JPH0354012Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ガラス瓶など破損し易い容器あるい
は物品を包装するためのクツシヨン性のある中仕
切を備えた紙箱に関する。

〈従来技術〉 ガラス瓶容器など壊れやすい物品を収納包装す
る箱として、従来は、クツシヨン性を考慮して段
ボール箱を使用しているが、中仕切部分を箱と一
体にして組立て折畳み可能にして形成すること
は、価格的に難しく、又、折畳んだ時、部厚くな
り別に中仕切を入れる場合は組立に手間がかかる
ものであつた。

〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は、このような課題を解決するためにな
されたものであつて、段ボール紙を使用せずに板
紙など一般の紙箱用紙を使用して中仕切を箱と一
体に形成して、然も段ボールと同様のクツシヨン
性のある中仕切を備えた中仕切付紙箱を提供する
ものである。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は、正面板１、両側面板２，２、背面板
３、底面板４を備え、前記背面板３上側に上面蓋
板５を連設し、内部に所望数列の中仕切板６を設
け、側面板２，２を立起し組立て及び平坦に折畳
み可能な箱体において、前記中仕切板６は正面板
１に箱体の内側に折曲げ可能に上側で連設され、
かつ水平方向に断面略コの字状に立上る段差面板
７を備えたことを特徴とする中仕切付紙箱であ
る。

〈作用〉 本考案は、紙箱内に横断面略コの字状の段差面
板を備えた中仕切板を設けたもので、中仕切板６
と段差面板７により仕切収納する物品の隣接個所
に空隙を形成してクツシヨン性を持たせることが
でき、収納する容器、物品同志の衝突を防止で
き、外部衝撃力から保護することができるととも
に、容易に組立て折畳みできて、物品の収納及び
ケースの運搬に便利である。

〈実施例〉 以下図面に従い実施例について説明する。第１
図は、第１の実施例を示す展開図で正面板１左右
に折目ｄ，ｅを介して側面板２，２を設け、いず
れか一方の側面板２に折目ｆを介して背面板３、
該背面板３上側に折目ｎを介して上面蓋板５を備
え、正面板１、両側面板２、背面板３の各々下側
に折目ｇを介して底面板４を設ける。正面板１の
上側３等分の中央部分に折目ａを介して接続板８
を設け、該接続板８左右に折目ｉを介して中仕切
板６，６を設け、両側面板２上側に折目ｍを介し
て折曲片１３を設ける。前記中仕切板６の各々側
方外側に両端折目ｂとそれより内方と外方の中間
折目ｈを介して貼着片９，９を設ける。前記折目
ｉに直交する方向に水平に刻切線ｃを適宜幅をお
いて２個所設け、段差面板７を形成する。一方の
中仕切板６の刻切線ｃは、貼着片９の折目ｂより
接続板８内側まで設け、他方の中仕切板６の刻切
線ｃは、貼着片９内より中仕切板６の折目ｉまで
設け、各々前記中仕切板６に形成した段差面板７
の折目ｈと相対する側に、側面板２と等しい幅に
なるように折目ｋを設けるものである。この実施
例における前記接続板８、中仕切板６、段差面板
７、貼着片９、折曲片１３は、過不足なく正面板
１と両側面板２，２上側に設けることができる。

本考案の第２実施例として、第３図に示すよう
に、各々中仕切板６の上記折目ｈを両方とも折目
ｂより内方に設けるようにすることもでき、ま
た、第１図、第３図に示す段差面板７を、上下方
向に２列又は数列に分割して形成することができ
る。

本考案の一実施例に従つて、第１図に示した展
開図の本考案紙箱の組立て方を説明すれば、正面
板１内側に接続板８を折重ねて貼着した後、接続
板８上に外側の中仕切板６及び段差面板７をそれ
ぞれ折目ｉ，ｋを介して折り重ねるとともに、そ
れと反対方向に該中仕切板６の貼着片９を折目
ｂ，ｈを介して該中仕切板６上に折重ねる。次に
その上に背面板３を折目ｆを介して折重ね、前記
貼着片９及び内側の中仕切板６の貼着片９を前記
背面板３内側に貼着し、背面板３側方に折目ｊを
介して設ける貼着片１２を外側の側面板２端部に
貼着して筒状体を形成する。そして、側面側２，
２を四角形筒状箱体に立起して後、各々底面板４
を折曲げて貼着し底部を形成して第２図に示すよ
うな紙箱を完成する。

また、第３図に示した展開図を組立てると、第
１図の展開図と同様に組立てることができるが、
各々の中仕切板６の折目ｈの両方とも折目ｂより
内側に設けた構成としたので、第４図に示すよう
に段差面板７が内方に向き合うように形成され
る。

〈考案の効果〉 本考案は、折畳み組立て容易な中仕切付紙箱で
あつて、きわめて容易に作成することができ、中
仕切に収納物品にかかる衝撃力を緩和するクツシ
ヨン性を持たせることができるなど、実用的価値
のあるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の第１の実施例の中仕切付箱
を組立てるための展開図、第２図は、第１図の展
開図を組立てた状態の外観斜視図、第３図は第２
の実施例の展開図、第４図は、第３図の展開図を
組立てた状態の外観斜視図で、第２図、第４図
は、内容を解りやすくするため、正面板、背面板
と側面板との長さの比率を変えて表わしている。 １……正面板、２……側面板、３……背面板、
４……底面板、６……中仕切板、７……段差面
板、ａ，ｂ……折目、ｃ……刻切線、ｄ〜ｎ……
折目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面板１、両側面板２，２、背面板３、底面板
   ４を備え、前記背面板３上側に上面蓋板５を連設
   し、内部に所望数列の中仕切板６を設け、側面板
   ２，２を立起し組立て及び平坦に折畳み可能な箱
   体において、前記中仕切板６は正面板１に箱体の
   内側に折曲げ可能に上側で連設され、かつ水平方
   向に断面略コの字状に立上る段差面板７を備えた
   ことを特徴とする中仕切付紙箱。