JPH03231613A - 調理器の蒸気回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において使用される炊飯器あるいは圧
力鍋などの調理器から噴出する蒸気の温度及び湿度を低
減し、安全で快適な環境を提供する調理器の蒸気回収装
置に関するものである。

従来の技術 従来この種の調理器は蒸気を室内に排出するので、安全
面や、調理器の使用場所近傍の壁面等に結露するなどの
室内の環境面から発生する種々の問題点があった。その
ため、特開昭５９−２７２２号公報（第２図）による如
く蒸気排出部に水冷式の放熱装置を取付けたものがある
。即ち、器体１１内に設けた炊飯器１２の蒸気孔１３か
ら噴出した蒸気を蒸気ガイド１４、熱交換装置１５を通
過させて器体１１外に排出するために、水道（図示省略
）に接続したタンク１６から電磁弁１７を通して冷却管
１８と前記の蒸気との間で熱交換を行う構造にしている
。

一方、この種の調理器の蒸気回収装置としては、実開昭
６０−１０６５３２号公報（第３図及び第４図）による
如く炊飯器の本体３０内に内釜２２を収納し、この内釜
２２上部の蒸気孔２３から噴出した蒸気を導入管２４を
介して内釜２２の外側部位に着脱自在に取付けた容器２
１に連通させている。この容器２１は通路２５と水２６
が充満される水タンク２７とを炊飯中の蒸気の通過室２
８を介して連設する如く形成してあり、通過室２８には
逆止弁２９が内蔵されている。

発明が解決しようとする課題 しかるに上記の如き構造の前者にあっては、構造的に水
冷用の水を得るために水道管に接続するために大がかり
の装置となり、単体の商品に適用出来る技術ではなかっ
た。また後者にあっては、炊飯中に発生する蒸気の過剰
分を炊飯器の本体３０内部で冷却して水に換え、外気に
蒸気を排出しない構造とはしたものの、容器２１自体の
構造が複雑になるのみならず、前記本体３０の構造も大
きくなるなどの問題があった。

課題を解決するための手段 本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、蒸気排出孔を備えた鍋の外側に熱交換装置を取付
けるとともに熱交換装置と蒸気排出孔との間に送風機を
設けてなる蒸気排出路を設け、かつ、熱交換装置に着脱
自在に取付けてなる露受内に臨む溢水孔を熱交換装置に
形成したものである。

作用 このようにすることにより、調理中に発生する蒸気は送
風機によって強制的に蒸気排出路を通って熱交換装置内
の水中に吐出され、気泡となって熱交換装置内の水中を
上昇する。この上昇の過程中に前記の蒸気は熱交換装置
内の水と熱交換を行い、蒸気の温度を低下させる。

実施例 以下、本発明の一実施例を炊飯器を例にとり図面に従っ
て説明する。

実施例の構成を示す第１図において、１は調理器である
炊飯器の本体で内底部にはヒーター２を取付けてあり、
このヒーター２上に着脱自在な内釜３を載置している。

４は熱交換装置で炊飯時には水４ｃが充満されるもので
本体１の外側上部に取付けである。熱交換装置４の上部
には排気孔４ａを形成するとともに側面上部には水位調
節用の溢水孔４ｂを形成しである。５は上部が開口せる
露受で熱交換装置４に着脱自在に取付けてあり、この開
口部位に前記の溢水孔４ｂを臨ませている。６は回動自
在な蓋で本体１に取付けてあり、内部に蒸気排出路７を
設けている。この蒸気排出路７は一端に内釜３との連通
部位に蒸気排出孔７ａ、他端に熱交換装置４の内底部近
傍に位置する排出孔７ｂを夫々形成している。８は送風
機で蒸気排出路７内の途中に設けてあり、炊飯中に発生
する蒸気を強制的に熱交換装置４内に排出する役目をす
るものである。

次に本実施例の作用について説明する。

炊飯時、内釜３に水及び米を入れて蓋６を閉じた後、ヒ
ーター２に通電して内釜３を加熱すると、炊飯の進行に
つれて内釜３内に蒸気が発生する。

この状態を何等かのセンサー（図示省略）で検知して送
風機８を動作させる。送風機８の動作によって内釜３内
に発生した蒸気はＡ矢印の如く蒸気排出孔７ａから蒸気
排出路７内に入る。この蒸気は蒸気排出路７を通って強
制的に排出孔７ｂから熱交換装置４の水４ｃの中に吐呂
され、気泡となって熱交換装置４内の水４ｃの中を上昇
する。この気泡の上昇過程中に蒸気は熱交換装置４内の
水４ｃと熱交換を行って蒸気の温度が低下し、熱交換を
行った蒸気の一部を前記の水４ｃに復水する。この復水
現象によって熱交換装置４内の水４ｃは増加するも、水
位調節用の溢水孔４ｂからオーバーフローして露受５内
に流出し、熱交換装置４内の水位を常に一定に保持する
ため、熱交換の性能は安定する。従って熱交換装置４上
部の排気孔４ａから排出される蒸気は温度が十分低くな
り、復水した分だけ湿度も少ない。

発明の効果 以上、本発明によると、調理中に発生する蒸気は送風機
によって強制的に蒸気排出路を通って熱交換装置内の水
中に吐出され、気泡となって熱交換装置内の水中を上昇
する。この上昇の過程中に前記の蒸気は熱交換装置内の
水と熱交換を行って蒸気の温度を低下させ、熱交換を行
った蒸気の一部を水に復水せしめるので、排気孔から排
出される蒸気は温度が十分低くなるとともに、復水した
分だけ湿度も少なくなって排出蒸気圧力、速度が低くな
って安全面が向上するとともに、調理器の使用場所近傍
の壁面等への結露をも抑制する。しかも、熱交換装置を
本体の外側に着脱自在に取付けるために熱交換装置もコ
ンパクトな構造が可能となり、調理器の単品製品に適用
出来るようになって調理器本体の構造も大きくなること
のない調理器の蒸気回収装置を提供出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による調理器の蒸気回収装置
に係る概略の断面図、第２図は従来の調理器の蒸気回収
装置に係る概略の断面図、第３図及び第４図は他の従来
の調理器の蒸気回収装置に係るもので、第３図は一部切
欠き概略断面図、第４図は熱交換装置（容器）に係る要
部断面図である。 １・・・本体、　　　　　３・・・内釜（鍋）。 ４・・・熱交換装置、　　４ｂ・・・溢水孔、５・・・
露受、　　　　　７・・・蒸気排出路、７ａ・・・蒸気
排出孔、　　８・・・送風機。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、蒸気排出孔（７ａ）を備えた鍋（３）と、この
   鍋（３）の外側に熱交換装置（４）を取付け、熱交換装
   置（４）と蒸気排出孔（７ａ）との間に蒸気排出路（７
   ）を設け、蒸気排出路（７）に送風機（８）を設けたこ
   とを特徴とする調理器の蒸気回収装置。
2. （２）、前記の熱交換装置（４）に溢水孔（４ｂ）を形
   成し、熱交換装置（４）に着脱自在な露受（５）を取付
   け、露受（５）内に溢水孔（４ｂ）を臨ませてなる特許
   請求項１記載の調理器の蒸気回収装置。