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JPH10132552A - 円筒体の形状特性測定装置及び測定方法および円筒状電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

円筒体の形状特性測定装置及び測定方法および円筒状電子写真感光体の製造方法

Info

Publication number
JPH10132552A
JPH10132552A JP29146796A JP29146796A JPH10132552A JP H10132552 A JPH10132552 A JP H10132552A JP 29146796 A JP29146796 A JP 29146796A JP 29146796 A JP29146796 A JP 29146796A JP H10132552 A JPH10132552 A JP H10132552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical body
electrophotographic photosensitive
photosensitive drum
measuring
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29146796A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanao Suzuki
孝尚 鈴木
Koji Nishimura
康治 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP29146796A priority Critical patent/JPH10132552A/ja
Publication of JPH10132552A publication Critical patent/JPH10132552A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子写真装置、例えば複写機やレーザープリン
タ等の装置に用いられる電子写真感光体ドラムの全振
れ、外振れ、真直度、外径等の形状特性を高精度に評価
する方法およびそのために使用する形状特性測定装置を
提供する。 【解決手段】電子写真感光体ドラム1の両端の開放部に
凹状回転中心軸部を有するフランジ1a,1bを嵌合し
た電子写真感光体ドラムの該凹状回転中心軸部を把持す
るシャフト2と、該シャフトを半固定状態で把持するV
ブロック3と、該Vブロックへの重力方向への荷重を印
加する機構9と、電子写真感光体ドラムに回転駆動を与
えかつ電子写真感光体ドラムに重力方向への荷重を印加
するためのフリクションローラー10とを具備する機構
をもち、電子写真感光体ドラムを回転させながら、投光
ユニット6と受光ユニット7を備えた変位計により電子
写真感光体ドラムの全振れ、外振れ、真直度等の形状特
性を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置、例
えば複写機やレーザープリンタ等の装置に用いられる電
子写真感光体ドラム等の円筒体の全振れ、外振れ、真直
度、外径等の形状特性を評価する形状特性測定方法、そ
れに使用する形状特性測定装置、およびそれを利用する
円筒状電子写真感光体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体ドラムは、円筒状の基体
の外周面に感光層を形成してなるものであり、電子写真
プロセスの画像形成部材として用いられている。即ち、
予め規定の電位に帯電された電子写真感光体ドラムの外
周面の感光層に、光やレーザー光等の光エネルギーを照
射し、光放電を発生させることにより、照射された部分
に静電潜像が作られるが、この静電潜像の電界により電
子写真感光体ドラムの外周面にトナー粒子を付着させ、
これを転写、定着させることにより画像の複写を行う機
能を持つ。又、この電子写真感光体ドラムを除電するこ
とにより、一連の現像プロセスを繰り返し実行すること
ができる。電子写真装置、例えば複写機やレーザープリ
ンタ等の装置においては、予め装置内に組み込まれた電
子写真感光体ドラムをその軸の回りに回転させながら、
電子写真プロセスが行われる。
【0003】上記のような電子写真プロセスにおいて、
適正な画像を得るためには、電子写真感光体ドラムに均
一な形状寸法精度が要求される。この形状寸法精度のバ
ラツキの大きさを示す特性値としては、外振れ、全振
れ、真直度、真円度等が挙げられる。仮に、電子写真感
光体ドラムの形状寸法精度が不均一であった場合、電子
写真感光体ドラムの外周面と、電界の作用により付着さ
せる為に配置されたトナー粒子との間の空隙が、位置に
よりバラツキを起こす。この空隙距離が大きい場合に
は、電子写真感光体ドラムの外周面に付着するトナー粒
子の量が少なくなり、また、空隙距離が小さい場合には
電子写真感光体ドラムの外周面に付着するトナー粒子の
量が多くなり、画像の濃度ムラを発生させることがあ
る。したがって、電子写真感光体ドラムにおいては、外
振れ、全振れ、真直度、真円度等が小さいことが要求さ
れる。
【0004】又、このような電子写真感光体ドラムで
は、中空円筒状の導電性基体上の外周面に感光層を形成
した後、電子写真装置内において、機械的に支持される
こと及び外面より回転駆動力が伝達されることを目的と
した部品であるフランジを、両端に嵌合される場合が多
い。フランジとして用いられるものの材質としては、金
属や樹脂等が挙げられ、中でも安価に製造できる樹脂が
主に用いられている。具体的な材質としては、例えば、
フェノール樹脂、アミノ樹脂、ポリエステル樹脂、アリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、塩
化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレ
ンオキシド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリサルホン、ポ
リエーテルサルホン等が挙げられる。したがって、円筒
状電子写真感光体の製造工程においては、フランジを電
子写真感光体ドラムの両端に嵌合する嵌合工程が不可欠
であるが、この工程において悪嵌合状態を発生させる場
合があることが知られている。例えば、嵌合の際の芯ず
れや斜め嵌合等、或いはフランジ自身の嵌合部における
外径のバラツキによる導電性基体端部の変形等の現象が
発生する。このような悪嵌合状態は必然的に外振れ、全
振れ、真直度、真円度等の形状寸法精度を悪化させる。
したがって、電子写真感光体ドラムの外振れ、全振れ、
真直度、真円度等の形状寸法精度の検査は、フランジ嵌
合後には不可欠であり、不良品の市場への流出を防ぐた
めにも不可欠である。
【0005】このような電子写真感光体ドラムの形状寸
法精度の検査を行う方法として、例えば、特開平08−
5341号公報に開示されているような方法が考えられ
ている。すなわち、電子写真感光体ドラムの両端の開放
部に嵌合した凹状回転中心軸部を有するフランジを、凹
状回転中心軸部に対応する凸部を有する2個の固定ピン
により把持するとともに、該フランジの外周部に接触す
る駆動手段により電子写真感光体ドラムを回転させなが
らレーザー光を照射することにより、電子写真感光体ド
ラムの外径、振れ、真直度、真円度を測定する方法であ
る。図4はその場合を説明するためのものであって、こ
の測定装置は、電子写真感光体ドラム1の両端の開放部
に嵌合した凹状回転中心軸部を有するフランジ1a、1
bを、凹状回転中心軸部に対応する凸部を有する2個の
固定ピン(図示していないが、支持体20a、20bに
固定されている)により把持するとともに、上記フラン
ジの外周部に接触するフリクションローラー10により
電子写真感光体ドラムを回転させながらレーザー光を照
射する構成のものである。測定は、投光ユニット6のレ
ーザー発振器と受光ユニット7の集光レンズとにより、
レーザー光が電子写真感光体ドラムによって遮られた影
が生じる時間から、寸法を計算するコントローラ17を
へて、出力装置19により測定結果をプリントアウトす
ることによって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平08−5341号公報に開示されているような電子
写真感光体ドラムの形状寸法精度の検査を行う方法には
問題があり、実用的ではない。例えば、上記特開平08
−5341号公報に記載の方法では、電子写真感光体ド
ラムの両端の開放部に嵌合した凹状回転中心軸部を有す
るフランジを支持する方法として、2個の固定ピンが用
いられているが、このような構造では2個の固定ピン同
士の中心、即ち、電子写真感光体ドラムを支持した際に
仮想データム(幾何学的基準)のずれが発生しやすい。
電子写真感光体ドラムの形状寸法精度、中でも振れ、真
直度、真円度等の特性値の測定においては、仮想データ
ムのずれが偏芯状態を引起し、電子写真感光体ドラムの
回転ムラを生じさせ、結果的に電子写真感光体ドラムの
振れ、真直度、真円度等の測定精度に悪影響を及ぼすこ
とが考えられ、正しい測定結果を得ることができない恐
れがある。又、同様に2個の固定ピンが固定されている
支持体においては、支持体自身の重力によるたわみの発
生が避けられないが、このたわみによる仮想データムの
ずれもまた偏芯状態を引起し、結果的に電子写真感光体
ドラムの振れ、真直度、真円度等の測定精度に悪影響を
及ぼすことが考えられる。更に、該特開平08−534
1号公報に記載の方法では、フランジの外周部に接触す
る駆動手段により、電子写真感光体ドラムを回転させて
いるが、フランジには樹脂成型品を用いる場合が多い
が、これらフランジ自身の変型が、導電性基体のそれと
比べて大きい場合が多く、特に温度変動に対する形状変
動の大きいことが知られている。したがって、このよう
な駆動方法では、電子写真感光体ドラムの回転ムラを生
じさせ、結果的に該電子写真感光体ドラムの振れ、真直
度、真円度等の測定精度に悪影響を及ぼすことになる。
【0007】又、上記特開平08−5341号公報に開
示されているような方法では、電子写真感光体ドラムの
形状寸法精度評価上の重要な特性値である全振れを評価
することができない。すなわち、全振れとは、前述の仮
想データムに対する電子写真感光体ドラム外周面の全変
動を表す特性値であり、電子写真感光体ドラムの軸方向
の複数断面の振れもしくはスパイラル状の断面を測定す
る必要があるが、上記特開平08−5341号公報に開
示されているような装置にはそれを実現する手段がな
く、全振れを評価することができない。
【0008】本発明は、従来の技術における上記の問題
点を解決するためになされたものである。したがって、
本発明の目的は、電子写真装置、例えば複写機やレーザ
ープリンタ等の装置に用いられる電子写真感光体ドラム
のような円筒体の全振れ、外振れ、真直度、外径等の形
状特性を高精度に評価する形状特性測定方法およびその
ための形状特性測定装置、および円筒状電子写真感光体
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の円筒体の形状特
性測定装置は、両端の開放部にフランジが嵌合されてな
る円筒体の該フランジに装着されて回転中心軸をなすピ
ン又はシャフトと、該ピン又はシャフトを載置するため
の凹状ブロックと、該円筒体に回転駆動を与えるための
フリクションローラーと、該円筒体の回転時に円筒体の
形状特性を測定する変位計とを具備することを特徴とす
る。本発明の円筒体の形状特性測定装置において、凹状
ブロックは重力方向への荷重を付勢する機構を有するこ
とが好ましい。また、円筒体の形状特性を測定する変位
計は、円筒体の水平下部側辺を測定部位とするものであ
ることが好ましい。さらに、円筒体の形状特性を測定す
る変位計が軸方向に走査するものであることが好まし
い。
【0010】本発明の円筒体の形状特性測定方法は、両
端の解放部にフランジが嵌合されてなる円筒体の該フラ
ンジに、回転中心軸をなすピン又はシャフトを装着し、
該ピン又はシャフトを凹状ブロック上に載置し、フリク
ションローラーにより円筒体に回転駆動を与え、該円筒
体を回転させながら、変位計を用いて円筒体の形状特性
を測定することを特徴とする。本発明の円筒体の形状特
性測定方法において、円筒体の水平下部側辺を測定部位
として、円筒体の形状特性を測定するのが好ましい。ま
た、変位計を円筒体の軸方向に走査して測定を行うのが
好ましい。また、円筒体として電子写真感光体ドラムに
適用するのが好適である。
【0011】本発明の円筒状電子写真感光体の製造方法
は、ドラム上に電子写真感光層を形成する工程、形成さ
れた電子写真感光体ドラムにフランジを嵌合する工程、
電子写真感光体ドラムを上記の形状特性測定装置を用い
て形状特性を測定して所定の形状測定値のものを選定す
る工程を有することを特徴とする。この場合、形状特性
のデータを、電子写真感光体ドラムにフランジを嵌合す
る工程にフィードバックするのが好ましい。
【0012】本発明の円筒体の形状特性測定装置につい
て、電子写真感光体ドラムの形状特性測定に関してより
詳細に説明する。本発明の円筒体の形状測定装置の好ま
しい態様は、電子写真感光体ドラムの両端の開放部に嵌
合した凹状回転中心軸部を有するフランジを把持するピ
ン又はシャフトと、その電子写真感光体ドラムに嵌合し
たフランジの凹状回転中心軸部をピン又はシャフトによ
り把持されたものをピン又はシャフト部において支持す
る2つのVブロックと、そのVブロックを設置するため
のVブロック台と、Vブロック台上に設置されたVブロ
ックの重力方向への荷重を印加するための手段と、Vブ
ロック台を固定するための定盤を具備する。さらに電子
写真感光体ドラムに回転駆動を与え、かつ電子写真感光
体ドラムに重力方向の荷重を印加するためのフリクショ
ンローラーを具備している。以上の構成により、装置の
各構成部位のもつ公差により発生する仮想データムのバ
ラツキを、重力作用により電子写真感光体ドラムの下方
に集中させることができ、電子写真感光体ドラムの水平
下部側辺を測定部位として使用することができるように
なる。
【0013】さらに、本発明の電子写真感光体ドラムの
形状特性測定装置には、電子写真感光体ドラム外周面の
変位量を検知する手段と、電子写真感光体ドラム外周面
の変位量を検知する手段における変位基準面を設ける手
段と、電子写真感光体ドラム外周面の変位量を検知する
手段を電子写真感光体ドラムの軸方向に沿って移動させ
る手段とが備えられている。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について詳細
に説明する。本発明において、円筒体の形状測定装置に
用いる電子写真感光体ドラムの両端の開放部に嵌合した
凹状回転中心軸部を有するフランジを把持するピン又は
シャフトは、この電子写真感光体ドラムの両端の開放部
に嵌合したフランジの凹状回転中心軸部との嵌合を考慮
した外径寸法公差を持つものが使用される。即ち、フラ
ンジが嵌合した電子写真感光体ドラムは、実際の電子写
真装置に組み込まれる際、ピン又はシャフトにより把持
されることが知られているが、本発明におけるピン又は
シャフトは、電子写真装置に組み込まれる際のピン又は
シャフトと同等の寸法公差を持つものが使用される。ピ
ン又はシャフトに用いられる材質としては、ステンレス
鋼、真鍮、アルミニウム鋼、鉄、銅等の金属類が望まし
く、特にステンレンス鋼が好ましいものとして使用され
る。更に、焼きなまし処理等により金属を硬化させたも
のを用いてもよい。
【0015】又、本発明において、電子写真感光体ドラ
ムに嵌合したフランジの凹状回転中心軸部をピン又はシ
ャフトにより把持されたものをピン又はシャフト部にお
いて支持する凹部ブロックは、V字の凹部が形成された
Vブロックが好ましい。このVブロックは、底面と側面
の直角度10μm以下、好ましくは3μm以下の精度で
あり、かつ底面とVヤゲンとの平行度5μm以下、好ま
しくは3μm以下の精度を持つように設定される。Vブ
ロックに用いられる材質としては、ステンレス鋼、真
鍮、アルミニウム鋼、鉄、銅等の金属類が望ましく、特
にステンレンス鋼が好ましいものとして使用される。更
に、焼きなまし処理等により金属を硬化させたものを用
いてもよい。
【0016】又、本発明におけるVブロックを設置する
ためのVブロック台は、底面とVブロック設置面との平
行度5μm以下、好ましくは3μm以下の精度をもつも
のが使用される。又、本発明における定盤は、JIS0
級以上の精度をもつものが好ましい。Vブロック台及び
定盤に用いられる材質としては、石、鋳物、セラミック
等、一般的に定盤として用られるものを使用することが
でき、好ましくは、キサゲ、研磨等の仕上げ加工のやり
易さから、鋳物を用いるのが好適である。
【0017】又、本発明において電子写真感光体ドラム
に回転駆動を与えるためのフリクションローラーは、電
子写真感光体ドラムの重力方向に荷重を印加するよう配
置され、電子写真感光体ドラムに接触しながら回転駆動
を与えるものである。フリクションローラーに用いる材
質としては、ゴム等の弾性体が好ましく、具体的には、
天然ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ニトリ
ルゴム、EPDM、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ア
クリルゴム等が挙げられる。フリクションローラーは電
子写真感光体ドラムの仮想データムを通る垂線より±6
0度の範囲、好ましくは±20度の範囲に配置されるの
が好適である。
【0018】以上の構成により、装置の各構成部位のも
つ公差により発生する仮想データムのバラツキを重力作
用により電子写真感光体ドラムの下方に集中させること
ができ、電子写真感光体ドラム下方側部を測定部位とし
て使用することができるようになり、電子写真感光体ド
ラムの支持及び回転駆動が引き起こす測定バラツキを最
少化することができる。フリクションローラーの回転軸
には、回転体測定制御用のパルスエンコーダーやアブソ
リュートエンコーダー等の装置を取り付けてもよい。
【0019】又、本発明において電子写真感光体ドラム
の外周面の変位量を検知する手段としては、レーザー透
過型変位センサや、レーザー反射型変位センサ等の非接
触型変位センサや、触針式変位センサ等を使用すること
ができるが、前述の通り本発明の形状特性測定装置にお
ける測定部位は電子写真感光体ドラムの下方側部に位置
するため、レーザー光等の平行走査光線を照射して、レ
ーザー光の透過幅より変位を検知する方法を採用するレ
ーザー透過型変位センサを用いるのが好適である。一般
的にこのようなレーザー透過型変位センサでは、その光
軸端の位置に不安定領域を持ち、測定バラツキが大きい
ため、レーザー透過型変位センサの光源と円筒状感光体
ドラムとの間にナイフエッジと呼ばれる変位基準線を付
加すればよい。又、電子写真感光体ドラムの外周面の変
位量検知手段を、走査のために電子写真感光体ドラムの
軸方向に沿って移動させる手段としては、直動案内軸受
に電子写真感光体ドラムの外周面の変位量検知手段を取
付けたものを、駆動伝達手段により直動させることがで
きる。直動案内軸受としては、軌道の形式がレール形式
のものや丸軸形式のもの、転動体の種類がボールである
ものやローラーであるもの等、様々のものが使用できる
が、レール軌道でボール転動体を用いたものが特に適し
ており、1000mm内の走り平行度で4μm以下の超
精密級直動案内軸受以上の精度をもつもの、好ましくは
2μm以下の超精密級直動案内軸受を用いるのが好適で
ある。又、駆動伝達手段としては、エアシリンダ等の空
気圧を利用した機器や、ボールねじ等を用いることがで
きるが、ボールねじを用いるのが特に適しており、精度
等級でJIS C1級以上の精度のもの、好ましくはC
0級のものを用いるのが好適である。駆動力を発生させ
る手段として、モーター等を用いてもよく、特に速度や
回転回数等の制御のやり易さから、サーボモーターを用
いるのが特によい。又、電子写真感光体ドラムの外周面
の変位量を検知する手段をパソコン等のデータ処理装置
に接続して、変位データの出力を取り込むこともでき
る。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を以下に示す。図1は本発明
の形状特性測定装置一実施例の側面図であり、図2はそ
の正面図である。また、図3は本発明の形状特性測定装
置の構成を示すブロック図である。図において用いた電
子写真感光体ドラム1は、φ30mmの円筒状中空のア
ルミニウム製の基材の表面をホーニング法により干渉縞
防止処理を施したものに、下引層、電荷発生層、電荷輸
送層を形成するための各塗布液を順次塗布して乾燥させ
たものであり、その両端に、ポリカーボネート製のフラ
ンジ1a,1bを嵌合させた。このフランジは、中心に
電子写真装置内において電子写真感光体ドラムを把持す
るための凹状回転中心軸部をもち、その凹状回転中心軸
部の内径は、呼び値を10mm、公差をJIS等級でH
8とした。又、この装置において、凹状回転中心軸部に
挿入して電子写真感光体ドラムを支持するためのピン2
としては、ステンレス鋼を円柱状に切削し、研磨により
その外径を整えた後、焼きなましを行ったものを用い、
その外径の呼び値を10mm、公差を実際の電子写真装
置内において電子写真感光体ドラムを把持するためのピ
ンと同等の公差であるJIS等級のg5とした。
【0021】このようにしてピン2により把持された電
子写真感光体ドラム1は、ピン部を支持するためのVブ
ロック3により支持した。このVブロック3は、ステン
レス鋼を所定の形状に研削した後、研磨によりその底面
と背面の直角度を2.5μm、底面とVヤゲンの平行度
を2.0μmとした後、焼きなましを行ったものを用い
た。更にこのVブロック3を定置するためのVブロック
台4としては、第4種ねずみ鋳鉄製の立方体を用い、そ
の中央部に透過型レーザーセンサの投光ユニット6及び
受光ユニット7をマウントしたベースプレートを通過さ
せるための空間部を設けた。Vブロック台4の底面及び
上面は、きさげ加工により両面間の平行度を2.0μm
とし、更にVブロック台4の上面に定置されたVブロッ
ク3の背面に当て止めするための肩部を設けた。又、こ
のVブロック台4上のVブロック3の重力方向に荷重を
印加するため、Vブロック3の前面より斜め下方に押し
つけるためのVブロック加圧機構9を螺子により構成し
た。又、このVブロック台4は、第4種ねずみ鋳鉄製の
JIS 0級定盤5上に配置し固定した。
【0022】又、電子写真感光体ドラム1を外面より駆
動するフリクションローラー10を電子写真感光体ドラ
ム1の上方の垂線上に配置し、駆動伝達用ベルトにより
回転駆動用モーター11と接続した。このフリクション
ローラー10の構造は、中心に配置されたアルミニウム
製の円筒状コアの外周部に厚さ20mmのウレタンゴム
をφ30mmの円筒状に成型したものであった。そして
電子写真感光体ドラム1に印加される重力方向荷重は1
kg程度とした。以上の構造により、前述のような重力
作用を利用して各構成部位の持つ公差を電子写真感光体
ドラムの下方に集めることにより、下方側部に測定部位
を形成することができた。更に、測定の同期制御を行う
ため、上記フリクションローラーの中心軸に分周比36
0pprのパルスエンコーダー18を配置し、その出力
をデータ処理装置であるパーソナルコンピューター16
に接続した。
【0023】上記電子写真感光体ドラムの外周面の変動
を検知するため、透過型レーザーセンサ(キーエンス
(株)製のレーザー透過型変位計)の投光ユニット6と
受光ユニット7を電子写真感光体ドラム1を挟むような
構造のベースプレートにマウントし、かつ上記レーザー
透過型変位計の平行光軸上端が電子写真感光体ドラム1
上の測定部位にてレーザー光線8が遮光されるよう配置
し、更にレーザー透過型変位計の投光ユニットの平行光
軸下端より10mmの幅を遮光するようなナイフエッジ
15を設け、電子写真感光体ドラム1の外周面の変動基
準点とした。上記レーザー透過型変位計の出力は、専用
コントローラ17経由でRS232Cインターフェース
によりデータ処理装置であるパーソナルコンピューター
16に接続した。更に、上記ベースプレートに直動案内
軸受12であるTHK(株)製のLMガイド及びTHK
(株)製ボールねじ13を取付けた。このLMガイドの
走り平行度は、全長600mmで2.0μmとし、ボー
ルねじの精度等級はJISC0級のものを用い、更にボ
ールねじの回転軸に直動案内駆動用のモーター14を取
り付けた。モーターとしては、電気的パルスの数と速度
による制御可能なタイプの5相サーボモーターを用い
た。以上により、被測定物である電子写真感光体ドラム
1を回転させながら、一定の速度でレーザー透過型変位
計を軸方向に移動することにより走査して、その出力を
専用コントローラ17経由でRS232Cインターフェ
ースによってパーソナルコンピューター16に取り込む
ことにより、電子写真感光体ドラム1の形状特性を測定
することができるようになった。
【0024】以上のようにして構成した形状特性測定装
置により、予め用意しておいた電子写真感光体ドラムの
全振れ及び真直度を評価した。測定点数は円周方向に7
2ポイント、すなわち、5度ピッチの変位データとなる
ようにデータのサンプリングを行い、透過型レーザーセ
ンサを毎秒2.5mmの速度で移動させた。このときの
電子写真感光体ドラムの回転速度は5rpmとし、電子
写真感光体ドラム上端より20mmからの320mmの
間、即ち300mmの範囲をスキャンし、その間、電子
写真感光体ドラムは10回転することになった。したが
って、電子写真感光体ドラムの外面の変位データとし
て、72×10=720ポイント分のデータを得ること
ができた。これら変位データ中の最大値と最小値の差
が、この電子写真感光体ドラムの全振れとなる。又、電
子写真感光体ドラムは、予めミツトヨ(株)製の3次元
測定装置により全振れの値付けをされたものであり、そ
の測定値の異なる5水準のサンプルを用意したものであ
る。従来の装置との比較のため、特開平08−5341
号公報に開示されているような形状特性測定装置、即ち
図4に示すような装置においても上記の電子写真感光体
ドラムの全振れの測定を実施した。表1に本発明の形状
特性測定装置及び従来の形状特性測定装置における全振
れの測定結果と、3次元測定装置における全振れの測定
結果との相関係数及び各々のS/N比を示す。
【0025】
【表1】 表1に示した通り、本発明の形状特性測定装置は従来の
場合と比べ、より正確に精度良く電子写真感光体ドラム
の全振れを測定することができる。又、その他の特性値
である真直度や外振れ等も、全振れを測定する際に得ら
れた電子写真感光体ドラムの変位データより容易に算出
することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の形状特性測定装置を用いること
により円筒体の形状特性を高精度で評価することができ
る。特に、円筒体として、電子写真感光体ドラムを使用
した場合には、電子写真感光体ドラムの全振れ、外振
れ、真直度、外径等の形状特性を高精度に評価すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の形状特性測定装置一実施例の側面図
である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 本発明の形状特性測定装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】 従来の形状特性測定装置の正面図である。
【符号の説明】
1…電子写真感光体ドラム、1a,1b…フランジ、2
…ピン又はシャフト、3…Vブロック、4…Vブロック
台、5…定盤、6…投光ユニット、7…受光ユニット、
8…レーザー光線、9…Vブロック加圧機構、10…フ
リクションローラー、11…回転駆動用モーター、12
…直動案内軸受、13…ボールねじ、14…直動案内駆
動用モーター、15…ナイフエッジ、16…パーソナル
コンピューター、17…コントローラ、18…パルスエ
ンコーダー、19…出力装置、20a,20b…支持
体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01B 21/10 G01B 21/10 G03G 5/00 101 G03G 5/00 101 5/10 5/10 B

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端の開放部にフランジが嵌合されてな
    る円筒体の該フランジに装着されて回転中心軸をなすピ
    ン又はシャフトと、該ピン又はシャフトを載置するため
    の凹状ブロックと、該円筒体に回転駆動を与えるための
    フリクションローラーと、該円筒体の回転時に円筒体の
    形状特性を測定する変位計とを具備することを特徴とす
    る円筒体の形状特性測定装置。
  2. 【請求項2】 凹状ブロックが重力方向への荷重を付勢
    する機構を有することを特徴とする請求項1に記載の形
    状特性測定装置。
  3. 【請求項3】 円筒体の形状特性を測定する変位計が、
    円筒体の水平下部側辺を測定部位とするものであること
    を特徴とする請求項1に記載の円筒体の形状特性測定装
    置。
  4. 【請求項4】 円筒体の形状特性を測定する変位計が、
    軸方向に走査するものであることを特徴とする請求項3
    に記載の円筒体の形状特性測定装置。
  5. 【請求項5】 両端の解放部にフランジが嵌合されてな
    る円筒体の該フランジに回転中心軸をなすピン又はシャ
    フトを装着し、該ピン又はシャフトを凹状ブロック上に
    載置し、フリクションローラーにより円筒体に回転駆動
    を与え、該円筒体を回転させながら、変位計を用いて円
    筒体の形状特性を測定することを特徴とする円筒体の形
    状特性測定方法。
  6. 【請求項6】 円筒体の水平下部側辺を測定部位とし
    て、円筒体の形状特性を測定することを特徴とする請求
    項5に記載の円筒体の形状特性測定方法。
  7. 【請求項7】 変位計を円筒体の軸方向に走査して測定
    を行うことを特徴とする請求項6に記載の円筒体の形状
    特性測定方法。
  8. 【請求項8】 円筒体が電子写真感光体であることを特
    徴とする請求項5に記載の円筒体の形状特性測定方法。
  9. 【請求項9】 ドラム上に電子写真感光層を形成する工
    程、形成された電子写真感光体ドラムにフランジを嵌合
    する工程、電子写真感光体ドラムを請求項1に記載の形
    状特性測定装置を用いて形状特性を測定して、所定の形
    状特性値のものを選定する工程を有することを特徴とす
    る円筒状電子写真感光体の製造方法。
  10. 【請求項10】 形状特性のデータを、電子写真感光体
    ドラムにフランジを嵌合する工程にフィードバックする
    ことを特徴とする請求項9に記載の円筒状電子写真感光
    体の製造方法。
JP29146796A 1996-11-01 1996-11-01 円筒体の形状特性測定装置及び測定方法および円筒状電子写真感光体の製造方法 Pending JPH10132552A (ja)

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