JPH0363838B2 - - Google Patents
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- JPH0363838B2 JPH0363838B2 JP59174059A JP17405984A JPH0363838B2 JP H0363838 B2 JPH0363838 B2 JP H0363838B2 JP 59174059 A JP59174059 A JP 59174059A JP 17405984 A JP17405984 A JP 17405984A JP H0363838 B2 JPH0363838 B2 JP H0363838B2
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- heat
- propeller
- magnet
- evaporation chamber
- heat pipe
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- Expired - Lifetime
Links
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- 230000008020 evaporation Effects 0.000 claims description 26
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- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 9
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 6
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 claims 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 14
- CYRMSUTZVYGINF-UHFFFAOYSA-N trichlorofluoromethane Chemical compound FC(Cl)(Cl)Cl CYRMSUTZVYGINF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 10
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 8
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野]
この発明は電子機器の主要構成要素である電子
素子等の発熱体を冷却する放熱システムに関する [発明の技術的背景及びその問題点] 従来のこの種の放熱システムとしては例えば第
3図、第4図に示すようなものがある。まず第3
図は、一面側に電子素子101を取り付けた回路
基板103の他面側に複数の放熱フイン105を
そなえた放熱体107が接着されている。そして
電子素子101での発熱は回路基板103から放
熱体107へ熱伝導され、放熱フイン105から
外部へ放熱されて電子素子101及び回路基板1
03の冷却が行なわれる。
素子等の発熱体を冷却する放熱システムに関する [発明の技術的背景及びその問題点] 従来のこの種の放熱システムとしては例えば第
3図、第4図に示すようなものがある。まず第3
図は、一面側に電子素子101を取り付けた回路
基板103の他面側に複数の放熱フイン105を
そなえた放熱体107が接着されている。そして
電子素子101での発熱は回路基板103から放
熱体107へ熱伝導され、放熱フイン105から
外部へ放熱されて電子素子101及び回路基板1
03の冷却が行なわれる。
しかしながらこのような放熱システムの構造で
は、回路基板103と放熱体107との接着によ
る熱抵抗が大きく放熱フイン105からの放熱を
効率良く行なわせることが困難なものとなつてい
る。また電子素子101などが局部的に加熱した
場合には複数の放熱フイン105の局部的な数枚
に主に熱伝導が行なわれる為に十分な放熱が出来
ないという問題点があつた。
は、回路基板103と放熱体107との接着によ
る熱抵抗が大きく放熱フイン105からの放熱を
効率良く行なわせることが困難なものとなつてい
る。また電子素子101などが局部的に加熱した
場合には複数の放熱フイン105の局部的な数枚
に主に熱伝導が行なわれる為に十分な放熱が出来
ないという問題点があつた。
これに対し第4図の放熱システムは回路基板1
03上にコンテナ状のヒートパイプ109が固定
され、回路基板103上に蒸発室111が区画さ
れている。そしてこの蒸発室111の底部の回路
基板103側には冷媒113が収容され、また前
記ヒートパイプ109の外面には複数の放熱フイ
ン115が設けられているものである。従つてこ
の従来例では電子素子101での発熱は冷媒11
3に吸熱される。そして冷媒113は吸熱によつ
て蒸発する一方、放熱フイン115の放熱により
ヒートパイプ109上側にて冷却され、凝縮液化
されて再び蒸発室111の底部に滴下する。従つ
て第3図の従来例のように熱抵抗が大きくなるこ
ともなく、また電子素子101などに局部的な加
熱があつても、これに応じて冷媒113の蒸発が
促進され、電子素子101及び回路基板103の
冷却を第3図の従来例に比較して十分に行なわせ
ることができる。
03上にコンテナ状のヒートパイプ109が固定
され、回路基板103上に蒸発室111が区画さ
れている。そしてこの蒸発室111の底部の回路
基板103側には冷媒113が収容され、また前
記ヒートパイプ109の外面には複数の放熱フイ
ン115が設けられているものである。従つてこ
の従来例では電子素子101での発熱は冷媒11
3に吸熱される。そして冷媒113は吸熱によつ
て蒸発する一方、放熱フイン115の放熱により
ヒートパイプ109上側にて冷却され、凝縮液化
されて再び蒸発室111の底部に滴下する。従つ
て第3図の従来例のように熱抵抗が大きくなるこ
ともなく、また電子素子101などに局部的な加
熱があつても、これに応じて冷媒113の蒸発が
促進され、電子素子101及び回路基板103の
冷却を第3図の従来例に比較して十分に行なわせ
ることができる。
ところでこの第4図の従来例において、更に冷
却効果を上げるためにはフアンプロペラ117を
設け、このフアンプロペラ117の冷却風によつ
て強制冷却を行なうことが考えられる。しかしな
がらこの場合は、フアンプロペラ117を駆動す
る駆動モータ119が必要となる上、電子素子1
01等の発熱温度変化に応じてフアンプロペラ1
17による冷却風を制御するためには、電子素子
101などの発熱温度を検出するセンサ、このセ
ンサに基ずいて駆動モータ119を制御する制御
装置等が必要となり、コストアツプの恐れがあつ
た。このような問題点に対して、本出願人は既に
第5図のような新規の放熱システムを提案してい
る。この第5図は概念的に示したものであり、ヒ
ートパイプ109に軸受121を介して回転自在
に支持されたタービンプロペラ123が、冷媒1
13の蒸発流によつて回転され、このタービンプ
ロペラ123と一体的に回転するインナー磁石1
25の回転により、このインナー磁石125と磁
気カツプリングされているアウター磁石127が
回転する。そして、このアウター磁石127の回
転によりヒートパイプ109の外部に軸受129
を介して回転自在に軸支されたフアンプロペラ1
31を回転するようにしたものである。したがつ
て、駆動モータ等の外部駆動源を必要することな
く、フアンプロペラ131を回転させることがで
きて効率の良い放熱を行なわせることができると
共に、電子素子101等の発熱状態に応じて冷媒
113の蒸発流の発生が制御され、制御装置等を
必要とすることなくフアンプロペラ131の自動
的な回転制御を行なわせることができ、コストア
ツプを押さえながら放熱効率の向上を図ることが
できる。
却効果を上げるためにはフアンプロペラ117を
設け、このフアンプロペラ117の冷却風によつ
て強制冷却を行なうことが考えられる。しかしな
がらこの場合は、フアンプロペラ117を駆動す
る駆動モータ119が必要となる上、電子素子1
01等の発熱温度変化に応じてフアンプロペラ1
17による冷却風を制御するためには、電子素子
101などの発熱温度を検出するセンサ、このセ
ンサに基ずいて駆動モータ119を制御する制御
装置等が必要となり、コストアツプの恐れがあつ
た。このような問題点に対して、本出願人は既に
第5図のような新規の放熱システムを提案してい
る。この第5図は概念的に示したものであり、ヒ
ートパイプ109に軸受121を介して回転自在
に支持されたタービンプロペラ123が、冷媒1
13の蒸発流によつて回転され、このタービンプ
ロペラ123と一体的に回転するインナー磁石1
25の回転により、このインナー磁石125と磁
気カツプリングされているアウター磁石127が
回転する。そして、このアウター磁石127の回
転によりヒートパイプ109の外部に軸受129
を介して回転自在に軸支されたフアンプロペラ1
31を回転するようにしたものである。したがつ
て、駆動モータ等の外部駆動源を必要することな
く、フアンプロペラ131を回転させることがで
きて効率の良い放熱を行なわせることができると
共に、電子素子101等の発熱状態に応じて冷媒
113の蒸発流の発生が制御され、制御装置等を
必要とすることなくフアンプロペラ131の自動
的な回転制御を行なわせることができ、コストア
ツプを押さえながら放熱効率の向上を図ることが
できる。
[発明の目的]
この発明は上記従来の問題点に鑑がみなされ、
本出願人が先に提出した放熱システムを更に発展
させたもので、コストアツプを押さえながらより
一層の放熱効率向上を図る。ことがでかきる放熱
システムの提供を目的とする。
本出願人が先に提出した放熱システムを更に発展
させたもので、コストアツプを押さえながらより
一層の放熱効率向上を図る。ことがでかきる放熱
システムの提供を目的とする。
[発明の概要]
上記目的を達成させるためにこの発明は、発熱
体に取り付けられ蒸発室を区画するコンテナ状の
ヒートパイプと、前記蒸発室内部に収容され前記
発熱体から吸熱して蒸発する冷媒と、前記蒸発室
内部に回転自在に軸支され冷媒の蒸発流によつて
回転されるタービンプロペラと、このタービンプ
ロペラ側に一体的に支持されタービンプロペラと
同心状のインナー磁石と、前記ヒートパイプ外部
に回転自在に軸支され回転によりヒートパイプ冷
却用の風を起すフアンプロペラと、このフアンプ
ロペラ側に一体的に支持されると共に前記インナ
ー磁石の回転方向外周囲に配置されてインナー磁
石に対し磁気的にカツプリングされるアウター磁
石とにより構成した。
体に取り付けられ蒸発室を区画するコンテナ状の
ヒートパイプと、前記蒸発室内部に収容され前記
発熱体から吸熱して蒸発する冷媒と、前記蒸発室
内部に回転自在に軸支され冷媒の蒸発流によつて
回転されるタービンプロペラと、このタービンプ
ロペラ側に一体的に支持されタービンプロペラと
同心状のインナー磁石と、前記ヒートパイプ外部
に回転自在に軸支され回転によりヒートパイプ冷
却用の風を起すフアンプロペラと、このフアンプ
ロペラ側に一体的に支持されると共に前記インナ
ー磁石の回転方向外周囲に配置されてインナー磁
石に対し磁気的にカツプリングされるアウター磁
石とにより構成した。
[実施例]
以下第1図に基ずいてこの発明の一実施例を詳
細に説明する。
細に説明する。
発熱体としての電子素子1を取り付けた回路基
板3は電子機器の主要構成要素であり、回路基板
3上にはコンテナ状のヒートパイプ5がボルト7
によつて固定され、回路基板3上に蒸発室9が区
画形成されている。この蒸発室9内底部には回路
基板3に接触する冷媒11が収容されている。こ
の冷媒11は回路基板3側から吸熱して蒸発する
ように構成されている。
板3は電子機器の主要構成要素であり、回路基板
3上にはコンテナ状のヒートパイプ5がボルト7
によつて固定され、回路基板3上に蒸発室9が区
画形成されている。この蒸発室9内底部には回路
基板3に接触する冷媒11が収容されている。こ
の冷媒11は回路基板3側から吸熱して蒸発する
ように構成されている。
一方、前記蒸発室9内部には回転自在に軸支さ
れ冷媒11の蒸発流によつて回転されるタービン
プロペラ13が設けられている。このタービンプ
ロペラ13は上下方向に軸心を有するインナー翼
軸15の下端に取り付けられている。このインナ
ー翼軸15の軸心部には中空部15aが形成さ
れ、インナー翼軸15の軽量化が図られている。
そして、このインナー翼軸15は第1インナー軸
受17a及び第2インナー軸受17bを介して回
転自在に軸支されている。第1インナー軸受17
aは前記ヒートパイプ5に支持され、第2インナ
ー軸受17bはヒートパイプ5の天部上に取り付
けられた軸受ソケツト19内に支持されている。
これらインナー軸受17a,17bのインナーレ
ース間にはカラー20が介設されている。
れ冷媒11の蒸発流によつて回転されるタービン
プロペラ13が設けられている。このタービンプ
ロペラ13は上下方向に軸心を有するインナー翼
軸15の下端に取り付けられている。このインナ
ー翼軸15の軸心部には中空部15aが形成さ
れ、インナー翼軸15の軽量化が図られている。
そして、このインナー翼軸15は第1インナー軸
受17a及び第2インナー軸受17bを介して回
転自在に軸支されている。第1インナー軸受17
aは前記ヒートパイプ5に支持され、第2インナ
ー軸受17bはヒートパイプ5の天部上に取り付
けられた軸受ソケツト19内に支持されている。
これらインナー軸受17a,17bのインナーレ
ース間にはカラー20が介設されている。
前記インナー翼軸15の頂部にはボルト21に
よりインナー磁石23が固定されている。従つ
て、インナー磁石23はタービンプロペラ13側
に一体的に支持され、タービンプロペラ13と同
心状に構成されている。
よりインナー磁石23が固定されている。従つ
て、インナー磁石23はタービンプロペラ13側
に一体的に支持され、タービンプロペラ13と同
心状に構成されている。
他方前記ヒートパイプ5の外部にはフアンプロ
ペラ25が設けられ、このフアンプロペラ25は
アウター翼軸27に支持されている。このアウタ
ー翼軸27は前記インナー翼軸15に対して同心
状に配置され、軸心部に軽量化のための中空部2
7aを有し、前記軸受ソケツト19の頂部に第1
アウター軸受29a、及び第2アウター軸受29
bを介して回転自在に支持されている。この第1
のアウター軸受29aと第2アウター軸受29b
のインナーレース間にはカラー31が介設され、
第1アウター軸受29aのインナーレース上面は
軸受ソケツト19にボルト33によつて固定され
た抜け止め板35で押えられている。
ペラ25が設けられ、このフアンプロペラ25は
アウター翼軸27に支持されている。このアウタ
ー翼軸27は前記インナー翼軸15に対して同心
状に配置され、軸心部に軽量化のための中空部2
7aを有し、前記軸受ソケツト19の頂部に第1
アウター軸受29a、及び第2アウター軸受29
bを介して回転自在に支持されている。この第1
のアウター軸受29aと第2アウター軸受29b
のインナーレース間にはカラー31が介設され、
第1アウター軸受29aのインナーレース上面は
軸受ソケツト19にボルト33によつて固定され
た抜け止め板35で押えられている。
前記アウター翼軸27の下端部には前記インナ
ー磁石23の回転方向外周囲に至るスカート部2
7bが形成されている。そしてこのスカート部2
7bには軸受ソケツト19外において前記インナ
ー磁石23の回転方向外周囲に配置されたアウタ
ー磁石37が支持されている。従つてアウター磁
石37はフアンプロペラ25に一体的に支持され
ると共に、インナー磁石23の回転方向外周囲に
配置され、インナー磁石23に対して磁気的にカ
ツプリングされる構成となつている。なお電子素
子1は回路基板3に固定されたカバー39によつ
て覆われている。
ー磁石23の回転方向外周囲に至るスカート部2
7bが形成されている。そしてこのスカート部2
7bには軸受ソケツト19外において前記インナ
ー磁石23の回転方向外周囲に配置されたアウタ
ー磁石37が支持されている。従つてアウター磁
石37はフアンプロペラ25に一体的に支持され
ると共に、インナー磁石23の回転方向外周囲に
配置され、インナー磁石23に対して磁気的にカ
ツプリングされる構成となつている。なお電子素
子1は回路基板3に固定されたカバー39によつ
て覆われている。
次に上記一実施例の作用について述べる。
電子素子1が発熱すると回路基板3に接触して
いる冷媒11がこれを吸熱して蒸発する。この冷
媒11の蒸発によつて蒸発室9内に蒸発流が形成
され、タービンプロペラ13が回転される。この
タービンプロペラ13の回転によつてインナー翼
軸15を介し、インナー磁石23がタービンプロ
ペラ13と同心状に回転される。こうしてインナ
ー磁石23が回転すると軸受ソケツト19外でイ
ンナー磁石23に対し磁気的にカツプリングされ
ているアウター磁石37も回転力を受ける。この
アウター磁石37の回転力はアウター翼軸27を
介してフアンプロペラ25に伝達され、フアンプ
ロペラ25が軸心回りに回転される。このフアン
プロペラ25の回転によりヒートパイプ5冷却用
の風が起され、ヒートパイプ5の外壁面が冷却さ
れる。こうしてヒートパイプ5の外壁面が強制冷
却されると、ヒートパイプ5からの放熱が促進さ
れ、前記蒸発室9内の蒸気からヒートパイプ5を
介して外部へ効率よく放熱が行なわれ、電子素子
1の冷却を効果的に行なわせることができる。そ
して、蒸発室9の上側で上記のように放熱された
蒸気流は凝縮液化されて、蒸発室9の底部側へ滴
下される。
いる冷媒11がこれを吸熱して蒸発する。この冷
媒11の蒸発によつて蒸発室9内に蒸発流が形成
され、タービンプロペラ13が回転される。この
タービンプロペラ13の回転によつてインナー翼
軸15を介し、インナー磁石23がタービンプロ
ペラ13と同心状に回転される。こうしてインナ
ー磁石23が回転すると軸受ソケツト19外でイ
ンナー磁石23に対し磁気的にカツプリングされ
ているアウター磁石37も回転力を受ける。この
アウター磁石37の回転力はアウター翼軸27を
介してフアンプロペラ25に伝達され、フアンプ
ロペラ25が軸心回りに回転される。このフアン
プロペラ25の回転によりヒートパイプ5冷却用
の風が起され、ヒートパイプ5の外壁面が冷却さ
れる。こうしてヒートパイプ5の外壁面が強制冷
却されると、ヒートパイプ5からの放熱が促進さ
れ、前記蒸発室9内の蒸気からヒートパイプ5を
介して外部へ効率よく放熱が行なわれ、電子素子
1の冷却を効果的に行なわせることができる。そ
して、蒸発室9の上側で上記のように放熱された
蒸気流は凝縮液化されて、蒸発室9の底部側へ滴
下される。
一方、電子素子1の発熱が高くなるときにはこ
れに応じて冷媒11の蒸発が促進される。従つて
フアンプロペラ25の回転が速くなり、発熱の大
きさに応じてフアンプロペラ25による冷却風が
強くなる。又電子素子1の発熱がそれほど高くな
いときは冷媒11の蒸発も少なくなり、これに応
じてフアンプロペラ25による冷却風が弱くな
る。従つて電子素子1の発熱状体に応じて自動的
に冷却風の調節が行なわれる。電子素子1が局部
的に加熱した場合にも、これに応じて冷媒11が
蒸発し、局部的な加熱の冷却にも支障がない。ま
た、特にこの発明の実施例では、アウター磁石3
7がインナー磁石23の回転方向外周囲に配置さ
れているため、インナー磁石23とアウター磁石
37が引き合う力は、第1インナー軸受17a、
第2インナー軸受17b、及び第1アウター軸受
29a、第2アウター軸受29bに作用すること
はない。従つて第5図のよな先の提案と比較した
場合、先の提案ではインナー磁石125とアウタ
ー磁石127との引き合う力がインナー軸受12
1、アウター軸受129に軸心方向の無理な力と
して作用し、蒸発流によつてタービンプロペラ1
23、及びこれに連動してフアンプロペラ131
を回転させた場合、大きな抵抗となる恐れがあ
り、放熱放率の向上を阻害する恐があつた。これ
に対してこの発明の実施例では上記のように、各
軸受17a,17b,29a,29bに無理な力
が作用することなくタービンプロペラ13、フア
ンプロペラ25の円滑な回転を得ることができ、
放熱効率の飛躍的な向上を図ることができる。
れに応じて冷媒11の蒸発が促進される。従つて
フアンプロペラ25の回転が速くなり、発熱の大
きさに応じてフアンプロペラ25による冷却風が
強くなる。又電子素子1の発熱がそれほど高くな
いときは冷媒11の蒸発も少なくなり、これに応
じてフアンプロペラ25による冷却風が弱くな
る。従つて電子素子1の発熱状体に応じて自動的
に冷却風の調節が行なわれる。電子素子1が局部
的に加熱した場合にも、これに応じて冷媒11が
蒸発し、局部的な加熱の冷却にも支障がない。ま
た、特にこの発明の実施例では、アウター磁石3
7がインナー磁石23の回転方向外周囲に配置さ
れているため、インナー磁石23とアウター磁石
37が引き合う力は、第1インナー軸受17a、
第2インナー軸受17b、及び第1アウター軸受
29a、第2アウター軸受29bに作用すること
はない。従つて第5図のよな先の提案と比較した
場合、先の提案ではインナー磁石125とアウタ
ー磁石127との引き合う力がインナー軸受12
1、アウター軸受129に軸心方向の無理な力と
して作用し、蒸発流によつてタービンプロペラ1
23、及びこれに連動してフアンプロペラ131
を回転させた場合、大きな抵抗となる恐れがあ
り、放熱放率の向上を阻害する恐があつた。これ
に対してこの発明の実施例では上記のように、各
軸受17a,17b,29a,29bに無理な力
が作用することなくタービンプロペラ13、フア
ンプロペラ25の円滑な回転を得ることができ、
放熱効率の飛躍的な向上を図ることができる。
第2図はこの発明の他の実施例を示すもので、
蒸発室9の内部に静翼41を設けたものである。
従つてこの場合は、冷媒11の蒸発流が、静翼4
1によつてタービンプロペラ13が効率よく回転
する方向に整流され、タービンプロペラ13の回
転効率を高めて、より一層の放熱効率向上を図る
ことができる。
蒸発室9の内部に静翼41を設けたものである。
従つてこの場合は、冷媒11の蒸発流が、静翼4
1によつてタービンプロペラ13が効率よく回転
する方向に整流され、タービンプロペラ13の回
転効率を高めて、より一層の放熱効率向上を図る
ことができる。
なおこの発明は上記実施例に限定されるもので
はない。例えばヒートパイプ5の外面には放熱フ
インを設けることも出来る。
はない。例えばヒートパイプ5の外面には放熱フ
インを設けることも出来る。
[発明の効果]
以上より明らかなようにこの発明の構成によれ
ば、従来例と比較して放熱の際の熱抵抗が少なく
効率よく放熱させることができると共に、局部的
な発熱に対しても支障なく放熱することができ
る。しかも外部駆動源を必要とすることなく強制
冷却ができ、且つ制御装置等を必要とすることな
く発熱の程度に応じてフアンプロペラが自動的に
回転制御され、コストアツプを押さえながら放熱
効率の向上を図ることができる。さらに、本出願
人が提出した先の提案に対しては、インナー磁石
とアウター磁石との引き合う力がフアンプロペラ
及びタービンプロペラを軸支する軸受に無理な力
として作用することが少なく、より一層の放熱効
率向上を図ることができる。
ば、従来例と比較して放熱の際の熱抵抗が少なく
効率よく放熱させることができると共に、局部的
な発熱に対しても支障なく放熱することができ
る。しかも外部駆動源を必要とすることなく強制
冷却ができ、且つ制御装置等を必要とすることな
く発熱の程度に応じてフアンプロペラが自動的に
回転制御され、コストアツプを押さえながら放熱
効率の向上を図ることができる。さらに、本出願
人が提出した先の提案に対しては、インナー磁石
とアウター磁石との引き合う力がフアンプロペラ
及びタービンプロペラを軸支する軸受に無理な力
として作用することが少なく、より一層の放熱効
率向上を図ることができる。
第1図はこの発明の一実施例に係る全体断面
図、第2図はこの発明の他の実施例に係る全体断
面図、第3図、4図は従来例に係る全体断面図、
第5図は先の提案に係る全体断面図である。 1……電子素子(発熱体)、3……回路基板
(発熱体)、5……ヒートパイプ、9……蒸発室、
11……冷媒、13……タービンプロペラ、23
……インナー磁石、25……フアンプロペラ、3
7……アウター磁石。
図、第2図はこの発明の他の実施例に係る全体断
面図、第3図、4図は従来例に係る全体断面図、
第5図は先の提案に係る全体断面図である。 1……電子素子(発熱体)、3……回路基板
(発熱体)、5……ヒートパイプ、9……蒸発室、
11……冷媒、13……タービンプロペラ、23
……インナー磁石、25……フアンプロペラ、3
7……アウター磁石。
Claims (1)
- 1 発熱体に取り付けられ蒸発室を区画するコン
テナ状のヒートパイプと、前記蒸発室内部に収容
され前記発熱体から吸熱して蒸発する冷媒と、前
記蒸発室内部に回転自在に軸支され冷媒の蒸発流
によつて回転されるタービンプロペラと、このタ
ービンプロペラ側に一体的に支持されタービンプ
ロペラと同心状のインナー磁石と、ヒートパイプ
外部に回転自在に軸支され回転によりヒートパイ
プ冷却用の風を起すフアンプロペラと、このフア
ンプロペラ側に一体的に支持されると共に前記イ
ンナー磁石の回転方向外周囲に配置されてインナ
ー磁石に対し磁気的にカツプリングされるアウタ
ー磁石とよりなる放熱システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17405984A JPS6153796A (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | 放熱システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17405984A JPS6153796A (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | 放熱システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6153796A JPS6153796A (ja) | 1986-03-17 |
JPH0363838B2 true JPH0363838B2 (ja) | 1991-10-02 |
Family
ID=15971899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17405984A Granted JPS6153796A (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | 放熱システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6153796A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4444848A (en) * | 1982-01-04 | 1984-04-24 | Western Electric Co., Inc. | Adherent metal coatings on rubber-modified epoxy resin surfaces |
JPH0680916B2 (ja) * | 1984-09-11 | 1994-10-12 | 株式会社東芝 | 冷却装置 |
JP2953367B2 (ja) * | 1995-12-29 | 1999-09-27 | 日本電気株式会社 | Lsiの冷却装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS574159A (en) * | 1980-06-09 | 1982-01-09 | Hitachi Ltd | Thyristor |
JPS58225619A (ja) * | 1982-06-24 | 1983-12-27 | Fujikura Ltd | トランスオイルの冷却装置 |
-
1984
- 1984-08-23 JP JP17405984A patent/JPS6153796A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS574159A (en) * | 1980-06-09 | 1982-01-09 | Hitachi Ltd | Thyristor |
JPS58225619A (ja) * | 1982-06-24 | 1983-12-27 | Fujikura Ltd | トランスオイルの冷却装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6153796A (ja) | 1986-03-17 |
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