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JPH10180673A - 空間3自由度の位置決め装置および位置決め方法 - Google Patents

空間3自由度の位置決め装置および位置決め方法

Info

Publication number
JPH10180673A
JPH10180673A JP34994196A JP34994196A JPH10180673A JP H10180673 A JPH10180673 A JP H10180673A JP 34994196 A JP34994196 A JP 34994196A JP 34994196 A JP34994196 A JP 34994196A JP H10180673 A JPH10180673 A JP H10180673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning
expansion
contraction
positioning device
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34994196A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Itatsu
津 誠 板
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP34994196A priority Critical patent/JPH10180673A/ja
Publication of JPH10180673A publication Critical patent/JPH10180673A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空間の所定位置においてワークの位置決めを
行う空間3自由度の位置決め装置のコンパクト化および
低コスト化を実現する。 【解決手段】 ベース2と、3本の伸縮ロッド10と、
先端に位置決め用球体29を具備して伸縮する直動アク
チュエータ20と、直動アクチュエータ20の位置決め
用球体29の位置を検出するリニア位置検出器16を備
え、ベース2上において直動アクチュエータ20を略中
心にして3本の伸縮ロッド10を三脚状に配設し、ベー
ス2に対して直動アクチュエータ20および伸縮ロッド
10の各基端を球面対偶をなしてそれぞれ連結すると共
に、直動アクチュエータ20の位置決め用球体29側と
3本の伸縮ロッド10の各先端とを球面対偶をなして連
結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間の所定位置に
おけるワークの位置決めを可能にする空間3自由度の位
置決め装置および位置決め方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記したような
空間3自由度を有する装置としては、独立した3本の直
動アクチュエータを備えたものがあるが、この装置にお
いて、3本の直動アクチュエータのほかに、直動アクチ
ュエータ一個々に作動量制御機構が必要であることか
ら、装置が大型でかつ高価なものとなって、位置決め装
置としてレイアウトすることが困難であると共に、設備
コストを低減させることができないという問題を有して
おり、これらの問題を解決することが従来の課題であっ
た。
【0003】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、コンパクト化および低コスト化を実
現したうえで、空間の所定位置においてワークの位置決
めを行うことができる空間3自由度の位置決め装置およ
び位置決め方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る空間3自由度の位置決め装置は、ベースと、3本の伸
縮可能なロッド部材と、ロッド状をなしかつ先端にワー
ク当接部を具備して伸縮する伸縮駆動手段と、伸縮駆動
手段におけるワーク当接部の位置を検出する位置検出手
段を備え、前記ベース上において伸縮駆動手段を略中心
にして3本のロッド部材を三脚状に配設し、前記ベース
に対して伸縮駆動手段およびロッド部材の各基端を球面
対偶をなしてそれぞれ連結すると共に、前記伸縮駆動手
段のワーク当接部側と3本のロッド部材の各先端とを球
面対偶をなして連結した構成としており、この空間3自
由度の位置決め装置の構成を従来の課題を解決するため
の手段としている。
【0005】本発明の請求項2に係わる空間3自由度の
位置決め装置は、ロッド部材を円筒ケースおよびこの円
筒ケースに摺動可能に嵌合した可動軸部を有する伸縮ロ
ッドとした構成とし、本発明の請求項3に係わる空間3
自由度の位置決め装置は、伸縮駆動手段を直動アクチュ
エータとした構成とし、本発明の請求項4に係わる空間
3自由度の位置決め装置は、位置検出手段を3本のロッ
ド部材に各々設けた伸縮量検出器とした構成としてい
る。
【0006】本発明の請求項5に係わる空間3自由度の
位置決め装置において、ロッド部材に設けた伸縮規制用
のブレーキと、3本のロッド部材に対応してそれぞれ設
けられて伸縮量検出器からフィードバックされるロッド
部材の伸縮量に基づいて伸縮駆動手段の伸縮作動を制御
する位置決めフィードバック回路と、三つの位置決めフ
ィードバック回路から一つの位置決めフィードバック回
路を選択して伸縮駆動手段と接続させる切換スイッチを
備えている構成としている。
【0007】本発明の請求項6に係わる空間3自由度の
位置決め装置は、ワーク当接部が球状をなしている構成
とし、本発明の請求項7に係わる空間3自由度の位置決
め装置において、ワーク当接部がワーク把持部を兼ねて
いる構成としている。
【0008】本発明の請求項8に係わる空間3自由度の
位置決め方法において、請求項1ないし7のいずれかに
記載の空間3自由度の位置決め装置によりワークの位置
決めを行うに際して、3本のロッド部材のうちの2本の
ロッド部材の長さを維持した状態で、伸縮駆動手段を伸
縮作動させて残りの1本のロッド部材のみを伸縮させ、
次いで、位置検出手段により検出されるワーク当接部の
位置に基づいて、長さを維持する2本のロッド部材およ
び伸縮駆動手段の伸縮作動に追従して伸縮する1本のロ
ッド部材を順次変更しながら、伸縮駆動手段を繰り返し
て伸縮作動させてワーク当接部を所定部位に移動させ、
前記所定部位に位置したワーク当接部にワークの位置決
め点を当接させる構成としており、この空間3自由度の
位置決め方法の構成を従来の課題を解決するための手段
としている。
【0009】
【発明の作用】本発明の請求項1〜3に係わる空間3自
由度の位置決め装置では、上記した構成としたから、ワ
ークの位置決めを行うに際して、3本のロッド部材(請
求項2に係わる空間3自由度の位置決め装置では、伸縮
ロッド)のうちの2本のロッド部材の長さを維持した状
態で、伸縮駆動手段(請求項3に係わる空間3自由度の
位置決め装置では、直動アクチュエータ)を伸縮作動さ
せて残りの1本のロッド部材のみを伸縮させると、基端
がベースに球面対偶をなして連結された伸縮駆動手段が
その基端を中心にして回動するので、ワーク当接部は伸
縮が許容されたロッド部材が伸びた方向あるいは縮んだ
方向に移動することとなる。
【0010】次いで、位置検出手段により検出されるワ
ーク当接部の位置に基づいて、長さを維持する2本のロ
ッド部材および伸縮を許す1本のロッド部材を順次変更
して、伸縮駆動手段を繰り返して伸縮作動させると、ワ
ーク当接部は所定部位に移動することとなり、所定部位
に位置したワーク当接部にワークの位置決め点を当接さ
せれば、空間の所定位置におけるワークの位置決めがな
されることとなる。
【0011】つまり、空間3自由度を得るための伸縮駆
動手段が1個だけで良いことから、装置のコンパクト化
および低コスト化が図られることとなる。
【0012】本発明の請求項4に係わる空間3自由度の
位置決め装置では、3本のロッド部材にそれぞれ設けた
伸縮量検出器でロッド部材の各伸縮量を検出すれば、ワ
ーク当接部の位置は一義的に決定されることとなり、す
なわち、簡単な構造でワーク当接部の位置検出がなされ
ることとなり、本発明の請求項5に係わる空間3自由度
の位置決め装置では、上記した構成としたから、空間3
自由度を得るための伸縮駆動手段が1個だけであるにも
かかわらず、簡単な操作で空間の所定位置におけるワー
クの位置決めがなされることとなる。
【0013】本発明の請求項6に係わる空間3自由度の
位置決め装置では、上記した構成としたから、ワーク当
接部が所定部位に移動した状態における伸縮駆動手段の
姿勢の違いにかかわらず、ワーク当接部とワークの位置
決め点とが点接触して、空間の所定位置におけるワーク
の位置決めがなされることとなり、この際、ワークの位
置決め点が位置決め孔である場合には、球状をなすワー
ク当接部の直径を位置決め孔の口径に合わせておけば、
伸縮駆動手段の姿勢の違いにかかわらず、ワーク当接部
とワークの位置決め孔とが嵌合して、空間の所定位置に
おけるワークの位置決めがなされることとなり、本発明
の請求項7に係わる空間3自由度の位置決め装置では、
空間の所定位置におけるワークの位置決めと同時にワー
クの把持がなされることとなる。
【0014】本発明の請求項8に係わる空間3自由度の
位置決め方法では、上記した構成としているので、空間
3自由度を得るための伸縮駆動手段を1個用いるだけ
で、空間の所定位置におけるワークの位置決めがなされ
ることとなる。
【0015】
【発明の効果】本発明の請求項1〜3に係わる空間3自
由度の位置決め装置では、上記した構成としたから、空
間3自由度を得るための伸縮駆動手段を1個とするこが
でき、したがって、装置のコンパクト化および低コスト
化を実現することが可能であるという非常に優れた効果
がもたらされる。
【0016】本発明の請求項4に係わる空間3自由度の
位置決め装置では、上記した構成としているので、簡単
な構造でワーク当接部の位置検出を行うことができ、本
発明の請求項5に係わる空間3自由度の位置決め装置で
は、上記した構成としたから、空間3自由度を得るため
の伸縮駆動手段が1個だけであるにもかかわらず、簡単
な操作で空間の所定位置におけるワークの位置決めを行
うことが可能であるという非常に優れた効果がもたらさ
れる。
【0017】本発明の請求項6に係わる空間3自由度の
位置決め装置では、上記した構成としたから、ワーク当
接部が所定部位に移動した状態における伸縮駆動手段の
姿勢の違いにかかわらず、空間の所定位置においてワー
クの位置決めを行うことができ、本発明の請求項7に係
わる空間3自由度の位置決め装置では、空間の所定位置
におけるワークの位置決めと同時にワークを把持するこ
とが可能であるという非常に優れた効果がもたらされ
る。
【0018】本発明の請求項8に係わる空間3自由度の
位置決め方法では、上記した構成としているので、空間
3自由度を得るための伸縮駆動手段を1個用いるだけ
で、空間の所定位置におけるワークの位置決めを行うこ
とが可能であるという非常に優れた効果がもたらされ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0020】図1ないし図6は本発明に係わる空間3自
由度の位置決め装置の一実施例を示しており、図1に示
すように、この空間3自由度の位置決め装置1は、略正
三角形状をなす2ベースと、3本の伸縮ロッド(ロッド
部材)10と、直動アクチュエータ(伸縮駆動手段)2
0を備えている。
【0021】伸縮ロッド10は、図2に示すように、底
部を有する円筒ケース11と、この円筒ケース11に摺
動自在に嵌合した可動軸部12を備えており、円筒ケー
ス11の底部から突出する固定軸部13の下端(ロッド
部材の基端)および可動軸部12の上端(ロッド部材の
先端)には、球体14,15がそれぞれ設けてあると共
に、円筒ケース11の周壁部には、可動軸部12の移動
量を検出するリニア位置検出器(伸縮量検出器;位置検
出手段)16および可動軸部12を把持解放するブレー
キ17が設けてある。
【0022】伸縮駆動手段としての直動アクチュエータ
20は、図3に示すように、サーボモータ21と、この
サーボモータ21の上端に固定した円筒ケース22と、
この円筒ケース22の内部に位置して軸受22aに支持
される下端部をサーボモータ21の出力軸21aの上端
部にカップリング22bを介して連結したボールねじ軸
23と、円筒ケース22に摺動可能に嵌合されかつボー
ルねじ軸23と抜き差し可能に嵌合する中空部分24a
を有する可動軸部24と、可動軸部24における中空部
分24aの開口に設けられてボールねじ軸23とねじ対
偶をなすボールねじナット25と、円筒ケース22の上
端開口に設けられて可動軸部24の回転を規制するガイ
ド26を備えており、サーボモータ21の下側に設けた
固定軸部27の下端(伸縮駆動手段の基端)には球体2
8が設けてあると共に、可動軸部24の上端(伸縮駆動
手段の先端)には位置決め用球体(ワーク当接部)29
が設けてある。
【0023】3本の伸縮ロッド10は、各々の下端の球
体14をベース2の三つの角部にそれぞれ位置させて三
脚状に配設してあり、一方、直動アクチュエータ20
は、三脚状に組まれた3本の伸縮ロッド10の略中心に
位置するようにして配設してあり、3本の伸縮ロッド1
0および直動アクチュエータ20の各々の下端の球体1
4,28は、ベース2に設けた円筒体3の球面溝3aに
それぞれ嵌合してあると共に、伸縮ロッド10の各上端
の球体15は、直動アクチュエータ20における可動軸
部24の上端近傍に設けた三又ソケット4の各球面溝4
aにそれぞれ嵌合してある。
【0024】また、この空間3自由度の位置決め装置1
は、図4に示すように、伸縮ロッド10のリニア位置検
出器16およびブレーキ17と電気的に接続する位置決
めフィードバック回路5を伸縮ロッド10の個々に備え
ていると共に、直動アクチュエータ20を伸縮作動させ
る毎に三つの位置決めフィードバック回路5(5A,5
B,5C)から一つの位置決めフィードバック回路5を
選択して機能させる切換スイッチ6を備えており、切換
スイッチ6により選択された位置決めフィードバック回
路5、例えば、位置決めフィードバック回路5Aでは、
これに対応するブレーキ17Aによる可動軸部12Aの
拘束を解除すると共に、これにより直動アクチュエータ
20の伸縮作動に追従して作動する伸縮ロッド10Aの
可動軸部12Aの移動量をリニア位置検出器16Aによ
り検出し、フィードバックされた可動軸部12Aの移動
量に基づいて直動アクチュエータ20の伸縮作動を停止
させるべく機能するようになっている。
【0025】なお、図4における符号7はサーボアンプ
である。
【0026】この空間3自由度の位置決め装置1により
ワークの位置決めを行うに際しては、伸縮ロッド10
(10A,10B,10C)の各長さを同じにした初期
状態(図5(a)に実線で示す状態)において、まず、
切換スイッチ6により三つの位置決めフィードバック回
路5A,5B,5Cから、例えば、位置決めフィードバ
ック回路5Aを選択すると、これに対応する伸縮ロッド
10Aのブレーキ17Aが解除作動して、可動軸部12
Aが摺動自在(伸縮ロッド10Aが伸縮自在)となり、
他の2本の伸縮ロッド10B,10Cは初期長さを維持
することとなる。
【0027】この状態で直動アクチュエータ20を伸長
作動させると、図5(b)に示すように、直動アクチュ
エータ20それ自体が伸びつつベース2に球面対偶をな
して連結した球体28を中心にして回動すると共に、選
択した伸縮ロッド10Aが直動アクチュエータ20の伸
長作動に追従して伸びつつ左方向により大きく傾斜する
ので、位置決め用球体29は、直動アクチュエータ20
および選択した伸縮ロッド10Aが倒れた方向(図5
(b)左方向)に移動することとなる。
【0028】この間、位置決めフィードバック回路5A
には、伸縮ロッド10Aのリニア位置検出器16Aから
可動軸部12Aの移動量がフィードバックされており、
可動軸部12Aの移動量が所定値に達した時点で、直動
アクチュエータ20はその伸長作動を停止する。
【0029】次に、伸縮ロッド10Aのリニア位置検出
器16Aで検出した可動軸部12Aの移動量および他の
2本の伸縮ロッド10B,10Cが維持している初期長
さから一義的に決定される位置決め用球体29の位置に
基づいて、切換スイッチ6により上記位置決めフィード
バック回路5A以外の二つの位置決めフィードバック回
路5B,5Cから、例えば、位置決めフィードバック回
路5Bを選択すると、これに対応する伸縮ロッド10B
の可動軸部12Bが摺動自在(伸縮ロッド10Bが伸縮
自在)となり、伸縮ロッド10Aは上記伸長した長さを
維持し、伸縮ロッド10Cは初期長さを維持することと
なる。
【0030】この状態で直動アクチュエータ20をさら
に伸長作動させると、図5(c)に示すように、直動ア
クチュエータ20それ自体が伸びつつ回動すると共に、
選択した伸縮ロッド10Bが直動アクチュエータ20の
伸長作動に追従して伸びつつ右方向に傾斜するので、位
置決め用球体29は、直動アクチュエータ20および選
択した伸縮ロッド10Bが倒れた方向(図5(c)右方
向)に移動することとなり、伸縮ロッド10Bのリニア
位置検出器16Bから位置決めフィードバック回路5B
にフィードバックされた可動軸部12Bの移動量が所定
値に達した時点で、直動アクチュエータ20はその伸長
作動を停止する。
【0031】以降、切換スイッチ6により位置決めフィ
ードバック回路5A,5B,5Cを順次選択して、すな
わち、伸縮を許す1本の伸縮ロッド10(10A,10
B,10C)を順次変えて、直動アクチュエータ20を
繰り返して伸長作動させると、図5(a)に仮想線で示
すように、位置決め用球体29は所定部位に移動するこ
ととなり、所定部位に位置した位置決め用球体29に対
して、図6(a)に示すように、パネル(ワーク)Pの
位置決め点Sを当接させれば、空間の所定位置における
パネルPの位置決めがなされることとなる。
【0032】この際、図6(b)に示すように、パネル
Pの位置決め点が位置決め孔Hである場合には、位置決
め用球体29の直径dを位置決め孔Hの口径Dに合わせ
ておけば、位置決め用球体29と位置決め孔Hとが嵌合
して、空間の所定位置におけるパネルPの位置決めがな
されることとなる。また、図6(c)に示すように、パ
ネルPの位置決め点Sを挟んで位置決め用球体29と対
向するようにして把持球体30を設けておけば、パネル
Pの位置決めと同時にパネルPの把持がなされることと
なる。
【0033】したがって、上記した空間3自由度の位置
決め装置1では、空間3自由度を得るための直動アクチ
ュエータ20が1個だけであるにもかかわらず、簡単な
操作で空間の所定位置におけるパネルPの位置決めがな
されることとなり、直動アクチュエータ20を1個とし
た分だけ、装置のコンパクト化および低コスト化が図ら
れることとなる。
【0034】また、上記した空間3自由度の位置決め装
置1では、3本の伸縮ロッド10にそれぞれ設けたリニ
ア位置検出器16で各可動軸部12の移動量を検出すれ
ば、位置決め用球体29の位置は一義的に決定されるこ
ととなり、すなわち、簡単な構造で位置決め用球体29
の位置検出がなされることとなる。
【0035】さらに、この空間3自由度の位置決め装置
1において、ワーク当接部を位置決め用球体29として
いることから、この位置決め用球体29が所定部位に移
動した状態において、図6に一点鎖線および二点鎖線で
示すように、直動アクチュエータ20が規制された範囲
内(この実施例ではベース2に垂直な軸に対する最大傾
斜角略30゜の範囲内)で大きく傾いていたとしても、
位置決め用球体29とパネルPの位置決め点Sとが点接
触するので、空間の所定位置におけるパネルPの位置決
めが確実になされることとなる。
【0036】本発明に係わる空間3自由度の位置決め装
置および位置決め方法の詳細な構成は、上記した実施例
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる空間3自由度の位置決め装置の
一実施例を示す全体斜視説明図である。
【図2】図1における位置決め装置の伸縮ロッド(ロッ
ド部材)を示す断面説明図である。
【図3】図1における位置決め装置の直動アクチュエー
タ(伸縮駆動手段)を示す断面説明図である。
【図4】図1における位置決め装置の制御系を説明する
図である。
【図5】図1に示した位置決め装置の動作説明図
(a),(b)および(c)である。
【図6】図1における位置決め装置の位置決め用球体
(ワーク当接部)とパネル(ワーク)の位置決め点とが
当接した状態の部分拡大説明図(a),位置決め用球体
とパネルの位置決め孔とが嵌合した状態の部分拡大説明
図(b)および位置決め用球体がパネルの位置決めと同
時にパネルを把持している状態の部分拡大説明図(c)
である。
【符号の説明】
1 空間3自由度の位置決め装置 2 ベース 5 位置決めフィードバック回路 6 切換スイッチ 10 伸縮ロッド(ロッド部材) 11 円筒ケース 12 可動軸部 16 リニア位置検出器(伸縮量検出器;位置検出手
段) 17 ブレーキ 20 直動アクチュエータ(伸縮駆動手段) 29 位置決め用球体(ワーク当接部) P パネル(ワーク)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、3本の伸縮可能なロッド部材
    と、ロッド状をなしかつ先端にワーク当接部を具備して
    伸縮する伸縮駆動手段と、伸縮駆動手段におけるワーク
    当接部の位置を検出する位置検出手段を備え、前記ベー
    ス上において伸縮駆動手段を略中心にして3本のロッド
    部材を三脚状に配設し、前記ベースに対して伸縮駆動手
    段およびロッド部材の各基端を球面対偶をなしてそれぞ
    れ連結すると共に、前記伸縮駆動手段のワーク当接部側
    と3本のロッド部材の各先端とを球面対偶をなして連結
    したことを特徴とする空間3自由度の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 ロッド部材を円筒ケースおよびこの円筒
    ケースに摺動可能に嵌合した可動軸部を有する伸縮ロッ
    ドとした請求項1に記載の空間3自由度の位置決め装
    置。
  3. 【請求項3】 伸縮駆動手段を直動アクチュエータとし
    た請求項1または2に記載の空間3自由度の位置決め装
    置。
  4. 【請求項4】 位置検出手段を3本のロッド部材に各々
    設けた伸縮量検出器とした請求項1ないし3のいずれか
    に記載の空間3自由度の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 ロッド部材に設けた伸縮規制用のブレー
    キと、3本のロッド部材に対応してそれぞれ設けられて
    伸縮量検出器からフィードバックされるロッド部材の伸
    縮量に基づいて伸縮駆動手段の伸縮作動を制御する位置
    決めフィードバック回路と、三つの位置決めフィードバ
    ック回路から一つの位置決めフィードバック回路を選択
    して伸縮駆動手段と接続させる切換スイッチを備えてい
    る請求項4に記載の空間3自由度の位置決め装置。
  6. 【請求項6】 ワーク当接部が球状をなしている請求項
    1ないし5のいずれかに記載の空間3自由度の位置決め
    装置。
  7. 【請求項7】 ワーク当接部がワーク把持部を兼ねてい
    る請求項1ないし6のいずれかに記載の空間3自由度の
    位置決め装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の空
    間3自由度の位置決め装置によりワークの位置決めを行
    うに際して、3本のロッド部材のうちの2本のロッド部
    材の長さを維持した状態で、伸縮駆動手段を伸縮作動さ
    せて残りの1本のロッド部材のみを伸縮させ、次いで、
    位置検出手段により検出されるワーク当接部の位置に基
    づいて、長さを維持する2本のロッド部材および伸縮駆
    動手段の伸縮作動に追従して伸縮する1本のロッド部材
    を順次変更しながら、伸縮駆動手段を繰り返して伸縮作
    動させてワーク当接部を所定部位に移動させ、前記所定
    部位に位置したワーク当接部にワークの位置決め点を当
    接させることを特徴とする空間3自由度の位置決め方
    法。
JP34994196A 1996-12-27 1996-12-27 空間3自由度の位置決め装置および位置決め方法 Pending JPH10180673A (ja)

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Cited By (12)

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