JPH0355828Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0355828Y2 JPH0355828Y2 JP1985165142U JP16514285U JPH0355828Y2 JP H0355828 Y2 JPH0355828 Y2 JP H0355828Y2 JP 1985165142 U JP1985165142 U JP 1985165142U JP 16514285 U JP16514285 U JP 16514285U JP H0355828 Y2 JPH0355828 Y2 JP H0355828Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- pressure
- crank chamber
- swash plate
- refrigerant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、自動車用冷房サイクルに使用される
コンプレツサの制御装置に係り、特に、圧縮室内
容積を変化させることが可能な容量可変斜板式コ
ンプレツサの制御装置の改良に関する。
コンプレツサの制御装置に係り、特に、圧縮室内
容積を変化させることが可能な容量可変斜板式コ
ンプレツサの制御装置の改良に関する。
(従来の技術)
第6図に示すように、一般の自動車用空気調和
装置に使用される冷房サイクル1は、エンジン
(図示せず)によりベルト及びプーリ2及びマグ
ネツトクラツチ2aを介して駆動されるコンプレ
ツサ3と、当該コンプレツサ3で断熱圧縮して高
温高圧となつたガス状冷媒を外部の空気と熱交換
して低温高圧の液状冷媒とするコンデンサ4と、
この液状冷媒を一時貯留して冷媒中の水分や塵埃
を取り除くリキツドタンク5と、この液状冷媒を
絞り膨張して低圧霧状の冷媒とする膨張弁6と、
この低圧霧状の冷媒を気化させて車室内へ吹き出
す空気を冷却するエバポレータ7とで構成されて
いる。
装置に使用される冷房サイクル1は、エンジン
(図示せず)によりベルト及びプーリ2及びマグ
ネツトクラツチ2aを介して駆動されるコンプレ
ツサ3と、当該コンプレツサ3で断熱圧縮して高
温高圧となつたガス状冷媒を外部の空気と熱交換
して低温高圧の液状冷媒とするコンデンサ4と、
この液状冷媒を一時貯留して冷媒中の水分や塵埃
を取り除くリキツドタンク5と、この液状冷媒を
絞り膨張して低圧霧状の冷媒とする膨張弁6と、
この低圧霧状の冷媒を気化させて車室内へ吹き出
す空気を冷却するエバポレータ7とで構成されて
いる。
そして、前記コンプレツサ3を制御する装置が
第7図に示されており、以下のように構成されて
いる。
第7図に示されており、以下のように構成されて
いる。
この回路を作動させるバツテリBには、当該回
路を保護するヒユーズFを介して、リレー51の
コイル52、接点53及び前記コンプレツサ3を
作動させるスイツチ50が接続されている。そし
て、前記スイツチ50には、リレー56のコイル
57が、前記エバポレータ7の異常温度を検出す
る異常検出装置55を介して接続されている。さ
らに、前記接点53には、エンジンのアイドリン
グ回転数を上昇させるFICD60に接続されたリレ
ー56の接点58及び前記マグネツトクラツチ2
aに接続されたリレー56の接点59が接続さ
れ、前記コイル52には、車両の急加速及び登板
時に動作する加速カツトスイツチ54が接続され
ている。
路を保護するヒユーズFを介して、リレー51の
コイル52、接点53及び前記コンプレツサ3を
作動させるスイツチ50が接続されている。そし
て、前記スイツチ50には、リレー56のコイル
57が、前記エバポレータ7の異常温度を検出す
る異常検出装置55を介して接続されている。さ
らに、前記接点53には、エンジンのアイドリン
グ回転数を上昇させるFICD60に接続されたリレ
ー56の接点58及び前記マグネツトクラツチ2
aに接続されたリレー56の接点59が接続さ
れ、前記コイル52には、車両の急加速及び登板
時に動作する加速カツトスイツチ54が接続され
ている。
このように構成された回路は、前記スイツチ5
0がONであり、前記異常検出装置55及び前記
加速カツトスイツチ54が共に働いていない時に
前記FICD60と前記マグネツトクラツチ2aが動
作するようになつている。
0がONであり、前記異常検出装置55及び前記
加速カツトスイツチ54が共に働いていない時に
前記FICD60と前記マグネツトクラツチ2aが動
作するようになつている。
一方、このような冷房サイクル1に使用される
コンプレツサ3としては、最近では、特開昭58−
158382号公報に示される構造の斜板式コンプレツ
サが提案されている。この斜板式コンプレツサで
は、シリンダにおける圧縮室内容積をコンプレツ
サの吸込圧に応じて変化せしめて、コンプレツサ
の吐出量を変化させ、結果としてコンプレツサの
吸込圧が一定になるようにしている。
コンプレツサ3としては、最近では、特開昭58−
158382号公報に示される構造の斜板式コンプレツ
サが提案されている。この斜板式コンプレツサで
は、シリンダにおける圧縮室内容積をコンプレツ
サの吸込圧に応じて変化せしめて、コンプレツサ
の吐出量を変化させ、結果としてコンプレツサの
吸込圧が一定になるようにしている。
第6図に示すコンプレツサ3の吸込圧が一定に
なると、ある程度エバポレータ7の出口における
冷媒圧力(すなわち、エバポレータ7における冷
媒の蒸発圧力)が一定になる。このため、熱負荷
が小さくなつた場合、例えば外気温度が低くなつ
ているエバポレータ7で除湿をしたいというよう
な場合に、エバポレータ7の出口におけるスーパ
ーヒート量を一定しようとする膨張弁6が低い冷
房性能にするため冷媒を絞り過ぎてエバポレータ
7における冷媒の蒸発圧力を低下させ、エバポレ
ータ7に凝縮水を凍結させてしまういわゆる低負
荷時のエバポレータ凍結を避けることができるの
で都合が良い。
なると、ある程度エバポレータ7の出口における
冷媒圧力(すなわち、エバポレータ7における冷
媒の蒸発圧力)が一定になる。このため、熱負荷
が小さくなつた場合、例えば外気温度が低くなつ
ているエバポレータ7で除湿をしたいというよう
な場合に、エバポレータ7の出口におけるスーパ
ーヒート量を一定しようとする膨張弁6が低い冷
房性能にするため冷媒を絞り過ぎてエバポレータ
7における冷媒の蒸発圧力を低下させ、エバポレ
ータ7に凝縮水を凍結させてしまういわゆる低負
荷時のエバポレータ凍結を避けることができるの
で都合が良い。
このように、シリンダにおける圧縮室内容積を
コンプレツサの吸込圧に応じて変化させ、結果と
して吸込圧を一定になるようにしてある斜板式コ
ンプレツサの構造を第8〜9図に示す。
コンプレツサの吸込圧に応じて変化させ、結果と
して吸込圧を一定になるようにしてある斜板式コ
ンプレツサの構造を第8〜9図に示す。
図示するように、この容量可変斜板式コンプレ
ツサ3は、エンジンによりベルト、プーリ2、及
びマグネツトクラツチ2aを介して回転駆動され
る駆動軸11を有する。この駆動軸11には、駆
動棒11aが軸11と直角方向に固着され、クラ
ンク室12内で駆動軸11と共に回転するように
なつている。この駆動棒11aにはピン11bを
支点として駆動斜板13が駆動軸11に対して傾
斜して連結され、駆動軸11の回転力がピンbを
介して駆動斜板13に伝達するようになつてい
る。この駆動斜板13には、スラスト軸受14及
びラジアル軸受部15を介して、回転しないウオ
ブル板16が摺動自在に連結してある。ラジアル
軸受部15はウオブル板16の内周側に形成さ
れ、そのスラスト方向移動がスラストワツシヤ2
0及びスナツプリング21により制限されてい
る。
ツサ3は、エンジンによりベルト、プーリ2、及
びマグネツトクラツチ2aを介して回転駆動され
る駆動軸11を有する。この駆動軸11には、駆
動棒11aが軸11と直角方向に固着され、クラ
ンク室12内で駆動軸11と共に回転するように
なつている。この駆動棒11aにはピン11bを
支点として駆動斜板13が駆動軸11に対して傾
斜して連結され、駆動軸11の回転力がピンbを
介して駆動斜板13に伝達するようになつてい
る。この駆動斜板13には、スラスト軸受14及
びラジアル軸受部15を介して、回転しないウオ
ブル板16が摺動自在に連結してある。ラジアル
軸受部15はウオブル板16の内周側に形成さ
れ、そのスラスト方向移動がスラストワツシヤ2
0及びスナツプリング21により制限されてい
る。
ウオブル板16は、ケーシング17に固定され
た案内ピン18に対して滑動自在に連結されたシ
ユー19に連結してあり、当該シユー19により
回転が防止されると共に駆動軸11方向の移動が
案内されるようになつている。このウオブル板1
6には、複数のロツド22を介してそれぞれピス
トン23が円周方向略等間隔に連結してあり、駆
動軸11の回転に伴う駆動斜板の回転により、回
転しないウオブル板16が揺動し、ピストン23
が往復動するようになつている。
た案内ピン18に対して滑動自在に連結されたシ
ユー19に連結してあり、当該シユー19により
回転が防止されると共に駆動軸11方向の移動が
案内されるようになつている。このウオブル板1
6には、複数のロツド22を介してそれぞれピス
トン23が円周方向略等間隔に連結してあり、駆
動軸11の回転に伴う駆動斜板の回転により、回
転しないウオブル板16が揺動し、ピストン23
が往復動するようになつている。
このピストン23は、シリンダブロツク24に
形成されたシリンダ25内に装着してある。シリ
ンダ25内では、ピストン20の前面に圧縮室2
6が形成してあり、ピストン20の後面はクラン
ク室12と連通している。
形成されたシリンダ25内に装着してある。シリ
ンダ25内では、ピストン20の前面に圧縮室2
6が形成してあり、ピストン20の後面はクラン
ク室12と連通している。
圧縮室26には吸入口27及び吐出口28が形
成してある。この吸入口27は、第6図に示すエ
バポレータ7からの冷媒が導かれる吸入ポート2
9に図示しない弁を介して連通している。この吸
入ポート29は、ヘツド30に形成された連通路
31を介して吸入側圧力室32に連通している。
また、前記吐出口28は、第6図に示すコンデン
サ4に冷媒を送り込む配管に連通している吐出ポ
ート33に連通している。この吐出ポート33は
吐出側圧力室35に連通している。
成してある。この吸入口27は、第6図に示すエ
バポレータ7からの冷媒が導かれる吸入ポート2
9に図示しない弁を介して連通している。この吸
入ポート29は、ヘツド30に形成された連通路
31を介して吸入側圧力室32に連通している。
また、前記吐出口28は、第6図に示すコンデン
サ4に冷媒を送り込む配管に連通している吐出ポ
ート33に連通している。この吐出ポート33は
吐出側圧力室35に連通している。
前記吸入側圧力室32には、第1制御弁36が
ベロー部37により保持してあり、吸入側圧力室
32内の圧力に応じてベロー部が上下し、吸込側
連通口41の開度を調節するようになつている。
また、第1制御弁36にはロツド38を介して第
2制御弁39が連結してあり、両者は連動して動
作するようになつている。この第2制御弁39
は、吐出側圧力室35内に設けられ、吐出側連通
口40の開度を調節するようになつている。
ベロー部37により保持してあり、吸入側圧力室
32内の圧力に応じてベロー部が上下し、吸込側
連通口41の開度を調節するようになつている。
また、第1制御弁36にはロツド38を介して第
2制御弁39が連結してあり、両者は連動して動
作するようになつている。この第2制御弁39
は、吐出側圧力室35内に設けられ、吐出側連通
口40の開度を調節するようになつている。
これら第1,第2制御弁36,39は、吸入側
圧力室32内の圧力に応じて上下動するベロー部
37で制御され、吸入側圧力室32内の圧力が高
くなると吸入側連通口41の開度を大きくし、低
くなると吐出側連通口40の開度を大きくするよ
うにしてある。したがつて、冷房サイクルにおけ
る熱負荷が小さい場合には、吸入側圧力室32内
の圧力が低くなり、ベロー部37が上方に伸延
し、吐出側連通口40の開度を大きくし、クラン
ク室12に吐出圧を導入してその内部圧を高め
る。そのため、吸入工程にあるピストン23の前
後の圧力差が増大し、第9図に示すように、ウオ
ブル板16及び駆動斜板13を駆動軸11に対し
て立てる方向のモーメントが作用する。したがつ
て、ピストン23の往復動ストロークが短くな
り、圧縮室26の内容積が減少し、冷房サイクル
内を循環する冷媒流量が減少し、低い熱負荷に応
じた適正な冷媒流量となるため、コンプレツサの
吸入圧が次第に上昇し、結果的に一定な吸入圧に
保たれる。
圧力室32内の圧力に応じて上下動するベロー部
37で制御され、吸入側圧力室32内の圧力が高
くなると吸入側連通口41の開度を大きくし、低
くなると吐出側連通口40の開度を大きくするよ
うにしてある。したがつて、冷房サイクルにおけ
る熱負荷が小さい場合には、吸入側圧力室32内
の圧力が低くなり、ベロー部37が上方に伸延
し、吐出側連通口40の開度を大きくし、クラン
ク室12に吐出圧を導入してその内部圧を高め
る。そのため、吸入工程にあるピストン23の前
後の圧力差が増大し、第9図に示すように、ウオ
ブル板16及び駆動斜板13を駆動軸11に対し
て立てる方向のモーメントが作用する。したがつ
て、ピストン23の往復動ストロークが短くな
り、圧縮室26の内容積が減少し、冷房サイクル
内を循環する冷媒流量が減少し、低い熱負荷に応
じた適正な冷媒流量となるため、コンプレツサの
吸入圧が次第に上昇し、結果的に一定な吸入圧に
保たれる。
また、冷房サイクルにおける熱負荷が大きい場
合には、吸入側圧力室32内の圧力が高くなり、
ベロー部37が下方に移動し、吸入側連通口41
の開度を大きくし、クランク室12に吸入圧を導
入するため、その内部圧が吸入圧に略等しくな
る。このため、吸入工程にあるピストン23の前
後の圧力差がほとんどなくなり、第8図に示すよ
うに、ウオブル板16及び駆動斜板13が駆動軸
11に対して最大に傾斜することが可能となり、
ピストン23の往復動ストロークが長くなる。し
たがつて圧縮室26の内容積が増大し、冷房サイ
クル内を循環する冷媒流量が増大し、高い熱負荷
に応じた適正な冷媒流量となるため、コンプレツ
サの吸入圧が次第に下降し、結果的に一定な吸入
圧に保たれる。
合には、吸入側圧力室32内の圧力が高くなり、
ベロー部37が下方に移動し、吸入側連通口41
の開度を大きくし、クランク室12に吸入圧を導
入するため、その内部圧が吸入圧に略等しくな
る。このため、吸入工程にあるピストン23の前
後の圧力差がほとんどなくなり、第8図に示すよ
うに、ウオブル板16及び駆動斜板13が駆動軸
11に対して最大に傾斜することが可能となり、
ピストン23の往復動ストロークが長くなる。し
たがつて圧縮室26の内容積が増大し、冷房サイ
クル内を循環する冷媒流量が増大し、高い熱負荷
に応じた適正な冷媒流量となるため、コンプレツ
サの吸入圧が次第に下降し、結果的に一定な吸入
圧に保たれる。
(考案が解決しようとする問題点)
このような容量可変斜板式コンプレツサにおけ
る容量制御は、第5図に示すように、所定の範囲
の容量制御域でのみ有効であり、それ以外の範囲
では有効に行えなかつた。
る容量制御は、第5図に示すように、所定の範囲
の容量制御域でのみ有効であり、それ以外の範囲
では有効に行えなかつた。
特に、容量制御域以外の低熱負荷時には、クラ
ンク室12内の圧力Pcは、第5図中点線で示す
ように、急激にコンプレツサ吐出圧PDに等しく
なり、このクランク室圧力Pcとコンプレツサ吸
入圧Psとの圧力差が増大する。このため、第9
図に示すように、ウオブル板16及び駆動斜板1
3が主軸11に対して最大角度まで立ち上がり、
さらにウオブル板16を立てる方向のモーメント
が作用するため、スラストワツシヤ20及びスナ
ツプリング21をせん断する方向に異常な力が作
用する。このような異常な力は、スラストワツシ
ヤ20及びスナツプリング21の疲労を促進する
だけでなく、ラジアル軸受部15の偏摩耗を引起
こす虞れがあるため好ましくなかつた。
ンク室12内の圧力Pcは、第5図中点線で示す
ように、急激にコンプレツサ吐出圧PDに等しく
なり、このクランク室圧力Pcとコンプレツサ吸
入圧Psとの圧力差が増大する。このため、第9
図に示すように、ウオブル板16及び駆動斜板1
3が主軸11に対して最大角度まで立ち上がり、
さらにウオブル板16を立てる方向のモーメント
が作用するため、スラストワツシヤ20及びスナ
ツプリング21をせん断する方向に異常な力が作
用する。このような異常な力は、スラストワツシ
ヤ20及びスナツプリング21の疲労を促進する
だけでなく、ラジアル軸受部15の偏摩耗を引起
こす虞れがあるため好ましくなかつた。
本考案は、前記した問題点を解決するためにな
されたものであり、容量制御を有効に行なうこと
ができない低負荷時において、ウオブル板と駆動
斜板との摺動部に異常な力が作用した場合に、前
記容量可変斜板式コンプレツサを停止させる機能
を有するコンプレツサの制御装置を提供すること
を目的とする。
されたものであり、容量制御を有効に行なうこと
ができない低負荷時において、ウオブル板と駆動
斜板との摺動部に異常な力が作用した場合に、前
記容量可変斜板式コンプレツサを停止させる機能
を有するコンプレツサの制御装置を提供すること
を目的とする。
(問題点を解決するための手段)
冷媒を圧縮するコンプレツサから吐出される冷
媒の圧力を検出するコンプレツサ吐出圧力検出手
段と、当該コンプレツサ内に形成されたクランク
室内の圧力を検出するコンプレツサクランク室内
圧力検出手段と、当該コンプレツサ吐出圧力検出
手段及び当該コンプレツサクランク室内圧力検出
手段によつて検出された吐出圧力及びクランク室
内圧力の差を演算すると共に、この差が設定値よ
りも小さいときに信号を出力する演算手段と、当
該演算手段から信号が出力されたときに前記コン
プレツサを制御する装置に停止信号を出力するコ
ンプレツサ停止信号出力手段とを設けたことを特
徴とする。
媒の圧力を検出するコンプレツサ吐出圧力検出手
段と、当該コンプレツサ内に形成されたクランク
室内の圧力を検出するコンプレツサクランク室内
圧力検出手段と、当該コンプレツサ吐出圧力検出
手段及び当該コンプレツサクランク室内圧力検出
手段によつて検出された吐出圧力及びクランク室
内圧力の差を演算すると共に、この差が設定値よ
りも小さいときに信号を出力する演算手段と、当
該演算手段から信号が出力されたときに前記コン
プレツサを制御する装置に停止信号を出力するコ
ンプレツサ停止信号出力手段とを設けたことを特
徴とする。
(作用)
以下、本考案の作用を説明する。
容量可変斜板式コンプレツサから吐出される冷
媒の圧力を検出するセンサと、当該容量可変斜板
式コンプレツサ内に形成されたクランク室内の圧
力を検出するセンサからの信号に基づいて、両圧
力の差を演算し、この差圧が所定値よりも小さい
時には、ウオブル板と駆動斜板との摺動部に異常
な力が作用することになるので、エンジンの出力
を当該容量可変斜板式コンプレツサに伝達するマ
グネツトクラツチをOFFすれば、前記容量可変
斜板式コンプレツサを保護することができる。
媒の圧力を検出するセンサと、当該容量可変斜板
式コンプレツサ内に形成されたクランク室内の圧
力を検出するセンサからの信号に基づいて、両圧
力の差を演算し、この差圧が所定値よりも小さい
時には、ウオブル板と駆動斜板との摺動部に異常
な力が作用することになるので、エンジンの出力
を当該容量可変斜板式コンプレツサに伝達するマ
グネツトクラツチをOFFすれば、前記容量可変
斜板式コンプレツサを保護することができる。
(実施例)
以下に、本考案の実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
第4図には、本考案に係る容量可変斜板式コン
プレツサの概略断面図が示されている。
プレツサの概略断面図が示されている。
同図に示すように、この容量可変斜板式コンプ
レツサ3は、第8図に示したものと機械的な構造
は同様であるが、本考案に係る容量可変斜板式コ
ンプレツサ3のケーシング17には、当該コンプ
レツサ3内に形成されたクランク室12内の圧力
を検出するクランク室内圧力検出センサ71と、
吐出側圧力室35内の圧力を検出する吐出圧力検
出センサ70が挿設されている。そして、これら
のセンサ70,71は、前記コンプレツサ3を制
御する制御装置に接続されている。
レツサ3は、第8図に示したものと機械的な構造
は同様であるが、本考案に係る容量可変斜板式コ
ンプレツサ3のケーシング17には、当該コンプ
レツサ3内に形成されたクランク室12内の圧力
を検出するクランク室内圧力検出センサ71と、
吐出側圧力室35内の圧力を検出する吐出圧力検
出センサ70が挿設されている。そして、これら
のセンサ70,71は、前記コンプレツサ3を制
御する制御装置に接続されている。
次に、当該制御装置の概略構成図が、第2図に
示されており、以下のように構成されている。回
路を作動させるバツテリBには、当該回路を保護
するヒユーズFを介して、リレー51のコイル5
2、接点53及び前記コンプレツサ3を作動させ
るスイツチ50が接続されている。そして、前記
スイツチ50には、前記クランク室内圧力検出セ
ンサ71及び前記吐出圧力検出センサ70から出
力された信号に基づいて前記コンプレツサ3の低
負荷を検出する低負荷検出器61が接続されてい
る。さらに、当該低負荷検出器61には、リレー
56のコイル57が、エバポレータ7の異常温度
を検出する異常検出装置55を介して接続されて
いる。
示されており、以下のように構成されている。回
路を作動させるバツテリBには、当該回路を保護
するヒユーズFを介して、リレー51のコイル5
2、接点53及び前記コンプレツサ3を作動させ
るスイツチ50が接続されている。そして、前記
スイツチ50には、前記クランク室内圧力検出セ
ンサ71及び前記吐出圧力検出センサ70から出
力された信号に基づいて前記コンプレツサ3の低
負荷を検出する低負荷検出器61が接続されてい
る。さらに、当該低負荷検出器61には、リレー
56のコイル57が、エバポレータ7の異常温度
を検出する異常検出装置55を介して接続されて
いる。
さらに、前記接点53には、エンジンのアイド
リング回転数を上昇させるFICD60に接続された
リレー56の接点58及びマグネツトクラツチ2
aに接続されたリレー56の接点59が接続さ
れ、前記コイル52には、車両の急加速及び登板
時に動作する加速カツトスイツチ54が接続され
ている。
リング回転数を上昇させるFICD60に接続された
リレー56の接点58及びマグネツトクラツチ2
aに接続されたリレー56の接点59が接続さ
れ、前記コイル52には、車両の急加速及び登板
時に動作する加速カツトスイツチ54が接続され
ている。
このように構成された回路の動作を、第3図に
示すプログラムのフローチヤートに基づいて詳細
に説明する。
示すプログラムのフローチヤートに基づいて詳細
に説明する。
STEP 1
まず、カウンタiとTを共に0に初期化する。
STEP 2
吐出圧力サンセ70によつて、コンプレツサ3
に形成された吐出側圧力室35内の吐出圧力PD
を検出し、低負荷検出器61に信号を送出する。
に形成された吐出側圧力室35内の吐出圧力PD
を検出し、低負荷検出器61に信号を送出する。
STEP 3
クランク室内圧力センサ71によつて、コンプ
レツサ3に形成されたクランク室12内の圧力
Pcを検出し、低負荷検出器61に信号を送出す
る。
レツサ3に形成されたクランク室12内の圧力
Pcを検出し、低負荷検出器61に信号を送出す
る。
STEP 4
カウンタiが0であるかどうかの判断がされ
る。iが0ならばSTEP5に進み、iが0でなけ
ればSTEP11に進む。
る。iが0ならばSTEP5に進み、iが0でなけ
ればSTEP11に進む。
STEP 5
STEP2及びSTEP3で検出した吐出圧力PDと
圧力Pとの差が設定値aよりも小さいかどうかの
判断がされる。PD−Pc<aならばSTEP6に進
み、PD−P≧aならばSTEP10に進む。
圧力Pとの差が設定値aよりも小さいかどうかの
判断がされる。PD−Pc<aならばSTEP6に進
み、PD−P≧aならばSTEP10に進む。
STEP 6
STEP5で、PD−Pc<aであると判断される
と、タイマーを作動させる。
と、タイマーを作動させる。
STEP 7
タイマー用のカウイタTが設定値Bと等しいか
どうかが判断される。T=BならばSTEP8に進
み、T≠BならばSTEP2に戻る。
どうかが判断される。T=BならばSTEP8に進
み、T≠BならばSTEP2に戻る。
STEP 8
カウンタiを1にセツトする。
STEP 9
コンプレツサ3が低負荷運転を続けているの
で、第1図に示した演算手段72から信号が出力
され、コンプレツサ停止信号出力手段73が作動
し、低負荷検出手段61によつて、スイツチ50
とコイル57を結ぶ回路が開かれ、リレー56の
接点58及び接点59が開放となるために、
FICD60と、マグネツトクラツチ2aがその動作
を停止する。
で、第1図に示した演算手段72から信号が出力
され、コンプレツサ停止信号出力手段73が作動
し、低負荷検出手段61によつて、スイツチ50
とコイル57を結ぶ回路が開かれ、リレー56の
接点58及び接点59が開放となるために、
FICD60と、マグネツトクラツチ2aがその動作
を停止する。
STEP 10
STEP5でPD−Pc≧aであると判断されると、
タイマー用のカウンタTが0にセツトされ、
STEP2に戻る。
タイマー用のカウンタTが0にセツトされ、
STEP2に戻る。
STEP 11
STEP4でiが0でないと判断されると、
STEP5で処理されたと同様に、STEP2及び
STEP3で検出した吐出圧力PDと圧力Pcとの差が
設定値aよりも小さいかどうかの判断がされる。
PD−Pc<aならばSTEP9に進み、PD−Pc≧a
ならばSTEP1に戻る。
STEP5で処理されたと同様に、STEP2及び
STEP3で検出した吐出圧力PDと圧力Pcとの差が
設定値aよりも小さいかどうかの判断がされる。
PD−Pc<aならばSTEP9に進み、PD−Pc≧a
ならばSTEP1に戻る。
以上に説明してきたように、このプログラム
は、コンプレツサの低負荷が所定時間以上継続し
たことを検出して、コンプレツサを停止するよう
になつている。そして、このプログラムを処理す
るには、コンピユータを用いても良いし、ハード
ウエアを用いても良い。
は、コンプレツサの低負荷が所定時間以上継続し
たことを検出して、コンプレツサを停止するよう
になつている。そして、このプログラムを処理す
るには、コンピユータを用いても良いし、ハード
ウエアを用いても良い。
(考案の効果)
このように、本考案では、冷媒を圧縮するコン
プレツサから吐出される冷媒の圧力を検出すコン
プレツサ吐出圧力検出手段と、当該コンプレツサ
内に形成されたクランク室内の圧力を検出するコ
ンプレツサクランク室内圧力検出手段と、当該コ
ンプレツサ吐出圧力検出手段及び当該コンプレツ
サクランク室内圧力検出手段によつて検出された
吐出圧力及びクランク室内圧力の差を演算すると
共に、この差が設定値よりも小さいときに信号を
出力する演算手段と、当該演算手段から信号が出
力されたときに前記コンプレツサを制御する装置
に停止信号を出力するコンプレツサ停止信号出力
手段とを設けたことにより、コンプレツサが低負
荷運転を続けることに起因するコンプレツサ構成
部品の局部的な疲労や摩耗の発生を防止すること
ができるという効果を奏する。
プレツサから吐出される冷媒の圧力を検出すコン
プレツサ吐出圧力検出手段と、当該コンプレツサ
内に形成されたクランク室内の圧力を検出するコ
ンプレツサクランク室内圧力検出手段と、当該コ
ンプレツサ吐出圧力検出手段及び当該コンプレツ
サクランク室内圧力検出手段によつて検出された
吐出圧力及びクランク室内圧力の差を演算すると
共に、この差が設定値よりも小さいときに信号を
出力する演算手段と、当該演算手段から信号が出
力されたときに前記コンプレツサを制御する装置
に停止信号を出力するコンプレツサ停止信号出力
手段とを設けたことにより、コンプレツサが低負
荷運転を続けることに起因するコンプレツサ構成
部品の局部的な疲労や摩耗の発生を防止すること
ができるという効果を奏する。
第1図は、本考案に係るコンプレツサ制御装置
のブロツク図、第2図は、本考案に係るコンプレ
ツサ制御装置の概略構成図、第3図は、本考案に
係るコンプレツサ制御装置のプログラムのフロー
チヤート、第4図は、本考案に係る容量可変斜板
式コンプレツサの概略断面図、第5図は、従来の
容量可変斜板式コンプレツサの熱負荷に対する吐
出圧とクランク室内圧力を示すグラフ、第6図
は、一般的な冷房回路の概略構成図、第7図は、
従来のコンプレツサ制御装置の概略構成図、第8
図及び第9図は、従来の容量可変斜板式コンプレ
ツサの概略断面図である。 2a……マグネツトクラツチ、3……コンプレ
ツサ、12……クランク室、35……吐出側圧力
室、61……低負荷検出器、70……吐出圧力セ
ンサ、71……クランク室内圧力センサ。
のブロツク図、第2図は、本考案に係るコンプレ
ツサ制御装置の概略構成図、第3図は、本考案に
係るコンプレツサ制御装置のプログラムのフロー
チヤート、第4図は、本考案に係る容量可変斜板
式コンプレツサの概略断面図、第5図は、従来の
容量可変斜板式コンプレツサの熱負荷に対する吐
出圧とクランク室内圧力を示すグラフ、第6図
は、一般的な冷房回路の概略構成図、第7図は、
従来のコンプレツサ制御装置の概略構成図、第8
図及び第9図は、従来の容量可変斜板式コンプレ
ツサの概略断面図である。 2a……マグネツトクラツチ、3……コンプレ
ツサ、12……クランク室、35……吐出側圧力
室、61……低負荷検出器、70……吐出圧力セ
ンサ、71……クランク室内圧力センサ。
Claims (1)
- 冷媒を圧縮するコンプレツサ3から吐出される
冷媒の圧力を検出するコンプレツサ吐出圧力検出
手段70と、当該コンプレツサ3内に形成された
クランク室12内の圧力を検出するコンプレツサ
クランク室内圧力検出手段71と、当該コンプレ
ツサ吐出圧力検出手段70及び当該コンプレツサ
クランク室内圧力検出手段71によつて検出され
た吐出圧力及びクランク室内圧力の差を演算する
と共に、この差が設定値よりも小さいときに信号
を出力する演算手段72と、当該演算手段72か
ら信号が出力されたときに前記コンプレツサ3を
制御する装置に停止信号を出力するコンプレツサ
停止信号出力手段73とを設けたことを特徴とす
るコンプレツサの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985165142U JPH0355828Y2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985165142U JPH0355828Y2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6274180U JPS6274180U (ja) | 1987-05-12 |
JPH0355828Y2 true JPH0355828Y2 (ja) | 1991-12-12 |
Family
ID=31094903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985165142U Expired JPH0355828Y2 (ja) | 1985-10-29 | 1985-10-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0355828Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58157001U (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-20 | 株式会社ナブコ | 油タンク加圧装置 |
-
1985
- 1985-10-29 JP JP1985165142U patent/JPH0355828Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6274180U (ja) | 1987-05-12 |
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