JPH10148754A - デジタルスチルカメラ - Google Patents
デジタルスチルカメラInfo
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- JPH10148754A JPH10148754A JP30791896A JP30791896A JPH10148754A JP H10148754 A JPH10148754 A JP H10148754A JP 30791896 A JP30791896 A JP 30791896A JP 30791896 A JP30791896 A JP 30791896A JP H10148754 A JPH10148754 A JP H10148754A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な静止画像の画質が得られる固体撮像素
子を用いたデジタルスチルカメラ。 【解決手段】 ローパスフィルタを通した撮像レンズに
よる像を固体撮像素子で受像して静止画像を得るデジタ
ルスチルカメラにおいて、前記ローパスフィルタを通さ
ない前記撮像レンズのe線における画面中心でのディフ
ォーカスの最良値のMTFをuを空間周波数としてMT
F(u)としたとき、 0.98<{MTF(1/4P)}/{1−(λF/π
P)}<1 但し、P;固体撮像素子の画素間の最小間隔(mm) F;撮像レンズの開放Fナンバ λ;e線(0.546×10-3mm)の波長 π;円周率 なる条件を満足することを特徴とするデジタルスチルカ
メラである。
子を用いたデジタルスチルカメラ。 【解決手段】 ローパスフィルタを通した撮像レンズに
よる像を固体撮像素子で受像して静止画像を得るデジタ
ルスチルカメラにおいて、前記ローパスフィルタを通さ
ない前記撮像レンズのe線における画面中心でのディフ
ォーカスの最良値のMTFをuを空間周波数としてMT
F(u)としたとき、 0.98<{MTF(1/4P)}/{1−(λF/π
P)}<1 但し、P;固体撮像素子の画素間の最小間隔(mm) F;撮像レンズの開放Fナンバ λ;e線(0.546×10-3mm)の波長 π;円周率 なる条件を満足することを特徴とするデジタルスチルカ
メラである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はデジタルスチルカ
メラに係わり、さらに詳しくはローパスフィルタを通し
た撮像レンズによる像を固体撮像素子で受像し静止画像
を得るデジタルスチルカメラに関する。
メラに係わり、さらに詳しくはローパスフィルタを通し
た撮像レンズによる像を固体撮像素子で受像し静止画像
を得るデジタルスチルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、固体撮像素子を使用したカメ
ラとして動画像用と静止画像用があり、静止画像用のカ
メラは、ビデオカメラ等の動画像用のカメラに比較して
高画質が要求される。また、固体撮像素子を用いたカメ
ラにおいては固体撮像素子の画素間隔の周期性と被写体
のパターン構造、例えば編み目模様等の干渉によりモア
レが発生するのを防止するため、ローパスフィルタと呼
ばれる例えば水晶板の複屈折性を利用して像を二重化し
て等価的な開口率を大きくして防止している。
ラとして動画像用と静止画像用があり、静止画像用のカ
メラは、ビデオカメラ等の動画像用のカメラに比較して
高画質が要求される。また、固体撮像素子を用いたカメ
ラにおいては固体撮像素子の画素間隔の周期性と被写体
のパターン構造、例えば編み目模様等の干渉によりモア
レが発生するのを防止するため、ローパスフィルタと呼
ばれる例えば水晶板の複屈折性を利用して像を二重化し
て等価的な開口率を大きくして防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ローパ
スフィルタを通した撮像レンズの光学系による静止画像
の画質について研究を重ねていくと十分に満足のいく画
質を得にくいことが分かった。
スフィルタを通した撮像レンズの光学系による静止画像
の画質について研究を重ねていくと十分に満足のいく画
質を得にくいことが分かった。
【0004】そこで、固体撮像素子を用いたカメラの静
止画像の画質の向上につき試行錯誤の結果、ローパスフ
ィルタを通さない撮像レンズ単体のMTF(Modur
ation−Transfer−Function)に
関する後述する条件式を満足することで良好な画質を得
られることを見出した。
止画像の画質の向上につき試行錯誤の結果、ローパスフ
ィルタを通さない撮像レンズ単体のMTF(Modur
ation−Transfer−Function)に
関する後述する条件式を満足することで良好な画質を得
られることを見出した。
【0005】この発明の目的は上記の課題に鑑みなされ
たもので、この発明の目的は従来より良好な静止画像の
画質が得られる固体撮像素子を用いたデジタルスチルカ
メラを提供することにある。
たもので、この発明の目的は従来より良好な静止画像の
画質が得られる固体撮像素子を用いたデジタルスチルカ
メラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は下記の
ような手段により達成される。即ち、請求項1に記載の
発明のデジタルスチルカメラは、ローパスフィルタを通
した撮像レンズによる像を固体撮像素子で受像して静止
画像を得るデジタルスチルカメラにおいて、前記ローパ
スフィルタを通さない前記撮像レンズのe線における画
面中心でのディフォーカスの最良値のMTFをuを空間
周波数をとしてMTF(u)としたとき、 0.98<{MTF(1/4P)}/{1−(λF/πP)}<1・・(1) 但し、P;固体撮像素子の画素間の最小間隔(mm) F;撮像レンズの開放Fナンバ λ;e線(0.546×10-3mm)の波長 π;円周率 なる条件を満足することを特徴としている。
ような手段により達成される。即ち、請求項1に記載の
発明のデジタルスチルカメラは、ローパスフィルタを通
した撮像レンズによる像を固体撮像素子で受像して静止
画像を得るデジタルスチルカメラにおいて、前記ローパ
スフィルタを通さない前記撮像レンズのe線における画
面中心でのディフォーカスの最良値のMTFをuを空間
周波数をとしてMTF(u)としたとき、 0.98<{MTF(1/4P)}/{1−(λF/πP)}<1・・(1) 但し、P;固体撮像素子の画素間の最小間隔(mm) F;撮像レンズの開放Fナンバ λ;e線(0.546×10-3mm)の波長 π;円周率 なる条件を満足することを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明のデジタルスチルカ
メラは、請求項1に記載のデジタルスチルカメラにおい
て、さらに 0.93<{MTF(1/2P)}/{1−(2λF/πP)}<1・・(2) なる条件を満足することを特徴としている。
メラは、請求項1に記載のデジタルスチルカメラにおい
て、さらに 0.93<{MTF(1/2P)}/{1−(2λF/πP)}<1・・(2) なる条件を満足することを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明のデジタルスチルカ
メラは、前記固体撮像素子の画素間の最小間隔P(m
m)が、 0.002<P<0.008・・・(3) なる条件式を満足することを特徴としている。
メラは、前記固体撮像素子の画素間の最小間隔P(m
m)が、 0.002<P<0.008・・・(3) なる条件式を満足することを特徴としている。
【0009】ここで、上記条件式(1)、(2)、
(3)の説明に先立ち、説明で使用するMTFと空間周
波数の関係図を図1に示す。図で縦軸はMTF、横軸は
空間周波数をそれぞれ示している。また、UNはナイキ
スト周波数であり、図示の実線(a)はローパスフィル
タを通さない撮像レンズ(光学系)のMTFで、点線
(b)はローパスフィルタを通したときの光学系のMT
Fを示している。また、P点は空間周波数がUN/2の
ときの撮像レンズ単体のMTF値を、Q点は空間周波数
がUNでの撮像レンズ単体のMTF値をそれぞれ示して
いる。
(3)の説明に先立ち、説明で使用するMTFと空間周
波数の関係図を図1に示す。図で縦軸はMTF、横軸は
空間周波数をそれぞれ示している。また、UNはナイキ
スト周波数であり、図示の実線(a)はローパスフィル
タを通さない撮像レンズ(光学系)のMTFで、点線
(b)はローパスフィルタを通したときの光学系のMT
Fを示している。また、P点は空間周波数がUN/2の
ときの撮像レンズ単体のMTF値を、Q点は空間周波数
がUNでの撮像レンズ単体のMTF値をそれぞれ示して
いる。
【0010】ここで、各条件式を説明すると、条件式
(1)は回折の影響による物理的な限界値である理想レ
ンズの後述する近似式のMTF値に対する実際の撮像レ
ンズのナイキスト周波数UN/2でのMTF値(図1の
P点)との比を表している。なお、ナイキスト周波数U
Nとは固体撮像画素のピッチ(間隔)Pのモアレが発生
しない空間周波数の限界値を言う。ナイキスト周波数U
Nは一般にUN=1/2Pで表される。
(1)は回折の影響による物理的な限界値である理想レ
ンズの後述する近似式のMTF値に対する実際の撮像レ
ンズのナイキスト周波数UN/2でのMTF値(図1の
P点)との比を表している。なお、ナイキスト周波数U
Nとは固体撮像画素のピッチ(間隔)Pのモアレが発生
しない空間周波数の限界値を言う。ナイキスト周波数U
Nは一般にUN=1/2Pで表される。
【0011】モアレの発生を防止するために、ローパス
フィルタにより、空間周波数がUN以上でのMTFを十
分小さな値となるようにすることは知られているが、U
N/2のポイントにおけるMTF値は画質(コントラス
ト、解像度)の優劣に影響し、また、UN/2以下の空
間周波数でのMTF値にも影響する。前述の条件式
(1)の下限を越えて下まわると、静止画像において、
十分な画質が得られなくなる。
フィルタにより、空間周波数がUN以上でのMTFを十
分小さな値となるようにすることは知られているが、U
N/2のポイントにおけるMTF値は画質(コントラス
ト、解像度)の優劣に影響し、また、UN/2以下の空
間周波数でのMTF値にも影響する。前述の条件式
(1)の下限を越えて下まわると、静止画像において、
十分な画質が得られなくなる。
【0012】また、条件式(2)は回折の影響による物
理的な限界値である理想レンズの後述する近似式のMT
F値に対する実際の撮像レンズのナイキスト周波数UN
でのMTF値(図1のQ点)との比を表している。
理的な限界値である理想レンズの後述する近似式のMT
F値に対する実際の撮像レンズのナイキスト周波数UN
でのMTF値(図1のQ点)との比を表している。
【0013】前述の条件式(2)の下限を越えて下まわ
ると、静止画像において、十分な画質が得られなくな
る。
ると、静止画像において、十分な画質が得られなくな
る。
【0014】さらに、条件式(3)は最適な固体撮像素
子の画素間の最小間隔P(mm)の範囲を表し、条件式
(3)の上限を越えると、十分な画素数を得るために
は、画面サイズが大きくなり、撮像レンズが大型化して
好ましくない。また、条件式(3)の下限を越えて下ま
わると、レンズの回折の影響が大きくなり、絞りのF値
を大きくするだけでMTFの低下が大きく、明るい被写
体に対して十分な画質を得ることが出来なくなる。
子の画素間の最小間隔P(mm)の範囲を表し、条件式
(3)の上限を越えると、十分な画素数を得るために
は、画面サイズが大きくなり、撮像レンズが大型化して
好ましくない。また、条件式(3)の下限を越えて下ま
わると、レンズの回折の影響が大きくなり、絞りのF値
を大きくするだけでMTFの低下が大きく、明るい被写
体に対して十分な画質を得ることが出来なくなる。
【0015】ここで、MTFの近似式について説明する
と、理想レンズの光軸上のMTFは、λをe線の波長、
Fを撮像レンズの開放でのFナンバ、uを空間周波数、
θ=cos-1λFuとするとき、 MTF(u)=1/π(2θ−sin2θ) で表される。空間周波数uがあまり大きくないとき、 θ=cos-1λFu=π/2−λFu−1/6(λF
u)3 となり、λFuの3次以上を無視するとθ=π/2−λ
Fuとなり、また、これを代入すると、 sin2θ=sin(π−2λFu)=sin2λFu
=2λFu−(λFu)3/3!+・・・ となり、λFuの3次以上を無視すると、sin2θ=
sin2λFuとなり、これらを代入して、MTF
(u)=1−(4λFu/π)となる。
と、理想レンズの光軸上のMTFは、λをe線の波長、
Fを撮像レンズの開放でのFナンバ、uを空間周波数、
θ=cos-1λFuとするとき、 MTF(u)=1/π(2θ−sin2θ) で表される。空間周波数uがあまり大きくないとき、 θ=cos-1λFu=π/2−λFu−1/6(λF
u)3 となり、λFuの3次以上を無視するとθ=π/2−λ
Fuとなり、また、これを代入すると、 sin2θ=sin(π−2λFu)=sin2λFu
=2λFu−(λFu)3/3!+・・・ となり、λFuの3次以上を無視すると、sin2θ=
sin2λFuとなり、これらを代入して、MTF
(u)=1−(4λFu/π)となる。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで、本発明のデジタルスチル
カメラの概略構成を図面に基づき説明する。図2はデジ
タルスチルカメラの概略構成図である。図2で、デジタ
ルスチルカメラ30は光学系31、固体撮像素子CC
D、撮像回路32、フレームメモリ33等で構成されて
いる。
カメラの概略構成を図面に基づき説明する。図2はデジ
タルスチルカメラの概略構成図である。図2で、デジタ
ルスチルカメラ30は光学系31、固体撮像素子CC
D、撮像回路32、フレームメモリ33等で構成されて
いる。
【0017】デジタルスチルカメラ30は高画質のデジ
タルスチルカメラで、光学系31は被写体からの光束は
撮像レンズを通り、さらに赤外カットフィルタRF、ロ
ーパスフィルタLF、カバーガラスCGを通過して固体
撮像素子CCDに結像している。さらに撮像回路32で
画像データは圧縮して一旦フレームメモリ33に格納さ
れ、取り出されて高画質の静止画像を得るようになって
いる。
タルスチルカメラで、光学系31は被写体からの光束は
撮像レンズを通り、さらに赤外カットフィルタRF、ロ
ーパスフィルタLF、カバーガラスCGを通過して固体
撮像素子CCDに結像している。さらに撮像回路32で
画像データは圧縮して一旦フレームメモリ33に格納さ
れ、取り出されて高画質の静止画像を得るようになって
いる。
【0018】前記撮像レンズ単体はローパスフィルタを
通さない撮像レンズのe線における画面中心でのディフ
ォーカスの最良値のMTFをuを空間周波数としてMT
F(u)としたとき、 0.98<{MTF(1/4P)}/{1−(λF/π
P)}<1 0.93<{MTF(1/2P)}/{1−(2λF/
πP)}<1 なる条件を満足している。但し、Pは固体撮像素子の画
素間の最小間隔(mm)、Fは撮像レンズの開放Fナン
バ、λはe線(0.546×10-3mm)の波長、πは
円周率である。
通さない撮像レンズのe線における画面中心でのディフ
ォーカスの最良値のMTFをuを空間周波数としてMT
F(u)としたとき、 0.98<{MTF(1/4P)}/{1−(λF/π
P)}<1 0.93<{MTF(1/2P)}/{1−(2λF/
πP)}<1 なる条件を満足している。但し、Pは固体撮像素子の画
素間の最小間隔(mm)、Fは撮像レンズの開放Fナン
バ、λはe線(0.546×10-3mm)の波長、πは
円周率である。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を比較例と共に図面
を参照して説明する。なお、この実施例で使用する符号
を次ぎに示す。fは焦点距離(mm)、Fは絞り値、R
は半径(mm)、Dは間隔(mm)、Ndは屈折率、ν
dはd線のアッベ数、Pは固体撮像素子の画素間の最小
間隔P(mm)である。
を参照して説明する。なお、この実施例で使用する符号
を次ぎに示す。fは焦点距離(mm)、Fは絞り値、R
は半径(mm)、Dは間隔(mm)、Ndは屈折率、ν
dはd線のアッベ数、Pは固体撮像素子の画素間の最小
間隔P(mm)である。
【0020】また、後述する撮像レンズのMTF値はe
線(0.546×10-3mm)に於ける回折を考慮した
波動光学的なシュミレーションによる値である。但し、
レンズのMTF値は本発明の全ての実施例でローパスフ
ィルタを光路長が等しいカバーガラスで置換した場合の
ものであり、ローパスフィルタの効果を含まない。
線(0.546×10-3mm)に於ける回折を考慮した
波動光学的なシュミレーションによる値である。但し、
レンズのMTF値は本発明の全ての実施例でローパスフ
ィルタを光路長が等しいカバーガラスで置換した場合の
ものであり、ローパスフィルタの効果を含まない。
【0021】次に、実施例に用いる固体撮像素子(CC
D)について説明すると、固体撮像素子は実施例1、3
では、ソニー製IC×084Kで、フォーマットは1/
3インチ、単位画素寸法は7.4μ×7.4μ、有効画
素数は659(H)×494(V)で約33万画素のC
CDを用いている。また、実施例2では松下電子工業製
MN3773で、フォーマットは1/2.72インチ、
単位画素寸法は4.6μ×4.6μ、有効画素数は11
52(H)×872(V)で約100万画素のCCDを
用いている。
D)について説明すると、固体撮像素子は実施例1、3
では、ソニー製IC×084Kで、フォーマットは1/
3インチ、単位画素寸法は7.4μ×7.4μ、有効画
素数は659(H)×494(V)で約33万画素のC
CDを用いている。また、実施例2では松下電子工業製
MN3773で、フォーマットは1/2.72インチ、
単位画素寸法は4.6μ×4.6μ、有効画素数は11
52(H)×872(V)で約100万画素のCCDを
用いている。
【0022】次に、実施例に用いるローパスフィルタに
ついて図3のローパスフィルタの分解見取図に基づき説
明すると、ローパスフィルタLFは水晶板を用いたもの
で結晶軸の方向の異なる3枚の水晶板を用いている。ロ
ーパスフィルタLFの構成は水晶板の光学軸OA,O
B,OCが撮像レンズ光軸LOに対して45°をなし、
且つ光学軸OA,OB,OCを撮像レンズ光軸LOに垂
直な平面Pに射影したものが画面の長手方向に対して0
°、45°、90°の角をなす3枚の水晶板LFA,L
FB,LFCを組み合わせたものを用いている。また、
各々の水晶板の厚さは下記の表1の通りである。
ついて図3のローパスフィルタの分解見取図に基づき説
明すると、ローパスフィルタLFは水晶板を用いたもの
で結晶軸の方向の異なる3枚の水晶板を用いている。ロ
ーパスフィルタLFの構成は水晶板の光学軸OA,O
B,OCが撮像レンズ光軸LOに対して45°をなし、
且つ光学軸OA,OB,OCを撮像レンズ光軸LOに垂
直な平面Pに射影したものが画面の長手方向に対して0
°、45°、90°の角をなす3枚の水晶板LFA,L
FB,LFCを組み合わせたものを用いている。また、
各々の水晶板の厚さは下記の表1の通りである。
【0023】
【表1】
【0024】(実施例1)本発明の実施例1の撮像レン
ズの光学系断面図を図4に示す。また、実施例1の光学
データを表2に示す。
ズの光学系断面図を図4に示す。また、実施例1の光学
データを表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】この撮像レンズのe線に於けるMTF値は
下記の通りである。
下記の通りである。
【0027】 MTF(1/2P)=MTF(67.6)=0.852 MTF(1/4P)=MTF(33)=0.93 (実施例2)本発明の実施例2の撮像レンズの光学系断
面図を図5に示す。また、実施例2の数値データを表3
に示す。
面図を図5に示す。また、実施例2の数値データを表3
に示す。
【0028】
【表3】
【0029】このレンズのe線に於けるMTF値は下記
の通りである。
の通りである。
【0030】 MTF(1/2P)=MTF(109)=0.756 MTF(1/4P)=MTF(54.3)=0.882 (実施例3)本発明の実施例3の撮像レンズの光学系断
面図を図6に示す。実施例3の数値データを表4に示
す。
面図を図6に示す。実施例3の数値データを表4に示
す。
【0031】
【表4】
【0032】このレンズのe線に於けるMTF値は下記
の通りである。
の通りである。
【0033】広角端で MTF(1/2P)=MTF(67.5)=0.820 MTF(1/4P)=MTF(33)=0.922 中間の焦点距離で MTF(1/2P)=MTF(67.5)=0.828 MTF(1/4P)=MTF(33)=0.922 望遠端で MTF(1/2P)=MTF(675)=0.850 MTF(1/4P)=MTF(33)=0.926 (比較例)比較例は4群構成ズームレンズの撮像レンズ
で、比較例の撮像レンズの光学系断面図を図7に示す。
なお、図は広角端を示している。焦点距離はf=4.5
9−16.02−44.12であり、それぞれのFナン
バはF=1.67−2.05−2.44である。1/3
インチフォーマット57万画素のCCDを用い、有効画
素数33万画素で、このCCDの単位画素寸法はP=
0.006mmである。
で、比較例の撮像レンズの光学系断面図を図7に示す。
なお、図は広角端を示している。焦点距離はf=4.5
9−16.02−44.12であり、それぞれのFナン
バはF=1.67−2.05−2.44である。1/3
インチフォーマット57万画素のCCDを用い、有効画
素数33万画素で、このCCDの単位画素寸法はP=
0.006mmである。
【0034】ここで、実施例と比較例の前記条件式
(1)、(2)に対応する値を表5に示す。
(1)、(2)に対応する値を表5に示す。
【0035】
【表5】
【0036】表5に示すように実施例は全て前記条件式
を満足している。
を満足している。
【0037】(評価)評価方法として、ビデオモニタに
画像を出力して画像の見え味を検査者が目視で評価し
た。被写体距離2mに置いた解像度テストチャートの画
像をテストユニットのフレームメモリに取り込み、また
2mに置いた白黒の市松模様のにじみを評価し、評価は
3段階で、「○」、「△」、「×」で行った。
画像を出力して画像の見え味を検査者が目視で評価し
た。被写体距離2mに置いた解像度テストチャートの画
像をテストユニットのフレームメモリに取り込み、また
2mに置いた白黒の市松模様のにじみを評価し、評価は
3段階で、「○」、「△」、「×」で行った。
【0038】 「○」は満足のゆく画質レベル(シャープネス、コント
ラスト) 「△」はやや問題のある画質レベル 「×」は問題のある画質レベル ここで、評価結果を次の表6に示す。
ラスト) 「△」はやや問題のある画質レベル 「×」は問題のある画質レベル ここで、評価結果を次の表6に示す。
【0039】
【表6】
【0040】上記表6に示すように、本発明の実施例は
良好な満足のいく高画質であった。
良好な満足のいく高画質であった。
【0041】
【発明の効果】以上のように構成したので、次のような
効果を奏する。
効果を奏する。
【0042】請求項1ではローパスフィルタを通さない
撮像レンズのe線における画面中心でのディフォーカス
の最良値のMTFをuを空間周波数としてMTF(u)
としたとき、 0.98<{MTF(1/4P)}/{1−(λF/π
P)}<1 なる条件を満足するようにしたので、良好な静止画像の
高画質が得られる固体撮像素子を用いたデジタルスチル
カメラとなった。
撮像レンズのe線における画面中心でのディフォーカス
の最良値のMTFをuを空間周波数としてMTF(u)
としたとき、 0.98<{MTF(1/4P)}/{1−(λF/π
P)}<1 なる条件を満足するようにしたので、良好な静止画像の
高画質が得られる固体撮像素子を用いたデジタルスチル
カメラとなった。
【0043】請求項2では、請求項1に記載のデジタル
スチルカメラにおいて、さらに 0.93<{MTF(1/2P)}/{1−(2λF/
πP)}<1 なる条件を満足するようにしたので、より良好な静止画
像の高画質が得られる固体撮像素子を用いたデジタルス
チルカメラとなった。
スチルカメラにおいて、さらに 0.93<{MTF(1/2P)}/{1−(2λF/
πP)}<1 なる条件を満足するようにしたので、より良好な静止画
像の高画質が得られる固体撮像素子を用いたデジタルス
チルカメラとなった。
【0044】請求項3では、固体撮像素子の画素間の最
小間隔P(mm)が、 0.002<P<0.008 なる条件式を満足するようにし画素の間隔が最適である
ので、固体撮像素子の大きさが最良で、カメラが大きく
ならず、また、特にF値を大きくしてもMTFの低下が
少ない。
小間隔P(mm)が、 0.002<P<0.008 なる条件式を満足するようにし画素の間隔が最適である
ので、固体撮像素子の大きさが最良で、カメラが大きく
ならず、また、特にF値を大きくしてもMTFの低下が
少ない。
【図1】説明で使用するMTFと空間周波数の関係図で
ある。
ある。
【図2】本発明のデジタルスチルカメラの概略構成図で
ある。
ある。
【図3】ローパスフィルタの分解見取図である。
【図4】本発明の実施例1の撮像レンズの光学系断面図
である。
である。
【図5】本発明の実施例2の撮像レンズの光学系断面図
である。
である。
【図6】本発明の実施例3の撮像レンズの光学系断面図
である。
である。
【図7】比較例の撮像レンズの光学系断面図である。
30 デジタルスチルカメラ 31 光学系 32 撮像回路 33 フレームメモリ CCD 固体撮像素子 CG カバーガラス LO 撮像レンズ光軸 LFA,LFB,LFC 水晶板 LF ローパスフィルタ OA,OB,OC 光学軸 RF 赤外カットフィルタ
Claims (3)
- 【請求項1】 ローパスフィルタを通した撮像レンズに
よる像を固体撮像素子で受像して静止画像を得るデジタ
ルスチルカメラにおいて、前記ローパスフィルタを通さ
ない前記撮像レンズのe線における画面中心でのディフ
ォーカスの最良値のMTFをuを空間周波数としてMT
F(u)としたとき、 0.98<{MTF(1/4P)}/{1−(λF/π
P)}<1 但し、P;固体撮像素子の画素間の最小間隔(mm) F;撮像レンズの開放Fナンバ λ;e線(0.546×10-3mm)の波長 π;円周率 なる条件を満足することを特徴とするデジタルスチルカ
メラ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルスチルカメラ
において、さらに 0.93<{MTF(1/2P)}/{1−(2λF/
πP)}<1 なる条件を満足することを特徴とするデジタルスチルカ
メラ。 - 【請求項3】 前記固体撮像素子の画素間の最小間隔P
(mm)が、 0.002<P<0.008 なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または
2に記載のデジタルスチルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30791896A JPH10148754A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | デジタルスチルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30791896A JPH10148754A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | デジタルスチルカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10148754A true JPH10148754A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17974740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30791896A Pending JPH10148754A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | デジタルスチルカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10148754A (ja) |
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-
1996
- 1996-11-19 JP JP30791896A patent/JPH10148754A/ja active Pending
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