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JPH10187124A - 描画装置および描画方法 - Google Patents

描画装置および描画方法

Info

Publication number
JPH10187124A
JPH10187124A JP8342945A JP34294596A JPH10187124A JP H10187124 A JPH10187124 A JP H10187124A JP 8342945 A JP8342945 A JP 8342945A JP 34294596 A JP34294596 A JP 34294596A JP H10187124 A JPH10187124 A JP H10187124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
data
display
display data
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8342945A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuhiro Omori
睦弘 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8342945A priority Critical patent/JPH10187124A/ja
Publication of JPH10187124A publication Critical patent/JPH10187124A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の色の自由度を拡大させる。 【解決手段】 レンダリングエンジン21は、ディスプ
レイバッファ12に対する1フレーム分のデータの描画
が終了すると、色変換が必要なデータを、ディスプレイ
バッファ12からブロック転送し、CLUTを記憶して
いるCLUT記憶部5にインデックスとして与え、これ
により得られる色変換後のデータを、ディスプレイバッ
ファ12に再度ブロック転送して記憶させる。CRTコ
ントローラ14では、この色変換後のデータが、レンダ
リングエンジン21を介して、ディスプレイバッファ1
2から読み出され、D/A変換部15を介して、CRT
16に供給されて表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、描画装置および描
画方法に関し、特に、例えば、コンピュータグラフィッ
クスシステムなどにおいて、画像の色についての自由度
を拡大することができるようにする描画装置および描画
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のコンピュータグラフィッ
クスシステムの一例の構成を示している。
【0003】フレームバッファ31には、CRT(Cath
od Ray Tube)36に表示させる画像に対応する表示デ
ータが転送されて記憶される。CRTコントローラ32
で、CRT36の表示のタイミングにあわせて、フレー
ムバッファ31に記憶された表示データを定期的に読み
出し、RAMDAC33に供給する。
【0004】RAMDAC33は、CLUT(Color Lo
ok Up Table)記憶部34とD/A変換部35とを有し
ており、表示データの色変換を行い、さらに、その色変
換後の表示データを、アナログ信号に変換して出力す
る。
【0005】即ち、CLUT記憶部34は、所定のイン
デックスと、色データとしての、例えばR(Red),G
(Green),B(Blue)値とを対応付けたCLUTを記
憶しており、CRTコントローラ32からの表示データ
をインデックスとして、対応するRGB値に変換し、D
/A変換部35に出力する。D/A変換部35は、R,
G,BそれぞれをD/A変換するためのD/Aコンバー
タを有しており、CLUT記憶部34が出力するディジ
タル信号としてのR,G,Bそれぞれをアナログ信号に
変換し、CRT36に出力する。これにより、CRT3
6では、フレームバッファ31に記憶された表示データ
に対応する画像(グラフィックス)が表示される。
【0006】ここで、RAMDAC33は、その内蔵す
るCLUT記憶部34がRAM(Random Access Memor
y)で構成されることが多く、さらに、D/A変換器
(DAC(Digital Analog Converter))を内蔵してい
ることから、RAMDACと呼ばれる。
【0007】フレームバッファ31の容量が小さい場
合、上述したように、CRT36に表示する前に、その
前段に設けられたRAMDAC33におけるCLUTを
用いることによって、多くの色を使用することが可能と
なる。即ち、例えば、フレームバッファ31に記憶させ
る表示データのビット数が、例えば4ビットであったと
しても、CLUTに、例えば、8ビットで表されるR,
G,Bそれぞれを記憶させておけば、表示データにより
表される16(=24)色より多い224(=28×28×
8)色の使用が可能となる。
【0008】但し、一度に使用することのできる色数
は、CLUTにインデックスとして与えられる表示デー
タのビット数により制限される。即ち、例えば、表示デ
ータのビット数が4ビットである場合、一度に表示する
ことのできる色数は、224色のうちの16(=24)色
ということになる。
【0009】なお、CLUT記憶部34には、γ補正を
考慮したCLUTを記憶させ、これにより、色変換とと
もに、γ補正も同時に行う場合もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
メモリが大容量化および低価格化してきたことから、フ
レームバッファ31として、大容量のものを使用し、C
LUT(CLUT記憶部34)を設けずに(RAMDA
C33に代えて、D/A変換部35だけを設けて)、フ
レームバッファ31に、例えば、上述のような224色な
どの、いわゆるフルカラー(full color)の色データを
直接書き込むようなグラフィックスシステムもある。
【0011】しかしながら、CLUTを有しないグラフ
ィックスシステムでは、例えば、フレームバッファ31
に描画した画像の色だけを変換する、いわゆるCLUT
アニメーション(CLUT animation)などのアプリケーシ
ョンに対処するのが困難であった。
【0012】即ち、CLUTを有しないグラフィックス
システムにおいて、3次元のCLUTアニメーションを
実現するには、画像をフレームバッファ31に再描画す
る必要があり、この場合、例えば、光源計算や色設定な
どをやり直さなければならず、グラフィックスシステム
の処理性能が著しく劣化する。
【0013】一方、図5に示したような、CRTの前段
にCLUTを有するグラフィックスシステムでは、例え
ば、CLUTに登録する色データの書き換えなどのみ
で、容易に、CLUTアニメーションに対応することが
できる。
【0014】しかしながら、CRTの前段にCLUTを
有するグラフィックスシステムを、例えば、いわゆるウ
インドウシステムに適用した場合には、同時に表示する
ウインドウ(window)の表示色が制限される課題があっ
た。即ち、上述の場合、一度に使用することのできる色
数は16色であり、従って、ウインドウごとに表示色を
変えるとすると、最大で16のウインドウしか表示する
ことができない。
【0015】また、この場合、あるウインドウだけの表
示色を変更したいときに、CLUTの書き換えを行う
と、同時に表示されている他のウインドウの表示色も変
更されることがある。
【0016】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、画像の色についての自由度を拡大するこ
とができるようにするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の描画装
置は、描画手段が、色記憶手段に記憶されている色のデ
ータに基づいて、表示データの色を変換し、表示データ
記憶手段に描画することを特徴とする。
【0018】請求項6に記載の描画方法は、描画手段
に、色記憶手段に記憶されている色のデータに基づい
て、表示データの色を変換させ、表示データ記憶手段に
描画させることを特徴とする。
【0019】請求項1に記載の描画装置においては、描
画手段が、色記憶手段に記憶されている色のデータに基
づいて、表示データの色を変換し、表示データ記憶手段
に描画するようになされている。
【0020】請求項6に記載の描画方法においては、描
画手段に、色記憶手段に記憶されている色のデータに基
づいて、表示データの色を変換させ、表示データ記憶手
段に描画させるようになされている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各
手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするた
めに、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但
し、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次
のようになる。
【0022】即ち、請求項1に記載の描画装置は、画像
を描画する描画装置であって、表示装置に表示させる画
像に対応する表示データを記憶する表示データ記憶手段
(例えば、図1や図2に示すディスプレイバッファ12
など)と、表示データを表示データ記憶手段に描画する
描画手段(例えば、図1や図2に示すレンダリングエン
ジン21など)と、色のデータを記憶している色記憶手
段(例えば、図1や図2に示すCLUT記憶部5など)
とを備え、描画手段が、色記憶手段に記憶されている色
のデータに基づいて、表示データの色を変換し、表示デ
ータ記憶手段に描画することを特徴とする。
【0023】請求項4に記載の描画装置は、表示データ
記憶手段が、表示データを記憶する第1および第2の記
憶手段(例えば、図4に示すフレームバッファ12Aお
よび12Bなど)を有し、第1または第2の記憶手段の
うちの一方に対して、表示データの描画が行われている
ときに、他方から表示データが読み出されて表示装置に
表示される場合において、描画手段が、第1または第2
の記憶手段のうちの他方から表示データを読み出し、そ
の色を変換して、再び、表示データ記憶手段に書き込む
ことを特徴とする。
【0024】請求項5に記載の描画装置は、色記憶手段
に記憶させる色のデータを変更する変更手段(例えば、
図1や図2に示すメインプロセッサ1など)をさらに備
えることを特徴とする。
【0025】請求項6に記載の描画方法は、画像を描画
する描画装置の描画方法であって、描画装置が、表示装
置に表示させる画像に対応する表示データを記憶する表
示データ記憶手段(例えば、図1や図2に示すディスプ
レイバッファ12など)と、表示データを表示データ記
憶手段に描画する描画手段(例えば、図1や図2に示す
レンダリングエンジン21など)と、色のデータを記憶
している色記憶手段(例えば、図1や図2に示すCLU
T記憶部5など)とを備え、描画手段に、色記憶手段に
記憶されている色のデータに基づいて、表示データの色
を変換させ、表示データ記憶手段に描画させることを特
徴とする。
【0026】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0027】図1は、本発明を適用した3次元グラフィ
ックスシステムの第1の実施の形態の構成例を示してい
る。
【0028】メインプロセッサ(main processor)1
は、3次元グラフィックスシステムを構成する各ブロッ
クを制御するとともに、所定の画像処理、その他の各種
の処理を行うようになされている。さらに、メインプロ
セッサ1は、CLUTを記憶しているCLUT記憶部5
を有し、メモリI/F10を制御することによりディス
プレイバッファ12からデータ(表示データ)を読み出
し、CLUTを用いて色変換を行うようにもなされてい
る。また、メインプロセッサ1は、必要に応じて、CL
UT記憶部5に記憶されているCLUTを、他のCLU
Tに変更するようにもなされている。
【0029】I/Oインターフェイス(I/O periphera
l)2は、例えば、図示せぬ記録媒体や通信回線から供
給される3次元グラフィックスデータを受信し、バス3
を介して、メインプロセッサ1や、メインメモリ4、ジ
オメトリ処理回路6に供給するようになされている。バ
ス3は、メインプロセッサ1、I/Oインターフェイス
2、メインメモリ4、ジオメトリ処理回路6、およびメ
モリI/F10を相互に接続している。
【0030】メインメモリ(main memory)4は、I/
Oインターフェイス2で受信されたグラフィックスデー
タや、メインプロセッサ1で処理されたデータなどを必
要に応じて記憶するようになされている。CLUT記憶
部5は、ここでは、メインプロセッサ1に内蔵され、色
データに対するインデックスと、色データとしての、R
GB値とを対応付けたCLUTを記憶している。
【0031】ジオメトリ(geometry)処理回路6は、そ
こに供給されるデータに対して、例えば、座標変換や、
クリッピング(Clipping)処理、ライティング(Lighti
ng)処理等のジオメトリ(Geomerty)処理を施し、その
結果得られる、例えば、3角形(triangle)のポリゴン
のデータ(ポリゴンデータ)X,Y,Z,R,G,B,
α,S,T,Q,FをDDAセットアップ回路7に出力
するようになされている。即ち、この3次元グラフィッ
クスシステムでは、3次元画像をポリゴン(単位図形)
としての3角形に分解し、このポリゴンを描画すること
で、その3次元画像(line, traiangle, block, etc.)
全体の描画が行われるようになされており、ジオメトリ
処理回路6では、そのような3角形を描画するのに必要
なデータとしてのポリゴンデータX,Y,Z,R,G,
B,α,S,T,Q,Fが求められる。
【0032】ここで、ポリゴンデータX,Y,Z,R,
G,B,α,S,T,Qのうち、X,Y,Zは、3角形
のポリゴンの3頂点それぞれの物理座標系におけるx,
y,z座標をそれぞれ表し、R,G,Bは、その3頂点
それぞれにおける赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)
の輝度値を表している。
【0033】また、αは、これから描画しようとしてい
る画素のRGBと、後述するディスプレイバッファ12
に既に記憶されている画素のRGBとのブレンドの割合
を表すブレンド(Blend)係数を表している。なお、α
は、例えば、0以上1以下の実数で、これから描画しよ
うとしている画素の画素値(カラー値)をFcとすると
ともに、ディスプレイバッファ12に記憶されている画
素の画素値をBcとするとき、これらのブレンド結果と
しての画素値Ccは、次式により与えられる。 Cc=αFc+(1−α)B
【0034】さらに、S,T,Qは、3角形のポリゴン
の3頂点それぞれにおけるテクスチャ座標(テクスチャ
についての同次座標)を表す。即ち、この3次元グラフ
ィックスシステムでは、テクスチャマッピング(tex
ture mapping)によって、物体の表面に模
様(テクスチャ)が付されるようになされており、S,
T,Qは、このテクスチャマッピングにおいて用いられ
る。なお、S/Q,T/Qそれぞれに、テクスチャサイ
ズ(Texture Size)を乗じた値がテクスチャアドレスと
なる。
【0035】また、Fは、これから描画しようとしてい
る画素をぼやけさせる場合のそのぼやけの程度を表すフ
ォグ(fog)値で、例えば、この値が大きいほど、ぼや
けて表示される。
【0036】DDAセットアップ回路7は、ジオメトリ
処理回路6からのポリゴンデータX,Y,Z,R,G,
B,α,S,T,Qを用いて、後段のDDA演算回路8
において行われるDDA演算のためのセットアップ演算
を行い、その演算結果を、DDA演算回路8に出力する
ようになされている。DDA演算回路8は、DDAセッ
トアップ回路7における演算結果を用いて、DDA演算
を行い、その演算結果を、テクスチャプロセッサ9に供
給するようになされている。
【0037】ここで、DDA演算とは、2点間におい
て、線型補間により、その2点間を結ぶ線分を構成する
画素についての各値を求める演算である。即ち、例え
ば、2点のうちの一方を始点とするとともに、他方を終
点とし、その始点および終点に、ある値が与えられてい
るとき、終点に与えられている値と、始点に与えられて
いる値との差分を、その始点と終点との間にある画素数
で除算することで、始点および終点に与えられている値
の変化分(変化の割合)が求められ、これを、始点から
終点の方向に進むにつれて、始点に与えられている値に
順次加算(積算)することで、始点と終点との間にある
各画素における値が求められる。
【0038】本実施の形態では、DDA演算回路8にお
いて、ポリゴンの3頂点をp1,p2,p3とすると
き、点p1とp2、点p2とp3、および点p1とp3
に対して、このようなDDA演算が施され、これによ
り、ポリゴンの3辺上にある画素についてのポリゴンデ
ータZ,R,G,B,α,S,T,Qが、さらには、そ
のポリゴン内部にある画素についてのポリゴンデータ
Z,R,G,B,α,S,T,Qが、x,y座標を変数
として求められる。
【0039】なお、この場合、ポリゴンデータZ,R,
G,B,α,S,T,Qの、x,y軸方向についての変
化分が必要となるが、この変化分が、DDAセットアッ
プ回路7において行われるセットアップ演算により求め
られるようになされている。
【0040】テクスチャプロセッサ9は、DDA演算回
路8からのDDA演算結果、即ち、ポリゴンを構成する
各画素のx,y座標と、そのx,y座標における画素に
ついてのポリゴンデータZ,R,G,B,α,S,T,
Qを受信し、そのデータに基づいてテクスチャマッピン
グを行うようになされている。
【0041】即ち、テクスチャプロセッサ9は、例え
ば、S,TそれぞれをQで除算することにより、テクス
チャアドレスU(∝S/Q),V(∝T/Q)を算出
し、必要に応じて各種のフィルタリング処理を行うこと
で、与えられたx,y座標におけるテクスチャの色を算
出する。具体的には、テクスチャアドレスU,Vととも
に、リード要求(Read Request)を、メモリI/F10
に出力することで、テクスチャバッファ11から、テク
スチャアドレスU,Vに対応するテクスチャデータ(Te
xture Color Data)を読み出す。このテクスチャデータ
は、メモリI/F10を介して、テクスチャプロセッサ
9に供給されるようになされており、テクスチャプロセ
ッサ9は、このテクスチャデータとしてのR,G,B値
と、DDA演算回路8からのR,G,B値とに各種のフ
ィルタリング(Filtering)処理を施し、即ち、例え
ば、両者を所定の割合で混合し、さらに、あらかじめ設
定された色を、フォグ値Fにしたがって混合し、ポリゴ
ンを構成する各画素の最終的なR,G,B値を算出す
る。
【0042】テクスチャプロセッサ9において最終的に
得られた画素のR,G,B値は、その画素のx,y座
標、およびその他必要なポリゴンデータとともに、メモ
リI/F10に転送されるようになされている。
【0043】メモリI/F10は、メモリ20に対する
データの読み出しおよび書き込みを制御するようになさ
れている。即ち、メモリI/F10は、例えば、テクス
チャプロセッサ9から、リード要求とともに、テクスチ
ャアドレスU,Vを受信すると、テクスチャバッファ1
1から、そのテクスチャアドレスU,Vに記憶されてい
るテクスチャデータを読み出し、テクスチャプロセッサ
9に供給するようになされている。
【0044】また、メモリI/F10は、テクスチャプ
ロセッサ9から供給されるポリゴンデータに基づいて、
そのポリゴンのZ値(ポリゴンの所定の代表点の深さを
表すもの)と、Zバッファ13に既に記憶されているポ
リゴンのZ値とを比較し、テクスチャプロセッサ9から
のポリゴンが、Zバッファ13に記憶されているポリゴ
ンよりも手前に位置する場合には、Zバッファ13に記
憶されているZ値を更新するとともに、テクスチャプロ
セッサ9からのR,G,B値を、ディスプレイバッファ
12に書き込むようになされている。なお、メモリI/
F10は、テクスチャプロセッサ9からのR,G,B値
に付随するブレンド係数αがある場合には、ディスプレ
イバッファ12から、対応する画素のR,G,B値を読
み出し、テクスチャプロセッサ9からのR,G,B値と
ブレンド係数αにしたがってブレンドして、そのブレン
ド結果を、ディスプレイバッファ12に書き込むように
なされている。
【0045】さらに、メモリI/F10は、CRTコン
トローラ14からの要求に応じて、ディスプレイバッフ
ァ12に記憶されたデータを読み出し、CRTコントロ
ーラ14に供給するようにもなされている。
【0046】また、メモリI/F10は、メインプロセ
ッサ1からの要求に応じて、ディスプレイバッファ12
からデータを読み出し、バス3を介して、メインプロセ
ッサ1やメインメモリ4に転送するとともに、メインプ
ロセッサ1から転送されてくるデータを、ディスプレイ
バッファ12に記憶させるようにもなされている。
【0047】なお、以上のジオメトリ処理回路6、DD
Aセットアップ回路7、DDA演算回路8、テクスチャ
プロセッサ9、およびメモリI/F10が、描画の高速
化を図るための描画専用のレンダリングエンジン(rend
ering engine)21を構成している。
【0048】メモリ20は、テクスチャバッファ11、
ディスプレイバッファ12、およびZバッファ13で構
成されている。テクスチャバッファ11は、ミップマッ
プ(MIPMAP)の各レベル(Level)に対応した縮小率の
テクスチャデータを記憶するようになされている。ディ
スプレイバッファ12は、CRT(Cathod Ray Tube)
16に表示する画像に対応するデータを記憶するように
なされている。Zバッファ13は、最も手前にあるポリ
ゴンについてのデータを、そのZ値とともに記憶するよ
うになされている。なお、メモリI/F10が、受信し
たデータのうちのZ値を、Zバッファに既に記憶されて
いるZ値と比較し、受信したデータに対応するポリゴン
の方が手前にある場合に、ディスプレイバッファ12に
対するデータの書き込みと、Zバッファ13に記憶され
たZ値の更新を行うようになされている。
【0049】CRTコントローラ14は、図示せぬ回路
から与えられる水平、垂直同期信号に同期して、表示ア
ドレス(表示Address)を発生し、その表示アドレスか
らのデータの読み出し要求を、メモリI/F10に出力
し、その要求に応じて、メモリI/F10から供給され
る所定のまとまったR,G,B値を、表示データ(表示
Data)として受信するようになされている。さらに、C
RTコントローラ14は、例えば、FIFO(First In
First Out)方式のメモリ(以下、適宜、FIFOメモ
リという)を内蔵しており、そのFIFOメモリに、受
信した表示データを記憶させ、所定の一定の間隔で、そ
の表示データを、D/A変換部15に転送するようにな
されている。
【0050】D/A変換部15は、CRTコントローラ
14からのディジタル信号である表示データをアナログ
信号に変換し、CRT16に供給するようになされてい
る。CRT16は、D/A変換部15からの信号にした
がった表示を行うようになされている。
【0051】次に、その動作について説明する。
【0052】I/Oインターフェイス2でグラフィック
データが受信されると、例えば、メインプロセッサ1で
は、そのグラフィックデータに対して必要な処理(例え
ば、光源計算処理など)が施され、メインメモリ4に転
送されて記憶される。メインメモリ4に記憶されたデー
タは、適宜読み出され、ジオメトリ処理回路6に転送さ
れる。ジオメトリ処理回路6では、そこに供給されたデ
ータに対してジオメトリ処理が施されることにより、ポ
リゴンデータX,Y,Z,R,G,B,α,S,T,Q
が算出される。このポリゴンデータは、DDAセットア
ップ回路7に供給される。
【0053】DDAセットアップ回路7では、ジオメト
リ処理回路6からのポリゴンデータに対して、セットア
ップ演算が施され、DDA演算回路8に供給される。D
DA演算回路8では、DDAセットアップ回路7におけ
る演算結果を用いて、DDA演算が行われ、その演算結
果が、必要なポリゴンデータとともに、テクスチャプロ
セッサ9に供給される。
【0054】テクスチャプロセッサ9では、DDA演算
回路8の出力に基づいて、テクスチャアドレスU,Vが
算出され、そのテクスチャアドレスU,Vからのリード
要求が、メモリI/F10に対して出力される。メモリ
I/F10は、テクスチャプロセッサ9からリード要求
とともにテクスチャアドレスU,Vを受信すると、テク
スチャバッファ11から、テクスチャアドレスU,Vに
対応するテクスチャデータを読み出し、テクスチャプロ
セッサ9に供給する。テクスチャプロセッサ9は、メモ
リI/F10からテクスチャデータを受信すると、その
テクスチャデータを用いて、各種のフィルタリング処理
を行い、その処理結果を、メモリI/F10に供給する
ことで、ディスプレイバッファ12に書き込む。
【0055】一方、CRTコントローラ14では、表示
アドレスが発生され、その表示アドレスからのデータの
読み出し要求が、メモリI/F10に出力される。メモ
リI/F10では、CRTコントローラ14からの要求
に応じて、ディスプレイバッファ12から表示データを
読み出し、CRTコントローラ14に転送する。CRT
コントローラ14は、メモリI/F10から表示データ
を受信すると、その表示データを、D/A変換部15を
介して、CRT16に供給し、これにより、CRT16
においては、ポリゴンで構成される3次元画像が表示さ
れる。
【0056】ところで、図1のグラフィックシステムで
は、メインプロセッサ1において、必要に応じて、ディ
スプレイバッファ12に記憶されたデータの色変換が行
われるようになされている。
【0057】即ち、テクスチャプロセッサ9によって、
メモリI/F10を介して、RGB値がディスプレイバ
ッファ12に描画された後、メインプロセッサ1は、メ
モリI/F10に対して、データの転送を要求する。メ
モリI/F10は、データの転送の要求を受信すると、
その要求のあったデータを、ディスプレイバッファ12
から読み出し、メインバス3を介して、メインプロセッ
サ1に転送する。メインプロセッサ1は、転送されてき
たデータを、インデックスとしてCLUT記憶部5に与
え、対応するRGB値を読み出し、バス3を介して、メ
モリI/F10に転送する。メモリI/F10は、メイ
ンプロセッサ1からデータを受信すると、それを再度、
ディスプレイバッファ12に書き込む。
【0058】従って、この場合、例えば、既に描画した
画像の色だけの変換は、その変換する部分についてのデ
ータを、メインプロセッサ1に転送することだけで、容
易に行うことができる。
【0059】さらに、例えば、ウインドウシステムにお
いて、ウインドウごとに、その表示色を変える場合に
は、メインプロセッサ1に、各ウインドウごとに使用す
るCLUTを変更させるだけで済む。即ち、図1のグラ
フィックシステムでは、CLUTによる色変換後のデー
タが、ディスプレイバッファ12に書き込まれる(描画
される)ので、ウインドウごとに、異なるCLUTを設
定することができる。
【0060】なお、例えば、ウインドウの描画や、スク
ロールなどの矩形の領域を対象とする処理においての、
CLUTによる色変換は、その矩形の領域を構成するデ
ータのブロックを、ブロック転送して行うのが望まし
い。
【0061】ところで、図1のグラフィックスシステム
においては、いわばホスト(host)側であるメインプロ
セッサ1やメインメモリ4と、ローカル(local)側で
あるレンダリングエンジン21やメモリ20との間で、
バス3を介してデータ転送が行われるため、その間、バ
ス3を使用することができず、また、ホスト側の負荷が
大きくなり、これにより、全体としての処理効率が劣化
することがある。
【0062】そこで、図2は、本発明を適用したグラフ
ィックスシステムの第2の実施の形態の構成例を示して
いる。なお、図中、図1における場合と対応する部分に
ついては、同一の符号を付してある。即ち、このグラフ
ィックスシステムは、CLUT記憶部5が、メインプロ
セッサ1でははく、メモリI/F10に内蔵されている
他は、図1のグラフィックスシステムと同様に構成され
ている。
【0063】以上のように構成されるグラフィックスシ
ステムでは、ディスプレイバッファ12に対する1フレ
ーム分のデータの描画が終了すると、メモリI/F10
は、図3に示すように、色変換が必要なデータを、ディ
スプレイバッファ12からブロック転送し、CLUT記
憶部5にインデックスとして与え、これにより得られる
色変換後のデータを、ディスプレイバッファ12に再度
ブロック転送して記憶させる。
【0064】従って、この場合、ディスプレイバッファ
12とレンダリングエンジン21との間でデータの転送
を行うだけで色変換を行うことができる。即ち、色変換
のために、バス3が占有されたり、また、メインプロセ
ッサ1の負荷が大きくなったりすることはない。
【0065】なお、図2では、CLUT記憶部5に記憶
させるCLUTの変更は、メインプロセッサ1によっ
て、バス3を介して行われるようになされている。
【0066】次に、ディスプレイバッファ12は、1の
フレームバッファで構成することも可能であるが、2以
上のフレームバッファで構成することも可能である。
【0067】図4は、いわゆるダブルバッファリングが
可能なように、2のフレームバッファ12Aおよび12
Bで構成したディスプレイバッファ12を示している。
【0068】このように2つのフレームバッファ12A
および12Bでディスプレイバッファ12を構成した場
合、そのうちの一方に対して、データの描画を行ってい
るときに、他方からデータを読み出してCRT16に表
示させることができる。即ち、いま、データの描画が行
われる方を描画バッファと、データの表示が行われる方
を表示バッファと、それぞれいうものとすると、フレー
ムバッファ12Aと12Bとは、CRT16の垂直同期
信号のタイミングで、交互に、描画バッファまたは表示
バッファとなる(フレームバッファ12Aと12Bのう
ち、一方が描画バッファのとき、他方が表示バッファと
なり、次の垂直信号のタイミングで、その逆に、一方が
表示バッファとなり、他方が描画バッファとなる)。
【0069】ところで、レンダリングエンジン21の処
理は、一般的に、CRTコントローラ16による、表示
のためのデータの読み出し処理の速度よりも高速であ
る。そこで、描画バッファと表示バッファとが切り替わ
った後、レンダリングエンジン21には、例えば、表示
バッファに記憶されたデータを、ラスタスキャン順に読
み出させ、CLUTによる色変換を施させて、再び表示
バッファに書き込ませるようにすることができる。即
ち、レンダリングエンジン21の処理は、CRTコント
ローラ16の読み出し処理の速度よりも高速であるか
ら、CRTコントローラ16によって、表示バッファか
らデータの読み出しが行われる前に、レンダリングエン
ジン21によって、そのデータを読み出して色変換し、
再び書き込むことができる。
【0070】この場合、表示バッファを対象として色変
換を行いながら、描画バッファに対する描画を行うこと
が可能となり、全体としての処理速度を向上させること
が可能となる。
【0071】但し、この場合、描画バッファと表示バッ
ファ、即ち、フレームバッファ12Aと12Bについ
て、物理的に別々のアドレッシングユニット(addressi
ng unit)が構成されている必要がある。
【0072】以上のように、CLUTに基づいて、デー
タの色を変換し、その変換後のデータを、ディスプレイ
バッファ12に描画するようにしたので、画像の色につ
いての自由度を拡大することができる。
【0073】以上、本発明を3次元グラフィックスシス
テムに適用した場合について説明したが、本発明は、そ
の他、2次元のグラフィックスシステムなどにも適用可
能である。
【0074】なお、本実施の形態においては、データ
を、一度ディスプレイバッファ12に書き込み、それを
読み出して色変換して、再度ディスプレイバッファ12
に書き込むようにしたが、その他、データをディスプレ
イバッファ12に書き込む前に色変換し、それを、ディ
スプレイバッファ12に書き込むようにすることも可能
である。
【0075】
【発明の効果】請求項1に記載の描画装置および請求項
6に記載の描画方法によれば、色記憶手段に記憶されて
いる色のデータに基づいて、表示データの色が変換さ
れ、表示データ記憶手段に描画される。従って、画像の
色についての自由度を拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したグラフィックスシステムの第
1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用したグラフィックスシステムの第
2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2のグラフィックスシステムにおける色変換
の処理を説明するための図である。
【図4】ディスプレイバッファ12の構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】従来のグラフィックスシステムの一例の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 メインプロセッサ, 2 I/Oインターフェイ
ス, 3 バス, 4メインメモリ, 5 CLUT記
憶部, 6 ジオメトリ処理回路, 7 DDAセット
アップ回路, 8 DDA演算回路, 9 テクスチャ
プロセッサ,10 メモリI/F, 11 テクスチャ
バッファ, 12 ディスプレイバッファ, 12A,
12B フレームバッファ, 13 Zバッファ, 1
4 CRTコントローラ, 15 D/A変換部, 1
6 CRT, 20 メモリ,21 レンダリングエン
ジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 5/36 530 G09G 5/36 530C G06F 15/72 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を描画する描画装置であって、 表示装置に表示させる前記画像に対応する表示データを
    記憶する表示データ記憶手段と、 前記表示データを前記表示データ記憶手段に描画する描
    画手段と、 色のデータを記憶している色記憶手段とを備え、 前記描画手段は、前記色記憶手段に記憶されている色の
    データに基づいて、前記表示データの色を変換し、前記
    表示データ記憶手段に描画することを特徴とする描画装
    置。
  2. 【請求項2】 前記描画手段は、前記表示データについ
    て、所定のブロック単位で色を変換し、前記表示データ
    記憶手段に描画することを特徴とする請求項1に記載の
    描画装置。
  3. 【請求項3】 前記描画手段は、前記表示データ記憶手
    段に記憶された前記表示データを読み出し、その色を変
    換して、再び、前記表示データ記憶手段に描画すること
    を特徴とする請求項1に記載の描画装置。
  4. 【請求項4】 前記表示データ記憶手段が、前記表示デ
    ータを記憶する第1および第2の記憶手段を有し、 前記第1または第2の記憶手段のうちの一方に対して、
    前記表示データの描画が行われているときに、他方から
    前記表示データが読み出されて前記表示装置に表示され
    る場合において、 前記描画手段は、第1または第2の記憶手段のうちの他
    方から前記表示データを読み出し、その色を変換して、
    再び、前記表示データ記憶手段に書き込むことを特徴と
    する請求項3に記載の描画装置。
  5. 【請求項5】 前記色記憶手段に記憶させる前記色のデ
    ータを変更する変更手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の描画装置。
  6. 【請求項6】 画像を描画する描画装置の描画方法であ
    って、 前記描画装置は、 表示装置に表示させる前記画像に対応する表示データを
    記憶する表示データ記憶手段と、 前記表示データを前記表示データ記憶手段に描画する描
    画手段と、 色のデータを記憶している色記憶手段とを備え、 前記描画手段に、前記色記憶手段に記憶されている色の
    データに基づいて、前記表示データの色を変換させ、前
    記表示データ記憶手段に描画させることを特徴とする描
    画方法。
JP8342945A 1996-12-24 1996-12-24 描画装置および描画方法 Withdrawn JPH10187124A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002092631A (ja) * 2000-01-28 2002-03-29 Namco Ltd ゲームシステム、プログラム及び情報記憶媒体
JP2008524720A (ja) * 2004-12-20 2008-07-10 エヌヴィディア コーポレイション プログラム可能なハードウェアを用いたリアルタイムディスプレイの後処理
US7884793B2 (en) * 2001-05-11 2011-02-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Liquid crystal display and method of modifying gray signals for the same
JP2011096265A (ja) * 2000-01-28 2011-05-12 Namco Bandai Games Inc ゲームシステム、プログラム及び情報記憶媒体

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