信号とに基づいて輪郭強調信号を
生成する輪郭強調信号生成手段と、複数の信号値のそれ
ぞれに対応する各信号値に輪郭強調信号を合成する信号
合成手段とを備え、主信号生成手段は、画素ごとに、少
なくとも2つの信号値のうちの最小値または最大値を選
択して主信号とする。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の装置において、主信号生成手段は、周辺よりも信号レ
ベルの低い画像要素の輪郭強調について、画素ごとに少
なくとも2つの信号値のうち最小値を選択して主信号と
する。
の装置において、主信号生成手段は、周辺よりも信号レ
ベルの低い画像要素の輪郭強調について、画素ごとに少
なくとも2つの信号値のうち最小値を選択して主信号と
する。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項4又は5
に記載の装置において、異なる色ごとの複数の信号値
は、レッド,グリーン,及びブルーについての3成分の
信号値であり、主信号生成手段は、3成分の信号値のう
ち少なくともレッドとグリーンについての信号値に基づ
いて主信号を生成する。
に記載の装置において、異なる色ごとの複数の信号値
は、レッド,グリーン,及びブルーについての3成分の
信号値であり、主信号生成手段は、3成分の信号値のう
ち少なくともレッドとグリーンについての信号値に基づ
いて主信号を生成する。
【0022】
<装置の全体構成>この発明の実施の形態が適用される
装置の全体構成の一例について説明する。図1は、この
発明の実施の形態が適用される装置の全体構成を示す図
である。画像入力部100は、入力スキャナなどのよう
にカラー原稿を光学的に読み取り、R,G,Bの各色に
ついてのディジタル画像データを生成する。そして生成
された画像データは画像処理部200に転送される。そ
して画像データは画像処理部200において所定の処理
が施された後に、出力スキャナなどのような画像出力部
300に出力される。そして出力スキャナ300におい
ては、フィルムなどの記録媒体に対してC,M,Y,K
の各色ごとに記録される。なお、画像入力部100,画
像処理部200,および画像出力部300に対してオペ
レータの所望の動作を行わせるために、操作入力部20
1と情報表示部202とが設けられている。また、画像
処理部200には輪郭強調処理部250が設けられてお
り、この発明の実施の形態が適用される。
装置の全体構成の一例について説明する。図1は、この
発明の実施の形態が適用される装置の全体構成を示す図
である。画像入力部100は、入力スキャナなどのよう
にカラー原稿を光学的に読み取り、R,G,Bの各色に
ついてのディジタル画像データを生成する。そして生成
された画像データは画像処理部200に転送される。そ
して画像データは画像処理部200において所定の処理
が施された後に、出力スキャナなどのような画像出力部
300に出力される。そして出力スキャナ300におい
ては、フィルムなどの記録媒体に対してC,M,Y,K
の各色ごとに記録される。なお、画像入力部100,画
像処理部200,および画像出力部300に対してオペ
レータの所望の動作を行わせるために、操作入力部20
1と情報表示部202とが設けられている。また、画像
処理部200には輪郭強調処理部250が設けられてお
り、この発明の実施の形態が適用される。
【0023】<カラー画像の輪郭強調装置>次に、この
発明の実施の形態であるカラー画像の輪郭強調装置につ
いて説明する。図2は、この発明の実施の形態を示す輪
郭強調装置の構成図である。この輪郭強調装置の入力
は、R,G,Bについての各色成分信号である。
発明の実施の形態であるカラー画像の輪郭強調装置につ
いて説明する。図2は、この発明の実施の形態を示す輪
郭強調装置の構成図である。この輪郭強調装置の入力
は、R,G,Bについての各色成分信号である。
【0024】そしてR信号とG信号が主信号生成部10
に導かれる。この主信号生成部10では後述するように
RとGの色成分に基づいたグレー信号である主信号Sが
生成される。そして、得られた主信号Sは、アンシャー
プ信号生成部11と減算部12とメイン補正部13に送
られる。
に導かれる。この主信号生成部10では後述するように
RとGの色成分に基づいたグレー信号である主信号Sが
生成される。そして、得られた主信号Sは、アンシャー
プ信号生成部11と減算部12とメイン補正部13に送
られる。
【0025】アンシャープ信号生成部11では、例え
ば、図3(a)に示すような平滑化フィルタを用いて注
目画素とその周辺画素との加重平均を行って求められ
る。この平滑化フィルタをさらに一般的に示すと図3
(b)に示すようになる。なお、図3(b)において、
kijは位置(i,j)における重み付け係数であり、正
数である。そして注目画素の位置を(X,Y)とする
と、アンシャープ信号Uは、
ば、図3(a)に示すような平滑化フィルタを用いて注
目画素とその周辺画素との加重平均を行って求められ
る。この平滑化フィルタをさらに一般的に示すと図3
(b)に示すようになる。なお、図3(b)において、
kijは位置(i,j)における重み付け係数であり、正
数である。そして注目画素の位置を(X,Y)とする
と、アンシャープ信号Uは、
【0026】
【数2】
【0027】により得られる。ここで得られるアンシャ
ープ信号Uは、注目画素とその周辺画素との加重平均に
よって求められる信号であるため、いわゆるボケ信号で
ある。
ープ信号Uは、注目画素とその周辺画素との加重平均に
よって求められる信号であるため、いわゆるボケ信号で
ある。
【0028】そして得られたアンシャープ信号Uは減算
部12に送られる。そして減算部12において、主信号
Sからアンシャープ信号Uを減算したアンシャープマス
ク信号(S−U)が生成される。
部12に送られる。そして減算部12において、主信号
Sからアンシャープ信号Uを減算したアンシャープマス
ク信号(S−U)が生成される。
【0029】また、メイン補正部13では、図示しない
メモリなどの記憶媒体に記憶された関数テーブルにより
強調係数Pが出力される。図4は、主信号Sに対する強
調係数Pの関係を示す図である。入力となる主信号Sの
信号レベルに応じて強調係数Pが決定されて乗算部14
に送られる。図4に示すように主信号Sのレベルがハイ
ライト部とシャドー部とである場合には、ノイズが目立
ちやすいために強調係数Pが小さい値になるように設定
されている。
メモリなどの記憶媒体に記憶された関数テーブルにより
強調係数Pが出力される。図4は、主信号Sに対する強
調係数Pの関係を示す図である。入力となる主信号Sの
信号レベルに応じて強調係数Pが決定されて乗算部14
に送られる。図4に示すように主信号Sのレベルがハイ
ライト部とシャドー部とである場合には、ノイズが目立
ちやすいために強調係数Pが小さい値になるように設定
されている。
【0030】そして乗算部14では、強調係数Pとアン
シャープマスク信号(S−U)との積である輪郭強調信
号P(S−U)を導いている。輪郭強調信号P(S−
U)は、画像のハイライト部とシャドー部とにおいて小
さい値となり、この部分におけるノイズが抑制されてい
る。そして得られた輪郭強調信号P(S−U)はエッジ
補正部15に入力する。
シャープマスク信号(S−U)との積である輪郭強調信
号P(S−U)を導いている。輪郭強調信号P(S−
U)は、画像のハイライト部とシャドー部とにおいて小
さい値となり、この部分におけるノイズが抑制されてい
る。そして得られた輪郭強調信号P(S−U)はエッジ
補正部15に入力する。
【0031】エッジ補正部15では、輪郭強調信号P
(S−U)のレベルに応じて補正済輪郭強調信号Qが出
力される。図5は、輪郭強調信号P(S−U)に対する
補正済輪郭強調信号Qの関係を示す図である。図5の関
係は、図示しないメモリなどの記憶媒体に関数テーブル
として記憶されており、入力である輪郭強調信号P(S
−U)の値に基づいて記憶媒体を参照し、出力である補
正済輪郭強調信号Qを得る。また、図5に示すように輪
郭強調信号P(S−U)のレベルの小さい部分について
は、画像の粒状性を抑制するためにさらに小さい値にな
るように補正している。
(S−U)のレベルに応じて補正済輪郭強調信号Qが出
力される。図5は、輪郭強調信号P(S−U)に対する
補正済輪郭強調信号Qの関係を示す図である。図5の関
係は、図示しないメモリなどの記憶媒体に関数テーブル
として記憶されており、入力である輪郭強調信号P(S
−U)の値に基づいて記憶媒体を参照し、出力である補
正済輪郭強調信号Qを得る。また、図5に示すように輪
郭強調信号P(S−U)のレベルの小さい部分について
は、画像の粒状性を抑制するためにさらに小さい値にな
るように補正している。
【0032】また、この輪郭強調装置に入力したR,
G,Bについての各色成分信号は、色変換部16にも導
かれる。そして色変換部16において、R,G,B信号
のそれぞれについて階調補正等が行われたり、R,G,
B信号からY,M,C,K信号への変換が行われたりす
る。従って、色変換部16の出力は、R,G,B信号に
階調補正等が行われた場合には補正済みの信号R’,
G’,B’となり、RGBからYMCKへの変換が行わ
れる場合にはY,M,C,K信号となる。そして、その
出力は信号合成部17に送られる。
G,Bについての各色成分信号は、色変換部16にも導
かれる。そして色変換部16において、R,G,B信号
のそれぞれについて階調補正等が行われたり、R,G,
B信号からY,M,C,K信号への変換が行われたりす
る。従って、色変換部16の出力は、R,G,B信号に
階調補正等が行われた場合には補正済みの信号R’,
G’,B’となり、RGBからYMCKへの変換が行わ
れる場合にはY,M,C,K信号となる。そして、その
出力は信号合成部17に送られる。
【0033】信号合成部17では、色変換部16から送
られてくるR’,G’,B’信号又はY,M,C,K信
号のそれぞれに対してエッジ補正部15から送られくる
補正済輪郭強調信号Qにそれぞれに異なる係数を掛け
て、加算することによって各色成分信号ごとに輪郭強調
済信号を生成する。なお、この輪郭強調済信号は、補正
済輪郭強調信号QをR’,G’,B’信号に加算した場
合は、Er,Eg,Ebとなり、Y,M,C,K信号に
加算した場合は、Ec,Em,Ey,Ekとなる。
られてくるR’,G’,B’信号又はY,M,C,K信
号のそれぞれに対してエッジ補正部15から送られくる
補正済輪郭強調信号Qにそれぞれに異なる係数を掛け
て、加算することによって各色成分信号ごとに輪郭強調
済信号を生成する。なお、この輪郭強調済信号は、補正
済輪郭強調信号QをR’,G’,B’信号に加算した場
合は、Er,Eg,Ebとなり、Y,M,C,K信号に
加算した場合は、Ec,Em,Ey,Ekとなる。
【0034】<主信号生成部の詳細>次に、主信号生成
部10においてR,G信号からグレー信号である主信号
Sを生成する方法を説明する。この実施の形態において
RとGから主信号Sを生成するのは、B信号はスキャナ
等でフィルム原稿等を読み取った際にフィルムの荒れを
拾いやすいためノイズ成分が多く含まれているから輪郭
強調処理には適さないためである。従って、B信号に何
らかのノイズ対策処理が施されてノイズ成分が抑制され
ているならば、R,G,Bの全ての信号を主信号生成部
10に入力して主信号Sを生成しても良い。
部10においてR,G信号からグレー信号である主信号
Sを生成する方法を説明する。この実施の形態において
RとGから主信号Sを生成するのは、B信号はスキャナ
等でフィルム原稿等を読み取った際にフィルムの荒れを
拾いやすいためノイズ成分が多く含まれているから輪郭
強調処理には適さないためである。従って、B信号に何
らかのノイズ対策処理が施されてノイズ成分が抑制され
ているならば、R,G,Bの全ての信号を主信号生成部
10に入力して主信号Sを生成しても良い。
【0035】ここでは、R信号とG信号の2つの信号に
基づいて主信号Sを生成することを説明する。例えば、
白地に黒の文字などを表示させる場合には、入力された
R信号とG信号との画素ごとの最小値を選択して主信号
Sとする。逆に、黒字に白の文字などを表示させる場合
には、入力されたR信号とG信号との画素ごとの最大値
を選択して主信号Sとする。このように最小値又は最大
値を主信号SとすることによってR信号とG信号の位置
が僅かにずれているような場合にも、文字を細くしたり
画像を暈かしたりすることがなく、逆に文字などを太く
することができる。
基づいて主信号Sを生成することを説明する。例えば、
白地に黒の文字などを表示させる場合には、入力された
R信号とG信号との画素ごとの最小値を選択して主信号
Sとする。逆に、黒字に白の文字などを表示させる場合
には、入力されたR信号とG信号との画素ごとの最大値
を選択して主信号Sとする。このように最小値又は最大
値を主信号SとすることによってR信号とG信号の位置
が僅かにずれているような場合にも、文字を細くしたり
画像を暈かしたりすることがなく、逆に文字などを太く
することができる。
【0036】一般的に、細かい文字などを表示したり記
録したりする際には、太めにした方が文字がしっかりし
た印象を受け、見かけ上は解像度が高いように見える。
また、印刷工程においては、CMYKの各版のずれが発
生し、文字が細くなりやすい。従って、R信号とG信号
との最小値又は最大値を主信号Sとして文字などが太く
なることは好ましい結果である。
録したりする際には、太めにした方が文字がしっかりし
た印象を受け、見かけ上は解像度が高いように見える。
また、印刷工程においては、CMYKの各版のずれが発
生し、文字が細くなりやすい。従って、R信号とG信号
との最小値又は最大値を主信号Sとして文字などが太く
なることは好ましい結果である。
【0037】また、主信号Sの生成の際に、R信号とG
信号の最小値とするか又は最大値とするかの選択は、処
理前にオペレータが情報表示部202に表示されたメニ
ュー画面などから選択し、操作入力部201から所望の
処理を操作入力することによって行われる。その他の方
法としては、画像の白い領域の中での黒い画像要素であ
るのか又は黒い領域の中での白い画像要素であるのかを
判断して、前者の場合は最小値を選択し、後者の場合に
は最大値を選択すれば、「白地に黒の文字」も「黒字に
白の文字」も良好に輪郭強調することができる。
信号の最小値とするか又は最大値とするかの選択は、処
理前にオペレータが情報表示部202に表示されたメニ
ュー画面などから選択し、操作入力部201から所望の
処理を操作入力することによって行われる。その他の方
法としては、画像の白い領域の中での黒い画像要素であ
るのか又は黒い領域の中での白い画像要素であるのかを
判断して、前者の場合は最小値を選択し、後者の場合に
は最大値を選択すれば、「白地に黒の文字」も「黒字に
白の文字」も良好に輪郭強調することができる。
【0038】<各部における信号>次に、この実施の形
態の各部における信号の一例について説明する。
態の各部における信号の一例について説明する。
【0039】まず、主信号生成部10においては最小値
を選択する場合について説明を行う。図6は、この発明
の実施の形態である輪郭強調を示す説明図である。図6
(a),(b)に示すようにR信号とG信号とは、1画
素分だけずれているとする。このときのR信号の線幅W
r1とG信号の線幅Wg1とは、3画素分の幅を有す
る。
を選択する場合について説明を行う。図6は、この発明
の実施の形態である輪郭強調を示す説明図である。図6
(a),(b)に示すようにR信号とG信号とは、1画
素分だけずれているとする。このときのR信号の線幅W
r1とG信号の線幅Wg1とは、3画素分の幅を有す
る。
【0040】このようなR信号とG信号とに基づいて主
信号生成部10で主信号Sを生成すると、図6(c)に
示すようになる。すなわち、主信号Sは、R信号とG信
号との最小値を選択している。従って、R信号とG信号
とのずれ量は1画素であり、R信号及びG信号の線幅W
r1,Wg1は3画素分であるため、主信号Sの線幅W
sは4画素分の幅となる。
信号生成部10で主信号Sを生成すると、図6(c)に
示すようになる。すなわち、主信号Sは、R信号とG信
号との最小値を選択している。従って、R信号とG信号
とのずれ量は1画素であり、R信号及びG信号の線幅W
r1,Wg1は3画素分であるため、主信号Sの線幅W
sは4画素分の幅となる。
【0041】次に、アンシャープ信号生成部11におい
て主信号Sに平滑化処理が施されてアンシャープ信号U
が生成されると図6(d)に示すようになる。なお、図
6(c)に示すアンシャープ信号Uは、説明を簡単にす
るために注目画素とその隣接画素の3画素についての平
均としている。そして減算部12において主信号Sとア
ンシャープ信号Uとの差分(S−U)が導かれ、アンシ
ャープマスク信号(S−U)が生成される。
て主信号Sに平滑化処理が施されてアンシャープ信号U
が生成されると図6(d)に示すようになる。なお、図
6(c)に示すアンシャープ信号Uは、説明を簡単にす
るために注目画素とその隣接画素の3画素についての平
均としている。そして減算部12において主信号Sとア
ンシャープ信号Uとの差分(S−U)が導かれ、アンシ
ャープマスク信号(S−U)が生成される。
【0042】その後、メイン補正部13から得られる強
調係数Pとアンシャープマスク信号(S−U)との積が
求められるが、ここでは説明を簡単にするために強調係
数Pが「1」であるとする。また、エッジ補正部15に
おいても入力された信号に対して何らの補正も行われず
に出力されるとする。このようにすると、エッジ補正部
15の出力である補正済輪郭強調信号Qは、アンシャー
プマスク信号(S−U)と等しくなる。さらに、色変換
部16においても何らの色変換が行われなかったとする
と、信号合成部17に入力する信号は、アンシャープマ
スク信号(S−U)とR,G,B信号である。そして信
号合成部17から出力されるRについての輪郭強調済信
号{R+(S−U)}は図6(f)に示すようになり、
Gについての輪郭強調済信号{G+(S−U)}は図6
(g)に示すようになる。
調係数Pとアンシャープマスク信号(S−U)との積が
求められるが、ここでは説明を簡単にするために強調係
数Pが「1」であるとする。また、エッジ補正部15に
おいても入力された信号に対して何らの補正も行われず
に出力されるとする。このようにすると、エッジ補正部
15の出力である補正済輪郭強調信号Qは、アンシャー
プマスク信号(S−U)と等しくなる。さらに、色変換
部16においても何らの色変換が行われなかったとする
と、信号合成部17に入力する信号は、アンシャープマ
スク信号(S−U)とR,G,B信号である。そして信
号合成部17から出力されるRについての輪郭強調済信
号{R+(S−U)}は図6(f)に示すようになり、
Gについての輪郭強調済信号{G+(S−U)}は図6
(g)に示すようになる。
【0043】図6(a),(b)の元画像のエッジの傾
斜と、図6(c)のSのエッジの傾斜を比べると、両者
は同じ傾斜をもつ。このため図6(e)の(S−U)信
号レベルhは、図8(e)の(S−U)信号レベルと比
べると、非常に強くエッジが強調されることがわかる。
斜と、図6(c)のSのエッジの傾斜を比べると、両者
は同じ傾斜をもつ。このため図6(e)の(S−U)信
号レベルhは、図8(e)の(S−U)信号レベルと比
べると、非常に強くエッジが強調されることがわかる。
【0044】そして図6(f),(g)を比べると、R
についての線幅Wr2と、Gについての線幅Wg2とは
同じ幅を有しており、その位置も同一の位置になってい
る。このとき、線幅Wr2,Wg2は4画素分の幅を有
しており、輪郭強調される前の線幅Wr1,Wg1の3
画素分と比べると大きくなっている。しかし、先述のよ
うに文字などが太くなることは、好ましい結果であり、
何ら問題はない。そしてこのようなR,Gについての輪
郭強調済信号{R+(S−U)},{G+(S−U)}
は、最終的に得られたエッジの位置が等しいためこの信
号に基づいて表示又は記録を行っても画像が暈けること
がない。また、この説明のように最小値を選択する方法
を行うと、各色成分ごとに僅かなずれが生じていても、
特に白地に黒の文字などを良好に表示(又は記録)させ
ることができる。
についての線幅Wr2と、Gについての線幅Wg2とは
同じ幅を有しており、その位置も同一の位置になってい
る。このとき、線幅Wr2,Wg2は4画素分の幅を有
しており、輪郭強調される前の線幅Wr1,Wg1の3
画素分と比べると大きくなっている。しかし、先述のよ
うに文字などが太くなることは、好ましい結果であり、
何ら問題はない。そしてこのようなR,Gについての輪
郭強調済信号{R+(S−U)},{G+(S−U)}
は、最終的に得られたエッジの位置が等しいためこの信
号に基づいて表示又は記録を行っても画像が暈けること
がない。また、この説明のように最小値を選択する方法
を行うと、各色成分ごとに僅かなずれが生じていても、
特に白地に黒の文字などを良好に表示(又は記録)させ
ることができる。
【0045】次に、主信号生成部10においては最大値
を選択する場合について説明する。図7は、この発明の
実施の形態である輪郭強調を示す説明図である。図7
(a),(b)に示すようにR信号とG信号とは、1画
素分だけずれているとする。このときのR信号の線幅W
r1とG信号の線幅Wg1とは、3画素分の幅を有す
る。
を選択する場合について説明する。図7は、この発明の
実施の形態である輪郭強調を示す説明図である。図7
(a),(b)に示すようにR信号とG信号とは、1画
素分だけずれているとする。このときのR信号の線幅W
r1とG信号の線幅Wg1とは、3画素分の幅を有す
る。
【0046】このようなR信号とG信号とに基づいて主
信号生成部10で主信号Sを生成すると、図7(c)に
示すようになる。すなわち、主信号Sは、R信号とG信
号との最大値を選択している。従って、R信号とG信号
とのずれ量は1画素であり、R信号及びG信号の線幅W
r1,Wg1は3画素分であるため、主信号Sの線幅W
sは4画素分の幅となる。
信号生成部10で主信号Sを生成すると、図7(c)に
示すようになる。すなわち、主信号Sは、R信号とG信
号との最大値を選択している。従って、R信号とG信号
とのずれ量は1画素であり、R信号及びG信号の線幅W
r1,Wg1は3画素分であるため、主信号Sの線幅W
sは4画素分の幅となる。
【0047】そして、先の場合と同様に、アンシャープ
信号Uを求め、輪郭強調済信号を求める。そうすると信
号合成部17から出力されるRについての輪郭強調済信
号{R+(S−U)}は図7(f)に示すようになり、
Gについての輪郭強調済信号{G+(S−U)}は図7
(g)に示すようになる。
信号Uを求め、輪郭強調済信号を求める。そうすると信
号合成部17から出力されるRについての輪郭強調済信
号{R+(S−U)}は図7(f)に示すようになり、
Gについての輪郭強調済信号{G+(S−U)}は図7
(g)に示すようになる。
【0048】図7(a),(b)の元画像のエッジの傾
斜と、図7(c)のSのエッジの傾斜を比べると、両者
は同じ傾斜をもつ。このため図7(e)の(S−U)信
号レベルhは、図8(e)の(S−U)信号レベルと比
べると、非常に強くエッジが強調されることがわかる。
斜と、図7(c)のSのエッジの傾斜を比べると、両者
は同じ傾斜をもつ。このため図7(e)の(S−U)信
号レベルhは、図8(e)の(S−U)信号レベルと比
べると、非常に強くエッジが強調されることがわかる。
【0049】そして図7(f),(g)を比べると、R
についての線幅Wr2と、Gについての線幅Wg2とは
同じ幅を有しており、その位置も同一の位置になってい
る。このとき、線幅Wr2,Wg2は4画素分の幅を有
しており、輪郭強調される前の線幅Wr1,Wg1の3
画素分と比べると大きくなっている。これは先述のよう
に好ましい結果であり、何ら問題はない。そしてこのよ
うなR,Gについての輪郭強調済信号{R+(S−
U)},{G+(S−U)}は、最終的に得られたエッ
ジの位置が等しいためこの信号に基づいて表示又は記録
を行っても画像が暈けることがない。また、この説明の
ように最小値を選択する方法を行うと、各色成分ごとに
僅かなずれが生じていても、特に黒地に白の文字などを
良好に表示(又は記録)させることができる。
についての線幅Wr2と、Gについての線幅Wg2とは
同じ幅を有しており、その位置も同一の位置になってい
る。このとき、線幅Wr2,Wg2は4画素分の幅を有
しており、輪郭強調される前の線幅Wr1,Wg1の3
画素分と比べると大きくなっている。これは先述のよう
に好ましい結果であり、何ら問題はない。そしてこのよ
うなR,Gについての輪郭強調済信号{R+(S−
U)},{G+(S−U)}は、最終的に得られたエッ
ジの位置が等しいためこの信号に基づいて表示又は記録
を行っても画像が暈けることがない。また、この説明の
ように最小値を選択する方法を行うと、各色成分ごとに
僅かなずれが生じていても、特に黒地に白の文字などを
良好に表示(又は記録)させることができる。
【0050】<変形例>既に、B信号のノイズ成分が抑
制されているならば、R,G,Bの全ての信号を主信号
生成部10に入力して主信号Sを生成しても良い旨を述
べたが、この場合もR,G,B信号のうち最小値又は最
大値を選択することによって細い文字を細くしたり暈か
したりすることなく良好に輪郭強調を行うことができ
る。
制されているならば、R,G,Bの全ての信号を主信号
生成部10に入力して主信号Sを生成しても良い旨を述
べたが、この場合もR,G,B信号のうち最小値又は最
大値を選択することによって細い文字を細くしたり暈か
したりすることなく良好に輪郭強調を行うことができ
る。
【0051】また、この実施の形態で示したカラー画像
の輪郭強調装置の入力は、R,G,Bについての色成分
信号ではなく、C,M,Y,Kについての色成分信号で
あっても良い。この場合も主信号Sを生成する際に、
C,M,Y,K信号のうちから最小値又は最大値を選択
することによって細い文字なども良好に輪郭強調され
る。
の輪郭強調装置の入力は、R,G,Bについての色成分
信号ではなく、C,M,Y,Kについての色成分信号で
あっても良い。この場合も主信号Sを生成する際に、
C,M,Y,K信号のうちから最小値又は最大値を選択
することによって細い文字なども良好に輪郭強調され
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び4に
記載の発明によれば、主信号の生成において、画素ごと
に、少なくとも2つの信号値のうちの最小値または最大
値を選択して主信号とするため、各色成分ごとに僅かな
ずれが生じていても、細い文字を細くしたり暈かしたり
することなく良好に輪郭強調を行うことができる。
記載の発明によれば、主信号の生成において、画素ごと
に、少なくとも2つの信号値のうちの最小値または最大
値を選択して主信号とするため、各色成分ごとに僅かな
ずれが生じていても、細い文字を細くしたり暈かしたり
することなく良好に輪郭強調を行うことができる。
【0053】請求項2及び5に記載の発明によれば、周
辺よりも信号レベルの低い画像要素の輪郭強調につい
て、画素ごとに少なくとも2つの信号値のうち最小値を
選択して主信号とするため、各色成分ごとに僅かなずれ
が生じていても、特に白地に黒の文字などを細くしたり
暈かしたりすることなく良好に表示(又は記録)させる
ことができる。
辺よりも信号レベルの低い画像要素の輪郭強調につい
て、画素ごとに少なくとも2つの信号値のうち最小値を
選択して主信号とするため、各色成分ごとに僅かなずれ
が生じていても、特に白地に黒の文字などを細くしたり
暈かしたりすることなく良好に表示(又は記録)させる
ことができる。
【0054】請求項3及び6に記載の発明によれば、主
信号生成工程は、3成分の信号値のうち少なくともレッ
ドとグリーンについての信号値に基づいて主信号を生成
するため、ノイズ成分の多いブルーについての信号値の
影響がなく、良好に輪郭強調を行うことができる。
信号生成工程は、3成分の信号値のうち少なくともレッ
ドとグリーンについての信号値に基づいて主信号を生成
するため、ノイズ成分の多いブルーについての信号値の
影響がなく、良好に輪郭強調を行うことができる。
【図1】この発明の実施の形態が適用される装置の全体
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態を示す輪郭強調装置の構
成図である。
成図である。
【図3】アンシャープ信号生成部において使用される平
滑化フィルタの一例を示す図である。
滑化フィルタの一例を示す図である。
【図4】主信号に対する強調係数の関係を示す図であ
る。
る。
【図5】輪郭強調信号に対する補正済輪郭強調信号の関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態である輪郭強調を示す説
明図である。
明図である。
【図7】この発明の実施の形態である輪郭強調を示す説
明図である。
明図である。
【図8】従来の輪郭強調を示す説明図である。
10 主信号生成部 11 アンシャープ信号生成部 12 減算部 13 メイン補正部 14 乗算部 15 エッジ補正部 16 色変換部 17 信号合成部 100 画像入力部 200 画像処理部 300 画像出力部 S 主信号 U アンシャープ信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 9/68 103 H04N 1/46 Z
Claims (6)
- 【請求項1】 異なる色ごとの複数の信号値のうち少な
くとも2つの信号値に基づいて輪郭強調を行う方法であ
って、 前記少なくとも2つの信号値から主信号を生成する主信
号生成工程と、 前記主信号に対して平滑化処理を施してボケ信号を生成
するボケ信号生成工程と、 前記主信号と前記ボケ信号とに基づいて輪郭強調信号を
生成する輪郭強調信号生成工程と、 前記複数の信号値のそれぞれに対応する各信号値に前記
輪郭強調信号を合成する信号合成工程と、を備え、 前記主信号生成工程は、画素ごとに、前記少なくとも2
つの信号値のうちの最小値または最大値を選択して前記
主信号とすることを特徴とするカラー画像の輪郭強調方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 前記主信号生成工程は、周辺よりも信号レベルの低い画
像要素の輪郭強調について、画素ごとに前記少なくとも
2つの信号値のうち最小値を選択して前記主信号とする
ことを特徴とするカラー画像の輪郭強調方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法において、 前記異なる色ごとの複数の信号値は、レッド,グリー
ン,及びブルーについての3成分の信号値であり、 前記主信号生成工程は、前記3成分の信号値のうち少な
くともレッドとグリーンについての信号値に基づいて前
記主信号を生成することを特徴とするカラー画像の輪郭
強調方法。 - 【請求項4】 異なる色ごとの複数の信号値のうち少な
くとも2つの信号値に基づいて輪郭強調を行う装置であ
って、 前記少なくとも2つの信号値から主信号を生成する主信
号生成手段と、 前記主信号に対して平滑化処理を施してボケ信号を生成
するボケ信号生成手段と、 前記主信号と前記ボケ信号とに基づいて輪郭強調信号を
生成する輪郭強調信号生成手段と、 前記複数の信号値のそれぞれに対応する各信号値に前記
輪郭強調信号を合成する信号合成手段と、を備え、 前記主信号生成手段は、画素ごとに、前記少なくとも2
つの信号値のうちの最小値または最大値を選択して前記
主信号とすることを特徴とするカラー画像の輪郭強調装
置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、 前記主信号生成手段は、周辺よりも信号レベルの低い画
像要素の輪郭強調について、画素ごとに前記少なくとも
2つの信号値のうち最小値を選択して前記主信号とする
ことを特徴とするカラー画像の輪郭強調装置。 - 【請求項6】 請求項4又は5に記載の装置において、 前記異なる色ごとの複数の信号値は、レッド,グリー
ン,及びブルーについての3成分の信号値であり、 前記主信号生成手段は、前記3成分の信号値のうち少な
くともレッドとグリーンについての信号値に基づいて前
記主信号を生成することを特徴とするカラー画像の輪郭
強調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341397A JPH10191063A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | カラー画像の輪郭強調方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341397A JPH10191063A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | カラー画像の輪郭強調方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10191063A true JPH10191063A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18345756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8341397A Pending JPH10191063A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | カラー画像の輪郭強調方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10191063A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9311502B2 (en) | 2004-09-30 | 2016-04-12 | Citrix Systems, Inc. | Method and system for assigning access control levels in providing access to networked content files |
US9401931B2 (en) | 2006-11-08 | 2016-07-26 | Citrix Systems, Inc. | Method and system for dynamically associating access rights with a resource |
CN111787298A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-10-16 | 深圳创维-Rgb电子有限公司 | 液晶显示设备的画质补偿方法、装置以及终端设备 |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP8341397A patent/JPH10191063A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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