JPH10188948A - 円筒型アルカリ電池 - Google Patents
円筒型アルカリ電池Info
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Abstract
池をその極性方向が他の電池と逆になるように逆接続さ
れても、他の電池との間に電流が流れて充電されるのを
防止し、充電により漏出した電解液による使用機器の汚
損、損傷を回避する。 【解決手段】 電池ケース1の開口部かしめ部外側に絶
縁リング12を載置し、負極端子板9の端子面が絶縁リ
ング12を被覆した外装ラベル10の外表面よりも凹ん
でいる構成とし、さらに絶縁リング12が負極端子板9
に設けたガス排出孔8を遮蔽するように構成する。この
構成により他の電池との間に電流が流れて充電されるの
を防止ぐことができ、さらに熱収縮性の絶縁外装部材で
外装した円筒型電池の外装の信頼性を向上させることが
できる。
Description
池の封口構造に関するものである。
電池は、電解液として高濃度のか性カリ水溶液を使用し
ているため、少しの隙間があっても電解液がその隙間を
伝わるいわゆるクリ−ピングによる漏液を起こしやす
い。従ってアルカリ乾電池の密封性の高い封口構造を有
している。
で使用する機器において、誤って1個の電池をその極性
方向が他の電池と逆になるように逆接続された状態で機
器を作動させた場合に、逆接続された電池が他の電池に
より充電されて内部で強いガス発生反応が生じると、密
封性の高い封口構造を有しているがために、封口構造が
有する耐圧以上に電池内圧が上昇した場合に電池が破裂
するのを防ぐ必要がある。
アルカリ乾電池は防爆機構を備えた種々の封口構造が提
案されている。(例えば特開昭59−98452号公
報) その代表的な封口構造を図面を用いて具体的に説明す
る。
図である。電池ケ−ス1内に、二酸化マンガンと黒鉛か
らなる正極合剤2を円筒状に成型して挿入し、その内側
には、水酸化カリウムを主とするアルカリ電解液とゲル
化材及び亜鉛合金粉末を主材料とする負極ゲル状物質3
がセパレ−タ−4を介して充填されている。5は負極集
電体、6は電池ケース1の開口部を閉塞する樹脂製ガス
ケットで、ガス圧により破断する薄肉部(図では環状の
薄肉部)7を有している。この樹脂製ガスケット6に負
極端子を兼ねるガス排出孔8を有する負極端子板9を前
記負極集電体5の頭部に溶接して載置し、前記電池ケ−
ス1の開口部に挿入して、この開口部を内側へ折り曲げ
加工することにより密閉封口されている。電池ケース1
の外周側面はこれに続く電池ケ−ス1の折り曲げ加工さ
れた開口部のかしめ部の外表面は、熱収縮性の絶縁外装
部材である外装ラベル10で被覆されている。11は電
池ケース1の底面に接している正極端子である。
は、電池内部でガスが発生し電池ケ−ス1内の圧力があ
る一定圧力以上に高まると、樹脂製ガスケット6の薄肉
部7が安全弁として破断し、電池内部のガスは、その部
分から負極端子板9のガス排出孔8を通じて電池外部へ
排出され、電池ケ−ス1の内圧が低下し電池の破裂が回
避される。
ば複数個の電池を直列で使用する機器において、誤って
一部の電池をその極性方向が他の電池と逆になるように
逆接続された状態で機器を作動させた場合、誤接続され
た電池が他の電池により充電される。
個直列で使用される機器に、4個中1個の電池をその極
性方向が他の電池と逆になるように逆接続された場合の
電池配列を示している。逆接続された電池の正極端子面
は隣接する電池の正極端子面と、また逆接続された電池
の負極端子面は隣接する電池の負極端子面とそれぞれ接
触する。このような場合、逆接続された電池が他の電池
により充電されて、電池の内部で強いガス発生反応が生
じて、電池ケ−スの内部圧力がある一定圧力以上に高ま
ると、電池の破裂を回避するための防爆機構として樹脂
製ガスケットの環状薄肉部が破断し、電池ケ−ス内のガ
スは負極端子板のガス排出孔を通じて電池外部へ排出す
る。
に上昇し防爆機構が作動すると電池の破裂は回避される
が、ガスとともに電解液が外部へ漏出したり、噴出する
ことがある。
使用している電解液は高濃度のか性カリ水溶液を用いて
おり、防爆機構が作動した際にこの電解液により使用機
器が損傷しないように、負極端子板のガス排出孔からガ
スが排出しても電解液は漏出しないか、広範囲に飛散し
にくい構造がさらに要求される。
た電池においては、電池の移送中の摩擦、落下等や使用
機器への電池の出し入れの際に、電池ケースの開口部端
面側を覆う外装ラベル収縮部外面が剥がれたり、切れ、
破損等が生じたりすることがあり、互いに近接した正極
端子を兼ねる電池ケースの開口部と負極端子板が金属製
であるため、電池の装填時に機器側のコイルバネ端子の
先端部を介して、正負極間がショートして発生する電池
の高温化や漏液を防ぐことが要求される。
で、複数個の電池を直列で使用する際、誤って一部の電
池をその極性方向が他の電池と逆になるように逆接続さ
れても、他の電流との間に電流が流れて充電されること
を防止し、さらに金属外装電池に比べて外装の信頼性の
劣る熱収縮性の絶縁外装部材で外装した円筒型電池の外
装の信頼性を向上させ、安全性の面や電池の使用機器に
おいて有用な技術である。
に、本発明の円筒型アルカリ電池は、電池ケ−スの開口
部のかしめ部外側に絶縁リングを載置し、負極端子板の
端子面が絶縁リングを被覆した絶縁外装部材の外表面よ
り凹んでいる構成としたもので、さらに負極端子板に設
けたガス排出孔を前記絶縁リングで遮蔽した構成また絶
縁リングがかしめ部外側に接着された構成としたもので
ある。
使用する際、誤って一部の電池をその極性方向が他の電
池と逆になるように逆接続されても、逆接続された電池
の負極側と隣接する他の電池の負極側は、絶縁リングを
被覆した絶縁外装部材である外装ラベルの外表面同士が
接触し、負極端子板の端子面同士は接触しないため導通
せず、他の電池との間に電流が流れない。したがって、
逆接続された電池は充電されず、電池内部でガス発生反
応が生じないため、電池の防爆機構も作動せず電解液が
外部へ漏出することもない。
部のかしめ部外側を覆う絶縁外装部材の外表面が負極端
子面より突出させたことにより、使用機器への電池の出
し入れの際に、外装部材の前記突出面が剥れたり、切
れ、損傷が発生しやすくなったとしても、電池ケースの
開口部のかしめ部外側と絶縁外装部材との間に絶縁リン
グを装着することにより、電池ケースの開口部付近での
絶縁外装部材の剥がれや損傷があった場合でも電池の絶
縁性を確保でき、さらに絶縁リングを接着することで絶
縁リングを脱落させる事なく電池の絶縁性を確保するこ
とができる。
説明する。
乾電池の半裁断面図である。図1において、絶縁リング
12が電池ケース1の開口部のかしめ部外側に載置さ
れ、負極端子板9の端子面は、この絶縁リング12を被
覆した熱収縮性の絶縁外装部材である外装ラベル10の
外表面よりも約1mm程度凹んでいる。この凹み深さ
は、相対する電池の負極端子側同士を隣接したときに、
負極端子板9の端子面同士が接触しない凹み深さであれ
ばよい。また絶縁リング12は、その内径側端面がガス
排出孔8の連なる負極端子板9の側壁面に近接した状態
でガス排出孔8を遮蔽するように構成されている。その
他の構成は、図4の従来のアルカリ乾電池と同様であ
る。
レン、ポリプロピレン、スチロール樹脂、ウレタン樹脂
等のプラスチック材料やゴム、紙あるいはビニロン、レ
ーヨン等の合成繊維の不織布等の材料が用いられる。
が、4個直列で使用される機器において、1個の電池を
その極性方向が他の電池と逆になるように逆接続された
場合の電池配列を示している。この場合、逆接続された
電池の負極端子板の端子面および隣接する電池の負極端
子板の端子面は、それぞれの電池ケースの開口部のかし
め部外側に載置されている絶縁リングを被覆した外装ラ
ベルの外表面よりも凹んでいるため、絶縁リングを被覆
した外装ラベルの外表面同士が接触し、負極端子板の端
子面同士は接触しない。従って、逆接続された電池は他
の電池との間で電流が流れず、充電されないため、電池
の防爆機構も作動せず電解液が外部へ漏出したり飛散す
ることを防止でき、使用機器の汚損、損傷を回避するこ
とができる。
孔を遮蔽する構成とすることによって、逆接続によって
充電される以外の理由、例えば負極ゲル状物質内に混入
した不純物が引き起こす負極亜鉛の腐食による水素ガス
発生などによって、電池内圧が上昇し、万が一防爆機構
が作動した場合でも、負極端子板のガス排出孔からガス
とともに噴出した電解液が、絶縁リングに遮られ電池外
部への飛散は最小限に抑えることができる。
口部のかしめ部外側を覆う絶縁外装部材の外表面を負極
端子面より突出させたことにより、使用機器への電池の
出し入れの際に、外装部材の前記突出面が剥がれたり、
切れ、損傷が発生しやすくなったとしても、電池ケース
の開口部のかしめ部外側と絶縁外装部材との間に絶縁リ
ングを装着することにより、電池ケースの開口部付近で
の絶縁外装部材の剥がれや損傷があった場合でも電池の
絶縁性を確保することができる。
電池ケース1の開口部のかしめ部外側に接着剤13で接
着され、その他は図1の本発明の一実施例と同様な構成
とした場合、電池ケースの開口部付近での絶縁外装部材
の剥がれや損傷があった場合でも絶縁リングを脱落させ
る事なく電池の絶縁性を一層確保することができる。
樹脂、ホットメルトタイプの接着剤等、絶縁リングと電
池ケース開口部のかしめ部外側と接着できるものであれ
ばよい。
電池を直列で使用する際、誤って一部の電池をその極性
方向が他の電池と逆になるように逆接続されても、他の
電池との間に電流が流れず、充電されないため、電池の
防爆機構の作動により電解液が外部へ漏出したり飛散す
ることを防止でき、さらに金属外装電池に比べて外装の
信頼性に劣る熱収縮性の絶縁外装部材で外装した円筒型
電池の外装の信頼性を向上させた優れた円筒型アルカリ
電池を実現できるものである。
断面図
た場合の電池配列を示す図
半裁断面図
池配列を示す図
Claims (3)
- 【請求項1】発電要素を充填した円筒状の電池ケ−スの
開口部を、樹脂製ガスケットを介して負極端子板で封口
し、電池ケースの外周を外装する熱収縮性の絶縁外装部
材を備えた円筒型アルカリ電池であって、電池ケ−スの
開口部のかしめ部外側に絶縁リングが載置され、負極端
子板の端子面が絶縁リングを被覆した前記絶縁外装部材
の外表面より凹んでいることを特徴とする円筒型アルカ
リ電池。 - 【請求項2】前記負極端子板に設けたガス排出孔を前記
絶縁リングで遮蔽したことを特徴とする請求項1記載の
円筒型アルカリ電池。 - 【請求項3】前記絶縁リングが前記電池ケースの開口部
のかしめ部外側に接着されていることを特徴とする請求
項1または2記載の円筒型アルカリ電池。
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