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JPH10151867A - 可逆性感熱記録媒体 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体

Info

Publication number
JPH10151867A
JPH10151867A JP9257627A JP25762797A JPH10151867A JP H10151867 A JPH10151867 A JP H10151867A JP 9257627 A JP9257627 A JP 9257627A JP 25762797 A JP25762797 A JP 25762797A JP H10151867 A JPH10151867 A JP H10151867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
acid
recording medium
layer
visible light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9257627A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Mitsuhashi
裕之 光橋
Ichiji Miyata
一司 宮田
Kenji Kono
研二 河野
Takanori Kamoto
貴則 加本
Yoshinori Yamamoto
芳典 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP9257627A priority Critical patent/JPH10151867A/ja
Priority to DE19742481A priority patent/DE19742481A1/de
Priority to US08/938,616 priority patent/US5981428A/en
Publication of JPH10151867A publication Critical patent/JPH10151867A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/244Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
    • G11B7/245Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing a polymeric component
    • GPHYSICS
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Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 視認性が良好で、多彩な背景色が使用可能な
可逆性感熱記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体上に、樹脂母材と樹脂母材中に分
散された有機低分子物質とを主成分としてなる透明度が
温度に依存して可逆的に変化する感熱層を設け、必要に
応じて保護層、中間層を、感熱層上、支持体下面、支持
体および各層間に適宜設けた可逆性感熱記録媒体におい
て、支持体、感熱層および必要に応じて適宜に設ける各
層の一部または全部に、可視光で励起し可視光で発光す
る蛍光体を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、温度に依存して
透明度が可逆的に変化する感熱層を有し、温度変化に基
づいて画像形成および消去を繰り返して行うことができ
る可逆性感熱記録媒体に関し、さらに詳しくは、視認性
に優れた前記の可逆性感熱記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報を可逆的に記録、消去するこ
とのできる感熱記録媒体としては、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル、ポリアミド等の樹脂母材中に高級アルコ−
ル、高級脂肪酸等の有機低分子を分散させた感熱層を有
するものがあり、画像形成および消去は、透明から白濁
または白濁から透明という温度による可逆的な透明度変
化を利用して行われている。
【0003】この種の感熱記録媒体においては、白濁部
分と透明部分の光散乱強度の差が大きいほど、記録され
た画像の視認性が良い。このため、視認性を良くする方
法として、母材や低分子の材料組成あるいは感熱層の厚
さを変えたり、母材中の低分子の分散状態をコントロ−
ルして白濁部分の光散乱強度を上げたり、透明部分の背
景の光散乱強度を下げたりして、白濁部分と透明部分の
光散乱強度の差を大きくすることが試みられている(特
開昭54−119377号、特開昭55−154198
号、特開昭64−14077号)。しかし、これらの方
法では、材料、加熱記録装置、製造設備等にそれぞれ制
約があり、視認性を良くするには限界がある。
【0004】そこで、近年、感熱層および感熱層上に設
けた保護層などに、蛍光色素を添加することで視認性を
向上させる方法が提案されている(特開平3−2533
88号、特開平7−101186号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、感熱層上に
設けた保護層に紫外線を吸収する材料を使用すると、紫
外線領域を励起波長に持つ蛍光体は発光の効率が悪くな
る。また、白濁部分と同程度の光散乱強度を持つ物を背
景にすると、白濁部分と透明部分の光散乱強度の差が少
なくなり、視認性が悪くなるという難点がある。
【0006】この発明はかかる現状に鑑み種々検討を行
った結果なされたもので、可逆性感熱記録媒体を構成す
る支持体、感熱層およびその他必要に応じて形成する層
の一部または全部に、可視光で励起し可視光で発光する
蛍光体を含有させることによって、白濁部分と透明部分
の光散乱強度の差を大きくし、視認性が良好で、多彩な
背景色が使用可能な可逆性感熱記録媒体を提供しようと
するものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】この発明の可逆性感熱記
録媒体は、支持体上に、樹脂母材と樹脂母材中に分散さ
れた有機低分子物質とを主成分としてなる透明度が温度
に依存して可逆的に変化する感熱層を設け、必要に応じ
て保護層、中間層を、感熱層上、支持体下面、支持体お
よび各層間に適宜に設けて、支持体、感熱層および必要
に応じて適宜に設ける各層の一部または全部に、可視光
で励起し可視光で発光する蛍光体を含有させている。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明において、可逆性感熱記
録媒体の感熱層などに含有させる蛍光体は、可視光で励
起し可視光で発行する蛍光体で、従来の蛍光体のように
紫外線領域を励起波長に持つものではない。このため、
たとえ感熱層上の保護層にアクリル系の樹脂のような紫
外線を吸収する材料を使用する、もしくは、アクリル系
樹脂のような紫外線を吸収する材料を用いた層自体に蛍
光体を含有させる等しても、発光の効率が悪くなること
がなく、紫外線量の少ない屋内等においても十分な効果
が得られる。また、白濁部分と同程度の光散乱強度を持
つものを背景にしても白濁部分と透明部分の光散乱強度
の差がより大きくなる。
【0009】従って、この可視光で励起し可視光で発光
する蛍光体を、可逆性感熱記録媒体の感熱層などに含有
させると、発光効率がよくて、白濁部分と透明部分の光
散乱強度の差が大きく、視認性が良好で、多彩な背景色
が使用可能な可逆性感熱記録媒体が得られる。
【0010】このような可視光で励起し可視光で発光す
る蛍光体は、発光波長が画像記録による白濁部分におい
て充分な散乱を示し、かつ視認性が向上する波長域であ
ることが好ましい。具体的には、4000Å以上900
0Å以下の可視光付近で発光するものが好ましい。ま
た、蛍光体の励起波長は、可逆性感熱記録媒体を構成す
る支持体、感熱層および必要に応じて適宜に設けられる
各層の透明材料によって吸収されない3000Å以上8
000Å以下の可視光で励起するものが好ましい。
【0011】このような可視光で励起し可視光で発光す
る蛍光体の具体例としては、例えば、ペリレン系染料と
してBASF社より販売されているLumongen
FYellow 083、Lumongen F Or
ange 240、Lumongen F Red 3
00、ナフタルイミド系染料としてBASF社より販売
されているLumongen F Violet 57
0等を挙げることができる。また、これらに限定される
ことなく、この発明では種々の蛍光体を使用することが
できる。
【0012】このような可視光で励起し可視光で発光す
る蛍光体は、可逆性感熱記録媒体の感熱層に限らず、可
逆性感熱記録媒体を構成する支持体に含有させてもよ
い。さらに、必要に応じて保護層、中間層などが、感熱
層上、支持体下面、支持体および各層間に適宜に設けら
れる場合は、これらの各層に含有させてもよい。また、
これら支持体、感熱層および必要に応じて適宜に設けら
れる各層のいずれかに含有させるだけでなく、複数の任
意の層にわたって含有させてもよい。
【0013】このように、可視光で励起し可視光で発光
する蛍光体を、可逆性感熱記録媒体を構成する支持体、
感熱層および必要に応じて適宜に設けられる各層の一部
または全部に含有させる際、蛍光体の含有量は、0.00
1%以上10%以下であることが好ましく、蛍光の効果
を充分に得るために0.01%以上とし、また効率的な蛍
光の効果を得るために1%以下とするのがより好まし
い。さらに、蛍光体の含有状態としては、いかなる状態
をとっても構わないが、含有する材料に溶解または粉体
として均一に分散していることが好ましい。
【0014】感熱層は、透明度が温度に依存して可逆的
に変化する層で、熱溶解性の有機低分子物質を樹脂母
材、溶剤および可視光で励起し可視光で発光する蛍光体
などその他の必要成分とともに混合して感熱塗料を調製
し、これを支持体上に塗布、乾燥して形成される。この
ようにして形成された感熱層は、サ−マルヘッドや加熱
ドラムなどで加熱すると、熱溶解性有機低分子物質が樹
脂母材の存在下で相互に溶け合って一様な膜となり、粒
子表面で生じていた光の散乱効果がなくなって透明化す
る。
【0015】この感熱層に使用される樹脂母材として
は、有機低分子物質を均一に分散保持した層を形成する
ものであり、透明時の記録層の透明度に大きく影響する
ため、透明性が高く、機械的に安定でかつ成膜性に優れ
た樹脂が好ましい。
【0016】このような樹脂としては、たとえば、ポリ
塩化ビニル,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ−ル共重合体,塩化ビ
ニル−酢酸ビニル−アクリル共重合体,塩化ビニル−ア
クリレ−ト共重合体などの塩化ビニル系共重合体、ポリ
塩化ビニリデン,塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合
体,塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体などの
塩化ビニリデン系共重合体、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリレ−トまたはポリメタアクリレ−ト、ア
クリレ−ト−メタクリレ−ト共重合体、シリコ−ン樹
脂、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体など
の熱可塑性樹脂あるいはその他の熱硬化性樹脂などが挙
げらる。これらの樹脂母材は単独で使用してもよく、ま
た2種以上を併用してもよい。
【0017】また、感熱層に使用される有機低分子物質
は、融点が50℃以上であることが好ましい。融点が5
0℃未満であると室温で不安定となり、記録に必要なエ
ネルギ−値が保存中に変化する。このため、透明エネル
ギ−領域がシフトし、一定の設定エネルギ−で消去を行
うことが不可能となる。
【0018】このような有機低分子物質としては、融点
が50℃以上の脂肪族ケトン、高級脂肪酸およびそのエ
ステル、スルフィド、脂肪族ジカルボン酸、飽和および
不飽和脂肪酸ビスアマイド、芳香族ビスアマイド、飽和
および不飽和脂肪族尿素並びに芳香族尿素あるいはこれ
らの物質からなる固溶体が用いられる。ここで固溶体と
は、2種以上の独立した有機低分子物質が固体状態で互
いに溶けたものであり、それらの物質の結晶構造が似通
っている場合に生じやすい。脂肪族化合物の場合、固溶
体は化合物の炭素主鎖の長さがほぼ同じ場合に得られや
すい。
【0019】このような融点が50℃以上の脂肪族ケト
ンとしては、一般式 CH3 (CH2 n-1 CO(CH
2 )n-1 CH3 (n≧8)で表されるジアルキルケト
ン、具体例としては、nが16のステアロンが挙げられ
る。また、 一般式 CH3 CO(CH2 n-3 CH3 (n≧17) で表されるメチルアルキルケトンや、 一般式 C6 5 CO(CH2 n-3 CH3 (n≧1
0) で表されるフェニルアルキルケトンなどが挙げられる。
【0020】また、高級脂肪酸としては、ミリスチン
酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ス
テアリン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ヘンエイコ
サン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、ペンタコサン酸、
セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、トリアコン
タン酸、ノナコサン酸、メリシン酸、トランス−2−オ
クタデセン酸、トランス−4−オクタデセン酸、2−ヘ
プタデセン酸、トランス−ゴンドイン酸、ブラシン酸、
トランス−8,トランス−10−オクタデカジエン酸な
どが挙げられる。
【0021】さらに、高級脂肪酸エステルとしては、次
に示す脂肪酸のメチルエステル、エチルエステルおよび
高級アルコ−ルとのエステルが挙げられる。脂肪酸のメ
チルエステル、エチルエステルとしては、ベヘン酸メチ
ル、トリコサン酸メチル、トリコサン酸エチル、リグノ
セリン酸メチル、リグノセリン酸エチル、ペンタコサン
酸メチル、ペンタコサン酸エチル、セロチン酸メチル、
セロチン酸エチル、オクタコサン酸メチル、オクタコサ
ン酸エチル、モンタン酸メチル、モンタン酸エチル、メ
リシン酸メチル、メリシン酸エチル、ドトリアコン酸メ
チル、ドトリアコン酸エチル、テトラトリアコンタン酸
メチル、テトラトリアコンタン酸エチル、ヘキサトリア
コンタン酸メチル、ヘキサトリアコンタン酸エチル、オ
クタトリアコンタン酸メチル、オクタトリアコンタン酸
エチル、ヘキサテトラコンタン酸メチル、ヘキサテトラ
コンタン酸エチル、パルミチン酸ペンタデシル、パルミ
チン酸ヘキサデシル、パルミチン酸オクタデシル、パル
ミチン酸トリアコンチル、ステアリン酸テトラデシル、
ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸ヘプタデシ
ル、ステアリン酸オクタデシル、ステアリン酸ヘキサコ
シル、ステアリン酸トリアコンチル、ベヘン酸ドコシ
ル、リグノセリン酸テトラコシル、メリシン酸ミリスチ
ルなどが挙げられる。
【0022】高級アルコ−ルとのエステルとしては、炭
素数が12以上の一級アルコ−ルのフタル酸モノエステ
ルが挙げられる。
【0023】スルフィドとしては、一般式 HOOC(CH2 m −S−(CH2 n COOH (但し、mおよびnは各々1〜5の整数である。)で示
されるスルフィドが挙げられる。具体例としては、
(1,1′−ジカルボキシ)ジメチルスルフィド、
(2,2′−ジカルボキシ)ジエチルスルフィド、チオ
ジプロピオン酸、(3,3′−ジカルボキシ)ジプロピ
ルスルフィド、(1,2′−ジカルボキシ)メチルエチ
ルスルフィド、(1,4′−ジカルボキシ)メチルブチ
ルスルフィド、(2,3′−ジカルボキシ)エチルプロ
ピルスルフィド、(2,4′−ジカルボキシ)エチルブ
チルスルフィド、(5,5′−ジカルボキシ)ジペンチ
ルスルフィドなどが挙げられ、特にチオジプロピオン酸
が好ましいものとして挙げられる。
【0024】また、脂肪族ジカルボン酸は、一般式 HOOC(CH2 n-2 COOH (n≧2) で表され、具体例としては、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデ
カン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタ
デカン二酸、ヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オ
クタデカン二酸、ノナデカン二酸、エイコサン二酸、ヘ
ンエイコサン二酸、ドコサン二酸、テトラコサン二酸、
ヘキサコサン二酸、ノナコサン二酸、ドトリアコサン二
酸などが挙げられる。
【0025】さらに、飽和脂肪酸ビスアマイドとして
は、メチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビス
カプリン酸アマイド、エチレンビスラウリン酸アマイ
ド、エチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビス
イソステアリン酸アマイド、エチレンビスヒドロキシス
テアリン酸アマイド、エチレンビスベヘン酸アマイド、
ヘキサメチレンビスステアリン酸アマイド、ヘキサメチ
レンビスヒドロキシステアリン酸アマイド、N,N′−
ジステアリルアジピン酸アマイド、N,N′−ジステア
リルセバシン酸アマイドなどが挙げられる。
【0026】また、不飽和脂肪酸ビスアマイドとして
は、エチレンビスオレイン酸アマイド、ヘキサメチレン
ビスオレイン酸アマイド、N,N′−ジオレイルアジピ
ン酸アマイド、N,N′−ジオレイルセバシン酸アマイ
ドなどが挙げられる。
【0027】芳香族ビスアマイドとしては、m−キシレ
ンビスステアリン酸アマイド、N,N′−ジステアリル
イソフタル酸アマイドなどが挙げられる。
【0028】また、飽和脂肪族尿素としては、N−メチ
ル−N′−ステアリル尿素、N−ブチル−N′−ステア
リル尿素などが挙げられ、飽和脂肪族ビス尿素として
は、ヘキサメチレンビスステアリル尿素などが挙げられ
る。
【0029】さらに、不飽和脂肪族尿素としては、N−
メチル−N′−オレイル尿素、N−ブチル−N′−ミリ
ストレイル尿素などが挙げられ、不飽和脂肪族ビス尿素
としては、ヘキサメチレンビスオレイル尿素、ヘキサメ
チレンビスパルミトレイル尿素、ヘキサメチレンビスミ
リストレイル尿素などが挙げられる。
【0030】芳香族尿素としては、N−フェニル−N′
−ステアリル尿素などが挙げられ、芳香族ビス尿素とし
ては、キシレンビスステアリル尿素、トルイレンビスス
テアリル尿素、ジフェニルメタンビスステアリル尿素、
ジフェニルメタンビスラウリル尿素などが挙げられる。
【0031】このような感熱層は、1〜20μmの厚さ
にするのが好ましい。1μmより薄いと充分な白濁状態
が得られず、20μmより厚くすると印字後に充分な透
明度が得られない。
【0032】さらに、感熱層上に保護層が形成される場
合、この保護層は、透明で、樹脂を、架橋剤、溶剤およ
び可視光で励起し可視光で発光する蛍光体や帯電防止剤
などその他の必要成分とともに混合して保護層用塗料を
調製し、これを感熱層上に塗布、乾燥して形成される。
このような保護層が感熱層上に形成されると、感熱層が
この保護層によって充分に保護され、他の器物が触れた
りしても傷が生じにくく、耐擦傷性が向上する。そし
て、透明であるため感熱層の状態変化に影響を及ぼすこ
とがなく、感熱層に生じた表示の読み取りに支障をきた
すこともない。
【0033】また、保護層の他、必要に応じて設ける中
間層などは、樹脂を、溶剤および可視光で励起し可視光
で発光する蛍光体や充填剤、染料、顔料、帯電防止剤な
どその他の必要成分とともに混合してそれぞれの用途の
塗料を調製し、これを支持体下面、支持体および各層間
に適宜に塗布、乾燥して形成される。
【0034】なお、この他、各種特性を改善するため、
感熱層、保護層、中間層には、可塑剤、潤滑剤、分散
剤、他の樹脂等を必要に応じて使用することができる。
【0035】また、感熱層等を設ける支持体としては、
ポリエステル、ポリスチレン、ポリメタクリレ−ト、ポ
リカ−ボネ−ト、セロハン、酢酸セルロ−スなどの透明
なプラスチックシ−トが好ましく使用される。可視光で
励起し可視光で発光する蛍光体は、これらの支持体を成
形する際、材料中に混入するなどの方法で含有させるこ
とができる。この種の蛍光体を含有させた支持体を使用
すると、一段と視認性が良好となり、多彩な背景色が使
用可能となる。
【0036】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 <実施例1> ステアロン 7.5重量部 エイコサン二酸 0.25 〃 ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド 0.25 〃 塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシプロピルアクリレ−ト 16 〃 共重合体(日清化学工業社製、ソルバインTA−2) ペンタジエン重合体(ゼオン社製、クイントンB−170) 0.16〃 コロネ−トHL(日本ポリウレタン社製、イソシアネ−ト 1.1 〃 架橋剤) アノン 18.75 〃 メチルイソブチルケトン 17.75 〃 トルエン 38.24 〃 集光蛍光体染料(BASF社製、Lumongen F 0.05〃 Red 300) この組成物を小型攪拌機中で混合分散して感熱塗料を調
製した。
【0037】次いで、得られた感熱塗料を、ワイヤ−バ
−で、厚さ100μmの透明なポリエステルフィルム上
に塗布し、加熱乾燥して、20μm厚の感熱層を形成
し、60℃で24時間キュアを行って、可逆性感熱記録
媒体を作製した。
【0038】<実施例2>実施例1における感熱層を1
0μm厚で形成した以外は実施例1と同様にして可逆性
感熱記録媒体を作製した。
【0039】<実施例3>実施例2における感熱塗料の
組成において、集光蛍光染料(BASF社製、Lumo
ngen F Red 300)に代えて集光蛍光染料
(同社製Lumongen F Yellow 08
3)を使用した以外は実施例1と同様にして感熱層を形
成し、可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0040】<実施例4>実施例2と同様にして感熱層
を形成し、下記組成物を小型撹拌機中で混合分散して中
間層塗料を調製した。 塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシプロピルアクリレート 15 重量部 共重合体(日清化学工業社製、ソルバインTA−2) コロネートHL 1.00 〃 (日本ポリウレタン社製、イソシアネート架橋剤) MIBK 42.5 〃 トルエン 42.5 〃
【0041】次いで、得られた中間層塗料をワイヤーバ
ーで感熱層上に塗布し、加熱乾燥して3μm厚の中間層
を形成し、60℃で24時間キュアを行った。
【0042】また、下記組成物を小型撹拌機中で混合分
散して保護層塗料を調製した。 アクリル系紫外線硬化樹脂 20 重量部 (大日本インキ化学社製、HARDIC RC−5704) トルエン 80 〃 次いで、得られた保護層塗料をワイヤーバーで、中間層
上に塗布し、加熱乾燥の後、高圧水銀灯で5秒間紫外線
硬化を行って3μm厚の保護層を形成し、可逆性感熱記
録媒体を作製した。
【0043】<実施例5>実施例2における感熱塗料の
組成において、集光蛍光染料(BASF社製Lumon
gen F Red300)を省いた以外は、実施例2
と同様にして感熱層を形成し、下記組成物を小型撹拌機
中で混合分散して中間層塗料を調製した。 塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシプロピルアクリレート 15 重量部 共重合体(日清化学工業社製、ソルバイン TA−2) コロネートHL 1.00 〃 (日本ポリウレタン社製、イソシアネート架橋剤) MIBK 42.5 〃 トルエン 42.5 〃 集光蛍光染料 0.03 〃 (BASF社製、Lumongen F Red 300)
【0044】次いで、得られた中間層塗料をワイヤーバ
ーで、感熱層上に塗布し、加熱乾燥して3μm厚の中間
層を形成し、60℃で24時間キュアを行った。さら
に、実施例4と同様にして保護層を形成し、可逆性感熱
記録媒体を作製した。
【0045】<比較例1>実施例1における感熱塗料の
組成において、集光蛍光染料(LumongenF R
ed 300)を省いた以外は、実施例1と同様にして
感熱層を形成し、可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0046】<比較例2>実施例1における感熱塗料の
組成において、集光蛍光染料(LumongenF R
ed 300)に代えて赤色染料(三井東圧社製、MS
Magenta VP)を使用した以外は、実施例1
と同様にして感熱層を形成し、可逆性感熱記録媒体を作
製した。
【0047】<比較例3>比較例1における感熱層10
μm厚で形成した以外は比較例1と同様にして可逆性感
熱記録媒体を作製した。
【0048】<比較例4>実施例4における中間層塗料
の組成において、集光蛍光染料(Lumongen F
Red 300)に代え、紫外線を吸収し可視発光す
る蛍光染料(ヘキスト社製、LUMILUX Red
335)を使用した以外は実施例5と同様にして感熱
層、中間層および保護層を形成し、可逆性感熱記録媒体
を作製した。
【0049】各実施例および比較例で得られた感熱記録
媒体の表面からサ−マルヘッドにより0.51mJ/do
tのエネルギ−で画像を形成し、背景としてアルミ箔ま
たは白板を敷き、画像部と非画像部の光学濃度をマクベ
スRD−915濃度計(大倉電機社製)にて測定した。
なお、実施例1・2・4・5では赤色の蛍光を示す染料
を用い、比較例2・4では赤色染料を用いているので光
学濃度の測定はシアンフィルタ−を用いた赤色に対する
光学濃度を測定した。同様の理由から実施例3ではマゼ
ンダフィルターを用いてそれぞれの光学濃度を測定し
た。
【0050】下記表1は、背景の白板およびアルミ箔の
光学濃度である。
【0051】
【表1】
【0052】また、下記表2は、アルミ箔を背景にした
場合の白濁部および透明部の光学濃度である。
【0053】
【表2】
【0054】さらに、下記表3は、白板を背景にした場
合の白濁部および透明部の光学濃度である。
【0055】
【表3】
【0056】表3では、実施例1および比較例1、2に
ついて光学濃度の数値を挙げ、他の実施例及び比較例に
ついて光学濃度の数値を挙げていない。その理由は、白
板を背景にした場合、アルミ箔を背景にした場合と比較
して光学濃度の差が小さく、感熱層の厚みが10μm程
度では、実験による誤差により明確な効果が現れにくい
という問題があるためである。表3では、濃度差を容易
に判別可能な感熱層厚み20μmについてのみ示してい
る。
【0057】
【発明の効果】上記表2および表3から明らかなよう
に、実施例1で得られた感熱記録媒体は、比較例1およ
び2で得られた場合より光学濃度の差が大きい。実施例
2、3および4で得られた感熱記録媒体は、比較例3で
得られた場合より光学濃度の差が大きい。また、比較例
4で得られた感熱記録媒体においては、マクベスRD-915
濃度計のランプから発生する紫外線が少ない上に、紫外
線を吸収する材料を保護層に使用しているため、その効
果が全く得られておらず、比較例2で得られた場合と同
程度の光学濃度の差である。一方、実施例4および5で
得られた感熱記録媒体は、効果が損なわれることがなく
光学濃度の差が大きい。このことから、この発明で得ら
れる感熱記録媒体は、視認性がよく、多彩な背景色が使
用可能であることがわかる。
フロントページの続き (72)発明者 加本 貴則 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 山本 芳典 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、樹脂母材と樹脂母材中に分
    散された有機低分子物質とを主成分としてなる透明度が
    温度に依存して可逆的に変化する感熱層を設け、必要に
    応じて保護層、中間層を、感熱層上、支持体下面、支持
    体および各層間に適宜に設けた可逆性感熱記録媒体にお
    いて、支持体、感熱層および必要に応じて適宜に設ける
    各層の一部または全部に、可視光で励起し可視光で発光
    する蛍光体を含有させたことを特徴とする可逆性感熱記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 可視光で励起し可視光で発光する蛍光体
    を、0.001%以上10%以下の濃度で含有させた請求
    項1記載の可逆性感熱記録媒体。
JP9257627A 1996-09-27 1997-09-05 可逆性感熱記録媒体 Withdrawn JPH10151867A (ja)

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