JPH10122845A - 管検査装置 - Google Patents
管検査装置Info
- Publication number
- JPH10122845A JPH10122845A JP29764796A JP29764796A JPH10122845A JP H10122845 A JPH10122845 A JP H10122845A JP 29764796 A JP29764796 A JP 29764796A JP 29764796 A JP29764796 A JP 29764796A JP H10122845 A JPH10122845 A JP H10122845A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- tube
- pipe
- filter
- acoustic signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 音響信号により管内に発生した異常の原因を
識別することの可能な管検査装置を提供すること。 【解決手段】 管Tの一端T1に、音響信号の送信子1
4と管内で反射した音響信号の受信子15とを取り付け
る。この受信子15により受信された音響信号を表示す
るための表示手段5と、ハイパスフィルター7とを設
け、パーソナルコンピュータ3及びCRT装置4よりな
る表示手段5により前記フィルター7通過及び未通過の
信号を対比させて表示する。また、受信された音響信号
の特徴部を選択して周波数スペクトルを求めるFFT手
段27と、既知の管状況においてサンプリングされた音
響信号の周波数スペクトルを蓄積するメモリ手段25と
を設け、前記FFT手段の信号を前記メモリ手段25の
信号と順次対比させてCRT装置4に表示する。
識別することの可能な管検査装置を提供すること。 【解決手段】 管Tの一端T1に、音響信号の送信子1
4と管内で反射した音響信号の受信子15とを取り付け
る。この受信子15により受信された音響信号を表示す
るための表示手段5と、ハイパスフィルター7とを設
け、パーソナルコンピュータ3及びCRT装置4よりな
る表示手段5により前記フィルター7通過及び未通過の
信号を対比させて表示する。また、受信された音響信号
の特徴部を選択して周波数スペクトルを求めるFFT手
段27と、既知の管状況においてサンプリングされた音
響信号の周波数スペクトルを蓄積するメモリ手段25と
を設け、前記FFT手段の信号を前記メモリ手段25の
信号と順次対比させてCRT装置4に表示する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管における異物
の係止や異物による配管の封鎖等を検査するための管検
査装置に関するものである。さらに詳しくは、管の一端
に取付可能な音響信号の送信子と、同じく管の一端に取
付可能で管内で反射した音響信号の受信子と、この受信
子により受信された音響信号を表示するための表示手段
とを備えた管検査装置に関する。
の係止や異物による配管の封鎖等を検査するための管検
査装置に関するものである。さらに詳しくは、管の一端
に取付可能な音響信号の送信子と、同じく管の一端に取
付可能で管内で反射した音響信号の受信子と、この受信
子により受信された音響信号を表示するための表示手段
とを備えた管検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のごとく、例えばプラント等におけ
る配管は、液体、気体、粉体、粒状体、液体と粉体・粒
状体の混合物等を燃料や原材料として流通させる。この
ような配管に異物が係止したり異物により配管が封鎖し
た場合、配管の流通に支障を来すので、異物を除去する
ために異物の係止位置等を特定する必要がある。
る配管は、液体、気体、粉体、粒状体、液体と粉体・粒
状体の混合物等を燃料や原材料として流通させる。この
ような配管に異物が係止したり異物により配管が封鎖し
た場合、配管の流通に支障を来すので、異物を除去する
ために異物の係止位置等を特定する必要がある。
【0003】しかし、プラント内等で複雑に入り組んだ
不透明な配管を打診などにより検査し、異物の位置を特
定する作業は非常に困難を極める。また、例えば反応塔
や圧力容器等に収納されるような外部から隔離された配
管は、事実上打診等により検査することはできない。
不透明な配管を打診などにより検査し、異物の位置を特
定する作業は非常に困難を極める。また、例えば反応塔
や圧力容器等に収納されるような外部から隔離された配
管は、事実上打診等により検査することはできない。
【0004】一方、打診等によらない音響信号を用いた
管検査の手法としては、例えば、特公平7−1168号
(特開昭61−29757号)公報に記載の如く、音響
パルスにより、管内の状況を検査する方法が提唱されて
いる。同公報によれば、照射波と管内でも反射波との位
相を比較することにより、反射波発生位置で管内空断面
積が大きくなっているのか小さくなっているのかを判定
している。
管検査の手法としては、例えば、特公平7−1168号
(特開昭61−29757号)公報に記載の如く、音響
パルスにより、管内の状況を検査する方法が提唱されて
いる。同公報によれば、照射波と管内でも反射波との位
相を比較することにより、反射波発生位置で管内空断面
積が大きくなっているのか小さくなっているのかを判定
している。
【0005】しかし、同じ管内空断面積の増大・減少で
も、異物の係止、配管の潰れ、水又は粒状体の侵入等の
原因が異なることで、その対策も全く異なったものとな
る。したがって、上記公報に記載の如き従来技術では、
管内の異常は認識できるものの、その異常の原因を特定
できず、管補修等の対策を講じるための情報としては不
十分であった。
も、異物の係止、配管の潰れ、水又は粒状体の侵入等の
原因が異なることで、その対策も全く異なったものとな
る。したがって、上記公報に記載の如き従来技術では、
管内の異常は認識できるものの、その異常の原因を特定
できず、管補修等の対策を講じるための情報としては不
十分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術の実状
に鑑みて、本発明は、音響信号により管内に発生した異
常の原因を識別することの可能な管検査装置を提供する
ことを目的とする。
に鑑みて、本発明は、音響信号により管内に発生した異
常の原因を識別することの可能な管検査装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る管検査装置の特徴は、管の一端に取付
可能な音響信号の送信子と、同じく管の一端に取付可能
で管内で反射した音響信号の受信子と、この受信子によ
り受信された音響信号を表示するための表示手段とを備
えた構成において、受信された音響信号から一部の周波
数をカットするフィルターを設け、前記表示手段により
前記フィルター通過及び未通過の信号を対比させて表示
することにある。
め、本発明に係る管検査装置の特徴は、管の一端に取付
可能な音響信号の送信子と、同じく管の一端に取付可能
で管内で反射した音響信号の受信子と、この受信子によ
り受信された音響信号を表示するための表示手段とを備
えた構成において、受信された音響信号から一部の周波
数をカットするフィルターを設け、前記表示手段により
前記フィルター通過及び未通過の信号を対比させて表示
することにある。
【0008】発明者らの実験によれば、管直交断面に対
する占有面積の小さな異物として例えば板状体を管長手
方向に向けて管内に係止した場合における反射信号は、
他の原因による反射信号に比較して、低域側周波数の信
号成分が少ないことが判明した。よって、この低域側周
波数の信号を「一部の周波数」としてカット(除去)す
るか、又は、この低域側周波数より周波数の高い信号を
「一部の周波数」としてカットするフィルターを構成
し、当該フィルター「通過及び未通過の信号」を比較す
ることで、反射波の原因が管直交断面に対する占有面積
の小さな異物によるものか否かを判別できる。
する占有面積の小さな異物として例えば板状体を管長手
方向に向けて管内に係止した場合における反射信号は、
他の原因による反射信号に比較して、低域側周波数の信
号成分が少ないことが判明した。よって、この低域側周
波数の信号を「一部の周波数」としてカット(除去)す
るか、又は、この低域側周波数より周波数の高い信号を
「一部の周波数」としてカットするフィルターを構成
し、当該フィルター「通過及び未通過の信号」を比較す
ることで、反射波の原因が管直交断面に対する占有面積
の小さな異物によるものか否かを判別できる。
【0009】前記フィルターを構成するに当たっては、
フィルターが受信された音響信号から少なくとも低域側
周波数を前記一部の周波数としてカットすることが望ま
しい。当該構成によれば、フィルター通過後も管直交断
面に対する占有面積の小さな異物に起因する信号が残
り、その判定が容易となるからである。
フィルターが受信された音響信号から少なくとも低域側
周波数を前記一部の周波数としてカットすることが望ま
しい。当該構成によれば、フィルター通過後も管直交断
面に対する占有面積の小さな異物に起因する信号が残
り、その判定が容易となるからである。
【0010】また、本発明に係る管検査装置の他の特徴
は、管の一端に取付可能な音響信号の送信子と、同じく
管の一端に取付可能で管内で反射した音響信号の受信子
と、この受信子により受信された音響信号を表示するた
めの表示手段とを備えた構成において、受信された音響
信号の特徴部を選択して周波数スペクトルを求める周波
数スペクトル解析手段と、既知の管状況においてサンプ
リングされた音響信号の周波数スペクトルを蓄積する既
知信号蓄積手段とを設け、前記周波数スペクトル解析手
段の信号を前記既知信号蓄積手段の信号と順次対比させ
て表示可能に構成したことにある。
は、管の一端に取付可能な音響信号の送信子と、同じく
管の一端に取付可能で管内で反射した音響信号の受信子
と、この受信子により受信された音響信号を表示するた
めの表示手段とを備えた構成において、受信された音響
信号の特徴部を選択して周波数スペクトルを求める周波
数スペクトル解析手段と、既知の管状況においてサンプ
リングされた音響信号の周波数スペクトルを蓄積する既
知信号蓄積手段とを設け、前記周波数スペクトル解析手
段の信号を前記既知信号蓄積手段の信号と順次対比させ
て表示可能に構成したことにある。
【0011】発明者らの実験によれば、後述するよう
に、水・スラッジによる管閉塞、管端開放、管の潰れ、
板状体等の異物の管内係止に起因する反射信号の周波数
スペクトルにはそれぞれ顕著な特徴のあることが確認さ
れた。よって、ハードディスク等で構成したメモリ手段
による既知信号蓄積手段に既知の原因による周波数スペ
クトルを蓄積し、これらの周波数スペクトルとサンプリ
ング信号の周波数スペクトルとを比較することで、管内
状況を把握できる。
に、水・スラッジによる管閉塞、管端開放、管の潰れ、
板状体等の異物の管内係止に起因する反射信号の周波数
スペクトルにはそれぞれ顕著な特徴のあることが確認さ
れた。よって、ハードディスク等で構成したメモリ手段
による既知信号蓄積手段に既知の原因による周波数スペ
クトルを蓄積し、これらの周波数スペクトルとサンプリ
ング信号の周波数スペクトルとを比較することで、管内
状況を把握できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。本実施形態及び以下の
実施例では、直径30mm程度の鋼管を、検査対象であ
る管Tとしている。本実施形態において、管Tにおける
一端T1から他端T2までの管全長は5mである。ま
た、管の途中に変形部を設ける場合には、管の長手方向
における略中央に設ける。一方、管直交断面における占
有面積の少ない異物の例であるコイン等の厚さ数mm程
度の板状体Wを、管長手方向に向けて管T内に係止させ
る場合には、この一端T1から板状体Wまでの距離は
3.5mとしている。管Tの他端T2を水又はスラッジ
で閉塞する場合は、管Tを直立させ、水又はスラッジの
入った容器に他端T2を浸漬させる。
明の実施形態について説明する。本実施形態及び以下の
実施例では、直径30mm程度の鋼管を、検査対象であ
る管Tとしている。本実施形態において、管Tにおける
一端T1から他端T2までの管全長は5mである。ま
た、管の途中に変形部を設ける場合には、管の長手方向
における略中央に設ける。一方、管直交断面における占
有面積の少ない異物の例であるコイン等の厚さ数mm程
度の板状体Wを、管長手方向に向けて管T内に係止させ
る場合には、この一端T1から板状体Wまでの距離は
3.5mとしている。管Tの他端T2を水又はスラッジ
で閉塞する場合は、管Tを直立させ、水又はスラッジの
入った容器に他端T2を浸漬させる。
【0013】本発明に係る管検査装置1は、大略、管の
一端T1側に取り付けるセンサヘッド2と、パーソナル
コンピューター3及びCRT装置4よりなる表示手段5
と、発信器6と、フィルター7とを備えている。パーソ
ナルコンピューター3は、汎用品にソフトウェアを組み
込むことによって、以下の各種機能を実現するように構
成してある。
一端T1側に取り付けるセンサヘッド2と、パーソナル
コンピューター3及びCRT装置4よりなる表示手段5
と、発信器6と、フィルター7とを備えている。パーソ
ナルコンピューター3は、汎用品にソフトウェアを組み
込むことによって、以下の各種機能を実現するように構
成してある。
【0014】先のセンサヘッド2では、ケース10の内
部に設けた開口部を有する仕切り板11に送信子たるス
ピーカー14を支持してある。また、スピーカー14の
中心部近傍の仕切り板11から音響信号の送信側に向か
って突出する支持具に、受信子たるマイクロフォン15
を設けてある。スピーカー14としては、例えば、汎用
オーディオ機器のトゥイターを用いることができ、ま
た、マイクロフォン15には汎用のコンデンサマイクロ
フォンを用いることが可能である。ケース10は、その
前面側に設けられたノズル部に樹脂製の接続チューブ1
2を嵌合させ、この接続チューブをさらに管Tの一端T
1に差し込んで取り付けてある。もちろん、この接続チ
ューブ12は、適宜、環境に応じて長くすることも可能
である。スピーカー14から管T内に発信された音響信
号は、変形部、板状体W及び管の他端T2等で反射さ
れ、この反射信号がマイクロフォン15により受信され
る。
部に設けた開口部を有する仕切り板11に送信子たるス
ピーカー14を支持してある。また、スピーカー14の
中心部近傍の仕切り板11から音響信号の送信側に向か
って突出する支持具に、受信子たるマイクロフォン15
を設けてある。スピーカー14としては、例えば、汎用
オーディオ機器のトゥイターを用いることができ、ま
た、マイクロフォン15には汎用のコンデンサマイクロ
フォンを用いることが可能である。ケース10は、その
前面側に設けられたノズル部に樹脂製の接続チューブ1
2を嵌合させ、この接続チューブをさらに管Tの一端T
1に差し込んで取り付けてある。もちろん、この接続チ
ューブ12は、適宜、環境に応じて長くすることも可能
である。スピーカー14から管T内に発信された音響信
号は、変形部、板状体W及び管の他端T2等で反射さ
れ、この反射信号がマイクロフォン15により受信され
る。
【0015】先のパーソナルコンピューター3は、操作
部21の操作により、ドライバ22を介して発振器6を
駆動させる。発振器6は、例えば、中心周波数10kH
z程度の方形波を生成するものであり、この方形波は送
信アンプ6aにより増幅されスピーカー14を駆動させ
る。一方、マイクロフォン15により受信され且つ受信
アンプ7aにより増幅された反射音響信号は、フィルタ
ー7を通過するか又は未通過の状態で更にA/Dコンバ
ータ24を介してメモリチップ又はハードディスク等の
メモリ手段25に蓄積される。受信音響信号をフィルタ
ー7の通過によりフィルタリングさせるか未通過の状態
でメモリ手段25に蓄積させるかは、操作部21を介し
てフィルタを制御することで、適宜選択が可能である。
本実施形態及び以下の実施例では、フィルター7を10
kHz以下の信号のみ通過させるローパスフィルターと
6kHz以上の信号を通過させるハイパスフィルターと
により構成してある。これらハイパスフィルター及びロ
ーパスフィルターのしきい値となる周波数は操作部21
の操作により又はフィルターの直接操作で適宜変更可能
に構成しても良い。後述する試験結果から明らかとなる
ように、板状体Wの管内係止は、他の信号に比較して6
kHz未満の低域側周波数成分が少ないことから、6k
Hz未満の信号をローカットすることで、他の管内状況
との区別をすることが容易となる。また、10kHz以
上の高域側周波数をカットするのは、高周波ノイズを除
去するためであり、高周波ノイズが少ない場合はローパ
スフィルターを省略できる。メモリ手段25に蓄積され
た信号は、処理手段28により処理された後、例えば、
図2(a1)〜(a3)及び図3(a1),(a2)に
示す如き態様で同時にCRT装置4に表示される。ま
た、フィルター7を通過してフィルタリングされた信号
は、同様に処理手段28及びCRT装置4を介して図2
(b1)〜(b3)及び図3(b1),(b2)の如き
態様で表示される。そして、これら図2(a1)〜(a
3)及び図3(a1),(a2)のグラフと、図2(b
1)〜(b3)及び図3(b1),(b2)のグラフと
を、CRT装置4に同時に表示することによって、フィ
ルター7通過及び未通過の信号を対比させて表示する。
部21の操作により、ドライバ22を介して発振器6を
駆動させる。発振器6は、例えば、中心周波数10kH
z程度の方形波を生成するものであり、この方形波は送
信アンプ6aにより増幅されスピーカー14を駆動させ
る。一方、マイクロフォン15により受信され且つ受信
アンプ7aにより増幅された反射音響信号は、フィルタ
ー7を通過するか又は未通過の状態で更にA/Dコンバ
ータ24を介してメモリチップ又はハードディスク等の
メモリ手段25に蓄積される。受信音響信号をフィルタ
ー7の通過によりフィルタリングさせるか未通過の状態
でメモリ手段25に蓄積させるかは、操作部21を介し
てフィルタを制御することで、適宜選択が可能である。
本実施形態及び以下の実施例では、フィルター7を10
kHz以下の信号のみ通過させるローパスフィルターと
6kHz以上の信号を通過させるハイパスフィルターと
により構成してある。これらハイパスフィルター及びロ
ーパスフィルターのしきい値となる周波数は操作部21
の操作により又はフィルターの直接操作で適宜変更可能
に構成しても良い。後述する試験結果から明らかとなる
ように、板状体Wの管内係止は、他の信号に比較して6
kHz未満の低域側周波数成分が少ないことから、6k
Hz未満の信号をローカットすることで、他の管内状況
との区別をすることが容易となる。また、10kHz以
上の高域側周波数をカットするのは、高周波ノイズを除
去するためであり、高周波ノイズが少ない場合はローパ
スフィルターを省略できる。メモリ手段25に蓄積され
た信号は、処理手段28により処理された後、例えば、
図2(a1)〜(a3)及び図3(a1),(a2)に
示す如き態様で同時にCRT装置4に表示される。ま
た、フィルター7を通過してフィルタリングされた信号
は、同様に処理手段28及びCRT装置4を介して図2
(b1)〜(b3)及び図3(b1),(b2)の如き
態様で表示される。そして、これら図2(a1)〜(a
3)及び図3(a1),(a2)のグラフと、図2(b
1)〜(b3)及び図3(b1),(b2)のグラフと
を、CRT装置4に同時に表示することによって、フィ
ルター7通過及び未通過の信号を対比させて表示する。
【0016】フィルター7を未通過の状態でメモリ手段
25に蓄積された音響信号は、操作部21の操作により
その特徴部を選択でき、音響信号のうち選択された特徴
部は高速フーリエ変換を行うFFT手段27によりその
周波数スペクトルを求められる。特徴部の選択は、ドラ
イバ22の作動に連動するタイマ26により一端T1か
らの特徴部の距離を時間に換算することにより行われ
る。このFFT手段27及び処理手段28により処理さ
れた周波数スペクトルのグラフは、例えば、図4及び図
5の如き態様でCRT装置4に表示される。また、メモ
リ手段25の一部を構成するハードディスク等は、図4
に示す音響信号の特徴部の信号のうち、既知の管内状況
においてそれぞれサンプリングされた音響信号の周波数
スペクトルを蓄積している。そして、CRT装置4に検
査対象となる音響信号の周波数スペクトルとメモリ手段
25のハードディスク等に蓄積された既知信号とを順次
対比させることにより、管内状況を推定することができ
るように構成してある。
25に蓄積された音響信号は、操作部21の操作により
その特徴部を選択でき、音響信号のうち選択された特徴
部は高速フーリエ変換を行うFFT手段27によりその
周波数スペクトルを求められる。特徴部の選択は、ドラ
イバ22の作動に連動するタイマ26により一端T1か
らの特徴部の距離を時間に換算することにより行われ
る。このFFT手段27及び処理手段28により処理さ
れた周波数スペクトルのグラフは、例えば、図4及び図
5の如き態様でCRT装置4に表示される。また、メモ
リ手段25の一部を構成するハードディスク等は、図4
に示す音響信号の特徴部の信号のうち、既知の管内状況
においてそれぞれサンプリングされた音響信号の周波数
スペクトルを蓄積している。そして、CRT装置4に検
査対象となる音響信号の周波数スペクトルとメモリ手段
25のハードディスク等に蓄積された既知信号とを順次
対比させることにより、管内状況を推定することができ
るように構成してある。
【0017】
【実施例】図2(a1)〜(a3)に、上述の如く構成
した管試験装置のCRT装置に表示される上記フィルタ
ー7未通過の音響信号の受信波形を示す。図2(a1)
は管他端T2を開放した健全管の場合であり、基準時間
taにおける信号Saはスピーカー14での発信音を示
し、この時間taが距離の基準となる。また、開放端信
号S1の時間t1と基準時間taとの差が他端T2まで
の距離を表す代表値となる。図2(a2)の信号S2は
管Tの他端T2を水に浸漬して管Tを水により閉塞した
場合に相当し、図2(a3)の信号S3は管Tの他端T
2をスラッジで閉塞した場合に相当する。一方、図2
(b1)〜(b3)の信号S1’〜S3’は、健全管並
びに水閉塞及びスラッジ閉塞の信号S1〜S3を上述の
フィルター7を通過させて6kHz未満の信号及び10
kHzより大きな信号をカットした信号をそれぞれ示
す。フィルター7通過前後の信号をCRT装置に対比さ
せて表示すると、両者の差の大きいことが明らかとな
る。
した管試験装置のCRT装置に表示される上記フィルタ
ー7未通過の音響信号の受信波形を示す。図2(a1)
は管他端T2を開放した健全管の場合であり、基準時間
taにおける信号Saはスピーカー14での発信音を示
し、この時間taが距離の基準となる。また、開放端信
号S1の時間t1と基準時間taとの差が他端T2まで
の距離を表す代表値となる。図2(a2)の信号S2は
管Tの他端T2を水に浸漬して管Tを水により閉塞した
場合に相当し、図2(a3)の信号S3は管Tの他端T
2をスラッジで閉塞した場合に相当する。一方、図2
(b1)〜(b3)の信号S1’〜S3’は、健全管並
びに水閉塞及びスラッジ閉塞の信号S1〜S3を上述の
フィルター7を通過させて6kHz未満の信号及び10
kHzより大きな信号をカットした信号をそれぞれ示
す。フィルター7通過前後の信号をCRT装置に対比さ
せて表示すると、両者の差の大きいことが明らかとな
る。
【0018】図3(a1),(a2)における信号S4
〜S6は、同様に上記CRT装置に表示される信号であ
って、図1に示す如く管に板状体Wをその平面が管の長
手方向に向く姿勢で係止させた場合、及び、同じく管に
板状体Wを係止させると共にその手前で管Tを直径の半
分に押し潰した場合のそれぞれにおける上記フィルター
7未通過の信号に該当する。
〜S6は、同様に上記CRT装置に表示される信号であ
って、図1に示す如く管に板状体Wをその平面が管の長
手方向に向く姿勢で係止させた場合、及び、同じく管に
板状体Wを係止させると共にその手前で管Tを直径の半
分に押し潰した場合のそれぞれにおける上記フィルター
7未通過の信号に該当する。
【0019】一方、図3(b1),(b2)における信
号S4’〜S6’は、上記CRT装置に表示される信号
であって、上記信号S4〜S6をフィルター7に通過さ
せた後のものをそれぞれ示す。板状体Wに起因するフィ
ルター通過後の信号S4’,S5’は、フィルター通過
前の信号S4,S5に比較してあまり大幅に減衰しな
い。一方、板状体W以外の原因によるフィルター通過後
の信号S1’〜S3’,S6’は、フィルター通過前の
信号S1〜S3、S6に比較して大幅に減衰している。
かかる差異は、板状体Wによる反射信号は、管内面積の
小さな板状体Wが6kHz未満の低周波数の信号を反射
し難いことに起因する。よって、同じ反射源に基づく音
響信号についてフィルター7通過前後の信号強度を比較
することで、管内の異常が板状体Wに起因するものであ
るか否かを判別することが可能となる。
号S4’〜S6’は、上記CRT装置に表示される信号
であって、上記信号S4〜S6をフィルター7に通過さ
せた後のものをそれぞれ示す。板状体Wに起因するフィ
ルター通過後の信号S4’,S5’は、フィルター通過
前の信号S4,S5に比較してあまり大幅に減衰しな
い。一方、板状体W以外の原因によるフィルター通過後
の信号S1’〜S3’,S6’は、フィルター通過前の
信号S1〜S3、S6に比較して大幅に減衰している。
かかる差異は、板状体Wによる反射信号は、管内面積の
小さな板状体Wが6kHz未満の低周波数の信号を反射
し難いことに起因する。よって、同じ反射源に基づく音
響信号についてフィルター7通過前後の信号強度を比較
することで、管内の異常が板状体Wに起因するものであ
るか否かを判別することが可能となる。
【0020】図4(a)〜(d)に示す周波数スペクト
ルのグラフは、上記図2及び図3における信号S1〜S
3、S6を上記FFT手段により周波数解析し、CRT
装置に表示したものである。一方、図4(e)に示す周
波数スペクトルのグラフは、管の直径長にわたって板状
体Wを係止させた状態での板状体Wの受信反射信号S
4,S5を上記FFT手段により周波数解析したもので
ある。
ルのグラフは、上記図2及び図3における信号S1〜S
3、S6を上記FFT手段により周波数解析し、CRT
装置に表示したものである。一方、図4(e)に示す周
波数スペクトルのグラフは、管の直径長にわたって板状
体Wを係止させた状態での板状体Wの受信反射信号S
4,S5を上記FFT手段により周波数解析したもので
ある。
【0021】これら図4において(a)〜(d)と
(e)との比較により、板状体Wに起因する反射信号
は、他の原因による反射信号に比較して周波数スペクト
ル全体における5kHz未満の信号成分が相対的に小さ
いことが判明した。この状態を換言すれば、5kHz前
後における周波数スペクトルの包絡線E1,E2のう
ち、図4(a)〜(d)に示す包絡線E1は全体的に右
下がりになっているのに対し、図4(e)に示す板状体
係止等の包絡線E2は比較的平坦となっていることを意
味する。よって、5kHz未満の信号、望ましくは6k
Hz未満の信号を上述のフィルター7でローカットした
状態とそのままの状態とを比較することで、板状体Wに
よる管内異常を上述の如く判別できることとなる。
(e)との比較により、板状体Wに起因する反射信号
は、他の原因による反射信号に比較して周波数スペクト
ル全体における5kHz未満の信号成分が相対的に小さ
いことが判明した。この状態を換言すれば、5kHz前
後における周波数スペクトルの包絡線E1,E2のう
ち、図4(a)〜(d)に示す包絡線E1は全体的に右
下がりになっているのに対し、図4(e)に示す板状体
係止等の包絡線E2は比較的平坦となっていることを意
味する。よって、5kHz未満の信号、望ましくは6k
Hz未満の信号を上述のフィルター7でローカットした
状態とそのままの状態とを比較することで、板状体Wに
よる管内異常を上述の如く判別できることとなる。
【0022】図4(a)の他端T2開放及び同(c)の
他端T2のスラッジ閉塞のグループと、同(b)の水閉
塞及び同(d)の管変形のグループとを比較すると、後
者の方が前者よりも10kHzより大きな高周波成分が
多いことがわかる。前者では高周波成分が散乱又は吸収
され易いことに起因すると推察される。また、同(a)
と同(c)とを比較すると、高周波成分はスラッジに吸
収され易いとしても、開放端よりも反射され易いことが
判明した。さらに、同(b)と同(d)とを比較する
と、水閉塞の場合の方が、管変形による場合よりも高周
波成分をよりフラットに反射し得ることが判明した。す
なわち、種々の原因による反射信号は、その周波数スペ
クトルに原因毎の特徴があり、パターン認識によって各
原因を特定し得ることが確認された。
他端T2のスラッジ閉塞のグループと、同(b)の水閉
塞及び同(d)の管変形のグループとを比較すると、後
者の方が前者よりも10kHzより大きな高周波成分が
多いことがわかる。前者では高周波成分が散乱又は吸収
され易いことに起因すると推察される。また、同(a)
と同(c)とを比較すると、高周波成分はスラッジに吸
収され易いとしても、開放端よりも反射され易いことが
判明した。さらに、同(b)と同(d)とを比較する
と、水閉塞の場合の方が、管変形による場合よりも高周
波成分をよりフラットに反射し得ることが判明した。す
なわち、種々の原因による反射信号は、その周波数スペ
クトルに原因毎の特徴があり、パターン認識によって各
原因を特定し得ることが確認された。
【0023】図5は、管直径長にわたって管内部に係止
した板状体Wの厚みとフィルター7通過前後の信号にお
ける減衰差との相関を示すグラフである。すなわち、図
3の信号S4,S4’の電圧をそれぞれV4,V4’と
すると、減衰差とは、数式20log(V4/V4')[dB]によ
り表現できる。同グラフより、板状体Wが厚くなる程、
換言すれば、管直交断面に占める板状体Wの面積が増大
する程、フィルター通過前後の信号における減衰差も大
きくなっていることが確認された。よって、フィルター
通過前後の信号の減衰差に基づいて、管内異物の管断面
に占める大凡の大きさを推定することが可能といえる。
した板状体Wの厚みとフィルター7通過前後の信号にお
ける減衰差との相関を示すグラフである。すなわち、図
3の信号S4,S4’の電圧をそれぞれV4,V4’と
すると、減衰差とは、数式20log(V4/V4')[dB]によ
り表現できる。同グラフより、板状体Wが厚くなる程、
換言すれば、管直交断面に占める板状体Wの面積が増大
する程、フィルター通過前後の信号における減衰差も大
きくなっていることが確認された。よって、フィルター
通過前後の信号の減衰差に基づいて、管内異物の管断面
に占める大凡の大きさを推定することが可能といえる。
【0024】最後に、本発明のさらに他の実施の形態の
可能性について説明する。上記実施形態及び実施例で
は、プラントにおける直径30mm程度の鋼管を検査対
象としたが、本管検査装置は、プラント等以外の種々の
直径の配管にも適用可能である。勿論、本発明では、鋳
鉄、ステンレス鋼、鉛管のほか、ゴム管や樹脂管をも検
査対象とすることができる。また、識別し得る管内状況
としては上記スラッジ・水閉塞や板状体係止等に限られ
ない。管断面方向に対する占有面積の小さな異物の一例
として、板状体を例示したが、この種の異物としては、
例えば、管内部に成長する氷柱や、管内に係止させた針
金等も該当する。
可能性について説明する。上記実施形態及び実施例で
は、プラントにおける直径30mm程度の鋼管を検査対
象としたが、本管検査装置は、プラント等以外の種々の
直径の配管にも適用可能である。勿論、本発明では、鋳
鉄、ステンレス鋼、鉛管のほか、ゴム管や樹脂管をも検
査対象とすることができる。また、識別し得る管内状況
としては上記スラッジ・水閉塞や板状体係止等に限られ
ない。管断面方向に対する占有面積の小さな異物の一例
として、板状体を例示したが、この種の異物としては、
例えば、管内部に成長する氷柱や、管内に係止させた針
金等も該当する。
【0025】上記実施形態では、しきい値の一例たる6
kHz未満の信号をローカットするフィルターを通過さ
せた信号を未通過の信号と比較し、信号の減衰率が小さ
な場合には板状体Wが係止するような管断面方向に対す
る占有面積の小さな異物であると判定した。しかし、同
しきい値以上の信号をハイカットするフィルターを通過
させた信号を未通過の信号と比較し、信号の減衰率が大
きな場合には管断面方向に対する占有面積の小さな異物
であると判定するように構成してもよい。但し、フィル
ター7通過前後の信号が双方とも確認し易いという点か
ら、上述のローカットを行うハイパスフィルターを用い
る構成が優れている。本発明におけるローカットはパイ
パスと同義であり、ハイカットはローパスと同義であ
る。なお、上記実施形態では、しきい値として6kHz
を例示したが、最適なしきい値はもちろんこれに限定さ
れるものではない。
kHz未満の信号をローカットするフィルターを通過さ
せた信号を未通過の信号と比較し、信号の減衰率が小さ
な場合には板状体Wが係止するような管断面方向に対す
る占有面積の小さな異物であると判定した。しかし、同
しきい値以上の信号をハイカットするフィルターを通過
させた信号を未通過の信号と比較し、信号の減衰率が大
きな場合には管断面方向に対する占有面積の小さな異物
であると判定するように構成してもよい。但し、フィル
ター7通過前後の信号が双方とも確認し易いという点か
ら、上述のローカットを行うハイパスフィルターを用い
る構成が優れている。本発明におけるローカットはパイ
パスと同義であり、ハイカットはローパスと同義であ
る。なお、上記実施形態では、しきい値として6kHz
を例示したが、最適なしきい値はもちろんこれに限定さ
れるものではない。
【0026】上記実施例では、閉塞等の原因となる物質
により、例えば10kHz以上の高域側信号成分の分布
に特徴のあることが見いだされた。よって、例えばしき
い値10kHz程度のローパスフィルター通過前後の信
号の減衰差により、閉塞等の原因となる物質を推定する
ように構成してもよい。
により、例えば10kHz以上の高域側信号成分の分布
に特徴のあることが見いだされた。よって、例えばしき
い値10kHz程度のローパスフィルター通過前後の信
号の減衰差により、閉塞等の原因となる物質を推定する
ように構成してもよい。
【0027】フィルター通過及び未通過の信号を対比さ
せて表示するには、これら双方の信号を上述の如く同時
に表示する他、これら双方の信号の差分のみを表示させ
るように構成することも可能である。また、本発明にい
う表示装置とは、ディスプレイ装置のみならず、信号の
強度が一定値を越える場合又は越えない場合に点灯する
発光ダイオード等により構成してもよく、例えば、フィ
ルター通過及び未通過の信号の差分が一定値に満たない
場合に発光ダイオード等の点灯で上述の如き板状体等が
係止している旨を表示するように構成してもよい。差分
のみを表示させる場合には、先のFFT手段27を使用
せず、タイマ26により同一の反射源に基づく信号のみ
を選択させてもよい。
せて表示するには、これら双方の信号を上述の如く同時
に表示する他、これら双方の信号の差分のみを表示させ
るように構成することも可能である。また、本発明にい
う表示装置とは、ディスプレイ装置のみならず、信号の
強度が一定値を越える場合又は越えない場合に点灯する
発光ダイオード等により構成してもよく、例えば、フィ
ルター通過及び未通過の信号の差分が一定値に満たない
場合に発光ダイオード等の点灯で上述の如き板状体等が
係止している旨を表示するように構成してもよい。差分
のみを表示させる場合には、先のFFT手段27を使用
せず、タイマ26により同一の反射源に基づく信号のみ
を選択させてもよい。
【0028】上記実施形態では、音響信号の送信子と受
信子とをそれぞれ別体のスピーカーとマイクロフォンと
で構成したが、これら送信子と受信子とは同一のデバイ
スにより構成してもよい。例えば、単一のスピーカーを
送受信子として設け、ボイスコイルにパルス電圧を加え
ると共に、受信音響信号パルスに起因してボイルコイル
両端に生じる電圧を解析するように構成してもよい。
信子とをそれぞれ別体のスピーカーとマイクロフォンと
で構成したが、これら送信子と受信子とは同一のデバイ
スにより構成してもよい。例えば、単一のスピーカーを
送受信子として設け、ボイスコイルにパルス電圧を加え
ると共に、受信音響信号パルスに起因してボイルコイル
両端に生じる電圧を解析するように構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】このように、上記本発明の特徴によれ
ば、フィルター通過又は未通過の信号を対比させること
で、反射信号の原因が管直交断面に対する占有面積の小
さな異物であるか否かを簡単且つ迅速に判定・識別でき
るようになった。その結果、管に係止する異物等の管直
交断面に対する広がりから異物等の大凡の形状等を推定
できるようになった。
ば、フィルター通過又は未通過の信号を対比させること
で、反射信号の原因が管直交断面に対する占有面積の小
さな異物であるか否かを簡単且つ迅速に判定・識別でき
るようになった。その結果、管に係止する異物等の管直
交断面に対する広がりから異物等の大凡の形状等を推定
できるようになった。
【0030】また、上記本発明の他の特徴によれば、各
管内異常に対応させて記憶させた周波数スペクトルと、
サンプリングされた周波数スペクトルとの比較により、
種々の管内異常の種類を識別することが可能となった。
その結果、管を露出させることなく管内の異常原因を的
確に把握できて、管内の異物除去や管補修に当たり万全
な対策を講じ得るようになった
管内異常に対応させて記憶させた周波数スペクトルと、
サンプリングされた周波数スペクトルとの比較により、
種々の管内異常の種類を識別することが可能となった。
その結果、管を露出させることなく管内の異常原因を的
確に把握できて、管内の異物除去や管補修に当たり万全
な対策を講じ得るようになった
【0031】なお、特許請求の範囲の項に記入した符号
は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものに
すぎず、該記入により本発明は添付図面の構成に限定さ
れるものではない。
は、あくまでも図面との対照を便利にするためのものに
すぎず、該記入により本発明は添付図面の構成に限定さ
れるものではない。
【図1】本発明にかかる管検査装置の概略を示す論理ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】管に対する音響パルス信号の発信後の受信信号
の時間に対する強度変化を示すグラフであって(a1)
〜(a3)はフィルタ未通過、(b1)〜(b3)はフ
ィルタ通過後の信号をそれぞれ示すグラフである。
の時間に対する強度変化を示すグラフであって(a1)
〜(a3)はフィルタ未通過、(b1)〜(b3)はフ
ィルタ通過後の信号をそれぞれ示すグラフである。
【図3】図2と同趣旨のグラフであって、(a1),
(b1)は板状体を係止させた場合、(a2),(b
2)はさらに管を変形させた場合に相当する。
(b1)は板状体を係止させた場合、(a2),(b
2)はさらに管を変形させた場合に相当する。
【図4】一部の反射信号の周波数スペクトルを示すグラ
フであり、(a)は開放端、(b)は水閉塞、(c)は
スラッジ閉塞、(d)は管変形、(e)は板状体の係止
にそれぞれ起因するものである。
フであり、(a)は開放端、(b)は水閉塞、(c)は
スラッジ閉塞、(d)は管変形、(e)は板状体の係止
にそれぞれ起因するものである。
【図5】板状体Wの厚みとフィルター7通過前後の信号
における減衰差との相関を示すグラフである。
における減衰差との相関を示すグラフである。
1 検査装置 2 センサヘッド 3 パーソナルコンピューター 4 CRT装置 5 表示手段 6 発振器 7 フィルター 6a送信アンプ 7a受信アンプ 10 ケース 11 仕切り板 11a支持体 12 接続チューブ 14 スピーカー(送信子) 15 マイクロフォン(受信子) 21 操作部 22 ドライバ 24 A/Dコンバータ 25 メモリ手段 26 タイマ 27 FFT手段 28 処理手段 T 管 T1一端 T2他端 W 板状体。.。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 啓一 大阪市西区北堀江1丁目18番14号 非破壊 検査株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 管(T)の一端(T1)に取付可能な音
響信号の送信子(14)と、同じく管(T)の一端(T
1)に取付可能で管内で反射した音響信号の受信子(1
5)と、この受信子(15)により受信された音響信号
を表示するための表示手段(5)とを備えた管検査装置
であって、受信された音響信号から一部の周波数をカッ
トするフィルター(7)を設け、前記表示手段(5)に
より前記フィルター(7)通過及び未通過の信号を対比
させて表示する管検査装置。 - 【請求項2】 前記フィルター(7)が受信された音響
信号から少なくとも低域側周波数を前記一部の周波数と
してカットするものである請求項1に記載の管検査装
置。 - 【請求項3】 管(T)の一端(T1)に取付可能な音
響信号の送信子(14)と、同じく管(T)の一端(T
1)に取付可能で管内で反射した音響信号の受信子(1
5)と、この受信子(15)により受信された音響信号
を表示するための表示手段(5)とを備えた管検査装置
であって、受信された音響信号の特徴部を選択して周波
数スペクトルを求める周波数スペクトル解析手段(2
7)と、既知の管状況においてサンプリングされた音響
信号の周波数スペクトルを蓄積する既知信号蓄積手段
(25)とを設け、前記周波数スペクトル解析手段の信
号を前記既知信号蓄積手段の信号と順次対比させて表示
可能に構成した管検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29764796A JPH10122845A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 管検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29764796A JPH10122845A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 管検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10122845A true JPH10122845A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17849301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29764796A Pending JPH10122845A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 管検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10122845A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257945A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Jfe Steel Corp | 薄肉鋼管の肉厚測定方法 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP29764796A patent/JPH10122845A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257945A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Jfe Steel Corp | 薄肉鋼管の肉厚測定方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5675506A (en) | Detection of leaks in vessels | |
US5416724A (en) | Detection of leaks in pipelines | |
US6551251B2 (en) | Passive fetal heart monitoring system | |
US20130166227A1 (en) | System and method for an acoustic monitor self-test | |
JP5657116B2 (ja) | 水体が氷結している間に水体中を伝搬する音波の解析 | |
US20080202242A1 (en) | Use of acoustic signals for measuring membrane fouling in spiral wound modules | |
EP2366981A1 (en) | Oxygen concentration system for generating oxygen-enriched gas | |
US5926908A (en) | Acoustic communicator for central vacuum cleaners | |
TW200802196A (en) | Sound wave type smoke detector | |
JPS60500885A (ja) | デコーダ回路 | |
JPH08175333A (ja) | 自動車内部空間の監視方法および装置 | |
JPH10122845A (ja) | 管検査装置 | |
EP3446296B1 (en) | Glass breakage detection system | |
JPS63208756A (ja) | 圧力容器の迅速な音響放射検査方法 | |
JPH1078371A (ja) | 液漏れ検知方法及び液漏れ検知装置 | |
JPH10123108A (ja) | 管検査方法 | |
JP2932996B2 (ja) | 高調波ピッチ検出装置 | |
Bougher et al. | Generalized marine mammal detection based on improved band-limited processing | |
EP1225456A3 (de) | System und Verfahren zur Überwachung eines von Wänden umschlossenen Raumes | |
JPH07270384A (ja) | 製品の通路検査装置 | |
JP2002243708A (ja) | 欠陥診断装置 | |
EP1320737B1 (en) | Method for detecting fluid leaks from underwater pipelines | |
JP4504724B2 (ja) | コンクリートの腐食診断装置及び診断方法 | |
JP4373516B2 (ja) | 超音波血管障害検出装置 | |
Harris et al. | Automatic speech processing methods for bioacoustic signal analysis: a case study of cross-disciplinary acoustic research |