JPH0322529B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0322529B2 JPH0322529B2 JP10151486A JP10151486A JPH0322529B2 JP H0322529 B2 JPH0322529 B2 JP H0322529B2 JP 10151486 A JP10151486 A JP 10151486A JP 10151486 A JP10151486 A JP 10151486A JP H0322529 B2 JPH0322529 B2 JP H0322529B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluidized bed
- temperature
- freeboard
- ash
- medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000428 dust Substances 0.000 claims description 22
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 19
- 238000009841 combustion method Methods 0.000 claims description 6
- 239000004449 solid propellant Substances 0.000 claims description 6
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 31
- 239000002956 ash Substances 0.000 description 27
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 22
- 239000003245 coal Substances 0.000 description 16
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 16
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 12
- 230000005587 bubbling Effects 0.000 description 5
- 238000006477 desulfuration reaction Methods 0.000 description 5
- 230000023556 desulfurization Effects 0.000 description 5
- RHZUVFJBSILHOK-UHFFFAOYSA-N anthracen-1-ylmethanolate Chemical compound C1=CC=C2C=C3C(C[O-])=CC=CC3=CC2=C1 RHZUVFJBSILHOK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000003830 anthracite Substances 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 239000000571 coke Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- UQSXHKLRYXJYBZ-UHFFFAOYSA-N Iron oxide Chemical compound [Fe]=O UQSXHKLRYXJYBZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 235000019738 Limestone Nutrition 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 2
- 239000010883 coal ash Substances 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 239000000567 combustion gas Substances 0.000 description 2
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 2
- 239000006028 limestone Substances 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 230000035484 reaction time Effects 0.000 description 1
- 238000006722 reduction reaction Methods 0.000 description 1
- 230000009528 severe injury Effects 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、流動層で固体燃料を燃焼して蒸気を
取り出すようにした流動層燃焼ボイラにおける新
規な燃焼方法、詳しくは、流動層から飛散した未
燃石炭を含むダストを回収して、流動層に戻すよ
うにした、いわゆる循環型流動層ボイラにおい
て、燃料比の高い石炭、たとえば無煙炭あるいは
燃焼性の悪いオイルコークスでも、高い燃焼効率
が得られる燃焼方法に関するものである。
取り出すようにした流動層燃焼ボイラにおける新
規な燃焼方法、詳しくは、流動層から飛散した未
燃石炭を含むダストを回収して、流動層に戻すよ
うにした、いわゆる循環型流動層ボイラにおい
て、燃料比の高い石炭、たとえば無煙炭あるいは
燃焼性の悪いオイルコークスでも、高い燃焼効率
が得られる燃焼方法に関するものである。
循環型流動層ボイラは、次の2つの方式に分類
される。第1の方式は、流動層の本体下部に濃厚
な粒子層が存在しない型式で、ガス流速として7
〜8m/sが採用され、一般的に高速循環流動層
方式と呼ばれている。第2の方式は、流動層本体
下部に、明確な濃厚粒子層を有する、いわゆるベ
ツド(流動層)が存在するバブリング型流動層方
式である。両者は、装置高さ方向の粒子濃度分布
に明確な相違があり、第3図に粒子濃度分布を示
した。
される。第1の方式は、流動層の本体下部に濃厚
な粒子層が存在しない型式で、ガス流速として7
〜8m/sが採用され、一般的に高速循環流動層
方式と呼ばれている。第2の方式は、流動層本体
下部に、明確な濃厚粒子層を有する、いわゆるベ
ツド(流動層)が存在するバブリング型流動層方
式である。両者は、装置高さ方向の粒子濃度分布
に明確な相違があり、第3図に粒子濃度分布を示
した。
第3図は、空気分散板からの高さと粒子濃度の
関係を示したもので、図中のa曲線は、高速循環
流動層方式の粒子濃度を示したもので、装置の上
部に行くに従つて、ほぼ直線的に粒子濃度が減少
する。一方、図中のb曲線は、バブリング型流動
層方式について示したもので、装置下部では高速
循環流動層方式よりも粒子濃度の高い1〜2m高
さのほぼ均一粒子濃度域が存在し、いわゆるベツ
ドが存在する。このベツドを過ぎると、急激に粒
子濃度が減少していく。
関係を示したもので、図中のa曲線は、高速循環
流動層方式の粒子濃度を示したもので、装置の上
部に行くに従つて、ほぼ直線的に粒子濃度が減少
する。一方、図中のb曲線は、バブリング型流動
層方式について示したもので、装置下部では高速
循環流動層方式よりも粒子濃度の高い1〜2m高
さのほぼ均一粒子濃度域が存在し、いわゆるベツ
ドが存在する。このベツドを過ぎると、急激に粒
子濃度が減少していく。
第7図は、従来の一般的なバブリング型の循環
流動層について示したものである。流動層燃焼炉
本体1の下部に、空気分散板2が設けられてお
り、その下部の風箱3に空気導入管4から空気が
供給され、空気分散板2を介して、流動媒体(た
とえば石灰石、酸化鉄など)を流動化し、燃料供
給管6から供給された燃料(たとえば石炭、オイ
ルコークスなど)が燃焼される。流動層温度は、
伝熱管7によつて燃焼熱の一部を収熱して制御し
ている。
流動層について示したものである。流動層燃焼炉
本体1の下部に、空気分散板2が設けられてお
り、その下部の風箱3に空気導入管4から空気が
供給され、空気分散板2を介して、流動媒体(た
とえば石灰石、酸化鉄など)を流動化し、燃料供
給管6から供給された燃料(たとえば石炭、オイ
ルコークスなど)が燃焼される。流動層温度は、
伝熱管7によつて燃焼熱の一部を収熱して制御し
ている。
未燃石炭を伴う燃焼排ガスは、流動層上部のフ
リーボード8の出口では、一般的に600〜700℃の
温度になり、後部伝熱部9を通り、300〜350℃で
集じん器10に入り、ダストが分離される。分離
された未燃石炭を含むダストは、循環ライン11
から流動層5に戻される。
リーボード8の出口では、一般的に600〜700℃の
温度になり、後部伝熱部9を通り、300〜350℃で
集じん器10に入り、ダストが分離される。分離
された未燃石炭を含むダストは、循環ライン11
から流動層5に戻される。
このような、従来の流動層では、高い燃焼効率
を得ることげ困難で、特に燃料比(固定炭素/揮
発分)の高い石炭、たとえば燃料比≧2の場合に
は、燃料効率として95〜97%が限度であつた。こ
のため従来の流動層を採用するためには、使用で
きる石炭に制限があつた。
を得ることげ困難で、特に燃料比(固定炭素/揮
発分)の高い石炭、たとえば燃料比≧2の場合に
は、燃料効率として95〜97%が限度であつた。こ
のため従来の流動層を採用するためには、使用で
きる石炭に制限があつた。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、フリ
ーボードを積極的に反応領域として使用すること
により、フリーボード温度を高温に保ち、必要な
反応時間を確保して、燃焼反応、脱硫反応および
NOx低減反応を促進するようにして、燃料比の
高い石炭、たとえば無煙炭、燃焼性の悪いオイル
コークスでも、高い燃焼効率で燃焼することがで
きる方法の提供を目的とするものである。
ーボードを積極的に反応領域として使用すること
により、フリーボード温度を高温に保ち、必要な
反応時間を確保して、燃焼反応、脱硫反応および
NOx低減反応を促進するようにして、燃料比の
高い石炭、たとえば無煙炭、燃焼性の悪いオイル
コークスでも、高い燃焼効率で燃焼することがで
きる方法の提供を目的とするものである。
本発明の流動層燃焼方法は流動層で固体燃料を
燃焼する方法において、流動層内部に伝熱管を設
けて、流動層温度が800〜900℃になるようにし、
かつフリーボード出口ガス温度を流動層温度〜
1000℃にし、フリーボードの平均ガス滞留時間を
2秒以上とし、フリーボード出口ガスを後部伝熱
部に導いて後部伝熱部出口ガス温度が500℃以下
となるように収熱した後、集じん器に導いて集じ
んし、収熱後の500℃以下の中温灰の大部分を流
動層の上側または上部に循環し、中温灰の残部を
系外に排出し、流動層に循環する中温灰量が供給
固体燃料の25倍以下となるように制御することを
特徴としている。
燃焼する方法において、流動層内部に伝熱管を設
けて、流動層温度が800〜900℃になるようにし、
かつフリーボード出口ガス温度を流動層温度〜
1000℃にし、フリーボードの平均ガス滞留時間を
2秒以上とし、フリーボード出口ガスを後部伝熱
部に導いて後部伝熱部出口ガス温度が500℃以下
となるように収熱した後、集じん器に導いて集じ
んし、収熱後の500℃以下の中温灰の大部分を流
動層の上側または上部に循環し、中温灰の残部を
系外に排出し、流動層に循環する中温灰量が供給
固体燃料の25倍以下となるように制御することを
特徴としている。
第2図は本発明の方法を実施するための装置の
一例で、かつ後述の試験に用いた装置を示してお
り、流動層燃焼炉本体21の下部に空気分散板2
2が設けられており、その下側は風箱23となつ
ている。分散板22の上側には流動媒体24(石
灰石および石炭灰からなつている)が収納されい
てる。燃料ホツパ25の燃料(無煙炭)は、燃料
供給装置(スクリユーフイーダ)26によつて、
ベツド27の上部に供給される。燃焼用空気は燃
焼用空気管28から空気分散板22を介してベツ
ド27に供給され、燃料を燃焼させる。一部の空
気は必要に応じて、2次空気としてフリーボード
29に供給される。発生した燃焼熱は、ベツド内
に設けた伝熱管30でその一部を回収して、ベツ
ド温度を制御している。フリーボード温度、正確
にはフリーボード出口温度は、フリーボードに設
けた伝熱管31によつて所定の温度に設定でき
る。燃焼ガスは、フリーボード出口部から後部伝
熱部32に入り、500℃以下に冷却され、集じん
器33でダストが分離される。分離された未燃石
炭を含むダストは、循環ライン34から流動層燃
焼炉本体21に戻される。必要に応じて、一部の
ダストは系外排出ライン35から排出される。
一例で、かつ後述の試験に用いた装置を示してお
り、流動層燃焼炉本体21の下部に空気分散板2
2が設けられており、その下側は風箱23となつ
ている。分散板22の上側には流動媒体24(石
灰石および石炭灰からなつている)が収納されい
てる。燃料ホツパ25の燃料(無煙炭)は、燃料
供給装置(スクリユーフイーダ)26によつて、
ベツド27の上部に供給される。燃焼用空気は燃
焼用空気管28から空気分散板22を介してベツ
ド27に供給され、燃料を燃焼させる。一部の空
気は必要に応じて、2次空気としてフリーボード
29に供給される。発生した燃焼熱は、ベツド内
に設けた伝熱管30でその一部を回収して、ベツ
ド温度を制御している。フリーボード温度、正確
にはフリーボード出口温度は、フリーボードに設
けた伝熱管31によつて所定の温度に設定でき
る。燃焼ガスは、フリーボード出口部から後部伝
熱部32に入り、500℃以下に冷却され、集じん
器33でダストが分離される。分離された未燃石
炭を含むダストは、循環ライン34から流動層燃
焼炉本体21に戻される。必要に応じて、一部の
ダストは系外排出ライン35から排出される。
通常は、脱硫剤として石灰石を使用し、予め所
定量を石炭と混合して供給する。またフリーボー
ド29の高さについて検討するため2次空気の供
給位置を変更できるようにしている。すなわち高
さの異なる位置に複数の管36を接続している。
定量を石炭と混合して供給する。またフリーボー
ド29の高さについて検討するため2次空気の供
給位置を変更できるようにしている。すなわち高
さの異なる位置に複数の管36を接続している。
上記のように構成された流動層燃焼炉を用いて
試験した。試験に使用した炉本体は、断面500mm
角で、空気分散板からの高さは約7mであつた。
試験した。試験に使用した炉本体は、断面500mm
角で、空気分散板からの高さは約7mであつた。
試験は、フリーボード出口部温度の変更および
2次空気供給位置を変更して実施した。条件はつ
ぎの通りであつた。
2次空気供給位置を変更して実施した。条件はつ
ぎの通りであつた。
供試燃料 無煙炭
燃料供給量 50Kg/h
ベツド温度 850℃
排ガス中の酸素 3〜4%
Ca/Sモル比 2
フリーボード出口温度を変更した試験結果を第
4図に示す。未燃損失は、フリーボード温度を高
くするにつれて少なくなるが、NOx濃度は900℃
近辺で最も少なくなり、SO2濃度は、850〜950℃
で最も少なくなるが、1000℃を越えると急激に増
加した。
4図に示す。未燃損失は、フリーボード温度を高
くするにつれて少なくなるが、NOx濃度は900℃
近辺で最も少なくなり、SO2濃度は、850〜950℃
で最も少なくなるが、1000℃を越えると急激に増
加した。
またフリーボード出口温度が1000℃を越えた条
件で試験を続けると、炉壁に石炭灰を主成分とす
る付着物(コーチング)の生長が認められた。
件で試験を続けると、炉壁に石炭灰を主成分とす
る付着物(コーチング)の生長が認められた。
以上の燃焼効率、SO2濃度、NOx濃度および
コーチングから、フリーボード出口温度は1000℃
以下、好適には850〜950℃が良いことがわかる。
コーチングから、フリーボード出口温度は1000℃
以下、好適には850〜950℃が良いことがわかる。
炉内脱硫を実施するときのベツド温度は、伝熱
管によつて800〜850℃に制御されるので、フリー
ボード出口温度を800〜1000℃、好適には850〜
950℃に制御することによつて、高い燃焼効率、
低NOxおよび低SO2が達成できる。
管によつて800〜850℃に制御されるので、フリー
ボード出口温度を800〜1000℃、好適には850〜
950℃に制御することによつて、高い燃焼効率、
低NOxおよび低SO2が達成できる。
他の試験としては、2次空気供給位置を変えて
NOx濃度、燃焼効率およびCO濃度について調べ
た。2次空気供給位置までの平均ガス滞留時間が
長い程、NOx濃度が低くなるが、1.5秒以上長く
してもその効果は殆どない。2次空気供給位置ま
での平均ガス滞留時間として、少なくとも1秒以
上必要であつた。また2次空気供給後の後燃焼と
してCO濃度の変化から判定すれば、1.5秒以上の
平均ガス滞留時間を必要とした。
NOx濃度、燃焼効率およびCO濃度について調べ
た。2次空気供給位置までの平均ガス滞留時間が
長い程、NOx濃度が低くなるが、1.5秒以上長く
してもその効果は殆どない。2次空気供給位置ま
での平均ガス滞留時間として、少なくとも1秒以
上必要であつた。また2次空気供給後の後燃焼と
してCO濃度の変化から判定すれば、1.5秒以上の
平均ガス滞留時間を必要とした。
以上の結果から循環型流動層のフリーボード条
件を、800〜1000℃、好適には850〜950℃、とし、
2次空気供給までの平均ガス滞留時間として1秒
以上、2次空気を供給した後の平均ガス滞留時間
として1.5秒以上、上記温度を確保することによ
つて、大幅な性能向上、すなわち高い燃焼効率、
低NOx、低SO2が達成できた。また2段燃焼を
実施しない場合には、2秒以上の平均ガス滞留時
間が必要であつた。
件を、800〜1000℃、好適には850〜950℃、とし、
2次空気供給までの平均ガス滞留時間として1秒
以上、2次空気を供給した後の平均ガス滞留時間
として1.5秒以上、上記温度を確保することによ
つて、大幅な性能向上、すなわち高い燃焼効率、
低NOx、低SO2が達成できた。また2段燃焼を
実施しない場合には、2秒以上の平均ガス滞留時
間が必要であつた。
したがつて本発明の方法においては、フリーボ
ードでの平均ガス滞留時間は2秒以上、好適には
2.5〜3.5秒に限定される。2秒未満の場合は、未
燃分が燃焼しないので燃焼効率が悪く、一方、
3.5秒を越える場合は、燃焼効率は良くなるが、
装置が高くなつて設備費が嵩むことになるからで
ある。
ードでの平均ガス滞留時間は2秒以上、好適には
2.5〜3.5秒に限定される。2秒未満の場合は、未
燃分が燃焼しないので燃焼効率が悪く、一方、
3.5秒を越える場合は、燃焼効率は良くなるが、
装置が高くなつて設備費が嵩むことになるからで
ある。
流動層に戻す冷却された灰の量は、流動層設定
温度と灰の温度から定まり、循環比Rを、 循環比R=
流動層に戻す灰量(Kg/h)/流動層に供給する石炭量
(Kg/h) と定義すると、循環比と層温度との関係は第5図
に示すようになる。Trは灰の温度を示している。
温度と灰の温度から定まり、循環比Rを、 循環比R=
流動層に戻す灰量(Kg/h)/流動層に供給する石炭量
(Kg/h) と定義すると、循環比と層温度との関係は第5図
に示すようになる。Trは灰の温度を示している。
第6図は、サイクロンで捕集した灰をベツドに
戻す量と、石炭供給量との比を循環比と定めて、
すなわち上記の式に定義して、ベツド温度と循環
比(R)との関係を求めたものである。第6図に
おけるa曲線は、灰を循環しない場合に、ベツド
温度が850℃になるように、ベツド内の伝面を設
けたときに、500℃の灰がベツドに循環されると
したときのベツド温度を計算したものである。ま
たb曲線は、ベツドに伝面を全く設けていないと
きの、500℃灰の循環比とベツド温度との関係を
示したものである。
戻す量と、石炭供給量との比を循環比と定めて、
すなわち上記の式に定義して、ベツド温度と循環
比(R)との関係を求めたものである。第6図に
おけるa曲線は、灰を循環しない場合に、ベツド
温度が850℃になるように、ベツド内の伝面を設
けたときに、500℃の灰がベツドに循環されると
したときのベツド温度を計算したものである。ま
たb曲線は、ベツドに伝面を全く設けていないと
きの、500℃灰の循環比とベツド温度との関係を
示したものである。
500℃の灰を循環する場合の最大循環比は、層
温度を850℃とすれば、第6図のb曲線から25
が求まり、本発明の方法での循環比は層温度850
℃の場合には、25以下が採用されることにな
る。
温度を850℃とすれば、第6図のb曲線から25
が求まり、本発明の方法での循環比は層温度850
℃の場合には、25以下が採用されることにな
る。
一方、フリーボードを出た燃焼ガスは、後部伝
熱部で500℃以下、好適には400〜300℃にするこ
とによつて、次の有利な点がある。
熱部で500℃以下、好適には400〜300℃にするこ
とによつて、次の有利な点がある。
(1) ガスの体積が小さくなり集じん器が小さくて
良い。
良い。
(2) 後燃焼しないのでクリンカートラブルがな
い。
い。
(3) 耐火、断熱構造ではなく、鋼板製のものが使
用できる。
用できる。
本発明の方法における中温灰とは、500℃以下、
好適には400〜300℃の灰を指称する。前述の高速
循環流動層ボイラでは、900℃前後の高温灰を循
環しており、この点において差異を有している。
好適には400〜300℃の灰を指称する。前述の高速
循環流動層ボイラでは、900℃前後の高温灰を循
環しており、この点において差異を有している。
本発明の方法において、上記のように限定する
のは、灰温度が300℃未満の場合は、ベツド温度
を所定の温度にするのに、循環量が少なくて性能
が低下し、一方、灰温度が500℃を越える場合は、
ベツド温度を所定の温度にするのに、循環量が多
すぎて性能が良くなるが、循環動力費が増え、か
つ伝面の損傷が激しくなるなどの不利な点が生じ
るからである。
のは、灰温度が300℃未満の場合は、ベツド温度
を所定の温度にするのに、循環量が少なくて性能
が低下し、一方、灰温度が500℃を越える場合は、
ベツド温度を所定の温度にするのに、循環量が多
すぎて性能が良くなるが、循環動力費が増え、か
つ伝面の損傷が激しくなるなどの不利な点が生じ
るからである。
流動燃焼炉本体は、通常、水冷壁で構成するの
で、小中型のボイラにおいては、フリーボード出
口温度が低下するので、断熱材で内張りし収熱量
を制限して、所定の温度になるようにする必要が
る。また大型のボイラあるいは耐火、断熱構造で
ある場合には、フリーボードに伝面を設けて、所
定の温度になるようにする必要がある。
で、小中型のボイラにおいては、フリーボード出
口温度が低下するので、断熱材で内張りし収熱量
を制限して、所定の温度になるようにする必要が
る。また大型のボイラあるいは耐火、断熱構造で
ある場合には、フリーボードに伝面を設けて、所
定の温度になるようにする必要がある。
以下、第1図を参照して、本発明の好適な実施
例を例示的に説明する。ただしこの実施例におい
て、とくに特定的な記載がないかぎりは、本発明
の範囲を限定するものではなく、単なる説明例に
すぎない。流動層27の内部に伝熱管30を設け
て、流動層温度が800〜900℃になるように制御
し、かつフリーボード29の平均ガス滞留時間を
2秒以上、好適には2.5〜3.5秒として、フリーボ
ード29の出口ガス温度を層温度〜1000℃、好適
には850〜950℃とする。フリーボード29の出口
ガスを後部伝熱部32に導いて、後部伝熱部出口
ガス温度が500℃以下、好適には400〜300℃とな
るように、蒸気を発生させた後、このガスを集じ
ん器33に導いて集じんし、後部伝熱部32およ
び集じん器33で捕集された500℃以下、好適に
は400〜300℃の中温灰の大部分を循環ライン37
により流動層27の上側または上部へ循環し、中
温灰の残部を排出ライン38により系外に排出
し、流動層27に循環する中温灰量が供給固体燃
料の25倍以下となるように制御する。39はダン
パー、40は排出機である。
例を例示的に説明する。ただしこの実施例におい
て、とくに特定的な記載がないかぎりは、本発明
の範囲を限定するものではなく、単なる説明例に
すぎない。流動層27の内部に伝熱管30を設け
て、流動層温度が800〜900℃になるように制御
し、かつフリーボード29の平均ガス滞留時間を
2秒以上、好適には2.5〜3.5秒として、フリーボ
ード29の出口ガス温度を層温度〜1000℃、好適
には850〜950℃とする。フリーボード29の出口
ガスを後部伝熱部32に導いて、後部伝熱部出口
ガス温度が500℃以下、好適には400〜300℃とな
るように、蒸気を発生させた後、このガスを集じ
ん器33に導いて集じんし、後部伝熱部32およ
び集じん器33で捕集された500℃以下、好適に
は400〜300℃の中温灰の大部分を循環ライン37
により流動層27の上側または上部へ循環し、中
温灰の残部を排出ライン38により系外に排出
し、流動層27に循環する中温灰量が供給固体燃
料の25倍以下となるように制御する。39はダン
パー、40は排出機である。
なお系外に排出する中温灰量を変えて、流動層
27に循環する中温灰量を制御するようにしても
よい。
27に循環する中温灰量を制御するようにしても
よい。
また少なくとも静止層高よりも高い位置から給
炭し、かつ給炭位置よりも高い位置から2次空気
を供給するようにするのが好適である。
炭し、かつ給炭位置よりも高い位置から2次空気
を供給するようにするのが好適である。
循環灰の戻す位置をフリーボード29の下部で
静止層高より高い位置とフリーボード29の中央
部など複数にすることによつて、全体の温度を所
定の温度にすることができる。
静止層高より高い位置とフリーボード29の中央
部など複数にすることによつて、全体の温度を所
定の温度にすることができる。
また2段燃焼、炉内脱硫を行う場合も適用され
ることは勿論である。
ることは勿論である。
前記の集じん器33の下流に第2の後部伝熱部
41を設け、ここでさらに蒸気を発生させた後、
空気予熱器42で燃焼用空気を予熱し、その後、
最終集じん器43で集じんするように構成する場
合もある。この場合、第2の後部伝熱部41、空
気予熱器42、最終集じん器43の捕集灰の大部
分を流動層27内に循環し、残りを系外に排出す
るようにする。44は空気フアンである。
41を設け、ここでさらに蒸気を発生させた後、
空気予熱器42で燃焼用空気を予熱し、その後、
最終集じん器43で集じんするように構成する場
合もある。この場合、第2の後部伝熱部41、空
気予熱器42、最終集じん器43の捕集灰の大部
分を流動層27内に循環し、残りを系外に排出す
るようにする。44は空気フアンである。
本発明は上記のように構成されているので、つ
ぎのような効果を有している。
ぎのような効果を有している。
(1) 後部伝熱部の出口ガスを500℃以下に冷却す
るので、ガスの体積が小さくなり、後流の集じ
ん器が小型となり、さらに集じん効率を上げる
ことができる。また後燃焼しないので、クリン
カートラブルやコーチングトラブルが生じなく
なり、長期間の連続運転を継続することができ
る。さらに集じん器を耐火、断熱構造とする必
要はなく、鋼板製のものが使用できるので、コ
ストの低減を図ることができる。
るので、ガスの体積が小さくなり、後流の集じ
ん器が小型となり、さらに集じん効率を上げる
ことができる。また後燃焼しないので、クリン
カートラブルやコーチングトラブルが生じなく
なり、長期間の連続運転を継続することができ
る。さらに集じん器を耐火、断熱構造とする必
要はなく、鋼板製のものが使用できるので、コ
ストの低減を図ることができる。
(2) フリーボード条件(温度、時間)を限定する
ことにより、高い燃焼効率、低NOx、低SO2
を図ることができる。
ことにより、高い燃焼効率、低NOx、低SO2
を図ることができる。
(3) 上込め方式の給炭方法は、燃焼効率の低下、
NOx、SO2の増加となるため、従来方式では
採用に制限があつたが、本発明の方法では、上
込め方式を採用しても、チヤー、脱硫剤を含む
灰を循環することと、フリーボードの温度を高
く保つことによつて、NOx、SO2を低下させ
ることができ、十分性能が確保できる。また循
環灰も背圧の少ない流動層の上側または上部へ
戻すので、十分性能が確保できるし、エネルギ
ーロスも少なくなる。
NOx、SO2の増加となるため、従来方式では
採用に制限があつたが、本発明の方法では、上
込め方式を採用しても、チヤー、脱硫剤を含む
灰を循環することと、フリーボードの温度を高
く保つことによつて、NOx、SO2を低下させ
ることができ、十分性能が確保できる。また循
環灰も背圧の少ない流動層の上側または上部へ
戻すので、十分性能が確保できるし、エネルギ
ーロスも少なくなる。
第1図は本発明の流動層燃焼方法を実施する装
置の一例を示すフローシート、第2図は本発明の
方法を実施する装置の他の例を示し、試験に用い
た装置のフローシート、第3図は高速循環流動層
方式およびバブリング型流動層方式の粒子濃度と
空気分散板からの高さとの関係を示すグラフ、第
4図はフリーボード温度と、チヤー、NOx、
SO2濃度との関係を示すグラフ、第5図は灰温度
を変化させた場合の循環比と層温度との関係を示
すグラフ、第6図は灰温度500℃の場合の循環比
と層温度との関係を示すグラフ、第7図は従来の
装置のフローシートである。 1……流動層燃焼炉本体、2……空気分散板、
3……風箱、4……空気導入管、5……流動層、
6……燃料供給管、7……伝熱管、8……フリー
ボード、9……後部伝熱部、10……集じん器、
11……循環ライン、21……流動層燃焼炉本
体、22……空気分散板、23……風箱、24…
…流動媒体、25……燃料ホツパ、26……燃料
供給装置、27……流動層(ベツド)、28……
燃焼用空気管、29……フリーボード、30……
伝熱管、31……伝熱管、32……後部伝熱部、
33……集じん器、34……循環ライン、35…
…排出ライン、36……管、37……循環ライ
ン、38……排出ライン、39……ダンパー、4
0……排出機、41……第2の後部伝熱部、42
……空気予熱器、43……最終集じん器、44…
…空気フアン。
置の一例を示すフローシート、第2図は本発明の
方法を実施する装置の他の例を示し、試験に用い
た装置のフローシート、第3図は高速循環流動層
方式およびバブリング型流動層方式の粒子濃度と
空気分散板からの高さとの関係を示すグラフ、第
4図はフリーボード温度と、チヤー、NOx、
SO2濃度との関係を示すグラフ、第5図は灰温度
を変化させた場合の循環比と層温度との関係を示
すグラフ、第6図は灰温度500℃の場合の循環比
と層温度との関係を示すグラフ、第7図は従来の
装置のフローシートである。 1……流動層燃焼炉本体、2……空気分散板、
3……風箱、4……空気導入管、5……流動層、
6……燃料供給管、7……伝熱管、8……フリー
ボード、9……後部伝熱部、10……集じん器、
11……循環ライン、21……流動層燃焼炉本
体、22……空気分散板、23……風箱、24…
…流動媒体、25……燃料ホツパ、26……燃料
供給装置、27……流動層(ベツド)、28……
燃焼用空気管、29……フリーボード、30……
伝熱管、31……伝熱管、32……後部伝熱部、
33……集じん器、34……循環ライン、35…
…排出ライン、36……管、37……循環ライ
ン、38……排出ライン、39……ダンパー、4
0……排出機、41……第2の後部伝熱部、42
……空気予熱器、43……最終集じん器、44…
…空気フアン。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 流動層で固体燃料を燃焼する方法において、
流動層内部に伝熱管を設けて、流動層温度が800
〜900℃になるようにし、かつフリーボード出口
ガス温度を流動層温度〜1000℃にし、フリーボー
ドの平均ガス滞留時間を2秒以上とし、フリーボ
ード出口ガスを後部伝熱部に導いて後部伝熱部出
口ガス温度が500℃以下となるように収熱した後、
集じん器に導いて集じんし、収熱後の500℃以下
の中温灰の大部分を流動層の上側または上部に循
環し、中温灰の残部を系外に排出し、流動層に循
環する中温灰量が供給固体燃料の25倍以下となる
ように制御することを特徴とする流動層燃焼方
法。 2 系外に排出する中温灰量を変えて、流動層に
循環する中温灰量を制御する特許請求の範囲第1
項記載の流動層燃焼方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10151486A JPS62255712A (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 流動層燃焼方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10151486A JPS62255712A (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 流動層燃焼方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62255712A JPS62255712A (ja) | 1987-11-07 |
JPH0322529B2 true JPH0322529B2 (ja) | 1991-03-27 |
Family
ID=14302652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10151486A Granted JPS62255712A (ja) | 1986-04-30 | 1986-04-30 | 流動層燃焼方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62255712A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3905553A1 (de) * | 1989-02-23 | 1990-08-30 | Metallgesellschaft Ag | Wirbelbrennkammer |
DE4007635C1 (ja) * | 1990-03-10 | 1991-09-19 | Vereinigte Kesselwerke Ag, 4000 Duesseldorf, De |
-
1986
- 1986-04-30 JP JP10151486A patent/JPS62255712A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62255712A (ja) | 1987-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100306026B1 (ko) | 순환 유동상 시스템을 구동시키는 방법 및 장치 | |
US3699903A (en) | Method for improving fuel combustion in a furnace and for reducing pollutant emissions therefrom | |
US4809625A (en) | Method of operating a fluidized bed reactor | |
US6554061B2 (en) | Recuperative and conductive heat transfer system | |
US5237963A (en) | System and method for two-stage combustion in a fluidized bed reactor | |
CN101701707B (zh) | 预防循环流化床锅炉气固分离器中结焦装置 | |
GB2074890A (en) | Fluidized Bed Combustors | |
JPH0322530B2 (ja) | ||
JPH0322529B2 (ja) | ||
Balasubramanian et al. | An insight into advanced technology in circulating fluidised bed combustion steam generators | |
CN2527860Y (zh) | 高、低混合流速循环流化床锅炉 | |
JPH0322532B2 (ja) | ||
CN214891142U (zh) | 一种预防循环流化床锅炉结焦的装置 | |
JP2972631B2 (ja) | 流動層ボイラおよびその熱交換方法 | |
CN221146517U (zh) | 一种基于中小型燃煤锅炉改造的生物质锅炉 | |
JPH0322531B2 (ja) | ||
JPH1114029A (ja) | 循環流動層燃焼装置及びその運転方法 | |
CN209638992U (zh) | 燃固体废弃物的流化床锅炉 | |
CN117588755A (zh) | 对低热值气化飞灰资源化利用的循环流化床焚烧炉系统及方法 | |
JPH06281108A (ja) | 循環流動床ボイラにおける低発熱量ガスの混焼方法 | |
JPH0370124B2 (ja) | ||
JP3763656B2 (ja) | 循環流動床燃焼器 | |
JPS6329104A (ja) | 流動床燃焼法 | |
JPS61205708A (ja) | 流動床燃焼ボイラにおける未燃分再燃焼方法 | |
JP2758167B2 (ja) | 流動層ボイラ |