JPH10134307A - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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- JPH10134307A JPH10134307A JP28689896A JP28689896A JPH10134307A JP H10134307 A JPH10134307 A JP H10134307A JP 28689896 A JP28689896 A JP 28689896A JP 28689896 A JP28689896 A JP 28689896A JP H10134307 A JPH10134307 A JP H10134307A
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- Japan
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- head
- signal
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- positive
- reproducing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 MRヘッドに流すセンス電流を制御すること
により、MRヘッドからの再生信号の正負非対称波形を
なくすること。 【解決手段】 MRヘッド5の再生アナログ信号の基準
ゼロレベルに対する正負振幅の非対称を、振幅が同じく
なるように、MRヘッドに流すセンス電流を適正化する
ために、MRヘッドからの再生信号をピーク弁別14お
よび振幅弁別15する記録信号再生部1と、波形の正負
振幅の非対称を検出しセンス電流をコントロールするた
めのゲート信号を作る波形非対称検出部2と、センス電
流値を設定するセンス電流コントロール部3と、から構
成する。MRヘッド再生信号の正負振幅非対称を補正す
ることで、データ弁別時のリードマージンを大きくでき
磁気記憶装置の信頼性を向上できる。
により、MRヘッドからの再生信号の正負非対称波形を
なくすること。 【解決手段】 MRヘッド5の再生アナログ信号の基準
ゼロレベルに対する正負振幅の非対称を、振幅が同じく
なるように、MRヘッドに流すセンス電流を適正化する
ために、MRヘッドからの再生信号をピーク弁別14お
よび振幅弁別15する記録信号再生部1と、波形の正負
振幅の非対称を検出しセンス電流をコントロールするた
めのゲート信号を作る波形非対称検出部2と、センス電
流値を設定するセンス電流コントロール部3と、から構
成する。MRヘッド再生信号の正負振幅非対称を補正す
ることで、データ弁別時のリードマージンを大きくでき
磁気記憶装置の信頼性を向上できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気抵抗効果型
ヘッド(MRヘッド)を搭載した磁気記録再生装置で、
MRヘッドからのアナログ再生信号の非対称正負振幅を
補正するためのセンス電流の決定に関するものである。
ヘッド(MRヘッド)を搭載した磁気記録再生装置で、
MRヘッドからのアナログ再生信号の非対称正負振幅を
補正するためのセンス電流の決定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の分野において近年磁気ディス
ク装置の小型化、大容量化の動きが反映し、高密度記録
が進展している。この要求に対し、磁気ヘッドは、従来
の記録・再生動作を単一のヘッドで行い、記録媒体の速
度に応じて出力特性が変化する磁気誘導型ヘッドから、
記録動作を従来の磁気誘導型ヘッドで行い、再生動作を
出力特性が記録媒体の速度に依存しない磁気抵抗効果型
ヘッド(MRヘッド)で行う記録再生分離型ヘッドの採
用が進んできている。
ク装置の小型化、大容量化の動きが反映し、高密度記録
が進展している。この要求に対し、磁気ヘッドは、従来
の記録・再生動作を単一のヘッドで行い、記録媒体の速
度に応じて出力特性が変化する磁気誘導型ヘッドから、
記録動作を従来の磁気誘導型ヘッドで行い、再生動作を
出力特性が記録媒体の速度に依存しない磁気抵抗効果型
ヘッド(MRヘッド)で行う記録再生分離型ヘッドの採
用が進んできている。
【0003】MRヘッドは磁気抵抗効果を用いた再生ヘ
ッドである。磁気抵抗効果とは、MR素子の電気抵抗が
記録媒体の信号磁界により変化する特性を利用したもの
である。即ち、抵抗の変化を定電流(センス電流)を流
して電圧に換算したものがMRヘッドの出力波形であ
る。MR素子の抵抗率はρ=ρ0+Δρmcos2θで表
わされる。ここで、ρ0は磁場がないときの抵抗率、Δ
ρmは最大抵抗率変化である。θは定電流(センス電
流)ベクトルの方向とMR素子の磁化ベクトルの方向の
なす角である。
ッドである。磁気抵抗効果とは、MR素子の電気抵抗が
記録媒体の信号磁界により変化する特性を利用したもの
である。即ち、抵抗の変化を定電流(センス電流)を流
して電圧に換算したものがMRヘッドの出力波形であ
る。MR素子の抵抗率はρ=ρ0+Δρmcos2θで表
わされる。ここで、ρ0は磁場がないときの抵抗率、Δ
ρmは最大抵抗率変化である。θは定電流(センス電
流)ベクトルの方向とMR素子の磁化ベクトルの方向の
なす角である。
【0004】この抵抗の変化を定電流(センス電流)を
流して電圧に換算したものがMRヘッドの出力波形であ
る。この場合、磁化ベクトルの方向が正負どちらでも同
じ値になってしまい、MR素子に印加される記録媒体か
らの信号磁界の極性を判断することができなくなってし
まう。したがって、磁化ベクトルと電流ベクトルがあら
かじめ一定の角度(通常、45°)となるように所定の
バイアス磁界Hbを加え線型領域で動作するように設計
している。
流して電圧に換算したものがMRヘッドの出力波形であ
る。この場合、磁化ベクトルの方向が正負どちらでも同
じ値になってしまい、MR素子に印加される記録媒体か
らの信号磁界の極性を判断することができなくなってし
まう。したがって、磁化ベクトルと電流ベクトルがあら
かじめ一定の角度(通常、45°)となるように所定の
バイアス磁界Hbを加え線型領域で動作するように設計
している。
【0005】このバイアス磁界Hbを与える方法は、M
Rヘッドの構造に変更を加えることで様々な方法が提案
されている。その一つとして、センス電流によって発生
する磁界によりバイアス磁界を印加する方法が構造が単
純で作製が容易なことから用いられている。
Rヘッドの構造に変更を加えることで様々な方法が提案
されている。その一つとして、センス電流によって発生
する磁界によりバイアス磁界を印加する方法が構造が単
純で作製が容易なことから用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような特性を持
っているMRヘッドにおいて、図2のようにMRヘッド
に流すセンス電流が不適正であると再生出力振幅の正負
非対称が生じる。この再生波形の正負非対称はデータ弁
別におけるリードマージンを低下させる原因の一つでも
あった。
っているMRヘッドにおいて、図2のようにMRヘッド
に流すセンス電流が不適正であると再生出力振幅の正負
非対称が生じる。この再生波形の正負非対称はデータ弁
別におけるリードマージンを低下させる原因の一つでも
あった。
【0007】MRヘッドを搭載した磁気ディスク装置に
は、センス電流の設定はどのヘッドにおいても同じ電流
値を設定する。しかし、MRヘッド内の膜のばらつきが
要因で、個々のヘッドにより、MRヘッドからの再生信
号の正負非対称は異なっている。実際、大量生産する磁
気ディスク装置のすべてのMRヘッドに流すセンス電流
を、個々に適正値を設定するのは大変な労力を要するか
らである。
は、センス電流の設定はどのヘッドにおいても同じ電流
値を設定する。しかし、MRヘッド内の膜のばらつきが
要因で、個々のヘッドにより、MRヘッドからの再生信
号の正負非対称は異なっている。実際、大量生産する磁
気ディスク装置のすべてのMRヘッドに流すセンス電流
を、個々に適正値を設定するのは大変な労力を要するか
らである。
【0008】また、MRヘッドの再生信号の非対称は外
部要因により変化する場合があり、常にMRヘッドに適
切なセンス電流を与え、再生信号の正負非対称を改善す
ることで、装置の信頼性を図ることが可能である。
部要因により変化する場合があり、常にMRヘッドに適
切なセンス電流を与え、再生信号の正負非対称を改善す
ることで、装置の信頼性を図ることが可能である。
【0009】本発明の目的は、MRヘッドを搭載した磁
気ディスク装置において、装置の信頼性を高めるため
に、MRヘッドに流すセンス電流の適正化を図り、MR
ヘッドからの再生信号の非対称性を改善することを目的
としている。
気ディスク装置において、装置の信頼性を高めるため
に、MRヘッドに流すセンス電流の適正化を図り、MR
ヘッドからの再生信号の非対称性を改善することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用する。
め、本発明は次のような構成を採用する。
【0011】磁気記録媒体に情報を記録または再生する
ヘッドと、前記ヘッドへのまたはヘッドからの情報信号
を処理する記録再生手段と、を少なくとも有する磁気デ
ィスク装置において、前記磁気記録媒体から情報を再生
するヘッドとして磁気抵抗効果型ヘッドを用い、前記磁
気記録媒体に記録された基準信号を前記磁気抵抗効果型
ヘッドで再生して得たアナログ再生信号の正負振幅の非
対称を補正する補正手段を備えている磁気ディスク装
置。
ヘッドと、前記ヘッドへのまたはヘッドからの情報信号
を処理する記録再生手段と、を少なくとも有する磁気デ
ィスク装置において、前記磁気記録媒体から情報を再生
するヘッドとして磁気抵抗効果型ヘッドを用い、前記磁
気記録媒体に記録された基準信号を前記磁気抵抗効果型
ヘッドで再生して得たアナログ再生信号の正負振幅の非
対称を補正する補正手段を備えている磁気ディスク装
置。
【0012】また、前記非対称補正手段は、前記磁気抵
抗効果型ヘッドへのセンス電流を流す回路と、前記ヘッ
ドからの情報信号を再生する再生部と、前記アナログ再
生信号の正負振幅非対称を検出する非対称検出部と、前
記正負振幅非対称の検出に基づいて前記センス電流を制
御するセンス電流制御部と、から構成される磁気ディス
ク装置。
抗効果型ヘッドへのセンス電流を流す回路と、前記ヘッ
ドからの情報信号を再生する再生部と、前記アナログ再
生信号の正負振幅非対称を検出する非対称検出部と、前
記正負振幅非対称の検出に基づいて前記センス電流を制
御するセンス電流制御部と、から構成される磁気ディス
ク装置。
【0013】
【発明の実施の形態】図1と図2に基づいて本発明の概
略を説明する。図1は本発明の原理的な構成を示し、図
2はMRヘッドからの再生信号の非対称性を説明する波
形図である。ここにおいて、1は記録信号再生部、2は
波形非対称検出部、3はセンス電流コントロール部、を
それぞれ示す。
略を説明する。図1は本発明の原理的な構成を示し、図
2はMRヘッドからの再生信号の非対称性を説明する波
形図である。ここにおいて、1は記録信号再生部、2は
波形非対称検出部、3はセンス電流コントロール部、を
それぞれ示す。
【0014】本発明の原理的な構成は、MRヘッドによ
るゼロレベルに対する正負振幅が異なるアナログ再生信
号を、正負振幅が同じくなるように、MRヘッドに流す
センス電流の適正化を行うものであって、図1に示すよ
うに、記録信号再生部1はMRヘッドからのアナログ再
生信号を増幅およびノイズを取り除いて信号の波形整形
を行い、アナログ再生信号の正負振幅波形の非対称検出
部はこの再生信号の非対称性を検出し、信号が非対称で
あるか否かを出力する。更に、センス電流コントロール
部は前記非対称検出部からの出力により、MRヘッドの
センス電流の設定値を制御するものである。
るゼロレベルに対する正負振幅が異なるアナログ再生信
号を、正負振幅が同じくなるように、MRヘッドに流す
センス電流の適正化を行うものであって、図1に示すよ
うに、記録信号再生部1はMRヘッドからのアナログ再
生信号を増幅およびノイズを取り除いて信号の波形整形
を行い、アナログ再生信号の正負振幅波形の非対称検出
部はこの再生信号の非対称性を検出し、信号が非対称で
あるか否かを出力する。更に、センス電流コントロール
部は前記非対称検出部からの出力により、MRヘッドの
センス電流の設定値を制御するものである。
【0015】図2に示すように、センス電流に対応する
磁界だけバイアスされて正負波形の記録信号があった場
合、この記録信号を再生すると、図2に示す特性に応じ
て再生信号の波形が得られる。ここで、図2の特性曲線
のリニアリティ部分を利用して再生信号が得られれば、
正負波形の非対称は生じないが、一般的には、図2に示
す特性曲線は理想的なリニアリティを有していないの
で、再生信号に非対称波形が生じる。したがって、でき
る限りリニアリティ部分に近似するような特性曲線部分
で動作するように、センス電流のバイアス値を制御する
必要がある。
磁界だけバイアスされて正負波形の記録信号があった場
合、この記録信号を再生すると、図2に示す特性に応じ
て再生信号の波形が得られる。ここで、図2の特性曲線
のリニアリティ部分を利用して再生信号が得られれば、
正負波形の非対称は生じないが、一般的には、図2に示
す特性曲線は理想的なリニアリティを有していないの
で、再生信号に非対称波形が生じる。したがって、でき
る限りリニアリティ部分に近似するような特性曲線部分
で動作するように、センス電流のバイアス値を制御する
必要がある。
【0016】本発明の具体的な構成を図3ないし図6に
示す。図3はセンス電流を決定するために、磁気記録媒
体に予め記録された特定周波数の孤立波形信号を示すと
ともに、前記信号を再生した波形図を示す。図4は本発
明の具体的構成を示す回路図である。図5は振幅弁別回
路の入出力波形を示す図である。図6は波形非対称検出
部内のEOR回路における入出力波形を示す図である。
示す。図3はセンス電流を決定するために、磁気記録媒
体に予め記録された特定周波数の孤立波形信号を示すと
ともに、前記信号を再生した波形図を示す。図4は本発
明の具体的構成を示す回路図である。図5は振幅弁別回
路の入出力波形を示す図である。図6は波形非対称検出
部内のEOR回路における入出力波形を示す図である。
【0017】本発明の実施形態については、アナログ信
号の処理回路として、MRヘッドを用いて磁気ディスク
からデータを読み出す磁気ディスク装置の再生系を例に
とって説明する。
号の処理回路として、MRヘッドを用いて磁気ディスク
からデータを読み出す磁気ディスク装置の再生系を例に
とって説明する。
【0018】磁気記録媒体4には、サーボ領域の前に図
3に示すような特定周波数の孤立波形を書き込んでおく
ものとする。磁気ディスク装置が起動した時に、この信
号を読み込む。この時、記録再生部1内のスイッチSX
17、スイッチSY18は閉じている。この信号は基準
レベルをゼロとして正負の信号振幅が対称となってい
る。この記録信号をMRヘッド5で読み出した場合、セ
ンス電流の設定が不適当であれば、正負の振幅が異なっ
たアナログ信号として再生される。以後、信号の波形と
しては正負非対称があるものとして説明する。
3に示すような特定周波数の孤立波形を書き込んでおく
ものとする。磁気ディスク装置が起動した時に、この信
号を読み込む。この時、記録再生部1内のスイッチSX
17、スイッチSY18は閉じている。この信号は基準
レベルをゼロとして正負の信号振幅が対称となってい
る。この記録信号をMRヘッド5で読み出した場合、セ
ンス電流の設定が不適当であれば、正負の振幅が異なっ
たアナログ信号として再生される。以後、信号の波形と
しては正負非対称があるものとして説明する。
【0019】ここにおいて、1は記録信号再生部、2は
波形非対称検出部、3はセンス電流コントロール部、4
は磁気記録媒体、5はMRヘッド、6はリードライトI
C、7はプリアンプ、11はAGCアンプ、12はロー
パスフィルタ、13はイコライザ、14はピーク検出回
路、15は振幅弁別回路、16はデータ弁別回路、1
7,18はスイッチ、21は遅延回路、22はEOR回
路、31はパルス検出回路、32はセンス電流コントロ
ール回路、をそれぞれ表わす。
波形非対称検出部、3はセンス電流コントロール部、4
は磁気記録媒体、5はMRヘッド、6はリードライトI
C、7はプリアンプ、11はAGCアンプ、12はロー
パスフィルタ、13はイコライザ、14はピーク検出回
路、15は振幅弁別回路、16はデータ弁別回路、1
7,18はスイッチ、21は遅延回路、22はEOR回
路、31はパルス検出回路、32はセンス電流コントロ
ール回路、をそれぞれ表わす。
【0020】MRヘッド5で再生されたアナログ信号
は、リードライトIC6を通り、プリアンプ7により特
定ゲイン値で増幅されて、記録信号再生部1に入力され
る。記録信号再生部1の構成は、波形整形11,12,
13、ピーク検出14、振幅弁別15、およびデータ弁
別16の機能を備えている。
は、リードライトIC6を通り、プリアンプ7により特
定ゲイン値で増幅されて、記録信号再生部1に入力され
る。記録信号再生部1の構成は、波形整形11,12,
13、ピーク検出14、振幅弁別15、およびデータ弁
別16の機能を備えている。
【0021】記録信号再生部1に入力されたアナログ信
号は、オート・ゲイン・コントロール・(AGC)アン
プ11により一定振幅の信号に増幅され、ローパスフィ
ルタ12により低域ノイズが取り除かれ、イコライザ1
3により、波形整形が行われる。波形整形が行われたア
ナログ信号は2つの信号に分岐される。一方は、ピーク
検出回路14に入力され、もう一方は振幅弁別回路15
に入力される。
号は、オート・ゲイン・コントロール・(AGC)アン
プ11により一定振幅の信号に増幅され、ローパスフィ
ルタ12により低域ノイズが取り除かれ、イコライザ1
3により、波形整形が行われる。波形整形が行われたア
ナログ信号は2つの信号に分岐される。一方は、ピーク
検出回路14に入力され、もう一方は振幅弁別回路15
に入力される。
【0022】前記ピーク検出回路14は、波形整形され
たアナログ信号波形を時間微分を行い、そのゼロクロス
点から再生パルスのピーク位置を求め、磁気記録媒体の
磁化反転位置を判断している。本発明では、この回路か
らの出力信号を利用していないので詳しい説明を省略す
る。
たアナログ信号波形を時間微分を行い、そのゼロクロス
点から再生パルスのピーク位置を求め、磁気記録媒体の
磁化反転位置を判断している。本発明では、この回路か
らの出力信号を利用していないので詳しい説明を省略す
る。
【0023】前記振幅弁別回路15は、波形整形された
アナログ信号波形に対し一定の識別レベル(スライスレ
ベル)を設定し、再生パルス振幅がこれを超えれば、磁
気記録媒体上の磁化反転があると判断している。この振
幅弁別から磁気記録媒体上の磁化反転があるという判断
をデジタル信号(ゲート信号)で出力する。この出力信
号と前記ピーク検出回路14からの出力がデータ弁別回
路16に入力され再生される。これ以後の再生機能は本
発明の本意でないので説明は省く。
アナログ信号波形に対し一定の識別レベル(スライスレ
ベル)を設定し、再生パルス振幅がこれを超えれば、磁
気記録媒体上の磁化反転があると判断している。この振
幅弁別から磁気記録媒体上の磁化反転があるという判断
をデジタル信号(ゲート信号)で出力する。この出力信
号と前記ピーク検出回路14からの出力がデータ弁別回
路16に入力され再生される。これ以後の再生機能は本
発明の本意でないので説明は省く。
【0024】本発明は、振幅弁別(レベルスライス)回
路15からの出力信号を二分岐した信号を使用する。振
幅弁別について詳しく説明すると、図5に示すように、
波形整形されたアナログ再生信号はスライスレベルによ
り振幅弁別が行われる。スライスレベルは再生信号の正
負の振幅に対して決めることができそれぞれ、スライス
レベル(+)およびスライスレベル(−)とする。本発
明では、両者とも同レベルの設定にする。スライスレベ
ル(+)で振幅弁別されたデジタル信号をゲート信号X
Lとし、スライスレベル(−)で振幅弁別されたデジタ
ル信号をゲート信号YLとする。このゲート信号はそれ
ぞれ、図5に示すように、再生波形のある特定レベルで
の波形幅をパルス幅として持つデジタル信号となる。
路15からの出力信号を二分岐した信号を使用する。振
幅弁別について詳しく説明すると、図5に示すように、
波形整形されたアナログ再生信号はスライスレベルによ
り振幅弁別が行われる。スライスレベルは再生信号の正
負の振幅に対して決めることができそれぞれ、スライス
レベル(+)およびスライスレベル(−)とする。本発
明では、両者とも同レベルの設定にする。スライスレベ
ル(+)で振幅弁別されたデジタル信号をゲート信号X
Lとし、スライスレベル(−)で振幅弁別されたデジタ
ル信号をゲート信号YLとする。このゲート信号はそれ
ぞれ、図5に示すように、再生波形のある特定レベルで
の波形幅をパルス幅として持つデジタル信号となる。
【0025】即ち、ゲート信号XLに示すように、再生
波形のあるスライスレベル(+)での波形幅Pw+をパ
ルス幅として持つデジタル信号となる。一方、ゲート信
号YLに示すように、再生波形のあるスライスレベル
(−)での波形幅Pw-をパルス幅として持つデジタル
信号となる。この二つのデジタル信号が波形非対称検出
部2に入力される。
波形のあるスライスレベル(+)での波形幅Pw+をパ
ルス幅として持つデジタル信号となる。一方、ゲート信
号YLに示すように、再生波形のあるスライスレベル
(−)での波形幅Pw-をパルス幅として持つデジタル
信号となる。この二つのデジタル信号が波形非対称検出
部2に入力される。
【0026】波形非対称検出部2の構成は、遅延回路2
1、EOR回路22を備えている。ゲート信号XLおよ
びゲート信号YLはお互いに記録媒体4に記録されてい
る一定周期の孤立波形の半周期(T/2)ずれている。
遅延回路21は、この二つのデジタル信号のパルス幅を
比較するために、どちらか一方の信号を半周期だけ遅ら
せる機能を備えている。この遅延回路21にゲート信号
XLを入力すると、図5、図6に示すようにゲート信号
XLと同周期のデジタル信号、即ちゲート信号XHが出
力される。このゲート信号YLとゲート信号XHをEO
R回路に入力する。
1、EOR回路22を備えている。ゲート信号XLおよ
びゲート信号YLはお互いに記録媒体4に記録されてい
る一定周期の孤立波形の半周期(T/2)ずれている。
遅延回路21は、この二つのデジタル信号のパルス幅を
比較するために、どちらか一方の信号を半周期だけ遅ら
せる機能を備えている。この遅延回路21にゲート信号
XLを入力すると、図5、図6に示すようにゲート信号
XLと同周期のデジタル信号、即ちゲート信号XHが出
力される。このゲート信号YLとゲート信号XHをEO
R回路に入力する。
【0027】EOR回路はゲート信号XHとゲート信号
YLの排他的論理和をとるためにある。EOR回路では
ゲート信号XHとゲート信号YLのパルス幅の違いをデ
ジタル的に判断する。即ち、図6のように、ゲート信号
XHとゲート信号YLがともにHighレベルまたはL
owレベルのときに出力はLowレベルのパルスが出力
される。ゲート信号XHとゲート信号YLのどちらか一
方がHighレベルまたはLowレベルのときに出力は
Highレベルのパルスが出力される。このEOR回路
からの出力信号をゲート信号Zとする。このゲート信号
Zがセンス電流コントロール部3に入力される。
YLの排他的論理和をとるためにある。EOR回路では
ゲート信号XHとゲート信号YLのパルス幅の違いをデ
ジタル的に判断する。即ち、図6のように、ゲート信号
XHとゲート信号YLがともにHighレベルまたはL
owレベルのときに出力はLowレベルのパルスが出力
される。ゲート信号XHとゲート信号YLのどちらか一
方がHighレベルまたはLowレベルのときに出力は
Highレベルのパルスが出力される。このEOR回路
からの出力信号をゲート信号Zとする。このゲート信号
Zがセンス電流コントロール部3に入力される。
【0028】センス電流コントロール部3はパルス検出
回路31とセンス電流コントロール回路32からなる。
パルス信号検出回路31には、前記波形非対称検出部2
のEOR回路22からの出力信号であるゲート信号Zが
入力される。
回路31とセンス電流コントロール回路32からなる。
パルス信号検出回路31には、前記波形非対称検出部2
のEOR回路22からの出力信号であるゲート信号Zが
入力される。
【0029】センス電流コントロール回路32は、段階
的にセンス電流を設定しMRヘッドにセンス電流を流す
機能をもっている。磁気ディスク装置が起動したとき
は、初期値として与えられていた適宜の電流値をMRヘ
ッドに流す。そして、センス電流はある時間間隔をおい
て段階的に増加させていき、センス電流の設定最大値に
なったら次に設定最小値に設定させるようにループ状に
段階的に減少させるようにする。このように段階的に増
加または減少の途中に、パルス検出回路31にゲート信
号Zが存在する場合または一定幅以上のパルスである場
合は段階的な設定を続行する。しかし、パルス検出回路
31にゲート信号Zが存在しない場合または一定幅以下
のパルスである場合はその時点でその設定のままにして
おく。
的にセンス電流を設定しMRヘッドにセンス電流を流す
機能をもっている。磁気ディスク装置が起動したとき
は、初期値として与えられていた適宜の電流値をMRヘ
ッドに流す。そして、センス電流はある時間間隔をおい
て段階的に増加させていき、センス電流の設定最大値に
なったら次に設定最小値に設定させるようにループ状に
段階的に減少させるようにする。このように段階的に増
加または減少の途中に、パルス検出回路31にゲート信
号Zが存在する場合または一定幅以上のパルスである場
合は段階的な設定を続行する。しかし、パルス検出回路
31にゲート信号Zが存在しない場合または一定幅以下
のパルスである場合はその時点でその設定のままにして
おく。
【0030】この時のセンス電流設定がMRヘッドの再
生信号の波形非対称をなくすセンス電流値として選択さ
れる。適正なセンス電流が設定された後、記録再生部1
内のスイッチSX17、スイッチSY18は開き、セン
ス電流の調整を終了する。
生信号の波形非対称をなくすセンス電流値として選択さ
れる。適正なセンス電流が設定された後、記録再生部1
内のスイッチSX17、スイッチSY18は開き、セン
ス電流の調整を終了する。
【0031】
【発明の効果】MRヘッドの再生波形の正負非対称性を
無くすることにより、データ弁別時のリードマージンを
大きくすることができ、ディスク装置の信頼性を向上す
ることができる。MRヘッドに流すセンス電流の適正化
をすることにより、MRヘッドの再生波形の正負非対称
性を補正することができる。
無くすることにより、データ弁別時のリードマージンを
大きくすることができ、ディスク装置の信頼性を向上す
ることができる。MRヘッドに流すセンス電流の適正化
をすることにより、MRヘッドの再生波形の正負非対称
性を補正することができる。
【0032】本発明によれば、以上のようなセンス電流
の適正化を磁気ディスク装置が起動するたびに、自動的
に行うことができ、磁気ディスク装置の信頼性を高める
効果がある。また、再生回路から分岐して行うので複雑
な回路を構成しなくてもすむためコストを低減できる。
の適正化を磁気ディスク装置が起動するたびに、自動的
に行うことができ、磁気ディスク装置の信頼性を高める
効果がある。また、再生回路から分岐して行うので複雑
な回路を構成しなくてもすむためコストを低減できる。
【図1】本発明の原理的な構成を示す図である。
【図2】MRヘッドからの再生信号の非対称性を説明す
る波形図である。
る波形図である。
【図3】磁気記録媒体に予め記録された特定周波数の孤
立波形信号と前記信号を再生した信号を示す図である。
立波形信号と前記信号を再生した信号を示す図である。
【図4】本発明の具体的構成を示す回路図である。
【図5】振幅弁別回路の入出力波形を示す図である。
【図6】波形非対称検出部内のEOR回路における入出
力波形を示す図である。
力波形を示す図である。
1 記録信号再生部 2 波形非対称検査部 3 センス電流コントロール部 4 磁気記録媒体 5 MRヘッド 6 リードライトIC 7 プリアンプ 11 オート・ゲイン・コントロール(AGC)アンプ 12 ローパスフィルタ 13 イコライザ 14 波形弁別回路 15 振幅弁別(レベルスライス)回路 16 データ弁別回路 17,18 スイッチ 21 遅延回路 22 EOR回路 31 パルス検出回路 32 センス電流コントロール回路
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気記録媒体に情報を記録または再生す
るヘッドと、前記ヘッドへのまたはヘッドからの情報信
号を処理する記録再生手段と、を少なくとも有する磁気
ディスク装置において、 前記磁気記録媒体から情報を再生するヘッドとして磁気
抵抗効果型ヘッドを用い、 前記磁気記録媒体に記録された基準信号を前記磁気抵抗
効果型ヘッドで再生して得たアナログ再生信号の正負振
幅の非対称を補正する補正手段を備えていることを特徴
とする磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の磁気ディスク装置おい
て、 前記非対称補正手段は、前記磁気抵抗効果型ヘッドへの
センス電流を流す回路と、前記ヘッドからの情報信号を
再生する再生部と、前記アナログ再生信号の正負振幅非
対称を検出する非対称検出部と、前記正負振幅非対称の
検出に基づいて前記センス電流を制御するセンス電流制
御部と、から構成されることを特徴とする磁気ディスク
装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の磁気ディスク装置にお
いて、 前記再生部は、前記アナログ再生信号の正と負の振幅を
所定レベルでスライスして前記正負振幅に対応するそれ
ぞれの波形幅を取り出す回路を備え、 前記非対称性検出部は、前記それぞれの波形幅を比較す
る回路を備えていることを特徴とする磁気ディスク装
置。 - 【請求項4】 アナログ再生信号の正負振幅の非対称性
を検出するための、正負の信号振幅が対称である基準周
波数の記録された磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28689896A JPH10134307A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28689896A JPH10134307A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 磁気ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10134307A true JPH10134307A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17710436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28689896A Pending JPH10134307A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10134307A (ja) |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP28689896A patent/JPH10134307A/ja active Pending
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