JPH038827A - 複合リング紡績糸及びその製造法 - Google Patents
複合リング紡績糸及びその製造法Info
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- JPH038827A JPH038827A JP13974789A JP13974789A JPH038827A JP H038827 A JPH038827 A JP H038827A JP 13974789 A JP13974789 A JP 13974789A JP 13974789 A JP13974789 A JP 13974789A JP H038827 A JPH038827 A JP H038827A
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Landscapes
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、吸湿性、耐久性に滑れ、外観が良好な複合リ
ング紡績糸及びその製造法に関するものである。 K従来の技術】 従来、天然pa維と合成繊維の混紡は広く行なわれて来
た。これは、天然#a雑の有する吸湿性、保温性と、合
成繊維の有する弾力性、即乾性、防皺性を考慮し、両者
を組み合せることにより両繊維の特質を兼ね備えた素材
を得るためになされたものである。これら両繊維の特質
を更に効果的に発揮させるために芯部を合成繊維とし、
鞘部を天然繊維とする二N構造が開発された。 例えば、特開昭58−169534号公報には、フィラ
メント糸と、A、8二種以上のステープル41.11か
らなる複合リング紡績糸が記載されている。該公報に記
載の紡績糸は、A、Bのステープル繊維が二層構造をな
しており、フィラメント糸とフィラメント糸のまわりに
存在するB成分ステープル繊維が芯部を形成し、A成分
ステープル繊維が鞘部を形成する三層構造を有する糸で
あって、ストレッチ性とウオッシャプル性を有する多層
構造複合糸を得るためになされた発明であり、a維の吸
湿性、吸水性に対する考慮はなされていない。 一方、特開昭60−215829号、特開昭60−21
5830号、特開昭60−215831号の各公報には
、最内層が疎水性繊維ステープル、R外層が親水性繊維
のステープル繊維よりなり、最内層と最外層との間に中
間層が存在する三層構造紡績糸が開示されている。しか
しながら、これらの発明は、最内層が1.0デニール以
下の疎水性#4維ステープルよりなるものであって、こ
のような繊度の細いステープル繊維を使用することは経
済性から好ましくなく、また、吸湿性の点においても水
分の拡散が充分ではなかった。
ング紡績糸及びその製造法に関するものである。 K従来の技術】 従来、天然pa維と合成繊維の混紡は広く行なわれて来
た。これは、天然#a雑の有する吸湿性、保温性と、合
成繊維の有する弾力性、即乾性、防皺性を考慮し、両者
を組み合せることにより両繊維の特質を兼ね備えた素材
を得るためになされたものである。これら両繊維の特質
を更に効果的に発揮させるために芯部を合成繊維とし、
鞘部を天然繊維とする二N構造が開発された。 例えば、特開昭58−169534号公報には、フィラ
メント糸と、A、8二種以上のステープル41.11か
らなる複合リング紡績糸が記載されている。該公報に記
載の紡績糸は、A、Bのステープル繊維が二層構造をな
しており、フィラメント糸とフィラメント糸のまわりに
存在するB成分ステープル繊維が芯部を形成し、A成分
ステープル繊維が鞘部を形成する三層構造を有する糸で
あって、ストレッチ性とウオッシャプル性を有する多層
構造複合糸を得るためになされた発明であり、a維の吸
湿性、吸水性に対する考慮はなされていない。 一方、特開昭60−215829号、特開昭60−21
5830号、特開昭60−215831号の各公報には
、最内層が疎水性繊維ステープル、R外層が親水性繊維
のステープル繊維よりなり、最内層と最外層との間に中
間層が存在する三層構造紡績糸が開示されている。しか
しながら、これらの発明は、最内層が1.0デニール以
下の疎水性#4維ステープルよりなるものであって、こ
のような繊度の細いステープル繊維を使用することは経
済性から好ましくなく、また、吸湿性の点においても水
分の拡散が充分ではなかった。
衣服の着心地の良し悪しを決定する大きなファクターの
ひとつに衣服内の湿度がある。又、衣服内の湿度と発汗
が密接な関係にあることは良く知られており、体からの
汗を素早く吸収・発汗させる効果により快適な着心地が
もたらされるものである。 本発明は、衣服とした場合に汗を吸収・発散させること
ができるような吸湿性に優れ、しかも経済的に製造する
ことのできる複合リング紡績糸を得ることを目的とする
。 (課題を解決するための手段X 本発明糸は、繊度が1デニール以下の疎水性繊維のマル
チフィラメント群と、繊度が1.0〜1.5・デニール
の疎水性繊維のステープル繊維が並行に配置された内層
と、その外側に配置された親水性繊維のステープルl帷
よりなる外層を有する複合リング紡績糸とした。 本発明の複合リング紡績糸は、親水性1繊維のステープ
ル繊維からなる粗糸をドラフトして糸にする際に、繊度
が1.0〜1.5デニールの疎水性繊維のステープルか
らなる組糸を上記ドラフトされた粗糸にセカンドローラ
から重ねて供給し、ざらに繊度が1デニール以下の疎水
性繊維のマルチフィラメント群をフロントローラから重
ねて供給するか、或いはドラフトされた親水性繊維のス
テープル繊維に、繊度が1.0〜1.5デニールの疎水
性繊維のステープル繊維からなる甘撚糸又は組糸と1、
繊度が1デニール以下の疎水性a維のマルチフィラメン
ト群をフロントローラから並行して供給し、加熱するこ
とによって製造される。 本発明においては、複合リング紡績糸の内層を上記した
ように繊度が1デニール以下の疎水性繊維のマルチフィ
ラメント群と、繊度が1.0〜1,5デニールの疎水性
繊韓のステープル繊維とが並行して配置されるよう構成
したことを特徴とする。 内層を構成するマルチフィラメント群と、ステープル繊
維の使用割合は糸の屈曲率、吸水性等を考慮して定める
が、通常は5対5から7対3の範囲で使用することが好
ましい。また、上記のような特定範囲の繊度の41i維
を使用する理由は次の通りである。 疎水性繊維は毛111B管現象による水分の移送性を良
くする為に使用される6繊維1本の太さであるデニール
が大きくなると糸を構成してなる繊維本数が減少し、又
、繊維とAI雑の空隙も広くなるので、毛細管現象によ
る水分の移送性は悪くなる。 デニールは少ない方が毛i1[1’l現象による水分の
移送性は高い。一方、ステープル繊維を紡績する場合は
繊度が剣いと紡績性が悪く、生産量が減少する。例えば
、1.2デニールのポリエステル繊維をカードで紡出す
る場合、重量が80ゲレン/ヤードのスライバをドツフ
ァ−14回回転弁で紡出するので、生産量は13KG/
時となり、その時の糸の品質はIPIのネップが30個
/ 1000mである。この条件で0.8デニールのポ
リエステル繊維を紡出するとIPIのネップは70個/
1000mとなるので重量を70ゲレン/ヤードのス
ライバとしドツファ−10回回転弁、生産18KG/時
とすればζ上記1.2デニールのポリエステル451i
維と同等の品質が得られる。 つまり繊度か細くなる程生産性を下げなければ良い糸を
紡出することは出来ない。 従って、疎水性Panのステープル繊維は1.0〜1.
5デニールとし、紡績性に関係のない疎水性繊維のマル
チフィラメント群を1.0デニール以下として毛細管現
象による水分の移送性を高めた。 本発明の紡績糸は、上記のように構成した内層を、親水
性1帷のステープル繊維が覆っている。 この表層の親水性繊維のセルロース高分子が体から放出
された汗を迅速に天吊に吸収する。内層の疎水性繊維の
ステープルIIと疎水性繊維のマルチフィラメント群の
毛細管現象により表層部の親水性繊維が吸収した汗を速
やかに内層に移行1分散せしめる。、1デニール以下の
疎水性繊維のマルチフィラメント群は毛細管現象による
水分の移送性が非常に高い為、吸収した汗を素早く広い
範囲に分散させると共に外気に拡散し、外気との接触面
積を拡げる効果を有する。分散された汗は広範囲にわた
って外気に触れて、迅速に気化され、衣服内の湿度を快
適に保つ。 又、本発明の紡績糸は、内層が、繊度が1デニール以下
の疎水性繊維のマルチフィラメント群と、繊度が1.0
〜1.5デニールの疎水性繊維のステープル繊維の21
a類の疎水性繊維で構成されている為、その屈曲率の差
により、腰があり、しかも嵩高性の高い衣類を製造する
ことが出来る。 本発明において使用する疎水性繊維としては、ポリエス
テルm維、アクリルI!、ポリアミド繊維、塩化ビニル
系繊維などが挙げられる。親水性繊維としては、綿、麻
、羊毛などの天然繊維、ビスコース、・レーヨン、ポリ
ノジックなどの再生繊維などが用いられるa親水性a維
の繊度は細い方が好ましいが、特に限定されるものでは
ない。本発明の複合リング紡績糸を構成する親水性繊維
と疎水性繊維の使用割合は任意に選択されるが、約7対
3から8対2程度であることが好ましい。 K実 施 例X 本発明のリング紡績糸の′@j造法を図面によって説明
する。 第1図において、親水性のステープル繊維からなる粗糸
Aは、バックローラ1a、1b、エプロンを設けたセカ
ンドローラ2a、2b、フロントローラ3a、3bによ
り所定の太さにドラフトされる。繊度が1.0〜1.5
デニールの疎水性繊維のステープル繊維からなる粗糸B
を上記のドラフトされた粗糸Aにセカンドローラ2bか
ら重ねて供給し、ざらに繊度が1デニール以下の疎水性
m維のマルチフィラメント群Cをフロントローラ3bか
ら重りで供給し、スピンドル4の回転によって加熱する
ことにより複合リング紡績糸D@製造する。 第2図は、紡績系製造法の他の実権例を示すものであっ
て、親水性繊維のステープル繊維からなる粗糸Aをドラ
フトして糸にする際に、m度が1.0〜1.5デニール
の疎水性繊維のステープル繊維からなる甘撚糸又は粗糸
Bと、a度が1デニール以下の疎水性繊維のマルチフィ
ラメント群Cをフロントローラ3bから並行して供給し
、スピンドル4の回転により複合リング紡績糸oe製造
する。 第3図は、本発明によって得られた複合リング紡績糸の
断面図で、繊度が1デニール以下の疎水性繊維よりなる
マルチフィラメント群Cと、繊度が1.0〜1.5デニ
ールの疎水性繊維のステープル繊維8が並列して配置さ
れ、その外側を親水性繊維のステープルll1iAが囲
んでいる@造を有する。 実施例1゜ 親水性繊維の粗糸Aとして棉100%のスライバー粗糸
(58重伶%)、疎水性繊維の粗糸Bとしてポリエステ
ルステープル38n#a x 1.50 (14重昂%
)及び疎水性fa帷よりなるマルチフィラメント群Cに
0.8Dのポリエステルフィラメント集合体で500
<28重量%)のものを用いて第1図の方法により紡出
番手308 、撚係数3.5の複合リング紡績糸りを製
造した。 得られた複合リング紡績系は、下表に示す単糸強力及び
曲げ強度を有するものであった。尚、曲げ強度はにES
−FB231定n(カトウテック株式会社製)を用いて
測定した。比較のため、ポリエステルステープル381
/n+ x 1.25 D (65重r%)及び綿繊
維(35重偏%)よりなる紡出番手30S、撚係数3゜
0のT/C混紡糸について同様の測定を行ない上記のよ
うにして得られた本発明による複合リング紡績系を用い
て織成及び縫製を行なって得られた衣服を着用した被験
者について衣服内湿度と発汗速度について実験を行なっ
た。尚、比較のため従来品として上記のポリエステルス
テープル及び綿Pa維の混紡系を用いた衣服についても
同様の実験を行なった。 (1)被験者は中性温度域(25℃)で15分間安静椅
座位を保つ。その後、30分間かけて25℃から33°
Cへ気温を上昇する。 (2)33℃で30分間安静を保つ。その後、踏段昇降
運動を10分間遂行する。再び、15分間の安静を保ち
実験を終了する。 (3)25℃から33゛Cへ気温上昇開始トドもに、4
50 vI7の電層を背部から照射を開始し、実験終了
迄照射は持続する。 上記(1)〜(3)の条件下で胸部衣服内湿度を測定し
た結果を第4表に、背部衣服内湿度を測定した結果を第
5図に、そして前腕より腋部の発汗速度を測定した結果
を第6図にそれぞれ示した。第4図及び第5図から明ら
かなように、衣服内湿度の上昇は、本発明の糸を使用し
た衣服を着用した際は、従来品である疎水性@維と親水
性繊維との混紡糸を用いた衣服に比較して、明らかに抑
制されることがわかる。一方、発汗開始速度についても
第6図に示したように、本発明の糸を使用した衣服につ
いては発汗速度を遅くすることができる。 衣服内の湿度が上昇すると蒸発効果が妨げられ、織成糸
の芯部温度を上昇せしめ、更に発汗が促進される。更に
これが衣服内湿度を上昇せしめることになる。 [光明の効果] 本発明による複合リング紡績糸は、親水性繊維であるス
テープルa維の内側に配置される疎水性繊維が、繊度が
1デニール以下のマルチフィラメント群と、繊度が1.
0〜1.5デニールのステープル繊維を並行するよう配
置したものであるので、マルチフィラメントにデニール
の少ないものを使用することによって毛細管現象による
水分の移送性を高めることができ、また、デニールの少
ないマルチフィラメントは安価であるので経済的な面で
も好ましいものである。マルチフィラメント糸と並行し
て配置されたステープル繊維は、水分の移送を調節する
役目をすると共に複合リング紡績糸の屈曲率等を調整す
る役目をも有する。本発明によって得られた複合リング
紡績糸を用いた衣服は、衣服内の湿度の上昇を抑え、ム
レにくく爽やかな着心地のものが得られる。また、体か
らの汗を素早く吸収2発散させる効果があるので発汗の
時期を遅らせることがで、き、スポーツ用衣料の素材と
して好適なものである。
ひとつに衣服内の湿度がある。又、衣服内の湿度と発汗
が密接な関係にあることは良く知られており、体からの
汗を素早く吸収・発汗させる効果により快適な着心地が
もたらされるものである。 本発明は、衣服とした場合に汗を吸収・発散させること
ができるような吸湿性に優れ、しかも経済的に製造する
ことのできる複合リング紡績糸を得ることを目的とする
。 (課題を解決するための手段X 本発明糸は、繊度が1デニール以下の疎水性繊維のマル
チフィラメント群と、繊度が1.0〜1.5・デニール
の疎水性繊維のステープル繊維が並行に配置された内層
と、その外側に配置された親水性繊維のステープルl帷
よりなる外層を有する複合リング紡績糸とした。 本発明の複合リング紡績糸は、親水性1繊維のステープ
ル繊維からなる粗糸をドラフトして糸にする際に、繊度
が1.0〜1.5デニールの疎水性繊維のステープルか
らなる組糸を上記ドラフトされた粗糸にセカンドローラ
から重ねて供給し、ざらに繊度が1デニール以下の疎水
性繊維のマルチフィラメント群をフロントローラから重
ねて供給するか、或いはドラフトされた親水性繊維のス
テープル繊維に、繊度が1.0〜1.5デニールの疎水
性繊維のステープル繊維からなる甘撚糸又は組糸と1、
繊度が1デニール以下の疎水性a維のマルチフィラメン
ト群をフロントローラから並行して供給し、加熱するこ
とによって製造される。 本発明においては、複合リング紡績糸の内層を上記した
ように繊度が1デニール以下の疎水性繊維のマルチフィ
ラメント群と、繊度が1.0〜1,5デニールの疎水性
繊韓のステープル繊維とが並行して配置されるよう構成
したことを特徴とする。 内層を構成するマルチフィラメント群と、ステープル繊
維の使用割合は糸の屈曲率、吸水性等を考慮して定める
が、通常は5対5から7対3の範囲で使用することが好
ましい。また、上記のような特定範囲の繊度の41i維
を使用する理由は次の通りである。 疎水性繊維は毛111B管現象による水分の移送性を良
くする為に使用される6繊維1本の太さであるデニール
が大きくなると糸を構成してなる繊維本数が減少し、又
、繊維とAI雑の空隙も広くなるので、毛細管現象によ
る水分の移送性は悪くなる。 デニールは少ない方が毛i1[1’l現象による水分の
移送性は高い。一方、ステープル繊維を紡績する場合は
繊度が剣いと紡績性が悪く、生産量が減少する。例えば
、1.2デニールのポリエステル繊維をカードで紡出す
る場合、重量が80ゲレン/ヤードのスライバをドツフ
ァ−14回回転弁で紡出するので、生産量は13KG/
時となり、その時の糸の品質はIPIのネップが30個
/ 1000mである。この条件で0.8デニールのポ
リエステル繊維を紡出するとIPIのネップは70個/
1000mとなるので重量を70ゲレン/ヤードのス
ライバとしドツファ−10回回転弁、生産18KG/時
とすればζ上記1.2デニールのポリエステル451i
維と同等の品質が得られる。 つまり繊度か細くなる程生産性を下げなければ良い糸を
紡出することは出来ない。 従って、疎水性Panのステープル繊維は1.0〜1.
5デニールとし、紡績性に関係のない疎水性繊維のマル
チフィラメント群を1.0デニール以下として毛細管現
象による水分の移送性を高めた。 本発明の紡績糸は、上記のように構成した内層を、親水
性1帷のステープル繊維が覆っている。 この表層の親水性繊維のセルロース高分子が体から放出
された汗を迅速に天吊に吸収する。内層の疎水性繊維の
ステープルIIと疎水性繊維のマルチフィラメント群の
毛細管現象により表層部の親水性繊維が吸収した汗を速
やかに内層に移行1分散せしめる。、1デニール以下の
疎水性繊維のマルチフィラメント群は毛細管現象による
水分の移送性が非常に高い為、吸収した汗を素早く広い
範囲に分散させると共に外気に拡散し、外気との接触面
積を拡げる効果を有する。分散された汗は広範囲にわた
って外気に触れて、迅速に気化され、衣服内の湿度を快
適に保つ。 又、本発明の紡績糸は、内層が、繊度が1デニール以下
の疎水性繊維のマルチフィラメント群と、繊度が1.0
〜1.5デニールの疎水性繊維のステープル繊維の21
a類の疎水性繊維で構成されている為、その屈曲率の差
により、腰があり、しかも嵩高性の高い衣類を製造する
ことが出来る。 本発明において使用する疎水性繊維としては、ポリエス
テルm維、アクリルI!、ポリアミド繊維、塩化ビニル
系繊維などが挙げられる。親水性繊維としては、綿、麻
、羊毛などの天然繊維、ビスコース、・レーヨン、ポリ
ノジックなどの再生繊維などが用いられるa親水性a維
の繊度は細い方が好ましいが、特に限定されるものでは
ない。本発明の複合リング紡績糸を構成する親水性繊維
と疎水性繊維の使用割合は任意に選択されるが、約7対
3から8対2程度であることが好ましい。 K実 施 例X 本発明のリング紡績糸の′@j造法を図面によって説明
する。 第1図において、親水性のステープル繊維からなる粗糸
Aは、バックローラ1a、1b、エプロンを設けたセカ
ンドローラ2a、2b、フロントローラ3a、3bによ
り所定の太さにドラフトされる。繊度が1.0〜1.5
デニールの疎水性繊維のステープル繊維からなる粗糸B
を上記のドラフトされた粗糸Aにセカンドローラ2bか
ら重ねて供給し、ざらに繊度が1デニール以下の疎水性
m維のマルチフィラメント群Cをフロントローラ3bか
ら重りで供給し、スピンドル4の回転によって加熱する
ことにより複合リング紡績糸D@製造する。 第2図は、紡績系製造法の他の実権例を示すものであっ
て、親水性繊維のステープル繊維からなる粗糸Aをドラ
フトして糸にする際に、m度が1.0〜1.5デニール
の疎水性繊維のステープル繊維からなる甘撚糸又は粗糸
Bと、a度が1デニール以下の疎水性繊維のマルチフィ
ラメント群Cをフロントローラ3bから並行して供給し
、スピンドル4の回転により複合リング紡績糸oe製造
する。 第3図は、本発明によって得られた複合リング紡績糸の
断面図で、繊度が1デニール以下の疎水性繊維よりなる
マルチフィラメント群Cと、繊度が1.0〜1.5デニ
ールの疎水性繊維のステープル繊維8が並列して配置さ
れ、その外側を親水性繊維のステープルll1iAが囲
んでいる@造を有する。 実施例1゜ 親水性繊維の粗糸Aとして棉100%のスライバー粗糸
(58重伶%)、疎水性繊維の粗糸Bとしてポリエステ
ルステープル38n#a x 1.50 (14重昂%
)及び疎水性fa帷よりなるマルチフィラメント群Cに
0.8Dのポリエステルフィラメント集合体で500
<28重量%)のものを用いて第1図の方法により紡出
番手308 、撚係数3.5の複合リング紡績糸りを製
造した。 得られた複合リング紡績系は、下表に示す単糸強力及び
曲げ強度を有するものであった。尚、曲げ強度はにES
−FB231定n(カトウテック株式会社製)を用いて
測定した。比較のため、ポリエステルステープル381
/n+ x 1.25 D (65重r%)及び綿繊
維(35重偏%)よりなる紡出番手30S、撚係数3゜
0のT/C混紡糸について同様の測定を行ない上記のよ
うにして得られた本発明による複合リング紡績系を用い
て織成及び縫製を行なって得られた衣服を着用した被験
者について衣服内湿度と発汗速度について実験を行なっ
た。尚、比較のため従来品として上記のポリエステルス
テープル及び綿Pa維の混紡系を用いた衣服についても
同様の実験を行なった。 (1)被験者は中性温度域(25℃)で15分間安静椅
座位を保つ。その後、30分間かけて25℃から33°
Cへ気温を上昇する。 (2)33℃で30分間安静を保つ。その後、踏段昇降
運動を10分間遂行する。再び、15分間の安静を保ち
実験を終了する。 (3)25℃から33゛Cへ気温上昇開始トドもに、4
50 vI7の電層を背部から照射を開始し、実験終了
迄照射は持続する。 上記(1)〜(3)の条件下で胸部衣服内湿度を測定し
た結果を第4表に、背部衣服内湿度を測定した結果を第
5図に、そして前腕より腋部の発汗速度を測定した結果
を第6図にそれぞれ示した。第4図及び第5図から明ら
かなように、衣服内湿度の上昇は、本発明の糸を使用し
た衣服を着用した際は、従来品である疎水性@維と親水
性繊維との混紡糸を用いた衣服に比較して、明らかに抑
制されることがわかる。一方、発汗開始速度についても
第6図に示したように、本発明の糸を使用した衣服につ
いては発汗速度を遅くすることができる。 衣服内の湿度が上昇すると蒸発効果が妨げられ、織成糸
の芯部温度を上昇せしめ、更に発汗が促進される。更に
これが衣服内湿度を上昇せしめることになる。 [光明の効果] 本発明による複合リング紡績糸は、親水性繊維であるス
テープルa維の内側に配置される疎水性繊維が、繊度が
1デニール以下のマルチフィラメント群と、繊度が1.
0〜1.5デニールのステープル繊維を並行するよう配
置したものであるので、マルチフィラメントにデニール
の少ないものを使用することによって毛細管現象による
水分の移送性を高めることができ、また、デニールの少
ないマルチフィラメントは安価であるので経済的な面で
も好ましいものである。マルチフィラメント糸と並行し
て配置されたステープル繊維は、水分の移送を調節する
役目をすると共に複合リング紡績糸の屈曲率等を調整す
る役目をも有する。本発明によって得られた複合リング
紡績糸を用いた衣服は、衣服内の湿度の上昇を抑え、ム
レにくく爽やかな着心地のものが得られる。また、体か
らの汗を素早く吸収2発散させる効果があるので発汗の
時期を遅らせることがで、き、スポーツ用衣料の素材と
して好適なものである。
第1図は本発明の複合リング紡績糸の製造法の第1の実
施例を示す概略図、第2図は該摸合リング紡績糸製造の
他の実施例を示す概略図、第3図は本発明による複合リ
ング紡績糸の断面を示す説明図、第4図及び第5図は本
発明糸を使用した衣服と従来品を着用した場合の胸部衣
服内湿度と背部衣服内湿度のそれぞれの時間経過及び温
度上昇による変化を示すグラフであり、第6図は第4゜
5図と同時に、衣服着用時の腋部の発汗速度の時間経過
及び温度上昇による変化を測定した結果を示すグラフで
ある。 A・・・親水性繊維のステープル繊維よりなる粗糸。 B・・・疎水性AIII維のステープル@帷よりなる粗
糸。 C・・・疎水性繊維のマルチフィラメント群。 D・・・複合リング紡績糸。 2a、2b・・・セカンドローラ。 3a、3b・・・フロントローラ
施例を示す概略図、第2図は該摸合リング紡績糸製造の
他の実施例を示す概略図、第3図は本発明による複合リ
ング紡績糸の断面を示す説明図、第4図及び第5図は本
発明糸を使用した衣服と従来品を着用した場合の胸部衣
服内湿度と背部衣服内湿度のそれぞれの時間経過及び温
度上昇による変化を示すグラフであり、第6図は第4゜
5図と同時に、衣服着用時の腋部の発汗速度の時間経過
及び温度上昇による変化を測定した結果を示すグラフで
ある。 A・・・親水性繊維のステープル繊維よりなる粗糸。 B・・・疎水性AIII維のステープル@帷よりなる粗
糸。 C・・・疎水性繊維のマルチフィラメント群。 D・・・複合リング紡績糸。 2a、2b・・・セカンドローラ。 3a、3b・・・フロントローラ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、繊度が1デニール以下の疎水性繊維のマルチフィラ
メント群と、繊度が1.0〜1.5デニールの疎水性繊
維のステープル繊維が並行に配置され、その外側に親水
性繊維のステープル繊維を配置した糸構造を有すること
を特徴とする複合リング紡績糸。 2、親水性繊維のステープル繊維からなる粗糸をドラフ
トして糸にする際に、繊度が1.0〜1.5デニールの
疎水性繊維のステープル繊維からなる粗糸を上記ドラフ
トされた粗糸にセカンドローラから重ねて供給し、さら
に繊度が1デニール以下の疎水性繊維のマルチフィラメ
ント群をフロントローラから重ねて供給することを特徴
とする請求項第1項に記載の複合リング紡績糸の製造方
法。 3、親水性繊維のステープル繊維からなる粗糸をドラフ
トして糸にする際に、繊度が1.0〜1.5デニールの
疎水性繊維のステープル繊維からなる甘撚糸又は粗糸と
、繊度が1デニール以下の疎水性繊維のマルチフィラメ
ント群とを、フロントローラから並行して供給すること
を特徴とする請求項第1項に記載の複合リング紡績糸の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13974789A JPH038827A (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 複合リング紡績糸及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13974789A JPH038827A (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 複合リング紡績糸及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH038827A true JPH038827A (ja) | 1991-01-16 |
Family
ID=15252440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13974789A Pending JPH038827A (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 複合リング紡績糸及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH038827A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH059814A (ja) * | 1991-07-08 | 1993-01-19 | Murata Mach Ltd | 三層構造糸の製造方法 |
JPH0525715A (ja) * | 1991-07-12 | 1993-02-02 | Murata Mach Ltd | ブレンドヤーンの製造装置 |
JPH0525714A (ja) * | 1991-07-11 | 1993-02-02 | Murata Mach Ltd | 三層構造糸の製造装置 |
JP2003074959A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Sanki Technos Kk | 送風機の空気混合ダクト |
WO2009090501A1 (en) * | 2008-01-16 | 2009-07-23 | Dekor Tekstil Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi | Method for producing ring dyeable core-spun yarn |
CN103981598A (zh) * | 2014-05-14 | 2014-08-13 | 浙江华孚色纺有限公司 | 一种赛络纺色纺段彩包芯纱细纱机装置及纺纱工艺 |
WO2017046218A3 (en) * | 2015-09-18 | 2017-04-27 | Amsler Tex Ag | Device and method for making of a stretch yarn |
CN110396742A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-11-01 | 合肥经新纺织科技有限公司 | 一种具有优异服用性能的混纺纱的生产方法 |
CN115161826A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-10-11 | 江南大学 | 一种可回复的粘胶/涤纶混纺纱及其制备和应用 |
-
1989
- 1989-06-01 JP JP13974789A patent/JPH038827A/ja active Pending
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