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JPH10181186A - インクジェット記録媒体 - Google Patents

インクジェット記録媒体

Info

Publication number
JPH10181186A
JPH10181186A JP8343571A JP34357196A JPH10181186A JP H10181186 A JPH10181186 A JP H10181186A JP 8343571 A JP8343571 A JP 8343571A JP 34357196 A JP34357196 A JP 34357196A JP H10181186 A JPH10181186 A JP H10181186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amorphous silica
recording medium
jet recording
ink jet
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8343571A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kunugihara
章 椚原
Masahiro Morie
正博 森江
Hiromasa Kondo
博雅 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP8343571A priority Critical patent/JPH10181186A/ja
Publication of JPH10181186A publication Critical patent/JPH10181186A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細な画像の再現性に優れ、更に事務用紙
適性も良好なインクジェット記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体に非晶質シリカと接着剤を含有す
るインク受容層を設けてなるインクジェット記録媒体に
おいて、該非晶質シリカが、BET式比表面積が200
〜400m2/gの範囲である沈降法で製造した非晶質シリ
カと、BET式比表面積が200〜450m2/gの範囲
で、かつ、細孔容積が1.5ml/g以下の範囲である
ゲル法で製造した非晶質シリカを含むことを特徴とする
インクジェット記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上に水性
インクを用いて記録するインクジェット記録媒体に関
し、特にインク吸収性及び画像の再現性に優れ、かつ事
務用紙として充分な表面強度を有し、鉛筆などによる筆
記性も備えたインクジェット用記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット記録
方式は、記録時の騒音が少なく、カラー化が容易である
こと、高速記録が可能であること等の理由から、端末用
プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、あるいは帳票印刷
などへの応用が進められている。一般の印刷に使用され
る上質紙やコーテッド紙はインクの吸収性が劣るため、
印字されたインクが紙表面で乾燥せずに長時間残り、装
置や連続して印字されたシートを汚染したり画像が汚れ
たりするため実用性に乏しい。こうした問題を解決する
ために、サイズ度の低い記録紙を用いる(特開昭52−
53012号公報)ことや、尿素−ホルマリン樹脂を内
添した原紙に水溶性高分子を含浸させる(特開昭53−
49113号公報)といった提案がなされている。さら
に、インクの発色性や再現性を高める目的で表面に無定
形シリカを始めとする種々の多孔質無機顔料類を塗布し
た記録用紙(特開昭55−51583号公報、特開昭5
6−148585号公報)が開示されている。また、に
じみを抑えた高精細の画像を得る目的でこれらの多孔質
顔料の物性を規定(特開昭58−110287号公報、
特開昭59−185690号公報、特開昭61−141
584号公報)する等の改良が提案されている。しかし
ながら、上記の提案にある記録媒体は、画像の鮮明さや
再現性及びインク吸収性は得られるものの、充分な表面
強度との両立ができず、また鉛筆による筆記性に劣るた
め、事務用紙としての適性を欠き、不満足なものであっ
た。
【0003】鉛筆による筆記性等の事務用紙としての適
性を改良するためには、例えば特開昭57−10787
8号公報に開示されている様に、筆記性改良剤の使用が
提案されているが、これらの筆記性改良剤は印字に使用
される水溶性インクの吸収に寄与しないため、これをイ
ンク受容層中に混合使用すると印字ドットの形状が不規
則になり、結果的に画像の再現性が低下するなどの弊害
を生じるといった問題を有している。また、特開平4−
16379号公報では、画像の再現性と鉛筆筆記性の両
立を目的として、細孔半径の異なる二種以上の多孔質顔
料を適宜併用することが提案されており、一応の改良効
果が認められるものの、より高精細の画像を得るために
塗工量を増加すると表面強度の低下を招き、必ずしも満
足のできるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を改善し、高精細の画像を良好な再現性で記録できるの
みならず、事務用紙として充分な表面強度を持ち、鉛筆
による筆記性を備えたインクジェット記録媒体を提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の各態様を
含む。 〔1〕 支持体に非晶質シリカと接着剤を含有するイン
ク受容層を設けてなるインクジェット記録媒体におい
て、該非晶質シリカが、BET式比表面積が200〜4
00m2/gの範囲である沈降法で製造した非晶質シリカ
と、BET式比表面積が200〜450m2/gの範囲で、
かつ、細孔容積が1.5ml/g以下の範囲であるゲル
法で製造した非晶質シリカを含むことを特徴とするイン
クジェット記録媒体。 〔2〕 非晶質シリカが、BET式比表面積が200〜
450m2/gの範囲で、かつ、細孔容積が1.5ml/g
以下の範囲であるゲル法で製造した非晶質シリカを10
〜70重量%含む請求項1記載のインクジェット記録媒
体。 〔3〕 接着剤がシラノール化ポリビニルアルコール系
樹脂を含有する請求項1または2記載のインクジェット
記録媒体。 〔4〕 インク受容層表面のJIS−K−6854に記
載の方法で測定した180度はく離接着強さが0.15
kN/m以上であることを特徴とする請求項1、2また
は3記載のインクジェット記録媒体。
【0006】
【発明の実施の形態】
【0007】非晶質シリカの製法としては湿式法と乾式
法がある。湿式法のシリカは地球上に多量に存在する二
酸化珪素(SiO2 )、主として珪砂を原料として製造
される。非晶質シリカは製造方法によって物理的な性質
をコントロールすることが出来、吸着分離用、触媒坦体
用、塗料や樹脂の充填用等使用目的に応じた性質を持つ
非晶質シリカが製造可能である。湿式法の非晶質シリカ
の製法としては、ゲル法と沈降法がある。
【0008】ゲル法の非晶質シリカは、高純度珪砂を原
料としたケイ酸ソーダと硫酸を混合し、ケイ酸ゾルを生
成する。ケイ酸ゾルは次第に重合し、一次粒子を形成し
さらに三次元的な凝集体を形成し、ゲル化する。この過
程で一次粒子の生成条件を変えることにより比表面積2
00〜450m2 /gで、細孔容積が1.5ml/g以
下の非晶質シリカを作ることが出来る。このシリカをミ
クロンサイズにし微粉化したものを使用する。
【0009】沈降法の非晶質シリカは、上記ゲル法シリ
カの反応条件において温度、共存イオン、界面活性剤な
どの影響により、二次凝集体の成長を止めると沈降して
湿式法の沈降法のシリカ(粒子径0.1μ程度以下)と
なる。これは、内部表面積が小さい非晶質シリカであ
り、比表面積200〜400m2 /gの沈降法非晶質シ
リカを用いる。尚、乾式法の非晶質シリカは、SiCl
4 を気相中で燃焼加水分解して作るため、湿式法に対し
て乾式法ともいわれる。この方法では粒子内部に隙間の
ない、従って内部表面積を持たないコンパクトなシリカ
となる。
【0010】非晶質シリカの製法の差としては、ゲル法
で製造した非晶質シリカは一次粒子が小さく、非晶質シ
リカの凝集力は大きくなり、比較的密な二次粒子を作り
易い。比較的密な二次粒子を作るために細孔容積が小さ
く、インク受容性は低下するために沈降法で製造した非
晶質シリカに比べてインクジェット記録適性が劣る場合
がある。一方、沈降法で製造した非晶質シリカは一次粒
子が大きく、シリカの凝集力は小さくなり、比較的ルー
ズな二次粒子を作り易い。細孔容積は一次粒子の凝集に
よって出来る空隙であり、コントロール可能な性状であ
る。ゲル法で製造した非晶質シリカは、沈降法で製造し
た非晶質シリカに比べ一般に互いに強固な凝集体を形成
する。これらの強固な凝集体は塗膜強度の向上に寄与す
ることが期待され、事務用紙適性として重要な要素であ
る鉛筆筆記性を向上させる。先述の如く、鉛筆筆記性の
改良手段として、種々の大粒子径の顔料類の使用が提案
されてきたが、これらの顔料類はインク受容性を必ずし
も考慮することなく選択され、高精細な画像の再現性を
満足するものは得られなかった。BET式比表面積が2
00〜400m2/gの範囲である沈降法で製造した非晶質
シリカとBET式比表面積が200〜450m2/gの範囲
で、かつ、細孔容積が1.5ml/g以下の範囲である
ゲル法で製造した非晶質シリカを併用することによっ
て、高精細な画像の再現性に優れ、且つ事務用紙として
の適性に優れたインクジェット記録媒体を提供するもの
である。
【0011】非晶質シリカのうち、BET式比表面積が
200〜450m2/gの範囲で、かつ、細孔容積が1.5
ml/g以下の範囲であるゲル法で製造した非晶質シリ
カは、それ自身がある程度のインク吸収性を有し、画像
の再現性に寄与すると同時に強固なインク受容層を形成
し、更に鉛筆筆記性を向上させる。細孔容積は好ましく
は0.7〜1.4ml/gである。1.5ml/g細孔
容積が1.5ml/gを越えると、一次粒子が大きく、
比較的ルーズな二次粒子となるためか、鉛筆筆記性改良
効果が十分に得られない。しかしながら、前記ゲル法で
製造した非晶質シリカは凝集が強固である反面、過剰に
使用するとインクの受容性が低下するため、これ単独で
は本発明の目的を達し得ない。他方、前記沈降法で製造
した非晶質シリカはインクを捕捉する微小な空隙が多く
インクの受容性に優れ画像の再現性は良いが、一次粒子
相互の結合力が比較的弱く、インク受容層が剥落して鉛
筆による筆記が困難になるといった問題を生じ、やはり
単独の使用では満足な性能を得ることができなかった。
【0012】非晶質シリカの細孔容積は、細孔半径が〜
7.5nmまでの細孔容積については、BET表面積測
定装置P−600(柴田化学器械社製)により測定し、
細孔半径が7.5〜7500nmまでの細孔容積につい
ては、POROSIMETER MOD.AG/65
(CARLO.ERBA社製)でそれぞれ測定した細孔
容積の合計値を用いた。
【0013】即ち、本発明においては、強固かつインク
吸収に適した表面と空隙を有する凝集体を併用すること
により、高精細な画像の再現性を損なうことなく鉛筆筆
記性を満足するもので、これは、沈降法およびゲル法で
製造した凝集体二次粒子のBET式比表面積およびゲル
法で製造した凝集体二次粒子については細孔容積を調節
することにより実現される。
【0014】より高精細な画像の再現性に優れ、且つ事
務用紙としての適性に優れたインクジェット記録媒体を
提供するためには、ゲル法で製造した非晶質シリカを全
非晶質シリカの10〜70重量%含有することがより好
ましい。
【0015】ちなみにインク受容層中の無定形シリカの
うちBET式比表面積が200〜450m2/gの範囲で、
かつ、細孔容積が1.5ml/g以下の範囲であるゲル
法で製造した非晶質シリカが少ないと、インクジェット
記録媒体としての記録適性を有するが、鉛筆によりイン
ク受容層が破壊しやすいため、鉛筆による筆記性が劣る
場合がある。また、インク受容層中の非晶質シリカのう
ちBET式比表面積が200〜450m2/gの範囲で、か
つ、細孔容積が1.5ml/g以下の範囲であるゲル法
で製造した非晶質シリカが多いと、鉛筆による筆記性を
有するがインクジェット記録媒体としての適性が劣る場
合もある。
【0016】他の顔料を併用することもできる。例えば
珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、非晶質シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム等の無機顔料のうち、好ましくは凝集
体二次粒子構造をとるものが適宜選択されるが、とりわ
け、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、前記以
外の非晶質シリカは多くの品種が工業的に上市されてお
り、容易に所望の性能を備えたものを選択できるため、
好ましく用いることができる。
【0017】インク受容層を塗設するために、本発明特
定の非晶質シリカの他、必要に応じて例えば、炭酸カル
シウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワ
イト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪
酸マグネシウム、無定形シリカ、アルミナ、水酸化アル
ミニウム等の無機顔料類、スチレン系、アクリル系、尿
素樹脂系、メラミン樹脂系、ベンゾグアナミン樹脂系の
有機顔料類を併用することもできる。
【0018】結着剤としてデンプン及びその誘導体、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク等の天然または
半合成高分子類、ポリビニルアルコール及びシラノール
化ポリビニルアルコール等の誘導体、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリビニルピロ
リドン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、アクリ
ル酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリル
アミド系樹脂、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン
樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体、メタクリル酸メ
チル・ブタジエン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体等のビニル系共重合体樹脂の水溶液または水分散
体、あるいは上記の樹脂類にアニオン性またはカチオン
性残基を導入した変性重合体等の公知の材料を適宜用い
ることができる。
【0019】シラノール化ポリビニルアルコールは、イ
ンク受容層中に非晶質シリカを使用する場合には、支持
体との接着性を強めるために使用することが好ましい。
インク受容層中のシラノール化ポリビニルアルコールの
含有量は特に限定するものではないが、全非晶質シリカ
100重量部に対して15〜50重量%とすることが好
ましい。シラノール化ポリビニルアルコールの含有量が
少ない場合は、鉛筆による筆記性改良効果が十分でない
場合もある。また、シラノール化ポリビニルアルコール
の含有量が多い場合は、インク受容層表面の180度は
く離接着強さに優れ、筆記性に優れるものの、インクジ
ェット記録媒体としての記録適性が劣る場合もある。
【0020】また、水性インクでの印字画像の耐水性を
向上させる目的で、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリア
ミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドエピクロル
ヒドリン系樹脂、ポリアミンエピクロルヒドリン系樹
脂、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、
ポリジアリルアミン系樹脂、ジシアンジアミド縮合物等
のカチオン系高分子化合物を適宣用いることができる。
【0021】さらに必要に応じて、顔料分散剤、増粘
剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、離型剤、浸透剤、湿潤
剤、熱ゲル化剤、滑剤、その他当該技術分野で公知の各
種助剤も使用することができる。
【0022】記録媒体表面のJIS−K−6854に記
載の方法で測定した180度はく離接着強さを0.15
kN/m以上とすることが好ましく、0.2kN/m以
上とすることが鉛筆による筆記性を高度なレベルに保つ
のにはより好ましい。180度はく離接着強さに上限は
ないが、通常0.4kN/m程度までである。
【0023】記録媒体の基材としては、必ずしも限定す
るものではないが、抄紙用パルプに必要に応じてタル
ク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム等の填料
を添加し、酸性あるいは中性抄紙で通常行われている方
法により調製した原紙を適宜用いることができる。ま
た、基材としては乾式あるいは湿式の不織布、合成紙、
フィルムなどを用いることもできる。
【0024】インク受容層の塗工量は限定しないが1〜
30g/m2 程度である。塗工量が少ないと筆記性は良
くなるものの、記録画質に劣る場合がある。逆に塗工量
が多いと、画質は良いものの、筆記性が悪くなる場合も
ある。インク受容層を塗設する手段としてはサイズプレ
ス、ゲートロール、ロールコーター、バーコーター、エ
アナイフコーター、ロッドブレードコーター、ブレード
コーターなど通常使用されている塗工手段から適宜選択
することができる。
【0025】本発明において使用される水性インク中に
は染料として水溶性直接染料及び水溶性酸性染料のうち
少なくとも1種を含有し、この他に適宜、湿潤剤、染料
溶解剤、防腐剤、防黴剤等を含有する。水溶性直接染料
としてはCI.ダイレクトブラック、CI.ダイレクト
イエロー、CI.ダイレクトブルー、CI.ダイレクト
レッド等が挙げられ、水溶性酸性染料としては、CI.
アシッドブラック、CI.アシッドイエロー、CI.ア
シッドブルー,CI.アシッドレッド等を挙げることが
できるが必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろんこれらの例に限定されるものでは
ない。なお例中の部数及び%は重量部及び重量%を示
す。
【0027】実施例1 沈降法で製造した比表面積290m2/gの非晶質シリカ顔
料(商品名:ファインシールX−45、トクヤマ製)6
0部、ゲル法で製造した比表面積300m2/g、細孔容積
1.25ml/gの非晶質シリカ顔料(商品名:サイリ
シア#450、富士シリシア化学製)40部に、シラノ
ール化ポリビニルアルコール(商品名:R−1130、
クラレ製)の10%水溶液350部、ポリジアリルジメ
チルアンモニウムクロライド系カチオン樹脂(商品名:
PAS−H−5L、日東紡績製)7部を添加し、水を加
えた後濃度18%のインク受容層用塗液とした。坪量7
0g/m2、ステキヒトサイズ度5秒の上質紙に乾燥後の塗
布量が9g/m2になるようにマイヤ・バーを用いて塗布乾
燥した後、スーパーカレンダー処理を行ってインクジェ
ット記録媒体を得た。
【0028】実施例2 乾燥後の塗布量を5g/m2とした以外は実施例1と同様に
してインクジェット記録媒体を得た。
【0029】実施例3 乾燥後の塗布量を15g/m2とした以外は実施例1と同様
にしてインクジェット記録媒体を得た。
【0030】実施例4 シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:R−11
30、クラレ製)の10%水溶液を100部とした以外
は実施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を得
た。
【0031】実施例5 シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:R−11
30、クラレ製)の10%水溶液を600部とした以外
は実施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を得
た。
【0032】実施例6 沈降法で製造した比表面積290m2/gの非晶質シリカ顔
料(商品名:ファインシールX−45、トクヤマ製)5
0部、ゲル法で製造した比表面積400m2/g、細孔容積
1.08ml/gの非晶質シリカ顔料(商品名:カープ
レックスBS304N、塩野義製薬製)50部を用いた
以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を
得た。
【0033】比較例1 非晶質シリカ顔料として、沈降法で製造した比表面積2
90m2/gの無定形シリカ顔料(商品名:ファインシール
X−45、トクヤマ製)100部を単独で用いた以外は
実施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を得た。
【0034】比較例2 非晶質シリカ顔料として、ゲル法で製造した比表面積4
00m2/g、細孔容積1.08ml/gの非晶質シリカ顔
料(商品名:カープレックスBS304N、塩野義製薬
製)100部を単独で用いた以外は実施例1と同様にし
てインクジェット記録媒体を得た。
【0035】比較例3 沈降法で製造した比表面積290m2/gの非晶質シリカ顔
料(商品名:ファインシールX−45、トクヤマ製)7
0部、ゲル法で製造した比表面積300m2/g、細孔容積
1.60ml/gの非晶質シリカ顔料(商品名:サイリ
シア#350、富士シリシア化学製)30部を用いた以
外は実施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を得
た。
【0036】比較例4 沈降法で製造した比表面積115m2/gの非晶質シリカ顔
料(商品名:ニップシールNA、日本シリカ工業製)5
0部、ゲル法で製造した比表面積300m2/g、細孔容積
1.25ml/gの非晶質シリカ顔料(商品名:サイリ
シア#450、富士シリシア化学製)50部を用いた以
外は実施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を得
た。
【0037】実施例7 沈降法で製造した比表面積290m2/gの非晶質シリカ顔
料(商品名:ファインシールX−45、トクヤマ製)2
5部、ゲル法で製造した比表面積300 /g、細孔容積
1.25ml/gの非晶質シリカ顔料(商品名:サイリ
シア#450、富士シリシア化学製)75部を用いた以
外は実施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を得
た。
【0038】[品質比較テスト]実施例および比較例で
作成したインクジェット記録媒体について、下記の評価
試験を行った。それらの結果を表1に示す。
【0039】評価1[画像再現性] セイコーエプソン社製インクジェットプリンターMJ7
00V2Cを用いて720dpiの記録密度で濃度階調
の印字を行い、印字面積率と印字濃度の直線性を画像再
現性の尺度とした。(評価基準)○:良い、△:やや劣
る、×:実用不可。
【0040】評価2[印字乾燥性] ヒューレット・パッカード社製インクジェットプリンタ
−DeskJet560Jを用いてベタ印字を行い、そ
の部分の乾燥状態を目視で評価し、乾燥するまでの時間
を印字乾燥性の尺度とした。(評価基準)○:良い(2
秒以下)、△:やや劣る(2〜10秒)、×:実用不可
(10秒を越える)。
【0041】評価3[表面強度] インクジェット記録媒体の表面とスコッチクリアテープ
(商品名:CH−24、住友スリーエム製)とを接着
し、JIS−K−6854に記載の方法で測定した18
0度はく離接着強さを表面強度とした(図1参照)。試
験片(1)の一方のプラスチック板(2)を取り付ける
ことができるクロスヘッドを有し、固定のつかみ装置に
他方のプラステック板(3)を垂直に固定でき、自動記
録装置を有する定速引張試験機を利用する。試験片
(1)は巾25mm×長さ160mmとした。巾25m
m×長さ180mmのプラステック板に、同じ巾の両面
テープ(4)で試験片の裏面に気泡が入らないように注
意して貼り合わせた。次に、試験の評価面(インク受理
層面)側に24mm巾の一定の品質の上記スコッチクリ
アテープ(商品名:CH−24、住友スリーエム製)
(5)を貼り合わせる。貼り合わせは25mm巾に対し
て自重5kgのローラーを往復せぬように2回転がして
行う(線圧2kg/cm)。
【0042】評価4[鉛筆筆記性] 鉛筆(H)による手書きの際、インク受容層の脱落の有
無、筆跡の明瞭さの程度から評価した。(評価基準)
○:良い、△:やや劣る、×:実用不可。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の実施例で得られたインクジェット記録媒体は、インク
ジェット記録媒体としての画像再現性、印字乾燥性等の
機能を有し、かつ、鉛筆筆記性に優れたインクジェット
記録媒体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】180度はく離接着強さ測定法の説明図。
【符号の説明】
1:試験片 2:プラスチック板 3:プラスチック板 4:両面テープ 5:粘着テープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に非晶質シリカと接着剤を含有す
    るインク受容層を設けてなるインクジェット記録媒体に
    おいて、該非晶質シリカが、BET式比表面積が200
    〜400m2/gの範囲である沈降法で製造した非晶質シリ
    カと、BET式比表面積が200〜450m2/gの範囲
    で、かつ、細孔容積が1.5ml/g以下の範囲である
    ゲル法で製造した非晶質シリカを含むことを特徴とする
    インクジェット記録媒体。
  2. 【請求項2】 非晶質シリカが、BET式比表面積が2
    00〜450m2/gの範囲で、かつ、細孔容積が1.5m
    l/g以下の範囲であるゲル法で製造した非晶質シリカ
    を10〜70重量%含む請求項1記載のインクジェット
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 接着剤がシラノール化ポリビニルアルコ
    ール系樹脂を含有する請求項1または2記載のインクジ
    ェット記録媒体。
  4. 【請求項4】 インク受容層表面のJIS−K−685
    4に記載の方法で測定した180度はく離接着強さが
    0.15kN/m以上であることを特徴とする請求項
    1、2または3記載のインクジェット記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002129135A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Daio Paper Corp 疑似接着用紙
JP2007030197A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Canon Finetech Inc 被記録媒体

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JP2002129135A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Daio Paper Corp 疑似接着用紙
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