JPH10191015A - 誤りダイヤル通知及びデータ転送機能付き電話機システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイヤルが間違っている旨及び正しい電話番号
を確実に通知し、誤受信したファクシミリデータをファ
クシミリ装置で受信できる自動誤りダイヤル通知及びデ
ータ転送電話システムを提供すること。 【解決手段】交換機と送受信する通信部６と、送信側の
ファクシミリ装置に対する誤りメッセージ及び正しい電
話番号の送信と受信したファクシミリデータの転送とを
制御する制御部７と、誤りメッセージ及び正しい電話番
号並びに受信側のファクシミリ装置の電話番号を記憶す
る内部記憶部８と、該内部記憶部に記憶する内容を入力
する入力部９とを備えた会話用電話機１を具備し、送信
側のファクシミリ装置に対しダイヤルした電話番号が間
違っている旨のメッセージ及び正しい電話番号を自動通
知し、受信したファクシミリデータを受信側のファクシ
ミリ装置に対し自動転送することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般のファクシミ
リ及び会話用の電話機に関し、特に誤りダイヤル自動通
知機能およびファクシミリデータ自動転送機能を備えた
電話機システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ファクシミリデータ転送機能付き
システムとして、会話用電話機にファクシミリデータが
送られてきた場合に受信側のファクシミリ装置に自動転
送してデータを確実に受け取る方法が知られている（例
えば、特開平４−４６４８号などがある）。また、ダイ
ヤル誤り通知機能付き電話機として、会話用電話機にフ
ァクシミリデータが送られてきた場合に送信側のファク
シミリ装置に対してダイヤル誤りを音声による通知、ま
たは表示画面に通知するものが知られている（例えば、
特開平８−２１４１４１号などがある）。

【０００３】まず、図４を参照して、ファクシミリデー
タ転送機能付きシステムの従来例を説明する。図４にお
いて、２は電話通信ネットワーク、４は受信完了対応の
電話機へトーキー装置８を接続したＦＡＸ着信通報メッ
セージを転送させる通話路設定装置、６は番号変換テー
ブルから着信ＦＡＸ番号を得て通話路設定装置に知らせ
る通話サービス制御装置、８は通信側に対するＦＡＸ着
信通報を行うトーキー、１０は番号変換テーブルであ
る。

【０００４】次に、図４を参照して、上記従来のファク
シミリデータ転送機能付きシステムの動作を説明する。
発信番号通知サービス呼が着信すると、その発信番号に
応答した通話サービス制御装置６は番号変換テーブル１
０から着信させるべき着信ＦＡＸ番号を得る。その着信
ＦＡＸ番号を受け取った通話路設定装置４は着信ＦＡＸ
番号対応のファクシミリ装置へ発信番号通知サービス呼
の発信加入者をネットワーク２を介して着信したファク
シミリデータを受信する。その受信完了（切断）に応答
した通話路設定装置４は受信完了対応の電話機へトーキ
ー装置８を接続したＦＡＸ着信通報メッセージを転送さ
せ、ＦＡＸ着信加入者にＦＡＸ着信をしらせる。

【０００５】また、図５を参照して、ダイヤル誤り通知
機能付き電話機の従来例を説明する。図５において、１
は一般の会話用電話機、１−１はダイアル番号が間違っ
ている旨の音声メッセージＦＡＸの送り手に通知するた
めの間違い電話通知ボタン、２はファクシミリを送信す
るファクシミリ装置、３は送信されるべき送信先ファク
シミリ装置、４は電話回線の接続等を行う公衆回線であ
る。

【０００６】次に、図５を参照して、上記従来のダイヤ
ル誤り通知機能付き電話機の動作を説明する。会話用電
話機１に間違い電話通知ボタン１−１を設けておき、フ
ァクシミリ装置２から会話用電話機１に対し間違い電話
がかかったものとする。この場合、会話用電話機１にお
ける応答者はファクシミリ装置２からの信号音を認識し
て間違い電話通知ボタン１−１を押す。すると、会話用
電話機１から発信元のファクシミリ装置２に対し、ダイ
アル番号が間違っている旨の音声メッセージ（音声合成
されたメッセージ）が通知される。ファクシミリ装置２
側で音声がモニタリングされていれば、会話用電話機１
から送られてくる音声メッセージによって、送り手はダ
イアル番号が間違っていることを即座に知ることができ
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のファクシミリデータ転送機能付きシステムにおいて
は、送信側にダイヤル誤りである旨のメッセージを送ら
ないため、仮に電話番号をファクシミリ番号であると誤
認している送信者は何度も会話用電話番号にファクシミ
リデータを送信してくるという問題があった。

【０００８】また、上記従来のダイヤル誤り通知機能付
き電話機においては、ダイヤルが誤っている旨のメッセ
ージを音声やファクシミリ装置の表示画面などで発信側
に伝えるようにしている。しかし、現実には、発信者は
ファクシミリを発信後すぐにその場を離れるケースが多
く、ダイヤルが間違っている旨を確実に通知できないと
いう問題があった。さらに、受信側のファクシミリ装置
への転送機能がないため、発信者へ再度ファクシミリデ
ータ送信を依頼しなければならないという問題もあっ
た。

【０００９】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、発信者に対し、ダイヤルが間違って
いる旨及び正しい電話番号を確実に通知することがで
き、且つ送信されたファクシミリデータを受信できる優
れた誤りダイヤル通知およびデータ転送機能付き電話機
システムを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明による誤りダイヤ
ル通知及びデータ転送機能付き電話機システムは、交換
機を介して音声及びファクシミリデータを送受信する通
信部と、間違い電話の受信確認と送信側のファクシミリ
装置に対する誤りメッセージ及び正しい電話番号の送信
と受信側のファクシミリ装置に対する受信したファクシ
ミリデータの転送とを制御する制御部と、誤りメッセー
ジ及び正しい電話番号並びに受信側のファクシミリ装置
の電話番号を記憶する内部記憶部と、該内部記憶部に記
憶する内容を入力する入力部とを備えた会話用電話機を
具備し、送信側のファクシミリ装置に対しダイヤルした
電話番号が間違っている旨のメッセージ及び正しい電話
番号を自動通知し、受信したファクシミリデータを受信
側のファクシミリ装置に対し自動転送するようにしたも
のである。

【００１１】本発明によれば、送信側のファクシミリ装
置に対しダイヤルした電話番号が間違っている旨のメッ
セージ及び正しい電話番号を自動通知し、受信したファ
クシミリデータを受信側のファクシミリ装置に対し自動
転送するようにしたことにより、発信者に対してダイヤ
ル番号が間違っている旨及び正しい電話番号を確実に通
知することができ、且つ誤った番号の電話機に受信した
ファクシミリデータを受信側のファクシミリ装置に対し
自動転送して受信することができる誤りダイヤル通知及
びデータ転送機能付き電話機システムが得られる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、交換機を介して音声及びファクシミリデータを送受
信する通信部と、間違い電話の受信確認と送信側のファ
クシミリ装置に対する誤りメッセージ及び正しい電話番
号の送信と受信側のファクシミリ装置に対する受信した
ファクシミリデータの転送とを制御する制御部と、誤り
メッセージ及び正しい電話番号並びに受信側のファクシ
ミリ装置の電話番号を記憶する内部記憶部と、該内部記
憶部に記憶する内容を入力する入力部とを備えた会話用
電話機を具備し、送信側のファクシミリ装置に対しダイ
ヤルした電話番号が間違っている旨のメッセージ及び正
しい電話番号を自動通知し、受信したファクシミリデー
タを受信側のファクシミリ装置に対し自動転送するよう
にしたものであり、ファクシミリ装置から間違いファク
シミリが送られてきた場合、自動的に誤りダイヤルであ
る旨及び正しい電話番号を送信側に伝え、同時に受信し
たファクシミリデータを受信側のファクシミリ装置で自
動的に受け取ることができるという作用を有する。

【００１３】本発明の請求項２に記載の発明は、交換機
を介して音声及びファクシミリデータを送受信する通信
部と、間違い電話の受信確認と受信側のファクシミリ装
置に対する受信したファクシミリデータの転送とを制御
する制御部と、受信側のファクシミリ装置の電話番号等
を記憶する内部記憶部と、該内部記憶部に記憶する内容
を入力する入力部とを備えた会話用電話機と、交換機を
介して音声及びファクシミリデータを送受信する通信部
と、送信側のファクシミリ装置に対する誤りメッセージ
及び正しい電話番号の送信と送信側のファクシミリ装置
に対する受信終了メッセージの送信とを制御する制御部
と、誤りメッセージ及び正しい電話番号並びに受信終了
メッセージ等を記憶する内部記憶部と、該内部記憶部に
記憶する内容を入力する入力部とを備えた受信側のファ
クシミリ装置とを具備し、送信側のファクシミリ装置に
対しダイヤルした電話番号が間違っている旨のメッセー
ジ及び正しい電話番号を自動通知し、受信したファクシ
ミリデータを受信側のファクシミリ装置に対し自動転送
し、送信側のファクシミリ装置に対して受信終了メッセ
ージを送信するようにしたものであり、ファクシミリ装
置から間違いファクシミリが送られてきた場合、自動的
に誤りダイヤルである旨及び正しい電話番号を送信側に
伝え、同時にファクシミリデータを受信側のファクシミ
リ装置で自動的に受け取ることができ、ファクシミリ受
信終了後送信側に対しファクシミリデータの正常受信か
異常受信かを伝えることができるという作用を有する。

【００１４】本発明の請求項３に記載の発明は、交換機
を介して音声及びファクシミリデータを送受信する通信
部と、間違い電話の受信確認と送信側のファクシミリ装
置に対する誤りメッセージ及び正しい電話番号の送信と
受信側のファクシミリ装置に対する受信したファクシミ
リデータの転送とを制御する制御部と、誤りメッセージ
及び正しい電話番号並びに受信側のファクシミリ装置の
電話番号を記憶する内部記憶部と、該内部記憶部に記憶
する内容を入力する入力部とを備えた電話機アダプタが
会話用電話機と交換機の間に外付きに接続され、送信側
のファクシミリ装置に対しダイヤルした電話番号が間違
っている旨のメッセージ及び正しい電話番号を自動通知
し、受信したファクシミリデータを受信側のファクシミ
リ装置に対し自動転送するようにしたものであり、ファ
クシミリ装置から間違いファクシミリが送られてきた場
合、簡単な機能により、自動的に誤りダイヤルである旨
及び正しい電話番号を送信側に伝え、同時に受信したフ
ァクシミリデータを受信側のファクシミリ装置で自動的
に受け取ることができるという作用を有する。

【００１５】本発明の請求項４に記載の発明は、送信側
のファクシミリ装置から誤った番号の電話機を呼び出し
た場合、該送信側のファクシミリ装置に対しダイヤルし
た電話番号が間違っている旨のメッセージ及び正しい電
話番号を自動通知し、受信したファクシミリデータを受
信側のファクシミリ装置に対し自動転送するようにした
ものであり、ファクシミリ装置から間違いファクシミリ
が送られてきた場合、自動的に誤りダイヤルである旨及
び正しい電話番号を送信側に伝え、同時に受信したファ
クシミリデータを受信側のファクシミリ装置で自動的に
受け取ることができるという作用を有する。

【００１６】本発明の請求項５に記載の発明は、自動転
送されたファクシミリデータの受信終了後、該受信が正
常受信か異常受信かのメッセージを送信側のファクシミ
リ装置に対して送信するようにしたものであり、ファク
シミリ装置から間違いファクシミリが送られてきた場
合、自動的に誤りダイヤルである旨及び正しい電話番号
を送信側に伝え、同時にファクシミリデータを受信側の
ファクシミリ装置で自動的に受け取ることができ、ファ
クシミリ受信終了後送信側に対しファクシミリデータの
正常受信か異常受信かを伝えることができるという作用
を有する。

【００１７】以下、添付図面、図１乃至図３に基づき、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。図１は本発明の
第１の実施の形態における誤りダイヤル通知及びデータ
転送機能付き電話機システムを公衆回線に接続する構成
を示すブロック図、図２は本発明の第２の実施の形態に
おける誤りダイヤル通知及びデータ転送機能付き電話機
システムを公衆回線に接続する構成を示すブロック図、
図３は本発明の第３の実施の形態における誤りダイヤル
通知及びデータ転送機能付き電話機システムを公衆回線
に接続する構成を示すブロック図である。

【００１８】（実施の形態１）まず、図１を参照して、
本発明の第１の実施の形態における誤りダイヤル通知及
びデータ転送機能付き電話機システムの構成を説明す
る。図１は、本実施の形態における誤りダイヤル通知及
びデータ転送機能付き電話機システムを公衆回線網に接
続した状態を示す図である。図１において、１は誤り送
信を行ったファクシミリ装置に対して自動的にダイヤル
誤りを知らせ受け取ったファクシミリデータを自動的に
ファクシミリ装置３に転送することができる会話用電話
機、２は送信側の送受信可能な一般的なファクシミリ装
置、３は受信側の送受信可能な一般的なファクシミリ装
置、４は会話用電話機１とファクシミリ装置３とを接続
する受信側の交換機、５は送信側交換機を含み送信側の
ファクシミリ２と交換機４とを接続する公衆回線網であ
る。

【００１９】次に、会話用電話機１の内部において、６
は交換機４との間でメッセージとかデータなど信号の送
受信を行う通信部、７は間違い電話であることを確認、
間違いファクシミリメッセージの送信、受信したファク
シミリデータの自動転送などを制御するＣＰＵで代表さ
れる制御部、８は送信側のファクシミリ装置２に送信す
る間違いファクシミリメッセージ及び受信したファクシ
ミリデータを自動転送する受信側のファクシミリ装置３
の電話番号などを格納する内部記憶部、９は内部記憶部
８に対して間違いファクシミリメッセージとか受信側の
ファクシミリ装置３の番号などを入力する入力部であ
る。

【００２０】次に、図１を参照して、以上説明したよう
に構成された、本発明の第１の実施の形態における誤り
ダイヤル通知及びデータ転送機能付き電話機システムに
ついて、その動作、特に会話用電話機１の機能を交え
て、送信側のファクシミリ装置２からの間違い電話（フ
ァクシミリ）がかかってきたときの対処方法について説
明する。

【００２１】まず、送信側のファクシミリ装置２から受
信側のファクシミリ装置３への送信の際に誤って会話用
電話機１を呼び出したとする。会話用電話機１では、受
話器が取り上げられ、送信側のファクシミリ装置２と繋
がることにより通信部６が送信側のファクシミリ装置２
からの信号音を受け取る。また、このような信号音を送
らないファクシミリ装置の場合には、通信部６は何も信
号を受け取らない状態となる。いずれの場合にも、ＣＰ
Ｕで代表される制御部７において間違い電話であること
が確認される。

【００２２】会話用電話機１がファクシミリ装置３と間
違われたと制御部７が判断すると、内部記憶部８に格納
されている間違いファクシミリメッセージ、例えば「０
ｘｘ−ｘｘｘ−ｘｘｘｘはＦＡＸ番号ではありません。
次回より０ｘｘ−ｘｘｘ−ｘｘｘｘにおかけくださ
い。」を、制御部７の制御により、通信部６により交換
機４及び公衆回線網５を介して送信側のファクシミリ装
置２に自動送信する。また、同時に会話用電話機１の受
話器を取り上げた人に対しては、メッセージ、例えば
「ただいま、間違いファクシミリを受け取りました。」
を自動的に伝える。ここで、会話用電話機１から送信さ
れる間違いファクシミリメッセージのデータは通常のフ
ァクシミリデータとして送信される。

【００２３】さらに、送信側のファクシミリ装置２にメ
ッセージを送信すると同時に、送信側のファクシミリ装
置２から受信したファクシミリデータを、会話用電話機
１の内部記憶部８に格納されている受信側のファクシミ
リ装置３の番号に自動転送する。これにより、受信側の
ファクシミリ装置３は送信側のファクシミリ装置２から
送信されたファクシミリデータを受け取ることが可能と
なる。ここで、送信側のファクシミリ装置２に送信する
メッセージ用電話番号（会話用電話機１の電話番号と受
信側のファクシミリ装置３の電話番号）及び受信したフ
ァクシミリデータの自動転送先電話番号（受信側のファ
クシミリ装置３の電話番号）の会話用電話機１の内部記
憶部８に対する入力は入力部９を介して行われる。

【００２４】一方、公衆回線網５を介して会話用電話機
１から送信した間違いファクシミリメッセージを受け取
った送信側のファクシミリ装置２は、この間違いメッセ
ージを通常のファクシミリデータとして処理するため、
受信者が不在でもこのメッセージを紙上に残すことが可
能である。

【００２５】以上説明したように、本発明の第１の実施
の形態によれば、交換機４を取り替えることなく、会話
用電話機１にごく小規模の内部記憶部８を使用すること
により、ファクシミリ装置からの間違い電話に対してダ
イヤル番号が誤っているメッセージ及び受信するべきフ
ァクシミリ装置の正しい電話番号を確実に伝えることが
でき、かつ、送信されたファクシミリデータを受け取る
ことが可能であるため、同じ間違い電話が何度もかかっ
てくることがなくなり、また、正しいファクシミリ番号
を送信側に別途知らせる手間も省けるため、作業の効率
を上げることができる。

【００２６】（実施の形態２）次に、図２を参照して、
本発明の第２の実施の形態における誤りダイヤル通知及
びデータ転送機能付き電話機システムの構成を説明す
る。図２は、本実施の形態における、会話用電話機とフ
ァクシミリ装置とからなる誤りダイヤル通知及びデータ
転送機能付き電話機システムを公衆回線網に接続した状
態を示す図である。図２において、１−１は受け取った
ファクシミリデータを自動的にファクシミリ装置３−１
に転送することができる会話用電話機、３−１は誤り送
信を行ったファクシミリ装置２に対してダイヤル誤りを
自動的に知らせることができるファクシミリ装置であ
る。

【００２７】尚、送信側のファクシミリ装置２、交換機
４及び公衆回線網５は前述した図１のものと同じである
ため、同一番号を付けて詳細な説明は省略する。また、
会話用電話機１−１の内部における通信部６、制御部
７、内部記憶部８、入力部９及び受信側のファクシミリ
装置３−１の内部における通信部１２、制御部１１、内
部記憶部１０、入力部１３等は上記図１に示すものと同
様のものである。しかし、内部記憶部１０には、上記の
他、受信終了時のメッセージも格納される。

【００２８】次に、図２を参照して、以上のように構成
された、本発明の第２の実施の形態における誤りダイヤ
ル通知及びデータ転送機能付き電話機システムについ
て、その動作、特に会話用電話機１−１及び受信側のフ
ァクシミリ装置３−１の機能を交えて、送信側のファク
シミリ装置２からの間違い電話（ファクシミリ）がかか
ってきた時の対処方法について説明する。

【００２９】まず、送信側のファクシミリ装置２から受
信側のファクシミリ装置３−１への送信の際に誤って会
話用電話機１−１を呼び出したとする。会話用電話機１
−１では、受話器が取り上げられ、送信側のファクシミ
リ装置２と繋がることにより送信側のファクシミリ装置
２からの信号音を通信部６で受け取る。また、このよう
な信号音を送らないファクシミリ装置の場合には、通信
部６は何も信号を受け取らない状態となる。いずれの場
合にも、ＣＰＵで代表される制御部７で間違い電話であ
ることを確認する。

【００３０】制御部７が会話用電話機１−１がファクシ
ミリ装置３−１と間違われたと判断すると、受話器を取
り上げた人に対しては、メッセージ、例えば「ただい
ま、間違いファクシミリを受け取りました。」を自動的
に伝え、同時に、送信側のファクシミリ装置２から送信
されたファクシミリデータを、会話用電話機１−１の内
部記憶部８に格納されている受信側のファクシミリ装置
３−１の番号に自動転送する。ここで、転送用電話番号
（受信側のファクシミリ装置３−１の電話番号）の内部
記憶部８への入力は、入力部９を介して行う。

【００３１】会話用電話機１−１の自動転送により送信
側のファクシミリ装置２と受信側のファクシミリ装置３
−１とが接続され、通常のファクシミリ通信を実行す
る。このファクシミリ通信の最期に、受信側のファクシ
ミリ装置３−１の内部記憶部１０に格納されていた間違
いファクシミリメッセージ、例えば「正しいＦＡＸ番号
は０ｘｘ−ｘｘｘ−ｘｘｘｘです。次回より本番号にお
かけください。」を、制御部１１の制御により、通信部
１２から交換機４、公衆回線網５を介して送信側のファ
クシミリ装置２に送信する。

【００３２】更に、受信したファクシミリデータをエラ
ーなく受信完了した場合にはメッセージ、例えば「正常
に受信完了しました。」を、受信を異常終了した場合に
はメッセージ、例えば「異常終了しました。再度、正し
いＦＡＸ番号に送信して下さい。」を、送信側のファク
シミリ装置２に送信する。ここで、受信側のファクシミ
リ装置３−１から送信される間違いファクシミリメッセ
ージや受信完了メッセージのデータは通常のファクシミ
リデータである。また、メッセージ用電話番号（受信側
のファクシミリ装置３−１の電話番号）の内部記憶部１
０への入力は、入力部１３を介して行う。

【００３３】以上説明したように、本発明の第２の実施
の形態によれば、交換機４を取り替えることなく、会話
用電話機１−１と受信側のファクシミリ装置３−１に、
それぞれごく小規模の内部記憶部８、１０を使用するこ
とにより、第１の実施の形態における利点の他に、受信
したファクシミリデータを正常／異常受信したかどうか
を確実に送信側のファクシミリ装置２に伝えることが可
能である。

【００３４】（実施の形態３）次に、図３を参照して、
本発明の第３の実施の形態における誤りダイヤル通知及
びデータ転送機能付き電話機システムの構成を説明す
る。図３は、本実施の形態における自動誤りダイヤル通
知および自動データ転送機能を持つ電話機アダプタを会
話用電話機の外につけるタイプの誤りダイヤル通知及び
データ転送機能付き電話機システムを公衆回線網に接続
した状態を示す図である。図３において、１−２は一般
の会話機能をもった会話用電話機、１４は誤り送信を行
ったファクシミリ装置２に対して自動的にダイヤル誤り
を知らせ、受け取ったファクシミリデータを自動的に受
信側のファクシミリ装置３に転送することができる会話
用電話機１−２に外付けの電話機アダプタである。

【００３５】尚、送信側のファクシミリ装置２、受信側
のファクシミリ装置３、交換機４及び公衆回線網５等他
の構成部は上述した図１に示すものと同様のため、同一
番号を付して詳細な説明は省略する。また、電話機アダ
プタ１４の通信部１５、制御部１６、内部記憶部１７及
び入力部１８は図１に示す通信部６、制御部７、内部記
憶部８及び入力部９と同様のため、詳細な説明は省略す
る。

【００３６】次に、図３を参照して、上記のように構成
された、本発明の第３の実施の形態における誤りダイヤ
ル通知及びデータ転送機能付き電話機システムについ
て、その動作、特に電話機アダプタ１４の機能を交え
て、送信側のファクシミリ装置２からの間違い電話（フ
ァクシミリ）がかかってきた時の対処方法について説明
する。

【００３７】まず、送信側のファクシミリ装置２から受
信側のファクシミリ装置３への送信の際に誤って会話用
電話機１−２を呼び出したとする。会話用電話機１−２
では、受話器が取り上げられ、送信側のファクシミリ装
置２と繋がることにより送信側のファクシミリ装置２か
らの信号音を電話機アダプタ１４の通信部１５で受け取
る。また、このような信号音を送らないファクシミリ装
置の場合には、通信部１５は何も信号を受け取らない状
態となる。いずれの場合にも、ＣＰＵで代表される制御
部１６で間違い電話であることを確認する。

【００３８】電話機アダプタ１４の制御部１６は、会話
用電話機１−２がファクシミリ装置３と間違われたと判
断すると、内部記憶部１７に格納されている間違いファ
クシミリメッセージ、例えば「０ｘｘ−ｘｘｘ−ｘｘｘ
ｘはＦＡＸ番号ではありません。次回より０ｘｘ−ｘｘ
ｘ−ｘｘｘｘにおかけください。」を、制御部１６の制
御により、通信部１５を通して、交換機４、公衆回線網
５を介し送信側のファクシミリ装置２に送信する。ま
た、同時に会話用電話機１−２の受話器を取り上げた人
に対しては、通信部１５から、例えば「ただいま、間違
いファクシミリを受け取りました。」のメッセージを自
動的に伝える。この際、電話機アダプタ１４から送信さ
れる間違いファクシミリメッセージのデータは通常のフ
ァクシミリデータである。

【００３９】さらに、送信側のファクシミリ装置２にメ
ッセージを送信すると同時に、送信側のファクシミリ装
置２から送信されたファクシミリデータを、電話機アダ
プタ１４の内部記憶部１７に格納されている受信側のフ
ァクシミリ装置３の番号に自動転送する。これより、受
信側のファクシミリ装置３は送信側のファクシミリ装置
２から送信されたファクシミリデータを受け取ることが
可能となる。ここで、メッセージ用電話番号（会話用電
話機１−２の電話番号及び受信側のファクシミリ装置３
の電話番号）と転送用電話番号（受信側のファクシミリ
装置３の電話番号）を電話機アダプタ１４の内部記憶部
１７に記憶するための入力は、入力部１８を介して行わ
れる。

【００４０】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、電話機アダプタ１４を取り付けるだけで、他の装置
を取り替える必要がなく、ファクシミリ装置からの間違
い電話に対してダイヤル番号が誤っているというメッセ
ージ及び受信するべきファクシミリ装置の正しい電話番
号を確実に伝えることができ、かつ、送信されたファク
シミリデータを受け取ることが可能であるため、第１及
び第２の実施の形態と比較して、安価にシステムを構築
することが可能である。

【００４１】

【発明の効果】本発明による誤りダイヤル通知及びデー
タ転送機能付き電話機システムは、以上説明したように
構成し、特に、会話用電話機が送信側のファクシミリ装
置の信号音から間違い電話がかかったことを認識して自
動的に送信側のファクシミリ装置に間違い電話であるこ
とを通知する手段と、受信側のファクシミリ装置にファ
クシミリデータを自動転送する手段とを設けることによ
り、送信側のファクシミリ装置に対し送信したダイアル
番号の誤りメッセージ及び正しい電話番号を確実に伝
え、且つ受信したファクシミリデータを受信側のファク
シミリ装置に転送して受け取り得るようにしたため、正
しいファクシミリ番号を送信側に別途知らせる手間を要
せず、再度間違い電話がかかることがないので、作業の
効率を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態における誤りダイヤ
ル通知及びデータ転送機能付き電話機システムを公衆回
線に接続する構成を示すブロック図

【図２】本発明の第２の実施の形態における会話用電話
機とファクシミリ装置とからなる誤りダイヤル通知及び
データ転送機能付き電話機システムを公衆回線に接続す
る構成を示すブロック図

【図３】本発明の第１の実施の形態における自動誤りダ
イヤル通知および自動データ転送機能を持つ電話機アダ
プタを会話用電話機の外につけるタイプの誤りダイヤル
通知及びデータ転送機能付き電話機システムを公衆回線
に接続する構成を示すブロック図

【図４】従来のファクシミリデータ転送機能付きシステ
ムの構成を示すブロック図

【図５】従来のダイヤル誤り通知機能付き電話機の構成
を示すブロック図

【符号の説明】

１、１−１、１−２ 会話用電話機 ２ ファクシミリ装置（送信側） ３、３−１ ファクシミリ装置（受信側） ４ 交換機 ５ 公衆回線網 ６、１２ 通信部 ７、１１ 制御部 ８、１０ 内部記憶部 ９、１３ 入力部 １４ 電話機アダプタ １５ 通信部 １６ 制御部 １７ 内部記憶部 １８ 入力部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】交換機を介して音声及びファクシミリデー
   タを送受信する通信部と、間違い電話の受信確認と送信
   側のファクシミリ装置に対する誤りメッセージ及び正し
   い電話番号の送信と受信側のファクシミリ装置に対する
   受信したファクシミリデータの転送とを制御する制御部
   と、誤りメッセージ及び正しい電話番号並びに受信側の
   ファクシミリ装置の電話番号を記憶する内部記憶部と、
   該内部記憶部に記憶する内容を入力する入力部とを備え
   た会話用電話機を具備し、送信側のファクシミリ装置に
   対しダイヤルした電話番号が間違っている旨のメッセー
   ジ及び正しい電話番号を自動通知し、受信したファクシ
   ミリデータを受信側のファクシミリ装置に対し自動転送
   するようにしたことを特徴とする誤りダイヤル通知及び
   データ転送機能付き電話機システム。
2. 【請求項２】交換機を介して音声及びファクシミリデー
   タを送受信する通信部と、間違い電話の受信確認と受信
   側のファクシミリ装置に対する受信したファクシミリデ
   ータの転送とを制御する制御部と、受信側のファクシミ
   リ装置の電話番号等を記憶する内部記憶部と、該内部記
   憶部に記憶する内容を入力する入力部とを備えた会話用
   電話機と、交換機を介して音声及びファクシミリデータ
   を送受信する通信部と、送信側のファクシミリ装置に対
   する誤りメッセージ及び正しい電話番号の送信と送信側
   のファクシミリ装置に対する受信終了メッセージの送信
   とを制御する制御部と、誤りメッセージ及び正しい電話
   番号並びに受信終了メッセージ等を記憶する内部記憶部
   と、該内部記憶部に記憶する内容を入力する入力部とを
   備えた受信側のファクシミリ装置とを具備し、送信側の
   ファクシミリ装置に対しダイヤルした電話番号が間違っ
   ている旨のメッセージ及び正しい電話番号を自動通知
   し、受信したファクシミリデータを受信側のファクシミ
   リ装置に対し自動転送し、送信側のファクシミリ装置に
   対して受信終了メッセージを送信するようにしたことを
   特徴とする誤りダイヤル通知及びデータ転送機能付き電
   話機システム。
3. 【請求項３】交換機を介して音声及びファクシミリデー
   タを送受信する通信部と、間違い電話の受信確認と送信
   側のファクシミリ装置に対する誤りメッセージ及び正し
   い電話番号の送信と受信側のファクシミリ装置に対する
   受信したファクシミリデータの転送とを制御する制御部
   と、誤りメッセージ及び正しい電話番号並びに受信側の
   ファクシミリ装置の電話番号を記憶する内部記憶部と、
   該内部記憶部に記憶する内容を入力する入力部とを備え
   た電話機アダプタが会話用電話機と交換機の間に外付き
   に接続され、送信側のファクシミリ装置に対しダイヤル
   した電話番号が間違っている旨のメッセージ及び正しい
   電話番号を自動通知し、受信したファクシミリデータを
   受信側のファクシミリ装置に対し自動転送するようにし
   たことを特徴とする誤りダイヤル通知及びデータ転送機
   能付き電話機システム。
4. 【請求項４】送信側のファクシミリ装置から誤った番号
   の電話機を呼び出した場合、該送信側のファクシミリ装
   置に対しダイヤルした電話番号が間違っている旨のメッ
   セージ及び正しい電話番号を自動通知し、受信したファ
   クシミリデータを受信側のファクシミリ装置に対し自動
   転送する各工程を含む誤りダイヤル通知およびデータ転
   送方法。
5. 【請求項５】自動転送されたファクシミリデータの受信
   終了後、該受信が正常受信か異常受信かのメッセージを
   送信側のファクシミリ装置に対して送信する工程を含む
   ことを特徴とする請求項４記載の誤りダイヤル通知およ
   びデータ転送方法。