JPH10169681A - 片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組合わせ構造 - Google Patents
片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組合わせ構造Info
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- JPH10169681A JPH10169681A JP8344479A JP34447996A JPH10169681A JP H10169681 A JPH10169681 A JP H10169681A JP 8344479 A JP8344479 A JP 8344479A JP 34447996 A JP34447996 A JP 34447996A JP H10169681 A JPH10169681 A JP H10169681A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 片貼り式湿式摩擦係合装置の解放状態での内
歯ディスクと外歯ディスクの回転速度の差による各摩擦
面間の潤滑油の排除量の違いを解消し、ディスクの偏
在、ドラグトルクの増大を防ぐこと。 【解決手段】 内歯ディスク12と外歯ディスク13
は、軸方向一方側に摩擦材121,131がそれぞれ固
着されている。摩擦係合装置の解放状態で、内歯ディス
ク12が外歯ディスク13より高速で回転する場合、外
歯ディスク13に固着された摩擦材131に、内径部か
ら外径部に連通し内歯ディスク12の回転方向に倣って
傾斜させた溝が形成されており、内歯ディスク12に固
着された摩擦材121には、傾斜しない溝が形成されて
いる。その結果、外歯ディスク13の摩擦面から油が排
除され易くなり、ディスクの偏在、ドラグトルクの増大
が防がれる。
歯ディスクと外歯ディスクの回転速度の差による各摩擦
面間の潤滑油の排除量の違いを解消し、ディスクの偏
在、ドラグトルクの増大を防ぐこと。 【解決手段】 内歯ディスク12と外歯ディスク13
は、軸方向一方側に摩擦材121,131がそれぞれ固
着されている。摩擦係合装置の解放状態で、内歯ディス
ク12が外歯ディスク13より高速で回転する場合、外
歯ディスク13に固着された摩擦材131に、内径部か
ら外径部に連通し内歯ディスク12の回転方向に倣って
傾斜させた溝が形成されており、内歯ディスク12に固
着された摩擦材121には、傾斜しない溝が形成されて
いる。その結果、外歯ディスク13の摩擦面から油が排
除され易くなり、ディスクの偏在、ドラグトルクの増大
が防がれる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートマティック
トランスミッション等に使用される摩擦係合装置の技術
分野に属する。
トランスミッション等に使用される摩擦係合装置の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】摩擦係合装置は、いずれも
回転運動するように支持されて摩擦材が固着された板
(摩擦板)と、相手板(メイティングプレート)が互い
に押し付けられたときに、摩擦力によってトルクが伝達
されるようにしたものである。このような摩擦係合時に
は、摩擦によって大きな熱量が発生するが、その熱量を
速やかに外部に放散することはできない。従って、摩擦
板と相手板には、発熱開始後、或る時間、吸熱する機能
が要求される。ところで、摩擦材は、通常、断熱性を有
するので、摩擦熱はその背後の板には殆ど伝達されず、
専ら相手板に伝達されることになる。従って、摩擦材が
板の両面に固着された摩擦板と、摩擦材が固着されてい
ない相手板の組合わせからなる「両貼り式」摩擦係合装
置の場合は、摩擦板は殆ど吸熱に寄与しないので、摩擦
係合装置が占める全体容積に対する吸熱容量という意味
においては、摩擦板の容積は無駄になっている。
回転運動するように支持されて摩擦材が固着された板
(摩擦板)と、相手板(メイティングプレート)が互い
に押し付けられたときに、摩擦力によってトルクが伝達
されるようにしたものである。このような摩擦係合時に
は、摩擦によって大きな熱量が発生するが、その熱量を
速やかに外部に放散することはできない。従って、摩擦
板と相手板には、発熱開始後、或る時間、吸熱する機能
が要求される。ところで、摩擦材は、通常、断熱性を有
するので、摩擦熱はその背後の板には殆ど伝達されず、
専ら相手板に伝達されることになる。従って、摩擦材が
板の両面に固着された摩擦板と、摩擦材が固着されてい
ない相手板の組合わせからなる「両貼り式」摩擦係合装
置の場合は、摩擦板は殆ど吸熱に寄与しないので、摩擦
係合装置が占める全体容積に対する吸熱容量という意味
においては、摩擦板の容積は無駄になっている。
【0003】「両貼り式」摩擦係合装置の上記のような
問題に対処したのが、本発明が対象とする「片貼り式」
摩擦係合装置であり、ここでは、摩擦板とメイティング
プレートという区別はなく、すべてのプレートの摩擦材
が固着された片面が摩擦材面として、他方の片面がメー
ティング面として、機能するようになっている。従っ
て、全部のプレートが吸熱能力を有するので、摩擦係合
装置の容積を有効に活用することができる。
問題に対処したのが、本発明が対象とする「片貼り式」
摩擦係合装置であり、ここでは、摩擦板とメイティング
プレートという区別はなく、すべてのプレートの摩擦材
が固着された片面が摩擦材面として、他方の片面がメー
ティング面として、機能するようになっている。従っ
て、全部のプレートが吸熱能力を有するので、摩擦係合
装置の容積を有効に活用することができる。
【0004】図9に、片貼り式湿式摩擦係合装置10を
示す。この片貼り式湿式摩擦係合装置10は、ハブ96
にスプライン嵌合する内歯ディスク92と、ドラム97
にスプライン嵌合する外歯ディスク93とが交互に配設
されてなる。内歯ディスク92、及び外歯ディスク93
には、軸方向一方側に摩擦材921,931が固着され
ている。油圧作動式ピストン98が軸方向に移動すると
内歯ディスク92と外歯ディスク93とが係合してトル
クの伝達が行なわれる。なお、オートマティックトラン
スミッションに使用される摩擦係合装置の場合は、摩擦
面には、冷却のために潤滑油が供給されており、「湿
式」摩擦係合装置となっている。
示す。この片貼り式湿式摩擦係合装置10は、ハブ96
にスプライン嵌合する内歯ディスク92と、ドラム97
にスプライン嵌合する外歯ディスク93とが交互に配設
されてなる。内歯ディスク92、及び外歯ディスク93
には、軸方向一方側に摩擦材921,931が固着され
ている。油圧作動式ピストン98が軸方向に移動すると
内歯ディスク92と外歯ディスク93とが係合してトル
クの伝達が行なわれる。なお、オートマティックトラン
スミッションに使用される摩擦係合装置の場合は、摩擦
面には、冷却のために潤滑油が供給されており、「湿
式」摩擦係合装置となっている。
【0005】図10の内歯ディスク102と外歯ディス
ク103、図11の内歯ディスク112と、外歯ディス
ク113の各組合わせは、図9の内歯ディスク92及び
外歯ディスク93の従来の態様の2つの例を図示したも
のである。
ク103、図11の内歯ディスク112と、外歯ディス
ク113の各組合わせは、図9の内歯ディスク92及び
外歯ディスク93の従来の態様の2つの例を図示したも
のである。
【0006】片貼り式湿式摩擦係合装置10において、
内歯ディスク92と外歯ディスク93が係合していない
解放状態では、内歯ディスク92と外歯ディスク93
は、それぞれ異なる速度で回転している。通常、エンジ
ンのような駆動側に連結されているディスクが、被駆動
側のディスクより高速で回転する。解放状態では、内歯
ディスク92の摩擦材921は外歯ディスク93の、通
常、スチールからなる相手面と対向し、摩擦材921と
相手面の間には、潤滑油を介して摩擦面94が形成され
る。外歯ディスク93の摩擦材931は、内歯ディスク
92の相手面と対向し、摩擦材931と相手面の間に
も、潤滑油を介して摩擦面95が形成される。
内歯ディスク92と外歯ディスク93が係合していない
解放状態では、内歯ディスク92と外歯ディスク93
は、それぞれ異なる速度で回転している。通常、エンジ
ンのような駆動側に連結されているディスクが、被駆動
側のディスクより高速で回転する。解放状態では、内歯
ディスク92の摩擦材921は外歯ディスク93の、通
常、スチールからなる相手面と対向し、摩擦材921と
相手面の間には、潤滑油を介して摩擦面94が形成され
る。外歯ディスク93の摩擦材931は、内歯ディスク
92の相手面と対向し、摩擦材931と相手面の間に
も、潤滑油を介して摩擦面95が形成される。
【0007】一般に、摩擦面に介在する潤滑油は、摩擦
材及び対向するスチール面の回転にともなって回転運動
をするが、摩擦材は、多くの場合、多孔質材等で形成さ
れているので、摩擦材に対向する相手面と比較して、潤
滑油との粘着性が高い。そのため、潤滑油の回転速度
は、対向する相手面の回転速度よりも、摩擦材の回転速
度の影響を受けやすい。摩擦面に介在する潤滑油は、デ
ィスクの回転運動による遠心力の作用で摩擦面から半径
方向外側に排除されようとするが、この傾向は、当然、
回転速度が速い程、大きい。
材及び対向するスチール面の回転にともなって回転運動
をするが、摩擦材は、多くの場合、多孔質材等で形成さ
れているので、摩擦材に対向する相手面と比較して、潤
滑油との粘着性が高い。そのため、潤滑油の回転速度
は、対向する相手面の回転速度よりも、摩擦材の回転速
度の影響を受けやすい。摩擦面に介在する潤滑油は、デ
ィスクの回転運動による遠心力の作用で摩擦面から半径
方向外側に排除されようとするが、この傾向は、当然、
回転速度が速い程、大きい。
【0008】遠心力によって摩擦面から潤滑油が排除さ
れる傾向が強くなって、排除量が供給量よりも多くなる
と、摩擦面の潤滑油の空気の含有量が多くなる。摩擦係
合装置におけるいわゆる「ドラグトルク」は潤滑油の剪
断抵抗力によるものであるが、摩擦面の潤滑油の空気の
含有量が多くなると、剪断抵抗力は小さくなり、その結
果、ドラグトルクは小さくなる。一方、潤滑油の排除性
が弱い場合は、ドラグトルクは大きくなる。
れる傾向が強くなって、排除量が供給量よりも多くなる
と、摩擦面の潤滑油の空気の含有量が多くなる。摩擦係
合装置におけるいわゆる「ドラグトルク」は潤滑油の剪
断抵抗力によるものであるが、摩擦面の潤滑油の空気の
含有量が多くなると、剪断抵抗力は小さくなり、その結
果、ドラグトルクは小さくなる。一方、潤滑油の排除性
が弱い場合は、ドラグトルクは大きくなる。
【0009】ところで、摩擦面において油の排除性が強
い場合は、弱い場合と比較して、相対的に油膜圧力が低
い。図9において、内歯ディスク92が外歯ディスク9
3より高速で回転している場合には、摩擦面94では摩
擦材921が対向する外歯ディスク93の相手面より高
速で回転し、摩擦面95では摩擦材931は対向する内
歯ディスク92の相手面より低速で回転している。従っ
て、摩擦面94に介在する潤滑油の運動速度は、摩擦面
95に介在する潤滑油の運動速度より速い。
い場合は、弱い場合と比較して、相対的に油膜圧力が低
い。図9において、内歯ディスク92が外歯ディスク9
3より高速で回転している場合には、摩擦面94では摩
擦材921が対向する外歯ディスク93の相手面より高
速で回転し、摩擦面95では摩擦材931は対向する内
歯ディスク92の相手面より低速で回転している。従っ
て、摩擦面94に介在する潤滑油の運動速度は、摩擦面
95に介在する潤滑油の運動速度より速い。
【0010】従って、摩擦面94では、潤滑油の排除性
が強く潤滑油の油膜圧力は低くなる。一方、摩擦面95
では、潤滑油の排除性が弱いので、潤滑油の油膜圧力は
相対的に高い。内歯ディスク92及び外歯ディスク93
は、摩擦面94及び摩擦面95の間に位置するので、そ
れぞれの摩擦面に介在する油膜の圧力差によって、内歯
ディスク92及び外歯ディスク93は、より低圧な摩擦
面94側に偏在する傾向を持つ。
が強く潤滑油の油膜圧力は低くなる。一方、摩擦面95
では、潤滑油の排除性が弱いので、潤滑油の油膜圧力は
相対的に高い。内歯ディスク92及び外歯ディスク93
は、摩擦面94及び摩擦面95の間に位置するので、そ
れぞれの摩擦面に介在する油膜の圧力差によって、内歯
ディスク92及び外歯ディスク93は、より低圧な摩擦
面94側に偏在する傾向を持つ。
【0011】逆に、外歯ディスク93の方が内歯ディス
ク92より高速で回転している場合には、摩擦面94で
は摩擦材921が対向する外歯ディスク93の相手面よ
り低速で回転し、摩擦面95では摩擦材931は対向す
る内歯ディスク92の相手面より高速で回転している。
従って、摩擦面95に介在する潤滑油の運動速度は、摩
擦面94に介在する潤滑油の運動速度より速い。その結
果、摩擦面95では、潤滑油の排除性が強く、潤滑油の
油膜圧力は低くなる。一方、摩擦面94では、潤滑油の
排除性が弱いので、潤滑油の油膜圧力は相対的に高い。
従って、それぞれの摩擦面に介在する油膜の圧力差によ
って、内歯ディスク92及び外歯ディスク93は、より
低圧な摩擦面95側に偏在する傾向になる。
ク92より高速で回転している場合には、摩擦面94で
は摩擦材921が対向する外歯ディスク93の相手面よ
り低速で回転し、摩擦面95では摩擦材931は対向す
る内歯ディスク92の相手面より高速で回転している。
従って、摩擦面95に介在する潤滑油の運動速度は、摩
擦面94に介在する潤滑油の運動速度より速い。その結
果、摩擦面95では、潤滑油の排除性が強く、潤滑油の
油膜圧力は低くなる。一方、摩擦面94では、潤滑油の
排除性が弱いので、潤滑油の油膜圧力は相対的に高い。
従って、それぞれの摩擦面に介在する油膜の圧力差によ
って、内歯ディスク92及び外歯ディスク93は、より
低圧な摩擦面95側に偏在する傾向になる。
【0012】このようなディスクの偏在現象が起きる
と、摩擦による発熱が偏った場所で発生することにな
り、摩擦材や潤滑油の劣化、摩擦係合装置の耐用年数の
低下等の原因となり、好ましくない。さらに、このよう
なディスクの偏在現象は、ドラグトルクを比較的大きく
する結果にもつながる。ところが、従来の片貼り式湿式
摩擦係合装置においては、図10,11に示すように、
同一の溝形状の摩擦材を使用することが当然とされてお
り、その結果、以上のような問題に全く対処することが
できない。
と、摩擦による発熱が偏った場所で発生することにな
り、摩擦材や潤滑油の劣化、摩擦係合装置の耐用年数の
低下等の原因となり、好ましくない。さらに、このよう
なディスクの偏在現象は、ドラグトルクを比較的大きく
する結果にもつながる。ところが、従来の片貼り式湿式
摩擦係合装置においては、図10,11に示すように、
同一の溝形状の摩擦材を使用することが当然とされてお
り、その結果、以上のような問題に全く対処することが
できない。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向一方側
に摩擦材が固着された内歯ディスクと外歯ディスクが交
互に配設されてなる片貼り式湿式摩擦係合装置におい
て、前記内歯ディスクと外歯ディスクの摩擦材には、そ
れぞれ異なるパターンの溝が形成され、摩擦係合装置の
解放状態において、遅く回転する方のディスクの摩擦材
からの油の排除を促進するようにしたことを特徴とする
片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組合わせ構造によ
り、前記の課題を解決した。
に摩擦材が固着された内歯ディスクと外歯ディスクが交
互に配設されてなる片貼り式湿式摩擦係合装置におい
て、前記内歯ディスクと外歯ディスクの摩擦材には、そ
れぞれ異なるパターンの溝が形成され、摩擦係合装置の
解放状態において、遅く回転する方のディスクの摩擦材
からの油の排除を促進するようにしたことを特徴とする
片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組合わせ構造によ
り、前記の課題を解決した。
【0014】本発明の具体的実施の形態としては、溝の
本数を増減させること、溝の傾斜の方向を工夫すること
等によって、遅く回転する方のディスクの摩擦面におけ
る油の排除性を高める。
本数を増減させること、溝の傾斜の方向を工夫すること
等によって、遅く回転する方のディスクの摩擦面におけ
る油の排除性を高める。
【0015】
【作用】内歯ディスク及び外歯ディスクが係合していな
い解放状態において、内歯ディスク及び外歯ディスクに
固着された摩擦材に、異なるパターンの溝を形成するこ
とによって、油の排除性を調整することができ、その結
果、それぞれのディスクの回転速度の違いによって引き
起こされる潤滑油の油膜圧力差によるディスクの偏在が
防止され、且つ、ドラグトルクが低減される。
い解放状態において、内歯ディスク及び外歯ディスクに
固着された摩擦材に、異なるパターンの溝を形成するこ
とによって、油の排除性を調整することができ、その結
果、それぞれのディスクの回転速度の違いによって引き
起こされる潤滑油の油膜圧力差によるディスクの偏在が
防止され、且つ、ドラグトルクが低減される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図7によって説明する。図1乃至図7は、内歯ディ
スク及び外歯ディスクの摩擦材に異なるパターンの溝を
形成した、ディスクの組合わせの例を示している。
乃至図7によって説明する。図1乃至図7は、内歯ディ
スク及び外歯ディスクの摩擦材に異なるパターンの溝を
形成した、ディスクの組合わせの例を示している。
【0017】まず、図1は、解放状態で、内歯ディスク
12が外歯ディスク13より高速で回転する片貼り式湿
式摩擦係合装置において、遅く回転する方の外歯ディス
ク13の摩擦材131には、内径部から外径部に連通
し、内歯ディスクの回転方向に倣って傾斜させた溝構造
を、内歯ディスク12の摩擦材121には、図10に示
される従来の溝構造を、それぞれ持たせた各ディスクの
正面図である。ここで、「回転方向に倣って」というの
は、回転によって運動を与えられた油が遠心力を受けて
内側から外側へ向かって移動するときにその動きを妨げ
ない方向をいう。「回転方向に逆らって」とは この逆
であることはいうまでもない。このように、外歯ディス
ク13の摩擦材131に形成した溝を回転方向に倣って
傾斜させたことによって、遠心力のみならず、油の剪断
力をも利用して、油は内歯ディスク12の回転に伴って
摩擦面から抜けやすくなるから、図9における摩擦面9
5の潤滑油が排除されやすくなる。その結果、従来の技
術の欄で説明したような摩擦面間の油膜圧力の不均衡が
解消され、ディスクの偏在が防止され、且つ、ドラグト
ルクが低減される。
12が外歯ディスク13より高速で回転する片貼り式湿
式摩擦係合装置において、遅く回転する方の外歯ディス
ク13の摩擦材131には、内径部から外径部に連通
し、内歯ディスクの回転方向に倣って傾斜させた溝構造
を、内歯ディスク12の摩擦材121には、図10に示
される従来の溝構造を、それぞれ持たせた各ディスクの
正面図である。ここで、「回転方向に倣って」というの
は、回転によって運動を与えられた油が遠心力を受けて
内側から外側へ向かって移動するときにその動きを妨げ
ない方向をいう。「回転方向に逆らって」とは この逆
であることはいうまでもない。このように、外歯ディス
ク13の摩擦材131に形成した溝を回転方向に倣って
傾斜させたことによって、遠心力のみならず、油の剪断
力をも利用して、油は内歯ディスク12の回転に伴って
摩擦面から抜けやすくなるから、図9における摩擦面9
5の潤滑油が排除されやすくなる。その結果、従来の技
術の欄で説明したような摩擦面間の油膜圧力の不均衡が
解消され、ディスクの偏在が防止され、且つ、ドラグト
ルクが低減される。
【0018】次に、図2は、解放状態で、外歯ディスク
23の方が内歯ディスク22より高速で回転する片貼り
式湿式摩擦係合装置において、内歯ディスク22の摩擦
材221には、内径部から外径部に連通し、外歯ディス
ク23の回転方向へ倣って傾斜させた溝構造を、外歯デ
ィスク23の摩擦材231には、図10に示される従来
の溝構造を、それぞれ持たせた各ディスクの正面図であ
る。内歯ディスク22の摩擦材221に形成した溝を外
歯ディスクの回転方向に倣って傾斜させたことによっ
て、油は外歯ディスク23の回転に伴って摩擦面から抜
けやすくなるから、図9における摩擦面94の潤滑油が
排除されやすくなる。その結果、図1の場合と同様に、
従来の技術の欄で説明したような摩擦面間の油膜圧力の
不均衡が解消され、ディスクの偏在が防止され、且つ、
ドラグトルクが低減される。
23の方が内歯ディスク22より高速で回転する片貼り
式湿式摩擦係合装置において、内歯ディスク22の摩擦
材221には、内径部から外径部に連通し、外歯ディス
ク23の回転方向へ倣って傾斜させた溝構造を、外歯デ
ィスク23の摩擦材231には、図10に示される従来
の溝構造を、それぞれ持たせた各ディスクの正面図であ
る。内歯ディスク22の摩擦材221に形成した溝を外
歯ディスクの回転方向に倣って傾斜させたことによっ
て、油は外歯ディスク23の回転に伴って摩擦面から抜
けやすくなるから、図9における摩擦面94の潤滑油が
排除されやすくなる。その結果、図1の場合と同様に、
従来の技術の欄で説明したような摩擦面間の油膜圧力の
不均衡が解消され、ディスクの偏在が防止され、且つ、
ドラグトルクが低減される。
【0019】次に、図3の各ディスクは、図1と同じ条
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第2実施形態である。外歯ディス
ク33の摩擦材331には、図1の摩擦材131と同様
の溝が形成され、内歯ディスク32の摩擦材321に
は、図11の従来のディスクの摩擦材と同様の溝が形成
されている。効果は図1の場合と同様である。
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第2実施形態である。外歯ディス
ク33の摩擦材331には、図1の摩擦材131と同様
の溝が形成され、内歯ディスク32の摩擦材321に
は、図11の従来のディスクの摩擦材と同様の溝が形成
されている。効果は図1の場合と同様である。
【0020】次に、図4の各ディスクは、図2と同じ条
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第2実施形態である。内歯ディス
ク42の摩擦材421には、図2の摩擦材221と同様
の溝が形成され、外歯ディスク43の摩擦材431に
は、図11の従来のディスクの摩擦材と同様の溝が形成
されている。効果は図2の場合と同様である。
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第2実施形態である。内歯ディス
ク42の摩擦材421には、図2の摩擦材221と同様
の溝が形成され、外歯ディスク43の摩擦材431に
は、図11の従来のディスクの摩擦材と同様の溝が形成
されている。効果は図2の場合と同様である。
【0021】次に、図5の各ディスクは、図1と同じ条
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第3実施形態である。内歯ディス
ク52の摩擦材521には図10に示されるディスクの
溝が、外歯ディスク53の摩擦材531には図11に示
されるディスクの溝が、それぞれ形成されている。この
ように、外歯ディスク53の摩擦材531に、内歯ディ
スク52の摩擦材521よりも多くの溝を形成すること
により、遠心力によって潤滑油が排除される断面積が大
きくなり、その結果、回転速度の違いにも拘らず、潤滑
油の排除量を、摩擦面94と摩擦面95において、略同
等にすることができる。
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第3実施形態である。内歯ディス
ク52の摩擦材521には図10に示されるディスクの
溝が、外歯ディスク53の摩擦材531には図11に示
されるディスクの溝が、それぞれ形成されている。この
ように、外歯ディスク53の摩擦材531に、内歯ディ
スク52の摩擦材521よりも多くの溝を形成すること
により、遠心力によって潤滑油が排除される断面積が大
きくなり、その結果、回転速度の違いにも拘らず、潤滑
油の排除量を、摩擦面94と摩擦面95において、略同
等にすることができる。
【0022】次に、図6の各ディスクは、図1と同じ条
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第4実施形態である。外歯ディス
ク63の摩擦材631にはディスクの回転方向に倣って
傾斜させた溝構造を、内歯ディスク62の摩擦材621
には外歯ディスク63の摩擦材631の溝と逆に、ディ
スクの回転方向に逆らって傾斜させた溝構造を、それぞ
れ具えさせた。効果は図1の場合と同じであるが、内歯
ディスク62の摩擦材621に形成した溝を回転方向に
逆らって傾斜させたことによって、摩擦面94の潤滑油
を排除しにくくし、それによって摩擦面間の油の排出の
度合いを著しく変えることができるので、油膜圧力の不
均衡が効果的に解消され、ディスクの偏在が防止され、
且つ、ドラグトルクが低減される。
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第4実施形態である。外歯ディス
ク63の摩擦材631にはディスクの回転方向に倣って
傾斜させた溝構造を、内歯ディスク62の摩擦材621
には外歯ディスク63の摩擦材631の溝と逆に、ディ
スクの回転方向に逆らって傾斜させた溝構造を、それぞ
れ具えさせた。効果は図1の場合と同じであるが、内歯
ディスク62の摩擦材621に形成した溝を回転方向に
逆らって傾斜させたことによって、摩擦面94の潤滑油
を排除しにくくし、それによって摩擦面間の油の排出の
度合いを著しく変えることができるので、油膜圧力の不
均衡が効果的に解消され、ディスクの偏在が防止され、
且つ、ドラグトルクが低減される。
【0023】次に、図7の各ディスクは、図2と同じ条
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第3実施形態である。内歯ディス
ク72の摩擦材721にはディスクの回転方向に倣って
傾斜させた溝構造を、外歯ディスク73の摩擦材731
には内歯ディスク72の摩擦材721の溝と逆に、ディ
スクの回転方向に逆らって傾斜させた溝構造を、それぞ
れ具えさせた。効果は図2の場合と同じであるが、外歯
ディスク73の摩擦材731に形成した溝を回転方向に
逆らって傾斜させたことによって、摩擦面95の潤滑油
を排除しにくくし、それによって摩擦面間の油の排出の
度合いを著しく変えることができるので、油膜圧力の不
均衡がより効果的に解消され、ディスクの偏在が防止さ
れ、且つ、ドラグトルクが低減される。
件の片貼り式湿式摩擦係合装置に使用される内歯ディス
ク及び外歯ディスクの第3実施形態である。内歯ディス
ク72の摩擦材721にはディスクの回転方向に倣って
傾斜させた溝構造を、外歯ディスク73の摩擦材731
には内歯ディスク72の摩擦材721の溝と逆に、ディ
スクの回転方向に逆らって傾斜させた溝構造を、それぞ
れ具えさせた。効果は図2の場合と同じであるが、外歯
ディスク73の摩擦材731に形成した溝を回転方向に
逆らって傾斜させたことによって、摩擦面95の潤滑油
を排除しにくくし、それによって摩擦面間の油の排出の
度合いを著しく変えることができるので、油膜圧力の不
均衡がより効果的に解消され、ディスクの偏在が防止さ
れ、且つ、ドラグトルクが低減される。
【0024】図8は、本発明の実施形態と従来の比較例
について、相対回転数とドラグトルクの関係を示した図
である。図8中の1乃至7及び10,11は、それぞ
れ、図1乃至図7及び図10,11で示した各ディスク
を使用した場合の、相対回転数とドラグトルクの関係を
示す。これによって、本発明によれば、ドラグトルクを
低減させる効果があることがわかる。その理由は、ディ
スクの偏在がなくなることによって、一方のディスクが
他方のディスクによって引き摺られる割合が低下するこ
とによるものと思われる。
について、相対回転数とドラグトルクの関係を示した図
である。図8中の1乃至7及び10,11は、それぞ
れ、図1乃至図7及び図10,11で示した各ディスク
を使用した場合の、相対回転数とドラグトルクの関係を
示す。これによって、本発明によれば、ドラグトルクを
低減させる効果があることがわかる。その理由は、ディ
スクの偏在がなくなることによって、一方のディスクが
他方のディスクによって引き摺られる割合が低下するこ
とによるものと思われる。
【0025】回転方向に倣う溝を形成した摩擦板は係合
初期の摩擦係数が高く食いつきが強いが、逆に回転方向
に逆らう溝を形成した摩擦板は係合初期の摩擦係数が低
く食いつきが弱いことが知られている。このように係合
初期の摩擦係数は、摩擦板に形成された溝形状の影響を
受けやすいことから、摩擦板の溝形状の設計によって、
摩擦特性をコントロールすることが可能である。従っ
て、本発明によれば、所望の摩擦特性に応じて、図1か
ら7に示すような溝の組合せを選択することができる。
初期の摩擦係数が高く食いつきが強いが、逆に回転方向
に逆らう溝を形成した摩擦板は係合初期の摩擦係数が低
く食いつきが弱いことが知られている。このように係合
初期の摩擦係数は、摩擦板に形成された溝形状の影響を
受けやすいことから、摩擦板の溝形状の設計によって、
摩擦特性をコントロールすることが可能である。従っ
て、本発明によれば、所望の摩擦特性に応じて、図1か
ら7に示すような溝の組合せを選択することができる。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、相対するディスクが係合していない解放状態におい
て、内歯ディスクと外歯ディスクの相対的回転速度の差
に起因する各摩擦面に介在する潤滑油の油膜圧力差によ
るディスクの偏在を防ぐことができるという効果を奏す
る。その結果、ドラグトルクを低減させることができ
る。また、必要とする摩擦特性に応じて溝形状を組合わ
せ、摩擦特性をコントロールすることができる。
ば、相対するディスクが係合していない解放状態におい
て、内歯ディスクと外歯ディスクの相対的回転速度の差
に起因する各摩擦面に介在する潤滑油の油膜圧力差によ
るディスクの偏在を防ぐことができるという効果を奏す
る。その結果、ドラグトルクを低減させることができ
る。また、必要とする摩擦特性に応じて溝形状を組合わ
せ、摩擦特性をコントロールすることができる。
【図1】 解放状態で内歯ディスクが外歯ディスクより
高速回転する場合の実施形態の正面図。
高速回転する場合の実施形態の正面図。
【図2】 解放状態で外歯ディスクが内歯ディスクより
高速回転する場合の実施形態の正面図。
高速回転する場合の実施形態の正面図。
【図3】 解放状態で外歯ディスクが内歯ディスクより
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
【図4】 解放状態で内歯ディスクが外歯ディスクより
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
【図5】 解放状態で内歯ディスクが外歯ディスクより
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
【図6】 解放状態で内歯ディスクが外歯ディスクより
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
【図7】 解放状態で外歯ディスクが内歯ディスクより
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
高速回転する場合のさらなる実施形態の正面図。
【図8】 本発明の実施形態と従来例の場合のドラグト
ルクの比較図。
ルクの比較図。
【図9】 片貼り式湿式摩擦係合装置の軸方向断面図。
【図10】従来のディスクの組合わせ構造の正面図。
【図11】他の従来のディスクの組合わせ構造の正面
図。
図。
10 片貼り式湿式摩擦係合装置 12,22,32,42,52,62,72 内歯ディ
スク 13,23,33,43,53,63,73 外歯ディ
スク
スク 13,23,33,43,53,63,73 外歯ディ
スク
Claims (5)
- 【請求項1】 軸方向一方側に摩擦材が固着された内歯
ディスクと外歯ディスクが交互に配設されてなる片貼り
式湿式摩擦係合装置において、 前記内歯ディスクと外歯ディスクの摩擦材には、それぞ
れ異なるパターンの溝が形成され、摩擦係合装置の解放
状態において、遅く回転する方のディスクの摩擦材から
の油の排除を促進するようにしたことを特徴とする、 片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組合わせ構造。 - 【請求項2】 解放状態において、遅く回転する方のデ
ィスクの摩擦材の溝の本数を速く回転する方のディスク
の溝の本数より多くした、請求項1の片貼り式湿式摩擦
係合装置の摩擦板の組合わせ構造。 - 【請求項3】 解放状態において、前記内歯ディスクが
速く回転する片貼り式湿式摩擦係合装置において、前記
外歯ディスクの摩擦材に形成された内径部から外径部に
連通する溝を内歯ディスクの回転方向に倣って傾斜させ
た、請求項1の片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組
合わせ構造。 - 【請求項4】 解放状態において、前記外歯ディスクが
速く回転する片貼り式湿式摩擦係合装置において、前記
内歯ディスクの摩擦材に形成された内径部から外径部に
連通する溝を外歯ディスクの回転方向に倣って傾斜させ
た、請求項1の片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組
合わせ構造。 - 【請求項5】 解放状態において、遅く回転する方のデ
ィスクの摩擦材の溝を回転方向に倣って傾斜させ、速く
回転する方のディスクの摩擦材の溝を回転方向に逆らっ
て傾斜させた、請求項1の片貼り式湿式摩擦係合装置の
摩擦板の組合わせ構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8344479A JPH10169681A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組合わせ構造 |
DE69708447T DE69708447T2 (de) | 1996-12-10 | 1997-12-09 | Nasse Reibscheibenkupplung |
EP97309930A EP0848176B1 (en) | 1996-12-10 | 1997-12-09 | Wet friction disc clutch |
US08/988,430 US6135256A (en) | 1996-12-10 | 1997-12-10 | Wet friction disc clutch |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8344479A JPH10169681A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組合わせ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10169681A true JPH10169681A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18369589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8344479A Pending JPH10169681A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | 片貼り式湿式摩擦係合装置の摩擦板の組合わせ構造 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6135256A (ja) |
EP (1) | EP0848176B1 (ja) |
JP (1) | JPH10169681A (ja) |
DE (1) | DE69708447T2 (ja) |
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CN109139733A (zh) * | 2018-11-09 | 2019-01-04 | 中国船舶重工集团公司第七0三研究所 | 一种高转速摩擦元件 |
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- 1996-12-10 JP JP8344479A patent/JPH10169681A/ja active Pending
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- 1997-12-09 EP EP97309930A patent/EP0848176B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-09 DE DE69708447T patent/DE69708447T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-12-10 US US08/988,430 patent/US6135256A/en not_active Expired - Fee Related
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