JPH0348783Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は磁気テープカセツトに関し、さらに詳
しくは、フイリツプスタイプと同程度かあるいは
それ以下の大きさのオーデイオ等に用いられる新
規なコンパクトカセツトに関するものである。

（従来技術） 近年、カセツトテープレコーダの小型化および
軽量化が進み、これに使用される磁気テープカセ
ツトも小型化されたものが普及して来ており、オ
ーデイオ分野に於いても長時間にわたる高品質で
かつ高密度の記録再生に適応し得る磁気テープカ
セツトが強く望まれるようになつて来ている。こ
のような要望に適するものとして、アナログ方式
とは違い、入力信号をパルス変換して記録再生を
行なうパルスコードモジユレーシヨン（PCM）
の如きデジタル方式のものが知られており、現
在、この方式を用いたものとしては、記録周波数
帯域を従来のオーデイオテープの５倍程度に広く
する必要からオーデイオ用コンパクトカセツトよ
り記録周波数帯域の広い大型のビデオテープカセ
ツトが一般に普及している。

このビデオカセツトは、特殊なものを除いて回
転ヘツド方式に対応したものが採用されており、
その構造としてカセツト前方に設けた開口部を閉
鎖し、かつカセツト上方に開動可能なガードパネ
ルを設けている。すなわち、デジタル方式を用い
た場合には、従来のオーデイオ用コンパクトカセ
ツトに比べて記録波長が短い高密度広周波帯域の
記録再生を行なうため、防塵ならびにテープ保護
対策が充分に講じられたカセツト構造を必要とし
ていた。

上記要望に適合した、すなわち、本考案の対象
とする磁気テープカセツトは、前記ビデオテープ
カセツトと同様に比較的広周波帯域の記録再生方
式が採用されたオーデイオ等に適応し得るもの
で、その大きさは従来のオーデイオ用コンパクト
カセツトと同程度か或いはそれ以下のものを対象
とした極めて小型の磁気テープカセツトである。
従つて、この磁気テープカセツトは、従来のオー
デイオ用コンパクトカセツトよりもその構造が複
雑であるために組み立て性に問題があり、また、
屋外での携行使用頻度が高くなると予想されるた
め、優れた防塵効果を有する構造であると共に、
持ち運び等によつてカセツトに振動が与えられる
ことにより生じるテープ緩みに起因したテープジ
ヤミングを確実に防止できる構造が必要となる。

（考案の目的） 本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、ハブの回動防止が確実な構造ならびに防塵
作用に優れた構造を備えたデジタルオーデイオ用
の磁気テープカセツトを提供することを目的とす
るものである。

（考案の構成） 本考案のかかる目的は、磁気テープが巻装され
た一対のハブを内蔵し、該磁気テープをカセツト
前方に引き出し可能にする開口部を備え、該開口
部の前方側を覆う回動自在な水平断面が略コ字状
のガードパネルと、上ハーフケースの内面に沿っ
てカセツト左右方向に延びた上端部を備えると共
に、前記上端部のカセツト左右方向両端にそれぞ
れカセツト側壁に沿って直立したアーム部が前記
ガードパネルの端片に係合するべくカセツト前方
側へ延びた張り出し片をそれぞれ有し、且つ前記
上端部に前記ハブを係止するべくカセツト後方側
へ張り出した一対の尖突部を有してカセツト前後
方向にスライド可能でかつカセツト後方に付勢さ
れたロツク部材とを備えた磁気テープカセツトに
おいて、前記ロツク部材の上端部に設けられた前
記尖突部は、前記ハブの外周端縁に係合する係合
先端部分が、前記上端部との間に空間を形成して
撓み可能なブリツジ部のほぼ中央部分に設けられ
ており、前記係合先端部分がカセツト前後方向に
弾性的に移動自在に構成されたことを特徴とする
磁気テープカセツトにより達成される。

以下、本考案を図面に例示する実施態様に基づ
いて詳細に説明する。

第１図に示す磁気テープカセツト１は、従来、
オーデイオなどに用いられているコンパクトカセ
ツトと同程度あるいはそれ以下の大きさのもので
ある。前記磁気テープカセツト１は、上下ハーフ
ケース２，３から成るカセツトケース内に磁気テ
ープＴを巻装したフランジレスタイプの一対のハ
ブ４と、前記ハブ４の回動を円滑にするフリクシ
ヨンシート５と、前記ハブ４の不測の回動を防止
するロツク部材６とが内蔵され、さらに、カセツ
トケース前方の開口部１０の前方側を閉じるガー
ドパネル８と、前記開口部１０の下方側を閉じる
スライドガード２０とが取り付けられている。

なお、前記ハブ４には、前記ロツク部材６に設
けられた一対の尖突部７が夫々係合できるよう
に、テープ巻装面と同心的に突出した外周端縁４
ａが形成されている。

前記ガードパネル８は、従来のビデオカセツト
の場合と同様に水平断面形状がコ字状に設けられ
ており、その左右両端片１７ａには互いに向き合
う回転支軸９が突設されている。そして、前記ガ
ードパネル８は、前記上下ハーフケース２，３が
重ね合せられたときに該下ハーフケース３の側壁
１５に形成される孔１６に、前記回転支軸９が回
転可能に挿嵌されて取り付けられ、ガードパネル
用ばね２８により常時前記開口部１０を閉じる方
向に付勢される。

また、前記ガードパネル８の前面壁１７の下方
縁中央には切欠き１８が形成されており、前記磁
気テープカセツト１を記録再生装置に装填すると
きに、カセツト前後方向を誤つて挿入しないよう
に構成されている。すなわち、記録再生装置のカ
セツト挿入部のカセツト受部であるバケツトに設
けられた誤挿入防止用突起が、前記切欠き１８に
対応することにより、前記磁気テープカセツト１
の前後方向が正常に挿入されたときのみ記録再生
装置に装填できるようになされている。

前記ロツク部材６は、前記上ハーフケース２の
内面に近接する上端部３０と、該上端部３０の左
右両端にカセツトケースの側壁１５に沿うように
構成されたアーム部１９と、該アーム部１９の下
方側からカセツト前方に延びた張り出し片１９ａ
とから大旨構成されており、さらに、前記上端部
３０には、前記ハブ４に夫々係合する一対の尖突
部７が形成され、又、前記張り出し片１９ａはそ
の先端部分がカセツト左右方向に突出するように
形成されている。

なお、前記尖突部７は第２図に示すように、前
記ハブ４の外周端縁４ａに係合する係合先端部分
７ａと、左右に別れるように形成されたブリツジ
部７ｂとから構成されている。そして、前記ブリ
ツジ部７ｂはロツク部材６の上端部３０に空間
（開口）を形成して撓み可能な肉厚に構成されて
いるので、弾性要素として作用するものである。
従つて、前記尖突部７は前記ブリツジ部７ｂを備
えていることにより、前記係合先端部分７ａがカ
セツト前方に退くように撓むことが出来る。すな
わち、前記尖突部７は外力によつて前記係合先端
部分７ａと前記張り出し片１９ａの先端部分と寸
法Ｌが小さくなるようにむりなく変形することが
出来る。前記ロツク部材６の上端部３０はその中
央部分がカセツト前方側に薄肉化された薄肉部が
形成されており、その薄肉部には後述するロツク
部材用ばね２９が嵌め込まれるばね係止軸３１が
設けられている。

前記ロツク部材用ばね２９は、中央部分が前記
ばね係止軸３１に嵌入されて、両先端が前記上ハ
ーフケース２の前方内壁面に当接するように装着
されることにより、前記ロツク部材をカセツト後
方に常時付勢する。

前記下ハーフケース３は、従来のビデオテープ
カセツトと同様に前記ハブ４が対応する一対のリ
ールシヤフト挿入孔１４が透設されていると共
に、前記磁気テープＴをカセツト前方に引き出せ
るように前記開口部１０の左右両端にテープ引き
出し口１１を構成するようになされている。又、
前記テープ引き出し口１１間のカセツト底部は、
その壁面がカセツト後方に退くように形成されて
おり、前記磁気テープカセツト１が記録再生装置
に装填された際に、該装置のテープ引き出し部材
がカセツト下方からカセツト内に入り込めるよう
に構成されている。

前記下ハーフケース３の側壁１５の上縁には、
カセツトが組み立てられたときに、カセツト前後
方向に沿つたスリツトを形成するような段部３２
が設けられている。また、カセツト左右の前記側
壁１５は、カセツト前方寄りの部分がカセツト内
方へ平行にずれた隔壁１５ａに形成されており、
該隔壁１５ａ夫々には、前記孔１６が形成されて
いる。

前記スライドガード２０は、プレート状のもの
で、その左右両端部分が前記側壁１５に沿うよう
に直角に立ち上つた側片２６に形成され、その垂
直断面形状が略コ字状になされており、前記側片
２６の上端縁には互いに向き合つてカセツトケー
ス内に僅かに入り込むような張り出し部２７が形
成されている。更に、前記スライドガード２０は
前記下ハーフケース３の底部に対応する面には、
前記リールシヤフト挿入孔１４に対応する透設孔
２３と、該スライドガード２０をカセツト前方へ
付勢させるスライドガード用ばね２５が係合し、
かつ前記切欠き１８に受容される係合突部２２と
が形成されている。

前記上ハーフケース２は、従来のビデオテープ
カセツトと同様に前記下ハーフケース３と組み合
せたときに該下ハーフケース３とともに前記テー
プ引き出し口１１を形成するように前方部分が構
成されている。又、図示しないが前記上ハーフケ
ース２の内面には前記ハブ４の回転位置を規制す
る手段が設けられている。

前記磁気テープカセツト１を組み立てる際は、
初めに、前記下ハーフケース３の下側に前記スラ
イドガード２０を取り付けるが、このとき、前記
下ハーフケース３の側壁１５に設けた段部３２の
上縁と前記スライドガード２０の張り出し部２７
の下面とを係合するように嵌める。

又、前記スライドガード２０は、前記スライド
ガード用ばね２５が前記下ハーフケース３に形成
された係止ピン１３に一端が嵌着され、他方端が
前記係合突部２２に係合されることにより、カセ
ツト前方に付勢されてカセツト前後方向にスライ
ド可能になされる。

その後、前記下ハーフケース３の内面に敷いた
フリクシヨンシート５の上に、磁気テープＴが巻
装された前記ハブ４を前記リールシヤフト挿入孔
１４に夫々対応させて配設すると共に、磁気テー
プＴを前記テープ引き出し口１１からカセツト外
に出すようにして左右のテープガイド１２間に装
架する。その上にフリクシヨンシート５をかぶ
せ、その上から前記ロツク部材６を配設し、前記
ロツク部材用ばね２９によつて所望方向に付勢す
る。

その後、前記ガードパネル８は、前記上ハーフ
ケース２を被せるときに、前記回転支軸９が前記
孔１６に回転可能に挿嵌されると共に、前記ガー
ドパネル用ばね２８により閉じ方向に付勢される
ように取り付けられる。

最後に前記上ハーフケース２が被せられた後、
ねじ等により前記上下ハーフケース２，３が締結
されて前記磁気テープカセツト１が組み立てられ
る。

このようにして組み立てられた前記磁気テープ
カセツト１はその保管時に於いて、前記ガードパ
ネル８及び前記スライドガード２０が前記開口部
１０を閉じていると共に、前記ハブ４の夫々が外
周端縁４ａと前記ロツク部材６の尖突部７とが当
接して、該ハブ４が回動しないようになされてい
る。

前記上下ハーフケース２，３、前記ガードパネ
ル８の材質は、従来用いられているポリアセター
ル樹脂、ABS樹脂、PS樹脂等のプラスチツク樹
脂でよく、又、前記スライドガード２０も前述の
プラスチツク樹脂により構成されている。なお、
前記スライドガード２０は、例えばステンレス等
の金属で構成することもできるが、しかしカセツ
ト本体がプラスチツク樹脂で構成されているため
に、前記スライドガード２０の繰り返しのスライ
ド操作によりカセツト本体を削つてしまうので、
好ましくは前記上下ハーフケース２，３に対し、
耐摩耗性を有するプラスチツク樹脂が望ましい。

さらにまた、前記ロツク部材６は前記尖突部７
が少なくともカセツト前方向に撓むことが出来る
ような材質により構成されればよく、特に限定さ
れるものではないが、例えば、前記ガードパネル
などと同様なププラスチツク樹脂により構成する
ことにより、一体形成により、容易かつ格安に製
造することが出来る。

前記磁気テープＴは、強磁性酸化鉄や二酸化ク
ロム系のテープでもよいが、例えばメタルテープ
あるいは蒸着テープ等の如く高密度記録再生に適
しているものが好ましい。

以上の如く構成された前記磁気テープカセツト
１が、記録再生装置に装填された場合における各
部材の動作を以下説明する。

前記磁気テープカセツト１は、記録再生装置の
カセツト挿入部に装填される場合、前記開口部１
０側を前にして押し込まれる（第３図に示す矢印
Ａ方向）。この押し込み動作のときに前記スライ
ドガード２０は、前記係合突部２２が、例えばカ
セツト挿入部内の誤挿入防止用突起と当接するこ
とにより、カセツト後方にスライド（矢印Ｂ方
向）して前記開口部１０の下方側を開放すると共
に、前記透設孔２３の夫々が前記リールシヤフト
挿入孔１４に一致して、ハブ駆動用のリールシヤ
フトの挿入が可能な状態になる。

その後、前記磁気テープカセツト１は押し込み
方向に対して直角な方向、すなわち下方に移動
（矢印Ｃ方向）する。この下方への移動の際に、
前記ガードパネル８は、例えばカセツト挿入部内
の奥に設けられたガードパネル開動手段（図示せ
ず）とその下方縁が当接することにより、前記回
転支軸９を支点にしてカセツトケース上方に開動
（矢印Ｄ方向）される。そして、前記ガードパネ
ル８は開動するときに、前記左右両端片１７ａの
下方縁が前記張り出し片１９ａを引つ掛けるよう
に係合して、前記ロツク部材６をカセツト前方へ
スライドさせる。

前記ロツク部材６はカセツト前方へスライドさ
れると、前記尖突部７の係合先端部分７ａが前記
ハブ４の外周端縁４ａから離されてロツクを解除
し、該ハブ４を回動自在にする。

このように、前記磁気テープカセツト１の装填
は押し込み動作と下方への移動により完了し、前
記スライドガード２０のスライドおよび前記ガー
ドパネル８の開動により、前記開口部１０が完全
に開放されると共に、前記外周端縁４ａと前記尖
突部７との係合が解除される。その結果、前記磁
気テープＴが前記開口部１０からカセツト前方へ
引き出し可能となると共に前記ハブ４が回動可能
になり、回転ヘツド方式による記録再生が可能と
なる。

前記磁気テープカセツト１は記録再生装置から
取り出される際には、装填時とは逆のストローク
で移動し、初めに、前記ガードパネル８がガード
パネル開動手段との係合を解除されて、前記ガー
ドパネル用ばね２７の付勢力により前記開口部１
０の前方側を閉じる。引きつづき前記磁気テープ
カセツト１の引き出し動作により、前記スライド
ガード２０は誤挿入防止用突起との当接が解除さ
れることにより、前記スライドガード用ばね２５
の付勢力でカセツト前方にスライドされ、前記開
口部１０は完全に閉塞される。

なお、前記ガードパネル８が前記開口部１０を
閉じるように回転することにより、該ガードパネ
ル８の左右両端片１７ａと前記ロツク部材６の張
り出し片１９ａとの係合が解除される。その結
果、前記ロツク部材６は前記ばね２９の付勢力に
よつてカセツト後方にスライドされて前記尖突部
７の係合先端部分７ａが前記外周端縁４ａと夫々
当接し、前記ハブ４が回動しないようにロツクす
る。更に、前記スライドガード２０が前記開口部
１０を閉じるようにスライドすることにより、前
記リールシヤフト挿入孔１４と前記透設孔２３と
の位置がずれて、該リールシヤフト挿入孔１４は
閉塞される。

なお、本考案は上記実施態様に限られるもので
はなく、前記尖突部７の形状を例えば第４図、第
５図に示す如く種々変更することができる。

第４図に示す尖突部７は、第２図に示したもの
とは異なり、ブリツジ部７ｂが前記上端部３０か
ら突設されておらず、該ブリツジ部７ｂの中央に
係合先端部分７ａが突設されている。すなわち、
矩形孔７ｃが前記尖突部７ｂの根元の所に透設さ
れた構成になされている。

また、第５図に示す尖突部７は、略三角形状で
あつて、ブリツジ部７ｂが互いに寄り合うように
内側に湾曲した形状になされ、その頂点の部分が
前記外周端縁４ａに係合する係合先端部分７ａに
なるよう構成されている。

なお、冒頭に、本考案は従来のオーデイオ用の
コンパクトカセツトと同程度の大きさかそれ以下
の大きさの磁気テープカセツトに適用すると述べ
たが、必ずしもこれに限られるものではなく、従
来のビデオテープカセツト或いは他の種々の磁気
テープカセツトにも適応できるものである。

（考案の効果） 以上述べたように、本考案の磁気テープカセツ
ト１は、その保管時において、前記ガードパネル
８および前記スライドガード２０が前記開口部１
０を完全に閉塞すると共に、該スライドガード２
０によつて前記リールシヤフト挿入孔１４も閉塞
されるので、前記開口部１０に装架されている磁
気テープＴの保護作用ならびに防塵作用が極めて
優れており、記録再生特性の低下防止に極めて優
れた効果を有している。

本考案によれば、前記ロツク部材６は、前記ロ
ツク部材用ばね２９により付勢されて、前記尖突
部７が前記ハブ４をロツクできるように構成され
ているのに加え、該尖突部７そのものが該ばね２
９と同方向の弾性を備えているので、前記ハブ４
をロツクするための付勢力が二重構造となり、該
ハブ４のロツクが極めて確実になる。

また、前記磁気テープカセツト１が小型化すれ
ばするほど前記ロツク部材６のカセツト前後方向
のスライド量が少なくなり、前記ガードパネル８
の開動に伴う前記ロツク部材６の動作タイミング
精度が厳しくなるので、前記ロツク部材６が前記
ハブ４をロツクしているときの寸法Ｌ精度を良く
する必要があるが、本考案によれば、前記尖突部
７の成形バラツキにより前記ロツク部材６の寸法
Ｌが基準寸法よりも多少大きく形成された場合に
は、その過大寸法の大きさに応じて変わる前記ロ
ツク部材用ばね２９の付勢力に応じて前記係合先
端部７ａが前記ブリツジ部７ｂによつてカセツト
前方に退くように撓むことができるので、前記尖
突部７は前記寸法Ｌが小さくなるように変形し、
前記ロツク部材６が前記ハブ４をロツクしている
ときの前記寸法Ｌは基準寸法に保たれる。従つ
て、前記尖突部７の成形精度をラフに構成するこ
とができるので、前記ロツク部材６を成形する際
に求められる前記尖突部７の成形精度の許容範囲
が広がり、該ロツク部材６の製造が容易となる効
果をも奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施態様を示す分解斜視
図、第２図は第１図に示した磁気テープカセツト
におけるロツク部材の動作を示すための要部斜視
図、第３図は第１図に示す磁気テープカセツトの
組み立て状態を示す斜視図、第４図および第５図
は本考案の変更例を示す要部斜視図である。 １……磁気テープカセツト、２……上ハーフケ
ース、３……下ハーフケース、４……ハブ、４ａ
……外周端縁、５……フリクシヨンシート、６…
…ロツク部材、７……尖突部、７ａ……係合先端
部分、７ｂ……ブリツジ部、７ｃ……矩形孔、８
……ガードパネル、９……回転支軸、１０……開
口部、１１……テープ引き出し口、１２……テー
プガイド、１３……係止ピン、１４……リールシ
ヤフト挿入孔、１５……側壁、１５ａ……隔壁、
１６……孔、１７……前面壁、１７ａ……端片、
１８……切欠き、１９……アーム部、１９ａ……
張り出し片、２０……スライドガード、２２……
係合部、２３……透設孔、２５……スライドガー
ド用ばね、２６……側片、２７……張り出し部、
２８……ガードパネル用ばね、２９……ロツク部
材用ばね、３０……上端部、３１……ばね係止
軸、３２……段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気テープが巻装された一対のハブ４を内蔵
   し、該磁気テープをカセツト前方に引き出し可能
   にする開口部１０を備え、該開口部１０の前方側
   を覆う回動自在な水平断面が略コ字状のガードパ
   ネル８と、上ハーフケース２の内面に沿ってカセ
   ツト左右方向に延びた上端部３０を備えると共
   に、前記上端部３０のカセツト左右方向両端にそ
   れぞれカセツト側壁に沿って直立したアーム部１
   ９，１９が前記ガードパネル８の端片１７ａ，１
   ７ａに係合するべくカセツト前方側へ延びた張り
   出し片１９ａ，１９ａをそれぞれ有し、且つ前記
   上端部３０に前記ハブ４を係止するべくカセツト
   後方側へ張り出した一対の尖突部７を有してカセ
   ツト前後方向にスライド可能でかつカセツト後方
   に付勢されたロツク部材６とを備えた磁気テープ
   カセツトにおいて、前記ロツク部材６の上端部３
   ０に設けられた前記尖突部７は、前記ハブ４の外
   周端縁４ａに係合する係合先端部分７ａが、前記
   上端部３０との間に空間を形成して撓み可能なブ
   リツジ部７ｂのほぼ中央部分に設けられており、
   前記係合先端部分７ａがカセツト前後方向に弾性
   的に移動自在に構成されたことを特徴とする磁気
   テープカセツト。