JPH0365266A - 塗布方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真用フィルム、写真用印画紙、磁気記録テ
ープ、接着テープ、感圧記録紙、オフセット版等の製造
において、連続走行ししている帯状支持体（以下「ウェ
ブ」と称する）に各種液状＆１１威物を塗布する方法及
び装置に関するものである。

さらに詳細には、薄膜状の自由落下塗布液膜を走行する
ウェブに衝突せしめて塗布する方法と装置に関するもの
である。

〔従来の技術〕

カーテン塗布方法は、一種又は、二種以上の塗布液より
成る自由落下カーテン膜を形威し、これを塗布すべき物
体に衝突せしめて物体上に塗膜を設ける方法であり、古
くから家具、鉄板等の塗布に使用されてきたが、塗布品
質の向上の要請から次第に高精度の塗布が要求されるよ
うになり、近年に至り特公昭４９−２４１３３号、同４
９−３５４４７号公報に開示される如く、カーテン塗布
方法を写真感光材料の製造の様に特に精密さを要求され
る分野に適用されるようになってきた。

この特公昭４９−２４１３３号、同４９−３５４７７号
各公報に開示されている方法は、スライド型、或いはエ
クストルージョン型注液器により一種、又は二種以上の
塗布液を２本の支持部材（以下「エツジガイド」という
）の間に供給して薄膜状の自由落下カーテンを形威し、
連続走行しているウェブに塗布するというものである。

従来より塗布速度を向上させて同品質の塗工製品を得る
ことは、高い塗布品質が要求される感光材料製造工程や
磁気記録媒体製造工程では極めて重要な技術である。

このような高品質塗布工程での塗布速度の増加を図る上
での一つの問題点に、ウェブの走行によって空気を同伴
するいわゆる風を起し落下するカーテン膜が揺動し塗工
製品に不均一な斑として残る現象がある。すなわち、走
行するウェブによって運ばれる空気の流れがカーテン膜
及び、カーテン膜とウェブの接触線、（以下「動的接触
線」という）に衝突してカーテン膜と、動的接触線を揺
動せしめる現象で、これはウェブの走行速度が速い程、
同伴する空気量が大きくなり発生してくる１頃向になる
。

感光材料や磁気記録媒体においては斑のような欠陥は致
命的であるので、この現象の発生を抑制することは、塗
布の高速化を行う上で重要な課題である。

このような走行するウェブの同伴風がもたらす弊害を抑
制する方法として、特公昭４９−２４１３３号公報に開
示される如く、カーテン膜の動的接触線前にエアーシー
ルドを設ける方法がある。

第３図は従来のスライドホッパー型給液器からなるカー
テン塗布装置の一例の側面図を示すが、カーテン膜の動
的接触線１０前にシールド板１が設置されている。第４
図はエクストルージョン型注液器からなるカーテン塗布
装置の一例の側面図を示すが、エアーシールドの為の空
気吸引口３がカーテン膜の動的接触線１０前に設置され
、空気吸引口３からウェブの同伴風を吸引してウェブの
同伴風によるカーテン膜への障害を防止している。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら第３図のシールド板１や、第４図の空気吸
引口３の先端は図示したウェブ２に接触しない位に近接
させる必要がある。すなわち、シールド板１ｌとウェブ
２の間隙、空気吸引口３とウェブ２との間隙が大きけれ
ばウェブの同伴風を遮断又は、吸引しきれずにカーテン
膜にウェブの同伴風が衝突し、カーテン膜を揺動せしめ
て、塗膜の不均一性を生じせしめるからである。

特にシールド［１とウェブ２との間隙は、ウェブに接触
するかしないかの程度に小さくする必要があるので、ウ
ェブ２がバックアップロールによって支持されて走行し
ているようなウェブの上下の振動が全くない部分に設置
する場合を除いては、ウェブが上下に振動する部分にお
いては、ウェブ表面を傷つけてしまう。

また、ウェブがバックアップロールによって支持されて
いる場合でも、厚みの遵うウェブを接合して連続走行さ
せて塗布する場合は、厚味の厚いウェブを基準にシール
ド板１を設置する必要があり、その場合は充分なエアー
シールド効果が出せなかった。

空気吸引口３を設置してウェブの同伴風を吸引する方法
に於いても、ウェブがバックアップロールによって支持
されている場合を除いて、空気吸引口３とウェブ２の間
隙を小さくすると空気吸引口３がウェブ２を吸いつけて
、ウェブ表面に傷をつけてしまう問題点があった。

ウェブがバックアップロールによって支持されていない
場合とは、特開昭５３−１１５７５４号、同５３−１１
５７５９号各公報に開示されているようにウェブの裏面
を気体圧力によって支持しながらカーテン塗布を行う場
合、又はバックアップロール上から離れた場所、すなわ
ちロールとロールの中間点の場合のことをいう。

本発明の目的は上記問題点を解消し、スライドホッパー
型注液器あるいはエクストルージョン型注液器を用いて
カーテン塗布を行う方法において、ウェブがバックアッ
プローラによって支持されていない場合においても、ウ
ェブ表面に傷つける心配がなく、ウェブの同伴風を遮断
して均一な塗膜を得ることが出来る塗布方法及び装置を
提供することにある。

〔！！１題を解決するための手段〕 本発明の上記目的は、 （１）連続走行しているウェブに対し、単層もしくは複
数層の塗布液を注液器のスロットから流出させ、自由落
下塗布液膜として前記ウェブに衝突せしめる塗布方法に
おいて、塗布直前のウェブ塗布面にウェブの走行方向と
反対方向の空気をウェブ幅方向にわたって均一に吹付け
ることを特徴とする塗布方法。

（２）連続走行しているウェブに対し、塗布液を塗布す
るカーテン塗布装置において、塗布液のカーテン膜の上
流側にカーテン膜に隣接してしかも該ウェブに近接した
位置に該ウェブ輻方向全長にわたって、ウェブの走行方
向と反対方向に開口する空気吹出スリットを有する同伴
空気遮断具を設けたことを特徴とする塗布装置。

によって達成される。

本発明において塗布直前のウェブ塗布面にウェブの走行
方向と反対方向の空気をウェブの幅方向にわたって均一
に吹付けるということは、具体的には塗布液のカーテン
膜の上流側にカーテン膜に隣接してしかも該ウェブに近
接した位置に該ウェブ幅方向全長にわたってウェブの走
行方向と反対方向に開口する空気吹出スリットを有する
同伴空気遮断具によって行うが、同伴空気遮断具の空気
吹出スロットのカーテン膜の上流側にカーテン膜に隣接
する距離としては４０論以内が好ましい。

隣接する距離が４０ｍを越えると急激に効果が弱まる。

又空気吹出スロットのウェブに近接した位０としてはウ
ェブより３ｔｍ以内が最適である。

空気吹出ロスロットのウェブの走行方向と反対方向の角
度としては４５〜５５°の範囲が好ましい、又ウェブの
幅方向にわたって均一に吹付けるためには、同伴空気遮
断具の中で幅方向にわたって充分均一な圧力分布になる
様に対策され、しかもスロットのクリアランスとしては
０．３〜０．７　ｗａに細く絞られることが好ましい。

吹出風速としては５〜１４ｍ／ｓｅｃが好まし尚、本発
明について更に説明を付加すると本発明におけるウェブ
としては、紙、プラスチックフィルム、金属、レジンコ
ーチイツト紙、合成紙等が包含される。プラスチックフ
ィルムの材質は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル。

ポリスチレン等のビニル重合体、６．６−ナイロン、６
−ナイロン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−２−６−ナフタレート等のポリエス
テル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、
セルロースダイアセテート等のセルロースアセテート等
が使用される。

またレジンコーチイツト紙に用いる樹脂としては、ポリ
オレフィンが代表的であるが、必ずしもこれに限定され
ない、又、金属ウェブとしては、例えばアルミニウムウ
ェブがある。

又本発明における「塗布液」とは、その用途に応じて種
々の液＆！Ｉ或のものが含まれ、例えば、写真感光材料
におけるような、感光乳剤層、下塗層。

保護層、バック層等の塗布液；磁気記録媒体におけるよ
うな、磁性層、下塗層、潤滑層、保護層。

バック層等の塗布液；その他接着材層１着色層。

防錆層等の塗布液が挙げられ、それら塗布液は水溶性バ
インダー又は有機バインダーを含有して戒っている。

本発明における注液器としてはスライドホッパー型注液
器、又はエクストルージッン型注液器又は両者の混合し
たスライドエクストルージタン型注液器をいう。

以下図面に基づいて本発明の実施！！様について更に詳
細に説明する。

第１図は、本発明の実施！！様を示すカーテン塗布装置
の概略側面断面図である。塗布液４をエクストルージッ
ン型注液器５へ図示しないポンプにより送り込まれ、ス
ロット５Ｓよりエツジガイド６ａ、６ｂ間に吐出され、
カーテン膜４Ｃを形成してローラ７ａ、７ｂに支持され
て矢印の方向に走行しているウェブ２に落下塗布されて
いる。

同伴空気遮断具８はカーテン膜４Ｃがウェブに衝突して
いる動的接触線１０の前に隣接して配置され、空気は同
伴空気遮断具８にブロワ−（図示せず）より送り込まれ
、吹出スリン）８ｓから噴出される。

ここで、同伴空気遮断Ｍ８から噴出される空気の流れは
同伴空気遮断具８の巾方向にわたって均一に乱れなく噴
出させる必要があるので、同伴空気遮断Ｒ８は、エアー
チャンバー９に２ケ所のスリット９ｓ及びボケッ）９ｐ
を設け、巾方向の動圧分布を均一にして、巾方向の空気
の吐出量を一定にしている。同伴空気遮断具８の、スリ
ット吹き出し角α−４５°〜５５°、吹出スリット８ｓ
の先端とウェブ２の間隙ｙ−２〜３−９吹出スリット８
の吹出先端とカーテン膜４ｃの間隙ｘ−４０ｍｍ以内、
の条件が最も適している。

〔作　　用〕

次に以上の如く構成された本塗布方法及び装置について
の作用について説明する。

注液器５のスロット５Ｓから吐出された塗布液４は１対
のエッヂガイド６ａ、６ｂで自由落下塗布液膜の巾を規
制されながら自由落下カーテン膜４Ｃとなって、ローラ
７ａ、７ｂで支持されて走行するウェブ２の面上に流下
して塗膜を形成する。

この際に、第１図に示すように、同伴空気遮断具８が動
的接触線１０の前に隣接して配置されていなければ走行
するウェブ２に同伴されてきた空気流はカーテン１１４
ｃに衝突し、カーテン膜４ｃに沿って上方に向かう気流
が生じカーテン膜４ｃの表面を揺動させる。又、動的接
触線ＩＯ近傍はカーテンｌｌ４ｃが自由落下する際に生
じる空気の流れとウェブ２の走行による同伴風が衝突し
、空気の渦を生じ、動的接触線ＩＯはカーテンｌ１４ｃ
の巾方向に均一でなく、揺動が激しく、均一な塗膜を得
られない結果となる。当然のことながら、ウェブの走行
速度が大きくなる程カーテン膜４ｃおよび動的接触線１
０は揺動が大となり、比較的塗布液流量割合の低い場合
には動的接触線１０は同伴風で破壊され塗布操作が困難
になる。

第１図に示す如く同伴空気遮断具８をカーテンｌ１４ｃ
がウェブ２に衝突する動的接触線１０前に、カーテン膜
４ｃに隣接して配置し、吹出しスリット８ｇから均一な
空気を噴出させエアーカーテンを形成すると、ウェブ上
の同伴空気は吹出しスリット８Ｓ出口で遮断され、同伴
空気遮断具８の前面に沿った流れになり、ウェブの同伴
風による影響は同伴空気遮断具８で排除される。

ここで、エアーカーテンよる遮風効果は、吹出しスリッ
ト８Ｓのクリアランスとスリット８Ｓよりの吹き出し風
速によって決まり、その値としてはクリアランスは０．
３〜０．７閣、風速は５ｍ／ｓｅｃ〜３ｍ／ｓｅｃがよ
り好ましい。

吹出スリット８Ｓの出口とウェブ２の間隙ｙは２〜５ｍ
の範囲が好ましいが、ここでウェブ２の上下方向の振動
が生じても吹出スリン）８ｓよりの吹出風圧でウェブ２
を押し付ける方向に働くので、ウェブの表面に傷をつけ
るようなことはない。

以上は本発明の実施例に基づく説明であるが、本発明は
かかる例のみに限定されるものでなく、第２図のような
変更が可能である。

第２図は、本発明の同伴空気遮断具８の吹出しスリット
８ｓとカーテンｌｌ１４ｅの間に、さらに空気吸引管１
１を設けたものである。この場合、空気吸引管１１から
の吸引量はごく微量で、カーテン１１４ｃが運んでくる
空気を取り除き、動的接触ｗＡｌｏをより安定化させる
。

また、本発明の同伴空気遮断具は、走行するウェブがバ
ックアップロールで支持された上で塗布する場合や、特
開昭５３−１１５７４号、同５３−１１５７５９号各公
報に開示される如き塗布方法及び装置にも使用できる。

〔実　施　例〕

実施例−１ 第１表の組成及び物性を有する塗布液を第１図に示すよ
うなエクストルージッン型カーテン塗布装置により、１
００ｒｎ／分の速度で搬送されている厚さ１１００１Ｊ
、幅１Ｂｃｍのゼラチン層を施したポリエチレンテレフ
タレートフィルム上に６０ｃｃ／ｒｒｆ（湿潤状態）の
塗布量で塗布した。

第 １ 表 ここにカーテン高さは１０ｃ＋＊、！！！布巾は１５ｃ
ｍとし、１８ｃｍ幅の同伴空気遮断具８を動的接触線１
０前にカーテン１１４ｃと吹出スリット８Ｓとの距離ｘ
＝４０ｍ、吹出スリット８Ｓとウェブ表面２との距Ｍｙ
＝３ｔｘｍ、吹出スリット８Ｓの吹き出し角度α−４５
°の条件で配置し、空気の吹出し凪速か５．５　ｍ／ｓ
ｅａとなるようにブロワ−から供給した。

塗布操作中、カーテン膜４Ｃ及び、動的接触線１０の揺
動はほとんどなく、乾燥後の塗膜面状は均一であった。

またこの状態でブロワ−を停止して、塗布した所、カー
テン膜４ｃ及び動的接触線１０に揺動が生し、乾燥後の
塗膜面状は筋状の斑になっていた。

さらに上記の塗布液、カーテン塗布装置を用いて、ウェ
ブの速度を１５０ｎ／ｅ＋ｉｎ　、　　２００ｎ／ｗｉ
ｎと大きくして、塗布を行ない同伴空気遮断具吹き出し
風の有・無による塗膜面状を比較観察した結果 同伴空気遮断具から空気を吹き出している時は均一な塗
布面が保たれたが、ブロワ−を停止した時は筋状の斑が
ウェブ速度が大きくなるに従い、多くなり、はっきりし
てきた。

実施例−２ 本発明の塗布方法と従来の塗布方法とを塗布装置、塗布
液＆［ｌ戒、及び物性を同じにして行った時の塗布速度
と塗布可能な単位幅当り流量の関係を第５図に示す０曲
線（ａ）は本発明１曲線（ハ）は従来の、夫々塗布方法
による。

■　本発明により、従来最低の単位幅当り流量が０．７
ｃｃ／　　Ｃ１−５ｅｃであったのが０．６ＣＣ／ＣＩ
　−５ｅｃまで減らして塗布することが出来た。即ち、
本発明によりより薄層塗布が可能になった。

■　本発明により、従来２００　ｍ／ｓｉｎ位迄しか塗
布出来なかったのが２５０　ｍ　／ｗｉｎ迄塗布が可能
になった。即ち、最高塗布速度を上げることが出来るよ
うになった。

以上の数値は塗布液の濃度・支持体・カーテン膜の高さ
、塗布液への添加剤等によっても異るが、一定の条件下
での遮風装置の効果は明確である。

〔発明の効果〕

上記に示すように本発明の塗布方法及び装置により、ウ
ェブ同伴風を遮断してウェブ及びカーテン膜の陽動をな
くすことが可能となり、又ウェブ表面を傷つける心配が
なくなり、又斑の心配もなく、均一な塗布膜を得ること
が出来て塗布品質及び得率を向上させることが出来た。

更にまた、従来よりも最低可能な単位幅当り流量を更に
下げ、而も最高塗布速度を２０〜３０％も上昇させるこ
とが出来るようになり、塗布品質の向上、生産性向上に
大きく貢献することが出来

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の塗布方法及び装置の一実施例である同
伴空気遮断具を備えたエクストルージッン型カーテン塗
布装置の概略側面図、第２図は本発明の塗布方法及び装
置の他の一実施例である同伴空気遮断具に空気吸引管を
伴った塗布装置の概略側面図、第３図、第４図は、従来
のカーテン塗布方法及び装置における、ウェブ同伴風道
断装置付塗布装置の概略側面図、第５図は本発明の塗布
装置を用いた場合と従来の塗布装置を用いた場合の単位
巾当り流量と塗布速度との関係図である。 １・　・・シールド板 ２・・・ウェブ ３・・・空気吸引口 ４・・・塗布液 ４ｃ・・・カーテン膜 ５・・・エクストルージッン型注液器 ５ｓ・・・スロット ６ａ、６ｂ・・・エッジガイド ７ａ。 ８　・　・ ８　ｓ　・ ９　・　・ ９　Ｓ　・ １０　・ １１　・ ７ｂ・・・ローラ ・同伴空気遮断具 ・・吹出スリット ・エアチャンバー ・・スリット ・・動的接触線 ・・空気吸引管 ９Ｐ　・ ・ポケット （ほか ３名） Ｗ４Ａｆｒヤちり＞ｉｔ　（ＣＣ／ｃ　＝ｓｅｃ、）手 続 補 正 書 平成１年１０月１６日

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）連続走行しているウェブに対し、単層もしくは複
   数層の塗布液を注液器のスロットから流出させ、自主落
   下塗布液膜として前記ウェブに衝突せしめる塗布方法に
   おいて、塗布直前のウェブ塗布面にウェブの走行方向と
   反対方向の空気をウェブの幅方向にわたって均一に吹付
   けることを特徴とする塗布方法。
2. （２）連続走行しているウェブに対し、塗布液を塗布す
   るカーテン塗布装置において、塗布液のカーテン膜の上
   流側にカーテン膜に隣接してしかも該ウェブに近接した
   位置に該ウェブ幅方向全長にわたってウェブの走行方向
   と反対方向に開口する空気吹出スリットを有する同伴空
   気遮断具を設けたことを特徴とする塗布装置。