JPH10181067A - サーマルプリンタ - Google Patents
サーマルプリンタInfo
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- JPH10181067A JPH10181067A JP34928296A JP34928296A JPH10181067A JP H10181067 A JPH10181067 A JP H10181067A JP 34928296 A JP34928296 A JP 34928296A JP 34928296 A JP34928296 A JP 34928296A JP H10181067 A JPH10181067 A JP H10181067A
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- energized
- energization
- heating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】複数ドット発熱素子を配列してなるサーマルヘ
ッドを備えたサーマルプリンタにおいて、コストアップ
を招いたり、パルス幅に制限を受けたり、印字時間が延
びたりすることなく、簡単な構成で高精度な階調印字制
御を行なう。 【解決手段】サーマルヘッド11における未通電発熱体数
のそれぞれと対応して、通電された発熱体それぞれにお
ける全発熱体に通電した状態での個々の通電発熱体に対
する通電量を基準とした通電量の余剰分がROMテーブ
ル19として記憶され、個々の階調印字動作毎に電圧降下
補正回路18にて未通電発熱体数が計数され、この計数さ
れた未通電発熱体数に応じて、前記ROMテーブル19に
記憶されている余剰通電量が読み出されて積算され、予
め設定された閾値以上となった際には、階調カウンタ1
6が(−2)されて1回分の階調印字が省略され、ヘッ
ド発熱体に対する通電時間が短く補正される。
ッドを備えたサーマルプリンタにおいて、コストアップ
を招いたり、パルス幅に制限を受けたり、印字時間が延
びたりすることなく、簡単な構成で高精度な階調印字制
御を行なう。 【解決手段】サーマルヘッド11における未通電発熱体数
のそれぞれと対応して、通電された発熱体それぞれにお
ける全発熱体に通電した状態での個々の通電発熱体に対
する通電量を基準とした通電量の余剰分がROMテーブ
ル19として記憶され、個々の階調印字動作毎に電圧降下
補正回路18にて未通電発熱体数が計数され、この計数さ
れた未通電発熱体数に応じて、前記ROMテーブル19に
記憶されている余剰通電量が読み出されて積算され、予
め設定された閾値以上となった際には、階調カウンタ1
6が(−2)されて1回分の階調印字が省略され、ヘッ
ド発熱体に対する通電時間が短く補正される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数のドッ
ト発熱素子をライン型にして構成してなるサーマル印字
ヘッドを備えたサーマルプリンタに関する。
ト発熱素子をライン型にして構成してなるサーマル印字
ヘッドを備えたサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルプリンタでは、サーマル
ヘッドにおける各ドット発熱体を、印字データに応じて
電圧を印加して駆動し発熱させる際に、その電圧印加時
間を変化させることで発熱量を調整し、印字濃度の制
御、つまり印字階調の制御を行なっている。
ヘッドにおける各ドット発熱体を、印字データに応じて
電圧を印加して駆動し発熱させる際に、その電圧印加時
間を変化させることで発熱量を調整し、印字濃度の制
御、つまり印字階調の制御を行なっている。
【0003】ここで、ある1ライン印字を行なう際に、
印字データに応じた各ドット発熱体への異なる階調制御
のため、一部のドット発熱体のみを通電するタイミング
と全ドット発熱体を通電するタイミングが生じるが、一
部発熱体を通電する場合に比べ全発熱体を通電する場合
は、ヘッドのコモン抵抗等の影響で各発熱体に対する印
加電圧が降下して印字濃度ムラが生じるため、駆動する
ドット発熱体が多くなる程その印加電圧の降下分を印加
時間を延ばすことで補正し、高精度な階調制御を行なっ
ている。このように、サーマルプリンタの階調制御技術
において、電圧降下による印字濃度ムラを防止すること
を、電圧降下補正という。
印字データに応じた各ドット発熱体への異なる階調制御
のため、一部のドット発熱体のみを通電するタイミング
と全ドット発熱体を通電するタイミングが生じるが、一
部発熱体を通電する場合に比べ全発熱体を通電する場合
は、ヘッドのコモン抵抗等の影響で各発熱体に対する印
加電圧が降下して印字濃度ムラが生じるため、駆動する
ドット発熱体が多くなる程その印加電圧の降下分を印加
時間を延ばすことで補正し、高精度な階調制御を行なっ
ている。このように、サーマルプリンタの階調制御技術
において、電圧降下による印字濃度ムラを防止すること
を、電圧降下補正という。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーマルプリン
タにおける電圧降下補正の方法としては、例えば特公平
7−102710号公報に開示されるように、階調レベ
ルとインク種類とにより決定された基本通電データと、
階調レベルとインク種類とヘッド電源電圧降下量とによ
り決定された係数データとを演算して得られた補正デー
タに基づいて、発熱体に対する通電パルス幅の延長量を
決定するものや、補正により印字時間そのものを延長す
るもの等、様々な手法が提案されているが、これらの手
法では、 1.乗算器や電圧降下検出器(A/D変換器等)等が必
要となり、コストアップを招いてしまう。
タにおける電圧降下補正の方法としては、例えば特公平
7−102710号公報に開示されるように、階調レベ
ルとインク種類とにより決定された基本通電データと、
階調レベルとインク種類とヘッド電源電圧降下量とによ
り決定された係数データとを演算して得られた補正デー
タに基づいて、発熱体に対する通電パルス幅の延長量を
決定するものや、補正により印字時間そのものを延長す
るもの等、様々な手法が提案されているが、これらの手
法では、 1.乗算器や電圧降下検出器(A/D変換器等)等が必
要となり、コストアップを招いてしまう。
【0005】2.電圧降下測定等の処理時間を確保する
ために、パルス幅の下限が決まってしまい、環境温度が
高い場合に対応できないことがある。 3.補正により印字時間が延びるために、1ラインの所
定時間中に全ての階調に対する印字が終了しないことが
ある。という問題がある。
ために、パルス幅の下限が決まってしまい、環境温度が
高い場合に対応できないことがある。 3.補正により印字時間が延びるために、1ラインの所
定時間中に全ての階調に対する印字が終了しないことが
ある。という問題がある。
【0006】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たもので、コストアップを招いたり、パルス幅に制限を
受けたり、印字時間が延びたりすることなく、簡単な構
成で高精度な階調印字制御を行なうことが可能になるサ
ーマルプリンタを提供することを目的とする。
たもので、コストアップを招いたり、パルス幅に制限を
受けたり、印字時間が延びたりすることなく、簡単な構
成で高精度な階調印字制御を行なうことが可能になるサ
ーマルプリンタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に係わるサーマルプリンタは、複数の発熱体を有す
るサーマルヘッドを備え、1印字周期内の複数の通電期
間で前記複数の発熱体にそれぞれの階調に応じて通電し
て階調印字を行なうサーマルプリンタにおいて、前記複
数の通電期間毎に、前記複数の発熱体の全てに通電した
ときの該発熱体個々の通電量を基準として前記複数の発
熱体のうちの一部の発熱体に通電したときの該発熱体の
個々の余剰通電量の情報を得る余剰通電量抽出手段と、
この余剰通電量抽出手段により得られた余剰通電量の情
報の値を前記通電期間毎に積算する積算手段と、この積
算手段により積算された前記情報の積算値が所定値を超
える毎に前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間で
前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体への通電を
中止する通電補正手段とを具備したことを特徴とするを
具備したことを特徴とする。
項1に係わるサーマルプリンタは、複数の発熱体を有す
るサーマルヘッドを備え、1印字周期内の複数の通電期
間で前記複数の発熱体にそれぞれの階調に応じて通電し
て階調印字を行なうサーマルプリンタにおいて、前記複
数の通電期間毎に、前記複数の発熱体の全てに通電した
ときの該発熱体個々の通電量を基準として前記複数の発
熱体のうちの一部の発熱体に通電したときの該発熱体の
個々の余剰通電量の情報を得る余剰通電量抽出手段と、
この余剰通電量抽出手段により得られた余剰通電量の情
報の値を前記通電期間毎に積算する積算手段と、この積
算手段により積算された前記情報の積算値が所定値を超
える毎に前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間で
前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体への通電を
中止する通電補正手段とを具備したことを特徴とするを
具備したことを特徴とする。
【0008】つまり、本発明の請求項1に係わるサーマ
ルプリンタでは、1印字周期内の複数の通電期間毎に、
複数の発熱体の全てに通電したときの該発熱体個々の通
電量を基準とした前記複数の発熱体のうちの一部の発熱
体に通電したときの該発熱体の個々の余剰通電量の情報
が得られ、この余剰通電量の情報の値が前記通電期間毎
に積算され、この積算された前記情報の積算値が所定値
を超える毎に前記複数の通電期間のうちの1つの通電期
間において前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体
への通電が中止されて補正されるので、印字時間を延ば
さずに高精度な印字濃度補正を行なうことができること
になる。
ルプリンタでは、1印字周期内の複数の通電期間毎に、
複数の発熱体の全てに通電したときの該発熱体個々の通
電量を基準とした前記複数の発熱体のうちの一部の発熱
体に通電したときの該発熱体の個々の余剰通電量の情報
が得られ、この余剰通電量の情報の値が前記通電期間毎
に積算され、この積算された前記情報の積算値が所定値
を超える毎に前記複数の通電期間のうちの1つの通電期
間において前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体
への通電が中止されて補正されるので、印字時間を延ば
さずに高精度な印字濃度補正を行なうことができること
になる。
【0009】また、本発明の請求項2に係わるサーマル
プリンタは、複数の発熱体を有するサーマルヘッドを備
え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱体
にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なうサ
ーマルプリンタにおいて、前記複数の発熱体の全てに通
電した場合の該発熱体個々の通電量を基準とし、前記複
数の発熱体のうちの一部の発熱体に通電した場合の通電
発熱体個々の余剰通電量の情報を格納する記憶手段と、
前記複数の通電期間毎に、前記複数の発熱体のうちの通
電発熱体数又は非通電発熱体数の少なくとも一方を計数
する計数手段と、この計数手段の計数値と対応する余剰
通電量の情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段
と、この読み出し手段により読み出された前記余剰通電
量の情報の値を積算する積算手段と、この積算手段によ
り得られる前記情報の積算値が所定値を超える毎に前記
複数の通電期間のうちの1つの通電期間で前記複数の発
熱体のうちで通電すべき発熱体への通電を中止する通電
補正手段とを具備したことを特徴とする。
プリンタは、複数の発熱体を有するサーマルヘッドを備
え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱体
にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なうサ
ーマルプリンタにおいて、前記複数の発熱体の全てに通
電した場合の該発熱体個々の通電量を基準とし、前記複
数の発熱体のうちの一部の発熱体に通電した場合の通電
発熱体個々の余剰通電量の情報を格納する記憶手段と、
前記複数の通電期間毎に、前記複数の発熱体のうちの通
電発熱体数又は非通電発熱体数の少なくとも一方を計数
する計数手段と、この計数手段の計数値と対応する余剰
通電量の情報を前記記憶手段から読み出す読み出し手段
と、この読み出し手段により読み出された前記余剰通電
量の情報の値を積算する積算手段と、この積算手段によ
り得られる前記情報の積算値が所定値を超える毎に前記
複数の通電期間のうちの1つの通電期間で前記複数の発
熱体のうちで通電すべき発熱体への通電を中止する通電
補正手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】つまり、本発明の請求項2に係わるサーマ
ルプリンタでは、複数の発熱体の全てに通電した場合の
該発熱体個々の通電量を基準とし、前記複数の発熱体の
うちの一部の発熱体に通電した場合の通電発熱体個々の
余剰通電量の情報を格納する記憶手段が備えられ、1印
字周期内の複数の通電期間毎に、前記複数の発熱体のう
ちの通電発熱体数又は非通電発熱体数の少なくとも一方
が計数され、この計数値と対応する余剰通電量の情報が
前記記憶手段から読み出され、この読み出し余剰通電量
の情報の値が積算され、この積算値が所定値を超える毎
に前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間において
前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体への通電が
中止されて補正されるので、テーブルデータを用いた簡
単な構成により、印字時間を延ばさない高精度な印字濃
度補正を行なうことができることになる。
ルプリンタでは、複数の発熱体の全てに通電した場合の
該発熱体個々の通電量を基準とし、前記複数の発熱体の
うちの一部の発熱体に通電した場合の通電発熱体個々の
余剰通電量の情報を格納する記憶手段が備えられ、1印
字周期内の複数の通電期間毎に、前記複数の発熱体のう
ちの通電発熱体数又は非通電発熱体数の少なくとも一方
が計数され、この計数値と対応する余剰通電量の情報が
前記記憶手段から読み出され、この読み出し余剰通電量
の情報の値が積算され、この積算値が所定値を超える毎
に前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間において
前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体への通電が
中止されて補正されるので、テーブルデータを用いた簡
単な構成により、印字時間を延ばさない高精度な印字濃
度補正を行なうことができることになる。
【0011】また、本発明の請求項3に係わるサーマル
プリンタは、複数の発熱体からなるサーマルヘッドを備
え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱体
のそれぞれの階調に応じて階調印字を行ない、通電され
ない発熱体数の変化と、これに対応して通電された発熱
体それぞれにおける全発熱体に通電した状態での個々の
通電発熱体に対する通電量を基準とした通電量の余剰分
の変化とが略比例した関係にあるサーマルプリンタであ
って、前記複数の通電期間毎に通電されない発熱体数を
計数する未通電発熱体数計数手段と、この未通電発熱体
数計数手段により計数された通電されない発熱体数を積
算する未通電発熱体数積算手段と、この未通電発熱体数
積算手段により得られる通電されない発熱体数の積算値
が予め設定された閾値以上となった際に、前記複数の通
電期間のうちの1つの通電期間で通電すべき発熱体に対
する通電を中止する通電補正手段とを具備したことを特
徴とする。
プリンタは、複数の発熱体からなるサーマルヘッドを備
え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱体
のそれぞれの階調に応じて階調印字を行ない、通電され
ない発熱体数の変化と、これに対応して通電された発熱
体それぞれにおける全発熱体に通電した状態での個々の
通電発熱体に対する通電量を基準とした通電量の余剰分
の変化とが略比例した関係にあるサーマルプリンタであ
って、前記複数の通電期間毎に通電されない発熱体数を
計数する未通電発熱体数計数手段と、この未通電発熱体
数計数手段により計数された通電されない発熱体数を積
算する未通電発熱体数積算手段と、この未通電発熱体数
積算手段により得られる通電されない発熱体数の積算値
が予め設定された閾値以上となった際に、前記複数の通
電期間のうちの1つの通電期間で通電すべき発熱体に対
する通電を中止する通電補正手段とを具備したことを特
徴とする。
【0012】つまり、本発明の請求項3に係わるサーマ
ルプリンタでは、通電されない発熱体数の変化と、これ
に対応して通電された発熱体それぞれにおける全発熱体
に通電した状態での個々の通電発熱体に対する通電量を
基準とした通電量の余剰分の変化とが略比例した関係に
ある場合には、1印字周期内の複数の通電期間毎に通電
されない発熱体数が計数されて積算され、この積算値が
予め設定された閾値以上となった際には、前記複数の通
電期間のうちの1つの通電期間において通電すべき発熱
体に対する通電が中止されて補正されるので、テーブル
データをも必要なく、より簡単な構成により、印字時間
を延ばさない高精度な印字濃度補正を行なうことができ
ることになる。
ルプリンタでは、通電されない発熱体数の変化と、これ
に対応して通電された発熱体それぞれにおける全発熱体
に通電した状態での個々の通電発熱体に対する通電量を
基準とした通電量の余剰分の変化とが略比例した関係に
ある場合には、1印字周期内の複数の通電期間毎に通電
されない発熱体数が計数されて積算され、この積算値が
予め設定された閾値以上となった際には、前記複数の通
電期間のうちの1つの通電期間において通電すべき発熱
体に対する通電が中止されて補正されるので、テーブル
データをも必要なく、より簡単な構成により、印字時間
を延ばさない高精度な印字濃度補正を行なうことができ
ることになる。
【0013】また、本発明の請求項4に係わるサーマル
プリンタは、複数の発熱体を有するサーマルヘッドを備
え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱体
にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なうサ
ーマルプリンタにおいて、前記複数の通電期間毎に通電
されない発熱体数を計数する未通電発熱体数計数手段
と、この未通電発熱体数計数手段により計数された通電
されない発熱体数に応じて段階的な閾値を設定する閾値
設定手段と、前記未通電発熱体数計数手段により計数さ
れた通電されない発熱体数を積算する未通電発熱体数積
算手段と、この未通電発熱体数積算手段により得られる
通電されない発熱体数の積算値が前記閾値設定手段によ
り現未通電発熱体数に応じて段階的に設定された閾値以
上となった際に、前記複数の通電期間のうちの1つの通
電期間で通電すべき発熱体に対する通電を中止する通電
補正手段とを具備したことを特徴とする。
プリンタは、複数の発熱体を有するサーマルヘッドを備
え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱体
にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なうサ
ーマルプリンタにおいて、前記複数の通電期間毎に通電
されない発熱体数を計数する未通電発熱体数計数手段
と、この未通電発熱体数計数手段により計数された通電
されない発熱体数に応じて段階的な閾値を設定する閾値
設定手段と、前記未通電発熱体数計数手段により計数さ
れた通電されない発熱体数を積算する未通電発熱体数積
算手段と、この未通電発熱体数積算手段により得られる
通電されない発熱体数の積算値が前記閾値設定手段によ
り現未通電発熱体数に応じて段階的に設定された閾値以
上となった際に、前記複数の通電期間のうちの1つの通
電期間で通電すべき発熱体に対する通電を中止する通電
補正手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】つまり、本発明の請求項4に係わるサーマ
ルプリンタでは、1印字周期内の複数の通電期間毎に通
電されない発熱体数が計数され、この計数された通電さ
れない発熱体数に応じて段階的な閾値が設定され、前記
計数された通電されない発熱体数の積算値が前記未通電
発熱体数に応じて段階的に設定された閾値以上となった
際には、前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間で
通電すべき発熱体に対する通電が中止されて補正される
ので、通電されない発熱体数の変化と、これに対応して
通電された発熱体それぞれにおける全発熱体に通電した
状態での個々の通電発熱体に対する通電量を基準とした
通電量の余剰分の変化とが比例しない場合でも、簡単な
構成により、印字時間を延ばさない高精度な印字濃度補
正を行なうことができることになる。
ルプリンタでは、1印字周期内の複数の通電期間毎に通
電されない発熱体数が計数され、この計数された通電さ
れない発熱体数に応じて段階的な閾値が設定され、前記
計数された通電されない発熱体数の積算値が前記未通電
発熱体数に応じて段階的に設定された閾値以上となった
際には、前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間で
通電すべき発熱体に対する通電が中止されて補正される
ので、通電されない発熱体数の変化と、これに対応して
通電された発熱体それぞれにおける全発熱体に通電した
状態での個々の通電発熱体に対する通電量を基準とした
通電量の余剰分の変化とが比例しない場合でも、簡単な
構成により、印字時間を延ばさない高精度な印字濃度補
正を行なうことができることになる。
【0015】また、本発明の請求項5に係わるサーマル
プリンタは、複数の発熱体からなるサーマルヘッドを備
え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱体
にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なうサ
ーマルプリンタにおいて、前記複数の発熱体毎に自己の
発熱体が通電された状態における全発熱体に通電した状
態での通電量を基準とした他の通電されない発熱体数に
応じた通電量の余剰分を得る余剰通電量抽出手段と、こ
の余剰通電量抽出手段により得られた発熱体毎の通電量
の余剰分が予め設定された閾値以上となった際に、前記
複数の通電期間のうちの1つの通電期間での通電を中止
する印字中止手段とを具備したことを特徴とする。
プリンタは、複数の発熱体からなるサーマルヘッドを備
え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱体
にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なうサ
ーマルプリンタにおいて、前記複数の発熱体毎に自己の
発熱体が通電された状態における全発熱体に通電した状
態での通電量を基準とした他の通電されない発熱体数に
応じた通電量の余剰分を得る余剰通電量抽出手段と、こ
の余剰通電量抽出手段により得られた発熱体毎の通電量
の余剰分が予め設定された閾値以上となった際に、前記
複数の通電期間のうちの1つの通電期間での通電を中止
する印字中止手段とを具備したことを特徴とする。
【0016】つまり、本発明の請求項5に係わるサーマ
ルプリンタでは、複数の発熱体毎に自己の発熱体が通電
された状態における全発熱体に通電した状態での通電量
を基準とした他の通電されない発熱体数に応じた通電量
の余剰分が得られ、これにより得られた発熱体毎の通電
量の余剰分が予め設定された閾値以上となった際には、
前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間での通電が
中止されるので、全発熱体に対するある通電期間での一
律の印字中止による誤差が生じることはなく、より高精
度な印字濃度補正を行なうことができることになる。
ルプリンタでは、複数の発熱体毎に自己の発熱体が通電
された状態における全発熱体に通電した状態での通電量
を基準とした他の通電されない発熱体数に応じた通電量
の余剰分が得られ、これにより得られた発熱体毎の通電
量の余剰分が予め設定された閾値以上となった際には、
前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間での通電が
中止されるので、全発熱体に対するある通電期間での一
律の印字中止による誤差が生じることはなく、より高精
度な印字濃度補正を行なうことができることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面により本発明の実施の形
態について説明する。本実施形態のサーマルプリンタに
おける電圧降下補正では、「サーマルヘッドの全ての発
熱抵抗体が通電されたときを基準」とした補正を行な
う。
態について説明する。本実施形態のサーマルプリンタに
おける電圧降下補正では、「サーマルヘッドの全ての発
熱抵抗体が通電されたときを基準」とした補正を行な
う。
【0018】つまり、サーマルヘッドの全ての発熱抵抗
体が通電されたときの印字濃度を基準とした場合には、
一部の発熱抵抗体のみが通電されたときの方が、必要以
上に濃く印字されるので、その余剰分を差し引くように
補正する。
体が通電されたときの印字濃度を基準とした場合には、
一部の発熱抵抗体のみが通電されたときの方が、必要以
上に濃く印字されるので、その余剰分を差し引くように
補正する。
【0019】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係わるサーマルプリンタの電子回路の構成を示す
ブロック図である。
形態に係わるサーマルプリンタの電子回路の構成を示す
ブロック図である。
【0020】図2は前記第1実施形態に係わるサーマル
プリンタのサーマルヘッド部の回路構成を示す図であ
る。ここでは、説明簡単化のため、サーマルヘッド11
は、発熱抵抗体Rが4つ(0〜3)で、16階調印字の
プリンタの場合を示す。
プリンタのサーマルヘッド部の回路構成を示す図であ
る。ここでは、説明簡単化のため、サーマルヘッド11
は、発熱抵抗体Rが4つ(0〜3)で、16階調印字の
プリンタの場合を示す。
【0021】CPU12は、プリンタ全体の制御をす
る。DRAM13は、1画面分の印字データを格納する
印刷スプールである。ラインバッファ14は、これから
印字すべき1ライン分の印字データを格納する。
る。DRAM13は、1画面分の印字データを格納する
印刷スプールである。ラインバッファ14は、これから
印字すべき1ライン分の印字データを格納する。
【0022】印字制御部15は、階調カウンタ16、ヘ
ッド駆動部17、電圧降下補正回路18、ROMテーブ
ル19から構成され、サーマルヘッド11における印字
制御を行なう。
ッド駆動部17、電圧降下補正回路18、ROMテーブ
ル19から構成され、サーマルヘッド11における印字
制御を行なう。
【0023】ここで、電圧降下補正を行なわない場合の
動作を、ある1ラインについて説明する。1ラインの印
字開始前に、CPU12は、DRAM13から被印字1
ライン分の印字データを読み出し、ラインバッファ14
へ転送する。転送が終わると、印字制御部15に対し
て、1ライン分の印字命令を出力する。それを受けた印
字制御部15は、サーマルヘッド11に印字データを転
送しながら印字制御を行なって行く。
動作を、ある1ラインについて説明する。1ラインの印
字開始前に、CPU12は、DRAM13から被印字1
ライン分の印字データを読み出し、ラインバッファ14
へ転送する。転送が終わると、印字制御部15に対し
て、1ライン分の印字命令を出力する。それを受けた印
字制御部15は、サーマルヘッド11に印字データを転
送しながら印字制御を行なって行く。
【0024】図3は前記第1実施形態に係わるサーマル
プリンタの印字制御部15における電圧降下補正を行な
わない場合の動作を示すタイミングチャートである。こ
こで、ラインバッファ14に格納された1ライン印字デ
ータの、サーマルヘッド11の各発熱抵抗体0〜3に対
する印字階調は、それぞれ15,10,4,2として説
明する。
プリンタの印字制御部15における電圧降下補正を行な
わない場合の動作を示すタイミングチャートである。こ
こで、ラインバッファ14に格納された1ライン印字デ
ータの、サーマルヘッド11の各発熱抵抗体0〜3に対
する印字階調は、それぞれ15,10,4,2として説
明する。
【0025】階調カウンタ16は、CPU12からの印
字命令に従って(最大階調数−1)にセットされ、各階
調の印字が終了する度にディクリメントされる。本実施
形態のプリンタでは、16階調印字なので、そのカウン
タ値は「15」にセットされ、1ずつディクリメントさ
れる。
字命令に従って(最大階調数−1)にセットされ、各階
調の印字が終了する度にディクリメントされる。本実施
形態のプリンタでは、16階調印字なので、そのカウン
タ値は「15」にセットされ、1ずつディクリメントさ
れる。
【0026】印字制御部15は、CPU12からの印字
命令に従って、前記階調カウンタ16をセットした後、
ラインバッファ14から印字データを読み出し、その印
字データの各発熱抵抗体0〜3に対する各印字階調と階
調カウンタ16のカウンタ値とを個々に比較する。
命令に従って、前記階調カウンタ16をセットした後、
ラインバッファ14から印字データを読み出し、その印
字データの各発熱抵抗体0〜3に対する各印字階調と階
調カウンタ16のカウンタ値とを個々に比較する。
【0027】ここで、前記比較結果が、 (階調カウンタの値)≦(印字階調) の場合には“1”を、それ以外の場合には“0”を、そ
れぞれdat0〜3としてヘッド駆動部17からサーマ
ルヘッド11の各対応する発熱抵抗体0〜3に送り、そ
の後、ストローブ信号STBを出力する。
れぞれdat0〜3としてヘッド駆動部17からサーマ
ルヘッド11の各対応する発熱抵抗体0〜3に送り、そ
の後、ストローブ信号STBを出力する。
【0028】すると、サーマルヘッド11の各発熱抵抗
体0〜3は、datが“1”の発熱抵抗体のみストロー
ブ信号STBのパルス幅だけ通電される。このストロー
ブ信号STBの1パルス分の通電が1階調分に相当す
る。
体0〜3は、datが“1”の発熱抵抗体のみストロー
ブ信号STBのパルス幅だけ通電される。このストロー
ブ信号STBの1パルス分の通電が1階調分に相当す
る。
【0029】この1階調分の通電が終了すると、印字制
御部15は、階調カウンタ16を1つディクリメントし
て、前記同様にヘッドデータdat0〜3の転送、スト
ローブ信号STBの出力を行なう。
御部15は、階調カウンタ16を1つディクリメントし
て、前記同様にヘッドデータdat0〜3の転送、スト
ローブ信号STBの出力を行なう。
【0030】これを階調カウンタ16が「0」になるま
で繰り返すと、1ライン分の印字が終了する。ただし、
階調カウンタ16が「0」のときには、印字は行なわな
い(STBの出力は行なわない)。
で繰り返すと、1ライン分の印字が終了する。ただし、
階調カウンタ16が「0」のときには、印字は行なわな
い(STBの出力は行なわない)。
【0031】なお、ここでは、前記階調カウンタ16を
ディクリメントする場合で説明したが、インクリメント
する場合も同様である。本実施形態では、特に断らない
限り、階調カウンタ16をディクリメントするシステム
を例に説明する。
ディクリメントする場合で説明したが、インクリメント
する場合も同様である。本実施形態では、特に断らない
限り、階調カウンタ16をディクリメントするシステム
を例に説明する。
【0032】次に、本発明のサーマルプリンタにおける
電圧降下補正の概念について説明する。図4は前記サー
マルプリンタの発熱抵抗体Rとコモン抵抗等の抵抗分r
を含むサーマルヘッド駆動回路の等価回路を示す図であ
る。同図において、Eは、電源電圧である。
電圧降下補正の概念について説明する。図4は前記サー
マルプリンタの発熱抵抗体Rとコモン抵抗等の抵抗分r
を含むサーマルヘッド駆動回路の等価回路を示す図であ
る。同図において、Eは、電源電圧である。
【0033】さて、全ての発熱抵抗体Rall が通電して
いる場合、1つの発熱抵抗体Rに与えられる電力Pall
は、 Pall =V2 all /R 但しVall =RE/(R+Mr) …式1 となる。
いる場合、1つの発熱抵抗体Rに与えられる電力Pall
は、 Pall =V2 all /R 但しVall =RE/(R+Mr) …式1 となる。
【0034】それに対して、m個のみの発熱抵抗体Rm
が通電している場合、1つの発熱抵抗体Rに与えられる
電力Pm は、 Pm =V2 /R 但しVm =RE/(R+mr) …式2 となる。
が通電している場合、1つの発熱抵抗体Rに与えられる
電力Pm は、 Pm =V2 /R 但しVm =RE/(R+mr) …式2 となる。
【0035】Pall を理想的な電力と考えると、全ての
発熱抵抗体Rall が通電している場合に比べ、m個のみ
の発熱抵抗体Rm が通電している場合には、1つの発熱
抵抗体Rに対し、 Psurplus =Pm −Pall =(V2 −V2 all )/R …式3 が余分な電力として与えられたことになる。
発熱抵抗体Rall が通電している場合に比べ、m個のみ
の発熱抵抗体Rm が通電している場合には、1つの発熱
抵抗体Rに対し、 Psurplus =Pm −Pall =(V2 −V2 all )/R …式3 が余分な電力として与えられたことになる。
【0036】本発明では、前記m個のみの発熱抵抗体R
m が通電している場合に、余分に与えられたPsurplus
を積算し、その積算値がPall 以上になったとき1階調
分の印字を省略するように制御する。つまり、階調カウ
ンタ16を(−1)するところを(−2)するようにす
る。
m が通電している場合に、余分に与えられたPsurplus
を積算し、その積算値がPall 以上になったとき1階調
分の印字を省略するように制御する。つまり、階調カウ
ンタ16を(−1)するところを(−2)するようにす
る。
【0037】すなわち、前記Psurplus の分で、1階調
分の電力を既に与えられてしまったときに、その分の印
字を省くことで補正するものである。図5は前記第1実
施形態に係わるサーマルプリンタの印字制御部15にお
けるROMテーブル19の一例を示す図である。
分の電力を既に与えられてしまったときに、その分の印
字を省くことで補正するものである。図5は前記第1実
施形態に係わるサーマルプリンタの印字制御部15にお
けるROMテーブル19の一例を示す図である。
【0038】ROMテーブル19には、予め前記図4に
対応して印字データに応じ通電されない各発熱抵抗体数
M−m=0〜M(ここでは、M=4)のそれぞれに対す
る余剰電力Psurplus の値を格納する。但し、本第1実
施形態では、Psurplus をPall で正規化した値をP′
surplus として格納する。なお、全ての発熱抵抗体Ral
l が通電されていないとき(発熱抵抗体数“0”)の
P′surplus の値を“0”にしているのは、不要な補正
を行なわないようにするためである。よって、全ての発
熱抵抗体Rall が通電されていないとき(発熱抵抗体数
“0”)に対するP′surplus の設定値をテーブルに用
意せず、このような印字タイミングでは、P′surplus
の積算をしない構成としてもよい。
対応して印字データに応じ通電されない各発熱抵抗体数
M−m=0〜M(ここでは、M=4)のそれぞれに対す
る余剰電力Psurplus の値を格納する。但し、本第1実
施形態では、Psurplus をPall で正規化した値をP′
surplus として格納する。なお、全ての発熱抵抗体Ral
l が通電されていないとき(発熱抵抗体数“0”)の
P′surplus の値を“0”にしているのは、不要な補正
を行なわないようにするためである。よって、全ての発
熱抵抗体Rall が通電されていないとき(発熱抵抗体数
“0”)に対するP′surplus の設定値をテーブルに用
意せず、このような印字タイミングでは、P′surplus
の積算をしない構成としてもよい。
【0039】図6は前記第1実施形態に係わるサーマル
プリンタの印字制御部15における電圧降下補正を行な
う場合の動作を示すタイミングチャートである。同図の
タイミングチャートにおいて、印字データや印字階調の
条件は、前記図3における場合と同様である。
プリンタの印字制御部15における電圧降下補正を行な
う場合の動作を示すタイミングチャートである。同図の
タイミングチャートにおいて、印字データや印字階調の
条件は、前記図3における場合と同様である。
【0040】また、P′surplus バッファとは、電圧降
下補正回路18に設けたP′surplus の積算値を記憶す
るバッファである。このP′surplus バッファは、CP
U12からの印字命令に従ってクリアされる。
下補正回路18に設けたP′surplus の積算値を記憶す
るバッファである。このP′surplus バッファは、CP
U12からの印字命令に従ってクリアされる。
【0041】電圧降下補正回路18は、ストローブ信号
STB“1”のタイミングに同期して、dat0〜da
t3のうちの印字データの“0”の数、つまり通電され
ていない発熱抵抗体数M−mを計数する。そして、この
未通電発熱抵抗体数(M−m)に応じてROMテーブル
19を参照して対応する余剰電力P′surplus を読み出
し、それをP′surplus バッファに記憶されている積算
値にさらに積算する。
STB“1”のタイミングに同期して、dat0〜da
t3のうちの印字データの“0”の数、つまり通電され
ていない発熱抵抗体数M−mを計数する。そして、この
未通電発熱抵抗体数(M−m)に応じてROMテーブル
19を参照して対応する余剰電力P′surplus を読み出
し、それをP′surplus バッファに記憶されている積算
値にさらに積算する。
【0042】例えば図6のタイミングチャートにおける
階調カウンタ16が「15」のタイミングでは、通電さ
れていない発熱抵抗体数(M−m)は“3”であるの
で、ROMテーブル19よりP′surplus =0.3とな
る。この際、P′surplus バッファの積算値は“0”と
なっているので、今回の余剰電力P′surplus を積算
(0+0.3)し“0.3”となる。
階調カウンタ16が「15」のタイミングでは、通電さ
れていない発熱抵抗体数(M−m)は“3”であるの
で、ROMテーブル19よりP′surplus =0.3とな
る。この際、P′surplus バッファの積算値は“0”と
なっているので、今回の余剰電力P′surplus を積算
(0+0.3)し“0.3”となる。
【0043】電圧降下補正回路18は、P′surplus バ
ッファにおける余剰電力P′surplus の積算結果が
“1”以上か否かにより動作が異なる。すなわち、P′
surplus バッファの積算結果が“1”未満である場合
は、該積算結果をそのままP′surplus バッファに格納
保持する。図6におけるタイミングチャートでは、階調
カウンタ16のカウンタ値が、「15」「14」「1
3」「10」「9」「8」「5」「4」「3」「2」
「1」のときがこの場合に相当する。
ッファにおける余剰電力P′surplus の積算結果が
“1”以上か否かにより動作が異なる。すなわち、P′
surplus バッファの積算結果が“1”未満である場合
は、該積算結果をそのままP′surplus バッファに格納
保持する。図6におけるタイミングチャートでは、階調
カウンタ16のカウンタ値が、「15」「14」「1
3」「10」「9」「8」「5」「4」「3」「2」
「1」のときがこの場合に相当する。
【0044】一方、P′surplus バッファの積算結果が
“1”以上である場合は、該積算結果から“1”を引い
た値を新たにP′surplus バッファに格納し、電圧降下
補正実行信号を出力する。図6におけるタイミングチャ
ートでは、階調カウンタ16のカウンタ値が「12」
「7」のときがこの場合に相当する。
“1”以上である場合は、該積算結果から“1”を引い
た値を新たにP′surplus バッファに格納し、電圧降下
補正実行信号を出力する。図6におけるタイミングチャ
ートでは、階調カウンタ16のカウンタ値が「12」
「7」のときがこの場合に相当する。
【0045】そして、前記電圧降下補正実行信号は、階
調カウンタ16に供給される。すると、階調カウンタ1
6では、そのカウンタ値をディクリメントする際に、2
つカウンタ値を進める。
調カウンタ16に供給される。すると、階調カウンタ1
6では、そのカウンタ値をディクリメントする際に、2
つカウンタ値を進める。
【0046】つまり、このタイミングで、P′surplus
による余剰分がPall 以上になったと判断し、1階調分
の印字を省略する補正を行なう。以上が電圧降下補正回
路18の動作であり、このようにして本発明第1実施形
態の電圧降下補正が行なわれる。
による余剰分がPall 以上になったと判断し、1階調分
の印字を省略する補正を行なう。以上が電圧降下補正回
路18の動作であり、このようにして本発明第1実施形
態の電圧降下補正が行なわれる。
【0047】なお、本第1実施形態では、通電されてい
ない発熱抵抗体数(M−m)についてのP′surplus の
ROMテーブル19を構成したが、通電されている発熱
抵抗体数mについてのP′surplus のROMテーブルを
構成してもよい。また、ROMテーブルにおける余剰電
力P′surplus は、正規化せずにPsurplus のままと
し、その積算値をPall そのものと大小比較する構成と
してもよい。
ない発熱抵抗体数(M−m)についてのP′surplus の
ROMテーブル19を構成したが、通電されている発熱
抵抗体数mについてのP′surplus のROMテーブルを
構成してもよい。また、ROMテーブルにおける余剰電
力P′surplus は、正規化せずにPsurplus のままと
し、その積算値をPall そのものと大小比較する構成と
してもよい。
【0048】したがって、前記構成の第1実施形態のサ
ーマルプリンタによれば、電圧降下補正回路18におい
て各階調印字毎の余剰電力Psurplus を積算する加算器
と、その加算結果を基準電力Pall と比較する比較器と
の、非常に簡単で少ない回路追加で階調印字における電
圧降下補正機能を実現できるため、従来手法よりも安価
に電圧降下補正回路18を構成できる。また、印字中に
電圧降下の測定をする必要もないので、パルス幅に関す
る制限もなく、プリンタ設計の自由度が上がる利点があ
る。
ーマルプリンタによれば、電圧降下補正回路18におい
て各階調印字毎の余剰電力Psurplus を積算する加算器
と、その加算結果を基準電力Pall と比較する比較器と
の、非常に簡単で少ない回路追加で階調印字における電
圧降下補正機能を実現できるため、従来手法よりも安価
に電圧降下補正回路18を構成できる。また、印字中に
電圧降下の測定をする必要もないので、パルス幅に関す
る制限もなく、プリンタ設計の自由度が上がる利点があ
る。
【0049】さらに、本発明のサーマルプリンタによれ
ば、従来手法とは正反対に、サーマルヘッド11の全発
熱抵抗体RM を通電した場合を基準として電圧降下補正
を実行し、通電発熱体が少ない場合の余剰分を印字時間
を短くすることで補正しているので、印字時間が延びる
ようなこともなく、全ての階調に対する印字を所定時間
内に行なうことが可能である。
ば、従来手法とは正反対に、サーマルヘッド11の全発
熱抵抗体RM を通電した場合を基準として電圧降下補正
を実行し、通電発熱体が少ない場合の余剰分を印字時間
を短くすることで補正しているので、印字時間が延びる
ようなこともなく、全ての階調に対する印字を所定時間
内に行なうことが可能である。
【0050】なお、前記第1実施形態では、1ライン印
字を行なう際に、印字制御部15における階調カウンタ
16をディクリメントする場合として構成したが、該階
調カウンタ16をインクリメントする場合は、電圧降下
補正実行信号が供給されたときに、階調カウンタを(+
2)する構成とすればよい。
字を行なう際に、印字制御部15における階調カウンタ
16をディクリメントする場合として構成したが、該階
調カウンタ16をインクリメントする場合は、電圧降下
補正実行信号が供給されたときに、階調カウンタを(+
2)する構成とすればよい。
【0051】(第2実施形態)図7は本発明の第2実施
形態に係わるサーマルプリンタの電子回路の構成を示す
ブロック図である。
形態に係わるサーマルプリンタの電子回路の構成を示す
ブロック図である。
【0052】図8は本発明の第2実施形態に係わるサー
マルプリンタにおけるサーマルヘッド11の未通電発熱
抵抗体数(M−m)と印字余剰電力P′surplus との関
係を示す図である。
マルプリンタにおけるサーマルヘッド11の未通電発熱
抵抗体数(M−m)と印字余剰電力P′surplus との関
係を示す図である。
【0053】前記第1実施形態のサーマルプリンタで
は、M+1個(Mは発熱抵抗体の総数)のP′surplus
要素を格納できるだけのROMテーブル19が必要にな
る。一般的に、Mは1024程度であるので、1要素を
1Byteと仮定すると、約1KByteのテーブルで
ある。
は、M+1個(Mは発熱抵抗体の総数)のP′surplus
要素を格納できるだけのROMテーブル19が必要にな
る。一般的に、Mは1024程度であるので、1要素を
1Byteと仮定すると、約1KByteのテーブルで
ある。
【0054】ところで、M=1024個程度の範囲で
は、Psurplus とM−mの関係は、図8に示すように、
略直線と見なすことができる場合がある。この場合に
は、通電されていない発熱抵抗体数(M−m)そのもの
を積算していき、その積算値とPall に相当する値との
大小比較をすることで、電圧降下補正の実現が可能であ
る。未通電発熱抵抗体数(M−m)そのものの積算値と
比較するPall に相当する値は、未通電発熱抵抗体1つ
あたりのPsurplus で、Pall を割った値であり、これ
は前記図5で示したP′surplus のテーブルデータや図
8で示す(M−m):P′surplus の関係から容易に求
めることができる。
は、Psurplus とM−mの関係は、図8に示すように、
略直線と見なすことができる場合がある。この場合に
は、通電されていない発熱抵抗体数(M−m)そのもの
を積算していき、その積算値とPall に相当する値との
大小比較をすることで、電圧降下補正の実現が可能であ
る。未通電発熱抵抗体数(M−m)そのものの積算値と
比較するPall に相当する値は、未通電発熱抵抗体1つ
あたりのPsurplus で、Pall を割った値であり、これ
は前記図5で示したP′surplus のテーブルデータや図
8で示す(M−m):P′surplus の関係から容易に求
めることができる。
【0055】よって、本第2実施形態のサーマルプリン
タでは、印字制御部15においてROMテーブル19を
設けない構成とする。図9は前記第2実施形態に係わる
サーマルプリンタの印字制御部15における動作を示す
タイミングチャートである。
タでは、印字制御部15においてROMテーブル19を
設けない構成とする。図9は前記第2実施形態に係わる
サーマルプリンタの印字制御部15における動作を示す
タイミングチャートである。
【0056】同図のタイミングチャートにおいて、印字
データや印字階調の条件は、前記図3,図6における場
合と同様である。図9のタイミングチャートにおけるO
FFDOTバッファとは、電圧降下補正回路18に設け
た、通電されていない発熱抵抗体数(M−m)の積算値
を記憶するためのバッファである(第1実施形態のP′
surplus バッファと同じ役目をしている)。このOFF
DOTバッファは、CPU12からの印字命令に応じて
クリアされる。
データや印字階調の条件は、前記図3,図6における場
合と同様である。図9のタイミングチャートにおけるO
FFDOTバッファとは、電圧降下補正回路18に設け
た、通電されていない発熱抵抗体数(M−m)の積算値
を記憶するためのバッファである(第1実施形態のP′
surplus バッファと同じ役目をしている)。このOFF
DOTバッファは、CPU12からの印字命令に応じて
クリアされる。
【0057】電圧降下補正回路18は、ストローブ信号
STBが“1”のタイミングでdat0〜dat3の各
印字データのうちの“0”の数、つまり通電されていな
い発熱抵抗体数(M−m)を計数する。そして、この未
通電発熱抵抗体数(M−m)をOFFDOTバッファに
記憶されている通電発熱抵抗体数の積算値に加算する。
例えば図9におけるタイミングチャートでの階調カウン
タ16が「15」のタイミングでは、通電されてない発
熱抵抗体数は“3”であり、OFFDOTバッファは
“0”であるので、“3”(=0+3)となっている。
STBが“1”のタイミングでdat0〜dat3の各
印字データのうちの“0”の数、つまり通電されていな
い発熱抵抗体数(M−m)を計数する。そして、この未
通電発熱抵抗体数(M−m)をOFFDOTバッファに
記憶されている通電発熱抵抗体数の積算値に加算する。
例えば図9におけるタイミングチャートでの階調カウン
タ16が「15」のタイミングでは、通電されてない発
熱抵抗体数は“3”であり、OFFDOTバッファは
“0”であるので、“3”(=0+3)となっている。
【0058】なお、本第2実施形態の場合には存在して
いないが、印字命令の直後には、全ての発熱抵抗体RM
が通電されていないタイミングがある。このタイミング
では、前記第1実施形態の場合と同様に、OFFDOT
バッファへの積算は行なわず、不必要な補正を行わない
ようにする。
いないが、印字命令の直後には、全ての発熱抵抗体RM
が通電されていないタイミングがある。このタイミング
では、前記第1実施形態の場合と同様に、OFFDOT
バッファへの積算は行なわず、不必要な補正を行わない
ようにする。
【0059】さて、ここで、前記未通電発熱抵抗体数
(M−m)そのものの積算値と比較するための“Pall
に相当する値”を求める。前記第1実施形態にて図5を
参照して説明したように、通電されていない発熱抵抗体
mの1つに対する(Psurplus /Pall )は「0.1」
である。よって、“Pall に相当する値”は「10」と
なる。本第2実施形態では、この“Pallに相当する
値”「10」を閾値としてOFFDOTバッファにおけ
る未通電発熱体数(M−m)の積算値を比較する。つま
り、OFFDOTバッファにおける積算結果が“10”
未満の場合には、当該積算結果をそのままOFFDOT
バッファに格納保持する。図9におけるタイミングチャ
ートでは、階調カウンタ16が「15」「14」「1
3」「10」「9」「8」「5」「4」「3」「2」
「1」のタイミングがこの場合に相当する。
(M−m)そのものの積算値と比較するための“Pall
に相当する値”を求める。前記第1実施形態にて図5を
参照して説明したように、通電されていない発熱抵抗体
mの1つに対する(Psurplus /Pall )は「0.1」
である。よって、“Pall に相当する値”は「10」と
なる。本第2実施形態では、この“Pallに相当する
値”「10」を閾値としてOFFDOTバッファにおけ
る未通電発熱体数(M−m)の積算値を比較する。つま
り、OFFDOTバッファにおける積算結果が“10”
未満の場合には、当該積算結果をそのままOFFDOT
バッファに格納保持する。図9におけるタイミングチャ
ートでは、階調カウンタ16が「15」「14」「1
3」「10」「9」「8」「5」「4」「3」「2」
「1」のタイミングがこの場合に相当する。
【0060】一方、前記OFFDOTバッファにおける
積算結果が“10”以上の場合には、当該積算結果か
ら、Pall に相当する閾値「10」を差し引いた値をO
FFDOTバッファに新たに格納し、第1実施形態の場
合と同様に、電圧降下補正実行信号を出力する。図9に
おけるタイミングチャートでは、階調カウンタ16が
「12」「7」のタイミングがこの場合に相当する。こ
の電圧降下補正実行信号は階調カウンタ16に供給さ
れ、階調カウンタ16ではそのカウンタ値を(−2)し
て1回の階調印字を省略する。これにより、第1実施形
態の場合と同様の電圧降下補正が行なわれることにな
る。
積算結果が“10”以上の場合には、当該積算結果か
ら、Pall に相当する閾値「10」を差し引いた値をO
FFDOTバッファに新たに格納し、第1実施形態の場
合と同様に、電圧降下補正実行信号を出力する。図9に
おけるタイミングチャートでは、階調カウンタ16が
「12」「7」のタイミングがこの場合に相当する。こ
の電圧降下補正実行信号は階調カウンタ16に供給さ
れ、階調カウンタ16ではそのカウンタ値を(−2)し
て1回の階調印字を省略する。これにより、第1実施形
態の場合と同様の電圧降下補正が行なわれることにな
る。
【0061】以上が通電されていない発熱抵抗体の数
(M−m)そのものを積算して電圧降下補正を実行する
サーマルプリンタの動作である。したがって、前記構成
の第2実施形態のサーマルプリンタによれば、前記第1
実施形態で必要としたROMテーブル19を用いずに、
該第1実施形態と同様の階調印字制御における電圧降下
補正を行なうことができる。よって、電圧降下補正の性
能はそのままに、プリンタのコストダウンを実現するこ
とができる。
(M−m)そのものを積算して電圧降下補正を実行する
サーマルプリンタの動作である。したがって、前記構成
の第2実施形態のサーマルプリンタによれば、前記第1
実施形態で必要としたROMテーブル19を用いずに、
該第1実施形態と同様の階調印字制御における電圧降下
補正を行なうことができる。よって、電圧降下補正の性
能はそのままに、プリンタのコストダウンを実現するこ
とができる。
【0062】なお、本第2実施形態のサーマルプリンタ
において、未通電発熱抵抗体数(M−m)そのものの積
算値と比較するための“Pall に相当する値”の閾値
は、CPU12等により設定する構成としてもよい。ま
た、本第2実施形態のサーマルプリンタの場合でも、前
記第1実施形態の変形例と同様に、階調カウンタ16を
インクリメントしていくシステムとして構成してもよ
い。
において、未通電発熱抵抗体数(M−m)そのものの積
算値と比較するための“Pall に相当する値”の閾値
は、CPU12等により設定する構成としてもよい。ま
た、本第2実施形態のサーマルプリンタの場合でも、前
記第1実施形態の変形例と同様に、階調カウンタ16を
インクリメントしていくシステムとして構成してもよ
い。
【0063】(第3実施形態)図10は本発明の第3実
施形態に係わるサーマルプリンタの電子回路の構成を示
すブロック図である。
施形態に係わるサーマルプリンタの電子回路の構成を示
すブロック図である。
【0064】図11は本発明の第3実施形態に係わるサ
ーマルプリンタにおけるサーマルヘッド11の未通電発
熱抵抗体数(M−m)と印字余剰電力P′surplus との
関係を示す図である。
ーマルプリンタにおけるサーマルヘッド11の未通電発
熱抵抗体数(M−m)と印字余剰電力P′surplus との
関係を示す図である。
【0065】前記第2実施形態では、前記図8で示した
ように、通電されていない発熱抵抗体数(M−m)と余
剰電力Psurplus とが比例関係にあることが条件とな
る。本第3実施形態では、図11に示すように、通電さ
れていない発熱抵抗体数(M−m)と余剰電力Psurplu
s とが比例しない関係にある場合に、前記第1,第2実
施形態同様の電圧降下補正を行なうサーマルプリンタを
構成する。
ように、通電されていない発熱抵抗体数(M−m)と余
剰電力Psurplus とが比例関係にあることが条件とな
る。本第3実施形態では、図11に示すように、通電さ
れていない発熱抵抗体数(M−m)と余剰電力Psurplu
s とが比例しない関係にある場合に、前記第1,第2実
施形態同様の電圧降下補正を行なうサーマルプリンタを
構成する。
【0066】図11に示すように、未通電発熱抵抗体数
(M−m)と余剰電力Psurplus とが比例しない関係に
ある場合には、直線(比例してる)と見なせる複数の区
間に分けて制御し、その区間毎に“Pall に相当する
値”の閾値を設定する。つまり、通電されていない発熱
抵抗体数(M−m)を計数し、電圧降下補正のための閾
値を切り替える構成とする。
(M−m)と余剰電力Psurplus とが比例しない関係に
ある場合には、直線(比例してる)と見なせる複数の区
間に分けて制御し、その区間毎に“Pall に相当する
値”の閾値を設定する。つまり、通電されていない発熱
抵抗体数(M−m)を計数し、電圧降下補正のための閾
値を切り替える構成とする。
【0067】例えば前記図11における(M−m):
P′surplus の関係の場合には、CPU12からの印字
命令に応じて、電圧降下補正回路18に対する閾値を、
しきい値設定回路20より“5000”にセットし、通
電されていない発熱抵抗体数(M−m)が“800”に
なったら閾値を“6000”に、“700”になったら
“7000”に設定する。
P′surplus の関係の場合には、CPU12からの印字
命令に応じて、電圧降下補正回路18に対する閾値を、
しきい値設定回路20より“5000”にセットし、通
電されていない発熱抵抗体数(M−m)が“800”に
なったら閾値を“6000”に、“700”になったら
“7000”に設定する。
【0068】印字中は、階調カウンタ16は単調にディ
クリメントされるだけなので、通電されていない発熱抵
抗体数の変化は単純減少となる。よって、通電されてい
ない発熱抵抗体数(M−m)を計数して、ある計数値に
なったら前記閾値を切り替えるという構成は容易に実現
できる。
クリメントされるだけなので、通電されていない発熱抵
抗体数の変化は単純減少となる。よって、通電されてい
ない発熱抵抗体数(M−m)を計数して、ある計数値に
なったら前記閾値を切り替えるという構成は容易に実現
できる。
【0069】これにより、未通電発熱抵抗体数(M−
m)と余剰電力Psurplus とが比例しない関係にある場
合(図11参照)でも、前記第1,第2実施形態同様の
電圧降下補正を行なうことができ、さらに、未通電発熱
抵抗体数(M−m)と余剰電力Psurplus とが比例関係
にある場合(図8参照)でも、本第3実施形態を適用す
ることで、前記第2実施形態の場合よりもきめ細かく電
圧降下補正を行なうことができる。
m)と余剰電力Psurplus とが比例しない関係にある場
合(図11参照)でも、前記第1,第2実施形態同様の
電圧降下補正を行なうことができ、さらに、未通電発熱
抵抗体数(M−m)と余剰電力Psurplus とが比例関係
にある場合(図8参照)でも、本第3実施形態を適用す
ることで、前記第2実施形態の場合よりもきめ細かく電
圧降下補正を行なうことができる。
【0070】すなわち、図11に示す(M−m):P′
surplus の関係において、しきい値設定回路20は、C
PU12からの印字命令により、電圧降下補正回路18
に対する閾値を“5000”にセットする。そして、通
電していない発熱抵抗体数(M−m)を計数し、その数
が“800”以下になると閾値を“6000”にセット
し、“700”以下になると“7000”にセットす
る。
surplus の関係において、しきい値設定回路20は、C
PU12からの印字命令により、電圧降下補正回路18
に対する閾値を“5000”にセットする。そして、通
電していない発熱抵抗体数(M−m)を計数し、その数
が“800”以下になると閾値を“6000”にセット
し、“700”以下になると“7000”にセットす
る。
【0071】この閾値は電圧降下補正回路18に与えら
れ、該電圧降下補正回路18では、未通電発熱抵抗対
(M−m)の積算値とこの閾値との比較を行なうことで
電圧降下補正を行なう。これ以外の動作は、前記第2実
施形態と同様であるのでその説明を省略する。
れ、該電圧降下補正回路18では、未通電発熱抵抗対
(M−m)の積算値とこの閾値との比較を行なうことで
電圧降下補正を行なう。これ以外の動作は、前記第2実
施形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0072】したがって、前記構成の第3実施形態に係
わるサーマルプリンタによれば、未通電発熱抵抗体数
(M−m)と余剰電力Psurplus とが比例しない関係に
ある場合でも、ROMテーブル19を必要とせずに前記
第1実施形態と同様の階調印字制御における電圧降下補
正を行なうことができる。
わるサーマルプリンタによれば、未通電発熱抵抗体数
(M−m)と余剰電力Psurplus とが比例しない関係に
ある場合でも、ROMテーブル19を必要とせずに前記
第1実施形態と同様の階調印字制御における電圧降下補
正を行なうことができる。
【0073】さらに、未通電発熱抵抗体数(M−m)と
余剰電力Psurplus とが比例関係にある場合に効果的な
電圧降下補正を行なう第2実施形態にあっても、簡単な
回路を追加するだけで、該第2実施形態の場合よりもき
め細かい電圧降下補正を行なうことができる。
余剰電力Psurplus とが比例関係にある場合に効果的な
電圧降下補正を行なう第2実施形態にあっても、簡単な
回路を追加するだけで、該第2実施形態の場合よりもき
め細かい電圧降下補正を行なうことができる。
【0074】なお、前記第3実施形態は、階調カウンタ
16をディクリメントする場合であって、閾値を大きく
する方向に切り替えていくが、階調カウンタ16をイン
クリメントする場合には、逆に、閾値を小さくする方向
に切り替えていく。
16をディクリメントする場合であって、閾値を大きく
する方向に切り替えていくが、階調カウンタ16をイン
クリメントする場合には、逆に、閾値を小さくする方向
に切り替えていく。
【0075】ところで、この閾値の切り替え時におい
て、該閾値の設定次第では、切り替え後に、通電されて
いない発熱抵抗体数(M−m)の積算値が、前記設定閾
値の2倍以上になる場合がある。この場合、1階調分の
印字を省略するだけでは補正できなので、2階調分以上
の印字を省略する構成としなければならないが、このよ
うなことが起こらないようにするためには、切り替え前
の閾値と切り替え後の閾値との関係が、2倍以上になら
ないように設定すればよい。
て、該閾値の設定次第では、切り替え後に、通電されて
いない発熱抵抗体数(M−m)の積算値が、前記設定閾
値の2倍以上になる場合がある。この場合、1階調分の
印字を省略するだけでは補正できなので、2階調分以上
の印字を省略する構成としなければならないが、このよ
うなことが起こらないようにするためには、切り替え前
の閾値と切り替え後の閾値との関係が、2倍以上になら
ないように設定すればよい。
【0076】また、別の方法としては、閾値の切り替え
後に、未通電発熱抵抗体数(M−m)の積算値を閾値で
割り、その商の値の階調数だけ印字を行なわない構成と
してもよい。
後に、未通電発熱抵抗体数(M−m)の積算値を閾値で
割り、その商の値の階調数だけ印字を行なわない構成と
してもよい。
【0077】さらには、未通電発熱抵抗体数(M−m)
と余剰電力Psurplus との関係において、直線分割した
区間の数が少ない場合には、閾値を切り替えた段階で
(M−m)の積算値をクリアし、その時点での通電して
いない発熱抵抗体数(M−m)そのものを新たな積算値
としてセットしてもよい。すなわち、閾値の切り替え時
において積算値をクリアした場合でも、その積算値クリ
アの直前に電圧降下補正を行なう必要がなかったという
ことを考慮すれば、閾値の切り替え前後の階調の誤差は
1階調未満であるので、実用上は問題ない。そして、こ
の場合の階調誤差をより小さくするには、積算値クリア
前に、切り替え前閾値の1/2とクリアする積算値とを
比較して、積算値の方が大きければ、強制的に1階調分
の印字をしない構成とすればよく、この場合、閾値の切
り替え前後の階調誤差は、1/2階調以下とすることが
できる。
と余剰電力Psurplus との関係において、直線分割した
区間の数が少ない場合には、閾値を切り替えた段階で
(M−m)の積算値をクリアし、その時点での通電して
いない発熱抵抗体数(M−m)そのものを新たな積算値
としてセットしてもよい。すなわち、閾値の切り替え時
において積算値をクリアした場合でも、その積算値クリ
アの直前に電圧降下補正を行なう必要がなかったという
ことを考慮すれば、閾値の切り替え前後の階調の誤差は
1階調未満であるので、実用上は問題ない。そして、こ
の場合の階調誤差をより小さくするには、積算値クリア
前に、切り替え前閾値の1/2とクリアする積算値とを
比較して、積算値の方が大きければ、強制的に1階調分
の印字をしない構成とすればよく、この場合、閾値の切
り替え前後の階調誤差は、1/2階調以下とすることが
できる。
【0078】(第4実施形態)図12は本発明の第4実
施形態に係わるサーマルプリンタの電子回路の構成を示
すブロック図である。
施形態に係わるサーマルプリンタの電子回路の構成を示
すブロック図である。
【0079】前記第2実施形態のタイミングチャートに
おいて、印字データの印字階調が「11」である発熱抵
抗体1には、電圧降下補正の誤差が生じている。すなわ
ち、本来、発熱抵抗体1は階調カウンタ16が「11」
のタイミングから通電しなければならないが、それまで
に発熱抵抗体0に対する通電が行なわれることにより、
前記階調カウンタ16が「11」のタイミングで未通電
発熱抵抗体(M−m)の積算値が“10”以上となって
電圧降下補正が実行され、補正する必要のない発熱抵抗
体1に対してまで、1階調分の印字が省略されるように
なっている。
おいて、印字データの印字階調が「11」である発熱抵
抗体1には、電圧降下補正の誤差が生じている。すなわ
ち、本来、発熱抵抗体1は階調カウンタ16が「11」
のタイミングから通電しなければならないが、それまで
に発熱抵抗体0に対する通電が行なわれることにより、
前記階調カウンタ16が「11」のタイミングで未通電
発熱抵抗体(M−m)の積算値が“10”以上となって
電圧降下補正が実行され、補正する必要のない発熱抵抗
体1に対してまで、1階調分の印字が省略されるように
なっている。
【0080】このことは、前記第1〜第3実施形態の全
てのサーマルプリンタにおける電圧降下補正制御上で起
こり得ることであり、その原因は、前記第1〜第3実施
形態共に、サーマルヘッド11の発熱抵抗体0〜3の全
体について、一様に積算値の計算をし、一様に1階調分
の印字省略による補正をすることにある。このため全て
の階調の印字終了時には、1つの発熱抵抗体において、
最大2階調分の誤差が生じてしまうことになる。
てのサーマルプリンタにおける電圧降下補正制御上で起
こり得ることであり、その原因は、前記第1〜第3実施
形態共に、サーマルヘッド11の発熱抵抗体0〜3の全
体について、一様に積算値の計算をし、一様に1階調分
の印字省略による補正をすることにある。このため全て
の階調の印字終了時には、1つの発熱抵抗体において、
最大2階調分の誤差が生じてしまうことになる。
【0081】そこで、本第4実施形態では、この誤差を
1階調以下にした電圧降下補正機能を有するサーマルプ
リンタについて説明する。すなわち、本第4実施形態の
サーマルプリンタでは、未通電発熱抵抗体(M−m)の
積算値を、各発熱抵抗体0〜3毎に計算し、“Pall に
相当する値”「10」との比較による電圧降下補正を、
各発熱抵抗体0〜3毎に行なう構成とする。
1階調以下にした電圧降下補正機能を有するサーマルプ
リンタについて説明する。すなわち、本第4実施形態の
サーマルプリンタでは、未通電発熱抵抗体(M−m)の
積算値を、各発熱抵抗体0〜3毎に計算し、“Pall に
相当する値”「10」との比較による電圧降下補正を、
各発熱抵抗体0〜3毎に行なう構成とする。
【0082】なお、この第4実施形態における電圧降下
補正制御を各発熱抵抗体0〜3毎に行なう手法は、前記
第1〜第3実施形態における全ての未通電発熱抵抗体
(M−m)の積算方法の場合について適用できる。
補正制御を各発熱抵抗体0〜3毎に行なう手法は、前記
第1〜第3実施形態における全ての未通電発熱抵抗体
(M−m)の積算方法の場合について適用できる。
【0083】図13は前記第4実施形態に係わるサーマ
ルプリンタの印字制御部15における動作を示すタイミ
ングチャートである。まず、各発熱抵抗体0〜3毎に電
圧降下補正を行なう場合に、前記第1〜第3実施形態と
同様に、階調カウンタ16を(−2)して1階調分の印
字を省略することで行なう構成とするには、各発熱抵抗
体0〜3毎に1つずつの階調カウンタ16、…を用意し
なければならない。これでは、回路規模が非常に大きく
なってしまい、実用性が損なわれてしまう。
ルプリンタの印字制御部15における動作を示すタイミ
ングチャートである。まず、各発熱抵抗体0〜3毎に電
圧降下補正を行なう場合に、前記第1〜第3実施形態と
同様に、階調カウンタ16を(−2)して1階調分の印
字を省略することで行なう構成とするには、各発熱抵抗
体0〜3毎に1つずつの階調カウンタ16、…を用意し
なければならない。これでは、回路規模が非常に大きく
なってしまい、実用性が損なわれてしまう。
【0084】そこで、本第4実施形態では、電圧降下補
正のため1階調分の印字を行なわないようにするため
に、発熱抵抗体に“0”データを強制的に送る構成とし
ている。つまり、各発熱抵抗体0〜3毎に通電されてい
ない発熱抵抗体数(M−m)を積算し、積算値が閾値以
上になったら、該当する発熱抵抗体に対して強制的に
“0”データを送る構成とする。
正のため1階調分の印字を行なわないようにするため
に、発熱抵抗体に“0”データを強制的に送る構成とし
ている。つまり、各発熱抵抗体0〜3毎に通電されてい
ない発熱抵抗体数(M−m)を積算し、積算値が閾値以
上になったら、該当する発熱抵抗体に対して強制的に
“0”データを送る構成とする。
【0085】このように、電圧降下補正を各発熱抵抗体
0〜3毎に行なうために、図12における本第4実施形
態のサーマルプリンタでは、前記第1〜第3実施形態に
おけるサーマルプリンタとは異なり、印字制御部15の
ヘッド駆動部17から出力される各発熱抵抗体0〜3に
対する印字データdat0〜3のそれぞれを、一旦、電
圧降下補正回路18へ与えている。そして、この電圧降
下補正回路18では、個々の発熱抵抗体0〜3毎に、そ
れぞれの発熱抵抗体が通電状態であるときの他の未通電
発熱抵抗体数(M−m)の積算値を格納するOFFDO
Tバッファ0〜3を備え、このOFFDOTバッファ0
〜3のそれぞれにおいてその積算値が閾値以上になった
際に、対応する発熱抵抗体に対して次の1階調分だけ
“0”データを送るようにしている。なお、前記OFF
DOTバッファ0〜3は、CPU12からの印字命令に
応じてクリアされる。
0〜3毎に行なうために、図12における本第4実施形
態のサーマルプリンタでは、前記第1〜第3実施形態に
おけるサーマルプリンタとは異なり、印字制御部15の
ヘッド駆動部17から出力される各発熱抵抗体0〜3に
対する印字データdat0〜3のそれぞれを、一旦、電
圧降下補正回路18へ与えている。そして、この電圧降
下補正回路18では、個々の発熱抵抗体0〜3毎に、そ
れぞれの発熱抵抗体が通電状態であるときの他の未通電
発熱抵抗体数(M−m)の積算値を格納するOFFDO
Tバッファ0〜3を備え、このOFFDOTバッファ0
〜3のそれぞれにおいてその積算値が閾値以上になった
際に、対応する発熱抵抗体に対して次の1階調分だけ
“0”データを送るようにしている。なお、前記OFF
DOTバッファ0〜3は、CPU12からの印字命令に
応じてクリアされる。
【0086】そして、各発熱抵抗体0〜3毎にヘッド駆
動部17からそれぞれ与えられる対応する印字データが
“1”である状態で、他の未通電の発熱抵抗体(M−
m)を加算してなる前記OFFDOTバッファ0〜3に
おける積算値が閾値以上になった際に“1”になる信号
が、電圧降下補正実行信号0〜3である。
動部17からそれぞれ与えられる対応する印字データが
“1”である状態で、他の未通電の発熱抵抗体(M−
m)を加算してなる前記OFFDOTバッファ0〜3に
おける積算値が閾値以上になった際に“1”になる信号
が、電圧降下補正実行信号0〜3である。
【0087】headdat0〜3は、実際に発熱抵抗
体0〜3に送られる印字データであり、電圧降下補正実
行信号が“1”になった次の階調のときには“0”を、
それ以外のときはヘッド駆動部17から与えられるda
t0〜3がそのまま出力される。
体0〜3に送られる印字データであり、電圧降下補正実
行信号が“1”になった次の階調のときには“0”を、
それ以外のときはヘッド駆動部17から与えられるda
t0〜3がそのまま出力される。
【0088】前記各OFFDOTバッファにおける未通
電発熱抵抗体(M−m)の積算のタイミングは、前記第
1〜第3実施形態の場合と同様に、ストローブ信号ST
Bが“1”となるタイミングである。
電発熱抵抗体(M−m)の積算のタイミングは、前記第
1〜第3実施形態の場合と同様に、ストローブ信号ST
Bが“1”となるタイミングである。
【0089】すなわち、電圧降下補正回路18におい
て、OFFDOTバッファへの積算のために計数するの
は、headdat0〜3のうちのデータが“0”の発
熱抵抗体の数であり、さらに、その計数値は、自身のデ
ータが“1”のときのみ前記OFFDOTバッファに積
算される。つまり、CPU12からの印刷命令の出力後
に各発熱抵抗体それ自身へのデータが“1”になるまで
の期間と、当該発熱抵抗体自身の電圧降下補正実行のた
めの区間は、積算を行なわない。これは、不要な捕正を
行なわないようにするための処理である。
て、OFFDOTバッファへの積算のために計数するの
は、headdat0〜3のうちのデータが“0”の発
熱抵抗体の数であり、さらに、その計数値は、自身のデ
ータが“1”のときのみ前記OFFDOTバッファに積
算される。つまり、CPU12からの印刷命令の出力後
に各発熱抵抗体それ自身へのデータが“1”になるまで
の期間と、当該発熱抵抗体自身の電圧降下補正実行のた
めの区間は、積算を行なわない。これは、不要な捕正を
行なわないようにするための処理である。
【0090】以上のように、本第4実施形態における電
圧降下補正は行なわれ、前記図9における第2実施形態
のタイミングチャートでは、階調カウンタ16が「1
1」のタイミングで発熱抵抗体1に誤差が生じているの
に対して、図13における本第4実施形態のタイミング
チャートでは、その誤差が生じていないことが分かる。
圧降下補正は行なわれ、前記図9における第2実施形態
のタイミングチャートでは、階調カウンタ16が「1
1」のタイミングで発熱抵抗体1に誤差が生じているの
に対して、図13における本第4実施形態のタイミング
チャートでは、その誤差が生じていないことが分かる。
【0091】したがって、前記構成の第4実施形態のサ
ーマルプリンタによれば、各発熱抵抗体0〜3毎のOF
FDOTバッファや閾値との比較器が必要になるので、
前記第1〜第3実施形態のサーマルプリンタに比べて回
路規摸は大きくなるものの、印字時間が延びずに全ての
階調に対する印字を所定時間内に行なうことができるだ
けでなく、より高精度な電圧降下補正を行なうことがで
きる。
ーマルプリンタによれば、各発熱抵抗体0〜3毎のOF
FDOTバッファや閾値との比較器が必要になるので、
前記第1〜第3実施形態のサーマルプリンタに比べて回
路規摸は大きくなるものの、印字時間が延びずに全ての
階調に対する印字を所定時間内に行なうことができるだ
けでなく、より高精度な電圧降下補正を行なうことがで
きる。
【0092】(第5実施形態)なお、前記第1〜第4実
施形態におけるROMテーブルや閾値を、印字メディ
ア、リボンの種類、又は印字色により使い分ける構成と
してもよい。
施形態におけるROMテーブルや閾値を、印字メディ
ア、リボンの種類、又は印字色により使い分ける構成と
してもよい。
【0093】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係わ
るサーマルプリンタによれば、1印字周期内の複数の通
電期間毎に、複数の発熱体の全てに通電したときの該発
熱体個々の通電量を基準とした前記複数の発熱体のうち
の一部の発熱体に通電したときの該発熱体の個々の余剰
通電量の情報が得られ、この余剰通電量の情報の値が前
記通電期間毎に積算され、この積算された前記情報の積
算値が所定値を超える毎に前記複数の通電期間のうちの
1つの通電期間において前記複数の発熱体のうちで通電
すべき発熱体への通電が中止されて補正されるので、印
字時間を延ばさずに高精度な印字濃度補正を行なうこと
ができるようになる。
るサーマルプリンタによれば、1印字周期内の複数の通
電期間毎に、複数の発熱体の全てに通電したときの該発
熱体個々の通電量を基準とした前記複数の発熱体のうち
の一部の発熱体に通電したときの該発熱体の個々の余剰
通電量の情報が得られ、この余剰通電量の情報の値が前
記通電期間毎に積算され、この積算された前記情報の積
算値が所定値を超える毎に前記複数の通電期間のうちの
1つの通電期間において前記複数の発熱体のうちで通電
すべき発熱体への通電が中止されて補正されるので、印
字時間を延ばさずに高精度な印字濃度補正を行なうこと
ができるようになる。
【0094】また、本発明の請求項2に係わるサーマル
プリンタによれば、複数の発熱体の全てに通電した場合
の該発熱体個々の通電量を基準とし、前記複数の発熱体
のうちの一部の発熱体に通電した場合の通電発熱体個々
の余剰通電量の情報を格納する記憶手段が備えられ、1
印字周期内の複数の通電期間毎に、前記複数の発熱体の
うちの通電発熱体数又は非通電発熱体数の少なくとも一
方が計数され、この計数値と対応する余剰通電量の情報
が前記記憶手段から読み出され、この読み出し余剰通電
量の情報の値が積算され、この積算値が所定値を超える
毎に前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間におい
て前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体への通電
が中止されて補正されるので、テーブルデータを用いた
簡単な構成により、印字時間を延ばさない高精度な印字
濃度補正を行なうことができるようになる。
プリンタによれば、複数の発熱体の全てに通電した場合
の該発熱体個々の通電量を基準とし、前記複数の発熱体
のうちの一部の発熱体に通電した場合の通電発熱体個々
の余剰通電量の情報を格納する記憶手段が備えられ、1
印字周期内の複数の通電期間毎に、前記複数の発熱体の
うちの通電発熱体数又は非通電発熱体数の少なくとも一
方が計数され、この計数値と対応する余剰通電量の情報
が前記記憶手段から読み出され、この読み出し余剰通電
量の情報の値が積算され、この積算値が所定値を超える
毎に前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間におい
て前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体への通電
が中止されて補正されるので、テーブルデータを用いた
簡単な構成により、印字時間を延ばさない高精度な印字
濃度補正を行なうことができるようになる。
【0095】また、本発明の請求項3に係わるサーマル
プリンタによれば、通電されない発熱体数の変化と、こ
れに対応して通電された発熱体それぞれにおける全発熱
体に通電した状態での個々の通電発熱体に対する通電量
を基準とした通電量の余剰分の変化とが略比例した関係
にある場合には、1印字周期内の複数の通電期間毎に通
電されない発熱体数が計数されて積算され、この積算値
が予め設定された閾値以上となった際には、前記複数の
通電期間のうちの1つの通電期間において通電すべき発
熱体に対する通電が中止されて補正されるので、テーブ
ルデータをも必要なく、より簡単な構成により、印字時
間を延ばさない高精度な印字濃度補正を行なうことがで
きるようになる。
プリンタによれば、通電されない発熱体数の変化と、こ
れに対応して通電された発熱体それぞれにおける全発熱
体に通電した状態での個々の通電発熱体に対する通電量
を基準とした通電量の余剰分の変化とが略比例した関係
にある場合には、1印字周期内の複数の通電期間毎に通
電されない発熱体数が計数されて積算され、この積算値
が予め設定された閾値以上となった際には、前記複数の
通電期間のうちの1つの通電期間において通電すべき発
熱体に対する通電が中止されて補正されるので、テーブ
ルデータをも必要なく、より簡単な構成により、印字時
間を延ばさない高精度な印字濃度補正を行なうことがで
きるようになる。
【0096】また、本発明の請求項4に係わるサーマル
プリンタによれば、1印字周期内の複数の通電期間毎に
通電されない発熱体数が計数され、この計数された通電
されない発熱体数に応じて段階的な閾値が設定され、前
記計数された通電されない発熱体数の積算値が前記未通
電発熱体数に応じて段階的に設定された閾値以上となっ
た際には、前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間
で通電すべき発熱体に対する通電が中止されて補正され
るので、通電されない発熱体数の変化と、これに対応し
て通電された発熱体それぞれにおける全発熱体に通電し
た状態での個々の通電発熱体に対する通電量を基準とし
た通電量の余剰分の変化とが比例しない場合でも、簡単
な構成により、印字時間を延ばさない高精度な印字濃度
補正を行なうことができるようになる。
プリンタによれば、1印字周期内の複数の通電期間毎に
通電されない発熱体数が計数され、この計数された通電
されない発熱体数に応じて段階的な閾値が設定され、前
記計数された通電されない発熱体数の積算値が前記未通
電発熱体数に応じて段階的に設定された閾値以上となっ
た際には、前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間
で通電すべき発熱体に対する通電が中止されて補正され
るので、通電されない発熱体数の変化と、これに対応し
て通電された発熱体それぞれにおける全発熱体に通電し
た状態での個々の通電発熱体に対する通電量を基準とし
た通電量の余剰分の変化とが比例しない場合でも、簡単
な構成により、印字時間を延ばさない高精度な印字濃度
補正を行なうことができるようになる。
【0097】また、本発明の請求項5に係わるサーマル
プリンタによれば、複数の発熱体毎に自己の発熱体が通
電された状態における全発熱体に通電した状態での通電
量を基準とした他の通電されない発熱体数に応じた通電
量の余剰分が得られ、これにより得られた発熱体毎の通
電量の余剰分が予め設定された閾値以上となった際に
は、前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間での通
電が中止されるので、全発熱体に対するある通電期間で
の一律の印字中止による誤差が生じることはなく、より
高精度な印字濃度補正を行なうことができるようにな
る。
プリンタによれば、複数の発熱体毎に自己の発熱体が通
電された状態における全発熱体に通電した状態での通電
量を基準とした他の通電されない発熱体数に応じた通電
量の余剰分が得られ、これにより得られた発熱体毎の通
電量の余剰分が予め設定された閾値以上となった際に
は、前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間での通
電が中止されるので、全発熱体に対するある通電期間で
の一律の印字中止による誤差が生じることはなく、より
高精度な印字濃度補正を行なうことができるようにな
る。
【0098】よって、コストアップを招いたり、パルス
幅に制限を受けたり、印字時間が延びたりすることな
く、簡単な構成で高精度な階調印字制御を行なうことが
可能になる。
幅に制限を受けたり、印字時間が延びたりすることな
く、簡単な構成で高精度な階調印字制御を行なうことが
可能になる。
【図1】本発明の第1実施形態に係わるサーマルプリン
タの電子回路の構成を示すブロック図。
タの電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記第1実施形態に係わるサーマルプリンタの
サーマルヘッド部の回路構成を示す図。
サーマルヘッド部の回路構成を示す図。
【図3】前記第1実施形態に係わるサーマルプリンタの
印字制御部における電圧降下補正を行なわない場合の動
作を示すタイミングチャート。
印字制御部における電圧降下補正を行なわない場合の動
作を示すタイミングチャート。
【図4】前記サーマルプリンタの発熱抵抗体Rとコモン
抵抗等の抵抗分rを含むサーマルヘッド駆動回路の等価
回路を示す図。
抵抗等の抵抗分rを含むサーマルヘッド駆動回路の等価
回路を示す図。
【図5】前記第1実施形態に係わるサーマルプリンタの
印字制御部におけるROMテーブルの一例を示す図。
印字制御部におけるROMテーブルの一例を示す図。
【図6】前記第1実施形態に係わるサーマルプリンタの
印字制御部における電圧降下補正を行なう場合の動作を
示すタイミングチャート。
印字制御部における電圧降下補正を行なう場合の動作を
示すタイミングチャート。
【図7】本発明の第2実施形態に係わるサーマルプリン
タの電子回路の構成を示すブロック図。
タの電子回路の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第2実施形態に係わるサーマルプリン
タにおけるサーマルヘッドの未通電発熱抵抗体数(M−
m)と印字余剰電力P′surplus との関係を示す図。
タにおけるサーマルヘッドの未通電発熱抵抗体数(M−
m)と印字余剰電力P′surplus との関係を示す図。
【図9】前記第2実施形態に係わるサーマルプリンタの
印字制御部における動作を示すタイミングチャート。
印字制御部における動作を示すタイミングチャート。
【図10】本発明の第3実施形態に係わるサーマルプリ
ンタの電子回路の構成を示すブロック図。
ンタの電子回路の構成を示すブロック図。
【図11】本発明の第3実施形態に係わるサーマルプリ
ンタにおけるサーマルヘッドの未通電発熱抵抗体数(M
−m)と印字余剰電力P′surplus との関係を示す図。
ンタにおけるサーマルヘッドの未通電発熱抵抗体数(M
−m)と印字余剰電力P′surplus との関係を示す図。
【図12】本発明の第4実施形態に係わるサーマルプリ
ンタの電子回路の構成を示すブロック図。
ンタの電子回路の構成を示すブロック図。
【図13】前記第4実施形態に係わるサーマルプリンタ
の印字制御部における動作を示すタイミングチャート。
の印字制御部における動作を示すタイミングチャート。
11 …サーマルヘッド、 12 …CPU、 13 …DRAM(印刷スプール)、 14 …ラインバッファ、 15 …印字制御部、 16 …階調カウンタ、 17 …ヘッド駆動部、 18 …電圧降下補正回路、 19 …ROMテーブル、 20 …しきい値設定回路。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の発熱体を有するサーマルヘッドを
備え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱
体にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なう
サーマルプリンタにおいて、 前記複数の通電期間毎に、前記複数の発熱体の全てに通
電したときの該発熱体個々の通電量を基準として前記複
数の発熱体のうちの一部の発熱体に通電したときの該発
熱体の個々の余剰通電量の情報を得る余剰通電量抽出手
段と、 この余剰通電量抽出手段により得られた余剰通電量の情
報の値を前記通電期間毎に積算する積算手段と、 この積算手段により積算された前記情報の積算値が所定
値を超える毎に前記複数の通電期間のうちの1つの通電
期間で前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体への
通電を中止する通電補正手段とを具備したことを特徴と
するサーマルプリンタ。 - 【請求項2】 複数の発熱体を有するサーマルヘッドを
備え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱
体にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なう
サーマルプリンタにおいて、 前記複数の発熱体の全てに通電した場合の該発熱体個々
の通電量を基準とし、前記複数の発熱体のうちの一部の
発熱体に通電した場合の通電発熱体個々の余剰通電量の
情報を格納する記憶手段と、 前記複数の通電期間毎に、前記複数の発熱体のうちの通
電発熱体数又は非通電発熱体数の少なくとも一方を計数
する計数手段と、 この計数手段の計数値と対応する余剰通電量の情報を前
記記憶手段から読み出す読み出し手段と、 この読み出し手段により読み出された前記余剰通電量の
情報の値を積算する積算手段と、 この積算手段により得られる前記情報の積算値が所定値
を超える毎に前記複数の通電期間のうちの1つの通電期
間で前記複数の発熱体のうちで通電すべき発熱体への通
電を中止する通電補正手段とを具備したことを特徴とす
るサーマルプリンタ。 - 【請求項3】 複数の発熱体からなるサーマルヘッドを
備え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱
体のそれぞれの階調に応じて階調印字を行ない、通電さ
れない発熱体数の変化と、これに対応して通電された発
熱体それぞれにおける全発熱体に通電した状態での個々
の通電発熱体に対する通電量を基準とした通電量の余剰
分の変化とが略比例した関係にあるサーマルプリンタで
あって、 前記複数の通電期間毎に通電されない発熱体数を計数す
る未通電発熱体数計数手段と、 この未通電発熱体数計数手段により計数された通電され
ない発熱体数を積算する未通電発熱体数積算手段と、 この未通電発熱体数積算手段により得られる通電されな
い発熱体数の積算値が予め設定された閾値以上となった
際に、前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間で通
電すべき発熱体に対する通電を中止する通電補正手段と
を具備したことを特徴とするサーマルプリンタ。 - 【請求項4】 複数の発熱体を有するサーマルヘッドを
備え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱
体にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なう
サーマルプリンタにおいて、 前記複数の通電期間毎に通電されない発熱体数を計数す
る未通電発熱体数計数手段と、 この未通電発熱体数計数手段により計数された通電され
ない発熱体数に応じて段階的な閾値を設定する閾値設定
手段と、 前記未通電発熱体数計数手段により計数された通電され
ない発熱体数を積算する未通電発熱体数積算手段と、 この未通電発熱体数積算手段により得られる通電されな
い発熱体数の積算値が前記閾値設定手段により現未通電
発熱体数に応じて段階的に設定された閾値以上となった
際に、前記複数の通電期間のうちの1つの通電期間で通
電すべき発熱体に対する通電を中止する通電補正手段と
を具備したことを特徴とするサーマルプリンタ。 - 【請求項5】 複数の発熱体からなるサーマルヘッドを
備え、1印字周期内の複数の通電期間で前記複数の発熱
体にそれぞれの階調に応じて通電して階調印字を行なう
サーマルプリンタにおいて、 前記複数の発熱体毎に自己の発熱体が通電された状態に
おける全発熱体に通電した状態での通電量を基準とした
他の通電されない発熱体数に応じた通電量の余剰分を得
る余剰通電量抽出手段と、 この余剰通電量抽出手段により得られた発熱体毎の通電
量の余剰分が予め設定された閾値以上となった際に、前
記複数の通電期間のうちの1つの通電期間での通電を中
止する印字中止手段とを具備したことを特徴とするサー
マルプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34928296A JPH10181067A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | サーマルプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34928296A JPH10181067A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | サーマルプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10181067A true JPH10181067A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18402711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34928296A Abandoned JPH10181067A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | サーマルプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10181067A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6707575B1 (en) * | 1998-11-06 | 2004-03-16 | Nec Corporation | Resolution heightening circuit for heightening resolution of electrophotographic printer |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP34928296A patent/JPH10181067A/ja not_active Abandoned
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6707575B1 (en) * | 1998-11-06 | 2004-03-16 | Nec Corporation | Resolution heightening circuit for heightening resolution of electrophotographic printer |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050223 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050301 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20050422 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |