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JPH10101558A - 虚血性疾患治療薬 - Google Patents

虚血性疾患治療薬

Info

Publication number
JPH10101558A
JPH10101558A JP17975697A JP17975697A JPH10101558A JP H10101558 A JPH10101558 A JP H10101558A JP 17975697 A JP17975697 A JP 17975697A JP 17975697 A JP17975697 A JP 17975697A JP H10101558 A JPH10101558 A JP H10101558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ischemic disease
hydrate
active ingredient
methyl
pharmaceutically acceptable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17975697A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigehiko Yoshii
成彦 吉井
Kenichi Saito
健一 斎藤
Hisashi Kawasumi
恒 川住
Atsushi Anabuki
淳 穴吹
Ryoichi Ando
亮一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP17975697A priority Critical patent/JPH10101558A/ja
Publication of JPH10101558A publication Critical patent/JPH10101558A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 虚血性疾患に有効な薬剤を提供する。 【解決手段】 下記式で表わされる含酸素複素環誘導体
を有効成分とする 【化1】 (式中、R1 はR4 −CO−、R4 −O−CO−、R4
−SO2 −のいずれかを表わし(R4 はアルキル基、ア
リール基、シクロアルキル基を表わす)、R2はC1
6 のアルキル基を表わし、R3 は水素原子又はアシル
基を表わす)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な虚血性疾患治
療薬に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】脳卒中と
して広く知られる脳血管障害は、出血性、虚血性のさま
ざまな病型が存在し、欧米においても日本においても三
大死因の一つに入れられており、その予防と治療は21
世紀の老齢化社会をひかえ重要な医療問題である。近
年、致死的な脳出血は減少してきたが、虚血性脳疾患は
むしろ増えつつあるとされており、高齢化社会を迎えた
現在、さらに虚血性脳疾患の慢性期の患者は増加するも
のと考えられる。このような患者は脳血管性痴呆に陥る
可能性もあり、その適切な治療の重要性は今後一層増す
ものと思われ、これに有効な薬剤の開発が望まれてい
る。
【0003】また、心筋梗塞等の冠血管障害についても
欧米では従来から問題になっていたが、日本においても
食事の欧米化が進むにしたがって動脈硬化が進行した人
が急激に増え、その結果虚血性疾患である心筋梗塞を発
症する人の数も増えつつある。心筋梗塞は致死的な病気
であるため、その発作に対して確実に有効な薬剤の開発
が望まれている。本発明はこのような要望に応えようと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る虚血性疾患
治療薬は、下記一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】(上記一般式中、R1 はR4 −CO−、R
4 −O−CO−、またはR4 −SO 2 −(R4 は置換基
を有していてもよいC6 〜C14のアリール基で置換され
ていてもよいC1 〜C20のアルキル基;C3 〜C8 のシ
クロアルキル基;または置換基を有していてもよいC6
〜C14のアリール基を表わす)を表わし、R2 はC1
6 のアルキル基を表わし、R3 は水素原子またはR5
−CO−(R5 はC1〜C10のアルキル基を表わす)を
表わし、AはC1 〜C3 のアルキル基を有していてもよ
いC1 〜C3 のアルキレン基を表わす)で表される含酸
素複素環誘導体、薬学的に許容されるその塩、またはそ
の溶媒もしくは水和物を有効成分とするものである。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。上
記一般式(I)において、R4 で定義されるC1 〜C20
のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペ
ンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、ヘ
キシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、
ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデ
シル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル
基、イコシル等が挙げられ、好ましくはメチル基又はト
リデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサ
デシル基等のC13〜C16のアルキル基が挙げられる。こ
れらのアルキル基は、フェニル基、ナフチル基、アント
リル基等のC6 〜C14のアリール基で置換されていても
よい。また、これらのアリール基には更に後記するよう
な置換基が存在していてもよい。C3 〜C 8 のシクロア
ルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基等が挙げられる。C6 〜C14
のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アン
トリル基が挙げられる。これらのアリール基は、さらに
フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、tert−ペンチル基等のC1 〜C5 のアルキル
基;トリフルオロメチル基;カルボキシル基;ニトロ
基;水酸基;メチレンジオキシ基;およびメトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキ
シ基、イソブトシキ基、tert−ブトキシ基、ペンチ
ルオキシ基、イソペンチルオキシ基等のC1 〜C5 のア
ルコキシ基の中から選ばれる1以上の置換基を有してい
てもよい。
【0008】R1 がR4 CO−を表わす場合には、R4
は置換基を有していてもよいC6 〜C14のアリール基で
置換されていてもよいC1 〜C20のアルキル基、特にC
14〜C16の非置換のアルキル基、または置換基を有して
いてもよいC6 〜C14のアリール基であるのが好まし
い。また、AはC1 〜C3 のアルキレン基であるのが好
ましい。特に好ましいのは、R4 がC14〜C16のアルキ
ル基であり、AがC1 〜C3 のアルキレン基であるもの
である。
【0009】R1 がR4 OCO−を表わす場合には、R
4 は置換基を有していてもよいC6〜C14のアリール基
で置換されていてもよいC1 〜C20のアルキル基、特に
13〜C15の非置換のアルキル基、またはC3 〜C8
シクロアルキル基であるのが好ましい。またAはC1
3 のアルキレン基であるのが好ましい。特に好ましい
のは、R4 がC13〜C15のアルキル基であり、AがC1
〜C3 のアルキレン基であるものである。
【0010】R1 がR4 SO2 −を表わす場合には、R
4 はC1 〜C20のアルキル基または置換基を有していて
もよいC6 〜C14のアリール基であるのが好ましい。ア
ルキル基のなかで特に好ましいのは、C14〜C16のアル
キル基である。R2 で定義されるC1 〜C6 のアルキル
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル
基、イソヘキシル基等が挙げられる。
【0011】R5 で定義されるC1 〜C10のアルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネ
オペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デ
シル基等が挙げられる。
【0012】Aで定義されるC1 〜C3 のアルキレン基
としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基が挙
げられ、かかるアルキレン基は、メチル基、エチル基、
プロピル基等のC1 〜C3 のアルキル基を1〜2個有し
ていてもよい。一般にはAは非置換のアルキレン基であ
るのが好ましい。
【0013】特に好ましい化合物としては、(3S)−
3−((S)−4−メチル−2−フェニルスルホニルア
ミノバレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール、
(2S,3S)−2−アセトキシ−3−((S)−4−
メチル−2−フェニルスルホニルアミノバレリルアミ
ノ)テトラヒドロフラン、(3S)−3−{(S)−4
−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェニルスル
ホニルアミノ)バレリルアミノ}−2−テトラヒドロフ
ラノール、(2S,3S)−2−アセトキシ−3−
{(S)−4−メチル−2−(2,4,6−トリメチル
フェニルスルホニルアミノ)バレリルアミノ}テトラヒ
ドロフラン、
【0014】(3S)−3−((S)−4−メチル−2
−ペンタデカノイルアミノバレリルアミノ)−2−テト
ラヒドロフラノール、(2S,3S)−2−アセトキシ
−3−((S)−4−メチル−2−ペンタデカノイルア
ミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラン、(3S)−
3−((S)−2−ヘキサデカノイルアミノ−4−メチ
ルバレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール、
(2S,3S)−2−アセトキシ−3−((S)−2−
ヘキサデカノイルアミノ−4−メチルバレリルアミノ)
テトラヒドロフラン、(3S)−3−((S)−2−ヘ
プタデカノイルアミノ−4−メチルバレリルアミノ)−
2−テトラヒドロフラノール、
【0015】(2S,3S)−2−アセトキシ−3−
((S)−2−ヘプタデカノイルアミノ−4−メチルバ
レリルアミノ)テトラヒドロフラン、(3S)−3−
((S)−4−メチル−2−トリデシルオキシカルボニ
ルアミノバレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノー
ル、(2S,3S)−2−アセトキシ−3−((S)−
4−メチル−2−トリデシルオキシカルボニルアミノバ
レリルアミノ)テトラヒドロフラン、(3S)−3−
((S)−4−メチル−2−テトラデシルオキシカルボ
ニルアミノバレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノ
ール、(2S,3S)−2−アセトキシ−3−((S)
−4−メチル−2−テトラデシルオキシカルボニルアミ
ノバレリルアミノ)テトラヒドロフラン、
【0016】(3S)−3−((S)−4−メチル−2
−ペンタデシルオキシカルボニルアミノバレリルアミ
ノ)−2−テトラヒドロフラノール、(2S,3S)−
2−アセトキシ−3−((S)−4−メチル−2−ペン
タデシルオキシカルボニルアミノバレリルアミノ)テト
ラヒドロフラン、(3S)−3−((S)−4−メチル
−2−テトラデシルスルホニルアミノバレリルアミノ)
−2−テトラヒドロフラノール、(2S,3S)−2−
アセトキシ−3−((S)−4−メチル−2−テトラデ
シルスルホニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフ
ラン、(3S)−3−((S)−4−メチル−2−ペン
タデシルスルホニルアミノバレリルアミノ)−2−テト
ラヒドロフラノール、
【0017】(2S,3S)−2−アセトキシ−3−
((S)−4−メチル−2−ペンタデシルスルホニルア
ミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラン、(3S)−
3−((S)−2−ヘキサデシルスルホニルアミノ−4
−メチルバレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノー
ル、(2S,3S)−2−アセトキシ−3−((S)−
2−ヘキサデシルスルホニルアミノ−4−メチルバレリ
ルアミノ)テトラヒドロフラン、(3S)−4−メチル
−3−((S)−4−メチル−2−フェニルスルホニル
アミノバレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノー
ル、およびそれらの塩、それらの溶媒和物、それらの水
和物が挙げられる。尚、上記一般式(I)で表される化
合物に関連するものとして、下記一般式(A)で表され
る化合物が知られている(特開平8−104685号公
報)。
【0018】
【化3】
【0019】(式中、R1 およびR2 は、同一または異
なって、水素または置換されていてもよい炭化水素基
を、R3 はエステル化されていてもよいカルボキシル基
またはアシル基を、Aはアルキレン基を、Bは水素、置
換されていてもよいアルキル基またはアシル基を、mお
よびnはそれぞれ0または1を示す。但し、mおよびn
が共に0の場合は、R3 は炭素数7以上のエステル化さ
れていてもよいカルボキシル基またはアシル基を示す) しかしながら、上記一般式(A)の化合物の用途は、カ
テプシンL阻害剤、骨吸収抑制剤、骨訴訟症の予防およ
び治療薬であり、上記一般式(I)で表される化合物が
カルパイン阻害活性を有し、虚血性疾患治療薬として用
いることができることは知られていない。
【0020】上記一般式(I)で表される本発明の虚血
性疾患治療薬は、薬学的に許容される塩として用いるこ
とができる。かかる塩の具体例としては、リチウム塩、
ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウ
ム塩等の金属塩、またはアンモニウム塩、メチルアンモ
ニウム塩、ジメチルアンモニウム塩、トリメチルアンモ
ニウム塩、ジシクロヘキシルアンモニウム塩塩等のアン
モニウム塩を形成することができる。また、上記一般式
(I)で表される本発明の虚血性疾患治療薬は、溶媒和
物又は水和物として用いることもできる。
【0021】上記一般式(I)で表される本発明の虚血
性疾患治療薬に存在する不斉炭素の立体化学について
は、それぞれ独立して(R)体、(S)体、あるいは
(RS)体をとることができる。上記一般式(I)で表
される本発明の虚血性疾患治療薬の具体的な例として
は、R3 が水素原子の場合は下記表−1に示す化合物
が、R3 が水素原子ではない場合は下記表−2に示す化
合物が挙げられる。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
【0028】
【表7】
【0029】
【表8】
【0030】
【表9】
【0031】
【表10】
【0032】
【表11】
【0033】
【表12】
【0034】
【表13】
【0035】
【表14】
【0036】
【表15】
【0037】
【表16】
【0038】
【表17】
【0039】
【表18】
【0040】
【表19】
【0041】
【表20】
【0042】
【表21】
【0043】
【表22】
【0044】
【表23】
【0045】
【表24】
【0046】
【表25】
【0047】
【表26】
【0048】
【表27】
【0049】
【表28】
【0050】
【表29】
【0051】
【表30】
【0052】
【表31】
【0053】
【表32】
【0054】
【表33】
【0055】
【表34】
【0056】
【表35】
【0057】
【表36】
【0058】
【表37】
【0059】
【表38】
【0060】
【表39】
【0061】
【表40】
【0062】
【表41】
【0063】
【表42】
【0064】
【表43】
【0065】
【表44】
【0066】
【表45】
【0067】
【表46】
【0068】
【表47】
【0069】
【表48】
【0070】
【表49】
【0071】
【表50】
【0072】
【表51】
【0073】
【表52】
【0074】
【表53】
【0075】
【表54】
【0076】
【表55】
【0077】上記一般式(I)で表される虚血性疾患治
療薬の有効成分は、例えば次のような方法で製造するこ
とができる。
【0078】
【化4】
【0079】(上記一般式において、R1 、R2 、およ
びAは既に定義した通りである) 上記一般式(II)で示されるアミノ酸誘導体を、必要に
応じてトリエチルアミン、ピリジン等の塩基の存在下、
ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルホスホリ
ルアジド、カルボニルジイミダゾール、オキサリルクロ
リド、クロル蟻酸イソブチル、塩化チオニル等の縮合剤
と反応させてカルボン酸を活性化させ、次に上記一般式
(III)で示されるラクトン誘導体を反応させると、上記
一般式(IV)で示される化合物が得られる。この縮合反
応に用いる溶媒は、各縮合剤に適した溶媒を適宜選んで
使用すればよく、また反応条件等も各縮合剤に適した条
件で行なえばよい。次に得られた化合物(IV)を水素化
ジイソブチルアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム/
塩化セリウム等の還元剤で処理すると上記一般式(V)
で表される化合物を得ることができる。
【0080】
【化5】
【0081】(上記一般式において、R1 、R2
5 、およびAは既に定義した通りである) 製造法1により製造した化合物(V)を、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン、ジメチルホルムアミド、
Nーメチルピロリドン、テトラヒドロフラン、酢酸エチ
ル、アセトニトリル、トルエン等の有機溶媒に溶解し、
ピリジン、トリエチルアミン、4−ジメチルアミノピリ
ジン等の塩基の存在下、上記一般式(R5CO)2 Oで
表わされる酸無水物を反応させると、上記式(VI)で表
わされる化合物を得ることができる。この反応は、無溶
媒で行なうこともできる。
【0082】上記の一連の操作において、官能基の保
護、脱保護が必要になる場合もあるが、その際の保護基
はその官能基に適したものを選択し、実験操作も文献公
知の方法を用いて行なえばよい。上記一般式(I)で表
わされる化合物のうち、R3 が水素原子の化合物(V)
は、システインプロテアーゼの一つであるカルパインに
対して強い阻害活性を示す。また、R3 がR5 −CO−
(R5 はC1 〜C10のアルキル基を表わす)の化合物
(VI)は、カルパインに対して強い阻害活性を示すラク
トール誘導体(V)のプロドラッグとして用いることが
できる。すなわち、化合物(VI)を経口投与すると、腸
管等から吸収された後、生体内の酵素などの働きにより
すみやかに活性本体であるラクトール誘導体(V)が遊
離されてくる。
【0083】
【化6】
【0084】脳血栓や脳塞栓のように脳内が虚血状態に
なると、シナプス前終末から興奮性アミノ酸であるグル
タミン酸などが大量に放出されてシナプス後終末の興奮
性アミノ酸受容体が活性化され、イオンチャンネルを通
じてNa+ やCa2+が細胞内に流入する。Na+ が細胞
内に流入すると脱分極が進行して神経細胞のCa2+チャ
ンネルが開くため、Ca2+のさらなる流入を引き起こ
す。これにより細胞内のCa2+濃度が非常に高い濃度に
なり、カルパインが活性化される。カルパインの基質と
して微小管結合蛋白、フォドリンなどの細胞骨格蛋白な
どが知られており、活性化されたカルパインがこれらの
蛋白を分解するために細胞膜が破壊され、脳細胞に至る
(Dementia、7巻、161ページ、1993
年)。脳虚血時にカルパイン阻害剤が神経細胞内に存在
すればこの細胞膜の分解を防ぐことが可能だと考えられ
るので、カルパインの阻害剤は脳虚血疾患の治療薬にな
ると期待されている。
【0085】心臓での虚血疾患である心筋梗塞の場合
も、脳虚血時の神経細胞と同様なことが心筋細胞でも引
き起こりカルパインが活性化されるが、特に心筋では再
灌流時に障害が起きやすいと考えられている。カルパイ
ンの基質としてミオシン重鎖、トロポニンT、トロポニ
ンI、トロポミオシン、α−アクチニンなどの筋原繊維
蛋白などが知られており(Muscular Dyst
rophy、265ページ、東京大学出版会、1980
年)、活性化されたカルパインがこれらの蛋白を分解す
ることにより心筋細胞死に至る。したがって、カルパイ
ン阻害剤は心筋梗塞の治療薬になると考えられている。
【0086】本発明の薬剤を臨床に応用するに際し、治
療上有効な成分の担体成分に対する割合は、通常、1重
量%から90重量%である。本発明の薬剤は顆粒剤、細
粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、シロップ
剤、乳剤、懸濁剤又は液剤等の剤形にして経口投与して
もよいし、注射剤として静脈内投与、筋肉内投与又は皮
下投与してもよい。また、坐剤として用いることもでき
る。また、注射用の粉末にして用事調製して使用しても
よい。経口、経腸、非経口に適した医薬用の有機又は無
機の、固体又は液体の担体もしくは希釈剤を本発明薬剤
を調製するために用いることができる。固体製剤を製造
する際に用いられる賦形剤としては、例えば乳糖、蔗
糖、デンプン、タルク、セルロース、デキストリン、カ
オリン、炭酸カルシウム等が用いられる。経口投与のた
めの液体製剤、すなわち乳剤、シロップ剤、懸濁剤、液
剤等は、一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば水
又は植物油等を含む。この製剤は、不活性な希釈剤以外
に補助剤、例えば湿潤剤、懸濁補助剤、甘味剤、芳香
剤、着色剤又は保存剤等を含むことができる。液体製剤
にしてゼラチンのような吸収されうる物質のカプセル中
に含ませてもよい。非経口投与の製剤、すなわち注射
剤、坐剤等の製造に用いられる溶剤又は懸濁剤として
は、例えば水、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコール、ベンジルアルコール、オレイン酸エチル、レ
シチン等が挙げられる。坐剤に用いられる基剤として
は、例えばカカオ脂、乳化カカオ脂、ラウリン脂、ウィ
テップゾール等が挙げられる。製剤の調製方法は常法に
よればよい。
【0087】臨床投与量は、経口投与により用いられる
場合には、成人に対し有効成分の化合物として、一般に
は一日量0.01〜1000mgであるが、年令、病
態、症状により適宜増減することがさらに好ましい。前
記一日量の本発明薬剤は、一日に一回、又は適当な間隔
をおいて一日に2もしくは3回に分けて投与してもよい
し、間欠投与してもよい。また、注射剤として用いる場
合には、成人に対し本発明の化合物として、一日量0.
001〜100mgを連続投与又は間欠投与することが
望ましい。
【0088】
【実施例】以下、参考例、実施例、および試験例により
本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を
越えない限り、これらに限定されるものではない。
【0089】参考例1 (S)−3−((S)−4−メ
チル−2−フェニルスルホニルアミノバレリルアミノ)
−2−テトラヒドロフラノンの製造 塩化チオニル6mlを−5℃に冷却し、N−フェニルス
ルホニル−L−ロイシン998mgを加えて−5℃で1
0分間攪拌した後、室温に戻しさらに3時間攪拌した。
つぎに反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣にトルエン
10mlを加え濃縮し残渣として粗なN−フェニルスル
ホニル−L−ロイシル=クロリドを得た。得られた粗な
N−フェニルスルホニル−L−ロイシル=クロリドを塩
化メチレン20mlに溶かし、氷冷下L−ホモセリンラ
クトン塩酸塩443mgおよびトリエチルアミン0.9
46mlを加えた。反応液を氷冷下15分間攪拌した後
さらに室温で1.5時間攪拌した。反応終了後反応液に
希塩酸を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を水、
飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した後、硫酸マグネ
シウムで乾燥してからこれを濾過した。濾液を濃縮し、
得られた残渣に酢酸エチル10mlおよびヘキサン20
mlを加え攪拌し生成した結晶を濾取し目的物861m
gを得た。
【0090】収率:76% 融点:183−184℃ IR(KBr,cm-1):3331,3256,177
2,1649. NMR(CDCl3 ,δ):0.67(d,J=6.0
Hz,3H),0.84(d,J=6.3Hz,3
H),1.45−1.56(m,3H),2.01
(m,1H),2.63(m,1H),4.26(m,
1H),4.36(m,1H),4.45(ddd,J
=9.3Hz,9.3Hz,1.8Hz,1H),5.
28(d,J=8.1Hz,1H),6.67(d,J
=6.0Hz,1H),7.52(m,2H),7.6
0(m,1H),7.88(dd,J=7,2Hz,
1.5Hz.2H).
【0091】実施例1 (3S)−3−((S)−4−
メチル−2−フェニルスルホニルアミノバレリルアミ
ノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合物番
号135)の製造 参考例1で得られた(S)−3−((S)−2−フェニ
ルスルホニルアミノ−4−メチルバレリルアミノ)−2
−テトラヒドロフラノン413mgを塩化メチレン60
mlに溶解し、−78℃に冷却した。つぎにこれに1.
01mol/lの水素化ジイソブチルアルミニウムのト
ルエン溶液3.81mlを加えた。3時間後反応液に飽
和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルを加え、室
温に戻したのちセライトで濾過し、セライトを酢酸エチ
ルでよく洗浄した。濾液を飽和食塩水で洗浄後硫酸マグ
ネシウムで乾燥してからこれを濾過した。濾液を濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒30%ヘキサン含有酢酸エチル)で精製
し、目的物191mgを得た。
【0092】収率:46% 融点:162℃ IR(KBr,cm-1):3337,3260,164
9. NMR(CDCl3 +DMSO−d6 ,δ):0.72
(d,J=6.6Hz,2.7H),0.78(d,J
=6.3Hz,0.3H),0.84(d,J=6.6
Hz,2.7H),0.86(d,J=6.3Hz,
0.3H),1.46(t,J=7.2Hz,2H),
1.63(m,2H),2.09(m,0.9H),
2.25(m,0.1H),3.68−3.81(m,
2H),3.99−4.12(m,2H),4.95
(s,0.1H),5.03(d,J=3.6Hz,
0.1H),5.15(dd,J=3.9Hz,3.9
Hz,0.9H),5.63(d,J=3.9Hz,
0.9H),6.68(d,J=9.3Hz,0.1
H),6.81(d,J=8.1Hz,0.9H),
6.89(d,J=7.8Hz,0.9H),7.14
(d,J=7.2Hz,0.1H),7.46−7.5
8(m,3H),7.85(m,2H).
【0093】実施例2 (2S,3S)−2−アセトキ
シ−3−((S)−4−メチル−2−フェニルスルホニ
ルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラン(表−2
の化合物番号405)の製造 参考例1で得られた(S)−3−((S)−4−メチル
−2−フェニルスルホニルアミノバレリルアミノ)−2
−テトラヒドロフラノン244mgを塩化メチレン35
mlに溶解して−78℃に冷却し、1.01mol/l
の水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液1.
91mlを加えた。−78℃で3時間攪拌した後、反応
液に飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルを加
え、室温に戻したのちセライトで濾過し、セライトを酢
酸エチルでよく洗浄した。濾液を飽和食塩水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥してからこれを濾過した。濾液
を濃縮し、粗な(3S)−3−((S)−4−メチル−
2−フェニルスルホニルアミノバレリルアミノ)−2−
テトラヒドロフラノール(実施例1の化合物)を得た。
これをピリジン1mlに溶かし、氷冷下無水酢酸1.5
mlを加えてから氷冷下で9時間攪拌した後、メタノー
ル1.5mlを加え濃縮した。得られた残渣を酢酸エチ
ルに溶解し、希塩酸、水、飽和重曹水、飽和食塩水で順
次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥してからこれを濾過
した。濾液を濃縮し、得られた残渣に酢酸エチル2.5
mlおよびヘキサン2.5mlを加え攪拌し生成した結
晶を濾取し目的物120mgを得た。
【0094】収率:44% 融点:177−178℃ IR(KBr,cm-1):3409,3100,175
3,1659. NMR(CDCl3 ,δ):0.54(d,J=6.3
Hz,3H),0.80(d,J=6.3Hz,3
H),1.37(m,2H),1.59(m,1H),
1.81(m,1H),2.16(s,3H),2.2
4(m,1H),3.61(m,1H),3.95(d
dd,J=9.3Hz,9.0Hz,7.5Hz,1
H),4.14(ddd,J=9.3Hz,9.0H
z,3.0Hz,1H),4.53(m,1H),4.
87(d,J=6.6Hz,1H),6.16(d,J
=4.5Hz,1H),6.56(d,J=8.7H
z,1H),7.54(m,2H),7.62(m,1
H),7.86(dd,J=7.2Hz,1.5Hz,
2H).
【0095】参考例1、実施例1、および実施例2と同
様の方法により、実施例3から実施例42の化合物を製
造した。以下、その物性値を記す。 実施例3 (3S)−3−((S)−4−メチル−2−
テトラデシルオキシカルボニルアミノバレリルアミノ)
−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合物番号2
6)の製造 IR(KBr,cm-1):3410,3301,169
6,1649,1543. NMR(CDCl3 ,δ):0.83−0.98(m,
9H),1.25(m,22H),1.43−1.70
(m,5H),1.70−1.95(m,1H),2.
23−2.52(m,1H),3.89(m,0.7
H),3.95−4.24(m,5H),4.34
(m,1H),4.50(s,0.3H),5.22−
5.44(m,2H),6.72(d,J=7.7H
z,1H).
【0096】実施例4 (3S)−3−((S)−2−
ベンジロキシカルボニルアミノ−4−メチルバレリルア
ミノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合物
番号30)の製造 融点:40−43℃ IR(KBr,cm-1):3306,1705,165
7. NMR(CDCl3 ,δ):0.92(d,J=6.1
Hz,3H),0.94(d,J=5.9Hz,3
H),1.52(m,1H),1.64(m,2H),
1.78(m,1H),2.29(m,0.5H),
2.41(m,0.5H),3.51(s,0.5
H),3.74(s,0.5H),3.85(ddd,
J=8.0Hz,8.0Hz,8.0Hz,0.5
H),3.97(m,0.5H),4.10(m,2
H),4.32(m,1H),5.09(s,1H),
5.10(s,1H),5.24(s,0.5H),
5.29(s,0.5H),5.35(d,J=6.5
Hz,0.5H),5.38(d,J=8.2Hz,
0.5H),6.45(d,J=6.0Hz,0.5
H),6.57(d,J=6.0Hz,0.5H),
7.33(m,5H).
【0097】実施例5 (3S)−3−{(S)−2−
(2−クロロベンジロキシカルボニルアミノ)−4−メ
チルバレリルアミノ}−2−テトラヒドロフラノール
(表−1の化合物番号34)の製造 融点:46−49℃ IR(KBr,cm-1):3308,1707,165
7,1541. NMR(CDCl3 ,δ):0.94(m,6H),
1.48−1.86(m,4H),2.32(m,0.
6H),2.48(m,0.4H),2.90(s,
0.4H),3.09(s,0.6H),3.88(d
dd,J=7.8Hz,7.8Hz,7.8Hz,0.
6H),4.01(m,0.4H),4.11(m,2
H),4.34(m,1H),5.23(s,2H),
5.25(m,2H),6.18(s,0.4H),
6.45(d,J=7.6Hz,0.6H),7.26
(m,2H),7.40(m,2H).
【0098】実施例6 (3S)−3−{(S)−4−
メチル−2−(4−メチルベンジロキシカルボニルアミ
ノ)バレリルアミノ}−2−テトラヒドロフラノール
(表−1の化合物番号42)の製造 IR(KBr,cm-1):3310,1703,165
7,1539. NMR(CDCl3 ,δ):0.93(m,6H),
1.52(m,1H),1.58−1.86(m,3
H),2.29(m,0.5H),2.35(s,3
H),2.43(m,0.5H),2.91(s,0.
5H),3.03(s,0.5H),3.87(dd
d,J=7.8Hz,7.8Hz,7.8Hz,0.5
H),3.97(m,0.5H),4.10(m,2
H),4.33(m,1H),5.06(s,2H),
5.14(m,1H),5.26(m,1H),6.2
0(s,0.5H),6.44(s,0.5H),7.
16(m,2H),7.23(m,2H).
【0099】 実施例7 (3S)−3−((S)−2−シクロヘキシ
ルオキシカルボニルアミノ−4−メチルバレリルアミ
ノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合物番
号47)の製造 融点:28−30℃ IR(KBr,cm-1):3310,1696,165
7,1539. NMR(CDCl3 ,δ):0.95(m,6H),
1.29(m,2H),1.36(m,4H),1.5
3(m,2H),1.69(m,4H),1.85
(m,2H),2.36(m,0.5H),2.48
(m,0.5H),2.85(s,0.5H),3.0
6(s,0.5H),3.89(ddd,J=7.8H
z,7.8Hz,7.8Hz,0.5H),4.02
(m,0.5H),4.14(m,2H),4.36
(m,1H),4.63(m,1H),4.99(m,
1H),5.26(m,0.5H),5.32(m,
0.5H),6.22(s,0.5H),6.47
(s,0.5H).
【0100】実施例8 (3S)−3−((S)−4−
メチル−2−ペンタデカノイルアミノバレリルアミノ)
−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合物番号6
4)の製造 融点:99〜101℃ IR(KBr,cm-1):3298,1636,154
3. NMR(CDCl3 ,δ):0.81−1.05(m,
9H),1.25(m,22H),1.42−1.73
(m,5H),1.83(m,1H),2.12−2.
23(m,2H),2.30(m,1H),3.04
(m,0.3H),3.57(m,0.7H),3.8
9(m,0.7H)、4.02(m,0.3H),4.
12(m,1H),4.23−4.53(m,2H),
5.27(s,0.3H),5.33(d,J=4.3
Hz,0.7H),5.97(d,J=8.0Hz,1
H),6.53(d,J=8.4Hz,0.3H),
6.61(d,J=8.3Hz,0.7H).
【0101】実施例9 (3S)−3−((S)−2−
ヘキサデカノイルアミノ−4−メチルバレリルアミノ)
−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合物番号6
5)の製造 融点:94−96℃ IR(KBr,cm-1)3414,3297,171
5,1543. NMR(CDCl3 ,δ):0.81−1.01(m,
9H),1.25(m,24H),1.40−1.80
(m,5H),1.85(m,1H),2.10−2.
23(m,2H),2.32(m,0.6H),2.4
1(m,0.4H),3.83(m,0.6H),4.
02(m,0.4H),4.10(m,1H),4.3
1(m,1H),4.43(m,1H),5.27
(s,0.4H),5.32(d,J=4.6Hz,
0.6H),6.01(d,J=8.2Hz,1H),
6.57(d,J=7.5Hz,0.4H),6.64
(d,J=8.3Hz,0.6H).
【0102】実施例10 (3S)−3−{(S)−2
−(2−フルオロベンゾイルアミノ)−4−メチルバレ
リルアミノ}−2−テトラヒドロフラノール(表−1の
化合物番号75)の製造 融点:62−64℃ IR(KBr,cm-1):3306,1644,153
4. NMR(CDCl3 ,δ):0.80−1.07(m,
6H),1.59−2.01(m,4H),2.40
(m,1H),3.82(m,1H),3.97−4.
20(m,1.6H),4.24−4.45(m,1.
4H),4.68(m,1H),5.31(d,J=
2.5Hz,0.6H),5.35(dd,J=4.2
Hz,4.1Hz,0.4H),6.87(m,1
H),7.02−7.20(m,2H),7.25
(m,1H),7.50(m,1H),8.00(m,
1H).
【0103】実施例11 (3S)−3−{(S)−2
−(4ークロロベンゾイルアミノ)−4−メチルバレリ
ルアミノ}−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化
合物番号83)の製造 融点:93−96℃ IR(KBr,cm-1):3295,1636. NMR(CDCl3 ,δ):0.95(d,J=6.0
Hz,3H),0.97(d,J=5.7Hz,3
H),1.73(m,3H),1.86(m,1H),
2.31(m,0.7H),2.42(m,0.3
H),3.41(s,0.3H),3.86(s,0.
7H),3.87(ddd,J=8.4Hz,8.4H
z,8.4Hz,0.7H),4.02(ddd,J=
7.8Hz,7.8Hz,7.8Hz,0.3H),
4.12(m,1H),4.35(m,1H),4.6
8(m,1H),5.30(s,0.3H),5.35
(d,J=4.5Hz,0.7H),6.71(d,J
=8.1Hz,0.7H),6.76(d,J=6.9
Hz,0.3H),6.87(d,J=6.4Hz,
0.7H),6.95(d,J=8.1Hz,0.3
H),7.39(dd,J=8.4Hz,1.8Hz,
2H),7.73(dd,J=8.4Hz,2.1H
z,2H).
【0104】実施例12 (3S)−3−{(S)−4
−メチル−2−(4−メチルベンゾイルアミノ)バレリ
ルアミノ}−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化
合物番号89)の製造 融点:101−102℃ IR(KBr,cm-1):3304,1634,154
5,1504. NMR(CDCl3 ,δ):0.80−1.07(m,
6H),1.60−1.95(m,4H),2.37
(m,1H),2.39(s,3H),3.45(d,
J=2.9Hz,0.6H),3.90(m,0.4
H),3.97−4.19(m,2H),4.38
(m,1H),4.71(m,1H),5.30(d,
J=2.9Hz,0.6H),5.35(dd,J=
6.7Hz,6.7Hz,0.6H),6.74(d,
J=8.5Hz,0.4H),6.80(d,J=8.
5Hz,1H),6.89(d,J=6.7Hz,0.
6H),7.22(d,J=8.2Hz,2H),7.
68(d,J=8.2Hz,2H).
【0105】実施例13 (3S)−3−((S)−2
−ヘキサデシルスルホニルアミノ−4−メチルバレリル
アミノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合
物番号131)の製造 IR(KBr,cm-1)3337,1647,154
3. NMR(CDCl3 ,δ):0.85−0.98(m,
9H),1.23−1.47(m,29H),1.56
−1.61(m,2H),1.78−1.88(m,2
H),2.94−3.03(m,2H),3.88−
4.21(m,4H),4.25−4.53(m,1
H),5.24−5.34(m,1H),6.44
(m,0.6H),6.75(m,0.4H).
【0106】実施例14 (3S)−3−{(S)−2
−(4−クロロフェニルスルホニルアミノ)−4−メチ
ルバレリルアミノ}−2−テトラヒドロフラノール(表
−1の化合物番号141)の製造 融点:112−115℃ IR(KBr,cm-1):3335,3264,164
9. NMR(CDCl3 ,δ):0.76(d,J=6.3
Hz,0.6H),0.80(d,J=6.3Hz,
2.4H),0.87(d,J=6.9Hz,0.6
H),0.89(d,J=6.6Hz,2.4H),
1.48(m,3H),1.68(m,1H),2.1
1(m,0.8H),2.40(m,0.2H),3.
67(ddd,J=6.9Hz,6.9Hz,6.9H
z,1H),3.85(m,0.8H),3.94
(m,0.2H),4.05−4.21(m,2H),
5.18(s,0.2H),5.25(d,J=4.5
Hz,0.8H),5.31(d,J=9.9Hz,
0.2H),5.35(d,J=8.4Hz,0.8
H),5.94(d,J=7.8Hz,0.2H),
6.23(d,J=7.8Hz,0.8H),7.48
(d,J=8.4Hz,2H),7.80(d,J=
8.4Hz,2H).
【0107】実施例15 (3S)−3−{(S)−4
−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェニルスル
ホニルアミノ)バレリルアミノ}−2−テトラヒドロフ
ラノール(表−1の化合物番号151)の製造 融点:75−77℃ IR(KBr,cm-1):3328,1657,160
5,1541. NMR(CDCl3 ,δ):0.67(d,J=6.3
Hz,1.35H),0.68(d,J=6.3Hz,
1.65H),0.83(d,J=6.4Hz,1.3
5H),0.84(d,J=6.4Hz,1.65
H),1.38−1.72(m,4H),2.11
(m,0.65H),2.29(s,3H),2.31
(m,0.45H),2.63(s,6H),3.61
(m,1H),3.72(d,J=3.0Hz,0.4
5H),3.74−3.98(m,1H),3.98−
4.24(m,2.55H),5.23(d,J=3.
0Hz,0.45H),5.28(dd,J=3.9H
z,3.9Hz,0.55H),5.46(d,J=
8.6Hz,0.45H),5.60(d,J=8.0
Hz,0.55H),6.38(d,J=7.4Hz,
0.45H),6.54(d,J=8.0Hz,0.5
5H),6.95(s,2H).
【0108】実施例16 (3S)−3−{(S)−2
−(4−tert−ブチルフェニルスルホニルアミノ)
−4−メチルバレリルアミノ}−2−テトラヒドロフラ
ノール(表−1の化合物番号154)の製造 融点:140−141℃ IR(KBr,cm-1):3362,3161,164
7,1535. NMR(DMSO−d6 ,δ):0.74(d,J=
6.5Hz,3H),0.81(d,J=6.6Hz,
3H),1.15−1.41(m,3H),1.29
(s,9H),1.54(m,1H),1.95(m,
1H),3.46(m,1H),3.62−3.82
(m,3H),4.80(d,J=4.3Hz,1
H),6.06(d,J=4.3Hz,1H),7.5
3(d,J=8.5Hz,2H),7.66(d,J=
8.5Hz,2H),7.82(d,J=9.4Hz,
1H),7.95(d,J=6.7Hz,1H).
【0109】実施例17 (3S)−3−{(S)−2
−(4−メトキシフェニルスルホニルアミノ)−4−メ
チルバレリルアミノ}−2−テトラヒドロフラノール
(表−1の化合物番号157)の製造 融点:153−155℃ IR(KBr,cm-1):3362,3150,164
7,1597,1535,1501. NMR(DMSO−d6 ,δ):0.69(m,0.6
H),0.76(d,J=6.5Hz,2.7H),
0.82(d,J=6.7Hz,2.7H),1.15
−1.45(m,3H),1.56(m,1H),2.
01(m,1H),3.54(m,1H),3.60−
3.90(m,3H),3.81(s,3H),4.8
9(d,J=4.6Hz,0.9H),4.99(m,
0.1H),6.09(d,J=4.6Hz,0.9
H),6.41(d,J=2.7Hz,0.1H),
7.04(d,J=8.8Hz,2H),7.60−
7.80(m,3.1H),7.94(d,J=6.9
Hz,0.9H).
【0110】実施例18 (3S)−3−{(S)−4
−メチル−2−(2−ナフチルスルホニルアミノ)バレ
リルアミノ}−2−テトラヒドロフラノール(表−1の
化合物番号166)の製造 融点:102−104℃ IR(KBr,cm-1):3351,1655,154
1. NMR(DMSO−d6 ,δ):0.65(d,J=
6.4Hz,1.5H),0.65−0.90(m,
4.5H),1.14−1.68(m,5H),3.2
5(m,0.5H),3.57−3.91(m,3.5
H),4.73(s,0.5H),4.89(dd,J
=4.3Hz,4.3Hz,0.5H),5.98
(s,0.5H),6.32(d,J=4.3Hz,
0.5H),7.60−7.80(m,3.5H),
7.93(d,J=6.7Hz,0.5H),7.98
−8.17(m,4H),8.38(d,J=8.3H
z,1H).
【0111】実施例19 (3S)−4−メチル−3−
((S)−4−メチル−2−フェニルスルホニルアミノ
バレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−
1の化合物番号180)の製造 融点:116−121℃ IR(KBr,cm-1):3356,3272,165
5. NMR(CDCl3 ,δ):0.70(d,J=6.0
Hz,2.1H),0.71(d,J=6.0Hz,
0.9H),0.86(d,J=6.6Hz,3H),
0.95(d,J=6.6Hz,2.1H),1.04
(d,J=6.6Hz,0.9H),1.50(m,2
H),1.62(m,1H),2.12(m,1H),
3.43(m,1H),3.70(m,1H),3.9
1(m,1H),4.17(dd,J=8.4Hz,
8.4Hz,1H),5.12(d,J=4.5Hz,
0.3H),5.25(d,J=4.5Hz,0.7
H),5.35(d,J=7.2Hz,0.7H),
5.40(d,J=7.2Hz,0.3H),6.34
(d,J=8.7Hz,0.3H),6.37(d,J
=8.7Hz,0.7H),7.49−7.62(m,
3H),7.88(m,2H).
【0112】実施例20 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−4−メチル−2−テトラデシルオ
キシカルボニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフ
ラン(表−2の化合物番号296)の製造 融点:114〜115℃ IR(KBr,cm-1):3304,1748,169
6,1653,1541. NMR(CDCl3 ,δ):0.82−1.01(m,
9H),1.26(m,22H),1.42−1.75
(m,5H),1.86(m,1H),2.11(s,
3H),2.37(m,1H),3.88−4.20
(m,5H),4.59(m,1H),4.98(m,
1H),6.16(d,J=4.6Hz,1H),6.
31(d,J=9.7Hz,1H).
【0113】実施例21 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−2−ベンジロキシカルボニルアミ
ノ−4−メチルバレリルアミノ)テトラヒドロフラン
(表−2の化合物番号300)の製造 融点:162−164℃ IR(KBr,cm-1):3310,1637,165
5,1535. NMR(CDCl3 ,δ):0.94(d,J=6.2
Hz,3H),0.95(d,J=6.2Hz,3
H),1.83(m,1H),2.07(s,3H),
2.11(m,3H),2.36(m,1H),3.9
3(ddd,J=7.8Hz,7.8Hz,7.8H
z,1H),4.09(m,2H),4.79(m,1
H),5.12(s,2H),5.32(s,1H),
6.04(d,J=4.2Hz,1H),6.17
(d,J=4.4Hz,1H),7.25(m,5
H).
【0114】実施例22 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−4−メチル−2−ペンタデカノイ
ルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラン(表−2
の化合物番号334)の製造 融点:129−130℃ IR(KBr,cm-1):3297,1748,164
2,1545. NMR(CDCl3 ,δ):0.78−1.05(m,
9H),1.25(m,22H),1.42−1.70
(m,3H),1.70−2.00(m,2H),2.
05(m,1H),2.07(s,3H),2.18
(t,J=6.9Hz,2H),2.33(m,1
H),3.95(m,1H),4.11(m,1H),
4.45(m,1H),4.55(m,1H),6.0
4(d,J=8.0Hz,1H),6.18(d,J=
4.5Hz,1H),6.69(d,J=8.4Hz,
1H).
【0115】実施例23 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−2−ヘキサデカノイルアミノ−4
−メチルバレリルアミノ)テトラヒドロフラン(表−2
の化合物番号335)の製造 融点:137℃ IR(KBr,cm-1)3297,1748,164
2,1543. NMR(CDCl3 ,δ):0.78−1.01(m,
9H),1.25(m,24H),1.42−1.70
(m,5H),1.83(m,1H),2.09(s,
3H),2.20(t,J=7.0Hz,2H),2.
35(m,1H),3.95(m,1H),4.13
(m,1H),4.40(m,1H),4.55(m,
1H),5.91(d,J=8.3Hz,1H),6.
17(d,J=4.6Hz,1H),6.57(d,J
=10.0Hz,1H).
【0116】実施例24 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−{(S)−2−(2−フルオロベンゾイルア
ミノ)−4−メチルバレリルアミノ}テトラヒドロフラ
ン(表−2の化合物番号345)の製造 融点:165−166℃ IR(KBr,cm-1):3343,3304,174
8,1694,1640,1551. NMR(CDCl3 ,δ):0.96(d,J=5.7
Hz,3H),0.98(d,J=5.7Hz,3
H),1.58−1.95(m,4H),2.10
(s,3H),2.39(m,1H)3.95(dd
d,J=9.0Hz,9.0Hz,7.4Hz,1
H),4.14(ddd,J=9.0Hz,9.0H
z,2.9Hz,1H),4.55−4.75(m,2
H),6.19(d,J=4.8Hz,1H),6.6
1(d,J=8.2Hz,1H),7.00(d,J=
7.4Hz,0.5H),7.02(d,J=7.4H
z,0.5H),7.15(dd,J=8.2Hz,
7.5Hz,1H),7.29(ddd,J=6.8H
z,6.8Hz,0.9Hz,1H),7.55(m,
1H),8.06(ddd,J=6.8Hz,6.8H
z,1.9Hz,1H).
【0117】実施例25 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−{(S)−2−(4ークロロベンゾイルアミ
ノ)−4−メチルバレリルアミノ}テトラヒドロフラン
(表−2の化合物番号353)の製造 融点:204−205 ℃ IR(KBr,cm-1):3304,1746,167
4,1635. NMR(CDCl3 ,δ):0.96(d,J=6.1
Hz,3H),0.97(d,J=6.0Hz,3
H),1.58−1.78(m,3H),1.85
(m,1H),2.13(s,3H),2.31(m,
1H)3.95(m,1H),4.14(ddd,J=
8.6Hz,8.6Hz,2.9Hz,1H),4.5
5−4.70(m,2H),6.20(d,J=4.6
Hz,1H),6.62(d,J=8.3Hz,1
H),6.81(d,J=7.8Hz,1H),7.4
1(d,J=6.7Hz,2H),7.73(d,J=
6.7Hz,2H).
【0118】実施例26 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−2−ヘキサデシルスルホニルアミ
ノ−4−メチルバレリルアミノ)テトラヒドロフラン
(表−2の化合物番号401)の製造 NMR(CDCl3 ,δ):0.86−0.97(m,
9H),1.21−1.41(m,30H),1.45
−1.89(m,3H),2.12(s,3H),2.
98(m,2H),3.85(m,1H),3.98
(m,1H),4.15(m,1H),4.60(m,
1H),4.76(d,J=8.6Hz,1H),6.
18(d,J=4.6Hz,1H),6.32(d,J
=8.6Hz,1H).
【0119】実施例27 (2S,3S)−3−
((S)−4−メチル−2−フェニルスルホニルアミノ
バレリルアミノ)−2−ピバロイルオキシテトラヒドロ
フラン(表−2の化合物番号410)の製造 融点:165−166℃ IR(KBr,cm-1):3293,1640. NMR(CDCl3 ,δ):0.64(d,J=5.9
Hz,3H),0.81(d,J=6.1Hz,3
H),1.26(s,9H),1.48(m,3H),
1.72(m,1H),2.23(m,1H),3.6
4(m,1H),3.94(ddd,J=9.1Hz,
9.1Hz,9.1Hz,1H),4.10(ddd,
J=9.1Hz,9.1Hz,3.1Hz,1H),
4.45(m,1H),5.07(d,J=7.7H
z,1H),6.10(d,J=4.5Hz,1H),
6.21(d,J=8.4Hz,1H),7.51
(m,2H),7.61(m,1H),7.86(d,
J=7.1Hz,2H).
【0120】実施例28 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−{(S)−2−(4−クロロフェニルスルホ
ニルアミノ)−4−メチルバレリルアミノ}テトラヒド
ロフラン(表−2の化合物番号416)の製造 融点:136−137℃ IR(KBr,cm-1):3335,3258,174
4,1651,1535. NMR(CDCl3 ,δ):0.61(d,J=6.2
Hz,3H),0.83(d,J=6.3Hz,3
H),1.35−1.62(m,3H),1.80
(m,1H),2.15(s,3H),2.21(m,
1H),3.61(m,1H),3.97(ddd,J
=9.1Hz,9.1Hz,9.1Hz,1H),4.
14(ddd,J=9.1Hz,9.1Hz,2.9H
z,1H),4.50(m,1H),5.09(d,J
=7.3Hz,1H),6.15(d,J=4.6H
z,1H),6.42(d,J=8.8Hz,1H),
7.51(d,J=8.6Hz,2H),7.80
(d,J=8.6Hz,2H).
【0121】実施例29 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−{(S)−4−メチル−2−(2,4,6−
トリメチルフェニルスルホニルアミノ)バレリルアミ
ノ}テトラヒドロフラン(表−2の化合物番号426)
の製造 融点:158−159℃ IR(KBr,cm-1):3416,3191,175
5,1661,1605,1535. NMR(CDCl3 ,δ):0.56(d,J=6.3
Hz,3H),0.79(d,J=6.3Hz,3
H),1.39(m,2H),1.58(m,1H),
1.81(m,1H),2.16(s,3H),2.2
4(m,1H),2.31(s,3H),2.62
(s,6H),3.56(m,1H),3.94(m,
1H),4.14(m,1H),4.52(m,1
H),5.00(d,J=7.1Hz,1H),6.1
5(d,J=4.6Hz,1H),6.61(d,J=
8.7Hz,1H),6.97(s,2H).
【0122】実施例30 (2S,3S)−3−
{(S)−2−(4−tert−ブチルフェニルスルホ
ニルアミノ)−4−メチルバレリルアミノ}−2−ピバ
ロイルオキシテトラヒドロフラン(表−2の化合物番号
434)の製造 融点:166ー167℃ IR(KBr,cm-1):3360,1728,168
2,1665,1547. NMR(CDCl3 ,δ):0.55(d,J=6.0
Hz,3H),0.78(d,J=6.0Hz,3
H),1.25(s,9H),1.32(s,9H),
1.38−1.82(m,4H),2.25(m,1
H),3.60(m,1H),3.95(m,1H),
4.12(ddd,J=9.0Hz,9.0Hz,3.
0Hz,1H),4.46(m,1H),5.05
(d,J=7.1Hz,1H),6.10(d,J=
4.5Hz,1H),6.41(d,J=8.3Hz,
1H),7.52(d,J=8.6Hz,2H),7.
78(d,J=8.6Hz,2H).
【0123】実施例31 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−{(S)−2−(4−メトキシフェニルスル
ホニルアミノ)−4−メチルバレリルアミノ}テトラヒ
ドロフラン(表−2の化合物番号437)の製造 融点:157−158℃ IR(KBr,cm-1):3329,3273,174
6,1659,1597,1544,1501. NMR(CDCl3 ,δ):0.54(d,J=6.1
Hz,3H),0.81(d,J=6.3Hz,3
H),1.38(m,2H),1.56(m,1H),
1.84(m,1H),2.16(s,3H),2.2
2(m,1H),3.56(m,1H),3.88
(s,3H),3.95(m,1H),4.15(m,
1H),4.56(m,1H),4.81(d,J=
6.4Hz,1H),6.16(d,J=4.5Hz,
1H),6.68(d,J=9.2Hz,1H),6.
99(d,J=8.6Hz,2H),7.79(d,J
=8.6Hz,2H).
【0124】実施例32 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−{(S)−4−メチル−2−(2−ナフチル
スルホニルアミノ)バレリルアミノ}テトラヒドロフラ
ン(表−2の化合物番号446)の製造 融点:158−159℃ IR(KBr,cm-1):3337,3275,172
3,1676,1543. NMR(CDCl3 ,δ):0.48(d,J=6.1
Hz,3H),0.76(d,J=6.2Hz,3
H),1.33−1.75(m,4H),1.97
(m,1H),2.15(s,3H),3.68(m,
1H),3.87(m,1H),4.05(m,1
H),4.42(m,1H),5.19(d,J=7.
1Hz,1H),6.12(d,J=4.6Hz,1
H),6.53(d,J=8.7Hz,1H),6.5
3(d,J=8.7Hz,2H),7.58−7.71
(m,2H),7.82(dd,J=8.7Hz,1.
9Hz,1H),7.87−8.03(m,3H),
8.44(s,1H).
【0125】実施例33 (3S)−3−((S)−2
−ヘプタデカノイルアミノ−4−メチルバレリルアミ
ノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合物番
号66)の製造 融点:79−82℃ IR(KBr,cm-1):3300,1637,154
3. NMR(CDCl3 ,δ):0.90−1.03(m,
9H),1.25(m,26H),1.45−1.70
(m,5H),1.70−1.95(m,2H),2.
10−2.22(m,2H),2.20−2.50
(m,1H),3.78−4.18(m,2H),4.
20−4.60(m,2H),5.12−5.18
(m,1H),6.13(d,J=8.4Hz,0.6
H),6.22(d,J=8.3Hz,0.4H),
6.77(d,J=8.4Hz,0.6H),6.82
(d,J=7.0Hz,0.4H).
【0126】実施例34 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−2−ヘプタデカノイルアミノ−4
−メチルバレリルアミノ)テトラヒドロフラン(表−2
の化合物番号336)の製造 融点:127−128℃ IR(KBr,cm-1):3297,1750,164
2,1545. NMR(CDCl3 ,δ):0.82−0.98(m,
9H),1.25(m,26H),1.43−1.70
(m,5H),1.83(m,1H),2.13(s,
3H),2.20(t,J=7.2Hz,2H),2.
32(m,1H),3.97(m,1H),4.14
(m,1H),4.40(m,1H),4.55(m,
1H),6.01(d,J=8.1Hz,1H),6.
17(d,J=4.6Hz,1H),6.66(d,J
=8.6Hz,1H).
【0127】実施例35 (3S)−3−((S)−4
−メチル−2−トリデシルオキシカルボニルアミノバレ
リルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−1の
化合物番号25)の製造 融点:75−76℃ IR(KBr,cm-1):3302,1696,164
9,1545. NMR(CDCl3 ,δ):0.89−1.02(m,
9H),1.15−1.40(m,19H),1.45
−1.75(m,5H),1.80(m,1H),2.
05(m,1H),2.38(m,1H),3.86
(m,1H),3.96−4.25(m,4.6H),
4.35(m,1H),4.48(s,0.4H),
5.27(d,J=2.4Hz,0.6H),5.33
(dd,J=3.8Hz,3.8Hz,0.4H),
5.40(d,J=7.8Hz,1H),6.72
(d,J=7.8Hz,1H).
【0128】実施例36 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−4−メチル−2−トリデシルオキ
シカルボニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラ
ン(表−2の化合物番号295)の製造 融点:112℃ IR(KBr,cm-1):3304,1748,169
6,1655,1541. NMR(CDCl3 ,δ):0.88(t,J=6.4
Hz,3H),0.91−0.99(m,6H),1.
15−1.40(m,21H),1.43−1.77
(m,4H),1.87(m,1H),2.11(s,
3H),2.36(m,1H),3.95(m,1
H),4.01−4.20(m,4H),4.58
(m,1H),5.05(d,J=8.3Hz,1
H),6.17(d,J=4.6Hz,1H),6.3
6(d,J=7.9Hz,1H).
【0129】実施例37 (3S)−3−((S)−4
−メチル−2−ペンタデシルオキシカルボニルアミノバ
レリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−1
の化合物番号27)の製造 IR(KBr,cm-1):3302,1695,164
9,1543. NMR(CDCl3 ,δ):0.85−0.96(m,
9H),1.25−1.29(m,24H),1.50
−1.89(m,6H),2.29(m,0.7H),
2.42(m,0.3H),3.81−4.25(m,
5H),4.28−4.41(m,1H),5.24
(s,1H),5.26(s,0.3H),5.32
(d,J=4.6Hz,0.7H),6.50(s,
0.3H),6.60(d,J=7.8Hz,0.7
H).
【0130】実施例38 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−4−メチル−2−ペンタデシルオ
キシカルボニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフ
ラン(表−2の化合物番号297)の製造 融点:114−115℃ IR(KBr,cm-1):3304,1693,165
5,1545. NMR(CDCl3 ,δ):0.88(m,3H),
0.91−0.99(m,6H),1.23−1.39
(m,24H),1.51−1.69(m,5H),
1.84(m,1H),2.10(s,3H),2.3
6(m,1H),3.92−4.17(m,5H),
4.58(m,1H),4.98(m,1H),6.1
6(d,J=4.7Hz,1H),6.31(d,J=
8.3Hz,1H).
【0131】実施例39 (3S)−3−((S)−4
−メチル−2−テトラデシルスルホニルアミノバレリル
アミノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合
物番号129)の製造 IR(KBr,cm-1):3346,1643,153
3. NMR(CDCl3 ,δ):0.85−0.90(m,
3H),0.94−0.98(m,6H),1.25−
1.39(m,22H),1.56−1.83(m,5
H),2.20−2.38(m,1H),2.69−
2.81(m,1H),2.98−3.04(m,2
H),3.92−3.98(m,1H),4.46−
4.58(m,2H),5.04−5.07(m,1
H),6.85−6.87(m,1H).
【0132】実施例40 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−4−メチル−2−テトラデシルス
ルホニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラン
(表−2の化合物番号399)の製造 融点:84−85℃ IR(KBr,cm-1):3315,1651,154
5. NMR(CDCl3 ,δ):0.88(m,3H),
0.94−0.98(m,6H),1.23−1.94
(m,28H),2.12(s,3H),2.36
(m,1H),2.98(m,2H),3.85(m,
1H),3.97(m,1H),4.15(m,1
H),4.59(m,1H),4.74(m,1H),
6.17(d,J=4.5Hz,1H),6.32
(d,J=8.5Hz,1H).
【0133】実施例41 (3S)−3−((S)−4
−メチル−2−ペンタデシルスルホニルアミノバレリル
アミノ)−2−テトラヒドロフラノール(表−1の化合
物番号130)の製造 IR(KBr,cm-1):3348,1643,154
1. NMR(CDCl3 ,δ):0.85−0.90(m,
3H),0.94−0.98(m,6H),1.25−
1.42(m,24H),1.58−1.63(m,2
H),1.72−1.86(m,3H),2.30−
2.39(m,0.8H),2.40−2.58(m,
0.2H),2.94−3.02(m,2H),3.8
0−3.94(m,2H),4.04(m,0.2
H),4.10−4.17(m,0.8H),4.32
−4.41(m,1H),5.00−5.05(m,1
H),5.27(m,0.2H),5.34(m,0.
8H),6.22(d,J=7.2Hz,0.2H),
6.49(d,J=8.1Hz,0.8H).
【0134】実施例42 (2S,3S)−2−アセト
キシ−3−((S)−4−メチル−2−ペンタデシルス
ルホニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラン
(表−2の化合物番号400)の製造 融点:80−81℃ IR(KBr,cm-1):3315,1651,154
8. NMR(CDCl3 ,δ):0.88(m,3H),
0.92−0.98(m,6H),1.23−1.48
(m,26H),1.50−1.98(m,5H),
2.12(s,3H),2.97(dd,J=6.9H
z,3.0Hz,2H),3.84(m,1H),3.
96(m,1H),4.15(m,1H),4.61
(m,1H),4.69(m,1H),6.18(d,
J=4.5Hz,1H),6.30(d,J=9.0H
z,1H).
【0135】試験例1 カルパインの阻害活性の測定 m−カルパインは、ラットの脳より文献(Journa
l of Biological Chemistr
y,259巻,3210ページ,1984年)記載の方
法により精製し、その阻害活性は、文献(Journa
l of Biological Chemistr
y,259巻,12489ページ,1984年)記載の
方法に準じて測定した。その結果を表−3に示す。表−
3より、本発明の化合物は、カルパインに対して強い阻
害活性を示すことがわかる。
【0136】
【表56】
【0137】試験例2 血液中での活性代謝物の生成 実施例2で得られた(2S,3S)−2−アセトキシ−
3−((S)−4−メチル−2−フェニルスルホニルア
ミノバレリルアミノ)テトラヒドロフランをアセトニト
リルに溶かし、最終濃度が100μMになるようにラッ
トの血清に添加した。37℃で5分間インキュベーショ
ンした後、アセトニトリルを加え、遠心分離して得られ
た溶液部分をHPLCで測定した。その結果、加えた
(2S,3S)−2−アセトキシ−3−((S)−4−
メチル−2−フェニルスルホニルアミノバレリルアミ
ノ)テトラヒドロフランの97%が加水分解され、活性
代謝物である(3S)−3−((S)−4−メチル−2
−フェニルスルホニルアミノバレリルアミノ)−2−テ
トラヒドロフラノール(実施例1の化合物)に変換され
ていることが判明した。ヒトおよびイヌの血清でも同様
の操作を行ない、活性代謝物が生成することを確認し
た。HPLCの条件は以下の通りである。
【0138】 カラム Nucleosil 100 518 4.6×250mm (ナーゲル社製) カラム温度 50℃ 移動相 CH3 CN:H2 O:PIC A Low UV(Wate rs社製) 22:78:1 流速 1 ml/min 検出波長 UV 222nm この結果より、上記一般式(I)の化合物においてR3
が水素原子ではない化合物は、生体内ですみやかに活性
代謝物であるR3 が水素原子であるラクトール誘導体に
変換されることがわかる。
【0139】試験例3 短時間前脳虚血後の受動回避反
応障害改善作用の検討 ウィスター系雄性ラットをペントバルビタール麻酔下で
両側椎骨動脈を電気焼灼し、さらに両側総頚動脈に糸を
かけ、片麻痺等の神経症状を呈しない動物を実験に用い
た。また、偽手術群として椎骨動脈の焼灼のみを行った
動物を用いた。虚血中ならびに再開通後、正向反射を回
復するまでは、保温マット上で動物の体温を維持した。
【0140】受動回避反応障害の実験には、100W電
球を取り付けた明室(50×50×50cm)と暗室
(20×14×20cm)から構成される装置を用い
た。48時間前に両側椎骨動脈を焼灼したラットを明室
内に置き、暗室への移行時間を測定して獲得試行時の反
応潜時とした。ただし、移行時間が90秒以上の動物は
本実験から除外した。ラットが暗室に入った時点でギロ
チンドアを閉め、直ちに床グリッドから電気ショック
(2.9mA、5秒間)を与え、獲得試行を終了した。
続いてエーテル麻酔下で5分間の虚血負荷(両側総頚動
脈閉塞)を行い、再開通48時間後に再生試行を行っ
た。ここでは獲得試行の場合と同様にラットを明室に置
き、暗室への移行時間を(反応潜時)を最高300秒ま
で観察した。300秒以上暗室に移行しない動物は、反
応潜時を300秒とした。獲得試行と再生試行の反応潜
時を比較し、受動回避反応障害改善作用があるかどうか
を判断した。薬剤は、虚血負荷30分前に経口投与し
た。また、対照薬としてカルシウム拮抗薬であるフルナ
リジンを用いた。
【0141】その結果、フルナリジンは30mg/kg
・poで改善作用がみられたのに対して、本発明の実施
例2(表ー2の化合物番号405)の化合物及び実施例
24(表ー2の化合物番号345)の化合物はいずれも
1mg/kg・poで改善作用がみられた。したがっ
て、本発明の化合物は脳卒中の治療薬になると考えられ
る。
【0142】試験例4 ラット急性心筋梗塞モデルにお
ける心筋壊死抑制作用の検討 SD系雌性ラット(14週齢)を用いて実験を行った。
急性心筋梗塞は、軽度エーテル麻酔下において開胸下で
左心室の冠動脈起枝部を永久結紮することにより作成
し、結紮から24時間後に心臓を摘出して梗塞サイズを
評価した。動物は無作為に2群に分け、一方の群には実
施例29(表−2の化合物番号426)の化合物10m
g/kgをtween80にて水に懸濁したものを、1
ml/kgの容量で冠動脈結紮の1時間前に経口投与し
(薬物群)、また残り1群については等容量の水道水を
与えた(対照群)。開胸術が成功し、冠動脈結紮から2
4時間後まで生き残ったラットを最終的な評価対象と
し、両群8例になるまで試験を行った。
【0143】心筋梗塞サイズの評価は以下の通りに行っ
た。摘出した心臓は心尖部から心基部に向かって2mm
間隔でスライスし、その切片は37℃のTTC溶液(1
%)中で20分間インキュベートして染色し壊死部分と
非壊死部分を確定した。その後、切片断面像を写真撮影
し、コンピュータ上で画像解析を行った。梗塞サイズ
は、全スライス切片の総壊死部面積を、総左室面積
(含;中隔部、除;左室腔)で除した値の%で表した。
【0144】この結果、対照群においては2匹が開胸術
中に死亡し、9匹が術後24時間以内に死亡した。一
方、薬剤群においては同様に3匹が開胸術中に死亡し、
10匹が術後24時間以内に死亡した。両群間で最終評
価数が8例に達するまでの間の死亡数には差は認められ
なかった。また、両群におけるスライス切片の総左室面
積は、それぞれ、対照群では105.6±6.3m
2 、薬剤群では114.6±3.8mm2 となり両群
間で有意な差はなかった。一方、梗塞サイズは、対照群
では37.3±3.5%であったのに対し、薬剤群では
25.0±1.7%となり、本発明の化合物を冠動脈結
紮前に経口投与することにより、心筋梗塞サイズの有意
な縮小(p<0.05)が認められた。梗塞サイズ縮小
率は対照群に対して33.0%であった。以上の結果よ
り、本発明の化合物はラット急性心筋梗塞モデルにおい
て心筋壊死の進展を抑制することが明らかになった。
【0145】試験例5 急性毒性試験 SD雌雄ラットに本発明の薬剤の有効成分を0.5%C
MC−Na水溶液に懸濁させたものを強制経口投与し、
7日間症状観察を行った。実施例2および実施例29の
化合物のLD50値は、いずれも>2000mg/kgであっ
た。
【0146】試験例6 製剤例 (1)錠剤 下記の成分を常法に従って混合し、慣用の装置により打
錠した。 実施例2の化合物 30mg 結晶セルロース 60mg コーンスターチ 100mg 乳糖 200mg ステアリン酸マグネシウム 4mg
【0147】(2)軟カプセル剤 下記の成分を常法に従って混合し、軟カプセルに充填し
た。 実施例2の化合物 30mg オリーブ油 300mg レシチン 20mg
【0148】(3)注射用製剤 下記の成分を常法に従って混合し、1mlのアンプルを調
整した。 実施例1の化合物 3mg 塩化ナトリウム 4mg 注射用蒸留水 1ml
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 309/14 C07D 309/14 407/12 307 407/12 307 (72)発明者 穴吹 淳 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 安藤 亮一 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (上記一般式中、R1 はR4 −CO−、R4 −O−CO
    −、またはR4 −SO 2 −(R4 は置換基を有していて
    もよいC6 〜C14のアリール基で置換されていてもよい
    1 〜C20のアルキル基;C3 〜C8 のシクロアルキル
    基;または置換基を有していてもよいC6 〜C14のアリ
    ール基を表わす)を表わし、R2 はC1〜C6 のアルキ
    ル基を表わし、R3 は水素原子またはR5 −CO−(R
    5 はC1〜C10のアルキル基を表わす)を表わし、Aは
    1 〜C3 のアルキル基を有していてもよいC1 〜C3
    のアルキレン基を表わす)で表される含酸素複素環誘導
    体、薬学的に許容されるその塩、またはその溶媒もしく
    は水和物を有効成分とする虚血性疾患治療薬。
  2. 【請求項2】 R1 が R4 −CO−(R4 は置換基を
    有していてもよいC 6 〜C14のアリール基で置換されて
    いてもよいC1 〜C20のアルキル基または置換基を有し
    ていてもよいC6 〜C14のアリール基を表わす)を表わ
    し、AがC1〜C3 のアルキレン基を表わすことを特徴
    とする請求項1記載の虚血性疾患治療薬。
  3. 【請求項3】 R4 がC14〜C16のアルキル基を表わす
    こと特徴とする請求項2記載の虚血性疾患治療薬。
  4. 【請求項4】 R1 がR4 −O−CO−(R4 は置換基
    を有していてもよいC6 〜C14のアリール基で置換され
    ていてもよいC1 〜C20のアルキル基またはC3 〜C8
    のシクロアルキル基を表わす)を表わし、AがC1 〜C
    3 のアルキレン基を表わすことを特徴とする請求項1記
    載の虚血性疾患治療薬。
  5. 【請求項5】 R4 がC13〜C15のアルキル基を表わす
    こと特徴とする請求項4記載の虚血性疾患治療薬。
  6. 【請求項6】 R1 がR4 −SO2 −(R4 はC1 〜C
    20のアルキル基または置換基を有していてもよいC6
    14のアリール基を表わす)を表わすことを特徴とする
    請求項1記載の虚血性疾患治療薬。
  7. 【請求項7】 R4 がC14〜C16のアルキル基を表わす
    こと特徴とする請求項6記載の虚血性疾患治療薬。
  8. 【請求項8】 R4 が置換基を有していてもよいC6
    14のアリール基を表わすこと特徴とする請求項6記載
    の虚血性疾患治療薬。
  9. 【請求項9】 有効成分が(3S)−3−((S)−4
    −メチル−2−フェニルスルホニルアミノバレリルアミ
    ノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学的に許容され
    るその塩、またはその溶媒もしくは水和物であることを
    特徴とする虚血性疾患治療薬。
  10. 【請求項10】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−4−メチル−2−フェニルスル
    ホニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラン、ま
    たは薬学的に許容されるその溶媒もしくは水和物である
    ことを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  11. 【請求項11】 有効成分が(3S)−3−{(S)−
    4−メチル−2−(2,4,6−トリメチルフェニルス
    ルホニルアミノ)バレリルアミノ}−2−テトラヒドロ
    フラノール、薬学的に許容されるその塩、またはその溶
    媒もしくは水和物であることを特徴とする虚血性疾患治
    療薬。
  12. 【請求項12】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−{(S)−4−メチル−2−(2,4,6
    −トリメチルフェニルスルホニルアミノ)バレリルアミ
    ノ}テトラヒドロフラン、または薬学的に許容されるそ
    の溶媒もしくは水和物であることを特徴とする虚血性疾
    患治療薬。
  13. 【請求項13】 有効成分が(3S)−3−((S)−
    4−メチル−2−ペンタデカノイルアミノバレリルアミ
    ノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学的に許容され
    るその塩、またはその溶媒もしくは水和物であることを
    特徴とする虚血性疾患治療薬。
  14. 【請求項14】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−4−メチル−2−ペンタデカノ
    イルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラン、また
    は薬学的に許容されるその溶媒もしくは水和物であるこ
    とを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  15. 【請求項15】 有効成分が(3S)−3−((S)−
    2−ヘキサデカノイルアミノ−4−メチルバレリルアミ
    ノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学的に許容され
    るその塩、またはその溶媒もしくは水和物であることを
    特徴とする虚血性疾患治療薬。
  16. 【請求項16】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−2−ヘキサデカノイルアミノ−
    4−メチルバレリルアミノ)テトラヒドロフラン、また
    は薬学的に許容されるその溶媒もしくは水和物であるこ
    とを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  17. 【請求項17】 有効成分が(3S)−3−((S)−
    2−ヘプタデカノイルアミノ−4−メチルバレリルアミ
    ノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学的に許容され
    るその塩、またはその溶媒もしくは水和物であることを
    特徴とする虚血性疾患治療薬。
  18. 【請求項18】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−2−ヘプタデカノイルアミノ−
    4−メチルバレリルアミノ)テトラヒドロフラン、また
    は薬学的に許容されるその溶媒もしくは水和物であるこ
    とを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  19. 【請求項19】 有効成分が(3S)−3−((S)−
    4−メチル−2−トリデシルオキシカルボニルアミノバ
    レリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学的
    に許容されるその塩、またはその溶媒もしくは水和物で
    あることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  20. 【請求項20】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−4−メチル−2−トリデシルオ
    キシカルボニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフ
    ラン、または薬学的に許容されるその溶媒もしくは水和
    物であることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  21. 【請求項21】 有効成分が(3S)−3−((S)−
    4−メチル−2−テトラデシルオキシカルボニルアミノ
    バレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学
    的に許容されるその塩、またはその溶媒もしくは水和物
    であることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  22. 【請求項22】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−4−メチル−2−テトラデシル
    オキシカルボニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロ
    フラン、または薬学的に許容されるその溶媒もしくは水
    和物であることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  23. 【請求項23】 有効成分が(3S)−3−((S)−
    4−メチル−2−ペンタデシルオキシカルボニルアミノ
    バレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学
    的に許容されるその塩、またはその溶媒もしくは水和物
    であることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  24. 【請求項24】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−4−メチル−2−ペンタデシル
    オキシカルボニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロ
    フラン、または薬学的に許容されるその溶媒もしくは水
    和物であることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  25. 【請求項25】 有効成分が(3S)−3−((S)−
    4−メチル−2−テトラデシルスルホニルアミノバレリ
    ルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学的に許
    容されるその塩、またはその溶媒もしくは水和物である
    ことを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  26. 【請求項26】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−4−メチル−2−テトラデシル
    スルホニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラ
    ン、または薬学的に許容されるその溶媒もしくは水和物
    であることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  27. 【請求項27】 有効成分が(3S)−3−((S)−
    4−メチル−2−ペンタデシルスルホニルアミノバレリ
    ルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学的に許
    容されるその塩、またはその溶媒もしくは水和物である
    ことを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  28. 【請求項28】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−4−メチル−2−ペンタデシル
    スルホニルアミノバレリルアミノ)テトラヒドロフラ
    ン、または薬学的に許容されるその溶媒もしくは水和物
    であることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  29. 【請求項29】 有効成分が(3S)−3−((S)−
    2−ヘキサデシルスルホニルアミノ−4−メチルバレリ
    ルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬学的に許
    容されるその塩、またはその溶媒もしくは水和物である
    ことを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  30. 【請求項30】 有効成分が(2S,3S)−2−アセ
    トキシ−3−((S)−2−ヘキサデシルスルホニルア
    ミノ−4−メチルバレリルアミノ)テトラヒドロフラ
    ン、または薬学的に許容されるその溶媒もしくは水和物
    であることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  31. 【請求項31】 有効成分が(3S)−4−メチル−3
    −((S)−4−メチル−2−フェニルスルホニルアミ
    ノバレリルアミノ)−2−テトラヒドロフラノール、薬
    学的に許容されるその塩、またはその溶媒もしくは水和
    物であることを特徴とする虚血性疾患治療薬。
  32. 【請求項32】 虚血性疾患が脳卒中であることを特徴
    とする請求項1ないし31のいずれかに記載の虚血性疾
    患治療薬。
  33. 【請求項33】 虚血性疾患が虚血性脳疾患であること
    を特徴とする請求項1ないし31のいずれかに記載の虚
    血性疾患治療薬。
  34. 【請求項34】 虚血性疾患が脳血栓であることを特徴
    とする請求項1ないし31のいずれかに記載の虚血性疾
    患治療薬。
  35. 【請求項35】 虚血性疾患が脳塞栓であることを特徴
    とする請求項1ないし31のいずれかに記載の虚血性疾
    患治療薬。
  36. 【請求項36】 虚血性疾患が心筋梗塞であることを特
    徴とする請求項1ないし31のいずれかに記載の虚血性
    疾患治療薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003513092A (ja) * 1999-11-05 2003-04-08 ソシエテ・ド・コンセイユ・ド・ルシエルシエ・エ・ダアツプリカーション・シヤンテイフイツク・(エス.セー.エール.アー.エス) 新規複素環化合物及びその医薬としての使用
JP2007513929A (ja) * 2003-12-09 2007-05-31 ソシエテ ド コンセイユ ド ルシェルシェ エ ダアップリカーション シャンティフィック(エス.セー.エール.アー.エス.) 2−ヒドロキシテトラヒドロフランの新規誘導体及びそれらの医薬品としての使用

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