JPH0331709Y2

JPH0331709Y2 -

Info

Publication number: JPH0331709Y2
Application number: JP19739284U
Authority: JP
Priority date: 1984-12-29
Filing date: 1984-12-29
Publication date: 1991-07-05
Also published as: JPS61117121U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、牛乳、ジュース等を充填密封するの
に用いられる包装容器の注出口に関するものであ
る。

従来の技術牛乳、ジユース等の液体あるいは塩、砂糖、小
麦粉等の粒状粉状の物を充填密封した包装容器を
開口する場合、密封部分を切断し注出口を形成す
るか、キヤツプに設けられた破断線に沿つて、キ
ヤツプ部分をねじり切断し、開口するものであつ
たが、前者は、鋏等の道具が必要とされるうえ、
開口後に手指が注出口にふれて不衛生であり、注
出口の仕末に不便をしていた。また、後者の場合
は、キヤツプをねじり切断するに相当な力を要す
るうえ、破断されたキヤツプ以外の部分の処理が
必要であり、製作上も、注出口本体とキヤツプを
別々に製作するため手数と費用が多くなる欠点が
あつた。

考案が解決しようとする問題点本考案は、従来の包装容器のように、その内容
物を注出するのに密封部を切り開いたり、注出口
とキヤツプ部分とを別々に製作することなく、上
面に設けたつまみを引つぱることにより、注出口
本体とキヤツプ部とを切離して開閉キヤツプとす
るよう加工された注出口を、鍔状周縁部を介して
包装容器に取付けることにより、簡単に注出口を
開口でき、また必要に応じてキヤツプを閉塞する
ことができるようにし、衛生的で製作が容易であ
り、かつ、操作を簡単化して包装容器の注出口を
得ようとするものである。

問題点を解決するための手段本考案は、上記目的を達成するために、筒状部
本体の外側面に嵌合係止突部を設け、下端を包装
容器に穿設した開口周縁と接合するための鍔状周
縁部を設けるとともに、筒状部の内側に筒状部本
体の嵌合係止突部に対応する嵌合突部を設け、筒
状部本体と筒状部とを、筒状部上面に設けた突出
摘みを引つぱることにより切断可能な薄肉部を介
して連設する合成樹脂で一体に成形した注出口を
提供するものである。

作用本考案の注出口は任意の包装容器に取付けて使
用するもので、包装容器内に充填密封した内容物
を注出する時は、突出摘みを引張ることにより、
筒状部と筒状部本体との薄肉連設部を破断し、注
出口を開口して内容物を注出し、注出を中止した
時は、筒状部を筒状部本体に嵌合して、押し嵌め
ることにより嵌合突部と嵌合係止突部とがかみ合
つて注出口を確実に閉塞することができるもので
ある。

構成以下、本考案を図面に示す実施例に従つて説明
する。

図面は本考案による実施例を示すもので、第１
図は注出口の斜視図、第２図は、第１図−線
の断面図、第３図は筒状部を筒状部本体に嵌合し
た状態の断面図である。

図面に示す注出口１は、ポリエチレン等の合成
樹脂で一体的に、即ち１ピースに射出成形により
作ることが可能で、筒状部本体２は、上部外側に
嵌合係止突部３を、下部外側には複数の仮止用突
起４とを設け、その下端は、鍔状周縁部５となつ
ている。そして筒状部６は上面に突出摘み７を備
え、側面内側には嵌合突部８を設け、筒状部本体
２と筒状部６とは、薄肉部９を介して連設するも
のである。

この注出口１を包装容器本体に取りつけるに
は、所望の包装容器の適宜の場所に穿孔されてい
る取付孔１０に注出口１を挿入し、鍔上周縁部５
と仮止用突起４とで取付孔１０の周縁１１を挾持
し、注出口１を包装容器に仮止めし、鍔上周縁部
５を取付孔周縁１１に超音波溶着等の手段により
固着する。包装容器に取りつけられた注出口１を
開口するには、突出摘み７を握つて引張ると、薄
肉部９は引き裂かれ、注出口となる筒状部本体２
と、キヤツプとなる筒状部６とに分離し、筒状部
本体２の上部が開口されることになる。内容物を
注出後、注出口の閉塞は筒状部６を筒状部本体２
に嵌合し、押し込むと、第３図に示すように筒状
部６の嵌合突部８が合成樹脂の弾性により筒状部
本体２の嵌合係止突部３を越えて押し入り、嵌合
突部８と嵌合係止突部３とが噛み合つた状態で、
キヤツプである筒状部６が筒状部本体２に嵌合
し、注出口を閉塞するものである。

考案の効果本考案による包装容器の注出口は、注出口の突
出摘み部を引つ張つて蓋の薄肉連結部を切り裂く
ことにより簡単に注出口を形成することができ、
その際、注出口周辺に手指が接触しないので衛生
的であり、また、注出口を閉塞するに当つては、
筒状部を筒状部本体に嵌合し、押し込むことによ
り嵌合突部と嵌合係止突部とがかみ合い係合し、
確実な閉塞ができ、包装容器に接合されている注
出口はプラスチツク射出成形により１ピースで簡
単に製作できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案による実施例を示すもので、第１
図は、注出口の斜視図、第２図は第１図−線
による断面図、第３図は筒状部を筒状部本体に嵌
合した状態の断面図である。１……注出口、２……筒状部本体、３……嵌合
係止突部、５……鍔状周縁部、６……筒状部、７
……突出摘み、８……嵌合突部、９……薄肉部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

外側面に嵌合係止突部を設け、下部に鍔状周縁
部を備えた筒状部本体の上端周縁と、筒状部内側
面に前記嵌合係止突部に対応する嵌合突部を設
け、上面に突出摘みを備えた嵌合蓋の下端周縁と
を、前記突出摘みを引張ることにより切断可能と
した薄肉部を介して連設したことを特徴とする包
装容器の合成樹脂製注出口。