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JPH03180825A - 可変焦点距離ファインダー付きカメラ - Google Patents

可変焦点距離ファインダー付きカメラ

Info

Publication number
JPH03180825A
JPH03180825A JP32022789A JP32022789A JPH03180825A JP H03180825 A JPH03180825 A JP H03180825A JP 32022789 A JP32022789 A JP 32022789A JP 32022789 A JP32022789 A JP 32022789A JP H03180825 A JPH03180825 A JP H03180825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
focal length
zoom
finder
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32022789A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Taniguchi
信行 谷口
Yoshinobu Kudo
工藤 吉信
Manabu Inoue
学 井上
Michihiro Iwata
岩田 道広
Shigeru Wada
滋 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP32022789A priority Critical patent/JPH03180825A/ja
Priority to US07/617,025 priority patent/US5130733A/en
Priority to EP19900122399 priority patent/EP0430097A3/en
Publication of JPH03180825A publication Critical patent/JPH03180825A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、可変焦点距離のファインダーを備え、且つ、
焦点距離を変化させることによって変わるファインダー
の視野範囲に応じて撮影範囲が設定されるカメラに係り
、特に、そのファインダーの焦点距離を変化させるため
の構造に関する。
【従来の技術】
最近、所謂コンパクトカメラにおいて、撮影者が適当な
撮影範囲を選択して撮影できるように、焦点距離を変化
させることのできる撮影レンズを装着することがかなり
一般的に行なわれている。 また、遠くの方に位置する被写体でもある程度大きく撮
影できるように、その焦点距離の変倍率を大きくしたも
のも多い。このような撮影レンズとしては、例えば焦点
距離を連続的に変化させることのできるズームレンズや
、不連続な複数の焦点距離を任意に選択できる多焦点レ
ンズを挙げることができる。 一方、撮影範囲を変化させることのできるカメラであり
ながら、実際にはこのような可変焦点距離のレンズを使
用せずに単焦点レンズを用い、撮影時にフィルムにトリ
ミング情報を与えておいて、プリント時にフィルム面の
lコマ全部ではなくてトリミング情報により指示された
範囲のみを拡大することによりズーム撮影をしたのと同
等の効果を得られるようにした、いわゆる疑似ズームカ
メラもある。 このように撮影範囲を変化させることのできるカメラに
おいては、撮影光学系の操作によって、あるいはフィル
ムに与えられるトリミング情報によって変化する撮影範
囲は、当然、撮影者に対してファインダー内で正確に示
されなければならない。そのため、撮影光学系としてズ
ームレンズが用いられたカメラではファインダー光学系
がズームファインダーとして構成されていることが多く
、疑似ズームカメラでは、変化する撮影範囲の四隅を液
晶表示手段等で示したり、あるいは撮影範囲以外の部分
を同じく液晶表示手段等によってマスキングしたりする
ように構成されたものが提案されている。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したように遠くの被写体をできるだけ大
きく撮影するという目的を達成するために、撮影光学系
の焦点距離の変倍率を大きくして例えば4倍程度になる
ように構成しようとすると、それに対応するファインダ
ーとしては次のような問題が生じる。 すなわち、疑似ズームカメラ等でファインダー内に液晶
表示装置を用いることにより撮影範囲を示すようにした
ものでは、高倍率時の撮影範囲内の像が小さくなるため
、ファインダーの視認性が大きく低下する。その点、焦
点距離を連続的に変化させ得るようにしたズームファイ
ンダー等の可変焦点距離のファインダーの場合は高倍率
時にし視認性は確保されるが、高倍率を可能にしようと
するとファインダーそのものがかなり大型化し、そのた
めカメラ全体としてのサイズも大型化しがちである。 したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、撮影範
囲を高倍率で変化させ得るように構成されたカメラに設
けられる可変焦点距離ファインダーを小型化できるよう
に構成することである。
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記技術
的課題を解決するため、本発明によれば、不連続な複数
の焦点距離を選択可能な多焦点切替光学系と、焦点距離
を連続的に変化させ得るズーム光学系との組み合わせで
なる可変焦点距離ファインダーを備え、さらに、多焦点
切替光学系とズーム光学系とをファインダーの視野範囲
を設定すべく相関的に駆動する駆動手段とを備えたこと
を特徴とする可変焦点距離ファインダー付きカメラが提
供される。 上記構成のカメラにおいて、ファインダーが視野範囲の
最も広い広角側の状態に設定されている場合には、ズー
ム光学系と多焦点切替光学系の両方がそれぞれの広角状
態に設定されているということであるから、ズーム光学
系のみを駆動手段によって望遠側へ向かって駆動すれば
、その駆動供に対応して、すなわち、ズーム光学系の倍
率に比例してファインダー自体の焦点距離が長くなる。 また、多焦点切替光学系として例えば2焦点で切り替え
可能なものを使用すれば、ズーム光学系が望遠側に位置
した時点で多焦点切替光学系の焦点距離を広角側から望
遠側へ切り替えれば、さらにその倍率に比例した分だけ
焦点距離は長くなるから、ファインダー全体の倍率とし
ては、ズーム光学系と多焦点切替光学系の両倍率の積に
相当する値を得ることができる。例えば、ズーム系の倍
率が2倍で多焦点系の倍率も2倍である場合には、全体
としては4倍の範囲内で焦点距離を変化させることがで
きる。 この場合、4倍という高倍率か可能でありながらズーム
光学系の構成レンズを大きく移動させる必要はないから
、ズーミングを行なうためのレンズを単に連続的に移動
させて同じ変倍率が得られるようにしたファインダーと
比較すれば、そのレンズの移動量の違いから明らかなよ
うに、ファインダーを小型化することは容易である。し
たがって、カメラを全体として小型化することも容易で
ある。 一方、焦点距離を広角側から望遠側へ、あるいは望遠側
から広角側へ変化させる場合には、その変化が連続的に
行なわれることが好ましいのは言うまでもない。そのた
めには、上記構成において、上記ファインダーを、多焦
点切替光学系が隣合う2焦点のうちの広角側に設定され
且つズーム光学系が可変焦点距離の望遠端に設定された
状態と、多焦点切替光学系がその2焦点のうちの望遠側
に設定され且つズーム光学系が広角端に設定された状態
とで焦点距離が略等しくなるように構威し、上記駆動手
段を、ズーム光学系をその焦点距離が連続的に変化する
ように駆動する第1手段と、ズーム光学系の焦点距離が
変化して望遠端に達したときに多焦点切替光学系を上記
2焦点の望遠側に設定する一方ズーム光学系の焦点距離
が変化して広角端に達したときには多焦点切替光学系を
その2焦点の広角側に設定する第2手段と、この第2手
段により多焦点切替光学系が望遠側に設定される°のと
ほぼ同時にズーム光学系を広角端に復帰させる一方多焦
点切替光学系が広角側に設定されるのとほぼ同時にズー
ム光学系を望遠端に復・帰させる第3手段とから構成す
るのが好ましい。 このように構成すれば、例えばファインダーを広角側か
ら望遠側へ駆動する場合には、ズーl、光学系が第1手
段に駆動されてその可変焦点距離の広角端から望遠端ま
で移動した時点で多焦点系切替光学系が第2手段により
上記2焦点の望遠側の位置に切り替えられろとともに、
ズーム光学系はさらに望遠側へ向けて移動できるように
、第3手段によって広角側に再度設定される。また、フ
ァインダーを望遠側から広角側まで駆動する場合には、
ズーム光学系が第1手段に駆動されてその可変焦点距離
の望遠端から広角端まで移動した時点で多焦点系切替光
学系が第2手段により上記2焦点の広角側の位置に切り
替えられるとともに、ズーム光学系はさらに広角側へ向
けて移動できるように第3手段によって望遠側に再度設
定される。 このように、上S己構成(こよれば、ファインダーの焦
点距離を高倍率で連続的に変化させることができるにも
拘わらず、請求項1の構成と同様にズーム駆動によるレ
ンズの移動範囲が大きくならないため、ファインダーを
小型化し、ひいてはカメラ自体を小型化することが可能
となる。 (以下余白)
【実施例】
以下に、第1図から第31図に示した本発明の一実施例
に係る可変焦点距離ファインダー付きのオートフォーカ
スカメラについて詳細に説明する。 第1図及び第2図はこのカメラの斜視図である。 このカメラは、撮影光学系の焦点距離を35ミリと70
ミリの2焦点で切り替え可能であり、第1図は焦点距離
を35ミリに設定した広角状態、第2図は70ミリに設
定した望遠状態を示している。 図において、101は、電源の入・切、及びフラッシュ
撮卑を、行なうかどうかを選択するためのメインスイッ
チ釦である。この3つのいずれかを任意に設定するため
、スイッチ釦101+よ図示のrOFFJ、「ON」、
rFL ONJの3位置を選択可能であり、rOFFJ
の位置では電源が切れてカメラの動作は行なわれず、r
ONJの位置ではフラッシュを使用しない通常の撮影を
行なうことができ、rFLONJの位置ではフラッシュ
撮影を行なうことができる。 このカメラのファインダーは一応ズームファインダーと
して構成されているが、第3図から第6図にその概略構
成及びズーム状態を示したように、詳しくは2つのレン
ズ群から構成されている。これらのレンズ群のうち前方
に位置するものは2焦点で切り替え可能な2焦点切替光
学系14であり、後方に位置するものは焦点距離を2倍
まで連続的に変えることのできるズーム光学系15であ
る。 2焦点切替光学系14は凹レンズ14aと凸レンズ14
bとから構成されている。凹レンズ14aは位置が固定
されているが、凸レンズ14bが第3.4図に示す第1
の位置(凹レンズ14aから離れた位置)または第5.
6図に示す第2の位置(凹レンズ14aに接近した位置
)のいずれに位置するかによって焦点距離が変化する。 この2焦点切替光学系14は、凸レンズ14bが上記の
第1位置にある状態の方が第2位置の状態に比べて焦点
距離は短い。つまり、第1位置の状態がワイド(広角)
位置であり、第2位置の状態がテレ(望遠)位置である
。一方、ズーム光学系15は凸レンズ15aと凹レンズ
15bとから構成されており、これらは、第3図の状態
から第4図の状態まで相互の間隔を縮めながら移動する
ように構成されている。 そしてこのように移動するにつれて焦点距離は徐々に長
くなり、第3図のワイド端から第4図のテレ端側へ連続
的にズーミングが行なわれる。 第3図は2焦点切替光学系14がワイド位置でズーム光
学系15がワイド端に位置する状態を示しており、これ
は、撮影レンズの焦点距離が35ミリに設定された場合
に相当する。第4図は第3図の状態からズーム光学系1
5のみがテレ端に移動した状態を示しており、撮影レン
ズの焦点距離が70ミリの場合に相当する。第5図は第
3図の状態からズーム光学系15はワイド端に保たれた
ままで2焦点切替光学系14のみがテレ位置に切り替え
られた状態を示しており、第4図の状態とは光束幅は異
なるが、これも撮影レンズの焦点距離が70ミリの場合
に相当する。第6図は2焦点切替光学系14がテレ位置
、ズーム光学系15がテレ端に位置する状態を示してお
り、焦点距離は140ミリに相当する。 なお、上述したようにこのカメラの撮影光学系は35ミ
リと70ミリの2焦点で切り替えられるので、このまま
では、ファインダーで設定できる視野範囲と実際の撮影
範囲とが一致しない。そこで、このカメラでは、例えば
ファインダーの焦点距離が50ミリであるのに対して撮
影レンズの焦点距離が35ミリであるような場合、ある
いは、ファインダーの焦点距離が100ミリであるのに
対して撮影レンズの焦点距離が70ミリであるような場
合には、ファインダーの焦点距離に対応した範囲のみを
プリントすることで撮影範囲を視野範囲にほぼ一致させ
て、あたかもファインダーの焦点距離と等しい焦点距離
の撮影レンズで撮影したかのような効果(疑似ズーム効
果)が得られるように、露光されたフィルムのうちのプ
リントすべき範囲を指示するためのトリミング情報が撮
影時にフィルムに与えられる。 以上のように構成されたファインダーをズーム駆動する
ためのズームスイッチ釦が第1.2図に102で示され
ている。このズームスイッチ釦102は、図示の中立位
置から左右へスライドさせることができ、そのスライド
操作によってファインダーをワイド側やテレ側へ連続的
にズーミングして、35ミリから140 ミリの間で焦
点距離を変化させることができる。 また、図において、103はフラッシュを必要とするよ
うな暗い被写体を測距する場合に使用される補助光投光
窓を示しており、以下、【04はファインダーの対物レ
ンズ、105はフラッシュの発光部、!06はオートプ
ログラムズームモード(以下、APZモードという)切
り替え釦、107は種々のデータを表示する成品表示窓
、108はシャッターレリーズ釦、109は可動鏡筒を
それぞれ示している。なお、APZモードとは、例えば
被写体か移動するために撮影レンズから被写体までの撮
影距離が変化するような場合でも、撮影範囲に対して被
写体が占める割合、つまりプリントされた場合の被写体
の大きさをほぼ一定に保つように、疑似ズームの倍率と
撮影レンズの焦点距離の組み合わせ(すなわち疑似焦点
距離)をその撮影距離に応じて自動的に選択するモード
であり、APZモード切り替え釦106は、このAPZ
モードと通常の撮影モードを任意に切り替えるためのも
のである。APZモードを設定しておくことにより、カ
メラに対して遠ざかったり近付いたりする子供が被写体
であるような場合でも、ズームスイッチ釦102を操作
せずに、被写体がプリントに対してほぼ一定の割合にな
るように撮影することができる。 次に、第7図及び第8図を用いて撮影光学系の構成につ
いて説明する。第7図は、撮影光学系の構成をワイド状
態において示している。7Iは主レンズであり、その後
方には、主レンズ71を通過した光を反射面76を介し
て自動焦点調節用素子(AP素子)67の方へ導くため
のビームスプリッタ−72と、絞り75が配置されてい
る。なお、その後方の74はフィルム面であり、AP’
素子67の前方に示された73はフィルム面等価位置で
ある。また、65及び66は、それぞれ、撮影光学系及
びこの撮影光学系から分岐したAF光学系用のテレコン
バータ−であり、互いにほぼ等しいパワーで構成されて
いる。 AP用テレコンバータ−66は、撮影光学系にテレコン
バータ−65が組み込まれるのと同時にAP光学系に組
み込まれる。このAF用テレコンバータ−66を用いな
ければ、撮影レンズの焦点距離をワイド側からテレ側に
切り替えた場合に撮影範囲に対する測距範囲の割合がワ
イド時に対して大きくなるため測距範囲内の情報が多く
なって誤測距を生じろ虞があるが、これを用いれば、撮
影レンズの焦点距離をワイド側からテレ側へ切り替えた
場合でも測距範囲の割合が殆ど変化しないのでその虞は
ない。 次に、第9図に示したブロック図を用いてこのカメラの
機械的な構成について説明する。図示するように、この
カメラの機械的な構成としては、ファインダーユニット
52、フィルム給送ユニット53、レンズ鏡胴ユニット
61.フラッシュユニット68、及びそれらの駆動機構
に分けることができる。 ファインダーユニット52は、2焦点切替光学系I4と
その変倍切替機構13、及び2倍ズーム光学系15とそ
のズーム駆動機構10.11.12から構成されている
。フィルム給送ユニット53は、パトローネ54が装填
されるパトローネ室とフィルムの移動量をカウントする
スプロケット55及び巻き上げを行なうスプール56が
設けられたフィルム室を有するカメラボディと、フィル
ム巻上/巻戻/ローディング機構60とにより構成され
ている。レンズ鏡胴ユニッ1−61は、主レンズ71や
ビームスプリッタ−72を備えた撮影レンズ62、テレ
コンバータ−レンズ65、レンズ繰り出し機構63、シ
ャッター機構64、レンズ繰り出し機構63とシャッタ
ー機構64を駆動する第3モータ77、AP素子67、
及びAF用テレコンバータ−レンズ66で構成されてい
る。そして、フラッシュユニット68は、グラッンユ発
光部70とフラッシュ配光切替機構69により構成され
ている。 以下、これらの装置への動力伝達について説明する。 まず、動力源としては、第1モータ!と第2モータI8
がカメラボディ内に設けられている。このうち、第1モ
ータlの動力は、減速系50を介して第1クラッチ機構
51に入力される。第1クラッチ機構51では、切替制
御第1プランジヤ9によって、出力がP、とP、のどち
らか一方に選択的に切り替えられる。この第1プランジ
ヤ9は、正負のパルス電圧の印加によってプランジャ軸
が所定位置へ移動するものであり、正のパルス電圧が印
加された場合には第1クラッチ機構51の出力がP、に
切り替えられてフィルム巻上/巻戻/ローディング機構
60か駆動され、負のパルス電圧が印加された場合には
クラッチ機構51の出力がPlに切り替えられて2焦点
切替光学系14の変倍切替機構13が駆動される。さら
に詳しくは、出力Plが選択された場合、第1モータ1
が順回転することによって2焦点切替光学系14がテレ
位置に、逆回転することによってワイド位置に切り替え
られる。なお、2焦点切替光学系14がワイド位置にあ
る状態においてズーム光学系15がワイド端からテレ端
へ移動した場合には、第1モータlがさらに回転するこ
とによって2焦点切替光学系14はテレ端に設定される
とともにズーム光学系15はワイド端へ瞬時に移動する
。 また、第2モータ18の動力は、減速系57を通じて第
2クラッチ機構58に入力される。第2クラッチ機構5
8では、切替制御第2プランジヤ26によって、出力が
P、とP、のどちらかに選択的に切り替えられる。この
第2プランジヤ26は、第1プランジヤ9と同様に正負
のパルス電圧の印加によってプランジャ軸が所定位置へ
移動するものであり、正のパルス電圧が印加された場合
には第2クラッチ機構58の出力をP3に設定して2倍
ズームファインダー15のズーム駆動機構10゜11.
12を動作させ、負のパルス電圧が印加された場合には
、2焦点切替機構59によりレンズ鏡胴ユニット61を
駆動し、且つ、フラッシュ撮影時にフラッシュユニット
68を動作させるように構成されている。なお、ズーム
光学系15は、第2クラッチ機構58の出力がP3に切
り替えられた状態において、第2モータ18が順回転す
るとワイド端からテレ端へ移動し、逆回転するとテレ端
からワイド端へ移動するように駆動される。 また、撮影レンズ62は、出力P、が選択された場合に
おいて、第2モータ!8によりテレ位置とワイド位置と
を切り替えられる。 第10図は、このカメラの電気回路を示すブロック図で
ある。以下、この図を用いてカメラの制御関係について
説明する。 図の中央に示したCPは、このカメラの動作を制御する
マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を表し
ている。マイコンCPの上方のFLSはフラッシュ制御
部であり、マイコンCPを通じてフラッシュの発光動作
を制御する。また、フラッシュ制御部FLSの右下方の
LMとAFは、それぞれ測光部及び測距部を表しており
、これらはマイコンCPからの命令により測光・測距を
行なうとともに測定データをマイコンCPにフィードバ
ックする。そのさらに下方のDSは表示制御部を示して
おり、第1図に示した液晶表示窓107によるデータ表
示を制御する。 表示制御部DSの下方に示したS。−8,。は各種のス
イッチを示しており、これらのスイッチのオン・オフの
状態に応じてカメラの動作が決定される。Soはメイン
スイッチであってオン状態でカメラが動作し、Slはオ
ン状態で測光が行なわれる測光スイッチ、S、はオン状
態でシャッターレリーズが行なわれるレリーズスイッチ
である。 また、S、はズームスイッチ釦102の広角側への操作
によってオンとなってファインダーをテレ側からワイド
側へ変更するズームアウトスイッチであり、S4は逆に
ズームスイッチ釦102のテレ側への操作によってオン
となってファインダーをワイド側からテレ側へ変更する
ズームインスイッチである。S、はカメラボディの裏蓋
が閉じた状態でオンとなる裏蓋スイッチであり、S e
−1及びS6.□tは、2焦点切替光学系14がテレ位
置にある場合及びワイド位置にある場合に対応してオン
状態となる2焦点切替光学系用テレ位置検出スイッチ及
びワイド位置検出スイッチ、S 7−1及びS t−t
は撮影レンズがテレ位置にある場合及びワイド位置にあ
る場合に対応してオン状態となる撮影レンズ用テレ位置
検出スイッチ及びワイド位置検出スイッチである。そし
て、S8はフィルムの給送が一定量だけ行なわれる度に
オン・オフを繰り返すスプロケットスイッチであり、S
Ilはメインスイッチ釦101がrFL  ONJのと
きにオン状態となってフラッシュ撮影モードであること
をマイコンに知らせるフラッシュスイッチ、S toは
APZモード切り替え釦106を操作する毎にオン・オ
フ状態を繰り返してAPZモードの設定及び解除を交互
に行なうためのAPZスイッチである。 マイコンCPの下方のFLMはこのカメラに使用される
フィルムのカートリッジ内に設けられたフィルムメモリ
を表している。このメモリFLMには、後に説明するト
リミング限界などのフィルム情報が記録されており、ま
た、撮影時には、プリント時に疑似ズーム効果を得るた
めのトリミング倍率等の情報がマイコンCPから記録さ
れる。 マイコンCPの左方に示したACはアクチュエータ駆動
部であり、第1モータM、、第2モータMtq切替制御
第1プランジャPL、、切替制御第2プランジヤPL2
(第9図では、それぞれ符号118.9.26で示され
ている)の動作を制御する。 その下方のEXは露出制御部であり、主レンズのピント
合わせとシャッターの駆動を行なう第3モータM、の動
作を制御する。またENは、ファインダーのズーム位置
を検出するためのズームエンコーダである。 以上のように構成されたカメラの動作について、第11
図から第18図に示したフローチャートを用いて説明す
る。 第11図はこのカメラの全体的な動作を表すメインルー
チンを示している。ステップ101はカメラの停止状態
であって人力待ちの状態である。 この状態から何等かの操作が行なわれると、ステップ1
02において、裏蓋スイッチS5がオフからオンに切り
替えられたかどうか、つまりその操作が裏蓋を閉じたも
のであるかどうかが判別される。 裏蓋を閉じることによりスイッチS、の状態がオフから
オンに変化したのであれば、ステップ103において、
第12図に示すローディングルーチンに従ってフィルム
のローディングが行なわれる。 それ以外の場合は、ステップ104においてメインスイ
ッチS。がオンであってシャッターレリーズが可能な状
態であるかどうかが判別されろ。そして、メインスイッ
チS。がオフであるか、またはレリーズ禁止フラグが設
定されている場合には、ステップ106において、夜晶
表示窓107(第1図)に主電源オフの表示が行なわれ
た後、ステップ101に戻って再び人力待ちの状態とな
る。 一方、ステップ104での判別の結果、シャッターレリ
ーズが可能であると判断されると、ステップ105で液
晶表示窓に主電源がオンである旨の表示が行なわれ、次
に測光スイッチS1がオフからオンへ切り替えられたか
どうかが判別される(ステップ107)。測光スイッチ
SIに変化がなければ、ステップ108でズームアウト
スイッチS3がオンになっているかどうかが判別され、
オフのgAは、ステ、・Jプ109でズームインスイッ
チS1がオンになっているかどうかが判別される。これ
らの両方がオフであれば、つまりズームイン動作+02
が操作されていなければ、ステップ110においてAP
ZスイッヂS 10における変化の有無が判別される。 ステップ108でズームアウトスイッチs3がオンの状
態であると判別された場合は、撮影者が意図的に広角側
での撮影を選択したということであるから、APZモー
ドが設定されていた場合にこれを解除するために、まず
ステップ111においてAPZフラグがリセットされる
。そして、ステップ+12において、ファインダーの焦
点距離をテレ側からワイド側へ変化させるためのズーム
アウト動作が第13図のフローに従って実行される。ま
た、ステップ109においてズームインスイッチS4が
オンの状態であると判別された場合は、同様にステップ
114においてAPZフラグがリセットされた後、ファ
インダーの焦点距離をワイド側からテレ側へ変化させる
ためズームイン動作が第14図のフローに従う一7’宙
行A刺乙−)して、このようにズームアウトスイッチS
、またはズームインスイッチS4がオンにされた場合に
は、ファインダーの変倍動作によって設定されたファイ
ンダーの画角に対応して撮影レンズの焦点距離と疑似ズ
ームのトリミング晧率の組み合わせを決定するために、
第15図に示されたレンズ切り替え動作を行なうための
サブルーチンがステップ113において実行された後、
ステップ110においてAPZスイッチS、。の変化の
有無が判別される。 上述したように、ステップ110ではAPZスイッチS
 IQが切り替えられたかどうかが判別される。このス
イッチSI0が切り替えられたと判断された場合は、以
下の116,117,119の各ステップによって、A
PZフラグがセットされていればリセットし、逆にリセ
ットされていればセットするというようにその切り替え
に応じてAPZモードの設定・解除が行なわれる。そし
て、ステップ118においてその操作に対応してAPZ
モードが還択されているかどうかの表示が行なわれた後
、ステップ101へ戻って再び入力待ちの状態となる。 上述したステップ107において測光スイッチS1がオ
フからオンに切り替えられたと判断されると、第16図
に示す測光ルーチン(後に説明するが、焦点検出やレン
ズ切り替え、及びAPZモードの設定下で行なわれるズ
ームイン・ズームアウト動作を含んだサブルーチンであ
る)がステップ120において実行され、さらに測光ル
ーチンが実行された段階で測光スイッチSIが依然オン
の状態を保っているかどうかが判別される(ステップ1
21)。ここで、このスイッチS1がオフになっていた
場合には、測光値が保持されず、ステップ118ヘジヤ
ンブして入力待ちの状態に戻る。逆にオンの状態が保た
れていれば、ステップ122でレリーズスイッチS!が
オフからオンへ変化したかどうかが判別され、変化がな
い場合は、ステップ120,121,122を繰り返す
ことになる。 また、レリーズスイッチS、がオンに切り替えられれば
、測光ルーチンでも実行された焦点検出(第17図また
は第18図)が、ピント合わせを確実にするために、シ
ャッターレリーズ直前の動作としてステップ123にお
いて再度実行される。そして、露出制御用第3モータ7
7により、検出された焦点位置に合わせて撮影レンズの
ピント合わせか行なわれるとともに(ステップ124)
、シャッターが駆動されて露出動作が行なわれる(ステ
ップ125)。露出が終了するとステップ126におい
てそのときのトリミング倍率がマイコンCPからフィル
ムメモリFLMに記録される。さらにステップ127で
は第1プランジャPL、に正のパルス電圧が印加される
ことにより第1クラッチ機構5Iの出力がP、に切り替
えられて、ステップ128でフィルムが1コマ巻き上げ
られた後、ステップ118から101へ戻って再び入力
待ちの状態となる。 次に、全説明したメインルーチンのステップ103とし
て示したフィルムのローディング動作について、第12
図に表したフローチャートを用いて詳細に説明する。な
お、このフローチャートでは、説明の便宜上、各動作を
200番台のステップ数で表している。 このローディングルーヂンが開始されると、まず、マイ
コンCPにより、フィルムの有するトリミング限界等の
情報がフィルムメモリFLMから読み取られる(ステッ
プ202)。トリミング限界とは、フィルムに固有の値
であり、言わばプリントの質を低下させずに引き伸ばせ
る限界であってフィルムの粒子の粗さに関係する。例え
ば、その値が1.5のフィルムであれば、撮影レンズの
実際の焦点距離に対して最高1.5倍の焦点距離を持っ
たレンズで撮影したかのようなズーム効果を得ることが
でき、その値が3であれば、同じく最高31音の焦点距
離を持ったレンズで撮影したかのようなズーム効果を得
ることができる。 ステップ202でこのトリミング限界値が読み取られた
後、ステップ203では、装填されたフィルムがこのカ
メラの規定フィルムであるかどうかが判別される。そし
て装填されたフィルムが規定フィルムであれば、ステッ
プ204において、フィルムカートリッジに設けられた
フィルムメモリFLMのメモリーエリアにおけるカメラ
から記録すべき部分の全てに情報が記録されているかど
うかに基づいて、装填されたフィルムが撮影済みのもの
であるかどうかが判別される。フィルムが撮影済みのも
のでなければ、撮影可能であるので、レリーズを確実に
可能とするためにレリーズ禁止フラグがリセットされる
(ステップ205)。そして、設定可能な疑似焦点距離
Prの範囲が、フィルムの有するトリミング限界値PZ
(Jmtと撮影レンズの焦点距離とから算出される(ス
テップ206)。 ここで、この疑似焦点距離Prの範囲がどのように設定
されるかについて第19図及び第20図を用いて簡In
に説明する。第19図及び第20図は、それぞれ、トリ
ミング限界値PZ(!mtが1,5の場合、及び3の場
合の疑似焦点距@Prの範囲を示すグラフである。両図
とも、縦軸が撮影レンズの実焦点距離rf、横軸がトリ
ミング倍率pz、そして斜めの軸が疑似焦点距離Pfを
示している。 既に説明したように、このカメラの撮影レンズの焦点距
離は35ミリと70ミリの2種類であるから、疑似焦点
距離Pfの範囲は、第19図のようにトリミング限界値
PZhtが1.5の場合は、撮影レンズの焦点距離が3
5ミリのときには35〜52ミリ、70ミリのときには
70〜105ミリとなってその間にブランクが生じる。 また、第20図のようにトリミング限界値PZ12mt
が3の場合の疑似焦点距離Pfは、撮影レンズの焦点距
離が35ミリのときには35〜105ミリ、70ミリの
ときには70〜210ミリとなるから、全体としては3
5〜21Oミリが疑似焦点距離P「の範囲となる。そし
て、このようにして疑似焦点距離Pfの範囲が算出され
ると、第12図のステップ207にあるように、その範
囲がデータとして表示窓に表示される。なお、このカメ
ラのファインダーのズーム範囲は35〜140ミリであ
って、疑似焦点距離Pfの範囲が35〜210ミリであ
る場合は全てに対応することはできないため、疑似焦点
距離が140ミリよりも大きく設定された場合には、フ
ァインダーの視野内に見える撮影範囲外の部分をトリミ
ング倍率に応じて成品表示装置によりマスキングするか
、撮影範囲の4隅を同じく液晶表示装置で示すなどの方
法により、撮影範囲の表示が行なわれる。 疑似焦点距離Pfの範囲か決定されると、続いてステッ
プ208において第2プランジヤPL。 に正のパルス電圧が印加され、2倍ズーム光学系15の
駆動機構10,11.12を動作させることができるよ
うに第2クラッチ機構58が切り替えられる。次にズー
ムエンコーダENによってその時点でのファインダーの
ズーム位置が検出され(ステップ209)、その焦点距
離と撮影レンズの焦点距離とから、その時点でのトリミ
ング倍率PZが算出される(ステップ21O)。そして
ステップ211では、算出されたトリミング倍率PZと
上記のフィルム固有の値としてのトリミング限界PZQ
mtとが比較され、仮にトリミング倍率PZがトリミン
グ限界PZCmLよりも大きい場合には、トリミング倍
率PZがトリミング限界PZffmtよりも小さな値と
なるようにステップ2+2で第2モータM、を逆回転さ
せ、焦点距離の値を小さくするようにズーム光学系15
をテレ劇の位置からワイド側の位置へ移動させる。この
ズーミングが確実に行なわれていることが確認されれば
(ステップ213)、ステップ209から210,21
1が繰り返され、ズーミングによってトリミング倍率P
Zがトリミング限界PZ[mt内に収まったかどうかが
判別される。逆に言えば、トリミング倍率PZがトリミ
ング限界PZf2mtよりも小さな値となるまでズーム
光学系15の駆動が行なわれることとなる。また、ステ
ップ213で、もしファインダーのズーミングが正しく
行なわれていないと判断された場合には、ステップ21
4において、異常が発生したとしてカメラの全機能が停
止する。 一方、ズーム光学系15をワイド側へ移動させて行くこ
とによって、トリミング倍率PZがトリミング限界PZ
QmLの範囲内に収まったことがステップ211で確認
されると、次に、フィルム給送ユニット53(第9図)
を駆動できるように第1クラッチ機構51を切り替える
ため、第1プランジャPL、に正のパルス電圧が印加さ
れる(ステップ224)、そして、装填されたフィルム
が例えば途中まで撮影されたものであるような場合には
、フィルムメモリFLMからの情報によって何コマ目か
ら撮影が行なえるかが検出され、それに基づいてスプロ
ケットスイッチS、がオンとオフを何度繰り返せばフィ
ルムが正しくローディングされるかが、必要なカウント
数としてステップ225で算出される。続いて、ステッ
プ22Gで第1モータMlが回転を開始することにより
フィルムの給送が開始される。このとき、マイコンCP
内のタイマーがスタートしくステップ227)、ステッ
プ228,230において、一定時間内にスプロケット
スイッチS8が切替わったかどうかが判別される。もし
一定時間内にスプロケットスイッチS8が切替わってい
ない場合にはステップ229で異常であると判断され、
カメラの全動作が停止する。逆に、スプロケットスイッ
チS、が切替わってそれがカウントされるとタイマーが
再度スタートシ(ステップ231)、スプロケットスイ
ッチS8の切替カウントから、現在フィルムの何コマ目
が露光位置にあるかが算出され(ステップ232)、フ
ィルムのローディング中であることと、そのカウント数
が表示窓に表示される(ステップ233)。 そしてステップ234において、スプロケットスイッチ
S8のカウント数がステップ225で算出した数に達し
ているかどうかが判断され、達していなければ達するま
で228〜234の各ステップが再び実行され、カウン
ト数が算出値に達したときステップ235で第1モータ
M1が停止し、ローディング動作が終了してメインルー
チンへ戻って次の動作が行なわれる(ステップ236)
。 ところで、ステップ203において装填されたフィルム
が規定のものでないことが判明すると、ステップ215
でレリーズ禁止フラグがセットされる。この場合には、
規定フィルムでないためにフィルムからトリミング情報
を読み取ることができないので、トリミング限界値PZ
+2mtが、仮に3として設定される(ステップ216
)。次に、このPZI2mtに基づいて疑似焦点距離P
Cの範囲が算出された後(ステップ217)、表示デー
タとして、疑似焦点距離Pfの範囲と、規定フィルムが
装填されていない旨との表示がなされた上で(ステップ
218)、ステップ219においてローディング動作が
終了する。また、規定フィルムが装填されていた場合で
も、ステップ204においてこのフィルムが撮影済みの
ものであることが判明すると、ステップ220でレリー
ズ禁止フラグがセットされ、且つ、ステップ221でト
リミング限界値PZelTltから疑似焦点距離Pfの
範囲が算出された後、その疑似焦点距1prの範囲と装
填されたフィルムが撮影済みのものである旨とが表示さ
れて(ステップ222)、ステップ223でローディン
グ動作が終了する。このように、撮影不可能な状態であ
るのに疑似焦点距離P「の範囲が算出されるのは、Pf
@囲のデータが格納されるレジスタに不適切なデータが
格納されていると撮影者を困惑させるような情報が表示
される虞があるため、そのようなことを確実に防止する
ことを目的として行なわれている。 次に、第11図のメインルーチン中、ステップ112と
して説明したファインダーのズームアウト動作、すなわ
ち、ファインダーをテレ側からワイド側へズーミングす
る動作について300番台のステップ数で示した第13
図を用いて説明する。 このサブルーチンでは、まず、第17図または第18図
に示したフローチャートの流れに沿って焦点検出(後に
説明する)が実行され、次いで測光が開始される(ステ
ップ302,303)。そして、ステップ304で第1
プランジャPL、に負のパルス電圧が印加され、ステッ
プ305で第2プランジヤP L tに正のパルス電圧
が印加される。したがって、第1クラッチ機構51は、
第1モータ1が2焦点切替光学系!4の変倍切替機構1
3を駆動できるように切り替えられ、第2クラッチ機構
58は、第2モータ18が2倍ズーム光学系15の駆動
機構10,11.12を駆動できるように切り替えられ
る。 そして、動力の伝達機構がこのように切り替えられた上
で、ステップ306において、ズームエンコーダENの
信号に基づいてズーム光学系15がワイド端にあるかど
うかが判別される。ズーム光学系15がワイド端に位置
していなければ、ステップ307において第2モータM
2が逆回転してワイド端側へ駆動される。ステップ30
8及び309では、ズーム光学系15のワイド側への駆
動に伴ってズームエンコーダENの信号が逐次読み取ら
れ、そのファインダーの位置に対応したトリミング倍率
PZが連続的に算出される。そして、ステップ310で
は、算出されたトリミング倍率PZとフィルムの有する
トリミング限界PZ(!mtとが比較され、トリミング
倍率PZがトリミング限界PZ(!mtよりも大きけれ
ば、小さくなるまで306以下のステップが繰り返され
る。 トリミング倍率PZがトリミング限界PZ12mt内に
収まれば、ステップ311において、APZフラグがセ
ットされているかどうか、すなわち、その時点でAPZ
モードが選択されているかどうかが判別される。現在実
行されているズームアウト動作がAPZモード下で行な
われているかどうかを判別するためである。そしてその
判別の結果、APZモードか設定されている場合には、
ステップ312.313,315により、ズームエンコ
ーダENの信号に基づいて算出されたトリミング倍率P
Zにより決定される疑似焦点距離Prが、後に説明する
焦点検出ルーチンで求められる疑似焦点距離Pf、(こ
れは、被写体までの距離か変化してもプリント時の像の
大きさをほぼ一定にするためのものである)と等しくな
るまで第2モータM。 が逆回転し、等しくなった時点で第2モータが停止して
ズームアウト動作が終了した後、第15図に示したレン
ズ切り替えルーチンが開始される。 一方、ステップ311でAPZモードが設定されていな
いと判断されると、ステップ314により、ズームアウ
トスイッチS3がオフにされるまで第2モータM、が駆
動され、オフとなったときに第2モータM、が停止して
レンズ切り替えルーチンが開始される。 上述のステップ306において、ズーム光学系15が元
々ワイド端にあると判断された場合、あるいは、これま
での動作によってワイド端に移動したと判断された場合
は、第2モータM、が停止して一旦ズーミングが止めら
れ(ステップ316)、ステップ317で2焦点切替光
学系I4用のワイド位置検出スイッチS 8−2がオン
であるかどうかが判別される。そして、このスイッチ5
6−7がオンであれば、ステップ318で、その時点に
おいてカメラがAPZモードに設定されているかどうか
が判別されろ。この状態では、ズーム光学系15かワイ
ド端にあり、且っ2焦点切替光学系14がワイド位置に
あるため、それ以上ズームアウトすることはできないか
ら、APZモードでは直ちにこのルーチンでの動作が終
了して次のレンズ切り替えルーチンが開始され、APZ
モードでない場合は、ステップ319によりズームアウ
トスイッチS3がオフにされたときにズームアウト動作
が終了してレンズ切り替えルーチンが行なわれろ。 ステップ317において、逆に2焦点切替光学系14用
のワイド位置検出スイッチ56−2がオンではない、っ
まり2焦点切替光学系14がワイド位置に位置していな
いと判断された場合は、ステップ320から323にお
いて、第1モータMが逆回転することで2焦点切替光学
系14がワイド側へ切り替えられると同時に、ズーム光
学系15がテレ端となるように駆動される。その後、ス
テップ306へ戻り、必要なところまでさらにズームア
ラI・動作が行なわれた後、ステップ315においてレ
ンズ切り替えルーチンが開始される。 つまり、このサブルーチンでは、ズーム光学系I5がワ
イド端にあって2焦点切替光学系14がテレ位置にあれ
ば、ズーム光学系15をテレ端へ切り替えるとともに2
焦点切替光学系14をワイド位置に設定変更してさらに
ズームアウトできる状態とした上で、必要なところまで
ズーミングが行なわれる。また、ズーム光学系15と2
焦点切替光学系14とが共にワイド側の位置にあれば、
その状態でズーミングが終了してレンズ切り替えルーチ
ンが開始され、ズーム光学系15がワイド位置以外のと
ころにある場合には、2焦点切替光学系14の位置には
関係なく、ズーム光学系15のみが必要なところまでワ
イド0111へ駆動されろことになる。 次に、第1!図のメインルーチン中、ステップ115と
して説明したファインダーのズームイン動作、すなわち
ファインダーをワイド側からテレ側へズーミングする動
作について、400番台のステップ数で示した第14図
を用いて説明する。 このサブルーチンでは、まず、ズームアウト動作の場合
と同様に第17図または第18図に示したフローチャー
トの流れに沿って焦点検出が実行され、次いで測光が開
始される(ステップ402゜403)。そ・して、ステ
ップ404で第1プランジャPL、に負のパルス電圧が
印加され、ステップ405で第2プランジャPL、に正
のパルス電圧が印加される。したがって、第1クラッチ
機構51は、第1モータlが2焦点切替光学系14の変
倍切替機構13を駆動できるように切り替えられ、第2
クラッチ機構58は、第2モータ18か2倍ズーム光学
系15の駆動機構10,11.12を駆動できるように
切り替えられる。 そして、動力の伝達機構がこのように切り替えられた上
で、ステップ406において、ズームエンコーダENの
信号に基づいてズーム光学系15がテレ端にあるかどう
かが判別される。ズーム光学系15がテレ端に位置して
いなければ、ステップ407において第2モータM、が
順回転してテレ端側へ駆動される。ステップ408及び
409では、ズーム光学系15のテレ側への駆動に伴っ
てズームエンコーダENの信号が逐次読み取られ、その
ファインダーの位置に対応したトリミング倍率PZが連
続的に算出される。そして、ステップ410では、算出
されたトリミング倍率PZとフィルムの有するトリミン
グ限界PZ(JIIILとが比較され、トリミング倍率
PZがトリミング限界PZ(!mtよりも大きければ、
ステップ415においてファインダーテレ位置検出スイ
ッチS6□の状態により、2焦点切替光学系14がテレ
位置に設定されているかどうかが判別される。もし2焦
点切替光学系14がワイド位置であれば、ステップ40
6へ戻ってズーム光学系I5がテレ端になるまでズーミ
ングが行なわれる。 一方、ステップ410でトリミング倍率PZがトリミン
グ限界PZI2nt内に収まれば、ステップ411にお
いて、APZフラグがセットされているかどうか、すな
わち、その時点でAPZモードが選択されているかどう
かが判別される。ズームアウトルーチンと同様に、現在
実行されているズームインルーチンがAPZモード下で
行なわれているかどうかを判別するためである。そして
その判別の結果、APZモードが設定されている場合に
は、ステップ412,413,414により、ズームエ
ンコーダENの信号に基づいて算出されたトリミング倍
率PZにより決定される疑似焦点距離Prが、後に説明
する焦点検出ルーチンで求められる疑似焦点距離pro
(これは、被写体までの撮影距離か変化してもプリント
時の像の大きさをほぼ一定にするためのものである)と
等しくなるまで第2モータM2が順回転し、等しくなっ
た時点で第2モータM2が停止してズームイン動作が終
了した後、第15図に示したレンズ切り替えルヱ・、ふ
イ間仏士如t −士 フ千い、プA11アΔPZモード
が設定されていないと判断されると、ステップ416に
より、ズームインスイッチS4がオフにされるまで第2
モータM2が駆動され、オフとなったときに第2モータ
M2が停止してレンズ切り替えルーチンが開始される。 上述のステップ406において、ズーム光学系15が元
々テレ端にあると判断された場合、あるいは、ステップ
415で2焦点切替光学系14のテレ位置検出スイッチ
S、、1がオンであると判断されたときは、第2モータ
Mtが停止してズーミングが止められ(ステップ417
)、ステップ418で2焦点切替光学系14用のテレ位
置検出スイッチ58−2がオンであるかどうかが判別さ
れる。そして、このスイッチ56−1がオンであること
により2焦点切替光学系14がテレ側に位置していると
判断されれば、ステップ423で、その時点でカメラが
APZモードに設定されているかどうかが判別される。 この状態では、ズーム光学系15がテレ端にあり、且つ
2焦点切替光学系14がテはでさないから、APZモー
ドでは直ちにこのルーチンでの動作が終了してレンズ切
り替えルーチンが開始され、APZモードでない場合は
、ステップ424によりズームインスイッチs4がオフ
にされたときにレンズ切り替えルーチンが実行される。 逆にステップ418で2焦点切替光学系14用のテレ位
置検出スイッチ58−1がオンではない、つまり2焦点
切替光学系14がテレ位置に位置していないと判断され
た場合は、ステップ419から422において、第1モ
ータM、が順回転することで2焦点切替光学系14がテ
レ側へ切り替えられると同時に、ズーム光学系15がワ
イド端に位置するように駆動される。その後、ステップ
406へ戻り、必要なところまでさらにズーミングか行
なわれた後、ステップ4.14においてレンズ切り替え
ルーチンが開始される。 つまり、このサブルーチンでは、ズーム光学系15がテ
レ端にあって2焦点切替光学系14がワイド位置にあれ
ば、ズーム光学系15をワイド側へ切り替えるとともに
2焦点切替光学系!4をテレ(架部に設定変更してさら
にズームインできる状態とした上で、必要なところまで
ズーミングが行tまわれる。また、2焦魚切替光学系I
4がプレ位置で、ズーム光学系15がテレ位置、あるい
は疑似ズーム限界位置にあれば、その状態でズーミング
が終了してレンズ切り替えルーチンか開始され、ズーム
光学系15がテレ位置以外で、かつ、疑似ズーム限界位
置を越えていない場合には、2焦点切替光学系14の位
置には関係なく、ズーム光学系15のみがとりあえず必
要なところまでテレf!lllへ駆動されることになる
。 次に、全説明したズームアウト動作及びズームイン動作
に続いて行なわれるレンズ切り替え動作(第11図のス
テップl!3)について、500番台のステップ数で表
した第15図のフローチャートを用いて詳細に説明する
。 ステップ501でこのサブルーチンが開始されると、ま
ず、ステップ502において第2プランジヤP L z
に負のパルス電圧が印加されることにより、第2クラツ
ヂ機構58の出力がP、に切り替えられて、第2モータ
M、が2焦点切替機構59を介してレンズ鏡胴ユニット
61及びフラッシュユニット68を駆動できる状態に設
定される。そして、測光値かマイコンCPに入力され(
ステップ503)、次いでステップ504において、設
定された疑似焦点距離P「が撮影レンズのテレ側の焦点
距離(70ミリ)よりも小さな値であるかどうかが判別
される。その結果、設定された疑似焦点距離Pfが70
ミリより小さな値であると判断されれば、撮影レンズは
ワイド位置つまり焦点距離が35ミリに設定された状態
でなければならない。そこで、ステップ505と506
において、撮影レンズのテレ位置検出スイッチS7□と
ワイド位置検出スイッチ57−1の状態が判別され、撮
影レンズが既にワイド位置にあると判断された場合には
、その状態のまま、ステップ507でトリミング倍率P
Zが算出されてからステップ508で動作が終了して次
の動作へ進んで行く。例えば疑似焦点距離が52ミリで
あれば、トリミング倍率PZは、これをワイド側の焦点
距離35ミリで除した値、すなわち約1.5となる。ま
た、ステップ505により撮影レンズがテレ位置にある
と判断された場合には、ステップ509から511にお
いて撮影レンズがワイド位置に切り替えられた上で、ト
リミング倍率PZが算出されて次の動作へ進んで行く(
ステップ507,508)。なお、ステップ505゜5
06により撮影レンズかテレ位置でもワイド位置でもな
いと判断された場合には、異常の発生としてカメラの全
機能が停止する(ステップ512)。 一方、ステップ504において、疑似焦点距離Pfが7
0ミリよりも大きい値であると判断されれば、次にステ
ップ513で、さらにその疑似焦点距離PI’が、ワイ
ド側の焦点距M(35ミリ)とトリミング限界値PZt
2mLとの積よりも大きな値であるかどうかが判別され
る。この場合、疑似焦点距Pfがこれらの積を超えた値
であれば、撮影レンズは、焦点距離が35ミリでは対応
しきれないということなので、テレ位置つまり70ミリ
の焦点距離に設定しなければならない、そこで−ステ・
ツブ514と515において、撮影レンズのワイド位置
検出スイッチS 7−tとテレ位置検出スイッチ57−
1との状態が判別され、撮影レンズがテレ位置にあると
判別された場合には、その状態のまま、ステップ516
でトリミング倍率が算出された後にステップ509で次
の動作が開始される。例えば、設定された疑似焦点距離
か140 ミリであれば、これを撮影レンズのテレ側の
焦点距離70ミリで除した値、すなわち2がトリミング
倍率となる。また、ステップ514により撮影レンズが
ワイド位置にあると判断された場合には、ステップ51
7から519でこれをテレ位置に切り替えた上で、トリ
ミング倍率を算出した後に次の動作が開始される(ステ
ップ516.508)。なお、ステップ514、及び5
15で、撮影レンズがテレ位置でもワイド位置でもない
と判断された場合には、異常の発生としてカメラの全機
能が停止する(ステップ520)。 ステップ513において、疑似焦点距離Pfが撮影レン
ズのワイド側の焦点距離とトリミング限界値PZ12m
tとの積よりも小さい値であると判断された場合、つま
り撮影レンズがワイド位置でもテレ位置でも対応できる
場合であるが、その場合には、まずステップ521にお
いて撮影レンズのテレ位置検出スイッチS 7−1の状
態が判別される。 その結果、撮影レンズが現状ではテレ位置にあると判断
されると、ステップ522で、グラッンユスイッチS8
のオン・オフ状態が判別される。 このフラッシュスイッチS8がオンになっていればステ
ップ523へ、オフになっていればステップ524へ移
行する。オンの場合は、ステップ523において撮影距
離D(後に説明する焦点検出ルーチンで求められる)が
フラッシュ光の到達距離Dfarの範囲内にあるかどう
かが判別される。これは、撮影距MDがフラッシュ光の
到達距離Dfarよりも長くてフラッシュ光が不足する
場合に対応するためである。例を挙げれば、90ミリ相
当の画角でトリミング情報を用いて撮影する場合、通常
は撮影レンズの焦点距離は70ミリ(Fナンバー=5.
6)に設定されるため、フラッシュのガイドナンバーが
I2であるとすると、フラッシュ光の到達距離ガイドナ
ンバー÷Fナンバー−到達距離の関係から約2メートル
となり、実際の撮影距離が4メ一トル程度であるとする
と、被写体まで光が届かないことになる。このような場
合に、ステップ509から5111及び507,508
において焦点距離を35ミリ(Fナンバー=2.8)に
切り替えてトリミング倍率を大きくするようにすれば、
フラッシュ光の到達距離は約4メートルとなるので、被
写体までフラッシュ光が届くようになって撮影可能とな
る。また、その逆に、撮影距離りがフラッシュ光の到達
距離Dfarの範囲内であればそのまま撮影可能である
から、テレ位置のままステップ516でトリミング倍率
が算出されて次の動作が開始される。 一方、フラッシュ撮影か行なわれない場合は、まず、ス
テップ524でシャッタースピードが算出され、次いで
、ステップ525でそのシャッタースピードが疑似焦点
距離の逆数よりも大きい(遅、\ユ、 L  :+ !
、QJ1iI+IO+1AJ−+2   4  +  
:、、   −、)t    −qU−ドの方が遅けれ
ば手振れを招く虞があるので、これを防ぐためにステッ
プ509から511において撮影レンズがワイド側に切
り替えられ、さらにステップ507でトリミング倍率が
算出された上でメインルーチンへ戻る(ステップ508
)。逆に算出されたシャッタースピードの方が速ければ
、撮影レンズはテレ位置のまま、ステップ516でトリ
ミング倍率が算出された後にステップ508で動作が終
了する。 また、ステップ521で撮影レンズのテレ位置検出スイ
ッチS7□がオンになっていないと判断された場合は、
ステップ526においてワイド位置検出スイッチ57−
2の状態が判別される。もしこのスイッチS74がオフ
であれば、レンズがワイド位置でもテレ位置でもないこ
ととなるため、ステップ520において異常の発生とし
てカメラの全機能が停止する。逆にこのスイッチS?、
□2がオンであって、撮影レンズが現状ではワイド位置
にあると判断された場合には、ステップ527て呵二、
、+、”tノ ヱ0爪411條λJψ+l al1士−
1エしてフラッシュ撮影状態であればステップ528へ
、そうでなければステップ529へ進行する。 フラッシュ撮影時には、その状態での最近接撮影距離D
 nearと、焦点検出ルーチンで算出された撮影距離
りとがステップ528で比較される。撮影距!!liD
が最近接撮影距離よりも大きければ、撮影レンズがワイ
ド位置のまま、ステップ507でトリミング倍率PZが
算出されてメインルーチンへ戻る(ステップ508)。 逆に撮影距離りの方が小さければ、そのままでは露光量
を制御できないため、ステップ517から519で撮影
レンズをテレ側に切り替え、Fナンバーを小さくしてレ
ンズを暗くすることで対応する。そしてその状態でトリ
ミング倍率が算出されて動作が終了ずろ(ステップ51
6,508)。 フラッシュ撮影が行なわれない場合には、ステップ52
9でシャッタースピードが算出され、さらに、ステップ
530においてそのンヤッタースピードが11500秒
よりも速いかどうかが判別される。 そしてシャッタースピードが11500秒よりも速い場
合はステップ517,518,519により撮影レンズ
がテレ側に切替えられ、ステップ508でトリミング倍
率が算出された後に次の動作が開始される(ステップ5
09)。逆にシャッタースピードの方が遅い場合は、撮
影レンズはワイド位置のままステップ507においてト
リミング倍率PZが算出されて次の動作が開始される。 シャッタースピードが11500秒よりも高速であるか
どうかを比較するのは、11500秒をこのカメラの制
御可能範囲として設定しているからであるが、撮影レン
ズをテレ位置に切り替えれば、Ev値を変えることなく
、シャッタースピードを遅くして制御可能範囲内に入れ
ることができるからである。 この状態を具体的に表したのが、撮影レンズの切り替え
をプログラム線図を用いて示した第21図及び第22図
である。第21図は、設定された疑似焦点距離が70ミ
リよりは長いが、35ミリとトリミング限界値P z(
mtとの積よりも小さい場合、つまり撮影レンズの焦点
距離が35ミリでも70ミリでも対応できる場合を表し
ている。焦点距離が35ミリの場合はa線のプログラム
に基づいて露出が行なわれるが、上述したように、焦点
距離が35ミリに設定されている場合にシャッタースピ
ードが11500秒よりも高速になれば、Ev値を変化
させないように、矢印Cに沿ってb線のプログラムに移
行して露出が行なわれる。b線のプログラムは撮影レン
ズの焦点距離が70ミリの場合に対応したものであって
、シャッタースピードが、35ミリのプログラムから移
行してきた点よりも遅くて1/9o秒までの範囲では、
上述したような種々の条件によってどちらかのプログラ
ムが適用される。また、焦点距離が70ミリに設定され
ていて、フラッシュ撮影でないときにシャッタースピー
ドが1/90秒よりも低速になれば、Ev値を変化させ
ないように矢印dに沿って焦点距離が35に変更される
。 第22図は、設定された疑似焦点距離が70ミリより短
い場合に適用されるワイド位置でのプログラム線図と、
疑似焦点距離が35ミリとトリミング限界値との積より
ら長い場合に適用されるテレ位置でのプログラム線図を
表している。前者に対応できるのは撮影レンズがワイド
位置の場合のみで、その場合のプログラムがeで示され
ている。また、後者に対応できるのは撮影レンズがテレ
位置の場合のみで、その場合のプログラムがfで示され
ている。これらの場合には、撮影レンズの焦点距離が切
り替えられることはない。 撮影レンズの切り替えは以上のようにして行なわれるが
、ここで、その切り替えのタイミングについて、第23
図に示したグラフを用いて説明する。 このグラフにおいて、縦軸は撮影レンズの実際の焦点距
離rf、 m軸は設定された疑似焦点距離P「である。 図はトリミング限界値PZQmtが3の場合を示してい
る。図示するように、撮影レンズの実焦点距離r4が3
5ミリの場合、疑似焦点距離Pfは35ミリから105
ミリの範囲内で設定することができる。したがって、上
述したようにフラッシュの光量やシャッタースピードの
関係で切り替えられる場合を除く通常のズームイン動作
の場合は、疑似焦点距離Prが105ミリより大きくな
ったときに初めて撮影レンズの実焦点距firf’が7
0ミリに切り替えられる。また、実焦点距離rfが70
ミリの場合は、疑似焦点距離Pfは70ミリから21O
ミリの範囲内で設定することができる。したがって、通
常のズームアウトの場合には、疑似焦点距1lllPf
が70ミリよりも小さくなったときに初めて実焦点距離
rfが35ミリに切り替えられる。 したがって、疑似焦点距離Pfが70ミリから105ミ
リまでの間は、撮影レンズは、焦点距離が35ミリと7
0ミリのどちらに設定されていても対応することができ
る。そのため、その範囲内では実焦点を切り替える必要
がないので、焦点距離が1点でのみ切替わるものに比較
して、切り替え回数が大幅に減少する。 次に、メインルーチン中で実行される測光動作について
、第16図に示したフローチャートを用いて説明する。 まず、ステップ602で測光部LMにより測光が開始さ
れ、次に、ステップ603において第17図または第1
8図のフローチャートに沿って焦点が検出される。そし
て、ステップ604でAPZモードが設定されているか
否かが判別され、APZモードの場合にはステップ60
5へ、そうでない場合にはステップ613へ進行する。 APZモードの場合には、ステップ605でズームエン
コーダーENの信号によりファインダーのズーム位置が
検出されることによって、そのときの疑似焦点距離Pf
が算出される(ステップ606)。 そして、ステップ607で、ワイド位置の焦点距離(3
5ミリ)とトリミング限界値PZl1mtとの積と、テ
レ位置の焦点距離70ミリとが比較される。ワイド位置
の焦点距離とトリミング限界値との積がテレ位置の焦点
距離よりも小さい場合は、第19図に示したように、設
定可能な疑似焦点距離が全範囲で連続せず、その一部に
疑似焦点距離を設定できない部分が生じることになる。 したがって、第17図または第18図のフローチャート
に基づいて算出されたAPZモードの疑似焦点距離P「
。がその設定できない値となっていないかどうかがステ
ップ608で判別される。そして、もし設定不可能な範
囲に疑似焦点距離Proがある場合は、撮影レンズをワ
イド位置とした場合の最も大きな疑似焦点距離の値、す
なわちこの場合は52ミリに強制的に設定し直される。 撮影レンズをテレ側に設定しないのは、被写体が大きく
なってプリント範囲から外に出るのを防止するためであ
る。 ワイド側の焦点距離(35ミリ)とトリミング限界値と
の積がテレ側の焦点距離(70ミリ)よりも大きいか、
小さくてもAPZモードの疑似焦点距離Pfが設定可能
な範囲内に入っている場合には、ステップ610及び6
11で、ファインダーの位置に応じて算出された疑似焦
点距離Pfと、APZモードにおいて像倍率を一定にす
るための疑似焦点距離Proとが比較される。そして、
算出された疑似焦点距離PfがAPZモードの疑似焦点
距離Pr。 よりも大きい場合には第13図で説明したズームアウト
ルーチンが、小さい場合には第14図で説明したズーム
インルーチンが、それぞれp r= p r。 となるまで実行される。また、PfとProの関係が上
記のいずれでもなく、元々等しい場合にはズーミングは
行なわれない。 ここまでの動作が終了した場合、及びステップ604の
判別の結果APZモードが設定されていないと判断され
た場合は、ステップ613において、既に説明した第1
5図のレンズ切り替えルーチンが疑似焦点距離に応じて
実行されて撮影レンズが切り替えられる。そして、ステ
ップ614では露出演算が行なわれ、演算結果がステッ
プ615において表示窓に表示された後、ステップ61
6でこの動作が終了してメインルーヂンに戻る。 次に、焦点検出の説明に移るが、ここで、このカメラの
焦点検出方式について説明する。 このカメラでは、C0D(電荷結合素子)を受光素子と
して有するラインセンサが、位相差検出方式の焦点検出
手段として用いられている。この方式は既に公知である
が、ここでその原理について簡単に説明する。 ラインセンサは、普通、撮影光学系内におけろフィルム
面との等偏位置すなわち予定された焦点位置よりも後方
の位置に設けられており、このフィカム面等価位置とラ
インセンサの間には、フィルム面等価位置測から順に、
コンデンサーレンズと、このコンデンサーレンズから等
しい距離の位置に並列で2個のセパレーターレンズが設
けられている。そして、このセパレーターレンズにより
、撮影し2ズを通ってきた光束が2つに分離され、ライ
ンセンサ上に2つの像が作られる。 ラインセンサ上にできる2つの像の間隔は、(象がフィ
ルム面等価位置に合焦したものである限り一定となる。 一方、この2つの像の間隔は、フィルム面等価位置にで
きるへき像がそれよりも前方で結像する所謂前ピンの場
合には狭くなり、後ピンつまり像がフィルム面等価位置
よりも後方で結像する場合には広くなる。したがって、
ラインセンサ上の2つの像の間隔を合焦時のそれと比較
すれば、ピントのずれの遣とずれの方向を知ることがで
きるか与、これらの情報に基づいて、フィルム面等価位
置上に像を合焦させるようにレンズを駆動することがで
きる。 本実施例のカメラでは、AF素子67に用いられるライ
ンセンサは、第24図に示すように、40個のセル0.
1〜Q、。で構成された基準部りと、48個のセルr、
〜r4Ilで構成された参照部Rとからなり、さらに、
基準部りは、Q、〜(!2oで構成された第1ブロック
1.Q、、〜Q、。で構成された第2ブロツク■、及び
L+〜ム。で構成された第3ブロツク■に分けられてい
る。どのブロックを使用した場合にも基準となる合焦時
の像間隔は等しいが、図ではその像間隔をり。で示して
いる。このことからζピントが合っていた場合、基準部
の第1ブロツクIに対応して像ができるのはr1〜r+
+oを4つだけ右ヘシフトしたr5〜rt4であり、同
じく第2ブロツクHに対応するのは14だけソフトした
r15〜r34、第3ブロツク■に対応するのは24だ
け右ヘシフトしたr25〜r44である。 以下、この第24図、及び第17図に示したフローチャ
ートを用いてこのカメラの焦点検出動作について説明す
る。 まず、第17図のフロー中、ステップ702及び703
において、CODによる電荷蓄積が行なわれる。それが
終了すると、ステップ704で各セルの出力データがマ
イコンに読み込まれる。そして、以後のステップでは、
これらのデータに基づいて、ラインセンサ上の2像の間
隔が算出される。 その過程としては、まず、ステップ705で変数kが0
に設定された上で、ステップ706の演算か行なわれる
。なお、この数式において用いられたQ+ ++i及び
r++l(+1は、セルの位置を表すとともに、便宜上
、それぞれlI+i番目及びl+に+i番目のセルの出
]Jをも表している。したがって、この演算の結果、Q
、〜Q30つまり基準部の第2ブロツクlと、参照部に
おけろr1〜r!。のセルの出力差が相関(aH(k)
として算出される。その後、ステップ707から714
では、参照部R中でr1〜r、。 を1つのユニットとしたセルのグループを1つずつ右ヘ
ノフトした場合における相関値H(k)が最終的にはr
□〜r46のところまで順に算出され、相関値H(k)
が最小となる画像の最良相関位置KMが求められる。次
に、ステップ715では、命取められた最良相関fX置
KMとその両隣の相関値から、1ピツチ以下の分解能に
よる最良相関位置が求められ、ラインセンサ上におけろ
像間隔XMの値が求められる。そして、ステップ716
では、求められた像間隔XMと合焦時の像間隔とのずれ
徂Pが求められ、次に、ステップ717においてこのず
れMPが第2ブロツク■を用いた場合のデフォーカスG
’tl)F2に変換される。なお、ずれ量Pを算出する
際に像間隔から■4を引いているのは、上述した合焦時
の像位置のr、〜r、。に対するシフト量の関係である
。つまり、図示のr’ts〜r41のところで相関値が
最小となったのであれば、それから14を引くことによ
ってr+s〜r34とのずれ量を算出することができる
からである。 第2ブロツク■でのデフォーカスfit D P tか
算出されると、トリミングの(身重がβよりも大きいか
どうかが判別される(ステップ718)。このβは、本
実施例の場合、具体的には1.6に設定しているが、こ
こで、トリミング倍率が1.6以上であるかどうかを判
断する理由について第25図を用いて説明する。 この図は、ファインダーの測距フレームに対する実測距
エリアの比と、疑似ズーム倍率との関係をグラフで表し
たものである。縦軸が測距フレームと実測距エリアの比
、横軸が疑似ズーム倍率である。撮影レンズをワイド位
置からテレ位置へ切り替えた場合は、撮影範囲に対する
測距範囲の割合を一定に保つため、AP光学系にテレコ
ンバータ−が挿入されることは既に説明した。一方、疑
似ズーム撮影を行なう場合、トリミング倍率を1から徐
々に大きくして行くと、測距エリアは変化しないままプ
リント範囲のみが小さくなって行くため、測距エリアが
ファインダーの測距フレームに対して占める割合が増加
して行く。したがって、そのままでは見た目と実際との
ずれが大きくなることが原因となって、主被写体以外の
ものに合焦した状態で撮影される虞があるので、何等か
の形でこれを防止する必要がある。上記βは、測距エリ
アの測距フレームに対する割合をある一定の値以上に大
きくしないようにするために設定したものであって、こ
れを境界点として測距エリアを変更するためのちのであ
る。具体的には、その値が1.6未満のとき、すなわち
トリミング倍率が1.6より小さいときには、上記ライ
ンセンサは第1から第3ブロツク■までの全てが使用さ
れ、1.6以上のときは第2ブロツク■のみが使用され
る。そうすることによって測距エリアは半分に減少する
から、トリミング倍率が3の場合でも測距フレームに対
する実測距エリアの比率を1.5にすることができるの
で、測距範囲内に主被写体以外のものが多く位置するこ
とにより誤測距を招くといったことを防止できる。 したがって、第17図のステップ718でトリミング倍
率が1.6よりも大きいと判断されれば他のブロックを
用いた演算が行なわれず、ステップ719において第2
ブロツク■のデフォーカス量DF、が焦点検出範囲全体
でのデフォーカスIDFとみなされる。次に、ステップ
735から739では、撮影レンズがテレ位置である場
合及びワイド位置である場合のそれぞれについて、合焦
までのレンズの駆動ff1LDと距離データDが算出さ
れる。そして、ステップ740では、この距離データD
がAPZモードの場合の疑似焦点距離Proに変換され
、ステップ741で、メインルーチン、ズームインルー
チンまたはズームアウトルーチンへにおける次動作が開
始される。 ステップ718において、逆にトリミング倍率が1,6
よりも小さいと判断された場合には、ステップ720か
ら732により、I21〜Q、。すなわち第1ブロツク
lを基準とした場合のデフォーカス量DF、が算出され
る。ステップ731でP=XM4となっているのは、r
1〜rhGに対するシフト量が4であって、第2ブロツ
ク■とは異なるためである。次に、Q21’=Q4Gす
なわち第3ブロツク■を基準とした場合のデフォーカス
ff1DF、も同様のアルゴリズムによって算出される
が、この演算については、簡略化のためステップ733
のみに示している。 このようにして各ブロックでのデフォーカス量の算出が
終了すると、ステップ734において、撮影系全体とし
てのデフォーカス量DFが設定される。具体的には、殆
どの場合に主被写体が人であり、且つ主被写体までの撮
影距離が最も近いことが殆どであるから、最近接被写体
(最も後ビンの位置)のデフォーカス量が系全体でのデ
フォーカス5tDr”として設定される。そのため、各
ブロックでのデフォーカス量D F + 、 D F 
2 、 D F 3の最大値が選定され、以下、第2ブ
ロツク■のみを基準とした場合と同様に、ステップ73
5からステップ740により、合焦までのレンズ駆動f
f1LDと距離データD、及びAPZモードの場合の疑
似焦点距離Proが算出されて、次の動作が行なわれる
。 一方、この焦点検出のサブルーチンは第18図のように
構成することもできる。このフローチャートは、第17
図の場合とは違って、使用する素子数がトリミング倍率
に応じて連続的に変化するように構成されている。 まず、第17図のステップ701から704と同様に、
ステップ801から804において、CODにおける電
荷蓄積及びそのデータのマイコンヘの出力が行なわれる
。次に、ステップ805及び806では、算出されたト
リミング倍率に応じて、使用される基準部りの素子数す
と、その素子の左端の番号aとが決定される。なお、こ
れらはそれぞれ、 1≦a<20.2≦b≦40 の範囲内の値であり、かつ、基準部りの素子は中央部分
が使用されるため、 b=2x(21−a) という関係を有している。 トリミング倍率に応じてa、bの値が決定されるという
のは、具体的には、(き率が大きくなるほど焦点検出範
囲を小さくして使用する素子数すを少なくするというこ
とであり、そうすることによって、ファインダー内の測
距フレームと実測距範囲との比率を常にほぼ一定に保つ
ことができる。そしてこのためには、使用する素子数を
、b=40/@率 として設定すればよく、この関係を満足させる素子1b
の値を表したのが次表である。 (以下余白) この表に示すように、素子数は10個から40個の間で
可変であるが、最小値を10個としたのは、素子数が少
なくなりすぎると焦点検出の精度が悪化するためである
。 以上の条件の下でa及びbが決定されろと、ステップ8
07からステップ816で最良相関値iKMが求められ
る。そしてステップ817.818で像間隔のずれIP
が算出され、それがデフォーカスff1DFに変換され
る(ステップ819)。以下、ステップ820から82
5により第17図の場合と同じように合焦位置までのレ
ンズ駆動ff1LDと距離データD、及びAPZモード
の場合の疑似焦点距離Pf等が算出され、ステップ82
6でメインルーチン等へ戻って次の動作が行なわれる。 以上、このカメラにおける動作をフローチャートに19
って説明した。 次に、以上の動作のうち、ファインダーの切替を行なう
ための具体的な機構について、第26図から第31図を
用いて詳細に説明する。 第26図は、第9図で説明した2焦点切替光学系14と
その切替機構13、ズーム光学系15とその駆動機構1
0.It、12、及びクラッチ機構51.58等の分解
斜視図である。 図示するように、第1モータIの出力軸にはギヤ2が装
着されており、このギヤ2の回転は、減速系50を介し
てギヤ3から第1クラツヂ機構51へ伝達される。ギヤ
3と、その上方に示されたギヤ4とは、作図上、中間を
破断した状態で示しているが、実際には同軸上で一体に
構成されたものであり、これらのギヤ3.4の間には巻
上/巻戻機構への出力ギヤ6が回転自在に設けられてい
る。 一方、ギヤ4の回りには、ギヤ4を太陽ギヤとする遊星
ギヤ5 a、 5 b、 5 cが配置されており、こ
れらの遊星ギヤ5 a、 5 b、 5 cは、出力ギ
ヤ6に形成された軸部6 a、 6 b、 6 cに軸
支されている。また、これらの上方には、遊星ギヤ5a
、5b、5cと噛合するように形成された内t4& 7
 bを有するファインダー駆動機構用出力ギヤ7が、そ
の内歯7bを遊星ギヤ5a5b、5cと噛合させた状態
で設けられている。したがって、第1モータ1を作動さ
せて太陽ギヤ4を回転させた場合、ギヤ6を固定してお
けば遊星ギヤ5 a、 5 b、 5 cの自転により
出力ギヤ7が駆動され、出力ギヤ7を固定しておけば、
遊星ギヤ5 a、 5 b、 5 cが太陽ギヤ4の回
りを公転することによって巻上/巻戻機構への出ツノギ
ヤ6が駆動されることになる。各ギヤ6.7の周囲には
、このように出力ギヤ6.7を選択的に固定するため、
2つの爪8a、8bを有する係止レバー8が設けられて
いる。この係止レバー8には、切替制御第1プランジヤ
9の方へ伸びるアーム8Cが形成されており、このアー
ム8cの先端部は切替制御第1プランジヤ9に形成され
た連結部9aと連結されている。 出力ギヤ7の回転は、2焦点切替光学系14とズーム光
学系15ヘギヤ列27を介して伝達される。2焦点切替
光学系14は、既に説明したように凹レンズt4aと凸
レンズf4bとで構成されているが、この凸レンズ14
bは、連結部13aにおいて、上記ギヤ列27を介して
回転する2焦点切り替えギヤ28と噛合する揺動アーム
13bと、ピンによって係合している。また、上記ギヤ
列27により駆動されて回転するズーム切り替えギヤ1
0には、ズーム切り替えアームIOa、10bが形成さ
れている。そして、ズーム光学系15を構成する凸レン
ズ15a及び凹レンズ15bには、これらの位置を変化
させるためのズーム切り替えレバー11.12が、2焦
点切替光学系14の場合と同じようにビンにより連結さ
れている。 次に、第2モータI8によるズーム光学系15の駆動機
構について説明する。 図示するように、第2モータ18の出力軸にはギヤ19
が装着されており、このギヤ19の回転は減速系57を
介してギヤ20へ伝達される。ギヤ20とその左下方に
示されたギヤ21とは同軸上で一体に構成されたもので
あり、これらのギヤ20.21の間で回転自在に保持さ
れた2焦点切替機構用出力ギャ23と、ギヤ21を太陽
ギヤとしてその周囲に位置すべく出力ギヤ23に軸支さ
れた遊星ギヤ22a、22b、22cと、内歯がこれら
の遊星ギヤ22a、22b、22cと噛合するズーム光
学系駆動用出力ギヤ24により、第1クラッチ機構と同
様の第2クラッチ機構が構成されている。そして、出力
ギヤ23.24のいずれかを選択的に固定するため、各
ギヤ23.24の周囲には、2つの爪25a、25bを
有する係止レバー25が設けられており、この係止レバ
ー25は、切替制御プランジャ26に形成された連結部
25aに、アーム25cを介して連結されている。 出力ギヤ24の回転は、ズーム光学系15を駆動すべく
、ギヤ16c、17cがそれぞれ端部に形成されたカム
軸16.17に伝えられる。上述したズーム光学系15
を構成する凸レンズ15aと凹レンズ15bには、カム
軸16.17の外周面に形成された直線状カム溝16a
、17a及び螺旋状カム溝16b、17bに係合するカ
ムフォロアビン15c、15dが設けられている。なお
、螺旋状カム1M16b、17bは、凸レンズ15aと
凹レンズ15bをそれぞれ異なった速度で移動させるた
め、互いに異なるねじれ角で形成されている。 以下、この機構の動作状態について説明する。 第3図から第6図を用いて既に説明したことから明らか
なように、第26図の状態は、撮影レンズが35ミリの
焦点距離に設定された状態に対応するように、2焦点切
替光学系14がワイド位置でズーム光学系I5もワイド
端に位置した状態を表している。また、このように双方
がワイド側に位置した状態から、ズーム光学系15をレ
ンズ15a。 15bの間隔を狭めなから2焦点切替光学系14側へ移
動させることによって、焦点距離は70ミリまで連続的
に変化する。ズーム光学系15をこのように移動させる
動作については、撮影者がズーム操作スイッチ釦102
(第1UgJ)を操作することによって、フローチャー
トで説明したように第2プランジヤ26が切り替えられ
て2焦点切替機構59への出力ギヤ23を爪25bが係
止し、ズーム光学系15の駆動用出ツノギヤ24からカ
ム軸16゜17へと動力が伝達される。したがって、螺
旋状カム溝16b、17bが軸回りを回転し、レンズ1
5a。 15bが、カムフォロア15c、15dの作用によって
その間隔を狭めながら前方へ移動する。なお、ズーム光
学系15は、その移動中にズーム操作スイッチ釦102
を中立位置へ戻すことにより、第2モータI8の回転を
止めて任意に位置設定することができる。第27図は、
ズーム光学系15がこのようにして中間位置に設定され
た状態を示しており、第28図は、ズーム光学系15が
テレ端に移動した状態を示している。 これよりもさらにテレ側へのズーミング操作が行なわれ
ると、まず、切替制御用第2プランジヤ26が負のパル
ス電圧の印加によって切り替えられて、係止レバー25
の爪25aが出力ギヤ24を係止する。したがって、第
2モータ18の作動によって2焦点切替機構59が駆動
され、撮影レンズの焦点距離が35ミリから70ミリへ
と切り替えられる。また、切替制御用第1プランジヤは
負のパルス電圧によって切り替えられ、係止レバー8の
爪8bが巻上/巻戻機構の駆動用出力ギヤ6を係止する
。したがって、第!モータ!の作動によって出力ギヤ7
からギヤ列27を介して2焦点切り替えギヤ28が破線
で示した矢印の方向へ回転し、それによって凸レンズ1
4bが前方のテレ端へ移動する。また、これと同時にズ
ーム切り替えギヤ10も矢印方向へ回転するため、この
ギヤIOに形成されたアーム10aがズーム切り替えレ
バー11.12の端部11a、12aを蹴飛ばし、それ
によってズーム光学系15は、各レンズ15a、15b
に設けられたカムフォロア15c、15dがカム軸16
17に形成された直線上カムi?J16a、17aにそ
れぞれガイドされながら、光軸方向後方のワイド端へ瞬
時に移動する。 以上の動作が終了すると、ファインダーは、第5図のよ
うに2焦点切替光学系14がテレ位置、ズーム光学系か
ワイド端に位置する状態となる。 このときの状態を駆動機構も含めて示したのが第29図
である。この状態からさらにテレ側へ向かってズーミン
グする場合は、各切替制御プランジャ9.26が切り替
えられて、各係止レバーの係止状態が変化する。すなわ
ち、係止レバー8は2焦点切替光学系14の切り替え用
出力ギヤ7を係止し、係止レバー25は2焦点切替機構
59の駆動用出力ギヤ23を係止する。したがって、さ
らにテレ側へズーミングするようにズームスイッチ釦1
02を操作すると、先の場合と同様に第2モータ18の
回転によってズーム光学系15のレンズ15a、15b
か相互に接近しなから2焦点切替光学系14側へ移動す
る。この場合にもレンズ15a。 15bの位置はズームスイッチ釦+02を解除すること
で任意に設定可能であり、途中の状態が第30図に、1
40ミリの焦点距離に相当するテレ端まで移動した状態
が第31図に示されている。 なお、テレ側からワイド側へ向かってズーミングする場
合は、以上説明した26図から31図への動作が全く逆
に行なわれるので詳しい説明は省略するか、初期状態を
第31図の状態であるとすると、まずズーム光学系15
がワイド側へ移動し、これがワイド端へ移動したときに
2焦点切替光学系14がワイド位置へ切り替えられると
ともにズーム光学系15がテレ側へ瞬時に移動した上で
、移動したズーム光学系I5が再びワイド側へ駆動され
て行くことによって行なわれる。 このカメラでは、ファインダー、その切り替え機構及び
それらを動作させる回路を以上のように構成したことに
よって、ファインダーは、ズーミング動作によるレンズ
の移動範囲が4倍の高倍率ズームを連続的に行なうこと
を可能としていながら比較的小さいため、2焦点切替光
学系を組み合わせない通常の4倍ズーム光学系に比較し
て小型化することが容易である。したがって、カメラ自
体も小型化できるので、所謂コンパクトカメラに用いる
のに非常に適したファインダーであるということができ
る。 また、このカメラではトリミング情報を用いて疑似ズー
ム撮影が行なわれるが、トリミング倍率に応じて測距エ
リアを変化させるように構成したことによって、既に説
明したように撮影範囲に対して測距エリアが大きくなり
すぎるということを防止できるため、誤測距が発生して
撮影ミスが起こるのを確実に防止できる。 さらに、トリミング限界faPZ&mtが3である場合
には、ファインダーの焦点距離(疑似焦点距離)が70
ミリから105ミリの間は撮影レンズの焦点距離が35
ミリであっても70ミリであってもトリミング倍率を変
化させることで対応可能であるため、上述したように撮
影レンズの切り替えの頻度が減少し、切り替えによる音
の発生回数が低下するとともに、電力消費量をも低減で
きる。 なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
この他にも種々の態様で実施することができる。 例えば、上記実施例では、ファインダーはズーミング操
作によって35ミリから70ミリ、そして70ミリから
140 ミリへと連続的に焦点距離を変化させるように
構成されていたが、この動作を70ミリのところで2つ
に分割し、第1.2図に仮想線で示すようにカメラボデ
ィにズームモード切替釦110を設けて、ワイドズーム
モードとテレズームモードとを撮影者が選択できるよう
にしてもよい。実際の撮影ではズーム範囲が広すぎると
使いにくい場合もあるが、このようにズームモードを手
動で切り替えることができるようにしておけば、そのよ
うな問題を防止することができる。 また、上記実施例では、撮影光学系として2焦点で切り
替えられるものが用いられていたが、ズーミング可能な
撮影光学系や固定焦点の撮影光学系を有し、且つ疑似ズ
ーム撮影が行なわれるカメラボディて構成することもで
きる。 さらに、焦点検出手段として位相差検出方式でなくコン
トラスト検出方式を用いることら可能であるし、上記実
施例では精度の向上を図りやすいという理由のためにT
 T L (Trough The Lens)方式を
採用しているが、これを外光測距方式とすることや、さ
らには複数のビームを投射して多点の三角測距を行なう
方式を採ることもできる。 また、設定される疑似焦点距離Prがどのような値であ
っても3箇所の測距値を算出するように、ラインセンサ
の第1ブロツク■から第3ブロツク■を常に全て使用す
るようにしておき、例外的に第2ブロツク■だけが使用
されるスポット測距モードを選択することもできるよう
に構成して、スポット測距モードが選択された場合には
、疑似焦点距離に応じて第2ブロツクHの画素数を変化
させるようにしてもよい。このように構成すれば、撮影
者が被写体を限定したい場合にその被写体に対する焦点
合わせを確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3i図は本発明の一実施例に係る可変焦点
距離ファインダー付きカメラを示し、第1図は撮影レン
ズを広角位置に設定した状態の斜視図、第2図は撮影レ
ンズを望遠位置に設定した状態の斜視図、第3図から第
6図はファインダーのズーム状態を示す構成図、第7図
及び第8図はそれぞれワイド状態及びテレ状態での撮影
光学系の構成図、第9図はこのカメラの機械構成を示す
ブロック図、第1O図は電気回路を示すブロック図、第
11図から第18図は動作を示すフローチャート、第1
9図及び第20図はトリミング限界PZhtに応じた疑
似焦点距離Pfの範囲を示すグラフ、第21図及び第2
2図は露出プログラム線図、第23図は撮影レンズの切
り替えタイミングを示すグラフ、第24図はラインセン
サの画素配列を示す説明図、第25図はファインダーの
測距フレームに対する実測距エリアの比と疑似ズーム倍
率との関係を示すグラフ、第26図から第31図はファ
インダー切替機構の構成及び動作状態を示す分解斜視図
である。 1・・第1モータ、9・・・切替制御第1プランジヤ、
10.11.12・・・ズーム駆動機構、!3・・変倍
切替機構、14・・・2焦点切替光学系、15・・・2
倍ズーム光学系、18・・・第2モータ、26・・・切
替制御第2プランジヤ、50.57・・・減速系、51
・・・第1クラッチ機構、52・・・ファインダーユニ
ット、53・・・フィルム給送ユニット、58・・・第
2クラッチ機構、59・・・2焦点切替機構、60・・
・フィルム巻上/巻戻/ローディング機構、6ト・・レ
ンズ鏡胴ユニット、62・・・撮影レンズ、65・・・
テレコンバータ−レンズ、66・・・AP用テレコンバ
ータ−レンズ、67・・・AF素子、68・・・フラッ
シュユニット、69・・・フラッシュ配光切替機構、7
0・・・フラッシュ発光部、[01・・・メインスイッ
チ釦、102・・・ズームスイッチ釦、103・・・A
P用補助光投光窓、104・・・ファインダ一対物レン
ズ、105・・フラッシュ発光部、106・・・APZ
モード切り替え釦、107・・・液晶表示窓、108・
・・ンヤッターレリーズ釦、109・・・可動鏡筒、1
10・・・ズームモード切り替え加 持 許 出 願 人 ミノルタカメラ株式会社代 理 
人 弁理士 青用 葆 (ほか1名)笛1図 10 第 18図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、可変焦点距離ファインダー(14、15)を備
    え、該ファインダー(14、15)の視野範囲に対応し
    て撮影範囲が設定されるように構成されたカメラにおい
    て、 上記ファインダー(14、15)は、不連続な複数の焦
    点距離を選択可能な多焦点切替光学系(14)と、焦点
    距離を連続的に変化させ得るズーム光学系(15)との
    組み合わせでなり、 さらに、上記多焦点切替光学系(14)とズーム光学系
    (15)とを上記ファインダー(14、15)の視野範
    囲を設定すべく相関的に駆動する駆動手段(1、10、
    18、11、12、13、51、58)を備えたことを
    特徴とする可変焦点距離ファインダー付きカメラ。
  2. (2)、上記ファインダー(14、15)は、上記多焦
    点切替光学系(14)が隣合う2焦点のうちの広角側に
    設定され且つズーム光学系(15)が可変焦点距離の望
    遠端に設定された状態と、多焦点切替光学系(14)が
    該2焦点のうちの望遠側に設定され且つズーム光学系(
    15)が広角端に設定された状態とで、焦点距離が略等
    しくなるように構成され、 上記駆動手段(1、10、11、12、13、18、5
    1、58)は、上記ズーム光学系(15)をその焦点距
    離が連続的に変化するように駆動する第1手段(10、
    11、12)と、該ズーム光学系(15)の焦点距離が
    望遠端に達したときに上記多焦点切替光学系(14)を
    上記2焦点の望遠側に設定する一方ズーム光学系(15
    )の焦点距離が広角端に達したときに多焦点切替光学系
    (14)を該2焦点の広角端に設定する第2手段(13
    )と、該第2手段(13)により多焦点切替光学系(1
    4)が望遠側に設定されると略同時に上記ズーム光学系
    (15)を広角端に復帰させる一方多焦点切替光学系(
    14)が広角側に設定されると略同時に上記ズーム光学
    系(15)を望遠端に復帰させる第3手段(13)とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の可変焦点距離フ
    ァインダー付きカメラ。
JP32022789A 1989-11-24 1989-12-08 可変焦点距離ファインダー付きカメラ Pending JPH03180825A (ja)

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US07/617,025 US5130733A (en) 1989-11-24 1990-11-21 Camera having a pseudo format
EP19900122399 EP0430097A3 (en) 1989-11-24 1990-11-23 Camera having a pseudo format

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5359377A (en) * 1992-09-30 1994-10-25 Olympus Optical Co., Ltd. Real image type variable magnification view-finder optical system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5359377A (en) * 1992-09-30 1994-10-25 Olympus Optical Co., Ltd. Real image type variable magnification view-finder optical system

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