JPH0357182A - シーズヒータユニット - Google Patents
シーズヒータユニットInfo
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- JPH0357182A JPH0357182A JP1191267A JP19126789A JPH0357182A JP H0357182 A JPH0357182 A JP H0357182A JP 1191267 A JP1191267 A JP 1191267A JP 19126789 A JP19126789 A JP 19126789A JP H0357182 A JPH0357182 A JP H0357182A
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Links
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Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
本発明は温水タンク等の加熱に用いるシーズヒータユニ
ットに関する. (口)従来の技術 この種のシーズヒータユニットとしては特公昭61−2
264号公報に示されている構或がある.これは金属パ
イプの中央部にヒータ線を配置して成るシーズヒータの
両端部をフランジ金具の孔に嵌挿したものである.そし
てかかるシーズヒータユニットは一般に,金属パイプに
はステンレス鋼の一鋼種であるSUS316L(通常の
ステンレス鋼にモリブデンNoを添加して高温強度,耐
粒界腐食に優れるオーステナイト系ステンレス鋼)、フ
ランジ金具には通常の代表的ステンレス鋼である鋼種S
US304を夫々用いて、両者をタングステンイナート
ガス溶接(以下TIG溶接という)により接合している
.(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら上記した従来のシーズヒータの欠点は、そ
の構成材料であるステンレス鋼において、引張応力と腐
食作用の両因子の協同で起こる割れ状の腐食即ち応力腐
食割れが発生することである.ここで引張応力としては
金属パイプの折曲げ或いは溶接による残留応力があり、
また腐食作用としては加熱すべき水に含まれている塩化
物が原因となっている.そこで、通常のステンレス鋼に
換えて耐応力腐食割れに強い高合金ステンレス鋼などを
用いて構成することも考えられるが,この場合にはこの
種ステンレス鋼が高価格なので,廉価に提供できないと
いう欠点を持つ. 本発明は上記点に鑑みて成されたもので、耐応力腐食割
れに強く、その上コスト的に高くならず従来品と同等程
度の価格とすることのできるシーズヒータユニットを提
供することを目的とする。
ットに関する. (口)従来の技術 この種のシーズヒータユニットとしては特公昭61−2
264号公報に示されている構或がある.これは金属パ
イプの中央部にヒータ線を配置して成るシーズヒータの
両端部をフランジ金具の孔に嵌挿したものである.そし
てかかるシーズヒータユニットは一般に,金属パイプに
はステンレス鋼の一鋼種であるSUS316L(通常の
ステンレス鋼にモリブデンNoを添加して高温強度,耐
粒界腐食に優れるオーステナイト系ステンレス鋼)、フ
ランジ金具には通常の代表的ステンレス鋼である鋼種S
US304を夫々用いて、両者をタングステンイナート
ガス溶接(以下TIG溶接という)により接合している
.(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら上記した従来のシーズヒータの欠点は、そ
の構成材料であるステンレス鋼において、引張応力と腐
食作用の両因子の協同で起こる割れ状の腐食即ち応力腐
食割れが発生することである.ここで引張応力としては
金属パイプの折曲げ或いは溶接による残留応力があり、
また腐食作用としては加熱すべき水に含まれている塩化
物が原因となっている.そこで、通常のステンレス鋼に
換えて耐応力腐食割れに強い高合金ステンレス鋼などを
用いて構成することも考えられるが,この場合にはこの
種ステンレス鋼が高価格なので,廉価に提供できないと
いう欠点を持つ. 本発明は上記点に鑑みて成されたもので、耐応力腐食割
れに強く、その上コスト的に高くならず従来品と同等程
度の価格とすることのできるシーズヒータユニットを提
供することを目的とする。
(二)課題を解決するための手段
本発明に係るシーズヒータユニットはヒータ線を挿入す
る金属パイプを折曲して両端をフランジまたはボルトに
介挿して成るシーズヒータユニットにおいて、前記金属
パイプにSi,No,Cu,N,B等を添加した低Mn
, Ni−Cr系ステンレス鋼を使用し、前記フランジ
またはボルトに通常のステンレス鋼を使用し、前記金属
パイプと前記フランジまたはボルトを溶接したものであ
る. (ホ)作 用 ?属パイプには,通常の代表的なオーステナイトステン
レス鋼である鋼種SUS304をベースに、各種成分元
素、すなわちC,Si,Mn,Cr,Ni,Cu,No
,Nおよびロを必須或分として添加した低Mn. Ni
−Cr系ステンレス#l(これは#食性を向上させるた
めにSUS304をベースに成分元素を調整したステン
レス鋼.以下.yImの意味をもっlIlodulat
eのmをとってSUS−Mとする.)を使用する。ここ
で各種添加成分の添加量は、耐応力腐食割れ性,および
耐孔食性を向上させ、かつフランジ金具等と良好の溶接
性,加工性を保ち、更に多量添加による価格高とならな
い等の兼ね合いで最っとも適切であると認め得る量とし
ている. 即ち、Cは0.06wt(重量〉%を超えると、Cr炭
化物生成量が増大し耐食性を害するため、0.06wt
%以下にする.Siは比較的マイルドな塩化物1境では
耐応力腐食割れ性を改善する効果は小さいが,比較的過
酷(例えば42%MgCI■溶液中)な塩化物環境では
耐応力腐食割れを大幅に改善する。また耐孔食性改善効
果が大きい。しかし., 4.0i+t%を超える添加
は熱間加工性と溶接性を低下させるため,1.0〜4.
0%+1%程度の添加が好ましい.Mnはその含有量の
低減により,耐応力腐食割れ性と耐孔食性が著しく向上
するため0.3wt%以下とする. Crはステンレス鋼の耐食性に有効元素であり、Stl
S304をベースとしているので18vt%以上必要と
なる.しかし23wt%を超えると高価格となり、本発
明の目的に反するため18〜23wt%とする.Niは
オーステナイト相を維持できる8〜18vt%とするこ
が好ましい. 18wt%を超えるときは高価格となる
. Cuは,Cド濃度、温度が低下するほど耐応力腐食割れ
抑制効果が顕著になることが知られており,一般に耐応
力腐食割れ性に有効とされている.しかし多量の添加は
熱間加工性を低下させるため,1.0〜3.Ovt%に
調整する. Noは、その適量の添加により耐応力腐食割れ性と耐孔
食性を著しく向上させるため、0.3〜0.7wt%に
調整する.この範囲以外であると、逆に耐応力腐食割れ
性に有害になったり、また多量の添加は高価となる. Nは,耐孔食性を向上させるが、一方,耐応力腐食割れ
性を害する元素でもあるので0.05t+t%以下にす
る. Bは、SOS−Hニ不可欠の元素であり、0.001〜
0.005vt%含有させることにより熱間加工性を改
善する. SUS−Mtt低Mnであるため, MnS
の生或量が少なく、そのため熱間で粒界に析出すると考
えられるFeSの生威量が多くなり熱間加工性が低下す
る.これを改善するためと耐孔食性に有害とならないよ
うに前記範囲に調整する.なお、残部はFeであり、S
OS−1上記した化学威分以外にP,S,At等の不可
避的不純物を含有していてもよい.以上のような元素成
分の添加配分比とすることにより従来品より耐応力腐食
割れ性等に優れ,しかも従来品と同等程度の価格の金属
バイブとなる。
る金属パイプを折曲して両端をフランジまたはボルトに
介挿して成るシーズヒータユニットにおいて、前記金属
パイプにSi,No,Cu,N,B等を添加した低Mn
, Ni−Cr系ステンレス鋼を使用し、前記フランジ
またはボルトに通常のステンレス鋼を使用し、前記金属
パイプと前記フランジまたはボルトを溶接したものであ
る. (ホ)作 用 ?属パイプには,通常の代表的なオーステナイトステン
レス鋼である鋼種SUS304をベースに、各種成分元
素、すなわちC,Si,Mn,Cr,Ni,Cu,No
,Nおよびロを必須或分として添加した低Mn. Ni
−Cr系ステンレス#l(これは#食性を向上させるた
めにSUS304をベースに成分元素を調整したステン
レス鋼.以下.yImの意味をもっlIlodulat
eのmをとってSUS−Mとする.)を使用する。ここ
で各種添加成分の添加量は、耐応力腐食割れ性,および
耐孔食性を向上させ、かつフランジ金具等と良好の溶接
性,加工性を保ち、更に多量添加による価格高とならな
い等の兼ね合いで最っとも適切であると認め得る量とし
ている. 即ち、Cは0.06wt(重量〉%を超えると、Cr炭
化物生成量が増大し耐食性を害するため、0.06wt
%以下にする.Siは比較的マイルドな塩化物1境では
耐応力腐食割れ性を改善する効果は小さいが,比較的過
酷(例えば42%MgCI■溶液中)な塩化物環境では
耐応力腐食割れを大幅に改善する。また耐孔食性改善効
果が大きい。しかし., 4.0i+t%を超える添加
は熱間加工性と溶接性を低下させるため,1.0〜4.
0%+1%程度の添加が好ましい.Mnはその含有量の
低減により,耐応力腐食割れ性と耐孔食性が著しく向上
するため0.3wt%以下とする. Crはステンレス鋼の耐食性に有効元素であり、Stl
S304をベースとしているので18vt%以上必要と
なる.しかし23wt%を超えると高価格となり、本発
明の目的に反するため18〜23wt%とする.Niは
オーステナイト相を維持できる8〜18vt%とするこ
が好ましい. 18wt%を超えるときは高価格となる
. Cuは,Cド濃度、温度が低下するほど耐応力腐食割れ
抑制効果が顕著になることが知られており,一般に耐応
力腐食割れ性に有効とされている.しかし多量の添加は
熱間加工性を低下させるため,1.0〜3.Ovt%に
調整する. Noは、その適量の添加により耐応力腐食割れ性と耐孔
食性を著しく向上させるため、0.3〜0.7wt%に
調整する.この範囲以外であると、逆に耐応力腐食割れ
性に有害になったり、また多量の添加は高価となる. Nは,耐孔食性を向上させるが、一方,耐応力腐食割れ
性を害する元素でもあるので0.05t+t%以下にす
る. Bは、SOS−Hニ不可欠の元素であり、0.001〜
0.005vt%含有させることにより熱間加工性を改
善する. SUS−Mtt低Mnであるため, MnS
の生或量が少なく、そのため熱間で粒界に析出すると考
えられるFeSの生威量が多くなり熱間加工性が低下す
る.これを改善するためと耐孔食性に有害とならないよ
うに前記範囲に調整する.なお、残部はFeであり、S
OS−1上記した化学威分以外にP,S,At等の不可
避的不純物を含有していてもよい.以上のような元素成
分の添加配分比とすることにより従来品より耐応力腐食
割れ性等に優れ,しかも従来品と同等程度の価格の金属
バイブとなる。
一方,この金属パイプを結合固定させるフランジまたは
ボルトには通常の代表的なオーステナイトステンレス鋼
(鋼種SUS304)や二相ステンレス鋼を使用する。
ボルトには通常の代表的なオーステナイトステンレス鋼
(鋼種SUS304)や二相ステンレス鋼を使用する。
ここでオーステナイトステンレス鋼を用いるのは飲料水
に触れることから優れた耐食性を必要とするため、ある
いは溶接性、加工性が良いためである.また、二相ステ
ンレス鋼を用いるのは,前記耐食性、溶接性、加工性ば
かりでなく,耐応力腐食割れ性にも非常に優れているた
めである.こうして、フランジまたはボルトには,金属
パイプに用いた低Mn, Ni−Cr系ステンレス鋼ほ
どの高耐食性は備わっていないが、十分な耐食性、良好
な溶接性を有し,かつ価格的に安いステンレス鋼を用い
て、シーズヒータユニットを構成し,全体のコストを抑
える. そして、金属パイプをフランジまたはボルトの取付孔に
介挿し,例えばTIG溶接により溶着固定させる.この
溶接により、両材料は溶着し、金属パイプはフランジま
たはボルトにしっかりとすき間なく接合固定される.溶
接後、応力除去の焼鈍(900〜1200℃、1時間以
内)をする.また金属パイプの表面は酸洗あるいは電解
研磨により処理し、耐食性を向上させる。
に触れることから優れた耐食性を必要とするため、ある
いは溶接性、加工性が良いためである.また、二相ステ
ンレス鋼を用いるのは,前記耐食性、溶接性、加工性ば
かりでなく,耐応力腐食割れ性にも非常に優れているた
めである.こうして、フランジまたはボルトには,金属
パイプに用いた低Mn, Ni−Cr系ステンレス鋼ほ
どの高耐食性は備わっていないが、十分な耐食性、良好
な溶接性を有し,かつ価格的に安いステンレス鋼を用い
て、シーズヒータユニットを構成し,全体のコストを抑
える. そして、金属パイプをフランジまたはボルトの取付孔に
介挿し,例えばTIG溶接により溶着固定させる.この
溶接により、両材料は溶着し、金属パイプはフランジま
たはボルトにしっかりとすき間なく接合固定される.溶
接後、応力除去の焼鈍(900〜1200℃、1時間以
内)をする.また金属パイプの表面は酸洗あるいは電解
研磨により処理し、耐食性を向上させる。
(へ)実施例
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は,シーズヒータユニットの構成を示しており,
金属バイプ2にヒータ線1を挿入し、金属パイプ2をU
字形に折曲して両端をフランジ3の孔4に介挿している
.このようなシーズヒータユニットは温水タンクに挿入
されてフランジ3で固定されるもので,フランジ3には
更に給水用バイプ5を設けている.第2図は第1図と同
様のシーズヒータユニットであるが、フランジ3の代り
にボルト3の孔4に金属パイプ2が介挿してある.これ
は温水タンク上部から挿入されるものである. ここでこれらの金属パイプ2には、SL,No,Cu,
N,B等を添加した低Mn. Ni−Cr系ステンレス
鋼を使用する.この低Mn. Ni−Cr系ステンレス
鋼の詳しい成分元素の種類および組成比は第3図に示す
とおりである.すなわち、Cは0.06wt(重量)%
以下,Siは1.0〜4.Owt%. Mnは0,3w
t%以下、Pは0.045wt%以下、Sは0.O05
vt%以下、Crは18〜23wt%.Niは8〜18
wt%、Cuは1.0−3.Ovt%. M。は0.3
〜0.7vt%、Nは0.05wt%以下、Bは0.0
01−0.O05wt%という次第である.そして,残
部がFaとなっている.なお、このような配分比とする
こと,および各元素の添加による効能に関しては、前記
作用の項で述べたので,割愛するが、いずれにしても、
このような或分組成から或るこの鋼種(低Mn, Ni
−Cr系ステンレス鋼)は耐応力腐食割れ性と耐孔食性
に優れたものとなっている. 而して,この低Mn. Ni−Cr系ステンレス鋼(S
OS−M)を用いて金属バイプ2を形成する.そして金
属バイブ2をU形状に折曲する前に焼鈍(900〜12
00℃、1時間以内)を行う.ここで焼鈍するのは素材
をパイプ状に加工するまでの過程でパイプ内に残った応
力の除去と耐食性向上のための溶体化処理を意味してい
る.フランジまたはボルト3にSUS304を用いるの
は、シーズヒータユニットの価格を従来と同等とするた
めと,飲料用水に触れることから優れた耐食性を必要と
するため及び金属パイブ2とのTIG溶接性に適するた
めである。TIG溶接後の?鈍は応力除去することによ
り耐応力腐食割れ性を向上させる.この焼鈍の条件は9
00〜1200℃で1時間以内で行う. ところで,この本発明にかかる錆種SOS−Mは、錆種
SUS304をベースに,耐蝕性、加工性、あるいは溶
接性等を向上するに好適と考え得る各種の元素を添加調
整して構威されるが,その添加量を第3図に示す如き組
成比とすることが最適であることの根拠の一例を第4図
と第5図のデータを用いて詳述する. 先ず第4図は、沸m32.5%NgCl■中においてS
US304を基本鋼としてMo , Mn含有量を変化
させた鋼の応力腐食割れ発生時間を示している.このデ
ータ図からNoは約0.5%添加のとき最も耐応力腐食
割れ性に有効となるが,1%添加では有害となるという
ことが判る.またMnは添加量の増加と共に耐応力腐食
割れ性に有害となるということが判る.したがって第3
図の範囲にNo,Knの含有量を調整するのが好ましい
. 第5図は、6%FeC13+1/20N}ICI中にお
いてSUS304を基本鋼としてSi含有量を変化させ
た鋼のTIG溶接部の腐食度を示している.このデータ
図からSi含有量が増加すると腐食度が低下するという
ことが判る.したがって、SiはTIG溶接部の耐孔食
性を改善するのに有効な元素である。
金属バイプ2にヒータ線1を挿入し、金属パイプ2をU
字形に折曲して両端をフランジ3の孔4に介挿している
.このようなシーズヒータユニットは温水タンクに挿入
されてフランジ3で固定されるもので,フランジ3には
更に給水用バイプ5を設けている.第2図は第1図と同
様のシーズヒータユニットであるが、フランジ3の代り
にボルト3の孔4に金属パイプ2が介挿してある.これ
は温水タンク上部から挿入されるものである. ここでこれらの金属パイプ2には、SL,No,Cu,
N,B等を添加した低Mn. Ni−Cr系ステンレス
鋼を使用する.この低Mn. Ni−Cr系ステンレス
鋼の詳しい成分元素の種類および組成比は第3図に示す
とおりである.すなわち、Cは0.06wt(重量)%
以下,Siは1.0〜4.Owt%. Mnは0,3w
t%以下、Pは0.045wt%以下、Sは0.O05
vt%以下、Crは18〜23wt%.Niは8〜18
wt%、Cuは1.0−3.Ovt%. M。は0.3
〜0.7vt%、Nは0.05wt%以下、Bは0.0
01−0.O05wt%という次第である.そして,残
部がFaとなっている.なお、このような配分比とする
こと,および各元素の添加による効能に関しては、前記
作用の項で述べたので,割愛するが、いずれにしても、
このような或分組成から或るこの鋼種(低Mn, Ni
−Cr系ステンレス鋼)は耐応力腐食割れ性と耐孔食性
に優れたものとなっている. 而して,この低Mn. Ni−Cr系ステンレス鋼(S
OS−M)を用いて金属バイプ2を形成する.そして金
属バイブ2をU形状に折曲する前に焼鈍(900〜12
00℃、1時間以内)を行う.ここで焼鈍するのは素材
をパイプ状に加工するまでの過程でパイプ内に残った応
力の除去と耐食性向上のための溶体化処理を意味してい
る.フランジまたはボルト3にSUS304を用いるの
は、シーズヒータユニットの価格を従来と同等とするた
めと,飲料用水に触れることから優れた耐食性を必要と
するため及び金属パイブ2とのTIG溶接性に適するた
めである。TIG溶接後の?鈍は応力除去することによ
り耐応力腐食割れ性を向上させる.この焼鈍の条件は9
00〜1200℃で1時間以内で行う. ところで,この本発明にかかる錆種SOS−Mは、錆種
SUS304をベースに,耐蝕性、加工性、あるいは溶
接性等を向上するに好適と考え得る各種の元素を添加調
整して構威されるが,その添加量を第3図に示す如き組
成比とすることが最適であることの根拠の一例を第4図
と第5図のデータを用いて詳述する. 先ず第4図は、沸m32.5%NgCl■中においてS
US304を基本鋼としてMo , Mn含有量を変化
させた鋼の応力腐食割れ発生時間を示している.このデ
ータ図からNoは約0.5%添加のとき最も耐応力腐食
割れ性に有効となるが,1%添加では有害となるという
ことが判る.またMnは添加量の増加と共に耐応力腐食
割れ性に有害となるということが判る.したがって第3
図の範囲にNo,Knの含有量を調整するのが好ましい
. 第5図は、6%FeC13+1/20N}ICI中にお
いてSUS304を基本鋼としてSi含有量を変化させ
た鋼のTIG溶接部の腐食度を示している.このデータ
図からSi含有量が増加すると腐食度が低下するという
ことが判る.したがって、SiはTIG溶接部の耐孔食
性を改善するのに有効な元素である。
これら2つのデータは,第3図の化学成分を決定するた
めの一例にすぎない.しかし,これらと同様の耐応力腐
食割れ性、耐孔食性、耐すきま腐食性のデータを各元素
について調査し,最高と考えられる化学成分が第3図の
ものである。
めの一例にすぎない.しかし,これらと同様の耐応力腐
食割れ性、耐孔食性、耐すきま腐食性のデータを各元素
について調査し,最高と考えられる化学成分が第3図の
ものである。
次にこのような第3図に示す化学組成をもつ鋼種SOS
−Mが従来の他鋼種に比較して、耐応力腐食割れ性、お
よび耐孔食性において優れている実験データを第6図,
第7図に各々示す。すなわち第6図は沸m42%MgC
l,中において各鋼種の応力腐食割れ発生時間を示して
いる. SOS−M以外はすべて市販材で、SUS30
4CuはCuを約2.0%単独添加してある. SUS
316は40分後に割れ始め200分後になるとかなり
ひどい割れを示すようになった.SUS304Cuは1
00分後に割れ始めるとその後の進行が早<,200分
後になるとSUS316と同程度の割れとなった. S
[IS304は割れ発生時間と割れ進行状態両方からみ
て、SIJS316とSUS304Cuより良好な鋼種
と考えられる。一方、SOS−M4;!これらと比べも
のにならないほど耐応力腐食割れ性に優れている(約1
5〜35倍)。この結果は第3図のような組成調整の重
要性を示唆している. 第7図は,30℃および80℃の3%NaCl溶液中で
の各鋼種の孔食電位V′。1o.,を示している, S
OS−M以外はすべて市販材で第6図と同じ材料である
。なおSUS444は応力腐食割れを生じないフエライ
ト系ステンレス鋼として市場実績のある鋼種である。
−Mが従来の他鋼種に比較して、耐応力腐食割れ性、お
よび耐孔食性において優れている実験データを第6図,
第7図に各々示す。すなわち第6図は沸m42%MgC
l,中において各鋼種の応力腐食割れ発生時間を示して
いる. SOS−M以外はすべて市販材で、SUS30
4CuはCuを約2.0%単独添加してある. SUS
316は40分後に割れ始め200分後になるとかなり
ひどい割れを示すようになった.SUS304Cuは1
00分後に割れ始めるとその後の進行が早<,200分
後になるとSUS316と同程度の割れとなった. S
[IS304は割れ発生時間と割れ進行状態両方からみ
て、SIJS316とSUS304Cuより良好な鋼種
と考えられる。一方、SOS−M4;!これらと比べも
のにならないほど耐応力腐食割れ性に優れている(約1
5〜35倍)。この結果は第3図のような組成調整の重
要性を示唆している. 第7図は,30℃および80℃の3%NaCl溶液中で
の各鋼種の孔食電位V′。1o.,を示している, S
OS−M以外はすべて市販材で第6図と同じ材料である
。なおSUS444は応力腐食割れを生じないフエライ
ト系ステンレス鋼として市場実績のある鋼種である。
S(Is−M(71V’ 。、ooは30℃およびgo
’c画方の場合において他鋼種より責となっており、こ
の傾向は30℃の場合において顕著である.したがって
SOS−Mは抜群に優れた耐孔食性を有している. このように高耐食性を有するSUS−Mを金属パイプ2
に使用するわけであるが,さらにSOS−Mをフランジ
またはボルト3に使用することも考えられる.しかし、
SUS−MはSUS304より高価でSUS316と同
等の価格であり、SUS304と同等の溶接性を有する
ことから,フランジまたはボルト3の材質にSUS30
4を使用した方が、従来のシーズヒータユニットと同等
の価格で,従来のシーズヒータユニットより高耐食性の
シーズヒータユニットを提供できる.(ト)発明の効果 以上のように本発明によれば、金属パイプ部において、
耐応力腐食割れ性と耐孔食性に優れたヒータユニットが
提供される.また価格は高耐食性を有している割には従
来と同等価格で市況に供給できる等の効果を奏する.
’c画方の場合において他鋼種より責となっており、こ
の傾向は30℃の場合において顕著である.したがって
SOS−Mは抜群に優れた耐孔食性を有している. このように高耐食性を有するSUS−Mを金属パイプ2
に使用するわけであるが,さらにSOS−Mをフランジ
またはボルト3に使用することも考えられる.しかし、
SUS−MはSUS304より高価でSUS316と同
等の価格であり、SUS304と同等の溶接性を有する
ことから,フランジまたはボルト3の材質にSUS30
4を使用した方が、従来のシーズヒータユニットと同等
の価格で,従来のシーズヒータユニットより高耐食性の
シーズヒータユニットを提供できる.(ト)発明の効果 以上のように本発明によれば、金属パイプ部において、
耐応力腐食割れ性と耐孔食性に優れたヒータユニットが
提供される.また価格は高耐食性を有している割には従
来と同等価格で市況に供給できる等の効果を奏する.
第1.2図は温水タンク等に用いられるシーズヒータユ
ニットの一例を示す図にして,第1図は温水タンク内に
挿入されてフランジに金属パイプが固定されるタイプの
シーズヒータユニットの構戒図,第2図は温水タンクの
上部から挿入されて、フランジに換わるボルトにて金属
パイプが固定されるタイプのシーズヒータユニットの構
成図,第3図は金属パイプに用いるステンレス鋼(SU
S−M)におけるFe以外の含有戒分を示す図、第4図
は沸騰32.5%MgCl,中においてSUS304を
基本鋼としてNo,Mn含有量を変化させた鋼の応力腐
食割れ発生時間を示した図、第5図は6%FeCl,+
1/20NHCl中においてSUS304を基本鋼とし
てSi含有量を変化させた鋼のTIG溶接部の腐食度を
示した図,第6図は沸a42%sgcl,中においてs
us−sと市販のSIIS304Cu,SUS304,
SUS316の応力腐食割れ発生時間を示した図、第7
図は30℃および80℃の3%NaCl溶液中におイテ
S[IS−Mと市販のSUS304Cu,SUS304
,SUS316,SUS444の孔食電位V′。、.を
示した図である.1・・・ヒータ線、2・・・金属パイ
プ、3・・・フランジまたはボルト. 第 1 図 第 2 図 第 3 図 第 4 図 Mo,Mn (wt%】 第 5 図 St (wt%】 第 6 図 {岡 婢
ニットの一例を示す図にして,第1図は温水タンク内に
挿入されてフランジに金属パイプが固定されるタイプの
シーズヒータユニットの構戒図,第2図は温水タンクの
上部から挿入されて、フランジに換わるボルトにて金属
パイプが固定されるタイプのシーズヒータユニットの構
成図,第3図は金属パイプに用いるステンレス鋼(SU
S−M)におけるFe以外の含有戒分を示す図、第4図
は沸騰32.5%MgCl,中においてSUS304を
基本鋼としてNo,Mn含有量を変化させた鋼の応力腐
食割れ発生時間を示した図、第5図は6%FeCl,+
1/20NHCl中においてSUS304を基本鋼とし
てSi含有量を変化させた鋼のTIG溶接部の腐食度を
示した図,第6図は沸a42%sgcl,中においてs
us−sと市販のSIIS304Cu,SUS304,
SUS316の応力腐食割れ発生時間を示した図、第7
図は30℃および80℃の3%NaCl溶液中におイテ
S[IS−Mと市販のSUS304Cu,SUS304
,SUS316,SUS444の孔食電位V′。、.を
示した図である.1・・・ヒータ線、2・・・金属パイ
プ、3・・・フランジまたはボルト. 第 1 図 第 2 図 第 3 図 第 4 図 Mo,Mn (wt%】 第 5 図 St (wt%】 第 6 図 {岡 婢
Claims (1)
- ヒータ線を挿入する金属パイプを折曲して両端をフラン
ジまたはボルトに介挿して成るシーズヒータユニットに
おいて、前記金属パイプに、Cを0.06重量%以下、
Siを1.0〜4.0重量%、Mnを0.3重量%以下
、Pを0.045重量%以下、Sを0.005重量%以
下、Crを18〜23重量%、Niを8〜18重量%、
Cuを1.0〜3.0重量%、Moを0.3〜0.7重
量%、Nを0.05重量%以下、Bを0.001〜0.
005重量%含有し、残部Feよりなる低Mn、Ni−
Cr系ステンレス鋼を使用し、前記フランジまたはボル
トに通常のステンレス鋼を使用し、前記金属パイプと前
記フランジまたはボルトを溶接することを特徴とするシ
ーズヒータユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1191267A JPH0357182A (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | シーズヒータユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1191267A JPH0357182A (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | シーズヒータユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0357182A true JPH0357182A (ja) | 1991-03-12 |
Family
ID=16271702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1191267A Pending JPH0357182A (ja) | 1989-07-26 | 1989-07-26 | シーズヒータユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0357182A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009540110A (ja) * | 2006-04-21 | 2009-11-19 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | 高強度合金 |
JP2013527882A (ja) * | 2010-04-08 | 2013-07-04 | エレクトリシテ・ドゥ・フランス | 原子炉の一次冷却システムの加圧器のためのヒータ・チューブの処理 |
JP2014517465A (ja) * | 2011-05-18 | 2014-07-17 | コミサリア ア レネルジィ アトミーク エ オ ゼネ ルジイ アルテアナティーフ | 液体を電気加熱するための装置およびその製造方法 |
JP2019178628A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ジェットファン |
Citations (5)
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JPS4837321Y1 (ja) * | 1968-10-26 | 1973-11-07 | ||
JPS561486A (en) * | 1979-06-20 | 1981-01-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Sheathed heater unit |
JPS5968192A (ja) * | 1982-10-08 | 1984-04-18 | 石原ヒ−タ−製造株式会社 | フランジ型シ−ズヒ−タおよびその製造方法 |
JPS6160868A (ja) * | 1984-08-28 | 1986-03-28 | Nippon Stainless Steel Co Ltd | 発熱被覆管用鋼 |
JPS6421038A (en) * | 1987-07-15 | 1989-01-24 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | Austenitic stainless steel having superior hot workability and high corrosion resistance and manufacture thereof |
-
1989
- 1989-07-26 JP JP1191267A patent/JPH0357182A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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