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JPH10178293A - コンピュータシステム - Google Patents

コンピュータシステム

Info

Publication number
JPH10178293A
JPH10178293A JP8335883A JP33588396A JPH10178293A JP H10178293 A JPH10178293 A JP H10178293A JP 8335883 A JP8335883 A JP 8335883A JP 33588396 A JP33588396 A JP 33588396A JP H10178293 A JPH10178293 A JP H10178293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
computer system
keyboard
conductive
conductive layer
connection cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8335883A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kitagawa
弘二 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitagawa Industries Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kitagawa Industries Co Ltd filed Critical Kitagawa Industries Co Ltd
Priority to JP8335883A priority Critical patent/JPH10178293A/ja
Publication of JPH10178293A publication Critical patent/JPH10178293A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、コンピュータシステム単位で漏れ
たり、侵入したりする電磁波を遮蔽する電磁波シールド
を備えたコンピュータシステムを提供することである。 【解決手段】 コンピュータ本体3、ディスプレイ5、
キーボード7、リムーバブルディスクドライブ9及びプ
リンタ11などの筐体には導電層を設けてある。キーボ
ード7は、電磁波シールド効果を有するフェライト超微
粒子を分散させたポリエチレンなどで形成されたキーボ
ードカバー8に覆われている。接続ケーブル30におい
ては、ケーブル部30aの導体39と、コネクタ部30
bの導体37とによって、信号線38を出入りする電磁
波を遮蔽する。従って、コンピュータシステム1の筐体
内部の電子部品及び接続ケーブル30を出入りする電磁
波は、いずれの箇所にも漏れなく設けられた電磁波シー
ルド手段に遮蔽される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】電磁波シールドを施したコン
ピュータシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
コンピュータなどの筐体は、プラスチックで形成された
筐体が多用されている。そして、筐体内部に設置された
電子部品を出入りする電磁波を遮蔽するため、プラスチ
ック筐体の表面に、導電性塗料を塗布したり、金属溶
射、金属蒸着、無電解メッキなどにより導電性の薄膜を
形成することにより、電磁波シールド層を形成したり、
あるいは導電性の金属板を装着したりして電磁波シール
ド性能を付与することなどが行われている。
【0003】近年、オフィスでは、上記のような電磁波
シールド層を設けたコンピュータシステムを多数設置し
ている。しかし、これらのコンピュータシステムは、個
々の機器に電磁波シールド層を設けてはいるが、それで
も電磁波が漏れたり、侵入したりすることがある。それ
に対して、オフィスにコンピュータシステムの各々を囲
い込むようなブースを設置したりすることも考えられる
が、これではオフィスの設計がままならない。
【0004】そこで、本発明は、コンピュータシステム
単位で漏れたり、侵入したりする電磁波を遮蔽する電磁
波シールドを備えたコンピュータシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】上記の目的を達成するためになされた本発明
のコンピュータシステムは、少なくとも、コンピュータ
本体、ディスプレイ及びキーボードと、これら機器を接
続する接続ケーブルとを備えたコンピュータシステムに
おいて、前記コンピュータ本体を単体で電磁波シールド
するコンピュータシールド手段と、前記ディスプレイを
単体で電磁波シールドするディスプレイシールド手段
と、前記キーボードを単体で電磁波シールドするキーボ
ードシールド手段と、前記接続ケーブルを単体で電磁波
シールドするケーブルシールド手段とを備えると共に、
前記各シールド手段同士を電気的に接続させることによ
って、システム全体を電磁波シールドしたことを特徴と
するものである。
【0006】請求項1記載の発明は、少なくとも、コン
ピュータ本体、ディスプレイ及びキーボードと、これら
機器(以下、システム構成機器と呼ぶことがある)を接
続する接続ケーブルとを出入りする電磁波は、システム
構成機器及び接続ケーブルに設けられた電磁波シールド
手段により遮蔽される。また、コンピュータシステムの
各電磁波シールド手段は、電気的に接続され、システム
全体を出入りする電磁波を必ず遮蔽している。従って、
本発明のコンピュータシステムによれば、コンピュータ
システムを出入りする電磁波を必ず遮蔽するので、従来
のコンピュータシステムに比べて、電磁波の侵入による
内部部品などへの影響や電磁波の漏洩が格段に少ないと
いう効果がある。また、システム構成機器及び接続ケー
ブルの各々の電磁波シールド手段に、アースを付け加え
ることで、電磁波シールド効果をさらに高めてもよい。
【0007】なお、本発明のコンピュータシステムのシ
ステム構成機器及び接続ケーブルの電磁波シールド手段
としては、次のような構成を挙げることができる。即
ち、請求項2に記載したように、請求項1記載のコンピ
ュータシステムにおいて、前記コンピュータシールド手
段を、前記コンピュータ本体の筐体に、内部のCPU等
の部品を包み込む様に連続した導電層を備えさせること
によって構成し、前記ディスプレイシールド手段を、前
記ディスプレイの正面ガラスに透明導電性皮膜を施すと
共に、該正面ガラスを装着されたディスプレイ筐体に内
部のブラウン管等の部品を包み込む様に連続した導電層
を備えさせ、該ディスプレイ筐体の導電層と前記正面ガ
ラスの透明導電性皮膜とを電気的に接続させることによ
って構成し、前記キーボードシールド手段を、前記キー
ボードの上面を可撓性材料で形成されたキーボードカバ
ーで覆うと共に、該キーボードカバーに導電層を備えさ
せることによって構成し、前記ケーブルシールド手段
を、前記接続ケーブルを、コネクタ部を含めて全体を取
り囲む様に導電層を備えさせることによって構成すると
よい。
【0008】当該コンピュータシステムによれば、シス
テム構成機器及び接続ケーブルに適したように設けられ
た電磁波シールド手段により、システム構成機器の筐体
内の種々な部品及び接続ケーブルの信号線を出入りする
電磁波を必ず遮蔽する。従って、当該コンピュータシス
テムによれば、コンピュータシステムを出入りする電磁
波を必ず遮蔽するので、従来のコンピュータシステムに
比べて、電磁波の侵入による内部部品への影響や電磁波
の漏洩が格段に少ないという効果がある。また、システ
ム構成機器及び接続ケーブルの各々の電磁波シールド手
段に、アースを付け加えることで、電磁波シールド効果
をさらに高めてもよい。
【0009】また、接続ケーブルの電磁波シールド手段
がシステム構成機器の電磁波シールド手段を電気的に接
続する構成は、次のような構成を挙げることができる。
即ち、請求項3に記載したように、請求項2記載のコン
ピュータシステムにおいて、前記接続ケーブルを着脱自
在に接続するコネクタ部分を備える機器には、該コネク
タ部分に各機器が備える前記導電層と電気的に導通され
た導電性コネクタ受けを備えさせ、前記接続ケーブルを
接続したとき、ケーブル側のコネクタ部を取り巻く導電
層と前記導電性コネクタ受けとを接触させることによっ
て、各機器の導電層と接続ケーブルの導電層とが電気的
に連続化されるとよい。
【0010】当該コンピュータシステムによれば、シス
テム構成機器を結んでいる接続ケーブルにおいても、接
続ケーブルのケーブル部分が電磁波シールドされると共
に、接続ケーブルのコネクタ部を取り巻く導電層とシス
テム構成機器のコネクタ受けとを接続させてあり、出入
りする電磁波を必ず遮蔽する。従って、当該コンピュー
タシステムによれば、コンピュータシステムを出入りす
る電磁波を必ず遮蔽するので、従来のコンピュータシス
テムに比べて、電磁波の侵入による内部部品への影響や
電磁波の漏洩が格段に少ないという効果がある。また、
システム構成機器及び接続ケーブルの各々の電磁波シー
ルド手段に、アースを付け加えることで、電磁波シール
ド効果をさらに高めてもよい。
【0011】また、キーボードカバーの電磁波シールド
手段の構成は、次のような構成するとよい。即ち、請求
項4に記載したように、請求項2又は3のいずれか記載
のコンピュータシステムにおいて、前記キーボードカバ
ーは、透明な可撓性樹脂に導電性材料の超微粒子を分散
して混入させたもので形成され、キーボード上面に対し
て着脱自在とされているとよい。
【0012】当該キーボードカバーは、透明な可撓性樹
脂で形成されている。よって、キーボードカバーの上か
らキーボードのキー配列を見ることもできると共に、タ
イピングできる。さらに、透明な可撓性樹脂に超微粒子
を分散して混入させてある。よって、キーボードを出入
りする電磁波を遮蔽することができるという効果があ
る。なお、超微粒子は、本発明において、粒径が1μm
以下のものが用いられるが、より好ましくは粒径0.1
μm以下のものが用いられる。また、超微粒子の材質
は、電磁波シールド効果を有するものであれば特に限定
なく、例えば、Al、Fe、Co、Ni、Cuなどの金
属や、フェライト、カーボンブラック、あるいは遠赤外
線セラミックスなどが挙げられる。
【0013】
【実施例】上記の本発明の課題を解決するための手段、
発明の実施の形態及び発明の効果を一層明らかにするた
め、本発明の一実施例のコンピュータシステム1につい
て説明する。
【0014】コンピュータシステム1は、斜視図である
図1(a)またはブロック図である(b)に示すよう
に、主に、コンピュータ本体3、ディスプレイ5、キー
ボード7、リムーバブルディスクドライブ9、プリンタ
11、マウス13から構成され、相互に接続ケーブル3
0で接続されている。
【0015】コンピュータ本体3の電磁波シールド手段
の筐体15の断面の模式図を図2(a)に示す。コンピ
ュータ本体3の筐体15は、プラスチックで形成されて
いる。そして、第1導電性金属板20が筐体15の内側
に、さらに、第2導電性金属板21が第1導電性金属板
20の内側に配設されている。
【0016】第1導電性金属板20は、筐体15の内側
表面に沿うように、第2導電性金属板21は、第1導電
性金属板20の内側表面を沿うように広がる形状に形成
されている。また、第1導電性金属板20及び第2導電
性金属板21は、3mm以下(好ましくは1mm以下)
の間隔を空けるように、スペーサ18を挿入してある。
【0017】また、筐体15と、第1導電性金属板20
と、スペーサ18と、第2導電性金属板21とには、同
心円の貫通孔が形成してあり、該貫通孔に取り付けた固
定具19で固定されている。なお、固定具19は、図2
(a)において、一つしか示されていないが、一点鎖線
のような部分へ適宣配置してあるものとする。
【0018】固定具19は、図2(b)に示すように、
ボルト19a、ナット19bで構成されている。なお、
固定具19は、上記のように固定する際に、筐体15及
び第2導電性金属板20を痛めないように、ワッシャ1
9cを挟み込んである。コンピュータ本体3の筐体15
の背面は、背面の端面の模式図である図3に示すよう
に、開口15aを設けてあり、第1導電性金属板20及
び第2導電性金属板21も同様に、開口されている。そ
して、筐体15の内側から開口15aに沿うように、導
電性金属で形成された背面パネル33が取り付けられて
いる。また、背面パネル33に形成された貫通孔33a
には、後述する接続ケーブル30のコネクタ部30bを
取り付けることができる導電性金属で形成されたコネク
タ受け部35が設けてある。そして、背面パネル33
は、第1導電性金属板20及び第2導電性金属板21に
端面が接合しており、その接合部分には、金属メッシュ
34をかぶせることで、接合部分から出入りする電磁波
を遮蔽する。さらに、金属メッシュ34は、第1導電性
金属板20及び第2導電性金属板21と、背面パネル3
3とを電気的に結合することを助ける。
【0019】また、プリンタ11の図示しない筐体もコ
ンピュータ本体3の筐体15と同様に、第1導電性金属
板及び第2導電性金属板を備えた筐体で構成されてい
る。そして、プリンタ11の背面は、筐体15と同様
に、背面パネルが設けられている。
【0020】MOディスクドライブなどのリムーバブル
ディスクドライブ9(以下、RDドライブ9と呼ぶこと
もある)の電磁波シールド手段は、図3に示すように、
プラスチックで形成された筐体43の内側表面へ厚さ1
0μm程度の銅を成分とした導電性薄膜45を無電解メ
ッキしたものである。また、RDドライブ9の背面は、
コンピュータ本体3の筐体15と同様に、筐体43の背
面に開口43aが設けられ、筐体43の内側から導電性
金属の背面パネル33を取り付けてある。そして、背面
パネル33に貫通孔33aが形成されており、後述する
接続ケーブル30のコネクタ部30bを取り付けること
ができるようにコネクタ受け部35が設けられている。
【0021】また、マウス13の図示しない筐体にも、
RDドライブ9と同様に、内側表面に導電性薄膜を無電
解メッキしてある。接続ケーブル30は、上述したコン
ピュータ本体3と種々な周辺機器とを相互に接続するも
のである。図3の端面の模式図は、接続ケーブル30に
よって、コンピュータ本体3とRDドライブ9とが接続
されている様子を示している。接続ケーブル30は、ケ
ーブル部30aとコネクタ部30bとを備えている。
【0022】ケーブル部30aは、信号を送受信する信
号線38を中心として、まず、エチレンプロピレンゴム
などの絶縁体36が取り巻いている。そして、絶縁体3
6を電磁シールド層となる導体39が取り巻いている。
さらに、導体39をエチレンプロピレンゴムなどの絶縁
体の外皮36が取り巻く構造となっている。また、コネ
クタ部30bは、信号を送受信する信号線38を中心と
して、まず、プラスチックの絶縁体36が取り巻いてい
る。そして、絶縁体36を電磁シールド層となる導体3
7が取り巻いている。さらに、導体39をプラスチック
の絶縁体の外殻31が取り巻く構造となっている。な
お、コネクタ部30bの絶縁体36と導体37とのコネ
クタ面は、コンピュータ本体3の筐体15などのコネク
タ受け部35と接続できるような形状に形成されてい
る。また、図3の接続ケーブル30は、信号を送受信す
る信号線を一本しか備えていないが、実際の接続ケーブ
ル30は、信号を送受信する信号線を多数本備えてい
る。
【0023】ディスプレイ5の電磁シールド構造の端面
の模式図を図4に示す。ディスプレイ5の筐体5aは、
プラスチックで形成されている。そして、コンピュータ
本体3の筐体15と同様に、筐体5aの内側表面へ第1
導電性金属板20と第2導電性金属板21とが配設され
ると共に、第1導電性金属板20及び第2導電性金属板
21の間にスペーサ18が設けられている。また、筐体
5aの前面部5bの裏面には、前面ガラス6aが取り付
けられている。さらに、前面ガラス6aの裏面には、C
VD加工を利用して、導電性In2O3膜の透明導電性皮
膜6bを形成してある。また、透明導電性皮膜6bと、
第1導電性金属板20及び第2導電性金属板21との接
合部には、金属のメッシュ6cがかぶせられている。そ
して、筐体5aの内部に、ブラウン管4が図示しない絶
縁性の固定具で取り付けてある。また、筐体5aの背面
は、筐体15と同様に、背面パネルが設けられている。
【0024】キーボード7には、図5(a)に示すよう
に、表面7a及び表面7aに配設されたキー7bを覆う
キーボードカバー8が取り付けられている。キーボード
カバー8は、図5(a)の断面A−Aである図5(b)
に示すように、電磁波シールド効果を有するフェライト
超微粒子を均一に混入・分散させたポリエチレンなどの
樹脂を、キーボード7の表面7a及びキー7bを覆うこ
とができるように薄く形成した物である。フェライト超
微粒子は、粒径0.1〜1μm程度のものであり、ポリ
スチレンの中に、重量が20〜60重量%の割合で混入
・拡散される。
【0025】また、キーボード7には、図5(a)にお
いて向かって左側に、キーボード7とコンピュータ本体
3とを接続する接続ケーブル30が取り付けてある。そ
して、キーボードカバー8は、接続ケーブル30のキー
ボード7側のコネクタ部30bの導体37の形状と一致
するように、凹部8aが設けてある。
【0026】また、プリンタ11の図示しないメンテナ
ンス扉などの筐体の開閉部に、どうしても隙間ができて
しまう。そこで、図6(c)に示すように、筐体の開閉
部の扉29aと筐体29bとへガスケットとして、電磁
波シールド材23を貼り付けた。
【0027】電磁波シールド材23は、図6(a)また
は(b)に示すように、導電性のシート材24の上面に
エラストマー製の編目条突部27を配設し、編目の各目
の中に密集させて導電性繊維のループ28を立設したも
のである。なお、シート材24の下面には、粘着剤25
の層と剥離紙26の層とが設けてある。この電磁波シー
ルド材23は、所望の大きさに切り、剥離紙26を剥し
て、図6(c)に示すように、筐体29a及び扉29b
へ貼り付けることにより、お互いに対向させて使用す
る。エラストマー製の編目状突部27の高さは、図6
(a)に示すように、ループ28の高さのほぼ半分程度
になっている。このため、図6(c)に示すように、ル
ープ28はつぶれることなく接触・導通し、電磁波シー
ルド効果を発揮する。また、ガスケットとしての密閉性
は、編目状突部27同士の密着によって達成される。
【0028】なお、シート材24は、合成繊維織布(例
えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ア
クリル、アラミド、ガラス繊維などの織布)または軟質
合成樹脂(例えば、軟質塩化ビニル、ポリウレタン、シ
リコーンゴム、クロロプレンゴム、熱可塑性エラストマ
ーなど)で形成し、表面にAg、Ni、Cuなどによる
導電性メッキが施されている。ループ13を形成する繊
維としては、合成繊維(例えば、ポリアミド、アクリ
ル、アラミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレ
タン、ポリプロピレンなど)の表面にAg、Ni、Cu
などによる導電性メッキを施したものを使用している。
【0029】また、編目状突部27を構成するエラスト
マーとしては、変形能力が高く、緩衝材として使用され
るゲル状物質を使用する。以上に記載した本発明のコン
ピュータシステム1の作用・効果を説明する。リムーバ
ブルディスクドライブ9及びマウス13の筐体には、内
側表面に10μm程度の導電性薄膜を無電解メッキした
ことにより、筐体内部の電子部品を出入りする電磁波を
遮蔽する。
【0030】コンピュータ本体3、ディスプレイ5及び
プリンタ11の筐体では、侵入する電磁波を、まず、第
1導電性金属板20により遮蔽する。そして、第1導電
性金属板20を透過した電磁波は、第1導電性金属板2
0及び第2導電性金属板21の間で拡散して弱められ
る。さらに、弱められた電磁波は、第2導電性金属板2
1で遮蔽される。従って、二重の導電性金属板を設け、
二重の導電性金属板の間に空間を空けたことにより、導
電性金属板を一枚しか設けない場合及び導電性薄膜を無
電解メッキした場合よりも筐体内部の電子部品に侵入す
る電磁波を遮蔽する効果が優れている。なお、筐体内部
の電子部品から漏洩した電磁波は、第2導電性金属板2
1、第1導電性金属板20及び第2導電性金属板21の
間の空間、第1導電性金属板20の順に透過していく内
に遮蔽される。
【0031】しかし、RDドライブ9及びマウス13の
ように容積が比較的小さくて、導電性金属板を二重に設
けることが難しいものは、本実施例のように、導電性薄
膜を無電解メッキした方が好適である。また、ディスプ
レイ5においては、前面ガラス6aの裏面に、導電性I
n2O3膜の透明導電性皮膜6bを形成してあり、ブラウ
ン管などの部品を出入りする電磁波を遮蔽する。また、
電磁波が強いため、透明導電性皮膜6bを簡単に透過し
てしまう場合は、透明導電性皮膜6bの厚みを増やせば
よい。
【0032】キーボード7は、電磁波シールド効果を有
する粒径が極めて小さいフェライト超微粒子を分散させ
たポリエチレンなどで形成されたキーボードカバー8に
覆われており、キーボード7の内部の電子部品を出入り
する電磁波を遮蔽する。また、ポリエチレンは、本来の
弾性(すなわち、引っ張りや圧縮に対する復元力)を十
分に備えており、キーボードカバー8の上からキー7b
をタイピングできる。
【0033】接続ケーブル30においては、ケーブル部
30aの導体39と、コネクタ部30bの導体37とに
よって、信号線38を出入りする電磁波を遮蔽する。上
記のように、コンピュータシステム1は、各々の機器及
び接続ケーブル30に適したように電磁波シールド手段
が設けられてると共に、各々の電磁波シールド手段は、
電気的にすべての機器及び接続ケーブル30を取り囲む
ように結合されている。従って、コンピュータシステム
1の筐体内部の電子部品及び接続ケーブル30を出入り
する電磁波は、いずれの箇所にも漏れなく設けられた電
磁波シールド手段に遮蔽されるという効果がある。
【0034】本発明の一実施例について説明したが、本
発明はこれに限らず、さらに種々なる態様にてこれを実
施することができる。本実施例のコンピュータ本体3、
ディスプレイ5及びプリンタ11の筐体の電磁波シール
ド手段は、第1導電性金属板20及び第2導電性金属板
21により構成されているが、RDドライブ9のよう
に、筐体の内側表面へ電磁シールド層となる導電性薄膜
45を無電解メッキした電磁波シールド手段としてもよ
い。
【0035】接続ケーブル30は、電磁波シールドとな
る導体37及び39を外殻31及び外皮41の内部に設
ける代わりに、外殻31及び外皮41の上に導電性薄膜
45を無電解メッキしてもよい。本発明の実施例の筐体
を形成するプラスチックは、ABS樹脂などを用いるこ
とができるが、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリカーボネー
ト、ポリオキシメチレンなどの熱可塑性樹脂を用いても
よい。あるいは、プラスチック材の加工において、材料
の塑性変形を利用しない場合は、フェノール系樹脂、ユ
リア系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂といった
熱効果性樹脂やこれら熱効果性樹脂にセルロース樹脂、
ガラス樹脂などを加えた強化プラスチックなどを用いて
もよい。
【0036】また、プラスチック筐体以外にも、例え
ば、電磁波が透過する木材や紙などの他の材料からなる
筐体を用いてもよい。また、導電性材料からなる筐体を
用いれば、より電磁波シールド効果を高めることができ
る。本発明の実施例の透明導電性皮膜6bは、導電性I
n2O3膜を用いたが、それ以外にも、導電性SnO2
膜、導電性ZnO膜、Ag膜などの透明導電性皮膜を形
成したものを使用してもよい。
【0037】本発明の実施例の前面ガラス6aは、透明
プラスチック材であってもよい。本発明の実施例のキー
ボードカバー8は、フェライト超微粒子を分散させたポ
リエチレンなどの樹脂を形成したものであるが、他の超
微粒子を用いても電磁波シールド効果があればよく、例
えば、Al、Fe、Co、Ni、Cuなどの金属や、カ
ーボンブラック、あるいは遠赤外線セラミックスなどで
あってもよい。また、ポリエチレンの樹脂は、他の樹脂
でもよく、例えば、他の炭化水素系樹脂(ポリプロピレ
ン、ポリスチレンなど)、また含ハロゲン系樹脂(ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなど)、アクリル系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリ
コン系樹脂などの合成樹脂であってもよい。
【0038】本発明の実施例の導電性薄膜45は、無電
解メッキにより形成されたものであるが、例えば、金属
溶射、金属蒸着で形成してもよい。また、導電性薄膜4
5の代わりに、導電性塗料を塗布したものでもよい。本
発明の実施例の各機器及び接続ケーブル30の電磁波シ
ールド手段に、アースを付け加えることで、電磁波シー
ルド効果をさらに高めてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のコンピュータシステム1を表し、
(a)は斜視図を、(b)はブロック図を示すものであ
る。
【図2】 実施例のコンピュータ本体3の筐体15の断
面を表し、(a)は斜視模式図を、(b)は筐体15に
取り付けた固定具19の拡大図を示すものである。
【図3】 実施例の接続ケーブル30と、コンピュータ
本体3の筐体15及びRDドライブ9の筐体43の背面
との縦端面を示す模式図である。
【図4】 実施例のディスプレイ5の上部の縦端面を示
す模式図である。
【図5】 実施例のキーボード7及びキーボードカバー
8を表し、(a)は斜視図を、(b)は図5(a)のA
−A端面図を示すものである。
【図6】 実施例の電磁波シールド材23を表し、
(a)は縦断面図を、(b)は平面図を、(c)は使用
状態の断面図を示すものである。
【符号の説明】
1・・・コンピュータシステム、3・・・コンピュータ
本体、5・・・ディスプレイ、5a・・・筐体、6a・
・・前面ガラス、6b・・・透明導電性皮膜、7・・・
キーボード、8・・・キーボードカバー、9・・・リム
ーバブルディスクドライブ、11・・・プリンタ、13
・・・マウス、17・・・筐体、20・・・第1導電性
金属板、21・・・第2導電性金属板、23・・・電磁
波シールド材、30・・・接続ケーブル、33・・・背
面パネル、35・・・コネクタ受け部、37・・・導
体、39・・・導体、43・・・筐体、45・・・導電
性薄膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、コンピュータ本体、ディス
    プレイ及びキーボードと、これら機器を接続する接続ケ
    ーブルとを備えたコンピュータシステムにおいて、 前記コンピュータ本体を単体で電磁波シールドするコン
    ピュータシールド手段と、 前記ディスプレイを単体で電磁波シールドするディスプ
    レイシールド手段と、 前記キーボードを単体で電磁波シールドするキーボード
    シールド手段と、 前記接続ケーブルを単体で電磁波シールドするケーブル
    シールド手段とを備えると共に、 前記各シールド手段同士を電気的に接続させることによ
    って、システム全体を電磁波シールドしたことを特徴と
    するコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンピュータシステムに
    おいて、 前記コンピュータシールド手段を、前記コンピュータ本
    体の筐体に、内部のCPU等の部品を包み込む様に連続
    した導電層を備えさせることによって構成し、 前記ディスプレイシールド手段を、前記ディスプレイの
    正面ガラスに透明導電性皮膜を施すと共に、該正面ガラ
    スを装着されたディスプレイ筐体に内部のブラウン管等
    の部品を包み込む様に連続した導電層を備えさせ、該デ
    ィスプレイ筐体の導電層と前記正面ガラスの透明導電性
    皮膜とを電気的に接続させることによって構成し、 前記キーボードシールド手段を、前記キーボードの上面
    を可撓性材料で形成されたキーボードカバーで覆うと共
    に、該キーボードカバーに導電層を備えさせることによ
    って構成し、 前記ケーブルシールド手段を、前記接続ケーブルを、コ
    ネクタ部を含めて全体を取り囲む様に導電層を備えさせ
    ることによって構成したことを特徴とするコンピュータ
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコンピュータシステムに
    おいて、前記接続ケーブルを着脱自在に接続するコネク
    タ部分を備える機器には、該コネクタ部分に各機器が備
    える前記導電層と電気的に導通された導電性コネクタ受
    けを備えさせ、前記接続ケーブルを接続したとき、ケー
    ブル側のコネクタ部を取り巻く導電層と前記導電性コネ
    クタ受けとを接触させることによって、各機器の導電層
    と接続ケーブルの導電層とが電気的に連続化されること
    を特徴とするコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3のいずれか記載のコンピ
    ュータシステムにおいて、前記キーボードカバーは、透
    明な可撓性樹脂に導電性材料の超微粒子を分散して混入
    させたもので形成され、キーボード上面に対して着脱自
    在とされていることを特徴とするコンピュータシステ
    ム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8143844B2 (en) 2007-01-19 2012-03-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Charging device
US8759725B2 (en) 2006-12-22 2014-06-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Temperature control device and article having the same
US10257884B2 (en) 2007-09-13 2019-04-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and heating system

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