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JPH1012294A - プラグ、レセプタクル及びそれらを備える中継コネクタ - Google Patents

プラグ、レセプタクル及びそれらを備える中継コネクタ

Info

Publication number
JPH1012294A
JPH1012294A JP8182828A JP18282896A JPH1012294A JP H1012294 A JPH1012294 A JP H1012294A JP 8182828 A JP8182828 A JP 8182828A JP 18282896 A JP18282896 A JP 18282896A JP H1012294 A JPH1012294 A JP H1012294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
urging force
plug
receptacle
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8182828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3357245B2 (ja
Inventor
Kazumasa Yarimizu
一正 鑓水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SATO PARTS CO Ltd
SATO PARTS KK
Original Assignee
SATO PARTS CO Ltd
SATO PARTS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SATO PARTS CO Ltd, SATO PARTS KK filed Critical SATO PARTS CO Ltd
Priority to JP18282896A priority Critical patent/JP3357245B2/ja
Publication of JPH1012294A publication Critical patent/JPH1012294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3357245B2 publication Critical patent/JP3357245B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場での配線作業において、一般的な工具の
みを用いて電線の装着/取外し等の作業が特別な作業指
導なしに容易に行なえ、作業性の向上を図れるようにす
る。 【解決手段】リリースボタン11の突起部11aが第1
凹部5gに係合しているとき、板ばね9は自身の付勢力
により先端部が突起部7a近傍で端子金具7と圧接状態
にあり上側開口部5aを塞いでいる。押込まれたボタン
11は切欠溝5c、及びガイド孔5dに沿って下方に摺
動し圧接部11bが板ばね9の屈曲部9aを徐々に圧迫
して行く。板ばね9は上側開口部5aを塞ぐ位置から付
勢力に抗して上側開口部5aを開く方向に徐々に変位す
る。突起部11aが第2凹部5hに係合しそれ以上のボ
タン11の押込みが抑止されると、板ばね9の姿勢は上
側開口部5aを完全に開いた位置で保持される。電線3
1を上側開口部5aから挿入すると、電線31は、突起
部7a及び端子金具7の内壁面に当接した状態で端子金
具7内に収容される。ボタン11の押込み解除により電
線31は板ばね9と突起部7aとによって固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の電線端部に
設けられるプラグと、第2の電線端部に設けられるレセ
プタクルとを備える中継コネクタの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、各種電子機器の分野での配線作業
において、第1の電線と第2の電線との電気的な接続
は、以下の工程を経て行なわれていた。即ち、各電線端
部をプラグ、レセプタクルに夫々挿入して内部に介装さ
れる端子金具に圧着し、カシメ或いは半田付けを行なっ
て各極のプラグ、レセプタクルへの装着を完了した後、
プラグをレセプタクルに嵌合することにより上記電気的
な接続が行なわれていたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したプ
ラグやレセプタクルへの電線の装着作業は、プラグやレ
セプタクルが電子機器仕様で形成されているために比較
的小型であり、細かい作業が要求されるので、かなりの
手間が掛かり作業能率が悪い。その上、上記圧着、カシ
メ作業には専用の工具が必要であり通常の工具では作業
が行ない難いので、例えば作業者が専用の工具を忘れて
きたような場合には工事が行なえず、非常に作業性が悪
かった。また、この専用工具には、端子金具の大きさや
電線のサイズにより、様々な種類のものが存在し、圧着
作業に適した工具が使われない場合、接続不良等の不具
合が発生するため、充分な作業指導、及び管理が必要と
されていた。
【0004】従って本発明の目的は、現場での配線作業
において、一般的な工具のみを用いて電線の装着/取外
し等の作業が特別な作業指導なしに容易に行なえ、作業
性の向上が図れるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
うプラグは、第1の電線端部に設けられ、第2の電線端
部に設けられるレセプタクルと電気的に接続するための
もので、挿入された第1の電線を固定するための電線固
定機構を備える。この電線固定機構は、ハウジングと、
スプリングと、ボタン部材とを有する。ハウジングは、
電線を挿/脱するための開口部と、この開口部から挿入
される電線を収容するための収容空間と、この収容空間
に、収容された電線と電気的に接続可能に介装された端
子金具とを有する。スプリングは、収容空間に、開口部
を塞ぐ方向の付勢力が生じるよう介装され、外力により
付勢力に抗して開口部を開いた状態になるまで変位した
とき収容空間に収容された電線の離脱を、外力の解消に
起因して有効になる付勢力によって端子金具に圧接した
状態で阻止する。ボタン部材は、スプリングを、押圧に
よって少なくとも付勢力が無効になる位置まで変位させ
ると共に、押圧解除によって変位させられた位置から少
なくとも付勢力が有効になる位置まで復帰させる。
【0006】上記構成によれば、ボタン部材を押圧状態
にしておけば、スプリングが開口部を開く位置まで変位
するので、電線を端子金具と電気的に接続可能な状態で
収容空間に容易に収容することができる。また、ボタン
部材を押圧状態にしておけば、スプリングによる電線の
端子金具への圧接状態を解除できるので、収容空間に収
容されている電線を容易に引き抜くことができる。しか
も、電線はスプリングの付勢力により端子金具に圧接状
態で収容空間内に固定されるので、電線と端子金具との
電気的な接続状態を安定的に保持できる。更には、ボタ
ン部材の押圧/押圧解除操作は、通常用いられているド
ライバによって行なうことができるので、専用工具は不
要である。
【0007】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、ハウジングに、ボタン部材と係合することにより
ボタン部材を押圧状態のまま保持する係合部を更に有す
る構成となっている。また、レセプタクルに挿入したと
き、レセプタクル側の導体を圧接状態で包持する、前記
端子金具に電気的に接続されたばねコンタクトや、ハウ
ジングに、挿入したレセプタクルと係合することによ
り、レセプタクルが離脱するのを防止するための係合機
構を更に有することとしても良い。
【0008】このような構成とすることにより、ボタン
部材を押圧し続けながら電線の插/脱をする必要がな
い。また、係合機構によりプラグとレセプタクルとの間
のガタツキが抑制され、ばねコンタクトによりプラグ側
の端子金具とレセプタクル側の導体との間の電気的接続
が良好な状態で保持される。
【0009】本発明の第2の側面に従うレセプタクル
は、第1の電線端部に設けられ、第2の電線端部に設け
られるプラグと電気的に接続するためのもので、挿入さ
れた第1の電線を固定するための電線固定機構を備え
る。この電線固定機構は、ハウジングと、スプリング
と、ボタン部材とを有する。ハウジングは、電線を挿/
脱するための開口部と、この開口部から挿入される電線
を収容するための収容空間と、この収容空間に、収容さ
れた電線と電気的に接続可能に介装された端子金具とを
有する。スプリングは、収容空間に、開口部を塞ぐ方向
の付勢力が生じるよう介装され、外力により付勢力に抗
して開口部を開いた状態になるまで変位したとき収容空
間に収容された電線の離脱を、外力の解消に起因して有
効になる付勢力によって端子金具に圧接した状態で阻止
する。ボタン部材は、スプリングを、押圧によって少な
くとも付勢力が無効になる位置まで変位させると共に、
押圧解除によって変位させられた位置から少なくとも付
勢力が有効になる位置まで復帰させる。
【0010】上記構成においても、本発明の第1の側面
と同様の効果を奏し得るものである。
【0011】本発明の第2の側面に係る好適な実施形態
では、ハウジングに、ボタン部材と係合することにより
ボタン部材を押圧状態のまま保持する係合部や、プラグ
が挿入されたとき、プラグ側のばねコンタクトにより圧
接状態で包持される、端子金具に電気的に接続された導
体を更に有することとしても良い。
【0012】本発明の第3の側面に従う中継コネクタ
は、第1の電線と第2の電線とを電気的に接続するため
のもので、第1の電線端部に設けられるプラグと、第2
の電線端部に設けられるレセプタクルとを備える。そし
て、プラグ、及びレセプタクルの各々は挿入された電線
を固定するための電線固定機構を有する。この電線固定
機構は、ハウジングと、スプリングと、ボタン部材とを
有する。ハウジングは、電線を挿/脱するための開口部
と、この開口部から挿入される電線を収容するための収
容空間と、この収容空間に、収容された電線と電気的に
接続可能に介装された端子金具とを有する。スプリング
は、収容空間に、開口部を塞ぐ方向の付勢力が生じるよ
う介装され、外力により付勢力に抗して開口部を開いた
状態になるまで変位したとき収容空間に収容された電線
の離脱を、外力の解消に起因して有効になる付勢力によ
って端子金具に圧接した状態で阻止する。ボタン部材
は、スプリングを、押圧によって少なくとも付勢力が無
効になる位置まで変位させると共に、押圧解除によって
変位させられた位置から少なくとも付勢力が有効になる
位置まで復帰させる。
【0013】上記構成においても、本発明の第1の側
面、及び第2の側面と同様の効果を奏し得るものであ
る。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面によ
り詳細に説明する。
【0015】図1、及び図2は、本発明の一実施形態に
係る中継コネクタとして、所謂2極構造の中継コネクタ
の全体構成を示したものである。
【0016】この中継コネクタは、各種電子機器の分野
での配線作業において、一方の電線端部と他方の電線端
部(中継コネクタが2極構造なので電線の配線本数は共
に2本ずつ)とを夫々電気的に接続するために用いるも
ので、図示のように各々が電子機器仕様で形成された直
方体状のプラグ1、及びレセプタクル3を備える。
【0017】プラグ1は、各々が電線固定機構として機
能するベースハウジング5、端子金具7、板ばね9、及
びリリースボタン11と、レセプタクル3に嵌合する嵌
合部として機能するプラグブロック13、ばねコンタク
ト15、及び係合アーム17とを備える。
【0018】次に、プラグ1を構成する各部について説
明する。
【0019】ベースハウジング5は、プラグブロック1
3と一体となって機能するもので絶縁部材から成ってお
り、比較的小さな上側開口部5aと、収容空間5bと、
切欠溝5cと、ガイド孔5dと、係合爪5eと、比較的
大きな下側開口部5fと、第1凹部5gと、第2凹部5
hとを備える。
【0020】上側開口部5aは、電線(図6において符
号31で示す)の収容空間5bに介装される端子金具7
への装着及びこの端子金具7からの取出しを行なうとき
使用されるもので、ベースハウジング5の上端面におい
てリリースボタン11の取付部位に隣接して形成されて
いる。
【0021】収容空間5bは、上側開口部5a、及びリ
リースボタン11の取付部位から下方に向って伸びるガ
イド孔5dと連通しており、且つ、その下部は全面的に
開口していて矩形状の比較的大きな下側開口部5fを形
成している。
【0022】切欠溝5c、及びガイド孔5dは、リリー
スボタン11を図2の上下方向にガイドするために設け
られたもので、切欠溝5cは、ベースハウジング5の上
端から図2で示す左側面に沿って、また、ガイド孔5d
は、ベースハウジング5の上端面から上側開口部5aに
沿って、夫々形成されている。
【0023】係合爪5eは、ベースハウジング5がプラ
グブロック13と嵌合したときプラグブロック13の側
面に形成されている窓13eと係合することによって、
ベースハウジング5がプラグブロック13から離脱する
のを規制する。
【0024】下側開口部5fは、上述したように、電線
31を電気的に接続可能な状態で収容するための端子金
具7の介装/取出しが自在に行なえるような大きさに形
成されているものである。
【0025】第1凹部5gは、リリースボタン11が図
2で示すホームポジションに止まらせるためのもので、
ベースハウジング5の図2で示す左側面の上部に形成さ
れている。第2凹部5hは、リリースボタン11の押込
み時にリリースボタン11と係合して図6で示すように
リリースボタン11の押込み状態を保持すべく機能する
もので、ベースハウジング5の図2で示す左側面の下部
に形成されている。
【0026】端子金具7は、上述したように上側開口部
5aを通して挿入された電線31の端部と電気的に接続
するために設けられるもので、収容空間5b内の比較的
下方の部位においてその内壁面に密着した状態で介装さ
れるよう箱形に形成されている。端子金具7の上側開口
部5aと対応する部位の内周面には、挿入された電線3
1が端子金具7から離脱するのを板ばね9の上方向への
付勢力と共働して抑止するための突起部7aが設けられ
ている。
【0027】板ばね9は、断面が略「く」の字状に形成
され、リリースボタン11の圧接部11bと常時圧接状
態にある屈曲部9aを有し、上側開口部5aを塞ぐ方向
に付勢力が生じるよう端子金具7の内壁面に固定状態で
介装されている。板ばね9は、リリースボタン11の押
込みにより、端子金具7の突起部7a近傍と圧接して上
側開口部5aを塞いでいる原位置から前記付勢力に抗し
て上側開口部5aを開いた状態(電線の挿/脱が可能な
状態)にする位置まで変位する。これにより電線31の
端子金具7内への装着/装着されている電線31の端子
金具7内からの取出しが可能になる(図3及び図4を比
較して参照のこと)。板ばね9は、更に、電線31を端
子金具7内に装着した状態で、リリースボタン11の押
込みを解除し原位置に復帰させると、前記付勢力と前記
突起部7aとの共働により電線31を端子金具7に圧接
した状態で固定し、それによって電線31が端子金具7
内から離脱するのを阻止する。なお、電線31が収容空
間5aに収容されてない場合には、板ばね9はリリース
ボタン11の押込み解除と共に上側開口部5aを塞ぐ原
位置へと復帰する。
【0028】リリースボタン11は、押込み/押込み解
除により板ばね9を上述したように変位させるためのも
ので絶縁部材から成っており、切欠溝5c、及びガイド
孔5dに沿って摺動可能なように上側開口部5aに隣接
して設けられている。リリースボタン11は、断面が略
コ字状を呈しており、ベースハウジング5の第1凹部5
g、第2凹部5hに対して係合/離脱が可能なように内
側に突出した突起部11aと、板ばね9の屈曲部9aに
対し常時圧接が可能なようにガイド孔5dの下方におい
て内側に突出した圧接部11bとを有する。
【0029】プラグブロック13は、上述したように、
ベースハウジング5が嵌合することによりベースハウジ
ング5と一体となって機能するもので絶縁部材から成っ
ている。プラグブロック13は、ベースハウジング5を
ガイドするガイド壁13aと、ベースハウジング5の下
端部を嵌挿する溝部13bと、レセプタクル3側のピン
コンタクト(導体)29を挿/脱する開口部13cとを
備える。プラグブロック13は、また、開口部13cに
連通し、ばねコンタクト15及びピンコンタクト29を
収容する収容空間13dと、ガイド壁13aに設けら
れ、ベースハウジング5の係合爪5eと係合することに
よりベースハウジング5のプラグブロック13からの離
脱を規制する窓13eとを備える。
【0030】ばねコンタクト15は、下端側が略「へ」
の字状で対称に形成された1対の導電性部材から成って
おり、プラグブロック13をレセプタクル3に挿入した
とき開口部13cから進入するレセプタクル3側のピン
コンタクト29を圧接状態で包持するために、内側に付
勢力が生じるよう収容空間13dに介装されている。本
実施形態では、ばねコンタクト15と端子金具7とは同
一の導電性部材から一体的に成形されている。
【0031】係合アーム17は、プラグブロック13と
レセプタクルブロック27との嵌合状態を保持するため
のものでプラグブロック13と一体的に構成されてお
り、図1に示すように、プラグブロック13の両側面に
1個ずつ、ばねによりレセプタクルブロック27を両側
から挟む方向に付勢された状態でヒンジ結合されてい
る。
【0032】レセプタクル3は、各々が電線固定機構と
して機能するベースハウジング19、端子金具21、板
ばね23、及びリリースボタン25と、プラグ1が嵌合
する嵌合部として機能するレセプタクルブロック27、
及びピンコンタクト29とを備える。
【0033】なお、レセプタクル3を構成する上記各部
のうち、ベースハウジング19はプラグ1のベースハウ
ジング5に、端子金具21はプラグ1の端子金具7に、
板ばね23はプラグ1の板ばね9に、リリースボタン2
5はプラグ1のリリースボタン11に、夫々構成が同一
であるので、詳細な説明を省略する。
【0034】また、レセプタクルブロック27は、プラ
グブロック13を嵌合するための凹部が形成されている
点を除いてプラグブロック13と構成が同一であり、ピ
ンコンタクト29は、ピンとばねの違いを除き、端子金
具21と一体的に成形されている点でばねコンタクト1
5と構成が同一である。
【0035】次に、上記構成の中継コネクタにおける電
線の装着/取外しの工程を、プラグ1の拡大断面図であ
る図3、及び図4を参照しながら説明する。
【0036】リリースボタン11が図3に示すホームポ
ジション(突起部11aが第1凹部5gに係合している
位置)にあるとき、板ばね9は、自身の付勢力によりそ
の先端部が突起部7aの近傍で端子金具7と圧接状態に
あり、それによって上側開口部5aを塞いでいる。この
状態からリリースボタン11を押込んで行くと、リリー
スボタン11は切欠溝5c、及びガイド孔5dに沿って
下方に摺動し、この摺動と共に圧接部11bが板ばね9
の屈曲部9aを徐々に圧迫して行く。
【0037】これにより、板ばね9は、図4において破
線で示す原位置(上側開口部5aを塞いでいる位置)か
ら前記付勢力に抗して上側開口部5aを開く方向に徐々
に変位して行く。そして、突起部11aが第2凹部5h
に係合する位置に達したことでそれ以上のリリースボタ
ン11の押込みが抑止されると、板ばね9の姿勢は、図
4において実線で示す位置(上側開口部5aを完全に開
いた位置)で保持されることとなる。この状態で、電線
31を上側開口部5aから挿入すると、電線31は、図
4に示すように突起部7a及び端子金具7の内壁面に当
接した状態で端子金具7内に収容される。電線31の端
子金具7への挿入が終了した後、リリースボタン11の
押込み状態を解除すると、リリースボタン11は図4に
示した位置から図3に示した原位置に復帰する。そのた
め、圧接部11bによる板ばね9の屈曲部の圧迫も解消
されることとなるので、板ばね9は、その付勢力により
電線31を端子金具7に圧接し、電線31を端子金具7
側の突起部7aと共働して固定する。これにより、電線
31が端子金具7から離脱するのが阻止される。
【0038】このようにして、電線31の端子金具7へ
の装着が完了した後に、プラグブロック13をレセプタ
クルブロック27に嵌合すると、ピンコンタクト29が
ばねコンタクト15の間隙を押し広げつつ間隙に進入
し、ピンコンタクト29は、ばねコンタクト15の内側
への付勢力により圧接状態で保持される。
【0039】上述したピンコンタクト29とばねコンタ
クト15との結合状態は、係合アーム17によるレセプ
タクルブロック27との係合を解除しながらプラグブロ
ック13をレセプタクルブロック27から引き抜くこと
によって容易に解消することができる。また、端子金具
7に装着された電線31の取出しは、リリースボタン1
1を図3に示した原位置から図4に示した位置まで押込
むだけで上記圧接状態が解消されるので、極めて容易に
行なえる。
【0040】なお、予めプラグブロック13をレセプタ
クルブロック27に嵌合しておき、しかる後に電線31
の端子金具7への装着を行なうこととしても差支えな
い。
【0041】以上説明した内容は、あくまで本発明の一
実施形態に関するものであって、本発明が上記内容のみ
に限定されることを意味するものでないのは勿論であ
る。本実施形態では、各種電子機器の分野での配線作業
に好適な中継コネクタについて説明したが、本発明は、
プリント基板に実装される中継コネクタについても適用
が可能である。また、本明細書では、所謂2極構造の中
継コネクタについて説明したが、本発明は2極構造の中
継コネクタにのみ限定されるものではなく、例えば3極
構造の中継コネクタや4極構造の中継コネクタにも適用
が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現場での配線作業において一般的な工具のみを用いて電
線の装着/取外し等の作業を特別な作業指導なしに容易
に行なうことができ、作業性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る中継コネクタの斜視
図。
【図2】一実施形態に係る中継コネクタの断面図。
【図3】一実施形態に係る中継コネクタが備えるプラグ
の作用を示す断面図。
【図4】一実施形態に係る中継コネクタが備えるプラグ
の作用を示す断面図。
【符号の説明】
1 プラグ 3 レセプタクル 5、19 ベースハウジング 5a 上側開口部 5b 収容空間 5c 切欠溝 5d ガイド孔 5e 係合爪 5f 下側開口部 5g 第1凹部 5h 第2凹部 7、21 端子金具 7a 突起部 9、23 板ばね 9a 屈曲部 11、25 リリースボタン 11a 突起部 11b 圧接部 13 プラグブロック 13a ガイド壁 13b 溝部 13c 開口部 13d 収容空間 13e 窓 15 ばねコンタクト 17 係合アーム 27 レセプタクルブロック 29 ピンコンタクト 31 電線

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電線端部に設けられ、第2の電線
    端部に設けられるレセプタクルと電気的に接続するため
    のプラグにおいて、 挿入された前記第1の電線を固定するための電線固定機
    構を備え、 前記電線固定機構は、 電線を挿/脱するための開口部と、この開口部から挿入
    される電線を収容するための収容空間と、この収容空間
    に、収容された電線と電気的に接続可能に介装された端
    子金具とを有するハウジングと、 前記収容空間に、前記開口部を塞ぐ方向の付勢力が生じ
    るよう介装され、外力により前記付勢力に抗して前記開
    口部を開いた状態になるまで変位したとき前記収容空間
    に収容された電線の離脱を、前記外力の解消に起因して
    有効になる前記付勢力によって前記端子金具に圧接した
    状態で阻止するスプリングと、 前記スプリングを、押圧によって少なくとも前記付勢力
    が無効になる位置まで変位させると共に、押圧解除によ
    って前記変位させられた位置から少なくとも前記付勢力
    が有効になる位置まで復帰させるボタン部材と、 を有することを特徴とするプラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラグにおいて、 前記スプリングは、前記収容空間において前記付勢力が
    生じるよう全体として略くの字状に折り曲げられてお
    り、前記ボタン部材の押圧力を受ける部位は、前記ボタ
    ン部材からの押圧/押圧解除に応じて前記付勢力の有効
    性を制御できるよう屈曲していることを特徴とするプラ
    グ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプラグにおいて、 前記ハウジングに、前記ボタン部材と係合することによ
    り前記ボタン部材を押圧状態のまま保持する係合部を更
    に有することを特徴とするプラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプラグにおいて、 前記レセプタクルに挿入したとき、前記レセプタクル側
    の導体を圧接状態で包持する、前記端子金具に電気的に
    接続されたばねコンタクトを更に有することを特徴とす
    るプラグ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のプラグにおいて、 前記ハウジングに、挿入した前記レセプタクルと係合す
    ることにより、前記レセプタクルが離脱するのを防止す
    るための係合機構を更に有することを特徴とするプラ
    グ。
  6. 【請求項6】 第1の電線端部に設けられ、第2の電線
    端部に設けられるプラグと電気的に接続するためのレセ
    プタクルにおいて、 挿入された前記第1の電線を固定するための電線固定機
    構を備え、 前記電線固定機構は、 電線を挿/脱するための開口部と、この開口部から挿入
    される電線を収容するための収容空間と、この収容空間
    に、前記収容された電線と電気的に接続可能に介装され
    た端子金具とを有するハウジングと、 前記収容空間に、前記開口部を塞ぐ方向の付勢力が生じ
    るよう介装され、外力により前記付勢力に抗して前記開
    口部を開いた状態になるまで変位したとき前記収容空間
    に収容された電線の離脱を、前記外力の解消に起因して
    有効になる前記付勢力によって前記端子金具に圧接した
    状態で阻止するスプリングと、 前記スプリングを、押圧によって少なくとも前記付勢力
    が無効になる位置まで変位させると共に、押圧解除によ
    って前記変位させられた位置から少なくとも前記付勢力
    が有効になる位置まで復帰させるボタン部材と、 を有することを特徴とするレセプタクル。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のレセプタクルにおいて、 前記スプリングは、前記収容空間において前記付勢力が
    生じるよう全体として略くの字状に折り曲げられてお
    り、前記ボタン部材の押圧力を受ける部位は、前記ボタ
    ン部材からの押圧/押圧解除に応じて前記付勢力の有効
    性を制御できるよう屈曲していることを特徴とするレセ
    プタクル。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のレセプタクルにおいて、 前記ハウジングに、前記ボタン部材と係合することによ
    り前記ボタン部材を押圧状態のまま保持する係合部を更
    に有することを特徴とするレセプタクル。
  9. 【請求項9】 請求項6記載のレセプタクルにおいて、 前記プラグが挿入されたとき、前記プラグ側のばねコン
    タクトにより圧接状態で包持される、前記端子金具に電
    気的に接続された導体を更に有することを特徴とするレ
    セプタクル。
  10. 【請求項10】 第1の電線と第2の電線とを電気的に
    接続するための中継コネクタにおいて、 前記第1の電線端部に設けられるプラグと、前記第2の
    電線端部に設けられるレセプタクルとを備え、 前記プラグ、及び前記レセプタクルの各々が挿入された
    電線を固定するための電線固定機構を有し、 前記電線固定機構は、 電線を挿/脱するための開口部と、この開口部から挿入
    される電線を収容するための収容空間と、この収容空間
    に、前記収容された電線と電気的に接続可能に介装され
    た端子金具とを有するハウジングと、 前記収容空間に、前記開口部を塞ぐ方向の付勢力が生じ
    るよう介装され、外力により前記付勢力に抗して前記開
    口部を開いた状態になるまで変位したとき前記収容空間
    に収容された電線の離脱を、前記外力の解消に起因して
    有効になる前記付勢力によって前記端子金具に圧接した
    状態で阻止するスプリングと、 前記スプリングを、押圧によって少なくとも前記付勢力
    が無効になる位置まで変位させると共に、押圧解除によ
    って前記変位させられた位置から少なくとも前記付勢力
    が有効になる位置まで復帰させるボタン部材と、 を有することを特徴とする中継コネクタ。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の中継コネクタにおい
    て、 前記スプリングは、前記収容空間において前記付勢力が
    生じるよう全体として略くの字状に折り曲げられてお
    り、前記ボタン部材の押圧力を受ける部位は、前記ボタ
    ン部材からの押圧/押圧解除に応じて前記付勢力の有効
    性を制御できるよう屈曲していることを特徴とする中継
    コネクタ。
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