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JPH10173195A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10173195A
JPH10173195A JP33196996A JP33196996A JPH10173195A JP H10173195 A JPH10173195 A JP H10173195A JP 33196996 A JP33196996 A JP 33196996A JP 33196996 A JP33196996 A JP 33196996A JP H10173195 A JPH10173195 A JP H10173195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
forming
electrode
insulating film
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33196996A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Yamamori
秋喜 山守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP33196996A priority Critical patent/JPH10173195A/ja
Publication of JPH10173195A publication Critical patent/JPH10173195A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】層間絶縁膜上にITO膜をパターニングし、ソ
ース・ドレイン電極を形成し、その上の活性層であるア
モルファスシリコン層とオーミックコンタクトを形成す
るために、ITO膜表面にPH3 (ホスフィン)プラズ
マドーピング法でリンを導入する構造の順スタガ型薄膜
トランジスタにおいて、信頼性が高く、製造コストの低
い薄膜トランジスタを製造する。 【解決手段】透明絶縁基板1上に金属膜パターン2が形
成され、金属膜パターン全体が窒化シリコン3の層間絶
縁膜で覆われ、その上に、表面にリンが導入された透明
導電膜から成るソース電極およびドレイン電極4,4が
互いに分離して形成され、半導体膜6、窒化シリコン7
のゲート絶縁膜、ゲート電極8が形成される。さらに、
金属膜パターン2をバックゲート電極2aとしての作用
をも行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等に
用いる薄膜トランジスタ及びその製造方法に係わり、特
にソース・ドレイン電極の下地としてシリコン窒化膜を
用いた順スタガ型薄膜トランジスタ及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、順スタガー型の薄膜トランジス
タの製造工程を、図5(A)〜(C)に示す。
【0003】まず図5(A)に示すように、ガラス基板
1上にソース・ドレイン電極となるIndium Ti
n Oxide膜(以下、ITO膜、と称す)をスパッ
タ法で成膜した後、通常のフォトリソグラフィー、エッ
チングの技術を用いてパターニングし、ソース・ドレイ
ン電極4が得られる。
【0004】次に図5(B)において、半導体層とオー
ミックコンタクトを形成するため、ホスフィン(P
3 )プラズマ処理でリン5をソース・ドレイン電極4
のITO膜表面に付着する。
【0005】次に図5(C)において、アモルファスシ
リコン膜6、ゲート絶縁膜となるシリコン窒化膜7をP
−CVD法により連続成膜し、さらにゲート電極となる
金属膜8をスパッタ法により成膜し、通常のフォトリソ
グラフィー、エッチングの技術を用いて、金属膜8とシ
リコン窒化膜7とアモルファスシリコン膜6を一回のP
R行程でパターニングし、図5(C)に示すような順ス
タガー型薄膜トランジスタが完成する。
【0006】この構造の薄膜トランジスタは、例えば特
公平6−22244号公報により公知となっており、特
開昭62−81057号公報でもリンを含有したITO
膜を用いる点が異なるだけで構造は同じである。
【0007】また、特開平4−233777号公報で
は、ガラス基板上に形成されたITO膜からなるソース
・ドレイン電極にリンをプラズマドーピングする点で特
公平6−22244号公報と同じである。
【0008】これらの公知例の構造では、実際にカラー
液晶表示装置に適用する場合、透明ガラス基板上に直接
薄膜トランジスタ形成する構造なので、薄膜トランジス
タのバックチャネル部に基板裏面から光が照射され、ト
ランジスタの光感度のため、正常に動作しなくなる問題
がある。
【0009】カラー液晶表示装置に適用する場合、例え
ば、特開平7−162007号公報のようにバックチャ
ネル部の下に遮光膜を配置した構造が適している。
【0010】特開平7−162007号公報では、透明
ガラス基板上の遮光膜となる金属膜パターンを形成し、
絶縁膜を形成し、その上にソース・ドレイン電極となる
ITO膜パターンを形成し、イオンドーピング法により
ソース・ドレイン電極表面にリンイオンを注入し、プラ
ズマCVD法によりアモルファスシリコン膜を形成し、
ゲート電極としてモリブデン膜を形成する構造である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平7−162
007号公報に示される薄膜トランジスタは、絶縁性基
板上に遮光膜が形成され、遮光膜を覆って酸化シリコン
膜から成る絶縁膜が形成され、透明な導電性のITO膜
からなる絵素電極、ソース電極、ドレイン電極が形成さ
れ、ソース電極、ドレイン電極上にn+ 層が形成され、
チャネルとなるアモルファスシリコン膜を形成し、アモ
ルファスシリコン膜上にゲート絶縁膜、ゲート電極が形
成されている構造である。
【0012】このようにソース電極、ドレイン電極の下
地であり薄膜トランジスタのバックチャネル界面と接す
る絶縁膜が酸化シリコン膜であるためトランジスタのし
きい値電圧が変動し、信頼性が劣る第1の問題点を有す
る。
【0013】その理由は、酸化シリコン膜中には、可動
イオンが多く存在し、トランジスタ特性が変動するから
である。
【0014】第2の問題点は、下地(層間)絶縁膜にド
ライエッチング法でコンタクトホールを形成し、バック
ゲート電極とコンタクトを取る場合、エッチング時間が
長く、スループットが落ち、製造コストが上がることで
ある。。
【0015】その理由は、スパッタ法で形成したシリコ
ン酸化膜は、緻密な膜が形成されるため、ドライエッチ
ング装置でのエッチングレートが遅いからである。
【0016】第3の問題点は、下地(層間)絶縁膜をシ
リコン酸化膜で構成する場合、この工程専用のスパッタ
装置が必要となり、製造コストが上がることである。
【0017】その理由は、薄膜トランジスタ製造工程
で、信頼性の高いトランジスタ特性を得るためには、プ
ラズマCVD装置で成膜したシリコン窒化膜によるゲー
ト絶縁膜が必須で、2種類の成膜装置が必要となるから
である。
【0018】したがって本発明は、カラー液晶表示装置
に用いる順スタガ型薄膜トランジスタアレイの信頼性向
上と製造コストの低減を可能にする薄膜トランジスタ及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、透明絶
縁基板上に金属膜パターンが形成され、該金属膜パター
ン全体が窒化シリコンの層間絶縁膜で覆われ、その上
に、表面にリンが導入された透明導電膜から成るソース
電極およびドレイン電極が互いに分離して形成され、前
記ソース電極およびドレイン電極のそれぞれの少なくと
も一部上並びに前記ソース電極−ドレイン電極間に半導
体膜が形成され、該半導体膜上に、これと同一パターン
の窒化シリコンのゲート絶縁膜が形成され該ゲート絶縁
膜上にゲート電極が形成されている薄膜トランジスタに
ある。ここで前記金属パターンは、遮光膜または遮光膜
を兼ねたバックゲート電極であることができる。
【0020】本発明の他の特徴は、透明絶縁性基板上に
金属膜パターンを形成する第1の工程と、前記金属膜パ
ターン全体を覆うシリコン窒化膜から成る層間絶縁膜を
形成する第2の工程と、前記層間絶縁膜上に透明導電膜
をパターニングして、ソース電極およびドレイン電極を
形成する第3の工程と、前記ソース電極およびドレイン
電極の表面に不純物としてリンを導入する第4の工程
と、薄膜トランジスタの活性層となる半導体層とゲート
絶縁膜となる絶縁層とゲート電極となる導電層とを順次
成膜する第5の工程と、前記導電層、絶縁層および半導
体層を少なくとも一部が前記ソース電極およびドレイン
電極にかかるようにパターニングする第6の工程とを有
する薄膜トランジスタの製造方法にある。ここで前記第
2の工程の層間絶縁膜、並びに前記第5の工程の半導体
層及びゲート絶縁膜を形成する工程は、プラズマCVD
法により形成されることが好ましい。
【0021】本発明の別の特徴は、透明絶縁性基板上に
遮光膜及び第1のゲート電極となる金属膜パターンを形
成する第1の工程と、前記金属膜パターン全体を覆うシ
リコン窒化膜から成る層間絶縁膜を形成する第2の工程
と、前記層間絶縁膜上に透明電極膜をパターニングし
て、ソース電極およびドレイン電極を形成する第3の工
程と、前記ソース電極およびドレイン電極の表面に不純
物としてリンを導入する第4の工程と、薄膜トランジス
タの活性層となる半導体層と第1のゲート絶縁膜となる
絶縁層を順次成膜する第5の工程と、前記絶縁層および
半導体層を少なくとも一部が前記ソース電極およびドレ
イン電極にかかるようにパターニングする第6の工程
と、前記ソース電極、ドレイン電極、半導体層及び絶縁
層パターン全体を覆う第2のゲート絶縁膜を形成する第
7の工程と、前記第1のゲート絶縁膜、第2のゲート絶
縁膜にコンタクトホールを形成する第8の工程と、前記
第2のゲート電極となりかつ、前記コンタクトホールを
介して前記第1のゲート電極とのコンタクトを取る導電
層を成膜する第9の工程と、前記導電層をパターニング
する第10の工程とを有するデュアルゲート型薄膜トラ
ンジスタの製造方法にある。
【0022】このような本発明によれば、ソース・ドレ
イン電極の下地となる層間絶縁膜をシリコン窒化膜で構
成することによって、 (1)従来のシリコン酸化膜と比べシリコン窒化膜は、
膜中の可動イオンが少ないため、しきい値電圧変動が少
なく、トランジスタ特性の信頼性がより向上する。
【0023】(2)層間絶縁膜にドライエッチング法で
コンタクトホールを形成し、バックゲート電極とコンタ
クトを取る工程で、シリコン窒化膜は、シリコン酸化膜
と比べエッチングレートが速いため処理時間が短くて済
みスループットが上がり製造コストが低減される。
【0024】(3)層間絶縁膜をゲート絶縁膜と同じシ
リコン窒化膜で構成するので、シリコン酸化膜で形成す
るためのスパッタ装置が不要となり、同一の製造装置で
両膜を形成することができるので製造コストが低減され
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を説明
する。
【0026】図1は本発明に第1の実施の形態の順スタ
ガ型薄膜トランジスタを示す断面図である。図1に示す
ように、ガラス基板1上に遮光膜となる、例えばCrか
らなる導電金属膜2が配置され、その上をシリコン窒化
膜からなる層間絶縁膜3が覆っている。
【0027】そして、層間絶縁膜3上には、パターニン
グ後ホスフィン(PH3 )プラズマ中で表面にリンを導
入した、ITO膜4から成るソース・ドレイン電極4が
配置され、この電極上および電極間には、薄膜トランジ
スタの活性層となるアモルファスシリコン膜6、シリコ
ン窒化膜からなるゲート絶縁膜7およびCr膜からなる
ゲート電極8の積層パターンが配置されている。
【0028】ここで、表面にリンを導入したITO膜に
より、アモルファスシリコン膜6は、ソース・ドレイン
電極4にオーミックに接続している。
【0029】次に、本発明の第1の実施の形態の順スタ
ガー型の薄膜トランジスタの製造方法について、工程順
断面図である図2(A)〜(E)を参照して説明する。
【0030】先ず図2(A)に示すように、ガラス基板
1上に、クロム膜を約200nmの膜厚にスパッタ法に
より成膜し、通常のフォトリソグラフィー法、エッチン
グ法のよりパターニングして、遮光膜2を形成する。
【0031】次に図2(B)に示すように、シリコン窒
化膜をプラズマCVD法により200nmから400n
mの膜厚に成膜することにより、層間絶縁膜3を形成し
た後、画素電極、信号線およびソース・ドレイン電極を
形成するためのITO膜4を成膜する。
【0032】次に図2(C)に示すように、通常のフォ
トリソグラフィー法、エッチング法により、ソース・ド
レイン電極となるITO膜パターン4を形成し、このI
TO膜4とその上に積層するアモルファスシリコン膜6
とのオーミックコンタクトを形成するため、画素電極、
信号線、ソース・ドレイン電極4の表面にプラズマCV
D装置でホスフィン(PH3 )プラズマ処理し、ITO
膜表面にリン5を選択ドーピングする。
【0033】このとき、画素電極、信号線およびソース
・ドレイン電極の下地であるシリコン窒化膜3の表面に
は、リンがドーピングされないからトランジスタ特性に
影響を与えない。
【0034】次に、ホスフィン(PH3 )プラズマ処理
と連続して、膜厚が約50nmのアモルファスシリコン
膜6およびゲート絶縁膜7となる膜厚が約400nmの
シリコン窒化膜をP−CVD法で連続成膜する。
【0035】さらにゲート電極8を形成するため、Cr
膜をスパッタ法により100nmから200nmの膜厚
に成膜し(図2(D))、通常のフォトリソグラフィー
法により、ゲート電極9、ゲート絶縁膜8、アモルファ
スシリコン膜7を一枚のフォトマスク工程でパターニン
グし、図2(E)に示すような順スタガ型薄膜トランジ
スタを得ることができる。
【0036】次に図3に、下地絶縁膜にシリコン窒化膜
を用いた場合とシリコン酸化膜を用いた場合の、バイア
ス印加時間に対するしきい値電圧の変動量を示す。
【0037】図3から分かるように、絶縁膜にシリコン
窒化膜を用いた場合の方がしきい値電圧の変動量が少な
い。これは、膜中の可動イオンがシリコン窒化膜に比べ
シリコン酸化膜の方が多いいためである。
【0038】従って、本発明では、しきい値電圧の変動
量が少なく特性の安定した信頼性の高い薄膜トランジス
タを得ることができる。
【0039】また、層間絶縁膜がゲート絶縁膜と同じシ
リコン窒化膜であるため、従来のように層間絶縁膜とし
て耐圧の優れたシリコン酸化膜を成長するために必要で
あったスパッタ装置が不要となり、ゲート絶縁膜と同じ
プラズマCVD装置で層間絶縁膜を得ることができるた
め、製造コストの低減を図ることができる。
【0040】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図4(A)〜(E)は、本発明の第2の実施
例に係わる順スタガ型の薄膜トランジスタの製造方法を
工程順に示す断面図である。
【0041】先ず図4(A)に示すように、ガラス基板
1上に、クロム(Cr)膜を約200nm膜厚にスパッ
タ法により成膜し、通常のフォトリソグラフィー法、エ
ッチング法によりパターニングして、遮光膜を兼ねたバ
ックゲート電極2aを形成し、層間絶縁膜3となるシリ
コン窒化膜をプラズマCVD法により200から400
nmの膜厚に成膜する。
【0042】次に図4(B)に示すように、ITO膜を
成膜し通常のフォトリソグラフィー法、エッチング法に
よりパターニングすることにより、画素電極、信号線お
よびソース・ドレイン電極となるITO膜4のパターン
を形成する。その後、ITO膜4とその上に積層するア
モルファスシリコン膜6とのオーミックコンタクトを形
成するため、画素電極、信号線、ソース・ドレイン電極
4の表面にプラズマCVD装置でホスフィン(PH3
プラズマ処理し、ITO膜表面にリン5を選択ドーピン
グする。このとき、画素電極、信号線およびソース・ド
レイン電極の下地であるシリコン窒化膜3表面には、リ
ンがドーピングされないからトランジスタ特性に影響を
与えない。
【0043】次に図4(C)に示すように、ホスフィン
(PH3 )プラズマ処理と連続して、膜厚が約50nm
のアモルファスシリコン膜6およびゲート絶縁膜7とな
る膜厚が約400nmのシリコン窒化膜をP−CVD法
で連続成膜し、通常のフォトリソグラフィー法、エッチ
ング法によりパターニングする。
【0044】次に図4(D)に示すように、第2のゲー
ト絶縁膜7aとなる膜厚が約200nmのシリコン窒化
膜をP−CVD法で形成する。
【0045】次に図4(E)に示すように、第2のゲー
ト絶縁膜7aおよび層間絶縁膜3に、遮光膜を兼ねたバ
ックゲート電極2aと配線とのコンタクトを取るため、
ドライエッチング装置でSF6 +He、CF4 +O2
He等のガス系を用いてコンタクトホールを開ける。
【0046】その後、ゲート電極、配線となるCr膜を
スパッタ法により100nmから200nmの膜厚に成
膜し、通常のフォトリソグラフィー法、エッチング法に
より、ゲート電極8、配線を形成し、順スタガ型薄膜ト
ランジスタを得ることができる。また、ドライエッチン
グ装置でSF6 +He、CF4 +O2 +He等のガス系
を用いて層間絶縁膜にコンタクトホールを開け遮光膜を
兼ねたバックゲート電極2とコンタクトを取る工程で
は、従来のスパッタ法で形成したシリコン酸化膜より、
プラズマCVD法で形成したシリコン窒化膜は、エッチ
レートが速いためエッチング時間が短縮されスループッ
トが向上し、製造コストの低減を図ることができる。す
なわち、スパッタ法で形成したシリコン酸化膜のエッチ
ングレートは、プラズマCVD法で得たシリコン酸化膜
と比較し、約10%遅い。
【0047】また、本発明の第1の実施の形態と同様
に、しきい値電圧の変動量が少なく特性の安定した信頼
性の高い薄膜トランジスタを得ることができ、第1の実
施の形態と同様に、層間絶縁膜がゲート絶縁膜と同じシ
リコン窒化膜であるため、ゲート絶縁膜と同じプラズマ
CVD装置で、第2のゲート絶縁膜、層間絶縁膜を得る
ことができるため、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0048】第1の実施の形態の構造の薄膜トランジス
タでは、透明基板側から入射する光によるトランジスタ
の光感度特性を制限するため、トランジスタのバックチ
ャネル側に遮光膜を形成する構造であるが、第2の実施
の形態の構造の薄膜トランジスタでは、バックチャネル
側に遮光膜を形成するのは同様であるが、遮光膜である
と同時に電気的に接続しゲート電極とするデュアルゲー
ト構造であることが大きく異なる。
【0049】従って、薄膜トランジスタアレイの製造工
程としては、工程数が同じであり、製造コストも同等と
なる。
【0050】また、第2の実施の形態の構造のデュアル
ゲート順スタガ型薄膜トランジスタは、第1の実施の形
態の構造の薄膜トランジスタと比較し、移動度が向上す
る等トランジスタの特性、信頼性が向上する。
【0051】
【発明の効果】第1の効果は、トランジスタ特性のしき
い値電圧変動が少なく信頼性が向上することである。
【0052】その理由は、シリコン窒化膜はシリコン酸
化膜に比べ可動イオンが少ないためである。
【0053】第2の効果は、コンタクトホール形成のエ
ッチング時間が短いため生産効率が上がり、製造コスト
が低減することである。
【0054】その理由は、P−CVD法で成膜したシリ
コン窒化膜は、スパッタ法で成膜シタシリコン酸化膜に
比べ、ドライエッチング工程でのエッチングレートが速
いためである。
【0055】第3の効果は、シリコン酸化膜成膜用のス
パッタ装置が不要となり、製造コストが低減できること
である。
【0056】その理由は、層間絶縁膜はゲート絶縁膜と
同じシリコン窒化膜であり、同一のプラズマCVD装置
で成膜する事ができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による順スタガ型薄
膜トランジスタを示す断面図である。
【図2】図1に示す薄膜トランジスタの製造方法を工程
順に示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の順スタガ型薄膜トランジ
スタのしきい値電圧変動を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による順スタガ型薄
膜トランジスタの製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【図5】従来技術の順スタガ型薄膜トランジスタの製造
方法を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 遮光膜 2a バックゲート電極 3 層間絶縁膜 4 ソース・ドレイン電極 5 リン 6 アモルファスシリコン膜 7 ゲート絶縁膜 7a 第2のゲート絶縁膜 8 ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 619B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明絶縁基板上に金属膜パターンが形成
    され、該金属膜パターン全体が窒化シリコンの層間絶縁
    膜で覆われ、その上に、表面にリンが導入された透明導
    電膜から成るソース電極およびドレイン電極が互いに分
    離して形成され、前記ソース電極およびドレイン電極の
    それぞれの少なくとも一部上並びに前記ソース電極−ド
    レイン電極間に半導体膜が形成され、該半導体膜上に、
    これと同一パターンの窒化シリコンのゲート絶縁膜が形
    成され該ゲート絶縁膜上にゲート電極が形成されている
    ことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記金属パターンは、遮光膜または遮光
    膜を兼ねたバックゲート電極であることを特徴とする請
    求項1記載の薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 透明絶縁性基板上に金属膜パターンを形
    成する第1の工程と、前記金属膜パターン全体を覆うシ
    リコン窒化膜から成る層間絶縁膜を形成する第2の工程
    と、前記層間絶縁膜上に透明導電膜をパターニングし
    て、ソース電極およびドレイン電極を形成する第3の工
    程と、前記ソース電極およびドレイン電極の表面に不純
    物としてリンを導入する第4の工程と、薄膜トランジス
    タの活性層となる半導体層とゲート絶縁膜となる絶縁層
    とゲート電極となる導電層とを順次成膜する第5の工程
    と、前記導電層、絶縁層および半導体層を少なくとも一
    部が前記ソース電極およびドレイン電極にかかるように
    パターニングする第6の工程とを有することを特徴とす
    る薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の工程の層間絶縁膜、並びに前
    記第5の工程の半導体層及びゲート絶縁膜を形成する工
    程は、プラズマCVD法により形成されることを特徴と
    する請求項3記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 透明絶縁性基板上に遮光膜及び第1のゲ
    ート電極となる金属膜パターンを形成する第1の工程
    と、前記金属膜パターン全体を覆うシリコン窒化膜から
    成る層間絶縁膜を形成する第2の工程と、前記層間絶縁
    膜上に透明電極膜をパターニングして、ソース電極およ
    びドレイン電極を形成する第3の工程と、前記ソース電
    極およびドレイン電極の表面に不純物としてリンを導入
    する第4の工程と、薄膜トランジスタの活性層となる半
    導体層と第1のゲート絶縁膜となる絶縁層を順次成膜す
    る第5の工程と、前記絶縁層および半導体層を少なくと
    も一部が前記ソース電極およびドレイン電極にかかるよ
    うにパターニングする第6の工程と、前記ソース電極、
    ドレイン電極、半導体層及び絶縁層パターン全体を覆う
    第2のゲート絶縁膜を形成する第7の工程と、前記第1
    のゲート絶縁膜、第2のゲート絶縁膜にコンタクトホー
    ルを形成する第8の工程と、前記第2のゲート電極とな
    りかつ、前記コンタクトホールを介して前記第1のゲー
    ト電極とのコンタクトを取る導電層を成膜する第9の工
    程と、前記導電層をパターニングする第10の工程とを
    有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
JP33196996A 1996-12-12 1996-12-12 薄膜トランジスタ及びその製造方法 Pending JPH10173195A (ja)

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